JP2017106783A - サンプル識別方法、及び、サンプル識別装置 - Google Patents

サンプル識別方法、及び、サンプル識別装置 Download PDF

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Abstract

【課題】実サンプルを精度よく識別できるサンプル識別方法及びサンプル識別装置を提供する。【解決手段】サンプル識別装置でサンプルを識別する場合には、まず、サンプル識別装置が模擬サンプルモードになった状態で、搬送路とは反射率の異なる模擬サンプルが搬送される。そして、データ取得処理部51が取得する第1データでは、搬送路からの反射光に基づくデータと、模擬サンプルからの反射光に基づくデータとが明確に区別されて現れる。また、タイミング決定処理部52は、この第1データ、通過センサ5からの検出信号、記憶部40に記憶される設定時間41に基づいて、経過時間を決定する。そして、タイミング決定処理部52は、決定した経過時間を用いて、抽出するデータ範囲の開始点及び終了点を決定する。そのため、抽出するデータ範囲の開始点及び終了点を適切に決定でき、サンプルを精度よく識別できる。【選択図】 図3

Description

本発明は、実サンプルとしての樹脂片を搬送路上において一定速度で搬送し、搬送路上に設けられた測定領域に対して赤外光を照射することにより、測定領域からの反射光に基づいて実サンプルの種類を識別するサンプル識別方法及びサンプル識別装置に関するものである。
従来から、樹脂のリサイクル技術の分野などでは、サンプルとしての樹脂片の種類を光学的方法により識別するサンプル識別方法が知られている。例えば、一定速度で移動する搬送路上でサンプルを搬送し、当該搬送路上に設けられた測定領域に赤外光を照射し、当該測定領域からの反射光に基づいてサンプルの種類を識別するサンプル識別方法が知られている(例えば、下記特許文献1参照)。
このようなサンプル識別方法では、搬送路上で搬送されるサンプルが測定領域に配置された状態で赤外光が照射されることにより、サンプルの種類に応じた反射率で反射光が生じる。そして、この反射光に基づくインターフェログラムをフーリエ変換し、得られたスペクトルを分析することにより、サンプルの種類を識別できる。
特開2014−157148号公報
上記のような従来のサンプル識別方法では、サンプルの種類の識別を誤る可能性があった。具体的には、従来のサンプル識別方法において、測定領域は、ある程度の大きさ(範囲)を有している。そのため、測定領域内の一部の領域とサンプルの一部とが重なる状態で、反射光に基づいてスペクトルを分析すると、その反射光には、サンプルからの反射光に加えて搬送路からの反射光が混ざるため、サンプルの種類の識別を誤ってしまうという不具合が生じる。
そこで、得られたインターフェログラム又はスペクトルのデータから、サンプルの反射光に基づくデータのみを選択して分析すれば、サンプルの種類を正しく識別できる。
しかし、識別するサンプルの種類が多く、大きさも様々である場合には、反射光に基づくインターフェログラム又はスペクトルの強度も様々となる。そのため、得られたインターフェログラム又はスペクトルのデータの強度に着目して、サンプルの反射光に基づくデータのみを選択することは難しい。
また、例えば、搬送路上を移動するサンプルを検出する検出器を設け、当該検出器による検出位置から測定領域までの距離を測定し、当該距離及び搬送路の搬送速度から、サンプルが検出位置を通過してから測定領域に配置されるまでの時間を予め算出する方法が検討される。そして、サンプルが検出位置を通過した時点を起点として、予め算出した時間が経過したタイミングに基づいて、測定領域からの反射光に基づくインターフェログラム又はスペクトルを分析すれば、サンプルの種類を識別できる。
しかし、赤外光は目に見えないため、測定領域の位置を正確に把握することは難しい。また、搬送速度には、設計値に対して装置固有の誤差が生じる。そのため、上記の予め算出する時間には誤差が生じる可能性があり、その場合には、サンプルの種類の識別を誤ってしまうという不具合が生じる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、実サンプルを精度よく識別できるサンプル識別方法及びサンプル識別装置を提供することを目的とする。
(1)本発明に係るサンプル識別方法は、実サンプルとしての樹脂片を搬送路上において一定速度で搬送し、前記搬送路上に設けられた測定領域に対して赤外光を照射することにより、当該測定領域からの反射光に基づいて実サンプルの種類を識別するサンプル識別方法であって、第1搬送ステップと、第1検出ステップと、第1データ取得ステップと、第2搬送ステップと、第2検出ステップと、第2データ取得ステップと、タイミング決定ステップと、サンプル識別ステップとを含む。前記第1搬送ステップでは、前記搬送路とは反射率が異なる模擬サンプルを前記搬送路上で搬送させる。前記第1検出ステップでは、前記測定領域よりも搬送方向の上流側に設けられた通過領域を通過する模擬サンプルを通過センサで検出する。前記第1データ取得ステップでは、模擬サンプルが前記測定領域を通過するときの前記測定領域からの反射光を分光光度計で受光することにより、インターフェログラム又はスペクトルを第1データとして取得する。前記第2搬送ステップでは、実サンプルを搬送路上で搬送させる。前記第2検出ステップでは、前記通過領域を通過する実サンプルを前記通過センサで検出する。前記第2データ取得ステップでは、実サンプルが前記測定領域を通過するときの当該測定領域からの反射光を前記分光光度計で受光することにより、インターフェログラム又はスペクトルを第2データとして取得する。前記タイミング決定ステップでは、前記第1検出ステップにおける前記通過センサからの検出信号、前記第2検出ステップにおける前記通過センサからの検出信号、及び、前記第1データに基づいて、前記第2データにおける実サンプルからの反射光に対応するデータの開始点及び終了点を決定する。前記サンプル識別ステップでは、前記開始点から前記終了点までのデータに基づいて、実サンプルの種類を識別する。
このような方法によれば、搬送路とは反射率が異なる模擬サンプルを搬送路上で搬送させるため、模擬サンプルが測定領域を通過するときの測定領域からの反射光を分光光度計で受光する際に取得される第1データでは、搬送路からの反射光に基づくデータと、模擬サンプルからの反射光に基づくデータとが明確に区別されて現れる。すなわち、第1データでは、模擬サンプルからの反射光に基づくデータの有無や、模擬サンプルからの反射光に基づくデータが得られるタイミングが明確に表れる。そして、その第1データ、模擬サンプルを通過センサで検出した際の検出信号、及び、実サンプルを通過センサで検出した際の検出信号に基づいて、第2データにおける実サンプルからの反射光に対応するデータの開始点及び終了点を決定する。
そのため、第2データにおける実サンプルからの反射光に対応するデータの開始点及び終了点を適切に決定でき、その開始点から終了点までのデータに基づいて、実サンプルの種類を識別できる。すなわち、適切なデータに基づいて、実サンプルの種類を識別できる。
その結果、実サンプルを精度よく識別できる。
(2)また、前記タイミング決定ステップでは、前記第1検出ステップにおける前記通過センサからの検出信号、及び、前記第1データに基づいて、前記第2検出ステップにおける検出タイミングに対する前記開始点として予め設定されたタイミングがシフトされることにより開始点が決定され、当該開始点から一定時間後のタイミングが前記終了点に決定されてもよい。
このような方法によれば、データの開始点として予め設定されたタイミングをシフトさせるのみの簡単な方法で、実サンプルからの反射光に対応するデータを決定できる。
(3)また、前記タイミング決定ステップでは、前記第1検出ステップにおける前記通過センサからの検出信号、及び、前記第1データに基づいて、前記第2検出ステップにおける検出タイミングに対する前記開始点及び前記終了点として予め設定されたタイミングがそれぞれシフトされることにより開始点及び終了点が決定されてもよい。
このような方法によれば、データの開始点及び終了点として予め設定されたタイミングをそれぞれシフトさせることで、実サンプルからの反射光に対応するデータをより正確に決定できる。
(4)また、本発明に係るサンプル識別装置は、実サンプルとしての樹脂片を搬送路上において一定速度で搬送し、前記搬送路上に設けられた測定領域に対して赤外光を照射することにより、当該測定領域からの反射光に基づいて実サンプルの種類を識別するサンプル識別装置であって、通過センサと、分光光度計と、第1データ取得処理部と、第2データ取得処理部と、タイミング決定処理部と、サンプル識別処理部とを備える。前記通過センサは、前記測定領域よりも搬送方向の上流側に設けられた通過領域を通過する搬送物を検出する。前記分光光度計は、搬送物が前記測定領域を通過するときの前記測定領域からの反射光を受光する。前記第1データ取得処理部は、前記搬送路とは反射率が異なる模擬サンプルが前記測定領域を通過するときの前記分光光度計からの出力データに基づいて、インターフェログラム又はスペクトルを第1データとして取得する。前記第2データ取得処理部は、実サンプルが前記測定領域を通過するときの前記分光光度計からの出力データに基づいて、インターフェログラム又はスペクトルを第2データとして取得する。前記タイミング決定処理部は、模擬サンプルが前記通過領域を通過するときの前記通過センサからの検出信号、実サンプルが前記通過領域を通過するときの前記通過センサからの検出信号、及び、前記第1データに基づいて、前記第2データにおける実サンプルからの反射光に対応するデータの開始点及び終了点を決定する。前記サンプル識別処理部は、前記開始点から前記終了点までのデータに基づいて、実サンプルの種類を識別する。
このような構成によれば、第1データ取得処理部が取得する第1データでは、搬送路からの反射光に基づくデータと、模擬サンプルからの反射光に基づくデータとが明確に区別されて現れる。すなわち、第1データ取得処理部が取得する第1データでは、模擬サンプルからの反射光に基づくデータの有無や、模擬サンプルからの反射光に基づくデータが得られるタイミングが明確に表れる。そして、タイミング決定処理部は、その第1データ、模擬サンプルを通過センサで検出した際の検出信号、及び、実サンプルを通過センサで検出した際の検出信号に基づいて、第2データにおける実サンプルからの反射光に対応するデータの開始点及び終了点を決定する。
そのため、タイミング決定処理部によって、第2データにおける実サンプルからの反射光に対応するデータの開始点及び終了点を適切に決定でき、サンプル識別処理部によって、その開始点から終了点までのデータに基づいて、実サンプルの種類を識別できる。すなわち、適切なデータに基づいて、実サンプルの種類を識別できる。
その結果、実サンプルを精度よく識別できる。
(5)また、前記タイミング決定処理部は、模擬サンプルが前記通過領域を通過するときの前記通過センサからの検出信号、及び、前記第1データに基づいて、実サンプルが前記通過領域を通過するときの前記通過センサによる検出タイミングに対する前記開始点として予め設定されたタイミングをシフトさせることにより開始点を決定し、当該開始点から一定時間後のタイミングを前記終了点に決定してもよい。
このような構成によれば、データの開始点として予め設定されたタイミングをシフトさせるのみの簡単な方法で、実サンプルからの反射光に対応するデータを決定できる。
(6)また、前記タイミング決定処理部は、模擬サンプルが前記通過領域を通過するときの前記通過センサからの検出信号、及び、前記第1データに基づいて、実サンプルが前記通過領域を通過するときの前記通過センサによる検出タイミングに対する前記開始点及び前記終了点として予め設定されたタイミングをそれぞれシフトさせることにより開始点及び終了点を決定してもよい。
このような構成によれば、データの開始点及び終了点として予め設定されたタイミングをそれぞれシフトさせることで、実サンプルからの反射光に対応するデータをより正確に決定できる。
本発明によれば、模擬サンプルが測定領域を通過するときの測定領域からの反射光を分光光度計で受光する際に取得される第1データでは、搬送路からの反射光に基づくデータと、模擬サンプルからの反射光に基づくデータとが明確に区別されて現れる。そして、第1データ、模擬サンプルを通過センサで検出した際の検出信号、及び、実サンプルを通過センサで検出した際の検出信号に基づいて、第2データにおける実サンプルからの反射光に対応するデータの開始点及び終了点を決定するため、適切なデータに基づいて、実サンプルの種類を識別できる。その結果、実サンプルを精度よく識別できる。
本発明の第1実施形態に係るサンプル識別装置の構成例を示した概略図である。 図1のサンプル識別装置を示した側断面図である。 図1のサンプル識別装置の制御部、及び、その周辺の部材の具体的構成を示したブロック図である。 図2のサンプル識別装置において、模擬サンプルを搬送する状態を示した側断面図である。 サンプル識別装置の制御部による処理の一例であって、模擬サンプルを搬送する場合の処理を示したフローチャートである。 サンプル識別装置において模擬サンプルを搬送した際に得られるスペクトル強度の経時的変化の一例であって、データ抽出の開始点が模擬サンプルに対応するデータに対して早い場合を示したグラフである。 サンプル識別装置において模擬サンプルを搬送した際に得られるスペクトル強度の経時的変化の一例であって、データ抽出の開始点が模擬サンプルに対応するデータに対して遅い場合を示したグラフである。 サンプル識別装置において模擬サンプルを搬送した際に得られるスペクトル強度の経時的変化の一例であって、データ抽出の開始点をシフトした場合を示したグラフである。 サンプル識別装置の制御部による処理の一例であって、実サンプルを搬送する場合の処理を示したフローチャートである。 サンプル識別装置において実サンプルを搬送した際に得られるスペクトル強度の経時的変化の一例を示したグラフである。 本発明の第2実施形態に係るサンプル識別装置において模擬サンプルを搬送した際に得られるスペクトル強度の経時的変化の一例であって、データ抽出の開始点が模擬サンプルに対応するデータに対して早く、かつ、データ抽出の終了点が模擬サンプルに対応するデータに対して遅い場合を示したグラフである。 本発明の第2実施形態に係るサンプル識別装置において模擬サンプルを搬送した際に得られるスペクトル強度の経時的変化の一例であって、データ抽出の開始点及び終了点をシフトした場合を示したグラフである。 本発明の第2実施形態に係るサンプル識別装置において実サンプルを搬送した際に得られるスペクトル強度の経時的変化の一例を示したグラフである。
1.サンプル識別装置の全体構成
図1は、本発明の第1実施形態に係るサンプル識別装置1の構成例を示した概略図である。図2は、図1のサンプル識別装置1を示した側断面図である。
サンプル識別装置1は、樹脂片の種類を識別するための装置であって、搬送路2と、サンプル供給部3と、サンプル選別部4と、通過センサ5と、分光光度計6と備えている。
搬送路2は、サンプルSを搬送させるための機構であって、例えば、ベルトコンベアからなり、長尺形状を有している。搬送路2は、図示しない複数のローラに帯状のベルトが巻回されることにより構成されており、このローラの回転によりベルトが周回するように移動する。具体的には、搬送路2のベルトの上面は、水平面に沿うように配置されている。そして、ローラが回転することにより、搬送路2のベルトの上面は、一端部から他端部に向かうように水平面上を一定速度で移動する。なお、搬送路2のベルトは、例えば、反射率の高いステンレス鋼(SUS)からなる。また、搬送路2のベルトの上面の移動方向(搬送方向)において、搬送路2の他端部よりも下流側には、回収ボックス7及び非回収ボックス8が配置されている。
サンプル供給部3は、搬送路2の一端部に配置されている。サンプル供給部3は、識別対象物であるサンプルSを搬送路2の一端部上に供給するように構成されている。なお、サンプルSは、実サンプルの一例であって、種々の樹脂材料からなる。
サンプル選別部4は、搬送路2の他端部に配置されている。サンプル選別部4は、図示しない圧縮エアノズルを備えており、この圧縮エアノズルから、搬送路2から離れる方向に向かって圧縮エアを噴射するように構成されている。
通過センサ5は、搬送路2の一端部の上方に配置されている。通過センサ5は、搬送方向において、サンプル供給部3よりも下流側に配置されている。通過センサ5は、例えば、図示しないレーザ光出射部と、反射光受光部とを備えている。図2に示すように、通過センサ5の下方に配置される搬送路2上の領域は、通過領域Aとして形成されている。通過センサ5のレーザ光出射部は、搬送路2(通過領域A)に向かってレーザ光を出射するように構成されている。通過センサ5の反射光受光部は、搬送路2からの反射光、及び、搬送路2上で搬送される搬送物からの反射光を受光するように構成されている。換言すれば、通過センサ5の反射光受光部は、通過領域Aからの反射光を受光するように構成されている。そして、通過センサ5は、反射光に基づいて、搬送路2上で搬送される搬送物が、通過領域Aを通過したことを検出する。
図1に示すように、分光光度計6は、フーリエ変換赤外分光光度計(FT−IR)であって、光源部11と、干渉部12と、照射受光部13と、赤外検出器14とを備えている。
光源部11は、赤外光を出射するための機構であって、赤外光源15と、集光鏡16、17と、アパーチャ18とを備えている。
赤外光源15は、赤外光を出射する光源である。赤外光源15が出射する赤外光の波数は、例えば、400〜8000cm−1である。
集光鏡16は、赤外光源15に対向するように配置されている。
集光鏡17は、光路における集光鏡16の下流側に、集光鏡16と間隔を隔てるようにして配置されている。
アパーチャ18は、集光鏡16と集光鏡17との間に配置されている。
干渉部12は、赤外干渉光を生成するための機構であって、光路において、光源部11の下流側に配置されている。干渉部12は、ハーフミラー21と、固定鏡22と、移動鏡23と、駆動部24とを備えている。
ハーフミラー21は、集光鏡17と間隔を隔てて配置されている。ハーフミラー21は、入射する光の一部を反射しつつ、入射する光の残りを透過することが可能な鏡である。
固定鏡22は、ハーフミラー21を挟んで、集光鏡17と対向するように配置されている。固定鏡22は、一定の位置に固定されるように配置されている。
移動鏡23は、ハーフミラー21及び固定鏡22と間隔を隔てて配置されている。移動鏡23は、ハーフミラー21と移動鏡23とを結ぶ方向に移動可能に構成されている。
駆動部24は、例えば、モータなどからなり、移動鏡23に駆動力を付与するように構成されている。
照射受光部13は、生成された赤外光を搬送路2に向けて照射するとともに、その赤外光の反射光を受光するための機構であって、光路において、干渉部12の下流側に配置されている。照射受光部13は、照射用パラボラミラー25と、受光用パラボラミラー26と、集光鏡27とを備えている。
照射用パラボラミラー25は、搬送路2の中央部の上方に配置されている。
受光用パラボラミラー26は、搬送路2の中央部の上方であって、搬送方向において照射用パラボラミラー25の上流側に配置されている。
搬送路2上の領域であって、平面視において照射用パラボラミラー25と受光用パラボラミラー26との間の領域には、測定領域Bが形成されている。測定領域Bは、照射用パラボラミラー25から搬送路2上に照射される赤外光の照射領域である。受光用パラボラミラー26は、搬送路2からの反射光、及び、搬送路2上で搬送される搬送物からの反射光を受光するように構成されている。換言すれば、受光用パラボラミラー26は、測定領域Bからの反射光を受光するように構成されている。
集光鏡27は、受光用パラボラミラー26と間隔を隔てて配置されている。
赤外検出器14は、例えば、MCT(HgCdTe)検出器からなり、集光鏡27と間隔を隔てて配置されている。赤外検出器14は、入射する赤外光を検出し、赤外光に応じた検出信号を得るように構成されている。具体的には、赤外検出器14は、赤外光に応じたインターフェログラムを得るように構成されている。
また、光路における干渉部12と照射受光部13との間には、平面鏡31〜33が配置されている。
図1及び図2に示すように、サンプル識別装置1において、樹脂片の種類を識別する場合には、まず、識別対象物である複数のサンプルSを、サンプル供給部3から搬送路2の一端部に順次供給する。なお、サンプルSは、リサイクル対象となる樹脂材料を含む複数の樹脂材料のいずれかからなり、例えば、PP(ポリプロピレン)、PS(ポリスチレン)、PE(ポリエチレン)、ABSなどからなる。
搬送路2上に供給されたサンプルSは、一定速度で搬送路上を、一端部から他端部に向かって移動する。このとき、通過センサ5は、搬送路2上のサンプルSが通過領域Aを通過したことを順次検出する。
そして、通過領域Aを通過したサンプルSは、搬送路2上で搬送されて、測定領域Bに到達する。
また、分光光度計6では、赤外光源15から赤外光が出射される。そして、赤外光は、集光鏡16で反射されることにより集光され、アパーチャ18を通過した後、集光鏡17に入射される。集光鏡17に入射した赤外光は、反射されることにより集光され、ハーフミラー21に入射する。
ハーフミラー21に入射した赤外光は、一部がハーフミラー21を透過して固定鏡22に入射し、残りがハーフミラー21で反射されて移動鏡23に入射する。このとき、移動鏡23は、駆動部24から駆動力が付与されることにより移動する。
固定鏡22で反射された赤外光は、ハーフミラー21で反射されて平面鏡31に向かう。また、移動鏡23で反射された赤外光は、ハーフミラー21を透過して平面鏡31に向かう。これにより、固定鏡22で反射された赤外光、及び、移動鏡23で反射された赤外光は、合成されて赤外干渉光として平面鏡31に向かう。合成された赤外光は、平面鏡31〜33で反射されて、照射用パラボラミラー25に入射する。
そして、照射用パラボラミラー25に入射した赤外光は、反射されることにより集光され、測定領域Bに照射される。また、受光用パラボラミラー26は、測定領域Bから反射される赤外光を受光し、その赤外光を反射して集光鏡27に向けて出射する。
集光鏡27に入射した赤外光は、反射されることにより集光され、赤外検出器14に入射する。赤外検出器14は、赤外光に応じたインターフェログラムを検出信号として出力する。
搬送路2上において搬送されるサンプルSが、測定領域B内に配置されると、照射用パラボラミラー25から測定領域Bに向けて照射された赤外光は、サンプルSに照射される。また、サンプルSに含有される成分に応じて赤外光のうちの特定の波長の光は吸収され、それ以外の光は反射される。
受光用パラボラミラー26は、サンプルSから反射される赤外光を受光し、その赤外光を反射して集光鏡27に向けて出射する。
集光鏡27に入射した赤外光は、反射されることにより集光され、赤外検出器14に入射する。赤外検出器14は、サンプルSに応じたインターフェログラムを検出信号として出力する。
そして、詳しくは後述するが、サンプル識別装置1では、赤外検出器14からの検出信号、及び、通過センサ5の検出結果に基づいて、赤外検出器14が出力する検出信号のうち、サンプルSに応じた検出信号に基づいて、サンプルSが識別される。また、サンプル選別部4は、サンプルSが識別された結果、サンプルSが回収対象となる材料によって形成されている場合には、そのサンプルSが搬送路2の他端部に到達したタイミングで、圧縮エアを噴射し、サンプルSが回収対象となる材料によって形成されていない場合には、圧縮エアを噴射しない。
これにより、図2に示すように、回収対象となる材料によって形成されているサンプルSは、サンプル選別部4からの圧縮エアによって飛ばされて、回収ボックス7に収容される。また、回収対象となる材料によって形成されていない場合には、搬送路2の他端から下方に落下して、非回収ボックス8に収容される。
2.サンプルの識別方法
上記したように、サンプル識別装置1では、サンプルSは、搬送路2上に設けられた測定領域B内に配置される際に赤外光が照射され、その反射光から得られる検出信号に基づいて分析されることで、その種類が識別される。
具体的には、サンプル識別装置1では、通過領域Aから測定領域B(測定領域Bの搬送方向下流端)までの距離L、及び、搬送路2の搬送速度(ベルトの移動速度)vを記憶している。また、サンプル識別装置1では、搬送路2上において搬送される搬送物の搬送方向下流端が通過領域Aを通過してから、その搬送物が測定領域B内に配置されるまでの時間はL/vとなる。すなわち、サンプル識別装置1では、搬送物が通過領域Aを通過してから測定領域B内に配置されるまでの時間を記憶している。
そして、サンプル識別装置1において、サンプルSが搬送されると、通過センサ5は、サンプルSの搬送方向下流端が通過領域Aを通過した時点をtinとして検出し、サンプルSの搬送方向上流端が通過領域Aを通過した時点をtoutとして検出する。
そして、サンプル識別装置1では、tinから時間L/vが経過した時点、すなわち、tin+L/vの時点をデータ抽出の開始点とし、toutから時間L/vが経過した時点、すなわち、tout+L/vの時点をデータ抽出の終了点として、赤外検出器14が出力する検出信号から得られるデータを分析して、サンプルSの種類を識別する。
このように、サンプル識別装置1では、サンプルSが測定領域B内に配置されると推定される時点を基準として、検出信号から得られるデータが分析される。
ここで、サンプル識別装置1において、搬送路2の搬送速度vは、装置内の摩擦などの影響で設計値に対して誤差が生じることがある。また、赤外光は目に見えないため、測定領域Bの実際の位置が想定している位置からずれることがある。
この場合には、上記したtin+L/vの時点では、搬送方向において、サンプルSの下流端は、測定領域Bの下流端まで到達していないか、又は、測定領域Bの下流端よりも下流側に到達している。そのため、分析対象となるデータには、サンプルSに対応するデータに加えて、搬送路2に対応するデータが含まれてしまう。そして、このデータに基づいてサンプルSの種類を識別すると、識別を誤る可能性がある。
そこで、サンプル識別装置1は、以下の構成を備え、以下の方法によりサンプルSの種類を識別する。
3.制御部及び周辺の部材の具体的構成
図3は、サンプル識別装置1の制御部50、及び、その周辺の部材の具体的構成を示したブロック図である。
サンプル識別装置1は、上記したサンプル選別部4と、通過センサ5と、分光光度計6とを備えており、さらに、記憶部40と、制御部50とを備えている。
記憶部40は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびハードディスクなどにより構成されている。記憶部40は、設定時間41を記憶している。
設定時間41は、搬送路2上で搬送される搬送物が通過領域Aを通過してから、測定領域B内に配置されるまでの時間として推定される時間である。具体的には、設定時間41は、上記した時間L/vである。
制御部50は、例えば、CPU(Central Processing Unit)を含む構成である。制御部50は、サンプル選別部4、通過センサ5及び分光光度計6との間で、電気信号の入力又は出力が可能である。制御部50は、必要に応じて記憶部40に対するデータの入出力を行う。制御部50は、CPUがプログラムを実行することにより、データ取得処理部51、フーリエ変換処理部511、タイミング決定処理部52、サンプル識別処理部53などとして機能する。
データ取得処理部51は、分光光度計6の赤外検出器14からの検出信号(インターフェログラム)に基づいて、スペクトルの強度分布データを得る。具体的には、データ取得処理部51には、フーリエ変換処理部511が含まれる。フーリエ変換処理部511は、分光光度計6(赤外検出器14)から入力されるインターフェログラムをフーリエ変換することにより、所定の波数範囲の反射スペクトルの強度分布データを得る。
タイミング決定処理部52は、記憶部40に記憶される設定時間41を読み出し、当該読み出した設定時間41、及び、通過センサ5から入力される検出信号に基づいて、データ取得処理部51で得られたスペクトルの強度分布データにおいて、サンプルSに対応するデータの開始点及び終了点を決定する。
サンプル識別処理部53は、データ取得処理部51で得られたスペクトルの強度分布データ、及び、タイミング決定処理部52で決定したデータの開始点及び終了点に基づいて、分析対象となるデータ(サンプルSに対応するデータ)を抽出する。そして、サンプル識別処理部53は、抽出したデータを予め定めるデータと比較することにより、サンプルSの種類を識別する。
4.模擬サンプルを用いた識別方法
図4は、サンプル識別装置1において、模擬サンプルMを搬送する状態を示した側断面図である。図5は、サンプル識別装置1の制御部50による処理の一例であって、模擬サンプルMを搬送する場合の処理を示したフローチャートである。
サンプル識別装置1でサンプルSを識別する場合には、作業者は、まず、図示しない操作部を操作して、模擬サンプルモードを選択する。そして、作業者は、サンプル識別装置1が模擬サンプルモードになった状態で、搬送路2上で模擬サンプルMを搬送させる(ステップS101)。
なお、模擬サンプルMは、搬送路2とは赤外光の反射率が異なる材料からなる。換言すれば、模擬サンプルMは、搬送路2と比較して反射が少ないことを区別できる程度に反射の少ない材料からなる。具体的には、模擬サンプルMは、赤外光の反射率が極めて低い材料からなり、例えば、黒色のフェルトや黒色のスウェードなどからなる。また、模擬サンプルMの大きさは、測定領域Bの大きさ(範囲)よりも大きい。
そして、通過センサ5は、模擬サンプルMの搬送方向下流端が通過領域Aを通過した時点をtin(M)として検出し、模擬サンプルMの搬送方向上流端が通過領域Aを通過した時点をtout(M)として検出する(ステップS102でYES)。
また、分光光度計6では、測定領域Bに向けて赤外光が照射され、測定領域Bからの反射光が赤外検出器14に入射する。赤外検出器14は、赤外光に応じたインターフェログラムを検出信号として出力し、制御部50には、当該検出信号が入力される。データ取得処理部51において、フーリエ変換処理部511は、赤外検出器14から入力されるインターフェログラムをフーリエ変換することにより、反射スペクトルの強度分布データを、第1データとして取得する(ステップS103)。
すなわち、模擬サンプルMを搬送路2上で搬送させる場合に、分光光度計6からの出力データに基づいてデータ取得処理部51で得られるスペクトルデータが、第1データである。このとき、データ取得処理部51は、第1データを取得する第1データ取得処理部として機能する。
さらに、制御部50には、通過センサ5からの検出信号が入力される。具体的には、制御部50には、上記したtin(M)及びtout(M)の情報に対応する信号が入力される。また、タイミング決定処理部52は、記憶部40に記憶される設定時間41を読み出す。具体的には、タイミング決定処理部52は、上記した時間L/vの情報を読み出す。そして、タイミング決定処理部52は、データ取得処理部51で生成されたスペクトルデータにおいて、tin(M)+L/vの時点(開始点)の直後のデータ、及び、tout(M)+L/vの時点(終了点)の直前のデータを抽出する。
そして、タイミング決定処理部52は、抽出したデータが模擬サンプルMからの反射光に基づいて得られるデータに対応するか否か(スペクトル強度が0付近であるか否か)を判別し、対応していない場合には、抽出したデータが模擬サンプルMからの反射光に基づいて得られるデータに対応するように、開始点及び終了点を変更して経過時間Tを決定する(ステップS104)。
図6Aは、サンプル識別装置1において模擬サンプルMを搬送した際に得られるスペクトル強度の経時的変化の一例であって、データ抽出の開始点が模擬サンプルMに対応するデータに対して早い場合を示したグラフである。図6Bは、サンプル識別装置1において模擬サンプルMを搬送した際に得られるスペクトル強度の経時的変化の一例であって、データ抽出の開始点が模擬サンプルMに対応するデータに対して遅い場合を示したグラフである。なお、図6A及び図6Bにおいて、縦軸は、データ取得処理部51で得られるスペクトル強度を表し、横軸は、時間を表している。
図6A及び図6Bでは、データ取得処理部51で生成されるスペクトルデータとして、データCが表示されている。データ取得処理部51では、所定の時間間隔でスペクトルデータが生成されている。そのため、データCは、点が集合したデータとして表示されている。
データCにおいて、スペクトル強度が一定の大きい値を表す部分が、搬送路2からの反射光に基づくスペクトルを表す搬送路データDである。また、データCにおいて、スペクトル強度が0に近い値を表す部分が、模擬サンプルMからの反射光に基づくスペクトルを表す模擬サンプルデータEである。また、データCにおいて、搬送路データDのスペクトル強度と、模擬サンプルデータEのスペクトル強度との間の値を表す部分が、搬送路2からの反射光、及び、模擬サンプルMからの反射光に基づくスペクトルを表す混在データFである。
図6Aでは、開始点から終了点までの領域Gが、模擬サンプルデータEに一致しておらず、領域Gに混在データFが含まれることが確認できる。具体的には、領域Gの開始点であるtin(M)+L/vの時点が、模擬サンプルデータEが表れ始める時点に対して早いことが確認できる。
これは、搬送路2上において、tin(M)+L/vの時点で、模擬サンプルMの搬送方向下流端が測定領域Bの下流端まで到達していないことを意味している。
同様に、図6Bでは、領域Gに混在データFが含まれることが確認でき、領域Gの開始点であるtin(M)+L/vの時点が、模擬サンプルデータEが表れ始める時点に対して遅いことが確認できる。
これは、搬送路2上において、tin(M)+L/vの時点で、模擬サンプルMの搬送方向下流端が測定領域Bの下流端よりも搬送方向下流側に到達していることを意味している。
この場合、タイミング決定処理部52は、L/vを変更して、新たに経過時間Tを決定する。
具体的には、タイミング決定処理部52は、データCにおけるtin(M)+L/vの直後のスペクトル強度が、模擬サンプルデータEのスペクトル強度(0付近の強度)よりも大きく、データCにおけるtout(M)+L/vの直前のスペクトル強度が、模擬サンプルデータEのスペクトル強度である場合には、L/vよりも長い時間を経過時間Tとすることにより、データ抽出の開始点を後にシフトさせる。
一方、タイミング決定処理部52は、データCにおけるtin(M)+L/vの直後のスペクトル強度が、模擬サンプルデータEのスペクトル強度であって、データCにおけるtout(M)+L/vの直前のスペクトル強度が、模擬サンプルデータEのスペクトル強度よりも大きい場合には、L/vよりも短い時間を経過時間Tとすることにより、データ抽出の開始点を前にシフトさせる。
図6Cは、サンプル識別装置1において模擬サンプルMを搬送した際に得られるスペクトル強度の経時的変化の一例であって、データ抽出の開始点をシフトした場合を示したグラフである。
タイミング決定処理部52は、データCにおけるtin(M)+Tの直後に模擬サンプルデータEの最初のデータが表れるようになるまで経過時間Tの変更を繰り返し、最終的に、データCにおけるtin(M)+Tの直後に模擬サンプルデータEの最初のデータが表れるように、経過時間Tを決定する。
このように、タイミング決定処理部52は、L/vを変更して経過時間Tを決定し、データ抽出の開始点として予め設定されたtin(M)+L/vの時点をtin(M)+Tの時点にシフトする。
そして、タイミング決定処理部52は、後述する実サンプルモードでは、この経過時間Tを用いて、データ抽出の開始点及び終了点を決定する。
図7は、サンプル識別装置1の制御部50による処理の一例であって、実サンプルを搬送する場合の処理を示したフローチャートである。
サンプル識別装置1において、上記した模擬サンプルモードの実施が終了すると、作業者は、図示しない操作部を操作して、実サンプルモードを選択する。そして、作業者は、サンプル識別装置1が実サンプルモードになった状態で、搬送路2上でサンプルSを搬送させる(ステップS201)。
そして、通過センサ5は、サンプルSの搬送方向下流端が通過領域Aを通過した時点をtinとして検出し、サンプルSの搬送方向上流端が通過領域Aを通過した時点をtoutとして検出する(ステップS202でYES)。
また、分光光度計6では、測定領域Bに向けて赤外光が照射され、測定領域Bからの反射光が赤外検出器14に入射する。赤外検出器14は、赤外光に応じたインターフェログラムを検出信号として出力し、制御部50には、当該検出信号が入力される。データ取得処理部51において、フーリエ変換処理部511は、赤外検出器14から入力されるインターフェログラムをフーリエ変換することにより、反射スペクトルの強度分布データを、第2データとして取得する(ステップS203)。
すなわち、サンプルSを搬送路2上で搬送させる場合に、分光光度計6からの出力データに基づいてデータ取得処理部51で得られるスペクトルデータが、第2データである。
このとき、データ取得処理部51は、第2データを取得する第2データ取得処理部として機能する。
さらに、制御部50には、通過センサ5からの検出信号が入力される。具体的には、制御部50には、上記したtin及びtoutの情報に対応する信号が入力される。また、タイミング決定処理部52は、記憶部40に記憶される設定時間41を読み出す。具体的には、タイミング決定処理部52は、上記した時間L/vの情報を読み出す。そして、タイミング決定処理部52は、データ取得処理部51で生成されたスペクトルデータにおいて、tin+Tの時点を、抽出するデータ範囲の開始点として決定する。また、タイミング決定処理部52は、データ取得処理部51で生成されたスペクトルデータにおいて、tout+Tの時点を、抽出するデータ範囲の終了点して決定する(ステップS204)。なお、tout+Tの時点は、tin+Tの時点から、一定時間であるtout−tinが経過した時点として決定することもできる。
そして、サンプル識別処理部53は、データ取得処理部51で取得された第2データから、tin+Tの時点からtout+Tの時点までのデータを抽出し、抽出したデータに基づいてサンプルSの種類を識別する(ステップS205)。また、サンプル識別処理部53は、サンプルSの識別結果に基づいて、サンプル選別部4の動作を制御する。
その後は、サンプル識別装置1における分析が終了するまで、ステップS202からステップS205までの制御が繰り返されることにより複数のサンプルSが識別され、サンプル識別装置1における分析が終了した時点で(ステップS206でYES)、サンプル識別のための制御を終了する。
図8は、サンプル識別装置1においてサンプルSを搬送した際に得られるスペクトル強度の経時的変化の一例を示したグラフである。
図8では、第2データであるデータHから抽出する領域Iの開始点をtin+Tとし、終了点をtout+Tとした結果、抽出されたデータがサンプルSに対応するデータであるサンプルデータJに一致していることが確認できる。すなわち、第2データから、tin+Tの時点からtout+Tの時点までのデータを抽出すると、そのデータは、サンプルSに対応するデータとなることが確認できる。
5.作用効果
(1)本実施形態では、図5に示すように、作業者は、サンプル識別装置1が模擬サンプルモードになった状態で、搬送路2上で、搬送路2とは反射率の異なる模擬サンプルMを搬送させる(ステップS101)。
そのため、図6A及び図6Bに示すように、模擬サンプルモードにおいて、データ取得処理部51が取得する第1データであるデータCでは、搬送路2からの反射光に基づくデータである搬送路データDと、模擬サンプルMからの反射光に基づくデータである模擬サンプルデータEとが明確に区別されて現れる。すなわち、第1データであるデータCでは、模擬サンプルデータEの有無や、模擬サンプルデータEが得られるタイミングが明確に表れる。
また、タイミング決定処理部52は、第1データであるデータC、通過センサ5から得られるtin(M)及びtout(M)の情報、記憶部40に記憶される設定時間41としてのL/vの情報に基づいて、L/vを変更した経過時間Tを決定する。そして、実サンプルモードにおいて、タイミング決定処理部52は、第2データであるデータHにおいて、tin+Tの時点を、抽出するデータ範囲の開始点として決定し、tout+Tの時点を、抽出するデータ範囲の終了点して決定する。
そのため、データHにおけるサンプルデータJを抽出するための開始点及び終了点を適切に決定でき、その開始点から終了点までのデータに基づいて、サンプルSの種類を識別できる。すなわち、適切なデータに基づいて、サンプルSの種類を識別できる。
その結果、サンプルSを精度よく識別できる。
(2)また、本実施形態では、図6A及び図6Cに示すように、タイミング決定処理部52は、データ抽出の開始点として予め設定されたtin(M)+L/vの時点がtin(M)+Tの時点にシフトするように経過時間Tを決定して、図8に示すデータHにおけるデータ抽出の開始点を決定する。
すなわち、データ抽出の開始点として予め設定されたタイミングをシフトさせるのみの簡単な方法で、データHにおけるデータ抽出の範囲を決定できる。
6.第2実施形態
図9A〜図10を参照して、本発明の第2実施形態を説明する。なお、以下において、上記した第1実施形態と同様の構成及び方法には同様の符号を用いて、その説明を省略する。
(1)データ抽出の開始点及び終了点の決定
上記した第1実施形態では、タイミング決定処理部52は、L/vを変更した経過時間Tを決定する。そして、データ抽出の開始点として予め設定されたtin(M)+L/vの時点をtin(M)+Tの時点にシフトすることにより、データ抽出の開始点を決定する。
対して、第2実施形態では、タイミング決定処理部52は、L/vを変更した第1経過時間T1及び第2経過時間T2をそれぞれ決定する。そして、この第1経過時間T1及び第2経過時間T2を用いて、データ抽出の開始点及び終了点をそれぞれ決定する。
図9Aは、第2実施形態に係るサンプル識別装置1において模擬サンプルMを搬送した際に得られるスペクトル強度の経時的変化の一例であって、データ抽出の開始点が模擬サンプルに対応するデータに対して早く、かつ、データ抽出の終了点が模擬サンプルに対応するデータに対して遅い場合を示したグラフである。
具体的には、タイミング決定処理部52は、データCにおけるtin(M)+L/vの直後のスペクトル強度が、模擬サンプルデータEのスペクトル強度(0付近の強度)よりも大きく、データCにおけるtout(M)+L/vの直前のスペクトル強度が、模擬サンプルデータEのスペクトル強度よりも大きい場合には、L/vよりも長い時間である第1経過時間T1、及び、L/vよりも短い時間である第2経過時間T2をそれぞれ設定する。
図9Bは、第2実施形態に係るサンプル識別装置1において模擬サンプルMを搬送した際に得られるスペクトル強度の経時的変化の一例であって、データ抽出の開始点及び終了点をそれぞれシフトした場合を示したグラフである。
タイミング決定処理部52は、データCにおけるtin(M)+T1の直後に、模擬サンプルデータEの最初のデータが表れるようになるまで経過時間T1の変更を繰り返し、最終的に、データCにおけるtin(M)+T1の直後に、模擬サンプルデータEの最初のデータが表れるように、経過時間T1を決定する。同様に、タイミング決定処理部52は、データCにおけるtout(M)+T1の直前に、模擬サンプルデータEの最後のデータが表れるようになるまで経過時間T2の変更を繰り返し、最終的に、データCにおけるtout(M)+T2の直後に模擬サンプルデータEの最後のデータが表れるように、経過時間T2を決定する。
このように、タイミング決定処理部52は、L/vを変更して第1経過時間T1及び第2経過時間T2をそれぞれ決定する。そして、タイミング決定処理部52は、データ抽出の開始点として予め設定されたtin(M)+L/vの時点をtin(M)+T1の時点にシフトし、データ抽出の終了点として予め設定されたtout(M)+L/vの時点をtout(M)+T2の時点にシフトする。
そして、タイミング決定処理部52は、実サンプルモードでは、この第1経過時間T1及び第2経過時間T1を用いて、データ抽出の開始点及び終了点を決定する。
図10は、第2実施形態に係るサンプル識別装置1においてサンプルSを搬送した際に得られるスペクトル強度の経時的変化の一例を示したグラフである。
図10では、第2データであるデータHから抽出する領域Iの開始点をtin+T1とし、終了点をtout+T2とした結果、抽出されたデータがサンプルSに対応するデータであるサンプルデータJに一致していることが確認できる。すなわち、第2データから、tin+T1の時点からtout+T2の時点までのデータを抽出すると、そのデータは、サンプルSに対応するデータとなることが確認できる。
(2)第2実施形態の作用効果
第2実施形態では、図9A及び図9Bに示すように、タイミング決定処理部52は、データ抽出の開始点として予め設定されたtin(M)+L/vの時点がtin(M)+T1の時点にシフトするように第1経過時間T1を決定して、図10に示すデータHにおけるデータ抽出の開始点を決定する。また、データ抽出の終了点として予め設定されたtout(M)+L/vの時点がtout(M)+T2の時点にシフトするように第2経過時間T2を決定して、図10に示すデータHにおけるデータ抽出の終了点を決定する。
すなわち、データ抽出の開始点及び終了点として予め設定されたタイミングをそれぞれシフトさせるため、サンプルSからの反射光に対応するデータをより正確に決定できる。
7.変形例
以上の実施形態では、タイミング決定処理部52は、記憶部40に記憶されている設定時間41であるL/vを変更することにより経過時間を求め、その経過時間を用いてデータ抽出の開始点及び終了点を決定するとして説明したが、タイミング決定処理部52が経過時間を求める方法はこれに限られない。例えば、タイミング決定処理部52は、通過センサ5が模擬サンプルMを検出してから、測定領域Bからの反射光に基づくデータとして模擬サンプルMに対応するデータが得られるまでの時間を経過時間として求めてもよい。そして、この求めた経過時間を用いてデータ抽出の開始点及び終了点を決定してもよい。
また、以上の実施形態では、タイミング決定処理部52は、データ取得処理部51で生成されるスペクトルに基づいて、データを抽出する開始点及び終了点を決定するとして説明したが、タイミング決定処理部52は、分光光度計6の赤外検出器14から出力されるインターフェログラムに基づいて、データを抽出する開始点及び終了点を決定してもよい。
また、以上の実施形態では、サンプル識別装置1において、模擬サンプルモードでは、1つの模擬サンプルMを搬送させるとして説明したが、複数の模擬サンプルMを搬送させて、データ取得処理部51において、最適なスペクトルデータを選択してもよい。
また、以上の実施形態では、データ抽出の開始点及び終了点は、タイミング決定処理部52が決定するとして説明したが、作業者が操作部を操作することにより、手動で決定してもよい。
また、以上の実施形態では、搬送路2は、ベルトコンベアであるとして説明したが、搬送路2は、サンプルSを搬送させるための機構であればよい。例えば、搬送路2は、平面視円形状のテーブル形状であって、回転移動するものであってもよく、また、移動式のステージを備える構成であってもよい。
また、以上の実施形態では、模擬サンプルMは、黒色のフェルトや黒色のスウェードで構成されるとして説明したが、模擬サンプルMは、搬送路2とは赤外光の反射率が異なる材料によって構成されればよく、他の色のフェルトやスウェードから構成されてもよい。さらには、模擬サンプルMは、プラスチックサンプルの表面に塗装を施したものであってもよいし、木材によって構成されるものでもよい。さらに、模擬サンプルMの形状は、測定領域Bの大きさよりも大きければよく、平面視円形状や、平面視矩形状であってもよい。
また、以上の実施形態では、搬送路2のベルトがSUSからなり、模擬サンプルMが赤外光の反射の少ない材料によって構成されるとして説明したが、搬送路2のベルトを赤外光の反射の少ない材料(例えば、ポリウレタンやポリエステル)によって構成し、模擬サンプルMを搬送路2のベルトよりも反射率の大きい材料によって構成してもよい。
また、以上の実施形態では、通過センサ5は、搬送路2に向けて照射するレーザ光の反射光に基づいて、搬送路2上で搬送される搬送物が、通過領域Aを通過したことを検出するとして説明したが、通過センサ5の構成はこれに限られない。例えば、通過センサ5は、光を出射する出射部と、出射部からの光を受光する受光部を備え、出射部から受光部に向かう光が遮られることに基づいて搬送物が通過領域Aを通過したことを検出する構成であってもよい。
1 サンプル識別装置
2 搬送路
5 通過センサ
6 分光光度計
41 設定時間
50 制御部
51 データ取得処理部
52 タイミング決定処理部
53 サンプル識別処理部

Claims (6)

  1. 実サンプルとしての樹脂片を搬送路上において一定速度で搬送し、前記搬送路上に設けられた測定領域に対して赤外光を照射することにより、当該測定領域からの反射光に基づいて実サンプルの種類を識別するサンプル識別方法であって、
    前記搬送路とは反射率が異なる模擬サンプルを前記搬送路上で搬送させる第1搬送ステップと、
    前記測定領域よりも搬送方向の上流側に設けられた通過領域を通過する模擬サンプルを通過センサで検出する第1検出ステップと、
    模擬サンプルが前記測定領域を通過するときの前記測定領域からの反射光を分光光度計で受光することにより、インターフェログラム又はスペクトルを第1データとして取得する第1データ取得ステップと、
    実サンプルを搬送路上で搬送させる第2搬送ステップと、
    前記通過領域を通過する実サンプルを前記通過センサで検出する第2検出ステップと、
    実サンプルが前記測定領域を通過するときの当該測定領域からの反射光を前記分光光度計で受光することにより、インターフェログラム又はスペクトルを第2データとして取得する第2データ取得ステップと、
    前記第1検出ステップにおける前記通過センサからの検出信号、前記第2検出ステップにおける前記通過センサからの検出信号、及び、前記第1データに基づいて、前記第2データにおける実サンプルからの反射光に対応するデータの開始点及び終了点を決定するタイミング決定ステップと、
    前記開始点から前記終了点までのデータに基づいて、実サンプルの種類を識別するサンプル識別ステップとを含むことを特徴とするサンプル識別方法。
  2. 前記タイミング決定ステップでは、前記第1検出ステップにおける前記通過センサからの検出信号、及び、前記第1データに基づいて、前記第2検出ステップにおける検出タイミングに対する前記開始点として予め設定されたタイミングがシフトされることにより開始点が決定され、当該開始点から一定時間後のタイミングが前記終了点に決定されることを特徴とする請求項1に記載のサンプル識別方法。
  3. 前記タイミング決定ステップでは、前記第1検出ステップにおける前記通過センサからの検出信号、及び、前記第1データに基づいて、前記第2検出ステップにおける検出タイミングに対する前記開始点及び前記終了点として予め設定されたタイミングがそれぞれシフトされることにより開始点及び終了点が決定されることを特徴とする請求項1に記載のサンプル識別方法。
  4. 実サンプルとしての樹脂片を搬送路上において一定速度で搬送し、前記搬送路上に設けられた測定領域に対して赤外光を照射することにより、当該測定領域からの反射光に基づいて実サンプルの種類を識別するサンプル識別装置であって、
    前記測定領域よりも搬送方向の上流側に設けられた通過領域を通過する搬送物を検出する通過センサと、
    搬送物が前記測定領域を通過するときの前記測定領域からの反射光を受光する分光光度計と、
    前記搬送路とは反射率が異なる模擬サンプルが前記測定領域を通過するときの前記分光光度計からの出力データに基づいて、インターフェログラム又はスペクトルを第1データとして取得する第1データ取得処理部と、
    実サンプルが前記測定領域を通過するときの前記分光光度計からの出力データに基づいて、インターフェログラム又はスペクトルを第2データとして取得する第2データ取得処理部と、
    模擬サンプルが前記通過領域を通過するときの前記通過センサからの検出信号、実サンプルが前記通過領域を通過するときの前記通過センサからの検出信号、及び、前記第1データに基づいて、前記第2データにおける実サンプルからの反射光に対応するデータの開始点及び終了点を決定するタイミング決定処理部と、
    前記開始点から前記終了点までのデータに基づいて、実サンプルの種類を識別するサンプル識別処理部とを備えることを特徴とするサンプル識別装置。
  5. 前記タイミング決定処理部は、模擬サンプルが前記通過領域を通過するときの前記通過センサからの検出信号、及び、前記第1データに基づいて、実サンプルが前記通過領域を通過するときの前記通過センサによる検出タイミングに対する前記開始点として予め設定されたタイミングをシフトさせることにより開始点を決定し、当該開始点から一定時間後のタイミングを前記終了点に決定することを特徴とする請求項4に記載のサンプル識別装置。
  6. 前記タイミング決定処理部は、模擬サンプルが前記通過領域を通過するときの前記通過センサからの検出信号、及び、前記第1データに基づいて、実サンプルが前記通過領域を通過するときの前記通過センサによる検出タイミングに対する前記開始点及び前記終了点として予め設定されたタイミングをそれぞれシフトさせることにより開始点及び終了点を決定することを特徴とする請求項4に記載のサンプル識別装置。
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