JP6451425B2 - 情報処理装置、情報処理システム及び情報処理プログラム - Google Patents
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Description
請求項1の発明は、機器の履歴に対する要求が端末のブラウザから行われた場合に、該要求が行われた日時が、事前に予測された要求の日時と異なるときは、該機器に対して履歴を送信させる指示を生成する生成手段と、前記生成手段によって生成された指示を、該端末のブラウザに対して送信する送信手段と、前記指示にしたがって、前記機器から送信されてきた履歴を受信する受信手段を具備することを特徴とする情報処理装置である。
<<第1の実施の形態>>
図1は、第1の実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するの意である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続のほか、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態に応じて、又はそれまでの状況・状態に応じて定まることの意を含めて用いる。「予め定められた値」が複数ある場合は、それぞれ異なった値であってもよいし、2以上の値(もちろんのことながら、全ての値も含む)が同じであってもよい。また、「Aである場合、Bをする」という意味を有する記載は、「Aであるか否かを判断し、Aであると判断した場合はBをする」の意味で用いる。ただし、Aであるか否かの判断が不要である場合を除く。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理毎に又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理毎に、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスク、RAM(Random Access Memory)、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、CPU(Central Processing Unit)内のレジスタ等を含んでいてもよい。
デバイス170の利用状況(故障等を含む)をログ(履歴情報)として、情報処理装置100に記録することが行われている。
そして、デバイス170を管理等するユーザーの操作によって、ユーザー端末190から、デバイス170のログの利用要求が行われる。利用要求には、単なるログの表示、ログ(利用回数、利用金額等)の集計等の要求が含まれる。
情報処理装置100は、センター側ネット160内で管理、運用され、ログの利用要求を含む各種サービスを実現するための基盤である、例えば、サーバ群である。
メッセージ基盤装置150は、情報処理装置100のログ受信モジュール105、通知日時設定ジョブ発行モジュール145と接続されており、またセンター側ネット160、ファイアーウォール165、イントラネット195を介してデバイス170のログ送信モジュール180と接続されている。メッセージ基盤装置150は、デバイス170と情報処理装置100間で、非同期メッセージをやり取りする。例えば、デバイス170からの各種通知(ログ送信を含む)や、情報処理装置100からの各種ジョブ発行はメッセージ基盤装置150経由で実現される。なお、情報処理装置100から発行されたジョブはメッセージ基盤装置150内でストックされ、デバイス170は、例えば、1日1回所定の時間にジョブを取得するための通信を行い、ジョブがあればそれを取得して処理を行い、その後処理結果をメッセージ基盤装置150に通知する。このジョブには、後述するスケジュール(ログを情報処理装置100に送信する日時)設定が含まれる。
認証基盤装置155は、情報処理装置100のブラウザ要求受信/応答モジュール120と接続されており、またセンター側ネット160、ファイアーウォール165、イントラネット195を介してユーザー端末190のブラウザ185と接続されている。認証基盤装置155は、リバースプロクシーである。外部からのアクセスに対して、認証処理を行い、認証されたものについて情報処理装置100に処理を渡す。
なお、メッセージ基盤装置150、認証基盤装置155、ファイアーウォール165による処理なく、本実施の形態による処理を行うようにしてもよい。
デバイス170は、顧客のネットワーク(イントラネット195)内に存在し、情報処理装置100が管理する機器である。つまり、デバイス170は、情報処理装置100と通信可能であって、ログを収集するものであればよく、例えば、事務機器としての画像処理装置である複写機、ファックス、スキャナ、プリンタ、複合機(スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等のいずれか2つ以上の機能を有している画像処理装置)、パーソナルコンピュータ、携帯情報通信機器(携帯電話、スマートフォン、モバイル機器、ウェアラブルコンピュータ等を含む)、情報家電、ロボット等であってもよい。
なお、情報処理装置100と通信回線を介して接続されているデバイス170、ユーザー端末190は、複数あってもよい。また、イントラネット195も複数あってもよい。
ログ保存モジュール110は、ログ受信モジュール105、ログ集計モジュール115と接続されている。ログ保存モジュール110は、受信したログを保存する。保存されたログは、閲覧、集計等の利用要求があった場合に参照される。また、各種集計結果の保存も含んでよい。
ログ集計モジュール115は、ログ保存モジュール110、ブラウザ要求受信/応答モジュール120と接続されている。ログ集計モジュール115は、ブラウザ要求受信/応答モジュール120が受信した要求に対応する処理を行う。例えば、ログの集計処理を行い、各種集計結果を生成する。
また、利用日時予測モジュール130は、過去の要求が行われた日時と予め定められた型との適合度に基づいて予測を行うようにしてもよい。
また、利用日時予測モジュール130は、利用日時予測結果保存モジュール135内に記憶されている予測された日時通りに要求が行われたことの比率が予め定められた閾値未満又は以下である場合に、予測処理を行うようにしてもよい。
利用日時予測結果保存モジュール135は、利用日時予測モジュール130と接続されている。利用日時予測結果保存モジュール135は、利用日時予測モジュール130によって予測された日時を記憶する。また、デバイスID、ユーザー端末ID、ユーザーID等と対応させて予測日時を記憶してもよい。
また、通知日時スケジュールモジュール140は、複数のデバイス170からの履歴の送信日時が予め定められた条件に適合する場合は、そのデバイス170毎に異なる送信日時になるようにスケジュールを生成するようにしてもよい。
通知日時設定ジョブ発行モジュール145は、通知日時スケジュールモジュール140、メッセージ基盤装置150と接続されている。通知日時設定ジョブ発行モジュール145は、通知日時スケジュールモジュール140によって生成されたスケジュールをデバイス170に送信する。具体例には、通知日時スケジュールモジュール140によって生成されたスケジュールにしたがい、各デバイス170毎に次の利用日又は利用パターンを設定するジョブを発行する。
ログ収集モジュール175は、ログ送信モジュール180と接続されている。ログ収集モジュール175は、デバイス170内の利用状況をログを収集する。
ログ送信モジュール180は、ログ収集モジュール175と接続されており、またイントラネット195、ファイアーウォール165、センター側ネット160を介してメッセージ基盤装置150と接続されている。ログ送信モジュール180は、ログ収集モジュール175が収集したログを情報処理装置100のログ受信モジュール105へ送信する。
ブラウザ185は、イントラネット195、ファイアーウォール165、センター側ネット160を介して認証基盤装置155と接続されている。ブラウザ185は、一般的なWebブラウザである。情報処理装置100によるログ集計サービスはWebで提供されるサービスである。デバイス170を管理等するユーザーは、イントラネット195内のユーザー端末190上のWeb用のブラウザ185から、情報処理装置100によるログ集計サービスにアクセスする。
情報処理装置100、メッセージ基盤装置150、認証基盤装置155は、センター側ネット160を介してそれぞれ接続されている。
デバイス170A、デバイス171A、デバイス172A、デバイス173A、ユーザー端末190Aは、イントラネット195Aを介してそれぞれ接続されている。センター側ネット160、イントラネット195は、無線、有線、これらの組み合わせであってもよい。
デバイス170B、デバイス171B、デバイス172B、デバイス173B、デバイス174B、ユーザー端末190B、ユーザー端末191Bは、イントラネット195Bを介してそれぞれ接続されている。
情報処理装置100、メッセージ基盤装置150、認証基盤装置155と、デバイス170A、デバイス171A、デバイス172A、デバイス173A、ユーザー端末190Aは、センター側ネット160、通信回線290、ファイアーウォール165A、イントラネット195Aを介してそれぞれ接続されている。通信回線290は、無線、有線、これらの組み合わせであってもよく、例えば、通信インフラとしてのインターネット等であってもよい。
情報処理装置100、メッセージ基盤装置150、認証基盤装置155と、デバイス170B、デバイス171B、デバイス172B、デバイス173B、デバイス174B、ユーザー端末190B、ユーザー端末191Bは、センター側ネット160、通信回線290、ファイアーウォール165B、イントラネット195Bを介してそれぞれ接続されている。
また、前述したように、ファイアーウォール165は、デバイス170又はユーザー端末190から情報処理装置100へのアクセス(ログの送信等)は可能であるが、情報処理装置100からデバイス170又はユーザー端末190へのアクセスはできないようにしている。ただし、本実施の形態では、ファイアーウォール165を設置せずに、情報処理装置100からデバイス170又はユーザー端末190へのアクセスを可能としてもよい。
情報処理装置100は、テナント毎(イントラネット195A、イントラネット195B毎)に、そのテナント内のデバイス170を管理する。そして、そのテナント内のユーザー端末190から、そのテナント内に含まれているデバイス170のログに対する要求にしたがった処理を行う。なお、情報処理装置100による機能は、マルチテナントを構築するテナント管理のクラウドサービスとして実現してもよい。
デバイス170から情報処理装置100へログ送信322等が定期的(例えば、1日に1回等)に行われる。例えば、ユーザー端末190から情報処理装置100へ、そのログに対するログ集計要求310を送信する。このようにすることによって、ログ集計要求310があった場合は、前日までに送信されてきたログを用いて、要求に対する処理(例えば、管理しているデバイス170群のプリント枚数の集計処理等)を行うことができる。ただし、ログ集計要求310Aからログ集計要求310Bまでは、8回のログ送信(ログ送信330〜ログ送信344)が行われることになる。
なお、ブラウザ185から利用要求があった直後に、デバイス170からログを収集することを行わないのは、ファイアーウォール165があるため、情報処理装置100からデバイス170へのアクセスが任意の時点(利用要求があった時点)では困難であるからである。
情報処理装置100は、複数回のログ集計要求410から、ログ集計要求410Aを受信した時点で、次のログ集計要求410Bの日時を予測する。その予測にしたがって、ログ送信をログ集計要求410Bの前(直前が望ましく、例えば、前日等)であるログ送信424に設定する。つまり、情報処理装置100からログ送信424の日時にログを送信するように、デバイス170に設定する。なお、デバイス170への設定は、情報処理装置100がメッセージ基盤装置150内に設定しておき、デバイス170からのアクセスがあった場合に、デバイス170は、メッセージ基盤装置150内のスケジュール(ログ送信424の日時)を取り出して、デバイス170内に設定する。そして、その日時になったときにログ送信424を行う。
図3の例と比べると、ログ送信の回数が少なくなる。
ステップS502では、予測結果のヒット率を抽出する。予測結果と、実際に行われた利用要求を比較する。具体例には、予測結果の日時前の予め定められた範囲内に、利用要求があればヒットとする。それ以外は、予測の外れとしてヒット率を算出する。
なお、予測結果のヒット率は、次のタイミングで更新する。
・ブラウザ185からのアクセスを受信した場合
また、次に示すタイミングを加えるようによい。このタイミングは、ブラウザ185からのアクセスがない場合に、無駄なログ通知があったか否かを判断するためである。
・ログ通知を受信した場合(2回のログ受信の間の利用の有無)
ステップS504では、ヒット率<閾値であるか否かを判断し、ヒット率<閾値である場合はステップS506へ進み、それ以外の場合は処理を終了する(ステップS599)。つまり、予測結果のヒット率が閾値を下回る(又は予測結果がない)テナントを対象に予測処理を行う。
ステップS508では、ステップS506で取得したアクセス日時と利用パターンとの適合率を算出する。各利用パターンは、予め定義されている。利用パターン定義として、例えば、x日間隔、特定曜日、特定日、月の最終週の特定曜日等がある。
ステップS512では、前回の利用パターンと異なるか否かを判断し、異なる場合はステップS514へ進み、それ以外の場合は処理を終了する(ステップS599)。つまり、デバイス170に現在設定されている次回のログ送信日時が、予測した利用パターンにおける送信日時と一致すれば、新たにログ送信日時を送信する必要はない。なお、ヒット率が低くても、次回のログ送信日時が一致する場合があるので、ステップS512の判断処理を行っている。もちろんのことながら、ステップS512の判断処理を行わずに、ステップS514以降の処理を行うようにしてもよい。
ステップS516では、新しい利用パターンを利用日時予測結果保存モジュール135に記憶させる。つまり、予測結果を更新する。
図6の例に示すフローチャートの処理を、図5の例に示すステップS512でYesの判断をした後(ステップS514の前)に行うようにしてもよい。ログ送信日時が集中するのを避けるためである。
ステップS602では、予測した利用日時を日時毎(例えば、日毎、時刻、10分毎)に計数する。例えば、各テナントの利用予測結果の時刻だけで調整するようにしてもよい。つまり、ログ送信日時における日とは無関係に、24時間内の10分単位で計数する。これは、利用パターン毎に日の周期が異なるため、最も集中した場合を想定するものである。そして、時間を10分毎の枠に区切り、それぞれの枠内に含まれる予測数が閾値を超える場合に、超える分の予測時刻を、00:00〜予測時刻の範囲で、閾値を超えない枠に移動することで調整する。
なお、利用予測日時を午前0時(00:00)からとするのは、ユーザーの利用要求を行うときに、前日までのログを参照できることを保証するためである。なお、「前日までの」の部分については、予め定められた値であって、他の値(例えば、12時間、1時間等)であってもよい。
ステップS604では、計数値>閾値であるか否かを判断し、計数値>閾値である場合はステップS606へ進み、それ以外の場合は処理を終了する(ステップS699)。その日時でのログ送信が集中するか否かを判断するものである。
例えば、具体例には、以下のようにして、10分の枠の中で分散させる。同じ枠(10分)内において、各デバイス170の固有IDを基に、ログ通知の時刻を分散させる。そのために、以下の式を用いて、分、秒を決定する。
a:=hash(デバイス170の固有ID)%600
分:=a/60
秒:=a%60
なお、「hash()」はハッシュ関数であって、引数値に対して十分散らされた正の整数値(0〜2^31)を返す関数である。また、「/」は割り算であって、「%」はmod計算(剰余計算、割った余り)である。
図7は、第2の実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。
情報処理装置700は、デバイス170の履歴に対する要求に対応するものであって、図7の例に示すように、ログ受信モジュール105、ログ保存モジュール110、ログ集計モジュール115、ブラウザ要求受信/応答モジュール120、アクセス履歴保存モジュール125、利用日時予測モジュール130、利用日時予測結果保存モジュール135、通知日時スケジュールモジュール140、通知日時設定ジョブ発行モジュール145、予測外処理モジュール710を有している。なお、第1の実施の形態と同種の部位には同一符号を付し重複した説明を省略する。
特に、情報処理装置700は、デバイス170の履歴に対する要求がユーザー端末190のブラウザ185から行われた場合に、その要求が行われた日時が、事前に予測された要求の日時と異なるときに対応するものである。第1の実施の形態の情報処理装置100は、要求が行われる日時を予測するが、その予測通りに必ずしも要求が行われるとは限らない。つまり、予測が外れる場合がある。第2の実施の形態の情報処理装置700は、この予測が外れた場合の処理を行うものであり、現在のログの状況をユーザー端末190に提供しようとするものである。
ユーザー端末190は、ブラウザ185を有している。
ブラウザ185は、イントラネット195、ファイアーウォール165、センター側ネット160を介して認証基盤装置155と接続されている。ブラウザ185は、情報処理装置700に対して、いわゆるネットワークブラウザを利用して、デバイス170の履歴に対する要求を行う。ここでネットワークブラウザは、HTMLページを解釈でき、HTTP通信を行うものであればよい。
そして、ブラウザ185は、情報処理装置700のブラウザ要求受信/応答モジュール120によって送信されてきた指示をデバイス170に送信する。
具体例には、ブラウザ185は、情報処理装置700から、予測外アクセスの結果を受信すると、デバイス170に対してJSONP通信を行う。
デバイス170は、ログ収集モジュール175、ログ送信モジュール180を有している。
ログ収集モジュール175は、ログ送信モジュール180と接続されている。
ログ送信モジュール180は、ログ収集モジュール175と接続されており、またイントラネット195、ファイアーウォール165、センター側ネット160を介してメッセージ基盤装置150と接続されている。ログ送信モジュール180は、ユーザー端末190のブラウザ185によって送信されてきた指示(予測結果検証モジュール720によって生成された指示)にしたがって、デバイス170の履歴を情報処理装置700に送信する。また、最新のログを送信するために、ユーザー端末190から指示を受信した後に、ログ収集モジュール175にログを収集させ、そのログを送信するようにしてもよい。
認証基盤装置155は、情報処理装置700のブラウザ要求受信/応答モジュール120と接続されており、またセンター側ネット160、ファイアーウォール165、イントラネット195を介してユーザー端末190のブラウザ185と接続されている。
ログ受信モジュール105は、ログ保存モジュール110、メッセージ基盤装置150、予測外処理モジュール710の集計結果更新モジュール730と接続されている。
ログ保存モジュール110は、ログ受信モジュール105、ログ集計モジュール115、予測外処理モジュール710の集計結果更新モジュール730と接続されている。
ログ集計モジュール115は、ログ保存モジュール110、ブラウザ要求受信/応答モジュール120と接続されている。
ブラウザ要求受信/応答モジュール120は、ログ集計モジュール115、アクセス履歴保存モジュール125、認証基盤装置155、予測外処理モジュール710の予測結果検証モジュール720と接続されている。具体例には、ブラウザ要求受信/応答モジュール120は、ユーザー端末190のブラウザ185からのHTTPアクセスを受信する。予測外のアクセスの場合、JSONPコードを返却する。
利用日時予測モジュール130は、アクセス履歴保存モジュール125、利用日時予測結果保存モジュール135、通知日時スケジュールモジュール140と接続されている。
利用日時予測結果保存モジュール135は、利用日時予測モジュール130、予測外処理モジュール710の予測結果検証モジュール720と接続されている。
通知日時スケジュールモジュール140は、利用日時予測モジュール130、通知日時設定ジョブ発行モジュール145と接続されている。
通知日時設定ジョブ発行モジュール145は、通知日時スケジュールモジュール140、メッセージ基盤装置150と接続されている。
そして、予測結果検証モジュール720は、生成した指示を、ブラウザ要求受信/応答モジュール120を介して、ユーザー端末190のブラウザ185に対して送信する。予測結果検証モジュール720は、例えば、指示として、JSONPを用いた指示を生成するようにしてもよい。「事前に予測された要求の日時と異なる」の判断には、事前に予測されたスケジュールと今回の要求指示を受信した日時が異なるか否かを判断することのほかに、前日までの履歴が用意されていないか否かを判断するようにしてもよい。また、ユーザー端末190のブラウザ185から要求があった場合を対象としており、スケジュール通りの日時に要求がない場合は含まない。また、生成する指示におけるデバイス170が行う履歴の送信先は、本来の履歴を送信する先の情報処理装置であり、本実施の形態の場合は情報処理装置700である。
集計結果更新モジュール730は、ログ受信モジュール105、ログ保存モジュール110と接続されている。集計結果更新モジュール730は、予測結果検証モジュール720が生成した指示にしたがって、デバイス170から送信されてきた履歴を受信し、その履歴を用いて要求に対応する処理を行う。具体例には、集計結果更新モジュール730は、新たに受信したジョブログを基に各種集計データを更新する。この集計データはWebUIから参照される。
そのために、
・予測外の要求の検知
・デバイス170へのログ通知の要求
が必要な処理となる。
ここで、「予測外の要求の検知」は、情報処理装置700で可能な処理である。しかし、デバイス170があるイントラネット195はファイアーウォール165で仕切られており、情報処理装置700側からイントラネット195内のデバイス170に対して通信を開始することはできない。つまり、情報処理装置700からデバイス170へログ通知をリアルタイムに要求することができない。
そこで、同じ顧客のイントラネット195内のブラウザ185からデバイス170に対してログ通知を要求することで解決を図っている。そのためにJSONPを使用する。
予測外アクセスの検知を実施する処理(情報処理装置700)と、ログ通知を要求する処理(ブラウザ185)の所在が異なり、この両者を組み合わせるものである。
JSONPは、HTMLのscriptタグとJavaScript(登録商標)関数を組み合わせて実現される。
ブラウザ185は「同一生成元ポリシー」という制約により、通常はHTMLページを提供したWebサーバ以外と通信することができない。つまり、第2の実施の形態では、情報処理装置700から取得したHTMLを表示しているブラウザ185は、デバイス170とは通信できない。
しかし、HTMLのscriptタグはその例外であり、任意のURLを指定して通信することができる。
JSONPの利用例として、以下のようなものがある。
情報処理装置700が返却するHTMLページに次のコードが埋め込まれている。
<script type='text/javascript'
src='http://some.device.someTenant/json/EP/TriggerJoglogEvent?cb=callBack>
なお、「src」は、デバイス170のアドレスが含まれている。
さらに、情報処理装置700が返却するjavascriptコードには、callBackという次の関数が定義されている。
callBack ({code:1, message:"success"})
その結果、ブラウザ185は、このcallBack関数を実行し、引数の値からデバイス170側の処理結果を判断することができる。
ブラウザ185が上記のscriptタグを処理すると、src=に記載されたhttpリクエストを行う。このリクエスト先はイントラネット195内のデバイス170に対して行われる。
このリクエストは、ログ通知の実行を要求するものであり、httpリクエストを受信したデバイス170は、情報処理装置700にログ通知を実施後、次のようなjavacriptコードコードをブラウザ185に返却する。
callBack ({code:1, message:"success"})
その結果、ブラウザ185はcallBack関数を実行し、引数の値からデバイス170側の処理結果を判断することができる。
ステップS802では、予測結果検証モジュール720は、予測した日時での要求であるか否かを判断し、予測した日時での要求である場合は処理を終了し(ステップS899)、それ以外の場合はステップS804へ進む。
ステップS804では、予測外処理モジュール710は、予測外処理を行う。詳細については、図9の例に示すフローチャート(特に、ステップS908以降の処理)を用いて説明する。
ステップS902では、ユーザー端末190は、情報処理装置700に対して利用要求を行う(図10の例に示すS902を参照)。具体例には、情報処理装置700にアクセスし、HTMLページの取得を要求する。
ステップS904では、情報処理装置700は、利用要求を受信する。
ステップS906では、情報処理装置700は、予測外であるか否かを判断し、予測外である場合はステップS908へ進み、それ以外の場合はステップS924へ進む。具体例には、HTMLページの取得要求がされた日時が、予測済みの日時通りか検証する。なお、テナント毎の予測日時は、予め利用日時予測モジュール130によって予測されており、利用日時予測結果保存モジュール135により保存されている。
このJavaScriptコードは、テナント内の全デバイス170に対して上記JSONPを呼び出すコードが記述されている。
ステップS912では、ユーザー端末190は、JSONPにしたがって、デバイス170に対してリクエストを行う(図10の例に示すS912を参照)。具体例には、検証結果が予測外である場合、受信したHTMLページに含まれるJavaScriptを実行し、テナント内の各デバイス170に対してJSONP呼び出しを行う。
ステップS914では、デバイス170は、リクエストを受信する。
ステップS916では、デバイス170は、リクエストにしたがって、ログ通知を実行する(図10の例に示すS916を参照)。具体例には、JSONPを受信したデバイス170は、未通知のジョブログがあれば、それを情報処理装置700に通知する。
ステップS918では、情報処理装置700は、デバイス170からログを受信する。そして、受信したログを保存する。
ステップS920では、デバイス170は、実行結果をユーザー端末190に返却する(図10の例に示すS920を参照)。
なお、デバイス170による実行結果を受信したことは、最新のログが情報処理装置700に送信されたことになるので、以降のログや集計データの参照(利用要求)では、更新された最新の情報が閲覧できることとなる。また、デバイス170による実行結果を受信したことを契機として、再度の要求(更新処理)を情報処理装置700に対して行うようにしてもよい。
ステップS924では、情報処理装置700は、利用要求対応の処理を行う。つまり、ステップS918の処理が行われた後であれば、その最新のログを用いて、利用要求対応の処理(集計処理等)を行う。
[A] 機器の履歴に対する要求が行われる日時を予測する予測手段と、
前記予測手段によって予測された日時前に、前記機器から該機器の履歴を送信させるようにするスケジュールを生成する生成手段と、
前記生成手段によって生成されたスケジュールを前記機器に送信する送信手段
を具備することを特徴とする情報処理装置。
[B] 前記予測手段は、過去の要求が行われた日時と予め定められた型との適合度に基づいて予測を行う
ことを特徴とする[A]に記載の情報処理装置。
[C] 前記生成手段は、複数の前記機器からの履歴の送信日時が予め定められた条件に適合する場合は、該機器毎に異なる送信日時になるようにスケジュールを生成する
ことを特徴とする[A]又は[B]に記載の情報処理装置。
[D] 該予測手段によって予測された日時通りに要求が行われたことの比率が予め定められた閾値未満又は以下である場合に、前記予測手段による処理を行う
ことを特徴とする[A]から[C]のいずれか一項に記載の情報処理装置。
[E] コンピュータを、
機器の履歴に対する要求が行われる日時を予測する予測手段と、
前記予測手段によって予測された日時前に、前記機器から該機器の履歴を送信させるようにするスケジュールを生成する生成手段と、
前記生成手段によって生成されたスケジュールを前記機器に送信する送信手段
として機能させるための情報処理プログラム。
[B]の情報処理装置によれば、過去の要求が行われた日時と予め定められた型との適合度に基づいて予測を行うことができる。
[C]の情報処理装置によれば、複数の機器からの履歴の送信日時が予め定められた条件に適合する場合は、その機器毎に異なる送信日時になるようにスケジュールを生成することができる。
[D]の情報処理装置によれば、予測された日時通りに要求が行われたことの比率が予め定められた閾値未満又は以下である場合に、予測処理を行うことができる。
[E]の情報処理プログラムによれば、機器の履歴に対する要求に対応するものであって、定期的に機器の履歴を受信する場合に比べて、機器からの通信回数を少なくすることができる。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通等のために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu−ray(登録商標) Disc)、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、SD(Secure Digital)メモリーカード等が含まれる。
そして、前記のプログラム又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、又は無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、又は別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化等、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
105…ログ受信モジュール
110…ログ保存モジュール
115…ログ集計モジュール
120…ブラウザ要求受信/応答モジュール
125…アクセス履歴保存モジュール
130…利用日時予測モジュール
135…利用日時予測結果保存モジュール
140…通知日時スケジュールモジュール
145…通知日時設定ジョブ発行モジュール
150…メッセージ基盤装置
155…認証基盤装置
160…センター側ネット
165…ファイアーウォール
170…デバイス
175…ログ収集モジュール
180…ログ送信モジュール
185…ブラウザ
190…ユーザー端末
195…イントラネット
290…通信回線
700…情報処理装置
710…予測外処理モジュール
720…予測結果検証モジュール
730…集計結果更新モジュール
Claims (4)
- 機器の履歴に対する要求が端末のブラウザから行われた場合に、該要求が行われた日時が、事前に予測された要求の日時と異なるときは、該機器に対して履歴を送信させる指示を生成する生成手段と、
前記生成手段によって生成された指示を、該端末のブラウザに対して送信する送信手段と、
前記指示にしたがって、前記機器から送信されてきた履歴を受信する受信手段
を具備することを特徴とする情報処理装置。 - 前記生成手段は、前記指示として、JSONPを用いた指示を生成する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 機器の履歴に対する要求が端末のブラウザから行われた場合に、該要求が行われた日時が、事前に予測された要求の日時と異なるときは、該機器に対して履歴を送信させる指示を生成する生成手段と、
前記生成手段によって生成された指示を、該端末のブラウザに対して送信する第1の送信手段と、
前記指示にしたがって、前記機器から送信されてきた履歴を受信する受信手段
を備える情報処理装置と、
前記情報処理装置とはファイアーウォールを介して通信可能に接続されており、
前記ブラウザを利用して、前記機器の履歴に対する要求を行う要求手段と、
前記第1の送信手段によって送信されてきた指示を前記機器に送信する第2の送信手段
を備える端末と、
前記情報処理装置とは前記ファイアーウォールを介して通信可能に接続されており、前記端末とは互いに該ファイアーウォール内で通信可能に接続されており、
前記第2の送信手段によって送信されてきた指示にしたがって、該機器の履歴を送信する第3の送信手段
を備える機器
を具備することを特徴とする情報処理システム。 - コンピュータを、
機器の履歴に対する要求が端末のブラウザから行われた場合に、該要求が行われた日時が、事前に予測された要求の日時と異なるときは、該機器に対して履歴を送信させる指示を生成する生成手段と、
前記生成手段によって生成された指示を、該端末のブラウザに対して送信する送信手段と、
前記指示にしたがって、前記機器から送信されてきた履歴を受信する受信手段
として機能させるための情報処理プログラム。
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