JP2014177931A - 排気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】排気装置において、低周波数成分の音を抑制すると共に構造の簡素化及び低コスト化を可能とする。
【解決手段】排気ガスを水平方向に流す排気ダクト15と、排気ダクト15を流れる排気ガスを鉛直方向における上方に流動して大気に放出可能な煙突17と、排気ダクト15における排気ガスの流動方向の下流側端部と煙突17における排気ガスの流動方向の上流側端部とを連結する屈曲連結部16と、屈曲連結部16における少なくとも屈曲方向の内側の内面16aに設けられる複数の突起部21とを設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、圧縮した高温・高圧の空気に対して燃料を供給して燃焼し、発生した燃焼ガスをタービンに供給して回転動力を得るガスタービンにおいて、このガスタービンで燃焼した排ガスを排出するための排気装置に関するものである。
ガスタービンは、圧縮機と燃焼器とタービンにより構成されており、空気取入口から取り込まれた空気が圧縮機によって圧縮されることで高温・高圧の圧縮空気となり、燃焼器にて、この圧縮空気に対して燃料を供給して燃焼させ、高温・高圧の燃焼ガスがタービンを駆動し、このタービンに連結された発電機を駆動する。この場合、タービンは、車室内に複数の静翼及び動翼が交互に配設されて構成されており、燃焼ガスにより動翼を駆動することで発電機が連結される出力軸を回転駆動している。そして、タービンを駆動した燃焼ガスは、排気ガスとなって排気ダクトを通り、煙突から大気に排出される。
このようなガスタービンの排気ガスを排出する排気装置は、排気ダクト及び煙突などから構成されている。この排気装置は、ガスタービンの内部の音場の共鳴により、数Hz以下の低周波数成分の音が外部に放出される可能性がある。例えば、低周波数成分の音は、人間の可聴音以下の周波数であることが多く、直接異音を感じることが少ないが、間接的にプラント周囲の家屋の窓枠などを振動させる要因となることがある。
このような特定の低周波数成分の音を低減する技術として、例えば、下記特許文献に記載されたものがある。特許文献1に記載されたガスタービン排気煙道は、ガスタービン排気煙道の壁の少なくとも一部を数十Hz以下の低周波音を十分透過する音響透過材料で形成したものである。また、特許文献2に記載された共鳴型消音器は、ガスタービンの排気ダクトの壁面に開口を設け、枝管と共鳴箱を連通して取付けるものである。
特許第3310931号公報 特許第3254168号公報
上述した従来の技術では、低周波数成分の音を低減することができるものの、可聴音以下の低周波数の音場の共鳴振動を小さくするために、サイレンサを大型化させる必要があり、製造コストが増加してしまう。
本発明は上述した課題を解決するものであり、低周波数成分の音を抑制すると共に構造の簡素化及び低コスト化を可能とする排気装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明の排気装置は、排気ガスを水平方向に流す排気ダクトと、前記排気ダクトを流れる排気ガスを鉛直方向における上方に流動して大気に放出可能な煙突と、前記排気ダクトにおける排気ガスの流動方向の下流側端部と前記煙突における排気ガスの流動方向の上流側端部とを連結する屈曲連結部と、前記屈曲連結部における少なくとも屈曲方向の内側の内面に設けられる複数の突起部と、を有することを特徴とするものである。
従って、排気ガスは、排気ダクトを水平方向に流れ、屈曲連結部を通って煙突に移動し、この煙突を鉛直方向における上方に流れて上端の開口から大気に放出される。このとき、屈曲連結部を通る排気ガスは、屈曲方向の内側の内面に設けられる複数の突起部に衝突して小さな渦を形成することで、屈曲連結部の内面からの排気ガスの大きな剥離が抑制されることとなる。そのため、排気ガスが屈曲連結部を通過するときの大きな渦の発生が抑制され、低周波数成分の音の発生を抑制することができる。また、屈曲連結部に複数の突起部を設けるだけでよく、構造の簡素化及び低コスト化を可能とすることができる。
本発明の排気装置では、前記複数の突起部は、前記屈曲連結部における屈曲方向の外側の内面に設けられることを特徴としている。
従って、屈曲連結部における屈曲方向の内側の内面だけでなく、屈曲方向の外側の内面にも複数の突起部を設けることで、屈曲連結部を通る排気ガスは、屈曲方向の内側と外側の内面に設けられる複数の突起部に衝突して小さな渦を形成することで、屈曲連結部の内面からの排気ガスの大きな剥離がほとんどの領域で抑制され、排気ガスが屈曲連結部を通過するときの大きな渦の発生を適正に抑制することができる。
本発明の排気装置では、前記複数の突起部は、前記屈曲連結部より排気ガスの流動方向の上流側の前記排気ダクトに設けられることを特徴としている。
従って、排気ガスは、屈曲連結部に至る手前で複数の突起部に衝突して小さな渦を形成するため、屈曲連結部にある複数の突起部により適正に小さな渦を形成することとなり、屈曲連結部の内面からの排気ガスの大きな剥離を確実に抑制することができる。
本発明の排気装置では、前記複数の突起部は、排気ガスの流動方向の下流側に向けて突出量が小さくなることを特徴としている。
従って、突起部の突出量が排気ガスの流動方向の下流側に向けて小さくなることで、排気ガスの流動抵抗が徐々に小さくなっていくため、排気ガスの乱流を防止して良好な流れを確保することができる。
本発明の排気装置では、前記複数の突起部より排気ガスの流動方向の下流側に吸音装置が設けられることを特徴としている。
従って、排気ガスが屈曲連結部を通るときに、複数の突起部により低周波数成分の音の発生を抑制することができ、その後、排気ガスが吸音装置を通るときに、高周波数成分の音の発生を抑制することができる。
本発明の排気装置によれば、排気ダクトと煙突を屈曲連結部で連結し、この屈曲連結部における屈曲方向の内側の内面に複数の突起部を設けるので、低周波数成分の音の発生を抑制することができると共に、構造の簡素化及び低コスト化を可能とすることができる。
図1は、本発明の実施例1に係る排気装置を表す概略図である。 図2は、排気ダクトの断面を表す図1のII−II断面図である。 図3は、実施例1の排気装置を有するガスタービンの概略図である。 図4は、排気装置の斜視図である。 図5は、周波数に対する音圧レベルを表すグラフである。 図6は、本発明の実施例2に係る排気装置を表す概略図である。 図7は、排気ダクトの断面を表す図6のVII−VII断面図である。 図8は、本発明の実施例3に係る排気装置を表す概略図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る排気装置の好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではなく、また、実施例が複数ある場合には、各実施例を組み合わせて構成するものも含むものである。
図1は、本発明の実施例1に係る排気装置を表す概略図、図2は、排気ダクトの断面を表す図1のII−II断面図、図3は、実施例1の排気装置を有するガスタービンの概略図、図4は、排気装置の斜視図、図5は、周波数に対する音圧レベルを表すグラフである。
実施例1のガスタービンは、図3及び図4に示すように、空気を圧縮する圧縮機11と、この圧縮機11で圧縮された空気を燃焼する燃焼器12と、この燃焼器12で燃料と圧縮空気の混合ガスが燃焼することで生じた燃焼ガス(排ガス)により回転可能なタービン13とを有しており、圧縮機11の回転軸に発電機14が連結されている。
また、ガスタービンは、タービン13にこのタービン13から排出される排ガスを案内する排気ダクト15が連結され、この排気ダクト15は、屈曲連結部16を介して煙突17が連結されている。この場合、排気ダクト15と屈曲連結部16は、矩形断面形状をなし、煙突17は、円形断面形状をなしている。そのため、排気ガスは、排気ダクト15を水平方向に流れ、屈曲連結部16を直角に曲がって煙突17に案内され、この煙突17を上昇し、上端の開口から大気に排出される。なお、ガスタービンは、排気ダクト15から直接煙突17に連結されずに、図示しない排熱回収ボイラ(HRSG)が連結され、この排熱回収ボイラの排気ダクトに煙突17が連結される構成もある。
ガスタービンの燃焼器12で発生する圧力脈動、または、排気ガスの乱流は、排気ダクト15、屈曲連結部16、煙突17を通過するときに、共鳴振動によって増幅され、煙突17の開口から可聴音以下の低周波数成分の音が放射されることがある。例えば、低周波数成分の音は、数十Hz以下(例えば、1Hzから20Hz程度)である。この低周波数成分の音は、人間の可聴音以下の周波数成分であることが多いことから、人間が直接異音を感じることが少ないが、間接的にプラント周囲の家屋の窓枠などの振動(ガタツキ)を生じさせる要因となることがある。
実施例1の排気装置は、排気ダクト15と屈曲連結部16と煙突17により構成され、屈曲連結部16における少なくとも屈曲方向の内側の内面16aに複数の突起部21が設けられている。また、実施例1の排気装置は、排気ダクト15における少なくとも排気ガスの流動方向の下流端部、つまり、屈曲連結部16と連結部における上部の内面15aに複数の突起部22が設けられている。更に、実施例1の排気装置は、屈曲連結部16に連結される鉛直部18における屈曲連結部16の内面16aに連続する平面部の内面18aに複数の突起部23が設けられている。
各突起部21,22,23は、半球形状をなしているが、この形状に限定されるものではなく、楕円の球面形状、三角形状、円錐形状、円錐台形状、矩形形状などとしてもよい。また、各突起部21,22,23は、千鳥状に配置されているが、この配置に限定されるものではなく、直線状に配置してもよく、また、ランダムに配置してもよい。また、各突起部21,22,23の数もこの実施例に限定されるものではない。
また、実施例1の排気装置は、複数の突起部21,22,23より排気ガスの流動方向の下流側に吸音装置24が設けられている。
このように構成された実施例1の排気装置では、ガスタービンから排出された排気ガスは、排気ダクト15を水平方向に流れ、屈曲連結部16を通って煙突17に移動し、この煙突17を鉛直方向における上方に流れ、上端の開口から大気に放出される。
排気ガスが排気ダクト15を水平方向に流れるとき、内面15aに沿って流れる排気ガスは、複数の突起部22に衝突することで小さな渦が多数形成される。また、この排気ガスが屈曲連結部16を屈曲して流れるとき、内面16a,18aに沿って流れる排気ガスは、複数の突起部21,23に衝突することで小さな渦が多数形成される。そのため、排気ガスが排気ダクト15から屈曲連結部16を屈曲して流れるとき、この排気ガスは、屈曲方向における内側の内面15a,16a,18aに対して大きく剥離することはなく、大きな渦の発生が抑制される。
その結果、排気ガスは、屈曲連結部16にて、低周波数成分の音の発生が抑制される。その後、排気ガスは、屈曲連結部16から吸音装置24を通って煙突17に流れるが、この吸音装置24により高周波数成分の音の発生が抑制される。即ち、図5に示すように、一点鎖線で表す従来は、低周波数領域及び高周波数領域で音圧レベルが高いが、実線で表す実施例1は、ほとんどの周波数領域において、音圧レベルが低くなっている。
また、排気ガスは、排気ダクト15と屈曲連結部16と鉛直部18における複数の突起部21,22,23に衝突することで、内面15a,16a,18aの近傍で極めて乱れ度の高い状態となる。そのため、排気ダクト15と屈曲連結部16と鉛直部18の各内面15a,16a,18aが音響抵抗体として作用することとなり、減音効果が期待できる。
このように実施例1の排気装置にあっては、排気ガスを水平方向に流す排気ダクト15と、排気ダクト15を流れる排気ガスを鉛直方向における上方に流動して大気に放出可能な煙突17と、排気ダクト15における排気ガスの流動方向の下流側端部と煙突17における排気ガスの流動方向の上流側端部とを連結する屈曲連結部16と、屈曲連結部16における少なくとも屈曲方向の内側の内面16aに設けられる複数の突起部21とを設けている。
従って、排気ガスは、排気ダクト15を水平方向に流れ、屈曲連結部16を通って煙突17に移動し、この煙突17を鉛直方向における上方に流れて上端の開口から大気に放出される。このとき、屈曲連結部16を通る排気ガスは、屈曲方向の内側の内面16aに設けられる複数の突起部21に衝突して小さな渦を形成することで、屈曲連結部16の内面16aからの排気ガスの大きな剥離が抑制されることとなる。そのため、排気ガスが屈曲連結部16を通過するときの大きな渦の発生が抑制され、低周波数成分の音の発生を抑制することができる。また、屈曲連結部16に複数の突起部21を設けるだけでよく、構造の簡素化及び低コスト化を可能とすることができる。
実施例1の排気装置では、屈曲連結部16より排気ガスの流動方向の上流側の排気ダクト15に複数の突起部22を設けている。従って、排気ガスは、屈曲連結部16に至る手前で複数の突起部22に衝突して小さな渦を形成するため、屈曲連結部16にある複数の突起部21により適正に小さな渦を形成することとなり、屈曲連結部16の内面16aからの排気ガスの大きな剥離を確実に抑制することができる。
実施例1の排気ダクトでは、屈曲連結部16における複数の突起部21より排気ガスの流動方向の下流側に吸音装置24を設けている。従って、排気ガスが屈曲連結部16を通るときに、複数の突起部21により低周波数成分の音の発生を抑制することができ、その後、排気ガスが吸音装置24を通るときに、高周波数成分の音の発生を抑制することができる。
図6は、本発明の実施例2に係る排気装置を表す概略図、図7は、排気ダクトの断面を表す図6のVII−VII断面図である。なお、上述した実施例と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
実施例2の排気装置は、排気ダクト15と屈曲連結部16と煙突17により構成され、屈曲連結部16における屈曲方向の内側の内面16aに複数の突起部21が設けられ、屈曲連結部16における屈曲方向の外側の内面16bに複数の突起部31が設けられている。また、実施例2の排気装置は、排気ダクト15における排気ガスの流動方向の下流端部、つまり、屈曲連結部16と連結部における上部の内面15aに複数の突起部22が設けられ、下部の内面15bに複数の突起部32が設けられている。更に、実施例1の排気装置は、屈曲連結部16に連結される鉛直部18における屈曲連結部16の内面16aに連続する平面部の内面18aに複数の突起部23が設けられ、屈曲連結部16に連結される鉛直部18における屈曲連結部16の内面16bに連続する平面部の内面18bに複数の突起部33が設けられている。
また、排気装置は、屈曲連結部16における左右の内面16cに複数の突起部41が設けられている。なお、排気ダクト15における排気ガスの流動方向の下流端部、つまり、屈曲連結部16と連結部における左右の内面に複数の突起部を設けてもよく、屈曲連結部16に連結される鉛直部18における左右の内面に複数の突起部を設けてもよい。
このように構成された実施例2の排気装置では、ガスタービンから排出された排気ガスは、排気ダクト15を水平方向に流れ、屈曲連結部16を通って煙突17に移動し、この煙突17を鉛直方向における上方に流れ、上端の開口から大気に放出される。
排気ガスが排気ダクト15を水平方向に流れるとき、内面15a及び外面15bに沿って流れる排気ガスは、複数の突起部22,32に衝突することで小さな渦が多数形成される。また、この排気ガスが屈曲連結部16を屈曲して流れるとき、内面16a,18a及び内面16b,18bに沿って流れる排気ガスは、複数の突起部21,23,31,33に衝突することで小さな渦が多数形成される。そのため、排気ガスが排気ダクト15から屈曲連結部16を屈曲して流れるとき、この排気ガスは、屈曲方向の内側の内面15a,16a,18a及び屈曲方向の外側の内面15b,16b,18bに対して大きく剥離することはなく、大きな渦の発生が抑制される。
その結果、排気ガスは、屈曲連結部16にて、低周波数成分の音の発生が抑制される。その後、排気ガスは、屈曲連結部16から吸音装置24を通って煙突17に流れるが、この吸音装置24により高周波数成分の音の発生が抑制される。
このように実施例2の排気装置にあっては、排気ダクト15における排気ガスの流動方向の下流側端部と煙突17における排気ガスの流動方向の上流側端部とを連結する屈曲連結部16にて、屈曲方向の内側の内面16aと屈曲方向の外側の内面16bに複数の突起部21,31を設けている。
従って、屈曲連結部16を通る排気ガスは、屈曲方向の内側の内面16a及び外側の内面16bに設けられる複数の突起部21,31に衝突して小さな渦を形成することで、屈曲連結部16の内面16a,16bからの排気ガスの大きな剥離が抑制されることとなる。即ち、排ガスが屈曲連結部16を流れるとき、屈曲方向の内側の内面16aから剥離しやすく、また、屈曲方向の外側の内面16bから剥離しやすい。ところが、屈曲方向の内側の内面16aに複数の突起部21が設けられ、屈曲方向の外側の内面16bに複数の突起部31が設けられていることから、ここに小さな渦が形成されることで、排気ガスの大きな剥離が抑制される。その結果、排気ガスが屈曲連結部16を通過するときの大きな渦の発生が抑制され、低周波数成分の音の発生を抑制することができる。
図8は、本発明の実施例3に係る排気装置を表す概略図である。なお、上述した実施例と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
実施例3の排気装置は、排気ダクト15と屈曲連結部16と煙突17により構成され、屈曲連結部16における屈曲方向の内側の内面16aに複数の突起部21a,21b,21cが設けられている。そして、この複数の突起部21a,21b,21cは、排気ガスの流動方向の下流側に向けてその突出量が小さくなっている。また、実施例3の排気装置は、排気ダクト15における排気ガスの流動方向の下流端部、つまり、屈曲連結部16と連結部における上部の内面15aに複数の突起部22a,22bが設けられている。そして、この複数の突起部22a,22bは、排気ガスの流動方向の下流側に向けてその突出量が小さくなっている。更に、実施例3の排気装置は、屈曲連結部16に連結される鉛直部18における屈曲連結部16の内面16aに連続する平面部の内面18aに複数の突起部23a,23bが設けられている。そして、この複数の突起部23a,23bは、排気ガスの流動方向の下流側に向けてその突出量が小さくなっている。
即ち、各突起部21a,21b,21c,22a,22b,23a,23bは、排気ガスの流動方向の下流側に向けて順にその突出量が小さくなっている。なお、突起部21a,21b,21c、突起部22a,22b、突起部23a,23b単独で排気ガスの流動方向の下流側に向けてその突出量を小さくしてもよい。
このように構成された実施例3の排気装置では、ガスタービンから排出された排気ガスは、排気ダクト15を水平方向に流れ、屈曲連結部16を通って煙突17に移動し、この煙突17を鉛直方向における上方に流れ、上端の開口から大気に放出される。
排気ガスが排気ダクト15を水平方向に流れるとき、内面15aに沿って流れる排気ガスは、複数の突起部22a,22bに衝突することで小さな渦が多数形成される。また、この排気ガスが屈曲連結部16を屈曲して流れるとき、内面16a,18aに沿って流れる排気ガスは、複数の突起部21a,21b,21c,23a,23bに衝突することで小さな渦が多数形成される。そのため、排気ガスが排気ダクト15から屈曲連結部16を屈曲して流れるとき、この排気ガスは、屈曲方向における内側の内面15a,16a,18aに対して大きく剥離することはなく、大きな渦の発生が抑制される。
その結果、排気ガスは、屈曲連結部16にて、低周波数成分の音の発生が抑制される。その後、排気ガスは、屈曲連結部16から吸音装置24を通って煙突17に流れるが、この吸音装置により高周波数成分の音の発生が抑制される。
また、各突起部21a,21b,21c,22a,22b,23a,23bは、その突出量が排気ガスの流動方向の下流側に向けて小さく設定されていることから、排気ガスの流動抵抗が徐々に小さくなっていき、排気ガスの乱流を防止して良好な流れが確保される。
このように実施例3の排気装置にあっては、複数の突起部21a,21b,21c,22a,22b,23a,23bは、排気ガスの流動方向の下流側に向けて突出量が小さく設定されている。従って、排気ガスの流動抵抗が徐々に小さくなっていくため、排気ガスの乱流を防止して良好な流れを確保することができる。
なお、上述した実施例では、本発明の排気装置をガスタービンの排気系に適用して説明したが、蒸気タービンなど別の排気系にも適用することができる。
11 圧縮機
12 燃焼器
13 タービン
14 発電機
15 排気ダクト
15a,15b 内面
16 屈曲連結部
16a,16b 内面
17 煙突
18 鉛直部
18a,18b 内面
21,21a,21b,21c,22,22a,22b,23,23a,23b,31,32,33,41 突起部

Claims (5)

  1. 排気ガスを水平方向に流す排気ダクトと、
    前記排気ダクトを流れる排気ガスを鉛直方向における上方に流動して大気に放出可能な煙突と、
    前記排気ダクトにおける排気ガスの流動方向の下流側端部と前記煙突における排気ガスの流動方向の上流側端部とを連結する屈曲連結部と、
    前記屈曲連結部における少なくとも屈曲方向の内側の内面に設けられる複数の突起部と、
    を有することを特徴とする排気装置。
  2. 前記複数の突起部は、前記屈曲連結部における屈曲方向の外側の内面に設けられることを特徴とする請求項1に記載の排気装置。
  3. 前記複数の突起部は、前記屈曲連結部より排気ガスの流動方向の上流側の前記排気ダクトに設けられることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の排気装置。
  4. 前記複数の突起部は、排気ガスの流動方向の下流側に向けて突出量が小さくなることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一つに記載の排気装置。
  5. 前記複数の突起部より排気ガスの流動方向の下流側に吸音装置が設けられることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一つに記載の排気装置。
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