JP2016166546A - Nh3センサの故障検知方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】NH3検知電極を光触媒材料で構成したNH3センサの故障検知方法を提供すること。【解決手段】NH3センサは、光触媒材料を含んで構成されかつ排気管内に晒されたNH3検知電極と、NH3検知電極を構成する材料とは異なる材料で構成されかつ排気管内に晒された基準電極と、基準電極及びNH3検知電極が接合された酸素イオン導電性の固体電解質体と、を備え、NH3検知電極と基準電極との間でNH3及びH2Oに応じた起電力MAIN−EMFを発生する。このNH3センサの故障検知方法は、排気管内のH2Oの量を変化させるH2O量変化工程(S3)と、H2Oの量を変化させた際における起電力MAIN−EMFの変化を取得し、起電力MAIN−EMFの変化に基づいてNH3センサの故障を検知する故障検知工程(S4〜S9)と、を備える。【選択図】図8

Description

本発明は、NHセンサの故障検知方法に関する。
車両には、内燃機関や排気の状態を把握するため、酸素濃度センサ、NOxセンサ、及び温度センサ等の様々なセンサが搭載されている。また、走行中の車両においてこれらセンサの故障を検知する方法も数多く提案されている。例えば特許文献1には、排気通路に設けられた酸素濃度センサの故障検知方法が記載されている。特許文献1の故障検知方法では、内燃機関の空燃比を一時的にリッチにしたときにおけるインピーダンスの変化を用いることによって酸素濃度センサの故障を検知している。
特開2005−42676号公報
ところで近年では、アンモニア(NH)を還元剤として排気中のNOxを選択的に還元するNH選択還元触媒に関する研究が盛んである。このNH選択還元触媒を備えた排気浄化システムでは、NH選択還元触媒の上流側から尿素水を供給し、この尿素水から排気の熱で熱分解又は加水分解することでNHを生成し、このNHによって排気中のNOxを選択的に還元する。このような排気浄化システムにおける尿素水噴射制御には、NHセンサが用いられる場合がある。
またNHセンサとしては、NH検知電極を光触媒材料で構成するものが提案されている。このNHセンサでは、NH検知電極を熱によって活性化させることによってB酸点を発現させ、このB酸点によって極性分子であるNHを選択的に吸着することによって、排気中のNHを精度良く検出する。しかしながら、このようなNHセンサの故障を車両の走行中に検知する技術については、これまで十分に検討されていない。
本発明は、NH検知電極を光触媒材料で構成したNHセンサの故障検知方法を提供することを目的とする。
(1)NHセンサ(例えば、後述のNHセンサ5)は、光触媒材料を含んで構成されかつ内燃機関(例えば、後述のエンジン1)の排気通路(例えば、後述の排気管11)内に晒されたNH検知電極(例えば、後述のNH検知電極513)と、前記NH検知電極を構成する材料とは異なる材料で構成されかつ前記排気通路内に晒された基準電極(例えば、後述の基準電極512)と、前記基準電極及び前記NH検知電極が接合された酸素イオン導電性の固体電解質体(例えば、後述の固体電解質体511)と、を備え、前記NH検知電極と前記基準電極との間でNH及びHOに応じた起電力(例えば、後述のMAIN−EMF)を発生する。このNHセンサの故障検知方法は、前記排気通路内のHOの量を変化させるHO量変化工程(例えば、後述の図8のS3の工程)と、前記HOの量を変化させた際における前記起電力の変化を取得し、当該起電力の変化に基づいて前記NHセンサの故障を検知する故障検知工程(例えば、後述の図8のS4〜S9の工程)と、を備えることを特徴とする。
(2)この場合、前記故障検知工程では、前記起電力の変化量(例えば、後述の変化幅ΔMAIN−EMF)が所定の故障判定値(例えば、後述の変化幅ΔSUB−EMF)以下である場合には前記NHセンサは故障したと判定し、前記起電力の変化量が前記故障判定値より大きい場合には前記NHセンサは正常であると判定することが好ましい。
(3)この場合、前記固体電解質体には、NOに対する選択性を有する材料でありかつ前記光触媒材料と異なる材料が用いられた比較用電極(例えば、後述のNO検知電極514)が接合され、前記比較用電極は前記排気通路内に晒され、前記故障検知工程では、前記HOの量を変化させた際における前記NH検知電極と前記基準電極との間で発生する第1起電力の変化(ΔMAIN−EMF)及び前記比較用電極と前記基準電極との間で発生する第2起電力の変化(ΔSUB−EMF)を取得し、これら第1及び第2起電力の変化を比較することによって前記NHセンサの故障を検知することが好ましい。
(4)この場合、前記故障検知工程では、前記HOの量を変化させる前と後の前記第1起電力及び前記第2起電力の変化幅を取得し、前記第1起電力の変化幅が前記第2起電力の変化幅よりも小さいときに前記NHセンサは故障したと判定することが好ましい。
(5)この場合、前記HO量変化工程では、前記内燃機関の空燃比をリーンからリッチへ変化させることによって、前記排気通路内のHOの量を増加させることが好ましい。
(1)光触媒材料を含んで構成されたNH検知電極は、HOを用いてB酸点(・OH)を形成するB酸点形成機能を有する。このようなNH検知電極を備えたNHセンサでは、NH検知電極に形成されたB酸点によって極性分子であるNHを選択的に吸着し、これによって排気中のNHを検出する。このためNHセンサのNH検知電極と基準電極との間には、排気中のNHだけでなく、B酸点の発現を介してHOに応じた起電力を発生する。本発明ではこれを利用して、NH検知電極にHOの量を変化させ、この際の起電力の変化に基づいてNHセンサの故障を検知する。排気中のHOの量はエンジンの運転状態に応じて比較的容易に変化させることができるので、本発明によれば車両の走行中でも容易にNHセンサの故障を検知できる。
(2)上述のように本発明が対象とするNHセンサの電極間に発生する起電力は、排気中のHOの量に応じて変化する。本発明ではこれを利用して、HOの量を変化させたときにおける起電力の変化量と予め定められた故障判定値とを比較し、変化量が故障判定値以下である場合には、B酸点は正常に発現されておらずNHセンサは故障したと判定し、変化量が故障判定値より大きい場合には、B酸点は正常に発現されておりNHセンサは正常であると判定する。これにより、NHセンサが正常であるか否かを正確かつ速やかに判定できる。
(3)本発明では、NH検知電極とは別に比較用電極を固体電解質体に設ける。この比較用電極には、NOに対する選択性を有する材料でありかつ光触媒材料と異なる材料が用いられる。比較用電極には光触媒材料と異なる材料が用いられるので、比較用電極にHOが存在してもNH検知電極のようにB酸点が形成されることはなく、比較用電極と基準電極との間の起電力は、少なくとも排気中のHOの量の変化に起因して変化することはない。本発明ではこれを利用して、HOの量を変化させた際におけるNH検知電極−基準電極間で発生する第1起電力の変化と、比較用電極−基準電極間で発生する第2起電力の変化とを比較することによってNHセンサの故障を検知する。電極間に発生する起電力は、HOだけでなくNH等の他の要因によって変化するところ、本発明によれば、異なる機能を有する2つの電極間で発生する起電力の比較に基づいてNHセンサの故障を検知することにより、HO以外の要因による起電力の変化の影響を除くことができるので、これにより故障検知精度を向上することができる。
(4)本発明では、上述のように比較用電極と基準電極との間の第2起電力は、排気中のHOの量を変化させても第1起電力ほどには変化しないと考えられる。本発明ではこれを利用して、第1起電力の変化幅と第2起電力の変化幅とを比較し、第1起電力の変化幅が第2起電力の変化幅よりも小さいときにはNH3センサは故障したと判定する。これにより、容易にNHセンサの故障を検知できる。
(5)本発明では、内燃機関の空燃比をリーンからリッチへ変化させることによって、排気通路内のHOの量を増加させる。これにより、車両の走行中であっても容易かつ速やかにHOの量を変化させ、NHセンサの故障を検知できる。
本発明の一実施形態に係るエンジン及びその排気浄化システムの構成を示す図である。 NHセンサの検出素子の断面図である。 NH検知電極及びNO検知電極を固体電解質体に接合した後におけるそれぞれの接合部分のバンド構造を模式的に示す図である。 NHセンサの検出素子を排気に晒したときに進行する反応の一例を示す図であり、起電力の発生メカニズムを簡略化して表した図である。 NHセンサの起電力MAIN−EMF,SUB−EMFのNH/NO特性を示す図である。 NHセンサの起電力MAIN−EMF,SUB−EMFのHO特性を示す図である。 NHセンサの検出素子及びこれを制御するセンサコントローラの構成を示すブロック図である。 NHセンサの故障検知処理の具体的な手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態の内燃機関(以下、「エンジン」という)1及びその排気浄化システム2の構成を示す図である。排気浄化システム2は、エンジン1の排気ポートから延びる排気管11に設けられた触媒浄化装置3と、これらエンジン1及び触媒浄化装置3を制御する電子制御ユニット7と、を備える。
エンジン1は、例えば、空燃比をストイキよりもリーンとする所謂リーン燃焼を基本としたもの、より具体的にはディーゼルエンジンやリーンバーンガソリンエンジン等である。エンジン1には、各シリンダに燃料を噴射する燃料噴射弁17が設けられている。この燃料噴射弁17を駆動するアクチュエータは、ECU7に電磁的に接続されている。エンジン1の空燃比は、吸気制御弁16によってシリンダ内に導入される新気の量、及びエンジン1の各シリンダに設けられた燃料噴射弁17からの燃料噴射量等を、電子制御ユニット7によって調整することで制御される。以下では、エンジン1の燃料噴射制御等の実行に係る電子制御ユニットをFI−ECU71という。
触媒浄化装置3は、上流触媒コンバータ31と、排気浄化フィルタ32と、下流触媒コンバータ33と、尿素水供給装置4と、NHセンサ5と、を備える。上流触媒コンバータ31は、排気管11のうちエンジン1の直下に設けられている。下流触媒コンバータ33は、排気管11のうち上流触媒コンバータ31より下流側に設けられている。排気浄化フィルタ32は、排気管11のうち上流触媒コンバータ31と下流触媒コンバータ33との間に設けられている。これら上流触媒コンバータ31及び下流触媒コンバータ33には、エンジン1の排気に含まれるCO、HC、NOx等の成分を浄化する反応を促進するための触媒が設けられている。
上流触媒コンバータ31は、フロースルー型のハニカム構造体を基材として、この基材に酸化触媒を担持して構成される。エンジン1から排出された排気に含まれるHCやCOは、この上流触媒コンバータ31を通過する過程で酸化触媒の作用によって酸化され、浄化される。また、排気に含まれるNOも、上流触媒コンバータ31を通過する過程でNOに酸化される。エンジン1の直下の排気に含まれるNOxのうちほぼ全てはNOでありNOはほとんど含まれていない(NO/NOx比がほぼ0)。このため、上流触媒コンバータ31でNOを酸化しNOを生成することにより、下流触媒コンバータ33に流入する排気のNO/NOx比を、後述のSCR触媒におけるNOx浄化性能が最適化される約0.5まで上昇させることができる。
排気浄化フィルタ32は、多孔質壁で区画形成された複数のセルを有するウォールフロー型のハニカム構造体と、各セルに対し上流側と下流側とで互い違いに設けられた目封じと、を備える。エンジン1から排出された排気に含まれるスート及びSOF等の粒子状物質(Particulate Matter、以下単に「PM」という)は、フィルタ32の多孔質壁の細孔を通過する過程で捕集される。フィルタ32に過剰な量のPMが堆積すると、圧力降下が増加し、これによってエンジン1における燃料噴射量が増加し、結果として燃費が悪化するおそれがある。そこでFI−ECU71は、フィルタ32におけるPM堆積量を監視しており、PM堆積量が所定量を超えたと判断すると、これを契機としてポスト噴射等によってフィルタ32を昇温し、堆積したPMを強制的に燃焼除去するフィルタ再生処理を実行する。このフィルタ再生処理の詳細な手順については説明を省略する。
下流触媒コンバータ33は、フロースルー型のハニカム構造体を基材として、この基材にNH選択還元触媒(以下、「SCR触媒」という)を担持して構成される。このSCR触媒は、NHの存在する雰囲気下で排気中のNOxを選択的に還元するNOx浄化機能を備える。具体的には、後述の尿素水インジェクタ42からNHが供給されると、このNHによって、下記3種類の反応式に従って、排気中のNOxを選択的に還元する。
NO+NO+2NH→2N+3H
4NO+4NH+O→4N+6H
6NO+8NH→7N+12H
また、このSCR触媒は、上記NOx浄化機能を備えるとともに、NHを所定の量だけ貯蔵するNH貯蔵機能も備える。以下では、SCR触媒に貯蔵されたNHの量をNHストレージ量といい、このNHストレージ量の限界を最大NHストレージ量という。SCR触媒のNHストレージ量が最大NHストレージ量を超えると、その下流へNHがスリップする。このようにしてSCR触媒に貯蔵されたNHは、尿素水インジェクタ32から供給されたNHと合わせて排気中のNOxの還元に適宜消費される。なお、SCR触媒に多くのNHが存在すると、流入するNOxとの反応性が向上する。したがって、SCR触媒のNOx浄化機能は、そのNHストレージ量が多くなるほど向上する。
尿素水供給装置4は、尿素水タンク41と尿素水インジェクタ42とを備える。尿素水タンク41は、NHの前駆体である尿素水を貯蔵する。尿素水タンク41は、尿素水供給路43及び図示しない尿素水ポンプを介して尿素水インジェクタ42に接続されている。尿素水インジェクタ42は、図示しないアクチュエータで駆動されると開閉し、尿素水タンク41から供給される尿素水を、SCR触媒における還元剤として排気管11内の下流触媒コンバータ33の上流側に噴射する。インジェクタ42から噴射された尿素水は、排気中又は下流触媒コンバータ33においてNHに加水分解され、NOxの還元に消費される。
尿素水インジェクタ42のアクチュエータは、電子制御ユニット7に電磁的に接続されている。電子制御ユニット7は、SCR触媒においてNHを用いた最適なNOx浄化が実現されるように適切な尿素水の噴射量を決定するとともに、決定した量の尿素水が噴射されるように尿素水インジェクタ42を駆動する尿素水噴射制御を実行する。この尿素水噴射制御は、例えば、エンジン1から排出されるNOx量に基づくフィードフォワード制御と、NHセンサ5によって検出されるNH濃度に基づくフィードバック制御とを組み合わせて構成される。以下では、このような尿素水噴射制御の実行に係る電子制御ユニットをDCU(Dosing Control Unit)72という。
NHセンサ5は、排気管11に設けられ、その検出素子5dが下流触媒コンバータ33の下流側の排気に晒されるようになっている。NHセンサ5は、後に図3を参照して詳述するように作用し、下流触媒コンバータ33の下流側の排気中のNH等の成分に応じて変動する2つの信号(後述の起電力MAIN−EMF及びSUB−EMF)を電子制御ユニット7に出力する。電子制御ユニット7では、NHセンサ5からの出力信号に基づいて下流触媒コンバータ33の下流側の排気のNH濃度を算出する。ここで算出されるNH濃度は、上述のようにDCU72における尿素水噴射制御に用いられる。以下では、NHセンサ5の制御に係る電子制御ユニットをセンサコントローラ73という。
図2は、NHセンサの検出素子5dの断面図である。検出素子5dは、排気に晒され排気中のガス成分に応じた信号を発生するガス検出ユニット51と、ガス検出ユニット51の温度に応じた信号を発生する温度検出ユニット52と、ガス検出ユニット51を加熱するヒータ53と、を図2に示すように積層して構成される。
ガス検出ユニット51は、板状の固体電解質体511と、この固体電解質体511の一方の面に沿って設けられた板状の基準電極512と、固体電解質体511の他方の面のうち基準電極512と対向する位置に設けられた板状のNH検知電極513及びNO検知電極514と、これら電極513,514を保護する多孔質体の保護層515と、を積層して構成される。このガス検出ユニット51は、基準電極512側の面を温度検出ユニット52に向けて、多孔質体のスペーサ54を介して温度検出ユニット52に接合される。ガス検出ユニット51と温度検出ユニット52とをスペーサ54を介して接合することにより、これらユニット51,52の間には排気が通流する中空部55が形成される。
固体電解質体511には、酸素イオン(O2−)導電性の半導体材料が用いられる。より具体的には、固体電解質体511の材料としては、例えばジルコニア(ZrO)に酸化イットリア(Y)を添加して得られる金属酸化物半導体が用いられる。
基準電極512には、酸素分子(O)に対する活性を有する金属材料が用いられる。より具体的には、基準電極512の材料としては、例えば白金(Pt)が用いられる。基準電極512は、中空部55を介して排気に晒されるように固体電解質体511の表面に接合される。基準電極512には金属材料が用いられ、固体電解質体511には半導体材料が用いられる。したがって基準電極512と固体電解質体511との接合は、オーミック接合又はショットキー接合となっている。基準電極512としてこのようなOに対する活性を有する金属材料を用いることにより、排気中のO濃度に応じた基準電位が形成される。
NH検知電極513には、上述の基準電極512と異なる材料であり、かつ少なくとも光触媒材料を含んだ半導体材料が用いられる。光触媒材料は、排気中のHOを用いてB酸点(・OH)を形成するB酸点形成機能を有する。後に説明するように、ガス検出ユニット51は、このNH検知電極513のB酸点形成機能を利用することによって、NH検知電極513と基準電極512との間で排気中のNHに応じた起電力MAIN−EMFを発生する。NH検知電極513の光触媒材料としては、例えば金属酸化物半導体であるBiVOが用いられる。NH検知電極513は、排気に晒されるように固体電解質体511の表面に接合される。このNH検知電極513と固体電解質体511は、互いに価電子帯や伝導帯の電位及びフェルミ準位が異なる異種半導体である。したがってNH検知電極513と固体電解質体511との接合は、ヘテロ接合となっている。また、後に図4を参照して説明するように、NH検知電極513のB酸点形成機能によって、NH検知電極513と基準電極512との間には、排気中のNHの濃度に応じた起電力が発生する。以下ではこれら電極512,513の間に発生する起電力を“MAIN−EMF”と表記する。
NO検知電極514には、上記NH検知電極513と異なる材料であり、B酸点形成機能を有さずかつNOに対する選択性を有する半導体材料が用いられる。より具体的には、NO検知電極514の材料としては、例えばTbCrOにMgOを添加して得られる金属酸化物半導体が用いられる。NO検知電極514は、排気に晒されるように固体電解質体511の表面に接合される。このNO検知電極514と固体電解質体511は、互いに価電子帯や伝導帯の電位及びフェルミ準位が異なる異種半導体である。したがって、NO検知電極514と固体電解質体511との接合は、ヘテロ接合となっている。ただし、上述のNH検知電極513−固体電解質体511間の接合と異なり、NO検知電極514と固体電解質体511とでは価電子帯の電位がやや異なる程度で、伝導帯電位はほぼ同等である。また、詳細な説明は省略するが、NO検知電極514を以上のように構成することにより、NO検知電極514と基準電極512との間には、排気中のNOの濃度に応じた起電力が発生する。以下では、これら電極514,512との間に発生する起電力を“SUB−EMF”と表記する。
図3は、NH検知電極及びNO検知電極を固体電解質体に接合した後におけるそれぞれの接合部分のバンド構造を模式的に示す図である。図3の上段は、NH検知電極(BiVO)−固体電解質体(ZrO+Y)のバンド構造を示し、図3の下段は、NO検知電極(TbCrO)−固体電解質体(ZrO+Y)のバンド構造を示す。
図3の上段に示すように、異種半導体の接合では、互いのフェルミ準位を一致させつつ、価電子帯や伝導帯は強制的に結ばれる。この結果、固体電解質体側からNH検知電極側へは障壁電位は無いため、O2−イオンの伝導性は良い。逆にNH検知電極側から固体電解質体側へは障壁電位を伴うため、O2−イオンの伝導性は悪い。また図3の上段に示すように、価電子帯の電位差によってNH検知電極側には固体電解質体側から遷移するホール(h)が溜まる。これはNH検知電極におけるNH等の酸化力の向上に寄与する。
図3の下段に示すように、NO検知電極と固体電解質体とでは、伝導帯電位はほぼ同等である。このため、NO検知電極と固体電解質体との間では、相互にO2−イオンの伝導性が良い。なお、NO検知電極及び固体電解質体は、NH検知電極及び固体電解質体と比較すると、互いのバンド構造が近い。このため、NO検知電極と固体電解質体との間では、NH検知電極と固体電解質体との間よりも界面分極が起こりにくくなっている。
図2に戻り、温度検出ユニット52は、板状の測温セル521と、この測温セル521の両側の面に設けられた測温電極522,523と、を含んで構成され、ガス検出ユニット51とヒータ53との間に設けられる。測温セル521には、温度に応じてインピーダンスが変化する材料(例えば、ZrO)が用いられる。測温電極522,523はそれぞれセンサコントローラに接続されており、測温セル521の温度に相当する測温セル521のインピーダンスZ(Imp)はセンサコントローラによって測定される。以下では、このインピーダンスZ(Imp)から得られる温度、すなわち測温セル521における温度を単に検出素子5dの温度ともいう。
ヒータ53は、電流が流れると発熱する電熱線531と、この電熱線531が設けられた板状の基板532と、を含んで構成され、発熱面がNH検知電極513やNO検知電極514の近傍に位置するように、温度検出ユニット52に設けられる。電熱線531への供給電力は、図示しないバッテリから電熱線531へ供給される駆動電流のデューティ比をヒータコントローラによって調整することによって制御される。
次に、以上のように構成されたNHセンサの主要な機能である起電力の発生メカニズムを説明する。
図4は、NHセンサの検出素子を排気に晒したときに進行する反応の一例を示す図であり、起電力の発生メカニズムを簡略化して表した図である。図4には、検出素子のうちNH検知電極と固体電解質体と基準電極とで構成された部分のみを示す。また図4の左側は排気中にNHが含まれていないときの反応を示し、図4の右側は排気中にNHが含まれているときの反応を示す。
始めに図4の左側に示す反応について説明する。NH検知電極に含まれるBiVOは、熱等の外部エネルギーによって励起されるとO−2p軌道(価電子帯)の電子が禁制帯を飛び越えてV−3d軌道(伝導帯)に移る。これにより、図4に示すように、O−2p軌道より移った電子の抜け穴にはホール(h+)が生じ酸化サイトが形成され、V−3d軌道に移った電子によって還元サイトが形成される。還元サイトでは、Oを還元しO2−イオンを生成する反応が進行し、酸化サイトではO2−イオンを酸化しOを生成する反応が進行する。この際、排気中にNHが含まれていない場合、NH検知電極側に形成される還元サイト及び酸化サイトで進行するO→2O2−及び2O2−→Oの反応もほぼ平衡する。このため、排気中にNHが含まれていなければ、両電極間で起電力が生じない。すなわち、MAIN−EMF≒0となる。
次に図4の右側に示す反応について説明する。NH検知電極に含まれるBiVOが励起状態にありかつ周囲にHOが存在すると、酸化サイトでHOが・OHに分解される。分解された・OHは、その後、Bi−6S軌道からV−3d軌道への電子遷移によってトラップされ、これによってB酸点が形成される。B酸点は、強い水素結合力によって、極性分子であるNHを引きつけるが、無極性分子であるHCを引きつけない強いNH選択性を有する。なお、B酸点は、NHだけでなく極性分子であるHOを引きつける機能もある。このため、B酸点を形成するためにはHOが必要であるが、HOが多すぎるとNHの吸着を妨害し、NH検知電極と基準電極との間の起電力MAIN−EMFを負方向へ変化させるように作用する。排気中にNHが存在すると、このNHは、NH検知電極に形成されたB酸点に引きつけられるとともに、還元サイトで捕捉したO2−イオンによって酸化され、HOとNになる。この際、図4の右側に示すように、NH検知電極側で電子の収支差が発生する。これにより、排気中にNHが存在する場合、NH検知電極と基準電極との間にはNHの濃度に応じて変化する0でない起電力MAIN−EMFが発生する。
図5は、以上のように構成されたNHセンサの起電力MAIN−EMF,SUB−EMFのNH/NO特性を示す図である。図5には、NH濃度及びNO濃度が共に0のベースガスを供給した場合(中央)、上記ベースガスのNH濃度を増加させた場合(右側)、及び上記ベースガスのNO濃度を増加させた場合(左側)における起電力MAIN−EMF,SUB−EMFの変化を示す。起電力MAIN−EMFは、図4を参照して説明したようにNH濃度に応じた変化を示すと同時に、NO濃度に応じた変化も示す。
図6は、NHセンサの起電力MAIN−EMF,SUB−EMFのHO特性を示す図である。図6には、NH濃度及びNO濃度を共に0としたベースガスのHO濃度を1%から10%まで増加させた時における2つの起電力MAIN−EMF,SUB−EMFの変化を示す。図6に示すように、起電力SUB−EMFはHO濃度を増加させても、正側においてごく僅かしか低下しない。これに対し、起電力MAIN−EMFはHO濃度を増加させると、正側から負側へ起電力SUB−EMFよりも大幅に低下する。これは、図4を参照して説明したように、NH検知電極は排気中のHOを用いてB酸点を形成する機能を有するからであると考えられる。すなわち、排気中のHOの量が増加すると、HOが酸化されてNH検知電極に形成されるB酸点の数も増加し、起電力MAIN−EMFは負の方向へ変化する。したがって、NH検知電極に含まれる触媒に不具合が生じ、そのB酸点生成機能が損なわれた場合には、排気中のHO濃度を増加させても起電力MAIN−EMFは図6に示すほど大きく低下しなくなると考えられる。
図7は、NHセンサの検出素子5d及びこれを制御するセンサコントローラ73の構成を示すブロック図である。センサコントローラ73は、NH濃度演算モジュール731と、センサ故障検知モジュール732と、温調モジュール733と、を備える。以下、各モジュール731〜733の機能について順に説明する。
NH濃度演算モジュール731では、NH検知電極513で発生する起電力MAIN−EMF[mV]及びNO検知電極514で発生する起電力SUB−EMF[mV]を用いて、排気のNH濃度[ppm]を算出する。ここで算出された排気のNH濃度は、例えばDCUに送信され、DCUにおける尿素水噴射制御に用いられる。図5に示すように、起電力MAIN−EMFは、排気のNH濃度が増加すると負側へ変化する特性があることから、所定の演算式を用いて起電力MAIN−EMF[mV]からNH濃度[ppm]を算出することができる。しかしながら図5に示すように、起電力MAIN−EMFは排気のNO濃度が増加すると正側へ変化する特性があるため、排気中にNHとNOとが共存する場合には、起電力MAIN−EMFのみではNH濃度を正確に算出することができない。そこでNH濃度演算モジュール731では、排気のNO濃度に応じて正側に変化する起電力SUB−EMFを用いて起電力MAIN−EMFからNOによる影響を取り除くことによって、正確なNH濃度を算出する。
センサ故障検知モジュール732では、2つの起電力MAIN−EMF,SUB−EMFに基づいてNHセンサの故障を検知し、故障している場合にはこれを明示するセンサ故障フラグをオンにする。このセンサ故障フラグの状態に関する情報は、DCUにおける尿素水噴射制御において適宜参照される。例えば、センサ故障検知モジュール732によってセンサ故障フラグがオンにされると、DCUでは実行中の尿素水噴射制御におけるNHセンサの出力に基づくフィードバック制御を停止させる。図6を参照して説明したように、正常なNHセンサのB酸点生成機能の有無は、排気のHO濃度又は量を変化させることによって判定できる。センサ故障検知モジュール732では、NHセンサ特有である図6の現象を利用することによってその故障を検知する。この故障検知処理の具体的な手順については、後に図8を参照して説明する。
温調モジュール733は、測温セル521のインピーダンスZ(Imp)を測定する計測回路733aと、インピーダンスZ(Imp)が所定の目標値になるように(すなわち、検出素子5dの温度がインピーダンスの目標値に相当する目標温度になるように)ヒータ54の駆動電流を調整する駆動回路733bと、を備える。NH検知電極513やNO検知電極514等、検出素子5dを構成する材料には様々な触媒が用いられているため、これら触媒の機能を生かして正確にNH濃度を算出するためには、触媒が活性しているように検出素子5dの温度を予め定められた目標温度に維持する必要がある。温調モジュール733は、これら計測回路733a及び駆動回路733bを用いることによって、検出素子5dの温度を所定の目標温度に維持する。
図8は、NHセンサの故障検知処理の具体的な手順を示すフローチャートである。この処理は、図示しないイグニッションスイッチをオンにしてからオフにするまでの間であって、NHセンサの故障が確定していない場合(例えば、センサ故障フラグがオフである場合)に、センサコントローラのセンサ故障検知モジュールにおいて所定の周期で繰り返し実行される。
S1では、センサコントローラは、フィルタ再生処理が完了した直後の所定のNHセンサ故障検知時間内であるか否かを判定する。S1の判定がYESである場合にはS2に移り、センサコントローラは、尿素水の噴射が停止されているか否かを判定する。S1及びS2の判定のうち何れかがNOである場合には、NHセンサの故障を検知するのに適した時期でないと判断し、S3以降の処理を行うことなく直ちにこの処理を終了する。S1及びS2の判定の何れもがYESである場合には、NHセンサの故障を精度良く検知できる時期であると判断し、S3に移る。
S3では、センサコントローラは、所定の期間にわたってエンジンの空燃比をリーンからリッチへ変化させるようにFI−ECUに要求し、S4に移る。FI−ECUでは、センサコントローラからの要求に応じてエンジンの空燃比をリーンからリッチへ所定の時間をかけて変化させ、これによって排気管内のHOの量も所定の時間をかけて増加する。
S4では、センサコントローラは、排気管内のHOの量が増加している間におけるNHセンサの起電力MAIN−EMF,SUB−EMFの変化を取得する。以下では、HOの量を増加させる前の起電力MAIN−EMF,SUB−EMFを、それぞれMAIN−EMF_L,SUB−EMF_Lとし、HOの量を増加させた後の起電力MAIN−EMF,SUB−EMFを、それぞれMAIN−EMF_H,SUB−EMF_Hとする。
S5では、センサコントローラは、S4で取得した起電力MAIN−EMF,SUB−EMFの変化に基づいて、NHセンサが故障しているか否かを判定する。より具体的には、起電力MAIN−EMFの負方向への変化幅ΔMAIN−EMF(=MAIN−EMF_L−MAIN−EMF_H)と、起電力SUB−EMFの負方向への変化幅ΔSUB−EMF(=SUB−EMF_L−SUB−EMF_H)とを算出し、変化幅ΔMAIN−EMFが変化幅ΔSUB−EMF以下(ΔMAIN−EMF≦ΔSUB−EMF)であるか否かを判定する。図6を参照して説明したように、NH検知電極で適切にB酸点が形成されれば、変化幅ΔMAIN−EMFはΔSUB−EMFよりも大きくなる。
S5の判定がNOである場合、すなわち変化幅ΔMAIN−EMFがΔSUB−EMFより大きい場合には、センサコントローラは、NHセンサが正常であることを確定すべく、センサ故障フラグをオフにしたまま、暫定故障フラグをオフにリセットし(S6)、この処理を終了する。ここで、センサ故障フラグとは、NHセンサの故障が確定したことを示すフラグであり、後に説明するようにNHセンサが故障している可能性が高い場合にオンに設定される。暫定故障フラグとは、NHセンサの故障が暫定的に確定したことを示すフラグであり、NHセンサが故障している蓋然性が高い場合にオンに設定される。
S5の判定がYESである場合、すなわち変化幅ΔMAIN−EMFがΔSUB−EMF以下である場合には、センサコントローラは、S7に移る。S7では、センサコントローラは、暫定故障フラグがオフであるか否かを判定する。S7の判定がYESである場合には、センサコントローラは、S8に移り、センサ故障フラグをオフにしたまま、暫定故障フラグをオンにし、この処理を終了する。これにより、NHセンサが故障した状態であることが暫定的に確定する。一方、S7の判定がNOである場合には、センサコントローラは、S9に移り、センサ故障フラグをオンにするとともに、暫定故障フラグをオフにリセットし、この処理を終了する。これにより、NHセンサの故障が確定する。
以上のように図8の処理では、2回続けて変化幅ΔMAIN−EMFがΔSUB−EMF以下となった場合にのみ、NHセンサの故障を確定すべく、センサ故障フラグをオンにする。例えば、NH検知電極が、通常の使用範囲よりも高いNH濃度の排気に晒されると、一時的にB酸点生成機能が働かなくなる場合がある。図8の処理では、このようなB酸点生成機能の一時的な消失に起因する誤判定を防止するため、2回続けて変化幅ΔMAIN−EMFがΔSUB−EMF以下となった場合に、センサの故障を確定するようにしている。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限るものではない。
例えば、上記実施形態では、センサの故障を判定する際に、変化幅ΔMAIN−EMFをΔSUB−EMFと比較したが、本発明はこれに限らない。例えば、変化幅ΔMAIN−EMFを、実験等によって予め定められた固定値と比較することによって、センサの故障を判定するようにしてもよい。
上記実施形態では、NHセンサの故障検知処理において、エンジンの空燃比を変化させることによって排気管内のHOの量を変化させたが、HOの量を変化させる手段はこれに限らない。例えば、排気管内に直接HOを供給する手段を備える場合には、これを用いることによって排気管内のHOの量を変化させてもよい。
1…エンジン(内燃機関)
11…排気管(排気通路)
5…NHセンサ
5d…検出素子
511…固体電解質体
512…基準電極
513…NH検知電極
514…NO検知電極

Claims (5)

  1. 光触媒材料を含んで構成されかつ内燃機関の排気通路内に晒されたNH検知電極と、
    前記NH検知電極を構成する材料とは異なる材料で構成されかつ前記排気通路内に晒された基準電極と、
    前記基準電極及び前記NH検知電極が接合された酸素イオン導電性の固体電解質体と、を備え、前記NH検知電極と前記基準電極との間で排気通路内のNHに応じた起電力を発生するNHセンサの故障検知方法であって、
    前記排気通路内のHOの量を変化させるHO量変化工程と、
    前記HOの量を変化させた際における前記起電力の変化を取得し、当該起電力の変化に基づいて前記NHセンサの故障を検知する故障検知工程と、を備えることを特徴とするNHセンサの故障検知方法。
  2. 前記故障検知工程では、前記起電力の変化量が所定の故障判定値以下である場合には前記NHセンサは故障したと判定し、前記起電力の変化量が前記故障判定値より大きい場合には前記NHセンサは正常であると判定することを特徴とする請求項1に記載のNHの故障検知方法。
  3. 前記固体電解質体には、NOに対する選択性を有する材料でありかつ前記光触媒材料と異なる材料が用いられた比較用電極が接合され、
    前記比較用電極は前記排気通路内に晒され、
    前記故障検知工程では、前記HOの量を変化させた際における前記NH検知電極と前記基準電極との間で発生する第1起電力の変化及び前記比較用電極と前記基準電極との間で発生する第2起電力の変化を取得し、これら第1及び第2起電力の変化を比較することによって前記NHセンサの故障を検知することを特徴とする請求項1又は2に記載のNHセンサの故障検知方法。
  4. 前記故障検知工程では、前記HOの量を変化させる前と後の前記第1起電力及び前記第2起電力の変化幅を取得し、前記第1起電力の変化幅が前記第2起電力の変化幅よりも小さいときに前記NHセンサは故障したと判定することを特徴とする請求項3に記載のNHセンサの故障検知方法。
  5. 前記HO量変化工程では、前記内燃機関の空燃比をリーンからリッチへ変化させることによって、前記排気通路内のHOの量を増加させることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載のNHセンサの故障検知方法。
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