JP2016156531A - 天井埋込式空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】フラットグリルに対応可能で、フィルタ濾材の着脱作業の作業性がよく、コストダウンを図ることができる天井埋込式空気調和機を提供することを課題とする。【解決手段】天井埋込式空気調和機1は、天井に設置される室内機本体11と、室内の空気を室内機本体11内に吸い込む吸込口1aと、室内機本体11内に吸い込んだ空気を室内に吹き出す吹出口1bと、吸込口1aから吸い込まれる空気が通過する化粧パネル用フィルタ3を備えている。化粧パネル用フィルタ3は、フィルタ濾材30と、フィルタ濾材30を収容するフィルタ枠31と、を備えている。フィルタ濾材30は、フィルタ枠31とは別体に設けられ、フィルタ枠31に着脱自在に取り付けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、店舗、ビル、工場等の天井に設置される天井埋込式空気調和機に関する。
従来、天井埋込式空気調和機は、天井に埋め込まれた室内機本体の下面に、吸込口を覆うにように配置されるフィルタを備えた化粧パネルが取り付けられている(例えば、特許文献1参照)。天井埋込式空気調和機は、吸込口から吸い込んだ室内空気中の塵挨をフィルタで捕捉して清浄化し、熱交換器で熱交換された室内空気を吹出口から室内に戻している。フィルタは、塵埃の付着で汚れて目詰まりが生じると、空気清浄能力が低下するため、着脱して清掃される。
特許文献1に記載された天井埋込式空気調和機の発明は、フィルタを化粧パネルに容易に着脱できるようにしたものである。そのフィルタは、比較的厚さの薄いフィルタ本体と、化粧パネルの係止孔及び吸込口にそれぞれ係止する係止リブ及び係止爪を有し、弾性変形し易い合成樹脂製の外枠と、を一体化して構成されている。
図12は、従来のフィルタの吸込グリルへの取り付け構造を示す分解斜視図である。
図12に示すように、従来、天井埋込式空気調和機の室内機本体において、比較的厚さの厚いフィルタ濾材110を備えたフィルタ100の場合は、フィルタ濾材110の外周に設けられたフィルタ枠120が、室内機本体に固定された化粧パネル(図示省略)の中央に設置される吸込グリル200に着脱自在に取り付けられている。吸込グリル200は、化粧パネルの開口部に開閉自在に設けられた枠部210と、吸込口240を覆うように形成された略網状の長方形格子状部220と、枠部210の内側に対向配置された係止爪230と、を一体形成した樹脂製の部材から成る。
フィルタ100は、フィルタ枠120の前後端部にそれぞれ形成された一対の係合穴121を、吸込グリル200の係止爪230にそれぞれ係合させることで、吸込グリル200に取り付けられている。また、フィルタ100は、塵埃が目詰まりする等して劣化した場合、フィルタ枠120の係合穴121を吸込グリル200の係止爪230から外して、フィルタ100全体が新品のものに交換される。
特開平11−281077号公報
しかし、特許文献1に記載された天井埋込式空気調和機は、フィルタの外枠を化粧パネルから取り外す場合に、ドライバ等の棒状工具を使用して外枠を取り外さなければならないため、フィルタの取り外し作業及び交換作業が行い難いという問題点があった。
また、特許文献1の天井埋込式空気調和機及び図12に示すフィルタ100は、フィルタ100を交換する場合、フィルタ濾材110とフィルタ枠120とから成るフィルタ100全体を交換しなければならないので、非経済的であるという問題点があった。
また、図12に示すようなフィルタ100は、吸込グリル200に代えて略網状の格子部がない図2に示すようなフラットな形状のフラットグリルを化粧パネルに取り付けるフラットグリルタイプの室内機の場合、フィルタ濾材110を化粧パネル側に取り付けることが不可欠になる。このため、係合穴121と係止爪230とによるフィルタ100の吸込グリル200への取付方法では、フラットグリルタイプの室内機に対応できないという問題点があった。
吸込グリル200をフラットな形状に変えた場合は、化粧パネル側にフィルタ100を固定するための取付部を新たに設ける必要がある。このため、フィルタ100は、面積が増大して大型化し、大型化に伴って自重が重くなるので、フィルタ枠120と枠部210に歪みが生じるという問題点があった。また、フィルタ100は、取付部の形状が複雑化することにより、コストが増大するという問題点があった。
そこで、本発明は、それらの問題点を解消すべく創案されたものであって、フラットグリルに対応可能で、フィルタ濾材の着脱作業の作業性がよく、コストダウンを図ることができる天井埋込式空気調和機を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明に係る天井埋込式空気調和機は、天井に設置される室内機本体と、室内の空気を前記室内機本体内に吸い込む吸込口と、前記室内機本体内に吸い込んだ前記空気を前記室内に吹き出す吹出口と、を備えている天井埋込式空気調和機であって、前記吸込口から吸い込まれる空気が通過する化粧パネル用フィルタを備え、前記化粧パネル用フィルタは、フィルタ濾材と、前記フィルタ濾材を収容するフィルタ枠と、を備え、前記フィルタ濾材は、前記フィルタ枠とは別体に設けられ、前記フィルタ枠に着脱自在に取り付けられていることを特徴とする。
かかる構成によれば、天井埋込式空気調和機は、化粧パネル用フィルタが、フィルタ濾材とフィルタ枠とを備え、フィルタ濾材がフィルタ枠とは別体に設けられていることによって、フラットな形状のフラットグリルを有するタイプの室内機本体であっても取付対応可能である。また、化粧パネル用フィルタは、フィルタ濾材がフィルタ枠に着脱自在に取り付けられていることによって、着脱作業の作業性がよい。また、化粧パネル用フィルタは、フィルタ濾材が目詰まりするなどして交換する場合、フィルタ濾材のみを交換すればよいので、コストダウンを図ることができる。
本発明に係る天井埋込式空気調和機は、フラットグリルを有するタイプの室内機に対応可能で、フィルタ濾材の着脱作業の作業性がよく、また、フィルタ交換の際に、フィルタ濾材のみを交換すればよいので、コストダウンを図ることができる。
本発明に係る天井埋込式空気調和機の一例を示す縦断面図である。 本発明に係る天井埋込式空気調和機の分解斜視図である。 化粧パネルの拡大半断面図である。 化粧パネルに化粧パネル用フィルタを取り付けるときの状態を示す要部拡大分解斜視図である。 図4のA部拡大斜視図である。 化粧パネル用フィルタの係止孔を化粧パネルに設けられたフィルタ摘みに嵌め込んだときの状態を示す要部拡大斜視図である。 (a)は図6のB部拡大図、(b)はフィルタ摘みを回動させて化粧パネルに化粧パネル用フィルタを固定させたときの状態を示す要部拡大斜視図である。 化粧パネル用フィルタの拡大分解斜視図である。 (a)はフィルタ枠からフィルタ濾材を取り出して交換するときの状態を示す斜視図、(b)は図9(a)のC部拡大縦断面図である。 化粧パネル用フィルタの要部拡大分解斜視図である。 (a)は化粧パネル用フィルタの平面図、(b)は化粧パネル用フィルタの側面図、(c)は化粧パネル用フィルタの正面図である。 、従来のフィルタの吸込グリルへの取り付け構造を示す分解斜視図である。
以下、図1〜図11を参照しながら本発明の実施形態に係る天井埋込式空気調和機の一例を説明する。
なお、本発明に係る天井埋込式空気調和機1は、天井埋込タイプの空気調和機であれば、吹出口1b(風向ルーバ21)の数は特に限定されない。以下、吹出口1b(風向ルーバ21)が二つある場合を例に挙げて説明する。
また、図面において、図2に示す化粧パネル2の二箇所に配置された風向ルーバ21側を左右方向、風向ルーバ21が延設されている方向を前後方向として便宜上説明する。
<天井埋込式空気調和機及び室外機>
図1に示す天井埋込式空気調和機1は、室外に配置される室外機(図示省略)と、この室外機に配管によって接続されて、室内の天井面R1に配置される室内機10と、を備えて成る。室外機は、天井埋込式空気調和機1の冷凍サイクルにおいて、冷媒を圧縮する圧縮機と、冷媒と外気とを熱交換させる室外熱交換器と、室外機に外気を送風する室外送風ファンと、冷媒を減圧する膨張弁と、を備えている。
<室内機>
室内機10は、天井埋込式空気調和機1の冷凍サイクルにおいて、冷媒と室内の空気とを熱交換させる室内熱交換器12と、室内熱交換器12に空気を送る室内送風ファン13と、を備えている。また、室内機10は、天井に設置される室内機本体11と、吸込口1aと、室内機本体11の下側に取り付けられて吹出口1bを有する化粧パネル2と、吹出口1bに配置された風向ルーバ21と、吸込口1aから吸い込まれる空気が通過する化粧パネル用フィルタ3と、化粧パネル用フィルタ3の下方に配置されるフラットグリル4と、を主に備えている。以下、室内機10を適宜、天井埋込式空気調和機1という。
吸込口1aは、室内の空気を室内機本体11内に吸い込む部位である。この吸込口1aは、例えば、室内機10の下面部の左右の二箇所に配置されている。吸込口1aの開口縁は、フラットグリル4の左右側の外周部と、この外周部が対向する枠状の化粧パネル2の内周部と、の間に形成された前後方向に長い矩形の口から成る。吸込口1aの奥側には、吸込口1aに連通する送風機吸込口1cが設けられている。
吹出口1bは、室内機本体11内に吸い込んだ空気を室内に吹き出す部位である。吹出口1bは、室内送風ファン13によって勢い付けられて室内熱交換器12で熱交換された空気を、室内の下方に向けて吹き出すように形成されている。吹出口1bは、四角枠形状の化粧パネル2において、風向ルーバ21が傾動自在に配置されている左右の左右枠部2aに形成された二つの長孔から成る。
図1に示すように、室内機本体11は、室内の天井面R1に形成された設置穴に埋め込むように装着される金属製の筐体である。室内機本体11は、下面側に開口部を有する略ボックス形状に形成されている。図2に示すように、下面視して矩形に形成された室内機本体11の下面外周部寄りの複数箇所には、化粧パネル2を室内機本体11に固定するためのねじ部材14がねじ込められる雌ねじ部11aが形成されている。
図1に示すように、室内熱交換器12は、吸込口1aから吹出口1bへ向かう風路上に設けられ、フィルタ濾材30によって塵埃が除去された空気を熱交換させる装置である。
室内送風ファン13は、ファンとモータとから成り、室内機本体11内の中央部に設けられている。
<化粧パネル>
図2に示すように、化粧パネル2は、室内機本体11の下側外周部を覆うようにして室内機本体11に取り付けられると共に、化粧パネル用フィルタ3及びフラットグリル4の周辺部位を取り囲むように略矩形に形成された枠形状部材である。化粧パネル2は、前後方向に延びる左右枠部2aと、左右方向に延びる前後枠部2bと、を枠状に連結して成る。
図2及び図3に示すように、前記化粧パネル2には、前記吹出口1bと、後記する支持ピン22及びフック係止部材23が設けられた内壁2cと、化粧パネル用フィルタ3のフィルタ枠31が支持される段差部2dと、フィルタ摘み24が回動可能に装着されたフィルタ摘み係合部2eと、が形成されている。つまり、化粧パネル2には、左右一対の風向ルーバ21と、フラットグリル4と、フラットグリル4を支持する複数の支持ピン22と、化粧パネル用フィルタ3と、化粧パネル用フィルタ3を吊支するフィルタ吊支部材6の一端が取り付けられたフック係止部材23と、化粧パネル用フィルタ3を化粧パネル2に着脱自在に取り付けるためのフィルタ摘み24と、が設けられている。化粧パネル2及びフラットグリル4は、白色、銀色、グレー等の明度が明るい色の領域(白色系)の色の樹脂、または、白色系の塗料で塗装した金属によって形成されている。
左右枠部2aは、四角枠状の化粧パネル2の左側部分と右側部分とであり、前後方向に延設されている。
前後枠部2bは、四角枠状の化粧パネル2の前側部分と後側部分とであり、一対の左右枠部2aの前端部間及び後端部間に架設されている。
左右枠部2a及び前後枠部2bの下面は、縦断面視して、化粧パネル2の外周部側から中央部方向に向けて盛り上がるようにテーパ状に形成されている。
内壁2cは、四角枠状の化粧パネル2の内側壁面であって、化粧パネル用フィルタ3及びフラットグリル4が着脱自在に内設されている。
段差部2dは、フィルタ枠31の上面が当接した状態で固定される部位である。段差部2dは、内壁2cの上下方向の中央部位において、内壁2cの全周に亘って枠状に形成された平らな面から成る。
図2に示すように、フィルタ摘み係合部2eは、化粧パネル2の内壁2cにおいて、四角枠形状の段差部2dの左右枠部2a及び前後枠部2bの中央部及び前後端部の六箇所に形成されている(図4参照)。つまり、フィルタ摘み係合部2eは、化粧パネル用フィルタ3を化粧パネル2に取り付ける際に、各フィルタ摘み係合部2eに回動可能に装着されたフィルタ摘み24が、フィルタ枠31の六箇所に形成された係止孔32cに挿入されるように、各係止孔32cに合致する位置に形成されている(図4参照)。
図5に示すように、フィルタ摘み係合部2eは、段差部2dから化粧パネル2の開口部側に向けて突出形成された突板部2fと、突板部2fの上側に形成された凹溝部2gと、
突板部2fの下面に形成された係合凹部2hと、突板部2fの先端中央部切欠形成された係合溝部2iと、を有して成る。
突板部2fは、この突板部2fの下面が、段差部2dの下側表面と面一の状態に形成された水平な板状の突起である。突板部2fは、フィルタ摘み24のノブ24a、上側係止部24b、及び軸支部24cが配置される部位である。突板部2fには、側面中央部に凹溝部2gが形成され、下面中央部に係合凹部2hが形成されている。
凹溝部2gは、突板部2fの上面から上方向に向けて溝状に形成されて、上側係止部24bが配置される部位である。
係合凹部2hは、下側支持部24dが回動自在に係合される部位であり、下面視して略半円形に形成された窪みから成る。
係合溝部2iは、軸支部24cが回動自在に挿入される切欠部であり、突板部2fの側面に形成された溝から成る。
図3に示すように、風向ルーバ21は、吹出口1bから吹き出される空気の方向を偏向させる部材である。風向ルーバ21は、左右枠部2aに沿って前後方向に細長く略帯状に形成されている。風向ルーバ21は、吹出口1bを開閉するように配置されるルーバ部21aと、ルーバ部21aの上側中央部に形成された回動軸部21bと、を備えている。風向ルーバ21は、制御部(図示省略)によって、運転停止時に吹出口1bを閉塞し、冷房運転時や暖房運転時に回動軸部21bを中心として回動して吹出口1bを開けると共に、吹出空気の吹出方向を偏向させることができるようになっている。
図2に示すように、支持ピン22は、フラットグリル4の前後端部の四箇所に形成された係合部4aにそれぞれ挿入されてフラットグリル4を支持する部材である。支持ピン22は、化粧パネル2の前後側の内壁2cの開口端寄りの位置から弾出するように、ばね部材(図示省略)を介して内壁2c面に対して伸縮自在に設けられている。つまり、支持ピン22は、内壁2c面に対して出没自在に挿装された棒状部材と、棒状部材を付勢するばね部材と、を備えて構成されている。
フック係止部材23は、化粧パネル用フィルタ3を化粧パネル2に吊支するフィルタ吊支部材6の一端側のフック6bが取り付けられる金具である。フック係止部材23は、前後方向の2つの内壁2cの中央部に取り付けられている。フック係止部材23は、上下方向に向けて平らに形成されて内壁2c面にねじ止めされる取付片と、内壁2c面に対して吸込口1a側に向けて突出形成されてフック6b(図11(c)参照)が掛止されるフック取付孔を有する突出片と、を側面視してL字状に折曲した金属製板部材から成る。
図6及び図7(a)に示すフィルタ摘み24は、ノブ24aと、上側係止部24bと、軸支部24cと、下側支持部24dと、挿入部24eと、フィルタ枠保持部24fと、が一体形成された樹脂製の回動操作部材である。フィルタ摘み24は、ノブ24a、下側支持部24d、及び挿入部24eをフィルタ枠31の係止孔32cに挿入してノブ24aを指で摘んで、90度回動操作することによって、化粧パネル用フィルタ3を化粧パネル2に固定させる(図7(b)参照)。フィルタ摘み24は、その状態からノブ24aを指で摘んで元の方向に90度回動させることで、化粧パネル用フィルタ3を化粧パネル2から取り外すことが可能な状態にする。
ノブ24aは、作業者がフィルタ摘み24を回動操作する際に、指で摘む矩形の回動操作部である。ノブ24aは、フィルタ摘み24の下端部に上下方向に向けて平板状に形成されて、フィルタ枠31の係止孔32cから下側に突出した状態に配置されている。
図5に示すように、上側係止部24bは、フィルタ摘み24を突板部2fに係止させるための部位である。上側係止部24bは、フィルタ摘み24の上端部に平板状に形成されて、突板部2fの上面上に載置されるように凹溝部2g内に配置されている。
軸支部24cは、フィルタ摘み24が化粧パネル2に対して回動する際に、回動軸と成る部位である。軸支部24cは、上側係止部24bの下面から下側支持部24dの上面に向けて軸棒状に形成されている。
下側支持部24dは、軸支部24cの下端に形成された円板形状に部位であり、係合凹部2hに回動自在に係合されている。下側支持部24dは、上側係止部24bとで突板部2fを挟持するように配置されている。
挿入部24eは、フィルタ摘み24でフィルタ枠31を固定している際に、係止孔32cが挿入される軸部状の部位である。挿入部24eは、下側支持部24dの下面中央部からフィルタ枠保持部24fの上面中央部に亘って形成されている。
フィルタ枠保持部24fは、フィルタ摘み24でフィルタ枠31を固定している際に、フィルタ枠31を下側から支えて保持する部位であり、挿入部24eの下端と、ノブ24aの上端部との間に形成されている。図7(a)に示すように、フィルタ枠保持部24fは、係止孔32cを挿通可能な平面視して長方形の厚板状に形成されている。
<化粧パネル用フィルタ>
図8に示す前記化粧パネル用フィルタ3は、前記フィルタ濾材30と、フィルタ濾材30を収容するフィルタ枠31と、ステー37をフィルタ枠31に着脱させるための摘みねじ5と、前記フィルタ吊支部材6と、フィルタ枠31の外枠31bに載設されたシール部材7と、を備えている。
図2に示すように、化粧パネル用フィルタ3は、化粧パネル2及び吸込口1aの形状に合わせて、前後方向に長い矩形に形成されている。化粧パネル用フィルタ3は、外枠31b上に設けられたシール部材7を化粧パネル2の段差部2dの表面に押し当てて押潰した状態で、各係止孔32cに挿入されたフィルタ摘み24を回動させることにより、吸込口1aの奥部を閉塞するように化粧パネル2に密着固定されている。化粧パネル用フィルタ3の下側には、フラット形状のフラットグリル4が隙間を介して配置されている。
化粧パネル用フィルタ3は、天井埋込式空気調和機1の利用環境に合わせて種々の仕様のものが化粧パネル2に取り付けられる。図8に示す化粧パネル用フィルタ3は、天井埋込式空気調和機1用のオプション部品であって、その一例を示す。以下、変形アクレート繊維、変形アクリル繊維等から成るフィルタをP.P樹脂製の補強ネット等で覆って形成されたフィルタ濾材30を二つ備えた化粧パネル用フィルタ3を例に挙げて説明する。
なお、フィルタ濾材30の材質は、特に限定されず、ロングライフフィルタ(長寿命型粗塵用フィルタ)や、オイルミストフィルタや、脱臭・有害ガス除去フィルタや、抗菌・防カビフィルタ等の種々のフィルタや、厚さの厚いフィルタであっても構わない。
前記フィルタ濾材30は、前後方向に長い矩形に形成された二枚の厚板状の濾材から成る。フィルタ濾材30は、フィルタ枠31とは別体に設けられ、摘みねじ5によってステー37を着脱することで、フィルタ枠31内に収納及び引出し自在に取り付けられている。フィルタ濾材30は、摘みねじ5を緩めて、前側(他方)のステー37を平板状部材32から取り外すことにより、各ガイドレール33,34,35間をスライドさせて挿入及び取り出し可能に配置されている。フィルタ濾材30の上方の下流側には、室内の空気をフィルタ濾材30を介して吸引する室内送風ファン13(図1参照)が配置されている。
フィルタ枠31は、フィルタ濾材30の外周縁を保持するようにして収納して化粧パネル2に固定させるための枠形状の金属製フィルタケースである。フィルタ枠31は、二つのフィルタ濾材30の外周部が載置される1枚の平板状部材32と、各フィルタ濾材30の長手方向の二辺をそれぞれ支持するガイドレール33,34,35と、フィルタ濾材30の短手方向の二辺を支持するステー36,37と、を有している。
前記フィルタ枠31は、冷間圧延鋼板(SPCC)、溶融亜鉛めっき鋼板(SGCC)等の鋼帯材、あるいは、アルミ板等の金属製の板材で形成されている。フィルタ枠31は、色調が化粧パネル2の色よりも、明度の暗い色の塗料で塗装されて、室内から天井に配置された天井埋込式空気調和機1の吸込口1aを見た際に、吸込口1aの奥側(上側)にあるフィルタ枠31が目立たないようになっている。例えば、フィルタ枠31は、黒色等の明度が暗い色の領域の色の塗料によって塗装されている。
図8に示すように、平板状部材32は、平面視して隣接された長方形の二つのフィルタ濾材30の外周部を支持する略日の字形状にプレス形成されている(図2参照)。平板状部材32は、それぞれ後記する外枠部32aと、仕切部32b(図9(a)参照)と、係止孔32cと、位置決凸部32dと、位置調整凸部32eと、ねじ挿入孔32fと、金具配置孔32gと、を有している。
外枠部32aは、隣接して配置された二つのフィルタ濾材30の外側周部が載置されて支持される部位であり、四角枠形状に形成されている。
図9(a)に示すように、仕切部32bは、外枠部32aの前側中央部から後側中央部に亘って架設されて、外枠部32aを二分するように配置されている。
係止孔32cは、フィルタ摘み24(図4及び図6参照)のノブ24aが挿入される矩形の孔であり、外枠部32aの左右側の前後端部及び中央部に形成されている。
図8または図9(a)、(b)に示す各位置決凸部32dは、平板状部材32にガイドレール33,34,35及びステー36を載置してスポット溶接する際、及び、平板状部材32にステー37を載置して摘みねじ5でねじ止めする際の位置合わせ部位である。位置決凸部32dは、その位置合わせの際に、ガイドレール33,34,35及びステー36,37に形成された位置決孔33d,34d,35d,36d,37dが嵌合される。位置決凸部32d及び位置調整凸部32eは、逆容器形状にプレス加工されて、ガイドレール33,34,35の厚さ程度上方向に突出形成された平面視して円形のエンボスから成る。位置決凸部32dは、外枠部32aの左右後端部、左右中央部、及び前後右端部と、仕切部32bの後端部及び中央部と、にそれぞれ形成されている。
位置調整凸部32eは、ガイドレール33,34,35及びステー36,37を平板状部材32に載置して位置決めする際に、ガイドレール33,34,35及びステー36,37に形成された位置調整孔33e,34e,35e,36e,37eを係合させて位置を微調整させるための孔である。位置調整凸部32eは、例えば、外枠部32aの左右前端部、及び前後左端部と、仕切部32bの前端部とにそれぞれ形成されている。
図10に示すように、ねじ挿入孔32fは、摘みねじ5のねじ部5bが挿入される孔であり、外枠部32aの前側二箇所に適宜な間隔を介して形成されている。
金具配置孔32gは、フィルタ吊支部材6の取付金具6aが遊挿した状態に配置される孔であり、外枠部32aの前端部中央に形成されている。金具配置孔32gは、平面視して前後方向に長い矩形に形成されている。
図8及び図9(a)に示すように、ガイドレール33,34,35は、二つのフィルタ濾材30の左右方向の外縁部を前後方向に摺動可能に支持する部材である。図10に示すように、ガイドレール33,34は、所謂Z形鋼と同様な形状に形成された部材から成る。ガイドレール33,34は、左右側の外枠部32a上に載設される載置部33a,34aと、載置部33a,34aの中側端部から上方向に折曲形成された垂直部33b,34bと、垂直部33b,34bから中側方向に水平に折曲形成された重合部33c,34cと、を有している。
ガイドレール35は、所謂溝形鋼と同様な形状した二つの部材を背中合わせに配置して、背中同士がスポット溶接で接合されている。ガイドレール35は、仕切部32b上に載設される載置部35aと、載置部35aの中側端部から上方向に折曲形成された垂直部35bと、垂直部35bから外側に水平に折曲形成された重合部35cと、を有している。
図9(a)及び図10に示すように、載置部33a,34a,35aは、水平に形成された部位であり、前後方向の中央部及び後端部に位置決孔33d,34d,35dが形成され、前端部に位置調整孔33e,34e,35eが形成されている。
垂直部33b,34b,35bは、フィルタ濾材30の左右外側の端縁を支持する部位である。
重合部33c,34c,35cは、フィルタ濾材30の左右端部の上面に重ねて配置されて、フィルタ濾材30の左右端部上面を支持する部位である。
位置決孔33d,34d,35dは、ガイドレール33,34,35の前端部及び中央部形成された円形の孔から成る。
位置調整孔33e,34e,35eは、ガイドレール33,34,35の後端部に形成された孔であり、この位置調整孔33e,34e,35e内に挿入される位置調整凸部32eの位置を微調整できるように長円形に形成されている。
図9(a)または図10に示すように、ステー36,37は、平板状部材32の外枠部32a上の前端部及び後端部に対向配置されて、ガイドレール33,34と同様に、縦断面視してZ形鋼状に形成されている。ステー36,37は、載置部36a,37aと、垂直部36b,37bと、重合部36c,37cと、位置決孔36d,37d(図11参照)と、位置調整孔36e,37e(図11参照)と、ボルト挿入孔36f,37f(図11参照)と、を有している。さらに、ステー37の載置部37aの左右二箇所には、摘みねじ5のねじ部5bが挿入されるねじ挿入孔37gが形成されている。ステー36,37は、各ガイドレール33,34,35に対して直交する方向に延設された金属製の板状部材から成る。ステー36,37は、後側のステー36(一方)が、平板状部材32上にスポット溶接で接合され、前側のステー37(他方)が、平板状部材32上に摘み部5aを有する摘みねじ5によって着脱自在に取り付けられている。
載置部36a,37aは、前後側の外枠部32a上に載設される水平な部位である。
垂直部36b,37bは、フィルタ濾材30の前後の端縁を支持する部位であり、載置部36a,37aの中側端部から上方向に折曲形成されている。
重合部36c,37cは、フィルタ濾材30の前後端部の上面に重ねて配置されて、フィルタ濾材30の前後端部上面を支持する部位である。重合部36c,37cは、垂直部36b,37bから中側方向に水平に折曲形成されている。
図10または図11に示すように、位置決孔36d,37dは、ステー36,37の右側寄りの位置に形成された円形の孔から成る。
位置調整孔36e,37eは、ステー36,37の左側寄りの位置に形成された孔であり、この位置調整孔36e,37e内に挿入される位置調整凸部32eの位置を微調整できるように長円形に形成されている。
ボルト挿入孔36f,37fは、フィルタ吊支部材6をフィルタ枠31の前後中央部に固定するためのボルト61が挿入される孔である。ステー36,37の上面のボルト挿入孔36f,37fの周縁には、ボルト61が螺合するナット62がプロジェクション溶接等によって接合されている。
ねじ挿入孔37gは、ステー37を平板状部材32に固定するための摘みねじ5のねじ部5bが挿入される孔であり、ステー37の左右二箇所に形成されている。ステー37の上面のねじ挿入孔37gの周縁には、ねじ部5bが螺合する雌ねじ部材51がプロジェクション溶接等によって接合されている。
図10に示すように、摘みねじ5は、指で摘んで回動できるようにローレット加工された頭部から成る摘み部5aと、ねじ部5bと、を有している。摘みねじ5は、摘み部5aを指で摘んで回動することによって、ステー37をフィルタ枠31に着脱させることができる固定部材であればよく、例えば、ローレットねじ、蝶ボルト、ノブボルト、サムスクリュー等から成る。
フィルタ吊支部材6は、フィルタ濾材30を交換する際に、化粧パネル用フィルタ3が床面に落下するのを防止するための部材である。図11(c)に示すように、フィルタ吊支部材6は、平板状部材32の外枠部32aの前後中央部に配置される取付金具6aと、前記フック6bと、取付金具6aとフック6bとを連結するチェーン6cと、を備えて構成されている。
取付金具6aは、ステー37のボルト挿入孔37fの周縁に接合されたナット62と、ナット62に螺合するボルト61とでステー37に固定されている。図10に示すように、取付金具6aは、ボルト61の雄ねじ部が挿入される孔と、チェーン6cが連結される孔と、を有している。取付金具6aは、側面視して略L字状に折曲形成された金属製板部材から成る。取付金具6aの上側半体は、平板状部材32の金具配置孔32g内に遊挿されて、ボルト61と、ナット62とでステー37の中央部に固定されている。取付金具6aの下側半体は、下方向に向けて配置されている。
図11(c)に示すフック6bは、ばね性を有するロック部を有するストリンガーフック形状の部材であり、フック係止部材23(図3参照)に形成された貫通孔に着脱自在に掛止されている。
チェーン6cは、フィルタ濾材30の交換時に化粧パネル用フィルタ3が落下した場合に、斜めに張設した状態になって化粧パネル用フィルタ3を吊支する適宜な長さに形成されている。
<シール部材>
図8に示すように、シール部材7は、化粧パネル2(図3参照)に取り付けた際の化粧パネル用フィルタ3のガタ付き防止、及び風漏れ防止をするための弾性を有するパッキンの機能(密閉性)と、冷暖房の熱が金属製のフィルタ枠31に伝わるのを抑制する断熱材の機能と、を有している。シール部材7は、例えば、断熱材、保温材、吸音材としての機能も有するウレタンフォーム等の発泡合成ゴムによって平板状に形成されている。シール部材7は、ガイドレール33,34の載置部33a,34a上、及び外枠部32aの左右側上に載設される左右側シール材71と、ステー36,37の載置部36a,37a上、及び外枠部32aの前後外側上に載設される前後外側シール材72と、外枠部32a上の載置部36a,37aの前後内側に載設される前後内側シール材73と、を備えて成る。
左右側シール材71は、係止孔32cに合致する摘み挿入孔71aが形成されている。
前後外側シール材72には、ナット62が配置される切欠部72aが形成されている。
<フラットグリル>
図1及び図3に示すフラットグリル4は、フィルタ濾材30の下側に隙間を介して配置される部材である。フラットグリル4は、樹脂製のグリル本体41と、グリル本体41の上側の前後方向の左右両端部に形成された係止片42と、グリル本体41の下面に固定されたカバー部材43と、グリル本体41の上面に固定された上カバー44と、を備えて構成されている。フラットグリル4は、フィルタ濾材30を下側から覆うようにして配置されている。フラットグリル4の左右端部は、吸込口1aの中央側開口縁を形成している。
グリル本体41は、フラットグリル4の骨格フレームを形成する中空状の部材である。グリル本体41の上面と係止片42との間には、支持ピン22に挿入して係止片42に係止可能な係合部4aが形成されている。
係止片42は、支持ピン22に掛止させることによって、フラットグリル4を枠状の化粧パネル2の開口内に配置するための部位である。係止片42は、グリル本体41の上面の左右両端部から中心方向に向けて縦断面視して略L字状に突設されている。係止片42先端は、下方向に向けて鉤状に形成されている。
カバー部材43は、グリル本体41の下側及び左右側面を覆うことによって、フラットグリル4の下面を平らに形成する金属製平板部材から成る。
上カバー44は、枠状のグリル本体41の上面を閉塞するようにして覆う金属製平板部材から成る。
≪作用≫
次に、図1〜図11を参照して本発明の実施形態に係る天井埋込式空気調和機1の作用を組付手順に沿って説明する。
図1に示すように、天井埋込式空気調和機1を天井面R1に設置する場合は、まず、室内機10を天井に取り付ける。次に、図2に示すように、ねじ部材14を化粧パネル2のねじ孔(図示省略)を介して室内機10の雌ねじ部11aにねじ込むことによって、化粧パネル2を室内機本体11の下面外周部に取り付ける。続いて、図5に示すように、フィルタ摘み24の軸支部24cを、化粧パネル2の内壁2cの複数箇所にある係合溝部2iにそれぞれ圧入して、フィルタ摘み24を回動可能に取り付ける。
次に、図2に示す化粧パネル用フィルタ3の前後端部に取り付けられたフィルタ吊支部材6を、化粧パネル2の内壁2cのフック係止部材23にそれぞれ係止させる。すると、化粧パネル用フィルタ3は、図4に示すように、化粧パネル2の中央部下方にぶら下がった状態に配置される。
次に、フィルタ枠31を化粧パネル2の段差部2dに押し当てるようにして、図6及び図7(a)に示すように、化粧パネル用フィルタ3の外周部の各係止孔32cを、各フィルタ摘み24のノブ24aに嵌める。そのノブ24aを、図7(b)に90度回動させる。すると、化粧パネル用フィルタ3は、フィルタ枠31上の弾性を有するシール部材7が、フィルタ枠31と段差部2dとによって押圧されて圧縮された状態で、ガタ付き無く化粧パネル2に取り付けられる(図3参照)。このため、化粧パネル用フィルタ3は、シール部材7が、フィルタ枠31が化粧パネル2の段差部2dに密着した状態に取り付けられるので、化粧パネル2との隙間から風が漏れるのを阻止することができる。
化粧パネル用フィルタ3は、化粧パネル2に取り付けたり、取り外したりする際に、化粧パネル2のフィルタ摘み24を回動操作することによって、工具を使用せずに、容易に化粧パネル2に着脱することができるため、フィルタの着脱作業の作業性がよい。
フィルタ枠31は、フィルタ濾材30が載置される平板状部材32上に、フィルタ濾材30の外周部を支えるガイドレール33,34,35及びステー36が接合されると共に、ステー37が固定されて一体化されていることによって、補強されて強度が向上されている。このため、フィルタ枠31は、骨格のみから成る枠状のものであっても、フィルタ濾材30の自重をしっかりと支えることができる強度を有しているので、たとえ、フィルタ濾材30が大型で重くても、容易に支持することができる。
室内機10は、フラットな形状のフラットグリル4が室内機10の下面中央に配置されていることによって、化粧パネル用フィルタ3が四角枠形状の化粧パネル2の内側に取り付けられている。このため、化粧パネル用フィルタ3は、フラットグリル4が無い従来のタイプの天井埋込式空気調和機と比較して大型で自重が重くなっている。化粧パネル用フィルタ3は、例えば、幅が約400mm、長さが1500mmで、重さが2〜2.5kg程度ある。このような化粧パネル用フィルタ3であっても、強度が向上された金属製のフィルタ枠31でフィルタ濾材30を保持していることによって、フィルタ枠31は、フィルタ濾材30を撓むことなく保持することができる。
次に、図2に示すように、フラットグリル4の前後左右端部の各係止片42を各支持ピン22に係止することによって、フラットグリル4を化粧パネル2に取り付ける。これにより、室内機10の天井面R1への取り付けが完了する。
図1に示すように、フラットグリル4は、化粧パネル用フィルタ3の下方に隙間を介して化粧パネル2に取り付けられることによって、化粧パネル用フィルタ3とは別体に形成されて、フィルタ濾材30及びフィルタ枠31の荷重がフラットグリル4にかからない構造になっている。このため、化粧パネル用フィルタ3とフラットグリル4は、互いの荷重が負荷されないので、構造上の規制を互いに受けないため、デザインの自由度を向上させることができる。つまり、フラットグリル4は、フラットグリル4の自重のみ支える係合部4a(係止片42)を備えていれば、フラットグリル4全体を、化粧パネル2の枠内に配置される略平板状の簡素な形状の部材にすることが可能になる。そして、フィルタ枠31も、フィルタ濾材30のみを支える構造にすればよいので、全体が枠部のみから成る簡素な構造にすることができる。室内機10は、このように構成されているので、フラットグリル4を備えたタイプのものに対応する構造になっている。
また、化粧パネル用フィルタ3は、図1に示すように、化粧パネル2内に取り付けられて、フィルタ濾材30がフラットグリル4の上方の隠れた位置に配置されていることによって、吸込口1aの開口縁から奥深い位置にあって、化粧パネル2から露出していない。このため、室内機10は、フィルタ濾材30が室内の利用者から視認し難いので、外観性を向上させることができる。
吸込口1aは、白色系の色のフラットグリル4と化粧パネル2とで形成されている。吸込口1aの奥の上側に配置されたフィルタ枠31は、化粧パネル2及びフラットグリル4の白色系の色よりも、明度の暗い色の塗料で塗装されている。このため、化粧パネル用フィルタ3は、色調が化粧パネル2及びフラットグリル4よりも暗いので、室内の利用者が吸込口1a内を見ても、フィルタ枠31を視認し難くなっているため、室内機10の外観性(意匠性)を向上させることができる。
次に、天井埋込式空気調和機1を駆動させた場合を説明する。
不図示のリモコン等をスイッチをONさせると、図1に示す室内熱交換器12、室内送風ファン13及び風向ルーバ21が駆動される。すると、室内送風ファン13によって吸込口1aから吸引された室内の空気は、フィルタ濾材30で塵挨が除去 されて、室内送風ファン13を介して室内熱交換器12を通過することで熱交換されて、吹出口1bから室内に戻される。このようにして室内の空気は、冷暖房されると共に清浄化される。天井埋込式空気調和機1は、長期に亘って使用すると、フィルタ濾材30が目詰まりしたり、劣化したりするので、交換あるいは清掃する必要がある。
フィルタ濾材30を交換する場合は、まず、支持ピン22を没入させてフラットグリル4を化粧パネル2から取り外す。次に、フィルタ摘み24を回動して化粧パネル用フィルタ3を化粧パネル2から取り外し、さらに、フィルタ吊支部材6をフック係止部材23から取り外すと、室内機10から化粧パネル用フィルタ3を分離させることが可能となる。
化粧パネル用フィルタ3は、図8及び図10に示す摘みねじ5の摘み部5aを指で摘んで回動してステー37を平板状部材32から取り外すことにより、フィルタ濾材30をガイドレール33,34,35間から引き出し、フィルタ濾材30のみを新品のものに交換することができる(図9(a)参照)。このため、化粧パネル用フィルタ3は、フィルタ枠31を使用環境にもよるが、エアコンの交換時期まで使用することができるので、フィルタ濾材30のみを交換して、化粧パネル用フィルタ3全体を交換しない分だけ、コストダウンを図ることができる。
このように化粧パネル用フィルタ3は、フィルタ濾材30が、フィルタ濾材30を収容するフィルタ枠31とは別体に設けられて、フィルタ枠31に着脱自在に取り付けられているので、フィルタ濾材30の交換作業が行い易く作業性がよい。
また、化粧パネル用フィルタ3は、前記摘みねじ5を回動してフィルタ枠31から取り外すことによってフィルタ濾材30の取出口を形成するステー37が、矩形の枠状のフィルタ枠31の短手方向に配置されている。このため、フィルタ枠31は、辺のうちで最も短くて軽い辺で、摘みねじ5の本数が少なくて済むステー37が着脱自在になっているので、フィルタ枠31にステー37を着脱するときの着脱作業が行い易い。フィルタ濾材30は、ステー37を取り外すことによってフィルタ枠31に形成された取出口から引出したり、挿入したりすることができるので、フィルタ枠31への取り付け及び取り外しが容易である。
図9(a)に示すように、フィルタ濾材30は、ステー37を取り外したフィルタ枠31のガイドレール33,34,35間に挿入、引出し可能に配置されることによって、矩形の厚板状をした単純な形状にすることができる。さらに、フィルタ濾材30を収納するフィルタ枠31も、フィルタ濾材30に形状に合わせて簡素な構造になっているため、化粧パネル用フィルタ3全体のコストを削減することができる。
このように形成された化粧パネル用フィルタ3は、仕様の異なるフィルタ濾材30への交換も容易に行うことも可能である。
≪変形例≫
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で種々の改造及び変更が可能であり、本発明はこれら改造及び変更された発明にも及ぶことは勿論である。
例えば、図8に示す化粧パネル用フィルタ3は、フィルタ濾材30が二つの場合を説明したが、フィルタ濾材30は一つであっても構わない。この場合、化粧パネル用フィルタ3は、フィルタ枠31の中央部の仕切部32b上に接合されたガイドレール35を取り除いて、左右のガイドレール33,34間に一枚のフィルタ濾材30を挿入して使用する。
また、化粧パネル用フィルタ3は、化粧パネル2の形状に合わせて、前後左右の寸法を適宜変更しても構わない。
また、図10に示す二つの部材を接合して成るガイドレール35は、所謂H形鋼と同様な形状した一つの部材であっても構わない。
また、フラットグリル4は、全体を金属のみ、または、樹脂のみで形成してもよい。
1 天井埋込式空気調和機
1a 吸込口
1b 吹出口
2 化粧パネル
3 化粧パネル用フィルタ
4 フラットグリル
5 摘みねじ
5a 摘み部
7 シール材
10 室内機
11 室内機本体
30 フィルタ濾材
31 フィルタ枠
32 平板状部材
33,34,35 ガイドレール
36,37 ステー

Claims (7)

  1. 天井に設置される室内機本体と、室内の空気を前記室内機本体内に吸い込む吸込口と、前記室内機本体内に吸い込んだ前記空気を前記室内に吹き出す吹出口と、を備えている天井埋込式空気調和機であって、
    前記吸込口から吸い込まれる空気が通過する化粧パネル用フィルタを備え、
    前記化粧パネル用フィルタは、フィルタ濾材と、前記フィルタ濾材を収容するフィルタ枠と、を備え、
    前記フィルタ濾材は、前記フィルタ枠とは別体に設けられ、前記フィルタ枠に着脱自在に取り付けられていることを特徴とする天井埋込式空気調和機。
  2. 前記室内機本体には、前記化粧パネル用フィルタが設けられる化粧パネルが取り付けられ、
    前記フィルタ枠は、金属製の板材で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の天井埋込式空気調和機。
  3. 前記化粧パネル用フィルタの下側には、フラット形状のフラットグリルが配置され、
    前記吸込口は、前記フラットグリルと前記化粧パネルとの間の隙間で構成され、
    前記フィルタ枠は、前記化粧パネルの色よりも、明度の暗い色の塗料で塗装されていることを特徴とする請求項2に記載の天井埋込式空気調和機。
  4. 前記フィルタ枠は、平面視して四角形の前記フィルタ濾材を支持する1枚の金属製の平板状部材と、
    前記平板状部材上の対向する位置に接合されて前記フィルタ濾材の二辺をそれぞれ支持する金属製のガイドレールと、
    前記各ガイドレールに対して直交する方向に配置されると共に、前記平板状部材上に対向配置されて、前記フィルタ濾材の二辺を支持する一対の金属製のステーと、を備え、
    前記一対のステーは、一方が、前記平板状部材上に接合され、他方が、前記平板状部材上に着脱自在に取り付けられて、
    前記フィルタ濾材は、前記他方のステーを前記平板状部材から取り外すことによって、前記各ガイドレール間をスライドさせて挿入及び取り出し可能に配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の天井埋込式空気調和機。
  5. 前記他方のステーは、摘み部を有する摘みねじによって前記平板状部材に着脱自在に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の天井埋込式空気調和機。
  6. 前記フィルタ濾材は、矩形に形成され、
    前記他方のステーは、前記フィルタ濾材の短手方向に配置されていることを特徴とする請求項5に記載の天井埋込式空気調和機。
  7. 前記フィルタ枠は、シール部材を介して化粧パネルに取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の天井埋込式空気調和機。
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