JP2016169488A - 建物 - Google Patents

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【課題】より簡素な構成で必要に応じて屋上階に日陰領域を形成することができる建物を提供する。【解決手段】屋上階6を備えた建物1を、屋上階6に設けられた外部歩行領域10と、建物1の躯体に固定されて屋上階6に立設されるとともに外部歩行領域10の少なくとも一部を覆う日除け31が着脱自在に留め付けられる留付け用フック(留付け部)を備える支柱32と、を有する構成とする。【選択図】図2

Description

本発明は、屋上階を備えた建物に関し、特に、屋上階に外部歩行領域が設けられたものに関する。
従来から、屋根部分を略平坦な形状に形成し、その上に手摺等で区画した外部歩行領域を備えた屋上階を設けて屋根部分の有効利用を図った建物(住宅)が知られている。
しかしながら、このような建物の屋上階は日陰となる部分が少なく、そのため、特に夏季には利用され難いものであった。これに対して、屋上階に恒久的な屋根を設けることが考えられるが、屋上階への屋根の設置は建築基準法の面積制限や斜線制限に抵触するおそれがあり、また、屋上階に設置した太陽電池等の太陽光利用装置に対して影を生じる等の悪影響を及ぼすおそれがある。
そこで、例えば特許文献1に示すように、屋上階に引き出しおよび巻き取りが可能なシャッターを設け、日影が必要となったときにシャッターを引き出して屋上階に日陰となる領域を形成することができるようにした建物が開発されている。
特開平4−247146号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載される建物では、屋上階にシャッターを支持するための大掛かりなフレームを設ける必要があり、その設置に多大なコストや工数が必要であるという問題があった。
本発明は、このような点を解決することを課題とするものであり、その目的は、より簡素な構成で必要に応じて屋上階に日陰領域を形成することができる建物を提供することにある。
本発明の建物は、屋上階を備えた建物であって、前記屋上階に設けられた外部歩行領域と、前記建物の躯体に固定されて前記屋上階に立設されるとともに前記外部歩行領域の少なくとも一部を覆う日除けが着脱自在に留め付けられる留付け部を備える支柱と、を有することを特徴とする。
本発明の建物は、上記構成において、前記支柱に留め付けられて前記外部歩行領域の少なくとも一部を覆う日除けを有するのが好ましい。
本発明の建物は、上記構成において、前記屋上階に前記外部歩行領域を区画する手摺が設けられ、前記日除けが、前記支柱と前記手摺とに着脱自在に留め付けられるのが好ましい。
本発明の建物は、上記構成において、前記屋上階に前記外部歩行領域への出入り口を備えたペントハウスが設けられ、前記日除けが、前記支柱と前記ペントハウスとに着脱自在に留め付けられるのが好ましい。
本発明の建物は、上記構成において、前記日除けが、前記外部歩行領域の前記出入り口の近傍を覆うのが好ましい。
本発明の建物は、上記構成において、前記ペントハウスの前記出入り口の上方部分に庇が設けられ、前記日除けが、前記庇の下方に該庇の側が高くなるように傾斜した状態で留め付けられるのが好ましい。
本発明の建物は、上記構成において、前記建物は下階に上方が開放されたベランダを有し、前記日除けが、前記支柱と前記ベランダに設けられた留付け部とに着脱自在に留め付けられて前記外部歩行領域に加えて前記ベランダの少なくとも一部を覆うのが好ましい。
本発明の建物は、上記構成において、前記日除けが、防水機能を有するのが好ましい。
本発明によれば、より簡素な構成で必要に応じて屋上階に日陰領域を形成することができる建物を提供することができる。
本発明の一実施の形態である建物の正面図である。 図1に示す建物の側面図である。 図1に示す建物の、ペントハウスの部分を切り欠いて示した平面図である。 図1に示す支柱の構造を示す説明図である。 庇への日除けの取付け構造の詳細を示す説明図である。 日除けの取付け箇所の変形例を示す説明図である。 本発明の他の実施の形態である建物の側面図である。 図7に示す建物の、ペントハウスの部分を切り欠いて示した平面図である。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に例示説明する。
図1、図2に示すように、本発明の一実施形態である建物1は、鉄骨造の二階建ての一戸建て住宅に構成されている。この建物1の玄関2は一階部分3に南向きに設けられており、また、詳細は図示しないが一階部分3に寝室等が設けられ、二階部分4にキッチンや居間等が設けられている。
なお、本発明の建物1は、図示するような二階建てに限らず、例えば三階建てなど任意の階数とすることができる。また、建物1は鉄骨造に限らず木造等の他の構造とすることができ、玄関2の向きや間取り等も任意に設定することができる。
建物1の二階部分4の南西角部には上方が開放されたベランダであるオープンロッジア5が設けられている。つまり、オープンロッジア5は、建物1の鉄骨造の躯体(骨組み)を構成する柱梁軸組架構の内部に形成されたベランダであって、その外周縁に沿って屋根の梁と同一高さで連続して設けられた外周梁の内側領域の全面(一部であってもよい)が開放されたものである。建物1は、オープンロッジア5が設けられない構成とすることもできるが、オープンロッジア5を設ける場合にはこれを二階部分4の居間に隣接して設けるのが好ましい。
建物1には、その屋根部分が略平坦に形成されて屋上階6が設けられている。屋上階6には外部歩行領域10とペントハウス20とが設けられている。
図3に示すように、外部歩行領域10は屋上階6の一部を手摺11によって区画して形成されている。つまり、屋上階6の平坦な床面を有する領域のうち、手摺11によって区画された内側部分が外部歩行領域10となっている。居住者は外部歩行領域10において屋上階6を安全に歩行することができる。
なお、外部歩行領域10は、手摺11によって区画形成されるに限らず、例えば壁、柵、植え込み等の他の部材によって区画形成されてもよい。
ペントハウス(塔屋)20は屋上階6に外部歩行領域10に面して設けられる。図3に示すように、本実施の形態においては、ペントハウス20は屋上階6の北側部分に東西方向略中央位置に位置して設けられ、その南向き部分と東向き部分の一部が外部歩行領域10に面している。
ペントハウス20の外部歩行領域10に面する部分(図示する場合では南向き部分)には外部歩行領域10への出入り口21が設けられている。出入り口21は、例えば図3に示すようなヒンジドアで構成することができるが、掃き出し窓や引き戸などのスライド式の開閉体で構成することもできる。
また、図3に示すように、ペントハウス20の内部には、建物1の二階部分(下階)4と屋上階6との間を行き来するための階段(昇降手段)22を内蔵する階段室(昇降用空間)23と、この階段室23と出入り口21とを連ねる通路24とが設けられている。居住者は、階段室23に内蔵された昇降用の階段22を通って二階部分4と屋上階6とを行き来することができるとともに、階段室23から通路24を通り、出入り口21から外部歩行領域10に出入りすることができる。つまり、ペントハウス20は建物1の二階部分4から屋上階6に設けられた外部歩行領域10へ出入りするために設けられたものであり、階段室23、通路24および出入り口21のみを備え、居室的な空間を有していない構成となっている。
このようなペントハウス20は、その水平投影面積が建物1の建築面積の1/8以内で、かつ、その高さが5m以下に形成されるのが好ましい。ペントハウス20をこのような大きさに形成することにより、建築基準法における建物1の階数に算入させることなくペントハウス20を屋上階6に設けることができる。
図3に示すように、本実施の形態においては、ペントハウス20に内蔵される階段22は二階部分4と屋上階6との間で180度曲がるUターン階段に形成されており、図2に示すように、ペントハウス20の屋根25は階段22の傾斜に合わせて南側に対して北側が低くなる傾斜屋根に構成されている。
なお、ペントハウス20に設けられる階段22は図示するようなUターン階段に限らず、例えば二階部分4と屋上階6との間で真っ直ぐに延びる直階段、屋上階6から真っ直ぐに延びるとともに二階部分4との連接部分において90度曲がる下曲がり階段、二階部分4から真っ直ぐ延びるとともに屋上階6との連接部分において90度曲がる上曲がり階段など、種々の形態とすることができる。また、階段22に隣接した部分が二階部分4からの吹き抜けとなるように構成することもできる。
ペントハウス20は、出入り口21の上方部分に庇(固定式日除け)30を備えた構成とすることができる。この場合、庇30はペントハウス20の出入り口21の上側における外壁に固定され、そこから外方に向けて突出して外部歩行領域10のペントハウス20に対して南側の少なくとも一部を覆っている。この庇30は、日除けとしてだけでなく雨除けとしても機能する。
詳細は図示しないが、ペントハウス20は、階段22を内蔵する階段室23に替えてエレベータ(昇降手段)を内蔵するエレベータ室(昇降用空間)を備えた構成とすることもできる。また、階段22を内蔵する階段室23とエレベータを内蔵するエレベータ室の両方を備えた構成とすることもできる。
屋上階6には、外部歩行領域10の少なくとも一部を覆う日除け(可動式日除け)31を設置するために支柱32が設けられている。図示する場合では、ペントハウス20の真南側に面した外部歩行領域10内の、建物1の南面に沿って延びる手摺11に近接した位置に一対の支柱32が設置されている。
一対の支柱32は、それぞれ建物1の躯体に固定されて屋上階6の床から上方に突出するように立設される。以下に、支柱32の建物1の躯体への固定構造について説明する。
図4に示すように、建物1の躯体40は鉄骨造となっており、この躯体40を構成する一対の互いに直交するH型鋼製の梁材41、42の間には鋼材製のL字形状の設置部材43が固定されている。設置部材43の角部には上方に向けて突出する円柱状の脚部材44が固定されており、この脚部材44の上端に設けられた円板状の支持台45の上面にはアングル材46が固定されている。アングル材46は屋上階6の床面から上方に突出しており、支柱32はその下端において支持台45に支持されるとともにアングル材46に沿って配置され、複数本のL字ボルト47を用いてアングル材46に固定されている。なお、符号48は、脚部材44に梁材41、42の上フランジと同一高さで設けられて梁材41、42とともに屋上階6の床材(例えばALCパネル)を支持する支持プレートである。
このように、支柱32は、屋上階6の床上に配置されて床に支持されるのではなく、建物1の躯体40に固定されて躯体40に直接支持される構成となっている。なお、支柱32は、設置部材43や脚部材44などを用いることなく、建物1の躯体40に溶接等によって直接固定する構成とすることもできる。
支柱32には留め付け部としての留付け用フック33が設けられており、この留付け用フック33に日除け31を着脱自在に留め付けることができるようになっている。図示する場合では、日除け31は長方形状のタープで構成され、その長手方向の一辺には係止フック34が設けられている。そして、この係止フック34を留付け用フック33に着脱自在に取り付けることにより、日除け31の長手方向の一辺側を留付け用フック33つまり支柱32に着脱自在に留め付けることができるようになっている。
日除け31の長手方向の他辺側は、例えばペントハウス20の庇30に留め付けることができる。日除け31の他辺側をペントハウス20の庇30に留め付ける構成とすることにより、日除け31を支持するための支柱32の数を減らして、支柱32の設置に必要なコストを低減することができる。
図5に示すように、庇30には支柱32に設けられる留付け用フック33と同様の構成の留付け用フック35が設けられており、この留付け用フック35に日除け31の長手方向の他辺に設けられた係止フック36を着脱自在に取り付けることにより、日除け31の長手方向の他辺側を留付け用フック35つまり庇30に着脱自在に留め付けることができる。
日除け31と庇30との留め付けは、その辺に沿って間隔を空けて並べて設けられる複数の留付け用フック35および係止フック36を用いて複数箇所で行うことができる。また、留付け用フック35は、アンカー部材37を介して建物1の梁材に接続された構成とするのが好ましい。アンカー部材37を介して留付け用フック35を建物1の梁材に接続することにより、外壁がACLパネル(高温高圧蒸気養生された軽量気泡コンクリート)で形成されている場合であっても、留付け用フック35により日除け31を確実に支持することができる。
なお、日除け31は、係止フック34、36を備えることなく、例えば紐等を用いて留取付け用フック33、35に留め付ける構成とするなど、その留め付けのための構成は種々変更可能である。
日除け31の長手方向の一辺側を一対の支柱32に留め付けるとともに、長手方向の他辺側をペントハウス20の庇30に留め付けることで、外部歩行領域10の一部を覆うように日除け31を屋上階6に設置することができる。図示する場合では、日除け31は、支柱32とペントハウス20の庇30とにより支持され、庇30に連なるように外部歩行領域10の上方に張られ、ペントハウス20の出入り口21の近傍を含む外部歩行領域10のペントハウス20に対して南側の領域を覆っている。日除け31を外部歩行領域10のペントハウス20の出入り口21の近傍に設置することにより、出入り口21からペントハウス20の内部への日射の侵入を抑制することができるとともに、雨天時においても雨に当たることなく外部歩行領域10に出入りすることができる。
このように、本発明の建物1では、屋上階6に設けた支柱32に日除け31を着脱自在に留め付けて外部歩行領域10の少なくとも一部を日除け31で覆うことにより、屋上階6の外部歩行領域10に日除け31によって日差しが遮られる日陰領域を容易に形成することができる。つまり、屋上階6に支柱32を設け、これに日除け31を留め付けるだけの簡単な構成で、必要に応じて屋上階6に日陰領域を形成することができる。このような建物1では、日差しが強い夏季等においても、居住者は日除け31を設置することにより日差しが遮られる日陰領域を屋上階6に簡単に設けることができる。よって、この建物1の屋上階6を天候に拘わらずより有効に活用することができる。
一方、日除け31は支柱32や庇30等に対して着脱自在に留め付けられる構成となっているので、支柱32や庇30等に留め付けられて外部歩行領域10を覆う使用状態とされている日除け31を、支柱32や庇30等から取り外すことで外部歩行領域10を覆わない不使用状態とすることができる。
この場合、日除け31の長手方向の両側の係止フック34、36をそれぞれ支柱32に設けられた留付け用フック33および庇30に設けられた留付け用フック35から取り外し、取り外された日除け31を畳んで他の場所に保管しておくことで不使用状態とすることができる。また、例えば日除け31の長手方向の一辺側における係止フック34を支柱32の留付け用フック33から取り外し、日除け31を庇30に保持させておくことで不使用状態とすることもできる。この場合、日除け31は、庇30に取り付けられた基部に回転軸によって巻き取られ、あるいは基部に駆動アームによって畳み込まれるオーニングとして構成することもできる。
このように、日除け31を支柱32から取り外すだけの簡単な作業で、屋上階6に日除け31が設置されない状態にすることができる。
また、日除け31を屋上階6に設置するための部材を、留付け用フック33を備えた支柱32としたので、屋上階6に日除け31を設置可能な構成としても、支柱32から日除け31を取り外したときに屋上階6に日陰を生じにくくすることができる。したがって、日除け31を支柱32から取り外すことにより、この建物1の屋上階6において洗濯物を効率良く乾燥させ、あるいは日光浴を充分に楽しむなど、屋上階6において太陽光を充分に活用することができる。
図1〜図3に示すように、屋上階6には、外部歩行領域10とは別の領域として太陽光利用領域50を設けることができる。図示する場合では、屋上階6の北西角部分にペントハウス20に隣接して太陽光利用領域50が設けられている。この太陽光利用領域50には、例えば、太陽熱温水器や太陽電池(ソーラーパネル)等の太陽光を利用可能なエネルギーに変換する太陽光利用装置51を設置することができる。図示する場合では、太陽光利用装置51として、架台52によって南向きに傾斜配置された太陽熱温水器が設けられている。このような太陽光利用領域50は、終日に亘って、ペントハウス20により太陽光が遮られない領域に形成されるのが好ましい。
屋上階6に太陽光利用領域50を設けた場合では、その時間帯や季節によって、支柱32に留め付けられた日除け31によって太陽光利用装置51に向けた太陽光が遮られるおそれがある。しかしながら、本発明の建物1では、必要なときだけ日除け31を支柱32に留め付け、不要なときには日除け31を支柱32から取り外すことで支柱32のみが残る状態とすることができるので、太陽光利用装置51が日除け31から受ける影の影響を最小限に抑制することができる。したがって、屋上階6に配置された太陽光利用装置41の受光効率を高めて、より効果的に太陽光エネルギーを取得することができる。
支柱32に留め付けられる日除け31の形状は長方形状に限らず、種々の形状とすることができる。また、日除け31は、タープに限らず、例えば布やビニールシートなどの他のシート状の部材であってもよい。
また、本実施の形態では、日除け31により外部歩行領域10の一部のみを覆うようにしているが、これに限らず、日除け31により外部歩行領域10の全体を覆うように構成してもよい。この場合、1つの日除け31だけでなく、複数の日除け31を多数の支柱32に留め付ける構成とすることができる。
日除け31の一辺側が取り付けられる支柱32は2本に限らず、日除け31を広げた形状に支持することができれば、日除け31の形状等に合わせて1本ないし3本以上設けることもできる。
また、日除け31の他辺側は、ペントハウス20の庇30に限らず、種々の部材ないし位置に留め付けることができる。例えば、日除け31は、その一辺側を支柱32に着脱自在に留め付け、他辺側を手摺11に着脱自在に留め付ける構成とすることができる。このように支柱32だけでなく手摺11を用いて日除け31を設置する構成とすることにより、日除け31を支持するための支柱32の数を減らして、支柱32の設置に必要なコストを低減することができる。
さらに、日除け31の他辺側は、例えばペントハウス20の外壁や屋上階6の床面、建物1のペントハウス20以外の部分の壁、上記支柱32と同様の構成を有する他の支柱32など、種々の部位ないし部材に留め付けることもできる。この場合、ペントハウス20の外壁等の他の部材に留付け用フック35が設けられ、この留付け用フック35に日除け31の長手方向の他辺に設けられた係止フック36が着脱自在に取り付けられることになる。また、支柱32を3本以上設ける場合には、日除け31をこれらの支柱32のみに留め付けて支柱32のみで設置する構成とすることもできる。
上記のように、日除け31の長手方向の他辺側は庇30に替えてペントハウス20の外壁に取り付ける(留め付ける)こともできる。このように、日除け31の他辺側をペントハウス20の外壁に直接留め付ける構成とすることによっても、日除け31を支持するための支柱32の数を減らして、支柱32の設置に必要なコストを低減することができる。この場合、図6に示すように、ペントハウス20の外壁に留付け用フック35を設け、この留付け用フック35に日除け31の長手方向の他辺に設けた係止フック36を着脱自在に取り付ける構成とすることができる。このとき、日除け31を、その長手方向の他辺側が庇30の下方に重ねて配置するとともに、日除け31の庇30の側が支柱32の側よりも高くなるように傾斜するように留め付けるのが好ましい。これにより、雨天時において庇30で受けた雨水を、庇30と日除け31との間から外部歩行領域10に垂れ落ちさせることなく日除け31により当該日除け31の支柱32の側となる下端にまで案内して外部に排出させることができる。この構成においても、留付け用フック35は、アンカー部材37を介して建物1の梁材に接続された構成とするのが好ましい。
日除け31は、防水機能ないし撥水機能を有するものとすることもできる。これにより、日除け31の雨除けとしての機能を高めることができる。特に、上記のように、日除け31を、その長手方向の他辺側が庇30の下方に重ねて配置するとともに、日除け31の庇30の側が支柱32の側よりも高くなるように傾斜して留め付けた場合には、日除け31によって雨水をより効果的に案内して当該日除け31の下端から外部に排出させることができる。
図7は本発明の他の実施の形態である建物の側面図であり、図8は図7に示す建物の、ペントハウスの部分を切り欠いて示した平面図である。なお、図7、図8においては、前述した部材に対応する部材に同一の符号を付してある。
図7、図8に変形例として示すように、日除け31は、屋上階6に建物1の躯体に固定して立設された支柱32の留付け用フック33と、二階部分4に設けられたベランダつまりオープンロッジア5に設けられた留付け用フック(留付け部)60とに着脱自在に留め付けられて外部歩行領域10に加えてオープンロッジア5の少なくとも一部を覆うように設置することもできる。図示する場合では、日除け31は長方形状のタープで構成され、その長手方向の一辺側において屋上階6に立設された一対の支柱32の留付け用フック33に着脱自在に留め付けられるとともに、長手方向の他辺側においてオープンロッジア5を区画する南向きの外壁の内面に設けられた留付け用フック(留付け部)60に着脱自在に留め付けられ、その長手方向の一端側の部分で外部歩行領域10のオープンロッジア5に面する一部の領域を覆うとともに、そこからオープンロッジア5の上方に延びた部分でオープンロッジア5の西側の一部を残した領域を覆っている。
このような構成により、屋上階6の外部歩行領域10だけでなく、必要に応じて下階のオープンロッジア(ベランダ)5にも日陰の領域を形成することができる。また、日除け31を支柱32と建物1の外壁等に着脱自在に留め付けて設置する構成であるので、日除け31を取り外したときにオープンロッジア(ベランダ)5に日陰を生じにくくして、この建物1のオープンロッジア5においても洗濯物を効率良く乾燥させ、あるいは日光浴を充分に楽しむなど太陽光を充分に活用することができる。
図7、図8に示す場合においても、日除け31は、オープンロッジア5を区画する南向きの外壁の内面に対して複数の留付け用フック60で留め付けることができる。また、留付け用フック60も、アンカー部材を介して建物1の梁材に接続された構成とするのが好ましい。
なお、図7、図8に示すように、建物1は、屋上階6にペントハウス20が設けられず、その替わりにオープンロッジア5の西側部分に外階段61が設置された構成とすることができる。この場合、外階段61の上端が屋上階6の外部歩行領域10に連ねられ、居住者はこの外階段61を通って二階部分4のオープンロッジア5と屋上階6の外部歩行領域10との間を行き来することができる。
また、図7、図8に示す変形例の建物1のように、屋上階6の外部歩行領域10を、この外部歩行領域10の四隅に建物1の躯体に固定して立設された4本の支柱32に着脱自在に留め付けられた矩形形状の日除け31によってその大部分が覆わる構成とすることもできる。
さらに、図7、図8に示す変形例の建物1のように、屋上階6に設けられる太陽光利用領域50に、太陽熱温水器として構成された太陽光利用装置51に加えて、太陽電池(ソーラーパネル)として構成された多数の太陽光利用装置62を設置することもできる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、支柱31に留め付けられる日除け31は、タープに限らず、例えば布やビニールシートなどの他のシート状の部材であってもよい。
また、支柱32は、屋上階6の外部歩行領域10に立設するのが好ましいが、屋上階6の外部歩行領域10以外の領域に立設することもできる。
さらに、屋上階6の外部歩行領域10の床上に、出入り口21や外階段62に連ねてデッキ部材を布設し、日除け31をデッキ部材の上方に設置する構成とすることもできる。なお、デッキ部材62としてはウッドデッキや樹脂製デッキなどの種々のものを用いることができる。
さらに、建物1に設けられるベランダはオープンロッジア5に限らず、建物1の梁材に片持ちで支持された構成のキャンティベランダなど、種々の構成のものとすることができる。
本発明は、屋上階を備えた建物を建築する際に利用することができる。
1 建物
2 玄関
3 一階部分
4 二階部分
5 オープンロッジア
6 屋上階
10 外部歩行領域
11 手摺
20 ペントハウス
21 出入り口
22 階段
23 階段室
24 通路
25 屋根
30 庇
31 日除け
32 支柱
33 留付け用フック(留付け部)
34 係止フック
35 留付け用フック
36 係止フック
37 アンカー部材
40 躯体
41 梁材
42 梁材
43 設置部材
44 脚部材
45 支持台
46 アングル材
47 L字ボルト
48 支持プレート
50 太陽光利用領域
51 太陽光利用装置(太陽熱温水器)
52 架台
60 留付け用フック(留付け部)
61 外階段
62 太陽光利用装置(太陽電池)

Claims (8)

  1. 屋上階を備えた建物であって、
    前記屋上階に設けられた外部歩行領域と、
    前記建物の躯体に固定されて前記屋上階に立設されるとともに前記外部歩行領域の少なくとも一部を覆う日除けが着脱自在に留め付けられる留付け部を備える支柱と、を有することを特徴とする建物。
  2. 前記支柱に留め付けられて前記外部歩行領域の少なくとも一部を覆う日除けを有することを特徴とする請求項1に記載の建物。
  3. 前記屋上階に前記外部歩行領域を区画する手摺が設けられ、
    前記日除けが、前記支柱と前記手摺とに着脱自在に留め付けられることを特徴とする請求項1または2に記載の建物。
  4. 前記屋上階に前記外部歩行領域への出入り口を備えたペントハウスが設けられ、
    前記日除けが、前記支柱と前記ペントハウスとに着脱自在に留め付けられることを特徴とする請求項1または2に記載の建物。
  5. 前記日除けが、前記外部歩行領域の前記出入り口の近傍を覆うことを特徴とする請求項4に記載の建物。
  6. 前記ペントハウスの前記出入り口の上方部分に庇が設けられ、
    前記日除けが、前記庇の下方に該庇の側が高くなるように傾斜した状態で留め付けられることを特徴とする請求項5に記載の建物。
  7. 前記建物は下階に上方が開放されたベランダを有し、
    前記日除けが、前記支柱と前記ベランダに設けられた留付け部とに着脱自在に留め付けられて前記外部歩行領域に加えて前記ベランダの少なくとも一部を覆うことを特徴とする請求項1または2に記載の建物。
  8. 前記日除けが、防水機能を有する請求項1〜7の何れか1項に記載の建物。
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