JP2016169756A - 耐震用配管部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】主に、短時間に低コストで手間なく配管に設置できるようにすると共に、地震による変位のほぼ全てを吸収できるようにする。【解決手段】直管部5と、この直管部5の端部に屈曲管部6を介して設けられた配管接続部7とを一体に備える。上記直管部5が、地震による変位を伸縮動によって吸収可能な伸縮可能部8を有する。上記配管接続部7が、配管1を挿入した状態で、地震による変位を配管1の周方向の変位および挿入深さの変化によって吸収可能な可動受口部9を有する。【選択図】図1

Description

この発明は、耐震用配管部材に関するものである。
地中には、様々な配管が埋設されている。このような配管は、各種の配管部材を接続することによって構成されている。
しかし、地中に埋設された配管は、地震によって破損するおそれがあるため、地震の変位に耐えられるようにする必要がある。そこで、例えば、特許文献1のように、配管の途中に、伸縮継手と球面継手とを近接させて設置するようにした配管構造が提案されている。
特開2010−261485号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された配管構造は、現場で配管に伸縮継手や球面継手を1つずつ設置するようにして構築されるものであるため、施工に手間や時間が掛かり、また、コストも高くなるので、広く普及させるのには向いていなかった。
また、構造的にも、球面継手は、角度の変化に追随させるためのものにしか過ぎず、伸縮継手の伸縮方向と直交する方向に対する変位を吸収することはできないので、地震による変位を全方向に吸収するものとしては不十分であった。
そこで、本発明は、上記した問題点を解決することを、主な目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、
直管部と、該直管部の端部に屈曲管部を介して設けられた配管接続部とを一体に備え、
前記直管部が、地震による変位を伸縮動によって吸収可能な伸縮可能部を有すると共に、
前記配管接続部が、配管を挿入した状態で、地震による変位を配管の周方向の変位および挿入深さの変化によって吸収可能な可動受口部を有する耐震用配管部材を特徴としている。
本発明によれば、上記構成によって、短時間に低コストで手間なく配管に設置できると共に、地震による変位のほぼ全てを吸収できるようになる。
実施例1にかかる耐震用配管部材の外面図である。 図1の耐震用配管部材における直管部の断面図である。 図1の耐震用配管部材における配管接続部の断面図である。 図1の耐震用配管部材を用いた耐震配管構造を示す斜視図である。 図4を側方から見た図である。 実施例1の変形例1にかかる耐震用配管部材の外面図である。 実施例1の変形例2にかかる伸縮可能部の側面図であり、(a)は内管をカットした状態を示す図、(b)はカットした内管に短管部材を継ぎ足した状態を示す図である。 実施例2にかかる耐震配管構造の斜視図である。 図8の耐震用配管部材の配置を示す側面図である。 図9の耐震用配管部材の地震発生時の動きを示す図である。
以下、本実施の形態を、図面を用いて詳細に説明する。
図1〜図10は、この実施の形態を説明するためのものである。このうち、図1〜図7は実施例1、図8〜図10は実施例2に関するものである。
<構成>以下、構成について説明する。
図1(図4も併せて参照)に示すように、地中(地表面GL)に、配管1の少なくとも一部を埋設する。この配管1の途中に、この実施例の耐震用配管部材2を取付けるようにする。この耐震用配管部材2を、以下のようなものとする。
(1−1)耐震用配管部材2は、直管部5と、この直管部5の端部に屈曲管部6を介して設けられた配管接続部7とを一体に備えたものとされる。
そして、上記直管部5が、地震による変位を伸縮動(矢印X)によって吸収可能な伸縮可能部8を有する。
また、上記配管接続部7が、配管1(を構成する配管部材1a,1b)を挿入した状態で、地震による変位を配管1の周方向の変位(矢印Y)および挿入深さの変化(矢印Z)によって吸収可能な可動受口部9を有する。
ここで、耐震用配管部材2は、予め、工場で、樹脂製の直管部5と屈曲管部6と配管接続部7とを組み立てた一体の組立部品として構成される。屈曲管部6および配管接続部7は、直管部5の一方の端部にのみ取付けることもできるが、直管部5の両端部に対してそれぞれ取付けるのが好ましい。
屈曲管部6は90°または90°に近い角度のエルボとされる。但し、屈曲管部6は90°以外の角度のエルボとしても良い。屈曲管部6の両端部には、直管部5や配管接続部7の端部に接続するための接続口6a,6b(受口または差口)が形成される。これに対し、直管部5の両端部には、接続口6aに接続される接続口5a,5b(差口または受口)が形成される。また、配管接続部7の屈曲管部6と接続する端部には、接続口6bなどに接続される接続口7a(差口または受口)が設けられる。
図2に示すように、伸縮可能部8は、直管部5の途中に設けられており、または、直管部5そのものが伸縮可能部8そのものとなるように構成されており、内管11と外管12とを管軸方向(矢印X)へ移動自在および軸線方向を中心として回動可能に嵌合した二重管構造のものとされる。この場合、(内部を流れる流体の漏れなどが生じないように)内管11は(流体の流れの)上流側に配置され、外管12は下流側に配置されるようにする。内管11と外管12との間には、ゴム製のシールリング13が介在される。この場合、シールリング13は、外管12の端部に形成された拡径部12aの内周面や段差部に取付固定される。シールリング13は、リング本体13aの内周面に外管12の奥方へ向かって傾斜することで返しとなる薄いフィン13bを有するものとされる。フィン13bの先端部は、内管11の外周面に対して周方向に連続して密接するものとされる。伸縮可能部8の伸縮可能量は、外管12に対する内管11の挿入量によって設定される。この挿入量は、地震による変位に対して十分に大きくなるようにする。耐震用配管部材2の構造上、直管部5に設けられる伸縮可能部8の伸縮可能量が、最も大きなものとなる。なお、伸縮可能部8は、内管11と外管12との周方向の変位も可能である。
可動受口部9は、図3に示すようなものであり、可動受口部9は、(内部を流れる流体の漏れなどが生じないように)各配管接続部7に対し(流体の流れの)上流側へ向かうように設けられて、地中に埋設される配管1などの端部を挿入可能なものとされる。即ち、上流側に位置する配管接続部7では可動受口部9は上流側に位置する配管1の端部を挿入するものとされる。また、下流側に位置する配管接続部7では可動受口部9は屈曲管部6の接続口6bまたは接続口6bに取付けられた短管部材を挿入するものとされる。この場合、下流側に位置する配管接続部7の可動受口部9とは反対側の端部が下流側の配管1の端部に接続固定されることになる。具体的には、下流側に位置する屈曲管部6の接続口6bを比較的長い差口(延長差口)として、可動受口部9へ直接挿入させるようにするか、或いは、図1に示すように、下流側に位置する屈曲管部6の接続口6bを受口として、可動受口部9に軸線方向へ移動可能および軸線方向を中心として回動可能に挿入配置した別部材による短管部材を可動受口部9の接続口7aとして、屈曲管部6の接続口6bに接続させるようにする。
この際、可動受口部9の内周面には、ゴム製のシールリング14が取付けられる。この場合、シールリング14は、各配管接続部7の上流側へ向かう部分(可動受口部9)に形成された拡径部9aの内周面や段差部に、リング状をした押え部材15を用いて取付保持される。シールリング14は、リング本体14aの内周面に可動受口部9の奥方へ向かって傾斜することで返しとなる薄いフィン14bを有するものとされる。フィン14bの先端部は、内管11の外周面に対して周方向に連続して密接するものとされる。
可動受口部9は、上記した接続口7aと拡径部9aとの間に、配管1の端部(や上記した短管部材、以下、短管部材を含めて配管1と言う)を挿入可能な配管挿入部16を有している。この配管挿入部16は、接続口7aと拡径部9aとの中間の径寸法を有するものとされている。そして、この配管挿入部16の長さによって、可動受口部9に対する配管1の挿入可能量が設定される。この配管挿入部16による挿入可能量は、地震による変位を考慮して十分大きくなるように設定する。接続口7aと配管挿入部16との間の段差部17は、接続口7aを配管1よりも小径とすることにより、配管1の挿入深さを規定するストッパとなる。
なお、接続口7aについては、配管1よりも大径とすることができる。そして、これにより、段差部17がストッパではなくなり、接続口7a内への配管1の挿入が可能となる。よって、可動受口部9を短くしつつ、配管1の挿入可能量を配管挿入部16の長さよりも大きくすることが可能となる。この場合には、接続口7aの内周面に、配管1に対するストッパとなる内フランジ7bを設けるのが好ましい。
また、配管挿入部16の外周部には、必要に応じて、1条または多数条の補強フランジ18を設けることができる。補強フランジ18は、配管挿入部16の周方向に連続するものとされる。多数条の補強フランジ18は、高さを変えて設けることができる(高くする程補強効果が高くなる)。また、この補強フランジ18などには、補強フランジ18と直交する補強リブ19を設けることができる。この場合、接続口7aに最も近い補強フランジ18(18a)を他の補強フランジ18よりも高くすると共に、その接続口7a側の部分に三角形状などの補強リブ19を設けるようにしている。
(1−2)少なくとも上記伸縮可能部8が、抜止部21を有するものとされる。
ここで、抜止部21は、内管11の先端またはその近傍の外周に設けられたストッパリングなどとされる。この抜止部21は、内管11と一体に設けても良いし、または、別体に設けても良い。この抜止部21は、外管12の端部に取付けられたシールリング13のフィン13bに引掛かることで抜止めが行われる。また、内管11の先端やシールリング13が、外管12の奥部と屈曲管部6側の端部に設けられた小径の接続口7aとの間の段差部25に突き当たることで内管11の挿入深さを規制するものとされる。
なお、可動受口部9に挿入される配管1(配管部材1a,1b)の端部に対しても、上記と同様の抜止部を設けるようにしても良い。この場合には、現場合わせとなるので、抜止部は、配管部材1a,1bに後付けされることになる。
(1−3)好ましくは、上記直管部5および屈曲管部6の少なくとも一部に透明部31を設けるようにする。
この場合には、例えば、屈曲管部6を透明樹脂によって形成することで、透明部31としている。なお、直管部5や配管接続部7を透明部31としても良いことは勿論である。
(1−4)より具体的には、例えば、図4、図5に示すように、建物41の基礎42と、地中に埋設された排水枡43との間を、上記耐震用配管部材2で接続して耐震配管構造を構築する。
ここで、建物41は、例えば、戸建て住宅や集合住宅などとすることができる。
基礎42には、排水管45(基礎貫通配管)が貫通配置される。排水管45は、基礎42に埋設された鞘管46(さや管)の内部に通すように設置しても良い。鞘管46の上端部は、基礎42の上端部よりも若干高くなるように延長されている。鞘管46に通された排水管45は、基礎42や鞘管46に対して僅かな移動や回転動などが可能となっている。鞘管46と排水管45との間には、基礎42の外側から防蟻パッキン47が嵌合されている。この排水管45を、耐震用配管部材2に接続される一方の配管部材1aとする。また、耐震用配管部材2に接続される他方の配管部材1bは、排水枡43の内部へ向けて延びるものとされる。
排水枡43は、排水管45からの排水を集めるようにしたものである。
この場合、耐震用配管部材2は、直管部5をほぼ上下方向へ向けて設置するのが好ましい。但し、耐震用配管部材2の設置の向きは、上下方向に限るものではない。
なお、耐震用配管部材2は、建物41の基礎42と排水枡43との間の接続に限るものではない。また、耐震用配管部材2は、必ずしもその全体を地中に埋設する必要はない。
<作用効果>この実施例によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
(作用効果1−1)伸縮可能部8を備えた直管部5と、屈曲管部6と、可動受口部9とを、予め一体化して耐震用配管部材2を構成した。これにより、配管1の途中に耐震用配管部材2を設置するだけで、地震発生時に、直管部5が伸縮可能部8で伸縮(すると共に周方向に変位)し、また、可動受口部9が配管1に対して周方向に変位すると共に挿入深さが変化されることになる。これにより、耐震用配管部材2は、直交する3軸方向(上下、前後、左右)に対し自在に動いて地震による変位を十分に吸収することができるようになるので、配管1の破損を防止することが可能となる。よって、地震に強い配管設備を構築することが可能となり、配管設備を地震後も使い続けられる耐久性の高いものとすることができる。
しかも、上記した耐震用配管部材2は、伸縮可能部8を備えた直管部5と、屈曲管部6と、可動受口部9とを、工場で予め一体化した組立部品として構成されるため、量産が可能で、取り扱いや施工も容易であり、現場で配管1の途中に耐震用配管部材2と同様の構成を1つずつ作る場合などと比べて、短時間に手間なく低コストで施工できるので、広く普及を図ることが可能である。
(作用効果1−2)少なくとも伸縮可能部8に、抜止部21を設けた。そのため、抜止部21が伸縮可能部8の抜けを防止するので、仮に地震の変位が伸縮可能部8の伸縮量を越えた場合でも、伸縮可能部8が外れてしまうことを確実に防止することができる。よって、耐震用配管部材2の耐震性能を高めることができる。
(作用効果1−3)直管部5および屈曲管部6の少なくとも一部に透明部31を設けた。これにより、地震後に透明部31から耐震用配管部材2の内部を覗くことで、耐震用配管部材2や、耐震用配管部材2が設けられた配管1の内部の被害状況を一目で目視確認することができる。よって、地震後に耐震用配管部材2の内部を確認することで素早く配管設備の運用を開始することが可能となる。
(作用効果1−4)建物41と排水枡43との間を、上記した耐震用配管部材2で接続した。これにより、耐震性の高い排水系統を構築することができる。よって、地震後に直ちに使える排水系統を設置し確保することが可能となる。
この際、直管部5を上下方向へ向けて設置することで、上下方向の伸縮量が最も大きくなるようにすることが可能となるので、地盤沈下などの被害に強いものとすることができる。
<変形例>
(1−5)図6は、図1の耐震用配管部材2の変形例を示す図である。
この変形例(変形例1)では、地中に全体が埋設される耐震用配管部材2における、伸縮可能部8や可動受口部9などの地中の可動部に対し、ポリエチレンスリーブなどの柔軟な薄膜による筒状の樹脂スリーブ51を外嵌して、可動部を保護するようにしている。そして、樹脂スリーブ51の両端部またはその近傍を、ゴムバンドや結束バンドなどのバンド部材52や紐状体などで縛る(口を締める)ようにしている。なお、樹脂スリーブ51は、耐震用配管部材2の全体や、配管1の(建物41から排水枡43までの間の部分の)全体、または、これらの少なくとも地中に埋設される部分の全域などを覆うように取付けるようにしても良い。
(作用効果1−5)このように、伸縮可能部8や可動受口部9などの可動部を、ポリエチレンスリーブなどの樹脂スリーブ51で覆って保護することにより、可動部の可動性を保持しつつ可動部への土砂などの噛み込みを防止できると共に、土中成分によるシールリング13,14(図3、図4参照)などの(ゴム成分の)劣化を防止することができる。
(1−6)図7(a)(b)は、図1の伸縮可能部8の変形例を示す図である。
この変形例(変形例2)では、伸縮可能部8の内管11の外部露出部分の途中に、両端部にソケット55を有する短管部材56を取付けて、伸縮可能部8の伸縮性や伸縮量を維持したまま伸縮可能部8の全長を長くすることができるようにしたものである。
(作用効果1−6)このように、伸縮可能部8の内管11の外部露出部分の途中に短管部材56を取付ける構成にすれば、現場で内管11の外部露出部分を切断して(図7(a))、間に短管部材56を継ぎ足すことで(図7(b))、伸縮可能部8を現場の状況に合った長さに調整して使用することができる。
図8〜図10は、実施例2を示すものである。
<構成>以下、構成について説明する。
この実施例では、建物41の内部に設けられた排水ヘッダー61の下流側に、建物41の基礎42を貫通する基礎貫通配管(排水管45)と、上記した耐震用配管部材2と、を接続するようにしている。
ここで、排水ヘッダー61は、建物41内部に設けられた様々な排水設備62(例えば、トイレ、洗面所、浴室、洗濯機、台所など)からの複数本の排水管を63〜68を1箇所に合流して排出させるようにしたものである。排水ヘッダー61は、通常、建物41の床下などに設置される。この排水ヘッダー61に対し、基礎貫通配管(排水管45)と耐震用配管部材2とは、セットにして直列に接続される。基礎貫通配管(排水管45)は、基礎42の地中に埋設される部分の内部に設置される。耐震用配管部材2は、全体が地中に埋設される。
この際、図9に示すように、伸縮可能部8を所要の排水勾配71を有して横向きに配置するようにしている。
なお、上記以外の構成は、上記実施例と同じなので、説明を省略する。但し必要な場合には、上記実施例の記載を以ってこの実施例の記載とすることができる。
<作用効果>この実施例によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
このように、排水ヘッダー61と基礎貫通配管(排水管45)と耐震用配管部材2とを組み合わせて接続することで、排水系統を耐震配管とすることができ、排水系統が建物41の基礎42を貫通する箇所を減らして基礎42の耐震性を向上することができると共に、建物41の排水系統全体に対する耐震用配管部材2の設置数を減らすことができる。
そして、図9に示すように、伸縮可能部8を所要の排水勾配71を有して横向きに配置することにより、図10に示すように、地震発生時に、両端の可動受口部9による周方向の変位(矢印Y)で、伸縮可能部8が上下に傾動されると共に、伸縮可能部8の伸縮方向の変位(矢印Y)で地震による横方向の揺れを吸収することができるようになる。また、伸縮可能部8を横向きに配置することで、伸縮可能部8を縦向きに配置する場合よりも、耐震用配管部材2の地中に対する埋設深さを浅くすることができる。
なお、上記以外の作用効果については、上記実施例と同じなので、説明を省略する。但し必要な場合には、上記実施例の記載を以ってこの実施例の記載とすることができる。
以上、この発明の実施の形態を図面により詳述してきたが、実施の形態はこの発明の例示にしか過ぎないものである。よって、この発明は実施の形態の構成にのみ限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれることは勿論である。また、例えば、各実施の形態に複数の構成が含まれている場合には、特に記載がなくとも、これらの構成の可能な組合せが含まれることは勿論である。また、実施の形態に複数の実施例や変形例がこの発明のものとして開示されている場合には、特に記載がなくとも、これらに跨がった構成の組合せのうちの可能なものが含まれることは勿論である。また、図面に描かれている構成については、特に記載がなくとも、含まれることは勿論である。更に、「等」の用語がある場合には、同等のものを含むという意味で用いられている。また、「ほぼ」「約」「程度」などの用語がある場合には、常識的に認められる範囲や精度のものを含むという意味で用いられている。
1 配管
2 耐震用配管部材
5 直管部
6 屈曲管部
7 配管接続部
8 伸縮可能部
9 可動受口部
21 抜止部
31 透明部
41 建物
42 基礎
43 排水枡
45 排水管(基礎貫通配管)
61 排水ヘッダー

Claims (5)

  1. 直管部と、該直管部の端部に屈曲管部を介して設けられた配管接続部とを一体に備え、
    前記直管部が、地震による変位を伸縮動によって吸収可能な伸縮可能部を有すると共に、
    前記配管接続部が、配管を挿入した状態で、地震による変位を配管の周方向の変位および挿入深さの変化によって吸収可能な可動受口部を有することを特徴とする耐震用配管部材。
  2. 請求項1に記載の耐震用配管部材であって、
    少なくとも前記伸縮可能部が、抜止部を有することを特徴とする耐震用配管部材。
  3. 請求項1または請求項2に記載の耐震用配管部材であって、
    前記直管部および屈曲管部の少なくとも一部に透明部を設けたことを特徴とする耐震用配管部材。
  4. 建物の基礎と、地中に埋設された排水枡との間を、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の耐震用配管部材で接続したことを特徴とする耐震配管構造。
  5. 排水ヘッダーの下流側に、建物の基礎を貫通する基礎貫通配管と、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の耐震用配管部材と、を接続したことを特徴とする耐震配管構造。
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