JP2016160595A - 床開閉装置 - Google Patents

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勇輔 桜井
Yusuke Sakurai
勇輔 桜井
田中 大介
Daisuke Tanaka
大介 田中
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Abstract

【課題】床下から室内に入り込む冷気を効果的に遮断できる床開閉構造を提供する。
【解決手段】本発明の床開閉装置は、室内と床下とを連通する開口が形成された床板と、当該床板の開口を囲むように床板の下面に設けられた縁部材とを備えた建物の床部に適用される床開閉装置であって、床板が有する開口の周縁に沿って設けられる枠部材と、枠部材が有する開口を閉鎖できる形状を有する床蓋と、床蓋の下方に配置された板状の断熱材内蓋と、縁部材の下方に配置された枠状の断熱材外枠と、縁部材に固定され、断熱材外枠を縁部材に吊り下げ状態で保持する取付具と、取付具を介して縁部材に固定された断熱材外枠と縁部材との間に挟み込まれる気密材と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、建築物の床下に設けられた開口を通じて床下から室内に伝わる冷気を遮断することができる床開閉装置に関する。
上記床下に設けられた開口からの冷気を遮断する装置に関する従来技術として、例えば下記特許文献1の床下点検口が公知である。図15は、特許文献1の床下点検口を示す概略断面図である。特許文献1に記載の床下点検口300は、図15に示すように、床板5xと、床板5xに形成された開口Kxの縁に沿って設けられた枠部材7xと、枠部材7xが有する開口を塞ぐように取り付けられる床蓋3xと、床板5xに形成された開口Kxの外縁の床下側の床板5xに当接する根太4xと、根太4xの内側面に当接して設けられる断熱材受枠1xと、断熱材受枠1xの内側面に取り付けられ、断熱材受枠1xの端部から内側に向けて延びる受け部材6xと、断熱材受枠1xの内側に嵌入され、受け部材6xに下面が当接する上段断熱ブロック2xと、上段断熱ブロック2xの下面に積層接着される下段断熱ブロック2yと、上段断熱ブロック2xと断熱材受枠1xに挟持される気密材9xと、を備えている。
下側断熱ブロック2yは、受け部材6xよりも下方に位置し、上記断熱材受枠1xよりも下方に突出させるようにその四隅(コーナー)が切除されている。図15においては、下側断熱ブロック2yが一段のものを示しているが、使用する地域に応じて下側断熱ブロック2yを複数段積層することができる。
上記構成を有する床下点検口300は、寒さが厳しい地域においては下側断熱ブロック2yの積層数を増やすことで断熱性能を強化する一方で、寒さが比較的穏やかな地域においては下側断熱ブロック2yを設けないことで断熱性能を弱めるというように下側断熱ブロック2yの積層数で断熱性能をコントロールすることができる。
特許第5105927号公報
特許文献1に記載の床下点検口によれば、断熱材受枠1x(断熱材外枠)の内側から室内に入り込む冷気を断熱材受枠1x及び上下段断熱ブロック2x、2yによって遮断することはできるが、本発明者らの検討により、上記構成の床下点検口では断熱性能が不十分であることが確認された。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、床下から室内に入り込む冷気を効果的に遮断できる床開閉装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためのものとして、本発明の床開閉装置は、室内と床下とを連通する開口が形成された床板と、当該床板の開口を囲むように床板の下面に設けられた縁部材とを備えた建物の床部に適用されるものであって、床板が有する開口の周縁に沿って設けられる枠部材と、枠部材が有する開口を閉鎖できる形状を有する床蓋と、床蓋の下方に配置された板状の断熱材内蓋と、縁部材の下方に配置された枠状の断熱材外枠と、縁部材に固定され、断熱材外枠を縁部材に吊り下げ状態で保持する取付具と、取付具を介して縁部材に固定された断熱材外枠と縁部材との間に挟み込まれる気密材とを備えることを特徴とする(請求項1)。
従来の床下点検口の断熱構造においては、断熱材外枠と縁部材との間に隙間が存在していたが、特に床下と室内の温度差が大きい場合には、かかる隙間に床下の冷気が集中して室内に流れ込み、断熱性能を顕著に低下させていた。本発明によれば、断熱材外枠と縁部材との間に気密材を設けることにより、断熱材外枠と縁部材との間から室内に入り込む冷気を遮断できる。これにより床下から室内に入り込む冷気を効果的に遮断できる。
前記構成において、好ましくは、断熱材外枠は、その上面から外側面に亘って取付具の一部を嵌め込むための取付凹部を有し、取付具は、取付凹部に嵌め込まれた状態で断熱材外枠の外側面の上部を保持する保持部と、縁部材の内側面に当接して固定される固定部と、気密材を介して縁部材の下面に当接する当接部と、を一体に有する(請求項2)。
この構成によれば、取付具を断熱材外枠に固定した状態において、断熱材外枠が縁部材に当接するように固定されるため、気密材の気密性が高められる。また上記構造によれば、断熱材外枠の取付凹部に取付具が嵌まり込んだ状態となるため、断熱材外枠が取付具から外れにくくなり、構造的に安定な床開閉装置とすることができる。
前記構成において、好ましくは、断熱材外枠は、その上面における取付凹部と連続する位置に当該取付凹部よりも深く掘り下げた掘込部を有し、当接部は、掘込部に係合する突起を有する(請求項3)。
この構成によれば、取付具の突起が掘込部に係合するため、取付具を断熱材外枠に取り付けやすいし、かつ取付具を固定した状態で取付具の位置がズレにくい。
前記構成において、好ましくは、断熱材外枠は、その外側面における取付凹部と連続する位置に当該取付凹部よりも深く掘り下げた吊掛用凹部を有し、保持部は、断熱材外枠の外側面における前記吊掛用凹部と前記取付凹部との境界部に形成された段部に係止される吊掛部を有する(請求項4)。
この構成によれば、断熱材外枠の段部を吊掛部が係止することにより、断熱材外枠を吊り下げた状態で固定することができる。しかも、断熱材外枠が吊り下げ状態で固定されるため、ネジ、釘等を打ち込まずに断熱材外枠を縁部材の下部に取り付けることができる。
前記構成において、好ましくは、断熱材外枠は、断熱材内蓋の外周縁を下から支持する内蓋受け部を有し、内蓋受け部と断熱材内蓋との間に内蓋気密材が挟み込まれる(請求項5)。
この構成によれば、断熱材外枠に断熱材内蓋を取り付けた状態で、内蓋気密材が気密性を発揮しやすいため、断熱材外枠と断熱材内蓋の間から室内に流れ込む冷気を効果的に遮断することができる。
前記とは別の態様として好ましくは、断面略コの字型形状で、室内側に開放面を有し、断熱材外枠が有する開口に取り付けられる床下収納庫をさらに備え、床下収納庫は、断熱材内蓋の外周縁を下から支持する内蓋外周受け部を有し、内蓋外周受け部と断熱材内蓋との間に内蓋外周気密材が挟み込まれる(請求項6)。
この構成によれば、床下収納庫の内蓋外周受け部に断熱材内蓋を取り付けた状態で、内蓋外周気密材が気密性を発揮しやすいため、床下収納庫と断熱材内蓋の間から室内に流れ込む冷気を効果的に遮断することができる。
本発明によれば、床下から室内に入り込む冷気を効果的に遮断できる床開閉装置を提供することができる。
本発明に係る第1実施形態の床開閉装置の上面図である。 図1のII−II線断面図である。 断熱材外枠の斜視図である。 断熱材内蓋の斜視図である。 図3のV−V線断面図である。 取付具の斜視図(A)及び側面図(B)である。 図2の要部拡大図である。 第1実施形態における縁部材に取り付ける前の断熱材外枠の斜視図である。 本発明に係る第2実施形態の床開閉装置の上面図である。 図9のX−X線断面図である。 床下収納庫の斜視図である。 床下収納庫の底面を支持する吊金具の斜視図である。 第2実施形態における縁部材に取り付ける前の断熱材外枠の斜視図である。 図10の要部拡大図である。 床下点検口の従来例を説明するための図である。
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
<第1実施形態:床開閉装置の構成>
図1は第1実施形態の床開閉装置の上面図であり、図2は図1のII−II線断面図である。第1実施形態の床開閉装置100は、床板に形成された開口を通じて床下を点検するために設けられる床下点検装置である。第1実施形態の床開閉装置100は、図1、図2に示すように、室内S1と床下S2とを連通する開口Kが形成された床板5と、床板5の開口Kを囲むように床板5の下面に設けられる縁部材4とを備えた建物の床下に適用される。
床板5は、その表裏がそれぞれ室内S1及び床下S2に面する平板状の板材である。開口Kは、床板5に形成された四角形状の貫通孔である。縁部材4は、床板5が有する開口の下部に取り付けられた根太41と、根太41の内側面に取り付けられた補強根太42とを有している。根太41は、床板が有する開口と断面ほぼ同形状の開口を有し、床下側から床板5を支持している。補強根太42は、根太41の内側面全周に亘って設けられており、床板5の開口Kの下部の一回り内側に位置している。
第1実施形態の床開閉装置100は、図1及び図2に示すように、床板5の開口Kの周縁に沿って設けられる枠部材7と、当該枠部材7が有する開口を閉鎖できる形状を有する床蓋3と、当該床蓋3の床下において、補強根太42(縁部材4)の下方に配置された断熱材外枠1と、床蓋3の下方に配置された断熱材内蓋2とを備えている。
枠部材7は、開口Kの周縁に沿って設けられる四角形状の枠材である。枠部材7の床下側の周縁部は縁部材4に支持されている。床蓋3は、枠部材7の開口を塞ぐことができる所定厚みを有する平板状の板材である。床蓋3は、床蓋自体を枠部材1から取り外すための把手31を有している。床蓋3は、強度を高めるために下面に補強部材30が取り付けられている。図1の点線は補強部材30の外周を示している。
図3は、断熱材外枠の斜視図である。断熱材外枠1は、図3に示すように上下に貫通する開口を有する四角形状の枠材であり、当該四角形状の各辺の内側面の下部を内側方向(断熱材内蓋2の中心側)に突出させた内蓋受け部12を有している。内蓋受け部12は、断熱材内蓋2の外周縁を下から支持するために設けられている。内蓋受け部12の上面に断熱材内蓋2を載せることで、断熱材外枠1内に断熱材内蓋2を固定している。
図4は、断熱材内蓋の斜視図である。断熱材内蓋2は、断熱材外枠1が有する開口よりも一回り小さいブロック(略四角柱)状の断熱材であり、その厚みは断熱材外枠1と同程度である。断熱材内蓋2は、断熱材外枠1とともに床下S2から室内S1への冷気の流入を遮断している。断熱材外枠1及び断熱材内蓋2に用いられる断熱材は、例えば発泡ポリスチレンや発泡ウレタンなど、断熱性に優れた樹脂材料からなる。
図4に示すように断熱材内蓋2の上面には、断熱材外枠1に嵌め込んだ状態の断熱材内蓋2を取り外すための持ち手21が2つ取り付けられている。ただし図4においては、持ち手21の形状を明確にすべく、持ち手21の1つは取り付ける寸前の状態を示している。持ち手21は接着剤等によって断熱材内蓋2の上面に接着されている。図4に示す断熱材内蓋2の上面の凹凸形状(所々に凸部及び凹部を設けた形状)は、後述する第2実施形態の床蓋3の下部に取り付けられる補強桟30’の形状に対応している。
断熱材外枠1は、図3に示すように、各辺中央の上面から外側面に亘って深さ方向に窪んだ取付凹部11を1つずつ計4つ設けている。この取付凹部11は取付具6を取り付けるための凹部である。この取付凹部11のそれぞれに取付具6を取り付けて、当該取付具6を縁部材4に固定することで、取付具6を介して縁部材4に断熱材外枠1を吊り下げ状態で固定している。以下に取付凹部11及びそれに嵌め込まれる取付具6を説明する。
図5は、図3の断熱材外枠のV−V面(取付凹部11を含む面)断面図であり、図6は、取付具の斜視図(A)及び側面図(B)である。図7は、図2の要部拡大図である。図7に示すように、断熱材外枠1を補強根太42(縁部材4)の下部に取り付けた後は、図6の取付具6が図5に示す断熱材外枠1の取付凹部11に嵌まり込んだ状態となる。
断熱材外枠1は、図5に示すように、取付具6を嵌め込むための上述した取付凹部11と、断熱材外枠1の上面における取付凹部11と連続する位置に取付凹部11よりも深く掘り下げた掘込部13と、断熱材外枠1の側面における取付凹部11と連続する位置に取付凹部11よりも深く掘り下げた吊掛用凹部14と、を有している。吊掛用凹部14と取付凹部11との境界部には段部15が形成されている。
取付凹部11の溝深さは、取付具6の厚みと同一である。これにより取付具6を取付凹部11に取り付けたときに、取付具6の上面と断熱材外枠1の上面が同一平面となる。
一方、取付凹部11に取り付ける取付具6は、図6(A)、(B)に示すように、断熱材外枠1の外側面の上部を保持する保持部60と、縁部材4の内側面に当接して固定される固定部61と、後述する気密材9bを介して縁部材4の下面に当接する当接部62と、縁部材4の内側面との間に隙間が生じるように固定部61よりも断熱材内蓋2の中心側に向けて突出した固定凸部63と、を有している。
保持部60は、断熱材外枠1の外側面における段部15に係止される吊掛部60aを有している。吊掛部60aは、保持部60の下端を起点として水平方向からやや斜め上に向けて延びている。この吊掛部60aを段部15に引っ掛けた上で、固定部61を縁部材4の内側面に固定することにより、縁部材4の下部に断熱材外枠1が吊り下がった状態となる。
固定部61は、その表裏を貫通する挿通孔61aを有している。この挿通孔61aにネジ、釘等を打ち込むことで縁部材4の内側面に取付具6を固定している。
当接部62は、掘込部13に係合する突起62aを有している。この突起62aを掘込部13に係合させることで、取付具6を取付凹部11に固定しやすく、かつ取付具6が取付凹部11から外れにくくなる。
固定凸部63は、その表裏を貫通する挿通孔63aを有している。固定凸部63は、後述する第2実施形態の床下収納庫の取付け時に用いる部位である。
<断熱構造>
第1実施形態の床開閉装置100は、図7に示されるように、各部材の接触部分に気密材9a〜9dを挟み込むことで床下から室内に冷気が流れ込むのを遮断している。本発明の床開閉装置100は、各部材の接触部分の全てに気密材を設けているため、各部材の接触部分の隙間から室内に流れ込む冷気を効果的に遮断することができている。
図7に示すように、断熱材外枠1の上面と縁部材4の下面との間に気密材9bが挟み込まれている。また断熱材外枠1の内蓋受け部12と断熱材内蓋2との間に内蓋気密材9aが挟み込まれている。
図8は、縁部材に取り付ける前の断熱材外枠の斜視図である。内蓋気密材9aは、図8に示すように、内蓋受け部12の上部全周に亘って設けられている。内蓋気密材9aは、内蓋受け部12に断熱材内蓋2を載せたときに断熱材内蓋2の重みを受けて弾性変形することにより気密性を発揮し、断熱材外枠1と断熱材内蓋2の隙間から室内に流れ込む冷気を遮断している。
気密材9bは、図8に示すように、断熱材外枠1の上部全周に亘って設けられている。気密材9bは、断熱材外枠1を縁部材4に取り付けたときに、両者に挟み込まれて弾性変形することにより気密性を発揮し、断熱材外枠1と縁部材4の間から室内に流れ込む冷気を遮断している。
図7に示すように、枠部材7と床板5の間に外枠気密材9cが挟み込まれている。外枠気密材9cは、床板5の開口Kの縁の全周に亘って設けられており、床板5に枠部材7を取り付ける時に枠部材7を外枠気密材9cに押し付けて固定することにより外枠気密材9cが弾性変形して気密性を発揮し、枠部材7と床板5の間から室内に流れ込む冷気を遮断している。
床蓋3の縁には床蓋枠32が取り付けられており、当該床蓋枠32の周縁部が枠部材7に支持されている。そして、床蓋枠32と枠部材7の間に床蓋気密材9dが挟み込まれている。床蓋気密材9dは、床蓋枠32の下面全周に亘って設けられており、床蓋3の重みを受けて弾性変形することにより気密性を発揮し、床蓋枠32と枠部材7の間から室内に流れ込む冷気を遮断している。
内蓋気密材9a、気密材9b、外枠気密材9c及び床蓋気密材9dは、それ自体が圧縮されることで気密性を発揮する弾性材料で構成されており、例えば軟質発泡ポリエチレン、軟質発泡ウレタンなどの合成樹脂系、エチレン・プロピレン・ジエンゴム(EPDM)、等の合成ゴム系等が挙げられる。上記気密材9a〜9dはいずれも、四角形の枠組形状である。
<床開閉装置の取付方法及び使用方法>
まず、図3に示す断熱材外枠1の取付凹部11に対して取付具6を接着剤等で貼り付ける。その後、断熱材外枠1の上部に気密材9bを取り付ける。これにより図8に示す状態の断熱材外枠となる。図8の状態の取付具6の固定部61を縁部材4(補強根太42)の内側面に当接した状態で、固定部61の挿通孔61aにネジ又は釘を打ちつけることにより縁部材4に取付具6を取り付ける。この取り付けは、気密材9bがその気密性を発揮しやすいように、補強根太42の下部に対して断熱材外枠1を上方向に押しつけながら行なう。次に、断熱材外枠1の内蓋受け部12に断熱材内蓋2を固定する。そして、枠部材7に床蓋3を取り付けることによって、第1実施形態の床開閉装置100を取り付けることができる。取り付け後の床開閉装置100において、床下を点検するときには、床蓋3、断熱材内蓋2をこの順に取り外すことで、断熱材外枠1を取り外さずとも床下を点検することができる。
<作用等>
第1実施形態に係る床開閉装置100によれば、気密材9bを設けているため、断熱材外枠1と縁部材4との間から室内に入り込む冷気を遮断できる。これにより床下から室内に入り込む冷気を効果的に遮断することができる。
また断熱材外枠1が取付具6を取り付けるための取付凹部11を有することにより、断熱材外枠1の取付凹部11に取付具6が嵌まり込んだ状態となるため、断熱材外枠1が取付具6から外れにくくなり、構造的に安定な床開閉装置とすることができる。しかも、取付具6を縁部材4に固定するときに、気密材9bを圧縮する方向に力を加えながら断熱材外枠1を固定しているため、取り付け後にも気密材9bが気密性を発揮している。
その上、取付凹部11の溝深さと取付具6の厚みが同一であるため、取付凹部11に取付具6を取り付けたときに、取付具6の上面が断熱材外枠1の上面と同一平面となり、これらの上面に取り付ける気密材9bの構造が単純になるし、気密材9bを取り付けたときに、取付具6と断熱材外枠1の間、取付具6と気密材9bの間、及び断熱材外枠1と気密材9bの間、の各部材間で隙間が生じにくい構成となり、床開閉装置100の断熱性能がに高められる。
取付具6が断熱材外枠1の上面の掘込部13に係合する突起62aを有することにより、取付具6を断熱材外枠1に固定しやすいし、かつ固定した状態で取付具6の位置がズレにくい。
保持部60が断熱材外枠1の外側面の段部15に吊り下げる吊掛部60aを有することにより、吊掛部60aによって断熱材外枠1を吊り下げ状態で固定することができるため、ネジ、釘等を打ち込まずに断熱材外枠1を縁部材4の下部に取り付けることができる。
内蓋受け部12と断熱材内蓋2との間に内蓋気密材9aを挟み込むことにより、内蓋気密材9aが断熱材内蓋2の重みを受けて弾性変形して気密性を発揮し、断熱材外枠1と断熱材内蓋2の隙間から室内に流れ込む冷気を効果的に遮断することができる。
<変形例>
第1実施形態においては、縁部材4として根太41及び補強根太42を用い、補強根太42に取付具6を取り付けているが、補強根太42は必須ではなく、根太41に対して取付具6を取り付けてもよい。ただし、理想的には、図7に示すように、縁部材4として根太41及び補強根太42を設け、取付具6を補強根太42に固定した状態において、取付具6の側面の一部が根太41に当接するように固定されるように構成することである。このように取り付けることにより、断熱材外枠1を縁部材4の下部に安定して固定することができる。
取付具6に設けられた固定凸部63は、第1実施形態においては取付具6の必須部位ではない。
保持部60の吊掛部60aを断熱材外枠1の外側面の段部15に引っ掛けることで、断熱材外枠1の上部を吊り下げているが、吊掛部60aを設けずに保持部60に貫通孔を設け、当該貫通孔にネジや釘を打ちつけて断熱材外枠1の外側面に保持部60を固定してもよい。
本発明の床開閉装置は、第1実施形態の床下点検口に適用する場合のみに限られない。そこで、以下の第2実施形態において、床下点検口以外の本発明の床開閉装置の適用例として床下収納庫の場合を説明する。
<第2実施形態>
図9は、第2実施形態の床開閉装置の上面図(第1実施形態の図1相当図)であり、図10は、図9のX−X線断面図(第1実施形態の図2相当図)である。第2実施形態の床開閉装置200は、図10に示すように、床下に物品を収納するための床下収納庫53を取り付けたものである。
第2実施形態の床開閉装置200は、第1実施形態における断熱材外枠1と断熱材内蓋2との間に床下収納庫53を取り付けたことが異なる他は第1実施形態と同様であるが、かかる床下収納庫53の取り付けに伴い、その周辺部材の形状及び構成も一部変更している。以下においては、第1実施形態の床開閉装置100に対する変更部分を説明し、第1実施形態のそれと同一部分の説明は繰り返さない。なお、第2実施形態における各部材の参照番号の表記に関し、第1実施形態における各部材と同一のものには同一の参照符号を付し、一部変更を加えたものには参照符号の末尾にダッシュ(’)を付している。
第2実施形態の床開閉装置200は、図9に示されるように、床蓋3の強度を高める部材として、第1実施形態の板状の補強部材30(図1の点線)に代えて3本の長尺部材である補強桟30’を取り付けている。図9の点線は補強桟30’の外周を示している。断熱材内蓋2の上面は、図4に示すように補強桟30’を嵌め込めるような凹凸形状としている。このような補強桟30’に代えた理由は、床下収納庫53の収納スペースを最大限確保すべく、最小厚みで床蓋3を補強したいが故である。
第2実施形態の床開閉装置200は、図10に示すように、断熱材外枠1’が有する開口内に断面略コの字型形状で室内側に開放面を有する床下収納庫53を固定した上で、当該開放面に断熱材内蓋2を取り付けている。つまり、断熱材内蓋2は、断熱材外枠1’ではなく床下収納庫53に取り付けられている。
図11は床下収納庫の斜視図である。床下収納庫53は、図11に示すように、コの字型形状の上端の全外周を折り返した折返部53bと、内側面を内側方向(床下収納庫53の中心側)に突出させた内蓋外周受け部53aと、を有している。
折返部53bは、図10に示すように、枠部材7の底面(補強根太42の上面)に引っ掛けて床下収納庫53を保持するために設けられている。
内蓋外周受け部53aは、機能的には、第1実施形態における断熱材外枠1の内蓋受け部12に相当し、断熱材内蓋2の外周縁を下から支持するための部位である。第2実施形態においては、床下収納庫53に内蓋外周受け部53aを設けているため、断熱材外枠1’には内蓋受け部12を設けていない。
内蓋外周受け部53aの位置に関して、内蓋外周受け部53aは、断熱材内蓋2を取り付けたときに断熱材内蓋2の上部が床蓋3の底面(補強桟30’を設ける場合はその底面)に丁度当接しない程度の位置となるように床下収納庫53の内側面に設けられている。この位置に設ける理由は、収納スペースをなるべく広く確保する観点から床下収納庫53の内側面の可能な限り上部に内蓋外周受け部53aを設けることが好ましいからである。そして、内蓋外周受け部53aの上部全周に内蓋外周気密材9a’を設けている。
内蓋外周受け部53aは、その対辺の上面において、深さ方向(鉛直下向き方向)に延びる三対の切欠溝54を有している。この切欠溝54は、床下収納庫53の収納スペースを小分けにする仕切りを挿入するために設けている。
図12は、床下収納庫の底面を支持する吊金具の斜視図である。床下収納庫53は、その底面を吊金具51によって支持された状態で床下に固定されている。吊金具51は、その両端に1本ずつ計2本の縦桟52の一端が取り付けられている。2本の縦桟52の他端はそれぞれ取付具6の固定凸部63の挿通孔63aにネジ、釘等を打ち込むことで固定凸部63に取り付けられている。
図13は、断熱材外枠に取付具及び気密材を取り付けた後の状態を示す斜視図であり、第1実施形態の図8相当図である。図13に示されるように、第2実施形態で用いる断熱材外枠1’は、以下の(1)〜(3)の3点が異なる他は第1実施形態のそれと同一である。
(1)断熱材外枠1’の内側面のうちの縦桟52と接触する部分に縦桟52を嵌め込むための桟凹部18を設けたこと。
(2)断熱材外枠1’の内側面の全周を囲うように収納庫気密材9fを設けたこと。
(3)内蓋受け部12及びその上に設けられる内蓋気密材9aを有しないこと。
上記(1)の桟凹部18は、縦桟52が左右に振れて床下収納庫53がガタつくことを防止するために設けられている。桟凹部18の溝深さは、縦桟52の厚みと同一である。これにより縦桟52を桟凹部18に取り付けたときに、断熱材外枠1’の内側面と縦桟52の側面が同一平面となる。
上記(2)の収納庫気密材9fは、断熱材外枠1と床下収納庫53の間から室内に流れ込む冷気を遮断している。断熱材外枠1’の内側面と縦桟52の側面が同一平面となっているため、収納庫気密材9fの構成を単純にすることができるし、収納庫気密材9fを断熱材外枠1’の内側面に当接させやすい。
上記(3)の理由は、上記で述べたとおり、内蓋受け部12と同等の機能を果たす部分として、床下収納庫53に内蓋外周受け部53a及び内蓋外周気密材9a’を設けているからである。
<断熱構造>
図14は、図10の要部拡大図であり、第1実施形態の図7相当図である。第2実施形態の床開閉装置200は、図14に示されるように、各部材の接触部分に気密材9a’、9b〜9d、9fを挟み込むことで冷気が床下から室内に流れ込むのを遮断している。
内蓋外周気密材9a’は、第1実施形態の内蓋気密材9aに相当し、内蓋外周受け部53aに断熱材内蓋2を載せたときに断熱材内蓋2の重みを受けて弾性変形することにより気密性を発揮し、床下収納庫53と断熱材内蓋2の隙間から室内に流れ込む冷気を遮断している。
収納庫気密材9fは、断熱材外枠1と床下収納庫53との間に挟み込まれており、断熱材外枠1に床下収納庫53を載せたときに床下収納庫53の重みを受けて弾性変形することにより気密性を発揮し、床下収納庫53と断熱材内蓋2の隙間から室内に流れ込む冷気を遮断している。
第2実施形態においては、上記各部に気密材を設けることにより、床下収納庫53を取り付けた場合でも床下から室内に流れ込む冷気を効果的に遮断することができる。
S1 室内
S2 床下
K 開口
1、1’ 断熱材外枠
11 取付凹部
12 内蓋受け部
13 掘込部
14 吊掛用凹部
15 段部
2 断熱材内蓋
3 床蓋
4 縁部材
41 根太
42 補強根太
5 床板
6 取付具
60 保持部
61 固定部
62 当接部
63 固定凸部
7 枠部材
9a 内蓋気密材
9a’ 内蓋外周気密材
9b 気密材
9c 外枠気密材
9d 床蓋気密材
53 床下収納庫
53a 内蓋外周受け部
53b 折返部
100、200 床開閉装置

Claims (6)

  1. 室内と床下とを連通する開口が形成された床板と、当該床板の開口を囲むように床板の下面に設けられた縁部材とを備えた建物の床部に適用される床開閉装置であって、
    前記床板が有する開口の周縁に沿って設けられる枠部材と、
    前記枠部材が有する開口を閉鎖できる形状を有する床蓋と、
    前記床蓋の下方に配置された板状の断熱材内蓋と、
    前記縁部材の下方に配置された枠状の断熱材外枠と、
    前記縁部材に固定され、前記断熱材外枠を前記縁部材に吊り下げ状態で保持する取付具と、
    前記取付具を介して前記縁部材に固定された前記断熱材外枠と前記縁部材との間に挟み込まれる気密材とを備えることを特徴とする床開閉装置。
  2. 前記断熱材外枠は、その上面から外側面に亘って前記取付具の一部を嵌め込むための取付凹部を有し、
    前記取付具は、前記取付凹部に嵌め込まれた状態で前記断熱材外枠の外側面の上部を保持する保持部と、前記縁部材の内側面に当接して固定される固定部と、前記気密材を介して前記縁部材の下面に当接する当接部と、を一体に有することを特徴とする請求項1に記載の床開閉装置。
  3. 前記断熱材外枠は、その上面における前記取付凹部と連続する位置に当該取付凹部よりも深く掘り下げた掘込部を有し、
    前記当接部は、前記掘込部に係合する突起を有することを特徴とする請求項2に記載の床開閉装置。
  4. 前記断熱材外枠は、その外側面における前記取付凹部と連続する位置に当該取付凹部よりも深く掘り下げた吊掛用凹部を有し、
    前記保持部は、前記断熱材外枠の外側面における前記吊掛用凹部と前記取付凹部との境界部に形成された段部に係止される吊掛部を有することを特徴とする請求項2又は3に記載の床開閉装置。
  5. 前記断熱材外枠は、前記断熱材内蓋の外周縁を下から支持する内蓋受け部を有し、
    前記内蓋受け部と前記断熱材内蓋との間に内蓋気密材が挟み込まれることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の床開閉装置。
  6. 断面略コの字型形状で、室内側に開放面を有し、前記断熱材外枠が有する開口に取り付けられる床下収納庫をさらに備え、
    前記床下収納庫は、前記断熱材内蓋の外周縁を下から支持する内蓋外周受け部を有し、
    前記内蓋外周受け部と前記断熱材内蓋との間に内蓋外周気密材が挟み込まれることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の床開閉装置。
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