JP2016159212A - 分離器 - Google Patents

分離器 Download PDF

Info

Publication number
JP2016159212A
JP2016159212A JP2015038688A JP2015038688A JP2016159212A JP 2016159212 A JP2016159212 A JP 2016159212A JP 2015038688 A JP2015038688 A JP 2015038688A JP 2015038688 A JP2015038688 A JP 2015038688A JP 2016159212 A JP2016159212 A JP 2016159212A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
separation membrane
permeate gas
permeate
separation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015038688A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016159212A5 (ja
Inventor
小串 泰之
Yasuyuki Ogushi
泰之 小串
田中 幸男
Yukio Tanaka
幸男 田中
秋山 知雄
Tomoo Akiyama
知雄 秋山
隆士 吉山
Takashi Yoshiyama
隆士 吉山
昌之 江田
Masayuki Eda
昌之 江田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2015038688A priority Critical patent/JP2016159212A/ja
Priority to PCT/JP2015/082378 priority patent/WO2016136048A1/ja
Publication of JP2016159212A publication Critical patent/JP2016159212A/ja
Publication of JP2016159212A5 publication Critical patent/JP2016159212A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D63/00Apparatus in general for separation processes using semi-permeable membranes
    • B01D63/08Flat membrane modules
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/22Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols by diffusion
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D63/00Apparatus in general for separation processes using semi-permeable membranes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D69/00Semi-permeable membranes for separation processes or apparatus characterised by their form, structure or properties; Manufacturing processes specially adapted therefor
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10LFUELS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; NATURAL GAS; SYNTHETIC NATURAL GAS OBTAINED BY PROCESSES NOT COVERED BY SUBCLASSES C10G, C10K; LIQUEFIED PETROLEUM GAS; ADDING MATERIALS TO FUELS OR FIRES TO REDUCE SMOKE OR UNDESIRABLE DEPOSITS OR TO FACILITATE SOOT REMOVAL; FIRELIGHTERS
    • C10L3/00Gaseous fuels; Natural gas; Synthetic natural gas obtained by processes not covered by subclass C10G, C10K; Liquefied petroleum gas
    • C10L3/06Natural gas; Synthetic natural gas obtained by processes not covered by C10G, C10K3/02 or C10K3/04
    • C10L3/10Working-up natural gas or synthetic natural gas
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02CCAPTURE, STORAGE, SEQUESTRATION OR DISPOSAL OF GREENHOUSE GASES [GHG]
    • Y02C20/00Capture or disposal of greenhouse gases
    • Y02C20/40Capture or disposal of greenhouse gases of CO2

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Abstract

【課題】 要求される分離性能に応じて大型化が容易であり、その組立性も良好であり、いずれかの分離膜が破損した場合でも、その破損した一部の分離膜の交換だけで済む分離器を提供する。
【解決手段】 天然ガス・油随伴ガスに含まれる非可燃性ガス成分であるCO等を透過させて透過ガスを分離する複数の平板状の分離膜2と、複数のシーリング部材3とを交互に重ね合わせて、それぞれ隣合う分離膜間に非透過ガス室8と透過ガス室9を交互に形成し、分離膜2に形成した非透過ガス孔6および非透過ガス室8によって非透過ガス流路を形成するとともに、分離膜2に形成した透過ガス孔7および透過ガス室9によって透過ガス流路を形成する構成としている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、分離器に関し、詳しくは、例えば天然ガスや油随伴ガスからCO等の非可燃性ガスを除去し、メタン等の可燃性ガスを分離するガス処理プラントで用いられる分離器に関する。
従来より、天然ガス・油随伴ガスからCO等の非可燃性ガスを分離する、いわゆる天然ガス・油随伴ガス処理向けの分離器がある。このような分離器で用いられる分離手段としては、有機膜と無機膜を用いたものがあり、この2種に大別される。
ここで、有機膜を用いた分離器としては,海水淡水化で用いられるRO膜同様,中空糸状あるいはスパイラル状の分離膜を円筒の容器に格納した構成となっているものが一般的である。また、無機膜を用いた分離器としては、チューブラー状のもの、モノリス型(集積構造)のもの等があり,これらも円筒の耐圧容器に格納された構成となっているものが一般的である。
ところで、上記したような分離器では、無機膜が有機膜に比べ分離性能が高いことから、無機膜の方が適していると考えられるが、分離器の構造や該無機膜のハンドリングの難しさから、次のような課題があった。
すなわち、無機膜をチューブラー状に構成した分離膜の場合は、1本ずつシールする必要があり,シール点数が莫大となる欠点があった。また、無機膜を集積させた集積型モノリス型の分離膜の場合は、一部が欠けると、膨大な分離面を持つ1本分の分離膜が無駄になるという不具合があった。
特許18610894号
この特許文献1に記載の分離器は、気体を透過させる分離膜を備え、これらの分離膜間に通気室を備えた気体分離膜を複数所定間隔にて重ね合わせた構成となっており、分離膜を透過してきた気体を、側方に形成した通路にて取り出すようにしたものである。
しかしながら、この特許文献1に記載の分離器においては、透過ガスの集積は可能であるが、分離膜を透過しない非透過ガスであるメタン等の可燃性ガスは雰囲気中に拡散するため集積ができないという問題がある。
本発明は上記実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、要求される分離性能に応じて大型化が容易であり、その組立性も良好であり、いずれかの分離膜が破損した場合でも、その破損した一部の分離膜の交換だけで済む分離器を提供することにある。
本発明に係る分離器では、上記目的を達成するために、天然ガス・油随伴ガスに含まれる非可燃性ガス成分であるCO等を透過させて透過ガスを分離する複数の平板状の分離膜と、複数のシーリング部材とを備え、上記分離膜は、非透過ガスを通過させるための非透過ガス孔と、上記透過ガスを通過させるための透過ガス孔とを有し、上記分離膜と上記シーリング部材を交互に重ね合わせて、それぞれ隣合う分離膜間に外部に対して隔絶された、非透過ガスが流入・流出する非透過ガス室と、透過ガスが流入・流出する透過ガス室を、上記分離膜の重ね合わせ方向に交互に形成し、上記非透過ガス室のそれぞれは、その両側の分離膜の上記透過ガス孔間の連絡通路に対して、上記シーリング部材により隔絶され、上記透過ガス室のそれぞれは、その両側の分離膜の上記非透過ガス孔間の連絡通路に対して、上記シーリング部材により隔絶され、もって、上記非透過ガス孔および上記非透過ガス室によって非透過ガス流路を形成するとともに、上記透過ガス孔および上記透過ガス室によって透過ガス流路を形成するようにした構成としている。
本発明では、上記分離器において、上記分離膜のそれぞれは一対の非透過ガス孔と一対の透過ガス孔を有し、該一対の非透過ガス孔のうち、一方の非透過ガス孔を、上記非透過ガス室に非透過ガスを流入させる非透過ガス流入孔として上記分離膜の一端部に配設するとともに、他方の非透過ガス孔を、上記非透過ガス室から非透過ガスを流出させる非透過ガス流出孔として上記分離膜の他端部に配設し、他方、該一対の透過ガス孔のうち、その一方の透過ガス孔を、上記透過ガス室に透過ガスを流入させる透過ガス流入孔として上記分離膜の他端部に配設するとともに、その他方の透過ガス孔を、上記透過ガス室から透過ガスを流出させる透過ガス流出孔として上記分離膜の一端部に配設した構成を備えた構成としている。
本発明では、上記分離器において、重ね合わされた上記分離膜のうち、隣合う一の分離膜と二の分離膜の間の空間が上記透過ガス室であるとき、該一の分離膜の上記非透過ガス孔を、該一の分離膜によって一部画成された上記非透過ガス室から非透過ガスを流出させる非透過ガス流出孔として該一の分離膜の他端部に形成するとともに、該一の分離膜の上記透過ガス孔を、該一の分離膜と上記二の分離膜との間の上記透過ガス室から透過ガス孔を流出させる透過ガス流出孔として、該一の分離膜の他端部に形成し、上記二の分離膜の上記非透過ガス孔を、上記一の分離膜の上記非透過流出孔に合致させて、該二の分離膜と上記三の分離膜との間の上記非透過ガス室に非透過ガスを流入させる非透過ガス流入孔として、該二の分離膜の他端部に形成するとともに、上記二の分離膜の上記透過ガス孔を、上記一の分離膜と該二の分離膜との間の上記透過ガス室に透過ガスを流入させる透過ガス流入孔として該二の分離膜の一端部に形成し、上記三の分離膜の上記非透過ガス孔を、上記二の分離膜と該三の分離膜との間の上記非透過ガス室から非透過ガスを流出させる非透過ガス流出孔として、該三の分離膜の一端部に形成するとともに、該三の分離膜の上記透過ガス孔を、上記二の分離膜の上記透過ガス流入孔に合致させて、該三の分離膜と四の分離膜との間の上記透過ガス室から透過ガスを流出させる透過ガス流出孔として該三の分離膜の一端部に形成し、上記四の分離膜の上記非透過ガス孔を、上記三の分離膜の上記非透過ガス流出孔に合致させて、該四の分離膜によって一部画成された上記非透過ガス室に非透過ガスを流入させる非透過ガス流入孔として、該四の分離膜の一端部に形成するとともに、該四の分離膜の上記透過ガス孔を、上記三の分離膜と該四の分離膜との間の上記透過ガス室に透過ガスを流入させる透過ガス流入孔として該四の分離膜の他端部に、上記一の分離膜の上記透過ガス流出孔に対応する位置に形成した構成を備えた構成としている。
本発明では、上記分離器において、上記複数の分離膜および上記複数のシーリング部材を重ね合わせ方向に圧縮する態様で、耐圧プレートをこの重ね合わせ方向両端に設置した構成としている。
本発明では、上記分離器において、上記分離膜は、その表面(ガス分離面)に凹凸を形成した構成としている。
本発明では、上記分離器において、上記分離膜の面のうち、一方の面には凹凸のストライプを形成し、他方の面には、該一方の面のストライプの形成方向とは異なる方向に凹凸のストライプを形成した構成としている。
本発明に係る分離器では、天然ガス・油随伴ガスに含まれる非可燃性ガス成分であるCO等を透過させて透過ガスを分離する複数の平板状の分離膜と、複数のシーリング部材とを備え、上記分離膜は、非透過ガスを通過させるための非透過ガス孔と、上記透過ガスを通過させるための透過ガス孔とを有し、上記分離膜と上記シーリング部材を交互に重ね合わせて、それぞれ隣合う分離膜間に外部に対して隔絶された、非透過ガスが流入・流出する非透過ガス室と、透過ガスが流入・流出する透過ガス室を、上記分離膜の重ね合わせ方向に交互に形成し、上記非透過ガス室のそれぞれは、その両側の分離膜の上記透過ガス孔間の連絡通路に対して、上記シーリング部材により隔絶され、上記透過ガス室のそれぞれは、その両側の分離膜の上記非透過ガス孔間の連絡通路に対して、上記シーリング部材により隔絶され、もって、上記非透過ガス孔および上記非透過ガス室によって非透過ガス流路を形成するとともに、上記透過ガス孔および上記透過ガス室によって透過ガス流路を形成するようにした構成としているので、重ね合わせる分離膜を増やすだけで済むので、要求される分離性能に応じて大型化が容易であり、その組立性も良好であり、重ね合わせた分離膜はそれぞれ個別的に容易に取り換えできるため、いずれかの分離膜が破損した場合でも、その破損した一部の分離膜の交換だけで済む。
本発明に係る分離器の一実施形態を概念的に示すもので、(a)はその分離器の断面図、(b)はその分離器の左側面図、(c)はその分離器の右側面図である。 本発明に係る分離器の一実施形態の要部を示す分解して示す斜視図である。 本発明に係る分離器の一実施形態における非透過ガスとスイープガスを含む透過ガスの流れ方向と分離膜との関係を概念的に示す図である。 本発明に係る分離器の他の実施形態を概念的に示すもので、(a)はその分離器の断面図、(b)はその分離器の左側面図、(c)はその分離器の右側面図である。 本発明に係る分離器の他の実施形態の要部を示す分解して示す斜視図である。 本発明に係る分離器の他の実施形態における非透過ガスとスイープガスを含む透過ガスの流れ方向と分離膜との関係を概念的に示す図である。 本発明に係る分離器の他の実施形態の要部を示す分解して示すもので、詳しくは、その分離膜としてすべて4つの孔を有するものとした場合の例を示す斜視図である。 本発明に係る分離器の他の実施形態で使用されるシーリング部材を示すもので、(a)はその正面図、(b)は(a)におけるA−A線断面図である。 本発明に係る分離器の一実施形態のものを並列に配置した例を概念的に示す図である。 本発明に係る分離器の他の実施形態のものを直列に配置した例を概念的に示す図である。 本発明に係る分離器に適用可能な分離膜の断面形状を概念的に示す断面図である。 本発明に係る分離器に適用可能な分離膜の表面形に凹凸を形成した場合に、両面における凹凸が直交する様子を概念的に示す図である。
以下、本発明に係る分離器の実施形態について詳細に説明する。
本発明に係る分離器は、該分離器を構成する分離膜により、例えば、天然ガスや油随伴ガスから非燃焼性ガスであるCOを透過させて除去し、メタン等の可燃性ガスを分離するガス処理プラントに用いられるものである。
図1および図2は、本発明に係る分離器の一実施形態を概念的に示すものである。本実施形態の分離器1Aは、天然ガス・油随伴ガスからCOを透過させる8枚の分離膜2と、これらの分離膜2を重ね合わせる際に該分離膜間に介在設置される9個のシーリング部材3と、重ね合わせた分離膜2の両端に配設される一対の耐圧プレート4と、これらの耐圧プレート間を締結する締結手段5とを備えている。
それぞれの分離膜2は、略矩形状かつ平板状に形成され、両端では3つの孔を対角の4角のうち3か所で、中間層で後述するような4つの孔を対角の4角に、すなわちその上下端部2a,2bの左右両端寄りに有している。この4つの孔のうち、一方の対角にある2つの孔を、後述する非透過ガスを通過させるための非透過ガス孔6とし、他方の対角にある2つの孔を、透過ガスを通過させるための透過ガス孔7としている。両端の膜2−1を除くいずれの分離膜2も、同じ形状のものであり、共通化を図ることができるものである。
なお、分離膜2は、例えば、無機多孔体の細孔内に、エトキシ基又はメトキシ基を含むアルコキシシランの加水分解を経て得られたシリカゲルを担持することによって得られる耐酸性複合分離膜、あるいは、アルミナ、シリカ、ジルコニア、チタニアのようなセラミック基材等の多孔質基材から形成することが好ましく、要は、無機質のものであって、主にCOを透過させる作用を有するものであればいずれでも良い。但し、CO以外の非可燃性成分を分離したい場合には、その非可燃性成分を透過できるように形成した分離膜2を採用するのは勿論である。
シーリング部材3は、分離膜2の輪郭形状に沿った環状の外側シール部3aと、その一方の対角に一対の環状の内側シール部3b,3bを有している。シーリング部材3の外側シール部3aおよび内側シール部3bとも、断面円形状のものが好適であるが、断面形状は特に限定されない。シーリング部材3は、8枚の分離膜2それぞれ間と耐圧プレート4との間に介在されるもので、本実施形態では9個使用されるが、両端のシーリング部材3−1を除いていずれも同じものであり、共通化を図ることができるものである。なお、シーリング部材3は、気体透過性が低い弾力のある樹脂等(例えば、ニトリルゴム、ブチルゴム)によって形成されるのが好ましいが、要はシール効果を発揮するものであれば何れでも良く、とくに限定されない。
耐圧プレート4は、一方の側部寄りに上下に並んで後述する2つの孔を有するとともに、その4角に後述する締結手段5が設置されるための4つの孔4cを有している。耐圧プレート4は、左右両端に配置されるもので、左側の耐圧プレート4は向かって右側寄りに、上側に非透過ガス流通孔4aを有し、下側に透過ガス流通孔4bを有する。右側の耐圧プレート4は、向かって右側寄りに、上側に透過ガス流通孔4bを有し、下側に非透過ガス流通孔4aを有する。左右の耐圧プレート4は、同じ形状のものであり、共通化を図ることができるものである。
締結手段5は、両端にネジ部が形成された直線状のボルト5aと、両端のネジ部に締結されるナット5b,5bから構成されている。締結手段5は、このボルト5aのネジ部を両側の耐圧プレート4の孔4cに挿通して、これらのネジ部にナット5b,5bを締結することにより、耐圧プレート4,4間において、8枚の分離膜2を後述するように重ね合わせたものを固定することができる。
本実施形態では、分離膜2とシーリング部材3を交互に重ね合わせ、それらの両端に耐圧プレート4,4を配置し、締結手段5のナット5b,5bを締めることに固定することができる。このとき、ナット5b,5bを締めるに従い、耐圧プレート4,4を介して、この重ね合された8枚の分離膜2と9個のシーリング部材3をそれらの重ね合わせ方向に圧縮力を加えることができる。この圧縮力により、8枚の分離膜2のそれぞれ間と耐圧プレート4,4との間において後述するようにシール効果が発揮される。
また同時に、上記のように各分離膜2と各シーリング部材3と耐圧プレート4,4を固定したことにより、それぞれ隣合う分離膜2,2間にシーリング部材3の外側シール部3aによって外部に対して隔絶された非透過ガス室8と透過ガス室9が分離膜2の重ね合わせ方向に交互に形成される。このとき、シーリング部材3は、その重ね合わせ方向に交互にそれらの向きが左右逆になるように配置されている。すなわち、シーリング部材3の対角の内側シール部3b,3bの位置は、重ね合わせ方向に交互に入れ替わるように配置されている。
ここで、非透過ガス室8は、非透過ガスが流入・流出される空間であり、透過ガス室9は、透過ガスが流入・流出される空間である。そして、それぞれの分離膜2の上端部2aに配設されている非透過ガス孔6を、非透過ガス室8に非透過ガスを流入させる非透過ガス流入孔6aとし、その上端部2aに配設されている透過ガス孔7を、透過ガス室9に透過ガスを流入させる透過ガス流入孔7aとしている。また、それぞれの分離膜2の下端部2bに配設されている非透過ガス孔6を、非透過ガス室8から非透過ガスを流出させる非透過ガス流出孔6bとし、その下端部2bに配設されている透過ガス孔7を、透過ガス室9に透過ガスを流入させる透過ガス流出孔7bとしている。
非透過ガス室8のそれぞれは、その両側の分離膜2,2の透過ガス流入孔7a,7a間および透過ガス流出孔7b,7b間の連絡通路7c,7cに対して、シーリング部材3の内側シール部3b,3bにより隔絶されている。また、透過ガス室9のそれぞれは、その両側の分離膜2,2の非透過ガス流入孔6a,6a間および非透過ガス流出孔6b,6b間の連絡通路6c,6cに対して、シーリング部材3の内側シール部3b,3bにより隔絶されている。これにより、すべての非透過ガス流入孔6a、非透過ガス室8および非透過ガス流出孔6bによって非透過ガス流路6dが形成されるとともに、すべての透過ガス流入孔7a、透過ガス室9および透過ガス流出孔7bによって透過ガス流路7dが形成される。本実施形態では、この透過ガス流路7dには、必要に応じて、スイープガスを流し、該スイープガスにより透過ガスを送り出すようにしている。
本実施形態では、上記説明から既に明らかなように、すべの非透過ガス室8における非透過ガス流入孔6aは分離膜2の同じ側である上端部2aに位置され、すべての非透過ガス流出孔6bが分離膜2の同じ側である下端部2bに位置されている。同時に、すべの透過ガス室9における透過ガス流入孔7aは分離膜2の同じ側の下端部2bに位置され、すべての透過ガス流出孔7bは分離膜2の同じ側の上端部2bに位置されている。これにより、すべての非透過ガス室8内における非透過ガスの流れ方向は同じ方向となり(いわゆる並流)、分離膜2の下端部2b側へ、すなわち、図1において下方へ向かう流れとなる。同時に、すべての透過ガス室9内における透過ガスの流れ方向は同じ方向となり(いわゆる並流)、分離膜2の上端部2a側へ、すなわち、図1において上方へ向かう流れとなる。
したがって、本実施形態では、すべての非透過ガス室8内における非透過ガスの流れ方向は、すべての透過ガス室9内における透過ガスの流れ方向と反対の方向(いわゆる向流)となっている。このような隣合う非透過ガス室8と透過ガス室9内の流れが完全向流となっているため、透過ガスの濃度に起因する透過率の低下を防止することができる。さらには、分離膜を複数重ねてスケールアップした場合にも一定流速の設計が可能である。また、両端以外は分離膜2とシールリング部材3の形状が同じであり、部品点数を最小化できる。
また、本実施形態では、上記した8枚の分離膜2を積層した構成としたことにより、要求される分離性能に応じて大型化が容易であり、その組立性も良好であり、いずれかの分離膜2が破損した場合でも、その破損した一部の分離膜の交換だけで済むので、経済的であり、メンテナンスが容易である。
次に、図4〜図6を参照しながら、本発明に係る分離器の他の実施形態について説明する。本実施形態の分離器1Bを構成する要素は、上記実施形態の分離器1Aを構成する要素と機能が同じであるため、同一機能を有する要素については同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
本実施形態による分離器1Bは、上記した一実施形態に係る分離器1Aとほぼ同様に、8枚の分離膜2と、これらの分離膜2を重ね合わせる際に該分離膜間に介在設置される9個のシーリング部材3と、重ね合わせた分離膜2の両端に配設される一対の耐圧プレート4A,4Bと、これらの耐圧プレート間を締結する締結手段5とを備えている。
分離膜2としては、略矩形状かつ平板状に形成され、2つの孔を上端部2aに形成した分離膜2Aと、2つの孔を一側寄りに上下端部2a,2bに形成した分離膜2Bが用いられている。分離膜2A,2Bとも、それらの2つの孔のうち、一方の孔を、後述するように、非透過ガスを通過させるための非透過ガス孔6とし、他方の孔を、透過ガスを通過させるための透過ガス孔7としている。いずれの分離膜2A,2Bも、同じ形状のものであり、共通化を図ることができるものである。なお、分離膜2A,2Bは、上記した一実施形態に係る分離器1Aの分離膜2と同様な材料によって形成されるものである。
シーリング部材3は、分離膜2A,2Bの輪郭形状に沿った環状の外側シール部3aと、その一角に1つの内側シール部3bを有している。シーリング部材3の外側シール部3aおよび内側シール部3bとも、断面円形状のものが好適であるが、断面形状は特に限定されない。これらのシーリング部材3のそれぞれは、8枚の分離膜2それぞれ間と耐圧プレート4との間に介在されるもので、本実施形態では9個使用されるが、いずれも同じものであり、共通化を図ることができるものである。なお、シーリング部材3は、上記した一実施形態に係る分離器1Aのシーリング部材3と同様な材料によって形成されるものである。
耐圧プレート4としては、一方の側部寄りに上下に並べて後述する2つの孔を形成した耐圧プレート4Aと、図4において下端部寄りに水平に並べて後述する2つの孔を形成した耐圧プレート4Aが採用される。耐圧プレート4A,4Bは、上記一実施形態に係る耐圧プレート4と同様に、いずれもその4角に締結手段5が設置されるための4つの孔4cを有している。耐圧プレート4Aは、図4において左端に配置され、耐圧プレート4Bは、図4において右端に配置される。耐圧プレート4Aの2つの孔は、向かって右側寄りに形成され、そのうちの上側の孔を非透過ガス流通孔4aとし、下側の孔を透過ガス流通孔4bとしている。耐圧プレート4Bの2つの孔は、向かって下側寄りに形成され、そのうちの右側の孔を透過ガス流通孔4bとし、左側の孔を非透過ガス流通孔4aとしている。
締結手段5は、上記した一実施形態に係る分離器1Aのものと、構成・作用・機能が全く同じであるので、その詳細な説明を省略する。なお、以下の説明にあたっては、便宜上、重ね合わされる分離膜2およびシーリング部材3について、図5において左側から、それらの符号を、2A−1、2B−2、2A−3、2B−4、3−1、3−2、3−3、3−4、3−5と付して説明する。
本実施形態では、図5に示すように、左側から1番目の分離膜2A−1は正立、2番目の分離膜2B−2は正立、3番目の分離膜2A−3は上下反転、4番目の分離膜2B−4は左右反転されており、以降繰り返しこの順に並べられて、後述するように重ね合わされる。同様に、シーリング部材3も、図5に示すように、左側から1番目のシーリング部材3−1は正立、2番目のシーリング部材3−2は左右反転、3番目のシーリング部材3−3は左右上下反転、4番目のシーリング部材3−4は上下反転されており、以降繰り返しこの順に並べられ、後述するようにそれぞれの分離膜2,2間に介在され、最後の分離膜2B−4と右側の耐圧プレート4Bとの間に、シーリング部材3−5(3−1と同じもの)が介在される。
本実施形態では、すべての分離膜2とシーリング部材3は、上記したように並べた状態で、締結手段5を用いて、上記一実施形態の場合と同様に圧縮された態様で固定される。この固定された状態においては、左側の耐圧プレート4Aと分離膜2A−1との間の空間に、分離膜2A−1に一部画成された非透過ガス室8が形成され、その隣りに分離膜2A−1と分離膜2B−2の間の空間に透過ガス室9が形成され、その隣りに分離膜2B−2と分離膜2A−3の間の空間に非透過ガス室8が形成され、その隣りに分離膜2A−3と分離膜2B−4の間の空間に透過ガス室9が形成され、以降繰り返しこの順序で形成され、以降繰り返しこの順に並べられ、最後の分離膜2B−4と右側の耐圧プレート4Bとの間の空間に非透過ガス室8が形成されている。
さらに、本実施形態では、上記構成としたことにより、分離膜2A−1の非透過ガス孔6が、耐圧プレート4Aと分離膜2A−1との間の非透過ガス室8から非透過ガスを流出させる非透過ガス流出孔6bとして分離膜2A−1の下端部2bに形成しているとともに、分離膜2A−1の透過ガス孔7を、分離膜2A−1と分離膜2B−2との間の透過ガス室9から透過ガスを流出させる透過ガス流出孔7bとして分離膜2A−1の下端部2bに形成している。なお、耐圧プレート4Aと分離膜2A−1との間の非透過ガス室8は、耐圧プレート4Aの透過ガス流通孔4bと分離膜2A−1の透過ガス流出孔7bとの間の連絡通路7c(図4参照)に対して、シーリング部材3−1の内側シール部3bにより隔絶されている。
また、分離膜2B−2の非透過ガス孔6を、分離膜2A−1の非透過流出孔6bに合致させて、耐圧プレート4Aと分離膜2A−1との間の非透過ガス室8に非透過ガスを流入させる非透過ガス流入孔6aとして、分離膜2B−2の下端部2bに形成するとともに、分離膜2B−2の透過ガス孔7を、分離膜2A−1と分離膜2B−2との間の透過ガス室9に透過ガスを流入させる透過ガス流入孔7aとして分離膜2B−2の上端部2aに形成している。なお、分離膜2A−1と分離膜2B−2との間の透過ガス室9は、分離膜2A−1の非透過ガス流出孔6bと分離膜2B−2の非透過ガス流入孔6aとの間の連絡通路6c(図4参照)に対して、シーリング部材3−2の内側シール部3bにより隔絶されている。
さらに、分離膜2A−3の非透過ガス孔6を、分離膜2B−2と分離膜2A−3との間の非透過ガス室8から非透過ガスを流出させる非透過ガス流出孔6bとして、分離膜2A−3の上端部2aに形成するとともに、分離膜2A−3の透過ガス孔7を、分離膜2B−2の透過ガス流入孔7aに合致させて、分離膜2A−3と分離膜2B−4との間の透過ガス室9から透過ガスを流出させる透過ガス流出孔7bとして分離膜2A−3の上端部2aに形成している。なお、分離膜2B−2と分離膜2A−3との間の非透過ガス室8は、分離膜2B−2の透過ガス流入孔7aと分離膜2A−3の透過ガス流出孔7bとの間の連絡通路7c(図4参照)に対して、シーリング部材3−3の内側シール部3bにより隔絶されている。
さらにまた、分離膜2B−4の非透過ガス孔6を、分離膜2A−3の非透過ガス流出孔6bに合致させて、次の分離膜2A−1と分離膜2B−4との間の非透過ガス室8に非透過ガスを流入させる非透過ガス流入孔6aとして、分離膜2B−4の上端部2aに形成するとともに、分離膜2B−4の透過ガス孔7を、分離膜2A−3と分離膜2B−4との間の透過ガス室9に透過ガスを流入させる透過ガス流入孔7aとして分離膜2B−4の下端部2bに、以降繰り返す次の分離膜2A−1の透過ガス流出孔7bに合致するように形成している。なお、分離膜2A−3と分離膜2B−4との間の透過ガス室9は、分離膜2A−3の非透過ガス流出孔6bと分離膜2B−4の非透過ガス流入孔6aとの間の連絡通路6c(図4参照)に対して、シーリング部材3−4の内側シール部3bにより隔絶されている。
以降、上記と同様の順序で、次の分離膜2A−1〜次の分離膜2B−4および、右側の耐圧プレート4Bまでに、同様に構成されるので、その説明を省略する。
上記構成により、すべての非透過ガス流入孔6a、非透過ガス室8および非透過ガス流出孔6bによって非透過ガス流路6dが形成されるとともに、すべての透過ガス流入孔7a、透過ガス室9および透過ガス流出孔7bによって透過ガス流路7dが形成される。とくに、本実施形態では、この透過ガス流路7dには、必要に応じて、スイープガスを流し、該スイープガスにより透過ガスを送り出すようにしている。
本実施形態では、非透過ガス流路と透過ガス流路を上記したように構成したことから、非透過ガスは、図5において左側の耐圧プレート4Aの非透過ガス流通孔4aを介して導入され、上記した非透過ガス流路6dを流れて、右側の耐圧プレート4Bの非透過ガス流通孔4aから外部に抜けるようになっている。このとき、天然ガス・油随伴ガスに含まれる非可燃性ガス成分である、例えばCOは、各非透過ガス室8を通過する際に両側の分離膜2を透過して両隣の透過ガス室9,9に移動して透過ガスとなり、透過ガス流路7dを通じて分離することができる。
本実施形態では、上記したように、スイープガスを利用する場合は、スイープガスを右側の耐圧プレート4Bの透過ガス流通孔4bを通じて導入され、透過ガス流路7dを流れて、左側の耐圧プレート4Aの透過ガス流通孔4bから外部に抜くことができる。スイープガスを用いることにより、各透過ガス室9を通過する際に両側の分離膜2を透過してきた透過ガスを効率的に補足して外部に送り出すことができる。さらには、処理容量等に応じて分離膜枚数が複数になった場合においても透過側、非透過側ともワンスルーであり流量分配を考慮する必要ない。また、実施形態の分離器1Aの並列に比べて,高流速であるため濃度分極を回避でき、高い透過性能を得ることができる。
また、本実施形態では、上記した8枚の分離膜2を積層した構成としたことにより、要求される分離性能に応じて大型化が容易であり、その組立性も良好であり、いずれかの分離膜が破損した場合でも、その破損した一部の分離膜の交換だけで済むので、経済的であり、メンテナンスが容易である。
図7および図8は、図4および図5に示した分離器1Bにおいて、分離膜2として4つの孔を有するものを採用した場合について図示したものである。各分離膜2において、不要な孔に対しては、この孔を封じるためにシーリング部材3に円盤状シール部3c(図8参照)を設けている。円盤状シール部3cは、内側シール部3bとは反対側の対角に設けられている。このような分離膜2およびシーリング部材3を用いることにより、上記した実施形態のものと同様な分離器1Bを構成することができ、同様な作用効果を奏させることができる。
図9は、最初の実施形態に係る分離器1Aを複数並列に接続した構成としたものである。分離器1Aは、すでに説明したように、非透過ガス流路と透過ガス流路が途中で分岐して並列に流れるように構成されているので、要求される分離性能に応じて、必要な数だけ並列に接続すれば、小型の分離器1Aの場合でも容易に高性能な分離器を構成することができる。同様に、図10は、上記の他の実施形態に係る分離器1Bを複数直列に接続した構成としたものである。分離器1Bは、すでに説明したように、非透過ガス流路と透過ガス流路が途中で分岐することなく直流的に流れるように構成されているので、要求される分離性能に応じて、必要な数だけ直列に接続すれば、小型の分離器1Bの場合でも容易に高性能な分離器を構成することができる。なお、上記のように分離器1Aを並列接続したものと、分離器1Bを直列に接続したものを組み合わせて構成するようにしても勿論良く、さらに高い分離性能への要求にも対応することが可能である。
図11及び図12は、上記両実施形態は勿論のこと、いずれの分離器においても使用可能な分離膜2の他の例を示すものである。同図11(a)〜(e)は、分離膜2の表面にストライプ状の溝(あるいは凸凹)10を形成したものを示し、(f)および(g)は、分離膜2自体の断面を波形形状としたものを示している。同図において、(a)は断面山形の段付き溝10を形成したものを示し、(b)は断面が矩形状の溝10を形成したものを示し、(c)は分離膜の両面に(b)に示した溝10を形成したものを示し、(d)は分離膜2の両面に(b)に示した溝10を、該溝の幅の分だけずらして形成したものを示し、(e)は一面を断面さざ波形状の溝10を形成したものを示し、(f)は断面を角ばった波形形状にした分離膜2を示し、(g)は断面を緩い丸形の波形形状とした分離膜2を示すものである。
なお、図11(a)〜(g)において、左側に示した図は、溝10に対して直角方法に非透過ガスまたは透過ガスが流れる様子を示したもので、右側に示した図は、溝10に対して該溝の形成方向、すなわち、左側に示した図の場合と直角の方向に非透過ガスまたは透過ガスが流れる様子を示したものである。なお、非透過ガスまたは透過ガスを流す方向はいずれの方向でも良く、また、隣合う非透過ガス流路と透過ガス流路においては、溝10の方向が互いに方向が直角になるようにすることもできるが、とくに限定されるものではない。
上記したように、分離膜2を構成することにより、分離膜2の表面積を大きくでき、その表面の流れにおける乱流も促進されることから、その透過性能を大幅に向上させることができる。また、図11(f)、(g)に示したような分離膜2では、分離膜2の厚さをその幅方向に渡って均一にすることができ、分離膜の製造が容易になる。
図12は、分離膜2の両面に、形成方向が互いに直交する凹凸の溝10を設けた場合の例を示したものであり、このような構成とすることにより、膜強度の向上をはかることができる。
なお、上記両実施形態では、非透過ガス孔および透過ガス孔を形成する場所を分離膜2の上端部2aまたは下端部2bとしたが、本発明はこれに限らず、分離膜2の上下端部でないその他の一端部または他端部であっても良い。
また、本発明では、分離膜に形成する孔の数は特に限定されないが、好ましくは、孔の数が偶数であれば良い。
また、上記両実施形態では、分離膜に形成する孔およびシーリング部材の内側シール部および円盤状シール部3cを対角の角部に形成するようにしたが、その形成場所も特に限定されず、要は、分離膜2の孔に合わせて適宜形成されれば良い。
さらに、分離膜の形状も矩形に限らず、円形でもその他の形状でも勿論良い。この場合は、この分離膜の形状に対応して、シーリング部材および耐圧プレートの形状を適宜決定すれば良い。
さらにまた、上記両実施形態では、8枚の分離膜を採用したが、本発明はこれに限らず、さらに多くの枚数で構成しても良が、分離膜の数は4の倍数にすることが好ましい。
以上、本発明の実施の形態につき述べたが、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。
1A 分離器
1B 分離器
2 分離膜
3 シーリング部材
3a 外側シール部
3b 内側シール部
3c 円盤状シール部
4 耐圧プレート
4a 非透過ガス流通孔
4b 非透過ガス流通孔
5 締結手段
5a ボルト
5b ナット
6 非透過ガス孔
6a 非透過ガス流入孔
6b 非透過ガス流出孔
6c 連絡通路
6d 非透過ガス流路
7 透過ガス孔
7a 透過ガス流入孔
7b 透過ガス流出孔
7c 連絡通路
7d 透過ガス流路
8 非透過ガス室
9 透過ガス室
10 溝

Claims (6)

  1. 天然ガス・油随伴ガスに含まれる非可燃性ガスであるCO等を透過させる複数の平板状の分離膜と、複数のシーリング部材とを備え、
    上記分離膜は、非透過ガスを通過させるための非透過ガス孔と、上記透過ガスを通過させるための透過ガス孔とを有し、
    上記分離膜と上記シーリング部材を交互に重ね合わせて、それぞれ隣合う分離膜間に外部に対して隔絶された、非透過ガスが流入・流出する非透過ガス室と、透過ガスが流入・流出する透過ガス室を、上記分離膜の重ね合わせ方向に交互に形成し、
    上記非透過ガス室のそれぞれは、その両側の分離膜の上記透過ガス孔間の連絡通路に対して、上記シーリング部材により隔絶され、
    上記透過ガス室のそれぞれは、その両側の分離膜の上記非透過ガス孔間の連絡通路に対して、上記シーリング部材により隔絶され、
    もって、上記非透過ガス孔および上記非透過ガス室によって非透過ガス流路を形成するとともに、上記透過ガス孔および上記透過ガス室によって透過ガス流路を形成するようにしたことを特徴とする分離器。
  2. 上記分離膜のそれぞれは一対の非透過ガス孔と一対の透過ガス孔を有し、
    該一対の非透過ガス孔のうち、一方の非透過ガス孔を、上記非透過ガス室に非透過ガスを流入させる非透過ガス流入孔として上記分離膜の一端部に配設するとともに、他方の非透過ガス孔を、上記非透過ガス室から非透過ガスを流出させる非透過ガス流出孔として上記分離膜の他端部に配設し、
    他方、該一対の透過ガス孔のうち、その一方の透過ガス孔を、上記透過ガス室に透過ガスを流入させる透過ガス流入孔として上記分離膜の他端部に配設するとともに、その他方の透過ガス孔を、上記透過ガス室から透過ガスを流出させる透過ガス流出孔として上記分離膜の一端部に配設した構成を備えたことを特徴とする請求項1に記載の分離器。
  3. 重ね合わされた上記分離膜のうち、隣合う一の分離膜と二の分離膜の間の空間が上記透過ガス室であるとき、該一の分離膜の上記非透過ガス孔を、該一の分離膜によって一部画成された上記非透過ガス室から非透過ガスを流出させる非透過ガス流出孔として該一の分離膜の他端部に形成するとともに、該一の分離膜の上記透過ガス孔を、該一の分離膜と上記二の分離膜との間の上記透過ガス室から透過ガス孔を流出させる透過ガス流出孔として、該一の分離膜の他端部に形成し、
    上記二の分離膜の上記非透過ガス孔を、上記一の分離膜の上記非透過流出孔に合致させて、該二の分離膜と上記三の分離膜との間の上記非透過ガス室に非透過ガスを流入させる非透過ガス流入孔として、該二の分離膜の他端部に形成するとともに、上記二の分離膜の上記透過ガス孔を、上記一の分離膜と該二の分離膜との間の上記透過ガス室に透過ガスを流入させる透過ガス流入孔として該二の分離膜の一端部に形成し、
    上記三の分離膜の上記非透過ガス孔を、上記二の分離膜と該三の分離膜との間の上記非透過ガス室から非透過ガスを流出させる非透過ガス流出孔として、該三の分離膜の一端部に形成するとともに、該三の分離膜の上記透過ガス孔を、上記二の分離膜の上記透過ガス流入孔に合致させて、該三の分離膜と四の分離膜との間の上記透過ガス室から透過ガスを流出させる透過ガス流出孔として該三の分離膜の一端部に形成し、
    上記四の分離膜の上記非透過ガス孔を、上記三の分離膜の上記非透過ガス流出孔に合致させて、該四の分離膜によって一部画成された上記非透過ガス室に非透過ガスを流入させる非透過ガス流入孔として、該四の分離膜の一端部に形成するとともに、該四の分離膜の上記透過ガス孔を、上記三の分離膜と該四の分離膜との間の上記透過ガス室に透過ガスを流入させる透過ガス流入孔として該四の分離膜の他端部に、上記一の分離膜の上記透過ガス流出孔に対応する位置に形成した構成を備えた構成を備えたことを特徴とする請求項1に記載の分離器。
  4. 上記複数の分離膜および上記複数のシーリング部材を重ね合わせ方向に圧縮する態様で、耐圧プレートをこの重ね合わせ方向両端に設置したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の分離器。
  5. 上記分離膜は、その表面に凹凸を形成したことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の分離器。
  6. 上記分離膜の面のうち、一方の面には凹凸のストライプを形成し、他方の面には、該一方の面のストライプの形成方向とは異なる方向に凹凸のストライプを形成したことを特徴とする請求項6に記載の分離器。
JP2015038688A 2015-02-27 2015-02-27 分離器 Pending JP2016159212A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015038688A JP2016159212A (ja) 2015-02-27 2015-02-27 分離器
PCT/JP2015/082378 WO2016136048A1 (ja) 2015-02-27 2015-11-18 分離器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015038688A JP2016159212A (ja) 2015-02-27 2015-02-27 分離器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016159212A true JP2016159212A (ja) 2016-09-05
JP2016159212A5 JP2016159212A5 (ja) 2017-01-26

Family

ID=56788174

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015038688A Pending JP2016159212A (ja) 2015-02-27 2015-02-27 分離器

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2016159212A (ja)
WO (1) WO2016136048A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101910296B1 (ko) 2017-11-17 2018-10-22 한국에너지기술연구원 금속프레임을 이용한 세라믹 산소분리막 모듈, 및 산소분리막 장치

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114206484A (zh) * 2019-09-03 2022-03-18 国立大学法人九州大学 多孔质膜及其制造方法、分离膜、层叠模块以及气体分离模块

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5417380A (en) * 1977-06-15 1979-02-08 Gen Electric Selective component removal method and package membrane
JPS55137007A (en) * 1979-04-14 1980-10-25 Horiba Ltd Semipermeable membrane dehumidifier
JPS63319002A (ja) * 1987-06-19 1988-12-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 分離膜モジュ−ル
JPH11309310A (ja) * 1998-02-24 1999-11-09 Chisso Corp 筒状成形体及びそれを用いたフィルタ―エレメント
JP2003034506A (ja) * 2001-07-23 2003-02-07 Toyota Motor Corp 水素抽出装置
JP2003081611A (ja) * 2001-09-07 2003-03-19 Toyota Motor Corp 積層構造の水素分離装置
JP2012066239A (ja) * 2010-08-24 2012-04-05 Toray Ind Inc 分離膜および分離膜エレメント

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4432627B4 (de) * 1994-09-14 2008-09-25 Sartorius Stedim Biotech Gmbh Filtrationseinheit zur Abtrennung von Stoffen mit Membranadsorbern
US20140042072A1 (en) * 2012-08-10 2014-02-13 Pall Corporation Fluid treatment assemblies, fluid treatment segments, and methods of making fluid treatment systems

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5417380A (en) * 1977-06-15 1979-02-08 Gen Electric Selective component removal method and package membrane
JPS55137007A (en) * 1979-04-14 1980-10-25 Horiba Ltd Semipermeable membrane dehumidifier
JPS63319002A (ja) * 1987-06-19 1988-12-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 分離膜モジュ−ル
JPH11309310A (ja) * 1998-02-24 1999-11-09 Chisso Corp 筒状成形体及びそれを用いたフィルタ―エレメント
JP2003034506A (ja) * 2001-07-23 2003-02-07 Toyota Motor Corp 水素抽出装置
JP2003081611A (ja) * 2001-09-07 2003-03-19 Toyota Motor Corp 積層構造の水素分離装置
JP2012066239A (ja) * 2010-08-24 2012-04-05 Toray Ind Inc 分離膜および分離膜エレメント

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101910296B1 (ko) 2017-11-17 2018-10-22 한국에너지기술연구원 금속프레임을 이용한 세라믹 산소분리막 모듈, 및 산소분리막 장치

Also Published As

Publication number Publication date
WO2016136048A1 (ja) 2016-09-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20210075035A1 (en) Humidifier, for Example for a Fuel Cell
US10226742B2 (en) Filter module and filter unit
EP0814896B1 (en) Filtration cassette article, and filter comprising the same
WO1994015693A1 (en) Filtration cassette article, and filter comprising same
JPWO2013061474A1 (ja) 流体分離装置および混合流体の選択分離方法
JP2013039546A (ja) 分離膜モジュール
JP7298101B2 (ja) 3層構造の供給スペーサおよびそれを含む逆浸透フィルタモジュール
KR102549691B1 (ko) 가스 분리 디바이스
JP2007511364A (ja) 非断熱の膜システムにおける芳香族炭化水素の分離方法および装置
CN104870928A (zh) 板式单元、气-气物质交换器和建筑物通风设备
WO2016136048A1 (ja) 分離器
WO2003040166A3 (en) Membrane adsorber device
US8152910B2 (en) Modular gas-separating adsorbers
US20210205761A1 (en) Flow path spacer and spiral membrane element
JP2007511363A (ja) 高分子膜プレート、フレームアセンブリ及びその使用方法
US11517856B2 (en) Flow path spacer and spiral membrane element
WO2014119742A1 (ja) セラミックフィルタの使用方法及びフィルタ装置
WO2016157360A1 (ja) 膜分離装置
Ismail et al. Membrane modules and process design
JP2016159212A5 (ja)
KR20190031715A (ko) 4층 구조의 공급 스페이서
JP6217370B2 (ja) 分離膜モジュール
US20200114313A1 (en) Feed spacer and reverse osmosis filter module including same
KR101783211B1 (ko) 막증류 모듈
KR101981042B1 (ko) 유체 분리 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161207

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170926

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20180403