JP2016160045A - ロープブレーキ及びエレベータ装置 - Google Patents

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遼太郎 鳥居
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紀幸 加藤
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建次 仁杉
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Abstract

【課題】機械室内のマシンベースとの干渉を生じさせないように設置することができるロープブレーキ及びエレベータ装置の提供。【解決手段】本発明は、乗かご2の戸が開いた状態で乗かご2が移動する戸開走行時に、乗かご2とつり合い重り3とを連結する4本並設されるロープ4a〜4dの移動を阻止するように作動するロープブレーキ13において、4本並設されるロープ4a〜4dの並設方向に沿って配設され、回動可能に設けられ、回動時にロープ4a〜4dのそれぞれを圧接して、これらのロープ4a〜4dの移動を阻止する第1回動部材25と第2回動部材27とを設けた構成にしてある。このように構成したことにより、ロープ4a〜4dの並設方向と直交する方向の形状寸法を小さく抑えることができる。【選択図】図3

Description

本発明は、戸開走行時に乗かごとつり合い重りを連結するロープの移動を阻止するロープブレーキ及びエレベータ装置に関する。
この種の従来技術が特許文献1に開示されている。この特許文献1に開示された従来のエレベータ装置は、乗かご及びつり合い重りと、これらの乗かごとつり合い重りを連結し、複数本並設されるロープと、昇降路の上方に設けた機械室内に配置され、ロープを移動させる巻上機とを備えている。また、このエレベータ装置は、巻上機に取り付けられ、ロープが掛け回されるメインシーブと、機械室内に配置されたマシンビームに取り付けられ、ロープが掛け回され、乗かごがつり合い重りから離隔するようにロープを反らせるそらせシーブとを備えている。
なお、この特許文献1には開示されていないが、一般にエレベータ装置にあっては、巻上機を回転駆動するモータと、乗かごが所定階に着床したときモータを制動するブレーキ装置とを備えている。
また、この特許文献1に開示されたエレベータ装置は、ブレーキ装置が作動してモータを制動し、乗かごの戸が開かれている状態で乗かごが移動、すなわち戸開走行したときに、ロープの移動すなわち乗かごの移動を阻止するロープブレーキを備えている。このロープブレーキは、メインシーブとそらせシーブの間に位置するロープの部分を把持するシューを有し、戸開走行時にシューをロープ方向に移動させて、このロープを把持することによってロープの移動を阻止するようになっている。
特開2007−204238号公報
前述した従来のエレベータ装置に備えられるロープブレーキは、戸開走行時にシューをロープの方向に、すなわち複数本並設されたロープと直交する方向に移動させて、ロープの移動を阻止することから、複数本並設されたロープと略直交する方向の形状が大きくなりやすい。このために、エレベータ装置の機械室の状態によっては、メインシーブとそらせシーブの間に位置するロープの部分を把持するようにロープブレーキを設置する際に、ロープブレーキが機械室内のマシンベース等に干渉してしまう虞がある。すなわち従来技術にあっては、ロープブレーキの設置に制約を受ける懸念がある。
本発明は、前述した従来技術における実情からなされたもので、その目的は、機械室内のマシンベースとの干渉を生じさせないように設置することができるロープブレーキ及びエレベータ装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明に係るロープブレーキは、 乗かごの戸が開いた状態で乗かごが移動する戸開走行時に、乗かごとつり合い重りとを連結する複数本並設されるロープの移動を阻止するように作動するロープブレーキにおいて、前記複数本のロープの並設方向に沿って配置され、回動可能に設けられ、回動時に前記ロープを圧接して前記ロープの移動を阻止する複数の回動部材を備えたことを特徴としている。
また、本発明に係るエレベータ装置は、前述したロープブレーキを備えたことを特徴としている。
本発明に係るロープブレーキ及びエレベータ装置によれば、ロープの移動を阻止する回動部材を、複数本のロープの並設方向と直交する方向の形状を小さく押えることができる。これにより本発明は、機械室内のマシンベース等との干渉を生じさせないようにロープブレーキを設置することができる。すなわち本発明は、従来技術におけるようなロープブレーキの設置に対する制約を緩和させることができる。
本発明の第1実施形態に係るロープブレーキを備えたエレベータ装置を示す側面図である。 図1のA部拡大図である。 図2のB−B断面拡大図である。 図3の正面図である。 第1実施形態に係るロープブレーキに備えられる回動部材を示す平面図である。 戸開走行時における回動部材とロープとの位置関係を示す斜視図である。 第1実施形態に係るロープブレーキの動作を説明する図で、乗かごの通常走行時の状態を示す平面図である。 第1実施形態に係るロープブレーキの動作を説明する図で、戸開走行時の状態を示す平面図である。 本発明の第2実施形態に係るロープブレーキを示す側面図である。 図9のC−C断面拡大図である。 図10の正面図である。 第2実施形態に係るロープブレーキに備えられる回動部材を示す平面図である。 乗かごの通常走行時における回動部材とロープとの位置関係を示す斜視図である。 第2実施形態に係るロープブレーキの動作を説明する図で、乗かごの通常走行時の状態を示す平面図である。 第2実施形態に係るロープブレーキの動作を説明する図で、戸開走行時の状態を示す平面図である。 本発明の第3実施形態に係るロープブレーキを示す横断面図である。 図16の正面図である。 第3実施形態に係るロープブレーキの動作を説明する図で、乗かごの通常走行時の状態を示す平面図である。 第3実施形態に係るロープブレーキの動作を説明する図で、戸開走行時の状態を示す平面図である。
以下、本発明に係るロープブレーキ及びエレベータ装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1は本発明の第1実施形態に係るロープブレーキを備えたエレベータ装置を示す側面図、図2は図1のA部拡大図、図3は図2のB−B断面拡大図、図4は図3の正面図、図5は第1実施形態に係るロープブレーキに備えられる回動部材を示す平面図、図6は戸開走行時における回動部材とロープとの位置関係を示す斜視図である。
図1に示すように、本発明に係るロープブレーキの第1実施形態が備えられるエレベータ装置は、昇降路1内に昇降可能に配置した乗かご2及びつり合い重り3と、これらの乗かご2とつり合い重り3を連結する複数本並設されるロープ4を備えている。図3,4に示すように、ロープ4は例えば、4本のロープ4a,4b,4c,4dから構成されている。
図1に示したように、昇降路1の上方には、機械室5を設けてある。この機械室5の床上にはマシンベース6を配置してあり、このマシンベース6上には、ロープ4(4a〜4d)が掛け回されるメインシーブ7を有しメインシーブ7を回転させてロープ4を移動させる巻上機8を配置してある。
また、巻上機8を回転駆動するモータ9と、乗かご2が所定階に着床したとき、モータ9を制御するブレーキ装置10とを備えている。
また、マシンベース6に回転自在に取り付けられ、ロープ4が掛け回され、乗かご2がつり合い重り3から離隔するようにロープ4を反らせるそらせシーブ11を備えている。また、機械室5内には、乗かご2の走行を制御する制御装置12を備えている。
また、マシンベース6上には、メインシーブ7とそらせシーブ11との間に位置するロープ4の部分を把持することができるように、第1実施形態に係るロープブレーキ13を配置してある。
戸開走行が生じたことが図示しない検出部で検出された時、制御装置12はロープブレーキ13に制御信号を出力する。これによりロープブレーキ13は、ロープ4の移動を阻止するように作動する。
図2〜4に示すように、ロープブレーキ13は、マシンベース6上に固定した一対の第1ブラケット20及び第2ブラケット21に支持されている。ロープブレーキ13は、軸40を中心に回動可能に第1ブラケット20に連結されている。また、例えば第1ブラケット20には弧状溝41を形成してあり、ロープブレーキ13には、弧状溝41に案内される突起42を設けてある。同様に、ロープブレーキ13は、図示しない軸を中心に回動可能に第2ブラケット21に連結されている。第2ブラケット21にも弧状溝を形成してあり、その弧状溝に案内される突起をロープブレーキ13に設けてある。
ロープブレーキ13の設置時には、第1ブラケット20及び第2ブラケット21に対するロープブレーキ13の固定を解き、ロープブレーキ13を、突起42等が弧状溝41等に案内されるようにして軸40等を中心に回動させ、これによってロープ4(4a,4b,4c,4d)に対するロープブレーキ13の位置決めを行う。位置決め後は、ロープブレーキ13が第1ブラケット20及び第2ブラケット21に、図示しない固定具等によって固定される。
この第1実施形態に係るロープブレーキ13は、複数本のロープ4a〜4dの並設方向に沿って配置され、回動可能に設けられ、回動時にロープ4a〜4dのそれぞれに圧接して、これらのロープ4a〜4dの移動を阻止する複数の回動部材を備えている。
また、ロープブレーキ13は、前述した回動部材のそれぞれを回動させる駆動部と、乗かご2の戸が閉じた状態で乗かご2が走行する乗かご2の通常走行時に、回動部材の回動を阻止する阻止部材と、戸開走行時に、阻止部材による回動部材の回動の阻止を解除させ、駆動部による回動部材の回動を行わせる解除部とを備えている。
また、ロープブレーキ13は、回動部材がロープ4a〜4dを圧接してロープ4a〜4dの移動が阻止されている状態から、回動部材をロープ4a〜4dに対する圧接を解く方向に回動させて、阻止部材による回動部材の回動の阻止を可能とする復帰部を備えている。
前述した回動部材は、図3に示すように、互いに離隔して略平行に配置される第1回動部材25と、第2回動部材27とから成っている。第1回動部材25は、第1ブラケット20に連結される第1枠体22の上面部22aと下面部22bとによって支持される軸24を中心に回動可能に設けてある。第2回動部材27は、第2ブラケット21に連結される第2枠体23の上面部23aと下面部23bによって支持される軸26を中心に回動可能に設けてある。
図4〜6に示すように、第1回動部材25及び第2回動部材27は、板体から成っている。例えば第1回動部材25は、図5に示すように、軸24が挿入される軸穴25aと、ロープ4aの外周面の形状に適合する第1凹部25bと、第2凹部25cとを備えている。また、第1凹部25bが形成される面と、第2凹部25cが形成される面のそれぞれに、ロープ4a,4bとの当接時にロープ4a,4bを保護するために、ロープ4a,4bの強度よりも低い強度に設定したライニング材25dを設けてある。
第2回動部材27についても第1回動部材25と同様であり、軸26が挿入される図示しない軸穴と、ロープ4cの外周面の形状に適合する第1凹部27bと、第2凹部27cとを備えている。また、第1凹部27bが形成される面と、第2凹部27cが形成される面のそれぞれに、ロープ4c,4dとの当接時にロープ4c,4dを保護するために、ロープ4c,4dの強度よりも低い強度に設定したライニング材を設けてある。
前述した駆動部は、第1回動部材24及び第2回動部材27に連結されるばね28を含んでいる。このばね28は、一端を第1回動部材25に連結され、他端を第2回動部材27に連結され、第1回動部材25と第2回動部材27とを、ロープ4a〜4dを圧接する方向に同時に回動させる。図3に示すように、ばね28は、例えばロープ4bとロープ4cとの間を通るように配置してある。
前述した阻止部材は、第1回動部材25に係合可能な第1ストッパ31と、第2回動部材27に係合可能な第2ストッパ34とから成っている。第1ストッパ31は、第1枠体22の内部に設けた第1支持台29と、第1枠体22の上面部22aとによって支持される軸30を中心に回動可能に設けてある。第2ストッパ34は、第2枠体23の内部に設けた第2支持台32と、第2枠体23の上面部23aとによって支持される軸33を中心に回動可能に設けてある。
前述した解除部は、第1回動部材25との係合を解くように第1ストッパ31を作動させる、すなわち、軸30を中心に回動させる第1電磁ソレノイド35と、第2回動部材27との係合を解くように第2ストッパ34を作動させる、すなわち、軸33を中心に回動させる第2電磁ソレノイド36とから成っている。
第1電磁ソレノイド35は、第1枠体22内の第1支持台29上に固定してあり、第2電磁ソレノイド36は、第2枠体23内の第2支持台32上に固定してある。
前述した復帰部は、第1ストッパ31との係合が可能な状態に第1回動部材25を回動させる第3電磁ソレノイド37と、第2ストッパ34との係合が可能な状態に第2回動部材27を回動させる第4電磁ソレノイド38とから成っている。第3電磁ソレノイド37は、第1枠体22内の下面部22b上に固定してある。第4電磁ソレノイド38は、第2枠体23内の下面部23b上に固定してある。なお、前述した第1回動部材25及び第2回動部材27を回動させる駆動部は、前述したばね28の他に復帰部を構成する第3電磁ソレノイド37と第4電磁ソレノイド38を含んでいる。
図7,8は第1実施形態に係るロープブレーキの動作を説明する図で、図7は乗かごの通常走行時の状態を示す平面図、図8は戸開走行時の状態を示す平面図である。
前述のように構成した第1実施形態に係るロープブレーキ13を備えた図1に示すエレベータ装置は、乗かご2の戸が閉じている状態で乗かご2が移動する通常走行時にあっては、図7に示すように、第1回動部材25がばね28の力に抗して第1ストッパ31と係合するように保持され、第2回動部材27がばね28の力に抗して第2ストッパ34と係合するように保持される。
このとき、第1回動部材25の第1凹部25bがロープ4aから離隔し、第2凹部25cがロープ4bから離隔し、第2回動部材27の第1凹部27bがロープ4cから離隔し、第2凹部27cがロープ4dから離隔した状態、すなわちロープ4a〜4dに対する制動が解除された状態に保たれる。
したがって、ロープ4a〜4dを支障なく移動させて乗かご2及びつり合い重り3を昇降、すなわち走行させることができる。
また、ブレーキ装置10が作動してモータ9を制動し、乗かご2の戸が開いている状態で乗かご2が移動する戸開走行が生じたときには、この戸開走行が図示しない検出部で検出され、これに応じて制御装置12は、第1電磁ソレノイド35、第2電磁ソレノイド36、第3電磁ソレノイド37、及び第4電磁ソレノイド38のそれぞれを作動させる制御信号を出力する。
これにより図8に示すように、第1電磁ソレノイド35は、第1ストッパ31を矢印45a方向に回動させる。したがって、第1ストッパ31と第1回動部材25との係合が解かれ、第3電磁ソレノイド37の作動、及びばね28の力によって第1回動部材25は矢印47a,47bに示すように回動する。
したがって、第3電磁ソレノイド37による引っ張り力と、ばね28の力との協働によって、第1凹部25bがロープ4aに圧接し、ロープ4aの移動が阻止される。また、第2凹部25cがロープ4bに圧接し、ロープ4bの移動が阻止される。
このとき同時に、第2電磁ソレノイド36は、第2ストッパ34を矢印45b方向に回動させる。これにより第2ストッパ34と第2回動部材27との係合が解かれ、第4電磁ソレノイド38の作動、及びばね28の力によって、第2回動部材27は矢印48a,48bに示すように回動する。
したがって、第4電磁ソレノイド38による引っ張り力と、ばね28の力との協働によって、第2回動部材27の第1凹部27bがロープ4cに圧接し、ロープ4cの移動が阻止される。また、第2凹部27cがロープ4dに圧接し、ロープ4dの移動が阻止される。
すなわち、移動していたロープ4a,4bに第1回動部材25が圧接して、これらのロープ4a,4bの移動が阻止され、ロープ4c,4dに第2回動部材27が圧接して、ロープ4c,4dの移動が阻止される。これにより乗かご2及びつり合い重り3の走行を停止させることができる。
なお、通常走行に復帰させる際には、制御装置12から出力される制御信号により、第3電磁ソレノイド37及び第4電磁ソレノイド38が作動して、ばね28の力に抗して第1回動部材25及び第2回動部材27を回動させて図7に示す状態に復帰させる。
次に、制御装置12から出力される制御信号により、第1電磁ソレノイド35及び第2電磁ソレノイド36が作動して、第1ストッパ31及び第2ストッパ32を回動させて、図7に示すように、第1ストッパ31を第1回動部材25に係合させ、第2ストッパ34を第2回動部材27に係合させる。これにより、前述したように第1回動部材25及び第2回動部材27がロープ4a〜4dから離隔し、乗かご2の通常走行が可能となる。
このように構成した第1実施形態に係るロープブレーキ13、及びこのロープブレーキ13を備えたエレベータ装置によれば、ロープ4(4a〜4d)の移動を阻止する第1回動部材25及び第2回動部材27を、図3に示すようにロープ4a〜4dの並設方向に沿って設けたことから、これらのロープ4a〜4dの並設方向と直交する方向の形状寸法を小さく抑えることができる。
これにより、機械室5内のマシンベース6との干渉を生じさせないようにロープブレーキ13を設置することができる。すなわち、ロープブレーキ13の設置に対する制約を緩和させることができる。
[第2実施形態]
図9は本発明の第2実施形態に係るロープブレーキを示す側面図、図10は図9のC−C断面拡大図、図11は図10の正面図、図12は第2実施形態に係るロープブレーキに備えられる回動部材を示す平面図、図13は乗かごの通常走行時における回動部材とロープとの位置関係を示す斜視図である。
この第2実施形態に係るロープブレーキ13も、例えば図1に示すエレベータ装置に備えられるものである。
この第2実施形態に係るロープブレーキ13も、図10に示すように、複数本のロープ4a〜4dの並設方向に沿って配置され、回動可能に設けられ、回動時にロープ4aに圧接してロープ4aの移動を阻止する第1回動部材51と、回動時にロープ4dを圧接してロープ4dの移動を阻止する第2回動部材53を備えている。
第1回動部材51は、第1枠体22の上面部22aと下面部22bとによって支持される軸50を中心に回動可能に設けてある。第2回動部材53は、第2枠体23の上面部23aと下面部23bとによって支持される軸52を中心に回動可能に設けてある。
第1回動部材51は、図12に示すように、軸50が挿入される軸穴51bの他、ロープ4aを拘束しない広幅部51c1と、ロープ4aを圧接して拘束する狭幅部51c2とを有する溝部51cが設けられた柱状体から成っている。第2回動部材53は、軸52が挿入される図示しない軸穴の他、ロープ4dを拘束しない広幅部と、ロープ4dを圧接して拘束する狭幅部とを有する溝部53cが設けられた柱状体から成っている。
図12に示すように、第1回動部材51の溝部51cの表面部分には、ライニング材68を設けてある。第2回動部材53の溝部53cの表面部分にも同様のライニング材を設けてある。
また、この第2実施形態に係るロープブレーキ13は、第1回動部材51及び第2回動部材53のそれぞれを回動させる駆動部が、一端が第1回動部材51に設けた張り出し部51aに連結され、他端が第2回動部材53に設けた張り出し部53aに連結され、第1回動部材51と第2回動部材53とを互いに逆方向に回動させるばね54を含んでいる。
また、乗かご2の通常走行時に、第1回動部材51及び第2回動部材53の回動を阻止する阻止部材が、第1回動部材51の張り出し部51aに係合可能な第1ストッパ56と、第2回動部材53の張り出し部53aに係合可能な第2ストッパ58とから成っている。
図11に示すように、第1ストッパ56は、第1枠体22の上面部22aと下面部22bとによって支持される軸55を中心に回動可能に設けてある。第2ストッパ57は、第2枠体23の上面部23aと下面部23bとによって支持される軸57を中心に回動可能に設けてある。
また、第1ストッパ56及び第2ストッパ58による第1回動部材51及び第2回動部材53の回動の阻止を解除する解除部は、第1回動部材51の張り出し部51aとの係合を解くように第1ストッパ56を軸55を中心に回動させる第1電磁ソレノイド60と、第2回動部材53の張り出し部53aとの係合を解くように第2ストッパ58を軸57を中心に回動させる第2電磁ソレノイド62とから成っている。
第1回動部材51及び第2回動部材53のそれぞれを、対応するロープ4a,4dの圧接を解く方向に回動させて、第1ストッパ56及び第2ストッパ57による第1回動部材51及び第2回動部材53の回動の阻止を可能とする復帰部は、第1ストッパ56との係合が可能な状態に第1回動部材51を回動させる第3電磁ソレノイド63と、第2ストッパ57との係合が可能な状態に第2回動部材53を回動させる第4電磁ソレノイド64とから成っている。第3電磁ソレノイド63は、第1枠体22内の下面部22b上に設けた第1支持台59に固定してあり、第4電磁ソレノイド64は、第2枠体23内の下面部23b上に設けた第2支持台61に固定してある。
なお、前述した第1回動部材51及び第2回動部材53を回動させる駆動部は、前述したばね54の他に、復帰部を構成する第3電磁ソレノイド63と第4電磁ソレノイド64を含んでいる。また、第2実施形態に係るロープブレーキ13が備えられるエレベータ装置の構成は、例えば図1に示したものと同等である。
図14は第2実施形態に係るロープブレーキの動作を説明する図で、乗かごの通常走行時の状態を示す平面図、図15は第2実施形態に係るロープブレーキの状態を説明する図で、戸開走行時の状態を示す平面図である。
前述のように構成した第2実施形態に係るロープブレーキ13を備えたエレベータ装置は、乗かご2の戸が閉じている状態で乗かご2が移動する通常走行時にあっては、図14に示すように、第1回動部材51の張り出し部51aがばね54の力に抗して第1ストッパ56と係合し、第2回動部材53の張り出し部53aがばね54の力に抗して第2ストッパ58と係合する。
このとき、第1回動部材51の溝部51cの広幅部51c1にロープ4aが位置し、第2回動部材53の溝部53cの広幅部にロープ4dが位置した状態、すなわちロープ4a及びロープ4dに対する制動が解除された状態に保たれる。
したがって、ロープ4a〜4dを支障なく移動させて、乗かご2及びつり合い重り3を昇降、すなわち走行させることができる。
また、ブレーキ装置10が作動してモータ9を制動し、乗かご2の戸開走行が生じたときには、この戸開走行が図示しない検出部で検出され、これに応じて制御装置12は、第1電磁ソレノイド60、第2電磁ソレノイド62、第3電磁ソレノイド63、及び第4電磁ソレノイド64のそれぞれを作動させる制御信号を出力する。
これにより図15に示すように、第1電磁ソレノイド60は、第1ストッパ56を矢印65a方向に回動させる。これに応じて第1ストッパ56と第1回動部材51の張り出し部51aとの係合が解かれ、第3電磁ソレノイド63の作動、及びばね54の力によって第1回動部材51は矢印66aに示すように回動する。
したがって、第3電磁ソレノイド63による力と、ばね54の力との協働によって、第1回動部材51の溝部51cの狭幅部51c2にロープ4aが当接して拘束され、ロープ4aの移動が阻止される。
このとき同時に、第2電磁ソレノイド62は、第2ストッパ58を矢印65b方向に回動させる。これにより第2ストッパ58と第2回動部材53の張り出し部53aとの係合が解かれ、第4電磁ソレノイド64の作動、及びばね54の力によって第2回動部材53は矢印66bに示すように回動する。
これに応じて、第4電磁ソレノイド64による力と、ばね54の力との協働によって、第2回動部材53の溝部53cの狭幅部にロープ4dが圧接して拘束され、ロープ4dの移動が阻止される。
すなわち、移動していたロープ4aに第1回動部材51が圧接してロープ4aの移動が阻止され、ロープ4dに第2回動部材53が圧接してロープ4dの移動が阻止される。これにより、乗かご2及びつり合い重り3の走行を阻止することができる。
なお、通常走行に復帰させる際には、制御装置12から出力される制御信号により、第3電磁ソレノイド63及び第4電磁ソレノイド64が作動して、ばね54の力に抗して第1回動部材51及び第2回動部材53を回動させて図14に示す状態に復帰させる。
次に、制御装置12から出力される制御信号により、第1電磁ソレノイド60及び第2電磁ソレノイド62が作動して、第1ストッパ56及び第2ストッパ58を回動させて図14に示すように第1ストッパ56を第1回動部材51の張り出し部51aに係合させ、第2ストッパ58を第2回動部材53の張り出し部53aに係合させる。これにより乗かご2の通常走行が可能となる。
このように構成した第2実施形態に係るロープブレーキ13、及びこのロープブレーキ13を備えたエレベータ装置によれば、ロープ4(4a,4d)の移動を阻止する第1回動部材51及び第2回動部材53を、図10に示すようにロープ4a〜4dの並設方向に沿って設けたことから、第1実施形態におけるのと同様に、ロープ4a〜4dの並設方向と直交する方向の形状寸法を小さく抑えることができ、第1実施形態と同等の効果を得ることができる。
また、この第2実施形態によれば、第1回動部材51の溝部51cの狭幅部51c2の形状寸法をロープ4aに対する強い圧接力が得られるように、ロープ4aの径寸法よりも小さく設定し、第2回動部材53の溝部53cの形状寸法をロープ4dに対する強い圧接力が得られるように、ロープ4dの径寸法よりも小さく設定することにより、ロープ4a,4dに対する強い移動阻止力を確保することができる。これにより、戸開走行時の乗かご2の停止精度を高めることができる。
[第3実施形態]
図16は本発明の第3実施形態に係るロープブレーキを示す横断面図、図17は図16の正面図である。
この第3実施形態に係るロープブレーキ13も、例えば図1に示すエレベータ装置に備えられるものである。
この第3実施形態に係るロープブレーキ13も、図16に示すように、複数本のロープ4a〜4dの並設方向に沿って配置され、回動可能に設けられた第1回動部材73と第2回動部材74、及び第3回動部材76と第4回動部材77とを備えている。
第1回動部材73と第2回動部材74は、回動中心を形成する軸72に対して互いに交差するように配置してある。また、第2回動部材76と第2回動部材77は、回動中心を形成する軸75に対して互いに交差するように配置してある。これらの第1回動部材73、第2回動部材74、第3回動部材76、及び第4回動部材77は、前述した図5に示した第1実施形態における第1回動部材25と例えば同等の構成となっている。
第1回動部材73と第2回動部材74は、第1枠体22の上面部22aと下面部22bとによって支持される軸72を中心に回動可能に設けてある。第3回動部材76と第4回動部材77は、第2枠体23の上面部23aと下面部23bとによって支持される軸75を中心に回動可能に設けてある。
第1回動部材73及び第2回動部材74のそれぞれは、ロープ4a,4bのそれぞれに当接する凹部を有している。すなわち、ロープ4a,4bのそれぞれを第1回動部材73の凹部と、第2回動部材74の凹部とによって把持可能となっている。また、第3回動部材76と第4回動部材77のそれぞれは、ロープ4c,4dのそれぞれに当接する凹部を有している。すなわち、ロープ4c,4dのそれぞれを第3回動部材76と第4回動部材77とによって把持可能となっている。
また、この第3実施形態に係るロープブレーキ13は、第1回動部材73と第2回動部材74のそれぞれを回動させる駆動部が、軸72を挟むように配置され、それぞれ一端が第1回動部材73に連結され、他端が第2回動部材74に連結される一対のばね99a,99bから成っている。
また、第3回動部材76と第4回動部材77のそれぞれを回動させる駆動部が、軸75を挟むように配置され、それぞれ一端が第3回動部材76に連結され、他端が第4回動部材77に連結される一対のばね100a,100bから成っている。
また、乗かご2の通常走行時に第1回動部材73及び第2回動部材74の回動を阻止する阻止部材が、第1回動部材73に係合可能な第1ストッパ79と、第2回動部材74に係合可能な第2ストッパ81とから成っている。
また、乗かご2の通常走行時に、第3回動部材76及び第4回動部材77の回動を阻止する阻止部材が、第3回動部材76に係合可能な第3ストッパ83と、第4回動部材77に係合可能な第4ストッパ85とから成っている。
図17に示すように、第1ストッパ79は、第1枠体22内に設けた第1支持台70と、第1枠体22の上面部22aとによって支持される軸78を中心に回動可能に設けてある。第2ストッパ81は、第1枠体22の上面部22aと下面部22bとによって支持される軸80を中心に回動可能になっている。
また、第3ストッパ83は、第2枠体23内に設けた第2支持台71と第2枠体23の上面部23aとによって支持される軸82を中心に回動可能に設けてある。第4ストッパ85は、第2枠体23の上面部23aと下面部23bとによって支持される軸84を中心に回動可能になっている。
また、第1ストッパ79及び第2ストッパ81による第1回動部材73及び第2回動部材74の回動の阻止を解除させる解除部は、第1回動部材73との係合を解くように第1ストッパ79を軸78を中心に回動させる第1電磁ソレノイド91と、第2回動部材79との係合を解くように第2ストッパ81を軸80を中心に回動させる第2電磁ソレノイド92とから成っている。
また、第3ストッパ83及び第4ストッパ85による第3回動部材76及び第4回動部材77の回動の阻止を解除させる解除部は、第3回動部材76との係合を解くように第3ストッパ83を軸82を中心に回動させる第3電磁ソレノイド93と、第4回動部材77との係合を解くように第4ストッパ85を軸84を中心に回動させる第4電磁ソレノイド94とから成っている。
第1回動部材73及び第2回動部材74のそれぞれを、対応するロープ4a,4bに対する圧接を解く方向に回動させて、第1ストッパ79及び第2ストッパ81による第1回動部材73及び第2回動部材74の回動の阻止を可能とする復帰部は、第1ストッパ79との係合が可能な状態に第1回動部材73を回動させる第5電磁ソレノイド95と、第2ストッパ81との係合が可能な状態に第2回動部材74を回動させる第6電磁ソレノイド96とから成っている。第5電磁ソレノイド95は、第1枠体22内の第1支持台70上に固定され、第6電磁ソレノイド96は第1枠体22の下面部22b上に固定してある。
また、第3回動部材76及び第4回動部材77のそれぞれを、対応するロープ4c,4dに対する圧接を解く方向に回動させて、第3ストッパ83及び第4ストッパ85による第3回動部材76及び第4回動部材77の回動の阻止を可能にする復帰部は、第3ストッパ83との係合が可能な状態に第3回動部材76を回動させる第7電磁ソレノイド97と、第4ストッパ85との係合が可能な状態に第4回動部材77を回動させる第8電磁ソレノイド98とから成っている。第7電磁ソレノイド97は、第2枠体22内の第2支持台71上に固定され、第8電磁ソレノイド98は、第2枠体23の下面部23b上に固定してある。
なお、前述した第1回動部材73及び第2回動部材74、第3回動部材76及び第4回動部材77を回動させる駆動部は、ばね99a,99b,100a,100bの他に、復帰部を構成する第5電磁ソレノイド95、第6電磁ソレノイド96、第7電磁ソレノイド97、及び第8電磁ソレノイド98を含んでいる。また、第3実施形態に係るロープブレーキ13が備えられるエレベータ装置の基本構成も、例えば図1に示したものと同等である。
図18は第3実施形態に係るロープブレーキの動作を説明する図で、乗かごの通常走行時の状態を示す平面図、図19は第3実施形態に係るロープブレーキの状態を説明する図で、戸開走行時の動作を示す平面図である。
前述のように構成した第3実施形態に係るロープブレーキ13を備えたエレベータ装置は、乗かご2の戸が閉じている状態で乗かご2が移動する通常走行時にあっては、図18に示すように、第1回動部材73がばね99a,99bの力に抗して第1ストッパ79と係合し、第2回動部材74がばね99a,99bの力に抗して第2ストッパ81と係合する。
同様に、第3回動部材76がばね100a,100bの力に抗して第3ストッパ83と係合し、第4回動部材77がばね100a,100bの力に抗して第4ストッパ85と係合する。
このとき、ロープ4a,4bは、第1回動部材73及び第2回動部材74から離隔し、ロープ4c,4dは、第3回動部材76及び第4回動部材77から離隔し、ロープ4a〜4dに対する制動が解除された状態となる。
したがって、ロープ4a〜4dを支障なく移動させて、乗かご2及びつり合い重り3を昇降、すなわち走行させることができる。
また、ブレーキ装置10が作動してモータ9を制動し、乗かご2の戸開走行が生じたときには、この戸開走行が図示しない検出部で検出され、これに応じて制御装置12は、第1電磁ソレノイド91、第2電磁ソレノイド92、第3電磁ソレノイド93、第4電磁ソレノイド94、及び第5電磁ソレノイド95、第6電磁ソレノイド96、第7電磁ソレノイド97、第8電磁ソレノイド98のそれぞれを作動させる制御信号を出力する。
これにより図19に示すように、第1電磁ソレノイド91は、第1ストッパ79を矢印110a方向に回動させ、第2電磁ソレノイド92は第2ストッパ81を矢印110b方向に回動させる。これにより第1ストッパ79と第1回動部材73との係合、及び第2ストッパ81と第2回動部材74との係合が解かれ、第5電磁ソレノイド95及び第6電磁ソレノイド96の作動、及びばね99a,99bの力によって第1回動部材73及び第2回動部材74は矢印11a,11bに示すように回動する。
したがって、第5電磁ソレノイド95、及び第6電磁ソレノイド96による力と、ばね99a,99bの力との協働によって、第1回動部材73の凹部と第2回動部材74の凹部のそれぞれによりロープ4a及びロープ4bが把持され、これらのロープ4a,4bの移動が阻止される。
なお、第3回動部材76及び第4回動部材77側においても前述と同様の動作が行われ、第7電磁ソレノイド97、及び第8電磁ソレノイド98による力と、ばね100a,100bの力との協働によって、第3回動部材76の凹部と第4回動部材77の凹部のそれぞれによりロープ4c,4dが把持され、これらのロープ4c,4dの移動が阻止される。
すなわち、移動していたロープ4a,4bに第1回動部材73及び第2回動部材74が圧接してロープ4a,4bの移動が阻止され、また、移動していたロープ4c,4dに第3回動部材76及び第4回動部材77が圧接してロープ4c,4dの移動が阻止される。これらにより乗かご2及びつり合い重り3の走行を停止させることができる。
なお、通常走行に復帰させる際には、制御装置12から出力される制御信号により、第5電磁ソレノイド95及び第6電磁ソレノイド96が作動して、ばね99a,99bの力に抗して、第1回動部材73及び第2回動部材74を回動させて図18に示す状態に復帰させる。
また同様に、制御装置12から出力される制御信号により、第7電磁ソレノイド97及び第8電磁ソレノイド98が作動して、ばね100a,100bの力に抗して、第3回動部材76及び第4回動部材77を回動させて図16に示す状態に復帰させる。
次に、制御装置12から出力される制御信号により、第1電磁ソレノイド91及び第2電磁ソレノイド92が作動して、第1ストッパ79及び第2ストッパ81を回動させて図18に示すように第1ストッパ79を第1回動部材73に係合させ、第2ストッパ81を第2回動部材74に係合させる。
また同時に、制御装置12から出力される制御信号により、第3電磁ソレノイド93及び第4電磁ソレノイド94が作動して、第3ストッパ83及び第4ストッパ85を回動させて、第3ストッパ83を第3回動部材76に係合させ、第4ストッパ85を第4回動部材77に係合させる。
これらの動作により、ロープ4a〜4dの移動を支障なく行わせて、乗かご2の通常走行が可能となる。
このように構成した第3実施形態に係るロープブレーキ13、及びこのロープブレーキ13を備えたエレベータ装置によれば、ロープ4の移動を阻止する第1回動部材73、第2回動部材74、及び第3回動部材76、第4回動部材77を、図16に示すようにロープ4a〜4dの並設方向に沿って設けたことから、第1実施形態におけるのと同様に、ロープ4a〜4dの並設方向と直交する方向の形状寸法を小さく抑えることができ、第1実施形態と同等の効果を得ることができる。
また、この第3実施形態によれば、戸開走行時には、第1回動部材73と第2回動部材74とによってロープ4a,4bを挟むように把持し、第3回動部材76と第4回動部材77とによってロープ4c,4dを挟むように把持することにより、ロープ4a〜4dに対する強い移動阻止力を確保することができる。これにより、戸開走行時の乗かご2の停止精度を高めることができる。
1 昇降路
2 乗かご
3 つり合い重り
4 ロープ
8 巻上機
9 モータ
10 ブレーキ装置
13 ロープブレーキ
20 第1ブラケット
21 第2ブラケット
22 第1枠体
23 第2枠体
25 第1回動部材
25b 第1凹部
25c 第2凹部
25d ライニング部材
27 第2回動部材
28 ばね(駆動部)
31 第1ストッパ(阻止部材)
34 第2ストッパ(阻止部材)
35 第1電磁ソレノイド(解除部)
36 第2電磁ソレノイド(解除部)
37 第3電磁ソレノイド(復帰部)(駆動部)
38 第4電磁ソレノイド(復帰部)(駆動部)
51 第1回動部材
53 第2回動部材
54 ばね(駆動部)
55 軸
56 第1ストッパ(阻止部材)
58 第2ストッパ(阻止部材)
60 第1電磁ソレノイド(解除部)
62 第2電磁ソレノイド(解除部)
63 第3電磁ソレノイド(復帰部)(駆動部)
64 第4電磁ソレノイド(復帰部)(駆動部)
68 ライニング材
73 第1回動部材
74 第2回動部材
76 第3回動部材
77 第4回動部材
79 第1ストッパ(阻止部材)
81 第2ストッパ(阻止部材)
83 第3ストッパ(阻止部材)
85 第4ストッパ(阻止部材)
91 第1電磁ソレノイド(解除部)
92 第2電磁ソレノイド(解除部)
93 第3電磁ソレノイド(解除部)
94 第4電磁ソレノイド(解除部)
95 第5電磁ソレノイド(復帰部)(駆動部)
96 第6電磁ソレノイド(復帰部)(駆動部)
97 第7電磁ソレノイド(復帰部)(駆動部)
98 第8電磁ソレノイド(復帰部)(駆動部)
99a ばね(駆動部)
99b ばね(駆動部)
100a ばね(駆動部)
100b ばね(駆動部)

Claims (9)

  1. 乗かごの戸が開いた状態で乗かごが移動する戸開走行時に、乗かごとつり合い重りとを連結する複数本並設されるロープの移動を阻止するように作動するロープブレーキにおいて、
    前記複数本のロープの並設方向に沿って配置され、回動可能に設けられ、回動時に前記ロープを圧接して前記ロープの移動を阻止する複数の回動部材を備えたことを特徴とするロープブレーキ。
  2. 請求項1に記載のロープブレーキにおいて、
    前記回動部材のそれぞれを回動させる駆動部と、
    前記乗かごの戸が閉じた状態で乗かごが走行する乗かごの通常走行時に、前記回動部材の回動を阻止する阻止部材と、
    前記戸開走行時に、前記阻止部材による前記回動部材の回動の阻止を解除させ、前記駆動部による前記回動部材の回動を行わせる解除部とを備えたことを特徴とするロープブレーキ。
  3. 請求項2に記載のロープブレーキにおいて、
    前記回動部材が前記ロープを圧接して前記ロープの移動が阻止されている状態から、前記回動部材を前記ロープに対する圧接を解く方向に回動させて、前記阻止部材による前記回動部材の回動の阻止を可能とする復帰部を備えたことを特徴とするロープブレーキ。
  4. 請求項3に記載のロープブレーキにおいて、
    前記駆動部は、前記回動部材に連結されるばねを含み、
    前記阻止部材は、前記回動部材に係合可能なストッパから成り、
    前記解除部は、前記回動部材との係合を解くようにストッパを作動させる電磁ソレノイドから成り、
    前記復帰部は、前記ストッパとの係合が可能な状態に前記回動部材を回動させる電磁ソレノイドから成り、
    前記駆動部は、前記復帰部を構成する電磁ソレノイドを含むことを特徴とするロープブレーキ。
  5. 請求項4に記載のロープブレーキにおいて、
    前記回動部材は、前記ロープの外周面の形状に対応する凹部を有する板体から成ることを特徴とするロープブレーキ。
  6. 請求項5に記載のロープブレーキにおいて、
    前記回動部材は、互いに離隔して略平行に配置される第1回動部材と第2回動部材とを含み、
    前記ばねは、一端を前記第1回動部材に連結され、他端を前記第2回動部材に連結されて、前記第1回動部材と前記第2回動部材とを、前記ロープを圧接する方向に同時に回動させるばねから成ることを特徴とするロープブレーキ。
  7. 請求項5に記載のロープブレーキにおいて、
    前記回動部材は、回動中心に対して互いに交差するように配置される第1回動部材と第2回動部材とを含み、
    前記ばねは、一端を前記第1回動部材に連結され、他端を前記第2回動部材に連結されて、前記第1回動部材と前記第2回動部材とを、前記ロープを圧接する方向に同時に回動させるばねから成ることを特徴とするロープブレーキ。
  8. 請求項4に記載のロープブレーキにおいて、
    前記回動部材は、前記ロープを拘束しない広幅部と、前記ロープを拘束して前記ロープを圧接する狭幅部とを有する溝部が設けられた柱状体から成ることを特徴とするロープブレーキ。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載のロープブレーキを備えたことを特徴とするエレベータ装置。
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