JP3229308U - 上方伸長式堤防 - Google Patents
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Abstract
【課題】津波や洪水の水害発生時に、岸壁や堤防を乗り越えたり決壊したりして建物が浸水したり、浮遊物等の衝突により建物が破損することを防止できる上方伸長式堤防を提供する。【解決手段】上方伸長式堤防は、格納庫２に格納された膨縮自在な筒状密閉膜材の筒体３に、注入装置５から圧縮空気もしくはヘリウムガスを注入して膨張し上方に伸長して所望高さ（例えば３ｍ以上）にすることで高水位の海水や川水の浸水から建物を防護する。又、ＦＲＰ製材もしくは金属製材の外壁４を装備して浮遊物等の衝突から建物を防護する。【選択図】図１
Description
本願考案は、津波や洪水の水害発生時に、海水や川水の浸入を堰止める機能を有した堤防に関して、詳しくは平常時は下方の低高さに縮小しているが津波や洪水発生時に上方に伸長させて海水や川水の浸入を堰止めようとした上方伸長式堤防に関するものである。
津波や洪水の水害発生時に、従来の堤防では岸壁や河川の堤防を乗越えたり、決壊したりして住宅地全域が浸水して個々の建物が水没することが起こったり、浮遊物等の衝突で建物が損傷することが起こり得る。
本願考案は、膨縮自在な密閉膜材からなる簡易な構造体であって、平常時は下方の低高さに縮小しているが津波や洪水の発生時に上方に伸長させて海水や川水の浸水を堰止める機能を有した上方伸長式堤防を提供することを目的としている。
本願考案は、上記課題を解決するための手段として次の構成を有している。
「本願請求項１の考案」
本願請求項１の考案は、敷地内の建物の外周に設置して平常時は下方の低高さに縮小しているが津波や洪水発生時に上方に伸長させて海水や川水の浸入を堰止める機能を有した上方伸長式堤防を対象としている。尚、本願考案の名称は「上方伸長式堤防」であるが、以下の説明ではこの「上方伸長式堤防」を単に「堤防」と表現することがある。
本願請求項１の考案は、敷地内の建物の外周に設置して平常時は下方の低高さに縮小しているが津波や洪水発生時に上方に伸長させて海水や川水の浸入を堰止める機能を有した上方伸長式堤防を対象としている。尚、本願考案の名称は「上方伸長式堤防」であるが、以下の説明ではこの「上方伸長式堤防」を単に「堤防」と表現することがある。
本願請求項１の考案の堤防は、ＦＲＰ製材もしくは金属製材に格納された膨縮自在な筒状密閉膜材からなる筒体と圧縮空気もしくはヘリウムガスを注入する注入装置を備えている一方、筒体は、注入装置により圧縮空気もしくはヘリウムガスを注入することで上方に伸長して所望高さ（例えば３ｍ以上）にすることで高水位に対応する堤防になることができることを特徴としている。
本願請求項１の考案の堤防は、筒体の外側にＦＲＰ製材もしくは金属製材の外壁を装備することで浮遊物等の衝突による筒体への衝撃を緩和するとともに、損傷により浸水して水没することを防止するとともに、堤防底部のアンカーを所定深さの地中に埋め込むことで強固（流されたり、倒れたりしないよう）にできることを特徴としている。
上記の堤防に格納された膨縮自在な筒状密閉膜材からなる筒体は、比較的強靭な非通気性シート材（例えばテント材）が使用されている。通常は、筒状密閉膜材からなる筒体が偏平状に縮んでいて上下厚さが薄くなっているが、該筒状密閉膜材に圧縮空気もしくはヘリウムガスが注入されると筒体が膨張し、上方に伸長するものである。
上記の圧縮空気もしくはヘリウムガスの注入装置は、空気もしくはヘリウムガスを圧縮状態で封入したバルブ付きのガスボンベを使用したものである。
本願請求項１の堤防は、膨縮自在な筒状密閉膜材からなる筒体に注入装置から圧縮空気もしくはヘリウムガスを注入することで、膨張した筒体が上方に伸長して所望高さ（例えば３ｍ以上）にすることで、高水位により建物が浸水したり、損傷したりすることを防止できる効果がある。
又、本願請求項１の堤防は、ＦＲＰ製材もしくは金属製材の外壁を装備することにより、浮遊物等の衝突による筒体への衝撃を緩和するとともに、損傷により浸水して水没することを防止する効果がある。
以下、図１を参照して本願の実施例を説明すると、この実施例の堤防は、ＦＲＰ製材もしくは金属製材の外壁を装備した上方伸長式の堤防として製作されたものである。尚、以下の実施例においても本願の上方伸長式堤防を堤防と表現することがある。
図１にある堤防１は、平常時は堤防１に設置された格納庫２に、膨縮自在な筒状密閉膜材からなる筒体３を偏平状に縮んで上下厚さが薄くなった状態で格納されている。
図１にある堤防１が、緊急時（水害発生時）には格納された状態の筒体３に、注入装置５のバルブを開放して供給管６を通して圧縮空気もしくはヘリウムガスが注入されることにより、筒体３が図１に示すように膨張し、上方に伸長して所望高さ（例えば３ｍ以上）になることができる。又、注入装置５のバルブで注入量を調整することで筒体３の所望高さを調整することができる。
図１にある堤防１の格納庫２の筒体３の周囲にＦＲＰ製材もしくは金属製材の外壁４を取り付けて堤防１を浮遊物等の衝突による衝撃や損傷から防護することができる。
図１にある堤防１の格納庫２は、アンカー２ａを所定深さの地中に打ち込んで固定して津波や洪水Ｗに流されたり、倒れたりしないようにすることができる。
１は堤防、２は格納庫、２ａは底部アンカー、３は筒状密閉膜材の筒体、４はＦＲＰ製材もしくは金属製材の外壁、５は注入装置、６は供給管である。
Claims (1)
- 格納庫に格納された膨縮自在な筒状密閉膜材の筒体に注入装置から圧縮空気もしくはヘリウムガスを注入することで筒体が膨張し上方に伸長して所望高さ（例えば３ｍ以上）にすることで高水位の海水や川水の浸水に対応できる機能と、ＦＲＰ製材もしくは金属製材の外壁を装備して浮遊物等の衝突から堤防を防護できる機能を有する上方伸長式堤防。
Priority Applications (1)
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| JP2020003689U JP3229308U (ja) | 2020-08-07 | 2020-08-07 | 上方伸長式堤防 |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP2020003689U JP3229308U (ja) | 2020-08-07 | 2020-08-07 | 上方伸長式堤防 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
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| JP3229308U true JP3229308U (ja) | 2020-12-03 |
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ID=73544472
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP2020003689U Expired - Fee Related JP3229308U (ja) | 2020-08-07 | 2020-08-07 | 上方伸長式堤防 |
Country Status (1)
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| JP (1) | JP3229308U (ja) |
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2020
- 2020-08-07 JP JP2020003689U patent/JP3229308U/ja not_active Expired - Fee Related
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