JP2016169652A - ラジエータキャップとフィラーネックとの取付構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ラジエータキャップの下面とフィラーネックの上面との間の隙間から塵埃が内部に浸入を防止すること。【解決手段】 フィラーネック3の上面に螺旋条2aに連続して周方向に次第に高さが上昇する螺旋平面2bを形成する。そして、キャップ本体5のフランジ部6の下面に螺旋条4aのリード角Pを保持したまま、螺旋条4aに連続する螺旋平面4bを形成する。そして、フィラーネック3にキャップ本体5を螺着したとき、キャップ本体5の螺旋平面4bとフィラーネック3の螺旋平面2bとが当接して、隙間がないようにする。【選択図】 図2
Description
本発明は、エンジン冷却水冷却用ラジエータのフィラーネックに着脱自在に螺着される樹脂製ラジエータキャップに関する。
下記特許文献1は、キャップ本体およびフィラーネックがともに樹脂により形成され、キャップ本体の外周に外ネジが形成されるとともに、フィラーネックの開口に内ネジが形成され、両ネジ間が係脱自在に螺着されるものである。
そして、キャップ本体の下面がフィラーネックの上面に可能な限り、隙間なく当接するようにその螺着部を形成している。
そして、キャップ本体の下面がフィラーネックの上面に可能な限り、隙間なく当接するようにその螺着部を形成している。
フィラーネックの上面とキャップ本体の下面とが、隙間がなく当接するように、それらを設計しようとしても、僅かに隙間が生じていた。そのため、塵埃がキャップ本体とフィラーネックとの隙間から内部に進入し、両者の螺着部を損傷し、内部の弁ユニットを損傷するおそれ等がある。
そこで、フィラーネックの上面とキャップ本体の下面とが、確実に隙間なく密着して、それらの間に塵埃が進入することを防止することを課題とする。
そこで、フィラーネックの上面とキャップ本体の下面とが、確実に隙間なく密着して、それらの間に塵埃が進入することを防止することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、開口部(1)の内周に内ネジ(2)が形成された樹脂製のフィラーネック(3)と、その内ネジ(2)に螺着する外ネジ(4)を有する樹脂製のキャップ本体(5)とを有するラジエータキャップとフィラーネックとの取付構造において、
フィラーネック(3)の内ネジ(2)の螺旋条(2a)が、その開口(1a)の上端縁まで形成されると共に、その上端面には、螺旋条(2a)のリード角(P)を保持したまま、螺旋条(2a)に連続して、周方向に次第にその高さが上昇する螺旋平面(2b)が形成され、
キャップ本体(5)は、その上端にフランジ部(6)を有し、そのフランジ部(6)の下面に前記外ネジ(4)の螺旋条(4a)が達すると共に、その下面は螺旋条(4a)のリード角(P)を保持したまま、螺旋条(4a)に連続する螺旋平面(4b)を形成して、フランジ部(6)の下面が周方向に次第に上昇するように形成され、
前記キャップ本体(5)の外ネジ(4)を前記フィラーネック(3)の内ネジ(2)に螺着したとき、前記キャップ本体(5)の螺旋平面(4b)が、前記フィラーネック(3)の螺旋平面(2b)に当接して、両平面間に隙間がないように構成したことを特徴とするラジエータキャップとフィラーネックとの取付構造である。
フィラーネック(3)の内ネジ(2)の螺旋条(2a)が、その開口(1a)の上端縁まで形成されると共に、その上端面には、螺旋条(2a)のリード角(P)を保持したまま、螺旋条(2a)に連続して、周方向に次第にその高さが上昇する螺旋平面(2b)が形成され、
キャップ本体(5)は、その上端にフランジ部(6)を有し、そのフランジ部(6)の下面に前記外ネジ(4)の螺旋条(4a)が達すると共に、その下面は螺旋条(4a)のリード角(P)を保持したまま、螺旋条(4a)に連続する螺旋平面(4b)を形成して、フランジ部(6)の下面が周方向に次第に上昇するように形成され、
前記キャップ本体(5)の外ネジ(4)を前記フィラーネック(3)の内ネジ(2)に螺着したとき、前記キャップ本体(5)の螺旋平面(4b)が、前記フィラーネック(3)の螺旋平面(2b)に当接して、両平面間に隙間がないように構成したことを特徴とするラジエータキャップとフィラーネックとの取付構造である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のラジエータキャップとフィラーネックとの取付構造において、
前記キャップ本体(5)の螺旋平面(4b)の突端に、螺旋のリード角(P)高さ分の段付きに形成された段付き突端(4c)を有し、
前記フィラーネック(3)の螺旋平面(2b)の突端に、螺旋のリード角(P)高さ分の段付きに形成された段付き突端(2c)を有し、
両段付き突端(4c)(2c)が互いに衝接するように形成されたラジエータキャップとフィラーネックとの取付構造である。
前記キャップ本体(5)の螺旋平面(4b)の突端に、螺旋のリード角(P)高さ分の段付きに形成された段付き突端(4c)を有し、
前記フィラーネック(3)の螺旋平面(2b)の突端に、螺旋のリード角(P)高さ分の段付きに形成された段付き突端(2c)を有し、
両段付き突端(4c)(2c)が互いに衝接するように形成されたラジエータキャップとフィラーネックとの取付構造である。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のラジエータキャップとフィラーネックとの取付構造において、
前記キャップ本体(5)の螺旋平面(4b)の外周に下方に垂下し、フィラーネック(3)の上端部外周を近接して被嵌する被嵌部(7)が設けられたラジエータキャップとフィラーネックとの取付構造である。
前記キャップ本体(5)の螺旋平面(4b)の外周に下方に垂下し、フィラーネック(3)の上端部外周を近接して被嵌する被嵌部(7)が設けられたラジエータキャップとフィラーネックとの取付構造である。
本発明のラジエータキャップとフィラーネックとの取付構造は、キャップ本体5の外ネジ4のリード角で形成された螺旋平面4bと、フィラーネック3の内ネジ2のリード角で形成された螺旋平面2bが互いに当接して、両平面間に隙間がないように構成したから、 キャップ本体5のフランジ部6の下面と、フィラーネック3の上面とから、塵埃が進入することを防止し、信頼性の高いラジエータキャップとなる。
上記構成において、キャップ本体5の螺旋平面4bの段付き突端4cと、フィラーネック3の螺旋平面2bの段付き突端2cとが、互いに衝接するように形成した場合には、その突端4c、2cにおいても、隙間をなくし、そこから塵埃が進入することを防止できる。
上記構成において、キャップ本体5の螺旋平面4bの外周に下方に垂下し、フィラーネック3の上端部外周を近接して被嵌する被嵌部7が設けられた場合には、さらに塵埃の進入を効果的に防止できる。即ち、車両の走行中に飛び跳ねた小石の衝突等からラジエータキャップとフィラーネックとの螺着部を保護すると共に、発生する塵埃の進入を防止できる。
次に、図面に基づいて本発明の実施の形態につき、説明する。
図1は、本発明のキャップ本体5とフィラーネック3との接続前の状態を示す斜視図であり、図2はその要部正面図、図3は同接続状態を示す正面図である。図4は、図3のIV-IV矢視図である。
このラジエータキャップとフィラーネックとの取付構造は、ラジエータキャップのキャップ本体5がフィラーネック3に螺着して接続される構造であって、キャップ本体5のフランジ部6の下面とフィラーネック3の上面との隙間を可及的に無くすことを目的としている。
図1は、本発明のキャップ本体5とフィラーネック3との接続前の状態を示す斜視図であり、図2はその要部正面図、図3は同接続状態を示す正面図である。図4は、図3のIV-IV矢視図である。
このラジエータキャップとフィラーネックとの取付構造は、ラジエータキャップのキャップ本体5がフィラーネック3に螺着して接続される構造であって、キャップ本体5のフランジ部6の下面とフィラーネック3の上面との隙間を可及的に無くすことを目的としている。
キャップ本体5は樹脂の射出成型体からなり、図4に示す如く、上端が閉塞された短筒状に形成され、その内部に樹脂製の弁本体8と弁部材9が嵌着固定される。キャップ本体5の外周には、図1、図2に示す如く、外ネジ4が螺刻され、その上端面にフランジ部6が一体に形成されている。このフランジ部6の外周は、外ネジ4の外直径よりも大である。
このキャップ本体5の特徴は、その外ネジ4がフランジ部6の下端面の螺旋平面4bまで達する。その螺旋平面4bは、螺旋条4aのリード角を保持したまま、螺旋条4aに連続する平面となる。そのため、フランジ部6の下面が周方向に次第に上昇する。そして、螺旋平面4bの突端には、螺旋のリード角Pの高さ分の段付きに形成された段付き突端4cを有する。
次に、フィラーネック3の特徴は、その開口部1の内面に内ネジ2が形成されている。その螺旋条2aは、開口部1の上端まで達する。そして、その上端には、螺旋条2aのリード角を保持したまま、螺旋条2aに連続して、周方向に次第にその高さが上昇する段付き螺旋平面2bが形成されている。そして、その螺旋平面2bの突端に、螺旋のリード角Pの高さ分の段付きに形成された段付き突端2cを有する。なお、螺旋平面2bは、螺旋条2aに沿ってその上端面を切断した形状になる。
このようなキャップ本体5の外ネジ4が、フィラーネック3の内ネジ2に螺着されると、図2及び図3の如く、キャップ本体5の螺旋平面4bがフィラーネック3の螺旋平面2bに隙間なく接触する。それとともに、キャップ本体5の段付き突端4cがフィラーネック3の段付き突端2cに衝接する。その結果、キャップ本体5の下面と、フィラーネック3の上面とは隙間なく接触し、そこからの塵埃の進入を防止する。
そのキャップ本体5の内部には、図4に示す如く弁本体8が嵌着され、その弁本体8に弁部材9が嵌着される。そして、弁部材9内にはスプリングを介して正圧弁11が収納され、その正圧弁11の中心部に負圧弁12が収納されている。そして、樹脂タンク16の内部の圧力が設定値以上になると、正圧弁11が上昇し、内部の冷却水をパイプ15を介して図示しないサージタンクに導く。次いで、樹脂タンク16内の圧力が低下すると、負圧弁12が開口して、サージタンクからの冷却水がパイプ15を介して樹脂タンク16に戻される。
なお、図4において、フィラーネック3の上面の左側の螺旋平面2b高さと右側の螺旋平面2b高さとの差は、螺旋のリード角Pの半分である。
なお、図4において、フィラーネック3の上面の左側の螺旋平面2b高さと右側の螺旋平面2b高さとの差は、螺旋のリード角Pの半分である。
次に、図5は本発明の第2実施例であり、この実施例が前記実施例と異なる点は、キャップ本体5の外周にスカート状の被嵌部7を形成し、その内周面とフィラーネック3の外周面とを近接したものである。このように被嵌部7を設けることにより、車両の走行中に小石等が飛んで、キャップに衝突しても、被嵌部7の存在により、キャップ本体5とフィラーネック3との螺着面を保護することができる。
1 開口部
2 内ネジ
2a 螺旋条
2b 螺旋平面
2c 段付き突端
3 フィラーネック
4 外ネジ
4a 螺旋条
4b 螺旋平面
4c 段付き突端
5 キャップ本体
6 フランジ部
2 内ネジ
2a 螺旋条
2b 螺旋平面
2c 段付き突端
3 フィラーネック
4 外ネジ
4a 螺旋条
4b 螺旋平面
4c 段付き突端
5 キャップ本体
6 フランジ部
7 被嵌部
8 弁本体
9 弁部材
10 シールリング
11 正圧弁
12 負圧弁
13 弁座
14 シール板
15 パイプ
16 樹脂タンク
P リード角
8 弁本体
9 弁部材
10 シールリング
11 正圧弁
12 負圧弁
13 弁座
14 シール板
15 パイプ
16 樹脂タンク
P リード角
Claims (3)
- 開口部(1)の内周に内ネジ(2)が形成された樹脂製のフィラーネック(3)と、その内ネジ(2)に螺着する外ネジ(4)を有する樹脂製のキャップ本体(5)とを有するラジエータキャップとフィラーネックとの取付構造において、
フィラーネック(3)の内ネジ(2)の螺旋条(2a)が、その開口(1a)の上端縁まで形成されると共に、その上端面には、螺旋条(2a)のリード角(P)を保持したまま、螺旋条(2a)に連続して、周方向に次第にその高さが上昇する螺旋平面(2b)が形成され、
キャップ本体(5)は、その上端にフランジ部(6)を有し、そのフランジ部(6)の下面に前記外ネジ(4)の螺旋条(4a)が達すると共に、その下面は螺旋条(4a)のリード角(P)を保持したまま、螺旋条(4a)に連続する螺旋平面(4b)を形成して、フランジ部(6)の下面が周方向に次第に上昇するように形成され、
前記キャップ本体(5)の外ネジ(4)を前記フィラーネック(3)の内ネジ(2)に螺着したとき、前記キャップ本体(5)の螺旋平面(4b)が、前記フィラーネック(3)の螺旋平面(2b)に当接して、両平面間に隙間がないように構成したことを特徴とするラジエータキャップとフィラーネックとの取付構造。 - 請求項1に記載のラジエータキャップとフィラーネックとの取付構造において、
前記キャップ本体(5)の螺旋平面(4b)の突端に、螺旋のリード角(P)高さ分の段付きに形成された段付き突端(4c)を有し、
前記フィラーネック(3)の螺旋平面(2b)の突端に、螺旋のリード角(P)高さ分の段付きに形成された段付き突端(2c)を有し、
両段付き突端(4c)(2c)が互いに衝接するように形成されたラジエータキャップとフィラーネックとの取付構造。 - 請求項1または請求項2に記載のラジエータキャップとフィラーネックとの取付構造において、
前記キャップ本体(5)の螺旋平面(4b)の外周に下方に垂下し、フィラーネック(3)の上端部外周を近接して被嵌する被嵌部(7)が設けられたラジエータキャップとフィラーネックとの取付構造。
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2015
- 2015-03-12 JP JP2015049441A patent/JP2016169652A/ja active Pending
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