JP2016166740A - 樹脂種識別装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】試料を種類ごとに正確に選別することができる樹脂種識別装置を提供する。【解決手段】試料上面に赤外光を照射する第一赤外光源部10と、試料上面で反射した赤外光の第一光強度情報を検出する第一赤外光検出部20とを備える第一赤外分光光度計と、試料下面に赤外光を照射する第二赤外光源部110と、試料下面で反射した赤外光の第二光強度情報を検出する第二赤外光検出部120とを備える第二赤外分光光度計と、第一光強度情報及び第二光強度情報に基づいて、試料の組成の均一性を評価する制御部50とを備える構成とする。【選択図】図2

Description

本発明は、リサイクル樹脂を光学的手法により組成ごとに識別する樹脂種識別装置に関し、特に識別部に赤外分光光度計(以下「FTIR」と略す)を用いた樹脂種識別装置に関する。
廃家電における樹脂のリサイクルに際し、手で解体できる部分は限られている。このため、小さな部品や複雑な構成の部品については、機械的に粉砕して、金属や樹脂等を選別したうえで、リサイクル材とする必要がある。この場合、粉砕して混合された状態から、それぞれの材料を選別することが要求されるため、高度な選別技術が必要となる。このうち、金属は、比重や電気又は磁気的な力により選別される。一方、樹脂類の選別(例えば、ポリプロピレン(PP)とポリスチレン(PS)とアクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)等)については、近赤外帯又は中赤外帯の光における樹脂の吸収率や反射率の波長(波数)依存性の違いに着目した識別方法が提案されている。
このような識別方法として、順次コンベアで樹脂片(シュレッダーダスト)を搬送し、フーリエ変換型赤外分光光度計を用いて拡散反射法で識別するもの(赤外分光法)がある(例えば、特許文献1参照)。
図5は、従来の樹脂種識別装置の構成を示す平面図であり、図6は、図5に示す樹脂種識別装置の側面図である。なお、地面に水平な一方向をX方向とし、地面に水平でX方向と垂直な方向をY方向とし、X方向とY方向とに垂直な方向をZ方向とする。
樹脂種識別装置100は、赤外光を出射する赤外光源部10と、赤外光検出部20と、試料となる樹脂片Sが配置される試料配置部130と、制御部150とを備える。
赤外光源部10は、赤外光を出射する赤外光源12と、インターフェログラムを作成する主干渉計主要部40と、平面鏡13、14と、放物面鏡(集光鏡)11とを備える。そして、赤外光源12から出射された赤外光は、主干渉計主要部40のビームスプリッタ42に照射されるようになっている。
主干渉計主要部40には、移動鏡41aを備えた移動鏡ユニット41と、ビームスプリッタ42と、固定鏡43aを備えた固定鏡ユニット43とが配置されている。このような主干渉計主要部40によれば、赤外光源12から出射された赤外光は、ビームスプリッタ42に照射され、ビームスプリッタ42で移動鏡41aと固定鏡43aとの二方向に分割される。そして、移動鏡41aで反射された赤外光と固定鏡43aで反射された赤外光はビームスプリッタ42へ戻り、これらの赤外光はビームスプリッタ42で合成されて平面鏡13、14を介して放物面鏡11へ送られる。このとき、移動鏡41aは入射光軸方向Mで前後に往復動しているため、分割された二光束の光路長の差は周期的に変化し、ビームスプリッタ42から放物面鏡11へ向かう光は、時間的に振幅が変動するインターフェログラムとなる。
赤外光検出部20は、インターフェログラム(赤外光)を検出する赤外検出器21と、2つの放物面鏡(集光鏡)22、23とを備える。
試料配置部130は、図6に示すように樹脂種識別装置100の下段に配置されており、搬送ベルト(試料載置板)131と、搬送ベルト131を所定の方向(Y方向)に移動させる駆動機構(図示略)とを備える。樹脂片Sは、搬送ベルト131の上面に載置されることになる。
そして、搬送ベルト131の左上方には、右下方に光を反射するための放物面鏡11が設けられるとともに、搬送ベルト131の右上方には、左下方からの光を反射するための放物面鏡22が設けられている。これにより、例えば樹脂片S2が所定の位置に配置されると、放物面鏡11によって集光された光が、樹脂片S2上面の第一測定点C1に照射され、樹脂片S2上面の第一測定点C1で反射した光が、放物面鏡22によって平行光とされ、その平行光が放物面鏡23によって赤外検出器21へ集光されるようになっている。
このような試料配置部130によれば、搬送ベルト131に複数個の樹脂片S(第一樹脂片S1、第二樹脂片S2、第三樹脂片S3、・・・)を載置した後、駆動機構によって搬送ベルト131を所定の方向に移動させることにより、所定の位置に第一樹脂片S1が配置され、その後、所定の位置に第二樹脂片S2が配置されるというように、順次所定の位置に樹脂片Sが1個ずつ配置される。
制御部150は、赤外検出器21から反射光強度(光強度情報)を取得する光強度情報取得部と、取得した光強度情報に基づいて各樹脂片Sの吸収スペクトルを作成する試料測定部と、得られた吸収スペクトルを用いてそれぞれの樹脂の種類を判別する樹脂種判別部とを有する。
国際公開WO2012/147717号公報
しかしながら、樹脂種識別装置100で樹脂片Snを樹脂種ごとに選別することになるが、廃家電における樹脂のリサイクル工場では、正確に樹脂片Snを樹脂種ごとに選別することができないことがあった。
本件発明者は、上記課題を解決するために、樹脂片(試料)を樹脂種ごとに正確に選別することができる樹脂種識別装置について鋭意検討を行った。
リサイクル工場等で家電等の成形品を粉砕した樹脂片(シュレッダーダスト)Snを樹脂種識別装置100で選別する際には、樹脂片Snを5mm〜20mm程度に粉砕しているが、家電等には樹脂表面に塗装が施されたものや、フィルム等が貼り合わされたものが多い。そのため、樹脂片Sn上面で反射した光を赤外検出器21で検出すると、塗装やフィルム等に含まれる材料の吸収スペクトルが得られることや、樹脂片Snのどちらの面を測定するかによって測定結果が異なることがわかった。
そこで、本件発明者は、樹脂片Snの上面と下面の両方を測定することにした。これにより、樹脂片Sn上面の測定結果と樹脂片Sn下面の測定結果とが異なれば、表面に塗装が施されているか、フィルム等が貼り合わされたものであると判定することを見出した。
すなわち、本発明の樹脂種識別装置は、樹脂からなる試料上面に赤外光を照射する第一赤外光源部と、前記試料上面で反射した赤外光の第一光強度情報を検出する第一赤外光検出部とを備える第一赤外分光光度計と、前記試料下面に赤外光を照射する第二赤外光源部と、前記試料下面で反射した赤外光の第二光強度情報を検出する第二赤外光検出部とを備える第二赤外分光光度計と、前記第一光強度情報及び前記第二光強度情報に基づいて、前記試料の組成の均一性を評価する制御部とを備えるようにしている。
本発明の樹脂種識別装置によれば、試料の上面と下面の両面を測定しているので、試料を正確に選別することができる。
(その他の課題を解決するための手段および効果)
また、上記発明において、前記第一赤外光源部は、集光鏡を有し、当該集光鏡から前記試料上面の第一測定点に赤外光を照射し、前記第一赤外光検出部は、集光鏡を有し、前記試料上面の第一測定点で反射した赤外光を検出器へ集光することで第一反射光強度を得るとともに、前記第二赤外光源部は、集光鏡を有し、当該集光鏡から前記試料下面の第二測定点に赤外光を照射し、前記第二赤外光検出部は、集光鏡を有し、前記試料下面の第二測定点で反射した赤外光を検出器へ集光することで第二反射光強度を得るようにしてもよい。
また、上記発明において、所定の方向に移動可能な試料載置板を備え、前記試料載置板が移動することで、赤外光が照射される所定の位置に前記試料が配置されるようにしてもよい。
ここで、「所定の位置」とは、赤外光源部から赤外光が照射され、その反射した赤外光が赤外光検出部に送られる位置であって、設計者等によって予め決められており、「所定の方向」もまた、設計者等によって予め決められている。
そして、上記発明において、前記試料が所定の位置に配置される前に、前記試料の上面及び/又は下面を整形する整形部を備えるようにしてもよい。
さらに、上記発明において、前記試料の上面及び/又は下面が整形された後、前記試料は、上下方向に所定間隔となる壁面が設けられた通路を通過し、前記通路中に所定の位置が設定されているようにしてもよい。
このような本発明の樹脂種識別装置によれば、試料の形状や寸法によらず正確な測定を行うことができる。
本発明の第一実施形態に係る樹脂種識別装置の構成を示す平面図。 図1の側面図。 図1の装置を裏面から見たときの構成を示す平面図。 本発明の第二実施形態に係る樹脂種識別装置の構成を示す側面図。 従来の樹脂種識別装置の構成を示す平面図。 図5の側面図。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明は、以下に説明するような実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の態様が含まれる。
<第一実施形態>
図1は、本発明の第一実施形態に係る樹脂種識別装置の構成を示す平面図であり、図2は、図1に示す樹脂種識別装置の側面図であり、図3は、図1の樹脂種識別装置を裏面から見たときの構成を示す平面図である。なお、先に述べた樹脂種識別装置100と同様のものについては、同じ符号を付すことにより説明を省略する。
樹脂種識別装置1は、赤外光を出射する第一赤外光源部10と、第一赤外光検出部20と、赤外光を出射する第二赤外光源部110と、第二赤外光検出部120と、試料となる樹脂片Snが配置される試料配置部30と、制御部50とを備える。
なお、本実施形態における樹脂片Snは、例えばリサイクル工場等で廃家電を5mm〜20mm程度に粉砕したもの(シュレッダーダスト)である。そして、本発明は、樹脂片Snを新たな製品用材料として再利用するために、樹脂片Snを樹脂種ごと(例えば、ポリプロピレン(PP)とポリスチレン(PS)とアクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)等)に識別するとともに、混合物(リサイクル不可品)を識別する際に使用される。
第二赤外光源部110は、赤外光を出射する赤外光源112と、インターフェログラムを作成する主干渉計主要部140と、平面鏡113、114と、放物面鏡(集光鏡)111とを備える。そして、赤外光源112から出射された赤外光は、主干渉計主要部140のビームスプリッタ142に照射されるようになっている。
第二赤外光検出部120は、インターフェログラム(赤外光)を検出する赤外検出器121と、2つの放物面鏡(集光鏡)122、123とを備える。
試料配置部30は、樹脂種識別装置1の中段に配置されており、下側搬送ベルト(試料載置板)33、34と、下側搬送ベルト33、34の上方(Z方向)に配置された上側搬送ベルト31、32と、上下の搬送ベルト31〜34を所定の方向(Y方向)に移動させる駆動機構(図示略)と、試料移送板35と、ゴムローラ部(整形部)60とを備える。
上側搬送ベルト31、32は、X方向に所定の間隔Δxの空隙(開口)P1をあけて平行に配置されており、下側搬送ベルト33、34は、X方向に所定の間隔Δxの空隙(開口)P2をあけて平行に配置されている。
上記「所定の間隔Δx」は、設計者等によって予め決められており、例えば3mm等となる。
樹脂片Snは、図1に示すように、上側搬送ベルト31の下面に左部分(一部分)が押圧されるとともに、上側搬送ベルト32の上面に右部分(一部分)が押圧されることになる。これにより、上側搬送ベルト31、32の空隙P1に、樹脂片Sn上面の中央部分(第一測定点)C1が配置される。また、樹脂片Snは、図3に示すように、下側搬送ベルト33の上面に左部分(一部分)が載置されるとともに、下側搬送ベルト34の上面に右部分(一部分)が載置されることになる。これにより、下側搬送ベルト33、34の空隙P2に、樹脂片Sn下面の中央部分(第二測定点)C2が配置される。
そして、赤外光が照射される所定の位置では、図2に示すように、上側搬送ベルト31、32と下側搬送ベルト33、34との間が所定の間隔Δzの通路となるように、円柱形状の上側第一回転ローラ63及び上側第二回転ローラ64と、円柱形状の下側第一回転ローラ65及び下側第二回転ローラ66とが配置されている。具体的には、上側第一回転ローラ63と下側第一回転ローラ65との間は、所定の間隔Δzとなり、所定の位置の前方(−Y方向)に配置されている。また、上側第二回転ローラ64と下側第二回転ローラ66との間も所定の間隔Δzとなり、所定の位置の後方(Y方向)に配置されている。
上記「所定の間隔Δz」は、設計者等によって予め決められており、例えば5mm等となる。
また、ゴムローラ部60は、円柱形状の上側ゴムローラ61と円柱形状の下側ゴムローラ62とからなる。上側ゴムローラ61と下側ゴムローラ62との間は、所定の間隔Δzとなり、上下の搬送ベルト31〜34の前方(−Y方向)に配置されている。
上記「所定の間隔Δz」は、設計者等によって予め決められており、例えば5mm等となる。
このような試料配置部30によれば、樹脂片Snは上側ゴムローラ61の下面と下側ゴムローラ62の上面との間隔Δzを通過する際に押圧され、押圧された樹脂片Snが上側搬送ベルト31、32下面と下側搬送ベルト33、34上面との間に移動する。そして、上下の搬送ベルト31〜34が所定の方向に移動していくことにより、樹脂片Snが所定の位置に移動する。このように樹脂片Snが上側ゴムローラ61下面と下側ゴムローラ62上面との間の所定の間隔Δzを通過していくことで、順次所定の位置に樹脂片Snが1個ずつ配置される。
そして、上側搬送ベルト31、32の左上方には、右下方に光を反射するための放物面鏡11が設けられるとともに、上側搬送ベルト31、32の右上方には、左下方からの光を反射するための放物面鏡22が設けられている。これにより、樹脂片Snが所定の位置に配置されると、図1に示すように、放物面鏡11によって集光された光が、上側搬送ベルト31と上側搬送ベルト32との間の空隙P1を通過して樹脂片S上面の第一測定点C1に照射され、樹脂片S上面の第一測定点C1で反射した光が、再度上側搬送ベルト31と上側搬送ベルト32との間の空隙P1を通過して放物面鏡22によって平行光とされ、その平行光が放物面鏡23によって赤外検出器21へ集光されるようになっている。
なお、樹脂片Snが所定の位置に存在しないときには、放物面鏡11によって集光された光が、上側搬送ベルト31と上側搬送ベルト32との間の空隙P1を通過し、さらに下側搬送ベルト33と下側搬送ベルト34との間の空隙P2を通過して直進し続けるため、赤外検出器21や赤外検出器121には到達しない。
また、下側搬送ベルト33、34の右下方には、左上方に光を反射するための放物面鏡111が設けられるとともに、下側搬送ベルト33、34の左下方には、右上方からの光を反射するための放物面鏡122が設けられている。これにより、樹脂片Snが所定の位置に配置されると、図3に示すように、放物面鏡111によって集光された光が、下側搬送ベルト33と下側搬送ベルト34との間の空隙P2を通過して樹脂片Sn下面の第二測定点C2に照射され、樹脂片Sn下面の第二測定点C2で反射した光が、再度下側搬送ベルト33と下側搬送ベルト34との間の空隙P2を通過して放物面鏡122によって平行光とされ、その平行光が放物面鏡123によって赤外検出器121へ集光されるようになっている。
なお、樹脂片Snが所定の位置に存在しないときには、放物面鏡111によって集光された光が、下側搬送ベルト33と下側搬送ベルト34との間の空隙P2を通過し、さらに上側搬送ベルト31と上側搬送ベルト32との間の空隙P1を通過して直進し続けるため、赤外検出器21や赤外検出器121には到達しない。
制御部50は、赤外光源12から連続的に赤外光を出射させて赤外検出器21より第一反射光強度(第一光強度情報)を取得する第一光強度情報取得部と、赤外光源112から連続的に赤外光を出射させて赤外検出器121より第二反射光強度(第二光強度情報)を取得する第二光強度情報取得部と、第一反射光強度に基づいて各樹脂片Snの吸収スペクトルを作成する第一試料測定部と、第二反射光強度に基づいて各樹脂片Snの吸収スペクトルを作成する第二試料測定部と、第一試料測定部で作成された各吸収スペクトルを用いてそれぞれの樹脂の種類を判別する第一樹脂種判別部と、第二試料測定部で作成された各吸収スペクトルを用いてそれぞれの樹脂の種類を判別する第二樹脂種判別部と、第一樹脂種判別部で判別された樹脂の種類と第二樹脂種判別部で判別された樹脂の種類とに基づいて樹脂片Snの組成の均一性を評価する評価部とを有する。
第一試料測定部は、第一反射光強度における時間ごとの光強度変化に基づいて、樹脂片Snが所定の位置にあるか否かを判定し、各樹脂片Snと各吸収スペクトル情報との関連付けを行い、各樹脂片Snの吸収スペクトルを作成する制御を行う。
第一試料測定部の機能について具体的に説明すると、反射光強度が所定の光強度閾値未満であれば、第一樹脂片S1が所定の位置に配置されていないと判定し、反射光強度が所定の光強度閾値以上になれば、第一樹脂片S1が所定の位置に配置されたと判定し、反射光強度が所定の光強度閾値未満になれば、第一樹脂片S1が所定の位置から除外されたと判定し、第一樹脂片S1が所定の位置に配置されたと判定したときの反射光強度(吸収スペクトル情報)に基づいて第一樹脂片S1の吸収スペクトルを作成する。
続いて、反射光強度が所定の光強度閾値未満であれば、第二樹脂片S2が所定の位置に配置されていないと判定し、反射光強度が所定の光強度閾値以上になれば、第二樹脂片S2が所定の位置に配置されたと判定し、反射光強度が所定の光強度閾値未満になれば、第二樹脂片S2が所定の位置から除外されたと判定し、第二樹脂片S2が所定の位置に配置されたと判定したときの反射光強度(吸収スペクトル情報)に基づいて第二樹脂片S2の吸収スペクトルを作成する。このようにして、各樹脂片Snの吸収スペクトルを作成する。
第二試料測定部は、上記の第一試料測定部と同様に、第二反射光強度における時間ごとの光強度変化に基づいて、樹脂片Snが所定の位置にあるか否かを判定し、各樹脂片Snと各吸収スペクトル情報との関連付けを行い、各樹脂片Snの吸収スペクトルを作成する制御を行う。
第一樹脂種判別部は、第一試料測定部で作成された樹脂片Snの吸収スペクトルにおいて、例えばCN官能基に由来するピークの有無を判定することにより、樹脂片SnがABS樹脂であるか否かを判定するというように、樹脂片Snの樹脂種を判定する制御を行う。なお、この判定には、クラマース・クローニッヒ変換することで得られる吸収スペクトルを用い、複数の特定の波数におけるピークの有無を判定して樹脂種を判定することもできる。
第二樹脂種判別部は、第二試料測定部で作成された樹脂片Snの吸収スペクトルにおいて、上記の第一樹脂種判別部と同様に、樹脂片Snの樹脂種を判定する制御を行う。
評価部は、第一樹脂種判別部で判別された樹脂の種類と第二樹脂種判別部で判別された樹脂の種類とに基づいて樹脂片Snの組成の均一性を評価する制御を行う。
評価部の機能について具体的に説明すると、第n樹脂片Snにおいて、第一樹脂種判別部で判別された樹脂の種類と第二樹脂種判別部で判別された樹脂の種類とが一致したときには、第n樹脂片Snの組成はその樹脂の種類であると決定する。一方、第一樹脂種判別部で判別された樹脂の種類と第二樹脂種判別部で判別された樹脂の種類とが一致しないときには、第n樹脂片Snの組成は混合物であると決定し、リサイクル不可品とする。
以上のように、第一実施形態の樹脂種識別装置1によれば、樹脂片Snの上面と下面の両面を測定しているので、正確に樹脂片Snを選別することができるとともに、樹脂片Snの形状や寸法によらず正確な測定を行うことができる。さらに、樹脂片Snが所定の位置に存在するときと存在しないときでの反射光強度の差異が明示されるので、所定位置への樹脂片Snの配置を検知するレーザセンサ等を設けることなく、制御部50は第一樹脂片S1による反射光強度と第二樹脂片S2による反射光強度とを識別することができる。
<第二実施形態>
図4は、本発明の第二実施形態に係る樹脂種識別装置の構成を示す側面図である。なお、先に述べた樹脂種識別装置1、100と同様のものについては、同じ符号を付すことにより説明を省略する。
樹脂種識別装置101は、赤外光を出射する第一赤外光源部と第一赤外光検出部とを有する第一赤外分光光度計104と、赤外光を出射する第二赤外光源部と第二赤外光検出部とを有する第二赤外分光光度計105と、制御部50(図示略)と、樹脂片Snが配置される試料配置部30と、第一反射測定用プローブ102と、第二反射測定用プローブ103とを備える。
第一反射測定用プローブ102は、円柱形状の筐体102aと、筐体102aと第一赤外分光光度計104とを連結する光ファイバ102bとを備え、筐体102aの内部にはレンズ等が配置されている。そして、樹脂片Snが所定の位置に配置されると、第一反射測定用プローブ102から出射された光が、上側搬送ベルト31と上側搬送ベルト32との間の空隙P1を通過して樹脂片Sn上面の第一測定点C1に照射され、樹脂片Sn上面の第一測定点C1で反射した光が、再度上側搬送ベルト31と上側搬送ベルト32との間の空隙P1を通過して、第一反射測定用プローブ102へ入射するようになっている。
第二反射測定用プローブ103は、円柱形状の筐体103aと、筐体103aと第二赤外分光光度計105とを連結する光ファイバ103bとを備え、筐体103aの内部にはレンズ等が配置されている。そして、樹脂片Snが所定の位置に配置されると、第二反射測定用プローブ103から出射された光が、下側搬送ベルト33と下側搬送ベルト34との間の空隙P2を通過して樹脂片Sn下面の第二測定点C2に照射され、樹脂片Sn下面の第二測定点C2で反射した光が、再度下側搬送ベルト33と下側搬送ベルト34との間の空隙P2を通過して、第二反射測定用プローブ103へ入射するようになっている。
以上のように、第二実施形態の樹脂種識別装置101によれば、樹脂片Snの上面と下面の両面を測定しているので、正確に樹脂片Snを選別することができるとともに、樹脂片Snの形状や寸法によらず正確な測定を行うことができる。
<他の実施形態>
(1)上述した樹脂種識別装置1において、試料配置部30は、上下2本ずつの搬送ベルト31〜34を備える構成としたが、これに代えて、赤外線を透過する材料で形成された上下1本ずつの搬送ベルトを備える構成としてもよい。すなわち、本発明における試料配置部は、試料の上面と下面とに赤外光を照射し、当該試料の上下両面から反射された赤外光の光強度情報を検出することができるものであればよい。
(2)上述した樹脂種識別装置1において、試料配置部30はゴムローラ部60を備える構成としたが、これに代えて、樹脂片Snを変形可能な温度に加熱する加熱装置を備えた構成としてもよい。
本発明は、樹脂種識別装置等に好適に利用できる。
1 樹脂種識別装置
10 第一赤外光源部
20 第一赤外光検出部
50 制御部
110 第二赤外光源部
120 第二赤外光検出部

Claims (5)

  1. 樹脂からなる試料上面に赤外光を照射する第一赤外光源部と、前記試料上面で反射した赤外光の第一光強度情報を検出する第一赤外光検出部とを備える第一赤外分光光度計と、
    前記試料下面に赤外光を照射する第二赤外光源部と、前記試料下面で反射した赤外光の第二光強度情報を検出する第二赤外光検出部とを備える第二赤外分光光度計と、
    前記第一光強度情報及び前記第二光強度情報に基づいて、前記試料の組成の均一性を評価する制御部とを備えることを特徴とする樹脂種識別装置。
  2. 前記第一赤外光源部は、集光鏡を有し、当該集光鏡から前記試料上面の第一測定点に赤外光を照射し、
    前記第一赤外光検出部は、集光鏡を有し、前記試料上面の第一測定点で反射した赤外光を検出器へ集光することで第一反射光強度を得るとともに、
    前記第二赤外光源部は、集光鏡を有し、当該集光鏡から前記試料下面の第二測定点に赤外光を照射し、
    前記第二赤外光検出部は、集光鏡を有し、前記試料下面の第二測定点で反射した赤外光を検出器へ集光することで第二反射光強度を得ることを特徴とする請求項1に記載の樹脂種識別装置。
  3. 所定の方向に移動可能な試料載置板を備え、
    前記試料載置板が移動することで、赤外光が照射される所定の位置に前記試料が配置されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の樹脂種識別装置。
  4. 前記試料が所定の位置に配置される前に、前記試料の上面及び/又は下面を整形する整形部を備えることを特徴とする請求項3に記載の樹脂種識別装置。
  5. 前記試料の上面及び/又は下面が整形された後、前記試料は、上下方向に所定間隔となる壁面が設けられた通路を通過し、
    前記通路中に所定の位置が設定されていることを特徴とする請求項4に記載の樹脂種識別装置。
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