JP5182013B2 - NOxセンサの異常診断装置 - Google Patents

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Description

本発明は、印加電圧に応じた量の酸素を排気取り込み空間から汲み出すポンプセルを有するNOxセンサの異常診断装置に関する技術分野に属する。
従来より、エンジンから排出される排気中に含まれるNOx濃度を検出するNOxセンサとして、電圧が印加されると該印加電圧に応じた量の酸素を外部に汲み出すポンプセルを有するものが知られている。
この酸素ポンプセルは、陽極側及び陰極側電極と、該両電極間に電圧を印加するポンプ電源と、陰極側電極が配置されかつ排気の一部を採取する空間とを有していて、排気中の酸素を、陰極側電極上で分解してイオン化された状態で陽極側に移動させることで外部に汲み出すように構成されている。
そして、上記NOxセンサは、NOx濃度を検出する際には、酸素ポンプセルにて排気中の酸素を汲み出して殆ど無い状態にしておき、その上で、NOx還元作用を有する測定電極上で排気中のNOxを酸素と窒素とに分解し、該分解により生じた酸素量を測定することでNOx濃度を検出可能になっている。
この種のNOxセンサでは、酸素ポンプセルの異常に起因したNOx濃度の検出精度低下を防止するべく、現在までに種々の異常診断技術が提案されている。
例えば、特許文献1に示すNOxセンサの異常診断装置では、上記陰極側及び陽極側電極間に印加する印加電圧(酸素ポンプセルの印加電圧)、と、両電極間に流れる電流値(酸素ポンプセルの電流値)との関係が、予め記憶しておいた既知の関係と異なる場合には、酸素ポンプセルに異常が生じていると診断するようにしている。ここで、この印加電圧−電流値特性は、センサ周辺の排気中の酸素濃度(上記空間に流入する直前の排気中の酸素濃度)に応じて異なるため、該異常診断装置では、NOxセンサ周辺の酸素濃度を、該NOxセンサよりも排気上流側に設置した酸素濃度センサの検出濃度に等しいと仮定して算出し、該算出した酸素濃度に対応する印加電圧−電流値特性に基づいて上記異常診断を行うようにしている。
特開2003−270194号公報
しかしながら、上述の特許文献1に示すNOxセンサの異常診断装置では、NOxセンサとその排気上流側に設置した酸素濃度センサとの間に、例えばNOx還元触媒等、排気中の酸素濃度を変化させる装置(排気浄化部)が存在する場合に、上述の如くNOxセンサ周辺の酸素濃度を、排気浄化部よりも上流側の酸素濃度(つまり酸素濃度センサの検出濃度)と等しいと仮定して算出したとすると、該算出した酸素濃度と実際の酸素濃度との誤差が大きくなって、異常診断時の診断精度が低下するという問題がある。
そこで、NOxセンサ周辺の酸素濃度の検出精度を向上させるべく、NOxセンサ周辺に酸素濃度検出用の酸素濃度センサをさらに設けることも考えられるが、この場合、部品点数が増加して装置全体の高コスト化を招くという問題がある。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、NOxセンサの異常診断装置に対して、その構成及び制御方法に工夫を凝らすことで、装置全体の低コスト化を図りつつ、誤診断を確実に防止しようとすることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、排気浄化部よりも排気下流側に配設されるNOxセンサの異常診断装置において、NOxセンサ周辺の排気中の酸素濃度を排気浄化部よりも上流側の酸素濃度に等しいものとして算出して該算出濃度を基にNOxセンサの異常診断を行う異常診断手段と、排気浄化部を挟んでその排気上流側と排気下流側とで排気中の酸素濃度に所定レベル以上の差が生じる濃度差発生状況にあるか否かを判定する濃度差判定手段と、濃度差判定手段により濃度差発生状況にあると判定された場合には、異常診断手段による異常診断処理の実行を禁止する異常診断制御手段とを備えるようにした。
具体的には、請求項1の発明では、エンジンの排気通路において所定条件下で排気中の酸素濃度を変化させる排気浄化部よりも排気下流側に配設されるNOxセンサの異常診断装置を対象とする。
そして、上記NOxセンサは、上記排気通路に連通して排気を取り込む排気取り込み空間と、印加電圧に応じて該空間から酸素を汲み出して外部に放出するとともに、該汲み出した酸素量に応じた電流値で電流が流れるポンプセルとを有していて、該ポンプセルにより酸素を汲み出した後の排気中のNOxを、NOxに対して還元性を有する材料からなる測定用陰極側電極上で分解して、該分解により得られた酸素イオンを該測定用陰極側電極から基準電極に向かって移動させることで該両電極間に流れる電流値を検出することによって、排気中のNOx濃度を検出するように構成されており、上記排気浄化部よりも排気上流側に設けられ、排気中の酸素濃度を検出する酸素濃度センサと、上記NOxセンサに異常がないとした場合における、上記NOxセンサ周辺の排気中の酸素濃度と上記ポンプセルの印加電圧と該ポンプセルに流れる電流値との関連特性情報を予め記憶しておく電圧電流特性記憶手段と、上記ポンプセルの印加電圧を所定電圧に一致させるとともに、該一致状態で該ポンプセルに流れる電流値を検出し、かつ、上記NOxセンサ周辺の排気中の酸素濃度を上記酸素濃度センサにより検出された酸素濃度に等しいものとして算出するとともに、該算出した酸素濃度と上記関連特性情報とを基に、該ポンプセルの印加電圧が該所定電圧であるとしたときの予測電流値を算出し、かつ、該算出した予測電流値と上記検出した電流値との比較を基に上記NOxセンサの異常診断を行う異常診断手段と、上記排気浄化部を挟んでその排気上流側と排気下流側とで排気中の酸素濃度に所定レベル以上の差が生じる濃度差発生状況にあるか否かを判定する濃度差判定手段と、上記濃度差判定手段により上記濃度差発生状況にあると判定された場合には、上記異常診断手段による異常診断の実行を禁止する一方、上記濃度差発生状況にないと判定された場合には、該異常診断を実行する異常診断制御手段と、をさらに備えているものとする。
この構成によれば、異常診断手段によって、NOxセンサの異常診断を行う際には、ポンプセルの印加電圧が所定電圧に一致するように制御され、該一致状態において、該ポンプセルに流れる電流値(実電流値)が検出されるとともにNOxセンサが正常である場合にポンプセルに流れると予測される電流値(予測電流値)が算出され、該実電流値と予測電流値との比較を基にNOxセンサの異常診断が行われる。具体的には、例えば予測電流値と実電流値との差が所定値以上であれば(両者の差が比較的大きい場合には)NOxセンサ(ポンプセル)に異常が生じていると診断し、そうでなければNOxセンサは正常であると診断することができる。
ここで、異常診断手段は、上記予測電流値を求める際には、NOxセンサ周辺の酸素濃度を、排気上流部よりも上流側に設けられた酸素濃度センサの検出濃度に等しいものとして算出した上で、該該算出した酸素濃度と上記関連特性情報とを基に該予測電流値を算出する。すなわち、異常診断手段による異常診断は、排気上流部を挟んでその排気下流側と上流側とで酸素濃度が変化しないという仮定の下に行われるものであり、この仮定が成立しない状況、つまり、排気浄化部を挟んでその排気上流側と排気下流側とで排気中の酸素濃度に所定レベル以上の差が生じる濃度差発生状況下においては、異常診断精度が著しく低下することとなる。
これに対して、本発明では、濃度差判定手段によって、上記濃度差発生状況にあるか否かが判定され、上記濃度差発生状況にあると判定された場合には、異常診断制御手段によって、異常診断手段による異常診断の実行が禁止されるため、上記仮定が成立しないにも拘らず異常診断が実行されて誤った診断がなされるのを確実に防止することができる。
請求項2の本発明では、請求項1の発明において、上記排気浄化部は、アンモニアを吸着してNOxとの間で還元反応を促進させる選択還元型NOx触媒からなり、上記排気浄化部よりも排気上流側の排気中に含まれるNOx濃度を推定又は検出するNOx濃度取得手段をさらに備え、上記濃度差判定手段は、上記NOx濃度取得手段により取得されたNOx濃度が所定濃度以上である場合には、上記濃度差発生状況にあると判定する一方、該取得されたNOx濃度が上記所定濃度未満である場合には、上記濃度差発生状況にないと判定するように構成されているものとする。
この構成によれば、排気浄化部は、アンモニアを吸着してNOxとの間で還元反応(NH+NO+O→N+HО)を促進する選択還元型NOx触媒で構成されており、尿素水添加弁より排気中に添加された尿素水が加水分解されてアンモニアが生成すると、該生成されたアンモニアがNOx触媒上に吸着して排気中のNOxの還元反応を促進し、これに伴い、排気中の酸素が消費されることとなる。
ここで、NOx濃度取得手段により取得されたNOx濃度が所定濃度以上である場合(つまり還元反応の反応量が多くて上記酸素濃度差が所定レベル以上になる場合)には、上記濃度差判定手段により上記濃度差発生状況にあるものと判定され、異常診断制御手段によって異常診断の実行が禁止される。したがって、上記仮定が成立しない状況にあるにも拘わらず異常診断が実行され、誤った診断がなされるのを確実に防止することができる。
また、NOx濃度取得手段により取得されたNOx濃度が上記所定濃度未満である場合(つまり還元反応の反応量が少なくて上記酸素濃度差が所定レベル未満になる場合)には、上記濃度差判定手段により上記濃度差発生状況にないものと判定され、誤判定防止手段によって異常診断の実行が許容される。したがって、上記仮定が成立する状況にあるにも拘わらず、異常診断制御手段によって異常診断が不必要に禁止され、異常検出率が低下するのを防止することができる。
請求項3の本発明では、請求項2の発明において、上記選択還元型NOx触媒の温度に関連する値を検出する触媒温度関連値検出手段と、上記触媒温度関連値検出手段による検出値を基に、上記選択還元型NOx触媒に吸着させるべきアンモニアの目標吸着量を算出する目標吸着量算出手段と、を備え、上記濃度差判定手段は、上記NOx濃度取得手段により取得されたNOx濃度が上記所定濃度以上であっても、上記目標吸着量算出手段により算出された上記目標吸着量が所定吸着量未満である場合には、上記濃度差発生状況にないと判定するように構成されているものとする。
この構成によれば、触媒温度関連値検出手段によって、上記NOx触媒の温度に関連する値が検出され、目標吸着量算出手段によって、触媒温度関連値検出手段による検出値を基にNOx触媒に吸着されるアンモニアの目標吸着量が算出される。そして、この算出された目標吸着量が所定吸着量未満である場合には、NOx濃度取得手段により取得されたNOx濃度が所定濃度以上であっても、NOx濃度判定手段によって上記濃度差発生状況にないものと判断され、異常診断制御手段による異常診断の実行が許容される。
ところで、NOx触媒上に吸着保持することができるアンモニアの量(目標吸着量)は通常、NOx触媒温度に応じて決まっており、したがって、排気中のNOx量が比較的多い場合に、該NOx量に比例してアンモニアの供給量を増加させたとしても、NOx触媒上に吸着されるアンモニア量(目標吸着量)が触媒温度による制約を受けて所定吸着量未満となる場合がある。本発明では、このような場合には、還元反応量が少なくなることから上記濃度差発生状況にないものとして異常診断を禁止ないようにしたので、不必要に異常診断が禁止されて異常検出率が低下するのを確実に防止することができる。
請求項4の本発明では、請求項1の発明において、上記排気浄化部は、上記エンジンの排気中に含まれる排気微粒子を補集するフィルタで構成され、上記フィルタに捕集された排気微粒子を所定条件下で燃焼除去して該フィルタを再生させるフィルタ再生手段と、上記フィルタ再生手段によるフィルタ再生が実行中であるか否かを判定するフィルタ再生判定手段と、をさらに備え、上記濃度差判定手段は、上記フィルタ再生判定手段により上記フィルタ再生が実行中と判定されたときには、上記濃度差発生状況にあるものと判定するように構成されているものとする。
この構成によれば、排気浄化部は、エンジンの排気中に含まれる排気微粒子を補集するフィルタで構成され、所定条件が成立してフィルタ再生手段によるフィルタ再生が実行され、フィルタ再生判定手段によって、フィルタ再生が実行中であるか否か判定される。そして、該フィルタ再生判定手段によりフィルタ再生が実行中と判定されたときには、上記濃度差判定手段により上記濃度差発生状況にあるものと判定され、異常診断制御手段によって異常診断の実行が禁止される。
このように本発明では、フィルタ再生手段によるフィルタ再生の実行中においては、排気微粒子の燃焼反応(酸化反応)に伴い排気中の酸素が消費されることから、フィルタ(排気浄化部)の排気上流側と下流側とで所定レベル以上の酸素濃度差が生じる状況(濃度差発生状況)にあるものとして、異常診断の実行を禁止するようにしたので、上記仮定が成立しないにも拘らず異常診断が実行されるのを防止し、誤診断を確実に防止することができる。
請求項5の本発明では、請求項4の発明おいて、上記濃度差判定手段は、上記フィルタ再生判定手段により上記フィルタ再生が非実行中と判定されたときには、上記濃度差発生状況にないものと判定するように構成されているものとする
この構成によれば、濃度差判定手段によって、フィルタ再生判定手段によるフィルタ再生が非実行中であると判定されたときには、上記濃度差発生状況にないものと判定され、異常診断制御手段により異常診断の実行が禁止される。
このように、本発明では、フィルタ再生手段によるフィルタ再生が非実行とされている間は、排気中の酸素濃度差を生じさせる原因となる排気微粒子の燃焼反応(酸化反応)も起こらないことから、上記濃度差発生状況にないものとして、異常診断の実行を許容するようにしたので、不必要に異常診断の実行が禁止されるを防止し、異常検出率の低下を確実に防止することができる。
以上説明したように、本発明のNOxセンサの異常診断装置によると、NOxセンサ周辺の排気中の酸素濃度を排気浄化部よりも上流側の酸素濃度に等しいものとして算出して該算出濃度を基にNOxセンサの異常診断を行う異常診断手段と、排気浄化部を挟んでその排気上流側と排気下流側とで排気中の酸素濃度に所定レベル以上の差が生じる濃度差発生状況にあるか否かを判定する濃度差判定手段と、濃度差判定手段により濃度差発生状況にあると判定された場合には、異常診断手段による異常診断処理の実行を禁止する異常診断制御手段とを備えるようにしたことで、装置全体の低コスト化を図りつつ、誤診断を確実に防止することが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態に係る異常診断装置1が適用されるNOxセンサ10を備えたエンジンの排気浄化装置1を示し、このエンジン(図示省略)は直列4気筒のディーゼルエンジンとされ、符号3は、該エンジンの各気筒から排出された燃料ガス(排気)を大気中へと導く排気通路であり、排気通路3の上流側端部は、複数に分岐して各気筒の燃焼室に排気ポートを介して連通している。
排気浄化装置1は、排気中のNOxを還元浄化する選択還元型NOx触媒4aを含むNOx触媒部4と、NOx触媒部4よりも排気上流側に配設され、NOx触媒4aに向けてNOx還元剤としての尿素水を噴射供給する還元剤噴射弁5と、エンジン及び還元剤噴射弁5等を作動制御するECU6と、を備えている。還元剤噴射弁5(NOx触媒部4)よりも排気上流側には、排気中の酸素濃度を検出する上流側酸素濃度センサ11が設けられ、NOx触媒部4よりも排気下流側には、排気中のNOx濃度Dn1(以下、触媒下流NOx濃度Dn1という)を検出する上記NOxセンサ10が設けられている。また、NOx触媒部4には、NOx触媒4aの温度を検出するNOx触媒温度センサ12が設けられており、各センサ10乃至12による検出情報はECU6へと出力される。
上記選択還元型NOx触媒4aは、ゼオライト又はアルミナなどの基材表面にPtなどの貴金属を担持させたもの等からなる。
上記還元剤噴射弁5は、ECU6により作動制御される高性能の電磁弁からなるものであって、その先端の噴射口を排気通路3に臨ませて配設されている。還元剤噴射弁5から尿素水(尿素の水溶液)が噴射されると、噴射された尿素水が排気熱により加水分解してアンモニアが発生する。発生したアンモニアは、NOx触媒4aに吸着されてNOxとの間で還元反応(脱硝反応)が促進されることで、NOxをHOと無害な窒素Nに分解する。この反応は、化学反応式で次式(1)〜(3)のように表される。
(NHCO+HO→2NH+CO ・・・(1)
4NH+4NO+O→4N+6HO・・・(2)
4NH+2NO+O→3N+6HO・・・(3)
尚、NOx触媒部4よりも下流側には、図示しないアンモニア浄化触媒が設けられており、このアンモニア浄化触媒は、上記NOxと反応することなくNOx触媒を通過したスリップアンモニアを浄化することで、刺激臭を有するアンモニアが未浄化のまま大気中に放出されるのを防止している。
上記還元剤噴射弁5には、該噴射弁5に尿素水を供給するための還元剤供給装置20が接続されている。還元剤供給装置20は、尿素水を貯留する尿素水タンク21と、尿素水タンク21内から還元剤噴射弁5へと延びる供給配管22と、供給配管22に設けられ、尿素水タンク21内に貯留された尿素水を吸い込んで還元剤噴射弁5へと供給する供給ポンプ23と、を備えている。供給ポンプ23の下流側には圧力制御弁24が設けられており、圧力制御弁24は、該ポンプ23から還元剤噴射弁5へと供給される尿素水圧Prが既定値を超えないように、余剰分の尿素水を戻り管25を介して尿素水タンク21内へと戻すように構成されている。尚、図1中、符号26は、供給ポンプ23の上流側に配設されたろ過フィルタである。
上記NOxセンサ10は、図2に示すように、酸化ジルコニア等の酸素イオン伝導性固体電解質層L1乃至L6を互いに積層してなる6層構造を有している。以下の説明において、上側、下側はそれぞれ図2の上側、下側を意味するものとし、各固定電解質層L1乃至L6のことを、上側から順に第1層L1、第2層L2…第6層L6と呼ぶものとする。
第1層L1及び第3層L3間には、第1空間31と第2空間32とが形成されている。また、第1層L1及び第3層L3間には、第1空間31と排気通路3とを連通させる第1拡散律速通路33を有する第1拡散律速部材34と、両空間31,32同士を連通させる第2拡散律速通路35を有する第2拡散律速部材36とが設けられている。
第3層L3及び第5層L5間には、大気開放された大気室37が形成されている。
第1層L1の下側面における第1空間31の壁面部には、第1陰極側ポンプ電極40が取り付けられており、第1層L1の上側面には第1陰極側ポンプ電極40との間で第1層L1を挟み込むようにして陽極側共通ポンプ電極41が取り付けられている。第1陰極側ポンプ電極40及び陽極側共通ポンプ電極41はそれぞれ、第1ポンプ電源42に接続されており、この接続ラインには両電極40,41間を流れる電流値I1を検出する第1電流センサ43が設けられている。第1ポンプ電源42は、ECU6により制御されて電源電圧を可変に構成されている。そして、第1ポンプ電源42により両電極40,41間に電圧E1が印加されると、第1空間31内の排気ガスが第1陰極側ポンプ電極40と接触して酸素イオンとなり、この酸素イオンは、第1層L1内を移動して外部(センサ10の外部)に汲み出されることとなる。
そして、上記第1空間31、第1ポンプ電源42、第1陰極側ポンプ電極40、陽極側共通ポンプ電極41、第1電流センサ43、及び上記接続ラインとが、印加電圧E1に応じた量の酸素を排気取り込み空間31(第1空間31)から汲み出すポンプセル100を構成することとなる。
尚、第1陰極側ポンプ電極40は、NOxに対して還元性の低い材料、例えば、金(Au)と白金(Pt)との合金からなるものとされ、したがって、排気ガス中に含まれるNOxは、第1空間31内において第1陰極側ポンプ電極40と接触しても殆ど還元されない。
また、第1層L1の下側面における第2空間32の壁面部には、第2陰極側ポンプ電極44が取り付けられている。第2陰極側ポンプ電極44及び上記陽極側共通ポンプ電極41は、第2ポンプ電源45に接続されており、第2ポンプ電源45は、ECU6により制御されて電源電圧を可変に構成されている。そして、第2ポンプ電源45により両電極41,44間に電圧E2が印加されると、第2空間32内の排気ガスが第2陰極側ポンプ電極44と接触して酸素イオンとなり、この酸素イオンは、第1層L1内を陽極側共通ポンプ電極41に向かって移動して外部に汲み出されることとなる。尚、第2陰極側ポンプ電極44も、第1陰極側ポンプ電極40と同様に、NOxに対して還元性の低い材料で構成されており、したがって、排気ガス中に含まれるNOxは、第2空間32内において第2陰極側ポンプ電極44と接触しても殆ど還元されない。
第3層L3の下側面における大気室37の壁面部には、基準電極46が取り付けられており、基準電極46と上記第1空間31内に設けられた第1陰極側ポンプ電極40とは、両電極40,46間の電位差Vt1を検出する電圧センサ47を介して接続されている。ここで、第3層L3は、上記の如く酸素イオン伝導性のある固体電解質層とされており、このため、第1空間31内と大気室37内とで酸素濃度に差がある場合には、酸素イオンが第3層L3内を酸素濃度の高い側から低い側に向けて移動する。通常は大気室37内の酸素濃度の方が、第1空間31内の酸素濃度よりも高いので、酸素イオンは第3層L3内を大気室37側から第1空間31側に向かって移動して第1陰極側ポンプ電極40に到達すると電荷を放出し、この結果、両電極40,46間には電位差Vt1が生じることとなる。したがって、この電位差Vt1(つまり電圧センサ47の検出電圧Vt1)と第1空間31内の酸素濃度とは比例関係にあって一対一の対応関係を有している。電位差Vt1と第1空間31内の酸素濃度との対応データはECU6に数式やテーブルデータとして予め記憶されている。
同様に、基準電極46と第2陰極側ポンプ電極44とは、両電極44,46間の電位差Vt2を検出する電圧センサ48を介して接続されており、該両電極44,46間の電位差Vt2(つまり電圧センサ48の検出電圧Vt2)と第2空間32内の酸素濃度とは比例関係にあって一対一の対応関係を有している。電位差Vt2と第2空間32内の酸素濃度との対応データはECU6に予め記憶されている。各電圧センサ47,48の検出情報はECU6へと送信され、ECU6では、この検出情報と上記対応データとを基に、各空間31,32内の酸素濃度を算出する。
第3層L3の上側面における第2空間32の壁面部には、測定用陰極側電極49が取り付けられている。測定用陰極側電極49は、NOxに対して強い還元性を有する材料、例えば、ロジウム(Rh)や白金(Pt)からなる。測定用陰極側電極49及び基準電極46は定圧電源50に接続されており、該定圧電源50によって該両電極46,49間には一定電圧Vdが印加される。また、測定用陰極側電極49と基準電極46との接続ラインには、両電極46,49間を流れる電流値I2を検出する第2電流センサ51が設けられており、該第2電流センサ51の検出情報はECU6へと出力される。
ECU6は、上記各電圧センサ47,48からの検出情報と上記対応情報とを基に、上記第1及び第2空間31,32内の酸素濃度を算出して、該算出した酸素濃度を目標濃度(本実施形態では1p.p.m)に一致させるべく、第1及び第2ポンプ電源42,45の電源電圧(印加電圧)を調整して各空間31,32内から外部に汲み出す酸素量を制御する。
そうして、ECU6は、第1及び第2空間31,32内に酸素が殆ど無い状態(酸素濃度が1p.p.mの状態)にしておいて、この状態で第2電流センサ51により検出される電流値I2を基に排気ガス中のNOx濃度を検出する。
具体的な検出原理は以下の通りである。すなわち、測定用陰極側電極49は、上述の如くNOxに対して強い還元性を有するものとされているため、第2空間32内のNOx(実際には大部分をNOが占めている)は該測定用陰極側電極49上でN2とO2とに分解される。そして、分解されたO2は、酸素イオンとなり上記定圧電源50による印加電圧Vdを受けて、第3層L3内を基準電極46に向かって移動し、この結果、測定用陰極側電極49及び基準電極46間には、この酸素イオン量に比例した電流が流れることとなる。ここで、上述の如く、第1空間31内においてはNOxは殆ど還元されず、また、第2空間32内には酸素が殆ど存在しないため、この両電極46,49間に流れる電流値I2(つまり第2電流センサ51の検出電流値I2)は、排気ガス中に含まれるNOx濃度に比例する。したがって、ECU6において、第2電流センサ51の検出電流値I2を基に、排気ガス中のNOx濃度を検出することが可能となる。
図3は、上記NOxセンサ10の第1陰極側ポンプ電極40及び陽極側共通ポンプ電極41間に印加される印加電圧E1(ポンプセル100の印加電圧E1)と、該両電極40,41間に流れる電流値I1(ポンプセル100の電流値I1)との関係を示し、線k1乃至k3はそれぞれ、排気ガス中の酸素濃度(NOxセンサ周辺の排気ガス中の酸素濃度であって第1空間31内に進入する直前の排気ガス中の酸素濃度)がa1乃至a3(a1<a2<a3)の各場合における印加電圧−電流値特性線である。ここで、a1及びa3はそれぞれ、NOxセンサ周辺の排気ガス中の酸素濃度として想定される濃度の最小値及び最大値である。
図3において、酸素濃度a1に対応する特性線k1を例に、印加電圧E1の変化に伴う電流値I1の変化について説明する。印加電圧E1を0から次第に増加させていくと、第1空間31内から外部へと汲み出される酸素量が多くなるため、電流値I1も印加電圧E1に比例して増加する。ここで、この増加率の値は、印加電圧E1が特定電圧V1s以上でかつ特定電圧V1b以下(V1s≦E≦V1b)となる特定電圧範囲内にあるときの方が、該特定電圧範囲外にあるときに比べて小さい。つまり、印加電圧E1が特定電圧範囲内にある場合における特性線k1の傾きは、印加電圧E1が特定電圧範囲外にある場合に比べて小さい。
同様に、排気中の酸素濃度がa1でない場合(例えば酸素濃度がa2やa3である場合)であっても、印加電圧E1が特定電圧範囲(酸素濃度がa2の場合にはV2s≦E≦V2bの電圧範囲であり、酸素濃度がa3の場合にはV3s≦E≦V3bの電圧範囲)内にあるときの電流値I1が異なることを除けば、印加電圧E1と電流値I1との関係は、上述の酸素濃度がa1である場合と概ね一致している。
そして、印加電圧E1が特定電圧V3s以上でかつV1b以下の電圧範囲内においては、同じ印加電圧E1を印加したときの電流値I1が、排気ガス中の酸素濃度に応じて異なることとなり、本実施形態では、この電圧範囲(以下設定電圧範囲という)内における印加電圧−電流値特性を抽出してグラフデータ(図4参照)として予めECU6のデータ記憶部(図示省略)に記憶させている。そして、ECU6では、後述するように、この記憶した印加電圧−電流値特性データを基にNOxセンサ10の異常診断を行う。尚、印加電圧−電流値特性データを、グラフデータ以外の形式、例えば、数式やマップデータの形式でデータ記憶部に記憶させるようにしてもよい。
上記ECU6は、CPUやROM及びRAM等からなる周知のマイクロコンピュータからなるものであって、NOxセンサ10、上記上流側酸素濃度センサ11、及びNOx触媒温度センサ12の他に、車速Svを検出する車速センサ13(図1参照)、エンジン回転速度Neを検出するエンジン回転速度センサ14、及び、アクセル開度θを検出するアクセル開度センサ15に信号の授受可能に接続されている。ECU6は、これら各センサ10乃至15からの情報を基に、エンジンの運転制御、還元剤噴射弁5による尿素水噴射制御、及びNOxの異常診断制御を実行する。
具体的には、ECU6は、NOxセンサ10の異常診断を行う際には、第1ポンプ電源42の電源電圧を制御することで、第1陰極側ポンプ電極40及び陽極側共通ポンプ電極41間に印加する印加電圧E1を予め設定した所定電圧Vdに一致させる。この所定電圧Vdは、上記設定電圧範囲内にあればよく、本実施形態では、所定電圧Vdを該設定電圧範囲の中央値(=(V1b+V3s)/2)として設定している。
ECU6は、上記印加電圧E1を所定電圧Vdに一致させた状態で、第1電流センサ43からの検出信号を基に第1陰極側ポンプ電極40及び陽極側共通ポンプ電極41間に流れる電流値I1を算出し、該算出した電流値I1が予測電流値I1pに一致しているときには、NOxセンサ10は正常に作動しているものと診断する一方、該算出した電流値I1が予測電流値I1pと異なる場合には、NOセンサに異常が生じているものと診断する。ここで、予測電流値I1pは、NOxセンサ10に異常がないとした場合に両電極40,41間に流れるであろうと予測される電流値I1であって上記ECU6により算出される。
具体的には、ECU6は、上記上流側酸素濃度センサ11からの検出信号を基に、NOx触媒部4よりも上流側の排気ガス中の酸素濃度を算出するとともに、該算出した酸素濃度をNOxセンサ周辺の酸素濃度(NOx触媒部4よりも下流側の酸素濃度)と推定する。ECU6は、この推定した酸素濃度に対応する印加電圧−電流値特性データ(図4に示すグラフデータ)を、データ記憶部より読み出すとともに、読み出したデータから所定電圧Vdに対応する電流値I1を求めて予測電流値I1pとして算出する。
ところで、NOx触媒部4において上述のNOx還元反応が促進されると、排気ガス中の酸素が消費される結果、排気ガス中の酸素濃度は、NOx触媒部4の上流側から下流側に向かって変化(低下)する。この酸素濃度の変化量が大きい場合には、ECU6におけるNOxセンサ周辺の酸素濃度の推定精度が低下して誤診断の原因となる。したがって、本実施形態では、後述するように、ECU6において、この誤診断を防止するべく、NOx触媒部4における還元反応量が多くなる状況下(NOx触媒部4の上流側と下流側とで酸素濃度が所定レベル以上変化する状況下)では異常診断の実行を禁止するようになっている。
ここで、ECU6におけるNOxセンサ10の異常診断制御及び異常診断禁止制御について、図5のフローチャートを基に説明する。
ステップSA1では、上記各センサ10乃至15からの検出信号を読み込んで、読み込んだ検出信号を基に、触媒上流酸素濃度O2f(NOx触媒部4よりも排気上流側の酸素濃度)、NOx触媒温度Ts、アクセル開度θ、エンジン回転速度Ne、及び車速Svを算出する。
ステップSA2では、ステップSA1で算出した回転速度Ne、アクセル開度θ、及び車速Svを基に、NOx触媒部4よりも排気上流側のNOx濃度Dn2(以下、触媒上流NOx濃度Dn2という)を算出する。尚、このNOx濃度を、例えばNOx触媒部4の排気上流側に設けたNOxセンサ10により検出するようにしてもよい。
ステップSA3では、ステップSA1で算出したNOx触媒温度Tsを基に、NOx触媒4aに吸着させるアンモニア(NH3)の目標吸着量Xを算出し、この目標吸着量Xに応じて、還元剤噴射弁5による尿素水の噴射量を制御する。ここで、NOx触媒温度Tsと目標吸着量Xとの関係は、図6に示すように、NOx触媒温度が略200℃付近にピークを有するカーブ特性を有していて、上記データ記憶部にグラフデータとして記憶されており、目標吸着量Xはこのグラフデータを基に算出される。
ステップSA4では、ステップSA2で算出した触媒上流NOx濃度Dn2が所定濃度未満であるか否かを判定し、この判定がNOであるときにはステップSA13に進む一方、YESであるときにはステップSA5に進む。
ステップSA5では、NOxセンサ10の異常診断を実行するべく、異常診断実行プログラムをデータ記憶部より読み込んでその実行処理を開始する。
ステップSA6では、上記データ記憶部に記憶された印加電圧−電流値特性データを読み込む。
ステップSA7では、NOxセンサ10の第1ポンプ電源42に対して必要な制御信号を出力することで、ポンプセル100の印加電圧E1を所定電圧Vdに一致させる。
ステップSA8では、NOxセンサ10の第1電流センサ43からの検出信号を読み込んで、該読み込んだ検出信号を基に、ポンプセル100に流れる電流値I1を算出する。
ステップSA9では、触媒下流酸素濃度O2r(つまりNOxセンサ周辺の酸素濃度)を、ステップSA1で求めた触媒上流酸素濃度O2fに等しいと仮定して算出し、ステップSA6で読み込んだデータを基に、この算出した触媒下流酸素濃度O2rに対応する印加電圧−電流値特性線において印加電圧E1を所定電圧Vdとしたときの電流値I1を予測電流値I1p(図4参照)として求める。
ステップSA10では、ステップSA8で算出した実際の電流値I1とステップSA9で算出した予測電流値との差分値の絶対値を算出するとともに、この算出値が所定値以上であるか否かを判定し、この判定がNOであるときにはステップSA12に進む一方、YESであるときにはステップSA11に進む。
ステップSA11では、NOxセンサ10に異常が生じているものと判定し、しかる後にリターンする。
ステップSA12では、NOxセンサ10は正常であるものとし、しかる後にリターンする。
ステップSA4の判定がNOであるときに進むステップSA13では、ステップSA3で算出したアンモニアの目標吸着量Xが所定吸着量未満であるか否かを判定し、この判定がYESであるときにはステップSA5に進む一方、NOであるときにはステップSA14に進む。
ステップSA14では、NOxセンサ10の異常診断を禁止し(上記異常診断プログラムの実行を禁止し)、しかる後にリターンする。
以上の如く上記実施形態1では、上記実施形態1では、ECU6は、エンジンの運転状態を基に、NOx触媒部4を通過する前の排気ガス中(NOx触媒部4よりも排気上流側の排気ガス中)のNOx濃度を算出するとともに、該算出したNOx濃度が上記所定濃度未満であると判定した場合(ステップSA4の判定がYESの場合)には、異常診断を実行する一方、該算出したNOx濃度が上記所定濃度以上と判定した場合(ステップSA4の判定がNOの場合(アンモニアの目標吸着量Xが所定吸着量未満である場合を除く))には、異常診断の実行を禁止するように構成されている。
したがって、排気ガス中のNOx濃度が高いが故にNOxの還元反応が促進され易い状況では、ECU6によるNOxセンサ10の異常診断は禁止される。これにより、NOxセンサ10周辺の酸素濃度(触媒下流酸素濃度O2r)と上流側酸素濃度センサ11により検出された酸素濃度O2f(触媒上流酸素濃度O2f)とに所定レベル以上の差が生じているにも拘わらず、両者が等しいとの仮定(ステップSA9における仮定)の基に異常診断が実行されるのを防止し、延いては誤診断を確実に防止することができる。
また、排気ガス中のNOx濃度が低いが故にNOxの還元反応が殆ど起こらない状況にでは、ECU6によるNOxセンサ10の異常診断が禁止されることもなく、これにより、触媒上流酸素濃度O2fと触媒下流酸素濃度O2rとが等しいとする上記仮定が成立している場合にまで異常診断が禁止されて、異常検出率が低下するのを防止することができる。
また、上記実施形態1では、ECU6は、NOx触媒温度センサ12による検出温度を基にアンモニアの目標吸着量Xを算出し、該算出した目標吸着量Xが所定吸着量未満であると判定した場合には、上記算出したNOx濃度が所定濃度以上と判定した場合であっても、異常診断を実行するように構成されている。
これによれば、アンモニアの吸着量が少ないためにNOxの還元反応が殆ど起こらない状況下においては、NOx濃度が高くても、ECU6による異常診断が実行されることとなる。これにより、上記仮定が成立しているにも拘わらず、NOxセンサ10の異常診断が不必要に禁止されるのを防止し、延いては、異常検出率の低下を確実に防止することができる。
(実施形態2)
図7は、本発明の実施形態2を示し、NOxセンサ10と上流側酸素濃度センサ11との間で排気中の酸素濃度を変化させる要因となる装置の構成が上記実施形態1とは異なってなるものであり、この構成の違いに起因して、ECU6におけるNOxセンサ10の異常診断の実行/非実行(禁止)の切り換え処理(図8参照)を上記実施形態1とは異ならせたものである。尚、図7中、図1と実質的に同じ構成要素については同じ符号を付してその詳細な説明を適宜省略する。
具体的は、本発明の実施形態2に係るエンジンの排気浄化装置1は、ディーゼルエンジンの排気浄化処理に適用され、排気通路3に設けられたフィルタ80により排気中に含まれる煤等の排気微粒子を捕集することで排気ガスの浄化を図る。尚、エンジンはディーゼルエンジンに限ったものではなく、火花点火式のガソリンエンジン等であってもよい。
上記フィルタ80は、多孔質のセラミックス製のディーゼル・パティキュレート・フィルタであって、そのセル表面にPtなどの貴金属を担持した触媒層がコートさせて酸化触媒機能を有するように構成されている。そして、後述のフィルタ再生時にはこの触媒金属の反応熱によりフィルタ温度を昇温可能になっている。
上記排気通路3におけるフィルタ80の排気上流側及び下流側は、差圧検出流路81を介して連通しており、この差圧検出流路81には、フィルタ上流側及び下流側間の差圧ΔPを検出するべく差圧検出センサ16が設けられており、該センサ16の検出信号はECU6へと出力される。
ECU6は、差圧検出センサ16により検出された差圧ΔPを基に、フィルタ80に捕集された排気微粒子量M(堆積量)を算出する。
ここで、ECU6は、該検出された差圧ΔPと該排気微粒子量Mとが比例するものとして(差圧ΔPが大きいほど排気微粒子量Mが多いものとして)排気微粒子量Mの算出を行う。そして、ECU6は、該算出した排気微粒子量Mが再生開始閾量β以上である場合には、排気微粒子を燃焼させるべく後述のフィルタ再生制御を開始(実行)するとともに、排気微粒子量Mが再生終了閾値α(<β)以下となった場合にはフィルタ80の再生制御を終了(非実行)とする。尚、本実施形態では、フィルタ80の上流側及び下流側間の差圧ΔPを検出するために差圧検出流路81を設けるようにしているが、これに限ったものではなく、例えば、フィルタ80の上流側及び下流側にそれぞれ圧力センサを設けて、該両圧力センサの検出圧の差分値を差圧ΔPとして算出するようにしてもよい。
ECU6におけるフィルタ再生制御は、エンジンの膨張行程にて各気筒内に燃料を噴射する所謂追加噴射を行うことで実行される。ECU6にて追加噴射が実行されると、以下のようにしてフィルタ再生が行われる。すなわち、追加噴射制御の実行により各気筒の燃焼室内に噴射された燃料は、未燃状態のまま排気通路3内を通ってフィルタ80へと供給される。そして、フィルタ80上で燃料中の未燃HCが酸化され、この酸化時の反応熱によってフィルタ80が加熱される。この結果、フィルタ80に捕集されている排気微粒子の温度が上昇して着火温度に達することで排気微粒子が燃焼してフィルタ80が再生される。
ところで、ECU6によりフィルタ80の再生制御が実行されると、排気中に含まれるHCやCO等の酸化反応が促進されて酸素が消費される結果、排気中の酸素濃度は、フィルタ80の上流側から下流側に向かって変化(低下)することとなり、この酸素濃度の変化量が大きい場合には、ECU6におけるNOxセンサ周辺の酸素濃度の推定精度が低下して誤診断の原因となる。したがって、本実施形態では、後述するように、ECU6において、誤診断を防止するべく、フィルタ再生に伴う酸化反応量が多くなる状況下(フィルタ80の上流側と下流側とで酸素濃度が所定レベル以上変化する状況下)では異常診断の実行を禁止するようになっている。
ここで、ECU6におけるNOxセンサ10の異常診断制御及び異常診断禁止制御について、図8のフローチャートを基に説明する。
ステップSB1では、上記上流側酸素濃度センサ11、第1電流センサ43、及び差圧検出センサ16を含む各種センサからの検出信号を読み込むとともに、読み込んだ検出信号を基に、触媒上流酸素濃度О2f、ポンプセル100に流れる電流値I1(両電極40,41間に流れる電流値I1)及びフィルタ上流側及び下流側間の差圧ΔPを算出する。
ステップSB2では、ステップSB1で算出した差圧Pを基に、フィルタ80に捕集された排気微粒子量Mを算出する。
ステップSB3では、ステップSB2で算出した排気微粒子量Mがフィルタ80の再生終了閾量α以下であるか否かを判定し、この判定がYESであるときにはステップSB9に進む一方、NOであるときにはステップSB4に進む。
ステップSB4では、ステップSB2で算出した排気微粒子量Mがフィルタ80の再生開始閾量β以上であるか否かを判定し、この判定がNOであるときにはステップ8に進む一方、YESであるときにはステップSB5に進む。
ステップSB5では、フィルタ再生処理を開始するべく再生フラグを1とする。
ステップSB6では、エンジンのインジェクタに必要な駆動信号を出力して、インジェクタによる燃料噴射タイミング及び燃料噴射量を制御する。この制御は、フィルタ温度が予め設定した目標温度になるように行う。
ステップSB7では、上記実施形態1におけるステップSA14と同様に、NOxセンサ10の異常診断を禁止する。
ステップSB8では、再生フラグが1(つまりフィルタ再生が実行中)であるか否かを判定し、この判定がYESであるときにはステップSB5に進む一方、NOであるときにはステップSB9に進む。
ステップSB9では、再生フラグを0とする。
ステップSB10〜ステップSB17では、上記実施形態1におけるステップSA5〜SA12と同様の処理を実行する。
このように、上記実施形態2では、ECU6は、差圧検出センサ16からの検出信号を基に排気微粒子量Mを算出して、該算出した排気微粒子量Mが再生終了閾量α以下であると判定した場合には、フィルタ再生制御を非実行として再生フラグを0とする一方、該算出した排気微粒子量Mが再生開始閾量β以上であると判定した場合には、フィルタ再生制御を実行して再生フラグを1とする。また、ECU6は、算出した排気微粒子量Mが再生開始閾量β未満と判定した場合には、現在、フィルタ再生が実行されて排気微粒子量Mが低下していく途中の状態と、フィルタ再生終了後で排気微粒子量Mが増加していく途中の状態とのいずれの状態にあるかを判定するべく、再生フラグの値が1/0のいずれかを判定し、再生フラグが1であると判定したときにはフィルタ再生を実行中であるものとして再生フラグを1のまま維持し、再生フラグが0であるときにはフィルタ再生終了後であるものとして再生フラグを0のまま維持する。こうして、ECU6は、フィルタ再生制御を実行中は再生フラグを1とする一方、非実行中は再生フラグを0として、この再生フラグの値を判定することで、フィルタ再生を実行中か否かを判定可能になっている。
そして、上記実施形態2では、ECU6は、再生フラグの値が0であると判定した場合には、NOxセンサ10の異常診断を実行する一方、再生フラグの値が1であると判定した場合には、NOxセンサ10の異常診断を禁止するように構成されている。
これによれば、フィルタ80の再生が実行されて排気微粒子の燃焼反応が進むことでフィルタ80の排気上流側と下流側とで所定レベル以上の酸素濃度差が生じる状況では、ECU6によるNOxセンサ10の異常診断が禁止される。したがって、触媒上流酸素濃度O2fと触媒下流酸素濃度O2rとが等しいとする上記仮定が成立しないにも拘わらず異常診断が実行されるのを防止し、延いては、誤診断を確実に防止することができる。
一方、フィルタ80の再生が実行中でない場合には、ECU6によるNOxセンサ10の異常診断が禁止されることもない。これにより、上記仮定が成立する場合にまで異常診断が不必要に禁止されるのを防止し、延いては、異常検出率の低下を確実に防止することが可能となる。
(他の実施形態)
本発明の構成は、上記実施形態に限定されるものではなく、それ以外の種々の構成を包含するものである。すなわち、上記実施形態1では、排気ガス中のNOxを還元するNOx触媒として選択還元型NOx触媒4aを採用するようにしているが、これに限ったものではなく、例えば、NOx吸蔵還元触媒を採用するようにしてもよい。尚、この場合には、尿素水噴射系(符号5及び符号20)を設ける必要はない。
また、上記実施形態2では、フィルタ80に酸化触媒機能を持たせるようにしているが、これに限ったものではなく、フィルタ80とは別にその排気上流側に酸化触媒を配設するようにしてもよい。
また、上記実施形態1と実施形態2とを組み合わせるようにしてもよい。
本発明は、印加電圧に応じた量の酸素を排気取り込み空間から汲み出すポンプセルを有するNOxセンサの異常診断装置に有用であり、特に、NOxセンサ周辺の酸素濃度に応じたポンプセルの印加電圧−電流値特性を基に異常診断を行う異常診断装置に有用である。
本発明の実施形態1に係るNOxセンサの排気浄化装置を示す概略図である。 NOxセンサの内部構造を示す縦断面図である。 NOxセンサの酸素ポンプセルの印加電圧−電流値特性を示すグラフである。 データ記憶部に記憶されるポンプセルの印加電圧−電流値特性データを示す図である。 ECUにおける異常診断制御及び異常診断禁止制御を示すフローチャートである。 NOx触媒温度とアンモニアの目標吸着量との関係を示すグラフである。 本発明の実施形態2を示す図1相当図である。 本発明の実施形態2を示す図5相当図である。
E1 印加電圧
I1 電流値
Vd 所定電圧
1 排気浄化装置
3 排気通路
4 NOx触媒部(排気浄化部)
4a 選択還元型NOx触媒
5 還元剤噴射弁5(尿素水添加弁)
6 ECU(電圧電流特性記憶手段、異常診断手段、濃度差判定手段、
異常診断制御手段、NOx濃度取得手段、目標吸着量算出手段、
フィルタ再生手段、フィルタ再生判定手段)
11 上流側酸素濃度センサ(酸素濃度センサ)
12 NOx触媒温度センサ(触媒温度関連値検出手段)
31 第1空間(排気取り込み空間)
49 測定用陰極側電極
50 基準電極
80 フィルタ(排気浄化部)
100 ポンプセル

Claims (5)

  1. エンジンの排気通路において所定条件下で排気中の酸素濃度を変化させる排気浄化部よりも排気下流側に配設されるNOxセンサの異常診断装置において、
    上記NOxセンサは、上記排気通路に連通して排気を取り込む排気取り込み空間と、印加電圧に応じて該空間から酸素を汲み出して外部に放出するとともに、該汲み出した酸素量に応じた電流値で電流が流れるポンプセルとを有していて、該ポンプセルにより酸素を汲み出した後の排気中のNOxを、NOxに対して還元性を有する材料からなる測定用陰極側電極上で分解して、該分解により得られた酸素イオンを該測定用陰極側電極から基準電極に向かって移動させることで該両電極間に流れる電流値を検出することによって、排気中のNOx濃度を検出するように構成されており、
    上記排気浄化部よりも排気上流側に設けられ、排気中の酸素濃度を検出する酸素濃度センサと、
    上記NOxセンサに異常がないとした場合における、上記NOxセンサ周辺の排気中の酸素濃度と上記ポンプセルの印加電圧と該ポンプセルに流れる電流値との関連特性情報を予め記憶しておく電圧電流特性記憶手段と、
    上記ポンプセルの印加電圧を所定電圧に一致させるとともに、該一致状態で該ポンプセルに流れる電流値を検出し、かつ、上記NOxセンサ周辺の排気中の酸素濃度を上記酸素濃度センサにより検出された酸素濃度に等しいものとして算出するとともに、該算出した酸素濃度と上記関連特性情報とを基に、該ポンプセルの印加電圧が該所定電圧であるとしたときの予測電流値を算出し、かつ、該算出した予測電流値と上記検出した電流値との比較を基に上記NOxセンサの異常診断を行う異常診断手段と、
    上記排気浄化部を挟んでその排気上流側と排気下流側とで排気中の酸素濃度に所定レベル以上の差が生じる濃度差発生状況にあるか否かを判定する濃度差判定手段と、
    上記濃度差判定手段により上記濃度差発生状況にあると判定された場合には、上記異常診断手段による異常診断の実行を禁止する一方、上記濃度差発生状況にないと判定された場合には、該異常診断を実行する異常診断制御手段と、をさらに備えていることを特徴とするNOxセンサの異常診断装置。
  2. 請求項1記載のNOxセンサの異常診断装置において、
    上記排気浄化部は、アンモニアを吸着してNOxとの間で還元反応を促進させる選択還元型NOx触媒からなり、
    上記排気浄化部よりも排気上流側の排気中に含まれるNOx濃度を推定又は検出するNOx濃度取得手段をさらに備え、
    上記濃度差判定手段は、上記NOx濃度取得手段により取得されたNOx濃度が所定濃度以上である場合には、上記濃度差発生状況にあると判定する一方、該取得されたNOx濃度が上記所定濃度未満である場合には、上記濃度差発生状況にないと判定するように構成されていることを特徴とするNOxセンサの異常診断装置。
  3. 請求項2記載のNOxセンサの異常診断装置において、
    上記選択還元型NOx触媒の温度に関連する値を検出する触媒温度関連値検出手段と、
    上記触媒温度関連値検出手段による検出値を基に、上記選択還元型NOx触媒に吸着させるべきアンモニアの目標吸着量を算出する目標吸着量算出手段と、を備え、
    上記濃度差判定手段は、上記NOx濃度取得手段により取得されたNOx濃度が上記所定濃度以上であっても、上記目標吸着量算出手段により算出された上記目標吸着量が所定吸着量未満である場合には、上記濃度差発生状況にないと判定するように構成されていることを特徴とするNOxセンサの異常診断装置。
  4. 請求項1記載のNOxセンサの異常診断装置において、
    上記排気浄化部は、上記エンジンの排気中に含まれる排気微粒子を補集するフィルタで構成され、
    上記フィルタに捕集された排気微粒子を所定条件下で燃焼除去して該フィルタを再生させるフィルタ再生手段と、
    上記フィルタ再生手段によるフィルタ再生が実行中であるか否かを判定するフィルタ再生判定手段と、をさらに備え、
    上記濃度差判定手段は、上記フィルタ再生判定手段により上記フィルタ再生が実行中であると判定されたときには、上記濃度差発生状況にあると判定するように構成されていることを特徴とするNOxセンサの異常診断装置。
  5. 請求項4記載のNOxセンサの異常診断装置において、
    上記濃度差判定手段は、上記フィルタ再生判定手段により上記フィルタ再生が非実行中であると判定されたときには、上記濃度差発生状況にないと判定するように構成されていることを特徴とするNOxセンサの異常診断装置。
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