JP2016164403A - 圧縮装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】モータ冷却用の補機を用いずに昇圧前のガスによってモータの冷却を行いながらも、フィルタを必要とせずにモータへの異物混入を防ぐことが可能な圧縮装置を提供する。【解決手段】モータと、前記モータよりもガスの流れ方向の下流側に配置され、前記モータによって回転駆動されて前記ガスの昇圧を行う主羽根車と、前記モータよりも前記ガスの流れ方向の上流側に配置され、前記モータによって回転駆動されて前記ガスの少なくとも一部を該モータに向けて送風する冷却ファンと、前記冷却ファンと前記モータとの間であって該冷却ファンが回転する円軌道の径方向外側に設けられ、該冷却ファンによって送風されるガスに含まれる異物を回収する異物回収部と、を備えることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、圧縮装置に関し、特にガスを圧縮する圧縮装置に関する。
例えば、天然ガスを生産する上流プラントでは、地下数千メートル下にある天然ガス田から天然ガスを採掘するため、数千メートルの長さの井戸が掘られる。
生産プラントの稼動当初は、天然ガス田が持つ自噴圧力によって、地下から地上に向けて、天然ガスが井戸を通って噴出する。しかしながら、生産が進むと、自噴圧力が減衰していくため、天然ガスの生産量が低下するという問題が発生する。この天然ガスの生産減衰問題を解決するため、井戸の中に圧縮装置を設置して、当該圧縮装置により天然ガスを地上に圧送するという方法がある。
この種の圧縮装置に関連する技術として、特許文献1は、圧縮装置の駆動源であるモータを冷却する冷却ファンの上流側に、ガス中に含まれる異物(例えば、金属、砂、液滴など)を除去するためのフィルタを設置し、このフィルタを通過して異物が除去されたガスでモータを冷却する技術を開示している。
米国特許第7,338,262号明細書
上記のように天然ガス田に近い場所に圧縮装置を設置することによって生産能力の改善が見込めるが、地下数千メートルの井戸元は周囲温度が高温であるため、モータを冷却することが困難となる。また井戸掘りに要するコストを低減するために井戸の内径は小さく、モータ冷却用の補機(例えばブロア)を設置するための十分なスペースが井戸の中には存在しないという問題がある。
この場合、補機を設置するための十分なスペースを確保できないため、天然ガス田の天然ガスを用いてモータを冷却することが考えられる。しかしながら、この天然ガスには、金属、砂、液滴などの異物が混入しており、これらの異物はモータの損傷をもたらすおそれがある。
この点に関し、特許文献1に記載のように異物を除去するためのフィルタを設置することが考えられる。しかし、圧縮装置の使用時間が経過するにつれてフィルタに異物が蓄積し、蓄積された異物が流体抵抗となり冷却ガスの流れを阻害するので、使用時間とともにモータの冷却効率が低下するおそれがある。また、天然ガス田に近い場所に圧縮装置を設置した場合、周囲温度が高温であることから、高温環境に耐えられるフィルタ材の適用が必要となる。これは材料費のコスト増や、冷却システムの信頼性低下の原因となりうる。
本発明の目的は、モータ冷却用の補機を用いずに昇圧前のガスによってモータの冷却を行いながらも、フィルタを必要とせずにモータへの異物混入を防ぐことが可能な圧縮装置を提供することにある。
本発明は上記の目的を達成するために、モータと、前記モータよりもガスの流れ方向の下流側に配置され、前記モータによって回転駆動されて前記ガスの昇圧を行う主羽根車と、前記モータよりも前記ガスの流れ方向の上流側に配置され、前記モータによって回転駆動されて前記ガスの少なくとも一部を該モータに向けて送風する冷却ファンと、前記冷却ファンと前記モータとの間であって該冷却ファンが回転する円軌道の径方向外側に設けられ、該冷却ファンによって送風されるガスに含まれる異物を回収する異物回収部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、モータ冷却用の補機を用いずに昇圧前のガスによってモータの冷却を行いながらも、フィルタを必要とせずにモータへの異物混入を防ぐことが可能な圧縮装置を提供することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施の形態による圧縮装置の軸位置での側断面図。 本発明の実施例1に係る構成を示す図であって、圧縮装置100の軸位置での側断面図において冷却ファン2の近傍を拡大して示す図。 本発明の実施例2に係る構成を示す図であって、圧縮装置100の軸位置での側断面図において冷却ファン2の近傍を拡大して示す図。 本発明の実施例3に係る構成を示す図であって、圧縮装置100の軸位置での側断面図において冷却ファン2の近傍を拡大して示す図。 本発明の実施例4に係る構成を示す図であって、圧縮装置100の軸位置での側断面図において冷却ファン2の近傍を拡大して示す図。 本発明の実施例5に係る構成を示す図であって、圧縮装置100の軸位置での側断面図において冷却ファン2の近傍を拡大して示す図。 本発明の実施例6に係る構成を示す図であって、圧縮装置100の軸位置での側断面図において冷却ファン2の近傍を拡大して示す図。 本発明の実施例7に係る構成を示す図であって、圧縮装置100の軸位置での側断面図において冷却ファン2の近傍を拡大して示す図。 本発明の実施例8に係る構成を示す図であって、圧縮装置100の軸位置での側断面図において冷却ファン2の近傍を拡大して示す図。 本発明の実施例9に係る構成を示す図であって、圧縮装置100の軸位置での側断面図において冷却ファン2の近傍を拡大して示す図。 本発明の実施例10に係る構成を示す図であって、圧縮装置100の軸位置での側断面図において冷却ファン2の近傍を拡大して示す図。 図8の実施例7を示す図であって、断面位置を示す図。 図12のA−A’断面図。 本発明の実施例11に係る構成を示す図であって、図13と同じ位置での断面図。 本発明の実施例12に係る構成を示す図であって、圧縮装置100の軸位置での側断面図において冷却ファン2の近傍を拡大して示す図。 本発明の実施例13に係る構成を示す図であって、圧縮装置100の軸位置での側断面図において冷却ファン2の近傍を拡大して示す図。 本発明の実施例14に係る構成を示す図であって、圧縮装置100の軸位置での側断面図において冷却ファン2の近傍を拡大して示す図。 本発明の実施例15に係る構成を示す図であって、圧縮装置100の軸位置での側断面図において冷却ファン2の近傍を拡大して示す図。
以下、図面を用いて、本発明の実施形態に係る圧縮装置について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態による圧縮装置の軸位置での側断面図である。なお、図1を含む各図において、図面の見やすさのため、例えば、円筒形状の部材の端部のうち断面以外の箇所について図示を省略している。
本実施の形態の圧縮装置100は、天然ガスを昇圧し圧送する主羽根車1と、主羽根車1を回転駆動する電動モータ4と、モータ4によって回転駆動され、モータ4を冷却するガスを送風する冷却ファン2と、主羽根車1と冷却ファン2の回転軸であり、モータ4の駆動力を主羽根車1と冷却ファン2に伝達するシャフト3と、冷却ファン2の外径側に設置される固定ケーシング5と、モータ4の外径側に設置される固定ケーシング6と、固定ケーシング5及び固定ケーシング6の外径(圧縮装置100の最外径)に設置される固定ケーシング7と、を有して構成される。
なお、本実施の形態では、天然ガスを昇圧し圧送する構成について説明するが、本発明はこれに限られるものではなく、如何なる気体を昇圧するものであってもよい。
モータ4は、ステータ4aと不図示のロータとを有し、ロータはシャフト3に固定されている。ステータ4aは固定ケーシング6に固定されており、モータ4の駆動によってロータに固定されたシャフト3が回転する。なお、シャフト3の軸受の図示は省略している。
主羽根車1はシャフト3に固定されており、シャフト3の回転に伴って主羽根車1も回転する。また、冷却ファン2もシャフト3に固定されており、シャフト3の回転に伴って冷却ファン2も回転する。ガスの流れの上流側から下流側に向かって、冷却ファン2、モータ4のロータ、及び主羽根車1がこの順で、シャフト3に固定されている。すなわち、主羽根車1は、モータ4よりもガスの流れ方向の下流側に配置され、冷却ファン2は、モータ4よりもガスの流れ方向の上流側に配置されている。なお、以下では、ガスの流れの上流(側)又は下流(側)を単に「上流(側)」又は「下流(側)」と表記することがある。
固定ケーシング6は円筒形状であり、内部にモータ4を収容している。固定ケーシング6の上流側の端部には、やはり円筒形状の固定ケーシング5が固定されている。固定ケーシング5の内壁(内周面)は冷却ファン2に対向している。図1では固定ケーシング5と固定ケーシング6とは別体で形成しているが、一体であってもかまわない。固定ケーシング5の内壁には、後述の実施例で詳しく説明する異物回収部101を設けている。固定ケーシング5への異物回収部101の形成の容易性確保のため、固定ケーシング5は固定ケーシング6と別体にする場合がある。固定ケーシング5は固定ケーシング6に必ずしも固定されていなくてもよい。図1の固定ケーシング5は、その外径が上流に向かって縮小しつつ、その内径が上流から下流に向かって一定に保持された形状を有するが、これは固定ケーシング5の形状の一例に過ぎず、他の形状を採用しても良い。
固定ケーシング5及び固定ケーシング6と、固定ケーシング7との間には略環状の隙間が形成されており、この隙間が、天然ガスが流れる主流流路である。固定ケーシング5及び固定ケーシング6と、固定ケーシング7との間は、主流流路として必要十分な間隔に設定される。
固定ケーシング5及び固定ケーシング6の内部に形成される流路は、モータ4を冷却する天然ガス(冷却ガス)が流れる冷却流流路となる。冷却流流路中においてモータ4のステータ4aとロータとの間には隙間があり、この隙間を冷却ガスが流れる。
モータ4は発熱し、シャフト3やステータ4aなどは高温となるため、その冷却が必要である。本実施の形態では、圧送する天然ガスを用いて冷却する。
主羽根車1によって昇圧された後の天然ガスは、高温となっているため、シャフト3やモータ4を冷却するガスとして適さない。そこで、本実施の形態では、冷却ガスを送風する冷却ファン2を、モータ4や主羽根車1よりも、ガスの流れの上流側に設置する。
本実施の形態では、矢印8に示す流れの、主流流路を流れる天然ガスとは別に、矢印9に示す天然ガスの流れを、冷却ファン2により生成する。すなわち、昇圧する前の天然ガスの一部が冷却ファン2によってモータ4に向けて流入し、シャフト3やステータ4aを冷却する。この冷却ガスは、主羽根車1の直前で、主流流路を流れてくる天然ガスと合流し、主羽根車1に流入し、昇圧され、圧送される。
ここで、矢印9に示す流れの天然ガスによる冷却ガスには、金属、砂、液滴などの異物が混入しているおそれがあるため、この冷却ガスがモータ4内に進入する前に、これらの異物を除去する必要がある。本実施の形態では、固定ケーシング5の内壁に設けた凹部(溝)または凸部によって形成される異物回収部101によって冷却ガス内の異物を回収することによって異物を除去する。
上記のように構成した圧縮装置では、異物を含む天然ガスの一部は、モータ4により回転駆動される冷却ファン2によって固定ケーシング5内の冷却流流路内に冷却ガスとして取り込まれる。そして、その冷却ガス内の異物は冷却ファン2に付与される遠心力によって固定ケーシング5の内壁面上またはその近傍に集められながら、固定ケーシング5の内壁面上に形成された異物回収部101で捕集され、異物回収部101の下流側に位置するモータ4に達する前に冷却ガスから分離される。異物が分離された冷却ガスは、発熱したモータ4と熱交換してモータ4を冷却した後に、固定ケーシング5及び固定ケーシング6の外周の主流流路を通過してきたガスとともに主羽根車1に導入されて圧縮される。したがって、本実施の形態によれば、モータ冷却用の補機を用いずに昇圧前のガスによってモータ4の冷却を行いながらも、フィルタを必要とせずにモータ4への異物混入を防ぐことができる。
以下、異物回収部101の具体的な構成を示す各実施例について説明する。なお、各実施例において、図1あるいは他の実施例と同様の構成については、同じ参照番号を付して詳しい説明を省略する。
図2は、本発明の実施例1に係る構成を示す図であって、圧縮装置100の軸位置での側断面図において冷却ファン2の近傍を拡大して示す図である。
本実施例では、異物回収部101として、固定ケーシング5の内壁に溝(凹部)10を設けている。
溝10は、冷却ファン2が回転する円軌道の径方向外側にその深さ方向を有する。また、溝10は、固定ケーシング5の内壁の全周にわたって設けている。溝の形状及び深さは全周にわたって統一することが好ましいが、これは必須ではない。なお、溝10は、固定ケーシング5の内壁の全周にわたって設けずに、周方向に点在するように設ける場合がある。この場合も溝の形状及び深さは統一する必要はない。
金属、砂、液滴などの異物を含むガスは、矢印9に従って、冷却ファン2に流入する。冷却ファン2の下流では、ガスに遠心力が付与されるため、ガスに対して比重の大きい、金属、砂、液滴などの異物は、矢印11に示すように、外径側に運ばれる。このとき、固定ケーシング5の内壁に溝10を設けることによって、外径側に運ばれた異物が溝10の中に閉じ込められ、モータ4に進入する冷却ガスの異物を除去することが可能となる。
図3は、本発明の実施例2に係る構成を示す図であって、圧縮装置100の軸位置での側断面図において冷却ファン2の近傍を拡大して示す図である。
本実施例では、異物回収部101として、固定ケーシング5の内壁に溝10を設けている。
さらに本実施例では、溝10の開口部に、ガスの流れの上流側から下流側に向けて延伸する凸部13を設けている。
固定ケーシング5に設けられた溝10において、溝10の中に閉じ込められた異物は、溝10の中で、冷却ガスとともに渦流れの状態で滞留する。この渦流れは、溝10の下流側の壁面に沿って外径側に向かった後に溝10の底面に沿って上流側に戻り、その後、溝10の上流側の壁面に沿って内径側に転向して下流側に流れる渦流れとなっている(図3では反時計回りの渦となっている。)。すなわち、溝10の中で流れの向きが外径側から内径側に転向する。この渦流れの向きの転向は、溝10内で滞留する異物を冷却流流路内に戻す流れとして作用するため、異物が溝10から抜け出すおそれがある。そのおそれに備え、本実施例では、異物が溝10から抜け出すのを邪魔する邪魔板として、溝10の上流側の壁面から下流側に延びる凸部13を設けた。
溝10内の渦流れで内径側に向かって流れてきた異物は、この凸部13に衝突することによって冷却流流路に戻ることなく溝10内を下流側に流れ、その後外径側の流れを再度付与されるので、溝10の中に異物が閉じ込められている状態が継続される。
図4は、本発明の実施例3に係る構成を示す図であって、圧縮装置100の軸位置での側断面図において冷却ファン2の近傍を拡大して示す図である。
本実施例では、異物回収部101として、固定ケーシング5の内壁に溝10を設けている。
さらに本実施例では、溝10の開口部に、ガスの流れの上流側から下流側に向けて延伸し、さらにその先端が外径側(冷却ファン2が回転する円軌道の径方向外側)に向けて90°の角度で屈曲する凸部12を設けている。
凸部12は、実施例2の凸部13と同様に異物が溝10から抜け出すのを邪魔する邪魔板として機能するものであるが、上流側から下流側に延伸した後に外径側に屈曲している部分によって、異物の流れに外径側の流れを付与できるので、実施例2の凸部13よりも異物の閉じ込め性能に優れている。
図5は、本発明の実施例4に係る構成を示す図であって、圧縮装置100の軸位置での側断面図において冷却ファン2の近傍を拡大して示す図である。
本実施例では、異物回収部101として、固定ケーシング5の内壁に溝10を設けている。
さらに本実施例では、溝10の開口部に、ガスの流れの上流側から下流側に向けて延伸し、さらにその先端が外径側(冷却ファン2が回転する円軌道の径方向外側)に向けて鋭角に屈曲する凸部14を設けている。
凸部14は、凸部13と同様に、異物が溝10から抜け出すのを邪魔する邪魔板として機能するものであり、凸部12と同様に凸部13よりも異物の閉じ込め性能に優れている。
凸部12や凸部14のような先端の屈曲は、鈍角に屈曲するものであってもよいし、湾曲するものであってもよく、異物が混入した冷却ガスの流れの状況に応じて、より効果的に異物を溝10の中に閉じ込めることができるよう、任意の最適な形状で形成される。
凸部13,12,14は、固定ケーシング5の内壁の全周にわたって設けることが好ましいが、周方向の一部または周方向に点在するように設けても良い。
図6は、本発明の実施例5に係る構成を示す図であって、圧縮装置100の軸位置での側断面図において冷却ファン2の近傍を拡大して示す図である。
本実施例では、異物回収部101として、固定ケーシング5の内壁に凸部20を設けている。
凸部20は、冷却ファン2が回転する円軌道の径方向内側に延伸する。また、凸部20は、固定ケーシング5の内壁の全周にわたって設けている。なお、凸部20は、固定ケーシング5の内壁の全周にわたって設けずに、周方向に点在するように設ける場合がある。
金属、砂、液滴などの異物を含むガスは、矢印9に従って、冷却ファン2に流入する。冷却ファン2の下流では、ガスに遠心力が付与されるため、ガスに対して比重の大きい、金属、砂、液滴などの異物は、矢印11に示すように、外径側に運ばれる。このとき、固定ケーシング5の内壁に凸部20を設けることによって、外径側に運ばれた異物が凸部20で行く手を遮られ、モータ4に進入する冷却ガスの異物を除去することが可能となる。
図7は、本発明の実施例6に係る構成を示す図であって、圧縮装置100の軸位置での側断面図において冷却ファン2の近傍を拡大して示す図である。
本実施例では、異物回収部101として、固定ケーシング5の内壁に凸部21を設けている。
凸部21は、その先端がガスの流れの上流側に向けて90°の角度で屈曲する。
凸部21は、凸部20と同様に、異物の行く手を遮る。
凸部21のような先端の屈曲は、鋭角に屈曲するものであってもよいし、鈍角に屈曲するものであってもよいし、湾曲するものであってもよく、異物が混入した冷却ガスの流れの状況に応じて、より効果的に異物の行く手を遮ることができるよう、任意の最適な形状で形成される。
図8は、本発明の実施例7に係る構成を示す図であって、圧縮装置100の軸位置での側断面図において冷却ファン2の近傍を拡大して示す図である。
本実施例では、図2に示した実施例1の構成に加え、異物回収部101は、溝10内において、放射状に固定ケーシング5を貫通する複数の貫通孔15を有する。貫通孔15の内径側の端部は溝10の底面に位置しており、貫通孔15の外径側の端部は固定ケーシング5の外壁面上に位置している。
貫通孔15は、図1に示した矢印8の流れの主流流路と、矢印9の流れの流路とを連通する連通路であり、周方向に複数点在する。なお、固定ケーシング5の全周にわたって貫通させる場合があるが、この場合には固定ケーシング5は軸方向に2分割されるので、分割された固定ケーシング同士を連結する部材が別途必要となる。
なお、図8の例では、溝10内の貫通孔15の位置は、溝10の側壁のうちガスの流れの下流側の壁に沿って設けている。これは、溝10の下流側の壁面の近傍には、外径側の流れが集中するため、溝10内の異物を積極的に主流流路に排出できるためである。
溝10に閉じ込められた異物は、遠心力によって、連通路である貫通孔15を通り抜け、主流流路へと逃がされる。この連通路の働きによって、溝10に異物が蓄積し、溢れるのを防ぐことができる。
図9は、本発明の実施例8に係る構成を示す図であって、圧縮装置100の軸位置での側断面図において冷却ファン2の近傍を拡大して示す図である。
本実施例では、図4に示した実施例3の構成に加え、異物回収部101は、溝10内において、放射状に固定ケーシング5を貫通する複数の貫通孔16を有する。
貫通孔16は、図1に示した矢印8の流れの主流流路と、矢印9の流れの流路とを連通する連通路であり、周方向に複数点在する。なお、固定ケーシング5の全周にわたって貫通させる場合がある。
溝10内の貫通孔16の位置は、溝10の側壁のうちガスの流れの下流側の壁に沿って設けている。
溝10内で渦状の流れとなっている異物は、凸部12に衝突することによって、溝10の中に閉じ込められている状態が継続される。
さらに、溝10に閉じ込められた異物は、遠心力によって、連通路である貫通孔16を通り抜け、主流流路へと逃がされる。この連通路の働きによって、溝10に異物が蓄積し、溢れるのを防ぐことができる。
図10は、本発明の実施例9に係る構成を示す図であって、圧縮装置100の軸位置での側断面図において冷却ファン2の近傍を拡大して示す図である。
本実施例では、図6に示した実施例5の構成に加え、異物回収部101は、放射状に固定ケーシング5を貫通する複数の貫通孔22を有する。
貫通孔22は、図1に示した矢印8の流れの主流流路と、矢印9の流れの流路とを連通する連通路であり、周方向に複数点在する。なお、固定ケーシング5の全周にわたって貫通させる場合がある。
貫通孔22の位置は、凸部20の側壁のうちガスの流れの上流側の壁に沿って設けている。
ガス内の異物は、凸部20によって行く手を遮られ、さらに、遠心力によって、連通路である貫通孔22を通り抜け、主流流路へと逃がされる。
なお、異物回収部101は、凸部20を設けずに、貫通孔22を設ける場合がある。
図11は、本発明の実施例10に係る構成を示す図であって、圧縮装置100の軸位置での側断面図において冷却ファン2の近傍を拡大して示す図である。
本実施例では、図7に示した実施例6の構成に加え、異物回収部101は、放射状に固定ケーシング5を貫通する複数の貫通孔23を有する。
貫通孔23は、図1に示した矢印8の流れの主流流路と、矢印9の流れの流路とを連通する連通路であり、周方向に複数点在する。なお、固定ケーシング5の全周にわたって貫通させる場合がある。
貫通孔23の位置は、凸部21の側壁のうちガスの流れの上流側の壁に沿って設けている。
ガス内の異物は、凸部20によって行く手を遮られ、さらに、遠心力によって、連通路である貫通孔22を通り抜け、主流流路へと逃がされる。
実施例11では、放射状に固定ケーシング5を貫通する貫通孔の形状の、他とは異なる例について説明する。まず、図8に示した実施例7の貫通孔の形状について説明する。
図12は、図8の実施例7を示す図であって、断面位置を示す図である。
図13は、図12のA−A’断面図である。
図13においては、固定ケーシング5や6内のシャフト3やモータ4などの図示は省略している。
図13に示すように、実施例7では、貫通孔15は軸中心から放射状に複数(図13では等間隔で12個)設けている。
次に実施例11について説明する。
図14は、本発明の実施例11に係る構成を示す図であって、図13と同じ位置での断面図である。
この実施例11では、図1に示した矢印8の流れの主流流路と、矢印9の流れの流路とを連通する連通路である貫通孔17を複数(図14では等間隔で12個)設けている。
連通路である貫通孔17を通る異物の流れ方向は、径方向と周方向の2成分をもっている。そこで実施例11では、この異物の流れ方向と連通路の方向とが合致するよう、貫通孔17を径方向に対して傾けて設けている。このような貫通孔17を周方向に複数設けることによって、連通路での圧損の増大を抑制しながら、効果的に異物を主流流路に逃がすことができる。
図15は、本発明の実施例12に係る構成を示す図であって、圧縮装置100の軸位置での側断面図において冷却ファン2の近傍を拡大して示す図である。
本実施例では、図2に示した実施例1の異物回収部101、すなわち溝10を、シャフト3の回転軸方向に複数(図15では3個)設けている。
溝10を軸方向に複数設けることによって、より確実に冷却ガスから異物を除去することが可能となる。
図16は、本発明の実施例13に係る構成を示す図であって、圧縮装置100の軸位置での側断面図において冷却ファン2の近傍を拡大して示す図である。
本実施例では、図4に示した実施例3の異物回収部101、すなわち溝10及び凸部12を、シャフト3の回転軸方向に複数(図16では3個)設けている。
溝10及び凸部12を軸方向に複数設けることによって、より確実に冷却ガスから異物を除去することが可能となる。
図17は、本発明の実施例14に係る構成を示す図であって、圧縮装置100の軸位置での側断面図において冷却ファン2の近傍を拡大して示す図である。
本実施例では、図8に示した実施例7の異物回収部101、すなわち溝10及び貫通孔15を、シャフト3の回転軸方向に複数(図17では3個)設けている。
溝10及び貫通孔15を軸方向に複数設けることによって、より確実に冷却ガスから異物を除去することが可能となる。
図18は、本発明の実施例15に係る構成を示す図であって、圧縮装置100の軸位置での側断面図において冷却ファン2の近傍を拡大して示す図である。
本実施例では、図9に示した実施例8の異物回収部101、すなわち溝10、凸部12及び貫通孔16を、シャフト3の回転軸方向に複数(図17では3個)設けている。
溝10、凸部12及び貫通孔16を軸方向に複数設けることによって、より確実に冷却ガスから異物を除去することが可能となる。
なお、上記で説明した各例では、異物回収部101は、固定ケーシング5の内周に設けたが、モータ4(ステータ4a及びロータ)に到達する前の領域であれば固定ケーシング6の内周に設けても良い。
また、上記の説明では、羽根車から吐出される作動流体(ガス)の流れが回転軸に垂直な面上に分布する遠心圧縮装置を例に挙げて説明したが、作動流体の流れが回転軸を軸とする円錐面上に分布する斜流圧縮装置や、作動流体の流れが回転軸と同心の円筒面上に分布する軸流圧縮装置にも本発明は適用可能である。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
100…圧縮装置、101…異物回収部、1…主羽根車、2…冷却ファン、3…シャフト、4…モータ、4a…ステータ、5…固定ケーシング、6…固定ケーシング、7…固定ケーシング、8…主流の流れを示す矢印、9…モータ冷却ガスの流れを示す矢印、10…溝、11…冷却ガスの流れを示す矢印、12…邪魔板(凸部)、13…邪魔板(凸部)、14…邪魔板(凸部)、20…邪魔板(凸部)、21…邪魔板(凸部)、15…連通路(貫通孔)、16…連通路(貫通孔)、22…連通路(貫通孔)、23…連通路(貫通孔)、17…連通路(貫通孔)

Claims (8)

  1. モータと、
    前記モータよりもガスの流れ方向の下流側に配置され、前記モータによって回転駆動されて前記ガスの昇圧を行う主羽根車と、
    前記モータよりも前記ガスの流れ方向の上流側に配置され、前記モータによって回転駆動されて前記ガスの少なくとも一部を該モータに向けて送風する冷却ファンと、
    前記冷却ファンと前記モータとの間であって該冷却ファンが回転する円軌道の径方向外側に設けられ、該冷却ファンによって送風されるガスに含まれる異物を回収する異物回収部と、
    を備えることを特徴とする圧縮装置。
  2. 請求項1に記載の圧縮装置において、
    前記異物回収部は、前記冷却ファン及び前記モータに対向して配置されたケーシングの内壁に設けた、前記円軌道の径方向外側にその深さ方向を有する溝から構成されることを特徴とする圧縮装置。
  3. 請求項1に記載の圧縮装置において、
    前記異物回収部は、前記冷却ファン及び前記モータに対向して配置されたケーシングの内壁に設けた、前記円軌道の径方向外側にその深さ方向を有する溝から構成され、
    前記溝の開口部には、前記ガスの流れの上流側から下流側に向けて延伸する凸部を設けたことを特徴とする圧縮装置。
  4. 請求項1に記載の圧縮装置において、
    前記異物回収部は、前記冷却ファン及び前記モータに対向して配置されたケーシングの内壁に設けた、前記円軌道の径方向外側にその深さ方向を有する溝から構成され、
    前記溝の開口部には、前記ガスの流れの上流側から下流側に向けて延伸する凸部を設け、
    前記凸部の前記下流側の端部は、前記円軌道の径方向外側に向けて屈曲していることを特徴とする圧縮装置。
  5. 請求項1に記載の圧縮装置において、
    前記異物回収部は、前記冷却ファン及び前記モータに対向して配置されたケーシングの内壁に設けた、前記円軌道の径方向外側にその深さ方向を有する溝から構成され、
    前記溝の少なくとも一部に、前記ケーシングを前記円軌道の径方向に貫通する貫通孔を有することを特徴とする圧縮装置。
  6. 請求項1に記載の圧縮装置において、
    前記異物回収部は、前記冷却ファン及び前記モータに対向して配置されたケーシングの内壁に設けた、前記円軌道の径方向内側に延伸する凸部から構成されることを特徴とする圧縮装置。
  7. 請求項1に記載の圧縮装置において、
    前記異物回収部は、前記冷却ファン及び前記モータに対向して配置されたケーシングの内壁に設けた、前記円軌道の径方向内側に延伸する凸部から構成され、
    前記凸部の前記径方向内側の端部は、前記上流側に向けて屈曲していることを特徴とする圧縮装置。
  8. 請求項1に記載の圧縮装置において、
    前記異物回収部は、前記冷却ファン及び前記モータに対向して配置されたケーシングの内壁に設けた、前記円軌道の径方向内側に延伸する凸部から構成され、
    前記凸部の前記上流側の少なくとも一部に、前記ケーシングを前記円軌道の径方向に貫通する貫通孔を有することを特徴とする圧縮装置。
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