JP2016152712A - 回転電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ステータのスロット倍数が2以上とされて、ステータコイルが分布巻き且つ短節巻きにて巻装されている回転電機において、ステータとロータとの間に流れる磁束を効率よく獲得し得るようにした回転電機を提供する。【解決手段】回転電機1は、複数の磁極を有するロータ30と、複数のスロット25を有するステータコア22に巻装された3相の相巻線よりなるステータコイル21を有するステータ20とを備える。スロット倍数nが2とされ、ステータコイル21の各相巻線は、隣接する(n+1)個のスロット25に渡って短節巻きにて巻装されている。ロータ30の回転軸線Oを中心として、磁極のアークレシオをαとし、ステータコア22と対向して磁束を授受するロータ30の磁束授受面36の周方向角度範囲をβとし、スロット25の周方向のスロットピッチをγとしたときに、β≦2nγ、且つβ<αとされている。【選択図】図2

Description

本発明は、車両等に搭載されてモータや発電機として使用される回転電機に関する。
従来、車両に搭載されて使用される回転電機として、周方向に極性が交互に異なる磁極が形成されて回転可能に設けられたロータと、該ロータと径方向に対向して配置され周方向に配列された複数のスロットを有するステータコア、及び該ステータコアのスロットに分布巻きにて巻装された3相の相巻線よりなるステータコイルを有するステータと、を備えたものが一般に知られている。
そして、特許文献1及び特許文献2には、同一相の相巻線が収容されるスロットをロータの磁極ごとに周方向に連続して2個ずつ有し、スロット倍数が2とされているステータコアが開示されている。また、特許文献1には、長節巻きと短節巻きとをステータコアの周方向に沿って交互に繰り返して波巻きされているステータコイルが開示されている。
特開2014−96986号公報 特開平11−285216号公報
ところで、上記のような回転電機では、性能の向上を図るためにはステータコアとロータコアとの間に流れる磁束の量を、総じて大きく効率よく獲得する必要がある。しかし、振動の低減などの理由により、スロット倍数の増大化や短節巻き化を行った場合には、総合的な磁束量としては減少している。しかも、スロット倍数が2以上で分布巻きされたステータコイルに対して、更に複数スロットに渡る短節巻きが施された場合には、ロータに設けられた磁極のアークレシオを大きくすると、同相内で反磁界が生まれることによって、磁束量を効率的に獲得できないという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ステータのスロット倍数が2以上とされて、ステータコイルが分布巻き且つ短節巻きにて巻装されている回転電機において、ステータとロータとの間に流れる磁束を効率よく獲得し得るようにした回転電機を提供することを解決すべき課題とするものである。
上記課題を解決するためになされた第一の発明は、
周方向に極性が交互に異なるように配置された複数の磁極を有するロータ(30,40)と、
周方向に配列された複数のスロット(25)を有し前記ロータと径方向に対向して配置されたステータコア(22)、及び前記スロットに収容されて前記ステータコアに分布巻きにて巻装された3相の相巻線よりなるステータコイル(21)を有するステータ(20)と、を備えた回転電機において、
前記ステータコアの前記スロットは、前記ステータコイルの一相当たりn(nは2以上の自然数)個の割合で形成されてスロット倍数がnとされ、
前記ステータコイルの各前記相巻線は、隣接する(n+1)個の前記スロットに渡って短節巻きにて巻装され、
前記ロータの回転軸線(O)を中心として、前記磁極のアークレシオをαとし、前記ステータコアと対向して磁束を授受する前記ロータの磁束授受面(36,46)の周方向角度範囲をβとし、前記スロットの周方向のスロットピッチをγとしたときに、β≦2nγ、且つβ<αとされていることを特徴とする。
なお、本明細書において、短節巻きとは、ステータのスロットの数をロータの磁極数で除算した値をスロットピッチとする巻線の巻き方を全節巻きとしたときに、全節巻きのスロットピッチよりも小さいスロットピッチで巻く巻線の巻き方のことをいう。
この構成によれば、ロータの回転軸線を中心として、磁極のアークレシオをαとし、ステータコアと対向して磁束を授受するロータコアの磁束授受面の周方向角度範囲をβとし、スロットの周方向のスロットピッチをγとし、スロット倍数をnとしたときに、β≦2nγ、且つβ<αとされている。即ち、本発明では、ステータとロータとの間に流れる磁束は、β<αの関係から、磁極のアークレシオαの範囲において、磁束授受面の周方向角度範囲βで設定された磁束よりも大きく生み出され、磁極のアークレシオαよりも小さい周方向角度範囲βの磁束授受面を通ってスロット内に入る。このとき、磁束授受面の周方向角度範囲βが、β≦2nγに設定され、且つステータコイルの各相巻線が、隣接する(n+1)個のスロットに渡って短節巻きにて巻装されていることから、各相巻線が直列又は並列で接続されていても同相内で反磁界が生まれない。即ち、ステータと対向するロータの磁束授受面の周方向角度範囲βが、反磁界を起こさない範囲に設定されている。そのため、本発明によれば、ステータとロータとの間に流れる磁束を効率よく獲得することができる。
また、上記課題を解決するためになされた第二の発明は、
周方向に極性が交互に異なるように配置された複数の磁極を有するロータ(30,40)と、
周方向に配列された複数のスロット(25)を有し前記ロータと径方向に対向して配置されたステータコア(22)、及び前記スロットに収容されて前記ステータコアに分布巻きにて巻装された6相の相巻線よりなるステータコイル(21)を有するステータ(20)と、を備えた回転電機において、
前記ステータコアの前記スロットは、前記ステータコイルの一相あたりn(nは2以上の自然数)個の割合で形成されてスロット倍数がnとされ、
前記ステータコイルの各前記相巻線は、隣接するn個の前記スロットに渡って短節巻きにて巻装され、
前記ロータの回転軸線(O)を中心として、前記磁極のアークレシオをαとし、前記ステータコアと対向して磁束を授受する前記ロータの磁束授受面(36,46)の周方向角度範囲をβとし、前記スロットの周方向のスロットピッチをγとしたときに、β≦(3n−1)γ、且つβ<αとされていることを特徴とする。
この構成によれば、ロータの回転軸線を中心として、磁極のアークレシオをαとし、ステータコアと対向して磁束を授受するロータコアの磁束授受面の周方向角度範囲をβとし、スロットの周方向のスロットピッチをγとし、スロット倍数をnとしたときに、β≦(3n−1)γ、且つβ<αとされている。即ち、本発明では、ロータコアの磁束授受面の周方向角度範囲βが、β≦(3n−1)γの関係から、反磁界を起こさない範囲に設定されている。このとき、ステータコアとロータコアとの間に流れる磁束は、β<αの関係から、磁束授受面の周方向角度範囲βで設定された磁極よりも大きな磁束がアークレシオαの範囲に生み出される。これにより、ステータコイルの各相巻線は、隣接する(n+1)個のスロットに渡って短節巻きにて巻装されていることから、直列又は並列で接続されていても反磁界が生まれないため、効率よく磁束を獲得することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載された各部材や部位の後の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的な部材や部位との対応関係を示すものであり、特許請求の範囲に記載された各請求項の構成に何ら影響を及ぼすものではない。
実施形態1の回転電機の軸方向に沿う模式断面図である。 実施形態1におけるステータとロータの配置状態を示す2磁極分の部分平面図である。 実施形態1において用いられる導体セグメントの断面図である。 実施形態1においてステータコアのスロットに導体セグメントを挿入する状態を示す説明図である。 実施形態1において用いられる大小一組の導体セグメントの模式的斜視図である。 実施形態1に係るステータの一部を示す部分平面図である。 実施形態1に係るステータの接合側エンド部の一部を示す斜視図である。 実施形態1においてステータコアのスロットに収容される導体セグメントの配置状態を接合側エンド部側から見た模式説明図である。 変形例1に係るロータの1磁極分を示す部分平面図である。 変形例2に係るロータの1磁極分を示す部分平面図である。 変形例3に係るロータの1磁極分を示す部分平面図である。 変形例4に係るロータコアの斜視図である。 変形例4に係るロータコアの軸直角方向に沿った部分断面図である。 変形例5に係るロータコアの軸直角方向に沿った部分断面図である。 変形例6に係るロータコアの軸直角方向に沿った部分断面図である。 変形例7におけるステータとロータの配置状態を示す2磁極分の部分平面図である。 実施形態2の回転電機の軸方向に沿う模式断面図である。 実施形態2に係るロータコアの第1ポールコアとステータコアの軸方向から見た正面図である。 実施形態2におけるステータとロータの配置状態を示す1磁極分の部分平面図である。 実施形態2に係るロータコアの第1ポールコアの斜視図である。 実施形態2に係るロータコアの第1ポールコアと第2ポールコアを組み合わせた状態を示す斜視図である。 変形例8におけるステータとロータの配置状態を示す1磁極分の部分平面図である。 変形例9に係るロータの軸方向に沿う断面図である。 変形例10に係る回転電機の軸方向に沿う模式断面図である。 実施形態3におけるステータとロータの配置状態を示す2磁極分の部分平面図である。 変形例11におけるステータとロータの配置状態を示す2磁極分の部分平面図である。 実施形態4におけるステータとロータの配置状態を示す1磁極分の部分平面図である。 変形例12におけるステータとロータの配置状態を示す1磁極分の部分平面図である。
以下、本発明に係る回転電機の実施形態について図面を参照して具体的に説明する。
〔実施形態1〕
実施形態1の回転電機1は、車両用の電動発電機であって、図1に示すように、ハウジング10と、ステータコア22及びステータコイル21を有し電機子として働くステータ20と、埋設された複数の永久磁石により周方向に極性が交互に異なる磁極が形成されて界磁として働くロータ30と、電力変換装置50とを備えている。電力変換装置50は、ステータコイル21と入出力線17等で接続されている。ハウジング10は、一端が開口した有底円筒状の一対のハウジング部材10a,10bが開口部同士で接合されて、概ね円筒状に形成されている。
ステータ20は、円環状に形成されて周方向に配列された複数のスロット25を有するステータコア22と、複数の導体セグメント(導線)23により構成されたセグメント型のステータコイル21と、ステータコア22及びステータコイル21間を電気絶縁する絶縁シート部材24とを備えている。このステータ20は、一対のハウジング部材10a,10b間でそれらにステータコア22の外周部が挟持されることによりハウジング10に固定されている(図1参照)。
ステータコア22は、円環状の複数の電磁鋼板を軸方向に積層して形成された一体型のものである。このステータコア22は、図2に示すように、外周部を構成する円環状のバックコア22aと、バックコア22aから径方向内方へ突出し周方向に所定距離を隔てて配列された複数のティース22bとからなる。ステータコア22の隣接する二つのティース22b間には、ステータコア22に巻装されるステータコイル21を収容できるように、軸方向に貫通するスロット25が周方向に等間隔に形成されている。実施形態1の場合、一つのスロット25の周方向両側を区画する隣り合う二つのティース22bの互いに対向する対向面(周方向側面)は、平行となるようにされている。よって、各ティース22bは、径方向内方の突出先端に向かって僅かに先細り状となるように形成されている。
スロット25は、ロータ30の磁極数(実施形態1では16極)に対応して、ステータコイル21の一相当たりn(nは2以上の自然数)個の割合で形成されており、スロット倍数nが2とされている。よって、実施形態1の場合、スロット25の数は、16×3×2=96より96個とされている。また、ロータ30の回転軸線Oを中心とするスロット25の周方向のスロットピッチγは、360°/96=3.75°より3.75°とされている。スロットピッチγは、スロット25の周方向中心と回転軸線Oとをそれぞれ結ぶ2本の直線L3,L3のなす角度で規定される。なお、スロット25及びティース22bは、それぞれ周方向に等間隔に形成されているので、スロットピッチγは、ティース22bの周方向のピッチと同じである。
ステータコア22のスロット25に巻装されたステータコイル21は、3相の相巻線よりなり、分布巻きにて巻装されている。このステータコイル21は、接合端部23f(図5参照)同士が互いに接合された複数のU字形状の導体セグメント23により構成されている。導体セグメント23は、図3に示すように、例えば銅やアルミ等の導電性金属材料よりなる矩形断面の導体部23jと、内層231k及び外層232kからなり導体部23jの外周面を覆う2層構造の絶縁皮膜23kとからなる角線で形成されている。なお、接合端部23fは、絶縁皮膜23kが剥離されて内部の導体部23jが露出した状態になっており、異なる導体セグメント23の所定の接合端部23f同士が接合された後、絶縁処理が施されている。
導体セグメント23は、図4に示すように、一対の直線部23g、23gとそれぞれの直線部23g、23gの一端部同士を連結するターン部23hとからなるU字形状のものが採用されている。図4には、隣接する2個のスロット25A,25Bにそれぞれ挿入配置される大小で対をなす二組の導体セグメント23(大セグメント231,小セグメント232)が示されている。この場合、対をなす大小セグメント231,232は、それらの一対の直線部(23g1,23g2)(23g3,23g4)が、5スロットピッチ離れた2個のスロット25A,25C(図8参照)に軸方向一端側(図2の紙面裏側、図4の上側)から挿入される。
即ち、大セグメント231は、一方の直線部23g1が一方のスロット25Aの第4層(最外層)に挿入され、他方の直線部23g2がステータコア22の反時計回り方向(図2、図4の矢印Y方向)に5スロットピッチ離れた他方のスロット(図示せず)の第1層(最内層)に挿入される。そして、小セグメント232は、一方の直線部23g3が一方のスロット25Aの第3層に挿入され、他方の直線部23g4がステータコア22の反時計回り方向に5スロットピッチ離れた他方のスロット(図示せず)の第2層に挿入される。このようにして、全スロット25に対して偶数本の導体セグメント23の直線部23gが挿入配置される。実施形態1の場合には、各スロット25内に合計4本の直線部23g1〜23g4が径方向1列に配置される。
上記のようにして、軸方向一端側から各スロット25内に挿入された大小セグメント231,232は、図5に示すように、直線部23g1〜23g4の開放端部が、各スロット25から軸方向他端側(図5の上側)に延出している。そして、大小セグメント231,232の対をなす直線部(23g1,23g2)(23g3,23g4)の開放端部が、ステータコア22の軸方向端面に対して所定の角度をもって斜めに斜行するように互いに周方向反対側へ捻られて、概ね2.5スロットピッチ分の長さの斜行部23eが形成されている。
対をなす大小セグメント231,232は、図5に示すように、スロット25内に収容され軸方向に沿って直線状に延びる一対のスロット収容部23a、23aと、スロット25から軸方向に露出し周方向に延び出すコイルエンド部とを有する。コイルエンド部は、各スロット収容部23a、23aの一端同士を連結するように一体に設けられてスロット25の軸方向一端側(回転電機1のリア側で図1の右側)から突出するターン側エンド部23bと、各スロット収容部23a、23aの他端に一体に設けられてスロット25の軸方向他端側(回転電機1のフロント側で図1の左側)から突出する一対の接合側エンド部23c、23cとから構成されている。
ターン側エンド部23bは、その先端に湾曲変形により形成された略V字状のターン部23hを有している。一方、接合側エンド部23cは、周方向に捻られてステータコア22の軸方向端面に対して所定の角度をもって斜めに斜行する斜行部23eと、この斜行部23eの先端に屈曲変形により一体に形成された接合端部23fとを有している。
ステータコア22の各スロット25には、それぞれ偶数本(本実施形態では4本)の電気導体(各導体セグメント23のスロット収容部23a)が収容されている。一つのスロット25内に収容された4本の電気導体は、図6に示すように、ステータコア22の内周側から第1層、第2層、第3層、第4層の順で1列に配置されている。各スロット25内に収容されたこれらの電気導体が所定のパターンで接続されることにより、ステータコイル21が形成される。
各スロット25内の電気導体は、ステータコア22の軸方向一端側(図5の下側)のターン側エンド部23bにおいては、ターン部23hを経由することにより電気的に接続されている。これにより、ステータコア22の軸方向一端側には、スロット25から突出した多数のターン部23hによって第1コイルエンド部が形成されている。また、ステータコア22の軸方向他端側(図5の上側)の接合側エンド部23cにおいては、接合端部23f同士が溶接等の手段で接合されることにより電気的に接続されている。これにより、ステータコア22の軸方向他端側には、スロット25から突出した多数の接合側エンド部23cによって第2コイルエンド部21bが形成されている(図7参照)。
各スロット25内の1本の電気導体(スロット収容部23a)は、5スロットピッチ離れた他のスロット25内の1本の電気導体(スロット収容部23a)と対をなしている。例えば、図8に示すように、一方のスロット25Aの第1層に収容された電気導体231aは、ステータコア22の時計回り方向(図4、図5、図8の矢印X方向)に向かって5スロットピッチ離れた他方のスロット25Cの第4層に収容された電気導体231bと対をなしている。同様に、一方のスロット25Aの第2層に収容された電気導体232aは、ステータコア22の時計回り方向(矢印X方向)に向かって5スロットピッチ離れた他方のスロット25Cの第3層に収容された電気導体232bと対をなしている。
そして、ステータコア22の軸方向一端側のターン側エンド部23bにおいて、これらの対をなす電気導体、即ち、第1層の電気導体231aと第4層の電気導体231bとは、ターン部23h(231c)を経由することにより接続されている。また、第2層の電気導体232aと第3層の電気導体232bとは、ターン部23h(232c)を経由することにより接続されている。
即ち、ターン側エンド部23bにおいては、一つのスロット25内に収容された第1層の電気導体231aと第2層の電気導体232aが、当該スロット25からステータコア22の時計回り方向(矢印X方向)に向かって延出している。また、一つのスロット25内に収容された第4層の電気導体231bと第3層の電気導体232bが、当該スロット25からステータコア22の反時計回り方向(図4、図5、図8の矢印Y方向)に向かって延出している。
また、一つのスロット25内に収容された第2層の電気導体232aは、ステータコア22の時計回り方向(矢印X方向)に向かって5スロットピッチ離れた他のスロット25内の第1層の電気導体231a’とも対をなしている。これら対をなす第2層の電気導体232aと第1層の電気導体231a’は、ステータコア22の軸方向他端側の接合側エンド部23cにおいて、接合端部23f同士(232dと231d’)の接合により接続されている(図5参照)。
同様に、一つのスロット25内に収容された第4層の電気導体231b’は、ステータコア22の時計回り方向(矢印X方向)に向かって5スロットピッチ離れた他のスロット25内の第3層の電気導体232bとも対をなしている。これら対をなす第4層の電気導体231b’と第3層の電気導体232bは、ステータコア22の軸方向他端側の接合側エンド部23cにおいて、接合端部23f同士(231e’と232e)の接合により接続されている(図5参照)。
即ち、接合側エンド部23cにおいては、一つのスロット25内に収容された第1層の電気導体231aと第3層の電気導体232b’が、当該スロット25からステータコア22の反時計回り方向(矢印Y方向)に向かって延出している。また、一つのスロット25内に収容された第2層の電気導体232aと第4層の電気導体231b’が、当該スロット25からステータコア22の時計回り方向(矢印X方向)に向かって延出している。
上記のようにして、ステータコア22の軸方向他端側の接合側エンド部23cにおいて、導体セグメント23の所定の接合端部23f同士が溶接等により接合されて所定のパターンで電気的に接続される。これにより、所定の導体セグメント23が直列に接続されることによって、ステータコア22のスロット25に沿って周方向に波巻きで巻かれた3本の相巻線(U相、V相、W相)よりなるステータコイル21が形成される。この場合、ステータコイル21の各相巻線は、隣接する(n+1)個(実施形態1の場合n=2で3個)のスロット25に渡って5スロットピッチの短節巻きにて巻装されている。
即ち、各相巻線は、図2に示すように、各スロット25の内周側に収容された2本の電気導体(第1層及び第2層)が、ステータコア22の時計回り方向(矢印X方向)に向かって5スロットピッチ離れたスロット25の外周側に収容された2本の電気導体(第3層及び第4層)と接続している。そのため、実施形態1ではスロット倍数nが2とされていることから、同一相の相巻線が収容されるスロット25は、第1層及び第2層が収容される内周側と第3層及び第4層が収容される外周側とで、周方向に1スロットピッチずれた状態になっている。
具体的には、図2に示すように、第1層及び第2層が収容される内周側では、ステータコア22の反時計回り方向(矢印Y方向)に向かって、U相、V相、W相の各相巻線が収容されるスロット25が2個ずつ順番に繰り返すように配置されている。また、第3層及び第4層が収容される外周側では、内周側に対して、ステータコア22の反時計回り方向(矢印Y方向)へ1スロットピッチずれた状態で、U相、V相、W相の各相巻線が収容されるスロット25が2個ずつ順番に繰り返すように配置されている。これにより、各相巻線は、ステータコア22の隣接する(n+1)個(n=2で3個)のスロット25に渡って巻装されている。
なお、実施形態1のステータコイル21は、基本となるU字形状の導体セグメント23により、各相巻線がステータコア22の周りを4周するように形成される。このとき、ステータコイル21の各相巻線について、出力用引き出し線又は中性点用引き出し線を一体に有するセグメント、並びに1周目と2周目、2周目と3周目、3周目と4周目をそれぞれ接続するターン部を有するセグメントは、基本となる導体セグメント23とは異なる異形セグメント(図示せず)で構成される。これら異形セグメントを用いて、ステータコイル21の各相巻線が星型結線により結線される。
ロータ30は、図1に示すように、ハウジング10に軸受11を介して回転可能に両端が支持されたシャフト13と一体になって回転するもので、ハウジング10内において、ステータコア22と所定のエアギャップGを介して径方向に対向して同軸状に配置されている。このロータ30は、ステータコア22と所定のエアギャップGを介して径方向に対向して同軸状に配置され、周方向に配列された複数の磁石収容部32を有するロータコア31と、磁石収容部32に収容されて周方向に極性が交互に異なる磁極を形成する複数の永久磁石33とを含んで構成されている。
ロータコア31は、中央に貫通孔31aを有する円環状の複数の鋼板を軸方向に積層して厚肉円筒状に形成されており、シャフト13の外周に貫通孔31aを嵌合することにより固定されている。ロータコア31の外周部には、軸方向に貫通する複数(実施形態1では16個)の磁石収容部32が周方向に所定距離を隔てて設けられている。磁石収容部32は、ロータコア31の外周側に長辺が位置し内周側に短辺が位置する台形の断面形状を有する。
各磁石収容部32には、断面形状が矩形(長方形)の永久磁石33が1個ずつ埋め込まれている。これにより、ロータコア31の外周部には、各磁石収容部32に埋め込まれた永久磁石33によって、周方向に極性が交互に異なる複数の磁極(実施形態1では16極(N極:8、S極:8))が形成されている。永久磁石33は、長方形断面形状の長辺が磁石収容部32の台形断面形状の短辺よりも僅かに短い大きさに形成されている。よって、各磁石収容部32に収容された永久磁石33の周方向両側には、断面形状が三角形の磁気的隙部34がそれぞれ形成されている。この場合、ロータ30の回転軸線Oを中心とする磁極のアークレシオαは、磁石収容部32に収容された永久磁石33の外周側平面の周方向両端と回転軸線Oとをそれぞれ結ぶ2本の直線L1,L1のなす角度で規定される。
ロータコア31の外周面には、周方向に隣接する2つの磁極の間部分と対応する部位に、径方向内側に凹んだ複数の凹部35が周方向に所定距離を隔てて設けられている。これにより、ロータコア31の外周面の周方向に隣接する2つの凹部35の間には、ステータコア22と対向して磁束を授受する磁束授受面36が形成されている。ロータ30の回転軸線Oを中心とする各磁束授受面36の周方向角度範囲βは、磁束授受面36の周方向両端と回転軸線Oとをそれぞれ結ぶ2本の直線L2,L2のなす角度で規定される。
この場合、磁束授受面36の周方向角度範囲βは、磁極のアークレシオαよりも小さくされており、β<αとなる関係に設定されている。これにより、ステータ20とロータ30との間に流れる磁束は、β<αの関係から、磁極のアークレシオαの範囲において、磁束授受面36の周方向角度範囲βで設定された磁束よりも大きく生み出されるようにされている。
また、磁束授受面36の周方向角度範囲βは、スロット倍数n及びスロットピッチγとの関係において、β≦2nγを満たすように設定されている。具体的には、n=2、γ=3.75°から、磁束授受面36の周方向角度範囲βは、β≦2×2×3.75°=15°とされ、ステータコア22の内周面に対して4スロットピッチ以下の範囲となるように設定されている。即ち、磁束授受面36の周方向角度範囲βは、同相の相巻線において電流が流れる向きが互いに逆方向となる電気導体(スロット収容部23a)が収容された2つのスロット25の間隔(4スロットピッチ)以下となるように設定されている。これにより、各相巻線の同相内で反磁界が生まれないようにされている。
以上のように構成された実施形態1の車両用の回転電機1は、電力変換装置50から供給される電力変換された駆動電流に基づいてステータ20を励磁させると、その励磁作用によって回転トルク(動力となる場合を含む)が発生してロータ30が回転する。この場合、回転電機1は電動機として作動する。発生した回転トルクは、ロータ30及びシャフト13から例えば車軸などの駆動部に出力される。
また、電力変換装置50が電力変換信号を出力せず、かつ、エンジンの作動により出力軸の回転力がシャフト13に伝達された場合には、ロータ30も回転するので、ステータ20のステータコイル21に逆起電力が発生する。発生した逆起電力(回生電力)は、電力変換装置50を介してバッテリに充電することができる。この場合、回転電機1は発電機として作動する。
以上のように、実施形態1の回転電機1によれば、スロット倍数がnとされ、ステータコイル21の各相巻線は、隣接する(n+1)個のスロット25に渡って短節巻きにて巻装され、ロータ30の回転軸線Oを中心として、磁極のアークレシオをαとし、磁束授受面36の周方向角度範囲をβとし、スロットピッチをγとしたときに、β≦2nγ、且つβ<αとされている。これにより、ステータ20とロータ30との間に磁束が流れる際に、ステータコイル21の各相巻線の同相内に反磁界が生まれないようにされているので、ステータ20とロータ30との間に流れる磁束を効率よく獲得することができる。
また、実施形態1では、ロータコア31の磁束授受面36の周方向両側に、径方向に凹んだ凹部35が設けられているため、磁束授受面36の周方向角度範囲β(周方向幅)の設定を簡易に行うことができる。
〔変形例1〕
上記の実施形態1のロータ30は、図9に示す変形例1のロータ30のように、ロータコア31の磁束授受面36の周方向両端部、即ち、磁束授受面36と凹部35の径方向及び軸方向に広がる側面35aとが交わる角部に、円弧面状の面取り37を施すようにしてもよい。この場合、磁束授受面36の周方向角度範囲βは、磁束授受面36の接線と凹部35の側面35aの接線とが交わる交点P1,P1と、ロータ30の回転軸線Oとをそれぞれ結ぶ2本の直線L4,L4のなす角度で規定される。また、円弧面状のR面取りに代えて、平面状のC面取りとしてもよい。
〔変形例2〕
上記の実施形態1のロータ30は、図10に示す変形例2のロータ30のように、2個で対をなしステータ20側に向かうにつれて互いに離間するようにV字状に配置された複数対の磁石収容部32aを有するロータコア31と、V字状に配置された対をなす磁石収容部32aに収容されてそれぞれ一つの磁極を形成する複数対の永久磁石33aとで構成するようにしてもよい。
この場合、一対の永久磁石33aにより形成される一つの磁極のアークレシオαは、各永久磁石33aの反磁極中心側で最外周側に位置する角部と、ロータ30の回転軸線Oとをそれぞれ結ぶ2本の直線L5,L5のなす角度で規定される。なお、磁束授受面36の周方向角度範囲βは、実施形態1と同様である。変形例2によれば、各磁極の磁力を強化することができる。
〔変形例3〕
変形例3のロータ30は、図11に示すように、一対の永久磁石33aにより一つの磁極が形成されている変形例2のロータ30に対して、各磁極に更に永久磁石33bを付加したものである。この場合、ロータコア31のV字状に配置された対をなす磁石収容部32aの中間部外周側に、長辺が周方向に延びる長方形断面の磁石収容部32bが設けられており、この磁石収容部32bに長方形断面の永久磁石33bが収容配置されている。この場合、各磁極のアークレシオαは、変形例2と同様である。変形例3によれば、各磁極の磁力を変形例2より更に強化することができる。
〔変形例4〕
変形例4のロータ30は、図12及び図13に示すように、強磁性体の粉末を圧縮して固めた圧粉磁心よりなるロータコア31と、ロータコア31内に形成された磁石収容部32cに収容されて周方向に極性が交互に異なる磁極を形成する複数の永久磁石33cとから構成されている。ロータコア31は、周方向に分割された複数の分割コア31bを円環状に組み付けてなるいわゆるかご形のものである。
このロータコア31には、軸方向一端側(図12の下側)の端面に開口し、所定の径方向幅で周方向に1周するように円環状に形成された磁石収容部32cが設けられている。この磁石収容部32cには、周方向に極性が交互に異なる複数の磁極(変形例4では16極(N極:8、S極:8))を形成する複数の長方形断面の永久磁石33cが収容配置されている。各永久磁石33cは、接着剤などでロータコア31に固定されている。この場合、ロータ30の回転軸線Oを中心とする磁極のアークレシオαは、永久磁石33cの外周側平面の周方向両端と回転軸線Oとをそれぞれ結ぶ2本の直線L6,L6のなす角度で規定される。
ロータコア31の外周面には、径方向内方に凹んだ複数(変形例4では16個)の凹部35が周方向に所定距離を隔てて設けられている。これにより、ロータコア31の外周面の隣接する2つの凹部35の間には、ステータコア22と対向して磁束を授受する磁束授受面36が形成されている。ロータ30の回転軸線Oを中心とする各磁束授受面36の周方向角度範囲βは、実施形態1と同様に、磁束授受面36の周方向両端と回転軸線Oとをそれぞれ結ぶ2本の直線L7,L7のなす角度で規定される。なお、変形例4の場合にも、磁極のアークレシオα及び磁束授受面36の周方向角度範囲βは、実施形態1と同様に、β≦2nγ、且つβ<αの関係を満たすように設定されている。
〔変形例5〕
変形例5のロータ30は、図14に示すように、変形例4と同様に形成されたかご形のロータコア31の磁石収容部32dに、永久磁石33d,33eをハルバッハ配列で配置したものである。この場合、永久磁石33d,33eは、周方向に極性が交互に異なる磁極を形成するように、永久磁石33d,33eの配向方向が径方向及び周方向の2方向を向くように配置されている。各永久磁石33d,33eは、接着剤などでロータコア31に固定されている。なお、変形例5の場合にも、磁極のアークレシオα及び磁束授受面36の周方向角度範囲βは、変形例4と同様に規定され、β≦2nγ、且つβ<αの関係を満たすように設定されている。
変形例5の場合には、配向方向が周方向を向くように配置される永久磁石33eが存在し、無効となる磁力が存在するが、変形例5によれば、無効磁束を下げ、その永久磁石33eのもつ特性を十分に発揮させることができる。その結果、求められる磁力の向上に付随し、パーミアンスが上昇し、耐熱性が向上する。
〔変形例6〕
変形例6のロータ30は、図15に示すように、変形例4と同様に形成されたかご形のロータコア31に埋め込まれる永久磁石33fとして、円筒状に形成されて周方向に複数の磁極が着磁された等方性磁石を採用したものである。この等方性磁石は、周方向に極性が交互に異なるように形成された複数の磁極(変形例6では12極(N極:6、S極:6))を有する。よって、ロータコア31の外周面には、それぞれ12個の凹部35と磁束授受面36が周方向に交互に配置されている。
この場合、ロータ30の回転軸線Oを中心とする各磁極のアークレシオαは、各磁極の反磁極中心側で最外周側に位置する角部と、回転軸線Oとをそれぞれ結ぶ2本の直線L8,L8のなす角度で規定される。具体的には、アークレシオαは、6スロットピッチで22.5°とされている。また、各磁束授受面36の周方向角度範囲βは、変形例4と同様に、2本の直線L7,L7のなす角度で規定される。なお、変形例6の場合にも、磁極のアークレシオα及び磁束授受面36の周方向角度範囲βは、実施形態1と同様に、β≦2nγ、且つβ<αの関係を満たすように設定されている。
〔変形例7〕
変形例7は、図16に示すように、ステータコア22の内周部に設けられた各ティース22bの突出先端部に、周方向両側に張り出す鍔部22cを有する点で、上記実施形態1のステータコア22と異なる。この場合、ロータ30の回転軸線Oを中心として、ティース22bの周方向中心から鍔部22cの周方向先端までの周方向角度範囲をδとしたときに、磁束授受面36の周方向角度範囲βは、β≦2nγ−2δとされている。なお、周方向角度範囲δは、ティース22bの周方向中心と回転軸線Oを結ぶ直線L9と、鍔部22cの周方向先端と回転軸線Oを結ぶ直線L10とのなす角度により規定される。
変形例7のように、各ティース22bの突出先端部に鍔部22cを有する場合には、磁束授受面36の周方向角度範囲βを上記の範囲に設定することで、ステータ20とロータ30との間に流れる磁束を効率よく獲得することができる。
〔実施形態2〕
上記実施形態1の回転電機1では、永久磁石埋め込み型のロータ30が採用されていたのに対して、実施形態2の回転電機2は、ランデル型コア41及び界磁コイル44を有する電磁石型のロータ40が採用されている点で異なる。よって、実施形態1と共通する部材や構成についての詳しい説明は省略し、以下、図17〜図21を参照して異なる点及び重要な点を説明する。なお、実施形態1と共通する部材については同じ符号を用いる。
実施形態の回転電機2は、車両用の電動発電機であって、図17に示すように、ハウジング10と、ステータコア22及びステータコイル21を有し電機子として働くステータ20と、ランデル型コア41及び界磁コイル44を有し界磁として働くロータ40と、電力変換装置50とを備えている。実施形態2のハウジング10、ステータ20及び電力変換装置50は、実施形態1と同じであるので、実施形態1の説明及び図1〜図8等を援用し、詳しい説明は省略する。
ロータ40は、図17に示すように、ハウジング10に軸受11を介して回転可能に両端が支持されたシャフト13と一体になって回転するもので、フロント側の第1ポールコア42とリア側の第2ポールコア43を軸方向に組み付けてなるランデル型コア41と、ランデル型コア41に巻装された界磁コイル44と、を備えている。
ランデル型コア41の第1ポールコア42は、図18及び図20に示すように、シャフト13の外周に嵌合固定された円筒状のボス部42aと、ボス部42aの軸方向一端部から径方向に延びるディスク部42bと、ディスク部42bの外周部から軸方向に沿ってボス部42a側に延びる複数(実施形態2では8個)の第1爪磁極部42cとからなる。また、第2ポールコア43は、図17及び図21に示すように、第1ポールコア42と同様に構成されており、ボス部43aと、ディスク部43bと、8個の第2爪磁極部43cとからなる。
第1ポールコア42と第2ポールコア43は、それぞれの第1爪磁極部42cと第2爪磁極部43cを互い違いに向かい合わせるようにして、両ボス部42a,43aの軸方向端面同士が接面する状態に組み付けられている(図17及び図21参照)。これにより、第1爪磁極部42cと第2爪磁極部43cが、周方向に所定距離を隔てて交互に配置されている。そして、両ボス部42a,43aの外周面と第1及び第2爪磁極部42c,43cとの間の空間部に、絶縁処理された導体線を円筒状かつ同心状に巻回してなる界磁コイル44が配置されている。この界磁コイル44への通電によって、第1爪磁極部42cと第2爪磁極部43cが互いに異なる極性に磁化される。実施形態2の場合には、第1及び第2爪磁極部42c,43cが8個ずつ設けられているので、16極(N極:8、S極:8)の磁極が形成されるようになっている。
第1及び第2爪磁極部42c,43cは、軸方向根元側(ディスク部42b,43b側)から先端側に向かって徐々に細くなる先細り状に形成されている。そして、第1及び第2爪磁極部42c,43cの周方向両側の側面と外周面とが交わる角部には、平面状の面取り42d,43dが施されている。第1及び第2爪磁極部42c,43cのそれぞれ周方向両側で対をなす面取り42d,43dの間に位置する外周面は、ステータコア22と対向して磁束を授受する磁束授受面46となっている。
第1及び第2爪磁極部42c,43cのロータ40の回転軸線Oを中心とするアークレシオαは、図19に示すように、第1及び第2爪磁極部42c,43cの周方向両側の側面と面取り42d,43dとが交わる角部と回転軸線Oとをそれぞれ結ぶ2本の直線L11,L11のなす角度で規定される。この場合、第1及び第2爪磁極部42c,43cのアークレシオαは、第1及び第2爪磁極部42c,43cが軸方向に先細り状に形成されていることから軸方向に変化しており、軸方向根元側が最大角αmax となっている。
このアークレシオαの最大角αmax は、スロット倍数n及びスロットピッチγとの関係において、αmax ≧3nγを満たすように設定されている。具体的には、n=2、γ=3.75°から、アークレシオαの最大角αmax は、αmax ≧3×2×3.75°=22.5°とされ、ステータコア22の内周面に対して6スロットピッチ以上の範囲となるように設定されている。
また、第1及び第2爪磁極部42c,43cの磁束授受面46の周方向角度範囲をβは、磁束授受面46の周方向両端と回転軸線Oとをそれぞれ結ぶ2本の直線L12,L12のなす角度で規定される。この場合、磁束授受面46の周方向角度範囲βは、第1及び第2爪磁極部42c,43cのアークレシオαよりも小さくされており、β<αとなる関係に設定されている。これにより、ステータ20とロータ40との間に流れる磁束は、β<αの関係から、第1及び第2爪磁極部42c,43cのアークレシオαの範囲において、磁束授受面46の周方向角度範囲βで設定された磁束よりも大きく生み出されるようにされている。
また、磁束授受面46の周方向角度範囲βは、スロット倍数n及びスロットピッチγとの関係において、β≦2nγを満たすように設定されている。具体的には、実施形態1と同様に、n=2、γ=3.75°から、磁束授受面46の周方向角度範囲βは、β≦2×2×3.75°=15°とされ、ステータコア22の内周面に対して4スロットピッチ以下の範囲となるように設定されている。即ち、磁束授受面46の周方向角度範囲βは、同相の相巻線において電流が流れる向きが互いに逆方向となる電気導体(スロット収容部23a)が収容された2つのスロット25の間隔(4スロットピッチ)以下となるように設定されている。これにより、各相巻線の同相内で反磁界が生まれないようにされている。
以上のように構成された実施形態2の車両用の回転電機2は、電力変換装置50から供給される電力変換された駆動電流に基づいてステータ20を励磁させると、その励磁作用によって回転トルク(動力となる場合を含む)が発生してロータ40が回転する。この場合、回転電機2は電動機として作動する。発生した回転トルクは、ロータ40及びシャフト13から例えば車軸などの駆動部に出力される。
また、電力変換装置50が電力変換信号を出力せず、かつ、エンジンの作動により出力軸の回転力がシャフト13に伝達された場合には、ロータ40も回転するので、ステータ20のステータコイル21に逆起電力が発生する。発生した逆起電力(回生電力)は、電力変換装置50を介してバッテリに充電することができる。この場合、回転電機2は発電機として作動する。
以上のように、実施形態2の回転電機2によれば、スロット倍数がnとされ、ステータコイル21の各相巻線は、隣接する(n+1)個のスロット25に渡って短節巻きにて巻装され、ロータ30の回転軸線Oを中心として、第1及び第2爪磁極部42c,43cのアークレシオをαとし、磁束授受面36の周方向角度範囲をβとし、スロットピッチをγとしたときに、β≦2nγ、且つβ<αとされて、アークレシオαの最大角αmax が、αmax ≧3nγとされている。これにより、ステータ20とロータ40との間に磁束が流れる際に、ステータコイル21の各相巻線の同相内に反磁界が生まれないようにされているので、ステータ20とロータ40との間に流れる磁束を効率よく獲得することができるなど実施形態1と同様の作用及び効果を奏する。
また、実施形態2では、ランデル型コア41及び界磁コイル44を有する電磁石型のロータ40が採用されているので、2次元平面が軸方向に連続する実施形態1の永久磁石埋め込み型のロータ30に比べ、ステータ20の軸方向端面付近では、β≧3nとすることができるので、磁力強化を図ることができる。
〔変形例8〕
変形例8は、図22に示すように、変形例7と同様に、ステータコア22の内周部に設けられた各ティース22bの突出先端部に、周方向両側に張り出す鍔部22cを有する点で、上記実施形態2のステータコア22と異なる。この場合、ロータ30の回転軸線Oを中心として、ティース22bの周方向中心から鍔部22cの周方向先端までの周方向角度範囲をδとしたときに、磁束授受面46の周方向角度範囲βは、β≦2nγ−2δとされている。なお、周方向角度範囲δは、ティース22bの周方向中心と回転軸線Oを結ぶ直線L9と、鍔部22cの周方向先端と回転軸線Oを結ぶ直線L10とのなす角度により規定される。
変形例8のように、各ティース22bの突出先端部に鍔部22cを有する場合には、磁束授受面46の周方向角度範囲βを上記の範囲に設定することで、ステータ20とロータ40との間に流れる磁束を効率よく獲得することができる。
〔変形例9〕
変形例9は、図23に示すように、上記実施形態2のランデル型コア41及び界磁コイル44を有する電磁石型のロータ40において、シャフト13の内部に液体冷媒が軸方向に流通する第1流通路15を有するようにしたものである。変形例9によれば、電磁石型のロータ40内に設けられた流通路15に液体冷媒を流通させることで、発熱する界磁コイル44を集中的に冷却することができる。
〔変形例10〕
変形例10は、図24に示すように、上記変形例9の第1流通路15を有するロータ40に対して、更にシャフト13の軸方向中央部において放射方向に延びる複数の第2流通路16を付加したものである。この第2流通路16は、径方向内方側が第1流通路15と連通し、径方向外方側がランデル型コア41を構成する第1及び第2ポールコア42,43の両ボス部42a,43aの外周面に開口している。なお、ハウジング10の下方部には、第2流通路16から放出された液体冷媒を回収するドレン孔19が設けられている。
変形例10によれば、ロータ40の回転時の遠心力によって、液体冷媒が第1流通路15から第2流通路16を通って放射方向に放出されるため、界磁コイル44及び第1及び第2爪磁極部42c,43cを液体冷媒で直接的に冷却することができる。これにより、効率よく冷却することができるので、良好な冷却効果を得ることができる。
〔実施形態3〕
上記実施形態1の回転電機1では、3相の相巻線よりなるステータコイル21が採用されていたのに対して、実施形態3の回転電機は、6相の相巻線よりなるステータコイル21が採用されている点で異なる。よって、実施形態1と共通する部材や構成についての詳しい説明は省略し、以下、図3〜図8、図25を参照して異なる点及び重要な点を説明する。なお、実施形態1と共通する部材については同じ符号を用いる。
実施形態3の6相の相巻線よりなるステータコイル21は、実施形態1と同様に、図4に示す大小で対をなすU字形状の導体セグメント23(大セグメント231,小セグメント232)を採用して形成されている。この場合、対をなす一組の大小セグメント231,232は、それらの一対の直線部(23g1,23g2)(23g3,23g4)が、5スロットピッチ離れた2個のスロット25A,25C(図8参照)に軸方向一端側(図4の上側、図25の紙面裏側)から挿入されている。
即ち、大セグメント231は、一方の直線部23g1が一方のスロット25Aの第4層(最外層)に挿入され、他方の直線部23g2がステータコア22の反時計回り方向(図4、図25の矢印Y方向)に5スロットピッチ離れた他方のスロット(図示せず)の第1層(最内層)に挿入される。そして、小セグメント232は、一方の直線部23g3が一方のスロット25Aの第3層に挿入され、他方の直線部23g4がステータコア22の反時計回り方向に5スロットピッチ離れた他方のスロット(図示せず)の第2層に挿入される。このようにして、全スロット25に対して偶数本の導体セグメント23の直線部23gが挿入配置される。実施形態3の場合には、各スロット25内に合計4本の直線部23g1〜23g4が径方向1列に配置される(図6、図8参照)。
この場合、各スロット25内の1本の電気導体(スロット収容部23a)は、5スロットピッチ離れた他のスロット25内の1本の電気導体(スロット収容部23a)と対をなしている。例えば、図8に示すように、一方のスロット25Aの第1層に収容された電気導体231aは、ステータコア22の時計回り方向(図4、図5、図8、図25の矢印X方向)に向かって5スロットピッチ離れた他方のスロット25Cの第4層に収容された電気導体231bと対をなしている。同様に、一方のスロット25Aの第2層に収容された電気導体232aは、ステータコア22の時計回り方向(矢印X方向)に向かって5スロットピッチ離れた他方のスロット25Cの第3層に収容された電気導体232bと対をなしている。
そして、実施形態1と同様に、大小セグメント231,232の、各スロット25から軸方向他端側(図5の上側)に延出している対をなす直線部(23g1,23g2)(23g3,23g4)の開放端部が、互いに周方向反対側へ捻られて、概ね2.5スロットピッチ分の長さの斜行部23eが形成される。この斜行部23eの先端には、屈曲変形により接合端部23fが一体に形成されている。その後、ステータコア22の軸方向他端側において、導体セグメント23の所定の接合端部23f同士が溶接等の手段で接合されて所定のパターンで電気的に接続される。
これにより、所定の導体セグメント23が直列に接続されることによって、ステータコア22のスロット25に沿って周方向に波巻きで巻かれた6本の相巻線(U相、V相、W相、X相、Y相、Z相)よりなるステータコイル21が形成される。この場合、ステータコイル21の各相巻線は、隣接するn個(実施形態3の場合n=2で2個)のスロット25に渡って5スロットピッチの短節巻きにて巻装されている。
即ち、各相巻線は、図25に示すように、各スロット25の内周側に収容された2本の電気導体(第1層及び第2層)が、ステータコア22の時計回り方向(矢印X方向)に向かって5スロットピッチ離れたスロット25の外周側に収容された2本の電気導体(第3層及び第4層)と接続している。そのため、実施形態3ではスロット倍数nが2とされていることから、同一相の相巻線が収容されるスロット25は、第1層及び第2層が収容される内周側と第3層及び第4層が収容される外周側とで、周方向に1スロットピッチずれた状態になっている。
具体的には、図25に示すように、第1層及び第2層が収容される内周側では、ステータコア22の反時計回り方向(矢印Y方向)に向かって、U相、X相、V相、Y相、W相、Z相の各相巻線が収容されるスロット25が1個ずつ順番に繰り返すように配置されている。また、第3層及び第4層が収容される外周側では、内周側に対して、ステータコア22の反時計回り方向(矢印Y方向)へ1スロットピッチずれた状態で、U相、X相、V相、Y相、W相、Z相の各相巻線が収容されるスロット25が1個ずつ順番に繰り返すように配置されている。これにより、各相巻線は、ステータコア22の隣接するn個(n=2で2個)のスロット25に渡って巻装されている。
なお、実施形態3のステータコイル21は、実施形態1と同様に、基本となるU字形状の導体セグメント23により、各相巻線がステータコア22の周りを4周するように形成される。このとき、ステータコイル21の各相巻線について、出力用引き出し線又は中性点用引き出し線を一体に有するセグメント、並びに1周目と2周目、2周目と3周目、3周目と4周目をそれぞれ接続するターン部を有するセグメントは、基本となる導体セグメント23とは異なる異形セグメント(図示せず)で構成される。これら異形セグメントを用いて、ステータコイル21の各相巻線が星型結線により結線される。
実施形態3において、ロータ30の回転軸線Oを中心とする、磁極のアークレシオα及び磁束授受面36の周方向角度範囲β、並びにスロットピッチγは、実施形態1と同様に規定されるものであるが、実施形態3では、β≦(3n−1)γ、且つβ<αとなるように設定されている。即ち、β<αの関係から、ステータ20とロータ30との間に流れる磁束は、磁極のアークレシオαの範囲において、磁束授受面36の周方向角度範囲βで設定された磁束よりも大きく生み出されるようにされている。
また、β≦(3n−1)γの関係から、磁束授受面36の周方向角度範囲βは、β≦(3×2−1)×3.75°=18.75°とされ、ステータコア22の内周面に対して5スロットピッチ以下の範囲となるように設定されている。即ち、磁束授受面36の周方向角度範囲βは、同相の相巻線において電流が流れる向きが互いに逆方向となる電気導体(スロット収容部23a)が収容された2つのスロット25の間隔(5スロットピッチ)以下となるように設定されている。これにより、各相巻線の同相内で反磁界が生まれないようにされている。
以上のように、実施形態3の回転電機によれば、スロット倍数がnとされ、ステータコイル21の各相巻線は、隣接するn個のスロット25に渡って短節巻きにて巻装され、ロータ30の回転軸線Oを中心として、磁極のアークレシオをαとし、磁束授受面36の周方向角度範囲をβとし、スロットピッチをγとしたときに、β≦(3n−1)γ、且つβ<αとされている。これにより、実施形態1と同様に、ステータ20とロータ30との間に磁束が流れる際に、ステータコイル21の各相巻線の同相内に反磁界が生まれないようにされているので、ステータ20とロータ30との間に流れる磁束を効率よく獲得することができる。
特に、実施形態3の場合には、磁束授受面36の周方向角度範囲βの上限が、実施形態1の場合の4スロットピッチから5スロットピッチに増大されるため、磁束授受面36を流れる磁束の量を増大させて性能の向上を図ることができる。
〔変形例11〕
変形例11は、図26に示すように、変形例7,8と同様に、ステータコア22の内周部に設けられた各ティース22bの突出先端部に、周方向両側に張り出す鍔部22cを有する点で、上記実施形態3のステータコア22と異なる。この場合、ロータ30の回転軸線Oを中心として、ティース22bの周方向中心から鍔部22cの周方向先端までの周方向角度範囲をδとしたときに、磁束授受面36の周方向角度範囲βは、β≦(3n−1)γ−2δとされている。なお、周方向角度範囲δは、ティース22bの周方向中心と回転軸線Oを結ぶ直線L9と、鍔部22cの周方向先端と回転軸線Oを結ぶ直線L10とのなす角度により規定される。
変形例11のように、各ティース22bの突出先端部に鍔部22cを有する場合には、磁束授受面36の周方向角度範囲βを上記の範囲に設定することで、ステータ20とロータ30との間に流れる磁束を効率よく獲得することができる。
〔実施形態4〕
上記実施形態3の回転電機では、永久磁石埋め込み型のロータ30が採用されていたのに対して、実施形態4の回転電機は、ランデル型コア41及び界磁コイル44を有する電磁石型のロータ40が採用されている点で異なる。即ち、実施形態4の回転電機は、図27に示すように、実施形態3の6相の相巻線よりなるステータコイル21を有するステータ20(図25参照)と、実施形態2のランデル型コア41及び界磁コイル44を有するロータ40(図19参照)とを組み合わせて構成されている。よって、図27において、実施形態2,3と共通する部材に同じ符号を付すだけに止めて、実施形態4の回転電機の構成等についての詳しい説明は省略する。
以上のように、実施形態4の回転電機によれば、スロット倍数がnとされ、ステータコイル21の各相巻線は、隣接するn個のスロット25に渡って短節巻きにて巻装され、ロータ30の回転軸線Oを中心として、第1及び第2爪磁極部42c,43cのアークレシオをαとし、磁束授受面36の周方向角度範囲をβとし、スロットピッチをγとしたときに、β≦(3n−1)γ、且つβ<αとされて、アークレシオαの最大角αmax が、αmax ≧3nγとされている。これにより、実施形態3の回転電機と同様の作用及び効果を得ることができる。
〔変形例12〕
変形例12は、図28に示すように、変形例7,8,11と同様に、ステータコア22の内周部に設けられた各ティース22bの突出先端部に、周方向両側に張り出す鍔部22cを有する点で、上記実施形態4のステータコア22と異なる。この場合、ロータ30の回転軸線Oを中心として、ティース22bの周方向中心から鍔部22cの周方向先端までの周方向角度範囲をδとしたときに、磁束授受面46の周方向角度範囲βは、β≦(3n−1)γ−2δとされている。なお、周方向角度範囲δは、ティース22bの周方向中心と回転軸線Oを結ぶ直線L9と、鍔部22cの周方向先端と回転軸線Oを結ぶ直線L10とのなす角度により規定される。
変形例12のように、各ティース22bの突出先端部に鍔部22cを有する場合には、磁束授受面46の周方向角度範囲βを上記の範囲に設定することで、ステータ20とロータ40との間に流れる磁束を効率よく獲得することができる。
〔他の実施形態〕
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更することが可能である。
例えば、上記の実施形態1〜4では、本発明に係る回転電機を車両用の電動発電機に適用した例を説明したが、本発明は、車両に搭載されて、発電機又は電動機として単独の機能で使用する回転電機にも適用することができる。
1,2…回転電機、 13…シャフト、 15…第1流通路、 16…第2流通路、 20…ステータ、 21…ステータコイル、 22…ステータコア、 22b…ティース、 22c…鍔部、 25…スロット、 30…ロータ、 31…ロータコア、 32,32a,32b,32c,32d,32e…磁石収容部、 33,33a,33b,33c,33d,33e,33f…永久磁石、 35…凹部、 36…磁束授受面、 37…面取り、 40…ロータ、 41…ランデル型コア、 42…第1ポールコア、 42c…第1爪磁極部、 43…第2ポールコア、 43c…第2爪磁極部、 44…界磁コイル、 46…磁束授受面、 O…ロータの回転軸線。

Claims (15)

  1. 周方向に極性が交互に異なるように配置された複数の磁極を有するロータ(30,40)と、
    周方向に配列された複数のスロット(25)を有し前記ロータと径方向に対向して配置されたステータコア(22)、及び前記スロットに収容されて前記ステータコアに分布巻きにて巻装された3相の相巻線よりなるステータコイル(21)を有するステータ(20)と、を備えた回転電機において、
    前記ステータコアの前記スロットは、前記ステータコイルの一相当たりn(nは2以上の自然数)個の割合で形成されてスロット倍数がnとされ、
    前記ステータコイルの各前記相巻線は、隣接する(n+1)個の前記スロットに渡って短節巻きにて巻装され、
    前記ロータの回転軸線(O)を中心として、前記磁極のアークレシオをαとし、前記ステータコアと対向して磁束を授受する前記ロータの磁束授受面(36,46)の周方向角度範囲をβとし、前記スロットの周方向のスロットピッチをγとしたときに、β≦2nγ、且つβ<αとされていることを特徴とする回転電機。
  2. 請求項1に記載の回転電機において、
    前記ロータ(30)は、磁石収容部(32,32a,32b,32c,32d,32e)を有するロータコア(31)と、前記磁石収容部に収容されて周方向に極性が交互に異なる前記磁極を形成する永久磁石(33,33a,33b,33c,33d,33e,33f)とを有することを特徴とする回転電機。
  3. 請求項2に記載の回転電機において、
    前記ロータコアは、前記磁束授受面(36)の周方向両側に径方向に凹んだ凹部(35)を有することを特徴とする回転電機。
  4. 請求項3に記載の回転電機において、
    前記磁束授受面の周方向両端の角部には、面取り(37)が施されていることを特徴とする回転電機。
  5. 請求項2〜4の何れか一項に記載の回転電機において、
    前記永久磁石(33d)は、周方向に極性が交互に異なる前記磁極を形成するように、前記永久磁石の配向方向が径方向及び周方向の2方向を向くようにハルバッハ配列で配置されていることを特徴とする回転電機。
  6. 請求項2〜4の何れか一項に記載の回転電機において、
    前記永久磁石(33e)は、円筒状に形成されて周方向に複数の前記磁極が着磁された等方性磁石であることを特徴とする回転電機。
  7. 請求項1に記載の回転電機において、
    前記ロータ(40)は、第1爪磁極部(42c)を有する第1ポールコア(42)と第2爪磁極部(43c)を有する第2ポールコア(43)とを組み合わせてなり前記第1爪磁極部と前記第2爪磁極部が周方向に交互に配置されているランデル型コア(41)と、前記ランデル型コアに巻装された界磁コイル(44)と、を備え、
    前記ロータの回転軸線を中心として、前記第1及び第2爪磁極部のアークレシオをαとし、前記ステータコアと対向して磁束を授受する前記第1及び第2爪磁極部の磁束授受面(46)の周方向角度範囲をβとし、前記スロットの周方向のスロットピッチをγとしたときに、β≦2nγ、且つβ<αとされているとともに、
    前記第1及び第2爪磁極部は、前記アークレシオαが軸方向に変化するように形成されて、前記アークレシオαの最大角αmax が、αmax ≧3nγとされていることを特徴とする回転電機。
  8. 請求項7に記載の回転電機において、
    前記第1及び第2爪磁極部の前記磁束授受面の周方向角度範囲βは、前記第1及び第2爪磁極部の軸方向根元側から先端側に向かって徐々に小さくなっていることを特徴とする回転電機。
  9. 請求項7又は8に記載の回転電機において、
    前記ロータは、シャフト(13)の内部に液体冷媒が軸方向に流通する第1流通路(15)を有することを特徴とする回転電機。
  10. 請求項9に記載の回転電機において、
    前記シャフト及び前記ランデル型コアは、前記第1流通路と連通し、前記液体冷媒が放射方向に流通する第2流通路(16)を有することを特徴とする回転電機。
  11. 請求項1〜10の何れか一項に記載の回転電機において、
    前記ステータコアは、径方向に突出して周方向に配列される前記スロットを区画する複数のティース(22b)を有するとともに、前記ティースは、突出先端部に周方向両側に張り出す鍔部(22c)を有し、
    前記ロータの回転軸線を中心として、前記ティースの周方向中心から前記鍔部の周方向先端までの周方向角度範囲をδとしたときに、
    前記磁束授受面の周方向角度範囲βは、β≦2nγ−2δとされていることを特徴とする回転電機。
  12. 周方向に極性が交互に異なるように配置された複数の磁極を有するロータ(30,40)と、
    周方向に配列された複数のスロット(25)を有し前記ロータと径方向に対向して配置されたステータコア(22)、及び前記スロットに収容されて前記ステータコアに分布巻きにて巻装された6相の相巻線よりなるステータコイル(21)を有するステータ(20)と、を備えた回転電機において、
    前記ステータコアの前記スロットは、前記ステータコイルの一相あたりn(nは2以上の自然数)個の割合で形成されてスロット倍数がnとされ、
    前記ステータコイルの各前記相巻線は、隣接するn個の前記スロットに渡って短節巻きにて巻装され、
    前記ロータの回転軸線(O)を中心として、前記磁極のアークレシオをαとし、前記ステータコアと対向して磁束を授受する前記ロータの磁束授受面(36,46)の周方向角度範囲をβとし、前記スロットの周方向のスロットピッチをγとしたときに、β≦(3n−1)γ、且つβ<αとされていることを特徴とする回転電機。
  13. 請求項12に記載の回転電機において、
    前記ロータ(30)は、磁石収容部(32)を有するロータコア(31)と、前記磁石収容部に収容されて周方向に極性が交互に異なる前記磁極を形成する複数の永久磁石(33)とを有することを特徴とする回転電機。
  14. 請求項12に記載の回転電機において、
    前記ロータ(40)は、第1爪磁極部(42c)を有する第1ポールコア(42)と第2爪磁極部(43c)を有する第2ポールコア(43)とを組み合わせてなり前記第1爪磁極部と前記第2爪磁極部が周方向に交互に配置されているランデル型コア(41)と、前記ランデル型コアに巻装された界磁コイル(44)とを有し、
    前記ロータの回転軸線を中心として、前記第1及び第2爪磁極部のアークレシオをαとし、前記ステータコアと対向して磁束を授受する前記第1及び第2爪磁極部の磁束授受面(46)の周方向角度範囲をβとし、前記スロットの周方向のスロットピッチをγとしたときに、β≦(3n−1)γ、且つβ<αとされているとともに、
    前記第1及び第2爪磁極部は、前記アークレシオαが軸方向に変化するように形成されて、前記アークレシオαの最大角αmax が、αmax ≧3nγとされていることを特徴とする回転電機。
  15. 請求項12〜14の何れか一項に記載の回転電機において、
    前記ステータコアは、径方向に突出して周方向に配列される前記スロットを区画する複数のティース(22b)を有するとともに、前記ティースは、突出先端部に周方向両側に張り出す鍔部(22c)を有し、
    前記ロータの回転軸線を中心として、前記ティースの周方向中心から前記鍔部の周方向先端までの周方向角度範囲をδとしたときに、
    前記磁束授受面の周方向角度範囲βは、β≦(3n−1)γ−2δとされていることを特徴とする回転電機。
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