JP2011006607A - ポリウレタン発泡組成物および硬質ポリウレタンフォームの製造方法 - Google Patents
ポリウレタン発泡組成物および硬質ポリウレタンフォームの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011006607A JP2011006607A JP2009152615A JP2009152615A JP2011006607A JP 2011006607 A JP2011006607 A JP 2011006607A JP 2009152615 A JP2009152615 A JP 2009152615A JP 2009152615 A JP2009152615 A JP 2009152615A JP 2011006607 A JP2011006607 A JP 2011006607A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- foam
- polyurethane foam
- polyol
- water
- foaming agent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G18/00—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
- C08G18/06—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
- C08G18/08—Processes
- C08G18/16—Catalysts
- C08G18/18—Catalysts containing secondary or tertiary amines or salts thereof
- C08G18/1808—Catalysts containing secondary or tertiary amines or salts thereof having alkylene polyamine groups
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G18/00—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
- C08G18/06—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
- C08G18/08—Processes
- C08G18/16—Catalysts
- C08G18/18—Catalysts containing secondary or tertiary amines or salts thereof
- C08G18/20—Heterocyclic amines; Salts thereof
- C08G18/2009—Heterocyclic amines; Salts thereof containing one heterocyclic ring
- C08G18/2036—Heterocyclic amines; Salts thereof containing one heterocyclic ring having at least three nitrogen atoms in the ring
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G18/00—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
- C08G18/06—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
- C08G18/28—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the compounds used containing active hydrogen
- C08G18/40—High-molecular-weight compounds
- C08G18/48—Polyethers
- C08G18/4829—Polyethers containing at least three hydroxy groups
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G18/00—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
- C08G18/06—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
- C08G18/70—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the isocyanates or isothiocyanates used
- C08G18/72—Polyisocyanates or polyisothiocyanates
- C08G18/74—Polyisocyanates or polyisothiocyanates cyclic
- C08G18/76—Polyisocyanates or polyisothiocyanates cyclic aromatic
- C08G18/7657—Polyisocyanates or polyisothiocyanates cyclic aromatic containing two or more aromatic rings
- C08G18/7664—Polyisocyanates or polyisothiocyanates cyclic aromatic containing two or more aromatic rings containing alkylene polyphenyl groups
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G2110/00—Foam properties
- C08G2110/0025—Foam properties rigid
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G2110/00—Foam properties
- C08G2110/0083—Foam properties prepared using water as the sole blowing agent
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G2115/00—Oligomerisation
- C08G2115/02—Oligomerisation to isocyanurate groups
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
Abstract
【課題】発泡剤として水を使用し、表面の脆性および破砕性が良好に改善され、面材との接着性が向上された硬質ポリウレタンフォームを得るためのポリウレタン発泡組成物を提供する。
【解決手段】このポリウレタン発泡組成物は、(A)ポリオールと、(B)有機ポリイソシアネートと、(C)触媒と、(D)整泡剤と、(E)発泡剤としての水をそれぞれ含有し、さらに(F)γ−ブチロラクトンを0.01〜20質量%の割合で含有する。発泡剤としては、水を単独で使用することが好ましい。
【選択図】なし
【解決手段】このポリウレタン発泡組成物は、(A)ポリオールと、(B)有機ポリイソシアネートと、(C)触媒と、(D)整泡剤と、(E)発泡剤としての水をそれぞれ含有し、さらに(F)γ−ブチロラクトンを0.01〜20質量%の割合で含有する。発泡剤としては、水を単独で使用することが好ましい。
【選択図】なし
Description
本発明はポリウレタン発泡組成物および硬質ポリウレタンフォームの製造方法に係り、特に発泡剤として水を使用したポリウレタンフォーム成形用の発泡組成物と、その発泡組成物を用いた硬質ポリウレタンフォームの製造方法に関する。
従来から、硬質ポリウレタンフォームを製造する方法として、塩素を含むフロン類であるクロロフルオロカーボン(CFC)およびハイドロクロロフルオロカーボン(HCFC)を発泡剤として用いる方法が知られているが、CFCおよびHCFCはオゾン層破壊という環境問題の原因の一つとされており、削減ならびに全廃が求められている。それに替わる代替フロンとして、フルオロハイドロカーボン(HFC)の開発が進展しているが、HFCは地球温暖化係数(GWP)がゼロではないため、その使用にあたってはまだ課題が十分に解決されているとはいない。
一方、オゾン破壊係数(ODP)もGWPもない地球環境を破壊しない発泡ガスとして、シクロペンタンを代表とする炭化水素が提案されている。しかし、シクロペンタンは燃焼性が高く引火性があり、実際の使用に関しては火災や爆発などの危険性が高く、工場での取扱いも難しいため、発泡ガスとして望ましい材料とはいえない。そのため、水とイソシアネート基の反応により発生する炭酸ガスを利用する水発泡が注目されている。
発泡剤として水を用いる硬質ポリウレタンフォームについては、従来から種々の提案がなされているが、表面が脆くなりやすく、加圧時に表面が破砕し粉末化しやすいという欠点があった。そして、このように表面が脆化し破砕性を有するため、金属、木材、紙などの基材(面材)に対して良好な接着性を得ることが困難であった。
特定の触媒の使用、長鎖ポリオールの使用、あるいは基材の加熱などにより、硬質ポリウレタンフォームにおける表面の脆性や破砕性を改善する提案がなされているが、いずれの提案においても、技術的な制約または変更を余儀なくされ、満足する効果を上げることができなかった。(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
さらに、表面の脆性や破砕性を低減するための改質剤を発泡組成物に配合する提案もなされている。改質剤としては、マレイン酸エステルやアルキルカーボネート等が用いられている(例えば、特許文献3および特許文献4参照)。
しかし、これらの改質剤も効果が十分でなく、表面の脆化や破砕の問題が解決された硬質ポリウレタンフォームを得ることができなかった。
本発明はこのような問題を解消するためになされたもので、発泡剤として水を使用し、表面の脆性および破砕性が良好に改善され、面材との接着性が向上された硬質ポリウレタンフォームを得るための発泡組成物、および硬質ポリウレタンフォームの製造方法を提供することを目的とする。
本発明のポリウレタン発泡組成物は、(A)ポリオールと、(B)有機ポリイソシアネートと、(C)触媒と、(D)整泡剤と、(E)発泡剤としての水をそれぞれ含有し、さらに(F)γ−ブチロラクトンを0.01〜20質量%の割合で含有することを特徴とする。
また、本発明の硬質ポリウレタンフォームの製造方法は、前記したポリウレタン発泡組成物を用いることを特徴とする。なお、本発明において、ポリウレタンフォームは、ウレタン変性ポリイソシアヌレートフォーム、およびポリイソシアヌレートフォームを含むものとする。
本発明によれば、発泡剤として水が配合されたポリウレタン発泡組成物において、環状エステルであるラクトンが所定の割合で含有されているので、表面の脆性および破砕性が大幅に改善され、面材との接着性に優れた硬質ポリウレタンフォームを得ることができる。また、高い硬化温度を必要とせず接着性が良好な発泡体が得られるので、面材を加熱する必要がなく工程が簡易化される。
以下、本発明の実施の形態について説明する。本発明の実施形態のポリウレタン発泡組成物は、(A)ポリオールと、(B)有機ポリイソシアネートと、(C)触媒と、(D)整泡剤と、(E)発泡剤としての水、および(F)改質剤としてのγ−ブチロラクトンをそれぞれ含有する。以下、各成分について詳述する。
[(A)成分]
(A)成分であるポリオールは、後述する(B)成分のイソシアネート基と反応し得る水酸基等の活性水素含有官能基を2個以上有する化合物であれば、公知のものを使用することができる。得られる硬質ポリウレタンフォームの機械物性の観点から、2個以上の水酸基を有する化合物やその混合物、またはそれを主成分とし、さらにポリアミンなどを含む混合物を用いることが好ましい。
(A)成分であるポリオールは、後述する(B)成分のイソシアネート基と反応し得る水酸基等の活性水素含有官能基を2個以上有する化合物であれば、公知のものを使用することができる。得られる硬質ポリウレタンフォームの機械物性の観点から、2個以上の水酸基を有する化合物やその混合物、またはそれを主成分とし、さらにポリアミンなどを含む混合物を用いることが好ましい。
2個以上の水酸基を有する化合物としては、ポリエーテル系ポリオール、ポリエステル系ポリオール、多価アルコール、水酸基含有ジエチレン系ポリマーなどがある。特に、ポリエーテル系ポリオールの1種以上のみからなるか、あるいはポリエーテル系ポリオールを主成分とし、ポリエステル系ポリオール、多価アルコール、ポリアミン、アルカノールアミン、その他の活性水素化合物と併用したものが好ましい。
ポリエーテル系ポリオールとしては、多価アルコール、糖類、アルキルアミン、アルカノールアミン、その他の開始剤に環状エーテル、特にプロピレンオキシドやエチレンオキシドなどのアルキレンオキシドを付加して得られるポリエーテル系ポリオールが好ましい。また、ポリオールとして、ポリマーポリオールあるいはグラフトポリオールと呼ばれる、主にポリエーテル系ポリオール中にビニルポリマーの微粒子が分散したポリオール組成物を使用することもできる。
ポリエステル系ポリオールとしては、多価アルコール、多価カルボン酸縮合系のポリオールや環状エステル開環重合体系のポリオールが挙げられる。ここで、多価アルコールとしては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどがあり、多価カルボン酸としては、無水フタル酸、テレフタル酸、ジメチルテレフタル酸、アジピン酸、ヘット酸などがある。
実施形態においては、(A)ポリオールとして、水酸基価が15〜2000mgKOH/gのものが使用される。得られる硬質ポリウレタンフォームの用途に応じて、ポリオールの水酸基価を選択することが好ましい。
(A)成分であるポリオールの市販品としては、ショ糖を出発原料としたアデカポリエーテルポリオールRシリーズ(アデカ(株)製)や、グリセリンを出発原料としたポリエーテルポリオールであるエクセノール430(旭硝子(株)製)、トルエンジアミンを出発原料としたポリエーテルポリオールであるNT−400(三井化学(株)製)、芳香族ポリエステルポリオールであるマキシモールRDK−133(川崎化成工業(株)製)などがある。
[(B)成分]
(B)成分である有機ポリイソシアネートとしては、2個以上のイソシアネート基を有する公知の脂肪族、脂環族および芳香族のイソシアネートを使用することができる。例えば、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、4,4−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、2,2´−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4´−ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4´−ジフェニルメタンジイソシアネート、o−トルイジンジイソシアネート、ナフチレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、ポリメリックMDI(粗製ジフェニルメタンジイソシアネート;クルードMDIと呼称されている)などが挙げられる。実施形態においては、2,4´−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,2´−ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4´−ジフェニルメタンジイソシアネート、およびベンゼン環を3つ以上有するポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネートの混合物であるポリメリックMDI(クルードMDI)を用いることが好ましい。
(B)成分である有機ポリイソシアネートとしては、2個以上のイソシアネート基を有する公知の脂肪族、脂環族および芳香族のイソシアネートを使用することができる。例えば、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、4,4−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、2,2´−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4´−ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4´−ジフェニルメタンジイソシアネート、o−トルイジンジイソシアネート、ナフチレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、ポリメリックMDI(粗製ジフェニルメタンジイソシアネート;クルードMDIと呼称されている)などが挙げられる。実施形態においては、2,4´−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,2´−ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4´−ジフェニルメタンジイソシアネート、およびベンゼン環を3つ以上有するポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネートの混合物であるポリメリックMDI(クルードMDI)を用いることが好ましい。
[(C)成分]
(C)成分である触媒は、(A)成分であるポリオール中や(E)成分である水中の活性水素含有基と、(B)成分である有機ポリイソシアネート中のイソシアネート基との反応を促進させる触媒である。このような触媒としては、有機スズ化合物などの金属化合物系触媒や、トリエチレンジアミン、テトラメチルヘキサメチレンジアミン、ペンタメチルジエチレントリアミン、ジメチルシクロヘキシルアミン、ビスジメチルアミノエチルエーテルなどの3級アミン触媒が使用される。1,3,5−トリス(ジメチルアミノプロピル)ヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジンの使用も可能である。これらの触媒は、1種または2種以上を使用することができる。また、(B)有機ポリイソシアネート中のイソシアネート基同士を反応させる三量化触媒も目的に応じて使用される。
(C)成分である触媒は、(A)成分であるポリオール中や(E)成分である水中の活性水素含有基と、(B)成分である有機ポリイソシアネート中のイソシアネート基との反応を促進させる触媒である。このような触媒としては、有機スズ化合物などの金属化合物系触媒や、トリエチレンジアミン、テトラメチルヘキサメチレンジアミン、ペンタメチルジエチレントリアミン、ジメチルシクロヘキシルアミン、ビスジメチルアミノエチルエーテルなどの3級アミン触媒が使用される。1,3,5−トリス(ジメチルアミノプロピル)ヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジンの使用も可能である。これらの触媒は、1種または2種以上を使用することができる。また、(B)有機ポリイソシアネート中のイソシアネート基同士を反応させる三量化触媒も目的に応じて使用される。
[(D)成分]
(D)成分である整泡剤は、良好な気泡を形成するために配合される界面活性剤である。整泡剤としては、ポリウレタン工業において整泡剤として公知のものであれば、いずれも使用することができる。例えば、シリコーン系整泡剤や含フッ素化合物系整泡剤などがある。
(D)成分である整泡剤は、良好な気泡を形成するために配合される界面活性剤である。整泡剤としては、ポリウレタン工業において整泡剤として公知のものであれば、いずれも使用することができる。例えば、シリコーン系整泡剤や含フッ素化合物系整泡剤などがある。
[(E)成分]
(E)成分である水は、(B)成分である有機ポリイソシアネート中のイソシアネート基との反応で発生する炭酸ガスによって発泡を形成する化学的発泡剤として配合される。発泡を形成するガス容量の少なくとも50%(すなわち、発泡ガス全体の少なくとも50容量%)が、(E)成分である水と(B)有機ポリイソシアネートのイソシアネート基との反応によって生成される二酸化炭素であることが好ましく、特に、発泡剤として水を単独で使用し、発泡ガス容量の100%が水とイソシアネート基との反応によって生成される二酸化炭素であることがより好ましい。すなわち、化学的発泡剤である水の他に、ギ酸などの有機酸である化学的発泡剤や物理的発泡剤を併用することができるが、水を単独で使用して発泡させることがより好ましい。
(E)成分である水は、(B)成分である有機ポリイソシアネート中のイソシアネート基との反応で発生する炭酸ガスによって発泡を形成する化学的発泡剤として配合される。発泡を形成するガス容量の少なくとも50%(すなわち、発泡ガス全体の少なくとも50容量%)が、(E)成分である水と(B)有機ポリイソシアネートのイソシアネート基との反応によって生成される二酸化炭素であることが好ましく、特に、発泡剤として水を単独で使用し、発泡ガス容量の100%が水とイソシアネート基との反応によって生成される二酸化炭素であることがより好ましい。すなわち、化学的発泡剤である水の他に、ギ酸などの有機酸である化学的発泡剤や物理的発泡剤を併用することができるが、水を単独で使用して発泡させることがより好ましい。
併用可能な物理的発泡剤としては、アセトン、酢酸エチル、塩化メチレン、クロロホルム、塩化エチリデン、塩化ビニリデン、モノフロロトリクロロメタン、クロロフロロメタン、ジクロロジフロロメタン、トリクロロフロロメタン、トリクロロフロロエタン、ヒドロクロロフロロ炭素化合物、ヒドロフロロ炭素化合物等のハロゲン化アルカン、ブタン、ヘキサン、ヘプタン、ジエチルエーテル、ペンタン等の揮発性溶媒が挙げられる。また、物理的発泡剤として、n−ペンタン、イソペンタン、シクロペンタン、またはこれらの混合物等を用いることができ、さらに、ペンタフロロブタン、ペンタフロロプロパン、またはテトラフロロエタンを使用することができる。またさらに、室温以上の温度で分解し、例えば窒素のようなガスを生じる組成物もまた発泡剤として作用し得る。このような発泡剤としては、例えばアゾイソブチル酸ニトリルのようなアゾ化合物等が挙げられる。
[(F)成分]
(F)成分であるγ−ブチロラクトンは、環状エステルであるラクトンの1種であり、発泡体表面の脆性や破砕性を改善する改質剤として作用する。
(F)成分であるγ−ブチロラクトンは、環状エステルであるラクトンの1種であり、発泡体表面の脆性や破砕性を改善する改質剤として作用する。
ラクトンとしては、γ−ブチロラクトン以外にも、ε−カプロラクトン、β-アンゲリカラクトン、δ−バレロラクトン、δ−デカラクトン、γ−バレロラクトン、γ−カプロラクトン、3,4−ジヒドロクマリン等があるが、粘度、価格、化学的安定性、臭気、安全性などの観点から、γ−ブチロラクトンの使用が最も好ましい。
(F)成分であるγ−ブチロラクトンの配合量は、前記(A)成分〜(F)成分および後述するその他の添加剤からなる発泡組成物全体の0.01〜20質量%、より好ましくは0.1〜10質量%の割合とする。0.01質量%未満では、硬質ポリウレタンフォームの表面の脆性を低減する効果が小さく、面材との良好な接着性を得ることが難しい。また20質量%を超えると、発泡体内部に残留した改質剤の影響により、寸法安定性が悪化するおそれがある。
実施形態の発泡組成物には、(A)〜(F)の各成分の他に、必要に応じてさらに充填剤、安定剤、着色剤、難燃剤などの添加剤を配合することができる。
実施形態の発泡組成物は、硬質ポリウレタンフォーム、ウレタン変性ポリイソシアヌレートフォーム、その他の硬質フォームの製造に有用である。中でも、水酸基価約40〜900(mgKOH/g)のポリオールあるいはポリオール混合物と、芳香族系のポリイソシアネート化合物を使用して得られる水発泡の硬質ポリウレタンフォームの製造において、特に有用である。
硬質ポリウレタンフォームは、ポリオールを含む成形前組成物(ポリオールプレミックス)と、有機ポリイソシアネートを含む成形前組成物または有機ポリイソシアネート単独の2液を成形時に混合するか、あるいはこれらの成形前組成物の他にさらに他の成分を含む組成物の3液以上の状態で成形時に混合することにより得ることができる。(F)改質剤であるラクトンは、ポリオールを含む成形前組成物か、あるいは有機ポリイソシアネートを含む成形前組成物に、予め添加しておくことが好ましい。このように成形前組成物に予め添加しておくことで、これらの液の粘度を低下させ、液の混合性を改善することができる。
以下、本発明の具体的実施例について記載する。
実施例1〜3、比較例1〜3
(A)成分であるアデカポリエーテルR−395(ショ糖を出発原料とするポリエーテルポリオール、水酸基価385mgKOH/g:アデカ(株)製)と、(C)触媒であるNIAX CATALYST C−5(N,N,N’,N”,N”−ペンタメチルジエチレントリアミン:モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製)およびNIAX CATALYST C−41(1,3,5−トリス(ジメチルアミノプロピル)ヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジン:モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製)と、(D)成分であるNIAX SILICONE L−6100(シリコーン系整泡剤:モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製)と、(E)発泡剤である水、および(F)γ−ブチロラクトンを、それぞれ表1に示す組成で混合し、ポリオールプレミックスを調製した。
(A)成分であるアデカポリエーテルR−395(ショ糖を出発原料とするポリエーテルポリオール、水酸基価385mgKOH/g:アデカ(株)製)と、(C)触媒であるNIAX CATALYST C−5(N,N,N’,N”,N”−ペンタメチルジエチレントリアミン:モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製)およびNIAX CATALYST C−41(1,3,5−トリス(ジメチルアミノプロピル)ヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジン:モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製)と、(D)成分であるNIAX SILICONE L−6100(シリコーン系整泡剤:モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製)と、(E)発泡剤である水、および(F)γ−ブチロラクトンを、それぞれ表1に示す組成で混合し、ポリオールプレミックスを調製した。
また、比較例1においては、(F)成分のγ−ブチロラクトンを配合することなく、(A)ポリエーテルポリオールと(C)触媒と(D)シリコーン系整泡剤と(E)発泡剤である水をそれぞれ表1に示す組成で混合し、ポリオールプレミックスを調製した。さらに、比較例2においては、改質剤としてγ−ブチロラクトンの代わりにエチレンカーボネートを、比較例3においてはγ−ブチロラクトンの代わりにマレイン酸ジブチルをそれぞれ使用し、表1に示す組成を有するポリオールプレミックスを調製した。
次いで、これらのプレミックスに、(B)成分であるミリオネートMR−200(イソシアネート基含有量31.2%の有機ポリイソシアネート:日本ポリウレタン工業(株)製)を、それぞれ表1に示す組成になるように混合し、撹拌した。そして、以下に示すようにして発泡体(ポリウレタンフォーム)を作製した後、接着強度(ピーリング強度)の測定および表面破砕性の評価を行った。
発泡体の作製は、撹拌終了後の組成物を、片面に薄いアルミ層が蒸着されたアルミ紙が敷かれ、35℃に温度調節された型(縦400mm×横400mm×深さ100mm)内に流し込み、自由発泡させることにより行なった。5分後に脱型した後、面材であるアルミ紙を幅25mmにカットし、面材と発泡体との接着強度(ピーリング強度)を測定した。そして、接着強度が20g/cm未満であり自然に剥離するものを×、接着強度が20g/cmを超え110g/cm未満であるものを△、接着強度が110g/cmを超え180g/cm未満であるものを○、接着強度が180g/cmを超えるものを◎とそれぞれ評価した。
また、脱型後24時間室温にて静置した後、発泡体の底部および上部の表面層の破砕性を目視および手触りで評価した。破砕性の評価においては、破砕が見られず表面状態が良好であるものを○、表面状態が概ね良好であるものを△、破砕が見られ表面状態が不良であるものを×とした。これらの結果を表1に示す。
表1から明らかなように、発泡剤として水を単独で使用するとともに、改質剤としてγ−ブチロラクトンを使用して得られた実施例1〜3の発泡体(ポリウレタンフォーム)は、このような改質剤が配合されていない比較例1の発泡体と比べて、表面の破砕性が大幅に低減されている。また、改質剤としてマレイン酸ジブチルやエチレンカーボネートが同量配合された比較例2や比較例3と比べて、発泡体と面材との間の接着性も向上している。
Claims (3)
- (A)ポリオールと、(B)有機ポリイソシアネートと、(C)触媒と、(D)整泡剤と、(E)発泡剤としての水をそれぞれ含有し、さらに(F)γ−ブチロラクトンを0.01〜20質量%の割合で含有することを特徴とするポリウレタン発泡組成物。
- 発泡ガスのほぼ100容量%が、前記(B)有機ポリイソシアネートのイソシアネート基と前記(E)発泡剤としての水との反応によって生成される二酸化炭素であることを特徴とする請求項1記載のポリウレタン発泡組成物。
- 請求項1または2記載のポリウレタン発泡組成物を用いることを特徴とする硬質ポリウレタンフォームの製造方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009152615A JP2011006607A (ja) | 2009-06-26 | 2009-06-26 | ポリウレタン発泡組成物および硬質ポリウレタンフォームの製造方法 |
PCT/JP2010/004124 WO2010150511A1 (ja) | 2009-06-26 | 2010-06-21 | ポリウレタン発泡組成物および硬質ポリウレタンフォームの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009152615A JP2011006607A (ja) | 2009-06-26 | 2009-06-26 | ポリウレタン発泡組成物および硬質ポリウレタンフォームの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011006607A true JP2011006607A (ja) | 2011-01-13 |
Family
ID=43386297
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009152615A Pending JP2011006607A (ja) | 2009-06-26 | 2009-06-26 | ポリウレタン発泡組成物および硬質ポリウレタンフォームの製造方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011006607A (ja) |
WO (1) | WO2010150511A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013161854A1 (ja) * | 2012-04-26 | 2013-10-31 | モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社 | ポリウレタン発泡組成物および軟質ポリウレタンフォームの製造方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005272576A (ja) * | 2004-03-24 | 2005-10-06 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 硬質ポリウレタンフォーム用ポリオール組成物、硬質ポリウレタンフォームの製造方法、硬質ポリウレタンフォーム |
JP2008255235A (ja) * | 2007-04-05 | 2008-10-23 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 硬質ポリウレタンフォーム用ポリオール組成物及び硬質ポリウレタンフォームの製造方法 |
-
2009
- 2009-06-26 JP JP2009152615A patent/JP2011006607A/ja active Pending
-
2010
- 2010-06-21 WO PCT/JP2010/004124 patent/WO2010150511A1/ja active Application Filing
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005272576A (ja) * | 2004-03-24 | 2005-10-06 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 硬質ポリウレタンフォーム用ポリオール組成物、硬質ポリウレタンフォームの製造方法、硬質ポリウレタンフォーム |
JP2008255235A (ja) * | 2007-04-05 | 2008-10-23 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 硬質ポリウレタンフォーム用ポリオール組成物及び硬質ポリウレタンフォームの製造方法 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013161854A1 (ja) * | 2012-04-26 | 2013-10-31 | モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社 | ポリウレタン発泡組成物および軟質ポリウレタンフォームの製造方法 |
JP5513684B2 (ja) * | 2012-04-26 | 2014-06-04 | モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社 | ポリウレタン発泡組成物および軟質ポリウレタンフォームの製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2010150511A1 (ja) | 2010-12-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6255332B2 (ja) | 組成物、およびポリイソシアネートベースの発泡体の製造におけるシス−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテン発泡体形成組成物の使用 | |
JP2018150554A (ja) | シス−1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−ブテン発泡成形用組成物、およびポリイソシアネートベースの発泡体の製造における組成物の使用 | |
JP2019131822A (ja) | ハロゲン化オレフィン発泡剤を含むフォーム及び発泡性組成物 | |
US20170313806A1 (en) | Stabilization of foam polyol premixes containing halogenated olefin blowing agents | |
JP2011057983A (ja) | 硬質ポリウレタンフォームの生成に適したレシチン含有組成物 | |
RU2547493C2 (ru) | Полиизоциануратная композиция | |
JP2008138137A (ja) | 硬質ポリウレタンフォーム用ポリオール組成物及び硬質ポリウレタンフォームの製造方法 | |
JP2007009197A (ja) | 発泡硬質ポリウレタンフォーム用ポリオール組成物及び発泡硬質ポリウレタンフォームの製造方法 | |
CN109153762B (zh) | 用于制造卤代烯烃发泡聚氨酯的胺催化剂组合物 | |
JP3902143B2 (ja) | 硬質ポリウレタンフォーム用ポリオール組成物及び硬質ポリウレタンフォームの製造方法 | |
JP2011006607A (ja) | ポリウレタン発泡組成物および硬質ポリウレタンフォームの製造方法 | |
KR20190035711A (ko) | 개선된 저장수명을 갖는 폴리올 프리-믹스 | |
JP4587115B2 (ja) | 硬質ポリウレタンフォーム成形用組成物、及び該組成物を用いた硬質ポリウレタンフォームの製造方法 | |
WO1998032788A1 (fr) | Procede de production de mousses de resine de synthese | |
JP4273815B2 (ja) | 硬質発泡合成樹脂の製造方法 | |
JP2004131651A (ja) | 硬質ポリウレタンフォームおよびその製造方法 | |
JP3909536B2 (ja) | 硬質発泡合成樹脂の製造方法 | |
JP4178390B2 (ja) | 硬質ポリウレタンフォーム成形用組成物、及び該組成物を用いた硬質ポリウレタンフォームの製造方法 | |
US20200255581A1 (en) | Polyurethane rigid foam system with enhanced polyol shelf life and stability | |
JP6489866B2 (ja) | 硬質ポリウレタンフォーム | |
JP2019104808A (ja) | ハロアルケン発泡ポリウレタン製造用のアミン触媒組成物 | |
JP2008133317A (ja) | 硬質ポリウレタンフォーム用ポリオール組成物及び硬質ポリウレタンフォームの製造方法 | |
JP2008138042A (ja) | 発泡硬質ポリウレタンフォーム用ポリオール組成物及び発泡硬質ポリウレタンフォームの製造方法 | |
JP4178389B2 (ja) | 硬質ポリウレタンフォーム成形用組成物、及び該組成物を用いた硬質ポリウレタンフォームの製造方法 | |
JP2008545036A (ja) | ポリウレタン成形品の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20110125 |