JP2016152750A - コイル、ステータおよびモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】コイルの占積率を上げながら、容易に組み立てをすることができるコイル、ステータおよびモータを提供する。【解決手段】コイル30は、径方向RDに隣り合う複数配置される第1のユニット31Aおよび第2のユニット31Bと、第1のユニット31Aおよび第2のユニット31Bに電気的に接続される複数のブリッジ部60を備え、第1のユニット31Aおよび第2のユニット31Bは、金属板の第1環状コイル本体41と、第1環状コイル本体41と径方向RDに重なる金属板の第2環状コイル本体42を有し、ブリッジ部60の周方向TA一方側は、第1のユニット31Aにおける第1一方側端子部44および第2一方側端子部48と接続し、ブリッジ部60の周方向TA他方側は、径方向RDに隣り合う第2のユニット31Bにおける第1他方側端子部45および第2他方側端子部49と接続する。【選択図】図4

Description

本発明は、コイル、ステータおよびモータに関する。
近年、様々な製品の小型化や薄型化が求められるようになっている。製品の小型化等に伴い、その製品に搭載されるモータについても、小型化や薄型化が求められている。一般に、モータの出力はモータの体積に比例する。そのため、モータが小型化すると、出力までも低下してしまう。
しかし、製品が小型化したとしても、モータは、当然のことながら、従来以上のトルクを発生させることが求められている。モータの従来以上にトルクを上げるためにはトルク密度を向上させる必要がある。また、製品の小型化に伴ってモータの軽量化が求められている。
このモータのトルク密度を向上させるには、一般には、ステータのスロットにおけるコイルの「占積率」を高めることが挙げられる。この占積率とは、モータのステータのスロットの断面積に対する、そのスロット内に配置されているコイルの断面積の総計の割合である。
このコイルの占積率を上げるためには、コイルを形成する線材のターン数を増加させることが考えられる。しかし、従来の丸線の線材や平角線の線材をコイルとして巻き付けるのでは、巻線機のノズルの大きさや巻線スペース等の問題から、スロット内において巻き付け可能なターン数には上限があり、ある一定以上の占積率を実現することが難しかった。
特許文献1には、モータのトルク密度を向上させるために、モータの占積率(線積率)を向上させるモータのコイル構造が提案されている。
このモータのコイル構造では、ステータ鉄心のスロット内に、スロット内コイルが積層して組み込まれている。スロット内コイルの一端部の端面と他端部の端面には、それぞれスロット間渡りコイルが個別に接合されている。スロット内コイルが直線状の部材であり、スロット間渡りコイルはバー状の部材である。スロット内コイルの一端部と他端部は、このスロット間渡りコイルをはめ込むために、スロット内コイルの厚みに比べて、薄肉状に形成されている。
特開平6−209535号公報
ところが、特許文献1に記載のモータのコイル構造にみられるようにスロット内コイルを製造する際に、スロット内コイルの厚みの一端部と他端部を区別して薄肉状に作製することは、実際の製造現場ではきわめて困難である。
そこで、本発明は、コイルの占積率を上げながら、容易に組み立てをすることができるコイル、ステータおよびモータを提供することを目的とする。
本発明のコイルは、上下方向に延びる中心軸を中心に回転するモータに用いられるコイルであって、中心軸を中心とする径方向に隣り合う複数配置される第1のユニットおよび第2のユニットと、ユニットに電気的に接続されるブリッジ部と、を備え、ユニットは、金属板の第1環状コイル本体と、第1環状コイル本体と径方向に重なる金属板の第2環状コイル本体を有し、第1環状コイル本体は、環状の一部が中心軸の軸方向上方に開口され、開口端のうち中心軸を中心とする周方向一方側の第1一方側開口端部と、周方向他方側の第1他方側開口端部と、を有する第1コイル基部と、第1一方側開口端部の周方向一方側から、一体に軸方向に延びる第1一方側端子部と、第1他方側開口端部の周方向一方側から、一体に軸方向に延びる第1他方側端子部と、を有し、第2環状コイル本体は、環状の一部が軸方向上方に開口され、開口端のうち周方向一方側の第2一方側開口端部と、周方向他方側の第2他方側開口端部と、を有する第2コイル基部と、第2一方側開口端部の周方向他方側から、一体に第1一方側開口端部に沿って、軸方向に延びる第2一方側端子部と、第2他方側開口端部の周方向他方側から、一体に第1他方側開口端部に沿って、軸方向に延びる第2他方側端子部と、を有し、ブリッジ部は、第1コイル基部の開口部と第2コイル基部の開口部を覆う略板形状の金属部材であり、ブリッジ部の周方向一方側は、第1のユニットにおける第1一方側端子部および第2一方側端子部と接続し、ブリッジ部の周方向他方側は、径方向に隣り合う第2のユニットにおける第1他方側端子部および第2他方側端子部と接続することを特徴とする。
また、本発明のステータは、コイルが、複数個のスロットに差し込まれていることを特徴とする。
さらに、本発明のモータは、ステータコイルを有するステータと、マグネットを有しステータコイルに通電することで回転するロータと、を備えることを特徴とする。
本発明は、コイルの占積率を上げながら、容易に組み立てをすることができるコイル、ステータおよびモータを提供することができる。
本発明のモータの好ましい第1実施形態を示す軸方向CLに沿った縦断面図。 図1に示すモータの構造例を示す平面図。 図2に示す隣接する2つのスロットと、1つのステータコイルの領域RRを、代表して示す図。 図3に示す第1のユニットと第2のユニットと、第1のユニットと第2のユニットの間を電気的に接続している1組のブリッジ部の構造例を示す斜視図。 第1のユニットと第2のユニットの構造例を示す分解図と組立図。 1組のブリッジ部の構造例を示す斜視図。 第1のユニット(第2のユニット)の電気的な接続例と絶縁例と、ブリッジ部の電気的な接続と絶縁例を示す斜視図。 図4に示す1つのユニットの第1環状コイル本体と第2環状コイル本体と、1つのブリッジ部の第1板部材と第2板部材の等価回路例を示す図。 図4に示す2組のユニットと、1組のブリッジ部における駆動電流の流れの例を示す図。 本発明の第2実施形態を示す図。 本発明の第3実施形態を示す図。 本発明の第4実施形態を示す図。 本発明の第5実施形態を示す図。
以下に、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照して詳しく説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
(第1実施形態)
<モータ1の全体構造>
図1は、本発明のモータの第1実施形態を示す軸方向CLに沿った縦断面図である。
図1に示すモータ1は、例えば自動車、電動自動車、電動アシスト機器、電動飛行機、マルチコプター等の移動体、ロボット等の産業機器、情報記録媒体を回転する情報記録再生機器、家電製品、事務機器、医療機器等の各分野の搭載対象物に搭載できる。
図1に示すように、モータ1は、ステータ2と、ロータ3を備えている。ステータ2は固定子であり、ロータ3は回転子である。このモータ1のロータ3は、例えばステータ2の周囲において周方向TAに沿って中心軸4とともに回転する、いわゆるアウターロータ型のモータである。ステータ2は、例えば駆動対象物の固定部位に固定される。
ロータ3は、ステータ2に対して、中心軸4の軸方向CLを中心にして、回転可能に支持されている。
ここで、本発明の実施形態では、モータ1は中心軸4が決まっている。このため、図1に例示するように、中心軸4に平行な方向を一点鎖線で示すように、「軸方向」CLとして記載する。また、ロータ3は、扁平で略円筒形状であるので、軸方向CLに直交する方向を矢印で示すように、「径方向」RDとして記載する。そして、軸方向CLの円弧に沿う方向を矢印で示すように、「周方向」TAとして記載する。図1では、中心軸4の軸方向CLは、図面において上下方向である。占積率とは、モータ1において、ステータ2のスロットの断面積に対して、そのスロット内に配置されているコイルの断面積の総計の割合である。また、モータ1の中心軸方向における上方を単に「上方」と呼び、下方を単に「下方」と呼ぶ。図面における紙面側を「表面」と呼び、紙面の裏側を「裏面」と呼ぶ。また、図面における「前側」は、径方向外側に対応し、「後側」は径方向内側に対応する。なお、上下方向・表裏・前後は、実際の機器に組み込まれたときの位置関係や方向を示すものではない。
このモータ1は、ステータ2のスロットの面積に対するコイル(ステータコイル)の断面積を上げる。占積率を上げるということは、スロットの断面積に対して、コイルの占める面積が大きくなることである。
コイルのターン数が一定であって、コイルの外径を大きくした場合には、電気抵抗値を下げることができる。コイルの電気抵抗値を下げることにより大きな電流を流すことができるようになり、モータ1は、小型で軽量であって、トルク密度を上げて高出力(高トルク)を得ることができるようになっている。
図1と図2を参照して、モータ1のステータ2とロータ3のそれぞれの構造例を説明する。図2は、図1に示すモータの構造を示す平面図である。ただし、図2では、図面の簡単化のために、図1に示す中心軸4と円筒状の保持部6の図示を省略している。
まず、ステータ2の構造例を説明する。
図1に示すように、ステータ2は、固定板部5と、円筒状の保持部6と、ステータユニット10と、第1軸受11と、第2軸受12等を有している。固定板部5は、例えばモータ1を制御するための電子部品等が搭載されている電子基板等であるが、特に限定されない。
図1に示す円筒状の保持部6は、大径部分6Aと小径部分6Bを有している。大径部分6Aは上端開口部6Mを有し、小径部分6Bは下端開口部6Nを有している。大径部分6Aは、その内部に第1軸受11を保持している。小径部分6Bは、その内部には、第2軸受12を保持している。第1軸受11と第2軸受12は、例えばボールベアリングである。第1軸受11は、中心軸4の上側の位置の軸受部であり、第2軸受12は、下側の位置の軸受部である。第1軸受11は、第2軸受12に比べて大型のサイズのものが採用されている。
図1に示す第1軸受11の外輪11Aが、この大径部分6Aの内周面に固定され、第2軸受12の外輪12Aが、小径部分6Bの内周面に固定されている。第1軸受11の内輪11Bが、この中心軸4の小径部分4Bの外周面に固定され、第2軸受12の内輪12Bが、中心軸4の小径部分4Bの外周面に固定されている。小径部分6B内には、第2軸受12の位置を固定するための留め具6Cが配置されている。
図1に示す第1軸受11の外輪11Aと内輪11Bの間には、軸受を構成するための複数の玉11Cが間隔をおいて配置されている。第2軸受12の外輪12Aと内輪12Bの間には、複数の玉12Cが間隔をおいて配置されている。これにより、中心軸4は、第1軸受11と第2軸受12により、軸方向CLを中心にして、回転可能に支持されている。
ただし、第1軸受11と第2軸受12は、例えばボールベアリングであるが、これに限らず、モータの用途や仕様に応じて、滑り軸受や、流体軸受などの他の形式の軸受を用いても良い。
図1に示すステータユニット10の構造例は、後で詳しく説明するが、このステータユニット10は、保持部6の小径部分6Bの外周面6Dに固定されている。ステータユニット10は、図1に示す固定板部5から供給される駆動電流に応じて、磁束を発生させる電機子である。
次に、ロータ3の構造例を説明する。
図1に示すロータ3は、中心軸4と、ハウジング部13と、複数の駆動用のマグネット14を有する。この中心軸4は、大径部分4Aと小径部分4Bを有している。大径部分4Aは、例えば回転しようとする対象物に対して装着される部分である。小径部分4Bの外周面には、上述したように、第1軸受11の内輪11Bと第2軸受12の内輪12Bが固定されている。
ハウジング部13は、ステータユニット10の周囲を覆っている。ハウジング部13は、周壁部分13Aと、底部13Bと、取付け凹部13Cを有する円形状の部材である。中心軸4の小径部分4Bの端部4Cが、ハウジング部13の取付け凹部13Cの穴13Dに、例えば圧入により固定されている。
図1に示すように、ハウジング部13の周壁部分13Aは、ステータユニット10の外周に対して径方向RDに対向している。図1と図2に示すように、周壁部分13Aの内周面には、複数個のマグネット14が等間隔に周方向TAに配列されている。例えば、マグネット14は14個であり、接着剤を用いて配列されている。これらのマグネット14のN極の磁極面と、S極の磁極面とが、周方向TAに交互に並んでいる。
なお、複数のマグネット14を用いるのに代えて、N極とS極が周方向に交互に着磁されている1つの円環型のマグネットを、ハウジング部13の周壁部分13Aに貼り付けても良い。このマグネット14のN極とS極の配置数は、特に限定されず、任意に選択できる。
これにより、ステータユニット10の駆動用のコイルに対して、図示しない駆動電流供給部から駆動電流を供給して磁束を発生させると、複数のマグネット14との間の磁束の作用により、中心軸4を中心にして周方向TAにトルクを発生する。このため、ロータ3は、ステータ2に対して、軸方向CLを中心にして回転するようになっている。
<ステータ2の構造例>
次に、ステータ2のステータユニット10の構造例を、図1と図2を参照しながら、詳しく説明する。
図1と図2に示すように、ステータユニット10は、保持部6の小径部分6Bの外周面6Dに固定されている。ステータユニット10は、ハウジング部13と複数のマグネット14の径方向内側に位置する。ステータユニット10は、マグネット14に対して、径方向に所定の隙間を離して配置されている。このステータユニット10は、リング状のステータコア20と、複数のステータコイル30を有している。本実施形態では、コイル30は、ロータ3側ではなく、ステータ2側に配置されるので、ステータコイルと呼ぶ。
図2に示すように、ステータコア20の外周面20Aは、ハウジング部13に配置された複数のマグネット14に対して、径方向に隙間を離して配置されている。図1に示すように、ステータコア20の内周面20Bは、円筒状の保持部6の小径部分6Bの外周面6Dに固定されている。ステータコア20は、例えば複数枚の鋼板を軸方向CLに沿って積層した積層鋼板である。
図2に示すように、ステータ2は、複数のスロット21を有している。ステータコア20は、ステータコア20から径方向に突出する複数のティースを有する。複数のティースには、コイルが巻回される。複数のスロット21は、図2の紙面において軸方向CLに平行な方向に形成されている、例えば略断面台形状の間隙である。すなわち、各スロット21は、ティースとティースとの間の間隙である。各スロット21は、軸方向CLを中心にして、所定角度毎、例えば角度30度毎に、12個形成されている。このスロット21の形成個数と断面形状は、図2に示す例には限定されず、任意に選択できる。
図2に示すように、複数組のステータコイル30が、複数のスロット21に対して装着されている。各組のステータコイル30は、隣接する2つのスロット21,21に跨って挿入して、ステータコア20のティースに対して固定されている。図2に示す例では、12組のステータコイル30が、12個のスロット21に対して、装着されている。ステータコイル30は、樹脂等の電気絶縁材の間を介して、隣接する2つのスロット21に跨って挿入されている。
図3は、図2に示す隣接する2つのスロット21と、1組のステータコイル30の領域RRを、代表して示している。なお、図3では、理解の便宜のため、1組のステータコイル30の中間部分の図示を省略している。
図2と図3に例示するように、各スロット21は、3つの壁部21A,21B,21Cと、2つの突部21Dにより形成されているほぼ台形状の貫通孔である。1つのステータコイル30は、図2と図3に示すように、隣接する2つのスロット21,21にまたがって挿入して固定されている。
<ステータコイル30の構造例>
図3に示すように、1組のステータコイル30は、第1のユニット31Aおよび第2のユニット31Bと、第1のユニット31Aおよび第2のユニット31Bに電気的に接続される複数のブリッジ部60と、を備える。
1組のステータコイル30は、複数組の第1のユニット31Aと第2のユニット31Bを、径方向RDに沿って密接するようにして重ねて配置されている。
図2と図3では、例えば10組の第1のユニット31Aと第2のユニット31Bが、モータ1の径方向RDに沿って密接して重ねられている。複数のブリッジ部60は、隣接する第1のユニット31Aと第2のユニット31Bを電気的に接続する電気接続部材である。ブリッジ部60は、スロット21内におけるコイルの占積率をできる限り上げることができるように、通常用いられる線材のコイルの断面積に比べて、断面積の大きい板状の部材である。ステータコイル30の設定数と、ブリッジ部60の設定数は、例えば10組に限定されるものではなく、要求される仕様に応じて設定数を変えることができ、一例として20組であっても良い。
このように、複数組の第1のユニット31Aと第2のユニット31Bと複数のブリッジ部60が電気的に接続されている構造である。第1のユニット31Aと第2のユニット31Bは、径方向RDに沿って密着して重ねた状態で、スロット21,21内に挿入できる。このため、ステータコイル30の構造は、通常の巻線をスロットを通してティースに巻くのに比べて、スロット21内におけるコイルの占積率をできる限り上げることができる。
次に、図3と図4と図5を参照して、第1のユニット31Aと第2のユニット31Bの構造例を説明し、その後に図3と図4と図6を参照して、各組のブリッジ部60の構造例を説明する。
図4は、図3に示す隣接して重ねられる第1のユニット31Aと第2のユニット31Bと、第1のユニット31Aと第2のユニット31Bの間を電気的に接続するための1組のブリッジ部60の構造例を示す斜視図である。図5は、第1のユニット31Aと第2のユニット31Bの構造例を示す斜視図である。図6は、1組のブリッジ部60の構造例を示す斜視図である。
図4、図5に示すように、径方向RDの外側方向は、矢印RD1で示し、径方向RDの内側方向は、矢印RD2で示している。軸方向CLと周方向TAと径方向RDは、互いに直交している。
まず、図3と図4と図5を参照して、第1のユニット31Aと第2のユニット31Bの構造例を説明するが、第1のユニット31Aと第2のユニット31Bの構造は、同じである。これにより、第1のユニット31Aと第2のユニット31Bの構造を同じものにすることで、ステータコイルの製造が容易になり、コストの低減が図れる。
図4では、第1のユニット31Aと第2のユニット31Bを示しており、各ユニット31A,31Bは、図5に示すような構造を有している。以下では、図5と図4を参照して、第1のユニット31Aの構造を代表して説明するが、第2のユニット31Bの構造も同じである。
図5と図4に例示するように、第1のユニット31Aは、金属板の第1環状コイル本体41と、この第1環状コイル本体41と径方向RDに重なる金属板の第2環状コイル本体42を有している。図5に示す第1環状コイル本体41または第2環状コイル本体42は、正面視にてほぼ同一形状である。これにより、第1環状コイル本体41または第2環状コイル本体42は、例えばほぼ同一形状の金型を用いてプレス加工することができるので、製造が容易であり、製造コストの低減が図れる。
図5に示すように、第1環状コイル本体41は、環状の一部が軸方向CLの上方に開口されることで開口部33を有する。
第1環状コイル本体41は、第1コイル基部43を有する。この第1コイル基部43は、周方向TAの一方側の第1一方側開口端部41Rと、周方向TAの他方側の第1他方側開口端部41Tと、を有する。しかも、第1環状コイル本体41は、第1一方側開口端部41Rの周方向TAの一方側から、軸方向CLに向けて延びる第1一方側端子部44と、第1他方側開口端部41Tの周方向TAの一方側から、一体に軸方向CLに延びる第1他方側端子部45を有する。
図5に示すように、第2環状コイル本体42は、環状の一部が軸方向CLの上方に開口されることで開口部34を有している。
第2環状コイル本体42は、第2コイル基部47を有する。第2コイル基部47は、この周方向TAの一方側の第2一方側開口端部42Rと、周方向CLの他方側の第2他方側開口端部42Tと、を有する。しかも、第2環状コイル本体42は、第2一方側開口端部42Rの周方向TAの他方側から、第1一方側開口端部41Rに沿って延びた後、軸方向CLに延びる第2一方側端子部48を有する。また、第2環状コイル本体42は、第2他方側開口端部42Tの周方向TAの他方側から、一体に、第1他方側開口端部41Tに沿って延びた後、軸方向CLに延びる第2他方側端子部49を有する。
図5に示すように、第2環状コイル本体42は、第1環状コイル本体41よりも径方向外側(RD1方向)に位置し、重ね合わされる。同じ厚みDを有する第1環状コイル本体41または第2環状コイル本体42を径方向RDに沿って重ね合せると、第1一方側端子部44と第1他方側端子部45と第2一方側端子部48と第2他方側端子部49は、径方向RDに関しては、面一になる構造である。
ここで、第1環状コイル本体41および第2環状コイル本体42は、ほぼ同じ形状を有しており、同じ厚みDを有する導電性に優れた金属板、例えば銅板やアルミニウム板で形成されている。コイル30の占積率を向上するために、金属線材を巻回するコイルと等価の性能を得るためには、導電性の環状板を用いる必要がある。また、第1環状コイル本体41および第2環状コイル本体42は、好ましくは、本実施形態と同等の作用を得ることができる楕円や円形、U字、方形等の形状を適宜採用することができる。この第1環状コイル本体41および第2環状コイル本体42は上記金属板でなる材料を、好ましくは、例えばほぼ同一形状の金型を用いてプレス加工することで作られる。これにより、第1環状コイル本体41または第2環状コイル本体42は、容易かつ短時間で作ることができ製造コストの低減が図れる。
図5に示すように、第1環状コイル本体41および第2環状コイル本体42は、一部が開放された開口部33,34をそれぞれ有し、好ましくは略U字状に形成されている。第1環状コイル本体41と、第2環状コイル本体42とが、平面視において同一形状であることから、第1環状コイル本体41と第2環状コイル本体42は、同じ金型を用いてU字状に作ることができる。そのため、第1環状コイル本体41と第2環状コイル本体42の製造が容易であり、製造コストが削減できる。図4に示すように、第1環状コイル本体41および第2環状コイル本体42の内側と、ステータコア20との間には、好ましくは絶縁材20Rが配置されている。
まず、図5を参照して、第1環状コイル本体41の形状例を詳しく説明する。
図5では、第1環状コイル本体41の開口部33は、軸方向CLについて上に向けた状態である。上述したように、第1環状コイル本体41は、第1コイル基部43と、第1一方側端子部44と、第1他方側端子部45とを有する。第1環状コイル本体41は、ほぼU字型であり、略均一の形成幅W1である。
第1一方側端子部44と第1他方側端子部45は、第1コイル基部43の周方向TAの端部から、軸方向CLの上方に向かって、それぞれ延びている。第1一方側端子部44と第1他方側端子部45の周方向TAの各周方向形成幅W2は、好ましくは第1コイル基部43の周方向形成幅W1の半分になっている。しかも、第1一方側端子部44と第1他方側端子部45は、第1一方側開口端部41Rと第1他方側開口端部41Tのそれぞれ周方向TAの一方側(図5では、紙面において周方向TA左側)に寄った位置に形成されている。第1一方側端子部44と第1他方側端子部45は、図5において、周方向TAの一方側半分において突出して形成されている。この第1一方側端子部44と第1他方側端子部45の周方向TA他方側には、それぞれ位置決め用の当接面である上面46が形成されている。
つづいて、図5を参照して、第2環状コイル本体42の形状例を説明する。第2環状コイル本体42の形状は、第1環状コイル本体41の形状とは一部が異なる。
図5では、第2環状コイル本体42の開口部34は、軸方向CLについて上に向けた状態である。上述したように、第2環状コイル本体42は、第2コイル基部47と、第2一方側端子部48と、第2他方側端子部49とを有する。第2環状コイル本体42は、ほぼU字型であり、第2環状コイル本体42の周方向TAと軸方向CLに沿って形成された部分は、同じ形成幅W1を有している。なお、第1一方側端子部44と第1他方側端子部45と、第2一方側端子部48と第2他方側端子部49の軸方向CL方向の突出長さLAは、同じである。
第2一方側端子部48と第2他方側端子部49は、第2コイル基部47の第2一方側開口端部42Rと第2他方側開口端部42Tから、軸方向CLの上方に向かって、それぞれ延びている。第2一方側端子部48と第2他方側端子部49の周方向TAの各形成幅W2は、好ましくは第2コイル基部47の形成幅W1の半分になっている。しかも、第2一方側端子部48と第2他方側端子部49は、それぞれ周方向TAの他方側(図5では、紙面において右側)に寄った位置に形成されている。
第2一方側端子部48と第2他方側端子部49は、図5において、他方側半分において突出して形成されている。第2一方側端子部48と第2他方側端子部49の基部には、それぞれ位置決め用の当接面である底面51が形成されている。第2一方側端子部48と第2他方側端子部49の周方向TAの一方側には、上面50が形成されている。
このように、第1一方側端子部44と第1他方側端子部45の右側には、それぞれ上面46が形成されている。しかも、第2一方側端子部48と第2他方側端子部49の基部には、それぞれ底面51が形成されている。ここでいう「底面51」とは、図5で水平面で示されている箇所の裏側の面を指しており、図5の下部に部分拡大断面図に符号51を付して正確な位置を示している。
これにより、図5に示すように、第1環状コイル本体41および第2環状コイル本体42が径方向RDについて、密接して重ねた状態にすると、第1環状コイル本体41の第1コイル基部43と第2環状コイル本体42の第2コイル基部47が重なる。
しかも、第1一方側端子部44と第1他方側端子部45と第2一方側端子部48と第2他方側端子部49は、それぞれ周方向TAに沿って平行に並んで、径方向RDに関して面一になるように配置されている。そして、図5に示すように、第2一方側端子部48と第2他方側端子部49の底面51,51は、第1一方側開口端部41Rと第1他方側開口端部41Tの上面46,46当接する。
底面51,51の軸方向下面が上面46,46の軸方向上面にそれぞれ当接した状態になると、第2環状コイル本体42が第1環状コイル本体41に対して、軸方向CLに沿った位置決めを行うことができる。
これにより、第1環状コイル本体41および第2環状コイル本体42を重ねあわせて組み立てる際に、例えば組立機械を用いて、第1環状コイル本体41および第2環状コイル本体42について、軸方向CL方向と周方向TAについて、互いの位置決めを容易にしかも確実に行うことができる。このため、第1環状コイル本体41および第2環状コイル本体42を位置決めして組み立てる作業性を向上できる。
図5に示すように、第2環状コイル本体42は、折り曲げて形成された底部51を有するので、同じ厚みDを有する第1環状コイル本体41および第2環状コイル本体42を重ねた状態では、第2環状コイル本体42の第2一方側端子部48と第2他方側端子部49の径方向RDの位置は、第1環状コイル本体41の第1一方側端子部44と第1他方側端子部45の径方向RDの位置と、を合わせることができる。つまり、第1一方側端子部44と第1他方側端子部45と、第2一方側端子部48と第2他方側端子部49は、径方向RDについて、面一にすることができる。
これにより、第1一方側端子部44と第1他方側端子部45と、第2一方側端子部48と第2他方側端子部49は、第1環状コイル本体41および第2環状コイル本体42の合計の厚みD+D=2Dの範囲内に収まっている。このため、図4に示すように、隣接するユニット31,31を重ねる際に、第1端子部44,45と第2端子部48,49が邪魔になることは無い。このため、隣接する第1のユニット31Aと第2のユニット31Bは、密接して重ねることができる。
この結果、図2と図3に示すようなステータコイル30の奥行方向の寸法(モータ1の半径方向RDの寸法)Tを可能な限り小さくすることができる。従って、図2と図3に示すスロット21内には、より多くのターン数のユニット31を装着できる。このため、モータ1のスロット21の開口面積に対するユニット31の占有率を示す占積率を、上げることができる。したがって、同程度の出力を有するモータに対して、本発明のモータは小型化することができる。
次に、図3と図4と図6を参照して、各組のブリッジ部60の構造例を説明する。
図6は、1組のブリッジ部60の構造例を示しており、図6に示すブリッジ部60は、図4に示すように、図4に示す開口部33,34を覆う略板形状の金属部材である。ブリッジ部60の周方向TAの一方側は、第1のユニット31Aにおける第1一方側端子部44および第2一方側端子部48と電気的に接続する。また、ブリッジ部60の周方向TAの他方側は、径方向RDに隣り合う第2のユニット31Bにおける第1他方側端子部45および第2他方側端子部49と電気的に接続する。
図6に示すブリッジ部60は、第1板部材61と第2板部材62とから構成されている。
第1板部材61は、周方向TAに延びる第1板状部61Aと、第1板状部61Aの周方向TAの両側の端部から図5に示す第1一方側端子部44および第2一方側端子部48および第1他方側端子部45および第2他方側端子部49に向けて周方向TAにそれぞれ延びる第1接続片63,64を有する。
第2板部材62は、周方向TAに延びる第2板状部62Aと、第2板状部62Aの周方向TAの両側の端部から図5に示す第1一方側端子部44および第2一方側端子部48および第1他方側端子部45および第2他方側端子部49に向けて周方向TAにそれぞれ延びる第2接続片65,66を有する。
第1板状部61Aは、第2板状部62Aよりも径方向RDの外側(矢印RD1)に位置する。一方側の第1接続片63および第2接続片65は、他方側の第1接続片64および第2接続片66よりも径方向RDの外側(矢印RD1)に位置する。
ブリッジ部60の第1板部材61と第2板部材62を径方向に重ねると、第1板状部61Aと第2板状部62Aとは、径方向RDに重なる。また、一方側の第1接続片63と第2接続片65とは、軸方向CLに重なる。そして、他方側の第1接続片64および第2接続片66とは、軸方向CLに重なる。
ブリッジ部60は、図4に示す径方向RDに関して外側の第1のユニット31Aと、図4に示す径方向RDに関して内側の第2のユニット31Bとを、電気的に接続する。そして、このようなブリッジ部60を用いて第1環状コイル本体41および第2環状コイル本体42に接続することにより、図3に例示するように、隣接する複数組の第1のユニット31Aと第2のユニット31Bが、径方向RDに沿って電気的に接続される。
なお、第2のユニット31Bは、第1のユニット31Aに対して、径方向RDの内側でも外側でも、どちらに位置しても良い。
図6に示すように、ブリッジ部60の第1板部材61と第2板部材62は、同じ厚みDを有する導電性に優れた金属板、例えば銅板やアルミニウム板を、例えばプレス加工することで作られている。しかも、ブリッジ部60の第1板部材61と第2板部材62は、正面視にてほぼ同一形状である。これにより、第1板部材61と第2板部材62は、ほぼ同じ金型を用いて作ることができ、製造が容易で製造コストが削減できる。
図6に示すように、第1板部材61と第2板部材62は、正面視をすると長方形(矩形)であり、周方向TAに沿って延びる板材である。第1板状部61と第2板状部62の長さS1は同じであり、幅S2も同じである。第1板状部61と第2板状部62の長さS1は、図4に示す開口部33,34の長さS3よりも少し短い。これにより、図4に示すように、第1板状部61と第2板状部62は、開口部33,34内に確実に装着できる。
図6に戻ると、第1接続片63、64の形成幅S4は、好ましくは第1板上部61Aの幅S2の半分である。同様にして、第2接続片65,66の形成幅S4は、好ましくは第2板状部62Aの幅S2の半分である。第1接続片63,64と第2接続片65,66の周方向TA方向についての突出長さS5は、好ましくは同じである。
第1板部材61と第2板部材62の厚みDは、図5に示す第1環状コイル本体41と第2環状コイル本体42の厚みDと、好ましくは同じである。
図6に示すように、第1板部材61の第1板状部61Aと第2板部材62の第2板状部62Aは、共に周方向TAに対して、所定の角度θ(鋭角)だけ傾いて形成されている。これに対して、第1接続片63,64と第2接続片65,66は、それぞれ第1板状部61と第2板状部62に対しては、僅かに折り曲げられており、第1接続片63,64と第2接続片65,66は、周方向TAに平行である。
図6に示すように、第2板状部62と、第2接続片65,66の間には、それぞれ折り曲げて形成された連結部67,67を有している。このように、連結部67,67は、寸法S6だけ図6の径方向RDの外側に向けて折り曲げられている。この寸法S6は、第1板部材61と第2板部材62の厚みDと同じである。
これにより、図6に示すように、第1板状部61と第2板状部62とを重ね合せた状態では、第1板状部61Aが第2板状部62Aに対して、径方向RDの径方向RDの外側に重ねあわされている。第2接続片65は第1接続片63と平行であり、かつ第2接続片66は第1接続片64と平行であり、径方向RDに関してそれぞれ面一になっている。
しかも、図6に示す第1接続片63,64は、第2接続片65,66の軸方向上面に接触することで、連結部67,67を用いて軸方向CL方向に位置決めすることができる。また、第1板状部61Aの後ろ側に第2板状部62Aを重ねることにより、第1板状部61Aと第2板状部62Aは、連結部67,67を用いて周方向TAにも位置決めすることができる。
これにより、例えば組立機械を用いて、ブリッジ部60の第1板状部61と第2板状部62を組み立てる場合に、第1板状部61と第2板状部62の互いの位置決めを容易にしかも確実に行うことができる。このため、第1板状部61と第2板状部62を位置決めして組み立てる作業性を向上できる。
図4に示すように、第1のユニット31Aと第2のユニット31Bが、図6に示す1組のブリッジ部60により電気的に接続する際には、径方向RDの外側の第1のユニット31Aにおいては、第1一方側端子部44と第2一方側端子部48の径方向RDの外側の面には、ブリッジ部60の第1接続片63と第2接続片65の径方向RDの内側の面が接合される。同様にして、図4に示す径方向RDの内側の第2のユニット31Bにおいては、第1他方側端子部45と第2他方側端子部49の径方向RDの外側の面には、ブリッジ部60の第1接続片64と第2接続片66の径方向RDの内側の面が接合される。
このように、第1のユニット31Aと第2のユニット31Bが、図6に示す1組のブリッジ部60により電気的に接続すると、周方向TAの一方側の第1接続片63および第2接続片65の径方向RDの内側の面は、第1のユニット31Aにおける周方向TAの
一方側に位置する第1一方側端子部44および第2一方側端子部48の径方向RDの外側の面に接続される。
同様にして、周方向TAの他方側の第1接続片64および第2接続片66の径方向RDの内側の面は、第2のユニット31Bの周方向TAの他方側に位置する第1他方側端子部45および第2他方側端子部49の径方向RDの外側の面に接続される。
これにより、第1のユニット31Aと第2のユニット31Bは、ブリッジ部60を介して、連続的に電気的接続を行うことができる。
ところで、図5に示す第1環状コイル本体41の第1端子部44,45の厚みDと、図6に示すブリッジ部60の第1板状部61の第1接続片63,64または第2板状部62の第2接続片65,66との厚みDを足した合計厚み2Dは、第1環状コイル本体41の厚みDと第2環状コイル本体42の厚みDとを足した合計厚み2Dと、同じである。
また、第2環状コイル本体42の第2端子部48,49の厚みDと、ブリッジ部60の第1板状部61の第1接続片63,64または第2板状部62の第2接続片65,66との厚みDを足した合計厚みは、第1環状コイル本体の厚みDと第2環状コイル本体の厚みDとを足した合計厚み2Dと、同じである。
これにより、図4に示すように、第1のユニット31Aと第2のユニット31Bの合計の奥行方向の形成幅Gは、G=2D+2Dであり、第1のユニット31Aと第2のユニット31Bを、密接して重ね合せることができる。この結果、図2と図3に示すようなステータコイル30の奥行方向の寸法(モータ1の半径方向RDの寸法)Tを可能な限り小さくすることができる。
従って、図3に示すスロット21内には、より多くのターン数のユニット31を装着できる。このため、モータ1のスロット21の開口面積に対するユニット31の占有割合を示す占積率を上げることができる。これにより、このステータコイル30を搭載するモータ1は、小型化が図れる。
次に、第1のユニット31A(第2のユニット31B)の電気的な接続例と絶縁例と、ブリッジ部60の電気的な接続例と絶縁例を、図7を参照して説明する。
図7は、第1のユニット31A(第2のユニット31B)の電気的な接続例と絶縁例と、ブリッジ部60の電気的な接続例と絶縁例を示す斜視図である。
図7に示す実施形態は、第1のユニット31A(第2のユニット31B)とブリッジ部60の生産性を重視した例である。図7に示す第1のユニット31A(第2のユニット31B)の第1環状コイル本体41の表面と裏面、および第2環状コイル本体42の表面と裏面に関して、導電面CDであるか、絶縁面IR(絶縁コーティング)であるかを説明する。
図7に示す例では、第1環状コイル本体41と第2環状コイル本体42の対向面の内のどちらか一方の面は、絶縁コーティングされている。しかも、ブリッジ部60の第1板状部61と第2板状部62の対向面の内のどちらか一方の面も、絶縁コーティングされている。これにより、一方の面が絶縁コーティングされている金属板をプレス加工するだけで、第1環状コイル本体41と第2環状コイル本体42と、第1板状部61と第2板状部62が、容易に製造できる。このため、第1環状コイル本体41と第2環状コイル本体42と、第1板状部61と第2板状部62の生産性を上げることができる。
図7に示す例では、第1環状コイル本体41の第1コイル基部43と第1一方側端子部44と第1他方側端子部45の表面全体と、第2環状コイル本体42の第2コイル基部47と第2一方側端子部48と第2他方側端子部49の表面全体は、導電面CDである。
これに対して、第1環状コイル本体41の第1コイル基部43と第1一方側端子部44と第1他方側端子部45の裏面全体と、第2環状コイル本体42の第2コイル基部47と第2一方側端子部48と第2他方側端子部49の裏面全体は、絶縁面IR(絶縁コーティング)である。
これにより、第1環状コイル本体41と第2環状コイル本体42を重ね合せると、第1環状コイル本体41の表面の導電面CDと、第2環状コイル本体42の裏面の絶縁面IRが、密接して重ね合わされて、第1環状コイル本体41と第2環状コイル本体42との間の電気的な絶縁を図ることができる。
このように、第1のユニット31Aと第2のユニット31Bの生産性の観点から、単純に、第1環状コイル本体41と第2環状コイル本体42の一方の片面には、全面絶縁コーティングを施し、第1環状コイル本体41と第2環状コイル本体42の他方の片面導電面としている。これにより、第1のユニット31Aと第2のユニット31Bの生産性を上げることができる。
次に、図7に示すブリッジ部60の第1板状部61の表面と裏面、および第2板状部62の表面と裏面に関して、導電面CDであるか、絶縁面IR(絶縁コーティング)であるかを説明する。
図7に示す第1板部材61の第1板状部61Aと左右の第1接続片63,64の表面全体と、第2板部材62の第2板状部62Aと第2接続片65,66の表面全体は、絶縁面IRである。これに対して、第1板状部61Aと第1接続片63,64の裏面全体と、第2板状部62と第2接続片65,66の裏面全体は、導電面CDである導電性を有する接合材が塗布されている。
これにより、ブリッジ部60の第1板部材61と第2板部材62を重ね合せると、第1板部材61の表面の絶縁面IRと、第2板部材62の裏面の導電面CDとが、密接して重ね合わされる。従って、第1板部材61と第2板部材62との間の電気的な絶縁を図ることができる。
このように、ブリッジ部60の生産性の観点から、単純に、第1板部材61と第2板部材62の一方の片面には、全面絶縁コーティングが施され、第1板部材61と第2板部材62の他方の片面には、全面に導電性を有する接合材が付与されている。これにより、ブリッジ部60の第1板部材61と第2板部材62の生産性を上げることができる。
上述したように、第1のユニット31Aと第2のユニット31Bの第1環状コイル本体41と第2環状コイル本体42について、絶縁面IRと導電面CDを形成するだけで、第1環状コイル本体41と第2環状コイル本体42の間の電気絶縁を容易に得ることができる。同様にして、ブリッジ部60の第1板部材61と第2板部材62について、絶縁面IRと導電面CDを形成するだけで、第1板部材61と第2板部材62の間の電気絶縁を容易に得ることができる。
図8は、図4に示す1つのユニット31の第1環状コイル本体41と第2環状コイル本体42と、1つのブリッジ部60の第1板状部61と第2板状部62の等価回路例を示している。
次に、図9を参照して、図4に示す第1のユニット31Aと第2のユニット31Bと、1組のブリッジ部60における駆動電流Id流れの例を説明する。
図9は、図4に示す第1のユニット31Aと第2のユニット31Bと、1組のブリッジ部60における駆動電流Idの流れの例を示している。
なお、図9では、駆動電流Idの流れを描き易くするために、前側に位置されている第1のユニット31Aと、後側に位置されている第2のユニット31Bとを離して示している。このため、前側に位置されている第1のユニット31Aと、後側に位置されている第2のユニット31Bとを電気的に接続しているブリッジ部60の途中部分は、分断して示している。
図9に示す、駆動電流Idは、ブリッジ部60の第1板状部61Aを通る電流Ir1と、ブリッジ部60の第2板状部62Aを通る電流Ir2で分けて示している。
前側に位置するブリッジ部60の第1板状部61Aを通ってきた電流Ir1は、ブリッジ部60の第1接続片64と第1のユニット31Aの第1他方側端子部45と第2他方側端子部49を通じて、第1のユニット31AのU字状の第1コイル基部43と第2コイル基部47を通る。そして、電流Ir1は、第1のユニット31Aの第1一方側端子部44と第2他方側端子部48と第1接続片63を介して、次の後側のブリッジ部60の第1板状部61Aと第2板状部62Aを通り、第1のユニット31Bの第1のユニット31Aの第1他方側端子部45と第2他方側端子部49に達する。
同様にして、前側のブリッジ部60の第2板状部62Aを通ってきた電流Ir2は、ブリッジ部60の第2接続片66と第1のユニット31Aの第1他方側端子部45と第2他方側端子部49を通じて、第1のユニット31AのU字状の第1コイル基部43と第2コイル基部47を通る。そして、電流Ir2は、第1のユニット31Aの第1一方側端子部44と第2他方側端子部48と第2接続片65を介して、次の後側のブリッジ部60の第1板状部61Aと第2板状部62Aを通り、第1のユニット31Bの第1のユニット31Aの第1他方側端子部45と第2他方側端子部49に達する。このようにして、駆動電流Idが各第1のユニット31Aと第2のユニット31Bを流れる。
なお、図9に示す駆動電流Idの流れの図示例は、判り易く示すための一例であり、特に限定されない。
<ステータ2のステータユニット10の製造方法例>
次に、上述した本発明の第1実施形態におけるステータ2のステータユニット10の製造方法の一例を説明する。
まず、図7に示す第1のユニット31Aと第2のユニット31Bの第1環状コイル本体41と第2環状コイル本体42と、ブリッジ部60の第1板状部61と第2板状部62を、素材の金属板、例えばアルミニウムあるいは銅製の金属板をプレス加工することで作成する。なお、金属板の状態で絶縁コーティングを行ってから、プレス加工を行う方法が最も生産性が高い。なお、この絶縁面IRである絶縁コーディング層の厚みは、例えば10μm程度であるが、特に限定されない。
次に、図7と図4に示すように、上記第1環状コイル本体41と第2環状コイル本体42を重ねて接合材を用いて貼り合わせることで、複数ペアの第1のユニット31Aと第2のユニット31Bを作る。第1板部材61と第2板部材62を、接合材を用いて貼り合わせることで、複数個のブリッジ部60を作る。
続いて、図3と図2に示すように、例えば10組のユニット31が、ステータコア20のスロット21内におけるコイルの占積率をできる限り上げることができるように、径方向RDに沿って挿入して、密接して重ねられた状態になる。
次に、図4に示すように、隣接する第1のユニット31Aと第2のユニット31Bの間には、ブリッジ部60を差し込む。このブリッジ部60は、図3に示すように、隣接する2組のユニット31A,31Bの開口部34,33を塞ぐようにして配置される。ブリッジ部60は、図4では前側に位置する第1のユニット31Aの第1環状コイル本体41と第2環状コイル本体42の一方側の組の第1一方側端子部44および第2一方側端子部48と、図4では後側に続けて配置される第2のユニット31Bの第1環状コイル本体41および第2環状コイル本体42の他方側の組の第1他方側端子部45と第2他方側端子部49との間に、電気的に接続して固定される。
ブリッジ部60を用いた電気的に接続することにより、図3に示す隣接する10組の第1のユニット31Aと第2のユニット31Bが、径方向RDに沿って密接して積み重ねられた状態で、コイルの巻回方向に沿って電気的に結合される。その後、各ステータコイル30は、所定の3相結線を行う。
このようにブリッジ部60を配置して、隣接する第1のユニット31Aと第2のユニット31Bを電気的に接続する際には、導電性接着剤、クリームハンダ、ハンダメッキ、銅ろうメッキ等の導電性を有する接合材を用いる。これにより、第1のユニット31Aと第2のユニット31Bとブリッジ部60は、機械的な接合と同時に電気的にも接続できる。
なお、第1のユニット31Aと第2のユニット31Bとブリッジ部60を、導電性接着剤やクリームハンダを塗って接合する場合には、第1のユニット31Aと第2のユニット31Bとブリッジ部60における塗布面には、微小な窪みを複数設けておくことが望ましい。これにより、これらの微小な窪みには、導電性接着剤やクリームハンダを塗った際に残しておくことができ、接合能力をより確保ことができる。
また、上述したハンダメッキを施す場合には、そのハンダメッキ層の下にもう1層例えばニッケル層をメッキにより形成することにより、いわゆるハンダ食われ現象を防ぐことができる。
導電性接着剤は、例えば100℃以下の使用温度でモータを使用する製品仕様であれば採用できる。ハンダメッキは、200℃以下の使用温度でモータを使用する製品仕様で採用できる。また、第1環状コイル本体41または第2環状コイル本体42と、ブリッジ部60とを電気的に接続する接合材としては、好ましくは金属ナノ粒子含有の材料で作られている導電性接着剤を採用できる。例えば、200℃を超える使用温度でモータを使用する製品仕様である場合には、ろう付けか、金属ナノ粒子を含む接合材を導電性接着剤として用いることができる。
(第2実施形態)
次に、図10を参照して、本発明の第2実施形態を説明する。
図10は、本発明の第2実施形態を示している。
上述した図7に示す第1実施形態は、導電性を有する接合材の形成と、絶縁コーティングの施し方を単純化して、第1のユニット31Aと第2のユニット31Bとブリッジ部60の生産性を重視した例である。
これに対して、図10に示す第2実施形態は、駆動用コイルとしての第1のユニット31Aと第2のユニット31Bとブリッジ部60の性能を重視した例である。図10に示す第1のユニット31Aと第2のユニット31Bの第1環状コイル本体41の表面と裏面、および第2環状コイル本体42の表面と裏面に関して、どのように、導電面CDである導電性を有する接合材が塗布されているかを、そして絶縁面IR(絶縁コーティング)をどのように設けるかを説明する。
図10に示す例では、第1のユニット31Aと第2のユニット31Bの第1環状コイル本体41と第2環状コイル本体42の対向面、およびブリッジ部60の第1板部材61と第2板部材62の対向面には、導電面CDである導電性を有する接合材が塗布されている。しかも、第1のユニット31Aと第2のユニット31Bのおよびブリッジ部60において、接合材が塗布されている部位以外の部分は、絶縁面IRとしての絶縁コーティングが施されている
図10に示す第1環状コイル本体41の第1コイル基部43と第1一方側端子部44と第1他方側端子部45の表面全体は、導電面CDである。しかし、第2環状コイル本体42の第2コイル基部47の表面は、絶縁面IRであるが、第2環状コイル本体42の第2一方側端子部48と第2他方側端子部49の表面は、導電面CDである。
これに対して、第1環状コイル本体41の第1コイル基部43と第1一方側端子部44と第1他方側端子部45の裏面全体は、絶縁面IRである。しかし、第2環状コイル本体42の第2コイル基部47の裏面は、導電面CDであるが、第2環状コイル本体42の第2一方側端子部48と第2他方側端子部49の裏面は、絶縁面IRである。
これにより、第1環状コイル本体41の第1コイル基部43の表面の導電面CDと、第2環状コイル本体42の第2コイル基部47の裏面の導電面CDが、対向面として密接して重ね合わされる。
次に、図10に示すブリッジ部60の第1板部材61の表面と裏面、および第2板部材62の表面と裏面に関して、導電面CDであるか、絶縁面IR(絶縁コーティング)であるかを説明する。
図10に示す第1板部材61の第1板状部61Aと第1接続片63,64の表面全体は、絶縁面IRである。第2板部材62の第2板状部62Aの表面は、絶縁面IRであるが、第2接続片65,66の表面は、導電面CDである。
これに対して、第1板部材61の第1板状部61Aと左右の第1接続片63,64の裏面全体は、導電面CDである。第2板状部62Aの裏面は、導電面CDであり、左右の第2接続片65,66の裏面は、絶縁面IRである。
(第3実施形態)
図11は、本発明の第3実施形態を示している。
図11に示す第3実施形態は、図2に示す第1実施形態におけるモータ1の構造例の変形例である。
図11に示すモータ1の構成要素が、図2に示すモータ1の構成要素と実質的に同じである箇所には、同じ符号を付けて、その説明を省略する。
図2に示すモータ1の構造例では、各ステータコイル30の各第1環状コイル本体41と第2環状コイル本体42は、直線に形成されているので、長方形断面を有している。
これに対して、図11に示すモータ1の構造例では、各ステータコイル30の第1のユニットと第2のユニットをそれぞれ構成している各第1環状コイル本体41と第2環状コイル本体42は、周方向TAに沿ってリング状のステータコア20の曲率に合わせて、断面が円弧型に湾曲されている。このように、各第1環状コイル本体41と第2環状コイル本体42を、周方向TAに沿って円弧型断面に形成する場合には、各第1環状コイル本体41と第2環状コイル本体42を円弧に合わせて、ブリッジ部も円弧型に形成するのが望ましい。
これにより、図11に示すステータコイル30は、各スロット21の形状に合わせて、さらに密接してはめ込んで装着できるので、コイルの占積率を上げることができる。
(第4実施形態)
図12は、本発明の第4実施形態を示している。
図12に示す第4実施形態では、上述した第3実施形態と同様にして、第1のユニットと第2のユニットのそれぞれの各第1環状コイル本体41と第2環状コイル本体42は、リング状のステータコア20の曲率に合わせて円弧型断面に湾曲されている。
しかも、内側に位置する各第1環状コイル本体41と第2環状コイル本体42に比べて、径方向RDにおいて外側に向かうに従って、各第1環状コイル本体41と第2環状コイル本体42の径方向RDの厚みH1、H2、H3が、H1>H2>H3の大小関係で、徐々に小さくなる。
各ユニットにおける各第1環状コイル本体41と第2環状コイル本体42の断面積が異なる場合、ステータコイルの電気抵抗値の大きさは、すべてのユニットの中で、断面積が一番小さいユニットによって決まる。そこで、各ユニットの断面積を均一にし、各ユニットにおける電気抵抗値を均一にすることが望ましい。第4実施形態では、径方向RDについて内側に位置する各第1環状コイル本体41と第2環状コイル本体42の断面積と、中間に位置する各第1環状コイル本体41と第2環状コイル本体42の断面積と、外側に位置する各第1環状コイル本体41と第2環状コイル本体42の断面積は、径方向RDに関して一定にすることができる。これにより、駆動コイルとしてのステータコイル30の電気抵抗値を各ユニットにおいて均一にすることができる。その結果、一番小さい断面積を持つユニットと比較して、不必要に断面積が大きいユニットをなくすことができるので、スロットの面積をより有効活用することができる。
ところで、第1環状コイル本体41または第2環状コイル本体42の間の絶縁材と、ブリッジ部60の第1板部材と第2板部材の間を絶縁するための絶縁材としての絶縁コーティングは、好ましくは高耐熱被覆材である。これは、モータ1が使用される際の環境が高温である場合を考慮している。
一般的な高耐熱のエナメル線(ポリアミドイミド被膜)の耐熱温度は220℃程度であり、エナメル線の耐熱性がモータの耐熱温度のボトルネックとなっている。また、耐熱温度を上げるためにポリイミド被膜を使えば280℃まで耐熱温度をあげることができるが、ポリイミドは高価であるため生産量が非常に少ない。さらに、耐熱性を上げるためには、樹脂等の有機材から無機材に変更する必要があるが、無機材は割れやすいため巻線時に割れて剥離するという問題が生ずるため適用が難しい。
これに対して、本発明の実施形態では、モータ1のコイル30は、線状のものを巻線する構造ではないので巻線時にコイル自体を曲げる必要がないことから、無機系の絶縁材を絶縁コーティングとして用いることができる。無機系の絶縁材としては、例えばマイカシート、セラミックコーティング、ガラスコーティングを採用できる。マイカシートは750℃、セラミックコーティングは800℃以上、ガラスコーティングは1000℃の耐熱性をそれぞれ有する。
従って、今までのモータコイルでは200℃台であった耐熱温度を一気に、本発明の実施形態では、耐熱温度を700℃以上に上げることができる。絶縁コーティング材は、プラスチックのような有機材料から、瀬戸物や瀬戸物の釉薬のような無機材料に変えることができるので、コイルを備えるモータの耐熱性を飛躍的に上げることができる。今までの線材を巻線する場合では、線材を曲げると瀬戸物のような絶縁材は割れてしまうため適用できなかった。しかし、本発明の実施形態のコイル30は、ステータのスロット内に曲げながら巻線する必要が無いために、コイル30では、絶縁コーティングとして無機の絶縁材を適用できる。
なお、第1環状コイル本体41と第2環状コイル本体42と、第1板部材61と第2板部材62を作製するための素材の金属板(例えば銅もしくはアルミニウム)は、金属板の状態で絶縁コーティングを行ってから、プレス加工を行う方法が最も生産性が高いと考えられる。そのためには、プレス加工を行っても割れて剥離しない、絶縁処理が望ましい。この場合は、電磁鋼板の絶縁に用いられているような無機系で厚みが数μmの絶縁コーティングを素材に施すのが望ましい。
(第5実施形態)
図13は、本発明の第5実施形態を示している。
図4に示す第1実施形態では、ブリッジ部60は、第1板部材61と第2板部材62を径方向RDに重ねることで構成されている。
これに対して、図13に示す第5実施形態では、ステータコイル30のブリッジ部60は、一枚の板部材60Mにより構成されている。すなわち、ブリッジ部は、複数の部材で構成されてもよく、ひとつの部材で構成されてもよい。これにより、ステータコイル30を構成するための部品点数を減らすことができる。
以上説明したように、本発明のコイルの一例である実施形態のコイル30は、上下方向に延びる中心軸4を中心に回転するモータ1に用いられるコイルである。このコイル30は、径方向RDに隣り合う複数配置される第1のユニット31Aおよび第2のユニット31Bと、第1のユニット31Aおよび第2のユニット31Bに電気的に接続されるブリッジ部60と、を備える。
第1のユニット31Aおよび第2のユニット31Bは、金属板の第1環状コイル本体41と、第1環状コイル本体41と径方向RDに重なる金属板の第2環状コイル本体42を有する。
この第1環状コイル本体41は、環状の一部が中心軸4の軸方向CL上方に開口されて開口部33を有する。第1環状コイル本体41は、第1コイル基部43と、第1一方側端子部44と、第1他方側端子部45と、を有する。
また、第2環状コイル本体42は、環状の一部が上方に開口されて開口部34を有する。第2環状コイル本体42は、第2コイル基部47と、第2一方側端子部48と、第2他方側端子部49と、を有する。 そして、ブリッジ部60は、第1コイル基部43の開口部33と第2コイル基部47の開口部34を覆う略板形状の金属部材である。ブリッジ部60の周方向TA一方側は、第1のユニット31Aにおける第1一方側端子部44および第2一方側端子部48と接続する。ブリッジ部60の周方向TA他方側は、径方向RDに隣り合う第2のユニット31Bにおける第1他方側端子部45および第2他方側端子部49と接続する。
上記構成によれば、第1のユニット31Aと第2のユニット31Bの第1環状コイル本体41と第2環状コイル本体42は、全体に渡って厚みを変える必要が無い。第1環状コイル本体41と第2環状コイル本体42は、従来例とは異なりその一部分を薄肉に加工して形成する必要が無い。このため、第1のユニット31Aと第2のユニット31Bの第1環状コイル本体41と第2環状コイル本体42は製造現場で容易に製造できる。
しかも、径方向RDに隣り合う複数配置される第1のユニット31Aおよび第2のユニット31Bと、これらのユニットに電気的に接続される複数のブリッジ部60を組み合わせる。このことで、スロット21内に隙間を作ることなく密接して重ねることができる。従って、コイルをスロット内に配置する際のコイルの占積率を上げながら、容易に組み立てをすることができる。
第2環状コイル本体42は、第1環状コイル本体41よりも径方向RD外側に位置する。第2一方側端子部48の底面51と第2他方側端子部49の底面51は、第1一方側開口端部41Rの上面46と第1他方側開口端部41Tの上面46に接触する。
上記構成によれば、第2環状コイル本体42は、第1環状コイル本体41と軸方向CLに接することで、第2環状コイル本体42と第1環状コイル本体41との軸方向CLの位置決めをすることができる。このため、第2環状コイル本体42と第1環状コイル本体41を位置ずれなく重ねるようにして、容易に組み立てることができる。
ブリッジ部60は、第1板部材61と第2板部材62とから構成される。第1板部材61は、周方向TAに延びる第1板状部61Aと、第1板状部61Aの周方向TA両側の端部から第1端子部44,45および第2端子部48,49に向けて周方向TAに延びる第1接続片63,64と、を有する。
同様にして、第2板部材62は、周方向TAに延びる第2板状部62Aと、第2板状部62Aの周方向TA両側の端部から第1板状部61Aの周方向TA両側の端部に沿って、第1端子部44,45および第2端子部48,49に向けて周方向TAに延びる第2接続片65,66と、を有する。
第1板状部61Aは、第2板状部62Aよりも径方向RD外側(RD1)に位置する。一方側の第1接続片63および第2接続片65は、他方側の第1接続片64および第2接続片66よりも径方向RD外側(RD1)に位置する。第1板状部61Aと第2板状部62Aとは、径方向RDに重なり、第1接続片63,64と第2接続片65,66とは、軸方向CLに重なる。
上記構成によれば、ブリッジ部60は、第1のユニット31Aの第1環状コイル本体41と第2環コイル本体42と、第2のユニット32Aの第1環状コイル本体41と第2環コイル本体42を、電気的に接続できる。
周方向TA一方側の第1接続片63および第2接続片65の径方向RD内側(RD2)の面は、第1のユニット31Aにおける周方向TA一方側に位置する第1一方側端子部44および第2一方側端子部48の径方向RD外側(RD1)の面に接続される。しかも、周方向TA他方側の第1接続片64および第2接続片66の径方向RD内側の面は、第2のユニット31Bの周方向TA他方側に位置する第1他方側端子部45および第2他方側端子部49の径方向RD外側(RD1)の面に接続される。
上記構成によれば、ブリッジ部60は、第1のユニット31Aと第2のユニット31Bを電気的に接続できる。
第1環状コイル本体41と第2環状コイル本体42の対向面およびブリッジ部60の第1板状部61Aと第2板状部62Aの対向面には、導電性を有する接合材が塗布されている。
上記構成によれば、第1環状コイル本体41と第2環状コイル本体42の対向面およびブリッジ部60の第1板状部61Aと第2板状部62Aの対向面は、接合材を介して固定しながら電気的に接続できる。
ユニット31A,31Bおよびブリッジ部60において、接合材が塗布されている部位以外の部分は、絶縁コーティングがされている。
上記構成によれば、接合材がある以外の部分は、絶縁コーティングすることで絶縁性を確保できる。
第1環状コイル本体41と第2環状コイル本体42の対向面およびブリッジ部60の第1板状部61Aと第2板状部62Aの対向面のうちどちらか一方の面は、絶縁コーティングされている。
上記構成によれば、第1環状コイル本体41と第2環状コイル本体42の対向面およびブリッジ部60の第1板状部61Aと第2板状部62Aの対向面の間は、絶縁性を確保できる。
第1環状コイル本体41の第1端子部44,45の厚みと、ブリッジ部60の第1板状部61Aの第1接続片63,64または第2板状部62Aの第2接続片65,66との厚みを足した合計厚みは、第1環状コイル本体41の厚みと第2環状コイル本体42の厚みとを足した合計厚みと、同じである。同様にして、第2環状コイル本体42の第2端子部48,49の厚みと、ブリッジ部60の第1板状部61Aの第1接続片63,64または第2板状部62Aの第2接続片65,66との厚みを足した合計厚みは、第1環状コイル本体41の厚みと第2環状コイル本体42の厚みとを足した合計厚みと、同じである。
上記構成によれば、ブリッジ部60の第1板部材61の第1接続片63,64と第2板部材62の第2接続片65,66は、第1環状コイル本体41の厚みと第2環状コイル本体42の厚みの合計した厚みの範囲内に収まる。このため、第1接続片63,64と第2板部材62の第2接続片65,66が、径方向RDに突き出てしまうことが無い。このため、ブリッジ部60を用いても、複数組の第1のユニット31Aと第2のユニット31Bは、径方向RDに沿って隙間なく密着して重ねることができる。
第1一方側端子部44と第1他方側端子部45の周方向TAの幅、および第2一方側端子部48と第2他方側端子部49の周方向TAの幅は、第1環状コイル本体41および第2環状コイル本体42の周方向TAの幅の半分である。
上記構成によれば、第1一方側端子部44と第1他方側端子部45と、第2一方側端子部48と第2他方側端子部49とは、相互に邪魔にならないようにして並べて配置できる。
第1環状コイル本体41または第2環状コイル本体42は、U字状である。
上記構成によれば、第1環状コイル本体41と第2環状コイル本体42は、U字状を形成するための同じような金型を用いて作ることができるので、製造が容易であり、製造時のコストダウンを図ることができる。
第1環状コイル本体41または第2環状コイル本体42の間の絶縁材と、ブリッジ部の第1板状部61Aと第2板状部62Aの間を絶縁するための絶縁材は、高耐熱被覆材であり、第1環状コイル本体4または第2環状コイル本体42と、ブリッジ部60とを電気的に接合する接合材は、金属ナノ粒子含有の材料である。
上記構成によれば、コイルは使用温度が高い場合でも使用できる。
第1環状コイル本体41または第2環状コイル本体42は、正面視にて同一形状であり、ブリッジ部の第1板状部と第2板状部は、正面視にて同一形状である。
上記構成によれば、第1環状コイル本体41と第2環状コイル本体42は、同じような金型を用いて作ることができるので、製造が容易であり、製造時のコストダウンを図ることができる。
コイル30は、ステータ20の複数個のスロット21に差し込まれている。
上記構成によれば、スロット21内におけるコイル30の占積率を上げながら、コイルを容易に組み立ててステータを得ることができる。
モータ1は、ステータコイルを有するステータと、マグネットを有しステータコイルに通電することで回転するロータと、を備える。
上記構成によれば、スロット21内におけるコイル30の占積率を上げたモータを得ることができ、製造が容易でトルク密度の高い高性能なモータを得ることができる。
本発明は、上記実施形態に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。本発明の上記実施形態の各構成は、その一部を省略したり、上記とは異なるように任意に組み合わせることができる。
図示した本発明の実施形態のコイルでは、環状の一部が軸方向CL上方のみに開口されている形態であるが、これに限らず、第1環状コイル本体と第2環状コイル本体は、環状の一部が周方向TAに開口されるようにしても良い。
また、本発明の実施形態のモータのコイルは、上下方向に延びる中心軸4を中心に回転するモータに用いられる。しかし、本発明のコイルは、ステータ(固定子)に設ける場合に限らない。コイルはステータだけではなく、ロータ(回転子)にも使用可能であり、ブラシ付きのモータでは、コイルが配置されているコアがロータとなる。
上述したモータ1は、駆動電流としては三相交流電流を用いている。しかしこれに限らず、本発明のモータとしては、単相電流や二相の駆動電流を用いるような構造であっても良い。
また、モータ1のロータ2は、ステータ3の周囲において中心軸4とともに回転する、アウターロータ型のモータである。しかしこれに限らず、本発明のモータは、ステータが周囲にあり、ロータがステータの内側で回転する、いわゆるインナーロータ型のモータであっても良い。
1・・・モータ
2・・・ロータ
3・・・ステータ
4・・・中心軸
20・・ステータコア
21・・ステータコアのスロット
30・・ステータコイル(コイルの一例)
31A・第1のユニット
31B・第2のユニット
33・・開口部
34・・開口部
41・・第1環状コイル本体
41R・第1一方側開口端部
41T・第1他方側開口端部
42・・第2環状コイル本体
42R・第2一方側開口端部
42T・第2他方側開口端部
43・・第1コイル基部
44・・第1一方側端子部
45・・第1他方側端子部
46・・上面
47・・第2コイル基部
48・・第2一方側端子部
49・・第2他方側端子部
51・・底面
CL・・中心軸の軸方向
RD・・径方向
TA・・周方向

Claims (14)

  1. 上下方向に延びる中心軸を中心に回転するモータに用いられるコイルであって、
    前記中心軸を中心とする径方向に隣り合う複数配置される第1のユニットおよび第2のユニットと、前記ユニットに電気的に接続されるブリッジ部と、を備え、
    前記ユニットは、
    金属板の第1環状コイル本体と、前記第1環状コイル本体と前記径方向に重なる金属板の第2環状コイル本体を有し、
    前記第1環状コイル本体は、
    環状の一部が前記中心軸の軸方向上方に開口され、開口端のうち前記中心軸を中心とする周方向一方側の第1一方側開口端部と、前記周方向他方側の第1他方側開口端部と、を有する第1コイル基部と、
    前記第1一方側開口端部の前記周方向一方側から、一体に前記軸方向に延びる第1一方側端子部と、
    前記第1他方側開口端部の前記周方向一方側から、一体に前記軸方向に延びる第1他方側端子部と、
    を有し、
    前記第2環状コイル本体は、
    環状の一部が前記軸方向上方に開口され、開口端のうち前記周方向一方側の第2一方側開口端部と、前記周方向他方側の第2他方側開口端部と、を有する第2コイル基部と、
    前記第2一方側開口端部の前記周方向他方側から、一体に前記第1一方側開口端部に沿って、前記軸方向に延びる第2一方側端子部と、
    前記第2他方側開口端部の前記周方向他方側から、一体に前記第1他方側開口端部に沿って、前記軸方向に延びる第2他方側端子部と、
    を有し、
    前記ブリッジ部は、前記第1コイル基部の開口部と前記第2コイル基部の開口部を覆う略板形状の金属部材であり、
    前記ブリッジ部の前記周方向一方側は、前記第1のユニットにおける前記第1一方側端子部および前記第2一方側端子部と接続し、
    前記ブリッジ部の前記周方向他方側は、前記径方向に隣り合う前記第2のユニットにおける前記第1他方側端子部および前記第2他方側端子部と接続する、
    ことを特徴とするコイル。
  2. 前記第2環状コイル本体は、前記第1環状コイル本体よりも前記径方向外側に位置し、
    前記第2端子部の底面は、前記第1開口端部の上面に接触することを特徴とする請求項1に記載のコイル。
  3. 前記ブリッジ部は、第1板部材と第2板部材とから構成され、
    前記第1板部材は、前記周方向に延びる第1板状部と、当該第1板状部の前記周方向両側の端部から前記第1端子部および前記第2端子部に向けて前記周方向に延びる第1接続片と、を有し、
    前記第2板部材は、前記周方向に延びる第2板状部と、当該第2板状部の前記周方向両側の端部から前記第1板状部の前記周方向両側の端部に沿って、前記第1端子部および前記第2端子部に向けて前記周方向に延びる第2接続片と、を有し、
    前記第1板状部は、前記第2板状部よりも前記径方向外側に位置し、
    一方側の前記第1接続片および前記第2接続片は、他方側の前記第1接続片および前記第2接続片よりも前記径方向外側に位置し、
    前記第1板状部と前記第2板状部とは、前記径方向に重なり、
    前記第1接続片と前記第2接続片とは、前記軸方向に重なることを特徴とする請求項1または2に記載のコイル。
  4. 前記周方向一方側の前記第1接続片および前記第2接続片の前記径方向内側の面は、前記第1のユニットにおける前記周方向一方側に位置する前記第1端子部および前記第2端子部の前記径方向外側の面に接続され、
    前記周方向他方側の前記第1接続片および前記第2接続片の前記径方向内側の面は、前記第2のユニットの前記周方向他方側に位置する前記第1端子部および前記第2端子部の前記径方向外側の面に接続されることを特徴とする請求項3に記載のコイル。
  5. 前記第1環状コイル本体と前記第2環状コイル本体の対向面および前記ブリッジ部の前記第1板状部と前記第2板状部の対向面には、導電性を有する接合材が塗布されていることを特徴とする請求項3または4に記載のコイル。
  6. 前記ユニットおよび前記ブリッジ部において、前記接合材が塗布されている部位以外の部分は、絶縁コーティングがされていることを特徴とする請求項5に記載のコイル。
  7. 前記第1環状コイル本体と前記第2環状コイル本体の対向面および前記ブリッジ部の前記第1板状部と前記第2板状部の対向面のうちどちらか一方の面は、絶縁コーティングされていることを特徴とする請求項3ないし6のいずれかに記載のコイル。
  8. 前記第1環状コイル本体の前記第1端子部の厚みと、前記ブリッジ部の前記第1板状部の前記第1接続片または前記第2板状部の前記第2接続片との厚みを足した合計厚みは、前記第1環状コイル本体の厚みと前記第2環状コイル本体の厚みとを足した合計厚みと、同じであり、
    前記第2環状コイル本体の前記第2端子部の厚みと、前記ブリッジ部の前記第1板状部の前記第1接続片または前記第2板状部の前記第2接続片との厚みを足した合計厚みは、前記第1環状コイル本体の厚みと前記第2環状コイル本体の厚みとを足した合計厚みと、同じであることを特徴とする請求項3ないし7のいずれかに記載のコイル。
  9. 前記第1端子部の前記軸方向の幅および前記第2端子部の前記周方向の幅は、前記第1環状コイル本体および前記第2環状コイル本体の前記周方向の幅の半分であることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載のコイル。
  10. 前記第1環状コイル本体または前記第2環状コイル本体は、U字状であることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載のコイル。
  11. 前記第1環状コイル本体または前記第2環状コイル本体の間の絶縁材と、前記ブリッジ部の前記第1板状部と前記第2板状部の間を絶縁するための絶縁材は、高耐熱被覆材であり、
    前記第1の環状コイル本体または前記第2の環状コイル本体と、前記ブリッジ部とを電気的に接続する接合材は、金属ナノ粒子含有の材料であることを特徴とする請求項3ないし10のいずれかに記載のコイル。
  12. 前記第1環状コイル本体または前記第2環状コイル本体は、正面視にて同一形状であり、前記ブリッジ部の前記第1板状部と前記第2板状部は、正面視にて同一形状であることを特徴とする請求項3ないし11のいずれかに記載のコイル。
  13. 請求項1ないし12のいずれかに記載の前記コイルは、複数個のスロットに差し込まれていることを特徴とするステータ。
  14. 請求項13に記載の前記ステータコイルを有する前記ステータと、マグネットを有し前記ステータコイルに通電することで回転するロータと、を備えることを特徴とするモータ。
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