JP2016161360A - タイヤ溝の深さ測定方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】レーザ変位計を用いたタイヤ溝の深さ測定方法であって、タイヤのトレッド面に対して所定の方向から入射光を照射しこの入射光に対する所定の角度の反射光を受光部で受光してタイヤ溝の深さのデータを取得する基準データ取得工程と、タイヤに対する受光部の相対的な位置を基準データ取得工程における受光部の位置から入射光を挟んで反転させた位置にしてタイヤ溝の深さのデータを取得する反転データ取得工程と、基準データ取得工程で得られた基準データと反転データ取得工程で得られた反転データとを照合し基準データ及び反転データの一方にレーザ変位計の測定方式に起因する欠損データがあった場合その欠損データに代えて基準データ及び反転データの他方のデータを採用し基準データと反転データとを合成するデータ合成工程とを備える。
【選択図】図1
Description
・全体構成
実施形態1のタイヤ溝の深さ測定方法は、基準データ取得工程と、反転データ取得工程と、基準データ取得工程で得られた基準データと反転データ取得工程で得られた反転データとを合成するデータ合成工程と、を備える。基準データ取得工程は、タイヤのトレッド面に対して所定の方向から入射光を照射し、この入射光に対する所定の角度の反射光を受光部で受光して、タイヤ溝の深さのデータを取得する工程である。反転データ取得工程は、タイヤに対する受光部の相対的な位置を、基準データ取得工程における受光部の位置から入射光を挟んで反転させた位置にして、タイヤ溝の深さのデータを取得する工程である。本実施形態1のタイヤ溝の深さ測定方法の主たる特徴とするところは、基準データ取得工程で用いる受光部と、反転データ取得工程で用いる受光部とを、タイヤ溝から見て入射光を挟んで互いに反転させた位置とすることと、基準データと反転データとを合成したデータをタイヤ溝の深さとする、ことにある。以下、まず図1,2に基づいてタイヤ溝深さ測定装置について説明し、その後に図3〜図7に基づいて上記装置を用いたタイヤ溝の深さ測定方法について説明する。
タイヤ溝深さ測定装置1は、図1に示すように、タイヤ100をその回転軸の回りで回転可能な回転機構10と、タイヤ100に入射光21L(レーザ光)を照射する発光部21及びその反射光22Lを受光する受光部22を有するレーザ変位計20と、タイヤ100に対する受光部22の相対的な位置を変える反転部30と、レーザ変位計20によって取得したタイヤ溝110の深さのデータ(基準データ及び反転データ)を記憶する記憶部60と、基準データと反転データとを合成するデータ合成部70と、を備える。本実施形態1のタイヤ溝深さ測定装置1の主たる特徴とするところは、反転部30を備えることと、この反転部30によってタイヤ溝110から見て入射光21Lを挟んで互いに反転させた位置にある受光部22によって取得した基準データと反転データとを合成するデータ合成部70を備えること、にある。以下、構成要素ごとに詳細に説明する。
回転機構10は、タイヤ100が取り付けられるリムを有するホイール11と、ホイール11の中心に連結されてタイヤ100を回転可能に軸支する回転軸12と、その回転軸12を回転可能に駆動する駆動源(図示せず)と、タイヤ100の回転数(回転速度)を検出するロータリーエンコーダ13と、を備える。回転軸12は、タイヤ100の中心軸と同軸である。つまり、回転機構10に取り付けられたタイヤ100は、そのタイヤ100のトレッド面の外側面が、回転軸12の中心からほぼ等距離となる。駆動源によって回転軸12が回転されることで、回転機構10に取り付けられたタイヤ100は、その中心軸の回りで回転される。タイヤ100の回転は、ロータリーエンコーダ13によって経時的に測定される。タイヤ溝110の深さは、後述するレーザ変位計20によって経時的に測定されているため、特定の時間におけるタイヤ溝110の深さのデータと、タイヤ100の回転角とから、そのタイヤ溝110のデータがタイヤ100の周方向のどの位置の溝であるかを特定できる。タイヤ溝110の深さと、そのタイヤ溝110の位置とのデータは、後述する記憶部60に記憶している。タイヤ100は、その全周に亘ってタイヤ溝110の深さを測定するため、回転機構10は、タイヤ100を360°回転するように制御される。
レーザ変位計20は、タイヤ100のトレッド面に対して所定の方向から入射光21Lを照射する発光部21と、入射光21Lに対して所定の角度で反射する反射光22Lを受光する受光部22と、を有する。ここで、入射光21Lに対する反射光22Lの角度とは、入射光21Lの光軸に対する反射光22Lの光軸の反射角のことである(図1では、入射光21L及び反射光22Lは、光軸のみを示す)。反射光22Lは、入射光21Lに対して所定の角度を有し、入射光21Lと異なる向きに反射される。受光部22は、複数の受光素子で構成されている。発光部21からその反射位置までの距離の違いにより、入射光21Lに対する反射光22Lの角度が変わる。この反射光22Lの角度の違いにより、受光素子の受光位置が変化する。その受光素子の受光位置から三角測距により、発光部21からタイヤ表面までの距離を演算することができる。
反転部30は、タイヤ100に対する受光部22の相対的な位置を、入射光21Lを挟んで反転可能な機構である。反転部30は、発光部21を反転可能に軸支する反転軸31と、反転軸31を中心に受光部22(レーザ変位計2)を180°反転可能に駆動する駆動源(図示せず)と、を備える。反転軸31は、発光部21と回転機構10の回転軸12とを結ぶ直線上に沿って配置されている。反転部30によって受光部22を反転することで、図1に示すように、ある特定のタイヤ溝110に対して、入射光21Lを挟んで対向する方向に反射する反射光22Lを検知することができる。そのため、反転前の受光部22(太点線で示す)で測定できなかった領域N(図2(b)を参照)を、反転後の受光部22(一点鎖線で示す)で測定することができる。つまり、反転前の受光部22で測定した結果欠損データとして取得した領域Nの深さは、反転後の受光部22で測定した結果の実数値で取得することができる。ただし、反転後の受光部22を用いた場合、三角測距方式のレーザ変位計に起因して測定できない領域が存在するメカニズムによって、深さを測定可能な領域M’と測定不可能な領域N’とが存在する。この領域M’,N’は、反転前の受光部22を用いた場合の領域M,Nを180°回転させた領域となる。よって、反転前の受光部22では測定不可能な領域Nのデータ(欠損データ)を、反転後の受光部22で測定可能な領域M’のデータで補うことができ、反転後の受光部22では測定不可能な領域N’のデータ(欠損データ)を、反転前の受光部22で測定可能な領域Mのデータで補うことができる。ただし、発光部21と受光部22との位置関係や、タイヤ溝110の幅や深さなどによって、反転前後のいずれの受光部22で測定してもデータが欠落する領域が生じる場合がある。
記憶部60は、レーザ変位計20によって取得したタイヤ溝110の深さのデータ(基準データ及び反転データ)を記憶する。基準データは、反転前の受光部22で測定して得られたデータであり、反転データは、基準データを取得したときの受光部22の位置を反転部によって反転した反転後の受光部22で測定して得られたデータである。記憶部60は、具体的には、レーザ変位計20によって取得したタイヤ溝110の深さのデータを記憶すると共に、回転機構10のロータリーエンコーダ13によって検出されたそのタイヤ溝110の位置を記憶する。
データ合成部70は、基準データ及び反転データにおいて、基準データ及び反転データの一方にレーザ変位計20に起因する欠損データがあった場合、その欠損データに代えて基準データ及び反転データの他方のデータを採用し、基準データと反転データとを合成した合成データを作成する。このデータ合成部の具体的な処理については、後述するタイヤ溝の深さ測定方法の説明の際に詳述する。
レーザ変位計20によって取得した基準データ及び反転データ(加工していない生データ)は、測定による誤差(回転機構10によるタイヤ100の回転ずれなどに起因するものなど)や、タイヤの半径方向の振れ(RRO:ラジアルランナウト)やタイヤの横方向(軸方向)の振れ(LRO:ラテラルランナウト)による誤差が生じる。よって、基準データ及び反転データにおいて生じた誤差を補正する補正部80を備えることが好ましい。補正部80は、タイヤ100の幅方向に生じた誤差を補正する幅方向補正部81と、タイヤ100の径方向に生じた誤差を補正する径方向補正部82と、タイヤ100の周方向に生じた誤差を補正する周方向補正部83と、を備える。データ合成部70では、幅方向補正部81、径方向補正部82、周方向補正部83の少なくとも一つの補正部によって補正された基準データと、補正された反転データとを合成する。また、補正部は、データ合成部70で得られた合成データを基に、タイヤ100の状態(特にタイヤ溝110以外の表面状態)を再現する再現補正部84を備える。各補正部の具体的な処理については、後述するタイヤ溝の深さ測定方法の説明の際に詳述する。
レーザ変位計20によって取得したデータや、補正部80で補正したデータ、データ合成部70で合成したデータなどを画像処理して画像データを作成する画像処理部(図示せず)を備えることができる。レーザ変位計20によって取得した基準データと反転データとは、タイヤ溝110から見て入射光21Lを挟んで互いに反転させた位置にある受光部22で測定した値であるため、そのまま画像データとすると互いに左右反転した画像となる。よって、画像データを作成する場合、画像処理部に左右反転部を備え、基準データ又は反転データのいずれかを幅方向の中心軸を基準として左右反転することが好ましい。また、レーザ変位計20によって取得したデータや、補正部で補正したデータ、データ合成部で合成したデータ、画像処理部で処理した画像などを表示する表示部90を備えることができる。上記補正部80、データ合成部70、画像処理部や、記憶部60は、コンピュータ内に組み込まれ、このコンピュータに表示部90が接続されている形態が挙げられる。
上記タイヤ溝深さ測定装置1を用いて、タイヤ100のタイヤ溝110の深さを測定する方法について説明する。本実施形態1のタイヤ溝の深さ測定方法は、以下の基準データ取得工程と、反転データ取得工程と、データ合成工程と、を備える。また、本実施形態1では、基準データ取得工程で得られた基準データや反転データ取得工程で得られた反転データを補正する補正工程を備える。本例では、タイヤ100のタイヤ溝110は、幅方向中心を挟んで周方向に並列して形成された二本の縦溝111,111と、縦溝111,111の外方側にタイヤ100の周方向にほぼ直角に形成される複数の横溝112,…と、を備え(図6を参照)、これらのタイヤ溝110の深さを測定する例を説明する。以下に、各工程の具体的な処理を説明する。
基準データ取得工程は、タイヤ100のトレッド面に対して所定の方向から入射光21Lを照射し、この入射光21Lに対する所定の角度の反射光22Lを受光部22で受光して、タイヤ溝110の深さのデータを取得する工程である。基準データ取得工程では、タイヤ100を回転機構10に取り付けて、タイヤ100をその中心軸回りに回転した状態で測定しており、タイヤ100の幅方向及び周方向に対応した二次元配列のデータ群を取得している。
反転データ取得工程は、タイヤ100に対する受光部22の相対的な位置を、基準データ取得工程における受光部22の位置から入射光21Lを挟んで反転させた位置にして、タイヤ溝110の深さのデータを取得する工程である。反転データ取得工程でも、タイヤ100を回転機構10に取り付けて、タイヤ100をその中心軸回りに回転した状態で測定しており、タイヤ100の幅方向及び周方向に対応した二次元配列のデータ群を取得している。
データ合成工程は、基準データ取得工程で得られた基準データと、反転データ取得工程で得られた反転データとを照合し、基準データと反転データとを合成したデータをタイヤ溝の深さとする工程である。基準データと反転データとを合成する際、基準データ及び反転データの一方にレーザ変位計の測定方式に起因する欠損データがあった場合、その欠損データに代えて基準データ及び反転データの他方のデータを採用する。
レーザ変位計20によって取得した基準データ及び反転データ(加工していない生データ)は、測定による誤差(回転機構10によるタイヤ100の回転ずれなどに起因するものなど)や、タイヤのRROやLROによる誤差が生じる。よって、基準データ及び反転データの各々について、誤差を補正する補正工程を備えることが好ましい。補正工程は、タイヤ100の幅方向に生じた誤差を補正する幅方向補正工程と、タイヤ100の径方向に生じた誤差を補正する径方向補正工程と、タイヤ100の周方向に生じた誤差を補正する周方向補正工程と、を備える。上述したデータ合成工程では、幅方向補正工程、径方向補正工程、周方向補正工程の少なくとも一つの補正工程を行うことで補正された基準データと、同じく補正された反転データとを合成することが好ましい。また、データ合成工程で得られた合成データを基に、タイヤ100の状態を再現する再現補正工程を備えることが好ましい。各補正工程は、必須ではなく、どの補正工程も行わなくてもよく、いずれか一つの補正工程を行ってもよいし、いくつかの補正工程を組み合わせて行ってもよい。
幅方向補正工程は、タイヤ100の幅方向におけるデータのずれを補正する工程である。この幅方向の補正を行うにあたり、基準データ取得工程及び反転データ取得工程では、タイヤ100を回転させながらタイヤ100の全周に亘ってデータを取得する。そして、基準データ及び反転データの少なくとも一方において、タイヤ100の幅方向に基準点となる位置を選択し、基準点が周方向に全て合う(揃う)ように幅方向のデータを再配列する補正を行う。この基準点として、タイヤ100の周方向に形成された縦溝111(図6を参照)を利用することができる。縦溝111は、通常、タイヤ100の周方向に、真っ直ぐに形成されている。よって、タイヤ100を周方向に展開すると、縦溝111は真っ直ぐに配置されるはずである。しかし、タイヤ100の取付誤差や回転時のタイヤ100のブレによって幅方向にずれが生じた場合、周方向に展開した縦溝111は、真っ直ぐにはならない。そこで、この周方向に展開した縦溝111に着目し、この縦溝111が真っ直ぐになるように補正することで、タイヤ100の幅方向におけるデータのずれを補正する。この幅方向補正工程は、基準データ及び反転データの少なくとも一方のデータに対して行えばよく、双方のデータに対して行うことが好ましい。
径方向補正工程は、タイヤ100の径方向におけるデータのずれを補正する工程である。この径方向の補正を行うにあたり、基準データ取得工程及び反転データ取得工程では、タイヤ100を回転させながらタイヤ100の全周に亘ってデータを取得する。そして、基準データ及び反転データの少なくとも一方において、タイヤ100の径方向に基準点となる位置を選択し、基準点が周方向全周に亘って一定となるように径方向のデータを補正する。この基準点として、タイヤ100の周方向に形成された縦溝111(図6を参照)を利用することができる。縦溝111は、通常、タイヤ100の周方向に、真っ直ぐに形成されている。具体的には、図5に示すように、タイヤ溝111の底部110bから上がり勾配の変わる位置P11−P12を結ぶ線部と、P11−P12の中心線A1との交点と、発光部21(レーザ変位計20)との距離h1を見ている。タイヤ100が真円で、回転機構10の回転軸12に適正に取り付けられていれば、上記距離h1は、タイヤ100の周方向に一定となるはずである。しかし、タイヤ100の取付誤差、回転時のタイヤ100のブレ、タイヤのRROやLROによる誤差などによって径方向にずれが生じた場合、上記距離h1が、タイヤ100の周方向に一定とならない。そこで、この距離h1に着目し、この距離h1が一定となるように補正することで、タイヤ100の径方向におけるデータのずれを補正する。この径方向補正工程は、基準データ及び反転データの少なくとも一方のデータに対して行えばよく、双方のデータに対して行うことが好ましい。
周方向補正工程は、タイヤ100の周方向におけるデータのずれを補正する工程である。データ合成工程において、基準データと反転データとを合成するにあたり、各データは独立して取得していることから、位相がずれている。そこで、周方向補正工程では、基準データと反転データとの位相を合わせる。位相を合せることで、基準データと反転データのお互いの合成位置が合う。この周方向の補正を行うにあたり、基準データ取得工程及び反転データ取得工程では、タイヤ100を回転させながらタイヤ100の全周に亘ってデータを取得する。そして、基準データ及び反転データの各々において、タイヤ100の周方向に基準点となる位置を選択し、基準データにおける基準点と反転データにおける基準点とが合うように周方向のデータを補正する。この基準点として、タイヤ100の周方向に形成された縦溝111(図6を参照)にボルト201,202を設けることが挙げられる。周方向の補正は、具体的には、基準データのボルトの位置と、反転データのボルトの位置とが対応するように両データの位相を合わせて合成を行う。
以下に、図7(左右方向の矢印Tは周方向を示す)を参照して、再現補正工程について説明する。上述した各補正工程を行った基準データ及び反転データを合成した合成データは、本来のタイヤ100の状態を補正して得られているため、通常、タイヤ溝110以外の表面状態が本来のタイヤ100の状態と異なる。例えば図7の上図(タイヤ100の周方向に沿って配置される横溝112の横断面図)に示すように、合成データを画像処理した合成データ画像2Cは、タイヤ溝110の欠損データは補完されているが、上記径方向補正工程を行ったことによって、タイヤ溝110以外の表面状態が凹凸のない平面となっている。本来のタイヤ100の表面状態は、補正前の基準データ又は反転データを画像処理した補正前基準(反転)データ画像2Dのように、凹凸のある面となっている(図7の中図)。この補正前基準(反転)データ画像2Dでは、タイヤ溝110には欠損データ領域Emが存在する。そこで、再現補正工程では、主に上記径方向補正工程で行った処理と逆の処理を行い、タイヤ溝110の欠損データは補完したままで、タイヤ溝110以外の表面状態を本来のタイヤ100の状態とした再現データ画像2Eを作成する(図7の下図)。
本実施形態1のタイヤ溝の深さ測定方法は、基準データに欠損データがあったとしても、その欠損データが確認されたタイヤ溝110の位置に対応する反転データが欠損していなければ、基準データの欠損データを反転データによって補完することができる。よって、基準データと反転データのそれぞれにおいて欠損データが発生しても、基準データと反転データとを合成することで、互いに補完し合うことができ、精度の高いタイヤ溝の深さを得ることができる。これは、基準データを取得する際に用いた受光部22と、反転データを取得する際に用いた受光部22とが、タイヤ溝110から見て入射光21Lを挟んで互いに反転させた位置にあるためである。つまり、タイヤ溝110の深さは、そのタイヤ溝110から見て、入射光21Lを挟んで対向する異なる方向でそれぞれ測定を行っているためである。
実施形態1では、基準データを取得する際に用いた受光部22と、反転データを取得する際に用いた受光部22とを、タイヤ溝110から見て入射光21Lを挟んで互いに反転させた位置とする方法として、反転部30を用いる例を説明した。この他に、タイヤ100を付け替えることで、タイヤ溝110から見て入射光21Lを挟んで受光部22を互いに反転させることができる。タイヤ100を付け替える際は、回転機構10の回転軸12に対してタイヤ100の表裏を逆転して付け替える。この方法であれば、受光部22(レーザ変位計2)を動かす必要がないため、回転部30を省略できる。
10 回転機構 11 ホイール 12回転軸 13 ロータリーエンコーダ
20 レーザ変位計
21 発光部 21L 入射光 22 受光部 22L 反射光
30 反転部 31反転軸
60 記憶部
70 データ合成部
80 補正部
81 幅方向補正部 82 径方向補正部 83 周方向補正部
84 再現補正部
90 表示部
100 タイヤ
110 タイヤ溝 111 縦溝 112 横溝
110b 底部
201,202 ボルト(基準点)
2A,2A’ 基準データ画像 2B,2B’ 反転データ画像
2C 合成データ画像
2D 補正前基準データ画像 2E 再現データ画像
Em 欠損データ領域
Claims (1)
- レーザ変位計を用いて、タイヤ表面の溝の深さを測定するタイヤ溝の深さ測定方法であって、
タイヤのトレッド面に対して所定の方向から入射光を照射し、この入射光に対する所定の角度の反射光を受光部で受光して、前記タイヤ溝の深さのデータを取得する基準データ取得工程と、
前記タイヤに対する前記受光部の相対的な位置を、前記基準データ取得工程における前記受光部の位置から入射光を挟んで反転させた位置にして、前記タイヤ溝の深さのデータを取得する反転データ取得工程と、
前記基準データ取得工程で得られた基準データと、前記反転データ取得工程で得られた反転データとを照合し、前記基準データ及び前記反転データの一方に前記レーザ変位計の測定方式に起因する欠損データがあった場合、その欠損データに代えて前記基準データ及び前記反転データの他方のデータを採用し、前記基準データと前記反転データとを合成したデータを前記タイヤ溝の深さとするデータ合成工程と、を備えるタイヤ溝の深さ測定方法。
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