JP2016155905A - 硬質ポリウレタンフォーム - Google Patents
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Abstract
Description
なお、ガスを導入する方法として、スタティックミキサーや強制撹拌翼を備えるガスローディング装置について記載がされている。
しかしながら、これらHFCは、オゾン層破壊係数は低いものの、地球温暖化係数が高く、地球環境保護の観点から、将来、使用が規制される方向にある。また、HCは、オゾン層破壊係数は低く、地球温暖化係数も比較的低いものの、引火性であり、取り扱いが困難である。さらに、炭酸ガスは、ガス自体の熱伝導率が高いため、硬質ポリウレタンフォームとしての熱伝導率も高くなる。
本発明のポリオールとしては、芳香族濃度17〜35wt%のポリエステルポリオールと、非アミン系ポリエーテルポリオールおよび/または芳香族アミン系ポリエーテルポリオールを含むものである。
例えば芳香族濃度17〜35wt%のポリエステルポリオールのみの場合、硬質ポリウレタンフォームの樹脂骨格が弱くなり、得られるフォームが収縮してしまうので、芳香族濃度17〜35wt%のポリエステルポリオールと共に、非アミン系ポリエーテルポリオールおよび/または芳香族アミン系ポリエーテルポリオールを併用する。
例えば特定のポリエーテルポリオールの比率が多くなり過ぎると、得られるフォームのセルサイズが微小になり難くなり、結果、断熱性能の向上が図れなくなるため、所定の混合比となるようにするのがよい。そして、特定のポリエーテルポリオールの比率が少なくなり過ぎると、得られるフォームが収縮し易くなる。
本発明のポリエステルポリオールとしては、芳香族濃度が17〜35wt%のポリエステルポリオールであればよい。芳香族濃度17〜35wt%のポリエステルポリオールは、断熱性能を向上させる目的で使用するものである。なお、芳香族濃度が17wt%未満であると、目的とする断熱性能が得られない。芳香族濃度が35wt%を超えると、ポリオールとしての粘度が高くなり、フォームを製造するには実用的でない。
本発明のポリエーテルポリオールとしては、非アミン系のポリエーテルポリオールおよび/または芳香族アミン系ポリエーテルポリオールであればよい。非アミン系ポリエーテルポリオールおよび/または芳香族アミン系ポリエーテルポリオールは、得られるフォームの収縮を抑制すると共に、セルの微小化を促進させる目的で使用するものである。
例えば脂肪族アミン系ポリエーテル系ポリオールを、芳香族濃度17〜35wt%のポリエステルポリオールと併用した場合、セルサイズが大きくなり所望の熱伝導率が得られない。
本発明のポリイソシアネートとしては、硬質ポリウレタンフォームを形成するのに用いられるものであればよく、例えば2,4’−ジフェニルエーテルジイソシアネート、4,4’−ジフェニルエーテルジイソシアネート、TDI(2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート)、4,6−ジメチルー1,3−フェニレンジ
イソシアネート、4,4’−ジベンジルジイソシアネート、9,10−アントラセンジイソシアネート、3,3’−ジメチル−4,4’−ジフェニルジイソシアネート、2,6’−ジメチル4,4’−ジフェニルジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、MDI(2,2’−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、ポリメリックジフェニルメタンジイソシアネート)、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、水素添加TDI、水素添加MDI等が挙げられる。
また、上記のイソシアネート基の一部をウレタン及び/又はウレアに変性したものを用いてもよく、イソシアネート基の一部をビュウレット、アロファネート、カルボジイミド、オキサジリドン、アシド、イミド等に変性したものを用いてもよい。
これらイソシアネートは、1種単独、或いは2種以上を適宜組み合わせて使用することができる。
また、MDIとTDIとの混合比は、MDI/TDI=4/6〜9/1となるように混合したものを使用すればよい。
例えばMDIがTDIとの所定混合比よりも多すぎる場合、所望の熱伝導率が得られ難くなる。また、MDIがTDIとの所定混合比よりも少なすぎる場合、収縮し易くなる。
本発明で使用する発泡剤は、ハロゲン化オレフィンである。ハロゲン化オレフィンは、オゾン層破壊係数がほとんどない非オゾン層破壊物質であり、地球温暖化係数が10以下と低いものである。また、それ自体の熱伝導率も低いため、ハロゲン化オレフィンを発泡剤として用いれば、断熱性能に優れた硬質ポリウレタンフォームが得られる。
本発明で使用する触媒としては、従来から一般に用いられているアミン触媒や金属触媒等が使用できる。アミン触媒としては、例えば、N,N,N’,N’−テトラメチルヘキサンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルプロパンジアミン、N,N,N’,N’’,N’’−ペンタメチルジエチレントリアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン、N,N,−ジメチルベンジルアミン、N−メチルモルフォリン、N
−エチルモルフォリン、トリエチレンジアミン、N,N’,N’−トリメチルアミノエチルピペラジン、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミン、ビス(ジメチルアミノエチル)エーテル、N,N’,N’’−トリス(3−ジメチルアミノプロピル)ヘキサヒドロ−s−トリアジン、N,N−アミノエトキシエタノール、N,N−ジメチルアミノヘキサノール、テトラメチルヘキサンジアミン、1−メチルイミダゾール、1−イソブチル−2−メチルイミダゾール等が使用できる。金属触媒としては、例えば、スタナスオクトエート;ジブチルチンジラウリレート;オクチル酸鉛;酢酸カリウムやオクチル酸カリウム等のカリウム塩等が使用できる。これらのアミン触媒や金属触媒の他に、蟻酸や酢酸等の脂肪酸の第4級アンモニウム塩等も使用できる。以上の触媒は、それぞれ1種単独で使用してもよいし、2種以上を適宜組み合わせて使用することもできる。本発明において、上記触媒の使用量は、ポリオール100重量部当たりに対し、0.1〜15重量部程度が好ましい。
整泡剤としては、従来から一般に用いられているシリコーン系化合物及びフッ素系化合物などが挙げられる。整泡剤の量は0.1〜10重量部が好ましい。
難燃剤としては、例えばトリメチルフォスフェート、トリエチルフォスフェート、トリスクロロエチルフォスフェート、トリスクロロプロピルフォスフェート等のリン酸エステル等が適している。その使用量は、ポリオール合計100重量部に対して5〜40重量部が好ましい。5重量部未満ではJIS−A−9511に規定された燃焼試験に合格することが困難となる場合がある。また40重量部を超えると可塑的作用が強すぎるためフォームの収縮や機械的強度が不足する場合がある。特に好ましい使用量は10〜30重量部である。
実施例、比較例において使用した原料を以下に示す。
(ポリオール)
・ポリオールA:無水フタル酸を開始剤とした水酸基価315mgKOH/g、
分子量360のポリエステルポリオール(芳香族濃度が22%)
・ポリオールB:テレフタル酸を開始剤とした水酸基価250mgKOH/g、
分子量450のポリエステルポリオール(芳香族濃度が17%)
・ポリオールC:テレフタル酸を開始剤とした水酸基価250mgKOH/g、
分子量450のポリエステルポリオール(芳香族濃度が13%)
・ポリオールD:ソルビトール(非アミン)を開始剤とした水酸基価450mgKOH/ g、分子量750のポリエーテルポリオール
・ポリオールE:シュクロース(非アミン)を開始剤とした水酸基価450mgKOH/ g、分子量600のポリエーテルポリオール
・ポリオールF:トルエンジアミン(芳香族アミン)を開始剤とした水酸基価420mg KOH/g、分子量530のポリエーテルポリオール
・ポリオールG:エチレンジアミン(脂肪族アミン)を開始剤とした水酸基価500mgK OH/g、分子量450のポリエーテルポリオール
・HFO−1233zd(1-クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン)、地球温暖化 係数:1
・C−ペンタン(シクロペンタン)、地球温暖化係数:11
・HFC−365mfc(1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン)、地球温暖化係 数:794
ここで、地球温暖化係数は、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が公表した、「第5次評価報告書(2014年)」に記載された値である。
・東ソー社製:TEDA−L33
・東レ・ダウ社製:SH−193
・大八化学社製:TMCPP
・MDI:ポリメリックジフェニルメタンジイソシアネート
(東ソー社製のミリオネートMR-200:NCO含量31%)
表1に示す配合組成の混合物を、ハンドミキサーを用いて4500回転/分で4秒間撹拌した後、250mm×150mm×300mmの木箱内で自由発泡させて硬質ポリウレタンフォームを得た。
また、同じ配合組成の混合物を、ハンドミキサーを用いて4500回転/分で4秒間撹拌した後、45℃に温調した金属プレート上で自由発泡させて硬質ポリウレタンフォームを得た。
なお、ポリオールおよびポリイソシアネートは、液温25℃で、イソシアネートインデックス(NCO INDEX)が120となるように配合した。
密度(kg/m3):木箱内で自由発泡させて得た硬質ポリウレタンフォームより、100mm×100mm×100mmの試験片を切り出し、試験片の密度をJIS A9511に準拠して測定した。
Claims (2)
- ポリイソシアネートとポリオールとを発泡剤および触媒などの存在下で反応させて得られる硬質ポリウレタンフォームであって、
ポリオールが、芳香族濃度17〜35wt%のポリエステルポリオールと、非アミン系ポリエーテルポリオールおよび/または芳香族アミン系ポリエーテルポリオールを含むものであり、
発泡剤がハロゲン化オレフィンを含むものであることを特徴とする硬質ポリウレタンフォーム。 - 前記発泡剤が、ポリオール100重量部に対して、5〜70重量部添加されていることを特徴とする請求項1記載の硬質ポリウレタンフォーム。
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JP2020505496A (ja) * | 2017-01-31 | 2020-02-20 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se | ヒドロハロオレフィン(hfo)含有ポリウレタン(pu)製剤 |
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WO2014037476A1 (en) * | 2012-09-07 | 2014-03-13 | Basf Se | Rigid polyurethane foams with reduced shrinkage |
WO2014202339A1 (de) * | 2013-06-18 | 2014-12-24 | Evonik Industries Ag | Isocyanat-siloxanpolyether-zusammensetzung |
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