JP2022153855A - 天井パネル装置及び天井パネル設置構造 - Google Patents

天井パネル装置及び天井パネル設置構造 Download PDF

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滋之 上田
Shigeyuki Ueda
宗一郎 大野
Soichiro Ono
孝司 田中
Koji Tanaka
大樹 松崎
Daiki Matsuzaki
雄司 細田
Yuji Hosoda
香織 村井
Kaori Murai
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Abstract

【課題】施工性を向上し得る天井パネル装置及び天井パネル設置構造を提供する。【解決手段】天井パネル装置2は、第1方向両側の第1端部21,21が、第1方向両側に配されるパネル受部材10の載置片部14,14に載置され該載置片部を介して止着された固着具9によって前記載置片部に固定される天井パネル20と、前記天井パネルの第1方向両側のそれぞれに設けられ、前記第1端部に設けられた被係止部28bに係止し前記載置片部に対する該第1端部の天井裏側への移動を抑止する端部保持部材30と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、天井パネル装置及び天井パネル設置構造に関する。
従来より、天井パネルは、その第1方向両端部が野縁等の天井下地に対して固着具によって固定される。
例えば、下記特許文献1には、ボルト及び吊り金具にて吊り下げられるランナー材と、このランナー材に下側より嵌合してネジ止めされ、天井仕上げパネル材の端部が差し込まれるコの字型部を有したクリップと、を備えた取付具が開示されている。
特開平10-227094号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された取付具では、下方側から天井仕上げパネル材を保持した状態で、天井仕上げパネル材の端部を、クリップを介してランナー材にネジ止めする必要があり、更なる改善が望まれる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、施工性を向上し得る天井パネル装置及び天井パネル設置構造を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る天井パネル装置は、第1方向両側の第1端部が、第1方向両側に配されるパネル受部材の載置片部に載置され該載置片部を介して止着された固着具によって前記載置片部に固定される天井パネルと、前記天井パネルの第1方向両側のそれぞれに設けられ、前記第1端部に設けられた被係止部に係止し前記載置片部に対する該第1端部の天井裏側への移動を抑止する端部保持部材と、を備えていることを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る天井パネル設置構造は、天井パネルの第1方向両側の第1端部が、第1方向両側に配されたパネル受部材の載置片部に載置され、前記第1端部に設けられた被係止部に係止し前記載置片部に対する前記第1端部の天井裏側への移動を抑止する端部保持部材が前記天井パネルの第1方向両側のそれぞれに設けられ、前記載置片部を介して止着された固着具によって前記載置片部に前記第1端部が固定されていることを特徴とする。
本発明に係る天井パネル装置及び天井パネル設置構造は、上述のような構成としたことで、施工性を向上させることができる。
(a)、(b)は、本発明の一実施形態に係る天井パネル装置の一例及び本発明の一実施形態に係る天井パネル設置構造の一例を模式的に示し、(a)は、一部破断概略側面図、(b)は、一部破断概略縦断面図である。 図1(b)に対応させた一部破断概略分解縦断面図である。 同天井パネル装置を施工した状態を模式的に示す一部破断概略斜視図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
以下の実施形態では、本実施形態に係る天井パネル装置を施工した状態を基準として上下方向等の方向を説明する。
図1~図3は、本実施形態に係る天井パネル装置の一例及び本実施形態に係る天井パネル設置構造の一例を模式的に示す図である。
本実施形態に係る天井パネル装置2は、図1(a)に示すように、天井パネル20を備えている。この天井パネル20は、第1方向両側の第1端部21,21が、第1方向両側に配されるパネル受部材10の載置片部14,14に載置され載置片部14,14を介して止着された固着具9によって載置片部14,14に固定される。このような構成とすれば、天井パネル20を固定する際に、その第1方向両側の第1端部21,21を第1方向両側の載置片部14,14に載置させて仮保持させることができるので、作業者に掛かる負荷を軽減することができる。
天井パネル装置2は、天井パネル20の第1方向両側のそれぞれに設けられ、第1端部21に設けられた被係止部28bに係止し載置片部14に対する第1端部21の天井裏側(上方側)への移動を抑止する端部保持部材30を備えている。このような構成とすれば、載置片部14に載置された第1端部21が天井裏側に移動するようなことがなく、天井パネル20の第1端部21に円滑に固着具9を止着することができる。例えば、天井裏側への手指等の挿入が困難な場合には、天井裏側から天井パネル20を載置片部14に対して押し付けられず、固着具9を止着する際に第1端部21が浮き上がる懸念があるが、上記構成によれば、このような懸念がない。端部保持部材30の具体的構成については後述する。
この天井パネル装置2は、後記するパネル受部材10またはこれに加えて天井下地3とによって天井装置1を構成してもよい。
天井パネル20は、平面視して(厚さ方向に見て)、略方形状とされている。本実施形態では、この天井パネル20は、第1方向がパネル幅方向とされ、第2方向がパネル幅方向及びパネル厚さ方向に直交するパネル長手方向とされている。つまり、天井パネル20は、幅方向両側の第1端部21,21がパネル受部材10の載置片部14,14に固定される。
この天井パネル20は、図3に示すように、幅寸法及び長さ寸法が天井を構成する標準サイズの標準パネル7の幅寸法及び長さ寸法よりも小とされている。図例では、天井パネル20の長さ寸法と標準パネル7の幅寸法とが略同寸法とされた例を示している。
図例では、この天井パネル20は、第1方向に配設スペース8を隔てて配設された標準パネル7,7間に配設されている。この天井パネル20は、その下面側に設備機器が設置される箇所に施工されるものでもよい。このような設備機器としては、例えば、物干装置や収納装置、照明器具、音響機器、送風機等であってもよい。
天井パネル20の長さ寸法及び標準パネル7の幅寸法は、互いに平行状に間隔を空けて配置され、天井下地3を構成する複数本の野縁6,6のピッチに応じた寸法であってもよく、例えば、300mm~1200mm程度であってもよい。天井パネル20の幅寸法は、下面側に上記のように設備機器が設置される場合には、設備機器の寸法に応じた寸法であってもよく、例えば、150mm~600mm程度であってもよい。標準パネル7の長さ寸法は、600mm~2000mm程度であってもよい。これら標準パネル7及び天井パネル20の厚さ寸法は、互いに略同寸法であってもよく、例えば、3.0mm~20.0mm程度であってもよい。
標準パネル7は、適宜の天井下地3に固定される。図例では、標準パネル7の幅方向の各端部が標準パネル7の幅方向に間隔を空けて平行状に設けられた野縁6,6に固定された例を示している。これら野縁6,6は、野縁6の長手方向に直交する方向に延びるように、かつ野縁6の長手方向に間隔を空けて設けられた野縁受5に支持されていてもよい。野縁受5は、例えば、吊木や吊ボルト等の吊部材4(図1(a)参照)に固定されて吊下保持されていてもよい。このような天井下地3としては、木造天井下地であってもよく、いわゆる軽天下地(鋼製天井下地)であってもよい。標準パネル7は、幅方向の各端部がねじや釘等の固着具によって野縁6,6に固定されてもよく、適宜の固定金具や引掛部材等を介して野縁6,6に固定されてもよい。パネル長手方向(第1方向)に隣り合う標準パネル7の長手方向の各端部同士を連結する適宜の連結部等が設けられていてもよい。この標準パネル7としては、石膏ボードやけい酸カルシウム板等でもよく、発泡樹脂系または繊維系の基材を含み、難燃層や繊維強化樹脂層等の補強層が積層されたものでもよい。
天井パネル20は、図1(a)、(b)に示すように、本実施形態では、パネル本体22と、このパネル本体22の第1方向両側の第1端部22a,22aを受け入れる受入溝25,25がそれぞれに設けられた一対の補強材24,24と、を備えている。これら補強材24,24は、受入溝25,25の溝幅方向両側を区画し、パネル本体22の厚さ方向の各面(上面及び下面22b)に沿わせられる上側片部26及び下側片部28をそれぞれに有している。このような構成とすれば、パネル本体22を、第1方向(本実施形態では、幅方向)両側に設けられた一対の補強材24,24によって補強することができる。これにより、例えば、天井パネル20の長手方向両端側を支持させて長手方向途中部位を浮かせた状態で、設備機器の配設や配線等のための貫通孔23(図3参照)を形成する際におけるパネル本体22の破損を補強材24,24によって抑制することができる。
パネル本体22は、一般的に天井ボードとして用いられるボードであってもよい。このパネル本体22は、上記した標準パネル7と同様のパネル材から形成されていてもよく、または異なるパネル材から形成されていてもよい。このパネル本体22は、例えば、比較的に脆弱な石膏ボードやけい酸カルシウム板、発泡樹脂系ボード等であってもよい。
一対の補強材24,24は、第2方向(本実施形態では、パネル長手方向)に延びるように長尺状とされている。これら補強材24,24は、パネル本体22の長手方向の大半に亘って設けられていてもよく、全長に亘って設けられていてもよい。これら補強材24,24は、互いに同様の構成とされているので、以下では、一方を例にとって説明する。
補強材24は、全長に亘って一様な形状とされている。この補強材24の受入溝25は、補強材24の全長に亘って延びるように設けられている。
補強材24は、受入溝25の溝幅方向一方側を区画する上側片部26と、受入溝25の溝底を区画する溝底片部27と、受入溝25の溝幅方向他方側を区画する下側片部28と、を備えている。つまり、この補強材24は、長手方向に見てパネル幅方向中央側に向けて開口する略コ字状(略U字状)とされた溝形鋼状(チャンネル状)とされている。
上側片部26は、厚さ方向がパネル厚さ方向となる薄板状とされている。溝底片部27は、厚さ方向がパネル幅方向となる薄板状とされている。下側片部28は、そのパネル幅方向の大半に亘る部位が、厚さ方向がパネル厚さ方向となる薄板状とされている。これら上側片部26、溝底片部27及び下側片部28の厚さ寸法は、強度上の観点や軽量化を図る観点等から適宜の寸法としてもよい。図例では、上側片部26、溝底片部27及び下側片部28の厚さ寸法が互いに同寸法とされた例を示しているが、このような態様に限られない。
本実施形態では、図1(b)に示すように、この下側片部28に、被係止部28b及び固着具9の止着部位が設けられている。このような構成とすれば、パネル本体22を複雑化させることなく被係止部28bを設けることができ、また、端部保持部材30が補強材24に設けられた被係止部28bに係止することとなるので、天井パネル20の第1端部21を端部保持部材30によって強固に保持させることができる。また、固着具9が補強材24の止着部位に止着されるので固着具9の保持力を向上させることができる。
この下側片部28の被係止部28bは、図2に示すように、パネル本体22の下面22bとによって端部保持部材30に設けられた係止片部34が差し込まれる差込溝29を区画するように設けられている。このような構成とすれば、例えば、補強材24の下側片部28とパネル本体22との間に係止片部34を強制的に押し込む必要があるものと比べて、端部保持部材30の係止片部34を差込溝29に差し込んで端部保持部材30を容易に取り付けることができる。
この下側片部28は、溝底片部27側の部位がパネル本体22の下面22bに沿わせられる薄板状とされ、固着具9の止着部位を構成する。図例では、この下側片部28と溝底片部27との角部に、下方側に向けて突出し、後記する載置片部14に当接される突片部28aが設けられた例を示しているが、このような態様に限られない。
被係止部28bは、載置片部14に積層状に載置される片部状とされている。この被係止部28bは、下側片部28の先端側部位(パネル幅方向中央側部位)に差込溝29を構成する凹段部が形成されるように屈曲状に形成されている。この被係止部28bによって形成された凹段部の段壁面が差込溝29の溝底を構成し、凹段部の段底面が差込溝29の溝幅方向一方側面を構成し、パネル本体22の下面22bが差込溝29の溝幅方向他方側面を構成する。
上記した溝底片部27のパネル厚さ方向に沿う幅寸法、つまり、受入溝25の溝幅寸法は、パネル本体22の厚さ寸法に応じた寸法とされている。この受入溝25の溝幅寸法は、パネル本体22の厚さ寸法と同寸法でもよく、パネル本体22の厚さ寸法よりも僅かに小さい寸法でもよい。
上側片部26及び下側片部28のパネル幅方向に沿う幅寸法は、これらによって区画される受入溝25にパネル本体22の第1端部22aの受け入れが可能なように、また、強度上の観点等から適宜の寸法としてもよい。図例では、上側片部26の幅寸法が被係止部28bを含む下側片部28全体の幅寸法よりも大とされた例を示しているが、このような態様に限られず、互いに同寸法でもよく、下側片部28全体の幅寸法が上側片部26の幅寸法よりも大きい寸法でもよい。受入溝25の溝深さ寸法となる下側片部28の被係止部28bを除く部位(止着部位)の幅寸法は、5mm~30mm程度でもよく、上側片部26の幅寸法の1/2~2倍程度でもよい。
上記構成とされた補強材24は、パネル本体22の第1端部22aが受入溝25に嵌め込まれて第1端部22aに取り付けられていてもよく、適宜の固着具や接着剤、粘着材等によって取り付けられていてもよい。この補強材24は、金属系材料や硬質の合成樹脂系材料から形成された押出成形品でもよい。
パネル受部材10は、天井パネル20の天井下地3を構成する。このパネル受部材10は、図1(a)及び図3に示すように、パネル幅方向両側の載置片部14,14を有したパネル受部12,12と、これらパネル受部12,12を連結するように設けられた連結部11と、を備えている。パネル幅方向両側のパネル受部12,12は、互いに同様の構成とされているので、以下では、一方を例にとって説明する。
連結部11は、上片部11aと、そのパネル幅方向両端から垂れ下がるように設けられた側片部11b,11bと、を備えており、パネル長手方向に見て、下向きに開口する略U字状(略コ字状)とされている。図例では、この連結部11は、パネル長手方向に間隔を空けて複数箇所に配置され、その上片部11aが吊部材4の下端部に固定されて吊下保持された例を示しているが、このような態様に限られない。
パネル受部12は、本実施形態では、連結部11とは別体とされ、連結部11の側片部11bに適宜の固着具等によって固定される固定片部13と、この固定片部13の下端部からパネル幅方向中央側に向けて突出するように設けられた載置片部14と、を備えている。本実施形態では、このパネル受部12は、天井パネル20の長手方向に延びるように長尺状とされている。つまり、連結部11は、長尺状とされたパネル受部12の長手方向に間隔を空けて複数箇所に設けられている。このパネル受部12の長さ寸法は、天井パネル20の長さ寸法と同寸法でもよく、天井パネル20の長さ寸法よりも大きい寸法、例えば、天井パネル20の長さ寸法の複数倍に相当する寸法等であってもよい。このような態様に代えて、パネル受部12も天井パネル20の長手方向に間隔を空けて複数箇所に設けられる構成でもよく、連結部11と一体的に形成されていてもよい。
固定片部13は、厚さ方向がパネル幅方向となる薄板状とされている。図例では、この固定片部13は、連結部11の側片部11bのパネル幅方向中央側に沿わせられて固着具によって固定された例を示している。
載置片部14は、厚さ方向がパネル厚さ方向となる薄板状とされている。この載置片部14のパネル幅方向に沿う寸法は、天井パネル20の補強材24の下側片部28全体の幅寸法よりも大とされている。
本実施形態では、図2に示すように、この載置片部14には、天井パネル20に止着される固着具9が挿通される挿通孔15が厚さ方向に貫通するように設けられている。この挿通孔15は、パネル長手方向に長尺な長孔状とされていてもよい。この挿通孔15は、本実施形態のようにパネル受部12が長尺状とされている場合には、パネル受部12の長手方向に間隔を空けて複数箇所に設けられていてもよい。
この載置片部14には、当該載置片部14に対する天井パネル20の幅方向外側への移動を抑止する位置決め部16が設けられている。このような構成とすれば、載置片部14に対する天井パネル20の幅方向に沿う位置決めを容易に行うことができる。図例では、位置決め部16は、上記のように屈曲状に形成された補強材24の被係止部28bを受け入れる凹段部の段壁面とされている。この凹段部は、受け入れた被係止部28bが位置決め部16を構成する段壁面に当接された状態で、被係止部28bのパネル幅方向中央側に向く端面と載置片部14のパネル幅方向中央側に向く端面とが略同一平面状となるように設けられている。図例では、載置片部14のパネル幅方向中央側部位の上面側に切欠状に凹段部が形成された例を示しているが、このような例に限られない。位置決め部16としては、このような態様に限られず、その他、種々の変形が可能である。図例では、上記した挿通孔15が凹段部にも至るように設けられたような例を示しているが、このような例に限られない。このパネル受部12を含むパネル受部材10は、金属系材料や硬質の合成樹脂系材料から形成されていてもよい。
端部保持部材30は、天井パネル20の補強材24の被係止部28bに係止する係止片部34を備えている。
この端部保持部材30は、本実施形態では、天井パネル20の長手方向に延びるように長尺状とされ、載置片部14の下面に沿わせられて固着具9が貫通される下側片部32を備えている。このような構成とすれば、天井パネル20の長手方向に短い形状とされ、固着具9に応じた位置のそれぞれに取り付ける必要がある端部保持部材と比べて、施工性を向上させることができる。また、例えば、載置片部14がパネル長手方向に間隔を空けて複数箇所に設けられる場合には、端部保持部材30の下側片部32によってこれら載置片部14を目立ち難くすることもできる。
この下側片部32は、厚さ方向がパネル厚さ方向となる薄板状とされている。この下側片部32のパネル幅方向に沿う幅寸法は、載置片部14のパネル幅方向に沿う寸法よりも小さい寸法とされている。本実施形態では、図2に示すように、この下側片部32には、天井パネル20に止着される固着具9が挿通される挿通孔33が厚さ方向に貫通するように設けられている。この挿通孔33は、下側片部32が載置片部14の下面に沿わせられた状態で、載置片部14に設けられた挿通孔15に連通するように設けられている。この挿通孔33は、パネル長手方向に長尺な長孔状とされていてもよい。この挿通孔33は、本実施形態のように端部保持部材30が長尺状とされている場合には、端部保持部材30の長手方向に間隔を空けて複数箇所に設けられていてもよい。端部保持部材30は、この挿通孔33を除いて全長に亘って一様な形状とされていてもよい。
端部保持部材30は、この下側片部32のパネル幅方向両端から室内空間側に垂れ下がるように設けられた一対の垂下片部35,35を備えている。このような構成とすれば、これら一対の垂下片部35,35によって長尺状の端部保持部材30の剛性を向上させることができ、また、固着具9の頭部を目立ち難くすることができる。
これら垂下片部35,35は、厚さ方向がパネル幅方向となる薄板状とされている。これら垂下片部35,35のパネル厚さ方向に沿う幅寸法は、強度上の観点や見栄え上の観点等から適宜の寸法としてもよく、固着具9の頭部のパネル厚さ方向に沿う寸法よりも大きい寸法でもよい。
本実施形態では、この端部保持部材30には、載置片部14及びこの載置片部14に載置された被係止部28bを上下(パネル厚さ方向)両側から挟むように保持する保持部を構成する保持溝31が設けられている。このような構成とすれば、保持溝31によって載置片部14及び被係止部28bを上下両側から挟むように保持することができる。また、端部保持部材30を、その保持溝31に被係止部28b及び載置片部14を受け入れるようにして載置片部14に対して容易に取り付けることができる。
この保持溝31は、溝幅方向一方側となる上側が係止片部34によって区画され、溝幅方向他方側となる下側が下側片部32によって区画されている。この保持溝31の溝底は、下側片部32とパネル幅方向中央側の垂下片部35との角部から上方側に向けて突出するように設けられた溝底片部によって区画されている。この溝底片部によって載置片部14及びこの載置片部14に載置された被係止部28bのパネル幅方向中央側に向く端面が覆われる。係止片部34は、この溝底片部とによって長手方向に見て略L字状とされている。
上記した差込溝29の溝幅寸法は、係止片部34の受け入れが可能なように係止片部34のパネル厚さ方向に沿う厚さ寸法に応じた寸法とされている。差込溝29の溝幅寸法は、係止片部34の厚さ寸法と同寸法でもよく、この寸法よりも僅かに大きい寸法でもよい。差込溝29の溝深さ寸法は、受け入れた係止片部34の保持が可能なように適宜の寸法でもよい。
保持溝31の溝幅寸法は、載置片部14及び被係止部28bの受け入れが可能なようにこれらのパネル厚さ方向に沿う厚さ寸法を足し合わせた寸法に応じた寸法とされている。保持溝31の溝幅寸法は、載置片部14及び被係止部28bの厚さ寸法を足し合わせた寸法と同寸法でもよく、この寸法よりも僅かに大きい寸法でもよい。保持溝31の溝深さ寸法は、保持溝31内に受け入れた載置片部14及び被係止部28bの保持が可能なように適宜の寸法でもよい。
この端部保持部材30の長さ寸法は、天井パネル20の長さ寸法と同寸法でもよく、天井パネル20の長さ寸法よりも大きい寸法、例えば、天井パネル20の長さ寸法の複数倍に相当する寸法等でもよい。この端部保持部材30は、金属系材料や硬質の合成樹脂系材料から形成された押出成形品でもよい。
上記構成とされた天井パネル装置2を施工する際には、天井パネル20の第1方向両側の第1端部21,21を、第1方向両側に配されたパネル受部材10の載置片部14,14に載置する(図2参照)。この際、天井パネル20を長手方向に沿う軸回りに回転させて斜めにした状態で、室内空間側からパネル受部材10の載置片部14,14上に差し込むようにしてもよい。そして、天井パネル20のパネル幅方向両側の被係止部28bに端部保持部材30の係止片部34を係止させて端部保持部材30を取り付ける。この状態では、載置片部14に対する天井パネル20の第1端部21の天井裏側への移動が端部保持部材30によって抑止される。
次いで、端部保持部材30の下側片部32及び載置片部14の挿通孔33,15を介して天井パネル20の第1端部21(補強材24の下側片部28の止着部位)に固着具9を止着するようにしてもよい。この天井パネル装置2の施工手順は、一例に過ぎず、その他、種々の変形が可能である。
上記のように施工された天井パネル設置構造は、図1(a)に示すように、天井パネル20の第1方向両側の第1端部21,21が、第1方向両側に配されたパネル受部材10の載置片部14,14に載置されている。この天井パネル設置構造は、図1(b)に示すように、第1端部21に設けられた被係止部28bに係止し載置片部14に対する第1端部21の天井裏側への移動を抑止する端部保持部材30が天井パネル20の第1方向両側のそれぞれに設けられている。この天井パネル設置構造は、載置片部14を介して止着された固着具9によって載置片部14に第1端部21が固定されている。このような天井パネル設置構造によれば、作業者への負荷を軽減することができ、施工性を向上させることができる。
上記した例では、天井パネル20が標準パネル7,7間の配設スペース8に配設される例を示しているが、このような態様に限られない。
上記した例では、天井パネル20の第1方向をパネル幅方向とし、第2方向をパネル長手方向とした例を示しているが、第1方向をパネル長手方向とし、第2方向をパネル幅方向としてもよい。
上記した例では、天井パネル20の補強材24に被係止部28bが設けられた例を示しているが、このような構成に限られない。例えば、天井パネル20自体やパネル本体22に被係止部28bが設けられていてもよい。
上記した例では、一対の垂下片部35,35が設けられた端部保持部材30を例示したが、このような垂下片部35,35が設けられていない端部保持部材30でもよい。
上記した例では、第2方向に長尺状とされた端部保持部材30を例示したが、第2方向に比較的に短い寸法とされ、第2方向に間隔を空けて複数箇所に設けられるものでもよい。
上記した例では、端部保持部材30の下側片部32及び載置片部14を介して天井パネル20の第1端部21に固着具9が止着される例を示しているが、このような態様に限られない。端部保持部材30に固着具9が貫通される部位を設けていない構成としてもよい。
上記した例では、天井パネル20の第1端部21の下面側においてパネル幅方向中央側に向けて開口し端部保持部材30の係止片部34が差し込まれる差込溝29を区画するように被係止部28bを設けた例を示しているが、このような態様に限られない。天井パネル20の第1端部21の下面や側端面において開口するように設けられた差込溝を被係止部とし、これに差し込まれる適宜の係止部(34)を端部保持部材30に設けた構成としてもよい。この場合は、載置片部14に必要に応じて端部保持部材30の係止部が挿通される挿通孔等を設けた構成としてもよい。天井パネル20の第1端部21に設けられる被係止部28b及びこれに係止する端部保持部材30に設けられる係止部としては、上記したような構成に限られず、その他、種々の構成とされたものでもよい。天井パネル装置2を構成する天井パネル20及び端部保持部材30としては、上記したような構成に限られず、その他、種々の変形が可能である。
2 天井パネル装置
20 天井パネル
21 第1端部
22 パネル本体
22a 第1端部(第1方向両側の各端部)
22b 下面
24 補強材
25 受入溝
26 上側片部
28 下側片部
28b 被係止部
29 差込溝
30 端部保持部材
31 保持溝(保持部)
32 下側片部
34 係止片部
35 垂下片部
9 固着具
10 パネル受部材
14 載置片部

Claims (6)

  1. 第1方向両側の第1端部が、第1方向両側に配されるパネル受部材の載置片部に載置され該載置片部を介して止着された固着具によって前記載置片部に固定される天井パネルと、
    前記天井パネルの第1方向両側のそれぞれに設けられ、前記第1端部に設けられた被係止部に係止し前記載置片部に対する該第1端部の天井裏側への移動を抑止する端部保持部材と、
    を備えていることを特徴とする天井パネル装置。
  2. 請求項1において、
    前記被係止部は、前記載置片部に積層状に載置される片部状とされ、
    前記端部保持部材には、前記載置片部及び該載置片部に載置された前記被係止部を上下両側から挟むように保持する保持部が設けられていることを特徴とする天井パネル装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記端部保持部材は、前記天井パネルの第2方向に延びるように長尺状とされ、前記載置片部の下面に沿わせられて前記固着具が貫通される下側片部と、該下側片部の第1方向両端から室内空間側に垂れ下がるように設けられた一対の垂下片部と、を備えていることを特徴とする天井パネル装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項において、
    前記天井パネルは、パネル本体と、このパネル本体の第1方向両側端部を受け入れる受入溝の溝幅方向両側を区画し、該パネル本体の厚さ方向の各面に沿わせられる上側片部及び下側片部をそれぞれに有した一対の補強材と、を備え、前記下側片部に、前記被係止部及び前記固着具の止着部位が設けられていることを特徴とする天井パネル装置。
  5. 請求項4において、
    前記被係止部は、前記パネル本体の下面とによって前記端部保持部材に設けられた係止片部が差し込まれる差込溝を区画するように設けられていることを特徴とする天井パネル装置。
  6. 天井パネルの第1方向両側の第1端部が、第1方向両側に配されたパネル受部材の載置片部に載置され、前記第1端部に設けられた被係止部に係止し前記載置片部に対する前記第1端部の天井裏側への移動を抑止する端部保持部材が前記天井パネルの第1方向両側のそれぞれに設けられ、前記載置片部を介して止着された固着具によって前記載置片部に前記第1端部が固定されていることを特徴とする天井パネル設置構造。
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