JP2015147338A - 真空成形用金型とその製造方法および真空成形方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】凹状金型型面の部位を金属プレートとして、凹状金型型面の耐衝撃性の向上を図る。
【解決手段】真空成形用金型100は、金型トッププレート200と、金型基台300とを備える。金型トッププレート200は、平板状の金属製プレートの賦形成形品であり、製品賦形用凹所200kを備え、当該凹所の内周側壁および内周底壁を凹状金型型面200ksとする。金型基台300は、拡張凹所300kを備え、当該凹所の内周側壁および内周底壁を拡張凹状金型型面300ksとする。拡張凹状金型型面300ksは、金型トッププレート200の厚みに相当する厚み相当分だけ凹状金型型面200ksより拡張した金型型面である。この金型基台300を用いて平板状金属プレート200pを液圧対向成形し、その後、金型基台300の拡張凹所300kに凹状賦形部200pkが入り込んだ状態で、凹状金型型面200ksをダイレス成形する。
【選択図】図8

Description

本発明は、真空成形用金型とその製造方法および真空成形方法の製造方法に関する。
真空成形は、板状の樹脂製被成形材の表面に梨地等の模様を金型の凹状金型型面から正確に転写した上で、樹脂製被成形材を製品形状に賦形する。このため、ドアトリム等の車両用内装材の製造等に多用されており、細粒状の金属粉を熱硬化性樹脂に配合して硬化させた真空成形用金型が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2009−172786号公報
上記の特許文献1で提案された真空成形用金型は、樹脂硬化材であることから、凹状金型型面の耐衝撃性に欠ける。耐衝撃性の向上には、真空成形用金型の少なくとも凹状金型型面の部位を金属プレートとすることが有益である。金属プレートの凹状成形は、凸状金型(雄型)と凹状金型(雌型)とによる押圧プレス成形や、金属プレートを部分的に逐次押圧して凹形状に賦形するダイレス成形にて達成できる。ところが、押圧プレス成形は、雄雌の両金型を必要とするため、装置の大型化や両金型製造の上での工数増、コスト増加を招き、現実的な解決策ではない。また、ダイレス成形では、凹形状の深さが浅い箇所と深い箇所とでプレート厚みが不略均一となって強度不足を招きやすいの、望ましくない。よって、現状では、凹状金型型面の部位を金属プレートとすることができず、耐衝撃性の向上が進まない。こうしたことから、少なくとも凹状金型型面の部位を金属プレートとできる真空成形用金型の新たな製造方法が要請されるに到った。この他、少なくとも凹状金型型面の部位を金属プレートとした真空成形用金型の製造工程の簡略化や低コスト化を可能とすることも要請されている。
上記した課題の少なくとも一部を達成するために、本発明は、以下の形態として実施することができる。
(1)本発明の一形態によれば、真空成形用金型の製造方法が提供される。この真空成形用金型の製造方法は、板状の樹脂製被成形材の真空成形に用いる真空成形用金型の製造方法であって、前記樹脂製被成形材を製品形状に賦形する凹状金型型面が形成された凹状賦形部を備え、該凹状金型型面の領域において複数の貫通孔を有する金属プレートを準備する工程(1)と、該金属プレートの厚みに相当する厚み相当分だけ前記凹状金型型面より拡張した拡張凹状金型型面が形成された拡張凹状賦形部を有する金型基台を準備する工程(2)とを備える。そして、前記工程(1)では、前記工程(2)で準備した前記金型基台をパンチとして前記拡張凹状賦形部を平板状の前記金属プレートで閉塞し、該閉塞された前記金型基台たる前記パンチを、液体を貯留した液圧室を有するダイの前記液圧室に前記平板状の金属プレートと共に押し込んで、前記金属プレートを前記拡張凹状金型型面に倣って賦形する液圧対向成形を行い、該液圧対向成形を受けた前記金属プレートを、前記液圧対向成形により賦形された凹状賦形部が前記工程(2)で準備した前記金型基台の前記拡張凹状賦形部に入り込むように前記金型基台にセットし、該セット済みの前記金属プレートにおける前記凹状賦形部を内壁面の側から部分的に逐次押圧するダイレス成形を行って、前記凹状賦形部の内壁面を前記凹状金型型面とし、該ダイレス成形を受けた前記金属プレートにおける前記凹状賦形部に前記貫通孔を形成する。
この形態の真空成形用金型の製造方法は、金型基台の拡張凹状金型型面に倣って液圧対向成形により金属プレートを賦形する。このため、金属プレートは、液圧室の液体から凹状賦形部の各所で略均一な液圧を受けて賦形する。そして、この賦形の際にはプレート厚は略均一のままであり、凹状賦形部の賦形形状は、金型基台の拡張凹状金型型面に倣ったものとなる。この形態の真空成形用金型の製造方法は、液圧対向成形による金属プレートの賦形に続き、その賦形済み金属プレートを、凹状賦形部が金型基台の拡張凹状賦形部に入り込んだ状態で、ダイレス成形により、凹状賦形部を内壁面の側から部分的に逐次押圧する。よって、この形態の真空成形用金型の製造方法によれば、プレート厚を略均一に維持したまま、金属プレートの凹状賦形部の内壁面を拡張凹状金型型面に正確に倣った凹状金型型面とできるので、少なくとも凹状金型型面の部を金属プレートとした真空成形用金型を得ることができる。そして、得られた真空成形用金型では、凹状金型型面の耐衝撃性が高まる。また、高い再現性で金属プレートの凹状金型型面を賦形形成できる。
(2)上記した形態の真空成形用金型の製造方法において、前記工程(1)では、前記ダイレス成形の実行後において、前記金属プレートの前記凹状金型型面に、前記樹脂製被成形材に転写する模様を形成するようにできる。こうすれば、板状の樹脂製被成形材を真空成形して得られた製品に、模様を転写できる。また、異なる模様の形成も可能であることから、同じ製品形状の真空成形に対応した真空成形用金型において、異なる模様の凹状金型型面を有する金属プレートを使い分けることができるので、同じ製品形状でありながら表面模様が異なる製品の真空成形に容易に対応できる。
(3)上記したいずれかの形態の真空成形用金型の製造方法において、前記工程(2)で準備した前記金型基台における前記拡張凹状金型型面に、前記工程(1)で準備した前記金属プレートの前記貫通孔と連通する吸引用溝を形成し、該吸引用溝の形成済みの前記金型基台の前記拡張凹状賦形部に、前記工程(1)で準備した前記金属プレートの前記凹状賦形部を入り込ませるようにできる。こうすれば、工程(2)で準備した金型基台そのものを、真空成形用金型の一部として用いることができる。
(4)本発明の他の形態によれば、真空成形用金型が提供される。この真空成形用金型は、板状の樹脂製被成形材の真空成形に用いる真空成形用金型であって、前記樹脂製被成形材を製品形状に賦形する凹状金型型面が形成された凹状賦形部を備え、該凹状金型型面の領域において複数の貫通孔を有する金属プレートと、該金属プレートの厚みに相当する厚み相当分だけ前記凹状金型型面より拡張した拡張凹状金型型面が形成された拡張凹状賦形部を有する金型基台とを備える。そして、前記金属プレートは、前記金型基台をパンチとして前記拡張凹状賦形部を平板状の前記金属プレートで閉塞し、該閉塞された前記金型基台たる前記パンチを、液体を貯留した液圧室を有するダイの前記液圧室に前記平板状の金属プレートと共に押し込んで、前記金属プレートを前記拡張凹状金型型面に倣って賦形する液圧対向成形を受けた後に、該液圧対向成形により賦形された凹状賦形部が前記金型基台の前記拡張凹状賦形部に入り込むように前記金型基台にセットされ、該セット済みの前記金属プレートにおける前記凹状賦形部を内壁面の側から部分的に逐次押圧するダイレス成形を受けて、前記凹状賦形部の内壁面が前記凹状金型型面とされ、該ダイレス成形を受けた後に、前記凹状賦形部に前記貫通孔が形成される。また、前記金型基台は、前記拡張凹状金型型面に、前記金属プレートに形成された前記貫通孔と連通する吸引用溝が形成され、該吸引用溝の形成済みの前記拡張凹状賦形部に、貫通孔形成済みの前記金属プレートの前記凹状賦形部を入り込ませている。
この形態の真空成形用金型の有する金属プレートは、金型基台の拡張凹状金型型面に倣った液圧対向成形を受けて賦形し、その際には、液圧室の液体から凹状賦形部の各所で略均一な液圧を受けることから、プレート厚は略均一のままであり、凹状賦形部の賦形形状は、金型基台の拡張凹状金型型面に倣ったものとなる。この形態の真空成形用金型の金属プレートは、液圧対向成形による賦形に続き、賦形済み凹状賦形部が金型基台の拡張凹状賦形部に入り込んだ状態でダイレス成形を受けて、凹状賦形部は内壁面の側から部分的に逐次押圧される。よって、この形態の真空成形用金型によれば、プレート厚を略均一に維持したまま、金属プレートの凹状賦形部の内壁面を拡張凹状金型型面に正確に倣った凹状金型型面とできるので、少なくとも凹状金型型面の部を金属プレートとでき、凹状金型型面の耐衝撃性が高まる。また、この形態の真空成形用金型によれば、金属プレートの液圧対向成形による賦形やダイレス成形による賦形に用いた金型基台そのものを、真空成形用金型の一パーツとして転用できる。
(5)本発明のまた別の形態によれば、真空成形方法が提供される。この真空成形方法は、板状の樹脂製被成形材の真空成形方法であって、上記したいずれかの形態の製造方法で製造した真空成形用金型を用意し、該用意した真空成形用金型に前記樹脂製被成形材をセットして、前記真空成形用金型における前記金属プレートの前記凹状賦形部を前記樹脂製被成形材で塞ぎ、前記凹状賦形部と前記樹脂製被成形材との間のエアーを、前記貫通孔を経て吸引する。この形態の真空成形方法によれば、金属プレートの液圧対向成形による賦形やダイレス成形による賦形に用いた金型基台そのものを、板状の樹脂製被成形材の真空成形にも用いることができる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、真空成形用金型の製造装置や、製造装置の制御方法等の形態で実現することができる。
本発明の一実施形態としての真空成形用金型100の概略斜視図である。 真空成形用金型100を分解して斜視すると共に一部を拡大して示す説明図である。 真空成形用金型100をyz平面で断面視すると共に一部を拡大して示す説明図である。 本実施形態の金型製造方法の製造手順を示す説明図である。 本実施形態の金型製造方法における第1手順の概要を示す説明図である。 本実施形態の金型製造方法の第2手順における第1ステップの概要を示す説明図である。 第2手順における第2ステップの概要を示す説明図である。 第2手順における第3ステップの概要を示す説明図である。 第2手順における第4ステップの概要を示す説明図である。 本実施形態の金型製造方法における第3手順の概要を示す説明図である。 本実施形態の金型製造方法における第4手順の概要を示す説明図である。 本実施形態の金型製造方法における第5手順の概要を示す説明図である。 本実施形態の金型製造方法における第6手順の概要を示す説明図である。 第6手順における吸引用溝302と底壁貫通孔300hの形成の様子を示す説明図である。 本実施形態の製造方法で得られた真空成形用金型100による真空成形の様子を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づき説明する。図1は本発明の一実施形態としての真空成形用金型100の概略斜視図、図2は真空成形用金型100を分解して斜視すると共に一部を拡大して示す説明図、図3は真空成形用金型100をyz平面で断面視すると共に一部を拡大して示す説明図である。
図示するように、真空成形用金型100は、板状の樹脂製被成形材(図示略)の真空成形に用いられる金型であり、金型トッププレート200と、金型基台300とを備える。金型トッププレート200は、アルミ、ステンレス、銅等の金属製プレートを後述するように賦形して得られた賦形成形品であり、製品賦形用凹所200kを備え、当該凹所の内周側壁および内周底壁を凹状金型型面200ksとする。製品賦形用凹所200kの外壁は、金型トッププレート200から下方(−z方向)に突出した凸部200ktを形成する。この場合、凸部200ktの外壁面は、金型トッププレート200の厚みに相当する厚み相当分だけ製品賦形用凹所200kより拡張している。凹状金型型面200ksは、樹脂製被成形材を製品形状に賦形する金型面である。この凹状金型型面200ksを有する製品賦形用凹所200kのxyzの3次元的な数値データーは、最終製品たる真空成形品の3次元的な数値データーに符合して構築済みである。金型トッププレート200は、複数の貫通孔202を有する。この貫通孔202は、図2の内壁細部200spをB方向から正面視して拡大して示すように、凹状金型型面200ksの全域に亘って、多列に形成されている。貫通孔202は、板状の樹脂製被成形材の真空成形の際に、真空吸引孔として機能する。金型トッププレート200の製造手順や、樹脂製被成形材の真空成形については後述する。
金型基台300は、亜鉛合金製或いはアルミ製であって、拡張凹所300kを備え、当該凹所の内周側壁および内周底壁を拡張凹状金型型面300ksとする。拡張凹状金型型面300ksは、金型トッププレート200の厚みに相当する厚み相当分だけ凹状金型型面200ksより拡張した金型型面である。よって、拡張凹所300kには、金型トッププレート200の凸部200ktが拡張凹状金型型面300ksに接触するようにして入り込み、図1に示す真空成形用金型100が得られる。上記の拡張凹状金型型面300ksを有する拡張凹所300kのxyzの3次元的な数値データーにあっても、最終製品たる真空成形品の3次元的な数値データー、即ち製品賦形用凹所200kの3次元的な数値データーに金型トッププレート200の厚みを加味して構築済みである。
この他、金型基台300は、複数筋の吸引用溝302と、複数筋の底壁貫通孔300hと、底面側凹所301hとを有する。吸引用溝302は、図2の内壁細部300spをA−A線で断面視して拡大して示すように、拡張凹状金型型面300ksの全域に亘って、基台上面から拡張凹状金型型面300ksの内周底壁に掛けて多列に延びて形成されている。吸引用溝302は、拡張凹状金型型面300ksの内周側壁および内周底壁において交差するよう形成されている。複数筋の底壁貫通孔300hは、底面側凹所301hと重なる領域において、吸引用溝302の交差ポイントを避けて吸引用溝302と連通するよう穿孔形成されている。よって、吸引用溝302は、底壁貫通孔300hと直接連通し、或いは底壁貫通孔300hに直接連通した吸引用溝302を介して底壁貫通孔300hと連通する。また、吸引用溝302は、図3の内壁細部200spのA−A線断面図やB方向矢視拡大図に示すように、金型トッププレート200の貫通孔202と、吸引用溝302の交差ポイントで連通する。底面側凹所301hは、複数筋の底壁貫通孔300hと連通し、後述の真空吸引装置VMの吸引孔と繋がる。そして、金型トッププレート200の凸部200ktが金型基台300の拡張凹状金型型面300ksに入り込んだ完成品としての真空成形用金型100は、シール材300sにて、金型トッププレート200と金型基台300との間を気密にシールする。これにより、金型基台300の吸引用溝302は、拡張凹所300kの開口外縁領域において、シール材300sにて気密にシールされる。上記した吸引用溝302と底壁貫通孔300hおよび底面側凹所301hは、板状の樹脂製被成形材の真空成形の際に、貫通孔202と共に真空吸引孔として機能する。本実施形態では、貫通孔202をφ0.2〜0.5mmとし、吸引用溝302をR1.5程度の弧状溝とし、両者を10mmピッチで形成した。貫通孔径やピッチ等については、真空吸引孔としての機能が確保されれば、上記以外の寸法スペックとできる。金型基台300の製造手順や、樹脂製被成形材の真空成形については後述する。
次に、真空成形用金型100の製造手順について説明する。図4は本実施形態の金型製造方法の製造手順を示す説明図、図5は本実施形態の金型製造方法における第1手順の概要を示す説明図である。この第1手順では、図示するように、金型基台300を作製する。基台作製に当たっては、金型基台300の外郭と同じ外郭の基台ブロック300Bを、既述した合金プレートやアルミプレートからのカッティング、鋳造等にて準備する。次いで、ボールエンドミル等の切削工具Mと多軸数値制御装置MC1とを用いて、基台ブロック300Bに拡張凹所300kを形成する。多軸数値制御装置MC1は、切削工具Mの切削回転制御に加え、xyzの各軸で形成される切削空間において切削工具Mをその傾きを含めて多軸に駆動制御する。この場合、拡張凹所300kの3次元的数値データーは、既述したように構築済みであることから、多軸数値制御装置MC1は、この拡張凹所300kの3次元的数値データーに基づいて切削工具Mを駆動制御する。
例えば、あるz軸値におけるxy平面データーを拡張凹所300kの3次元的数値データーから抽出し、このxy平面データーの外縁を倣うよう切削工具Mを駆動した後に、xy平面データーの外縁で囲まれた領域においても切削工具Mを駆動する。こうした工具駆動を、拡張凹所300kの3次元的数値データーにおけるz軸値を変えながら行うことで、基台ブロック300Bには、金型トッププレート200の厚みに相当する厚み相当分だけ凹状金型型面200ksより拡張した拡張凹状金型型面300ksを有する拡張凹所300kが形成されて、金型基台300が得られる。これにより、金型基台300の準備が完了する。多軸数値制御装置MC1は、拡張凹所300kの3次元的数値データーに基づいて、切削半径の異なる切削工具の交換も行う。こうすることで、拡張凹状金型型面300ksの内周側壁と内周底壁の繋ぎ箇所を、最終製品の3次元的な数値データーに金型トッププレート200の厚みを加味して反映させた種々の形状とできる。なお、拡張凹所300kの形成前の基台ブロック300Bは、その底面に底面側凹所301hが形成済みであってもよい。また、この底面側凹所301hを、拡張凹所300kの形成の際に形成したり、後述の底壁貫通孔300hの形成の際に形成してもよい。
図6は本実施形態の金型製造方法の第2手順における第1ステップの概要を示す説明図、図7は第2手順における第2ステップの概要を示す説明図、図8は第2手順における第3ステップの概要を示す説明図、図9は第2手順における第4ステップの概要を示す説明図である。これらの図に示すように、第2手順では、準備済みの金型基台300をパンチとして用いる液圧対向成形を行う。つまり、図6に示すように、第1ステップでは、まず、金型基台300をパンチとしてパンチシャフトPsの先端に固定する。次いで、金型基台300を、切削オイル等の液体Lpを貯留した液圧室Lrを有するダイDLに対向させると共に、平板状金属プレート200pを液圧室Lrを塞ぐようにセットする。その後、金型基台300を、これを取り囲むパンチ周壁Peとその先端のワーク押圧部Phと共に降下させて、拡張凹所300kの拡張凹状金型型面300ksを平板状金属プレート200pで閉塞する。パンチ周壁Peとワーク押圧部Phは、金型基台300の降下に伴う液圧対向成形の際に、平板状金属プレート200pの滑りを起こしつつ、液体Lpを封止するよう、平板状金属プレート200pを押圧する。
上記した第1ステップに続く第2ステップでは、図7に示すように、平板状金属プレート200pにて拡張凹所300kの拡張凹状金型型面300ksが閉塞された金型基台300たるパンチを、液圧室Lrに平板状金属プレート200pと共に押し込む。これにより、平板状金属プレート200pは、液圧対向成形に処されることになり、液体Lpと接触している各部位において液圧室Lrの液体Lpから略均一な液圧を受けて、拡張凹所300kの拡張凹状金型型面300ksに倣うよう賦形を始める。平板状金属プレート200pのプレート周縁200peは、平板状金属プレート200pの賦形の進行に伴って、液圧室Lrの側に引き込まれる。この際、液圧室Lrにおける液体Lpの液圧は、リリーフ機能付き制御バルブ機構Vにて、既存の液圧対向成形プロセスと同様に制御され、パンチ周壁Peとワーク押圧部Phの押圧力についても図示しない制御装置にて調整される。平板状金属プレート200pの上記した賦形により、拡張凹状金型型面300ksと平板状金属プレート200pの賦形部位との間のエアーは圧縮される。なお、平板状金属プレート200p或いは金型基台300に、真空成形を経た最終製品に支障を来さない程度の小径のエアー抜き孔を形成し、エアー抜きを行うようにしてもよい。
上記した第2ステップに続く第3ステップでは、図8に示すように、金型基台300たるパンチの液圧室Lrへの押し込みが継続され、この間において、平板状金属プレート200pは、液圧対向成形を受け、拡張凹所300kの拡張凹状金型型面300ksにより一層と倣って賦形する。本実施形態では、平板状金属プレート200pが拡張凹状金型型面300ksの内周底壁に倣うよう賦形するまで、金型基台300たるパンチの押し込みによる液圧対向成形を継続した。よって、平板状金属プレート200pは、拡張凹状金型型面300ksの内周側壁と内周底壁の繋ぎ箇所を除いて、拡張凹状金型型面300ksに倣って賦形する。この際にあっても、既述したように、液体Lpの液圧制御と押圧力調整がなされる。
第2手順の最終ステップたる第4ステップでは、図9に示すように、金型基台300とパンチ周壁Peおよびワーク押圧部Phを液圧室Lrから退避させ、液圧室Lrの液体Lpの液圧を解除する。これにより、拡張凹状金型型面300ksに倣って平板状金属プレート200pが賦形した金型トッププレート前駆品200ppが得られ、この金型トッププレート前駆品200ppは、液圧室Lrから取り外される。取り外し後において、金型トッププレート前駆品200ppの周縁のプレート周縁200peを切断除去することで、金型トッププレート前駆品200ppは、拡張凹状金型型面300ksに液圧対向成形により倣って凹状に賦形した凹状賦形部200pkを有することになる。
図10は本実施形態の金型製造方法における第3手順の概要を示す説明図である。この第3手順では、拡張凹所300kを作成済みの金型基台300を用いる。つまり、図示するように、金型トッププレート前駆品200ppを、図6〜図9の液圧対向成形により賦形された凹状賦形部200pkが金型基台300の拡張凹所300kに入り込むように金型基台300にセットする。次いで、プレスフォーミングシャフトSHと多軸数値制御装置MC2とを用いて、金型トッププレート前駆品200ppをダイレス成形する。つまり、金型基台300にセット済みの金型トッププレート前駆品200ppにおける凹状賦形部200pkを内壁面の側から部分的にプレスフォーミングシャフトSHにて逐次押圧して、金型トッププレート前駆品200ppをダイレス成形に処する。これにより、凹状賦形部200pkは、金型基台300における拡張凹状金型型面300ksの内周側壁と内周底壁の繋ぎ箇所を含め拡張凹状金型型面300ksの総ての領域で当該金型面に倣うことになり、凹状金型型面200ksを有する製品賦形用凹所200kとなる。
多軸数値制御装置MC2は、xyzの各軸で形成される押圧空間においてプレスフォーミングシャフトSHをその傾きを含めて多軸に駆動制御する。この場合、製品賦形用凹所200kの3次元的数値データーは、既述したように構築済みであることから、多軸数値制御装置MC2は、この製品賦形用凹所200kの3次元的数値データーに基づいてプレスフォーミングシャフトSHを駆動制御しつつ、プレスフォーミングシャフトSHで凹状賦形部200pkの内壁面を押圧する。例えば、あるz軸値におけるxy平面データーを製品賦形用凹所200kの3次元的数値データーから抽出し、このxy平面データーの外縁を倣うようプレスフォーミングシャフトSHを駆動して押圧する。こうしたシャフト駆動を、製品賦形用凹所200kの3次元的数値データーにおけるz軸値を変えながら行うことで、凹状賦形部200pkは、金型基台300における拡張凹状金型型面300ksに倣った凹状金型型面200ksを有する製品賦形用凹所200kに変遷する。
図11は本実施形態の金型製造方法における第4手順の概要を示す説明図である。この第4手順では、貫通孔202を形成する。図示するように、金型基台300から取り外した金型トッププレート前駆品200ppの製品賦形用凹所200kの各所に、レーザー照射ガンLsと多軸数値制御装置MC3とレーザー発信装置LMを用いて貫通孔202を形成する。レーザー発信装置LMのレーザー出力は、φ0.2〜0.5mmの貫通孔202が穿孔されるよう、調整される。多軸数値制御装置MC3は、レーザー照射ガンLsをその傾きを含めて多軸に移動制御し、レーザー発信装置LMは、多軸数値制御装置MC3により停止制御されたレーザー照射ガンLsからレーザービームを照射する。この場合、製品賦形用凹所200kの3次元的数値データーは、既述したように構築済みであることから、多軸数値制御装置MC3は、この製品賦形用凹所200kの3次元的数値データーに基づいたレーザー照射ガンLsの移動制御、停止制御を行う。この第4手順による貫通孔形成を経て、金型トッププレート200が得られる。
図12は本実施形態の金型製造方法における第5手順の概要を示す説明図である。この第5手順では、凹状金型型面200ksの表面処理を行う。図示するように、金型トッププレート200の製品賦形用凹所200kにおける凹状金型型面200ksに、噴射ノズルSnとショットブラスト装置SMを用いて、細粒状の鋼球や砂等を吹き付け、凹状金型型面200ksの表面に、真空成形最終製品に転写する模様を形成する。ショットブラスト範囲は、凹状金型型面200ksを含む範囲であればよい。また、第5手順の表面処理は、ショットブラストに代え、梨地等の他の模様形成処理としてもよい。この他、第5手順の表面処理は、第4手順の貫通孔形成の前に行ってもよい。後述の最終製品Cwの意匠面に模様が不要であれば、第5手順は省略してもよい。
図13は本実施形態の金型製造方法における第6手順の概要を示す説明図、図14は第6手順における吸引用溝302と底壁貫通孔300hの形成の様子を示す説明図である。この第6手順では、拡張凹状金型型面300ksに吸引用溝302を形成する。図示するように、金型基台300の拡張凹状金型型面300ksに、エンドミル等の溝切削工具RMと多軸数値制御装置MC4を用いて、吸引用溝302を筋状に交差して形成する。多軸数値制御装置MC4は、溝切削工具RMの切削回転制御に加え、xyzの各軸で形成される切削空間において溝切削工具RMを多軸に駆動制御する。この場合、拡張凹所300kの3次元的数値データーは、既述したように構築済みであることから、多軸数値制御装置MC1は、この拡張凹所300kの3次元的数値データーに基づいて溝切削工具RMをその傾きを含めて多軸に駆動制御する。
例えば、あるy軸値におけるxz平面データーを拡張凹所300kの3次元的数値データーから抽出し、このxz平面データーの外縁を倣うよう溝切削工具RMを駆動した後に、異なるy軸値におけるxz平面データーの外縁を倣うよう溝切削工具RMを駆動する。こうした工具駆動を、拡張凹所300kの3次元的数値データーにおけるy軸値を変えながら行うことで、基台ブロック300Bの拡張凹所300kには、y軸方向に沿った吸引用溝302が複数筋形成される。x軸についてもその値を変えながらyz平面データーの外縁を倣うよう溝切削工具RMを駆動することで、基台ブロック300Bの拡張凹所300kには、x軸方向に沿った吸引用溝302が複数筋形成され、これら吸引用溝302は、図14に示すように、交差する。本実施形態では、複数筋の吸引用溝302を10mmピッチで交差形成した。吸引用溝302の切削形成用いる溝切削工具RMの切り刃径を3mmとすれば、既述したようにR1.5の弧状溝の吸引用溝302が形成される。その後、ドリルD(例えば、φ5mm)を用いて、拡張凹所300kの底部に複数筋の底壁貫通孔300hを底面側凹所301hの開口範囲において穿孔形成する。この場合の底壁貫通孔300hの穿孔ポイントは、図13のB−B線拡大断面や図3におけるB方向矢視に示すように、吸引用溝302の交差ポイントを避けた吸引用溝302の底部である。そうすると、底壁貫通孔300hが溝経路に干渉する吸引用溝302は、底壁貫通孔300hと直接連通し、底壁貫通孔300hが干渉しない吸引用溝302は、底壁貫通孔300hに直接連通した吸引用溝302に交差することで、或いは、底壁貫通孔300hに直接連通した吸引用溝302に交差した吸引用溝302と交差することで、底壁貫通孔300hと連通する。こうして吸引用溝302が形成済みの金型基台300に、図2に示すように、金型トッププレート200を組み付けることで、図1に示す真空成形用金型100が得られる。なお、図13におけるB−B線拡大断面は、吸引用溝302と底壁貫通孔300hの位置関係を示しており、実際の溝径・孔径を反映したものではない。
図15は本実施形態の製造方法で得られた真空成形用金型100による真空成形の様子を示す説明図である。ポリウレタン等の樹脂製被成形材Wを真空成形するには、図示するように、板状の樹脂製被成形材Wを真空成形用金型100の上方にセットし、この状態で、被成形材表裏面を図示しないヒーターにて加熱する。加熱後、樹脂製被成形材Wを真空成形用金型100に載置し、真空吸引装置VMにて、真空成形用金型100を真空吸引する。これにより、真空成形用金型100の金型トッププレート200における拡張凹所300kが樹脂製被成形材Wで塞がれた領域のエアーが、金型トッププレート200の貫通孔202、金型基台300の吸引用溝302および底壁貫通孔300hを経て吸引される。よって、樹脂製被成形材Wは、金型トッププレート200の製品賦形用凹所200kにおける凹状金型型面200ksに倣って賦形され、最終製品Cwが得られる。そして、この最終製品Cwの意匠面、即ち凹状金型型面200ksに押し付けられた側の製品表面には、ショットブラストにて形成された模様が転写される。
以上説明した本実施形態の真空成形用金型100の製造方法では、図6〜図9に示すように、金型基台300の拡張凹状金型型面300ksに倣って液圧対向成形により平板状金属プレート200pを賦形する。このため、本実施形態の真空成形用金型100の製造方法では、平板状金属プレート200pを、液圧室Lrの液体Lpから凹状賦形部200pkの各所で略均一な液圧を受けて賦形でき(図7、図8参照)、この賦形の際にはプレート厚を略均一のままとする。こうしたことから、本実施形態の真空成形用金型100の製造方法では、凹状賦形部200pkを、プレート厚が略均一のままの賦形した上で、その賦形形状を金型基台300の拡張凹状金型型面300ksに倣ったものとできる。これに加え、本実施形態の真空成形用金型100の製造方法では、液圧対向成形によりプレート厚が略均一のままで賦形した凹状賦形部200pkが金型基台300の拡張凹所300kに入り込んだ状態で、図10に示すように、ダイレス成形により、この凹状賦形部200pkを内壁面の側から部分的に逐次押圧する。よって、本実施形態の真空成形用金型100の製造方法によれば、プレート厚を略均一に維持したまま、金型トッププレート200の凹状賦形部200pkの内壁面を拡張凹状金型型面300ksに正確に倣った凹状金型型面200ksとできるので、少なくとも凹状金型型面200ksの部をアルミ等の金属製の金型トッププレート200とした真空成形用金型100を得ることができる。そして、得られた真空成形用金型100は、耐衝撃性の高い凹状金型型面200ksを有することから、耐久性も向上する。この他、本実施形態の真空成形用金型100の製造方法によれば、高い再現性で金型トッププレート200の凹状金型型面200ksを賦形形成できる。
本実施形態の真空成形用金型100の製造方法では、ダイレス成形の実行後において、図12に示すように、金属製の金型トッププレート200の凹状金型型面200ksに、最終製品Cwに転写するブラスト模様を形成する。よって、本実施形態の真空成形用金型100の製造方法によれば、板状の樹脂製被成形材Wを真空成形して得られた最終製品Cwに、ブラスト模様を正確に転写できる。また、ブラスト模様の形成に代え梨地といった種々のシボ加工を行うこともできるので、同じ凹状金型型面200ksを有する金型トッププレート200を、異なる転写模様を有するよう、複数形成できる。よって、同じ最終製品Cwの真空成形に対応した真空成形用金型100において、異なる転写模様の凹状金型型面200ksを有する金型トッププレート200を使い分けることができるので、同じ最終製品Cwでありながら表面模様が異なる製品の真空成形に容易に対応できる。
本実施形態の真空成形用金型100の製造方法では、金型トッププレート200の液圧対向成形に用いた金型基台300における拡張凹状金型型面300ksに、金型トッププレート200の貫通孔202と連通する吸引用溝302を形成し、この吸引用溝302の形成済みの金型基台300の拡張凹所300kに、金型トッププレート200の製品賦形用凹所200kたる凸部200kt(図2参照)を入り込ませて真空成形用金型100とする。よって、本実施形態の真空成形用金型100の製造方法によれば、金型トッププレート200の液圧対向成形に用いた金型基台300そのものを、真空成形用金型100の一部として用いることができる。
本実施形態の真空成形用方法では、上記した製造方法で製造した真空成形用金型100に樹脂製被成形材Wをセットして、真空成形用金型100における金属製の金型トッププレート200の製品賦形用凹所200kを樹脂製被成形材Wで塞ぐ。次いで、製品賦形用凹所200kと樹脂製被成形材Wとの間のエアーを、金型トッププレート200の貫通孔202、金型基台300の吸引用溝302および底壁貫通孔300hを経て吸引する。従って、本実施形態の真空成形用方法によれば、金型トッププレート200の液圧対向成形による賦形やダイレス成形による賦形に用いた金型基台300そのものを、板状の樹脂製被成形材Wの真空成形にも用いることができる。
本発明は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、或いは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
上記した実施形態の真空成形用金型100の製造方法では、金型トッププレート200の液圧対向成形に用いた金型基台300そのものを真空成形用金型100の一部として用いたが、金型基台300を用いて賦形した金型トッププレート200を、既存の真空成形用金型のトッププレートとして用いるようにしてもよい。具体的には、特許文献1で提案された真空成形用金型における金型型面側のシート状部材に代えて、上記した実施形態の真空成形用金型100の製造方法で得た金型トッププレート200を用いるようにしてもよい。
上記した実施形態の真空成形用金型100の製造方法では、金型トッププレート200の液圧対向成形とダイレス成形および樹脂製被成形材Wの真空成形に、同じ金型基台300を用いたが、金型トッププレート200の液圧対向成形用の金型基台300と、ダイレス成形用の金型基台300と、樹脂製被成形材Wの真空成形用の金型基台300とで使い分けてもよい。また、金型トッププレート200の液圧対向成形用とダイレス成形とに用いる金型基台300と、樹脂製被成形材Wの真空成形用の金型基台300とで使い分けてもよい。
100…真空成形用金型
200…金型トッププレート
200k…製品賦形用凹所
200p…平板状金属プレート
200pe…プレート周縁
200pk…凹状賦形部
200ks…凹状金型型面
200kt…凸部
200pp…金型トッププレート前駆品
200sp…内壁細部
202…貫通孔
300…金型基台
300B…基台ブロック
300h…底壁貫通孔
300k…拡張凹所
300s…シール材
300ks…拡張凹状金型型面
300sp…内壁細部
302…吸引用溝
M…切削工具
V…制御バルブ機構
D…ドリル
W…樹脂製被成形材
SH…プレスフォーミングシャフト
DL…ダイ
VM…真空吸引装置
RM…溝切削工具
LM…レーザー発信装置
SM…ショットブラスト装置
Pe…パンチ周壁
Ph…ワーク押圧部
Sn…噴射ノズル
Lp…液体
Lr…液圧室
Ps…パンチシャフト
Ls…レーザー照射ガン
Cw…最終製品
MC1…多軸数値制御装置
MC2…多軸数値制御装置
MC3…多軸数値制御装置
MC4…多軸数値制御装置

Claims (5)

  1. 板状の樹脂製被成形材の真空成形に用いる真空成形用金型の製造方法であって、
    前記樹脂製被成形材を製品形状に賦形する凹状金型型面が形成された凹状賦形部を備え、該凹状金型型面の領域において複数の貫通孔を有する金属プレートを準備する工程(1)と、
    該金属プレートの厚みに相当する厚み相当分だけ前記凹状金型型面より拡張した拡張凹状金型型面が形成された拡張凹状賦形部を有する金型基台を準備する工程(2)とを備え、
    前記工程(1)では、
    前記工程(2)で準備した前記金型基台をパンチとして前記拡張凹状賦形部を平板状の前記金属プレートで閉塞し、該閉塞された前記金型基台たる前記パンチを、液体を貯留した液圧室を有するダイの前記液圧室に前記平板状の金属プレートと共に押し込んで、前記金属プレートを前記拡張凹状金型型面に倣って賦形する液圧対向成形を行い、
    該液圧対向成形を受けた前記金属プレートを、前記液圧対向成形により賦形された凹状賦形部が前記工程(2)で準備した前記金型基台の前記拡張凹状賦形部に入り込むように前記金型基台にセットし、
    該セット済みの前記金属プレートにおける前記凹状賦形部を内壁面の側から部分的に逐次押圧するダイレス成形を行って、前記凹状賦形部の内壁面を前記凹状金型型面とし、
    該ダイレス成形を受けた前記金属プレートにおける前記凹状賦形部に前記貫通孔を形成する、真空成形用金型の製造方法。
  2. 前記工程(1)では、前記ダイレス成形の実行後において、前記金属プレートの前記凹状金型型面に、前記樹脂製被成形材に転写する模様を形成する、請求項1に記載の真空成形用金型の製造方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の真空成形用金型の製造方法であって、
    前記工程(2)で準備した前記金型基台における前記拡張凹状金型型面に、前記工程(1)で準備した前記金属プレートの前記貫通孔と連通する吸引用溝を形成し、
    該吸引用溝の形成済みの前記金型基台の前記拡張凹状賦形部に、前記工程(1)で準備した前記金属プレートの前記凹状賦形部を入り込ませる、真空成形用金型の製造方法。
  4. 板状の樹脂製被成形材の真空成形に用いる真空成形用金型であって、
    前記樹脂製被成形材を製品形状に賦形する凹状金型型面が形成された凹状賦形部を備え、該凹状金型型面の領域において複数の貫通孔を有する金属プレートと、
    該金属プレートの厚みに相当する厚み相当分だけ前記凹状金型型面より拡張した拡張凹状金型型面が形成された拡張凹状賦形部を有する金型基台とを備え、
    前記金属プレートは、
    前記金型基台をパンチとして前記拡張凹状賦形部を平板状の前記金属プレートで閉塞し、該閉塞された前記金型基台たる前記パンチを、液体を貯留した液圧室を有するダイの前記液圧室に前記平板状の金属プレートと共に押し込んで、前記金属プレートを前記拡張凹状金型型面に倣って賦形する液圧対向成形を受けた後に、
    該液圧対向成形により賦形された凹状賦形部が前記金型基台の前記拡張凹状賦形部に入り込むように前記金型基台にセットされ、
    該セット済みの前記金属プレートにおける前記凹状賦形部を内壁面の側から部分的に逐次押圧するダイレス成形を受けて、前記凹状賦形部の内壁面が前記凹状金型型面とされ、
    該ダイレス成形を受けた後に、前記凹状賦形部に前記貫通孔が形成され、
    前記金型基台は、
    前記拡張凹状金型型面に、前記金属プレートに形成された前記貫通孔と連通する吸引用溝が形成され、
    該吸引用溝の形成済みの前記拡張凹状賦形部に、貫通孔形成済みの前記金属プレートの前記凹状賦形部を入り込ませている、真空成形用金型。
  5. 板状の樹脂製被成形材の真空成形方法であって、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の製造方法で製造した真空成形用金型を用意し、
    該用意した真空成形用金型に前記樹脂製被成形材をセットして、前記真空成形用金型における前記金属プレートの前記凹状賦形部を前記樹脂製被成形材で塞ぎ、
    前記凹状賦形部と前記樹脂製被成形材との間のエアーを、前記貫通孔を経て吸引する、真空成形方法。
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