JP2016170670A - 情報処理装置及び情報処理プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】機器の履歴に対する要求に対応するものであって、定期的に機器の履歴を受信する場合に比べて、機器からの通信回数を少なくするようにした情報処理装置を提供する。
【解決手段】情報処理装置100の利用日時予測モジュール130は、デバイス170の履歴に対する要求が行われる日時を予測し、通知日時スケジュールモジュール140は、前記モジュール130によって予測された日時前に、前記デバイスからの履歴を送信させるようにするスケジュールを生成し、通知日時設定ジョブ発行モジュール145は、前記モジュール140によって生成されたスケジュールを前記デバイスに送信する。
【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理装置及び情報処理プログラムに関する。
特許文献1には、ソフトウェア更新のためのデータ処理をネットワークや機器の混雑時を避けて実行させることによりシステムの処理効率低下を防ぐことを課題とし、第1のサーバ、第2のサーバ、及び1以上の機器がネットワークで接続され、第1のサーバは、第2のサーバ及び機器との間の通信状況をそれぞれ任意の時間間隔で取得する取得部と、通信状況取得部が取得した通信状況の履歴情報を格納する記憶部と、第2のサーバ及び機器についてそれぞれ通信状況の履歴情報から通信閾値を導出する導出部と、第2のサーバの現在の通信状況が通信閾値を満たす場合には第2のサーバからデータを取得し、また、データ送信対象である機器の現在の通信状況が通信閾値を満たす場合にはデータを当該機器に送信する送受信部と、を有することが開示されている。
特許文献2には、保存したジョブの履歴情報を定期的に管理可能な電子機器、管理システム及び管理プログラムを提供することを課題とし、実行したジョブの履歴情報を保存可能な記憶部と、この記憶部の空き容量を判定する容量判定部と、記憶部の空き容量が第1閾値よりも少なくなった場合、及びジョブの履歴情報の特性値が第2閾値を超えた場合のいずれかが成立したときに、ジョブの履歴情報を外部機器に送信する履歴情報送信部と、送信したジョブの履歴情報を記憶部から消去する履歴情報削除部とを具備することが開示されている。
特許文献3には、画像形成装置の台数が増えた場合であっても、ネットワークの通信負荷を最適化し、効率的にログ情報を送信可能なログ情報管理システムを提供することを課題とし、画像形成装置はログ送信の前に、サーバに対してログ通知要求を送信し、サーバは負荷が分散されるようにログ送信時刻を適切にスケジューリングし、画像形成装置に応答し、画像形成装置はサーバから指示された時刻にログを送信することが開示されている。
特許文献4には、管理負荷とユーザーの運用状況を十分に考慮した、適切な稼動情報の送信スケジュールを画像形成装置に設定することを課題とし、管理装置は、データベースに登録された情報に基づき、利用する部門IDが重複する複数の画像形成装置を特定し、特定した複数の画像形成装置の台数が上限未満の場合は、当該特定された複数の画像形成装置を同じグループで管理し、管理される複数のグループ対して、少なくとも第1の時間間隔をあけて各グループに属する画像形成装置から部門カウンタの情報が送信されるよう、各グループの送信スケジュールを決定することが開示されている。
特開2013−206075号公報 特開2010−081011号公報 特開2011−128995号公報 特開2010−218135号公報
本発明は、機器の履歴に対する要求に対応するものであって、定期的に機器の履歴を受信する場合に比べて、機器からの通信回数を少なくするようにした情報処理装置及び情報処理プログラムを提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
請求項1の発明は、機器の履歴に対する要求が行われる日時を予測する予測手段と、前記予測手段によって予測された日時前に、前記機器から該機器の履歴を送信させるようにするスケジュールを生成する生成手段と、前記生成手段によって生成されたスケジュールを前記機器に送信する送信手段を具備することを特徴とする情報処理装置である。
請求項2の発明は、前記予測手段は、過去の要求が行われた日時と予め定められた型との適合度に基づいて予測を行うことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項3の発明は、前記生成手段は、複数の前記機器からの履歴の送信日時が予め定められた条件に適合する場合は、該機器毎に異なる送信日時になるようにスケジュールを生成することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置である。
請求項4の発明は、該予測手段によって予測された日時通りに要求が行われたことの比率が予め定められた閾値未満又は以下である場合に、前記予測手段による処理を行うことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置である。
請求項5の発明は、コンピュータを、機器の履歴に対する要求が行われる日時を予測する予測手段と、前記予測手段によって予測された日時前に、前記機器から該機器の履歴を送信させるようにするスケジュールを生成する生成手段と、前記生成手段によって生成されたスケジュールを前記機器に送信する送信手段として機能させるための情報処理プログラムである。
請求項1の情報処理装置によれば、機器の履歴に対する要求に対応するものであって、定期的に機器の履歴を受信する場合に比べて、機器からの通信回数を少なくすることができる。
請求項2の情報処理装置によれば、過去の要求が行われた日時と予め定められた型との適合度に基づいて予測を行うことができる。
請求項3の情報処理装置によれば、複数の機器からの履歴の送信日時が予め定められた条件に適合する場合は、その機器毎に異なる送信日時になるようにスケジュールを生成することができる。
請求項4の情報処理装置によれば、予測された日時通りに要求が行われたことの比率が予め定められた閾値未満又は以下である場合に、予測処理を行うことができる。
請求項5の情報処理プログラムによれば、機器の履歴に対する要求に対応するものであって、定期的に機器の履歴を受信する場合に比べて、機器からの通信回数を少なくすることができる。
本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。 本実施の形態を利用したシステム構成例を示す説明図である。 ログ送信とログ集計要求の関係例を示す説明図である。 本実施の形態による処理例を示す説明図である。 本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 本実施の形態を実現するコンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。
以下、図面に基づき本発明を実現するにあたっての好適な一実施の形態の例を説明する。
図1は、本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するの意である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態に応じて、又はそれまでの状況・状態に応じて定まることの意を含めて用いる。「予め定められた値」が複数ある場合は、それぞれ異なった値であってもよいし、2以上の値(もちろんのことながら、全ての値も含む)が同じであってもよい。また、「Aである場合、Bをする」という意味を有する記載は、「Aであるか否かを判断し、Aであると判断した場合はBをする」の意味で用いる。ただし、Aであるか否かの判断が不要である場合を除く。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理毎に又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理毎に、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスク、RAM(Random Access Memory)、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、CPU(Central Processing Unit)内のレジスタ等を含んでいてもよい。
本実施の形態である情報処理装置100は、機器(以下、デバイスともいう)の履歴に対する要求に対応するものであって、図1の例に示すように、ログ受信モジュール105、ログ保存モジュール110、ログ集計モジュール115、ブラウザ要求受信/応答モジュール120、アクセス履歴保存モジュール125、利用日時予測モジュール130、利用日時予測結果保存モジュール135、通知日時スケジュールモジュール140、通知日時設定ジョブ発行モジュール145を有している。
デバイス170の利用状況(故障等を含む)をログ(履歴情報)として、情報処理装置100に記録することが行われている。
そして、デバイス170を管理等するユーザーの操作によって、ユーザー端末190から、デバイス170のログの利用要求が行われる。利用要求には、単なるログの表示、ログ(利用回数、利用金額等)の集計等の要求が含まれる。
情報処理装置100は、センター側ネット160内で管理、運用され、ログの利用要求を含む各種サービスを実現するための基盤である、例えば、サーバ群である。
メッセージ基盤装置150は、情報処理装置100のログ受信モジュール105、通知日時設定ジョブ発行モジュール145と接続されており、またセンター側ネット160、ファイアーウォール165、イントラネット195を介してデバイス170のログ送信モジュール180と接続されている。メッセージ基盤装置150は、デバイス170と情報処理装置100間で、非同期メッセージをやり取りする。例えば、デバイス170からの各種通知(ログ送信を含む)や、情報処理装置100からの各種ジョブ発行はメッセージ基盤装置150経由で実現される。なお、情報処理装置100から発行されたジョブはメッセージ基盤装置150内でストックされ、デバイス170は、例えば、1日1回所定の時間にジョブを取得するための通信を行い、ジョブがあればそれを取得して処理を行い、その後処理結果をメッセージ基盤装置150に通知する。このジョブには、後述するスケジュール(ログを情報処理装置100に送信する日時)設定が含まれる。
認証基盤装置155は、情報処理装置100のブラウザ要求受信/応答モジュール120と接続されており、またセンター側ネット160、ファイアーウォール165、イントラネット195を介してユーザー端末190のブラウザ185と接続されている。認証基盤装置155は、リバースプロクシーである。外部からのアクセスに対して、認証処理を行い、認証されたものについて情報処理装置100に処理を渡す。
なお、メッセージ基盤装置150、認証基盤装置155、ファイアーウォール165による処理なく、本実施の形態による処理を行うようにしてもよい。
また、情報処理装置100は、センター側ネット160内にあり、センター側ネット160内には、この他にメッセージ基盤装置150、認証基盤装置155がある。また、情報処理装置100は、デバイス170、ユーザー端末190と通信を行うが、そのデバイス170、ユーザー端末190は、センター側ネット160とは異なるイントラネット195内にある。そして、イントラネット195は外部にある情報処理装置100との接続に際して、一般的に、ファイアーウォール165を介して接続される。つまり、顧客のイントラネット195は、ファイアーウォール165で外部と仕切られているので、センター側ネット160側から顧客のイントラネット195内に対して通信を開始することはできない。
デバイス170は、顧客のネットワーク(イントラネット195)内に存在し、情報処理装置100が管理する機器である。つまり、デバイス170は、情報処理装置100と通信可能であって、ログを収集するものであればよく、例えば、事務機器としての画像処理装置である複写機、ファックス、スキャナ、プリンタ、複合機(スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等のいずれか2つ以上の機能を有している画像処理装置)、パーソナルコンピュータ、携帯情報通信機器(携帯電話、スマートフォン、モバイル機器、ウェアラブルコンピュータ等を含む)、情報家電、ロボット等であってもよい。
なお、情報処理装置100と通信回線を介して接続されているデバイス170、ユーザー端末190は、複数あってもよい。また、イントラネット195も複数あってもよい。
ログ受信モジュール105は、ログ保存モジュール110、メッセージ基盤装置150と接続されている。ログ受信モジュール105は、デバイス170が通知したログを受信する。通知に含まれるログは、前回の通知以降に発生したログ全てである。そして、受信したログをログ保存モジュール110に記憶させる。
ログ保存モジュール110は、ログ受信モジュール105、ログ集計モジュール115と接続されている。ログ保存モジュール110は、受信したログを保存する。保存されたログは、閲覧、集計等の利用要求があった場合に参照される。また、各種集計結果の保存も含んでよい。
ブラウザ要求受信/応答モジュール120は、ログ集計モジュール115、アクセス履歴保存モジュール125、認証基盤装置155と接続されている。ブラウザ要求受信/応答モジュール120は、イントラネット195内のユーザー端末190のブラウザ185から、デバイス170の履歴に対する要求を受信する。具体例には、その要求を含むHTTPアクセスを受信する。また、その受信に対応する応答(ログ集計モジュール115による処理結果)をブラウザ185へ送信する。
ログ集計モジュール115は、ログ保存モジュール110、ブラウザ要求受信/応答モジュール120と接続されている。ログ集計モジュール115は、ブラウザ要求受信/応答モジュール120が受信した要求に対応する処理を行う。例えば、ログの集計処理を行い、各種集計結果を生成する。
アクセス履歴保存モジュール125は、ブラウザ要求受信/応答モジュール120、利用日時予測モジュール130と接続されている。アクセス履歴保存モジュール125は、ブラウザ要求受信/応答モジュール120が受信したブラウザ185からのアクセスの履歴を保存する。アクセス履歴として、少なくとも、アクセスの日時(年、月、日、時、分、秒、秒以下、又はこれらの組み合わせであってもよい)を含む。また、デバイス170、ユーザー端末190、ユーザー端末190の操作者を、本実施の形態で一意に識別するための情報(デバイスID:IDentification、ユーザー端末ID、ユーザーID)等を含んでいてもよい。
利用日時予測モジュール130は、アクセス履歴保存モジュール125、利用日時予測結果保存モジュール135、通知日時スケジュールモジュール140と接続されている。利用日時予測モジュール130は、デバイス170の履歴に対する要求が行われる日時を予測する。具体例には、アクセス履歴保存モジュール125内のアクセス履歴を用いて、各ユーザー端末190からの次の利用日時、又は利用パターンを分析する。利用パターンには、例えば、3日置き、特定曜日、毎月の特定日等、又はそれらの組み合わせであってもよい。
また、利用日時予測モジュール130は、過去の要求が行われた日時と予め定められた型との適合度に基づいて予測を行うようにしてもよい。
また、利用日時予測モジュール130は、利用日時予測結果保存モジュール135内に記憶されている予測された日時通りに要求が行われたことの比率が予め定められた閾値未満又は以下である場合に、予測処理を行うようにしてもよい。
利用日時予測結果保存モジュール135は、利用日時予測モジュール130と接続されている。利用日時予測結果保存モジュール135は、利用日時予測モジュール130によって予測された日時を記憶する。また、デバイスID、ユーザー端末ID、ユーザーID等と対応させて予測日時を記憶してもよい。
通知日時スケジュールモジュール140は、利用日時予測モジュール130、通知日時設定ジョブ発行モジュール145と接続されている。通知日時スケジュールモジュール140は、利用日時予測モジュール130によって予測された日時前に、デバイス170からそのデバイス170の履歴を送信させるようにするスケジュールを生成する。具体例には、各ユーザー端末190毎の利用日時の予測結果を基に各デバイス170の通知日時のスケジュールを生成する。
また、通知日時スケジュールモジュール140は、複数のデバイス170からの履歴の送信日時が予め定められた条件に適合する場合は、そのデバイス170毎に異なる送信日時になるようにスケジュールを生成するようにしてもよい。
通知日時設定ジョブ発行モジュール145は、通知日時スケジュールモジュール140、メッセージ基盤装置150と接続されている。通知日時設定ジョブ発行モジュール145は、通知日時スケジュールモジュール140によって生成されたスケジュールをデバイス170に送信する。具体例には、通知日時スケジュールモジュール140によって生成されたスケジュールに従い、各デバイス170毎に次の利用日又は利用パターンを設定するジョブを発行する。
デバイス170は、ログ収集モジュール175、ログ送信モジュール180を有している。デバイス170は、情報処理装置100と通信可能であって、デバイス170のログを収集し、情報処理装置100に送信する。
ログ収集モジュール175は、ログ送信モジュール180と接続されている。ログ収集モジュール175は、デバイス170内の利用状況をログを収集する。
ログ送信モジュール180は、ログ収集モジュール175と接続されており、またイントラネット195、ファイアーウォール165、センター側ネット160を介してメッセージ基盤装置150と接続されている。ログ送信モジュール180は、ログ収集モジュール175が収集したログを情報処理装置100のログ受信モジュール105へ送信する。
ユーザー端末190は、ブラウザ185を有している。ユーザー端末190は、情報処理装置100と通信可能であって、デバイス170を管理等するユーザーによって操作されるパーソナルコンピュータ等である。
ブラウザ185は、イントラネット195、ファイアーウォール165、センター側ネット160を介して認証基盤装置155と接続されている。ブラウザ185は、一般的なWebブラウザである。情報処理装置100によるログ集計サービスはWebで提供されるサービスである。デバイス170を管理等するユーザーは、イントラネット195内のユーザー端末190上のWeb用のブラウザ185から、情報処理装置100によるログ集計サービスにアクセスする。
図2は、本実施の形態を利用したシステム構成例を示す説明図である。
情報処理装置100、メッセージ基盤装置150、認証基盤装置155は、センター側ネット160を介してそれぞれ接続されている。
デバイス170A、デバイス171A、デバイス172A、デバイス173A、ユーザー端末190Aは、イントラネット195Aを介してそれぞれ接続されている。センター側ネット160、イントラネット195は、無線、有線、これらの組み合わせであってもよい。
デバイス170B、デバイス171B、デバイス172B、デバイス173B、デバイス174B、ユーザー端末190B、ユーザー端末191Bは、イントラネット195Bを介してそれぞれ接続されている。
情報処理装置100、メッセージ基盤装置150、認証基盤装置155と、デバイス170A、デバイス171A、デバイス172A、デバイス173A、ユーザー端末190Aは、センター側ネット160、通信回線290、ファイアーウォール165A、イントラネット195Aを介してそれぞれ接続されている。通信回線290は、無線、有線、これらの組み合わせであってもよく、例えば、通信インフラとしてのインターネット等であってもよい。
情報処理装置100、メッセージ基盤装置150、認証基盤装置155と、デバイス170B、デバイス171B、デバイス172B、デバイス173B、デバイス174B、ユーザー端末190B、ユーザー端末191Bは、センター側ネット160、通信回線290、ファイアーウォール165B、イントラネット195Bを介してそれぞれ接続されている。
また、前述したように、ファイアーウォール165は、デバイス170又はユーザー端末190から情報処理装置100へのアクセス(ログの送信等)は可能であるが、情報処理装置100からデバイス170又はユーザー端末190へのアクセスはできないようにしている。ただし、本実施の形態では、ファイアーウォール165を設置せずに、情報処理装置100からデバイス170又はユーザー端末190へのアクセスを可能としてもよい。
情報処理装置100は、テナント毎(イントラネット195A、イントラネット195B毎)に、そのテナント内のデバイス170を管理する。そして、そのテナント内のユーザー端末190から、そのテナント内に含まれているデバイス170のログに対する要求にしたがった処理を行う。なお、情報処理装置100による機能は、マルチテナントを構築するテナント管理のクラウドサービスとして実現してもよい。
図3は、ログ送信とログ集計要求の関係例を示す説明図である。これは、従来技術で行った場合の例である。
デバイス170から情報処理装置100へログ送信322等が定期的(例えば、1日に1回等)に行われる。例えば、ユーザー端末190から情報処理装置100へ、そのログに対するログ集計要求310を送信する。このようにすることによって、ログ集計要求310があった場合は、前日までに送信されてきたログを用いて、要求に対する処理(例えば、管理しているデバイス170群のプリント枚数の集計処理等)を行うことができる。ただし、ログ集計要求310Aからログ集計要求310Bまでは、8回のログ送信(ログ送信330〜ログ送信344)が行われることになる。
なお、ブラウザ185から利用要求があった直後に、デバイス170からログを収集することを行わないのは、ファイアーウォール165があるため、情報処理装置100からデバイス170へのアクセスが任意の時点(利用要求があった時点)では困難であるからである。
図4は、本実施の形態による処理例を示す説明図である。
情報処理装置100は、複数回のログ集計要求410から、ログ集計要求410Aを受信した時点で、次のログ集計要求410Bの日時を予測する。その予測にしたがって、ログ送信をログ集計要求410Bの前(直前が望ましく、例えば、前日等)であるログ送信424に設定する。つまり、情報処理装置100からログ送信424の日時にログを送信するように、デバイス170に設定する。なお、デバイス170への設定は、情報処理装置100がメッセージ基盤装置150内に設定しておき、デバイス170からのアクセスがあった場合に、デバイス170は、メッセージ基盤装置150内のスケジュール(ログ送信424の日時)を取り出して、デバイス170内に設定する。そして、その日時になったときにログ送信424を行う。
図3の例と比べると、ログ送信の回数が少なくなる。
図5は、本実施の形態による処理例(予測処理例)を示すフローチャートである。例えば、定期的に(例えば、1日1回(夜間)等)、以下の処理を行う。
ステップS502では、予測結果のヒット率を抽出する。予測結果と、実際に行われた利用要求を比較する。具体例には、予測結果の日時前の予め定められた範囲内に、利用要求があればヒットとする。それ以外は、予測の外れとしてヒット率を算出する。
なお、予測結果のヒット率は、次のタイミングで更新する。
・ブラウザ185からのアクセスを受信した場合
また、次に示すタイミングを加えるようにするとよい。このタイミングは、ブラウザ185からのアクセスがない場合に、無駄なログ通知があったか否かを判断するためである。
・ログ通知を受信した場合(2回のログ受信の間の利用の有無)
ステップS504では、ヒット率<閾値であるか否かを判断し、ヒット率<閾値である場合はステップS506へ進み、それ以外の場合は処理を終了する(ステップS599)。つまり、予測結果のヒット率が閾値を下回る(又は予測結果がない)テナントを対象に予測処理を行う。
ステップS506では、アクセス履歴保存モジュール125内からアクセス日時を取得する。具体例には、テナント毎に過去の予め定められた期間内(例えば、数ヶ月〜1年程度)のアクセス日時を取得する。また、毎回「数ヶ月〜1年」分のデータを参照する代わりに、例えば、「前回の予測結果+最近1ヶ月」のアクセス日時を用いてもよい。同日に何度もアクセスされている場合、最初の時刻をその日の利用日時としてもよい。
ステップS508では、ステップS506で取得したアクセス日時と利用パターンとの適合率を算出する。各利用パターンは、予め定義されている。利用パターン定義として、例えば、x日間隔、特定曜日、特定日、月の最終週の特定曜日等がある。
ステップS510では、利用パターンを予測する。予め定められた閾値を超える適合率の高い利用パターンを(複数でもよい)採用する。採用する利用パターンは、複数でもよい。その閾値を超える利用パターンがない場合、平均利用間隔(日)等を採用するようにしてもよい。
ステップS512では、前回の利用パターンと異なるか否かを判断し、異なる場合はステップS514へ進み、それ以外の場合は処理を終了する(ステップS599)。つまり、デバイス170に現在設定されている次回のログ送信日時が、予測した利用パターンにおける送信日時と一致すれば、新たにログ送信日時を送信する必要はない。なお、ヒット率が低くても、予測した利用パターンにおける送信日時と次回のログ送信日時が一致する場合があるので、ステップS512の判断処理を行っている。もちろんのことながら、ステップS512の判断処理を行わずに、ステップS514以降の処理を行うようにしてもよい。
ステップS514では、利用パターンをデバイスに設定する。ただし、前述したように、情報処理装置100がデバイス170に直接アクセスして設定するのではなく、メッセージ基盤装置150を介して、デバイス170からアクセスがあった場合に、デバイス170がメッセージ基盤装置150内のログ通信日時を取り出して設定する。なお、設定するログ送信日時は、予測された利用要求のある前であればよい。例えば、その利用要求の前日としてもよい。
ステップS516では、新しい利用パターンを利用日時予測結果保存モジュール135に記憶させる。つまり、予測結果を更新する。
図6は、本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
図6の例に示すフローチャートの処理を、図5の例に示すステップS512でYesの判断をした後(ステップS514の前)に行うようにしてもよい。ログ送信日時が集中するのを避けるためである。
ステップS602では、予測した利用日時を日時毎(例えば、日毎、時刻、10分毎)に計数する。例えば、各テナントの利用予測結果の時刻だけで調整するようにしてもよい。つまり、ログ送信日時における日とは無関係に、24時間内の10分単位で計数する。これは、利用パターン毎に日の周期が異なるため、最も集中した場合を想定するものである。そして、時間を10分毎の枠に区切り、それぞれの枠内に含まれる予測数が閾値を超える場合に、超える分の予測時刻を、00:00〜予測時刻の範囲で、閾値を超えない枠に移動することで調整する。
なお、利用予測日時を午前0時(00:00)からとするのは、ユーザーの利用要求を行うときに、前日までのログを参照できることを保証するためである。なお、「前日までの」の部分については、予め定められた値であって、他の値(例えば、12時間、1時間等)であってもよい。
ステップS604では、計数値>閾値であるか否かを判断し、計数値>閾値である場合はステップS606へ進み、それ以外の場合は処理を終了する(ステップS699)。その日時でのログ送信が集中するか否かを判断するものである。
ステップS606では、スケジュールのログ送信日時を分散させる。
例えば、具体例には、以下のようにして、10分の枠の中で分散させる。同じ枠(10分)内において、各デバイス170の固有IDを基に、ログ通知の時刻を分散させる。そのために、以下の式を用いて、分、秒を決定する。
a:=hash(デバイス170の固有ID)%600
分:=a/60
秒:=a%60
なお、「hash()」はハッシュ関数であって、引数値に対して十分散らされた正の整数値(0〜2^31)を返す関数である。また、「/」は割り算であって、「%」はmod計算(剰余計算、割った余り)である。
図7を参照して、本実施の形態の情報処理装置のハードウェア構成例について説明する。図7に示す構成は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)等によって構成されるものであり、スキャナ等のデータ読み取り部717と、プリンタ等のデータ出力部718を備えたハードウェア構成例を示している。
CPU(Central Processing Unit)701は、前述の実施の形態において説明した各種のモジュール、すなわち、ログ受信モジュール105、ログ集計モジュール115、ブラウザ要求受信/応答モジュール120、利用日時予測モジュール130、通知日時スケジュールモジュール140、通知日時設定ジョブ発行モジュール145、メッセージ基盤装置150、認証基盤装置155、ログ収集モジュール175、ログ送信モジュール180、ブラウザ185等の各モジュールの実行シーケンスを記述したコンピュータ・プログラムにしたがった処理を実行する制御部である。
ROM(Read Only Memory)702は、CPU701が使用するプログラムや演算パラメータ等を格納する。RAM(Random Access Memory)703は、CPU701の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を格納する。これらはCPUバス等から構成されるホストバス704により相互に接続されている。
ホストバス704は、ブリッジ705を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バス等の外部バス706に接続されている。
キーボード708、マウス等のポインティングデバイス709は、操作者により操作される入力デバイスである。ディスプレイ710は、液晶表示装置又はCRT(Cathode Ray Tube)等があり、各種情報をテキストやイメージ情報として表示する。
HDD(Hard Disk Drive)711は、ハードディスク(フラッシュメモリ等であってもよい)を内蔵し、ハードディスクを駆動し、CPU701によって実行するプログラムや情報を記録又は再生させる。ハードディスクは、ログ保存モジュール110、アクセス履歴保存モジュール125、利用日時予測結果保存モジュール135等としての機能を実現させる。さらに、その他の各種データ、各種コンピュータ・プログラム等が格納される。
ドライブ712は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体713に記録されているデータ又はプログラムを読み出して、そのデータ又はプログラムを、インタフェース707、外部バス706、ブリッジ705、及びホストバス704を介して接続されているRAM703に供給する。リムーバブル記録媒体713も、ハードディスクと同様のデータ記録領域として利用可能である。
接続ポート714は、外部接続機器715を接続するポートであり、USB、IEEE1394等の接続部を持つ。接続ポート714は、インタフェース707、及び外部バス706、ブリッジ705、ホストバス704等を介してCPU701等に接続されている。通信部716は、通信回線に接続され、外部とのデータ通信処理を実行する。データ読み取り部717は、例えばスキャナであり、ドキュメントの読み取り処理を実行する。データ出力部718は、例えばプリンタであり、ドキュメントデータの出力処理を実行する。
なお、図7に示す情報処理装置のハードウェア構成は、1つの構成例を示すものであり、本実施の形態は、図7に示す構成に限らず、本実施の形態において説明したモジュールを実行可能な構成であればよい。例えば、一部のモジュールを専用のハードウェア(例えば特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)等)で構成してもよく、一部のモジュールは外部のシステム内にあり通信回線で接続しているような形態でもよく、さらに図7に示すシステムが複数互いに通信回線によって接続されていて互いに協調動作するようにしてもよい。また、特に、パーソナルコンピュータの他、携帯情報通信機器(携帯電話、スマートフォン、モバイル機器、ウェアラブルコンピュータ等を含む)、情報家電、ロボット、複写機、ファックス、スキャナ、プリンタ、複合機(スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等のいずれか2つ以上の機能を有している画像処理装置)などに組み込まれていてもよい。
また、前述の実施の形態の説明において、予め定められた値との比較において、「以上」、「以下」、「より大きい」、「より小さい(未満)」としたものは、その組み合わせに矛盾が生じない限り、それぞれ「より大きい」、「より小さい(未満)」、「以上」、「以下」としてもよい。
なお、説明したプログラムについては、記録媒体に格納して提供してもよく、また、そのプログラムを通信手段によって提供してもよい。その場合、例えば、前記説明したプログラムについて、「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」の発明として捉えてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通等のために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu−ray(登録商標) Disc)、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、SD(Secure Digital)メモリーカード等が含まれる。
そして、前記のプログラム又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、又は無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、又は別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化等、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
100…情報処理装置
105…ログ受信モジュール
110…ログ保存モジュール
115…ログ集計モジュール
120…ブラウザ要求受信/応答モジュール
125…アクセス履歴保存モジュール
130…利用日時予測モジュール
135…利用日時予測結果保存モジュール
140…通知日時スケジュールモジュール
145…通知日時設定ジョブ発行モジュール
150…メッセージ基盤装置
155…認証基盤装置
160…センター側ネット
165…ファイアーウォール
170…デバイス
175…ログ収集モジュール
180…ログ送信モジュール
185…ブラウザ
190…ユーザー端末
195…イントラネット
290…通信回線

Claims (5)

  1. 機器の履歴に対する要求が行われる日時を予測する予測手段と、
    前記予測手段によって予測された日時前に、前記機器から該機器の履歴を送信させるようにするスケジュールを生成する生成手段と、
    前記生成手段によって生成されたスケジュールを前記機器に送信する送信手段
    を具備することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記予測手段は、過去の要求が行われた日時と予め定められた型との適合度に基づいて予測を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記生成手段は、複数の前記機器からの履歴の送信日時が予め定められた条件に適合する場合は、該機器毎に異なる送信日時になるようにスケジュールを生成する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 該予測手段によって予測された日時通りに要求が行われたことの比率が予め定められた閾値未満又は以下である場合に、前記予測手段による処理を行う
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  5. コンピュータを、
    機器の履歴に対する要求が行われる日時を予測する予測手段と、
    前記予測手段によって予測された日時前に、前記機器から該機器の履歴を送信させるようにするスケジュールを生成する生成手段と、
    前記生成手段によって生成されたスケジュールを前記機器に送信する送信手段
    として機能させるための情報処理プログラム。
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