JP2016165400A - 歯間清掃用具及びその製造方法 - Google Patents

歯間清掃用具及びその製造方法 Download PDF

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【課題】生産性に優れ、未使用のものと既に使用されたことのあるものとの判別が容易な歯間清掃用具を提供することを目的とする。【解決手段】把持部2と、把持部2の先端に設けられた一対のアーム部3と、一対のアーム部3のそれぞれの先端に設けられ、互いの先端同士が対向する清掃部4と、清掃部4と一体に形成され、清掃部4の先端同士を接続する接続部5と、を備え、アーム部3と清掃部4のうち少なくとも一方は、前記清掃部の先端を歯間の咬合面側から歯間に挿入できる弾力性を有し、清掃部4及び接続部5を咬合面側から歯間に挿入した時に接続部5が切断される、樹脂製の歯間清掃用具1。【選択図】図1

Description

本発明は、歯間清掃用具及びその製造方法に関する。
歯間清掃用具は、歯ブラシでは届かない歯と歯の間の狭い場所(隣接歯間)を清掃する補助清掃用具として使用される。歯間清掃用具としては、一部爪楊枝等ピックと呼ばれるものもあるが、一般的には大きく分けて歯間ブラシとデンタルフロスの2種類に分類される。
デンタルフロスに分類される歯間清掃用具としては、例えば、樹脂製又は金属製の一対のアーム部間にデンタルフロスの糸や紐状の清掃部を取り付けた歯間清掃用具が提案されている(特許文献1、2)。該歯間清掃用具では、アーム部間に張られた糸を、咬合面側から接触点(コンタクトポイント)と呼ばれる歯と歯が接触する部分を通過させて歯間に挿入して清掃を行う。そのため、歯間の接触点を清掃できるうえ、歯間への1回の挿入で、唇側と舌側を同時に清掃できるため、効率的である。しかし、デンタルフロスは、歯間ブラシに比べると清掃力が劣るうえ、糸を歯面に沿って動かす操作には慣れと技術が必要である。
歯間ブラシに分類される歯間清掃用具としては、例えば、把持部の先端に一対のアーム部が設けられ、各アーム部の先端にそれぞれ樹脂製の清掃部が設けられ、それら清掃部の先端同士が対向し、かつ離間している歯間清掃用具が知られている(特許文献3)。
特開2004−160125号公報 特開2003−93413号公報 特開2014−50587号公報
しかし、特許文献3のような歯間清掃用具では、離間して配置される一対の清掃部をそれぞれ成形する必要があるため、金型が複雑になり、製造工程が煩雑である。また、未使用の歯間清掃用具と、既に使用されたことのある歯間清掃用具とを判別しにくいことがある。
本発明は、生産性に優れ、未使用のものと既に使用されたことのあるものとの判別が容易な歯間清掃用具及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の歯間清掃用具は、把持部と、前記把持部の先端に設けられた一対のアーム部と、前記一対のアーム部のそれぞれの先端に設けられ、互いの先端同士が対向する一対の清掃部と、前記清掃部と一体に形成され、前記清掃部の先端同士を接続する接続部と、を備え、前記アーム部と前記清掃部のうち少なくとも一方は、前記清掃部の先端を歯間の咬合面側から歯間に挿入できる弾力性を有し、前記清掃部及び前記接続部を咬合面側から歯間に挿入した時に前記接続部が切断される。
本発明の歯間清掃用具においては、前記清掃部及び前記接続部が軟質樹脂により一体に形成されていることが好ましい。
本発明の歯間清掃用具の製造方法は、本発明の歯間清掃用具を製造する方法であって、下記の一次成形工程及び二次成形工程を有する。
一次成形工程:前記把持部及び前記一対のアーム部を一体に成形する工程。
二次成形工程:前記一対のアーム部のそれぞれの先端に前記一対の清掃部及び前記接続部を一体に成形する工程。
本発明の歯間清掃用具は、生産性に優れ、未使用のものと既に使用されたことのあるものとの判別が容易である。
本発明の歯間清掃用具の製造方法によれば、未使用のものと既に使用されたことのあるものとの判別が容易である歯間清掃用具を、高い生産性で製造できる。
本発明の歯間清掃用具の一例を示した側面図である。 図1の歯間清掃用具の接続部近傍を拡大した側面図である。 図1の歯間清掃用具の清掃部及び接続部を歯間に挿入する様子を示した斜視図である。 図1の歯間清掃用具により下顎の歯間を清掃する様子を示した側面図である。 本発明の歯間清掃用具の他の例を示した側面図である。
[歯間清掃用具]
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態の歯間清掃用具1は、樹脂製であり、把持部2(ハンドル部)と、把持部2の一端に設けられた一対のアーム部3と、一対のアーム部3のそれぞれの先端に設けられ、互いの先端同士が対向する清掃部4と、清掃部4と一体に形成され、清掃部4の先端同士を接続する接続部5と、を備える。アーム部3と清掃部4のうち少なくとも一方は、清掃部4の先端を歯間の咬合面側から歯間に挿入できる弾力性を有する。
(把持部)
把持部2は、棒状の本体部2aと、本体部2aの一端に二股に分かれるように設けられたネック部2bとを備える。二股に分かれたネック部2bの各々の先端に、アーム部3がそれぞれ設けられている。
本体部2aは、指で把持できる形状であれば特に制限されず、例えば、円柱状、角柱状(三角柱状、四角柱状等)等が挙げられる。
この例の本体部2aは、先端から後端に向かうに従って太くなっている。なお、本体部2aの形状は、このような形状には限定されず、例えば、先端から後端まで同じ太さになっていてもよい。
本体部2aの表面には、グリップ性を高めるために、凹凸が形成されていてもよく、天然ゴムや合成ゴム等の滑り止め部材が被覆されていてもよい。
ネック部2bは、側面視で円弧状に湾曲した棒状部材である。
この例では、ネック部2bの円弧状の軸線と本体部2aの直線状の軸線とが同一平面上に配置され、かつネック部2bの両方の先端が本体部2aの軸線から見て同一の側に位置するように、ネック部2bの軸線方向の中央部と本体部2aの先端とが接続されている。
なお、把持部2の態様は前記した態様には限定されず、例えば、ネック部2bの円弧状の軸線を含む面に対して本体部2aの直線状の軸線が直交するように、ネック部2bの軸線方向の中央部と本体部2aの先端とが接続されていてもよい。
把持部2の材料としては、例えばJIS K7203に準拠して測定される曲げ弾性率が1000MPa以下の樹脂が好ましい。具体的には、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)等の樹脂が挙げられる。
また、把持部2には、全部あるいは一部に、熱可塑性エラストマー、シリコンゴム、ウレタンゴム等の軟質樹脂を使用してもよい。なお、本発明において「軟質樹脂」とは、JIS K 7215に準拠して測定されるショアAの硬度が90以下の樹脂を意味する。
(アーム部)
アーム部3は、側面視で、ネック部2bの両方の先端から互いに離れる方向に延び、次いで互いに近づくように延びる円弧状に湾曲した棒状部材である。この例のアーム部3の曲率は、ネック部2bの曲率と同等になっている。
アーム部3に弾力性を持たせる方法としては、特に限定されず、材料として弾力性を有する樹脂等を選択する方法、2種以上の材料により複合的に弾性力を付与する方法等が挙げられる。
アーム部3の材料としては、JIS K7203に準拠して測定される曲げ弾性率が1000MPa以下の樹脂が好ましい。具体的には、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)等の樹脂が挙げられる。また、アーム部3には、全部あるいは一部に、熱可塑性エラストマー、シリコンゴム、ウレタンゴム等の軟質樹脂を使用してもよい。
把持部2の材料とアーム部3の材料は、生産性の点から同じであることが好ましい。
(清掃部)
清掃部4は、側面視で円弧状に湾曲し、かつ先端に向かうにつれて細くなる先細り形状(ピック状)の樹脂製の部材である。この例の清掃部4の曲率は、アーム部3の曲率と同等になっている。一対の清掃部4は、それらの先端同士が互いに対向するように配置されている。
なお、清掃部4の形状は、スムースに歯間に挿入でき、充分な清掃力が得られる形状であればよく、スティック状、波状、シボ加工等による凹凸面を有する板状、へら状、コーン状等を採用することもできる。
一対の清掃部4の互いの先端は近接している。一対の清掃部4の互いの先端の距離は、例えば、1.0〜5.0mmとされる。
清掃部4の材料としては、例えば、熱可塑性エラストマー、シリコンゴム、ウレタンゴム等の軟質樹脂が好ましい。これにより、歯間に挿入された時の緩衝効果が高くなるため、歯牙や歯茎への違和感が少なくなり、また矯正装置やインプラントを傷めることが抑制されやすくなる。
清掃部4には、清掃力を向上させる目的で、シリカ、炭酸カルシウム等の粉末材料が配合されていてもよい。
アーム部3の先端に清掃部4を設ける態様としては、清掃部4がアーム部3と一体に成形される態様であってもよく、アーム部3とは別に成形した清掃部4がアーム部3の先端に取り付けられるか、又は埋め込まれた態様であってもよい。
この例の清掃部4の外面には、放射状に突出する複数本のフィラメントからなるブラシ材6が設けられている。ブラシ材6が設けられることで、歯垢の除去性が高くなる。ブラシ材6は、一体成形毛であってもよく、放電加工等により形成された二次成形毛であってもよい。
ブラシ材6の材料としては、例えば、ポリアミド(ナイロン)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)等の熱可塑性樹脂が挙げられる。
(接続部)
接続部5は、対向する清掃部4の先端同士を接続する部材であり、清掃部4及び接続部5を咬合面側から歯間に挿入する際に切断される。この例の接続部5は、線状の部材になっている。接続部5の長さは、接続部5が無い場合の一対の清掃部の互いの先端同士の距離と同じになっている。
未使用の状態において、歯間清掃用具1の先端側の側面視形状は、ネック部2b、アーム部3、清掃部4及び接続部5が繋がった円形状又は楕円形状になっている。図4に示すように、接続部5が切断された後の清掃部4の先端同士は、離間し、かつ互いに対向した状態となる。
接続部5は、清掃部4と一体に形成されている。これにより、一対の清掃部4と接続部5を一度に成形できるため、一対の清掃部4を別々に成形する場合に比べて成形性に優れ、歯間清掃用具1の生産性が高まる。清掃部4と接続部5とは、軟質樹脂によって一体に形成されていることが好ましい。これにより、歯間に挿入する際に接続部5が切断されやすくなる。また、緩衝効果が高くなることで、矯正装置やインプラントを傷めにくく、歯肉、歯牙、歯茎等に優しい使用性に優れたものとなる。
接続部5が、歯間に挿入する際に歯と歯が接触する部分、いわゆる接触点で切断されるようにする態様としては、特に限定されず、例えば、接触点を通過する際に加わる力によって切断されるように太さが調整された態様が挙げられる。
接続部5の太さは、材料によって適宜設定すればよく、例えば、軟質樹脂の場合、0.1〜1.0mmとすることができる。
(使用方法)
以下、歯間清掃用具1の使用方法について説明する。
初回の使用時には、一対の清掃部4のそれぞれの先端が接続部5によって接続されているため、未使用の歯間清掃用具1であることが容易に判別できる。このように、歯間清掃用具1はバージン性を有している。
例えば、下顎の歯間を清掃する際には、図3に示すように、歯間清掃用具1における把持部2の本体部2aを把持し、ネック部2b、アーム部3、清掃部4及び接続部5の部分を口腔内に入れ、清掃部4及び接続部5を歯列Tの歯間に上方(咬合面側)から挿入する。このとき、図4に示すように、歯間の接触点Cを通過する際に接続部5が切断され、一対の清掃部4のそれぞれの先端が互いに離間した状態となる。アーム部3が弾力性を有する場合、歯間に挿入する際にアーム部3が弾性的に拡開することで接続部5が容易に切断される。
次いで、この状態から、歯間清掃用具1を舌側にさらに押し込むことで、舌側の清掃部4が歯間から舌側に出るとともに、唇側の清掃部4がより歯間に入り込む。そして、歯間清掃用具1を唇側に戻すことで、唇側の清掃部4が歯間から唇側に出るとともに、舌側の清掃部4が歯間に入り込む。この操作を繰り返すことで、歯間を唇側(頬側)及び舌側(口蓋側)の双方から清掃することができる。
このように、歯間清掃用具1を用いることで、高度な技術や面倒な操作を必要とすることなく、効率的に歯間を清掃することができる。
2度目以降の使用時には、接続部5が切断され、一対の清掃部4のそれぞれの先端が互いに離間した状態となっているため、既に使用されたことのある歯間清掃用具1であることが容易に判別できる。2度目以降の使用時においても、初回の使用時と同様に、清掃部4を歯列Tの歯間に上方(咬合面側)から挿入し、その状態で歯間清掃用具1を把持部2の軸方向に前後させることで、歯間を唇側及び舌側の双方から清掃することができる。
(作用効果)
以上説明した本発明の歯間清掃用具においては、一対の清掃部の先端同士が、歯間に挿入する際に切断される接続部によって接続されているため、バージン性があり、未使用のものと既に使用されたものとを容易に判別できる。そのため、使用者に安心感を与えることができる。
また、本発明の歯間清掃用具は、一対の清掃部と接続部が一体に形成されているために、接続部がなく清掃部が離間している場合に比べて、成形が容易で生産性が高い。
また、歯間に対して唇側又は唇側の一方向から挿入する従来の歯間ブラシは、清掃力に優れるが、唇側と舌側の2方向から歯間に挿入して清掃する必要があり、歯間の数の2倍の清掃作業が必要となる。特に、舌側からの歯間ブラシを挿入するには慣れと技術が必要である。一方、デンタルフロスは歯間の咬合面側から容易に挿入でき、特別な技術を要しないものの、歯間ブラシに比べて清掃力が低い。
これらに対して、本発明の歯間清掃用具を用いれば、歯間の咬合面側から歯間に挿入し、その状態で舌側又は唇側に前後させることで、歯間を唇側(頬側)及び舌側(口蓋側)の双方から効率的に清掃することができ、高度な技術や面倒な操作も必要としない。このように、本発明の歯間清掃用具は、従来の歯間ブラシの清掃力とデンタルフロスの使用性の両方を併せ持つ。
さらに、本発明の歯間清掃用具は、矯正装置やインプラントも効率的に清掃でき、またワイヤーを使用していないため、繊細な矯正装置やインプラントを傷めにくい。
なお、本発明の歯間清掃用具は、前記した歯間清掃用具1には限定されない。
例えば、本発明の歯間清掃用具は、一対の清掃部の互いの距離が極めて近い先端同士を接続部が接続している、いわゆる点付けのものであってもよい。具体的には、例えば、図5に例示した歯間清掃用具1Aであってもよい。図5における図2と同じ部分は同符号を付して説明を省略する。歯間清掃用具1Aは、線状の接続部5の代わりに、点状の接続部5Aを備える以外は、歯間清掃用具1と同じである。
歯間清掃用具1Aにおいても、一対の清掃部4の先端同士が、歯間挿入時に切断される接続部5Aによって接続されているため、バージン性があり、未使用のものと既に使用されたものとを容易に判別できる。また、一対の清掃部4と接続部5Aが一体に形成されているために、接続部がなく清掃部が離間している場合に比べて、成形が容易で生産性が高い。
本発明の歯間清掃用具は、アーム部に蛇腹構造、ヒンジ構造等を採用して弾性力を付与した歯間清掃用具であってもよい。
また、一対のアーム部を把持部の本体部の軸線方向と平行な直線状とし、該一対のアーム部のそれぞれから内側に直交するように清掃部が設けられ、それら清掃部の先端同士が接続部で接続された歯間清掃用具としてもよい。
本発明の歯間清掃用具は、清掃部の表面にブラシ材を設けず、清掃部の表面にシボ加工等により凹凸を形成したものであってもよい。
[歯間清掃用具の製造方法]
本発明の歯間清掃用具の製造方法は、前述した本発明の歯間清掃用具を製造する方法である。本発明の歯間清掃用具の製造方法においては、二色成形を採用することが好ましい。具体的には、例えば、下記の一次成形工程及び二次成形工程を有する方法が挙げられる。
一次成形工程:把持部及び一対のアーム部を一体に成形する工程。
二次成形工程:一対のアーム部のそれぞれの先端に一対の清掃部及び接続部を一体に成形する工程。
以下、本発明の歯間清掃用具の製造方法の一例として、歯間清掃用具1の製造方法について説明する。
(一次成形工程)
例えば、把持部2及び一対のアーム部3が一体となった部品の形状と相補的な形状のキャビティを備える一次金型を用いて、一次樹脂により射出成形を行う。
成形に用いる一次樹脂としては、PP、PE等の樹脂が使用でき、PPが好ましい。
なお、一次成形工程においては、二次成形工程で二次樹脂が射出された際に溶融熱によって溶解する糸状の連結部によって、一対のアーム部3の互いの先端同士を一時的に繋いでもよい。これにより、一次成形工程で得られた一次成形品を二次金型に装填する際の操作性が向上する。
(二次成形工程)
二次成形工程では、把持部2、一対のアーム部3、一対の清掃部4及び接続部5が一体となった部品の形状に相補的な形状のキャビティを備える二次金型に、一次成形品を装填した状態で、二次樹脂により射出成形を行う。これにより、一対のアーム部3のそれぞれの先端に一対の清掃部4及び接続部5を一体に形成される。二次樹脂としては、軟質樹脂が好ましく、熱可塑性エラストマーがより好ましい。
ブラシ材6は、二次成形工程において一体成形毛として成形してもよく、二次成形工程の後に、放電加工等により二次成形毛として形成してもよい。
特許文献3のような接続部を備えない従来の歯間清掃用具を二色成形で製造する際には、一対の清掃部のそれぞれを成形するために二次樹脂を射出するゲートが少なくとも2つ必要であった。これに対して、この二次成形工程では、一対の清掃部4及び接続部5を一体に成形するため、二次樹脂を射出するゲートは1つあれば足りる。そのため、二次金型の構造をより簡便にでき、歯間清掃用具の製造が容易で生産性が高い。
一次成形品が前記連結部を備える場合には、二次樹脂を射出させた際の溶融熱によって前記連結部を溶解させ、アーム部3の先端同士の一次樹脂による一時的な接続を切りつつ、清掃部4及び接続部5を成形する。この場合は、形成される接続部5に連結部が残存しにくく、歯間挿入時に接続部5が切断されやすくなる点から、二次金型のキャビティにおける接続部5を形成する部分に二次樹脂を射出することが好ましい。また、二次樹脂の樹脂圧を連結部が溶解しやすい範囲に制御するために、二次金型内の二次樹脂の流路において、連結部に向かって射出される手前に樹脂溜まりが形成されるようにしてもよい。
二次成形工程においては、二次樹脂を一次成形品における把持部2やアーム部3の方まで流し、一次樹脂の外面の少なくとも一部が二次樹脂で被覆された把持部2やアーム部3を形成してもよい。把持部2やアーム部3において一次樹脂の外面を二次樹脂で被覆することで、操作時における把持部2やアーム部3の口中、歯牙への当たり心地が向上する。
以上説明した本発明の歯間清掃用具の製造方法によれば、未使用のものと既に使用されたことのあるものとの判別が容易である歯間清掃用具を、高い生産性で製造できる。
なお、本発明の歯間清掃用具の製造方法は、二色成形を採用する方法には限定されず、歯間に挿入する際に接続部が切断されて本発明の効果が得られる範囲であれば、一色成形により製造する方法であってもよい。
1 歯間清掃用具
2 把持部
2a 本体部
2b ネック部
3 アーム部
4 清掃部
5 接続部
6 ブラシ材
C 接触点

Claims (3)

  1. 把持部と、
    前記把持部の先端に設けられた一対のアーム部と、
    前記一対のアーム部のそれぞれの先端に設けられ、互いの先端同士が対向する一対の清掃部と、
    前記清掃部と一体に形成され、前記清掃部の先端同士を接続する接続部と、を備え、
    前記アーム部と前記清掃部のうち少なくとも一方は、前記清掃部の先端を歯間の咬合面側から歯間に挿入できる弾力性を有し、
    前記清掃部及び前記接続部を咬合面側から歯間に挿入した時に前記接続部が切断される、樹脂製の歯間清掃用具。
  2. 前記清掃部及び前記接続部が軟質樹脂により一体に形成されている、請求項1に記載の歯間清掃用具。
  3. 請求項1に記載の歯間清掃用具を製造する方法であって、下記の一次成形工程及び二次成形工程を有する歯間清掃用具の製造方法。
    一次成形工程:前記把持部及び前記一対のアーム部を一体に成形する工程。
    二次成形工程:前記一対のアーム部のそれぞれの先端に前記一対の清掃部及び前記接続部を一体に成形する工程。
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