JP2016154176A - ノイズフィルタ - Google Patents

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武史 相澤
Takeshi Aizawa
武史 相澤
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Abstract

【課題】フェライトコアの数を増やすことなく広範囲の周波数帯域に亘るノイズを除去できるようにする。【解決手段】ノイズフィルタAは、導電路Wを挿通させる挿通孔22が形成されたフェライトコア20を備え、フェライトコア20は、材質の異なる第1磁性体23と第2磁性体25を、導電路Wを包囲し且つ周方向に隣り合うように配置して構成されている。フェライトコア20は、材質の異なる2種類の磁性体23,25を、導電路Wを包囲し且つ周方向に隣り合うように配置して構成されている。したがって、したがって、インピーダンス特性や透磁率の異なる磁性体23,25を組み合わせることにより、コストを低く抑えなから、ノイズ除去性能を向上させることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、ノイズフィルタに関するものである。
特許文献1には、電線を包囲するフェライトコアを備えたノイズフィルタが開示されている。フェライトコアのノイズフィルタとしての性能はフェライトコアのインピーダンスによって決まり、そのインピーダンス特性は、フェライトコアの材料特性、形状要素、断面積、磁路長等によって決まる。
特開2005−151474号公報
特許文献1のノイズフィルタは、電線を包囲するフェライトコアが単一部品であるから、ノイズカット可能な周波数帯域は限られる。したがって、広範囲の周波数帯域でノイズを除去しようとするためには、インピーダンス特性の異なる複数種類のフェライトコアを、電線の軸線方向に並べて配置する必要があり、フェライトコアの数が増える分、コストが高くなる。また、ノイズカット効果を高める手段としては、フェライトコアを透磁率の高い材料にすることが有効であるが、透磁率の高い材料は高価である。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、コスト低減とノイズ除去性能の向上を両立させることを目的とする。
本発明のノイズフィルタは、導電路を挿通させる挿通孔が形成されたフェライトコアを備え、前記フェライトコアは、材質の異なる複数種類の磁性体を、前記導電路を包囲し且つ周方向に隣り合うように配置して構成されているところに特徴を有する。
フェライトコアは、材質の異なる複数種類の磁性体を、導電路を包囲し且つ周方向に隣り合うように配置して構成されている。したがって、インピーダンス特性や透磁率の異なる磁性体を組み合わせることにより、コストを低く抑えなから、ノイズ除去性能を向上させることができる。
実施例1のノイズフィルタの一部切欠側面図 実施例2のノイズフィルタの一部切欠側面図 実施例3のノイズフィルタの一部切欠側面図
(a)本発明のノイズフィルタは、前記複数種類の磁性体は、前記導電路と非接触となるように配置される第1磁性体と、前記導電路を径方向内向きに押圧することでその導電路を前記挿通孔と同心状に位置決めする少なくとも2つの第2磁性体とを備えていてもよい。この構成によれば、第2磁性体が、導電路を挿通孔と同心状に位置決めするための調芯機能を有しているので、専用の調芯手段が不要である。
(b)本発明のノイズフィルタは、(a)において、前記第1磁性体には、前記第1磁性体の外周面から前記挿通孔の内周面に貫通する取付孔が形成され、前記第2磁性体が、前記取付孔に挿入されることで前記挿通孔内に臨んでいてもよい。この構成によれば、第1磁性体と第2磁性体が周方向に分離する虞がない。
(c)本発明のノイズフィルタは、(b)において、前記第2磁性体は、前記第1磁性体の内周面に係止することで前記第2磁性体が径方向外方へ相対変位することを規制する規制部を備えていてもよい。この構成によれば、第2磁性体が確実に導電路を径方向内向きに押圧するので、調芯機能の信頼性が高い。
(d)本発明のノイズフィルタは、(c)において、前記第2磁性体には、弾性変形可能な弾性部材が取り付けられており、前記弾性部材に前記規制部が形成されていてもよい。この構成によれば、弾性部材付きの第2磁性体を、第1磁性体の外周側から取付孔内に取り付けることが可能である。
(e)本発明のノイズフィルタは、前記第2磁性体には、前記導電路の外周面と同じ曲率の保持面が設けられていてもよい。この構成によれば、第2磁性体と導電路とが位置ずれし難いので、調芯機能の信頼性が高い。
<実施例1>
以下、本発明を具体化した実施例1について図1を参照して説明する。本実施例1のノイズフィルタAは、合成樹脂製の円筒形をなすケース10と、同じく円筒形をなすフェライトコア20とを備えて構成されている。ノイズフィルタAは、導電路Wに対し包囲するように取り付けられ、導電路Wのノイズを除去する。導電路Wは、導体Waの外周を筒状の絶縁被覆Wbで包囲した周知形態の1本の被覆電線によって構成されている。導電路Wの断面形状は、真円形である。
ケース10は、半円筒形をなす上下一対のケース構成体11を、ヒンジ12で連結した形態の単一部品である。ヒンジ12を変形させて上下のケース構成体11を合体させると、円筒形のケース10が構成される。合体した一対のケース構成体11は、一方のケース構成体11に形成した弾性ロック片13と、他方のケース構成体11に形成したロック突起14とを係止させることにより、合体状態にロックされる。
フェライトコア20は、半円筒形をなす上下対称な一対のコア構成体21を、円筒形なすように合体させることによって構成されている。フェライトコア20の中心孔は、導電路Wを挿通させるための挿通孔22となっている。挿通孔22の断面形状(開口形状)は真円形であり、その内径は、導電路Wの外径よりも大きい寸法に設定されている。
フェライトコア20は、合体した状態でケース10内に収容されている。収容されたフェライトコア20は、その外周面をケース10の内周面に当接させることにより、径方向への相対変位を規制されている。また、ケース10の軸線方向両端縁には、フェライトコア20が軸線方向に変位してケース10から離脱するのを防止するためのストッパ(図示省略)が形成されている。
1つのコア構成体21は、1つの第1磁性体23と、1つの第2磁性体25とを備えて構成されている。つまり、1つのフェライトコア20は、2つの第1磁性体23と2つの第2磁性体25とを備えて構成されている。第1磁性体23は、全体として半円筒形をなす単一部品であり、コア構成体21の全体形状を構成する。第1磁性体23の外周面はケース10の内周面に当接している。第1磁性体23の内周面は、挿通孔22の内周面を構成する。また、両コア構成体21を合体した状態では、一対の第1磁性体23の周方向における両端面が、面当たり状態で当接している。
第1磁性体23には、その外周面から内周面まで貫通する取付孔24が形成されている。取付孔24は、第1磁性体23の外周面と内周面のみに開口しており、第1磁性体23の軸線方向両端面には開口されていない。取付孔24は、第1磁性体23の周方向における中央部に配置されている。したがって、一対の第1磁性体23(コア構成体21)を合体させた状態では、上側の第1磁性体23の取付孔24と、下側の第1磁性体23の取付孔24とが、挿通孔22の中心を挟んで上下方向に対向する。この取付孔24には、第2磁性体25が取り付けられている。
第2磁性体25は、本体部26と突部27とを一体に形成した単一部品である。本体部26は、ブロック状をなし、その周方向の幅寸法は、取付孔24の幅寸法(周方向の寸法)と同じ寸法である。突部27は、本体部26における径方向内側の端面から突出した形態である。突部27の幅寸法は、本体部26及び取付孔24の幅寸法よりも小さい。第2磁性体25には、ゴム製の弾性部材28が固着されている。
弾性部材28は、有底角筒部29と、一対の規制部30と、保持面31とを備えた単一部品である。有底角筒部29は、径方向における外側の端面が開口された形態であり、第2磁性体25よりも径方向内側から突部27に外嵌されている。一対の規制部30は、有底角筒部29の外面のうち、周方向に臨む領域から突出した形態である。保持面31は、有底角筒部29の外面のうち、径方向内側の端面に形成されている。保持面31は、導電路Wの外周面と同じ曲率の円弧面で構成されている。
弾性部材28が固着された第2磁性体25は、第1磁性体23の外周側から取付孔24内に挿入されている。挿入の過程では、弾性部材28が、一対の規制部30を潰すように弾性変形した状態で取付孔24の内面に摺接する。そして、第2磁性体25が第1磁性体23に対し正規に取り付けられると、第2磁性体25の径方向外側の端面が、第1磁性体23の外周面に対し面一状に並ぶとともに、有底角筒部29のうち径方向内側の領域が、取付孔24を貫通して挿通孔22内に突出した状態となる。そして、一対の規制部30が、挿通孔22の内周面のうち取付孔24の孔縁部に係止する。この係止作用により、第2磁性体25は、第1磁性体23に対し径方向外方への相対変位を規制される。
上記のようにした第2磁性体25を取り付けた第1磁性体23は、夫々、ケース構成体11内に収容される。そして、一対の有底角筒部29の間に導電路Wを挟むようにして、両ケース構成体11を合体させてケース10を構成する。すると、ケース10内で一対のコア構成体21が合体してフェライトコア20を構成する。以上により、ノイズフィルタAの組付けと、導電路WへのノイズフィルタAの取付け作業が同時に完了する。
導電路WにノイズフィルタAを取り付けた状態では、上下一対の第2磁性体25が、弾性部材28を介すことにより、導電路Wに対し径方向内向きの押圧力を付与する。つまり、一対の第2磁性体25が、弾性部材28を介して導電路Wを上下に挟み付ける。このとき、導電路Wの外周面と同じ曲率の上下一対の保持面31が、導電路Wの外周面に面当たり状態で当接するので、導電路Wは、有底角筒部29に対し左右方向(つまり、第2磁性体25が導電路Wを挟む方向と交差する方向)へ離脱する虞はない。そして、上下一対の第2磁性体25と弾性部材28は、挿通孔22の軸心(中心)に関して上下対称且つ左右対称な形態及び配置となっている。したがって、導電路Wは挿通孔22と同心状に調芯される。
また、導電路Wに対して上下方向の外力が作用した場合には、導電路Wが、保持面31を押圧してゴム製の弾性部材28を上方又は下方へ潰れ変形させながら、挿通孔22に対して上下に偏心することが懸念される。しかし、第2磁性体25の突部27が、第1磁性体23の内周面よりも挿通孔22の内部へ突出して保持面31の近傍に存在し、しかも、規制部30が、挿通孔22の内周面に対し径方向内側から係止しているので、弾性部材28が潰れ変形する虞はない。したがって、導電路Wが上下に偏心する虞はない。
本実施例1のノイズフィルタAは、挿通孔22に挿通されている導電路Wの電磁ノイズをフェライトコア20によって除去する。本実施例1のフェライトコア20を構成する第1磁性体23と第2磁性体25は、材質が相違している。第1磁性体23の材質は、第1磁性体23によって最も除去したいノイズの周波数帯域において十分大きなインピーダンスが得られるように選定されている。また、第2磁性体25によって最も除去したいノイズの周波数帯域は、第1磁性体23とは異なっている。そして、第2磁性体25の材質は、第2磁性体25によって最も除去したいノイズの周波数帯域において十分大きなインピーダンスが得られるように選定されている。
そして、第1磁性体23と第2磁性体25は、導電路Wを包囲するように、且つ、導電路Wを中心とする周方向において、隣り合うように配置されている。また、第1磁性体23と第2磁性体25は、取付孔24において面当たり状態で当接している。このように、最も除去したいノイズの周波数帯域が相違する2種類の磁性体23,25を、導電路Wを包囲するように配置しているので、フェライトコア20の数を増やして軸線方向に並べるという形態をとらなくても、広範囲の周波数帯域に亘ってノイズを除去することができる。このように、本実施例1によれば、コスト低減とノイズ除去性能の向上を両立させることができる。
また、本磁性体1のノイズフィルタAは、導電路Wを包囲する複数種類の磁性体として、導電路Wと非接触となるように配置される第1磁性体23と、導電路Wを径方向内向きに押圧することでその導電路Wを挿通孔22と同心状に位置決めする2つの第2磁性体25とを備えている。この構成によれば、第2磁性体25が、導電路Wを挿通孔22と同心状に位置決めするための調芯機能を有しているので、専用の調芯手段が不要である。
また、第1磁性体23には、第1磁性体23の外周面から挿通孔22の内周面に貫通する取付孔24が形成され、第2磁性体25が、取付孔24に挿入されることで挿通孔22内に臨んでいる。この構成によれば、第2磁性体25が取付孔24内に嵌入されることにより周方向への相対移動が規制されているので、第1磁性体23と第2磁性体25が周方向に分離する虞がない。
また、第2磁性体25は、第1磁性体23の内周面に係止することで第2磁性体25が径方向外方へ相対変位することを規制する規制部30を備えている。この構成によれば、第2磁性体25の径方向外側の端面と、ケース10の内周面との間に隙間が生じていたとしても、第2磁性体25が確実に導電路Wを径方向内向きに押圧するので、調芯機能の信頼性が高い。しかも、第2磁性体25には、弾性変形可能な弾性部材28が取り付けられており、弾性部材28に規制部30が形成されているので、弾性部材28付きの第2磁性体25を、第1磁性体23の外周側から取付孔24内に取り付けることが可能である。
<実施例2>
次に、本発明を具体化した実施例2について図2を参照して説明する。本実施例2のノイズフィルタBは、フェライトコア40の形態と、挿通孔22に対する導電路Wの挿通形態を上記実施例1とは異なる構成としたものである。その他の構成については上記実施例1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
フェライトコア40は、半円筒形をなす第1コア構成体41と、同じく半円筒形をなす第2コア構成体42とを上下に合体させることにより円筒形に構成されている。ケース10内で上側に配される第1コア構成体41は、1つの第1磁性体43と、1つの第2磁性体25とを備えて構成されている。第1磁性体43には、1つの第1取付孔44(請求項に記載の取付孔)が形成されている。第1取付孔44は、第1コア構成体41の周方向における中央位置に配置され、第1コア構成体41の外周面から内周面に貫通している。
ケース10内で第1コア構成体41の下側に位置する第2コア構成体42は、1つの第1磁性体45と2つの第2磁性体25とを備えて構成されている。この下側の第1磁性体45には、左右対称な2つの第2取付孔46が形成されている。2つの第2取付孔46は、周方向において120°のピッチで間隔を空けている。第2取付孔46の形状と大きさは、第1取付孔44と同じである。第1コア構成体41と第2コア構成体42を合体させると、1つの第1取付孔44と2つの第2取付孔46が、120°ピッチで配置される。
各取付孔44,46には、夫々、実施例1と同じ形態の第2磁性体25が外周側から挿入されている。また、各第2磁性体25には、夫々、実施例1と同じ形態の弾性部材28が固着されている。第2磁性体25と弾性部材28を、各取付孔44,46に挿入して第1磁性体43,45に取付けた状態では、実施例1と同様、各弾性部材28の径方向内側部分が、挿通孔22内に突出する。そして、各弾性部材28に形成されている円弧状の保持面31が、挿通孔22の中心に対し所定の間隔を空けて対向している。
導電路Wは、実施例1と同じ構成であるが、挿通孔22への挿通形態が実施例1と異なる。実施例1では、導電路Wが、フェライトコア40に巻き付けられずに、挿通孔22を一回だけ貫通していたが、本実施例2では、導電路Wが、フェライトコア40に2回巻き付けられて挿通孔22を3回挿通している。導電路Wのうち挿通孔22内に挿通されている略直線状配索部分を、挿通部Wsと定義すると、3本の挿通部Wsは、正三角形をなすような俵積み状態で束ねられている。そして、各挿通部Wsには、夫々、保持面31が面当たり状態で径方向内向きに押圧している。これにより、3本の挿通部Ws(導電路W)が挿通孔22と同心状に調芯されている。
本実施例2のノイズフィルタBも、2つの第1磁性体43,45と3つの第2磁性体25が、導電路Wを包囲し、且つ周方向に隣り合うように配置されている。そして、第1磁性体43,45と第2磁性体25は材質が異なっていて、第1磁性体43,45が最も除去したいノイズの周波数帯域と、第2磁性体25が最も除去したいノイズの周波数帯域とは、相違している。したがって、本実施例2のノイズフィルタBも、複数のノイズフィルタBを軸線方向に並べなくても、広い範囲の周波数帯域に亘るノイズを除去することができる。
<実施例3>
次に、本発明を具体化した実施例3について図3を参照して説明する。本実施例3のノイズフィルタCは、ケース50とフェライトコア60を上記実施例1とは異なる構成としたものである。その他の構成については上記実施例1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
上記実施例1のノイズフィルタAが、ケース10及びフェライトコア20ともに円筒形であったのに対し、本実施例2のノイズフィルタCは、ケース50とフェライトコア60の外周形状が長円形をなし、フェライトコア60に3つの挿通孔61を形成している。ケース50は、ヒンジ52で連結された一対のケース構成体51を合体させて構成されており、両ケース構成体51の合せ面は、外周の長円形のうち一対の直線部と平行をなしている。フェライトコア60は、上下対称な一対のコア構成体62を合体させて構成されており、両コア構成体62の合せ面は、外周の長円形のうち一対の直線部と平行をなしている。
フェライトコア60には、直線部と平行に並ぶ3つの挿通孔61が形成され、各挿通孔61には、夫々、実施例1と同じ導電路Wが1回ずつ挿通されている。また、各コア構成体62は、1つの第1磁性体63と、3つの第2磁性体25とを備えて構成されている。したがって、フェライトコア60は、2つの第1磁性体63と6つの第2磁性体25とを備えて構成されている。各第1磁性体63には、夫々、その外周面から3つの挿通孔61の内周面に貫通する3つの取付孔64が形成されている。一対の第1磁性体63を合体してフェライトコア60を構成すると、各挿通孔61の内周面には、夫々、上側の取付孔64と下側の取付孔64が上下に対向するように開口する。
各第2磁性体25には、夫々、弾性部材28が固着されている。第2磁性体25と弾性部材28は、実施例1と同じものである。そして、この弾性部材28付きの第2磁性体25は、実施例1と同様、第1磁性体63の外周面側から取付孔64に挿入されている。第2磁性体25と弾性部材28を第1磁性体63に取り付けた状態では、実施例1と同様、各挿通孔61内において導電路Wが、弾性部材28を介すことにより、上下2つの第2磁性体25の間で挟まれ、挿通孔61と同心となるように調芯される。
本実施例3のノイズフィルタCも、実施例1,2と同様、導電路Wを挿通させる挿通孔61が形成されたフェライトコア60を備え、フェライトコア60は、材質の異なる2種類の磁性体63,25を、導電路Wを包囲し且つ周方向に隣り合うように配置して構成されている。2種類の磁性体63,25は、最も除去したいノイズの周波数帯域が異なっている。したがって、フェライトコア60の数を増やして軸線方向に並べなくても、広範囲の周波数帯域に亘ってノイズを除去することができる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例1〜3では、第2磁性体を第1磁性体の外周側から取付孔内に挿入したが、第2磁性体は、第1磁性体の内周側から取付孔に挿入してもよい。この場合、第2磁性体に弾性部材を取り付けず、第2磁性体に規制部を一体形成してもよい。
(2)上記実施例1〜3では、第1磁性体に取付孔を形成したが、第1磁性体に取付孔を形成せず、第1磁性体と第2磁性体を周方向に離脱可能な形態で隣接配してもよい。
(3)上記実施例1,3では、1本の導電路を2つの第2磁性体によって調芯したが、1本の導電路を3つ以上の第2磁性体で調芯してもよい。
(4)上記実施例1〜3では、導電路を挿通孔と同心状に調芯するようにしたが、導電路を挿通孔と同心状に調芯しない形態としてもよい。
(5)上記実施例1〜3では、2つの第1磁性体を設けたが、第1磁性体の数は、1つだけでもよく、3つ以上でもよい。
(6)上記実施例1〜3では、導電路が1本の電線で構成されているが、本発明は、導電路が複数本の電線を束ねたワイヤーハーネスである場合にも適用することができる。
(7)上記実施例1〜3では、2種類の磁性体によってフェライトコアを構成したが、フェライトコアを構成する磁性体の種類数は、3種類以上であってもよい。
(8)上記実施例1〜3では、インピーダンスが異なる磁性体によってフェライトコアが構成されているが、フェライトコアは、透磁率の異なる磁性体を組み合わせたもの、インピーダンスと透磁率の両方が異なる磁性体を組み合わせたものであってもよい。ノイズ除去の効果を高める手段としては、フェライトコアを透磁率の高い材料にすることが有効であるが、透磁率の高い材料は高価である。そのため、フェライトコアの全体を透磁率の高い材料とした場合は、材料コストが高くなる。しかし、フェライトコアを構成する複数種類の磁性体の一部のみを、透磁率の高い材料にすれば、コストアップを抑えながら、ノイズ除去効果を高めることが可能である。
(9)上記実施例1〜3では、第2磁性体は第1磁性体とは異なるノイズの周波数帯域となるように選択したが、第1磁性体とは材質が異なるものの周波数帯域が重なるような材質を選択しノイズ除去効果が高まるように組み合わせても良い。
A,B,C…ノイズフィルタ
W…導電路
20,40,60…フェライトコア
22,61…挿通孔
23,43,45,63…第1磁性体
24,64…取付孔
25…第2磁性体
28…弾性部材
30…規制部
31…保持面
43…第1取付孔(取付孔)
46…第2取付孔(取付孔)

Claims (6)

  1. 導電路を挿通させる挿通孔が形成されたフェライトコアを備え、
    前記フェライトコアは、材質の異なる複数種類の磁性体を、前記導電路を包囲し且つ周方向に隣り合うように配置して構成されていることを特徴とするノイズフィルタ。
  2. 前記複数種類の磁性体は、
    前記導電路と非接触となるように配置される第1磁性体と、
    前記導電路を径方向内向きに押圧することでその導電路を前記挿通孔と同心状に位置決めする少なくとも2つの第2磁性体とを備えていることを特徴とする請求項1記載のノイズフィルタ。
  3. 前記第1磁性体には、前記第1磁性体の外周面から前記挿通孔の内周面に貫通する取付孔が形成され、
    前記第2磁性体が、前記取付孔に挿入されることで前記挿通孔内に臨んでいることを特徴とする請求項2記載のノイズフィルタ。
  4. 前記第2磁性体は、前記第1磁性体の内周面に係止することで前記第2磁性体が径方向外方へ相対変位することを規制する規制部を備えていることを特徴とする請求項3記載のノイズフィルタ。
  5. 前記第2磁性体には、弾性変形可能な弾性部材が取り付けられており、
    前記弾性部材に前記規制部が形成されていることを特徴とする請求項4記載のノイズフィルタ。
  6. 前記第2磁性体には、前記導電路の外周面と同じ曲率の保持面が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のノイズフィルタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020035872A (ja) * 2018-08-29 2020-03-05 株式会社Subaru 電力伝送装置及び電動車両
KR102195424B1 (ko) * 2019-06-18 2020-12-28 (주)티에이치엔 와이어링 하네스 노이즈 제거용 프로텍터 모듈

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