JP2016165245A - 油中水型クリーム用改良材 - Google Patents

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Abstract

【課題】口どけや呈味発現に優れ、油性感が低減された油中水型クリームを提供すること。【解決手段】乳由来のリン脂質及び乳タンパク質を含有し、乳由来のリン脂質1質量部に対し乳タンパク質を1〜15質量部含有するpH2.5〜6.4の水性液である油中水型クリーム用改良材を使用することにより、解決できる。油中水型クリーム用改良材は有機酸を含有することが好ましい。前記有機酸は、フィチン酸であることが好ましい。pHはpH4.0〜6.0であることが好ましい。【選択図】なし

Description

本発明は、口どけや呈味発現に優れ、油性感が低減された油中水型クリームを得ることのできる、油中水型クリーム用改良材に関する。
従来より、油脂を連続相とする油中水型乳化物の口溶けや呈味発現の向上、油性感低減に関しては数多くの検討が行われてきた。油中水型乳化物のうち、甘味料や香料、風味素材などを配合し、必要によりクリーミング等の気相導入を加えることによって得られるバタークリームに代表される油中水型クリームは、油相が最外相となるため細菌汚染に対する抵抗性が高く保存性が良好であるという特徴を生かし、保存性が高い製菓・製パン用フィリングクリームとして広く使用されている。油中水型クリームは生地練り込み油脂等と異なり、油中水型クリームそのものを直接喫食するため、特に口どけや呈味発現、油性感の違いを感じやすい。しかし、油中水型クリームには、高温(夏季など30℃以上の環境)での保型性を付与するため一定量の高融点油脂を含有させることが多く、その結果、油中水型クリームは、口どけや呈味発現の劣ったものとなったり、油性感の強いものとなりやすかった。
そのため上記課題に対し、主に(1)油脂組成の面から、及び(2)油脂以外の添加成分の面から開発が行われている。
(1)の油脂組成の面からのアプローチとしては、例えば特許文献1〜特許文献3が挙げられる。しかしながら、油脂組成の面からのアプローチは効果が大きいものの、主成分である油脂配合が大きく制約を受けるうえ、耐熱性と口どけ・呈味発現とを両立するのはなお課題の残るものであった。
一方、(2)の油脂以外の添加成分の面からのアプローチとしては、例えば特許文献4〜特許文献7が挙げられる。
特許文献4では、油中水中油型乳化物の水相中に少なくとも卵黄と糖類とを含む油中水中油型乳化油脂組成物について開示されている。特許文献5では、主要構成脂肪酸がエルカ酸であり、HLBが5以下のポリグリセリン脂肪酸エステルを含有する油中水型乳化油脂組成物について開示されている。特許文献6では、微結晶セルロース、水溶性ヘミセルロース及びアラビアガムから選ばれる1種以上と、カルシウム反応性の多糖類を含む油中水型乳化組成物について開示されている。特許文献7では、乳由来の固形分中のリン脂質の含有量が2重量%以上である乳原料を含む油中水型可塑性乳化油脂組成物について開示されている。
しかし、特許文献4に開示されている発明は、風味面での個性が強い卵黄が必須であるため、用途が限定されてしまう。また、特許文献5〜7に開示されている発明は、口どけは改善されるものの、呈味発現や油性感の面では改善の余地があった。
特開昭62−22547号公報 特開2002−161294号公報 特開2005−60614号公報 特開平5−130843号公報 特開2006−129785号公報 特開2004−267166号公報 特開2004−267166号公報
よって本発明の目的は、口どけや呈味発現に優れ、油性感が低減された油中水型クリームを得ることができる油中水型クリーム用改良材を提供することにある。
本発明者等は、上記課題を解決すべく種々検討したところ、乳由来のリン脂質及び乳タンパク質を含有し、乳由来のリン脂質1質量部に対し乳タンパク質を1〜15質量部含有するpH2.5〜6.4の水性液を油中水型クリームに含有させることで、上記の課題を解決できることを見出した。本発明は上記知見に基づいて完成されたものである。
本発明の油中水型クリーム用改良材によれば、口どけや呈味発現に優れ、油性感が低減された油中水型クリームを得ることができる。
以下、本発明の油中水型クリーム用改良材について詳述する。
本発明の油中水型クリーム用改良材は、乳由来のリン脂質及び乳タンパク質を含有し、乳由来のリン脂質1質量部に対し乳タンパク質を1〜15質量部、好ましくは1.2〜13質量部、より好ましくは1.5〜10質量部、最も好ましくは2〜5質量部含有するpH2.5〜6.4の水性液である。
本発明の油中水型クリーム用改良材は、乳由来のリン脂質と乳タンパク質との比率が重要である。上記水性液中における乳タンパク質の含有量が、乳由来のリン脂質1質量部に対して1質量部よりも少なかったり、15質量部よりも多いと、口どけや呈味発現の改善効果が見られないうえ、油中水型クリームに雑味が生じてしまう場合がある。
なお、上記水性液中の乳由来のリン脂質の含有量は、該水性液の固形分を基準として好ましくは2質量%以上、より好ましくは3質量%以上、最も好ましくは5質量%以上である。
乳由来のリン脂質としてはホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルイノシトール、スフィンゴミエリン、リゾリン脂質等が挙げられる。
また、上記水性液中の乳タンパク質の含有量は、該水性液の固形分を基準として好ましくは20〜40質量%、より好ましくは23〜37質量%、最も好ましくは25〜35質量%である。
上記乳タンパク質としては、例えばα−ラクトアルブミンやβ−ラクトグロブリン、ラクトアルブミン等のホエイタンパク質、カゼイン、またこれらの乳タンパク質を含有する脱脂粉乳、全粉乳、トータルミルクプロテイン等が挙げられる。
また、本発明の油中水型クリーム用改良材である上記水性液中の固形分含量は2〜60質量%が好ましく、5〜50質量%がより好ましく、10〜40質量%が最も好ましい。
本発明において、水性液とは、水溶液のほか、水相を主体として少量の油溶性成分が分散した水中油型乳化物を含むものとする。粉末状や顆粒状などの性状であると分散性が損なわれるためか、本発明の効果を発揮できない。
また、本発明の油中水型クリーム用改良材である上記水性液は、pHが2.5〜6.4であることが必要である。pHがこの範囲から外れると本発明の効果が得られない。上記pHは好ましくはpH4.0〜6.0、より好ましくは4.7〜5.8である。
上記水性液がpH2.5〜6.4となるように調整する方法としては、たとえば上記「乳由来のリン脂質1質量部に対し乳タンパク質を1〜15質量部含有する水性液」に対し酸を添加し該水性液のpHを2.5〜6.4となるように調整する方法、該水性液を乳酸醗酵させて該水性液のpHを2.5〜6.4となるように調整する方法等が挙げられる。
次に本発明の油中水型クリーム用改良材である上記水性液を得る方法について述べる。
上記水性液は、乳由来のリン脂質及び乳タンパク質、あるいはこれらを含有する原料を使用し、乳由来のリン脂質含有量1質量部に対し乳タンパク質が1〜15質量部、好ましくは1.2〜13質量部、より好ましくは1.5〜10質量部、最も好ましくは2〜5質量部となるように混合するか、あるいは水又は水性液に溶解すること、さらにpHが2.5〜6.4、好ましくは4.0〜6.0、より好ましくは4.7〜5.8となるように調整することにより得ることができる。
上記水性液を得るために、上記乳由来のリン脂質含有量と乳タンパク質含有量とするには、リン脂質含有量1質量部に対し乳タンパク質が1〜15質量部を含有する乳原料そのもの(以下、単に「乳原料」ということもある)を使用する方法のほか、乳由来のリン脂質を多く含有する原料と乳タンパク質を多く含有する原料を、乳由来のリン脂質1質量部に対し乳タンパク質が1〜15質量部となるように混合する方法、また乳由来のリン脂質及び乳タンパク質を多く含有する原料へ乳由来のリン脂質及び/又は乳タンパク質を添加し、乳由来のリン脂質1質量部に対し乳タンパク質を1〜15質量部となるように調整する方法等が挙げられる。
本発明においては上記方法の中でも、上記乳原料を使用することが、雑味を生じることなく本発明の効果を発揮できる点で好ましい。
上記乳原料の具体的な例としては、クリーム又はバターからバターオイルを製造する際に生じる水相成分があげられ、牛乳、ヤギ乳、ヒツジ乳、人乳などの乳から製造されたものであるのが好ましく、特に牛乳から製造されたものであるのが好ましい。
上記のクリームからバターオイルを製造する際に生じる水相成分の製造方法は、例えば以下の通りである。まず、牛乳を遠心分離して得られる脂肪濃度30〜40質量%のクリームをプレートで加温し、遠心分離機によってクリームの脂肪濃度を70〜95質量%まで高める。次いで、乳化破壊機で乳化を破壊し、再び遠心分離機で処理することによってバターオイルが得られる。本発明で用いられる上記水相成分は、最後の遠心分離の工程でバターオイルの副産物として発生するものである。
上記のバターからバターオイルを製造する際に生じる水相成分の製造方法は、例えば以下の通りである。まず、バターを溶解機で溶解し熱交換機で加温する。これを遠心分離機で分離することによってバターオイルが得られる。本発明で用いられる上記水相成分は、最後の遠心分離の工程でバターオイルの副産物として発生するものである。該バターオイルの製造に用いられるバターとしては、通常のものが用いられる。
本発明では上記の乳原料をさらに濃縮したものや乾燥したもの、冷凍処理をしたものなどを用いることも可能であるが、最終的に得られる油中水型クリーム用改良材として本発明の効果がより大きい点で、乾燥工程を経ていないものを使用することが好ましい。また、溶剤を用いて濃縮したものは風味上の問題から用いないのが好ましい。
上記乳原料は、均質化処理を行っても良い。均質化処理は1回でも良く、2回以上行っても良い。該均質化処理に用いられる均質化機としては、例えば、ケトル型チーズ乳化釜、ステファンミキサーの様な高速せん断乳化釜、スタティックミキサー、インラインミキサー、バブル式ホモジナイザー、ホモミキサー、コロイドミル、ディスパーミルなどがあげられる。均質化圧力は特に制限はないが、好ましくは0〜100MPaである。2段式ホモゲナイザーを用いて均質化処理をする場合は、例えば、1段目3〜100MPa、2段目0〜5MPaの均質化圧力にて行っても良い。
上記乳原料は、UHT加熱処理を行っても良い。UHT加熱処理の条件としては特に制限はないが、温度条件は好ましくは120〜150℃であり、処理時間は好ましくは1〜6秒である。
本発明では、上記の乳原料中のリン脂質の一部または全部がリゾ化されたリゾ化物を使用することもできるが、風味の面からリゾ化物は使用しない方が好ましい。リゾ化物を使用した場合、得られる油中水型クリームに苦味が生じる場合がある。
なお、該リゾ化物は、乳原料をそのままリゾ化したものや乳原料を濃縮した後にリゾ化したものが挙げられる。これらのリゾ化物は本発明における乳由来のリン脂質の含有量に含めるものとする。
上記の乳原料中のリン脂質をリゾ化する場合には、ホスホリパーゼAで処理する方法が挙げられる。ホスホリパーゼAは、リン脂質分子のグリセロール部分と脂肪酸残基とを結びつけている結合を切断し、この脂肪酸残基を水酸基で置換する作用を有する酵素である。ホスホリパーゼAは、作用する部位の違いによってホスホリパーゼA1とホスホリパーゼA2とに分かれるが、ホスホリパーゼA2が好ましい。ホスホリパーゼA2の場合、リン脂質分子のグリセロール部分の2位の脂肪酸残基が選択的に切り離される。
本発明におけるリン脂質の定量は、例えば以下のような方法にて測定することができる。
ここでは、上記乳原料の場合を例に説明する。但し、抽出方法などについては乳原料の形態などによって適正な方法が異なるため、以下の定量方法に限定されるものではない。
まず、乳原料の脂質をFolch法を用いて抽出する。次いで、抽出した脂質溶液を湿式分解法(日本薬学会編、衛生試験法・注解2000 2.1食品成分試験法に記載の湿式分解法に準じる)にて分解した後、モリブデンブルー吸光度法(日本薬学会編、衛生試験法・注解2000 2.1食品成分試験法に記載のリンのモリブデン酸による定量に準じる)によりリン量を求める。求められたリン量から以下の計算式を用いて乳原料の乳固形分100g中のリン脂質の含有量(g)を求める。
リン脂質(g/100g)=〔リン量(μg)/(乳原料−乳原料の水分(g))×25.4×(0.1/1000)
また、本発明の油中水型クリーム用改良材である上記水性液を得るためにpHが2.5〜6.4となるように調整する方法としては、たとえば「乳由来のリン脂質1質量部に対し乳タンパク質を1〜15質量部含有する水性液」に対し酸を添加し該水性液のpHを2.5〜6.4となるように調整する方法、該水性液を乳酸醗酵させて該水性液のpHを2.5〜6.4となるように調整する方法等が挙げられる。
本発明においては、簡便かつ効率的であるほか、酸の種類を適宜変えることにより風味を調節することも可能となるため、酸を添加しpH2.5〜6.4となるように調整する方法が好ましい。
酸を添加する場合において使用する酸は無機酸であっても有機酸であってもよいが、有機酸であることが好ましい。該有機酸としては、酢酸、乳酸、クエン酸、グルコン酸、フィチン酸、ソルビン酸、アジピン酸、コハク酸、酒石酸、フマル酸、リンゴ酸、アスコルビン酸等が挙げられ、果汁、濃縮果汁、発酵乳、ヨーグルトなどの有機酸を含有する飲食品も用いることができるが、本発明においてはより酸味が少なく、風味に影響しない点でフィチン酸、及び/またはグルコン酸を使用することが好ましい。
本発明では、上記水性液を調製する途中及び/又は調製した後、均質化機にて均質化するのが好ましい。均質化処理は1回でも良く、2回以上行っても良い。該均質化処理に用いられる均質化機としては、例えば、ケトル型チーズ乳化釜、ステファンミキサーの様な高速せん断乳化釜、スタティックミキサー、インラインミキサー、バブル式ホモジナイザー、ホモミキサー、コロイドミル、ディスパーミルなどがあげられる。均質化圧力は好ましくは0〜100MPaである。2段式ホモゲナイザーを用いて均質化処理をする場合は、例えば、1段目3〜100MPa、2段目0〜5MPaの均質化圧力にて行なっても良い。
さらに必要に応じてUHT加熱処理を行っても良い。UHT加熱処理の条件としては特に制限はないが、温度条件は好ましくは120〜160℃、さらに好ましくは130〜150℃、最も好ましくは139〜146℃であり、処理時間は好ましくは1〜6秒、さらに好ましくは2〜6秒、最も好ましくは4〜6秒である。
上記の均質化処理とUHT加熱処理は、均質化処理のみを行っても良く、UHT加熱処理のみを行って良く、UHT加熱処理の前及び/または後に均質化処理を行っても良い。
そして急速冷却、徐冷却などの冷却操作を行っても良い。
次に、本発明の油中水型クリーム用改良材を含有する本発明の可塑性油脂組成物について説明する。
本発明の油中水型クリーム用改良材は水性液として油中水型クリーム製造時の原材料として添加したり、あるいは油中水型クリームへ直接添加することもできるが、油中水型クリーム中でより均一に分散し本発明の効果を高めることができる点で、油中水型クリーム用改良材を含有する可塑性油脂組成物として利用することが好ましい。
本発明の油中水型クリーム用改良材を可塑性油脂組成物へ含有させる際には、好ましくは該油中水型クリーム用改良材を水相に含有させる。本発明の油中水型クリーム用改良材の好ましい含有量は、可塑性油脂組成物の油脂100質量部に対し、油中水型クリーム用改良材が0.5〜15質量部、より好ましくは1.0〜8.0質量部、もっとも好ましくは1.5〜6.0質量部である。
油中水型クリーム用改良材の含有量が0.5質量部よりも少ないと、本発明の効果が不十分となる場合があり、15質量部よりも多いと、雑味が生じてしまう場合があるため好ましくない。
また、上記油中水型クリーム用改良材に含まれる乳リン脂質を基準とした場合の、油中水型クリーム用改良材の好ましい含有量は、可塑性油脂組成物の油脂100質量部に対し、油中水型クリーム用改良材に含まれる乳リン脂質が0.01〜0.6質量部、より好ましくは0.02〜0.4質量部、もっとも好ましくは0.05〜0.25質量部である。
本発明の可塑性油脂組成物で使用可能な油脂としては、例えば、パーム油、パーム核油、ヤシ油、コーン油、綿実油、大豆油、ナタネ油、米油、ヒマワリ油、サフラワー油、オリーブ油、キャノーラ油、牛脂、乳脂、豚脂、カカオ脂、魚油、鯨油等の各種植物油脂及び動物油脂、並びにこれらに水素添加、分別及びエステル交換から選択される1又は2以上の処理を施した加工油脂等が挙げられる。これらの油脂は、単独で用いることもでき、又は2種以上を組み合わせて用いることもできる。
上記油脂の含有量は、本発明の可塑性油脂組成物中、好ましくは50〜99質量%、より好ましくは60〜98質量%、更に好ましくは70〜95質量%である。
尚、本発明の可塑性油脂組成物に、後述するその他の原料として油脂を含有する副原料を使用した場合は、上記油脂の含有量には、それらの副原料に含まれる油脂分も含めるものとする。
本発明では、可塑性油脂組成物は、油中水型乳化型であることが好ましい。なお、上記油中水型には油中水中油型を含むものとする。
本発明の可塑性油脂組成物の水分の含有量は、上記油中水型クリーム用改良材や後述するその他の原料に含まれる水分も含め、好ましくは0.5〜50質量%、より好ましくは1〜40質量%、更に好ましくは2〜30質量%である。
本発明の可塑性油脂組成物は、必要に応じ一般の可塑性油脂組成物に使用することのできる上記以外のその他の原料を使用することができる。該その他の原料としては、例えば、乳化剤、澱粉類、食塩や塩化カリウム等の塩味剤、酢酸、乳酸、グルコン酸等の酸味料、牛乳・練乳・脱脂粉乳・酵素・カゼイン・ホエーパウダー・バター・クリーム・ナチュラルチーズ・プロセスチーズ・発酵乳等の乳や乳製品、糖類や糖アルコール類、ステビア、アスパルテーム等の甘味料、β−カロチン、カラメル、紅麹色素等の着色料、トコフェロール、茶抽出物等の酸化防止剤、小麦蛋白や大豆蛋白等の植物蛋白卵及び各種卵加工品、着香料、調味料、pH調整剤、食品保存料、日持ち向上剤、果実、果汁、コーヒー、ナッツペースト、香辛料、カカオマス、ココアパウダー、穀類、豆類、野菜類、肉類、魚介類等の食品素材や食品添加物が挙げられる。
次に、本発明の可塑性油脂組成物の製造方法について説明する。
上述したように本発明における油中水型の乳化形態には、油中水型、及び油中水中油型の乳化形態を含むが、以下の説明では、代表例として、油中水型の乳化形態の場合の製造方法について詳述する。
先ず、水に、上記油中水型クリーム用改良材、必要に応じ乳化剤等その他の成分を添加、混合して水相を用意する。これとは別に、油脂に、必要に応じその他の成分を添加、混合して油相を用意する。
これらの水相と油相は好ましくは60℃以上に加温し、添加した成分を完全に溶解しておくことが好ましい。
次に、上記水相と上記油相とを混合乳化して油中水型乳化物を得る。そして、該油中水型乳化物を殺菌処理するのが望ましい。殺菌処理の方法は、タンクでのバッチ式でも、プレート型熱交換機や掻き取り式熱交換機を用いた連続式でも構わない。
続いて、上記油中水型乳化物を冷却し、必要に応じて可塑化して、油中水型の乳化形態の本発明の可塑性油脂組成物を得る。冷却、可塑化する機器としては、密閉型連続式チューブ冷却機、例えば、ボテーター、コンビネーター、パーフェクター等のマーガリン製造機やプレート型熱交換機等が挙げられ、また、開放型のダイアクーラーとコンプレクターの組み合わせ等も挙げられる。
また、油中水型の乳化形態の本発明の可塑性油脂組成物を製造する際の何れかの製造工程で、窒素、空気等を含気させても、させなくても構わない。
このようにして得られる本発明の可塑性油脂組成物において、上記油相と上記水相との割合は、質量比率で、好ましくは50〜99:1〜50、更に好ましくは60〜98:2〜40、最も好ましくは70〜95:5〜30である。
次に、本発明の油中水型クリームについて説明する。
本発明の油中水型クリームは、上述した本発明の油中水型クリーム用改良材及び/又は上述した本発明の可塑性油脂組成物を含有するものである。
すなわち、本発明の油中水型クリームでは、油中水型クリーム用改良材をそのまま添加してもよく、また上記油中水型クリーム用改良材を含有する可塑性油脂組成物の形態で添加してもよい。上記油中水型クリーム用改良材と上記可塑性油脂組成物を併用することももちろん可能である。
本発明の油中水型クリームにおける、上記油中水型クリーム用改良材又は可塑性油脂組成物の含有量は、好ましくは油中水型クリームに含まれる油脂100質量部に対し、油中水型クリーム用改良材として好ましくは0.5〜15質量部、より好ましくは1.0〜8.0質量部、最も好ましくは1.5〜6.0質量部となるように添加する。(可塑性油脂組成物では含有する油中水型クリーム用改良材として算出)
本発明の油中水型クリームにおける、上記油中水型クリーム改良材及び/又は可塑性油脂組成物の含有量について、油中水型クリーム用改良材及び/又は可塑性油脂組成物に含まれる乳リン脂質を基準とした場合は、油脂100質量部に対し、該乳リン脂質が0.01〜0.6質量部、より好ましくは0.02〜0.4質量部、もっとも好ましくは0.05〜0.25質量部となるように油中水型クリーム用改良材及び/又は可塑性油脂組成物を添加する。
また、本発明の油中水型クリームには、上記油中水型クリーム改良材又は可塑性油脂組成物以外に、通常、油中水型クリームに使用されることが知られているその他の原料を、本発明の目的を損なわない限り、任意に使用することができる。
上記その他の原料としては、食用油脂、乳化剤、澱粉類、繊維類、増粘多糖類等の安定剤、乳蛋白質以外の蛋白質、卵類、糖類、果実、果汁、ジャム、カカオ及びカカオ製品、ナッツペースト、香辛料、水、茶、酒類、穀類、豆類、野菜類、肉類、魚介類、コーヒー及びコーヒー製品等の呈味成分、酢酸、乳酸、グルコン酸等の酸味料、調味料、酵素、着香料、着色料、食品保存料、日持ち向上剤、酸化防止剤、pH調整剤等の食品素材や食品添加物が挙げられる。
以下、本発明の可塑性油脂組成物を含有する本発明の油中水型クリームの場合の好ましい製造方法について述べる。
本発明の油中水型クリームは、上述した本発明の可塑性油脂組成物をクリーミングし、ここに、糖類、卵類、乳、呈味素材等を配合して得られる。
本発明の油中水型クリームにおいて、本発明の可塑性油脂組成物の使用量は、油中水型クリームの用途や乳化形態等により異なるものであり、特に限定されるものではないが、おおよそ油中水型クリーム中に40〜95質量%である。
このようにして得られた本発明の油中水型クリームの用途としては、練り込み用、折り込み用、フィリング用、サンド用、トッピング用、スプレッド用、スプレー用、コーティング用等、製菓・製パン分野、調理分野、惣菜分野において広く使用することができるが、本発明の油中水型クリームは口どけや呈味発現に優れ、油性感が抑制されたものであることから、製菓・製パン分野におけるフィリング用、サンド用、トッピング用、スプレッド用として特に好適に用いることができる。
最後に、本発明の油中水型クリームの呈味発現改善方法について説明する。
本発明の油中水型クリームの呈味発現改善方法は、油中水型クリームに下記水性液を含有させるものである。
水性液:乳由来のリン脂質及び乳タンパク質を含有し、乳由来のリン脂質1質量部に対し乳タンパク質を1〜15質量部含有;pHが2.5〜6.4。
以下、本発明を実施例及び比較例により更に詳細に説明するが、本発明は、これらの実施例及び比較例により何等制限されるものではない。
油中水型クリーム用改良材の製造(実施例1〜4、比較例1)
[表1]に記載した配合のうち、酸(フィチン酸)以外の成分を55℃条件下で攪拌しながら混合し、続いて酸(フィチン酸)を添加してそれぞれpHを調整した後、3MPaの圧力で均質化し、実施例1〜4からそれぞれ本発明の油中水型クリーム用改良材A〜Dを得た。また、下記乳原料Aをそのまま3MPaの圧力で均質化し、比較のための水性液Eとした(比較例1)。なお、水性液Eは、乳タンパク質を、乳由来のリン脂質1質量部に対して2.84質量部含有するものであった。
なお、表1に記載した原料のうち、乳原料A、及び、バターミルク濃縮物については以下の製造方法によって得られたものであり、そのリン脂質含量及び乳タンパク質含量についても記載した。
なお、各原料中の乳リン脂質、乳タンパク質含有量は以下の通りである。
乳原料A:クリームからバターオイルを製造する際に生じる水相成分の濃縮物(リン脂質含有量3.7質量%、タンパク質含有量10.5質量%、乳固形分38質量%、及び乳固形分中のリン脂質の含有量9.7質量%、pH6.5)
バターミルク濃縮物:生クリーム(油分:47質量%)100質量部を10℃条件下でチャーニングし、続いて濾過を行って濾液(43質量部)を回収し、バターミルクを得た。続いて、得られたバターミルクを液量がおおよそ三分の一程度になるように濃縮し、バターミルク濃縮物を得た。(バターミルク濃縮物のリン脂質含有量0.53質量%、タンパク質含有量10.9質量%、乳固形分33質量%)
Figure 2016165245
<エステル交換油脂Aの製造>
パーム核油とパーム極度硬化油を70:30で混合した配合油100質量部に対し、触媒として0.1質量部のナトリウムメチラートを添加し、80℃で30分間ランダムエステル交換反応を行い、常法により精製して、エステル交換油脂Aを得た。
〔実施例5〕
エステル交換油脂Aとコーン油を70:30で混合した配合油88質量部、グリセリン脂肪酸エステル0.5質量部からなる油相と、水11質量部、油中水型クリーム用改良材A0.5質量部からなる水相とを、45〜55℃の温度で混合乳化した。続いて80℃にて15秒間殺菌し、次いでコンビネーターにて急冷可塑化して、本発明の可塑性油脂組成物Aを得た。
〔実施例6〕
エステル交換油脂Aとコーン油を70:30で混合した配合油88質量部、グリセリン脂肪酸エステル0.5質量部からなる油相と、水8.5質量部、油中水型クリーム用改良材B3質量部からなる水相とを、45〜55℃の温度で混合乳化した。続いて80℃にて15秒間殺菌し、次いでコンビネーターにて急冷可塑化して、本発明の可塑性油脂組成物Bを得た。
〔実施例7〕
エステル交換油脂Aとコーン油を70:30で混合した配合油88質量部、グリセリン脂肪酸エステル0.5質量部からなる油相と、水8.5質量部、油中水型クリーム用改良材C3質量部からなる水相とを、45〜55℃の温度で混合乳化した。続いて80℃にて15秒間殺菌し、次いでコンビネーターにて急冷可塑化して、本発明の可塑性油脂組成物Cを得た。
〔実施例8〕
エステル交換油脂Aとコーン油を70:30で混合した配合油88質量部、グリセリン脂肪酸エステル0.5質量部からなる油相と、水8.5質量部、油中水型クリーム用改良材D3質量部からなる水相とを、45〜55℃の温度で混合乳化した。続いて80℃にて15秒間殺菌し、次いでコンビネーターにて急冷可塑化して、本発明の可塑性油脂組成物Dを得た。
〔実施例9〕
エステル交換油脂Aとコーン油を70:30で混合した配合油88質量部、グリセリン脂肪酸エステル0.5質量部からなる油相と、水10質量部、油中水型クリーム用改良材A1.5質量部からなる水相とを、45〜55℃の温度で混合乳化した。続いて80℃にて15秒間殺菌し、次いでコンビネーターにて急冷可塑化して、本発明の可塑性油脂組成物Eを得た。
〔実施例10〕
エステル交換油脂Aとコーン油を70:30で混合した配合油88質量部、グリセリン脂肪酸エステル0.5質量部からなる油相と、水8.5質量部、油中水型クリーム用改良材A3質量部からなる水相とを、45〜55℃の温度で混合乳化した。続いて80℃にて15秒間殺菌し、次いでコンビネーターにて急冷可塑化して、本発明の可塑性油脂組成物Fを得た。
〔実施例11〕
エステル交換油脂Aとコーン油を70:30で混合した配合油88質量部、グリセリン脂肪酸エステル0.5質量部からなる油相と、水7質量部、油中水型クリーム用改良材A4.5質量部からなる水相とを、45〜55℃の温度で混合乳化した。続いて80℃にて15秒間殺菌し、次いでコンビネーターにて急冷可塑化して、本発明の可塑性油脂組成物Gを得た。
〔実施例12〕
エステル交換油脂Aとコーン油を70:30で混合した配合油88質量部、グリセリン脂肪酸エステル0.5質量部からなる油相と、水4.5質量部、油中水型クリーム用改良材A7質量部からなる水相とを、45〜55℃の温度で混合乳化した。続いて80℃にて15秒間殺菌し、次いでコンビネーターにて急冷可塑化して、本発明の可塑性油脂組成物Hを得た。
〔実施例13〕
エステル交換油脂Aとコーン油を70:30で混合した配合油88質量部、グリセリン脂肪酸エステル0.5質量部からなる油相と、水1.5質量部、油中水型クリーム用改良材A10質量部からなる水相とを、45〜55℃の温度で混合乳化した。続いて80℃にて15秒間殺菌し、次いでコンビネーターにて急冷可塑化して、本発明の可塑性油脂組成物Iを得た。
〔比較例2〕
エステル交換油脂Aとコーン油を70:30で混合した配合油88質量部、グリセリン脂肪酸エステル0.5質量部からなる油相と、水11.5質量部からなる水相とを、45〜55℃の温度で混合乳化した。続いて80℃にて15秒間殺菌し、次いでコンビネーターにて急冷可塑化して、比較例の可塑性油脂組成物Jを得た。
〔比較例3〕
エステル交換油脂Aとコーン油を70:30で混合した配合油88質量部、グリセリン脂肪酸エステル0.5質量部からなる油相と、水8.5質量部、上記水性液E3質量部からなる水相とを、45〜55℃の温度で混合乳化した。続いて80℃にて15秒間殺菌し、次いでコンビネーターにて急冷可塑化して、比較例の可塑性油脂組成物Kを得た。
〔比較例4〕
エステル交換油脂Aとコーン油を70:30で混合した配合油88質量部、グリセリン脂肪酸エステル0.5質量部、レシチン0.5質量部からなる油相と、水11質量部からなる水相とを、45〜55℃の温度で混合乳化した。続いて80℃にて15秒間殺菌し、次いでコンビネーターにて急冷可塑化して、比較例の可塑性油脂組成物Lを得た。
<油中水型クリームの製造及び評価>
実施例5〜13及び比較例2〜4それぞれで得られた可塑性油脂組成物A〜Lを比重0.35になるまでクリーミングしたもの100質量部に、転化糖液糖40質量部と加糖練乳40質量部を混合し、低速で1分混合し、バタークリームである油中水型クリームA〜Lをそれぞれ得た。
得られた油中水型クリームA〜Lを10人のパネラーにより下記評価基準に従って官能評価をさせ、10人のパネラーの合計点を評価点数とし、結果を下記のようにして[表2]に示した。
44〜50点:◎+、37〜43点:◎、30〜36点:○、10〜29点:△、9点以下:×
<口どけ評価基準>
5点:非常に良好な口どけである
3点:良好な口どけである
1点:ややもたつきが感じられ、やや不良な口どけである
0点:口中での溶解性が悪く、不良な口どけである
<呈味発現の評価基準>
5点:呈味発現が非常に良好である
3点:呈味発現が良好である
1点:呈味発現がやや鈍い
0点:呈味発現が非常に鈍い
<油性感の評価基準>
5点:油性感が少なく、非常になめらかな食感である
3点:油性感が少なく、なめらかな食感である
1点:やや油性感を感じる
0点:油性感が強く不快である
Figure 2016165245

Claims (6)

  1. 乳由来のリン脂質及び乳タンパク質を含有し、乳由来のリン脂質1質量部に対し乳タンパク質を1〜15質量部含有するpH2.5〜6.4の水性液であることを特徴とする油中水型クリーム用改良材。
  2. 有機酸を含有する、請求項1記載の油中水型クリーム用改良材。
  3. 請求項1又は2記載の油中水型クリーム用改良材を含有する、可塑性油脂組成物。
  4. 請求項1又は2記載の油中水型クリーム用改良材を含有する油中水型クリーム。
  5. 請求項3記載の可塑性油脂組成物を含有する、油中水型クリーム。
  6. 乳由来のリン脂質及び乳タンパク質を含有し、乳由来のリン脂質1質量部に対し乳タンパク質を1〜15質量部含有するpH2.5〜6.4の水性液を含有させることを特徴とする油中水型クリームの呈味発現改良方法。

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