JP2016160937A - ヘビーデューティガスタービン吸気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガスタービン吸気装置配管のためのサイレンサ装置を提供する。【解決手段】吸気配管の入口抽気加熱部(IBH)がサイレンサの間に位置する。プリサイレンサは、タービンコンプレッサからの騒音のレベルを減少させ、風量/温度プロファイルをより均一にする。メインサイレンサは、IBHからの騒音およびコンプレッサからの騒音の残りを適切なレベルまで減少させる。メインサイレンサは、ガスタービン吸気配管におけるガス流動方向に沿って配置された第1の複数の吸音スプリッタにより構成される。プリサイレンサは、ガスタービン吸気配管におけるガス流動方向に沿って配置された第2の複数の吸音スプリッタにより構成され、コンプレッサから前記吸気配管におけるガス流動方向の逆に進む騒音の音波の直線的な伝播を妨げるように、前記第2の複数の吸音スプリッタは前記第1の複数のスプリッタと互い違いに配置される。【選択図】図4

Description

本発明は、ガスタービンに関し、特に、ヘビーデューティガスタービンのための吸気ダクトサイレンサに関する。
ガスタービンは、そのサイズにおいて、50馬力(37.3kW)未満のマイクロタービンから250,000馬力(190kW)を超える大規模産業タービンにわたる。ガスタービンによって発生する騒音は、主に、タービンの吸気口で発生した高周波数のノイズであり、タービン排気から来る、より少ない量のノイズを伴っている。ガスタービンから発生する吸気騒音の主成分は、タービンのコンプレッサの回転によって発生する周波数にある。
典型的には、タービン吸気口で発生する騒音は吸気サイレンサを使って減弱される。吸気サイレンサは、エアフィルタとタービンエアコンプレッサ吸気口の間の吸気口配管に設置される。典型的には、大規模ガスタービンで使われる従来の吸気サイレンサは、ガス流動方向に沿って平行に配置されている複数の吸音スプリッタにより構成される騒音低減構造を含む。典型的には、低減されるべき騒音周波数と従来の吸気サイレンサによって低減され得る騒音周波数との不一致のため、従来の吸気サイレンサの騒音低減効率は理想的なものではない。多くの場合、吸気サイレンサの長さは、達成されるべき騒音低減量に基づいて増加され、典型的には、スプリッタは、ミネラルウールのような吸音材を含む有孔鋼板によって覆われた鉄骨フレームによって作られているので、吸気サイレンサは重い。
したがって、本発明によって解決される問題は、長さの縮小、および、2つの段の吸気サイレンサとタービン入口抽気加熱システム(inlet bleed heat system)との組み合わせによるヘビーデューティガスタービン吸気側のコストの減少である。
米国特許第8579074号公報
本発明は、ヘビーデューティガスタービン(GT)吸気装置のための吸気ダクト設計に関する。吸気ダクトは、2組のサイレンサ(すなわち、メインサイレンサ(main silencer)およびプリサイレンサ(pre−silencer))と、サイレンサの組の間に位置する入口抽気加熱部(IBH:Inlet Bleed Heat)とを含む。プリサイレンサは、タービンコンプレッサからの騒音レベルを平均して20〜40dB減少させ、風量/温度プロファイルをより均一にする。IBHは、両方のパイプにおいてエアが同じ側(上)から来る2パイプ構造を有する。メインサイレンサは、IBHからの騒音とコンプレッサからの騒音の残りとを適切なレベルまで減らす。
本発明の代表的な実施形態においては、入口抽気加熱部を含む、ガスタービンの吸気装置のためのサイレンサ装置は、ガスタービン吸気配管におけるガス流動方向に沿って配置されたメインサイレンサと、同じくガスタービン吸気配管におけるガス流動方向に沿って配置されたプリサイレンサとを備える。ここで、タービンの入口抽気加熱部は、メインサイレンサとプリサイレンサとの間に位置している。
本発明の他の1つの代表的な実施形態においては、入口抽気加熱部を含む、ガスタービンの吸気装置のためのサイレンサ装置が、ガスタービン吸気配管におけるガス流動方向に沿って平行に配置された第1の複数の吸音スプリッタと、ガスタービン吸気配管におけるガス流動方向に沿って平行に配置された第2の複数の吸音スプリッタとを備える。ここで、タービン入口抽気加熱部は、第1および第2の複数のスプリッタの間に位置する。また、第2の複数のスプリッタは第1の複数のスプリッタに対して以下のように配置される。すなわち、コンプレッサおよび/またはタービンからガスタービン吸気配管におけるガス流動方向の逆に進む音波の形を有する騒音の直線的な伝播を妨げるように、第1および第2の複数のスプリッタが、ガスタービン吸気配管におけるガス流動方向に沿って互い違いに配置される。
本発明の他の1つの代表的な実施形態においては、ガスタービン吸気装置のためのサイレンサ装置は、ガスタービン吸気配管におけるガス流動方向に沿って平行に配置された第1の複数の吸音スプリッタから構成されるメインサイレンサと、ガスタービン吸気配管におけるガス流動方向に沿って平行に配置された第2の複数の吸音スプリッタから構成されるプリサイレンサとを備える。第2の複数のスプリッタの複数の前縁は、第1の複数のスプリッタの複数の後縁より所定の距離後方に位置する。この所定の距離は、ガスタービン吸気配管におけるガス流動方向に沿って測定されるものである。タービン入口抽気加熱部は、メインサイレンサとプリサイレンサとの間、または、第1および第2の複数のスプリッタの間に位置し、第2の複数のスプリッタは第1の複数のスプリッタに対して以下のように配置される。すなわち、コンプレッサおよび/またはタービンからガスタービン吸気配管におけるガス流動方向の逆に進む音波の形を有する騒音の直線的な伝播を妨げるように、第1および第2の複数のスプリッタが、ガスタービン吸気配管におけるガス流動方向に沿って互い違いに配置される。第1および第2の複数のスプリッタの各々は、吸音材を含む有孔鋼板によって覆われた鉄骨フレームによって作られている。
多段ガスタービンシステムの簡略化された模式図である。 ガスタービンシステムにおいて用いられる構造的ハウジングおよび配管の1つの実施形態の簡略化された斜視図である。 ガスタービンのための従来の吸気サイレンサ内のガスタービン吸気配管における従来の複数のサイレンサおよびIBHの簡略化された部分模式平面図である。 本発明のガスタービン吸気配管の構造において用いられる2組のサイレンサおよび入口抽気加熱部(IBH)の簡略化された部分模式平面図である。 本発明の改善されたガスタービン用呼気サイレンサを形成するために用いられる、フィルタ、吸気配管、メインサイレンサ、プリサイレンサの側方の簡略化された模式立面図である。 本開示による吸気ダクトサイレンサ構造および従来の吸気ダクトサイレンサ構造における挿入損失の2つのグラフである。 図6Aの2つのグラフの違い(または、差)のグラフである。
本発明は、ガスタービンに関し、特に、ヘビーデューティガスタービンのための吸気ダクトサイレンサに関するものである。
図1は、多段ガスタービンシステム10の簡略化された模式図である。図1に示されるガスタービンシステム10は、流入空気11を高圧に圧縮するコンプレッサ12と、燃料13を燃焼させて高圧高速の熱ガス17を発生させる燃焼器14と、自らを通過する熱ガス17によって回転するタービンブレード(図1には図示せず)を用いて、燃焼器14からタービン16に入って来る高圧高速の熱ガス17からエネルギーを抽出するタービン16とを含む。タービン16が回転すると、タービン16に接続されたシャフト18も同様に回転させられる。図1に示されるように、タービン16は、それぞれ、参照符号16Aおよび16Bで示される第1段および第2段を有する多段タービンである。タービン効率を最大にするために、熱ガス17/17Aがタービン16の第1段16Aからタービン16の第2段16Bへと流れると、熱ガス17/17Aは膨張させられ(そして、それによって圧力が低下し)、熱ガス17が通過するときにタービン16の異なる段において仕事を発生する。
上記のように、典型的には、タービン吸気口で発生する騒音は吸気サイレンサを使って減弱される。吸気サイレンサはタービンエアフィルタとタービンエアコンプレッサ入口との間の空気口配管に設置される。図2は、ガスタービンシステムにおいて用いられる構造的ハウジングおよび配管の1つの実施形態の斜視図である。コンプレッサ12、燃焼器14、および、タービン16は、タービン筐体20内にある。コンプレッサ12/燃焼器14に、そして、タービン16への流入空気11は、エアフィルタハウス(air filter house)22内に位置する吸気フィルタによって濾過される。吸気フィルタハウス22からの濾過された空気は、それから、出口プレナム23に送られ、更に、蒸発冷却器および吸気ダクトを介して吸気サイレンサダクト24へ送られる。吸気サイレンサダクト24は、吸気フィルタハウス22とハウジング20内に位置するエアコンプレッサ12への入口との間に位置する吸気サイレンサを含む。タービン16から排出される熱ガス19は、タービン筐体20の後方に位置する排気筒(exhaust stack)26に供給される。排気筒26もまた排気サイレンサを含む。発電機筐体28は、排気筒26の後に続く。
図3は、図1に示されるシステム10に類似するガスタービンシステムの吸気配管において用いられる従来の吸気サイレンサ30の簡略化された部分模式平面図である。図3に示されるように、コンプレッサおよび/またはタービンからの音波の形の騒音が右から左に伝播する間、吸気31は左から右に流れる。吸気サイレンサ30は複数の吸音スプリッタ32により構成される騒音低減構造を含む。複数の吸音スプリッタ32は、タービンエアフィルタハウス22とエアコンプレッサ12への入口との間に位置するガスタービン吸気配管24におけるガス流動方向31に沿って平行に配置されている。各スプリッタ32は、ガスタービン吸気配管24におけるガス流動方向31に沿って測定された、選択された寸法D1を有する。ヘビーデューティガスタービン吸気装置においては、寸法D1は、典型的には、104インチである。タービン入口抽気加熱部(IBH)33は、スプリッタ32とエアコンプレッサ12の入口との間に位置する。「入口抽気加熱部」は、他の方法で可能であると考えられるより低い負荷で低エミッション予混合燃焼モードに維持するために乾式低窒素酸化物(DLN:Dry Low Nox)燃焼器を備えるヘビーデューティガスタービンにより用いられる。
図4は、同じく図1に示されるシステム10に類似したガスタービンシステムの吸気配管において用いられ、本発明に従う吸気サイレンサ40の簡略化された部分模式平面図である。図4に示されるように、コンプレッサおよび/またはタービンからの音波の形の騒音が右から左に伝播する間、吸気41は左から右に流れる。吸気サイレンサ40は、ガスタービン吸気配管44におけるガス流動方向41に沿って平行に配置された第1の複数の吸音スプリッタ42により構成されるメインサイレンサと、同じくガスタービン吸気配管44におけるガス流動方向41に沿って平行に配置された第2の複数の吸音スプリッタ45により構成されるプリサイレンサとを含む騒音低減構造を含む。
第1および第2の複数の吸音スプリッタ42および45は、タービンエアフィルタハウス22とエアコンプレッサ12への入口との間で吸気配管44内に位置する。第1の複数のスプリッタ42は、ガス流動において、第2の複数のスプリッタ45より「上流に」、すなわち、第2の複数のスプリッタ45よりタービンエアフィルタハウス22の近くに位置する。逆に、第2の複数のスプリッタ45は、ガス流動において、第1の複数のスプリッタ42より「下流に」、すなわち、第1の複数のスプリッタ42よりエアコンプレッサ12の入口の近くに位置する。タービン入口抽気加熱部43は、第1の複数のスプリッタ42と第2の複数のスプリッタ45との間に位置する。
吸音スプリッタ42および45の数は、実際には、図4に示される数より多い可能性のある点に留意すべきである。例えば、限定する意図はないが、ある構造では、それぞれがガスタービン吸気配管44に位置する26個のメインサイレンサスプリッタおよび/またはプリサイレンサスプリッタ42および45が使用されるが、別の構造では、36個のメインサイレンサスプリッタおよび/またはプリサイレンサスプリッタが使用されるかもしれない。更に別の構造では、上記のようなガスタービン吸気配管44において、50個のメインサイレンサスプリッタ42と50個の(すなわち、同数の)プリサイレンサ型スプリッタ45を使うかもしれない。
複数のスプリッタ42の各々は、ガスタービン吸気配管44におけるガス流動方向41に沿って測定された、選択された寸法D2を有する。寸法D2は、従来のスプリッタ32の寸法D1より小さい。複数のスプリッタ45の各々も選択された寸法D3を有する。寸法D3もまた、ガスタービン吸気配管44におけるガス流動方向41に沿って測定される。寸法D3は、寸法D2より小さい。第2の複数のスプリッタ45の複数の前縁は、第1の複数のスプリッタ42の複数の後縁の後方距離D3に位置する。スプリッタ42および45は吸音材(例えば、ミネラルウール)を含む有孔鋼板によって覆われた鉄骨フレームによって作られている。これは、図3に示されるスプリッタ32と同じである。スプリッタ45およびスプリッタ42は、図4に示されるように、右から左に、あるいは、ガスタービン吸気配管44におけるガス流動方向41の逆に進む音波の「直線的な伝播」を妨げるように、ガスタービン吸気配管44におけるガス流動方向41に沿って互い違いに配置される。スプリッタ42および45の寸法D2およびD4は、それぞれ、2フィートより大きくあるべきで、好適には、寸法D2は寸法D4より大きくあるべきである。ヘビーデューティガスタービン吸気装置のために本開示による吸気ダクトサイレンサ装置の好適な実施形態において、寸法D4は48インチ、36インチ、32インチ、または、28インチである。しかし、この寸法は異なる騒音減少要求を有する異なる応用のために変更され得る点に留意するべきである。
図5は、本発明の改善された呼気サイレンサをガスタービンのために形成するために使用される、フィルタ、吸気配管、メインサイレンサスプリッタ、および、プリサイレンサスプリッタの側方の簡略化された模式立面図である、前述のように、図4において、吸気41は左から右に流れ、騒音は右から左に伝播する。このとき、コンプレッサ12/燃焼器14に、そして更に、タービン16への流入空気11は、エアフィルタハウス22内に位置する吸気フィルタによって濾過される。それから、吸気フィルタハウス22からの濾過された空気は、出口プレナム23に、それから、吸気サイレンサ40を含む吸気ダクト44に送られる。好適には、吸気ダクト44の底壁は、防音処置(insulation)の必要がないように、地面の上(または、地面近くに)置かれる。吸気サイレンサ40は、メインサイレンサ(すなわち、複数の吸音スプリッタ42)と、タービンIBH 43と、プリサイレンサ(すなわち、複数の吸音スプリッタ45)とを含む。吸音スプリッタ45はメインサイレンサ42およびIBH 43の下流に位置する。
プリサイレンサスプリッタ45は、少なくとも3つの利点を提供する。第1に、プリサイレンサスプリッタ45はタービン騒音を20dBまたは最大40dBの低いレベルまで減少させる。第2に、プリサイレンサスプリッタ45は、コンプレッサ12の入口までの空気の流れの経路における風量/温度分布をより均一にすることにより、IBHが、コンプレッサの排出からの熱ガスを周囲の空気とよりよく混合することを助けることができるようになる。温度歪みを減ずることは、コンプレッサのサージマージンに有利である。最後に、プリサイレンサがコンプレッサ12からの騒音の源に非常に近いので、プリサイレンサスプリッタの後の減じられた騒音レベルは、ダクトの上流の部分で必要とされ防音処置(insulation)をより少なくする。これはコスト節減となり得る。
本開示による吸気ダクトサイレンサ装置は、従来の吸気ダクトサイレンサ構造より約8dB高い挿入損失を有するという、かなり良い音響的性能を提供する。本開示による吸気ダクトサイレンサ構造および従来の吸気ダクトサイレンサ構造の挿入損失を示す2つのグラフが図6Aに示される。「挿入損失」は、与えられた位置と音源との間の音の経路に騒音制御装置を配置することによる与えられた位置における騒音レベルの減少として定義され得る。通常、オクターブバンド単位または1/3オクターブバンド単位で評価される。図6Aから、本開示による吸気ダクトサイレンサ構造の挿入損失(dB)のプロット60が、従来の吸気ダクトサイレンサ構造の挿入損失(dB)のプロット62より低いことが観測され得る。挿入損失のプロット60を達成することを助けるために、本開示による構成の2つのサイレンサの間の壁は防音処置される(insulated)。図6Aにおける2つのプロット60および62の間の違い(または、差)のプロット64が図6Bに示される。図6Aおよび6Bから、周波数が増加するとプロット60と62との間の差が減少することが観測され得る。
更に、サイレンサの全長が減少するので、本開示による吸気ダクトサイレンサで発生する圧力降下は従来の吸気ダクトサイレンサ構造で発生する圧力降下より小さい。ガスタービンは、タービンを通過する風量が多いときに、より多くのパワーを発生する傾向があるので、ガスタービンの吸気システムにおける圧力降下の増加はタービンのパワー出力に影響を及ぼす。圧力降下は、流体を運ぶネットワーク上の2点の間の圧力差として定義される。低い流速はより低い圧力降下か、または、圧力降下無しという結果をもたらすが、高い流速および/または高い流体粘性はより大きな圧力降下をもたらす。IBHパイプの中心を通る水平面において流線形の流れのパターンを生じる従来の吸気ダクトサイレンサ構造は、約0.75インチ水柱(WC)に等しい圧力降下を生じる。これに対し、IBHフローとバックグラウンドフローとのより速い拡散/混合を生じる、本開示による吸気ダクトサイレンサで生じる圧力降下は、約0.71インチWCに等しい圧力降下である。
本発明は、現在最も実際的で好適な実施形態であると考えられるものに関連して記述されたが、本発明は、本開示の実施形態に限定されないと理解されるべきであり、それどころか、添付された請求の範囲の精神および範囲の中に含まれる種々の変更および均等な構成を包含することを意図していることは理解されるべきである。
10 ガスタービンシステム
11 流入空気
12 コンプレッサ
13 燃料
14 燃焼器
15 圧縮空気
16 多段タービン
16A 第1段
16B 第2段
17 熱ガス
17A 熱ガス
18 シャフト
19 排気ガス
20 ガスタービン筐体
22 エアフィルタハウス、吸気フィルタハウス
23 出口プレナム
24 吸気サイレンサダクト
26 排気サイレンサおよび筒
28 発電機筐体
41 吸気、ガス流動方向
42 第1の複数の吸音スプリッタ
43 タービン入口抽気加熱部(IBH)
44 ガスタービン吸気配管
45 第2の複数の吸音スプリッタ

Claims (20)

  1. 入口抽気加熱部(43)を含む、ガスタービン(10)の吸気装置のためのサイレンサ装置であって、
    ガスタービン吸気配管(44)におけるガス流動方向(41)に沿って配置されたメインサイレンサ(42)と、
    同じく前記ガスタービン吸気配管(44)における前記ガス流動方向(41)に沿って配置されたプリサイレンサ(45)とを備え、
    前記ガスタービン(10)の前記入口抽気加熱部(43)は、前記メインサイレンサ(42)と前記プリサイレンサ(45)との間に位置する、サイレンサ装置。
  2. 前記メインサイレンサ(42)は、前記ガスタービン吸気配管(44)における前記ガス流動方向(41)に沿って配置された第1の複数の吸音スプリッタ(45)から構成され、前記プリサイレンサ(45)は、同じく前記ガスタービン吸気配管(44)における前記ガス流動方向(41)に沿って配置された第2の複数の吸音スプリッタ(45)により構成される、請求項1記載のサイレンサ装置。
  3. 前記第1の複数の吸音スプリッタ(42)は前記ガスタービン吸気配管(44)における前記ガス流動方向(41)に沿って平行に配置され、前記第2の複数の吸音スプリッタ(45)は前記ガスタービン吸気配管(44)における前記ガス流動方向(41)に沿って平行に配置される、請求項2記載のサイレンサ装置。
  4. 前記第1の複数のスプリッタ(42)は、前記ガスタービン吸気配管(44)における前記ガス流動において前記第2の複数のスプリッタ(45)より上流に位置し、前記第2の複数のスプリッタ(45)より前記ガスタービン(10)のエアフィルタハウス(22)の近くに位置する、請求項2記載のサイレンサ装置。
  5. 前記第2の複数のスプリッタ(45)は、前記ガス流動において前記第1の複数のスプリッタ(42)より下流に位置し、前記第1の複数のスプリッタ(42)より、前記ガスタービン(10)に空気を入れるエアコンプレッサ(12)の入口の近くに位置する、請求項2記載のサイレンサ装置。
  6. 前記第1の複数のスプリッタ(42)の各々は、前記ガスタービン吸気配管(44)における前記ガス流動方向(41)に沿って測定される第1の所定の寸法(D2)を有し、前記第2の複数のスプリッタ(45)の各々は、前記ガスタービン吸気配管(44)における前記ガス流動方向(41)に沿って測定される第2の所定の寸法(D4)を有し、前記第2の所定の寸法(D4)は前記第1の所定の寸法(D2)より小さい、請求項2記載のサイレンサ装置。
  7. 前記第2の複数のスプリッタ(45)の複数の前縁は、前記第1の複数のスプリッタ(42)の複数の後縁より所定の距離(D3)後方に位置し、前記所定の距離(D3)は前記ガスタービン吸気配管(44)における前記ガス流動方向(41)に沿って測定される、請求項2記載のサイレンサ装置。
  8. 前記第1および前記第2の複数のスプリッタ(42、45)の各々は、吸音材を含む有孔鋼板によって覆われた鉄骨フレームから作られる、請求項2記載のサイレンサ装置。
  9. 前記吸音材はミネラルウールである、請求項8記載のサイレンサ装置。
  10. 前記第1および前記第2の複数のスプリッタ(42、45)が、前記ガスタービン吸気配管(44)における前記ガス流動方向(41)に沿って互い違いに配置されるように、第2の複数のスプリッタ(45)は前記第1の複数のスプリッタ(42)に対して配置される、請求項2記載のサイレンサ装置。
  11. 前記コンプレッサ(12)および/またはタービン(16)から前記ガスタービン吸気配管(44)における前記ガス流動方向(44)の逆に進む音波の形を有する騒音の直線的な伝播を妨げるように、前記第1および第2の複数のスプリッタ(42、45)が互い違いに配置される、請求項10記載のサイレンサ装置。
  12. 前記第1および第2の複数のスプリッタ(42、45)の各々の縦寸法(D2、D4)は2フィートより大きく、かつ、前記第1の複数のスプリッタの各々の縦寸法(D2)は前記第2の複数のスプリッタの各々の縦寸法(D4)より大きい、請求項2記載のサイレンサ装置。
  13. 入口抽気加熱部(43)を含む、ガスタービン(10)の吸気装置のためのサイレンサ装置であって、
    ガスタービン吸気配管(44)におけるガス流動方向(41)に沿って平行に配置された第1の複数の吸音スプリッタ(42)と、
    前記ガスタービン吸気配管(44)における前記ガス流動方向(41)に沿って平行に配置された第2の複数の吸音スプリッタ(45)とを備え、
    前記ガスタービン(10)の前記入口抽気加熱部(43)は前記第1および第2の複数のスプリッタ(42、45)の間に位置し、
    前記第1および第2の複数のスプリッタ(42、45)が前記ガスタービン吸気配管(44)における前記ガス流動方向(41)に沿って互い違いに配置され、コンプレッサ(12)および/またはタービン(16)から前記ガスタービン吸気配管(44)における前記ガス流動方向(41)の逆に進む音波の形を有する騒音の直線的な伝播を妨げるように、前記第2の複数のスプリッタ(45)は前記第1の複数のスプリッタ(42)に対して配置される、サイレンサ装置。
  14. 前記第1および前記第2の複数のスプリッタ(42、45)の各々は、ミネラルウールのような吸音材を含む有孔鋼板によって覆われた鉄骨フレームから作られる、請求項13記載のサイレンサ装置。
  15. 前記第1の複数のスプリッタ(42)の各々は、前記ガスタービン吸気配管(44)における前記ガス流動方向(41)に沿って測定される第1の所定の寸法(D2)を有し、前記第2の複数のスプリッタ(45)の各々は、前記ガスタービン吸気配管(44)における前記ガス流動方向(41)に沿って測定される第2の所定の寸法(D4)を有し、前記第2の所定の寸法(D4)は前記第1の所定の寸法(D2)より小さい、請求項13記載のサイレンサ装置。
  16. 前記第2の複数のスプリッタ(45)の複数の前縁は、前記第1の複数のスプリッタ(42)の複数の後縁より所定の距離(D3)後方に位置し、前記所定の距離(D3)は前記ガスタービン吸気配管(44)における前記ガス流動方向(41)に沿って測定される、請求項13記載のサイレンサ装置。
  17. 前記第1および第2の複数のスプリッタ(42、45)の各々の縦寸法(D2、D4)は2フィートより大きく、かつ、前記第1の複数のスプリッタ(42)の各々の縦寸法(D2)は前記第2の複数のスプリッタ(45)の各々の縦寸法(D4)より大きい、請求項13記載のサイレンサ装置。
  18. 前記第1の複数のスプリッタ(42)の各々は、前記ガスタービン吸気配管(44)における前記ガス流動方向(41)に沿って測定される第1の所定の寸法(D2)を有し、前記第2の複数のスプリッタ(45)の各々は、前記ガスタービン吸気配管(44)における前記ガス流動方向(41)に沿って測定される第2の所定の寸法(D4)を有し、前記第2の所定の寸法(D4)は前記第1の所定の寸法(D2)より小さい、請求項13記載のサイレンサ装置。
  19. 前記第1の複数のスプリッタ(42)は、前記タービン吸気配管(44)における前記ガス流動において前記第2の複数のスプリッタ(45)より上流に位置して、前記第2の複数のスプリッタ(45)より前記ガスタービン(10)のエアフィルタハウス(22)の近くに位置し、前記第2の複数のスプリッタ(45)は、前記ガス流動において前記第1の複数のスプリッタ(42)より下流に位置して、前記第1の複数のスプリッタ(42)より、前記ガスタービン(10)に空気を入れるエアコンプレッサ(12)の入口の近くに位置する、請求項13記載のサイレンサ装置。
  20. ガスタービン吸気装置のためのサイレンサ装置であって、
    ガスタービン吸気配管(44)におけるガス流動方向(41)に沿って平行に配置された第1の複数の吸音スプリッタ(42)から構成されるメインサイレンサ(42)と、
    前記ガスタービン吸気配管(44)における前記ガス流動方向(41)に沿って平行に配置された第2の複数の吸音スプリッタ(45)から構成されるプリサイレンサとを備え、
    前記第2の複数のスプリッタ(45)の複数の前縁は、前記第1の複数のスプリッタ(42)の複数の後縁より所定の距離(D3)後方に位置し、前記所定の距離(D3)は、前記ガスタービン吸気配管(44)における前記ガス流動方向(41)に沿って測定され、
    タービン入口抽気加熱部(43)は、前記メインサイレンサ(42)と前記プリサイレンサ(45)との間、または、前記第1および第2の複数のスプリッタ(42、45)の間に位置し、
    前記第1および第2の複数のスプリッタ(42、45)が前記ガスタービン吸気配管(44)における前記ガス流動方向(41)に沿って互い違いに配置され、コンプレッサ(12)および/またはタービン(16)から前記ガスタービン吸気配管(44)における前記ガス流動方向(41)の逆に進む音波の形を有する騒音の直線的な伝播を妨げるように、前記第2の複数のスプリッタ(45)は前記第1の複数のスプリッタ(42)に対して配置され、
    前記第1および第2の複数のスプリッタ(42、45)の各々は、吸音材を含む有孔鋼板によって覆われた鉄骨フレームによって作られている、サイレンサ装置。
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