JP2016155311A - 真空成形用金型とその製造方法および真空成形方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】凹状金型型面の部位を金属プレートとして、凹状金型型面の耐衝撃性の向上を図る。【解決手段】真空成形用金型100は、金型トッププレート200と、金型基台300とを備える。金型トッププレート200は、平板状の金属製プレートの賦形成形品であり、製品賦形用凹所200kを備え、当該凹所の内周側壁および内周底壁を凹状金型型面200ksとする。金型基台300は、拡張凹所300kを備え、当該凹所の内周側壁および内周底壁を拡張凹状金型型面300ksとする。拡張凹状金型型面300ksは、金型トッププレート200の厚みに相当する厚み相当分だけ凹状金型型面200ksより拡張した金型型面である。この金型基台300を用いたダイレス成形により、金型トッププレート200を形成する。【選択図】図8

Description

本発明は、真空成形用金型とその製造方法および真空成形方法の製造方法に関する。
真空成形は、板状の樹脂製被成形材の表面に梨地等の模様を金型の凹状金型型面から正確に転写した上で、樹脂製被成形材を製品形状に賦形する。このため、ドアトリム等の車両用内装材の製造等に多用されており、細粒状の金属粉を熱硬化性樹脂に配合して硬化させた真空成形用金型が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2009−172786号公報
上記の特許文献1で提案された真空成形用金型は、樹脂硬化材であることから、凹状金型型面の耐衝撃性に欠ける。耐衝撃性の向上には、真空成形用金型の少なくとも凹状金型型面の部位を金属プレートとすることが有益である。金属プレートの凹状成形は、凸状金型(雄型)と凹状金型(雌型)とによる押圧プレス成形や、金属プレートを部分的に逐次押圧して凹形状に賦形するダイレス成形にて達成できる。ところが、押圧プレス成形は、雄雌の両金型を必要とするため、装置の大型化や両金型製造の上での工数増、コスト増加を招き、現実的な解決策ではない。よって、現状では、凹状金型型面の部位を金属プレートとすることができず、耐衝撃性の向上が進まない。こうしたことから、少なくとも凹状金型型面の部位を金属プレートとできる真空成形用金型の新たな製造方法が要請されるに到った。この他、少なくとも凹状金型型面の部位を金属プレートとした真空成形用金型の製造工程の簡略化や低コスト化を可能とすることも要請されている。
上記した課題の少なくとも一部を達成するために、本発明は、以下の形態として実施することができる。
(1)本発明の一形態によれば、真空成形用金型の製造方法が提供される。この真空成形用金型の製造方法は、板状の樹脂製被成形材の真空成形に用いる真空成形用金型の製造方法であって、前記樹脂製被成形材を製品形状に賦形する凹状金型型面を有する凹状賦形部を備え、該凹状金型型面の領域において複数の貫通孔を有する金属プレートを準備する工程(1)と、該金属プレートの厚みに相当する厚み相当分だけ前記凹状金型型面より拡張した拡張凹状金型型面が形成された拡張凹状賦形部を有する金型基台を準備する工程(2)とを備える。そして、前記工程(1)では、前記工程(2)で準備した前記金型基台に平板状金属プレートをセットし、前記金型基台における前記拡張凹状賦形部に対向する前記平板状金属プレートの対向プレート部位が前記拡張凹状賦形部に倣って凹状に陥没するように、前記対向プレート部位を部分的に逐次押圧するダイレス成形を行って、前記凹状金型型面を有する前記凹状賦形部を形成し、該ダイレス成形を受けた形成された前記凹状賦形部に前記貫通孔を形成する。
この形態の真空成形用金型の製造方法は、金型基台の拡張凹状金型型面に倣ってダイレス成形により平板状金属プレートを賦形する。このため、凹状賦形部の賦形形状は、金型基台の拡張凹状金型型面に倣ったものとなるが、凹形状の深さが浅い箇所と深い箇所とでプレート厚みに均一さに欠ける。プレート厚みの不均一さは、真空成形用金型を用いた最終製品としての樹脂製被成形材の表面の性状に影響を及ぼすが、ダイレス成形に伴うプレート厚みの不均一さの程度は、最終製品としての樹脂製被成形材の表面性状の許容範囲内に収まり得る。よって、この形態の真空成形用金型の製造方法によれば、金属プレートの凹状賦形部の内壁面を拡張凹状金型型面に倣った凹状金型型面とできるので、少なくとも凹状金型型面の部を金属プレートとした真空成形用金型を得ることができる。そして、得られた真空成形用金型では、凹状金型型面の耐衝撃性が高まる。また、高い再現性で金属プレートの凹状金型型面を賦形形成できる。
(2)上記した形態の真空成形用金型の製造方法において、前記工程(1)では、前記ダイレス成形の実行後において、前記金属プレートの前記凹状金型型面に、前記樹脂製被成形材に転写する模様を形成するようにできる。こうすれば、板状の樹脂製被成形材を真空成形して得られた製品に、模様を転写できる。また、異なる模様の形成も可能であることから、同じ製品形状の真空成形に対応した真空成形用金型において、異なる模様の凹状金型型面を有する金属プレートを使い分けることができるので、同じ製品形状でありながら表面模様が異なる製品の真空成形に容易に対応できる。
(3)上記したいずれかの形態の真空成形用金型の製造方法において、前記工程(2)で準備した前記金型基台における前記拡張凹状金型型面に、前記工程(1)で準備した前記金属プレートの前記貫通孔と連通する吸引用溝を形成し、該吸引用溝の形成済みの前記金型基台の前記拡張凹状賦形部に、前記工程(1)で準備した前記金属プレートの前記凹状賦形部を入り込ませるようにできる。こうすれば、工程(2)で準備した金型基台そのものを、真空成形用金型の一部として用いることができる。
(4)上記した形態の真空成形用金型の製造方法において、前記吸引用溝は、前記拡張凹状賦形部の開口の側から前記拡張凹状賦形部の底部の側に掛けて一筋の連続溝として形成されると共に、前記開口の側から前記底部の側に向かっては、前記一筋の連続溝が所定ピッチで前記拡張凹状金型型面の型面に沿って螺旋状に延びるように形成されているようにできる。こうすれば、工程(2)で準備した金型基台そのものを真空成形用金型の一部として用いた場合において、吸引用溝を介した金属プレートの貫通孔からの吸引の実効性を高めることができる。
(5)本発明の他の形態によれば、真空成形用金型が提供される。この真空成形用金型は、板状の樹脂製被成形材の真空成形に用いる真空成形用金型であって、前記樹脂製被成形材を製品形状に賦形する凹状金型型面が形成された凹状賦形部を備え、該凹状金型型面の領域において複数の貫通孔を有する金属プレートと、該金属プレートの厚みに相当する厚み相当分だけ前記凹状金型型面より拡張した拡張凹状金型型面が形成された拡張凹状賦形部を有する金型基台とを備える。そして、前記金属プレートは、前記金型基台にセットされた平板状金属プレートに対して、前記金型基台における前記拡張凹状賦形部に対向する前記平板状金属プレートの対向プレート部位が前記拡張凹状賦形部に倣って凹状に陥没するように、前記対向プレート部位を部分的に逐次押圧するダイレス成形がなされて、前記凹状金型型面を有する前記凹状賦形部が形成され、該ダイレス成形を受けた形成された前記凹状賦形部に前記貫通孔を形成される。また、前記金型基台は、前記拡張凹状金型型面に、前記金属プレートに形成された前記貫通孔と連通する吸引用溝が形成され、該吸引用溝の形成済みの前記拡張凹状賦形部に、貫通孔形成済みの前記金属プレートの前記凹状賦形部を入り込ませて、前記凹状賦形部を除く領域の前記金属プレートを前記拡張凹状賦形部の周囲領域に気密に押圧させている。
この形態の真空成形用金型の有する金属プレートは、金型基台の拡張凹状金型型面に倣ったダイレス成形を受けて賦形し、凹状賦形部の賦形形状は、金型基台の拡張凹状金型型面に倣う。ところが、凹形状の深さが浅い箇所と深い箇所とでプレート厚みに均一さに欠ける。プレート厚みの不均一さは、真空成形用金型を用いた最終製品としての樹脂製被成形材の表面の性状に影響を及ぼすが、ダイレス成形に伴うプレート厚みの不均一さの程度は、最終製品としての樹脂製被成形材の表面性状の許容範囲内に収まり得る。よって、この形態の真空成形用金型によれば、金属プレートの凹状賦形部の内壁面を拡張凹状金型型面に正確に倣った凹状金型型面とできるので、少なくとも凹状金型型面の部を金属プレートとでき、凹状金型型面の耐衝撃性が高まる。また、この形態の真空成形用金型によれば、金属プレートのダイレス成形による賦形に用いた金型基台そのものを、真空成形用金型の一パーツとして転用できる。
(6)本発明のまた別の形態によれば、真空成形方法が提供される。この真空成形方法は、板状の樹脂製被成形材の真空成形方法であって、上記したいずれかの形態の製造方法で製造した真空成形用金型を用意し、該用意した真空成形用金型に前記樹脂製被成形材をセットして、前記真空成形用金型における前記金属プレートの前記凹状賦形部を前記樹脂製被成形材で塞ぎ、前記凹状賦形部と前記樹脂製被成形材との間のエアーを、前記貫通孔を経て吸引する。この形態の真空成形方法によれば、金属プレートの液圧対向成形による賦形やダイレス成形による賦形に用いた金型基台そのものを、板状の樹脂製被成形材の真空成形にも用いることができる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、真空成形用金型の製造装置や、製造装置の制御方法等の形態で実現することができる。
本発明の一実施形態としての真空成形用金型100の概略斜視図である。 真空成形用金型100を分解して斜視すると共に一部を拡大して示す説明図である。 真空成形用金型100をyz平面で断面視すると共に一部を拡大して示す説明図である。 本実施形態の金型製造方法の製造手順を示す説明図である。 本実施形態の金型製造方法における第1手順の概要を示す説明図である。 本実施形態の金型製造方法の第2手順の開始当初の概要を示す説明図である。 第2手順における終盤の概要を示す説明図である。 本実施形態の金型製造方法における第3手順の概要を示す説明図である。 第3手順における貫通孔形成を凸部200ktの側から行う概要を示す説明図である。 本実施形態の金型製造方法における第4手順の概要を示す説明図である。 本実施形態の金型製造方法における第5手順の概要を示す説明図である。 第5手順における吸引用溝302と底壁貫通孔300hの形成の様子を示す説明図である。 本実施形態の製造方法で得られた真空成形用金型100による真空成形の様子を示す説明図である。 吸引用溝302を金型基台300の拡張凹状金型型面300ksにおいて一筋の連続溝として形成する概要を示す説明図である。 吸引用溝302の形成の様子を拡張凹所300kを正面視する方向から見て概略的に説明図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づき説明する。図1は本発明の一実施形態としての真空成形用金型100の概略斜視図、図2は真空成形用金型100を分解して斜視すると共に一部を拡大して示す説明図、図3は真空成形用金型100をyz平面で断面視すると共に一部を拡大して示す説明図である。
図示するように、真空成形用金型100は、板状の樹脂製被成形材(図示略)の真空成形に用いられる金型であり、金型トッププレート200と、金型基台300と、プレート押圧蓋350とを備える。金型トッププレート200は、アルミ、ステンレス、銅等の金属製プレートを後述するように賦形して得られた賦形成形品であり、製品賦形用凹所200kを備え、当該凹所の内周側壁および内周底壁を凹状金型型面200ksとする。製品賦形用凹所200kの外壁は、金型トッププレート200から下方(−z方向)に突出した凸部200ktを形成する。この場合、凸部200ktの外壁面は、金型トッププレート200の厚みに相当する厚み相当分だけ製品賦形用凹所200kより拡張している。凹状金型型面200ksは、樹脂製被成形材を製品形状に賦形する金型面である。この凹状金型型面200ksを有する製品賦形用凹所200kのxyzの3次元的な数値データーは、最終製品たる真空成形品の3次元的な数値データーに符合して構築済みである。金型トッププレート200は、複数の貫通孔202を有する。この貫通孔202は、図2の内壁細部200spをB方向から正面視して拡大して示すように、凹状金型型面200ksの全域に亘って、多列に形成されている。貫通孔202は、板状の樹脂製被成形材の真空成形の際に、真空吸引孔として機能する。プレート押圧蓋350は、金型トッププレート200をシール材300sを介在させて金型基台300に押圧することで真空成形時のシールを図る。このプレート押圧蓋350は、金型トッププレート200の製品賦形用凹所200kに連続した開口壁350k(図3参照)を備え、皿小ネジ等のネジ部材Nにて、金型基台300に固定される。金型トッププレート200の製造手順や、樹脂製被成形材の真空成形については後述する。
金型基台300は、亜鉛合金製或いはアルミ製であって、拡張凹所300kを備え、当該凹所の内周側壁および内周底壁を拡張凹状金型型面300ksとする。拡張凹状金型型面300ksは、金型トッププレート200の厚みに相当する厚み相当分だけ凹状金型型面200ksより拡張した金型型面である。よって、拡張凹所300kには、金型トッププレート200の凸部200ktが拡張凹状金型型面300ksに接触するようにして入り込み、図1に示す真空成形用金型100が得られる。上記の拡張凹状金型型面300ksを有する拡張凹所300kのxyzの3次元的な数値データーにあっても、最終製品たる真空成形品の3次元的な数値データー、即ち製品賦形用凹所200kの3次元的な数値データーに金型トッププレート200の厚みを加味して構築済みである。
この他、金型基台300は、複数筋の吸引用溝302と、複数筋の底壁貫通孔300hと、底面側凹所301hと、ネジ部材Nの締め込み用の雌ネジ孔Nhとを有する。吸引用溝302は、図2の内壁細部300spをA−A線で断面視して拡大して示すように、拡張凹状金型型面300ksの全域に亘って、基台上面から拡張凹状金型型面300ksの内周底壁に掛けて多列に延びて形成されている。吸引用溝302は、拡張凹状金型型面300ksの内周側壁および内周底壁において交差するよう形成されている。複数筋の底壁貫通孔300hは、底面側凹所301hと重なる領域において、吸引用溝302の交差ポイントを避けて吸引用溝302と連通するよう穿孔形成されている。よって、吸引用溝302は、底壁貫通孔300hと直接連通し、或いは底壁貫通孔300hに直接連通した吸引用溝302を介して底壁貫通孔300hと連通する。また、吸引用溝302は、図3の内壁細部200spのA−A線断面図やB方向矢視拡大図に示すように、金型トッププレート200の貫通孔202と、吸引用溝302の交差ポイントで連通する。底面側凹所301hは、複数筋の底壁貫通孔300hと連通し、後述の真空吸引装置VMの吸引孔と繋がる。そして、金型トッププレート200の凸部200ktが金型基台300の拡張凹状金型型面300ksに入り込んだ完成品としての真空成形用金型100は、シール材300sにて、金型トッププレート200と金型基台300との間を気密にシールする。これにより、金型基台300の吸引用溝302は、拡張凹所300kの開口外縁領域において、シール材300sにて気密にシールされる。この気密状態は、プレート押圧蓋350をネジ部材Nにて金型基台300にネジ締め固定されている間に亘って維持される。上記した吸引用溝302と底壁貫通孔300hおよび底面側凹所301hは、板状の樹脂製被成形材の真空成形の際に、貫通孔202と共に真空吸引孔として機能する。本実施形態では、貫通孔202をφ0.2〜0.5mmとし、吸引用溝302をR1.5程度の弧状溝とし、両者を10mmピッチで形成した。貫通孔径やピッチ等については、真空吸引孔としての機能が確保されれば、上記以外の寸法スペックとできる。金型基台300の製造手順や、樹脂製被成形材の真空成形については後述する。
次に、真空成形用金型100の製造手順について説明する。図4は本実施形態の金型製造方法の製造手順を示す説明図、図5は本実施形態の金型製造方法における第1手順の概要を示す説明図である。この第1手順では、図示するように、金型基台300を作製する。基台作製に当たっては、金型基台300の外郭と同じ外郭の基台ブロック300Bを、既述した合金プレートやアルミプレートからのカッティング、鋳造等にて準備する。次いで、ボールエンドミル等の切削工具Mと多軸数値制御装置MC1とを用いて、基台ブロック300Bに拡張凹所300kを形成する。多軸数値制御装置MC1は、切削工具Mの切削回転制御に加え、xyzの各軸で形成される切削空間において切削工具Mをその傾きを含めて多軸に駆動制御する。この場合、拡張凹所300kの3次元的数値データーは、既述したように構築済みであることから、多軸数値制御装置MC1は、この拡張凹所300kの3次元的数値データーに基づいて切削工具Mを駆動制御する。
例えば、あるz軸値におけるxy平面データーを拡張凹所300kの3次元的数値データーから抽出し、このxy平面データーの外縁を倣うよう切削工具Mを駆動した後に、xy平面データーの外縁で囲まれた領域においても切削工具Mを駆動する。こうした工具駆動を、拡張凹所300kの3次元的数値データーにおけるz軸値を変えながら行うことで、基台ブロック300Bには、金型トッププレート200の厚みに相当する厚み相当分だけ凹状金型型面200ksより拡張した拡張凹状金型型面300ksを有する拡張凹所300kが形成されて、金型基台300が得られる。これにより、金型基台300の準備が完了する。多軸数値制御装置MC1は、拡張凹所300kの3次元的数値データーに基づいて、切削半径の異なる切削工具の交換も行う。こうすることで、拡張凹状金型型面300ksの内周側壁と内周底壁の繋ぎ箇所を、最終製品の3次元的な数値データーに金型トッププレート200の厚みを加味して反映させた種々の形状とできる。なお、拡張凹所300kの形成前の基台ブロック300Bは、その底面に底面側凹所301hが形成済みであってもよい。また、この底面側凹所301hを、拡張凹所300kの形成の際に形成したり、後述の底壁貫通孔300hの形成の際に形成してもよい。
図6は本実施形態の金型製造方法の第2手順の開始当初の概要を示す説明図、図7は第2手順における終盤の概要を示す説明図である。これらの図に示すように、第2手順では、拡張凹所300kを作成済みの金型基台300を用いたダイレス成形を行う。まず、図6に示すように、金型基台300に平板状金属プレート200pを固定し、拡張凹所300kを平板状金属プレート200pで塞ぐ。プレート固定に際しては、図1に示したネジ部材Nを、平板状金属プレート200pのネジ貫通孔201(図2参照)から差し込み、金型基台300の雌ネジ孔Nhに締め付ける。プレート押圧蓋350や図示しない固定治具を併用しても良い。次いで、プレスフォーミングシャフトSHと多軸数値制御装置MC2とを用いて、平板状金属プレート200pをダイレス成形する。つまり、金型基台300にセット済みの平板状金属プレート200pが金型基台300の拡張凹所300kに対向する対向プレート部位200tpについて、拡張凹所300kの開口周縁の側から、部分的にプレスフォーミングシャフトSHにて逐次押圧して、対向プレート部位200tpを拡張凹所300kに倣って凹状に逐次的に陥没させる。この逐次的な陥没が拡張凹所300kの底面まで達するよう、プレスフォーミングシャフトSHによる部分的な逐次押圧を、z軸座標を変えながら繰り返す。また、プレスフォーミングシャフトSHの傾きについても座標に応じて調整しつつ、押圧する。これにより、平板状金属プレート200pには、凸部200ktおよびその内面側の凹状賦形部200pkがダイレス成形され、この凹状賦形部200pkは、金型基台300における拡張凹状金型型面300ksの内周側壁と内周底壁の繋ぎ箇所を含め拡張凹状金型型面300ksの総ての領域で当該金型面に倣うことになり、凹状金型型面200ksを有する製品賦形用凹所200kとなる。なお、これ以降、平板状金属プレート200pは、金型トッププレート前駆品200ppとなる。
多軸数値制御装置MC2は、xyzの各軸で形成される押圧空間においてプレスフォーミングシャフトSHをその傾きを含めて多軸に駆動制御する。この場合、製品賦形用凹所200kの3次元的数値データーは、既述したように構築済みであることから、多軸数値制御装置MC2は、この製品賦形用凹所200kの3次元的数値データーに基づいてプレスフォーミングシャフトSHを駆動制御しつつ、プレスフォーミングシャフトSHで凹状賦形部200pkの内壁面を押圧する。例えば、あるz軸値におけるxy平面データーを製品賦形用凹所200kの3次元的数値データーから抽出し、このxy平面データーの外縁を倣うようプレスフォーミングシャフトSHを駆動して押圧する。こうしたシャフト駆動を、製品賦形用凹所200kの3次元的数値データーにおけるz軸値を変えながら行うことで、凹状賦形部200pkは、金型基台300における拡張凹状金型型面300ksに倣った凹状金型型面200ksを有する製品賦形用凹所200kに変遷する。
図8は本実施形態の金型製造方法における第3手順の概要を示す説明図である。この第3手順では、貫通孔202を形成する。図示するように、金型基台300から取り外した金型トッププレート前駆品200ppの製品賦形用凹所200kの各所に、レーザー照射ガンLsと多軸数値制御装置MC3とレーザー発信装置LMを用いて貫通孔202を形成する。レーザー発信装置LMのレーザー出力は、φ0.2〜0.5mmの貫通孔202が穿孔されるよう、調整される。多軸数値制御装置MC3は、レーザー照射ガンLsをその傾きを含めて多軸に移動制御し、レーザー発信装置LMは、多軸数値制御装置MC3により停止制御されたレーザー照射ガンLsからレーザービームを照射する。この場合、製品賦形用凹所200kの3次元的数値データーは、既述したように構築済みであることから、多軸数値制御装置MC3は、この製品賦形用凹所200kの3次元的数値データーに基づいたレーザー照射ガンLsの移動制御、停止制御を行う。この第3手順による貫通孔形成を経て、金型トッププレート200が得られる。図9は第3手順における貫通孔形成を凸部200ktの側から行う概要を示す説明図である。この図9に示すようにすれば、レーザー照射ガンLsを凸部200ktの周囲で駆動すればよく、簡便となる。なお、照射位置座標は、金型トッププレート前駆品200ppを裏返した事による座標変換を経て算出される。
図10は本実施形態の金型製造方法における第4手順の概要を示す説明図である。この第4手順では、凹状金型型面200ksの表面処理を行う。図示するように、金型トッププレート200の製品賦形用凹所200kにおける凹状金型型面200ksに、噴射ノズルSnとショットブラスト装置SMを用いて、細粒状の鋼球や砂等を吹き付け、凹状金型型面200ksの表面に、真空成形最終製品に転写する模様を形成する。ショットブラスト範囲は、凹状金型型面200ksを含む範囲であればよい。また、第4手順の表面処理は、ショットブラストに代え、梨地等の他の模様形成処理としてもよい。この他、第4手順の表面処理は、第3手順の貫通孔形成の前に行ってもよい。後述の最終製品Cwの意匠面に模様が不要であれば、第4手順は省略してもよい。
図11は本実施形態の金型製造方法における第5手順の概要を示す説明図、図12は第5手順における吸引用溝302と底壁貫通孔300hの形成の様子を示す説明図である。この第5手順では、拡張凹状金型型面300ksに吸引用溝302を形成する。図示するように、金型基台300の拡張凹状金型型面300ksに、エンドミル等の溝切削工具RMと多軸数値制御装置MC4を用いて、吸引用溝302を筋状に交差して形成する。多軸数値制御装置MC4は、溝切削工具RMの切削回転制御に加え、xyzの各軸で形成される切削空間において溝切削工具RMを多軸に駆動制御する。この場合、拡張凹所300kの3次元的数値データーは、既述したように構築済みであることから、多軸数値制御装置MC1は、この拡張凹所300kの3次元的数値データーに基づいて溝切削工具RMをその傾きを含めて多軸に駆動制御する。
例えば、あるy軸値におけるxz平面データーを拡張凹所300kの3次元的数値データーから抽出し、このxz平面データーの外縁を倣うよう溝切削工具RMを駆動した後に、異なるy軸値におけるxz平面データーの外縁を倣うよう溝切削工具RMを駆動する。こうした工具駆動を、拡張凹所300kの3次元的数値データーにおけるy軸値を変えながら行うことで、基台ブロック300Bの拡張凹所300kには、y軸方向に沿った吸引用溝302が複数筋形成される。x軸についてもその値を変えながらyz平面データーの外縁を倣うよう溝切削工具RMを駆動することで、基台ブロック300Bの拡張凹所300kには、x軸方向に沿った吸引用溝302が複数筋形成され、これら吸引用溝302は、図12に示すように、交差する。本実施形態では、複数筋の吸引用溝302を10mmピッチで交差形成した。吸引用溝302の切削形成用いる溝切削工具RMの切り刃径を3mmとすれば、既述したようにR1.5の弧状溝の吸引用溝302が形成される。その後、ドリルD(例えば、φ5mm)を用いて、拡張凹所300kの底部に複数筋の底壁貫通孔300hを底面側凹所301hの開口範囲において穿孔形成する。この場合の底壁貫通孔300hの穿孔ポイントは、図11のB−B線拡大断面や図3におけるB方向矢視に示すように、吸引用溝302の交差ポイントを避けた吸引用溝302の底部である。そうすると、底壁貫通孔300hが溝経路に干渉する吸引用溝302は、底壁貫通孔300hと直接連通し、底壁貫通孔300hが干渉しない吸引用溝302は、底壁貫通孔300hに直接連通した吸引用溝302に交差することで、或いは、底壁貫通孔300hに直接連通した吸引用溝302に交差した吸引用溝302と交差することで、底壁貫通孔300hと連通する。こうして吸引用溝302が形成済みの金型基台300に、図2に示すように、金型トッププレート200を組み付けることで、図1に示す真空成形用金型100が得られる。なお、図11におけるB−B線拡大断面は、吸引用溝302と底壁貫通孔300hの位置関係を示しており、実際の溝径・孔径を反映したものではない。
図13は本実施形態の製造方法で得られた真空成形用金型100による真空成形の様子を示す説明図である。ポリウレタン等の樹脂製被成形材Wを真空成形するには、図示するように、板状の樹脂製被成形材Wを真空成形用金型100の上方にセットし、この状態で、被成形材表裏面を図示しないヒーターにて加熱する。加熱後、樹脂製被成形材Wを真空成形用金型100に載置し、真空吸引装置VMにて、真空成形用金型100を真空吸引する。これにより、真空成形用金型100の金型トッププレート200における拡張凹所300kが樹脂製被成形材Wで塞がれた領域のエアーが、金型トッププレート200の貫通孔202、金型基台300の吸引用溝302および底壁貫通孔300hを経て吸引される。よって、樹脂製被成形材Wは、金型トッププレート200の製品賦形用凹所200kにおける凹状金型型面200ksに倣って賦形され、最終製品Cwが得られる。そして、この最終製品Cwの意匠面、即ち凹状金型型面200ksに押し付けられた側の製品表面には、ショットブラストにて形成された模様が転写される。
以上説明した本実施形態の真空成形用金型100の製造方法では、金型基台300にセットした平板状金属プレート200pにおいて、金型基台300の拡張凹所300kに対向する対向プレート部位200tpを、拡張凹所300kの開口周縁の側から、部分的にプレスフォーミングシャフトSHにて逐次押圧して、対向プレート部位200tpを拡張凹所300kに倣って凹状に逐次的に陥没させる。この逐次的な陥没が拡張凹所300kの底面まで達するよう、プレスフォーミングシャフトSHによる部分的な逐次押圧をz軸座標を変えながら繰り返すことで、金型基台300の拡張凹所300kにおける拡張凹状金型型面300ksに倣ってダイレス成形により平板状金属プレート200pを賦形する。このため、ダイレス成形を経て得られた金型トッププレート200の製品賦形用凹所200kの賦形形状は、拡張凹状金型型面300ksに倣ったものとなるが、凹形状の深さが浅い箇所と深い箇所とでプレート厚みに均一さに欠ける。こうしたプレート厚みの不均一さは、図13に示す真空成形用金型を用いた最終製品としての樹脂製被成形材Wの表面の性状に影響を及ぼすが、本実施形態におけるダイレス成形に伴うプレート厚みの不均一さの程度は、最終製品としての樹脂製被成形材Wの表面性状の許容範囲内に収まる事が確認済みである。よって、本実施形態の真空成形用金型100の製造方法によれば、金型トッププレート200の製品賦形用凹所200kの凹状金型型面200ksを拡張凹状金型型面300ksに倣った金型型面とできるので、少なくとも凹状金型型面200ksの部をアルミ等の金属製の金型トッププレート200とした真空成形用金型100を得ることができる。そして、得られた真空成形用金型100は、耐衝撃性の高い凹状金型型面200ksを有することから、耐久性も向上する。この他、本実施形態の真空成形用金型100の製造方法によれば、高い再現性で金型トッププレート200の凹状金型型面200ksを賦形形成できる。
本実施形態の真空成形用金型100の製造方法では、ダイレス成形の実行後において、図10に示すように、金属製の金型トッププレート200の凹状金型型面200ksに、最終製品Cwに転写するブラスト模様を形成する。よって、本実施形態の真空成形用金型100の製造方法によれば、板状の樹脂製被成形材Wを真空成形して得られた最終製品Cwに、ブラスト模様を正確に転写できる。また、ブラスト模様の形成に代え梨地といった種々のシボ加工を行うこともできるので、同じ凹状金型型面200ksを有する金型トッププレート200を、異なる転写模様を有するよう、複数形成できる。よって、同じ最終製品Cwの真空成形に対応した真空成形用金型100において、異なる転写模様の凹状金型型面200ksを有する金型トッププレート200を使い分けることができるので、同じ最終製品Cwでありながら表面模様が異なる製品の真空成形に容易に対応できる。
本実施形態の真空成形用金型100の製造方法では、金型基台300における拡張凹状金型型面300ksに、金型トッププレート200の貫通孔202と連通する吸引用溝302を形成し、この吸引用溝302の形成済みの金型基台300の拡張凹所300kに、金型トッププレート200の製品賦形用凹所200kたる凸部200kt(図2参照)を入り込ませて真空成形用金型100とする。よって、本実施形態の真空成形用金型100の製造方法によれば、金型トッププレート200のダイレス成形に用いた金型基台300そのものを、真空成形用金型100の一部として用いることができる。
本実施形態の真空成形用方法では、上記した製造方法で製造した真空成形用金型100に樹脂製被成形材Wをセットして、真空成形用金型100における金属製の金型トッププレート200の製品賦形用凹所200kを樹脂製被成形材Wで塞ぐ。次いで、製品賦形用凹所200kと樹脂製被成形材Wとの間のエアーを、金型トッププレート200の貫通孔202、金型基台300の吸引用溝302および底壁貫通孔300hを経て吸引する。従って、本実施形態の真空成形用方法によれば、金型トッププレート200のダイレス成形による賦形に用いた金型基台300そのものを、板状の樹脂製被成形材Wの真空成形にも用いることができる。
次に、吸引用溝302の他の形態について説明する。図14は吸引用溝302を金型基台300の拡張凹状金型型面300ksにおいて一筋の連続溝として形成する概要を示す説明図、図15は吸引用溝302の形成の様子を拡張凹所300kを正面視する方向から見て概略的に説明図である。図示するように、この実施形態では、金型基台300の拡張凹状金型型面300ksに、エンドミル等の溝切削工具RMと多軸数値制御装置MC4を用いて、吸引用溝302を一筋の連続溝として形成する。多軸数値制御装置MC4は、溝切削工具RMの切削回転制御に加え、xyzの各軸で形成される切削空間において溝切削工具RMを多軸に駆動制御する。この場合、拡張凹所300kの3次元的数値データーは、既述したように構築済みであることから、多軸数値制御装置MC1は、この拡張凹所300kの3次元的数値データーに基づいて溝切削工具RMをその傾きを含めて多軸に駆動制御する。これと共に、多軸数値制御装置MC1は、溝切削工具RMの工具先端が拡張凹状金型型面300ksの型面に切削のために食い込んだ上で、溝切削工具RMを型面に対して法線方向となるように、姿勢制御する。
例えば、切削開始点におけるz軸値に対応するxy平面データーを拡張凹所300kの3次元的数値データーから抽出し、このxy平面データーに倣うよう溝切削工具RMを法線方向に姿勢制御した上で、xy平面データーに沿って、拡張凹状金型型面300ksの型面において駆動する。この工具駆動は、拡張凹所300kを平面視した状態では、拡張凹所300kのxy平面における開口形状に倣って駆動することになる。そして、傾向形状に倣ってほぼ一周すると、一周する手前において、z軸値を所定ピッチPsだけ変更しつつ、変更後のz軸値に対応するxy平面データーに倣った連続軌跡で溝切削工具RMを連続駆動制御する。こうした連続駆動制御を、z軸値が拡張凹状金型型面300ksの底面近傍まで達するまで継続し、底面に達した後は、溝切削工具RMを底面に対して法線方向に姿勢制御した上で、この底面においては、z軸値を固定した状態で、拡張凹状金型型面300ksの底面平面視形状に倣って溝切削工具RMを継続駆動する。これにより、吸引用溝302は、拡張凹状金型型面300ksにおける傾斜側壁面において、所定ピッチPsずつz軸方向の深度を変えつつ、拡張凹所300kの開口の側から当該凹所の底部の側に掛けて一筋の連続溝として螺旋状に形成される。また、拡張凹状金型型面300ksにおける傾斜側壁面と底面との繋部位においても、吸引用溝302は、一筋の連続溝として形成され、拡張凹状金型型面300ksにおける底面においては、xy軸平面において所定ピッチPsずつ工具軌跡形状が小さくなるように、一筋の連続溝として螺旋状に形成される。そして、この底面における加工終端部位において、吸引用溝302は、ドリルDにて加工される底壁貫通孔300hと連通する。よって、一筋の連続溝として形成された吸引用溝302は、拡張凹状金型型面300ksの底面のみ成らず、拡張凹状金型型面300ksにおける傾斜側壁面においても、金型トッププレート200における貫通孔202からの吸引孔として機能する。図14と図15に示した金型基台300を、既述した真空成形用金型100における金型基台に代えて用いても、既述した効果を奏することができる。
本発明は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、或いは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
上記した実施形態の真空成形用金型100の製造方法では、金型トッププレート200のダイレス成形に用いた金型基台300そのものを真空成形用金型100の一部として用いたが、金型基台300を用いて賦形した金型トッププレート200を、既存の真空成形用金型のトッププレートとして用いるようにしてもよい。具体的には、特許文献1で提案された真空成形用金型における金型型面側のシート状部材に代えて、上記した実施形態の真空成形用金型100の製造方法で得た金型トッププレート200を用いるようにしてもよい。
上記した実施形態の真空成形用金型100の製造方法では、金型トッププレート200のダイレス成形および樹脂製被成形材Wの真空成形に、同じ金型基台300を用いたが、ダイレス成形用の金型基台300と、樹脂製被成形材Wの真空成形用の金型基台300とで使い分けてもよい。
上記した実施形態では、金型基台300における吸引用溝302の形成(図11−12、図14−15)に当たり、溝切削工具RMを多軸制御したが、マスキングとエッチング液を併用したアルミエッチング手法にて、多列の交差状の溝や一筋の連続溝として形成しても良い。
100…真空成形用金型
200…金型トッププレート
200k…製品賦形用凹所
200p…平板状金属プレート
200pk…凹状賦形部
200ks…凹状金型型面
200kt…凸部
200pp…金型トッププレート前駆品
200sp…内壁細部
200tp…対向プレート部位
201…ネジ貫通孔
202…貫通孔
300…金型基台
300B…基台ブロック
300h…底壁貫通孔
300k…拡張凹所
300s…シール材
300ks…拡張凹状金型型面
300sp…内壁細部
301h…底面側凹所
302…吸引用溝
350…プレート押圧蓋
350k…開口壁
N…ネジ部材
M…切削工具
D…ドリル
W…樹脂製被成形材
SH…プレスフォーミングシャフト
VM…真空吸引装置
LM…レーザー発信装置
SM…ショットブラスト装置
RM…溝切削工具
Nh…雌ネジ孔
Sn…噴射ノズル
Ls…レーザー照射ガン
Cw…最終製品
MC1…多軸数値制御装置
MC2…多軸数値制御装置
MC3…多軸数値制御装置
MC4…多軸数値制御装置

Claims (6)

  1. 板状の樹脂製被成形材の真空成形に用いる真空成形用金型の製造方法であって、
    前記樹脂製被成形材を製品形状に賦形する凹状金型型面を有する凹状賦形部を備え、該凹状金型型面の領域において複数の貫通孔を有する金属プレートを準備する工程(1)と、
    該金属プレートの厚みに相当する厚み相当分だけ前記凹状金型型面より拡張した拡張凹状金型型面が形成された拡張凹状賦形部を有する金型基台を準備する工程(2)とを備え、
    前記工程(1)では、
    前記工程(2)で準備した前記金型基台に平板状金属プレートをセットし、前記金型基台における前記拡張凹状賦形部に対向する前記平板状金属プレートの対向プレート部位が前記拡張凹状賦形部に倣って凹状に陥没するように、前記対向プレート部位を部分的に逐次押圧するダイレス成形を行って、前記凹状金型型面を有する前記凹状賦形部を形成し、
    該ダイレス成形を受けた形成された前記凹状賦形部に前記貫通孔を形成する、
    真空成形用金型の製造方法。
  2. 前記工程(1)では、前記ダイレス成形の実行後において、前記金属プレートの前記凹状金型型面に、前記樹脂製被成形材に転写する模様を形成する、請求項1に記載の真空成形用金型の製造方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の真空成形用金型の製造方法であって、
    前記工程(2)で準備した前記金型基台における前記拡張凹状金型型面に、前記工程(1)で準備した前記金属プレートの前記貫通孔と連通する吸引用溝を形成し、
    該吸引用溝の形成済みの前記金型基台の前記拡張凹状賦形部に、前記工程(1)で準備した前記金属プレートの前記凹状賦形部を入り込ませる、真空成形用金型の製造方法。
  4. 前記吸引用溝は、前記拡張凹状賦形部の開口の側から前記拡張凹状賦形部の底部の側に掛けて一筋の連続溝として形成されると共に、前記開口の側から前記底部の側に向かっては、前記一筋の連続溝が所定ピッチで前記拡張凹状金型型面の型面に沿って螺旋状に延びるように形成されている請求項3に記載の真空成形用金型の製造方法。
  5. 板状の樹脂製被成形材の真空成形に用いる真空成形用金型であって、
    前記樹脂製被成形材を製品形状に賦形する凹状金型型面が形成された凹状賦形部を備え、該凹状金型型面の領域において複数の貫通孔を有する金属プレートと、
    該金属プレートの厚みに相当する厚み相当分だけ前記凹状金型型面より拡張した拡張凹状金型型面が形成された拡張凹状賦形部を有する金型基台とを備え、
    前記金属プレートは、
    前記金型基台にセットされた平板状金属プレートに対して、前記金型基台における前記拡張凹状賦形部に対向する前記平板状金属プレートの対向プレート部位が前記拡張凹状賦形部に倣って凹状に陥没するように、前記対向プレート部位を部分的に逐次押圧するダイレス成形がなされて、前記凹状金型型面を有する前記凹状賦形部が形成され、
    該ダイレス成形を受けた形成された前記凹状賦形部に前記貫通孔を形成され、
    前記金型基台は、
    前記拡張凹状金型型面に、前記金属プレートに形成された前記貫通孔と連通する吸引用溝が形成され、
    該吸引用溝の形成済みの前記拡張凹状賦形部に、貫通孔形成済みの前記金属プレートの前記凹状賦形部を入り込ませて、前記凹状賦形部を除く領域の前記金属プレートを前記拡張凹状賦形部の周囲領域に気密に押圧させている、真空成形用金型。
  6. 板状の樹脂製被成形材の真空成形方法であって、
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の製造方法で製造した真空成形用金型を用意し、
    該用意した真空成形用金型に前記樹脂製被成形材をセットして、前記真空成形用金型における前記金属プレートの前記凹状賦形部を前記樹脂製被成形材で塞ぎ、
    前記凹状賦形部と前記樹脂製被成形材との間のエアーを、前記貫通孔を経て吸引する、真空成形方法。
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