JP2016156219A - 建屋の火災防護設備 - Google Patents

建屋の火災防護設備 Download PDF

Info

Publication number
JP2016156219A
JP2016156219A JP2015035665A JP2015035665A JP2016156219A JP 2016156219 A JP2016156219 A JP 2016156219A JP 2015035665 A JP2015035665 A JP 2015035665A JP 2015035665 A JP2015035665 A JP 2015035665A JP 2016156219 A JP2016156219 A JP 2016156219A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
building
oil fence
protection equipment
fire protection
fire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015035665A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6510268B2 (ja
Inventor
舜 細見
Shun Hosomi
舜 細見
孝 崎濱
Takashi Sakihama
孝 崎濱
加福 秀考
Hidenaru Kafuku
秀考 加福
明信 細川
Akinobu Hosokawa
明信 細川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2015035665A priority Critical patent/JP6510268B2/ja
Publication of JP2016156219A publication Critical patent/JP2016156219A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6510268B2 publication Critical patent/JP6510268B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A20/00Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
    • Y02A20/20Controlling water pollution; Waste water treatment
    • Y02A20/204Keeping clear the surface of open water from oil spills

Landscapes

  • Cleaning Or Clearing Of The Surface Of Open Water (AREA)

Abstract

【課題】津波随伴火災から建屋を好適に保護することができる建屋の火災防護設備を提供する。【解決手段】建屋5の火災防護設備1は、津波が建屋5に到達した際に、水面31に浮かぶオイルフェンス11と、オイルフェンス11を建屋5の外壁5aから所定距離離して支持する支持ロッド12と、外壁5aに固定され、支持ロッド12を該外壁5aの高さ方向に案内するガイドレール13とを備えることを特徴とする。【選択図】図4

Description

本発明は、津波随伴火災から建屋を保護する建屋の火災防護設備に関するものである。
一般に、建屋外部において、外的事象として津波が発生すると、津波の発生に伴って水面を漂流する可燃物(油など)に引火して火災が生じる可能性がある。この火災を、津波随伴火災という。津波随伴火災では、建屋が外側から火災の熱に長時間に亘って晒されることにより、建屋の健全性が保持できなくなることが懸念される。このため、建屋を保護するために、火災によって建屋に与えられる熱を遮る(遮熱する)必要がある。
従来、水面(海面)に拡散された油などの可燃物の漂流を抑制する技術として、タンカなどの海上構造物が荷役施設に着桟した際に、タンカの周囲を囲んで閉領域を画成する浮沈式オイルフェンスが知られている(例えば、特許文献1参照)。この種のオイルフェンスは、荷役施設に着桟するタンカを取り囲むように配置され、平常時は、アンカロープによって水中に沈めておき、タンカが荷役施設に着桟すると水面に浮上するようになっている。
特開昭60−27330号公報
しかし、特許文献1の浮沈式オイルフェンスは、タンカまたは荷役施設から油などの可燃物が漂流することを抑制するものであり、津波による浸水、及び、津波随伴火災を考慮したものではない。
そこで、本発明は、津波随伴火災から建屋を好適に保護することができる建屋の火災防護設備を提供することを課題とする。
本発明は、建屋を津波随伴火災から保護する建屋の火災防護設備であって、津波が建屋に到達した際に、水面に浮かぶオイルフェンスと、オイルフェンスを建屋の外壁から所定距離離して支持する支持部と、外壁に固定され、支持部を該外壁の高さ方向に案内するガイド部と、を備える。
この構成によれば、オイルフェンスは、津波が建屋に到達した際に、支持部によって建屋の外壁から所定距離離れた状態でガイド部に沿って浮上する。このため、水面を漂流する可燃物は、オイルフェンスによって建屋の外壁に接近することが防止される。このため、可燃物に引火して津波随伴火災が生じた場合であっても、火災の熱による建屋の温度上昇を抑制することができる。よって、津波随伴火災による熱を遮ることができるため、建屋を好適に保護することができる。
また、この構成において、オイルフェンスを格納する格納部を備えても良い。この構成によれば、平常時に、オイルフェンスは格納部に格納することができるため、時間経過に伴うオイルフェンスの劣化を抑えることができる。
また、格納部の開口を閉じる蓋部を備え、蓋部は、水よりも比重の小さい材料で形成されていても良い。この構成によれば、建屋に津波が到達して浸水した場合には、蓋部が水に浮くことで格納部の開口を自動的に開放することができ、オイルフェンスを格納部から外部に展開させることが可能となる。
また、格納部は、建屋の設置面に対して窪んで設けられても良い。この構成によれば、設置面の上方にオイルフェンスが露出することがなく、建屋周辺での作業性の向上を図ることができる。
また、オイルフェンスは、耐火性を備えてもよい。この構成によれば、オイルフェンスが津波随伴火災の熱に晒された場合でも、オイルフェンスが損傷することが防止される。
また、支持部は、長手方向に伸縮可能に構成され、オイルフェンスが水面に浮上した後に、該支持部を建屋の外壁から離れる方向に伸長させる構成としても良い。この構成によれば、オイルフェンスが浮上するまでに、該オイルフェンスの内側に可燃物が侵入することが防止され、津波随伴火災による熱から建屋を好適に保護することができる。
また、ガイド部は、支持部の一部が高さ方向に通過する開口部と、開口部に異物の侵入を防止する侵入防止部とを備えても良い。この構成によれば、開口部が侵入防止部により保護されるため、津波と共に漂流する異物が開口部に侵入することを防止でき、オイルフェンス及び支持部の高さ方向への移動を好適に行うことが可能となる。
本発明によれば、津波が建屋に到達した際に、水面に浮かぶオイルフェンスと、オイルフェンスを建屋の外壁から所定距離離して支持する支持部と、外壁に固定され、支持部を該外壁の高さ方向に案内するガイド部とを備えるため、津波随伴火災の熱は、オイルフェンスによって建屋の外壁に接近することが防止される。このため、津波随伴火災が生じた場合であっても、火災の熱による建屋の温度上昇を抑制することができる。よって、津波随伴火災による熱を遮ることができるため、建屋を好適に保護することができる。
図1は、実施形態1に係る建屋の火災防護設備を模式的に表した概略平面図である。 図2は、建屋の火災防護設備を模式的に表した概略断面図である。 図3は、図2のA−A線断面を示す部分断面図である。 図4は、建屋の火災防護設備の動作を説明するための概略断面図である。 図5は、実施形態2に係る建屋の火災防護設備を模式的に表した概略断面図である。 図6は、建屋の火災防護設備の伸縮支持ロッドが伸長する前の状態を示す概略断面図である。 図7は、建屋の火災防護設備の伸縮支持ロッドが伸長した後の状態を示す概略断面図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能であり、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせることも可能である。
[実施形態1]
図1は、実施形態1に係る建屋の火災防護設備を模式的に表した概略平面図である。図2は、建屋の火災防護設備を模式的に表した概略断面図である。図3は、図2のA−A線断面を示す部分断面図である。図1及び図2に示す火災防護設備1が設けられる建屋5は、例えば、原子力発電プラントなどの原子力施設の建屋である。この建屋5は、図1に示すように、海3と山4との間に位置する地形に建設されており、海3と建屋5との間には防潮堤6が形成されている。なお、建屋5は、津波による浸水のおそれがある地形であれば、海に隣接することが必須ではなく、例えば、河川に隣接した地形に建設されていても良い。
火災防護設備1は、津波の発生に伴って生じる津波随伴火災から建屋5を保護する設備となっている。このため、火災防護設備1は、建屋5の周りをすべて取り囲むように設けても良いし、シミュレーションなどにより、津波随伴火災が生じる可能性の高いと推定される部分に設けても良い。この実施形態1では、火災防護設備1は、主として建屋5の海3側に面した外壁5aに設けられている。なお、外壁5aには、建屋5に出入りするための扉を含むものとする。
次に、火災防護設備1について説明する。火災防護設備1は、図2に示すように、オイルフェンス11と、支持ロッド(支持部)12と、ガイドレール(ガイド部)13と、格納部14と、蓋部15とを備えて構成される。
オイルフェンス11は、図1に示すように、水に浮かぶ複数のフロート体21と、隣接するフロート体21同士を連結する複数のスカート体22とを備え、両端のスカート体22は、建屋5に連結されている。オイルフェンス11は、建屋5に津波が到達して浸水した際に、建屋5の外部で海面(水面)に浮かび、油などの可燃物が建屋5に漂着することを防止する。スカート体22は、図2に示すように、シート状に形成されてフロート体21から垂れ下がる。このため、フロート体21とスカート体22とが一体となり、油などの可燃物の漂着を防止する。また、フロート体21及びスカート体22は、耐火性(高耐熱性)を備えた素材で形成される。このため、海面を漂流する可燃物に引火し、この炎がオイルフェンス11に接触したとしても、オイルフェンス11が損傷することが防止される。
支持ロッド12は、図2に示すように、オイルフェンス11を支持する棒状部材であり、長手方向に所定の長さに形成されている。この長さは、津波随伴火災の熱による建屋5の外壁5aの温度上昇を抑制できる長さである。支持ロッド12の先端部12aはフロート体21に連結され、基端部12bはガイドレール13内を走行する走行車輪23に連結されている。このため、オイルフェンス11は、支持ロッド12によって、建屋5(外壁5a)から所定の長さ(所定距離)離間した状態で支持される。これにより、可燃物に引火して津波随伴火災が生じた場合であっても、津波随伴火災による熱を遮ることができるため、建屋5を好適に保護することができる。
ガイドレール13は、図2に示すように、建屋5の高さ方向に延在し、支持ロッド12及びオイルフェンス11を高さ方向に案内する。ガイドレール13は、図3に示すように、断面視で略コ字状に形成されて建屋5の外壁5aに固定され、このガイドレール13の内側を走行車輪23が走行する。また、ガイドレール13は、外壁5aに対向する面に、高さ方向に延びる切欠き(開口部)13aを備え、この切欠き13a内を走行車輪23に連結された支持ロッド12が高さ方向に自在に移動する。
格納部14は、図2に示すように、平常時(建屋が浸水していない時)に、オイルフェンス11及び支持ロッド12を格納する。このように、オイルフェンス11及び支持ロッド12を格納する格納部14を備えることにより、オイルフェンス11が長期間に亘り紫外線などに晒されることがなく、時間経過に伴うオイルフェンス11の劣化を抑えることができる。また、実施形態1では、格納部14は、建屋5の設置面7から窪んで形成され、この格納部14の開口は蓋部15によって閉塞されている。このように、格納部14を設置面7から窪んで形成したことにより、この設置面7の上方にオイルフェンス11が露出することがなく、建屋5周辺での作業性の向上を図ることができる。また、ガイドレール13は、格納部14の底部まで延在している。なお、格納部14は、設置面7から窪んで形成する構成に限るものではなく、建屋5の周囲に十分なスペースを確保できるのであれば、設置面7の上方にオイルフェンス11及び支持ロッド12を格納する箱体を配置しても良い。
蓋部15は、格納部14の開口を閉塞するものであり、設置面7とほぼ面一となるように載置されている。この蓋部15は、水よりも比重の軽い材料、すなわち水に浮く材料で形成されている。このため、建屋5に津波が到達して浸水した場合には、蓋部15は、水に浮くことで格納部14の開口を自動的に開放する。実施形態1では、格納部14の開口を閉塞するように、設置面7に載置しただけであるが、蓋部15の一側縁(図示略)を格納部14にヒンジ連結しても良い。この構成であっても、建屋5に津波が到達して浸水した場合には、蓋部15が水に浮くことで格納部14の開口を自動的に開放することが可能となる。また、符号15bは、格納部14に蓋部15を設置した際に、ガイドレール13との干渉を防止するための開口部である。
上述したように、ガイドレール13は、支持ロッド12が高さ方向に移動するための切欠き13aを備えている。この切欠き13aは、支持ロッド12(オイルフェンス11)の上下動を確保するために開放される必要があり、この切欠き13aに津波によって漂流した異物が侵入することを防止する必要がある。このため、ガイドレール13は、テープ状に形成されて切欠き13aを覆うカバー部材(侵入防止部)24と、このカバー部材24の繰出し、または、巻取りを行う繰出・巻取ローラ25とを備えている。カバー部材24は、例えば、金属テープなどのある程度の剛性と可撓性とを備えた材料で形成され、カバー部材24の先端部は、支持ロッド12に固定されている。繰出・巻取ローラ25は、内部にぜんまい(不図示)を備え、このぜんまいは、ローラを巻き取り方向に回転するように付勢されている。繰出・巻取ローラ25は、オイルフェンス11及び支持ロッド12の自重によって、カバー部材24を繰り出す方向に回転し、浸水してオイルフェンス11が浮かんだ際には、ぜんまいの付勢力によって、余剰のカバー部材24を巻き取る方向に回転する。
次に、火災防護設備1の動作について説明する。図4は、建屋の火災防護設備の動作を説明するための概略断面図である。まず、平常時には、火災防護設備1は、図2に示すように、オイルフェンス11及び支持ロッド12を格納部14内に格納した状態で保持されている。
火災防護設備1を設けた建屋5の外部において、津波が発生し、この津波が建屋5に到達して浸水した場合には、図4に示すように、蓋部15は、水に浮くことで格納部14の開口を自動的に開放する。さらに、オイルフェンス11は、フロート体21の浮力により水面31の高さ位置(水位)に応じて、高さ方向(図中Y方向)に変動することで、オイルフェンス11を格納部14から外部に展開させることが可能となる。この場合、オイルフェンス11のフロート体21に接続された支持ロッド12は、ガイドレール13内を走行車輪23が走行することで、オイルフェンス11に追従して高さ方向に変動する。オイルフェンス11は、支持ロッド12によって、建屋5(外壁5a)から所定の長さ(所定距離)離間した状態で支持される。これにより、水面31を漂流する可燃物32に引火して津波随伴火災が発生した場合であっても、この引火した炎33はオイルフェンス11によって、建屋5への接近が防止される。このため、津波随伴火災による熱を遮ることができるため、建屋5を好適に保護することができる。
また、オイルフェンス11及び支持ロッド12の高さ方向の変動に伴い、繰出・巻取ローラ25は、カバー部材24の繰出し、または、巻取りを行う。このため、ガイドレール13の切欠き13aは、カバー部材24により覆われることにより、この切欠き13aに異物が侵入することが防止され、オイルフェンス11及び支持ロッド12の高さ方向の移動を好適に行うことが可能となる。
以上のように、実施形態1によれば、津波が建屋5に到達した際に、水面31に浮かぶオイルフェンス11と、オイルフェンス11を建屋5の外壁5aから所定距離離して支持する支持ロッド12と、外壁5aに固定され、支持ロッド12を該外壁5aの高さ方向に案内するガイドレール13とを備えるため、水面31を漂流する可燃物32は、オイルフェンス11によって建屋5の外壁5aに接近することが防止される。このため、可燃物32に引火して津波随伴火災が生じた場合であっても、火災の熱による建屋5の温度上昇を抑制することができる。よって、津波随伴火災による熱を遮ることができるため、建屋5を好適に保護することができる。
また、実施形態1によれば、オイルフェンス11を格納する格納部14を備えるため、オイルフェンス11が長期間に亘り紫外線などに晒されることがなく、時間経過に伴うオイルフェンス11の劣化を抑えることができる。更に、格納部14を設置面7から窪んで形成したことにより、この設置面7の上方にオイルフェンス11が露出することがなく、建屋5周辺での作業性の向上を図ることができる。
また、実施形態1によれば、格納部14の開口を閉じる蓋部15を備え、蓋部15は、水よりも比重の小さい材料で形成されているため、建屋5に津波が到達して浸水した場合には、蓋部15は、水に浮くことで格納部14の開口を自動的に開放する。このため、オイルフェンス11を格納部14から外部に展開させることが可能となる。
また、実施形態1によれば、オイルフェンスは、耐火性(高耐熱性)を備えるため、海面を漂流する可燃物に引火し、この炎の熱にオイルフェンスが晒されたとしても、オイルフェンスが損傷することが防止される。
また、実施形態1によれば、ガイドレール13は、支持ロッド12の一部が該ガイドレール13の高さ方向に通過する切欠き13aと、この切欠き13aに異物の侵入を防止するカバー部材24とを備えるため、ガイドレール13の切欠き13aは、カバー部材24により覆われることにより、この切欠き13aに異物が侵入することが防止される。このため、支持ロッド12は、ガイドレール13の切欠き13aを自在に移動できることにより、オイルフェンス11及び支持ロッド12の高さ方向の移動を好適に行うことが可能となる。
[実施形態2]
次に、実施形態2に係る火災防護設備10について説明する。図5は、実施形態2に係る建屋の火災防護設備を模式的に表した概略断面図である。図6は、建屋の火災防護設備の伸縮支持ロッドが伸長する前の状態を示す概略断面図である。図7は、建屋の火災防護設備の伸縮支持ロッドが伸長した後の状態を示す概略断面図である。なお、実施形態2では、重複した記載を避けるべく、実施形態1と異なる部分について説明し、実施形態1と同様の構成である部分については、同じ符号を付して説明を省略する。
実施形態2に係る火災防護設備10では、オイルフェンス11を支持する支持ロッドが伸縮可能に構成されている。具体的には、火災防護設備10は、図5に示すように、長手方向に伸縮可能な伸縮支持ロッド(伸長支持部)42を備え、この伸縮支持ロッド42の先端部42aはオイルフェンス11のフロート体21に連結され、基端部42bはガイドレール13内を走行する走行車輪23に連結されている。伸縮支持ロッド42は、圧縮コイルばねを用いて構成され、平常時には、伸縮支持ロッド42を短縮した状態で固定部材43により保持される。そして、オイルフェンス11及び伸縮支持ロッド42は、格納部14Aに格納され、格納部14Aの開口が蓋部15Aにより閉塞される。この実施形態2では、伸縮支持ロッド42は、長手方向に短縮した状態で格納されるため、格納部14A及び蓋部15Aの小型化を実現できる。また、固定部材43は、伸縮支持ロッド42(圧縮コイルばね)を短縮した状態で保持する部材であり、この固定部材43は、浸水してオイルフェンス11が水面に浮上した際の衝撃で保持を解除するようになっている。また、固定部材43を、例えば、浸水して所定時間が経過すると水に溶けて保持を解除する構成としても良い。
火災防護設備10を設けた建屋5の外部において、津波が発生し、この津波が建屋5に到達して浸水した場合には、図6に示すように、蓋部15Aは、水に浮くことで格納部14Aの開口を自動的に開放する。オイルフェンス11は、伸縮支持ロッド42を短縮させた状態のまま、水面31まで浮上する。
そして、オイルフェンス11が水面31に浮上すると、固定部材43の保持が解除され、図7に示すように、伸縮支持ロッド42は、建屋5の外壁5aから離れる方向(図中X方向)に伸長する。このため、オイルフェンス11は、伸長した伸縮支持ロッド42によって、建屋5(外壁5a)から所定の長さ(所定距離)離間した状態で支持される。これにより、水面31を漂流する可燃物32に引火して津波随伴火災が発生した場合であっても、この引火した炎33はオイルフェンス11によって、建屋5への接近が防止される。従って、津波随伴火災による熱を遮ることができるため、建屋5を好適に保護することができる。さらに、この実施形態2によれば、オイルフェンス11は、伸縮支持ロッド42を短縮させた状態のまま水面31に浮上するため、オイルフェンス11が浮上するまでに、該オイルフェンス11の内側に可燃物32が侵入することが防止され、津波随伴火災による熱から建屋5を好適に保護することができる。
なお、実施形態2では、伸縮支持ロッド42として圧縮コイルばねを用いた構成としたが、長手方向に伸縮可能なものであれば、流体によって伸縮させるシリンダなどを用いても良い。
1、10 火災防護設備
5 建屋
5a 外壁
7 設置面
11 オイルフェンス
12 支持ロッド(支持部)
13 ガイドレール(ガイド部)
14、14A 格納部
15、15A 蓋部
21 フロート体
22 スカート体
23 走行車輪
24 カバー部材(侵入防止部)
25 繰出・巻取ローラ
31 水面
32 可燃物
42 伸縮支持ロッド(伸縮支持部)
43 固定部材

Claims (7)

  1. 建屋を津波随伴火災から保護する建屋の火災防護設備であって、
    津波が前記建屋に到達した際に、水面に浮かぶオイルフェンスと、
    前記オイルフェンスを前記建屋の外壁から所定距離離して支持する支持部と、
    前記外壁に固定され、前記支持部を該外壁の高さ方向に案内するガイド部と、を備えることを特徴とする建屋の火災防護設備。
  2. 前記オイルフェンスを格納する格納部を備えることを特徴とする請求項1に記載の建屋の火災防護設備。
  3. 前記格納部の開口を閉じる蓋部を備え、前記蓋部は、水よりも比重の小さい材料で形成されていることを特徴とする請求項2に記載の建屋の火災防護設備。
  4. 前記格納部は、前記建屋の設置面に対して窪んで設けられることを特徴とする請求項2または3に記載の建屋の火災防護設備。
  5. 前記オイルフェンスは、耐火性を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の建屋の火災防護設備。
  6. 前記支持部は、長手方向に伸長可能に構成され、
    前記オイルフェンスが水面に浮上した後に、該支持部を前記建屋の外壁から離れる方向に伸長させる構成としたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の建屋の火災防護設備。
  7. 前記ガイド部は、前記支持部の一部が前記高さ方向に通過する開口部と、前記開口部に異物の侵入を防止する侵入防止部とを備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の建屋の火災防護設備。
JP2015035665A 2015-02-25 2015-02-25 建屋の火災防護設備 Active JP6510268B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015035665A JP6510268B2 (ja) 2015-02-25 2015-02-25 建屋の火災防護設備

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015035665A JP6510268B2 (ja) 2015-02-25 2015-02-25 建屋の火災防護設備

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016156219A true JP2016156219A (ja) 2016-09-01
JP6510268B2 JP6510268B2 (ja) 2019-05-08

Family

ID=56825378

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015035665A Active JP6510268B2 (ja) 2015-02-25 2015-02-25 建屋の火災防護設備

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6510268B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018204211A (ja) * 2017-05-31 2018-12-27 清水建設株式会社 貯留タンクの流出防止構造

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5228324U (ja) * 1975-08-20 1977-02-28
JPS55140529U (ja) * 1979-03-24 1980-10-07
JPH083974A (ja) * 1994-06-08 1996-01-09 Taisei Corp オイルフェンス装置
JPH1018273A (ja) * 1996-07-04 1998-01-20 Toyota Auto Body Co Ltd オイルフェンスおよびオイルフェンスの護岸への取付構造
JP2000001842A (ja) * 1998-06-17 2000-01-07 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 海上流出物処理システム
JP2004076393A (ja) * 2002-08-19 2004-03-11 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 防潮堤
JP2006233425A (ja) * 2005-02-22 2006-09-07 Suzuei Kk 浮沈式オイルフェンスの端部係留装置
JP2015199509A (ja) * 2014-04-07 2015-11-12 清水建設株式会社 浮上式フェンス

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5228324U (ja) * 1975-08-20 1977-02-28
JPS55140529U (ja) * 1979-03-24 1980-10-07
JPH083974A (ja) * 1994-06-08 1996-01-09 Taisei Corp オイルフェンス装置
JPH1018273A (ja) * 1996-07-04 1998-01-20 Toyota Auto Body Co Ltd オイルフェンスおよびオイルフェンスの護岸への取付構造
JP2000001842A (ja) * 1998-06-17 2000-01-07 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 海上流出物処理システム
JP2004076393A (ja) * 2002-08-19 2004-03-11 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 防潮堤
JP2006233425A (ja) * 2005-02-22 2006-09-07 Suzuei Kk 浮沈式オイルフェンスの端部係留装置
JP2015199509A (ja) * 2014-04-07 2015-11-12 清水建設株式会社 浮上式フェンス

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018204211A (ja) * 2017-05-31 2018-12-27 清水建設株式会社 貯留タンクの流出防止構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP6510268B2 (ja) 2019-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES2515969T3 (es) Disposición para el transporte, en particular para el transporte de UF6
TWI380834B (zh) 貯存槽的阻燃裝置
JP6510268B2 (ja) 建屋の火災防護設備
JP5556653B2 (ja) 配線配管貫通構造
JP6327451B2 (ja) 浮上式フェンス
JP6063848B2 (ja) 機器の水没防止構造
KR200485059Y1 (ko) 부유식 lng 생산 저장 하역 설비의 라이프보트 탑재장치
KR200476116Y1 (ko) 구조물 보호용 방화 롤러 셔터
KR20200030323A (ko) 발전소 외부화재 진압설비 및 이를 이용한 발전소 외부화재 진압방법
JP2010095884A (ja) 防護構造
JP5915997B2 (ja) 防波構造物
KR101334835B1 (ko) 적설 제거 장치
JP6618847B2 (ja) 多層地盤一体型建物の安全対策設備
JP2005247379A (ja) 浮屋根式タンクの耐震装置
JP6914103B2 (ja) 貯留タンクの流出防止構造
JP6011115B2 (ja) 被水防止装置
RU215256U1 (ru) Мостоукладчик
JP4805850B2 (ja) ドーム構造体、貯蔵タンクおよび消火方法
JP6093927B2 (ja) 直立浮上式防波堤
JP6234009B2 (ja) 津波対策工及び津波対策工法
JP3229308U (ja) 上方伸長式堤防
KR102718760B1 (ko) 재사용 배터리 보관 및 운반용 박스
JP6344752B1 (ja) 耐火扉構造
AU2017320458B2 (en) Marine installation
JP2010101139A (ja) 防潮装置および防潮構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190128

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190305

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190404

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6510268

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150