JP2016152883A - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP2016152883A
JP2016152883A JP2015032237A JP2015032237A JP2016152883A JP 2016152883 A JP2016152883 A JP 2016152883A JP 2015032237 A JP2015032237 A JP 2015032237A JP 2015032237 A JP2015032237 A JP 2015032237A JP 2016152883 A JP2016152883 A JP 2016152883A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressing body
button
gap
peripheral surface
reel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015032237A
Other languages
English (en)
Inventor
祐次 蛭間
Yuji Hiruma
祐次 蛭間
雅之 照沼
Masayuki Terunuma
雅之 照沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Universal Entertainment Corp
Original Assignee
Universal Entertainment Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Universal Entertainment Corp filed Critical Universal Entertainment Corp
Priority to JP2015032237A priority Critical patent/JP2016152883A/ja
Publication of JP2016152883A publication Critical patent/JP2016152883A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Slot Machines And Peripheral Devices (AREA)

Abstract

【課題】押圧体と押圧体を摺動可能に収容する収容部との隙間に混入する液体や固体などの混入物による各種操作ボタンの摺動性の悪化を軽減可能な遊技機を提供する。
【解決手段】パチスロ1の台座部12に設けられるストップボタン19は、押圧されて移動する押圧体220Aと、押圧体220Aを移動可能に収容する収容部700とを有するとともに、押圧体220Aの移動の際、当該移動を可能とさせる隙間部800を押圧体220Aと収容部700との間に形成し、押圧体220Aの側周部222と収容部700の内周面701とで形成される摺動面の所定領域に隙間部800から混入する混入物を退避させる窪み部(225,715)を有する。
【選択図】図14

Description

本発明は、ベットボタン、ストップボタン等の各種操作ボタンを有する遊技機に関する。
一般に、パチスロ等の遊技機は、前面に、遊技者の操作を受け付ける操作部を備えている。操作部には、遊技者の操作を受け付ける各種操作ボタンとして、たとえば停止ボタン、MAXベットボタン等の種々のボタンあるいはスイッチが設けられる場合も多い。
この種の操作部を有する遊技機の一例として、特許文献1には、MAXベットボタンとONEベットボタンを一体に設けた押しボタンスイッチユニットを有し、操作頻度の高いMAXベットボタンの操作が容易とする配置構成とすることで、メダルと投入枚数の指示操作を円滑に行えるようにした遊技機が開示されている(段落0086、図6等)。
この遊技機では、押しボタンスイッチユニットは、MAXベットボタンの操作部として用いられる第1操作部、及びONEベットボタンの操作部として用いられる第2操作部がホルダの内周よりも小さく形成され、これにより、ホルダが第1,第2操作部を押圧可能に保持する構造(段落0093、図7、図8)を有している。
また、特許文献2には、ベットボタンスイッチ、スタートレバースイッチ、左、中、右の各ストップボタンスイッチ等を有する操作部OPを備えた遊技機(段落0039、図1)が開示されている。
上記操作部OPにおいて、ストップボタンスイッチは、前カバーが遊技者に押されると、移動体はケースの軸線に沿って後進する一方、スプリングによって常に前方へ向かう反力を与えられており、遊技者から押される力が移動体から解除されると、移動体は初期位置に復帰するように動く構造(段落0067〜0070、図4、図5)を有している。
特開2006−255259号公報 特開2006−115876号公報
前述したように、特許文献1に記載のMAXベットボタン及びONEベットボタン、特許文献2に記載のストップボタンスイッチ等の従来の各種操作ボタンは、押圧体を摺動可能に収容部(特許文献1のホルダ、特許文献2のケース参照)に収容するために、押圧体とその収容部との間に隙間を有するのが一般的である。
ところで、パチスロ等の遊技機では、飲食をしながら遊技を行う遊技者も多く、その中でも飲料の摂取をしながら遊技をするものが多く見られる。そのような中、遊技中、手違いで遊技機に設けられる各種操作ボタンにその飲料を溢してしまう、また食べ物を落としてしまう、という場合が見受けられ、これらが各種操作ボタン上で行われると上記従来の遊技機では、押圧体と収容部間とで構成される隙間(空間)が設けられていることから、前記飲料や食べ物などが入り込んでしまうこともある。
このような場合、飲料などの液体は糖分を含むものも多く、各種操作ボタンに対して飲料や食べ物などの異物混入が繰り返し行われると、糖分を多く含む飲料は拭き取りを行わず長時間放置すると、糖分の粘着性により乾燥された状態で各種操作ボタンの表面に付着物となり付着されてその付着量が蓄積されてしまう。そうすると、蓄積により前記隙間が圧迫されて操作ボタンの操作の阻害要因となり、摺動性の悪化に繋がる恐れが生じてしまう。また、繰り返される回数が増すことにより、ひどい場合には各種操作ボタンの押圧体と収容部の摺動面同士が糖分の粘着性による乾燥で固着されてしまい、つまり、上記糖分の粘着性によって押圧体と収容部の摺動面同士が癒着して押下状態のまま操作を行えないといった状態となることもあり、遊技に支障をきたすことが問題視されると共に、遊技者に対しても多大な不快感を与えてしまう。
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、押圧体と押圧体を摺動可能に収容する収容部との隙間に混入する液体や固体などの混入物による各種操作ボタンの摺動性の悪化を軽減可能な遊技機を提供することを目的とする。
本発明の一形態に係る遊技機は、押圧されて移動する押圧体と、前記押圧体を移動可能に収容する収容部と、を有する操作ボタンを備える遊技機において、前記操作ボタンは、前記押圧体の移動の際、当該移動を可能とさせる隙間部を前記押圧体と前記収容部との間に形成し、前記押圧体の周面と前記収容部の周面とで形成される摺動面の所定領域に前記隙間部から混入する混入物を退避させる窪み部を有することを特徴とする。
この構成により、本発明の遊技機では、操作ボタンは、押圧体の周面と収容部の周面とで形成される摺動面の所定領域に窪み部を設けているので、押圧体と収容部間で形成される隙間部(空間)の容量の拡張作用を促し、飲料などの混入物を窪み部へと退避させることで該混入物による押圧体と収容部間の癒着を回避し易い空間を形成できるようになる。これにより、操作ボタンの摺動性の動作状態の悪化を軽減させるとともに比較的長期間化させ、防ぐことが可能となる。
また、本発明の一形態に係る遊技機において、前記窪み部は、前記摺動面の所定領域に複数設けられる構成としてもよい。
この構成により、本発明の遊技機では、複数の窪み部によって押圧体と収容部間で形成される隙間部(空間)の容量の拡張作用をさらに促し、飲料などの混入物による押圧体と収容部間の癒着をより回避し易い空間を形成できるようになり、操作ボタンの摺動性の動作状態の悪化を軽減させることができる。
また、本発明の一形態に係る遊技機において、前記窪み部は、略重力方向に中心軸を有するように形成される構成としてもよい。
この構成により、本発明の遊技機では、重力に従って隙間部から混入してくる飲料などの混入物を略重力方向に中心軸を有する窪み部へと確実に退避させることで該混入物による押圧体と収容部間の癒着をより回避し易い空間を形成できるようになり、操作ボタンの摺動性の動作状態の悪化を軽減させることができる。また、窪み部の配置角度など、設計自由度の向上が図れる。
本発明によれば、押圧体と押圧体を摺動可能に収容する収容部との隙間に混入する液体や固体などの混入物による各種操作ボタンの摺動性の悪化を軽減可能な遊技機を提供することができる。
本発明の一実施形態の遊技機における機能フローを説明する説明図である。 本発明の一実施形態の遊技機における外観構成例を示す斜視図である。 本発明の一実施形態の遊技機における内部構造を示すものであり、ミドルドアを閉じた状態の斜視図である。 本発明の一実施形態の遊技機における内部構造を示すものであり、ミドルドアを開けた状態の斜視図である。 本発明の一実施形態の遊技機におけるキャビネットの内部を示す説明図である。 本発明の一実施形態の遊技機におけるフロントドアの裏面側を示す説明図である。 本発明の一実施形態の遊技機における制御系を示すブロック図である。 本発明の一実施形態の遊技機における主制御回路の構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態の遊技機における副制御回路の構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態の遊技機における操作部の斜視図である。 本発明の一実施形態の遊技機における操作部の分解斜視図である。 図10の操作部におけるカバー部を後斜め上方から視た斜視図である。 図10のA−A線矢視断面図である。 本発明の一実施形態の遊技機におけるストップボタンの断面構造を示す概念図である。 図14のストップボタンにおける押圧体の構成を示す図である。 図14のストップボタンにおける摺動性悪化軽減作用を説明するための概念図である。 本発明の一実施形態の遊技機における別の例のストップボタンの断面構造を示す概念図である。 図17のストップボタンにおける収容部の構成を示す図である。 図17のストップボタンにおける摺動性悪化軽減作用を説明するための概念図である。 本発明の一実施形態の遊技機におけるBETボタンを示す図である。 図20のBETボタンの断面構造を示す概念図である。 本発明の一実施形態の遊技機における別の例のBETボタンの断面構造を示す概念図である。 本発明の一実施形態の遊技機における他の例のBETボタンの断面構造を示す概念図である。 本発明の一実施形態の遊技機における演出ボタンの断面構造を示す概念図である。 本発明の一実施形態の遊技機における別の例の演出ボタンの断面構造を示す概念図である。 本発明の他の実施形態の遊技機における外観構成を示す斜視図である。
本発明の遊技機の実施の形態を示すパチスロについて、図1〜図13を参照しながら説明する。はじめに、図1を参照して、遊技機の実施の形態に係る機能フローについて説明する。
本実施の形態のパチスロでは、遊技を行うための遊技媒体としてメダルを用いる。なお、遊技媒体としては、メダル以外にも、コイン、遊技球、遊技用のポイントデータ又はトークン等を適用することもできる。
遊技者によりメダルが投入され、スタートレバーが操作されると、予め定められた数値の範囲(例えば、0〜65535)の乱数から1つの値(以下、乱数値)が抽出される。
内部抽籤手段は、抽出された乱数値に基づいて抽籤を行い、内部当籤役を決定する。この内部抽籤手段は、後述する主制御回路が担う。内部当籤役の決定により、後述の入賞判定ラインに沿って表示を行うことを許可する図柄の組合せが決定される。なお、図柄の組合せの種別としては、メダルの払い出し、再遊技の作動、ボーナスの作動等といった特典が遊技者に与えられる「入賞」に係るものと、それ以外のいわゆる「ハズレ」に係るものとが設けられている。
また、スタートレバーが操作されると、複数のリールの回転が行われる。その後、遊技者によりストップボタンが押されると、リール停止制御手段は、内部当籤役とストップボタンが押されたタイミングとに基づいて、該当するリールの回転を停止する制御を行う。このリール停止制御手段は、後述する主制御回路が担う。
パチスロでは、基本的に、ストップボタンが押されたときから規定時間(190msec)内に、該当するリールの回転を停止する制御が行われる。本実施の形態では、上記規定時間内にリールの回転に伴って移動する図柄の数を「滑り駒数」と呼び、その最大数を図柄4個分に定める。
リール停止制御手段は、入賞に係る図柄の組合せの表示を許可する内部当籤役が決定されているときは、上記規定時間を利用して、その図柄の組合せが入賞判定ラインに沿って極力表示されるようにリールの回転を停止する。また、リール停止制御手段は、上記規定時間を利用して、内部当籤役によってその表示が許可されていない図柄の組合せが入賞判定ラインに沿って表示されないようにリールの回転を停止する。
こうして、複数のリールの回転がすべて停止されると、入賞判定手段は、入賞判定ラインに沿って表示された図柄の組合せが、入賞に係るものであるか否かの判定を行う。この入賞判定手段は、後述する主制御回路が担う。入賞に係るものであるとの判定が行われると、メダルの払い出し等の特典が遊技者に与えられる。以上のような一連の流れがパチスロにおける1回の遊技として行われる。
また、パチスロでは、前述した一連の流れの中で、液晶表示装置などの表示装置により行う映像の表示、各種ランプにより行う光の出力、スピーカにより行う音の出力、或いはこれらの組合せを利用して様々な演出が行われる。
スタートレバーが操作されると、前述の内部当籤役の決定に用いられた乱数値とは別に、演出用の乱数値(以下、演出用乱数値)が抽出される。演出用乱数値が抽出されると、演出内容決定手段は、内部当籤役に対応づけられた複数種類の演出内容の中から今回実行するものを抽籤により決定する。この演出内容決定手段は、後述する副制御回路が担う。
演出内容が決定されると、演出実行手段は、リールの回転が開始されるとき、各リールの回転がそれぞれ停止されるとき、入賞の有無の判定が行われたとき等の各契機に連動させて演出の実行を進める。この演出実行手段は、後述する副制御回路が担う。このように、パチスロでは、内部当籤役に対応づけられた演出内容を実行することによって、決定された内部当籤役(言い換えると、狙うべき図柄の組合せ)を知る或いは予想する機会が遊技者に提供され、遊技者の興味の向上が図られる。
<パチスロの構造>
次に、図2〜図6を参照して、一実施形態におけるパチスロ1の構造について説明する。
[外観構造]
図2は、パチスロ1の外部構造を示す斜視図である。
パチスロ1の外装体2は、リールや回路基板等を収容するキャビネット2aと、キャビネット2aに対して開閉可能に取り付けられるフロントドア2bとを有している。キャビネット2aの両側面には、把手7が設けられている。この把手7は、パチスロ1を運搬するときに手をかける凹部である。
キャビネット2aの内部には、3つのリール3L,3C,3Rが横並びに設けられている。リール3Lは、キャビネット2aを前方から視て左側に配置され、リール3Cは、中央に配置されている。そして、リール3Rは、キャビネットを前方から視て右側に配置されている。各リール3L,3C,3Rは、円筒状に形成されたリール本体と、リール本体の周面に装着された透光性のシート材を有している。シート材の表面には、複数(例えば21個)の図柄が周方向に沿って所定の間隔をあけて描かれている。
フロントドア2bの中央よりも上側には、上パネルユニット10と、液晶表示装置11が設けられている。上パネルユニット10は、フロントドア2bの上部を形成している。この上パネルユニット10は、光源を有しており、光源から出射される光による演出を実行する。液晶表示装置11は、上パネルユニット10の下側に配置されており、映像の表示による演出を実行する。
フロントドア2bの中央には、台座部12が形成されている。この台座部12には、図柄表示領域4と、遊技者による操作の対象となる各種装置が設けられている。
図柄表示領域4は、正面から見て3つのリール3L,3C,3Rに重畳する手前側に配置されており、3つのリール3L,3C,3Rに対応して設けられている。この図柄表示領域4は、表示窓としての機能を果たすものであり、その背後に設けられた各リール3L,3C,3Rを透過することが可能な構成になっている。以下、図柄表示領域4を、リール表示窓4という。
リール表示窓4は、その背後に設けられたリール3L,3C,3Rの回転が停止されたとき、各リール3L,3C,3Rの複数種類の図柄のうち、その枠内における上段、中段及び下段の各領域にそれぞれ1個の図柄(合計で3個)を表示する。本実施の形態では、リール表示窓4の各リール3L,3C,3Rに対向する上段、中段及び下段からなる3つの領域のうち予め定められたいずれかをそれぞれ組合せてなる擬似的なラインを、入賞か否かの判定を行う対象となるライン(入賞判定ライン)として定義する。
リール表示窓4は、台座部12に設けられた枠部材13により形成されている。この枠部材13は、リール表示窓4と、情報表示窓14と、操作部15を有している。
情報表示窓14は、リール表示窓4の下部に連続して設けられており、上方に向かって開口している。すなわち、リール表示窓4と情報表示窓14は、連続する1つの開口部として形成されている。この情報表示窓14及びリール表示窓4は、透明の窓カバー16によって覆われている。
窓カバー16は、枠部材13の内面側に配置されており、フロントドア2bの前面側から取り外し不可能になっている。また、枠部材13は、窓カバー16を挟んで情報表示窓14の開口に対向するシート載置部17を有している。そして、シート載置部17と窓カバー16との間には、遊技に関する情報が記載されたシート部材(情報シート)が配置されている。したがって、情報シートは、凹凸や隙間の無い滑らかな表面を有する窓カバー16により覆われている。
情報シートの取付部を構成する窓カバー16は、フロントドア2bの前面側から取り外し不可能であり、凹凸や隙間の無い滑らかな表面であるため、情報シートの取付部を利用して、パチスロ1の内部にアクセスする不正行為を防ぐことができる。
なお、情報シートの交換については、後で図4を参照して説明する。
本実施の形態では、リール表示窓4と情報表示窓14を、連続する1つの開口部として形成した。しかし、本発明の遊技機に係る情報表示窓は、リール表示窓の下方に設けられていればよく、リール表示窓に連続していなくてもよい。すなわち、本発明の遊技機に係るリール表示窓と情報表示窓は、上下方向に並ぶ2つの開口部として形成してもよい。
操作部15は、情報表示窓14の下方に設けられている。操作部15は、ストップボタン(押圧体)19L,19C,19Rを有している。ストップボタン19Lは、キャビネット2aを前方から視て左側に配置され、ストップボタン19Cは、中央に配置されている。そして、ストップボタン19Rは、キャビネット2aを前方から視て右側に配置されている。ストップボタン19Lはリール3Lに対応づけられ、ストップボタン19Cはリール3Cに対応づけられている。また、ストップボタン19Rはリール3Rに対応づけられている。これらストップボタン19L,19C,19Rは、対応するリールの回転を停止するために遊技者によって押圧される。以下、ストップボタン19L,19C,19Rを、ストップボタン19と総称する場合がある。
ストップボタン19L,19C,19Rは、遊技者による操作の対象となる各種装置の一例を示す。また、台座部12には、遊技者による操作の対象となる各種装置として、メダル投入口21、ベットボタン(以下、BETボタンという)22、スタートレバー23が設けられている。なお、操作部15及びストップボタン19L,19C,19Rの詳細は後述する。
メダル投入口21は、遊技者によって外部から投下されるメダルを受け入れるために設けられる。メダル投入口21に受け入れられたメダルは、予め定められた規定数を上限として1回の遊技に投入されることとなり、規定数を超えた分はパチスロ1の内部に預けることが可能となる(いわゆるクレジット機能)。
BETボタン22は、パチスロ1の内部に預けられているメダルから1回の遊技に投入する枚数を決定するために設けられる。スタートレバー23は、全てのリール(3L,3C,3R)の回転を開始するために設けられる。
また、正面から見てリール表示窓4の左側方には、7セグメントLED(Light Emitting Diode)からなる7セグ表示器24が設けられている。この7セグ表示器24は、特典として遊技者に対して払い出すメダルの枚数(以下、払出枚数)、パチスロ内部に預けられているメダルの枚数(以下、クレジット枚数)等の情報をデジタル表示する。
台座部12の両側には、サイドパネルユニット26L,26Rが設けられている。このサイドパネルユニット26L,26Rは、それぞれ光源を有しており、光源から出射される光による演出を実行する。また、サイドパネルユニット26Lの下方には、精算ボタン27が設けられている。この精算ボタン27は、パチスロ1の内部に預けられているメダルを外部に引き出すために設けられる。
台座部12の下方には、腰部パネルユニット31が設けられている。腰部パネルユニット31は、任意の画像が描かれた装飾パネルと、この装飾パネルを背面側から照明するための光を出射する光源を有している。
腰部パネルユニット31の下方には、メダル払出口32と、スピーカ用孔33L,33Rと、メダルトレイユニット34が設けられている。メダル払出口32は、後述のホッパー装置51の駆動により排出されるメダルを外部に導く。メダル払出口32から排出されたメダルは、メダルトレイユニット34に貯められる。スピーカ用孔33L,33Rは、演出内容に応じた効果音や楽曲等の音を出力するために設けられている。
また、図柄表示領域4の右側には液晶表示装置11での演出実行中に何らかの介入操作を行う演出ボタン121が設けられ、図柄表示領域4の左側には液晶表示装置11に表示されるメニューを選択する選択ボタン122、選択したメニューの決定を指示する決定ボタン123が設けられている。演出ボタン121は後で図24、図25を参照して説明するように、フロントドア2bの前面に対して斜め下方の角度で摺動可能に取り付けられている。選択ボタン122、決定ボタン123も演出ボタン121と同様にフロントドア2bの前面に取り付けられている。
[内部構造]
図3及び図4は、パチスロ1の内部構造を示す斜視図である。この図3では、フロントドア2bが開放され、フロントドア2bの裏面側に設けられたミドルドア41がフロントドア2bに対して閉じた状態を示している。また、図4では、フロントドア2bが開放され、ミドルドア41がフロントドア2bに対して開いた状態を示している。また、図5は、キャビネット2aの内部を示す説明図である。図6は、フロントドア2bの裏面側を示す説明図である。
キャビネット2aは、上面板20aと、底面板20bと、左右の側面板20c,20dと、背面板20eを有している(図5参照)。キャビネット2a内部の上側には、キャビネット側スピーカ42が配設されている。このキャビネット側スピーカ42は、取付ブラケット43L,43Rを介してキャビネット2aの背面板20eに取り付けられている。キャビネット側スピーカ42は、例えば、効果音を出力するためのスピーカである。
キャビネット2a内部を正面から見て、キャビネット側スピーカ42の左側方には、キャビネット側中継基板44が配設されている。このキャビネット側中継基板44は、キャビネット2aの左側面板20cに取り付けられている。キャビネット側中継基板44は、ミドルドア41(図3及び図4参照)に取り付けられた後述する主制御基板71(図7参照)と、ホッパー装置51、遊技メダル補助収納庫スイッチ(不図示)、メダル払出カウントスイッチ(不図示)とを接続する配線の中継を行う。
キャビネット2a内部の中央部には、キャビネット側スピーカ42による音の出力を制御するアンプ基板45が配設されている。このアンプ基板45は、左右の側面板20c,20dに固定された取付棚46に取り付けられている。
また、キャビネット2a内部を正面から見て、アンプ基板45の右側には、外部集中端子板47が配設されている。この外部集中端子板47は、キャビネット2aの右側面板20dに取り付けられている。外部集中端子板47は、メダル投入信号、メダル払出信号及びセキュリティー信号などの信号をパチスロ1の外部へ出力するために設けられている。
キャビネット2a内部を正面から見て、アンプ基板45の左側には、サブ電源装置48が配設されている。このサブ電源装置48は、キャビネット2aの左側面板20cに取り付けられている。サブ電源装置48は、交流電圧100Vの電力を後述する電源装置53に供給する。また、交流電圧100Vの電力を直流電圧の電力に変換して、アンプ基板45に供給する。
キャビネット2aの内部の下側には、ホッパー装置51と、メダル補助収納庫52と、電源装置53が配設されている。
ホッパー装置51は、キャビネット2aにおける底面板20bの中央部に取り付けられている。このホッパー装置51は、多量のメダルを収容可能で、それらを1枚ずつ排出可能な構造を有する。ホッパー装置51は、貯留されたメダルが例えば50枚を超えたとき、又は精算ボタンが押圧されてメダルの精算を行うときに、メダルを払い出す。ホッパー装置51によって払い出されたメダルは、メダル払出口32(図2参照)から排出される。
メダル補助収納庫52は、ホッパー装置51から溢れ出たメダルを収納する。このメダル補助収納庫52は、キャビネット2a内部を正面から見て、ホッパー装置51の右側に配置されている。メダル補助収納庫52は、キャビネット2aの底面板20bに係合されており、底面板20bに対して着脱可能に構成されている。
電源装置53は、電源スイッチ53aと、電源基板53bを有している(図7参照)。この電源装置53は、キャビネット2a内部を正面から見て、ホッパー装置51の左側に配置されており、左側面板20cに取り付けられている。電源装置53は、サブ電源装置48から供給された交流電圧100Vの電力を各部で必要な直流電圧の電力に変換して、変換した電力を各部へ供給する。
図3,図4及び図6に示すように、ミドルドア41は、フロントドア2bの裏面における中央部に配置され、リール表示窓4(図4参照)を裏側から開閉可能に構成されている。ミドルドア41の上部と下部には、ドアストッパ41a,41b,41cが設けられている。このドアストッパ41a,41b,41cは、リール表示窓4を裏側から閉じた状態のミドルドア41の開動作を固定(禁止)する。すなわち、ミドルドア41を開くには、ドアストッパ41a,41b,41cを回転させてミドルドア41の固定を解除する必要がある。
ミドルドア41には、主制御基板71(図7参照)を収納した主制御基板ケース55と、3つのリール3L,3C,3Rが取り付けられている。3つのリール3L,3C,3Rには、所定の減速比をもったギアを介してステッピングモータが接続されている。
図4に示すように、ミドルドア41を開くと、窓カバー16の裏面とシート載置部17が露出される。上述したように、窓カバー16の裏面とシート載置部17との間には、遊技に関する情報が記載された情報シートが配置されている。この情報シートは、ミドルドア41を開いて窓カバー16の裏面とシート載置部17を露出させた状態で、窓カバー16の裏面とシート載置部17との間に形成された間隙に挿入される。また、情報シートを交換する場合も、ミドルドア41を開いてから情報シートの交換作業が行われる。
主制御基板ケース55には、設定用鍵型スイッチ56が設けられている。この設定用鍵型スイッチ56は、パチスロ1の設定を変更もしくはパチスロ1の設定の確認を行うときに使用する。
本実施の形態では、主制御基板ケース55と、この主制御基板ケース55に収納された主制御基板71により、主制御基板ユニットが構成されている。
主制御基板ケース55に収納された主制御基板71は、後述する主制御回路91(図8参照)を構成する。主制御回路91は、内部当籤役の決定、リール3L,3C,3Rの回転及び停止、入賞の有無の判定といった、パチスロ1における遊技の主な流れを制御する回路である。主制御回路91の具体的な構成は後述する。
ミドルドア41の上方には、副制御基板72(図7参照)を収容する副制御基板ケース57が配設されている。副制御基板ケース57に収納された副制御基板72は、副制御回路101(図9参照)を構成する。この副制御回路101は、映像の表示等による演出の実行を制御する回路である。副制御回路101の具体的な構成は後述する。
副制御基板ケース57の上方には、センタースピーカ58が配設されている。そして、フロントドア2bを裏面側から見て、センタースピーカ58の左側方には、ファン59が配設されている。つまり、ファン59は、フロントドア2bの裏面側における上部に配設されている。このファン59は、下向きに空気を送風し、パチスロ1の内部を空冷する。
フロントドア2bを裏面側から見て、副制御基板ケース57の右側方には、副中継基板61が配設されている。この副中継基板61は、副制御基板72と主制御基板71とを接続する配線を中継する。また、副制御基板72と副制御基板72の周辺に配設された基板とを接続する配線を中継する基板である。なお、副制御基板72の周辺に配設される基板としては、後述するLED基板62A,62Bが挙げられる。
LED基板62A,62Bは、フロントドア2bの裏面側から見て、副制御基板ケース57の上方に配設されている。これらLED基板62A,62Bは、副制御回路101(図8参照)の制御により実行される演出に応じて、光源の一具体例を示すLED(Light Emitting Diode)85(図7参照)を発光させて、点滅パターンを表示する。なお、本実施の形態のパチスロ1には、LED基板62A,62B以外に複数のLED基板を備えている。
副中継基板61の下方には、24hドア開閉監視ユニット63が配設されている。この24hドア開閉監視ユニット63は、ミドルドア41の開閉の履歴を保存する。また、ミドルドア41を開放したときに、液晶表示装置11にエラー表示を行うための信号を副制御基板72(副制御回路101)に出力する。
ミドルドア41の下方には、ボードスピーカ64と、下部スピーカ65L,65Rが配設されている。ボードスピーカ64は、腰部パネルユニット31(図2参照)に対向しており、下部スピーカ65L,65Rは、それぞれスピーカ用孔33L,33R(図2参照)に対向している。
下部スピーカ65Lの上方には、セレクタ66と、ドア開閉監視スイッチ67が配設されている。セレクタ66は、メダルの材質や形状等が適正であるか否かを選別する装置であり、メダル投入口21に投入された適正なメダルをホッパー装置51へ案内する。セレクタ66内においてメダルが通過する経路上には、適正なメダルが通過したことを検出するメダルセンサ(不図示)が設けられている。
ドア開閉監視スイッチ67は、フロントドア2bを裏面側から見て、セレクタ66の左側方に配置されている。このドア開閉監視スイッチ67は、パチスロ1の外部へ、フロントドア2bの開閉を報知するためのセキュリティー信号を出力する。
また、リール表示窓4の下方であってミドルドア41により開閉される領域には、ドア中継端子板68が配設されている(図4参照)。このドア中継端子板68は、主制御基板ケース55内の主制御基板71(図7参照)と、各種のボタンやスイッチ、副制御基板72(図7参照)、セレクタ66及び遊技動作表示基板81(図7参照)との配線を中継する基板である。なお、各種のボタン及びスイッチとしては、例えば、BETボタン22、精算ボタン27、演出ボタン121、選択ボタン122、決定ボタン123、ドア開閉監視スイッチ67、後述するBETスイッチ77、演出スイッチ1215、選択スイッチ1225、決定スイッチ1235、スタートスイッチ79等を挙げることができる。
<パチスロ1が備える制御系>
次に、パチスロ1が備える制御系について、図7を参照して説明する。
図7は、パチスロ1の制御系を示すブロック図である。
パチスロ1は、ミドルドア41に配設された主制御基板71と、フロントドア2bに配設された副制御基板72を有している。
主制御基板71には、リール中継端子板74と、設定用鍵型スイッチ56と、外部集中端子板47と、ホッパー装置51と、メダル補助収納庫スイッチ75と、電源装置53の電源基板53bが接続されている。設定用鍵型スイッチ56、外部集中端子板47、ホッパー装置51及びメダル補助収納庫スイッチ75は、キャビネット側中継基板44を介して主制御基板71に接続されている。外部集中端子板47及びホッパー装置51については、上述したため、説明を省略する。
リール中継端子板74は、各リール3L,3C,3Rのリール本体の内側に配設されている。このリール中継端子板74は、各リール3L,3C,3Rのステッピングモータ(不図示)に電気的に接続されており、主制御基板71からステッピングモータに出力される信号を中継する。
メダル補助収納庫スイッチ75は、メダル補助収納庫52の後述するスイッチ貫通孔を貫通している。このメダル補助収納庫スイッチ75は、メダル補助収納庫52がメダルで満杯になっているか否かを検出する。
電源装置53の電源基板53bには、電源スイッチ53aが接続されている。この電源スイッチ53aは、パチスロ1に必要な電源を供給するときにONにする。
また、主制御基板71には、ドア中継端子板68を介して、セレクタ66、ドア開閉監視スイッチ67、BETスイッチ77、精算スイッチ78、スタートスイッチ79、演出スイッチ1215、選択スイッチ1225、決定スイッチ1235、ストップスイッチ基板(基板)400、遊技動作表示基板81及び副中継基板61が接続されている。セレクタ66、ドア開閉監視スイッチ67及び副中継基板61については、上述したため、説明を省略する。
BETスイッチ77は、BETボタン22が遊技者により押されたことを検出する。精算スイッチ78は、精算ボタン27が遊技者により押されたことを検出する。スタートスイッチ79は、スタートレバー23が遊技者により操作されたこと(開始操作)を検出する。演出スイッチ1215、選択スイッチ1225、決定スイッチ1235は、それぞれ、演出ボタン121、選択ボタン122、決定ボタン123が遊技者により操作されたことを検出する。
ストップスイッチ基板400は、回転しているリールを停止させるための回路と、停止可能なリールをLEDなどにより表示するための回路を構成する基板である。ストップスイッチ基板400には、各ストップボタン19L,19C,19Rに対応づけられた3つのLED(Light Emitting Diode)410及び3つのフォトセンサ(光学センサ)420が実装されている。フォトセンサ420は、各ストップボタン19L,19C,19Rが押圧されていないときはハイレベルの信号を出力し、各ストップボタン19L,19C,19Rが押圧されて後方へ所定距離移動したときはローレベルの信号(押圧検出信号)を出力する。
遊技動作表示基板81は、メダルの投入を受け付けるとき、3つのリール3L,3C,3Rが回動可能なとき及び再遊技を行うときに、投入されたメダルの枚数を7セグ表示器24に表示させるための基板である。この遊技動作表示基板81には、7セグ表示器24とLED82が接続されている。LED82は、例えば、遊技の開始を表示するマークや再遊技を行うマークなどを点灯させる。
副制御基板72は、ドア中継端子板68と副中継基板61を介して主制御基板71に接続されている。この副制御基板72には、副中継基板61を介して、サウンドI/O基板84、LED基板62A,62B、24hドア開閉監視ユニット63が接続されている。これらLED基板62A,62B及び24hドア開閉監視ユニット63については、上述したため、説明を省略する。
サウンドI/O基板84は、センタースピーカ58、ボードスピーカ64、下部スピーカ65L,65R及びフロントドア2bに設けられた不図示のスピーカへの音声の出力を行う。
また、副制御基板72には、ロムカートリッジ基板86と、液晶中継基板87が接続されている。これらロムカートリッジ基板86及び液晶中継基板87は、副制御基板72と共に副制御基板ケース57に収納されている。
ロムカートリッジ基板86は、演出用の画像(映像)、音声、LED基板62A,62B及びその他のLED基板(不図示)、通信のデータを管理するための基板である。液晶中継基板87は、副制御基板72と液晶表示装置11とを接続する配線を中継する基板である。
<主制御回路>
次に、主制御基板71により構成される主制御回路91について、図8を参照して説明する。
図8は、パチスロ1の主制御回路91の構成例を示すブロック図である。
主制御回路91は、主制御基板71上に設置されたマイクロコンピュータ92を主たる構成要素としている。マイクロコンピュータ92は、メインCPU93、メインROM94及びメインRAM95により構成される。
メインROM94には、メインCPU93により実行される制御プログラム、データテーブル、副制御回路101に対して各種制御指令(コマンド)を送信するためのデータ等が記憶されている。メインRAM95には、制御プログラムの実行により決定された内部当籤役等の各種データを格納する格納領域が設けられる。
メインCPU93には、クロックパルス発生回路96、分周器97、乱数発生器98及びサンプリング回路99が接続されている。クロックパルス発生回路96及び分周器97は、クロックパルスを発生する。メインCPU93は、発生されたクロックパルスに基づいて、制御プログラムを実行する。乱数発生器98は、予め定められた範囲の乱数(例えば、0〜65535)を発生する。サンプリング回路99は、発生された乱数の中から1つの値を抽出する。
メインCPU93は、リールインデックスを検出してから各リール3L,3C,3Rのステッピングモータに対してパルスを出力した回数をカウントする。これにより、メインCPU93は、各リール3L,3C,3Rの回転角度(主に、リールが図柄何個分だけ回転したか)を管理する。
なお、リールインデックスとは、リールが一回転したことを示す情報である。このリールインデックスは、例えば、発光部及び受光部を有する光センサと、各リール3L,3C,3Rの所定の位置に設けられ、各リール3L,3C,3Rの回転により発光部と受光部との間に介在される検知片を備えたリール位置検出部(不図示)により検出する。
ここで、各リール3L,3C,3Rの回転角度の管理について、具体的に説明する。ステッピングモータに対して出力されたパルスの数は、メインRAM95に設けられたパルスカウンタによって計数される。そして、図柄1つ分の回転に必要な所定回数(例えば16回)のパルスの出力がパルスカウンタで計数される毎に、メインRAM95に設けられた図柄カウンタが1ずつ加算される。図柄カウンタは、各リール3L,3C,3Rに応じて設けられている。図柄カウンタの値は、リール位置検出部(不図示)によってリールインデックスが検出されるとクリアされる。
つまり、本実施の形態では、図柄カウンタを管理することにより、リールインデックスが検出されてから図柄何個分の回転が行われたのかを管理するようになっている。したがって、各リール3L,3C,3Rの各図柄の位置は、リールインデックスが検出される位置を基準として検出される。
上述したように、本実施の形態では、滑り駒数の最大数を図柄4個分に定めている。したがって、ストップボタン19Lが押されたときにリール表示窓4の中段にあるリール3Lの図柄と、その4個先の図柄までの範囲内にある各図柄が、リール表示窓4の中段に停止可能な図柄となる。
また、メインCPU93は、ストップスイッチ基板400のフォトセンサ420がハイレベルの信号を出力しているときは、ストップスイッチ基板400のLED410に、点灯を指示する点灯信号を出力する。一方、メインCPUは、フォトセンサ420がローレベルの信号(押圧検知信号)を出力しているときは、ストップスイッチ基板400のLED410に、消灯を指示する消灯信号を送信する。
<副制御回路>
次に、副制御基板72により構成される副制御回路101について、図9を参照して説明する。
図9は、パチスロ1の副制御回路101の構成例を示すブロック図である。
副制御回路101は、主制御回路91と電気的に接続されており、主制御回路91から送信されるコマンドに基づいて演出内容の決定や実行等の処理を行う。副制御回路101は、基本的に、サブCPU102、サブRAM103、レンダリングプロセッサ104、描画用RAM105、ドライバ106を含んで構成されている。
サブCPU102は、主制御回路91から送信されたコマンドに応じて、ロムカートリッジ基板86に記憶されている制御プログラムに従い、映像、音、光の出力の制御を行う。ロムカートリッジ基板86は、基本的に、プログラム記憶領域とデータ記憶領域によって構成される。
プログラム記憶領域には、サブCPU102が実行する制御プログラムが記憶されている。例えば、制御プログラムには、主制御回路91との通信を制御するための主基板通信タスクや、演出用乱数値を抽出し、演出内容(演出データ)の決定及び登録を行うための演出登録タスクが含まれる。また、決定した演出内容に基づいて液晶表示装置11(図7参照)による映像の表示を制御する描画制御タスク、LED85等の光源による光の出力を制御するランプ制御タスク、スピーカ58,64,65L,65R等のスピーカによる音の出力を制御する音声制御タスク等が含まれる。
データ記憶領域は、各種データテーブルを記憶する記憶領域、各演出内容を構成する演出データを記憶する記憶領域、映像の作成に関するアニメーションデータを記憶する記憶領域が含まれている。また、BGMや効果音に関するサウンドデータを記憶する記憶領域、光の点消灯のパターンに関するランプデータを記憶する記憶領域等が含まれている。
サブRAM103は、決定された演出内容や演出データを登録する格納領域や、主制御回路91から送信される内部当籤役等の各種データを格納する格納領域が設けられている。
サブCPU102、レンダリングプロセッサ104、描画用RAM(フレームバッファを含む)105及びドライバ106は、演出内容により指定されたアニメーションデータに従って映像を作成し、作成した映像を液晶表示装置11に表示させる。
また、サブCPU102は、演出内容により指定されたサウンドデータに従ってBGMなどの音をスピーカ58,64,65L,65R等のスピーカにより出力させる。また、サブCPU102は、演出内容により指定されたランプデータに従ってLED85等の光源の点灯及び消灯を制御する。
<操作部15>
操作部15について、図10〜図13を参照して説明する。なお、図10〜図13において、パチスロ1の前方を矢印F、後方を矢印B、左方を矢印L、右方を矢印R、上方を矢印U、下方を矢印Dで示す。
まず、図10〜図11を参照して、操作部15の構成の概略を説明する。図10は、操作部15の斜視図である。なお、図10においては、フロントドア2bの枠部材13など操作部15以外の部材の図示は省略している。図11は、操作部15の分解斜視図である。
図10及び図11に示すように、操作部15は、ストップボタン19L,19C,19Rと、ストップボタン19を前後方向に移動可能に収容する収容部300と、を有している。また、操作部15は、光源としてのLED410及びフォトセンサ420が実装されているストップスイッチ基板400(図11参照)と、カバー部500と、を有している。
収容部300は、略箱状の部材であり、内部にストップボタン19とストップスイッチ基板400を収容する。収容部300は、前部材310と、後部材350の2部材で構成されている。
図11に示すように、ストップスイッチ基板400は、横長の平板状に形成され、上下方向に略垂直な上面及び下面を有している。このストップスイッチ基板400の左右両端部には、上下方向に貫通する嵌合孔430が設けられている。また、ストップスイッチ基板400の上面には、ストップボタン19L,19C,19Rに対応する3つのLED410及び3つのフォトセンサ420が実装されている。
LED410は、上方から視て略円形状に形成され、光を照射する発光部411と、ストップスイッチ基板400にはんだ付けされる端子412と、を有している。図11に示すように、フォトセンサ420は、発光ダイオード421とフォトダイオード422を有するフォトカプラである。発光ダイオード421とフォトダイオード422は、ストップスイッチ基板400に固定された略U字状のブラケット423に支持されて、互いに対向するように配置されている。
発光ダイオード421は所定光量の光を常に発光する。フォトダイオード422が所定光量以上の光を受光すると、フォトセンサ420は、ハイレベルの信号を出力する。一方、フォトダイオード422が受光する光の量が所定光量に満たないと、フォトセンサ420は、ローレベルの信号(押圧検知信号)を出力する。
ストップボタン19は、楕円の筒状に形成された筒部200と、筒部200の前方の開口を塞ぐ押圧部220と、光拡散フィルム230と、コイルバネ240と、で構成されている。
押圧部220は、前方から視て楕円状の押圧面部221と、押圧面部221の周縁部から後方へ延びる側周部222と、を有する。側周部222の上部及び下部には、上下方向に貫通する係合孔223が形成されている。また、側周部222の後端部には、外側に突出する突条部224が係合孔223を挟んで2つ形成されている。突条部224は前方から視て半円弧状に形成されている。
押圧部220の内側には、光拡散フィルム230が配置されている。光拡散フィルム230は、筒部200の内部に配置されたLED410からの光を拡散させて押圧面部221を均一に照らす。光拡散フィルム230は、光を十分に透過させる薄膜を形成し、且つ光の拡散度が高いフィルムを形成し得る材料、例えば、ポリアセタール樹脂や塩化ビニルによって形成されている。
図11に示すように、筒部200の前部における上部及び下部には、押圧部220の側周部222における係合孔223に係合する係合部201が突出している。係合部201が係合孔223に係合することによって、押圧部220と筒部200とが係合している。その他の筒部200の構成については、後述する。コイルバネ240は、筒部200と収容部300の前部材310との間に挟持され、筒部200を前方へ付勢する。
カバー部500は、略平板状の部材であり、収容部300及びストップボタン19を前方から覆う。カバー部500は、ねじ505によって、収容部300にねじ結合されている。
前部材310は、前板部311と、枠部312と、を有している。前板部311と、枠部312は、一体的に形成されている。前板部311は、横長の平板状の部材であり、前面から視て略楕円状に後方へ凹む3つの凹部313L,313C,313Rが形成されている。凹部313Lは、前板部311の左側に形成され、凹部313Cは前板部311の中央に形成されている。そして、凹部313Rは、前板部311の右側に形成されている。以下、凹部313L,313C,313Rを凹部313と総称する場合がある。
図11及び図13に示すように、凹部313は、前後方向に延びる筒状の大孔部314と小孔部315とを有している。大孔部314は、凹部313の前部を形成している。小孔部315は、大孔部314の後方で中心軸線が大孔部314の中心軸線と同軸になるように形成され、大孔部314よりも内径が小さい。また、凹部313は、大孔部314の後端部と小孔部315の前端部とを連結する段部316を有している。段部316は、前面から視て略楕円の円環状に形成されている。
図11に示すように、大孔部314の内周面には、複数の摩擦低減部317が所定の間隔を空けて設けられている。各摩擦低減部317は、大孔部314の内周面から略垂直に突出しており、前後方向に延びる突条に形成されている。摩擦低減部317は、ストップボタン19と大孔部314との接触面積を減らして、ストップボタン19が収容部300内を移動する際に発生する摩擦力を低減する。
小孔部315の側周部の下部には、上下方向に貫通する貫通孔319が形成されている。貫通孔319には、後述するようにLED410が下方から挿入される。貫通孔319の径は、LED410から照射される光が貫通孔319を介して、小孔部315外に光が漏れないように、LED410の発光部411の径よりもわずかに大きく設定されている。
図12は、カバー部500を後斜め上方から視た斜視図である。カバー部500は、上述のように、略平板状の部材である。カバー部500の左右両端部は、先端に向かうにつれて上下方向の長さが短くなるように形成されている。
また、カバー部500は、ストップボタン19L,19C,19Rに対応して前後方向に貫通する貫通孔501L,501C,501Rが設けられている。貫通孔501Lは、カバー部500を前方から視て左側に配置され、貫通孔501Cは、中央に配置されている。そして、貫通孔501Rは、カバー部500を前方から視て右側に配置されている。以下、貫通孔501L,501C,501Rを貫通孔501と総称する場合がある。
貫通孔501には、ストップボタン19の押圧部220(図11参照)が挿通する。貫通孔501の内径は、押圧部220の側周部222の外径よりもやや大きい。
図12に示すように、カバー部500の後面における左右両端部には、係合片502と第1ボス部503がそれぞれ形成されている。係合片502は、フロントドア2bの枠部材13(図2参照)に設けられた係合孔(図示省略)と係合する。また、第1ボス部503の内周面には、ねじ溝が形成されている。第1ボス部503は、フロントドア2bの枠部材13にねじ結合する。
また、カバー部500の後面における貫通孔501Lと貫通孔501Cとの間、及び、貫通孔501Cと貫通孔501Rとの間には、後方へ延びる円筒状の第2ボス部504が形成されている。第2ボス部504の内周面には、ねじ溝(図示省略)が形成されている。
図10〜図12で説明した各部の組み合わせによって操作部15が形成される。具体的には、収容部300の前部材310及びストップボタン19を前方からカバー部500で覆い、上記前部材310の後方所定位置に収容部300の後部材350をセットしたうえで、カバー部500と収容部300とを後板部352を介してねじ505(図11参照)でねじ結合することにより操作部15として組み立てることができる。組み立てられた操作部15は図10に示す外観構造を有し、同図のA−A線による矢視断面は図13に示す構造を有する。
図13に示すように、操作部15は、ストップボタン19を含んでいる。ストップボタン19は、カバー部500と収容部300の前部材310とで構成される筒状の部分(収容部)の内部に、筒部200と押圧部220とを組み付けた押圧体が同図に矢印A及びB方向に摺動可能な構造を有している。同様に、BETボタン22、演出ボタン121、選択ボタン122、決定ボタン123も、収容部の内部に押圧体を摺動可能に収容する構造を有している。以下の実施例で説明する各種操作ボタンは、特許請求の範囲の請求項に記載されている操作ボタンに該当し、ストップボタン19、BETボタン22、演出ボタン121、選択ボタン122、決定ボタン123などの他の同様な構造を有するボタンを含むものである。
上記押圧体の摺動を可能とするために該押圧体と収容部との間には隙間が形成される。この種の各種操作ボタンでは、発明が解決しようとする課題の欄でも述べたように、上記隙間からの飲料や食べ物などの異物混入が繰り返し行われると、付着物として蓄積されて隙間を塞ぎ、摺動性の悪化に繋がる可能性がある。
本実施の形態に係る各種操作ボタンにおいては、上述した付着物の蓄積による摺動性の悪化を軽減するために、押圧体の周面と収容部の周面とで形成される摺動面の所定領域に前記隙間部から混入する混入物を退避させることにより押圧体と収容部間の癒着を回避可能な窪み部を有する構造としている。ここで、窪み部の配設位置については、押圧体の周面と収容部の周面とで形成される摺動面の所定領域に設けるという条件が適用される。また、窪み部の深さについては、該窪み部を形成する押圧体または収容部の厚みよりも浅い深さとする必要がある。
ここで、上記摺動面とは、当該各種操作ボタンの操作、未操作の場合においても常に互いに対面している面を指すものであり、押圧体の周面側と収容部の周面側の双方に存在することになる。したがって、上記摺動面の所定位置に上記窪みを設ける構造は、押圧体の周面と収容部の周面の少なくともいずれか一方に上記窪みを設ける構造といえる。
なお、上記付着物(図16(b)、図19(b)、図21(b)、図22(b)、図24(b)及び図25(b)に符号Dsで示す)としては、糖分を含む飲料や食べ物、ジェル状のもの、塵や埃などの浮遊物などの混入物が考えられるが、実施例では主に飲料を例に挙げて説明を行い、飲料などの混入物が押圧体と収容部間とにより形成される隙間(空間)に入り込んだものとして説明を行う。
以下、ストップボタン19、BETボタン22、演出ボタン121、選択ボタン122、決定ボタン123を含む各種操作ボタンの構造及び摺動性の悪化軽減作用について説明する。
<各種操作ボタンの摺動性悪化を軽減するための構造>
(ストップボタン19、19A)
まず、ストップボタン19の摺動性悪化軽減構造について、図13を参照して説明する。図13に示す断面構造からも分かるように、パチスロ1の操作部15において、ストップボタン19は、押圧面部221を有する押圧部220が、カバー部500の貫通孔501に挿通されるとともに、押圧部220の後方部分が筒部200に結合されている。
ストップボタン19の押圧部220及び筒部200はコイルバネ240によって矢印B方向に付勢されており、連結部204がカバー部500の貫通孔501の外周部分に当接される状態で停止している。
この状態から、遊技者がストップボタン19の押圧部220の押圧面部221を矢印A方向に押すと、押圧部220及び筒部200がコイルバネ240の付勢力に抗して矢印A方向に移動する。押圧面部221をさらに押し続けると矢印A方向への移動が継続し、筒部200の連結部204の面と対面となる収容部300の前部材310に形成される段部316の面に当接される位置でそれ以上の移動が規制される。
このように、ストップボタン19は、押圧部220がカバー部500の貫通孔501内を矢印A及びBの双方向に摺動可能である。この摺動を可能とするために、貫通孔501の内径は押圧部220の側周部222の外径よりもやや大きく構成され、貫通孔501と押圧部220の側周部222との間に隙間が形成されている。
本実施形態に係るストップボタン19は、図13に示すように、カバー部500の貫通孔501に対して上記隙間を挟んで対向する押圧部220の側周部222に、複数の窪み部225が形成されている。窪み部225は、上記隙間の容量を広くしかつ飲料や食べ物等の混入物を退避させるために設けられている。図13の例では、窪み部225は、押圧部220の側周部222の上方部分の一定領域内にドット状に配置された複数の窪みにより形成されている。
図14は、本実施形態のパチスロ1におけるストップボタン19の断面構造(図13参照)を示す概念図である。
図14において、ストップボタン19の収容部700は、図13におけるカバー部500と収容部300の前部材310とを一体化した構造に相当する。ここで、図13におけるカバー部500の貫通孔501に相当する部分を内周面701と呼称し、図13における収容部の300の段部316に当たる部分を段部716と呼称するものとする。また、図14において、押圧体220Aは、図13における押圧体220と筒部200を一体化したものに相当する。
図14に示すように、本実施形態のストップボタン19は、収容部700の内部に、押圧体220Aを、コイルバネ240の付勢力を利用して矢印A方向及びB方向に摺動可能に収容して構成されている。
図14において、ストップボタン19は、押圧体220Aと収容部700の間に隙間部800が形成され、押圧体220Aがコイルバネ240により同図左側の方向へ付勢され、押圧体220Aが連結部204の前側端部が収容部700の内周面701の後側端部に当接される位置、すなわち、初期位置にある。上記初期位置で押圧体220Aの押圧面部221を矢印A方向に押すと、押圧体220Aがコイルバネ240の付勢力に抗して矢印A方向に移動し、連結部204の後側端部が収容部700の段部716に当接されることによりそれ以上の移動が規制される。
ここで押圧面部221を押すことを止めると押圧体220Aがコイルバネ240の付勢力によって矢印B方向に摺動して上述した初期位置に戻る。このように、ストップボタン19は、押圧体220Aを、該押圧体220Aの連結部204の前側端部が収容部700の内周面701の後側端部に当接される位置と、連結部204の後側端部が収容部700の段部716に当接される位置との間を往復可能に摺動させる構造となっている。
押圧体220Aの側周部222には、複数の窪み部225が設けられている。この窪み部225は、上述したように例えばドット状に配置された複数の窪みにより構成される。
図15は、図14におけるストップボタン19の押圧体220Aの構造を示す図であり、同図(a)は正面図であり、同図(b)は同図(a)の右側面図である。図15に示すように、ストップボタン19は、収容部700の内周面701に対向する押圧体220Aの側周部222に複数の窪み部225が形成されている。窪み部225は、例えば円形の開口を有する窪みがドット状に配置されたものである。
ここで、押圧体220Aは図15(a)の正面視において楕円形の形状を有する。このストップボタン19において、窪み部225は、押圧体220Aの周方向には上記楕円形の中心軸ca1を基準にして上半周の領域以内に設けられる。なお、押圧体220Aの周方向の窪み部225の配設領域についてはこれに限らず例えば押圧体220Aを周回するように設けることもできる。これに対し、押圧体220Aの軸方向については、図15(b)に示すように、上記窪み部225は、押圧体220Aの側周部222における収容部700の内周面701との摺動面の所定領域に設けられる。
ストップボタン19における摺動性悪化軽減作用について図16を参照して説明する。
図16(a)は、収容部700の内周面701と押圧体220Aの側周部222間の隙間部800から飲料Dlが矢印c1に示すように混入する状況を示している。この場合、混入した飲料Dlは窪み部225に達してその中に入り込む。つまり、上記状況で混入した飲料Dlは窪み部225へと入り込んで退避される。
図16(a)に示すように、混入した飲料Dlが窪み部225へと退避され、時間が経過すると、該飲料Dlは、図16(b)に示すように、糖分が乾燥して付着物Dsとなる。同様に、食べ物や塵あるいは埃などの混入物が上記隙間部800から混入した場合も、これらが窪み部225へと退避されて付着物Dsとなる。このように、付着物Dsは、糖分を含む飲料や食べ物、塵や埃などの浮遊物などで形成される押圧体220Aの側周部222の表面や収容部700の内周面701の表面に付着した付着量の増加により発生するものである。
このような本実施例の形態によると、ストップボタン19は、押圧体220Aの側周部222に窪み部225を設けているので、押圧体220Aと収容部700間で形成される隙間部800の空間容量の拡張作用を促し、飲料などの混入物を窪み部225へと退避させることで該混入物による押圧体220Aと収容部700間の癒着を回避し易い空間を形成できるようになる。したがって、ストップボタン19の摺動性の動作状態の悪化を軽減させるとともに比較的長期間化させ、防ぐことが可能となる。
図17は、本実施形態のパチスロ1における別の例のストップボタン19Aの断面構造を示す概念図である。図18は、図17のストップボタン19Aにおける収容部700Aの構成を示す図である。図17に示すように、ストップボタン19Aは、収容部700Aと押圧体220A間に隙間部800が設けられ、収容部700Aの内部に、押圧体220Aを、コイルバネ240の付勢力を利用して矢印A方向及びB方向に摺動可能に収容して構成されている。
ストップボタン19Aにおいて、収容部700Aの内周面701には複数の窪み部715が設けられている。この窪み部715は、例えば上述した窪み部225と同様にドット状に配置された複数の窪みにより構成される。
ここで、収容部700Aの内周面701は、押圧体220Aを収容可能にすべく図17の左側面からの正面視において楕円形の形状を有する。このストップボタン19Aにおいて、窪み部715は、上記楕円形の中心軸ca2(図18参照)から収容部700Aに向かって内周面701に開口を有する凹部形状となるように設けられている。つまり、窪み部715は中心軸ca2から収容部700Aに向かって延びる所定の深さを有する筒型形状の溝により形成される。特に、この例において、窪み部715は、収容部700Aの内周面701の周方向には上記楕円形の中心軸ca2を基準にして下半周の領域内に設けられている。なお、収容部700Aの内周面701における窪み部715の周方向の配設領域についてはこれに限らず例えば内周面701の表面を周回するように設けることもできる。
これに対し、収容部700Aの軸方向については、図17及び図18に示すように、上記窪み部715は、収容部700Aの内周面701における押圧体220Aの側周部222との摺動面の所定領域に設けられる。
ストップボタン19Aにおける摺動性悪化軽減作用について図19を参照して説明する。
図19(a)に示すように、収容部700の内周面701と押圧体220Aの側周部222間の隙間部800から飲料Dlが矢印c2に示すように混入した場合、該飲料Dlはその後窪み部715へと退避される。
飲料Dlが窪み部715へと退避され、時間が経過すると、飲料Dlは、図19(b)に示すように、糖分が乾燥して付着物Dsとなる。同様に、他の混入物が上記隙間部800に混入した場合も、該混入物は窪み部715へと退避され、付着物Dsとなる。
このような本実施例の形態によると、ストップボタン19Aは、収容部700Aの内周面701に窪み部715を設けているので、押圧体220Aと収容部700A間で形成される隙間部800の空間容量の拡張作用を促し、飲料などの混入物を窪み部715へと退避させることで該混入物による押圧体220Aと収容部700A間の癒着を回避し易い空間を形成できるようになる。したがって、ストップボタン19Aの摺動性の動作状態の悪化を軽減させるとともに比較的長期間化させ、防ぐことが可能となる。
特に、ストップボタン19Aは、収容部700Aの内周面701のうちでも鉛直方向の最下方位置の近傍に窪み部715を設けたことで重力に従って混入する混入物を効率よく退避させることができ、上記癒着を回避し易くして摺動性の悪化を効率的に軽減できる。
一方で、上述したストップボタン19(図15参照)においては、押圧体220Aの側周部222のうちでも鉛直方向の最上方位置の近傍に窪み部222を設けたことで重力に従って混入する混入物を効率よく退避させることができる。要するに、この種のストップボタン19、19Aにおいては、それを設置した個所よりも上方から混入物が入り込む場合を想定して窪み部を設ける位置を決める必要があり、押圧体220Aにあっては窪み部225を上方に設け、収容部700Aにあっては窪み部715を下方に設けることで、それぞれ、上述した作用効果が見込めることとなる。
なお、ストップボタン19、19Aについては、本発明に係る混入物を収容する(退避させる)ことにより癒着を回避可能な窪み部225、715のいずれか一方を設ける例を示したが、両方に設けた構成としても良い。また、窪み部225、715は少なくとも1つあれば上記癒着回避機能を果たすことができるが、その数は限定されるものではなく、設計に応じて任意に配置可能である。また、窪み部225、715の形状も、半円形のものに限らず、断面の形状が三角形、四角形、多角形のものであってもよい。また、窪み部225、715は上述したようにドット状に配置しなくても良い。例えば、上述した多種の形状を有する窪みが線状に連なった長溝であってもよい。また、長溝の本数や配置方向も限定されるものではなく、例えば、押圧体220A、収容部700、700Aの軸方向に連なって形成される溝であっても良い。また、上述した窪み部225、715の深さは押圧体220A、収容部700の厚み等に応じて適宜決定すればよく、例えば、0.1から2ミリメートルの範囲内とすることができる。
特に、ストップボタン19、19Aは、機能上、押圧体220Aを水平方向に摺動可能な構造である。かかる構造の各種操作ボタンにおいては、上記摺動方向に対して鉛直下方に向かって(重力方向に)落ちてくる液体や固体を効率よく退避させることを考慮にいれて窪み部225、715を種々の形態とすることができる。
(BETボタン22、22A、22B、22C、22D)
図20は、本実施形態のパチスロ1におけるBETボタン22を示す図であり、同図(a)は斜視図、同図(b)は平面図、同図(c)は断面図である。
BETボタン22は、丸型のものであり、カバー227、情報彫込部材2271及びスイッチボックス228を備えて構成されている。遊技者が操作する部分であるカバー227は透明な硬質樹脂からなり、このカバー227の内部に設けられた情報彫込部材2271は緑色の蛍光色素を含む透明なアクリル樹脂からなる。また、スイッチボックス228は硬質樹脂からなり、同図(c)に示すように、根元に切られたねじ溝2282によってパチスロ1の機器表面120に固定される。
情報彫込部材2271は角板部材2272の下部中央に棒状部材2273が一体成型された形状をしている。角板部材2272の表面には彫り込みによって表示情報が描かれている。本実施形態では「MAXBET」という英文字が描かれている。文字を描いている彫り込みの端部は表面積の小さい彫込エッジ2274になっている。
また、角板部材2271の裏面2275にはシボ処理が施されており、この裏面2275は曇りガラスのように若干ざらついて艶消しされている。この情報彫込部材2271の表示情報彫込部分はカバー227を介して外部から視認される。しかし、その裏面2275がシボ処理されているため、情報彫込部材2271の背後は外部から見えなくなっており、遊技機外観の体裁が整えられている。
スイッチボックス228の機器側末端内部にはランプ229が設けられており、このランプ229によって情報彫込部材2271に光が与えられる。このランプ229はパチスロ1の内部に設けられたものであっても良い。
ランプ229から出射される光は棒状部材2273から情報彫込部材2271の部品内部に入り込む。入り込んだ光は、情報彫込部材2271の内部で反射を繰り返し、表示情報を描く彫込エッジ2274から部品外部へ出射する際、エッジライト効果が生じる。つまり、表面積の小さい彫込エッジ2274から部品外部へ光が出射する際、彫込エッジ2274の部分は、情報彫込部材2271内の蛍光色素の存在も相まって他の部分よりも明るく光って見える。
また、情報彫込部材2271の裏面2275がシボ処理されているため、同図(b)に示すように、カバー227を介して外部からこのBETボタン22の情報彫込部材2271を見た場合、明るく光る彫込エッジ2274と艶消しされて光が拡散する裏面2275との間に明度差を生じ、表示情報である「MAXBET」という英文字がはっきりと見え、文字に立体感が生じる。このため、BETボタン22の機能及び用途が明確に表示され、単に異なる色で全体が光る操作スイッチと異なり、遊技者にとって操作スイッチの種類を見分け易くなる。さらに、印刷の異なるインサートフィルム等を差し替えて変化を与える操作スイッチと異なり、ライティングによって演出効果を十分出すことが可能となる。
図20(c)示すように、BETボタン22は、カバー227の側周部2270の下部がスイッチボックス228の上部に形成された円筒形状の内周面2281に挿通されている。これにより、カバー227を鉛直方向下方に押下することでBETスイッチ77(図7参照)を作動させる位置まで移動させることができ、押下を止めることで初期位置に復帰させることができる。上述した上下動(摺動)を可能にするために、カバー227の側周部2270とスイッチボックス228の内周面2281との間には隙間部801が設けられている。
また、BETボタン22においては、図20(c)に示すように、遊技者が操作する押圧体であるカバー227の側周部2270に複数の窪み部2277が形成されている。窪み部2277は、上述したストップボタン19の窪み部225(図14〜図16参照)等と同様、カバー227の側周部2270とスイッチボックス228の内周面2281との間の隙間部801(空間)を拡張し、かつ、上記隙間部801から混入する混入物を退避させるためのものである。
図21は、図20のBETボタン22の断面構造を示す概念図である。図21に示すBETボタン22において、カバー227とスイッチボックス228との間には隙間部801が形成され、押圧体であるカバー227は、収容部であるスイッチボックス228の内周面2281に対し、鉛直下方(同図に示す矢印a1方向)及び鉛直上方(同、矢印b1方向)の双方向に移動(摺動)可能に収容されている。
図21において、カバー227の側周部2270に形成される窪み部2277は、例えば、側周部2270を周回する断面半円の長溝によって構成されている。この例では、上記長溝が互いに平行して2列配列されている。
これに対し、カバー227の軸方向については、図21に示すように、上記窪み部2277は、カバー227の側周部2270におけるスイッチボックス228の内周面2281との摺動面の所定領域に設けられる。
BETボタン22の構造によれば、図21(a)において、例えば飲料Dlが矢印c3に示すようにスイッチボックス228の内周面2281とカバー227の側周部2270間の隙間部801から混入した場合、その後当該飲料Dlはカバー227の側周部2270に形成された窪み部2277へと退避される。ここで、窪み部2277は、側周部2270を周回する断面半円の2列の長溝により形成されているため、カバー227の周りのどの場所から飲料Dlが混入しても該飲料Dlを直下の窪み部2277へと退避される。
図21(a)において飲料Dlが窪み部2277へと退避され、時間が経過すると、これら飲料Dlは、図21(b)に示すように、糖分が乾燥して付着物Dsとなる。同様に、他の混入物が上記隙間部801から混入した場合も、該混入物は窪み部2277へと退避され、付着物Dsとなる。
このような本実施例の形態によると、BETボタン22は、カバー227の側周部2270に窪み部2277を設けているので、カバー227とスイッチボックス228間で形成される隙間部801の容量(空間)の拡張作用を促し、飲料などの混入物を窪み部2277へと退避させることで該混入物によるカバー227とスイッチボックス228間の癒着を回避し易い空間を形成できるようになる。したがって、BETボタン22の摺動性の動作状態の悪化を軽減させるとともに比較的長期間化させ、防ぐことが可能となる。
図22は、本実施形態のパチスロ1の別の例のBETボタン22Aの断面構造を示す概念図である。図22に示すBETボタン22Aにおいて、押圧体であるカバー227Aは、収容部であるスイッチボックス228Aの内周面2281に対し、鉛直下方(同図に示す矢印a1方向)及び鉛直上方(同、矢印b1方向)の双方向に移動(摺動)可能に収容されている。
BETボタン22Aにおいては、図22(a)に示すように、スイッチボックス228Aの内周面2281の、カバー227Aの側周部2270と対向する領域に、カバー227Aの側周部2270とスイッチボックス228Aの内周面2281間の隙間部801から混入する混入物を退避させる窪み部2285が形成されている。窪み部2285は、例えば、内周面2281の外周面を周回する断面半円の長溝によって構成されている。この例では、上記長溝が互いに平行して2列配列されている。
これに対し、スイッチボックス228Aの軸方向については、図22に示すように、上記窪み部2285は、スイッチボックス228Aの内周面2281におけるカバー227Aの側周部2270との摺動面の所定領域に設けられる。
BETボタン22Aの構造によれば、図22(a)において、例えば飲料Dlが矢印c4に示すようにスイッチボックス228Aの内周面2281とカバー227Aの側周部2270間の隙間部801から混入した場合、その後当該飲料Dlはスイッチボックス228Aの内周面2281に形成された窪み部2285へと退避される。ここで、窪み部2285は、その内周面2281の内壁を周回する断面半円の2列の長溝により形成されているため、カバー227Aの周りのどの場所から飲料Dlが混入しても直下の窪み部2285へと退避される。
図22(a)において飲料Dlが窪み部2285へと退避され、時間が経過すると、飲料Dlは、図22(b)に示すように、糖分が乾燥して付着物Dsとなる。同様に、他の混入物が混入した場合も、該混入物は窪み部2285へと退避され付着物Dsとなる。
このような本実施例の形態によると、BETボタン22Aは、スイッチボックス228Aの内周面2281に窪み部2285を設けているので、カバー227Aとスイッチボックス228A間で形成される隙間部801の容量(空間)の拡張作用を促し、飲料などの混入物を窪み部2285へと退避させることで該混入物によるカバー227Aとスイッチボックス228A間の癒着を回避し易い空間を形成できるようになる。したがって、BETボタン22Aの摺動性の動作状態の悪化を軽減させるとともに比較的長期間化させ、防ぐことが可能となる。
なお、図21及び図22に例示したBETボタン22、22Aにおいては、本発明に係る混入物を収容して癒着を回避可能な窪み部2277、2285をいずれか一方に設けたが、両方を設けた構成としても良い。また、窪み部2277、2285の形状は、対象部分を周回する平行な長溝に限らず、螺旋状の長溝であってもよい。その本数や溝の断面形状も種々変形できる。また、長溝に限らず最小限1つの溝を配置した構成としても良い。
特に、BETボタン22、22Aは、機能上、カバー(押圧体)227、227Aを鉛直方向に摺動可能な構造である。かかる構造の各種操作ボタンにおいては、上記摺動方向に対して鉛直下方に向かって(重力方向に)落ちてくる液体や固体を効率よく退避可能なものであれば、窪み部2277、2285を種々の形態とすることができる。
この他、押圧体を鉛直方向に摺動可能な構造の各種操作ボタンでは、隙間部からの混入物を退避させることで付着物Dsの付着を抑制させる思想とは別の思想で摺動性悪化軽減対策を講じてもよい。
図23は、本実施形態のパチスロ1における他の例のBETボタン22Dの断面構造を示す概念図である。図23において、BETボタン22Dは、カバー227Dの側周部2270Dの下部がスイッチボックス228Dの内周面2281に挿通され、カバー227Dが矢印a1及びb1方向に摺動可能に構成されている。また、カバー227Dの側周部2270Dの上方部分には、スイッチボックス228Dの内周面2281の内径より大きな外径を有する傘部材2278が設けられている。
図23におけるBETボタン22Dの構成によれば、飲料Dlが例えば矢印c5に示すようにカバー227Dの上にかかった場合も、該飲料Dlは傘部材2278の上面を伝わってBETボタン22Dの外側に流出することになる。同様に、食べ物などの固体がカバー227Dの上にかかった場合も、該固体は傘部材2278の上面を伝わってBETボタン22Dの外側に流出されることになる。かかるBETボタン22Dの構成によれば、液体や固体等の付着物Dsとなり得るものがカバー227Bとスイッチボックス228との間の隙間部802に混入すること自体を防止でき、カバー227Bとスイッチボックス228間の摺動性の悪化要因を排除できる。
(演出ボタン121、121A)
図24は、本実施形態のパチスロ1における演出ボタン121の断面構造を示す概念図である。図24において、同図(a)は演出ボタン121の全体の構造を示し、同図(b)は同図(a)の窪み部1202の配置位置近傍の部分拡大図を示している。
図24(a)に示すように、演出ボタン121は、押圧体1200が収容部1205内で矢印a2方向及び矢印b2方向へ摺動できるように収容部1205に収容された構造を有する。演出ボタン121は、すなわち、パチスロ1のフロントドア2b前面に対して角度θ1傾斜した態様で取り付けられており、当該角度θ1で矢印a2及びb2方向への摺動を可能にしている。
演出ボタン121において、押圧体1200の側周部1201には、押圧体1200と収容部1205との間の隙間部803から混入する液体や固体などの混入物を退避させる窪み部1202が設けられている。
ここで、押圧体1200は図24(a)の例えば矢印a2方向からの正面視において例えば円形の形状を有する。この押圧体1200において窪み部1202は、該押圧体1200の周方向には上記円形の中心軸を基準にして上半周の領域内に設けることができる。なお、押圧体1200の周方向の窪み部1202の配設領域についてはこれに限らず例えば押圧体1200を周回するように設けることもできる。
これに対し、押圧体1200の軸方向については、図24(a)に示すように、上記窪み部1202は、押圧体1200の側周面1201における収容部1205の内周面1206との摺動面の所定領域に設けられる。上記窪み部1202は、図24(b)に示すように、略重力方向に中心軸を有するように形成されている。なお、本実施形態でいう略重力方向とは重力方向(図24(b)参照)に対する傾きが所定の角度αの範囲内にある方向であり、前記角度αの範囲内とは、例えば水平軸(図24(a)における水平線)との間で規定されていれば良い。特にこの例の窪み部1202は、略重力方向に中心軸を有する円筒形の形状を有している。窪み部1202の形状は円筒形に限らず、三角や四角等の多角筒形等の形状であってもよい。また、前述したストップボタン19、19Aにおける押圧体220Aの窪み部225や収容部700Aの窪み部715、BETボタン22、22Aにおけるカバー227の窪み部2270やスイッチボックス228Aの窪み部2285についても、略重力方向に中心軸を有するように形成することも可能である。このように、図24における窪み部1202等の略重力方向に中心軸を有する窪み部は摺動方向が異なる各種操作ボタンに適用可能であり、該窪み部の配置角度など、設計自由度の向上が図れる。
上述した演出ボタン121の押圧体1200の窪み部1202の配置及び形状によれば、図24(a)において、例えば飲料Dlが矢印c6に示すように収容部1205の内周面1206と押圧体1200の側周部1201間の隙間部803に混入した場合、その後当該飲料Dlは押圧体1200の側周部1201に形成された窪み部1202へと退避される。ここで、窪み部1202は、図24(b)に示すように、略重力方向に中心軸を有する円筒形状の窪みで形成されているため、混入する飲料Dlを効率よく退避させることができる。
図24(a)において窪み部1202へと退避された飲料Dlは、時間が経過すると、図24(b)に示すように、糖分が乾燥して付着物Dsとなる。同様に、他の混入物が上記隙間部803から混入した場合も、該混入物は窪み部1202へと退避される。このような本実施例の形態によると、演出ボタン121は、押圧体1200の側周部1201に窪み部1202を設けているため、押圧体1200と収容部1202間で形成される隙間部803(空間)の容量の拡張作用を促し、飲料などの混入物を窪み部1202へと退避させることで該混入物による押圧体1200と収容部1202間の癒着を回避し易い空間を形成できるようになる。したがって、演出ボタン121の摺動性の動作状態の悪化を軽減させるとともに比較的長期間化させ、防ぐことが可能となる。
図25は、本実施形態のパチスロ1における別の例の演出ボタン121Aの断面構造を示す概念図である。図25において、同図(a)は演出ボタン121Aの全体の構造を示し、同図(b)は同図(a)の窪み部1207の配置位置近傍の部分拡大図を示している。
図25(a)に示すように、演出ボタン121Aも、図24に示した演出ボタン121Aと同様、押圧体1200Aが収容部1205A内で矢印a2及びb2方向へ摺動できるように収容部1205Aに収容された構造を有する。演出ボタン121Aもまた、パチスロ1のフロントドア2b前面に対して角度θ1傾斜した態様で取り付けられている。
演出ボタン121Aにおいて、収容部1205Aの内周面1206には、該内周面1206と押圧体1200Aの側周部1201との間の隙間部803を拡張するとともに、該隙間部803から混入する混入物を退避させるための窪み部1207が設けられている。
ここで、収容部1205Aは図25(a)の例えば矢印a2方向からの正面視において例えば円形の形状を有する。この収容部1205において窪み部1207は、該収容部1205Aの内周面1206の周方向には上記円形の中心軸を基準にして上半周の領域内に設けることができる。なお、収容部1205Aの内周面1206の周方向の窪み部1207の配設領域についてはこれに限らず例えば上記内周面1206の表面を周回するように設けることもできる。
これに対し、収容部1205Aの軸方向については、図25(a)に示すように、上記窪み部1207は、収容部1205Aの内周面1206における押圧体1200Aの側周面1201との摺動面の所定領域に設けられる。ここで窪み部1207は、図25(b)に示すように、略重力方向に中心軸を有するように形成されている。この例の窪み部1207は円筒形の形状を有しているが、これに限らず、三角や四角等の多角筒形等の形状であってもよい。
上述した演出ボタン121Aの収容部1205Aの窪み部1207の配置及び形状によれば、図25(a)において、例えば飲料Dlが矢印c7に示すように収容部1205Aの内周面1206と押圧体1200Aの側周部1201間の隙間部803から混入した場合、その後当該飲料Dlは収容部1205Aに設けた窪み部1207へと退避される。ここで、窪み部1207は、図25(b)に示すように、略重力方向に中心軸を有する円筒形状の窪みで形成されているため、混入する飲料Dlを効率よく退避させることができる。
図25(a)において窪み部1207へと退避された飲料Dlは、時間が経過すると、図25(b)に示すように、糖分が乾燥して付着物Dsとなる。同様に、上述した他の混入物が上記隙間部803に混入した場合も、該混入物は窪み部1207へと退避される。このような本実施例の形態によると、演出ボタン121Aは、収容部1205Aの内周面1206に窪み部1207を設けているため、押圧体1200Aと収容部1205A間に形成される隙間部803(空間)の容量の拡張作用を促し、飲料などの混入物を窪み部1207へと退避させることで該混入物による押圧体1200Aと収容部1205A間の癒着を回避し易い空間を形成できるようになる。したがって、演出ボタン121Aの摺動性の動作状態の悪化を軽減させるとともに比較的長期間化させ、防ぐことが可能となる。
特に、演出ボタン121Aは、収容部1205Aの内周面1206のうちでも鉛直方向の最下方位置の近傍に窪み部1207を設け、しかも、その窪み部1207は、重力方向に中心軸を有する円筒形の形状を有している。この構成によれば、隙間部803から重力に従って混入して混入物を窪み部1207へと確実に退避させることができ、摺動性の動作状態の悪化をより効率よく軽減させることができる。
なお、図24及び図25に示す演出ボタン121及び121Aでは、押圧体1200,1200Aまたは収容部1205、1205Aのいずれか一方に本発明に係る窪み部1202、1207を形成した例を示したが、押圧体1200,1200A及び収容部1205、1205Aの双方に窪み部1202、1207を形成した構成としてもよい。また、窪み部1202、1207は、最低限1つあればよいが全周に亘って複数設けても良い。また、その形状も上述した溝に限らず、連続した長溝等、様々な態様で実現できる。
なお、パチスロ1では、演出ボタン121、121Aと同様、パチスロ1のフロントドア2b前面に対して傾斜した摺動方向を有する各種操作ボタンとして、選択ボタン122、決定ボタン123を備えている。したがって、これら選択ボタン122、決定ボタン123についても、演出ボタン121、121Aにおける窪み部1202または1207と同等の窪み部を設けた摺動性悪化軽減構造を適用できる。
また、本発明はパチスロ1に限らずパチンコ遊技機等の他の遊技機等にも適用可能である。
図26は、本発明に係るパチンコ遊技機601における外観を示す斜視図である。図26に示すように、パチンコ機601は、ガラスドア610、皿ユニット611、発射装置612、液晶表示装置613、及び遊技盤614が、ベースドア615に支持された構造を有している。
皿ユニット611は、遊技球を貯留するためのものであり、上皿711の下方に下皿712を一体化したユニットとして構成されている。上皿711には、払出口713、操作ボタン620が設けられている。
発射装置612は、遊技盤614上の遊技領域に、上皿711に貯留された遊技球を発射するためのものであり、パネル体721の表面側に発射ハンドル722を設けたものである。
操作ボタン620は、いわゆる「CHANCEボタン」あるいは「プッシュボタン」等と呼ばれるものであり、例えば液晶表示装置613において表示されるCHANCE演出(いわゆるカットイン演出や可動体の可動の有無等)を行うか否かを選択するために、あるいは大当りの期待度を報知する演出(例えば会話演出の会話内容や文字色)において期待度を報知させるときに遊技者によって操作されるものである。
また、パチンコ遊技機601の上皿711の上方部分には操作部731が設けられる。操作部731は、遊技球の貸出しを指示する貸出ボタン731a、遊技球の返却を指示する返却ボタン731b等を備えている。
図26に示すように、パチンコ遊技機601には、遊技者が操作するための各種操作ボタンとして、操作ボタン620、貸出ボタン731a、返却ボタン731bが設けられている。これら操作ボタン620、貸出ボタン731a、返却ボタン731bは、摺動方向の角度は異なるが、遊技者が直接触れる押圧体を、収容部により摺動可能に保持する構造によって実現されている。したがって、パチンコ遊技機601の操作ボタン620、貸出ボタン731a、返却ボタン731bのボタン類についても、図2に示したパチスロ1と同様、押圧体の側周部または収容部の内周面の少なくともいずれか一方に、押圧体と収容部間の隙間部から混入する混入物を退避させることにより癒着を回避可能な窪み部を形成した摺動性悪化軽減構造を適用可能である。
この他、本発明は特許請求の範囲に記載の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実現できるものである。例えば、図26に示すパチンコ遊技機601において、発射装置612と発射ハンドル712が回動部材を収容部に対して回動可能に収容した構造により実現される場合もある。この種の機構から成る操作部を対象とし、回動部材の側周部と収容部の内周面の少なくともいずれか一方に、ストップボタン19等と同等の窪み部を形成した構造を設けてもよい。
また、本発明に係る各種操作ボタンは、遊技機の操作ボタンに限らず、押圧されて移動する押圧体と、押圧体を移動可能に収容する収容部と、を有する各種機器などのボタン類全般に適用可能である。当該ボタン類において、押圧体の移動の際、当該移動を可能とさせる隙間部を押圧体と収容部との間に形成し、押圧体の周面と収容部の周面とで形成される摺動面の所定領域に隙間部から混入する混入物を退避させる窪み部を設けることで、上記隙間部への混入物による摺動性の動作状態の悪化を軽減できるようになる。
1 パチスロ
15 操作部
19、19A ストップボタン
220A 押圧体
222 側周部(押圧体の周面)
700、700A 収容部
701 内周面(収容部の周面)
225、715 窪み部
121、121A 演出ボタン
1200、1200A 押圧体
1201 側周部(押圧体の周面)
1202、1207 窪み部
1205、1205A 収容部
1206 内周面(収容部の周面)
122 選択ボタン
123 決定ボタン
22、22A、22D BETボタン
227、227A、227D カバー
228、228A、228D スイッチボックス
2270、2270D 側周部(押圧体の周面)
2281 内周面(収容部の周面)
2277、2285 窪み部
2278 傘部材
601 パチンコ遊技機
620 操作ボタン
731a 選択ボタン
731b 返却ボタン
808、801、802、803 隙間部

Claims (3)

  1. 押圧されて移動する押圧体と、
    前記押圧体を移動可能に収容する収容部と、
    を有する操作ボタンを備える遊技機において、
    前記操作ボタンは、前記押圧体の移動の際、当該移動を可能とさせる隙間部を前記押圧体と前記収容部との間に形成し、前記押圧体の周面と前記収容部の周面とで形成される摺動面の所定領域に前記隙間部から混入する混入物を退避させる窪み部を有することを特徴とする遊技機。
  2. 前記窪み部は、前記摺動面の所定領域に複数設けられることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記窪み部は、略重力方向に中心軸を有するように形成されることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
JP2015032237A 2015-02-20 2015-02-20 遊技機 Pending JP2016152883A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015032237A JP2016152883A (ja) 2015-02-20 2015-02-20 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015032237A JP2016152883A (ja) 2015-02-20 2015-02-20 遊技機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016152883A true JP2016152883A (ja) 2016-08-25

Family

ID=56760655

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015032237A Pending JP2016152883A (ja) 2015-02-20 2015-02-20 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016152883A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019150335A (ja) * 2018-03-05 2019-09-12 株式会社オリンピア 遊技機
JP2020032131A (ja) * 2018-08-31 2020-03-05 株式会社ソフイア 遊技機

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006006403A (ja) * 2004-06-22 2006-01-12 Maruhon Ind Co Ltd 回胴式遊技機
JP2009050416A (ja) * 2007-08-27 2009-03-12 Miyama Denki Kk 遊技機用の防滴性押圧スイッチ
JP2012249808A (ja) * 2011-06-02 2012-12-20 Kita Denshi Corp 遊技機

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006006403A (ja) * 2004-06-22 2006-01-12 Maruhon Ind Co Ltd 回胴式遊技機
JP2009050416A (ja) * 2007-08-27 2009-03-12 Miyama Denki Kk 遊技機用の防滴性押圧スイッチ
JP2012249808A (ja) * 2011-06-02 2012-12-20 Kita Denshi Corp 遊技機

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019150335A (ja) * 2018-03-05 2019-09-12 株式会社オリンピア 遊技機
JP7076745B2 (ja) 2018-03-05 2022-05-30 株式会社オリンピア 遊技機
JP2020032131A (ja) * 2018-08-31 2020-03-05 株式会社ソフイア 遊技機
JP7216399B2 (ja) 2018-08-31 2023-02-01 株式会社ソフイア 遊技機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4850469B2 (ja) 遊技機の表示照明装置
JP6203921B2 (ja) 遊技機
JP2016152883A (ja) 遊技機
JP6386639B2 (ja) 遊技機
JP6294274B2 (ja) 遊技機
JP5686833B2 (ja) 遊技機
JP5815077B2 (ja) 遊技機
JP5571204B2 (ja) 遊技機
JP6009489B2 (ja) 遊技機
JP6060235B2 (ja) 遊技機
JP2014018434A (ja) 遊技機
JP6716176B2 (ja) 遊技機
JP5984973B2 (ja) 遊技機
JP5686832B2 (ja) 遊技機
JP2017018631A (ja) 遊技機
JP6166331B2 (ja) 遊技機
JP2018011813A (ja) 遊技機
JP6427517B2 (ja) 遊技機
JP6552443B2 (ja) 遊技機
JP5996690B2 (ja) 遊技機
JP6002266B2 (ja) 遊技機
JP5986238B2 (ja) 遊技機
JP6243363B2 (ja) 遊技機
JP6092949B2 (ja) 遊技機
JP2017196434A (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170608

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180424

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180427

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20181030