JP2018170715A - クラウド管理装置、クラウド管理方法、及びプログラム - Google Patents

クラウド管理装置、クラウド管理方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数のパブリッククラウドを利用する場合において、監視データの分析にかかるコストの低減を図りうる、クラウド管理装置、クラウド管理方法、及びプログラムを提供する。【解決手段】クラウド管理装置10は、各クラウドシステム30の分析処理にかかる料金を特定し、この料金に基づいて分析処理を実行するクラウドシステムを選択し、設定スケジュールに沿って分析処理を実行させる分析実行指示部106と、分析処理で分析対象となったログが、別のスケジュールに沿った分析処理で利用される場合に、選択されたクラウドシステム30に、別のスケジュールの時までログをキャッシュさせる際のキャッシュ料金と、ログを別のスケジュールに沿って採取する際の採取料金とを算出し、キャッシュ料金が採取料金より低いことを条件に、選択されたクラウドシステム30に、別のスケジュールの時までログをキャッシュさせるキャッシュ判断部108とを備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、パブリッククラウドの管理を行なうための、クラウド管理装置、及びクラウド管理方法に関し、更には、これを実現するためのプログラムに関する。
近年、クラウドシステムの発展により、パブリッククラウドの利用が活発となっている。パブリッククラウドは、クラウドプロバイダが不特定多数のユーザに対してクラウドコンピューティング環境を提供するサービスである。また、パブリッククラウドにおいては、クラウドシステム上に、ユーザが自身の業務システム等を構築することも一般的となっている。
また、クラウドプロバイダによって特徴及び料金体系は様々であることから、構築システムのリソース使用の特性に基づき、ユーザは、特徴の違う複数のクラウドプロバイダを組み合わせてシステムを構築する場合がある(マルチクラウド環境)。
また、クラウドプロバイダは、一般に、管理しているマシンリソース(ストレージ)の使用に応じて(マシン稼動時間)に課金を行なっている。また、クラウドプロバイダは、クラウドと外部との通信に対しても課金を行なっている。このため、複数のクラウドでシステムを構築する場合、ユーザは、通信料金などにかかるコストを考慮して、自身での監視データの一括管理を行わずに、各クラウド上で個別管理を行っている。
ところで、障害予兆検知、及び障害原因特定等の監視データの分析処理が必要な場合は、ユーザは、複数クラウドにまたがって、必要な監視データを収集する必要があるが、単純に監視データの収集を実施すると、大量の監視データの転送によって、多くの時間と通信料金とがかかってしまう。
このような問題を解決する技術として、例えば、特許文献1は、効率良く監視データを収集するシステムを開示している。具体的には、特許文献1に開示されたシステムは、複数のクラウドシステムで個別に監視データが管理されている環境において、障害分析など監視データ分析の際に、監視データを通信料金及び通信帯域を考慮して決定したクラウド上に収集して分析を行なう。そして、特許文献1に開示されたシステムは、ユーザに対しては、分析結果のみ送信することで、クラウドプロバイダにより課金される通信コストを削減する。この結果、監視データの分析コストが低減される。
特開2015−109609号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたシステムは、監視データの利用頻度を考慮しておらず、何度も使用されるような監視データであっても、キャッシュすることなく、分析の度に収集している。このため、特許文献1に開示されたシステムでは、分析コストの低減が不十分である。
本発明の目的の一例は、上記問題を解消し、複数のパブリッククラウドを利用する場合において、監視データの分析にかかるコストの低減を図りうる、クラウド管理装置、クラウド管理方法、及びプログラムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一側面におけるクラウド管理装置は、複数のクラウドシステムを管理するための装置であって、
前記複数のクラウドシステムそれぞれにおける分析処理にかかる料金を特定し、特定した前記料金に基づいて、前記分析処理を実行する前記クラウドシステムを選択し、選択した前記クラウドシステムに、設定したスケジュールに沿って前記分析処理を実行させる、分析実行指示部と、
前記分析処理で分析対象となったログが、別のスケジュールに沿った分析処理で利用される場合に、選択された前記クラウドシステムに、前記別のスケジュールの時まで前記ログをキャッシュさせる際のキャッシュ料金と、前記ログを前記別のスケジュールに沿って採取する際の採取料金とを算出し、前記キャッシュ料金が前記採取料金より低いことを条件に、選択された前記クラウドシステムに、前記別のスケジュールの時まで前記ログをキャッシュさせる、キャッシュ判断部と、
を備えている、ことを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の一側面におけるクラウド管理方法は、複数のクラウドシステムを管理するための方法であって、
(a)前記複数のクラウドシステムそれぞれにおける分析処理にかかる料金を特定し、特定した前記料金に基づいて、前記分析処理を実行する前記クラウドシステムを選択し、選択した前記クラウドシステムに、設定したスケジュールに沿って前記分析処理を実行させる、ステップと、
(b)前記分析処理で分析対象となったログが、別のスケジュールに沿った分析処理で利用される場合に、選択された前記クラウドシステムに、前記別のスケジュールの時まで前記ログをキャッシュさせる際のキャッシュ料金と、前記ログを前記別のスケジュールに沿って採取する際の採取料金とを算出し、前記キャッシュ料金が前記採取料金より低いことを条件に、選択された前記クラウドシステムに、前記別のスケジュールの時まで前記ログをキャッシュさせる、ステップと、
を有する、ことを特徴とする。
更に、上記目的を達成するため、本発明の一側面におけるプログラムは、コンピュータによって、複数のクラウドシステムを管理するためのプログラムであって、
前記コンピュータに、
(a)前記複数のクラウドシステムそれぞれにおける分析処理にかかる料金を特定し、特定した前記料金に基づいて、前記分析処理を実行する前記クラウドシステムを選択し、選択した前記クラウドシステムに、設定したスケジュールに沿って前記分析処理を実行させる、ステップと、
(b)前記分析処理で分析対象となったログが、別のスケジュールに沿った分析処理で利用される場合に、選択された前記クラウドシステムに、前記別のスケジュールの時まで前記ログをキャッシュさせる際のキャッシュ料金と、前記ログを前記別のスケジュールに沿って採取する際の採取料金とを算出し、前記キャッシュ料金が前記採取料金より低いことを条件に、選択された前記クラウドシステムに、前記別のスケジュールの時まで前記ログをキャッシュさせる、ステップと、
を実行させることを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、複数のクラウドシステムを利用する場合において、監視データの分析にかかるコストの低減を図ることができる。
図1は、本発明の実施の形態におけるクラウド管理装置の概略構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の実施の形態におけるクラウド管理装置の構成を具体的に示すブロック図である。 図3は、本発明の実施の形態で用いられる分析スケジュールテーブルの一例を示す図である。 図4は、本発明の実施の形態で用いられるクラウド監視サーバ情報テーブルの一例を示す図である。 図5は、本発明の実施の形態で用いられるログ情報管理テーブルの一例を示す図である。 図6は、本発明の実施の形態で用いられるクラウド通信情報テーブルの一例を示す図である。 図7は、本発明の実施の形態で用いられるクラウドストレージ情報テーブルの一例を示す図である。 図8は、本発明の実施の形態で用いられるキャッシュログ管理テーブルの一例を示す図である。 図9は、本発明の実施の形態におけるクラウド管理装置の分析スケジュールの登録処理時の動作を示すフロー図である。 図10は、本発明の実施の形態におけるクラウド管理装置のクラウドの選択処理時の動作を示すフロー図である。 図11は、本発明の実施の形態におけるクラウド管理装置のクラウドの選択処理時の動作を示すフロー図である。図11は、図10に示した処理ステップの実行後の処理ステップを示している。 図12は、本発明の実施の形態において管理対象となるクラウドシステムでの動作を示すフロー図である。 図13は、本発明の実施の形態におけるクラウド管理装置のキャッシュ判断部における動作を示すフロー図である。 図14は、本発明の実施の形態におけるクラウド管理装置とクラウドとの具体例の構成を示すブロック図である。 図15は、本発明の実施の形態におけるクラウド管理装置を実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。
(実施の形態)
以下、本発明の実施の形態における、クラウド管理装置、クラウド管理方法、及びプログラムについて、図1〜図15を参照しながら説明する。
[装置構成]
最初に、本実施の形態におけるクラウド管理装置の構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態におけるクラウド管理装置の概略構成を示すブロック図である。
図1に示す本実施の形態における、クラウド管理装置10は、複数のクラウドシステム30を管理するための装置である。図1に示すように、クラウド管理装置10は、ネットワーク20を介して、クラウドシステム30それぞれと接続されている。また、図1に示すように、クラウド管理装置10は、分析実行指示部106と、キャッシュ判断部108とを備えている。
分析実行指示部106は、まず、複数のクラウドシステム30それぞれにおける分析処理にかかる料金を特定する。次いで、分析実行指示部106は、特定した料金に基づいて、分析処理を実行するクラウドシステムを選択する。更に、分析実行指示部106は、選択したクラウドシステム30に、設定したスケジュールに沿って分析処理を実行させる。
キャッシュ判断部108は、まず、分析処理で分析対象となったログが、別のスケジュールに沿った分析処理で利用されるかどうかを判定する。判定の結果、利用される場合は、キャッシュ判断部108は、選択されたクラウドシステム30に、別のスケジュールの時までログをキャッシュさせる際のキャッシュ料金と、ログを別のスケジュールに沿って採取する際の採取料金とを算出する。
続いて、キャッシュ判断部108は、キャッシュ料金が採取料金より低いことを条件に、選択されたクラウドシステムに、別のスケジュールの時までログをキャッシュさせる。
このように、本実施の形態では、分析の実施スケジュールが考慮され、何度も利用される監視データをキャッシュしておくコストと、分析の度に収集するコストとが比較され、より安価な方式が採用されて分析が行なわれるので、分析実施にかかる料金が削減される。本実施の形態によれば、複数のクラウドシステムを利用する場合において、監視データの分析にかかるコストの低減を図ることができる。
続いて、図2を用いて、本実施の形態におけるクラウド管理装置の構成についてより具体的に説明する。図2は、本発明の実施の形態におけるクラウド管理装置の構成を具体的に示すブロック図である。
図2に示すように、本実施の形態2では、クラウド管理装置10は、各クラウドシステム(以下、単に「クラウド」とも表記する)30で動作するクラウド監視サーバ31を管理する。そして、クラウド管理装置10は、障害分析などの分析処理の際に、各クラウドシステム30に備えられている分析サーバ33のうちのいずれを分析に用いるかを判断する。ネットワーク20はインターネット等の通信回線であり、クラウド管理装置10とクラウド30とは相互通信可能なように接続される。
クラウド管理装置10は、上述した分析実行指示部106及びキャッシュ判断部108に加えて、分析スケジュール登録部101と、分析指示取得部102と、分析対象判断部103と、分析ログ量取得部104と、分析料金算出部105と、分析結果表示部107とを備えている。
また、クラウド管理装置10は、テーブルとして、分析スケジュールテーブル111と、クラウド監視サーバ情報テーブル112と、ログ情報管理テーブル113と、クラウド通信情報テーブル114と、クラウドストレージ情報テーブル115と、キャッシュログ管理テーブル116とを備えている。
分析スケジュール登録部101は、クラウド30を使用するユーザから、分析要件が入力されると、入力された分析要件を、分析スケジュールとして、分析スケジュールテーブル111に登録する。
分析指示取得部102は、分析スケジュールテーブル111を定期的に参照し、分析スケジュールの実行時刻が来た分析スケジュールが存在していると、実行時刻となった分析スケジュールの情報を取得し、取得した情報を、分析対象判断部103に渡す。
分析対象判断部103は、分析指示取得部102から分析スケジュールの情報を受け取ると、ログ情報管理テーブル113を参照し、受け取った分析スケジュールの情報から、分析対象のログを特定する。また、分析対象判断部103は、特定した分析ログを、分析ログ量取得部104に渡す。
分析ログ量取得部104は、クラウド監視サーバ情報テーブル112を参照し、分析対象のログを持つクラウド監視サーバ31に対して、それ自身が管理する分析対象ログの量を算出するよう指示を行なう。そして、分析ログ量取得部104は、受け取った分析対象ログ量を分析料金算出部105に渡す。
分析料金算出部105は、クラウドストレージ情報テーブル115、クラウド通信情報テーブル114、及びキャッシュログ管理テーブル116を参照し、各クラウド30の保持する分析対象ログ量、通信料金、及びログのキャッシュ量に応じて、各クラウド30上で分析を行った場合の料金を算出する。また、分析料金算出部105は、結果を分析実行指示部106に渡す。
分析実行指示部106は、上述したように、各クラウド30での分析にかかる料金から、最も安価なクラウドを選択する。そして、分析実行指示部106は、本実施の形態では、分析対象ログとその収集先のクラウド30の情報とを、選択したクラウド30の分析サーバ33の分析実行部321に送り、分析の実行指示を行う。
分析結果表示部107は、分析実行先のクラウド30の分析サーバ33から送られてきた分析結果を受け取り、受け取った分析結果を、表示装置の画面、ユーザの端末装置の画面等に表示する。また、分析結果表示部107は、キャッシュ判断部108に動作指示を送る。
キャッシュ判断部108は、本実施の形態では、実行された分析に用いられたログが、他のスケジュールでも用いられるかどうかを、分析スケジュールテーブル111とログ情報管理テーブル113とに基づいて判定する。
判定の結果、分析に用いられたログが他のスケジュールでも用いられ、且つ、キャッシュした方がクラウドの料金が低額となる場合は、キャッシュ判断部108は、このログをキャッシュすべきと判断し、キャッシュ指示をクラウド30の分析サーバ33に行う。また、キャッシュ判断部108は、キャッシュした内容を示す情報をキャッシュログ管理テーブル116に記録する。
分析スケジュールテーブル111は、ユーザが登録した分析実施に関する情報を保持するテーブルである。図3は、本発明の実施の形態で用いられる分析スケジュールテーブルの一例を示す図である。図3に示すように、分析スケジュールテーブル111は、スケジュールの番号を示すID(識別子)、分析を開始する日時、分析するログの時間帯、及び分析するログの内容情報を有している。
クラウド監視サーバ情報テーブル112は、各クラウド30とそのクラウド30内に存在するクラウド監視サーバ31とを管理するためのテーブルである。図4は、本発明の実施の形態で用いられるクラウド監視サーバ情報テーブルの一例を示す図である。図4に示すように、クラウド監視サーバ情報テーブル112は、クラウド監視サーバ31を特定するための名前であるクラウド監視サーバ名と、クラウド監視サーバ31がどのクラウド30上に存在しているのかを示すクラウド名とを情報として有している。
ログ情報管理テーブル113は、どのログがどのクラウド監視サーバ31で管理されているのかを示す情報を管理するテーブルである。図5は、本発明の実施の形態で用いられるログ情報管理テーブルの一例を示す図である。図5に示すように、ログ情報管理テーブル113は、ログ名、ログを管理するクラウド監視サーバ31を示すクラウド監視サーバ名、どの監視対象サーバ32から採取されたログかを示すインスタンス名、及びどんな種類のログかを示すログ種類を情報として有している。
クラウド通信情報テーブル114は、クラウド毎の通信料金を管理するテーブルである。図6は、本発明の実施の形態で用いられるクラウド通信情報テーブルの一例を示す図である。図6に示すように、クラウド通信情報テーブル114は、クラウドを特定するためのクラウド名、クラウド外部からのデータ受信料金を示すデータ受信料金、及びクラウドから外部へのデータ送信料金を示すデータ送信料金を情報として有している。
クラウドストレージ情報テーブル115は、クラウド毎のストレージ利用にかかる料金を管理するテーブルである。図7は、本発明の実施の形態で用いられるクラウドストレージ情報テーブルの一例を示す図である。図7に示すように、クラウドストレージ情報テーブル115は、クラウドを特定するためのクラウド名と、クラウドの日額ストレージ利用料金を示すストレージ利用料金とを情報として有している。
キャッシュログ管理テーブル116は、各クラウドにキャッシュされているログの情報を管理するテーブルである。図8は、本発明の実施の形態で用いられるキャッシュログ管理テーブルの一例を示す図である。図8に示すように、キャッシュログ管理テーブル116は、キャッシュログの格納先クラウドを特定するためのクラウド名、キャッシュを開始した日時を示すキャッシュ開始日時、キャッシュログの削除タイミングを示すキャッシュ終了日時、キャッシュログの保存されている期間を示す期間、保存しているログを示すログ名、及び保存されているキャッシュログのデータ量を示すログ量を情報として有している。
また、図2に示すように、本実施の形態において管理対象となるクラウド30は、クラウド監視サーバ31と、監視対象サーバ32と、分析サーバ33とを備えている。クラウド監視サーバ31は、監視対象サーバ32からの監視情報の取得と監視対象サーバ32の管理とを行っている。なお、クラウド30は、既存のシステムであり、クラウド監視サーバ31及び監視対象サーバ32における、監視に必要な機構については、本明細書では省略している。
クラウド監視サーバ31は、ログ情報送信部301とログテーブル305とを備えている。ログ情報送信部301は、クラウド管理装置10の分析ログ量取得部104から、分析ログ量算出指示を受けると、分析ログ量を算出する。更に、ログ情報送信部301は、保持しているログのデータ量及びログの情報そのものを送信する機能を有する。
ログテーブル305は、クラウド監視サーバ31が監視対象サーバ32より取得した監視結果を保持しているテーブルである。ログテーブル305が保持しているログは、性能情報及び動作ログなどの情報である。
分析サーバ33は、分析実行部321と、ログ収集部322と、キャッシュ実行部323と、キャッシュログテーブル325とを備えている。分析実行部321は、クラウド管理装置10の分析実行指示部106から、分析実行指示を受けると、ログ収集部322にログデータの収集を指示し、収集されたログデータの分析を行う。また、分析実行部321は、分析結果をクラウド管理装置10に送信する。
ログ収集部322は、同じクラウド30を構成しているクラウド監視サーバ31に対して、分析対象ログの送信を指示し、ログの収集を行なう。キャッシュ実行部323は、収集された分析対象ログのうち、キャッシュすることを指示されたログを、キャッシュログテーブル325に格納する。キャッシュログテーブル325は、分析に使用するログを保持するテーブルである。キャッシュログテーブル325が保持しているログは、ログテーブル305と同様である。
[装置動作]
次に、本発明の実施の形態におけるクラウド管理装置10の動作について図9〜図13を用いて説明する。以下の説明においては、適宜図1〜図8を参酌する。また、本実施の形態では、クラウド管理装置10を動作させることによって、クラウド管理方法が実施される。よって、本実施の形態におけるクラウド管理方法の説明は、以下のクラウド管理装置10の動作説明に代える。
最初に、図9を用いて、クラウド管理装置における分析処理について説明する。図9は、本発明の実施の形態におけるクラウド管理装置の分析スケジュールの登録処理時の動作を示すフロー図である。
図9に示すように、まず、クラウド管理装置10において、分析スケジュール登録部101が、ユーザからスケジュール情報を受信し、受信したスケジュール情報を、分析スケジュールテーブル111に記録する(ステップS101)。スケジュール情報は、分析開始予定日時、分析対象ログ開始時点、分析対象ログ終了時点、分析内容を含む。
また、ステップS101において、分析スケジュール登録部101に対するユーザによるスケジュール情報の送信は、ユーザが、端末装置上で、CLI(Command Line Interface)又はGUI(Graphical User Interface)を利用して実施する。ステップS101の実行により、分析スケジュールの登録処理は終了する。
続いて、図10及び図11を用いて、分析処理を実行させるクラウドの選択処理について説明する。図10及び図11は、本発明の実施の形態におけるクラウド管理装置のクラウドの選択処理時の動作を示すフロー図である。また、図11は、図10に示した処理ステップの実行後の処理ステップを示している。
図10に示すように、最初に、分析指示取得部102は、分析スケジュールテーブル111を定期的に参照し、分析開始予定日時が来た分析スケジュールが存在していると、この分析スケジュール情報を取得し、取得した分析スケジュール情報を分析対象判断部103に渡す(ステップS201)。分析スケジュール情報は、分析開始予定日時、分析対象ログ開始時点、分析対象ログ終了時点、及び分析内容を含む。
次に、分析対象判断部103は、ログ情報管理テーブル113を参照し、これに分析スケジュール情報の分析内容111eを照らし合わせ、分析対象ログを特定する(ステップS202)。また、分析対象判断部103は、特定した分析対象ログの情報(分析対象ログ情報)を取得し、取得した分析対象ログ情報を分析ログ量取得部104に渡す。
次に、分析ログ量取得部104は、クラウド監視サーバ情報テーブル112を参照し、分析対象ログを持つクラウド(分析実施候補クラウド)を特定する(ステップS203)。更に、分析ログ量取得部104は、各クラウドのクラウド監視サーバ31に各分析対象ログのデータ量の算出を指示する(ステップS204)。
これにより、各クラウドのクラウド監視サーバ31のログ情報送信部301は、ログテーブル305を参照し、分析対象ログのデータ量を計算し、データ量を分析ログ量取得部104に送信する。この結果、分析ログ量取得部104は、各分析対象ログのデータ量を取得する。
次に、図11に示すように、分析料金算出部105は、分析実施候補クラウドのうち、分析料金を計算していないクラウドを一つ選択する(ステップS301)。
次に、分析料金算出部105は、ステップS301で選択したクラウド以外の各分析実施候補クラウドについて、各種値を算出する(ステップS302)。具体的には、分析料金算出部105は、クラウド通信情報テーブル114を参照し、分析実施候補クラウドのデータ送信料金(F_out)、選択クラウドのデータ受信料金(F_in)を算出する。また、分析料金算出部105は、ステップS204で取得した分析対象ログ量から、分析実施候補クラウドからの転送ログ量(L)を算出する。更に、分析料金算出部105は、キャッシュログ管理テーブル116を参照し、選択クラウドの分析対象ログのキャッシュ量(C)を算出する。
次に、分析料金算出部105は、ステップS302で算出した各値を用いて、選択したクラウド以外の各分析実施候補クラウドについて、ログ転送料金を計算する(S303)。ログ転送料金の計算式は下記の数1の通りである。
(数1)
ログ転送料金 = (F_in + F_out) × (L - C)
次に、分析料金算出部105は、ステップS301で選択したクラウド以外の各分析実施候補クラウドのログ転送料金の合計(F_total)を算出する(ステップS304)。
次に、分析料金算出部105は、クラウドストレージ情報テーブル115を参照して、選択クラウドのストレージ利用料金(F_c)を算出し、ステップS202で取得した分析対象ログ情報とキャッシュログ管理テーブル116とを参照して、分析対象ログキャッシュ実施日数(D)を算出する(S305)。
そして、ステップS305では、分析料金算出部105は、ステップS302で算出した値と合計F_totalとを用いて、選択したクラウドの分析料金を算出する。分析料金は、下記の数2の通りである。
(数2)
分析料金 = F_total + F_c × D × C
続いて、分析料金算出部105は、全分析候補クラウドについて分析料金の算出を行ったかどうかを判定する(ステップS306)。判定の結果、全分析候補クラウドについて分析料金の算出を行なっているならば、ステップS307の処理に移る。一方、判定の結果、全分析候補クラウドについて分析料金の算出を行なっていないならば、分析料金算出部105は、再度ステップS301を実行する。
その後、分析実行指示部106は、ステップS301〜S305で分析料金が算出された各分析実施候補クラウドについて、分析料金が最も安いクラウドを選択する(ステップS307)。
続いて、図12を用いて、クラウドにおける分析処理について説明する。図12は、本発明の実施の形態において管理対象となるクラウドシステムでの動作を示すフロー図である。
まず、クラウド管理装置10において、分析実行指示部106が、ステップS202で取得された分析対象ログ情報とステップS203で特定された収集先クラウドの情報とを、分析サーバ33の分析実行部321に送信し、分析実行を指示する。これにより、図12に示すように、分析サーバ33の分析実行部321は、分析対象ログ情報と収集先クラウドの情報とを受信すると共に、分析実行の指示を受け取る(S401)。
次に、分析実行部321は、キャッシュログテーブル325を参照し、分析対象ログの中でキャッシュ済みのログが存在していないかどうかを確認し、キャッシュ済みのログを除いた収集対象ログを特定し、情報をログ収集部322に渡す(ステップS402)。
次に、ログ収集部322は、ステップS402で特定した収集対象ログについて、各クラウド30のクラウド監視サーバ31にログの送信を指示する(ステップS403)。また、ステップS403では、ログ収集部322からの指示を受けた各クラウド30のクラウド監視サーバ31においては、ログ情報送信部301が、ログテーブル305を参照し、収集対象ログを取得する。そして、ログ情報送信部301は、取得した収集対象ログを分析サーバ33のログ収集部322に送信する。
分析実行部321は、ステップS403でログ収集部322が収集したログ、及びキャッシュログテーブル325内のログを用いて、分析対象ログに対して分析を行う。そして、分析実行部321は、分析処理の終了後、分析結果をクラウド管理装置10に送信し(S404)、クラウド管理装置10における分析結果表示部107に、分析実行部321から送信された分析結果を表示させる(ステップS405)。
続いて、図13を用いて、クラウドにログをキャッシュさせるかどうかを判定する際の処理について説明する。図13は、本発明の実施の形態におけるクラウド管理装置のキャッシュ判断部における動作を示すフロー図である。
図13に示すように、まず、キャッシュ判断部108は、分析スケジュールテーブル111を参照し、今回分析したログの時間帯(分析対象ログ開始時点〜分析対象ログ終了時点)と分析時間帯が重なる分析スケジュールを特定する(ステップS501)。
続いて、キャッシュ判断部108は、ステップS501で特定した各分析スケジュールについて、各種値を算出する(ステップS502)。具体的には、キャッシュ判断部108は、現在日付からの分析開始までの日数(D)を算出する。また、キャッシュ判断部108は、クラウド通信情報テーブル114を参照し、ステップS307で選択したクラウドのデータ受信料金(F_in)と各クラウドのデータ送信料金(F_out_i)とを算出する。
更に、キャッシュ判断部108は、クラウドストレージ情報テーブル115を参照し、ステップS307で選択したクラウドのストレージ利用料金(F_c)を算出する。また、キャッシュ判断部108は、ステップS501で特定した各分析スケジュールと、分析対象ログ情報とを参照して、重複する分析時間帯における各クラウドのキャッシュ候補ログ量(L_i)を算出し、そしてL_iを合算したキャッシュ候補ログ総量(L)を算出する。
続いて、キャッシュ判断部108は、特定した各スケジュールについて、分析実施までのキャッシュ料金とログ採取料金とを算出する(ステップS503)。計算式は以下の数3及び数4の通りである。
(数3)
ログ採取料金 = (F_in + F_out_i) × L_i
(数4)
キャッシュ料金 = L × F_c × D
また、キャッシュ判断部108は、特定した各スケジュールについてログ採取料金を算出したのち、それらを合計したログ採取料金合計を算出する。
続いて、キャッシュ判断部108は、キャッシュ対象のスケジュールを判断するべく、特定した各分析スケジュールについて、合計したログ採取料金とキャッシュ料金とを比較し、ログ採取料金合計よりキャッシュ料金が低いスケジュールがあるかどうかを判定する(ステップS504)。
ステップS504の判定の結果、ログ採取料金合計よりキャッシュ料金が低いスケジュールがある場合は、キャッシュ判断部108は、ステップS505を実行する。一方、ステップS504の判定の結果、ログ採取料金合計よりキャッシュ料金が低いスケジュールが一つもないならば、キャッシュ判断部108はフローを終了する(ステップS504)。
ステップS505では、キャッシュ判断部108は、ログ採取料金合計よりキャッシュ料金が低いスケジュール(キャッシュ対象スケジュール)それぞれについて、キャッシュログ管理テーブル116にキャッシュログ情報を記録する(ステップS505)。具体的には、キャッシュ判断部108は、ステップS201で取得した分析対象ログの中の同じ分析対象のログについて、現在日時をキャッシュ開始日時に、キャッシュ対象スケジュールの分析開始予定日時をキャッシュ終了日時に、重複する分析時間帯を期間に設定する。
但し、記録する際、すでにログ名及び期間が同じキャッシュログ情報がある場合であって、当該レコードのキャッシュ終了日時が上記で算出したキャッシュ終了日時より短い場合は、キャッシュ判断部108は、そのレコードのキャッシュ終了日時の更新のみを行う。
続いて、キャッシュ判断部108は、ステップS505で記録したキャッシュログ情報について、ログをキャッシュするように分析サーバ33に指示する(ステップS506)。ステップS506の実行により、分析スケジュールについての全ての処理が終了する。
[具体例]
ここで、図14を用いて、上述したステップS301〜S307およびステップS501〜S506の具体的内容を説明する。図14は、本発明の実施の形態におけるクラウド管理装置とクラウドとの具体例の構成を示すブロック図である。また、図14においては、図2に示した構成が省略されていたクラウド30の構成が図示されている。
まず前提として、分析実施候補クラウドはクラウドAとクラウドBと特定され、分析対象ログの総データ量はそれぞれ、クラウドAでは1.00GB、クラウドBでは2.00GBであるとする。またクラウドAに存在する、クラウドBの分析対象ログのキャッシュ量は1.00GB(つまり半分がキャッシュされている)、キャッシュ実施日数は7Dayとする。さらにクラウドBに存在する、クラウドAの分析対象ログのキャッシュ量は0.00GBとする。
はじめに、分析料金算出部105はステップS301で、分析実施候補クラウドのうちの一つである、クラウドAを選択する。
次に、ステップS302で、分析料金算出部105は、ステップS301で選択されていない分析実施候補クラウドであるクラウドBからのログ転送料金を算出するための値を算出する。
クラウド通信情報テーブル114から、クラウドBのデータ送信料金(F_out)は0.05 ($/GB)、同じくクラウドAのデータ受信料金(F_in)は0.00($/GB)となる。また前提より、クラウドBからの転送ログ量(L)は、分析対象ログの総データ量である2.00GBとなり、クラウドAにあるクラウドBの分析対象ログのキャッシュ量(C)は1.00GBとなる。
次に、ステップS303で、クラウドAに対するクラウドBからのログ転送料金を計算すると、 (0.00 + 0.05) × (2.00 - 1.00) = $0.05 となる。
次にS304であるが、今回の例では分析候補クラウドがクラウドAとクラウドBとの2つのみであり、ログ転送料金合計(F_total)は上記で算出した $0.05 となる。
次に、分析料金算出部105は、ステップS305で、クラウドAにおける分析料金を算出する。クラウドストレージ情報テーブル115から、クラウドAのストレージ利用料金(F_c)は0.0010 ($/GB/Day)である。また前提より、分析対象ログキャッシュ実施日数は7 (Day)となり、クラウドAにおける分析料金は 0.05 + 0.0010 × 7 × 1.00 = $0.057となる。
次に、ステップS306では、分析料金算出部105は、まだクラウドBにおける分析料金を算出していないため、ステップS301に戻り、今度はクラウドBを選択する。
次に、分析料金算出部105は、ステップS302で、クラウドAからのログ転送料金を算出する。クラウド通信情報テーブル114から、クラウドAのデータ送信料金(F_out)は0.09 ($/GB)、同じくクラウドBのデータ受信料金(F_in)は0.05($/GB)となる。また前提より、クラウドAからの転送ログ量(L)は、分析対象ログの総データ量である1.00GBとなり、クラウドBにあるクラウドBの分析対象ログのキャッシュ量(C)は0.00GBとなる。
次に、ステップS303で、クラウドBに対するクラウドAからのログ転送料金を計算すると、 (0.05 + 0.09) × (1.00 - 0.00) = $0.14 となる。
次に、ステップS304であるが、今回の例では分析候補クラウドがクラウドAとクラウドBに2つのみであり、ログ転送料金合計(F_total)は上記で算出した $0.14となる。
次に、ステップS305で、分析料金算出部105は、クラウドBにおける分析料金を算出する。クラウドストレージ情報テーブル115から、クラウドBのストレージ利用料金(F_c)は、0.0015 ($/GB/Day)である。また前提より、分析対象ログキャッシュ実施日数はキャッシュしていないため0 (Day)となり、クラウドBにおける分析料金は 0.14 + 0.0015 × 0 × 0.00 = $0.14となる。
次に、クラウドAとクラウドB共に分析料金が算出されているので、ステップS306ではYesと判定され、ステップS307に移る。
次に、ステップS307で、分析実行指示部106は、クラウドAとクラウドBの分析料金を比較し、料金が安い方を分析実行先クラウドに選択する。分析料金が安いのはクラウドAの$0.057であるため、分析実行先のクラウドとしては、クラウドAが選択される。以上で、ステップS301〜S307での具体的処理の例示は終了である。
続いて、ステップS501〜S506での具体的処理例について示す。前提として、クラウドAとクラウドBとがあり、ステップS201で取得された分析スケジュール情報(今回分析スケジュール)は、図2の分析スケジュールテーブル111に登録されたスケジュールIDがS1の分析スケジュール情報であるとする。
より具体的には、現時点が2016-12-07(水)として、取得された分析スケジュール情報は、分析開始予定時刻2016-12-07 00:00:00、分析対象ログ開始時点は2016-11-23 00:00:00、分析対象ログ終了時点は2016-12-06 23:00:00、分析内容はCPU・Memoryとする。
また先に示したステップS301〜S307での具体的処理例の通り、分析が実施されたクラウドはクラウドAとし、クラウドBにおける分析対象ログ量は、2.00GBとする。
まず、ステップS501で、キャッシュ判断部108は、分析スケジュールテーブル111を参照して今回分析したログの時間帯と分析時間帯が重なるスケジュールを特定する。簡単のため、特定された分析スケジュールは一つとし、そのスケジュール情報は図2の分析スケジュールテーブル111に登録されたスケジュールIDがS1であるスケジュールの、翌週分のスケジュールとする。
具体的には、分析開始予定時刻2016-12-14 00:00:00、分析対象ログ開始時点は2016-11-30 00:00:00、分析対象ログ終了時点は2016-12-13 23:00:00、分析内容はCPU・Memoryとする。
次に、ステップS502で、キャッシュ判断部108は、クラウドAによる分析実施までのキャッシュ料金とログ採取料金とを算出する。現在日付からの分析開始までの日数(D)は、今回の分析スケジュールの分析開始予定時刻である2016-12-07 00:00:00と、特定されたスケジュールの分析開始予定時刻である2016-12-14 00:00:00との差分である7(Day)となる。今回分析を行うクラウドAのストレージ利用料金(F_c)は、クラウドストレージ情報テーブル115から0.0010 ($/GB/Day)となる。
今回分析クラウドのデータ受信料金(F_in)は、クラウド通信情報テーブル114から、0.00($/GB)となる。各クラウドのデータ送信料金(F_out_i)は、クラウド通信情報テーブル114から、クラウドBのデータ送信料金(F_out)0.05 ($/GB)となる。重複分析時間帯における各クラウドのキャッシュ候補ログ量(L_i)は、前提から1.00GBと算出される。これは、クラウドBにおける分析対象ログ量は、2.00GBだが、重複する分析時間帯が今回分析時間帯のおよそ半分のためである。重複分析時間帯におけるキャッシュ候補ログ総量(L)は、クラウドBの値のみであるため、1.00GBとなる。
次に、ステップS503で、キャッシュ判断部108は、特定した各スケジュールについて、分析実施までのキャッシュ料金とログ採取料金とを算出する。ログ採取料金は、クラウドBについて、(0.00 + 0.05) × 1.00 = $0.05 となる。キャッシュ料金は、1.00 × 0.0010 × 7 = $0.007 となる。また、ログ採取料金の合計はクラウドBのみであるため、$0.05 となる。
次に、ステップS504で、ログ採取料金合計よりキャッシュ料金が低いスケジュールがあるかの判断であるが、ステップS301で特定されたスケジュールのログ採取料金の合計は $0.05で、キャッシュ料金は$0.007である。このため、キャッシュすべきと判断され、ステップS505の処理に移る。
次に、ステップS505で、キャッシュ判断部108は、ログ採取料金合計よりキャッシュ料金が安いスケジュールについてキャッシュするログを判断し、キャッシュログ管理テーブル116に記録を行う。ここでキャッシュされるのは、クラウドBからクラウドAに送付された分析対象ログ2.00GBのうち、重複する分析時間帯の分である1.00GBである。
キャッシュ格納先クラウド名116aは、分析対象クラウドであるクラウドA、キャッシュ開始日時116bは現在時刻(2016-12-07 00:00:00)、キャッシュ終了時刻116cは特定したスケジュールの開始予定時刻である2016-12-14 00:00:00である。また、期間116dは特定されたスケジュールの分析時間帯と今回分析時間帯が重複する期間であり、ここでは2016-11-30 23:59:00〜2016-12-06 23:00:00である。ログ量は、それぞれ1.00GBとなる。
次に、ステップS506で、キャッシュ判断部108は、ステップS505で記録したキャッシュログ情報に基づいて、クラウドAの分析サーバ33aのキャッシュ実行部323aにキャッシュを行うよう指示する。必要な情報は、ログ名116eと期間116dとである。以上で、ステップS501〜S506での具体的処理の例示は終了である。
[実施の形態における効果]
以上のように、本実施の形態によれば、監視データの分析が定期的に実施されるような環境において、分析の実施スケジュールと頻繁に利用される監視データとを考慮することが可能になり、分析処理にかかる料金を削減することができる。つまり、複数のクラウド30で構成されるシステムにおいて、障害予兆検知などの監視データ分析の際に収集した監視データを、分析実施スケジュールを考慮した形で必要に応じてキャッシュし、再利用することで、都度の分析実施にかかるコストを最小化することを特徴とする。
[変形例]
本実施の形態は、図1及び図2に示したパブリッククラウドのみで構成された環境だけではなく、プライベートクラウドを組み込んだ環境(ハイブリッドクラウド環境)においても適用できる。この場合も、上述の効果を得ることができる。また、本実施の形態は、クラウドが3つ以上の場合であっても適用でき、上述の効果を得ることができる。
また、クラウド管理装置10が備えている、クラウド通信情報テーブル114、クラウドストレージ情報テーブル115の内容は、自動で更新される構成となっていても良い。例えば、クラウド管理装置10が、クラウドプロバイダが公開しているAPIを利用することで、これらの内容の自動更新は可能である。
[プログラム]
本実施の形態におけるプログラムは、コンピュータに、図10に示すステップS201〜S204、図11に示すステップS301〜S307、図13に示すステップS501〜S506を実行させるプログラムであれば良い。このプログラムをコンピュータにインストールし、実行することによって、本実施の形態におけるクラウド管理装置10とクラウド管理方法とを実現することができる。この場合、コンピュータのCPU(Central Processing Unit)は、分析指示取得部102、分析対象判断部103、分析ログ量取得部104、分析料金算出部105、分析実行指示部106、及びキャッシュ判断部108として機能し、処理を行なう。
また、本実施の形態では、分析スケジュールテーブル111、クラウド監視サーバ情報テーブル112、ログ情報管理テーブル113、クラウド通信情報テーブル114、クラウドストレージ情報テーブル115、及びキャッシュログ管理テーブル116は、コンピュータに備えられたハードディスク等の記憶装置に、これらを構成するデータファイルを格納することによって実現できる。
また、本実施の形態におけるプログラムは、複数のコンピュータによって構築されたコンピュータシステムによって実行されても良い。この場合は、例えば、各コンピュータが、それぞれ、分析指示取得部102、分析対象判断部103、分析ログ量取得部104、分析料金算出部105、分析実行指示部106、及びキャッシュ判断部108のいずれかとして機能しても良い。また、上述した各テーブルは、本実施の形態におけるプログラムを実行するコンピュータとは別のコンピュータ上に格納されていても良い。
ここで、本実施の形態におけるプログラムを実行することによって、クラウド管理装置10を実現するコンピュータについて図15を用いて説明する。図15は、本発明の実施の形態におけるクラウド管理装置を実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。
図15に示すように、コンピュータ410は、CPU411と、メインメモリ412と、記憶装置413と、入力インターフェイス414と、表示コントローラ415と、データリーダ/ライタ416と、通信インターフェイス417とを備える。これらの各部は、バス421を介して、互いにデータ通信可能に接続される。
CPU411は、記憶装置413に格納された、本実施の形態におけるプログラム(コード)をメインメモリ412に展開し、これらを所定順序で実行することにより、各種の演算を実施する。メインメモリ412は、典型的には、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性の記憶装置である。また、本実施の形態におけるプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体420に格納された状態で提供される。なお、本実施の形態におけるプログラムは、通信インターフェイス117を介して接続されたインターネット上で流通するものであっても良い。
また、記憶装置413の具体例としては、ハードディスクドライブの他、フラッシュメモリ等の半導体記憶装置が挙げられる。入力インターフェイス414は、CPU411と、キーボード及びマウスといった入力機器418との間のデータ伝送を仲介する。表示コントローラ415は、ディスプレイ装置419と接続され、ディスプレイ装置419での表示を制御する。
データリーダ/ライタ416は、CPU411と記録媒体420との間のデータ伝送を仲介し、記録媒体420からのプログラムの読み出し、及びコンピュータ410における処理結果の記録媒体420への書き込みを実行する。通信インターフェイス417は、CPU411と、他のコンピュータとの間のデータ伝送を仲介する。
また、記録媒体420の具体例としては、CF(Compact Flash(登録商標))及びSD(Secure Digital)等の汎用的な半導体記憶デバイス、フレキシブルディスク(Flexible Disk)等の磁気記録媒体、又はCD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)などの光学記録媒体が挙げられる。
なお、本実施の形態におけるクラウド管理装置10は、プログラムがインストールされたコンピュータではなく、各部に対応したハードウェアを用いることによっても実現可能である。更に、クラウド管理装置10は、一部がプログラムで実現され、残りの部分がハードウェアで実現されていてもよい。
以上のように、本発明によれば、複数のクラウドシステムを利用する場合において、監視データの分析にかかるコストの低減を図ることができる。本発明は、マルチクラウド環境に有用である。
10 クラウド管理装置
20 ネットワーク
30 クラウド
31 クラウド監視サーバ
32 監視対象サーバ
33 分析サーバ
101 分析スケジュール登録部
102 分析指示取得部
103 分析対象判断部
104 分析ログ量取得部
105 分析料金算出部
106 分析実行指示部
107 分析結果表示部
108 キャッシュ判断部
111 分析スケジュールテーブル
112 クラウド監視サーバ情報テーブル
113 ログ情報管理テーブル
114 クラウド通信情報テーブル
115 クラウドストレージ情報テーブル
116 キャッシュログ管理テーブル
301 ログ情報送信部
305 ログテーブル
321 分析実行部
322 ログ収集部
323 キャッシュ実行部
325 キャッシュログテーブル
411 CPU
412 メインメモリ
413 記憶装置
414 入力インターフェイス
415 表示コントローラ
416 データリーダ/ライタ
417 通信インターフェイス
418 入力機器
419 ディスプレイ装置
420 記録媒体
421 バス

Claims (6)

  1. 複数のクラウドシステムを管理するための装置であって、
    前記複数のクラウドシステムそれぞれにおける分析処理にかかる料金を特定し、特定した前記料金に基づいて、前記分析処理を実行する前記クラウドシステムを選択し、選択した前記クラウドシステムに、設定したスケジュールに沿って前記分析処理を実行させる、分析実行指示部と、
    前記分析処理で分析対象となったログが、別のスケジュールに沿った分析処理で利用される場合に、選択された前記クラウドシステムに、前記別のスケジュールの時まで前記ログをキャッシュさせる際のキャッシュ料金と、前記ログを前記別のスケジュールに沿って採取する際の採取料金とを算出し、前記キャッシュ料金が前記採取料金より低いことを条件に、選択された前記クラウドシステムに、前記別のスケジュールの時まで前記ログをキャッシュさせる、キャッシュ判断部と、
    を備えている、ことを特徴とするクラウド管理装置。
  2. 前記分析処理の分析対象となるログを特定する、分析対象判断部と、
    前記複数のクラウドシステムの中から、特定された前記分析対象となるログを有するクラウドシステムを分析実施候補クラウドとして特定し、特定した前記分析実施候補クラウドから、前記分析対象となるログのデータ量を取得する、分析ログ量取得部と、
    前記分析実施候補クラウドそれぞれ毎に、当該クラウドシステムに設定されているデータ送信料金、データ受信料金、及び取得された前記分析対象となるログのデータ量を用いて、前記分析対象となったログの分析処理にかかる料金を算出する、分析料金算出部と、
    を更に備え、
    前記分析実行指示部は、前記分析料金算出部が算出した料金に基づいて、前記分析実施候補クラウドの中から、前記分析処理を実行する前記クラウドシステムを選択する、
    請求項1に記載のクラウド管理装置。
  3. 複数のクラウドシステムを管理するための方法であって、
    (a)前記複数のクラウドシステムそれぞれにおける分析処理にかかる料金を特定し、特定した前記料金に基づいて、前記分析処理を実行する前記クラウドシステムを選択し、選択した前記クラウドシステムに、設定したスケジュールに沿って前記分析処理を実行させる、ステップと、
    (b)前記分析処理で分析対象となったログが、別のスケジュールに沿った分析処理で利用される場合に、選択された前記クラウドシステムに、前記別のスケジュールの時まで前記ログをキャッシュさせる際のキャッシュ料金と、前記ログを前記別のスケジュールに沿って採取する際の採取料金とを算出し、前記キャッシュ料金が前記採取料金より低いことを条件に、選択された前記クラウドシステムに、前記別のスケジュールの時まで前記ログをキャッシュさせる、ステップと、
    を有する、ことを特徴とするクラウド管理方法。
  4. (c)前記分析処理の分析対象となるログを特定する、ステップと、
    (d)前記複数のクラウドシステムの中から、特定された前記分析対象となるログを有するクラウドシステムを分析実施候補クラウドとして特定し、特定した前記分析実施候補クラウドから、前記分析対象となるログのデータ量を取得する、ステップと、
    (e)前記分析実施候補クラウドそれぞれ毎に、当該クラウドシステムに設定されているデータ送信料金、データ受信料金、及び取得された前記分析対象となるログのデータ量を用いて、前記分析対象となったログの分析処理にかかる料金を算出する、ステップと、
    を更に備え、
    前記(a)のステップにおいて、前記(e)のステップで算出した料金に基づいて、前記分析実施候補クラウドの中から、前記分析処理を実行する前記クラウドシステムを選択する、
    請求項3に記載のクラウド管理方法。
  5. コンピュータによって、複数のクラウドシステムを管理するためのプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    (a)前記複数のクラウドシステムそれぞれにおける分析処理にかかる料金を特定し、特定した前記料金に基づいて、前記分析処理を実行する前記クラウドシステムを選択し、選択した前記クラウドシステムに、設定したスケジュールに沿って前記分析処理を実行させる、ステップと、
    (b)前記分析処理で分析対象となったログが、別のスケジュールに沿った分析処理で利用される場合に、選択された前記クラウドシステムに、前記別のスケジュールの時まで前記ログをキャッシュさせる際のキャッシュ料金と、前記ログを前記別のスケジュールに沿って採取する際の採取料金とを算出し、前記キャッシュ料金が前記採取料金より低いことを条件に、選択された前記クラウドシステムに、前記別のスケジュールの時まで前記ログをキャッシュさせる、ステップと、
    を実行させる、プログラム。
  6. 前記コンピュータに、
    (c)前記分析処理の分析対象となるログを特定する、ステップと、
    (d)前記複数のクラウドシステムの中から、特定された前記分析対象となるログを有するクラウドシステムを分析実施候補クラウドとして特定し、特定した前記分析実施候補クラウドから、前記分析対象となるログのデータ量を取得する、ステップと、
    (e)前記分析実施候補クラウドそれぞれ毎に、当該クラウドシステムに設定されているデータ送信料金、データ受信料金、及び取得された前記分析対象となるログのデータ量を用いて、前記分析対象となったログの分析処理にかかる料金を算出する、ステップと、
    を更に実行させ、
    前記(a)のステップにおいて、前記(e)のステップで算出した料金に基づいて、前記分析実施候補クラウドの中から、前記分析処理を実行する前記クラウドシステムを選択する、
    請求項5に記載のプログラム。
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