JP2016169322A - インクジェット記録装置及び水系インク組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明に係る水系インク組成物は、振動板を有する平面方向に延びる液体流路と、当該液体流路に繋がる垂直方向の複数の液体流路と、を有する吐出ヘッドを備えるインクジェット記録装置に用いるための水系インク組成物であって、酸化処理された顔料と、酸価が10〜90mg/KOHの自己乳化型樹脂と、を含み、前記酸化処理された顔料が、その表面に、カルボキシル基と、前記カルボキシル基の0.8〜1.1倍のモル比でありかつ顔料の質量当たりのモル数で500μmol/g以上のラクトン基と、を有することを特徴とする。
【選択図】図4
Description
本発明に係る水系インク組成物の一態様は、
振動板を有する平面方向に延びる液体流路と、当該液体流路に繋がる垂直方向の複数の液体流路と、を有する吐出ヘッドを備えるインクジェット記録装置に用いるための水系インク組成物であって、
酸化処理された顔料と、酸価が10〜90mg/KOHの自己乳化型樹脂と、を含み、
前記酸化処理された顔料が、その表面に、カルボキシル基と、前記カルボキシル基の0.8〜1.1倍のモル比でありかつ顔料の質量当たりのモル数で500μmol/g以上のラクトン基と、を有することを特徴とする。
適用例1の水系インク組成物において、
前記酸化処理された顔料の表面における、当該顔料の質量当たりのラクトン基のモル数が700μmol/g以上であることができる。
適用例1または適用例2の水系インク組成物において、
前記酸化処理された顔料と前記自己乳化型樹脂との含有比率(酸化処理された顔料/自己乳化型樹脂)が、0.5以上6.0以下であることができる。
適用例1ないし適用例3のいずれか一例の水系インク組成物において、
前記自己乳化型樹脂がウレタン樹脂であることができる。
適用例1ないし適用例4のいずれか一例の水系インク組成物において、
前記顔料がカーボンブラックであることができる。
本発明に係るインクジェット記録装置の一態様は、
水系インク組成物と、前記水系インク組成物を吐出する吐出ヘッドと、を備えたインクジェット記録装置であって、
前記吐出ヘッドは、振動板を有する平面方向に延びる流路と、当該流路に繋がる垂直方向の複数の流路と、を備え、
前記水系インク組成物は、酸化処理された顔料と、酸価が10〜90mg/KOHの自己乳化型樹脂と、を含み、
前記酸化処理された顔料は、その表面に、カルボキシル基と、前記カルボキシル基の0.8〜1.1倍のモル比でありかつ顔料の質量当たりのモル数で500μmol/g以上のラクトン基と、を有することを特徴とする。
適用例6のインクジェット記録装置において、
前記酸化処理された顔料の表面における、当該顔料の質量当たりのラクトン基のモル数が700μmol/g以上であることができる。
適用例6または適用例7のインクジェット記録装置において、
前記酸化処理された顔料と前記自己乳化型樹脂との含有比率(酸化処理された顔料/自己乳化型樹脂)が、0.5以上6.0以下であることができる。
適用例6ないし適用例8のいずれか一例のインクジェット記録装置において、
前記自己乳化型樹脂がウレタン樹脂であることができる。
適用例6ないし適用例9のいずれか一例のインクジェット記録装置において、
前記顔料がカーボンブラックであることができる。
1.1.装置構成
まず、本実施形態に係るインクジェット記録装置の装置構成について説明する。図1は、本実施形態に係る吐出ヘッドの一例であるインクジェット式記録ヘッドの分解斜視図である。図2は、本実施形態に係るインクジェット式記録ヘッドを模式的に示す平面図である。図3は、図2のA−A′線断面図であり、図4は、図3の要部を拡大した断面図である。
。
ラック、剥離等の発生を抑制することができる。
ることになり、ノズルプレート20と保護部材との第3の方向Zにおける取り付け位置が異なる位置となるようにしている。
、液体流路内のインクが+Z方向から−Z方向へと徐々に塞がれることによってインクの逃げ道がなくなり、その結果振動板や圧電素子が破損してしまうという問題が発生することがわかった。かかる問題は、自己分散顔料を含有するインクを充填した場合に発生するが、詳細なメカニズムは明らかとなっていない。このような問題に対して、本願発明は、上記のような構造を有するインクジェット式記録ヘッドIIに自己分散顔料を含有するインクを充填した場合に、自己分散顔料を含有するインクの組成を工夫することによってインク凍結時に発生する振動板や圧電素子のクラックを回避することに成功したものである。
本実施形態で使用される水系インク組成物は、上記のインクジェット記録装置に用いるための水系インク組成物である。この水系インク組成物は、酸化処理された顔料と、酸価が10〜90mg/KOHの自己乳化型樹脂と、を少なくとも含む。以下、本実施形態で
使用される水系インク組成物に含まれる各成分について詳細に説明する。
本実施形態で使用される水系インク組成物は、酸化処理された顔料を含有する。顔料は、この酸化処理により、その表面にラクトン基やカルボキシル基が導入されたものである。この酸化処理された顔料は、ラクトン基やカルボキシル基等の親水性官能基が水側に向けて配向されるため、分散剤を配合せずとも顔料同士の静電反発力により水系インク組成物中で安定に分散されることができる。本明細書では、この酸化処理された顔料を「自己分散型顔料」とも称する。なお、本明細書における「分散」とは、自己分散型顔料が分散剤なしに水中に安定に存在している状態をいい、分散している状態のもののみならず、溶解している状態のものも含むものとする。
におけるものと同様のものが用いられ、例えば、アゾレーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料、フタロシアニン顔料、ペリレン顔料、ペリノン顔料、キナクリドン顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフラロン顔料、ジオキサジン顔料、アントラキノン顔料、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラック、チタン白、亜鉛華、鉛白、カーボンブラック、ベンガラ、朱、カドミウム赤、黄鉛、群青、コバルト青、コバルト紫、ジンクロメート等の有機顔料又は無機顔料が挙げられる。また、カラーインデックスに記載されていない顔料であっても水相に分散可能なら、何れも使用できる。これらのうち、特にカーボンブラックを用いることが好ましい。
ボキシル基量に到達せず、沈降率が高くなる結果、長期保存安定性が低下してしまう。
範囲、より好ましくは0.5〜15.0質量%の範囲である。含有量が前記範囲にあると、分散安定性に優れ、水系インク組成物の粘度が適度なものとなり、特に普通紙に対して発色性に優れた文字や図形等の画像を形成することができる。
本実施形態に係る水系インク組成物は、酸価が10〜90mg/KOH、好ましくは30〜80mg/KOHの自己乳化型樹脂を含有する。なお、酸価とは、樹脂1gを中和させるのに必要なKOHのmg量である。このような自己乳化型樹脂を含有することで、水系インク組成物の凝固点は変わらないが、凝固物の性質を変化させることができる。すなわち、水系インク組成物の凍結が始まると、凝固物の結晶構造の間に自己乳化型樹脂が入り込むことで、より柔らかい凝固物が形成されるのである。これにより、凍結時における上記の吐出ヘッドのクラックを防止することができる。また、自己乳化型樹脂を含有することで、画像や文字などの記録物の耐擦性を向上させることもできる。酸価が90mg/KOHを超える自己乳化型樹脂を添加すると、界面活性作用が強くなりすぎるため、普通紙の内部に浸透することによって発色性が低下する傾向がある。加えて、膜が脆弱になるため耐擦過性が低下する。一方、酸価が10mg/KOH未満の自己乳化型樹脂を添加すると、水に対する親和性が低くなることにより形成される凝固物が硬いものとなり、凍結時の吐出ヘッドの故障が発生する場合がある。また、水に対する親和性が低いため、インクの再分散性が低下し、目詰まり引き起こす傾向がある。
本実施形態で用いられる水系インク組成物には、水溶性有機溶媒を添加してもよい。水
溶性有機溶剤を添加することにより、インクのノズル前面での乾燥を抑制し、吐出ヘッドの目詰まりを効果的に防止することができる。水溶性有機溶剤としては、例えば1価アルコール、多価アルコール類及びその誘導体等が挙げられる。
本実施形態で用いられる水系インク組成物は、界面活性剤を含んでもよい。界面活性剤としては、ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤のいずれも使用することができ、さらにこれらは併用してもよい。
DPM、104PA、104PG−50、104S、420、440、465、485、SE、SE−F、504、61、DF37、CT111、CT121、CT131、CT136、TG、GA(以上全て商品名、Air Products and Chemicals. Inc.社製)、オルフィンB、Y、P、A、STG、SPC、E1004、E1010、PD−001、PD−002W、PD−003、PD−004、EXP.4001、EXP.4036、EXP.4051、AF−103、AF−104、AK−02、SK−14、AE−3(以上全て商品名、日信化学工業株式会社製)、アセチレノールE00、E00P、E40、E100(以上全て商品名、川研ファインケミカル株式会社製)等が挙げられる。
が挙げられる。両性界面活性剤は、これらに限定されるものではない。
本実施形態で用いられる水系インク組成物は、水を含有する。水としては、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、蒸留水等の純水、又は超純水を用いることができる。本実施形態に係る水系インク組成物中における水の含有量は、水系インク組成物の全質量(100質量%)に対して、好ましくは30質量%以上、より好ましくは50質量%以上95質量%以下、特に好ましくは60質量%以上90質量%以下である。ここで、水の含有量は、水を添加した量に限られず、他の添加剤等を加える場合には添加剤中の水分も含むものである。
本実施形態で用いられる水系インク組成物は、上記の成分以外にも、pH調整剤、キレート剤、防腐剤、粘度調整剤、溶解助剤、酸化防止剤、防黴剤等を含有してもよい。
本実施形態で用いられる水系インク組成物は、前記自己分散型顔料(酸化処理された顔料)と前記自己乳化型樹脂との含有比率(自己分散型顔料/自己乳化型樹脂)が、好ましくは0.5以上6.0以下、より好ましくは0.8以上4.0以下、特に好ましくは1.0以上3.0以下である。自己分散型顔料と自己乳化型樹脂との含有比率が前記範囲内にあると、水系インク組成物の凍結によって生じる凝固物の結晶構造の間に自己乳化型樹脂が適量入り込むことによって、より柔らかい凝固物が形成される。これにより、凍結時における上記の吐出ヘッドのクラックを効果的に防止することができる。
本実施形態で用いられる水系インク組成物は、上記のインクジェット記録装置に用いられることから、例えば組成や配合を調節することで、粘度(25℃における粘度)を好ましくは2mPa・s以上20mPa・s以下、より好ましくは3mPa・s以上15mPa・s以下とする。これにより、水系インク組成物の吐出安定性(吐出量の安定性、液滴の飛行特性等)、吐出応答性(応答速度、高周波対応性(周波数特性)等)等を優れたものとすることができる。なお、インクジェット用インクの粘度は、振動式粘度計を用いた、JIS Z8809に準拠した測定により求めることができる。
上述したように、本実施形態に係るインクジェット記録装置の吐出ヘッドは、振動板を有する平面方向に延びる液体流路と、当該液体流路に繋がる垂直方向の複数の液体流路とを有している。このような吐出ヘッドを有するインクジェット記録装置を用いて、酸性処理された自己分散型顔料を含むインクをカートリッジに充填すると、インクジェット記録装置が低温環境に置かれた際に、ノズルプレート側からインクが凍結し始め、インクの液体流路がノズルプレート側から徐々に塞がれることによってインクの体積膨張緑の逃げ道がなくなり、振動板や圧電素子が破損してしまうという問題が生じていた。
のクラックを防止することができる。このメカニズムは、以下のように推察される。酸性処理された自己分散型顔料を含むインクに、酸価が10〜90mg/KOHの自己乳化型樹脂を添加することによって、水系インク組成物の凝固物の性質を変化させることができる。すなわち、水系インク組成物の凍結が始まると、凝固物の結晶構造の間に自己乳化型樹脂が入り込むことで、より柔らかい凝固物が形成されるのである。これにより、凍結時における上記の吐出ヘッドのクラックを防止することができると考えられる。
以下、本発明を実施例に基づいてさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、実施例、比較例中の「部」および「%」は、特に断らない限り質量基準である。
2.1.1.自己分散型カーボンブラックの分散液の調製
<分散液A>
ファーネス法で調製したカーボンブラック原末500g(一次粒子径=18nm、BET比表面積=180m2/g、DBP吸油量=186mL/100g)を、イオン交換水3750gに加え、ディゾルバーで攪拌しながら、50℃まで昇温した。その後、直径0.8mmのジルコニアビーズを用いたサンドミルにより、粉砕しながらこれに、次亜塩素酸ナトリウム(有効塩素濃度=12%)の水溶液5300gを50〜60℃で3.5時間かけて滴下した。引き続きサンドミルにより30分間粉砕し続け、自己分散型カーボンブラックが含まれている反応液を得た。この反応液を400メッシュの金網で濾過し、ジルコニアビーズ及び未反応カーボンブラックと、反応液とを分別した。分別して得た反応液に、水酸化カリウム5%水溶液を加えて、pH=7.5に調整した。液の電導度が1.5mS/cmになるまで限外濾過膜により、脱塩及び精製を行なった。電気透析装置を用いて液の電導度が1.0mS/cmになるまでさらに脱塩及び精製を行った。その液を、自己分散型カーボンブラックの濃度が17重量%になるまで濃縮した。この濃縮液を、遠心分離機にかけ粗大粒子を取り除き、0.6μmフィルターで濾過した。得られた濾液にイオン交換水を加え、自己分散型カーボンブラックの濃度が15重量%になるまで希釈し、分散させて、自己分散型カーボンブラックの分散液Aを得た。
ファーネス法で調製したカーボンブラック原末(一次粒子径=16nm、BET比表面積=215m2/g、DBP吸油量=210mL/100g)500gを、イオン交換水3750gに加え、ディゾルバーで攪拌しながら、50℃まで昇温した。その後、直径0.8mmのジルコニアビーズを用いたサンドミルにより、粉砕しながらこれに、次亜塩素酸ナトリウム(有効塩素濃度=12%)の水溶液7000gを50〜60℃で3.5時間かけて滴下した。引き続きサンドミルにより30分間粉砕し続け、自己分散型カーボンブラックが含まれている反応液を得た。この反応液を400メッシュの金網で濾過し、ジルコニアビーズ及び未反応カーボンブラックと、反応液とを分別した。分別して得た反応液に、水酸化ナトリウム5%水溶液を加えて、pH=7.5に調整した。液の電導度が1.5mS/cmになるまで限外濾過膜により、脱塩及び精製を行なった。電気透析装置を用いて液の電導度が1.0mS/cmになるまでさらに脱塩及び精製を行った。その液を、自己分散型カーボンブラックの濃度が17重量%になるまで濃縮した。この濃縮液を、遠心分離機にかけ粗大粒子を取り除き、0.6μmフィルターで濾過した。得られた濾液に
イオン交換水を加え、自己分散型カーボンブラックの濃度が15重量%になるまで希釈し、分散させて、自己分散型カーボンブラックの分散液Bを得た。
ファーネス法で調製したカーボンブラック原末500g(一次粒子径=17nm、BET比表面積=200m2/g、DBP吸油量=185mL/100g)を、イオン交換水3750gに加え、ディゾルバーで攪拌しながら、50℃まで昇温した。その後、次亜塩素酸ナトリウム(有効塩素濃度12%)の水溶液5400gを50〜60℃で3.5時間かけて滴下した。滴下終了直後に直径3mmのガラスビーズを加え、50℃で30分間撹拌し、自己分散型カーボンブラックが含まれている反応液を得た。この反応液を400メッシュの金網で濾過し、ガラスビーズ及び未反応カーボンブラックと、反応液とを分別した。分別して得た反応液に水酸化ナトリウム5%水溶液を加えて、pH=7.5に調整した。液の電導度が1.5mS/cmになるまで限外濾過膜により脱塩及び精製を行なった。電気透析装置を用いて液の電導度が1.0mS/cmになるまで脱塩及び精製を行った。その液を、自己分散型カーボンブラックの濃度が17重量%になるまで濃縮した。この濃縮液を、遠心分離機にかけ粗大粒子を取り除き、0.6μmフィルターで濾過した。得られた濾液にイオン交換水を加え、自己分散型カーボンブラックの濃度が15重量%になるまで希釈し、分散させて、自己分散型カーボンブラックの分散液Cを得た。
カーボンブラック原末(一次粒子径=20nm、BET比表面積=124m2/g、DBP吸油量=165mL/100g)500gを、イオン交換水3750gに加え、ディゾルバーで攪拌しながら、50℃まで昇温した。その後、直径0.8mmのジルコニアビーズを用いたサンドミルにより、粉砕しながらこれに、次亜塩素酸ナトリウム(有効塩素濃度=12%)の水溶液2250gを50〜60℃で3.5時間かけて滴下した。引き続きサンドミルにより30分間粉砕し続け、自己分散型カーボンブラックが含まれている反応液を得た。この反応液を400メッシュの金網で濾過し、ジルコニアビーズ及び未反応カーボンブラックと、反応液とを分別した。分別して得た反応液に、水酸化ナトリウム5%水溶液を加えて、pH=7.5に調整した。液の電導度が1.5mS/cmになるまで限外濾過膜により、脱塩及び精製を行なった。その液を、自己分散型カーボンブラックの濃度が17重量%になるまで濃縮した。この濃縮液を、遠心分離機にかけ粗大粒子を取り除き、0.6μmフィルターで濾過した。得られた濾液にイオン交換水を加え、自己分散型カーボンブラックの濃度が15重量%になるまで希釈し、分散させて、自己分散型カーボンブラックの分散液Dを得た。
カーボンブラック原末(一次粒子径=40nm、BET比表面積=56m2/g、DBP吸油量=122mL/100g)500gを、イオン交換水3750gに加え、ディゾルバーで攪拌しながら、50℃まで昇温した。その後、直径0.8mmのジルコニアビーズを用いたサンドミルにより、粉砕しながらこれに、次亜塩素酸ナトリウム(有効塩素濃度=12%)の水溶液1700gを50〜60℃で3.5時間かけて滴下した。引き続きサンドミルにより30分間粉砕し続け、自己分散型カーボンブラックが含まれている反応液を得た。この反応液を400メッシュの金網で濾過し、ジルコニアビーズ及び未反応カーボンブラックと、反応液とを分別した。分別して得た反応液に水酸化ナトリウム5%水溶液を加えて、pH=7.5に調整した。液の電導度が1.5mS/cmになるまで限外濾過膜により、脱塩及び精製を行なった。その液を、自己分散型カーボンブラックの濃度が17重量%になるまで濃縮した。この濃縮液を、遠心分離機にかけ粗大粒子を取り除き、0.6μmフィルターで濾過した。得られた濾液にイオン交換水を加え、自己分散型カーボンブラックを濃度15重量%になるまで希釈し、分散させて、自己分散型カーボンブラックの分散液Eを得た。
カーボンブラック原末(一次粒子径=19nm、BET比表面積=145m2/g、DBP吸油量=125mL/100g)500gを、イオン交換水3750gに加え、ディゾルバーで攪拌しながら、50℃まで昇温した。その後、直径0.8mmのジルコニアビーズを用いたサンドミルにより、粉砕しながらこれに、次亜塩素酸ナトリウム(有効塩素濃度=12%)4500gの水溶液を50〜60℃で3.5時間かけて滴下した。引き続きサンドミルにより30分間粉砕し続け、自己分散型カーボンブラックが含まれている反応液を得た。この反応液を400メッシュ金網で濾過し、ジルコニアビーズ及び未反応カーボンブラックと、反応液とを分別した。分別して得た反応液に水酸化ナトリウム5%水溶液を加えpH=7.5に調整した後、限外濾過膜で電導度が1.5mS/cmになるまで脱塩及び精製を行なった。その液を、自己分散型カーボンブラックの濃度が17重量%になるまで濃縮した。この濃縮液を、遠心分離機にかけ粗大粒子を取り除き、0.6μmフィルターで濾過を行った。得られた濾液にイオン交換水を加え、自己分散型カーボンブラックの濃度が15重量%になるまで希釈し、分散させて、自己分散型カーボンブラックの分散液Fを得た。
カーボンブラック原末(一次粒子径=19nm、BET比表面積=153m2/g、DBP吸油量=130mL/100g)500gを、イオン交換水3750gに加え、ディゾルバーで攪拌しながら、50℃まで昇温した。その後、直径0.8mmのジルコニアビーズを用いたサンドミルにより、粉砕しながらこれに、次亜塩素酸ナトリウム(有効塩素濃度=12%)5500gの水溶液を50〜60℃で3.5時間かけて滴下した。引き続きサンドミルにより30分間粉砕し続け、自己分散型カーボンブラックが含まれている反応液を得た。この反応液を400メッシュ金網で濾過し、ジルコニアビーズ及び未反応カーボンブラックと、反応液とを分別した。分別して得た反応液に水酸化ナトリウム5%水溶液を加えpH=7.5に調整した後、限外濾過膜で電導度が1.5mS/cmになるまで脱塩及び精製を行なった。その液を、自己分散型カーボンブラックの濃度が17重量%になるまで濃縮した。この濃縮液を、遠心分離機にかけ粗大粒子を取り除き、0.6μmフィルターで濾過を行った。得られた濾液にイオン交換水を加え、自己分散型カーボンブラックの濃度が15重量%になるまで希釈し、分散させて、自己分散型カーボンブラックの分散液Gを得た。
上記で得られた自己分散型カーボンブラックの分散液A〜Gについて、以下のようにして物性評価を行った。
上記で得られた自己分散型カーボンブラックを60℃で15時間乾燥し、そのカーボンブラックを用い、熱分解ガスクロマト装置(ヒューレットパカード社製、装置名「HP5890A」)を使用して、358℃でラクトン基、650℃でカルボキシル基が夫々分解して生じるCO2を測定した。測定値からカーボンブラックのラクトン基及びカルボキシル基存在量を換算した。測定条件は下記の通りである。
ゲルパーミエーションクロマトグラフィー
・GPC:東ソー製HLC−8020
・カラム:東ソー製GMH−XL(2本直列)
・検出器:示差屈折率計(RI)
で単分散ポリスチレンを基準として、各重合体のポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)を求めた。
上記の方法で乾燥して得られた自己分散型カーボンブラック2.5gにイオン交換水47.5gを加え超音波を5分間照射した。その後5分間撹拌し電導度を測定した。電導度はCOND METER ES-51(HORIBA製)を使用した。
0.065重量%の改質カーボンブラック濃度に調整した水溶液について、粒度分析計(日機装株式会社製、装置名「マイクロトラック9340−UPA」)を用い、平均粒子径を測定した。
カーボンブラック分散液に、樹脂、グリセリン、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、オルフィンE1010、及びトリエタノールアミンを表2〜表3に記載の組成となるように添加した。その後、常温で1時間混合攪拌し、さらに孔径5μmのメンブランフィルターでろ過した後、真空ポンプを用いて脱気処理して、実施例及び比較例で用いる各水系インク組成物を得た。なお、表2及び表3中の数値は水系インク組成物中の含有量(質量基準%)を表し、表2及び表3に示す各成分の略称は以下の通りである。
・樹脂分散顔料
顔料としてのカーボンブラック10質量部に対して、分散剤としてのスチレン−アクリル酸共重合体のアンモニウム塩(重量平均分子量10000、ポリマー成分15%)10質量部及びイオン交換水80質量部を加えて十分に混合した後、この混合物をサンドミル(株式会社安川製作所製)中でガラスビーズ(直径1.7mm、混合物の1.5倍量)とともに2時間分散した。分散後、ガラスビーズを取り除き、表3に記載の樹脂分散顔料を得た。
・分散液A〜G(上記で調製された分散液)
<樹脂>
・ウレタン樹脂[酸価6]:商品名「アクリットWBR−2000U」、大成ファインケミカル株式会社製、自己乳化型樹脂
・ウレタン樹脂[酸価11.6]:商品名「サンキュア2260」、株式会社GCIクレオス製、自己乳化型樹脂
・ウレタン樹脂[酸価31.5]:商品名「サンキュア1511」、株式会社GCIクレ
オス製、自己乳化型樹脂
・ウレタン樹脂[酸価75]:下記合成例1で得られた樹脂。
・ウレタン樹脂[酸価110]:下記合成例2で得られた樹脂。
・アクリル樹脂[酸価53]:商品名「ジョンクリル611」、BASF株式会社製、自己乳化型樹脂
・ポリエステル[酸価13]:商品名「KA−5971S」、ユニチカ社製株式会社製、自己乳化型樹脂
・水溶性アクリル樹脂:商品名「HPD−96」、BASF株式会社製
・ウレタン樹脂エマルジョン:商品名「エバファノールAP−6」、日華化学株式会社製・アクリル樹脂エマルジョン:商品名「モビニール790」、ニチゴーモビニール株式会社製
<界面活性剤>
・オルフィンE1010(商品名、日信化学工業株式会社製、アセチレングリコール系界面活性剤)
温度計、攪拌機、窒素導入管、冷却管を備えた4つ口フラスコに、メチルエチルケトンを592g、ジメチロールプロピオン酸を147g、イソホロンジイソシアネートを444g仕込み、窒素ガス雰囲気下70℃で2時間反応させ、反応生成物Aを得た。この反応生成物Aのイソシアナト基定量値は6.53であり、反応指数は0.977であった。
次いで、温度計、攪拌機、窒素導入管、冷却管を備えた4つ口フラスコに、上記で得られた反応生成物Aを268gとMn400のポリプロピレングリコール(OH基当量281)を45g、エチレングリコールを7.2g、ジブチル錫ジラウレートを0.001g、メチルエチルケトン320g仕込み、窒素ガス雰囲気下80℃で16時間反応させた後、メタノール5gを加えて反応を停止し、酸価75、Mw30,000のカルボキシ基含有ポリウレタンを得た。得られた樹脂溶液は、仕込量のジメチロールプロピオン酸と同モル量の水酸化ナトリウムで中和し、水を加え転相乳化し、メチルエチルケトンを減圧脱溶剤により除去した後、水を加えて質量換算固形分20%の水溶液とした。水溶液は無色透明であり、粒径は50nm未満であった。
温度計、攪拌機、窒素導入管、冷却管を備えた4つ口フラスコに、合成例1で得られた反応生成物Aを206.1gとMn400のポリプロピレングリコール(OH基当量281)を10g、ジブチル錫ジラウレートを0.001g、メチルエチルケトン320g仕込み、窒素ガス雰囲気下80℃で16時間反応させた後、メタノール5gを加えて反応を停止し、酸価110、Mw30,000のカルボキシ基含有ポリウレタンを得た。得られた樹脂溶液は、仕込量のジメチロールプロピオン酸と同モル量の水酸化ナトリウムで中和し、水を加え転相乳化し、メチルエチルケトンを減圧脱溶剤により除去した後、水を加えて質量換算固形分20%の水溶液とした。水溶液は無色透明であり、粒径は50nm未満であった。
非水溶性樹脂(ジョンクリル611又はKA−5971S)3.00質量部をN−メチル−2−ピロリドン7.00質量部に溶解させて樹脂の有機溶剤溶液を得た。この有機溶剤溶液をジメチルエタノールアミン0.15質量部で中和し、ニューコール3240(日本乳化剤社製)0.30質量部とイオン交換水39.55質量部を混合し乳化分散させて水性樹脂分散液を得た。
酸価の測定はJISのK0070に準拠した方法で測定した。なお本発明では、測定用
溶剤として以下に示す溶剤を用いた。上記樹脂水溶液を乾燥固化した樹脂10gを300mlの三角フラスコに秤量し、エタノール:ベンゼン=1:2の混合溶媒約50ml加えて樹脂を溶解する。次いで、フェノールフタレイン指示薬を用い、あらかじめ標定された0.1mol/Lの水酸化カリウムエタノール溶液で滴定し、滴定に用いた水酸化カリウムエタノール溶液の量から、計算式(1)に従い酸価(mgKOH/g)を求める。
A(mgKOH/g)=分子/分母 ・・・(1)
分子:0.1(mol/L)×B/1000(L)×56.11(g/mol)×10
分母:S
式中、Aは樹脂の酸価(mgKOH/g)、Bは滴定に用いた0.1mol/L水酸化カリウムエタノール溶液の量(mL)、Sは樹脂の質量(g)、56.11は、水酸化カリウムの式量である。
なお、樹脂によって、エタノール:ベンゼン=1:2の混合溶媒約50mlに溶解しないものは、エタノール50ml、あるいは、エタノール/純水=1:1の混合溶媒約50mlのどちらか溶解するほうを選択して、他は同じ操作にて滴定を行う。
試料液の1.0gを、メチルエチルケトン10gで希釈し、トルエンとメタノールの混合溶媒(トルエン:メタノール=7:3)溶液40ml中に加えて溶解した後、0.1規定水酸化カリウムのメタノール溶液でフェノールフタレインを指示薬として用いて中和滴定を行って定量した。
上記で説明した図1〜図4に記載されている吐出ヘッドを備えるインクジェット記録装置を準備した。表2では、このインクジェット記録装置の吐出ヘッドを「ヘッドA」と称する。
2.3.1.間欠印字の評価
ヘッドAもしくはヘッドBのいずれかのインクジェットプリンターのヘッド内に上記で調製した水系インク組成物を充填した。写真用紙(光沢)(セイコーエプソン株式会社製)にインクを全ノズル吐出させた。その後、キャリッジを12秒間空走した後、上記写真用紙(光沢)にインクを全ノズル吐出した。空走前後のドットの着弾位置ズレにより間欠特性を評価した。評価基準は以下の通りである。
(評価基準)
1:着弾ズレが0μm以上100μm未満。
2:着弾ズレが100μm以上200μm未満。
3:着弾ズレが200μm以上300μm未満。
4:着弾ズレが300μm以上。
ヘッドAもしくはヘッドBのいずれかのインクジェットプリンターのヘッド内に上記で調製した水系インク組成物を充填した。充填後、フォトマット紙/顔料専用(セイコーエプソン株式会社製)上に1440×720dpi、インク重量24ngでベタ印刷を行っ
た。印刷物を乾燥後、Spectrolino(商品名、GretagMacbeth社製)により反射濃度値(OD値)を測定した。評価基準は以下の通りである。
(評価基準)
1:OD値が2.1以上。
2:OD値が2.0以上2.1未満。
3:OD値が1.9以上2.0未満。
ヘッドAもしくはヘッドBのいずれかのインクジェットプリンターのヘッド内に上記で調製した水系インク組成物を充填した。充填後、フォトマット紙/顔料専用(セイコーエプソン株式会社製)上に1440×720dpi、インク重量24ngでベタ印刷を行った。得られた印刷物について、印刷後1時間経過した印刷物の印刷面の上に金巾を載せ、更にその上に50gの分銅を載せた。分銅下の金巾を引き抜き、引き抜いた金巾への転写の程度を目視で観察し、以下の基準で耐擦性を評価した。
(評価基準)
1:転写が全く認められない。
2:転写が僅かに認められる。
3:転写がはっきりと認められる。
ヘッドAもしくはヘッドBのいずれかのインクジェットプリンターのヘッド内に上記で調製した水系インク組成物を充填した。キャップをした状態でインクジェット記録装置全体を、−20℃に温度設定された冷凍室に静置した。5日経過後、インクジェット記録装置を冷凍室から取り出し、常温に戻した。この操作を5台のインクジェットプリンターについて行い、圧電アクチュエーターの破損の有無を顕微鏡にて観察し、圧電アクチュエーターの故障率を算出して評価した。評価基準は以下の通りである。
(評価基準)
1:故障率が0%(故障なし)。
2:故障率が20%(1台故障した)。
3:故障率が40%以上(2台以上故障した)。
SUS基板に水系インク組成物を1滴垂らし、80℃で1時間乾燥させた。次いで、乾燥物の上に同じ種類の水系インク組成物を1滴垂らした。所定時間放置後、ティッシュペーパーでインクを吸い取り、乾燥物の有無を確認した。乾燥物が再溶解してなくなるのに必要な時間を評価した。評価基準は以下の通りである。
(評価基準)
1:1分未満。
2:1分以上5分未満。
3:5分以上。
上記で作製した水系インク組成物を50gスクリュー管に入れ、70℃6日間放置した。放置前後の粘度について、E型粘度計RE550L(装置名、東機産業株式会社製)を用いて粘度を測定し、放置前後の粘度の変化率に基づいてインクの保存安定性を評価した。評価基準は以下の通りである。
粘度変化率(%)=|(η2−η1)/η1|×100 ・・・・・(2)
η1:放置前のインクの粘度、η2:放置後のインクの粘度
(評価基準)
1:粘度の変化率が5%未満。
2:粘度の変化率が5%以上10%未満。
3:粘度の変化率が10%以上。
各実施例及び比較例の水系インク組成物の組成、評価結果を下表2及び下表3に示す。
記ヘッドAを備えるインクジェット記録装置のインクカートリッジに充填した場合でも、凍結時におけるヘッドAの故障を防止することができ、保存安定性に優れ、しかも発色性、耐擦性に優れた画像を形成できることが明らかとなった。
Claims (10)
- 振動板を有する平面方向に延びる液体流路と、当該液体流路に繋がる垂直方向の複数の液体流路と、を有する吐出ヘッドを備えるインクジェット記録装置に用いるための水系インク組成物であって、
酸化処理された顔料と、酸価が10〜90mg/KOHの自己乳化型樹脂と、を含み、
前記酸化処理された顔料が、その表面に、カルボキシル基と、前記カルボキシル基の0.8〜1.1倍のモル比でありかつ顔料の質量当たりのモル数で500μmol/g以上のラクトン基と、を有する、水系インク組成物。 - 前記酸化処理された顔料の表面における、当該顔料の質量当たりのラクトン基のモル数が700μmol/g以上である、請求項1に記載の水系インク組成物。
- 前記酸化処理された顔料と前記自己乳化型樹脂との含有比率(酸化処理された顔料/自己乳化型樹脂)が、0.5以上6.0以下である、請求項1または請求項2に記載の水系インク組成物。
- 前記自己乳化型樹脂がウレタン樹脂である、請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の水系インク組成物。
- 前記顔料がカーボンブラックである、請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の水系インク組成物。
- 水系インク組成物と、前記水系インク組成物を吐出する吐出ヘッドと、を備えたインクジェット記録装置であって、
前記吐出ヘッドは、振動板を有する平面方向に延びる流路と、当該流路に繋がる垂直方向の複数の流路と、を備え、
前記水系インク組成物は、酸化処理された顔料と、酸価が10〜90mg/KOHの自己乳化型樹脂と、を含み、
前記酸化処理された顔料は、その表面に、カルボキシル基と、前記カルボキシル基の0.8〜1.1倍のモル比でありかつ顔料の質量当たりのモル数で500μmol/g以上のラクトン基と、を有する、インクジェット記録装置。 - 前記酸化処理された顔料の表面における、当該顔料の質量当たりのラクトン基のモル数が700μmol/g以上である、請求項6に記載のインクジェット記録装置。
- 前記酸化処理された顔料と前記自己乳化型樹脂との含有比率(酸化処理された顔料/自己乳化型樹脂)が、0.5以上6.0以下である、請求項6または請求項7に記載のインクジェット記録装置。
- 前記自己乳化型樹脂がウレタン樹脂である、請求項6ないし請求項8のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
- 前記顔料がカーボンブラックである、請求項6ないし請求項9のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
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