JP2016167758A - 加熱消色記録剤使用判定用装置及び加熱消色記録剤使用判定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】シートが置き難く作業性が悪化するのを抑制できる加熱消色記録剤使用判定用装置、及び、加熱消色記録剤使用判定装置を提供する。
【解決手段】少なくともシートPの一部を加熱する加熱手段15と、前記加熱手段による加熱前後のシート上の画像を読み取る画像読取手段16とを備えた加熱消色記録剤使用判定用装置において、装置本体11に対して開閉可能な蓋12と、前記蓋に設けられシートが載置されるシート載置部14とを有する。
【選択図】図1
【解決手段】少なくともシートPの一部を加熱する加熱手段15と、前記加熱手段による加熱前後のシート上の画像を読み取る画像読取手段16とを備えた加熱消色記録剤使用判定用装置において、装置本体11に対して開閉可能な蓋12と、前記蓋に設けられシートが載置されるシート載置部14とを有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、加熱消色記録剤使用判定用装置及び加熱消色記録剤使用判定装置に関するものである。
従来から、加熱により発色状態から消色状態に移行する加熱消色記録剤たる加熱消色インクを用いたボールペンなどの筆記具が知られている。
例えば、特許文献1には、室温(25[℃])では、発色しており、60[℃]以上で無色となる加熱消色インクを用いたボールペンが記載されている。このボールペンのキャップ部には、摩擦体が設けられており、加熱消色インクで紙に書かれた文字を摩擦体で数回擦ることで、摩擦熱により文字を加熱して60[℃]以上にすることにより文字を消すことができるようになっている。また、このように文字を消した後、加熱消色インクが室温まで冷やされても、加熱消色インクは発色せず文字が消えたままである。
加熱消色インクを用いたボールペンで記載された文字は消せるため、文書の承認後に文字を消して書き直すなどの行為が行われるおそれがある。
本願出願人は、加熱手段による加熱前後のシート上の画像を画像読取手段によって読み取って、加熱消色記録剤が使用されているか否かの判定を行う加熱消色記録剤使用判定装置の開発を行っている。しかしながら、前記加熱消色記録剤使用判定装置において、画像読取手段によって画像を読み取るためのシートを置くシート置き部が、加熱消色記録剤使用判定装置の低い位置にあると、シートが置き難く作業性が悪化するおそれがある。
上記課題を解決するために、本発明は、少なくともシートの一部を加熱する加熱手段と、前記加熱手段による加熱前後のシート上の画像を読み取る画像読取手段とを備えた加熱消色記録剤使用判定用装置において、装置本体に対して開閉可能な蓋と、前記蓋に設けられシートが載置されるシート載置部とを有することを特徴とする。
以上、本発明によれば、シートが置き難く作業性が悪化するのを抑制できるという優れた効果がある。
以下、本発明を、加熱消色記録剤使用判定装置である加熱消色インク使用判定装置に適用した一実施形態について説明する。図2は、本実施形態に係る加熱消色インク使用判定装置1の概略構成図である。加熱消色インク使用判定装置1は、装置本体11に対して回動軸13を中心に開閉可能な上蓋12を備えている。この上蓋12の下面側には、上蓋12に対してスライド移動可能であり、シートPまたは後述する文書セット2を置くためのシート置き部14が設けられている。また、装置本体11の上部には、シートPを加熱するための加熱部15が設けられている。そして、加熱部15が加熱されていない状態で、上蓋12に設けられたシート置き部14に、加熱消色インクが使用されているかの判定を行いたいシートPを置く。
シート置き部14の少なくともシートPが載置される部分は、透明なアクリル板やガラス板などの透明な板状部材で構成されている。また、シート置き部14には、シート感知センサが設けられており、シート置き部14にシートPが置かれたときにのみシート感知センサが反応して、装置本体11に設けられた制御部6(図5参照)がシート置き部14にシートPが置かれたことを感知する。これにより、装置本体11に対する上蓋12の開閉動作によって、加熱消色記録剤である加熱消色インクの使用判定を行えるようになる。
本実施形態に係る加熱消色インク使用判定装置1のように、シートPまたは文書セット2を置くためのシート置き部14を上蓋12に設けることで、装置本体上面にシートPまたは文書セット2を置く場合よりも、シートPまたは文書セット2が置き易くなる。また、装置本体11に対して上蓋12を開いた状態では、装置本体11に設けられた加熱部15と、シート置き部14に置かれたシートPとの間の距離を稼ぐことができる。これにより、連続して異なるシートPに対して加熱消色インク使用判定を行う場合、先のシートPの判定後に加熱部15が熱くなっていても、その熱の影響を受けることなく、次のシートPの加熱前画像が画像読取部16で読み取られる前に消色するのを抑制できる。
なお、本実施形態の加熱消色インク使用判定装置1においては、回動軸13を中心に装置本体11に対して上蓋12が回動して開閉する構成となっているが、装置本体11に対して上蓋が上下方向に昇降して開閉する構成でもかまわない。
図3は、装置本体11に設けられた加熱部15及び画像読取部16の配置位置を示した加熱消色インク使用判定装置1の斜視図である。装置本体11の上部で加熱部15の両脇にカメラなどで構成される2つの画像読取部16を配置しており、画像処理により2つの画像読取部16で読み取った画像を重ね合わせることで、対象文書であるシートPの画像データを得ることができる。ただし、画像処理により加熱前後の画像データを比較できるのであれば、この形式に限らない。
図4は、シート保持部材であるクリアファイル20にシートPを挟みこんで保持した文書セット2を示す模式図である。本実施形態においては、透明なシート保持部材であるクリアファイル20にシートPを挟みこんで保持した文書セット2を、判定対象の画像が形成されたシート面が装置本体11側に向くようにして、シート置き部14に置く。クリアファイル20は、四つの辺のうち隣り合う二つの辺が綴じられており、綴じられていない残りの辺側からシートPをクリアファイル20内に入れて挟み込むことができる。クリアファイル20は、加熱消色インクが消色し得る温度である60[℃]〜70[℃]まで耐熱性を有し、光を通す樹脂等の材料で構成されている。クリアファイル20にシートPを挟みこんで保持することで、クリアファイル20のサイズより小さいあらゆるサイズのシートPでも対応することができる。なお、クリアファイル20にシートPを挟み込まず、加熱消色インク使用判定装置1のシート置き部14に対して直にシートPをおいても良い。
図5は、加熱消色インク使用判定の制御ブロック図である。図5に示すように、加熱消色インク使用判定装置1は、不揮発性記憶手段たるメモリ5が設けられている。このメモリ5には、画像読取部16が読み取った加熱前画像データが保存される加熱前画像情報保存部5aと、画像読取部16が読み取った加熱後画像が保存される加熱後画像情報保存部5bとを有している。
加熱消色インクが使用されていないと判定されたときは、加熱前画像情報保存部5aに保存された加熱前画像データと、加熱後画像情報保存部5bに保存された加熱後画像データとが消去される。一方、加熱消色インクが使用されていると判定されたときは、加熱前画像データと加熱後画像データとが、そのまま保存される。このように、加熱消色インクが使用されていると判定されたとき、加熱前画像データと加熱後画像データとが消去されずにメモリ5に保存されるので、このメモリ5に保存されたこれら画像データを、加熱消色インクが使用された証拠として用いることができる。
また、加熱消色インクで記載された文字は、加熱することで消えてしまうが、加熱消色インクが使用されていると判定されたとき、加熱前画像データを消去せずにメモリ5に保存しておくことで、加熱で消えた画像を確認することができる。また、加熱して消えた文字などを、加熱消色インク以外のインクを用いた筆記具で再度、記載しなおす必要が生じることもある。特に、加熱消色インクを用いて、長文を記載した場合は、加熱消色インク以外のインクを用いた筆記具で再度、記載しなおすのは、大変な手間となる。しかし、消去せずにメモリ5に加熱前画像データを保存しておくことで、この加熱前画像データをプリンタなどに送信してプリントすることができる。これにより、加熱消色インク以外のインクを用いた筆記具で再度、記載しなおすなどの手間が生じることがない。また、プリンタで形成された画像は、加熱に消色することがない。
また、加熱消色インク使用判定装置1は、加熱部15の加熱制御などの装置全体の制御を行う制御部6を有している。この制御部6には、加熱前画像と加熱後画像とを比較して、加熱消色インクが使用されたか否かの判定を行う判定部6aを有している。制御部6は、判定部6aで判定した結果に基づいて、判定結果報知部としての操作表示部50を制御して、後述するような結果表示を行う。また、判定結果報知部としてのランプ17を点灯させたり、発音手段たるスピーカー18で警告音を発生させたりする。
図1は、加熱消色インク使用判定装置1のシート置き部14に文書セット2を置いた状態を示す模式図である。シート置き部14は、図中右方向に文書セット2が置きやすいように、シート置き部14の一部が上蓋12の下方から外に露出している構成となっている。なお、図1に示すように、装置本体11に対して上蓋12が開いた状態でシート置き部14に文書セット2を置くときには、加熱部15はOFFとなったおり未加熱状態である。
図6は、装置本体11に対して上蓋12を閉めるときの状態を示した図である。装置本体11に対して上蓋12を閉じるときに、上蓋12と装置本体上面とでなす角度である開放角度が、予め設定された角度θ1となるところで、装置本体11に設けられたストッパーと上蓋12とが突き当たる。これにより、ストッパーによって上蓋12の回動が規制され一旦停止される。そして、このように上蓋12が停止した位置で、シート置き部14に置かれた文書セット2のシートP上の画像を、画像読取部16で読み取り、その読み取った画像を加熱前画像としてメモリ5に記録する。なお、画像読取部16でシートP上の画像を読み取るときには、加熱部15はOFFとなっており未加熱状態である。
また、装置本体11に対する上蓋12の閉じ動作に連動して移動機構によりシート置き部14が図中左方向へスライド移動して、シート置き部全体が上蓋12の下方に隠れるように収まるような構成となっている。前記移動機構としては、例えば、回動軸13と同軸上に上蓋12の開閉動作に連動するピニオンギヤを設け、そのピニオンギヤと噛み合うラックギヤをシート置き部14に設ける。そして、上蓋12の閉じ動作に連動してピニオンギヤが回転することによりラックギヤを進退させることで、シート置き部14をスライド移動させる。なお、前記移動機構としては、上蓋12の開閉動作に連動して、上蓋12に対してシート置き部14をスライド移動させることが可能な構成であれば、特に限定されるものではない。また、上蓋12の開閉動作に連動してシート置き部14をスライド移動させるのではなく、手動でシート置き部14をスライドさせる構成でもよい。
図7は、加熱部15によるシートPの加熱時の状態を示した図である。画像読取部16による画像の読み取りが終わった後、ストッパーによる上蓋12の規制を解除して上蓋12をさらに装置本体11に向けて閉じていく。そして、前記開放角度が前記角度θ1よりも小さい予め設定された角度θ2未満となる角度まで装置本体11に対し上蓋12が閉じられたときに、加熱部15がONされ加熱部15によるシートPの加熱を開始する。そして、加熱部15によるシートPの加熱が開始されてから所定時間が経過すると、加熱部15をOFFして加熱部15によるシートPの加熱を終了する。また、これとともに、スピーカー18や操作表示部50の表示、ランプ17の点灯・点滅といった判定結果報知部の報知手段によって、加熱部15によるシートPの加熱終了をユーザーに報知する。
加熱部15によるシートPの加熱が終了した後に、ユーザーが上蓋12を持ち上げて開いていき、前記開放角度が前記角度θ1になったときに上蓋12とストッパーとが突き当たり、ストッパーによって上蓋12の回動が規制され一旦停止される。そして、このように上蓋12が停止した位置で、シート置き部14に置かれた文書セット2のシートP上の画像を画像読取部16で読み取り、その読み取った画像を加熱後画像としてメモリ5に記録する。その後、メモリ5に記録された加熱前画像と加熱後画像との比較を行い、加熱前後でシートP上の画像に差分があれば、加熱消色インク(可逆熱変色性インク)が使用されていたと判定し、その旨を操作表示部50などに表示する。
また、画像読取部16による画像の読み取りが終わった後、ストッパーによる上蓋12の規制を解除して上蓋12を持ち上げて開いていく。すると、前記移動機構により上蓋12に対してシート置き部14が図中右側へスライド移動し、シート置き部14の一部が外に露出する。これにより、シート置き部14からシートPを取り出すときには、上蓋12の下方に全体が隠れるように収まっていたシート置き部14の一部が外に出るので、シート置き部14からシートPを容易に取り出すことができる。また、本実施形態に係る加熱消色インク使用判定装置1においては、加熱部15による加熱位置と、画像読取部16による画像読取位置との間で、シートPを自動搬送するための駆動モータなどを設ける必要が無いため、その分、低コスト化を図ることができる。
なお、これまで説明してきた加熱消色インク使用判定装置1においては、装置本体11に対して上蓋12が前記角度θ1よりも大きい開放角度まで開くことが可能であるが、装置本体11に対して上蓋12が前記角度θ1までしか開かないように構成してもよい。このような構成では、画像読取部16によるシートPの画像読み取るときの開放角度で上蓋12が開いた状態で、上蓋12のシート置き部14に文書セット2を置くことなる。そして、シート置き部14に文書セット2を置いた後、装置本体11または操作表示部50などに設けたスタートボタンを押すことで、画像読取部16により加熱前のシートP上の画像読み取りを行うようにすれば良い。
また、加熱消色インク使用判定装置1では、上蓋12のシート置き部14に置かれた文書セット2のシートP上の画像を画像読取部16で読み取るが、上蓋12の画像読取部16と対向する面である内側面の色を、予めメモリ5などに登録しておくのが望ましい。これにより、上蓋12の内側面の色と、対象文書であるシートPの色との違いから、シートPのエッジを検出することができる。これにより、シート置き部14に対してシートPの位置がずれたとしても、シートPのエッジの位置に基づいて加熱前後のシートPの位置関係を整合することが可能となり、加熱前画像と加熱後画像との比較が適切に行われ、判定精度を高めることができる。なお、上蓋12の内側面の色と、対象文書であるシートPの色とが同一である場合でも、シートPが上蓋12に固定されていれば、加熱前後での画像比較を精度良く行うことができる。
図8は、加熱消色インク使用判定の制御フロー図である。まず、ユーザーが、加熱消色インク使用判定を行うシートPをクリアファイル20に挟みこみ、シートPがクリアファイル20で保持された文書セット2を、判定対象の画像が形成されたシート面を装置本体11側に向けて上蓋12のシート置き部14にセットする。そして、ユーザーが上蓋12を閉じていくと、上蓋12が完全に閉じられる前の所定のタイミング(前記開放角度が角度θ1となるタイミング)で、シートP上の画像が画像読取部16に読み取られる。このように画像読取部16で読み取られた加熱前画像データが、メモリ5の加熱前画像情報保存部5aに保存される(S1)。
その後、上蓋12が閉じられていき、前記開放角度が前記θ2未満となると、シートPが加熱部15により加熱される。この加熱部15は、加熱消色インクが消色する温度(例えば、60[℃])以上でシートPを加熱できるように制御されている。これにより、シートPに加熱消色インクを用いて記載された画像は、加熱部15の加熱で消色する。加熱部15によりシートPが加熱された後、上蓋12を開いていく途中の所定のタイミング(前記開放角度が角度θ1となるタイミング)で、シートP上の画像が画像読取部16に読み取られる。画像読取部16により読み取られた加熱後画像データは、メモリ5の加熱後画像情報保存部5bに保存される(S2)。
制御部6は、画像読取部16が加熱前画像を読み取ったら、判定部6aで読み取った加熱前画像データを色分解する。分解するモードとしては、RGBモード、CMYKモードのどちらのモードでもよい。次に、色分解された各色の画像データについて、2値化して黒(画素値1)の画素数を算出する。また、画像読取部16が加熱後画像を読み取ったら、判定部6aで読み取った加熱後画像データを色分解し、各色の画像データについて、2値化して黒の画素数を算出する。そして、判定部6aで各色毎に加熱前画像データの黒の画素数から加熱後画像データの黒の画素数を差し引いて各色について、差分Sを算出する(S3)。この差分Sは、黒(画素値1)から白(画素値0)に変化した画素数であり、加熱前後で変化した画素数を表している。
次に、判定部6aは各色について、差分Sと、加熱前の画像データの黒の画素数とを用いて変化度R(%)を算出する(変化度R(%)=(差分S/加熱前の画像の黒の画素数)×100)。この変化度Rは、加熱前後で黒(画素値1)から白(画素値0)へと変化した画素の割合である。算出した各色の変化度Rが設定された判定閾値Tを越えているか否かをチェックする(S4)。本実施形態では、判定閾値Tを5[%]とした。
加熱消色インクで記載された画像は、加熱部15により加熱されたことで消えている。よって、加熱消色インクが使用されていた場合は、加熱後画像データの黒の画素数が、加熱前画像データの黒の画素数よりも少なくなっている。したがって、変化度Rが大きくなり、変化度Rが判定閾値Tを超える。一方、加熱消色インクが使用されていない場合は、加熱前後で同じ画像である。したがって、加熱後画像データの黒の画素数は、加熱前画像データの黒の画素数とほぼ同じである。よって、変化度Rは≒0であり、判定閾値T以下となる。よって、算出した各色の変化度Rのうち、ひとつでも判定閾値Tを越えている場合(S4でYes)、判定部6aは加熱消色インクが使用されていると判定する(S5)。一方、算出した各色の変化度Rすべてが判定閾値T以下の場合(S4でNo)、判定部6aは加熱消色インクが使用されていないと判定する(S6)。
また、判定閾値Tを、ユーザーにより任意に設定可能としてもよい。例えば、報告書など、加熱消色インクが用いられる可能性がある箇所が全体画像の半分以上あるような場合は、判定閾値Tを大きくしても精度のよい判定を行うことができる。一方、請求書や契約書など、全体の画像に対して、加熱消色インクが使用される可能性がある箇所が占める割合が少ない場合、判定閾値Tを小さく設定しないと、正しく判定できないおそれがある。そのため、判定閾値Tを、ユーザーにより任意に設定可能とすることで、判定する書類に応じた最適な判定閾値Tを設定することができ、より利便性の高い装置を提供することができる。
また、本実施形態では、加熱前後の画像データをそれぞれ色分解して各色毎に加熱消色インクの使用を判定しているが、色分解は行わずに、2値化して黒の画素数を算出してもよい。また、本実施形態では、変化度R(差分Sが加熱前の画像の画素数に対する割合)を用いて、加熱消色インクの使用を判定しているが、変化した画素数を示す差分Sに基づいて加熱消色インクの使用を判定してもよい。また、本実施形態では、2値化した画像データのうち黒(画素値1)の画素数に基づいて、変化した画素数を把握しているが、2値化した画像データのうち白(画素値0)の画素数に基づいて、変化した画素数を把握してもよい。この場合は、加熱後の白の画素数から加熱前の白の画素数を差し引くことで、差分S(加熱前後で変化した画素数)を算出することができる。
制御部6は、加熱消色インクが使用されていないと判定部6aが判定した場合、メモリ5の各画像情報保存部に保存された判定したシートPに対応する加熱前画像データと、加熱後画像データとを消去する。一方、加熱消色インクが使用されていると判定部6aが判定した場合は、操作表示部50を制御して使用者に加熱消色インクが使用されていることを報知する。また、ランプ17を点灯制御したり、スピーカー18で警告音を発生させたりして、使用者に加熱消色インクが使用されていることを報知する。また、加熱前画像情報保存部5aに保存された加熱前画像データと、加熱後画像情報保存部5bに保存された加熱後画像データとを消去せずに、そのままメモリ5に保存しておく。
本実施形態では、シートPに記載された文字などの画像が、加熱消色インクにより記載されたものか否かを判定することができる。そのため、例えば、書類に記載された内容の承認を行う承認者は、書類を承認する前に書類を加熱消色インク使用判定装置1にセットして、加熱消色インクを使用されたか否かの判定を行う。そして、加熱消色インクが使用されていないと判定された書類のみ承認するようにすることができる。
なお、加熱消色インクが使用されたか否かは、記載された文字などを擦って文字に摩擦熱を加えることで、加熱消色インクで記載された文字は消え、加熱消色インクが使用されたか否かを判定することができる。しかし、承認者が、書類一枚一枚について、記載された文字を擦って加熱消色インクが使用されたか否かを調べるのは煩雑であり、手間がかかる作業である。特に、大量の書類を承認する場合には、大変煩雑な作業となる。これに対し、加熱消色インク使用判定装置1を用いることで、承認者は、承認する書類を上蓋12に設けられたシート置き部14にセットして上蓋12の開閉を行うだけで、承認する書類に加熱消色インクが使用されたか否かを把握することができる。よって、手間をかけずに加熱消色インクが使用されたか否かを把握することができる。
図9は、操作表示部50の表示の一例を示す図である。図9(a)は、加熱消色インク判定開始前の表示の一例を示す図であり、図9(b)は、加熱消色インク判定後の表示の一例を示す図である。
例えば、ユーザーがシートPをシート置き部14にセットすると、操作表示部50に、図9(a)に示すような画像が表示され、加熱消色インク判定動作が開始可能となる。そして、ユーザーによる上蓋12の開閉動作によって、加熱前画像と加熱後画像とが画像読取部16により読み取られ、上述した判定部6aで加熱消色インクが使用されたか否かが判定される。上述した判定部6aで判定が行われると、図9(b)に示すように、操作表示部50に判定結果が表示される。消色インクが使用されていた場合は、「消色あり」と表示するとともに、読み取られた加熱前画像と加熱後画像とが表示される。このように、操作表示部50に加熱前画像と加熱後画像とを表示することにより、加熱前画像と加熱後画像との差異を確認でき、シートPのどこの部分に加熱消色インクが使用されていたかを把握することができる。この図9(b)に示す例では、金額の記載に加熱消色インクが使用されていたことが確認できる。
また、図9(b)に示す例では、消色部分拡大ボタンを表示し、ユーザーがそのボタンにタッチすると、図10に示すように、操作表示部50の加熱前画像と加熱後画像とを表示する箇所に、加熱消色インクが使用された部分が拡大表示される。例えば、加熱消色インクが使用された箇所が一部で、図9(b)に示す加熱前画像と、加熱後画像の全体表示からでは、加熱消色インクが使用された箇所を把握するのが困難な場合がある。このとき、ユーザーは、消色部分拡大ボタン50bにタッチして、図10に示すように、加熱消色インクが使用された部分を拡大表示させることで、加熱消色インクが使用された箇所を容易に把握することができる。
また、加熱消色インクが使用されていた場合、読み取った加熱前画像データや加熱後画像データは、メモリ5から消去されず、そのまま保存される。そして、操作表示部50を操作することにより、メモリ5に保存された加熱前画像データや加熱後画像データを表示して内容を確認することができる。しかし、加熱消色インクが使用されているか否かを判定する書類が機密文書などであり、第3者に見られると問題となる場合もある。よって、図11に示すように、操作表示部50に、保存設定画像を表示し、ユーザーに読み取った画像をメモリ5に保存するか否かを設定できるようにしてもよい。
判定する書類が機密文書などで、第3者に見られると問題となる書類の場合は、ユーザーは、保存設定画像50cの「OFF」ボタンをタッチする。これにより、判定部6aで加熱消色インクが使用されたと判定された場合でも、判定後にメモリ5の各画像情報保存部に保存された加熱前画像データや加熱後画像データが消去される。これにより、文書の機密を、保持して、加熱消色インクが使用されたか否かを判定することができる。また、加熱消色インクの使用を判定する範囲を指定できるようにしてもよい。
図12は、画像範囲を指定できるようにした加熱消色インク使用判定の制御フロー図である。まず、ユーザーが、操作表示部50を操作して画像範囲指定モードを実行する。また、加熱消色インク使用判定装置1がパソコンに接続して使用される場合は、パソコンにインストールされたアプリケーションソフトから画像範囲指定モードを実行する。画像範囲指定モードが実行されたら、制御部6は、操作表示部50やパソコンの画面に、範囲指定するシートPを上蓋12のシート置き部14にセットして上蓋12を閉じる旨の指示を表示する。ユーザーがシート置き部14に範囲指定するシートPをセットして蓋を閉じると、シートP上の画像が画像読取部16に読み取られる。なお、このとき、加熱部15はOFFとなっている。そして、画像読取部16で読み取られた画像が、操作表示部50やパソコンの画面に表示される。
範囲指定する画像を確認しながら、判定する画像範囲を指定する(S11)。判定する画像範囲の指定が終わったら、開始ボタン50aを押した後、上述したようにして画像読取部16により加熱前画像と加熱後画像とを読み取る(S12、S13)。この際、画像読取部16によって読み取られる画像範囲は、指定した画像範囲である。これにより、読み取り画像のデータを少なくすることができる。次に、判定部6aで、各色の差分Sを算出する(S14)。この場合、加熱前後の画像データを色分解したり、2値化して画素数を算出したりする所定の画像処理を行うが、画像データが少ないため、演算負荷が少なくてすみ、すばやく差分Sを算出することができる。
次に、算出した差分Sに基づいて変化度Rを算出し、変化度Rが判定閾値Tを超えるか否かをチェックする(S15)。算出した各色の変化度Rのうち、ひとつでも判定閾値Tを越えている場合(S15でYes)、判定部6aは加熱消色インクが使用されていると判定する(S16)。一方、算出した各色の変化度Rすべてが判定閾値T以下の場合(S15でNo)、判定部6aは加熱消色インクが使用されていないと判定する(S17)。
図13は、熱源からの輻射熱によりにシートPを加熱する加熱部15を備えた加熱消色インク使用判定装置1の模式図である。図13に示す加熱消色インク使用判定装置1の加熱部15は、熱源151と、熱源151を囲う反射板152とで構成されている。上述したように、装置本体11に対して上蓋12を閉じ、装置本体上面11aにシート置き部14に載置された文書セット2(シートP)を近づけた後、熱源151をONし発熱させる。これにより、熱源151から発した熱が、直接または反射板152に反射して、装置本体上面11aを加熱し、シート置き部14に載置された文書セット2のシートPが加熱消色インクの消色する温度まで加熱される。本方式の加熱部15の利点としては、短時間でシートPを加熱消色インクが消色する温度にまで昇温させることができとともに、シートPの全面を均一に加熱することができる。
また、本方式の加熱部15において、熱源151を複数設けて各熱源151を独立で発熱可能とし、加熱消色インクの使用を判定する画像範囲に対応する熱源151のみをONにし発熱させてもよい。これにより、全ての熱源151を発熱させて、シート全体を加熱する場合に比べて、消費電力の低減を図ることができる。
図14は、シートPに温風を当てて加熱する加熱部15を備えた加熱消色インク使用判定装置1の模式図である。図14に示す加熱消色インク使用判定装置1の加熱部15は、温風によってシートPを加熱するものであり、熱源153と送風部154とを有している。そして、送風部154で熱源153により熱された空気を、装置本体上面11aにあけられ複数の通気孔11bを通して、シート置き部14に置かれた文書セット2のシートPに向かって送る。これにより、シートPが加熱消色インクの消色する温度まで加熱される。本方式の加熱部15の利点としては、シートPの全面を均一に加熱することができる。
また、本方式の加熱部15において、熱源153と送風部154とを複数設けて、加熱消色インクの使用を判定する画像範囲に対応する熱源153のみをONにし発熱させ、それに対応する送風部154のみを駆動させて温風を送ってもよい。これにより、全ての熱源153を発熱させ、全ての送風部154を駆動させて送風しシート全体を加熱する場合に比べて、消費電力の低減を図ることができる。
図15は、サーマルヒータを使用する加熱部15を備えた加熱消色インク使用判定装置1の模式図である。図15の加熱部15は、熱源として独立して発熱可能な3つのサーマルヒータ155a,155b,155cを装置本体上面11aに沿って並べて設けている。上述したように、装置本体に対して上蓋12を閉じ、装置本体上面11aにシート置き部14に載置されたシートPを近づけた後、3つのサーマルヒータ155a,155b,155cをONし発熱させる。これにより、装置本体上面11aが加熱され、シート置き部14に載置されたシートPが加熱消色インクの消色する温度まで加熱される。このように熱源としてサーマルヒータ155を使用することで、温度制御を行いやすく、過剰な熱をシートPへ与えないため、省エネルギー化を図れたり、画像欠損を抑制したりすることができる。また、本方式の加熱部15においては、各サーマルヒータ155a,155b,155cは独立で発熱可能であるため、加熱消色インクの使用を判定する画像範囲に対応するサーマルヒータ155のみをONにし発熱させてもよい。これにより、シート全体を加熱する場合に比べて、消費電力の低減を図ることができる。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
少なくともシートPなどのシートの一部を加熱する加熱部15などの加熱手段と、前記加熱手段による加熱前後のシート上の画像を読み取る画像読取部16などの画像読取手段とを備えた加熱消色記録剤使用判定用装置において、装置本体11などの装置本体に対して開閉可能な上蓋12などの蓋と、前記蓋に設けられシートが載置されるシート置き部14などのシート載置部とを有する。
(態様A)においては、装置本体に対して開閉可能な蓋にシート載置部を設けたので、装置本体に対して蓋を開くことで、装置本体にシート載置部を設けてシートを置く場合よりも高い位置で、シート載置部にシートを置くことができる。よって、前記蓋よりも低い位置にある装置本体にシート載置部がある場合に比べて、シートが置き易くなり作業性を向上させることができる。
(態様B)
(態様A)において、シートを挟みこんで保持するクリアファイル20などの透明なシート保持部材を有しており、前記シート保持部材にシートを保持させて前記シート載置部に載置する。これによれば、上記実施形態について説明したように、前記シート保持部材よりも小さいサイズのシートでも蓋に固定することができ、小サイズシートの判定にも対応可能となる。
(態様C)
(態様A)または(態様B)において、前記蓋のシート載置部側の色をメモリ5などの記憶部に記憶させておく。これによれば、上記実施形態について説明したように、判定精度を高めることができる。
(態様D)
(態様A)乃至(態様C)のいずれかにおいて、前記画像読取手段による画像読取時に前記蓋の開閉動作を停止させるストッパーなどの開閉停止手段を有する。これによれば、上記実施形態について説明したように、より正確な画像を読み取ることができる。
(態様E)
(態様A)乃至(態様D)のいずれかにおいて、前記画像読取手段による加熱前のシート上の画像読取後、前記蓋を閉じていく途中の所定タイミングで、前記加熱手段によるシートの加熱を開始する。これによれば、上記実施形態について説明したように、シートの画像を加熱前に読み取ることができ、加熱前後の画像比較が可能となる。
(態様F)
(態様A)乃至(態様E)において、前記装置本体に前記加熱手段を設けた。これによれば、上記実施形態について説明したように、先のシートの判定で加熱手段が熱くなっていても、その熱の影響を受けることなく、次のシートの加熱前画像が画像読取手段で読み取られる前に消色するのを抑制できる。
(態様G)
(態様A)乃至(態様F)においては、前記シート載置部は、少なくともシートが載置される部分が透明な板状部材で構成される。これによれば、上記実施形態について説明したように、シート載置部でシートを確実に保持しつつ画像読取手段によってシートの画像を読み取ることができる。
(態様H)
(態様A)乃至(態様G)において、前記画像読取手段で読み取った画像情報を保存するメモリ5などの画像情報保存手段を有する。これによれば、上記実施形態について説明したように、加熱前画像情報や加熱後画像情報の内容を後で確認することが可能となる。
(態様I)
加熱消色インク使用判定装置1などの加熱消色記録剤使用判定装置において、(態様A)乃至(態様H)のいずれか一記載の加熱消色記録剤使用判定用装置と、前記画像読取手段で読み取った加熱前後の画像情報に基づいて加熱消色記録剤が使用されているか否かを判定する判定部6aなどの判定手段とを備える。これによれば、上記実施形態について説明したように、シートが置き易くなるとともに、加熱消色記録剤の使用判定を行うことができる。
(態様A)
少なくともシートPなどのシートの一部を加熱する加熱部15などの加熱手段と、前記加熱手段による加熱前後のシート上の画像を読み取る画像読取部16などの画像読取手段とを備えた加熱消色記録剤使用判定用装置において、装置本体11などの装置本体に対して開閉可能な上蓋12などの蓋と、前記蓋に設けられシートが載置されるシート置き部14などのシート載置部とを有する。
(態様A)においては、装置本体に対して開閉可能な蓋にシート載置部を設けたので、装置本体に対して蓋を開くことで、装置本体にシート載置部を設けてシートを置く場合よりも高い位置で、シート載置部にシートを置くことができる。よって、前記蓋よりも低い位置にある装置本体にシート載置部がある場合に比べて、シートが置き易くなり作業性を向上させることができる。
(態様B)
(態様A)において、シートを挟みこんで保持するクリアファイル20などの透明なシート保持部材を有しており、前記シート保持部材にシートを保持させて前記シート載置部に載置する。これによれば、上記実施形態について説明したように、前記シート保持部材よりも小さいサイズのシートでも蓋に固定することができ、小サイズシートの判定にも対応可能となる。
(態様C)
(態様A)または(態様B)において、前記蓋のシート載置部側の色をメモリ5などの記憶部に記憶させておく。これによれば、上記実施形態について説明したように、判定精度を高めることができる。
(態様D)
(態様A)乃至(態様C)のいずれかにおいて、前記画像読取手段による画像読取時に前記蓋の開閉動作を停止させるストッパーなどの開閉停止手段を有する。これによれば、上記実施形態について説明したように、より正確な画像を読み取ることができる。
(態様E)
(態様A)乃至(態様D)のいずれかにおいて、前記画像読取手段による加熱前のシート上の画像読取後、前記蓋を閉じていく途中の所定タイミングで、前記加熱手段によるシートの加熱を開始する。これによれば、上記実施形態について説明したように、シートの画像を加熱前に読み取ることができ、加熱前後の画像比較が可能となる。
(態様F)
(態様A)乃至(態様E)において、前記装置本体に前記加熱手段を設けた。これによれば、上記実施形態について説明したように、先のシートの判定で加熱手段が熱くなっていても、その熱の影響を受けることなく、次のシートの加熱前画像が画像読取手段で読み取られる前に消色するのを抑制できる。
(態様G)
(態様A)乃至(態様F)においては、前記シート載置部は、少なくともシートが載置される部分が透明な板状部材で構成される。これによれば、上記実施形態について説明したように、シート載置部でシートを確実に保持しつつ画像読取手段によってシートの画像を読み取ることができる。
(態様H)
(態様A)乃至(態様G)において、前記画像読取手段で読み取った画像情報を保存するメモリ5などの画像情報保存手段を有する。これによれば、上記実施形態について説明したように、加熱前画像情報や加熱後画像情報の内容を後で確認することが可能となる。
(態様I)
加熱消色インク使用判定装置1などの加熱消色記録剤使用判定装置において、(態様A)乃至(態様H)のいずれか一記載の加熱消色記録剤使用判定用装置と、前記画像読取手段で読み取った加熱前後の画像情報に基づいて加熱消色記録剤が使用されているか否かを判定する判定部6aなどの判定手段とを備える。これによれば、上記実施形態について説明したように、シートが置き易くなるとともに、加熱消色記録剤の使用判定を行うことができる。
1 加熱消色インク使用判定装置
2 文書セット
5 メモリ
5a 加熱前画像情報保存部
5b 加熱後画像情報保存部
6 制御部
6a 判定部
11 装置本体
12 上蓋
13 回動軸
14 シート置き部
15 加熱部
16 画像読取部
17 ランプ
18 スピーカー
20 クリアファイル
50 操作表示部
50a 開始ボタン
50b 消色部分拡大ボタン
50c 保存設定画像
50d 指定範囲設定画面
50e 指定終了ボタン
50f 指定枠
2 文書セット
5 メモリ
5a 加熱前画像情報保存部
5b 加熱後画像情報保存部
6 制御部
6a 判定部
11 装置本体
12 上蓋
13 回動軸
14 シート置き部
15 加熱部
16 画像読取部
17 ランプ
18 スピーカー
20 クリアファイル
50 操作表示部
50a 開始ボタン
50b 消色部分拡大ボタン
50c 保存設定画像
50d 指定範囲設定画面
50e 指定終了ボタン
50f 指定枠
Claims (9)
- 少なくともシートの一部を加熱する加熱手段と、
前記加熱手段による加熱前後のシート上の画像を読み取る画像読取手段とを備えた加熱消色記録剤使用判定用装置において、
装置本体に対して開閉可能な蓋と、
前記蓋に設けられシートが載置されるシート載置部とを有することを特徴とする加熱消色記録剤使用判定用装置。 - 請求項1に記載の加熱消色記録剤使用判定用装置において、
シートを挟みこんで保持する透明なシート保持部材を有しており、
前記シート保持部材にシートを保持させて前記シート載置部に載置することを特徴とする加熱消色記録剤使用判定用装置。 - 請求項1または2に記載の加熱消色記録剤使用判定用装置において、
前記蓋のシート載置部側の色を記憶部に記憶させておくことを特徴とする加熱消色記録剤使用判定用装置。 - 請求項1乃至3のいずれか一記載の加熱消色記録剤使用判定用装置において、
前記画像読取手段による画像読取時に前記蓋の開閉動作を停止させる開閉停止手段を有することを特徴とする加熱消色記録剤使用判定用装置。 - 請求項1乃至4のいずれか一記載の加熱消色記録剤使用判定用装置において、
前記画像読取手段による加熱前のシート上の画像読取後、前記蓋を閉じていく途中の所定タイミングで、前記加熱手段によるシートの加熱を開始することを特徴とする加熱消色記録剤使用判定用装置。 - 請求項1乃至5のいずれか一記載の加熱消色記録剤使用判定用装置において、
前記装置本体に前記加熱手段を設けたことを特徴とする加熱消色記録剤使用判定用装置。 - 請求項1乃至6のいずれか一記載の加熱消色記録剤使用判定用装置において、
前記シート載置部は、少なくともシートが載置される部分が透明な板状部材で構成されることを特徴とする加熱消色記録剤使用判定用装置。 - 請求項1乃至7に記載の加熱消色記録剤使用判定用装置において、
前記画像読取手段で読み取った画像情報を保存する画像情報保存手段を有することを特徴とする加熱消色記録剤使用判定用装置。 - 請求項1乃至8のいずれか一記載の加熱消色記録剤使用判定用装置と、
前記画像読取手段で読み取った加熱前後の画像情報に基づいて加熱消色記録剤が使用されているか否かを判定する判定手段とを備えることを特徴とする加熱消色記録剤使用判定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015047350A JP2016167758A (ja) | 2015-03-10 | 2015-03-10 | 加熱消色記録剤使用判定用装置及び加熱消色記録剤使用判定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015047350A JP2016167758A (ja) | 2015-03-10 | 2015-03-10 | 加熱消色記録剤使用判定用装置及び加熱消色記録剤使用判定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2016167758A true JP2016167758A (ja) | 2016-09-15 |
Family
ID=56898805
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2015047350A Pending JP2016167758A (ja) | 2015-03-10 | 2015-03-10 | 加熱消色記録剤使用判定用装置及び加熱消色記録剤使用判定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2016167758A (ja) |
-
2015
- 2015-03-10 JP JP2015047350A patent/JP2016167758A/ja active Pending
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