JP2016164548A - 光軸調整装置及び光軸調整方法 - Google Patents

光軸調整装置及び光軸調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光線の光軸を所望の方向に容易に調整することができる光軸調整装置を提供する。【解決手段】実施形態の光軸調整装置10によれば、ウェッジプリズム14、16を±90°の範囲で回転操作すると、レーザビームLBは、ウェッジプリズム14、16の回転に伴いX軸方向にのみ偏向し、ビームスポットBSがX軸上を移動する。ビームスポットBSをY軸方向に移動させる場合には、ウェッジプリズム30、32を±90°の範囲で回転操作する。X軸の場合と同様にレーザビームLBは、ウェッジプリズム30、32の回転に伴いY軸方向にのみ偏向し、ビームスポットBSがY軸上を移動する。これらを組み合わせることにより、任意の方向にレーザビームLBを容易に偏向させることができる。【選択図】図8

Description

本発明は、光軸調整装置及び光軸調整方法に係り、特にレーザ干渉測長器のレーザ光源から出射されたレーザビームの光軸を調整する光軸調整装置及び光軸調整方法に関する。
レーザ干渉測長器は、レーザ光源から出射されたレーザビームを2つのレーザビームに分割するとともに、それぞれ異なる光路を通過させた後に干渉させるレーザ干渉器の技術を応用した測長器である。レーザ干渉測長器は、レーザ干渉器がレーザビームを干渉させて生成した干渉縞に基づき、精密な長さを測定するものであり、高精度な長さ測定を実現できるため、工作機械等の産業機器類の評価及び校正に使用されている。
レーザ干渉測長器では、レーザビームの光軸を特定の軸に合わせ込むための光軸調整が行われており、従来では、2枚のウェッジプリズムを用いて光軸調整を行う光軸調整装置が知られている。2枚のウェッジプリズムを回転させることにより、2枚のウェッジプリズムを通過したレーザビームの光線の軌道は円を描く。このとき、2枚のウェッジプリズムが偏角の2倍に相当する円錐角をそれぞれ描くので、2枚のウェッジプリズムを組み合わせると偏角の4倍に相当する円錐角が描かれる。2枚のウェッジプリズムの角度を別々に決定することで、レーザビームの光軸をこの円内の任意の位置に向けることができる。
しかしながら、前述の調整機構ではレーザビームの光軸は歳差運動を行うため、光軸調整を行うためには、2枚のウェッジプリズムの回転動作を交互に複数回繰り返して調整する必要があり、調整作業が煩雑になるという問題があった。
この問題を解決するため、ウェッジプリズムの回転角を小角に制限し、レーザビームの光軸を疑似的に直線に沿って調整できるようにしたものが特許文献1、2に開示されている。
特許文献1の光軸調整装置(ビーム偏向器)は、同一の偏向角を有する第1及び第2のウェッジプリズムを備えている。第1及び第2のウェッジプリズムは、レーザビームの入射光線の光軸を中心に回転自在に設けられ、回転されることにより入射光線の偏向角度を調整する。また、特許文献1の光軸調整装置は、第1及び第2のウェッジプリズムのウェッジ角よりも√2倍のウェッジ角を有する第3のウェッジプリズムを有している。第3のウェッジプリズムは、第1及び第2のウェッジプリズムの間に配置され、第1及び第2のウェッジプリズムの屈折率と光軸のずれを補正している。
特許文献2の光軸調整装置は、2枚のウェッジプリズムをそれぞれ回転させることにより、レーザビームの進行方向を垂直な2方向に独立して変化させて光軸調整を行う。また、特許文献2の光軸調整装置は、ウェッジ角の方向が180°異なる2枚のウェッジプリズムを追加して、2枚のウェッジプリズムのみを独立して回転させることにより、入射レーザビームをほぼ同じ進行方向に出射し、進行方向を2方向に調整している。
WO99/38045号公報 特開2005−345329号公報
特許文献1、2の光軸調整装置は、レーザビームの光軸を鉛直方向及び水平方向に調整(2軸調整とも言う。)するために、2枚のウェッジプリズムを用いているが、調整する光線は、入射光線の光軸に対して大きく偏向してしまうので、更に1枚ないし2枚のウェッジプリズムを用いて補正している。
しかしながら、特許文献1、2の光軸調整装置は、ウェッジプリズムの回転角度を大きく制限しているため、調整範囲が微小角に限られる。また、光軸の歳差運動を相殺できないため、調整する光線の軌道は円弧のままである。よって、特許文献1、2の光軸調整装置は、レーザビームの光軸を所望の方向に容易に調整することができないという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、光線の光軸を所望の方向に容易に調整することができる光軸調整装置及び光軸調整方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様は、同一の偏向角を有する第1及び第2のウェッジプリズムが互いに逆向きに対向配置された第1のプリズム群と、第1のプリズム群の第1及び第2のウェッジプリズムを、第1のプリズム群の中心軸を中心に等角度で互いに逆方向に回転させることにより、第1のプリズム群によって光線を直線的な第1の偏向方向に偏向させる第1の回転機構部と、第1のプリズム群と同軸上に配置され、同一の偏向角を有する第3及び第4のウェッジプリズムが互いに逆向きに対向配置された第2のプリズム群であって、第1のプリズム群に対して回転方向にずれた位置に配置された第2のプリズム群と、第2のプリズム群の第1及び第2のウェッジプリズムを、第2のプリズム群の中心軸を中心に等角度で互いに逆方向に回転させることにより、第2のプリズム群によって光線を第1の偏向方向に交差する直線的な第2の偏向方向に偏向させる第2の回転機構部と、を備えることを特徴とする光軸調整装置を提供する。
本発明の一態様によれば、光線の光軸を直線的な第1の偏向方向に移動させる場合には、第1及び第2のウェッジプリズムを、第1の駆動機構部によって回転操作する。これにより、光線の光軸は、第1及び第2のウェッジプリズムの回転に伴い第1の偏向方向にのみ偏向し、その調整可能範囲はウェッジプリズムの偏角の4倍の範囲となる。
また、光線の光軸を直線的な第2の偏向方向に移動させる場合には、第3及び第4のウェッジプリズムを、第2の回転機構部によって回転操作する。これにより、光線の光軸は、第3及び第4のウェッジプリズムの回転に伴い第2の偏向方向にのみ偏向し、その調整可能範囲はウェッジプリズムの偏角の4倍となる。よって、これらの動作を組み合わせることにより、光線の光軸を所望の方向に容易に調整することができる。
本発明の一態様は、第2のプリズム群は、第1のプリズム群に対して回転方向に90°ずれた位置に配置されることが好ましい。
本発明の一態様によれば、第2の回転機構部によって第3及び第4のウェッジプリズムを回転させると、第2のプリズム群によって光線は、第1の偏向方向に直交する直線的な第2の偏向方向に偏向する。これにより、直交する2軸の偏向方向にて光線の光軸を調整することができる。
本発明の一態様は、第1の回転機構部は、第1のウェッジプリズムを保持する第1の保持部に備えられた第1の歯車と、第2のウェッジプリズムを保持する第2の保持部に備えられた第2の歯車と、第1及び第2の歯車に噛合され、回転されることにより第1及び第2の歯車を等角度で互いに逆方向に回転させる第1の駆動歯車と、を備え、第2の回転機構部は、第3のウェッジプリズムを保持する第3の保持部に備えられた第3の歯車と、第4のウェッジプリズムを保持する第4の保持部に備えられた第4の歯車と、第3及び第4の歯車に噛合され、回転されることにより第3及び第4の歯車を等角度で互いに逆方向に回転させる第2の駆動歯車と、を備えることが好ましい。
本発明の一態様によれば、第1の駆動歯車を回転させることにより、第1及び第2の歯車を介して第1及び第2のウェッジプリズムを等角度で互いに逆方向に容易に回転させることができる。また、第2の駆動歯車を回転させることにより、第3及び第4の歯車を介して第3及び第4のウェッジプリズムを等角度で互いに逆方向に容易に回転させることができる。
また、上記目的を達成するために、本発明の他の態様は、光線の光軸上に並べて配置された第1及び第2のウェッジプリズムを有し、第1及び第2のウェッジプリズムをそれぞれ光軸周りに回転させることで、光線を光軸に垂直な第1の偏向方向に偏向させる第1の偏向手段と、光軸上に並べて配置された第3及び第4のウェッジプリズムを有し、第3及び第4のウェッジプリズムをそれぞれ光軸周りに回転させることで、第1の偏向手段によって偏向された光線を光軸に垂直な方向であって第1の偏向方向とは異なる第2の偏向方向に偏向させる第2の偏向手段と、を備えることを特徴とする光軸調整装置を提供する。
また、上記目的を達成するために、本発明の更に他の態様は、光線の光軸上に並べて配置された第1及び第2のウェッジプリズムをそれぞれ光軸周りに回転させることで、光線を光軸に垂直な第1の偏向方向に偏向させる第1の偏向ステップと、光軸上に並べて配置された第3及び第4のウェッジプリズムをそれぞれ光軸周りに回転させることで、第1の偏向ステップによって偏向された光線を光軸に垂直な方向であって第1の偏向方向とは異なる第2の偏向方向に偏向させる第2の偏向ステップと、を含むことを特徴とする光軸調整方法を提供する。
本発明によれば、光線の光軸を所望の方向に容易に調整することができる。
実施形態の光軸調整装置が適用されたレーザ干渉測長器の構成を示したブロック図 第1のプリズム群を構成する2枚のウェッジプリズムを互いに反対方向に回転させたときのレーザビームの偏向した光軸を回転角度別に示した光路図 (A)は従来の光軸調整装置によるレーザビームの調整軌道を示した説明図、(B)は、実施形態の光軸調整装置によるレーザビームの調整軌道を示した説明図 第1の実施形態の光軸調整装置の外観を示した斜視図 図4に示した光軸調整装置の内部構造を示した斜視図 図4に示した光軸調整装置の組立斜視図 実施形態の光軸調整装置の光学系の構成図 (A)、(B)、(C)はレーザビームの光軸調整例を示した説明図 光軸調整装置の変形例を示した要部斜視図 第2の実施形態の光軸調整装置の要部斜視図 第3の実施形態の光軸調整装置の要部斜視図
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施形態について詳説する。
図1は、実施形態の光軸調整装置10が適用されたレーザ干渉測長器100の基本構成を示したブロック図である。
〔レーザ干渉測長器100の構成〕
レーザ干渉測長器100は、レーザ光源102、干渉ヘッド(干渉光学系とも言う。)104、及びデータ処理装置106を備えている。干渉ヘッド104は、レーザ光源102から出射されたレーザビーム(光線)を分割し、分割した一方のレーザビームをステージ108に取り付けられたコーナーキューブプリズム110に入射させて得た反射光と、他方のレーザビームを参照反射鏡(不図示)に入射させて得た反射光とを干渉させる。データ処理装置106は、干渉ヘッド104から出力される干渉光に基づいて、コーナーキューブプリズム110の矢印A、B方向の移動に伴う干渉縞の変化に対応して変化する電気信号を生成し、この電気信号に基づいてコーナーキューブプリズム110の移動距離を算出する。
干渉ヘッド104は、治具112を介して工作機械の固定部(不図示)に固定される。また、レーザ光源102と干渉ヘッド104とは光ファイバ114を介して連結され、干渉ヘッド104とデータ処理装置106も同様に光ファイバ116を介して連結されている。
更に、干渉ヘッド104のレーザビーム出射端118に、実施形態の光軸調整装置10が取り付けられる。この光軸調整装置10によって、レーザビームの光軸をステージ108の移動軸に合わせる光軸調整が行われる。
〔光軸調整の原理〕
図2(A)、(B)、(C)は、第1のプリズム群12を構成する2枚のウェッジプリズム(第1のウェッジプリズム)14及びウェッジプリズム(第2のウェッジプリズム)16を互いに逆向きに対向配置させ、かつ互いに等角度で反対方向に回転させたときの、レーザビームLBの偏向した光軸を回転角度別(0°、45°、90°)に示した光路図である。
また、図2においては、上段図を平面図として示し、下段図を正面図としてそれぞれ示している。ウェッジプリズム14、16は、同一の偏向角を有し、また、レーザビームLBの入射光軸Oに互いの中心軸aが一致され、かつ互いの傾斜面bが平行となる位置を基準位置(回転角度:0°)として設定されている。
そして、ウェッジプリズム14、16は、基準位置から互いに等角度で反対方向に、中心軸aを中心に回転される。これにより、ウェッジプリズム14、16を通過するレーザビームLBの光軸を偏向させることができる。
ウェッジプリズム14を通過したレーザビームLBの光軸の歳差運動の任意の一軸成分、図2では正面図の上下方向成分をウェッジプリズム16によって相殺することができる。これにより、第1のプリズム群12によるレーザビームLBの光軸の偏向方向は、光軸調整方向を相殺した成分と直角をなす方向、すなわち、図2では平面図の上下方向(直線的な第1の偏向方向)に限定される。また、2枚のウェッジプリズム14、16により、レーザビームLBの光軸の調整可能範囲はウェッジプリズム14、16の偏角の4倍の範囲となる。
上記原理を利用して、第1のプリズム群12と、第1のプリズム群12と同一の構成をなす第2のプリズム群(後述)とを、ウェッジプリズムの回転方向において相対的にずれた位置に配置したり、90°ずれた位置に配置したりすることによって、交差した2軸(直線的な第1の偏向方向及び直線的な第2の偏向方向)、又は直交する2軸の任意の角度にレーザビームLBの光軸を調整することができる。第1のプリズム群12と第2のプリズム群とを用いることによって、光軸調整は、独立した2軸をとることができるので、光軸調整に費やす調整回数を低減できる。
〔レーザビームLBの調整軌道の比較〕
図3(A)は、従来の光軸調整装置によるレーザビームLBの調整軌道を示した説明図、図3(B)は、実施形態の光軸調整装置10によるレーザビームLBの調整軌道を示した説明図である。
図3(A)の如く、従来の光軸調整装置では、レーザビームLBの調整軌道は、円弧の組み合わせとなり、光軸を調整するためには繰り返し調整する必要がり、2回の操作では光軸を調整することができない。
これに対して、実施形態の光軸調整装置10では、レーザビームの調整軌道が、図3(B)の如く直交する2軸の直線となるので、光軸調整を繰り返す作業が不要となり、容易に光軸調整をすることができる。なお、図3(B)の形態は、第1のプリズム群12と第2のプリズム群とを、回転方向において相対的に90°ずらした形態である。また、図3の符号BSは、レーザビームLBのビームスポットであり、符号Pは光軸調整位置である。
〔光軸調整装置10の構成〕
図4は、第1の実施形態に係る光軸調整装置10の外観を示した斜視図である。図5は、光軸調整装置10の内部構造を示した斜視図であり、図6は、光軸調整装置10の組立斜視図である。
図6の如く、第1のプリズム群12を構成するウェッジプリズム14、16は、リング状のプリズムホルダ(第1の保持部、第2の保持部)18、20に保持されて対向配置される。プリズムホルダ18、20の外周部には、プリズムホルダ18、20に回転運動を与えるリング状の傘歯車(第1の歯車、第2の歯車)22、24が取り付けられる。また、傘歯車22と傘歯車24とには、軸26Aが突設された傘歯車(第1の駆動歯車)26が噛合されている。これらの傘歯車22、24、26によって第1の回転機構部が構成される。
一方、第2のプリズム群28を構成する2枚のウェッジプリズム(第3のウェッジプリズム)30及びウェッジプリズム(第4のウェッジプリズム)32は、リング状のプリズムホルダ(第3の保持部、第4の保持部)34、36に保持されて対向配置される。プリズムホルダ34、36の外周部には、プリズムホルダ34、36に回転運動を与えるリング状の傘歯車(第3の歯車、第4の歯車)38、40が取り付けられる。また、傘歯車38と傘歯車40とには、軸42Aが突設された傘歯車(第2の駆動歯車)42が噛合されている。これらの傘歯車38、40、42によって第2の回転機構部が構成される。
ウェッジプリズム30、32もウェッジプリズム14、16と同様の偏向角を有し、また、互いの中心軸が一致され、かつ互いの傾斜面が平行となる位置を基準位置(回転角度:0°)として互いに異なる方向に回転される。
第1のプリズム群12及び第2のプリズム群28は、互いの中心軸が合致された同軸上に配置され、かつ相対的に回転方向に90°ずれた位置で図4に示すハウジング44に収納される。ハウジング44は、図6の如く後カバー46、前カバー48、及び中央カバー50とからなる。後カバー46と中央カバー50との対向面にそれぞれ形成された円弧状の切り欠き部46A、50Aから、傘歯車26の軸26Aが突出される。また、前カバー48と中央カバー50との対向面にそれぞれ形成された円弧状の切り欠き部48A、50Bから、傘歯車42の軸42Aが突出される。これにより、ハウジング44の外部から傘歯車26及び傘歯車42の回転操作が可能となる。
傘歯車26を軸26Aによって回転させると、傘歯車22、24を介してウェッジプリズム14、16が等角度で互いに逆方向に回転する。また、傘歯車42を軸42Aによって回転させると、傘歯車38、40を介してウェッジプリズム30、32が等角度で互いに逆方向に回転する。よって第1のプリズム群12と第2のプリズム群28とは、互いに独立して回転操作される。
上記の如く回転機構部を設けることにより、単純な機械機構とすることができ、コンパクトな光軸調整方法を提供できる。また、単純な機械機構のみで上記第1のウェッジプリズム群12および第2のウェッジプリズム群28の回転操作を行うことができ、再現性良く確実に2枚のウェッジプリズム14と16ないし30と32を等角度で互いに逆方向に回転させることができる。また、各ウェッジプリズムに回転を伝える伝達機構に同一の歯車を使用し、駆動傘歯車26ないし42からウェッジプリズムに回転を与える2枚の受動傘歯車22、24ないし38、40までの歯車の数が同一となるため、歯車のバックラッシ量が同じとなり、バックラッシによる偏向ずれを避けることができる。
〔光軸調整装置10による光軸調整例〕
図7は、光軸調整装置10の光学系の構成を示した斜視図である。また、図8(A)、(B)、(C)はレーザビームLBの光軸調整例を示した光軸調整装置10の光学系の説明図であり、それぞれ正面図及び平面図が示されている。
図8において符号52は、光軸調整装置10に入射するレーザビームLBの光軸である。
図8の如く、ビームスポットBSをX軸方向(直線的な第1の偏向方向)に移動させる場合には、図8(A)の如く、ウェッジプリズム14、16を例えば±90°の範囲で回転操作する。これにより、レーザビームLBは、ウェッジプリズム14、16の回転に伴いX軸方向にのみ偏向し、ビームスポットBSがX軸上を直線的に移動する。その際、2枚のウェッジプリズム14、16により、レーザビームLBの光軸の調整可能範囲はウェッジプリズム14、16の偏角の4倍の範囲となる。
また、X軸方向に直交するY軸方向(直線的な第2の偏向方向)にビームスポットBSを移動させる場合には、図8(B)の如く、ウェッジプリズム30、32を±90°の範囲で回転操作する。X軸の場合と同様にレーザビームLBは、ウェッジプリズム30、32の回転に伴いY軸方向にのみ偏向し、ビームスポットBSがY軸上を直線的に移動する。その際、2枚のウェッジプリズム30、32により、レーザビームLBの光軸の調整可能範囲はウェッジプリズム30、32の偏角の4倍の範囲となる。
よって、図8(A)及び図8(B)に示したビームスポットBSの移動動作を組み合わせることにより、任意の方向にレーザビームLBを容易に偏向させることができる。
なお、図8(C)は、ビームスポットBSをX軸及びY軸に対して45°の軸上を移動させる場合の例である。すなわち、ウェッジプリズム14、16、30、32を±90°の範囲で同時に回転操作する。これにより、レーザビームLBを、X軸及びY軸に対して45°の方向に容易に偏向させることができる。
〔光軸調整装置の変形例〕
図9は、光軸調整装置10Aの変形例を示した要部斜視図である。
光軸調整装置10Aは、傘歯車22A、24A、38A、40Aに、図6に示したプリズムホルダ18、20、34、36を一体的に構成したものである。これにより、光軸調整装置10Aの組み立てが容易になる。
〔第2の実施形態の光軸調整装置〕
図10は、第2の実施形態の光軸調整装置10Bの要部構成を示した斜視図である。
光軸調整装置10Bは、傘歯車の機構と同様の機能を有する、磁力等の非接触式の駆動力伝達手段22B、24B、38B、40Bを傘歯車機構部に代えて適用したものである。磁力発生部26Bを回転させることにより、駆動力伝達手段22B、24Bを介してウェッジプリズム14、16(図6参照)を等角度で互いに逆方向に回転させることができ、磁力発生部42Bを回転させることにより、駆動力伝達手段38B、40Bを介してウェッジプリズム30、32を等角度で互いに逆方向に回転させることができる。
〔第3の実施形態の光軸調整装置〕
図11は、第3の実施形態の光軸調整装置10Cの要部構成を示した斜視図である。
光軸調整装置10Cは、傘歯車26、42を受動機構部材とし、ハンドル54、56を備えて傘歯車24又は傘歯車22、傘歯車40又は傘歯車38に回転力を伝達しても同様の回転機構部を提供できる。
更に、回転機構部は、手動により回転される機構部に限定されるものではなく、モータ等の動力源からの動力によって回転させる機構部を用いてもよい。これにより、光軸調整装置10を自動装置化することができる。
なお、上述した各実施形態では、好ましい態様の1つとして、第1のプリズム群12を構成する2枚のウェッジプリズム14、16は同一の偏向角を有し互いに逆向きに対向配置され、かつ互いに等角度で反対方向に回転するとともに、第2のプリズム群28を構成する2枚のウェッジプリズム30、32は同一の偏向角を有し互いに逆向きに対向配置され、かつ互いに等角度で反対方向に回転する構成を採用したが、この構成と同様の作用効果を奏するものであれば本発明は特に限定されるものではない。すなわち、光線の光軸上に並べて配置された第1及び第2のウェッジプリズムを有し、第1及び第2のウェッジプリズムをそれぞれ光軸周りに回転させることで、光線を光軸に垂直な第1の偏向方向に偏向させる第1の偏向手段と、光軸上に並べて配置された第3及び第4のウェッジプリズムを有し、第3及び第4のウェッジプリズムをそれぞれ光軸周りに回転させることで、第1の偏向手段によって偏向された光線を光軸に垂直な方向であって第1の偏向方向とは異なる第2の偏向方向に偏向させる第2の偏向手段と、を備える光軸調整装置及びその調整方法であってもよい。
〔産業上の利用可能性〕
実施形態では、光軸調整装置10をレーザ干渉測長器100に組み込んだ例を示したが、これに限定されるものではなく、光軸調整が必要な装置に実施形態の光軸調整装置10を組み込んでもよい。
LB…レーザビーム、BS…ビームスポット、P…光軸調整位置、10、10A、10B、10C…光軸調整装置、12…第1のプリズム群、14、16…ウェッジプリズム、18、20…プリズムホルダ、22、24、26…傘歯車、28…第2のプリズム群、30、32…ウェッジプリズム、34、36…プリズムホルダ、38、40、42…傘歯車、44…ハウジング、46…後カバー、48…前カバー、50…中央カバー、52…光線、54、56…ハンドル、100…レーザ干渉測長器、102…レーザ光源、104…干渉ヘッド、106…データ処理装置、108…ステージ、110…コーナーキューブプリズム、112…治具、114、116…光ファイバ

Claims (5)

  1. 同一の偏向角を有する第1及び第2のウェッジプリズムが互いに逆向きに対向配置された第1のプリズム群と、
    前記第1のプリズム群の前記第1及び第2のウェッジプリズムを、前記第1のプリズム群の中心軸を中心に等角度で互いに逆方向に回転させることにより、前記第1のプリズム群によって光線を直線的な第1の偏向方向に偏向させる第1の回転機構部と、
    前記第1のプリズム群と同軸上に配置され、同一の偏向角を有する第3及び第4のウェッジプリズムが互いに逆向きに対向配置された第2のプリズム群であって、前記第1のプリズム群に対して回転方向にずれた位置に配置された第2のプリズム群と、
    前記第2のプリズム群の前記第1及び第2のウェッジプリズムを、前記第2のプリズム群の中心軸を中心に等角度で互いに逆方向に回転させることにより、前記第2のプリズム群によって光線を前記第1の偏向方向に交差する直線的な第2の偏向方向に偏向させる第2の回転機構部と、
    を備えることを特徴とする光軸調整装置。
  2. 前記第2のプリズム群は、前記第1のプリズム群に対して回転方向に90°ずれた位置に配置される請求項1に記載の光軸調整装置。
  3. 前記第1の回転機構部は、
    前記第1のウェッジプリズムを保持する第1の保持部に備えられた第1の歯車と、
    前記第2のウェッジプリズムを保持する第2の保持部に備えられた第2の歯車と、
    前記第1及び第2の歯車に噛合され、回転されることにより前記第1及び第2の歯車を等角度で互いに逆方向に回転させる第1の駆動歯車と、を備え、
    前記第2の回転機構部は、
    前記第3のウェッジプリズムを保持する第3の保持部に備えられた第3の歯車と、
    前記第4のウェッジプリズムを保持する第4の保持部に備えられた第4の歯車と、
    前記第3及び第4の歯車に噛合され、回転されることにより前記第3及び第4の歯車を等角度で互いに逆方向に回転させる第2の駆動歯車と、を備える請求項1又は2に記載の光軸調整装置。
  4. 光線の光軸上に並べて配置された第1及び第2のウェッジプリズムを有し、前記第1及び第2のウェッジプリズムをそれぞれ前記光軸周りに回転させることで、前記光線を前記光軸に垂直な第1の偏向方向に偏向させる第1の偏向手段と、
    前記光軸上に並べて配置された第3及び第4のウェッジプリズムを有し、前記第3及び第4のウェッジプリズムをそれぞれ前記光軸周りに回転させることで、前記第1の偏向手段によって偏向された前記光線を前記光軸に垂直な方向であって前記第1の偏向方向とは異なる第2の偏向方向に偏向させる第2の偏向手段と、
    を備えることを特徴とする光軸調整装置。
  5. 光線の光軸上に並べて配置された第1及び第2のウェッジプリズムをそれぞれ前記光軸周りに回転させることで、前記光線を前記光軸に垂直な第1の偏向方向に偏向させる第1の偏向ステップと、
    前記光軸上に並べて配置された第3及び第4のウェッジプリズムをそれぞれ前記光軸周りに回転させることで、前記第1の偏向ステップによって偏向された前記光線を前記光軸に垂直な方向であって前記第1の偏向方向とは異なる第2の偏向方向に偏向させる第2の偏向ステップと、
    を含むことを特徴とする光軸調整方法。
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