JP2016151875A - セキュリティ用通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、壁面に固定されるセキュリティ用通信装置において、装置をより目立たなくすることを目的とする。
【解決手段】セキュリティ用通信装置は、取り付け金具と、取り付け金具に取り付けられる本体部と、本体部を取り付け金具に取り付けるための中間ブラケット部材とを備え、取り付け金具は金具側係合部を含み、中間ブラケット部材は金具側係合部と係合するブラケット側係合部を含み、ブラケット側係合部は先端部に係止爪が形成された板バネ部と、板バネ部から突出したレバー部とを備えており、板バネ部は係止爪が金具側係合部と係合するように構成されており、レバー部は、係止爪が金具側係合部と係合しているときに、第1の方向に押圧されると係止爪と金具側係合部との係合を解除するように構成されており、レバー部の第1の方向側にブラケット側配線収容部が位置するように配置され、ブラケット側配線収容部に収容された配線と面する。
【選択図】図10

Description

本発明は、壁面等に取り付けられるセキュリティ用通信装置に関する。
従来から、家庭内、オフィス内、工場内等において防犯等の目的で使用されるセキュリティ用通信装置が知られている(引用文献1)。このセキュリティ用通信装置は、例えば、建物の壁面に取り付けられ、有線または無線の電話回線や、LAN及びインターネット等の通信回線を介して建物内の異常を警備会社に通報する。このセキュリティ用通信装置に関して、取り付け金具を介して壁面に取り付けられるものが知られている。また、壁面を這わせた電源用や通信用等の配線を内部に引き込んだものが知られている。
特開2011−175597号公報
このセキュリティ用通信装置は、装置の破壊や改変などを防ぐため、建物への侵入者等にその存在を気がつかれないように、できるだけ目立たなくすることが好ましい。そのため、セキュリティ用通信装置は、装置全体の大きさを小型化することが望まれていた。一方、小型化されたセキュリティ用通信装置は、装置の内部が狭いため、電源用配線等の配線を装置の内部に収容することが困難であった。従来から、セキュリティ用通信装置を設置する際に、装置に外部配線を引き込むと、引き込んだ配線の長さが余ることがあった。小型化されたセキュリティ用通信装置は、余った配線を装置の内部に収容することができないため、装置の周囲において配線が余った状態となる場合があった。この場合、セキュリティ用通信装置が小型化されているにも関わらず、装置周辺の余った配線によって、結果的に装置が目立ってしまうという問題があった。また、装置周辺の美観を損ねることになった。
そこで、本願発明者らは、セキュリティ用通信装置の本体部を壁面等に取り付ける際に、余った外部配線を収容可能な中間ブラケット部材を選択的に使用する構成を考案した。具体的には、装置周辺に配線が余る場合には、本体部と壁面部との間に中間ブラケット部材を介在させ、この中間ブラケット部材に外部配線を収容することによって、セキュリティ用通信装置を目立たなくすることを考案した。しかし、取り付け場所の状況に応じて中間ブラケット部材を選択的に使用する構成とした場合、セキュリティ用通信装置を壁面等に取り付ける際に使用するネジの種類や数が中間ブラケット部材を使用する場合と使用しない場合とで異なることになり、取り付けの作業性が低下する問題を発見した。また、使用されなかったネジが余って不要な資材が発生する問題を発見した。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、セキュリティ用通信装置が提供される。このセキュリティ用通信装置は、取り付け面に固定される取り付け金具と、前記取り付け金具に直接的または間接的に取り付けられる本体部と、前記本体部を前記取り付け金具に間接的に取り付けるときに使用され、自身を介して前記本体部を前記取り付け金具に取り付けるための中間ブラケット部材と、を備え、前記取り付け金具は、前記中間ブラケット部材と係合する金具側係合部を含み、前記本体部は、通信機能を有する内部装置を収容する内部装置収容部を含み、前記中間ブラケット部材は、前記中間ブラケット部材を前記取り付け金具に取り付けたときに、前記金具側係合部と係合するブラケット側係合部と、前記本体部を前記中間ブラケット部材に取り付けたときに、前記セキュリティ用通信装置の外部から前記セキュリティ用通信装置の内部に引き込まれて前記本体部に収容されている前記内部装置に接続される配線を収容するためのブラケット側配線収容部と、を含み、前記ブラケット側係合部は、先端部に係止爪が形成された板バネ部と、前記係止爪と反対方向に突出するように前記板バネ部に形成されたレバー部とを備えており、前記板バネ部は、前記係止爪が前記金具側係合部と係合するように構成されており、前記レバー部は、前記係止爪が前記金具側係合部と係合しているときに、第1の方向に押圧されると前記板バネ部を反らせて前記係止爪と前記金具側係合部との係合を解除するように構成されており、前記レバー部の前記第1の方向側に前記ブラケット側配線収容部が位置するように配置され、前記ブラケット側配線収容部に配線が収容されたときに、前記配線と面するように構成されていることを特徴としている。
この構成によれば、建物への侵入者等にその存在を気がつかれないように、セキュリティ用通信装置をより目立たなくすることができる。具体的には、この構成によれば、セキュリティ用通信装置に外部配線を引き込んだ際に装置の周囲において配線の長さが余らなかった場合、または、目立たない程度に長さが余る場合には、中間ブラケット部材を使用せずにセキュリティ用通信装置の本体部を直接的に取り付け面に固定できる。そのため、装置全体の大きさを抑制することができる。一方、セキュリティ用通信装置に外部配線を引き込んだ際に装置の周囲において配線の長さが目立つ程度に余る場合には、中間ブラケット部材を使用することによって、中間ブラケット部材の内部の配線収容部に余った配線を収容することができる。これにより、装置周辺の余った配線によって装置が目立つようになることを抑制することができる。また、この構成によれば、選択的に中間ブラケット部材を使用してセキュリティ用通信装置の本体部を取り付け面に固定することができるため、取り付け場所の状況に応じてより目立たない構成を選択することができる。
また、この構成によれば、ブラケット側係合部の係止爪を金具側係合部に係合させることによって、中間ブラケット部材を取り付け金具に取り付けることができるため、セキュリティ用通信装置を壁面等に取り付ける際に使用するネジの種類や数が中間ブラケット部材を使用する場合と使用しない場合とで変わらないようにすることができる。よって、この構成によれば、取り付け作業性の向上を図ることができ、また、使用されなかったネジが余って不要な資材が発生しにくくすることができる。さらに、この構成によれば、板バネ部には、係止爪と反対方向に突出するようにレバー部が形成されているため、レバー部を第1の方向に押圧することによって、係止爪と金具側係合部との係合を容易に解除することができる。一方、本願発明者らは、レバー部が板バネ部から突出していると、ブラケット側配線収容部に収容される配線がレバー部を押圧して、係止爪と金具側係合部との係合が解除される問題を発見した。この問題はセキュリティ用通信装置の固有の問題と関連する。具体的には、セキュリティ用通信装置は目立たなくする必要があるため、中間ブラケット部材は小型化される。これによりブラケット側配線収容部も小さくなるため、余った配線はブラケット側配線収容部に押し込められる。一方、中間ブラケット部材を小型化するためには、ブラケット側配線収容部とレバー部とを近接させる必要がある。このことから、中間ブラケット部材に設けられるレバー部は、ブラケット側配線収容部に収容された配線によって解除方向に押圧されやすく、例えば、取付け時において、上記係合の意図しない解除が生じやすい。そのため、本願発明者らは、レバー部の解除方向側にブラケット側配線収容部が位置するようにレバー部を配置するとともに、ブラケット側配線収容部に配線が収容されたときに、レバー部が収容された配線と面するように構成することを見出した。この構成によれば、ブラケット側配線収容部に収容された配線によって、レバー部が解除方向に押圧されることを抑制できる。さらに、この構成によれば、ブラケット側配線収容部に収容された配線によって、レバー部が解除方向と反対の方向に押圧されるため、セキュリティ用通信装置の取り付け後に、セキュリティ用通信装置を外れにくくすることができる。
(2)上記形態のセキュリティ用通信装置において、前記中間ブラケット部材は、前記ブラケット側係合部が形成されたブラケット側主面部と、前記ブラケット側主面部の外周に形成された枠状のブラケット側外周面部とを備えており、前記レバー部は、前記第1の方向の反対方向側が前記ブラケット側外周面部と対向しており、前記レバー部と、前記対向する前記ブラケット側外周面部との間の距離が前記配線の幅よりも小さくなるように構成されていてもよい。
この構成によれば、ブラケット側外周面部とレバー部との間に配線が入り込むことを抑制できる。これにより、上記の間に入り込んだ配線がレバー部を解除方向である第1の方向に押圧することを抑制できる。
(3)上記形態のセキュリティ用通信装置において、前記取り付け金具は、略矩形形状の金具側主面部と、前記本体部または前記中間ブラケット部材と係合するための一対の金具側フック部を備えており、前記金具側係合部は、前記金具側主面部の端辺部に形成されており、前記一対の金具側フック部は、前記金具側主面部の4つの端辺部のうち、前記金具側係合部が形成されている端辺部と直交する一対の端辺部にそれぞれ形成されており、前記中間ブラケット部材は、前記一対の金具側フック部と係合する一対のブラケット側フック係合部を備えており、前記ブラケット側係合部は、略矩形形状の前記ブラケット側主面部の端辺部に形成され、前記一対のブラケット側フック係合部は、前記ブラケット側主面部の4つの端辺部のうち、前記ブラケット側係合部が形成されている端辺部と直交する一対の端辺部にそれぞれ形成されていてもよい。
この構成によれば、金具側係合部とブラケット側係合部との間の係合位置、および、取り付け金具の一対の金具側フック部と一対のブラケット側フック係合部との間の2つの係合位置が、金具側主面部およびブラケット側主面部のそれぞれにおいて、互いに異なる端辺部に形成される。これにより、取り付け金具と中間ブラケット部材とを互いに直線状に並ばない3箇所で固定することができるとともに、この3箇所の互いの距離を大きくすることができ、取り付け金具と中間ブラケット部材との間の固定をより安定化させることができる。また、この構成によれば、中間ブラケット部材の内部空間を大きくすることができ、ブラケット側配線収容部のサイズを確保した上で、外形を小さく、より目立ちにくくすることができる。
(4)上記形態のセキュリティ用通信装置において、前記中間ブラケット部材および前記取り付け金具は、前記ブラケット側フック係合部と前記金具側フック部との係合を解除する方向が前記第1の方向となっていてもよい。
この構成によれば、レバー部の解除方向と、ブラケット側フック係合部と金具側フック部との係合の解除方向が同じ方向となる。そのため、レバー部の解除動作と中間ブラケット部材の取り付け金具からの取り外し動作を一回の動作でおこなうことができる。よって、取り付けの作業性の向上を図ることができる。
(5)上記形態のセキュリティ用通信装置において、前記取り付け金具は、ネジと螺合する金具側雌ネジ部を備え、前記中間ブラケット部材は、前記中間ブラケット部材を前記取り付け金具に取り付けたときに、前記金具側雌ネジ部と対向する位置にブラケット側挿通孔を備えており、前記本体部は、前記本体部を前記取り付け金具に取り付けたときに、前記金具側雌ネジ部と対向し、前記本体部を前記中間ブラケット部材に取り付けたときに、前記ブラケット側挿通孔と対向する本体側挿通孔を備えており、前記本体側挿通孔に挿通されたネジが前記金具側雌ネジ部に螺合されることによって、前記金具側係合部を用いずに前記取り付け金具に固定されてもよい。
この構成によれば、本体部を直接的に取り付け金具に取り付ける取り付け方法と、中間ブラケットを介して本体部を取り付け金具に取り付ける取り付け方法とを同様にすることができる。また、取り付けに使用するネジの数を同じにすることができる。具体的には、この構成によれば、本体部を直接的に取り付け金具に取り付けるときには、中間ブラケット部材を取り付け金具に取り付ける場合と異なり、金具側係合部を用いずに、本体側挿通孔に挿通されたネジを金具側雌ネジ部に螺合させて固定する。一方、中間ブラケット部材を介して本体部を取り付け金具に取り付ける場合には、本体側挿通孔およびブラケット側挿通孔に挿通されたネジを金具側雌ネジ部に螺合させて固定する。このように、本体部を取り付け金具に取り付けるとき、中間ブラケット部材を介す場合と、介さない場合のいずれの場合であっても、本体側挿通孔に挿通されたネジを金具側雌ネジ部に螺合させて固定するため、中間ブラケット部材を使用する場合と、使用しない場合とでネジの使用数を同じにすることができ、不要なネジの発生を抑制できる。また、本体部を直接的に取り付け金具に取り付ける取り付け方法を、中間ブラケット部材を介して本体部を取り付け金具に取り付ける取り付け方法と同様となるため、取り付けの作業性の向上を図ることができる。
(6)上記形態のセキュリティ用通信装置において、前記本体部は、前記本体側挿通孔が形成された本体側ケースを備えており、前記本体部を前記中間ブラケット部材に取り付けるときの取り付け方向から見たときの前記ブラケット側外周面部の外形は、前記本体側ケースを前記取り付け方向から見たときの外形とほぼ同じであってもよい。
この構成によれば、本体部を中間ブラケット部材に取り付けるときの取り付け方向から見たときのセキュリティ用無線装置全体の大きさを抑制することができる。よって、セキュリティ用無線装置をより目立たなくすることができる。
(7)上記形態のセキュリティ用通信装置において、前記ブラケット側主面部は、略矩形形状の外形を備えており、前記ブラケット側外周面部は、前記ブラケット側主面部の4つの端辺部にそれぞれ対応した4つのブラケット側平面部を備えており、前記ブラケット側配線収容部は、前記4つのブラケット側平面部のそれぞれに接していてもよい。
この構成によれば、ブラケット側配線収容部は、4つのブラケット側平面部のそれぞれに接しているため、いずれのブラケット側平面部からも配線を引き込むことができる。よって、セキュリティ用無線装置の周囲において、壁面を這わせた配線の配線経路を目立つほど変化させずに装置に引き込むことができる。
(8)上記形態のセキュリティ用通信装置において、前記本体側ケースは、さらに、
前記本体側挿通孔が形成された略矩形形状の本体側主面部と、前記本体側主面部の外周に形成された枠状の本体側外周面部であって、前記本体側主面部の4つの端辺部にそれぞれ対応した4つの本体側平面部を含む本体側外周面部と、前記本体側平面部のうちの1つと前記内部装置収容部との間に形成され、前記本体側主面部の端辺部に沿って延伸した形状を有し、前記セキュリティ用通信装置の外部から前記セキュリティ用通信装置の内部に引き込まれて前記内部装置収容部に収容されている前記内部装置に接続される配線を収容するための本体側配線収容部と、を備えていてもよい。
この構成によれば、本体側配線収容部は、本体側平面部のうちの1つと内部装置収容部との間に形成され、本体側主面部の端辺部に沿って延伸した形状を有している。これにより、本体側配線収容部を本体部の片側のみに設けて本体部の大型化を抑制しつつ、本体側外周面部のうち、内側が本体側配線収容部と接している部分から配線を本体部の内部に引き込むことができる。
(9)上記形態のセキュリティ用通信装置において、前記ブラケット側外周面部には、前記セキュリティ用通信装置の外部から前記ブラケット側配線収容部に配線を引き込むための切り欠き部を形成するための目地状の溝が形成されており、前記本体側外周面部には、前記セキュリティ用通信装置の外部から前記本体側配線収容部に配線を引き込むための切り欠き部を形成するための目地状の溝が形成されていてもよい。
この構成によれば、壁面を這わせた配線をセキュリティ用無線装置に引き込むための切り欠き部を容易に形成することができる。中間ブラケット部材を用いれば、電波受信対応やアンテナと周辺物体との接触回避だけでなく、同時に配線取込位置を自由に設定できる。よって、装置周辺で配線引き回しを必要以上におこなう必要がないので、装置をより目立たなくすることができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、セキュリティ用通信装置の本体部を取り付け金具に間接的に取り付けるときに使用され、自身を介して本体部を取り付け金具に取り付けるための中間ブラケット部材、セキュリティ用通信装置、セキュリティ用通信装置の取り付け構造、取り付け方法、セキュリティ用通信装置の製造方法、セキュリティ用通信装置を含んだセキュリティシステムなどの形態で実現することができる。
セキュリティ用通信装置を例示した図。 セキュリティ用通信装置を例示した斜視図。 セキュリティ用通信装置の取り付け方法を例示した斜視図。 第2の取り付け方法で取り付けられたセキュリティ用通信装置を示した図。 第2の取り付け方法で取り付けられたセキュリティ用通信装置の斜視図。 セキュリティ用通信装置の第2の取り付け方法を例示した斜視図。 ブラケット部材を含まないセキュリティ用通信装置の第1の分解斜視図。 ブラケット部材を含まないセキュリティ用通信装置の第2の分解斜視図。 ブラケット部材を含まないセキュリティ用通信装置の第3の分解斜視図。 中間ブラケット部材を含むセキュリティ用通信装置の第1の分解斜視図。 中間ブラケット部材を含むセキュリティ用通信装置の第2の分解斜視図。 中間ブラケット部材を含むセキュリティ用通信装置の第3の分解斜視図。 取り付け金具を例示した図。 取り付け金具を例示した斜視図。 本体側ケースを例示した図。 本体側ケースを例示した斜視図。 中間ブラケット部材を例示した図。 中間ブラケット部材を例示した斜視図。 中間ブラケット部材を例示した断面図。 中間ブラケット部材を取り付け金具に取り付ける手順を示した説明図。 中間ブラケット部材を取り付け金具から取り外す手順を示した説明図。 本実施形態の効果の一例を示した説明図。
A.第1実施形態:
図1は、セキュリティ用通信装置10を例示した図である。図1(a)〜(e)は、それぞれ、セキュリティ用通信装置10の正面図、上面図、底面図、右側面図、および、左側側面図である。図2は、セキュリティ用通信装置の斜視図である。以後、図1(a)に示されたセキュリティ用通信装置10の紙面上方側を「セキュリティ用通信装置10の上方側」、紙面下方側を「セキュリティ用通信装置10の下方側」、紙面右側を「セキュリティ用通信装置10の右側」、紙面左側を「セキュリティ用通信装置10の左側」とも呼ぶ。
セキュリティ用通信装置10は、略直方体形状の外観を備えており、例えば、家庭内、オフィス内、工場内等の壁面や天井面など取り付け面20に取り付けられる。本実施形態の取り付け面20は、ほぼ鉛直の壁面であるが、取り付け面20は、傾斜面や水平面であってもよく、また曲面であってもよい。セキュリティ用通信装置10は、例えば、家庭の壁面や柱面等に取り付けられ、有線または無線の電話回線や、LAN及びインターネットを介して建物内の異常を警備会社に通報するように構成されていてもよい。本実施形態のセキュリティ用通信装置10は、右側の側面部に無線通信用のアンテナ121が取り付けられている。アンテナ121は、棒状の外形を有しており、基端部がセキュリティ用通信装置10の本体部に回動可能に固定されている。
図3は、セキュリティ用通信装置10の取り付け方法を例示した斜視図である。図3に示すように、セキュリティ用通信装置10は、本体部100と、取り付け金具200とを含んでいる。取り付け金具200は、ネジや釘等の固定部材によって取り付け面20に直接固定されている。以後、図3に示された取り付け金具200の紙面上方側を「取り付け金具200の上方側」、紙面下方側を「取り付け金具200の下方側」とも呼ぶ。
セキュリティ用通信装置10は、上述のように、本体部100を直接的に取り付け金具200に取り付けることができるほか、後述する中間ブラケット部材300を介して本体部100を間接的に取り付け金具200に取り付けることができる。以後、本体部100を直接的に取り付け金具200に取り付ける方法を「第1の取り付け方法」とも呼ぶ。また、後述する中間ブラケット部材300を介して本体部100を間接的に取り付け金具200に取り付ける方法を「第2の取り付け方法」とも呼ぶ。
図4は、第2の取り付け方法で取り付けられたセキュリティ用通信装置10を例示した図である。図4(a)〜(e)は、それぞれ、図1(a)〜(e)と同様の方向から見た状態を例示している。図5は、図2と同様の方向から見た斜視図である。第2の取り付け方法で取り付けられるセキュリティ用通信装置10は、本体部100および取り付け金具200のほか、中間ブラケット部材300を含んでおり、全体として略直方体形状を備えている。中間ブラケット部材300は、セキュリティ用通信装置10を取り付け面20に取り付けるときに、本体部100と取り付け面20との間に配置され、セキュリティ用通信装置10を自身の厚み分だけ取り付け面20から離した状態で本体部100を支持する。図4(a)に示すように、中間ブラケット部材300は、セキュリティ用通信装置10を正面視したときの外周部の形状が本体部100の外周部の形状と概ね一致するように構成されている。これにより、中間ブラケット部材300を使用してセキュリティ用通信装置10を取り付け面20に取り付けた場合であっても、セキュリティ用通信装置10の外観を目立たなくすることができる。中間ブラケット部材300は、例えば、樹脂等の射出成形によって製造することができる。
図6は、第2の取り付け方法によってセキュリティ用通信装置10を取り付け面20に取り付ける方法を例示した説明図である。中間ブラケット部材300は、取り付け面20に固定された取り付け金具200に直接固定される。中間ブラケット部材300を取り付け金具200に固定する具体的な方法については後述する。以後、図6に示された中間ブラケット部材300の紙面上方側を「中間ブラケット部材300の上方側」、紙面下方側を「中間ブラケット部材300の下方側」とも呼ぶ。
このように、セキュリティ用通信装置10は、第2の取り付け方法によっても、本体部100を中間ブラケット部材300に取り付け可能に構成されているため、本体部100の周辺の物理的な状況や、通信電波状況に応じて本体部100の体勢を変更することができる。すなわち、セキュリティ用通信装置10を取り付ける際に、図3および図6に示した2つの取り付け方法のいずれかのうちで、本体部100の周辺の物理的な状況、通信状態を考慮して最適なものを選択することができる。
図7〜図9は、中間ブラケット部材300を用いない第1の取り付け方法で取り付けられるセキュリティ用通信装置10の分解斜視図である。図7〜図9には、それぞれ、後述する内部装置120に接続される配線Wの第1の配線経路、第2の配線経路、および、第3の配線経路が示されている。
本体部100は、外側ケース110と、内部装置120と、本体側ケース400とを含んでいる。外側ケース110は、開口端を備える略函状の外形を有しており、略矩形形状の外側ケース主面部111と、外側ケース主面部111の外周に形成された枠状の外側ケース外周面部112とを備えている。本体側ケース400は、略矩形形状の本体側主面部401と、本体側主面部401の外周に形成された枠状の本体側外周面部410とを備えている。本体側ケース400は、本体側外周面部410に囲まれた領域内に、内部装置120を収容するための内部装置収容部MSと、内部装置120から外部に延びる配線Wを収容するための本体側配線収容部SSが形成されている。本体側ケース400の本体側主面部401には、必要に応じて、内部装置120から延びる配線Wを本体側ケース400の裏側に挿通させる(図9参照)ための本体側配線用開口部440が形成されている。
外側ケース110の外側ケース外周面部112によって形成される開口端と、本体側ケース400の本体側外周面部410によって形成される開口端は、ほぼ同じ形状している。外側ケース外周面部112の開口端と本体側外周面部410の開口端とを重ね合わせることによって、内側に内部装置120を収容した状態で、外側ケース110を本体側ケース400に固定することができる。中間ブラケット部材300を用いない第1の取り付け方法の場合、本体側ケース400は取り付け金具200に直接固定される。なお、外側ケース110と本体側ケース400は、例えば、樹脂等の射出成形によって製造することができる。
内部装置120は、無線通信機能を有しており、基板部122と、電源部123と、アンテナ121を備えている。基板部122と電源部123は、本体側ケース400の内部装置収容部MSに収容されている。内部装置120には、セキュリティ用通信装置10の外部からセキュリティ用通信装置10の内部に引き込まれた配線Wが接続されている。この配線Wは、例えば、電源供給用の電源用配線と、建物内の他の装置(例えば、監視カメラ)との通信用の配線の少なくとも一方の機能を有する配線であり、これらの両方の機能を有していてもよい。
セキュリティ用通信装置10は、取り付け面20を這わせた配線、および、取り付け面20の裏側から取り付け面20に設けられた開口部21を介して取り出される配線のいずれも引き込み可能に構成されている。第1の取り付け方法で取り付けられたセキュリティ用通信装置10は、内部に引き込まれた配線Wを図7〜図9に示す配線経路のうちの少なくとも1つの配線経路によって内部装置120に接続させることができる。
例えば、図7に示すように、取り付け面20を這わせた配線Wをセキュリティ用通信装置10に引き込む場合、本体側ケース400の本体側外周面部410のうち、内側が本体側配線収容部SSと接する部分を切り欠いて切り欠き部CPを形成し、この切り欠き部CPを介してセキュリティ用通信装置10の内部に引き込むことができる。図7では、本体側外周面部410の上方側の面のうち、左側の端部付近に切り欠き部CPが形成されている。引き込まれた配線Wは、先端部が内部装置120の所定の位置に接続される。また、先端部と切り欠き部CPとの間の配線Wは、本体側配線収容部SSに収容される。なお、切り欠き部CPを形成する位置については、本体側外周面部410のうち、内側が本体側配線収容部SSと接する部分であれば図7で示した位置に限定されない。例えば、図8に示すように、本体側外周面部410の下方側の面のうち、左側の端部付近に切り欠き部CPを形成して配線Wを引き込んでもよい。この場合であっても、引き込まれた配線Wの先端部を内部装置120の所定の位置に接続することができる。また、内部装置120に接続された先端部と切り欠き部CPとの間の配線Wを本体側配線収容部SSに収容することができる。
一方、例えば、図9に示すように、取り付け面20の裏側から取り付け面20に設けられた開口部21を介して取り出される配線Wをセキュリティ用通信装置10に引き込む場合、まず、取り付け面20に設けられた開口部21と取り付け金具200に設けられた金具側開口部240とが連通するように取り付け金具200を取り付ける。そして、取り付け金具200の金具側開口部240を介して、取り付け面20の裏側から配線Wを取り出す。金具側開口部240から取り出された配線Wを本体側ケース400の本体側配線用開口部440を挿通させて内部装置120の所定の位置に接続させることができる。
図10〜図12は、中間ブラケット部材300を用いる第2の取り付け方法で取り付けられるセキュリティ用通信装置10の分解斜視図である。図10〜図12には、それぞれ、内部装置120に接続される配線Wの第4の配線経路、第5の配線経路、および、第6の配線経路が例示されている。第2の取り付け方法の場合、本体側ケース400は中間ブラケット部材300を介して、取り付け金具200に固定される。
中間ブラケット部材300は、略矩形形状のブラケット側主面部301と、ブラケット側主面部301の外周に形成された枠状のブラケット側外周面部310とを備えている。中間ブラケット部材300は、ブラケット側外周面部310に囲まれた領域に、内部装置120から延びる配線Wを収容するためのブラケット側配線収容部WSが形成されている。ブラケット側主面部301には、必要に応じて、内部装置120から延びる配線Wを中間ブラケット部材300の裏側に挿通させる(図12参照)ためのブラケット側配線用開口部340が形成されている。ブラケット側外周面部310によって形成される開口端は、本体側主面部401の外周部と、ほぼ同じ形状している。中間ブラケット部材300は、ブラケット側外周面部310の開口端を本体側ケース400の本体側主面部401に接触させた状態で本体部100を支持する。第2の取り付け方法で取り付けられたセキュリティ用通信装置10は、内部に引き込まれた配線Wを図10〜図12に示す配線経路のうちの少なくとも1つの配線経路によって内部装置120に接続させることができる。
例えば、図10に示すように、取り付け面20を這わせた配線Wをセキュリティ用通信装置10に引き込む場合、ブラケット側外周面部310の任意の部分に切り欠き部CPを形成し、この切り欠き部CPを介してセキュリティ用通信装置10の内部に引き込むことができる。図10では、切り欠き部CPを形成する位置の一例として、ブラケット側外周面部310の上方側の面のうち、右側の端部付近に切り欠き部CPが形成されている。引き込まれた配線Wは、先端部が内部装置120の所定の位置に接続される。また、先端部と切り欠き部CPとの間の配線Wは、ブラケット側配線収容部WSに収容される。切り欠き部CPから引き込まれた配線Wは、ブラケット側配線収容部WSの内部において、配線方向を変化させ、本体側配線用開口部440を介して内部装置120の所定の位置に接続される。なお、切り欠き部CPを形成する位置については、図10で示した位置に限定されない。例えば、図11に示すように、ブラケット側外周面部310の下方側の面のうち、右側の端部付近に切り欠き部CPを形成して配線Wを引き込んでもよい。また、他の例として、ブラケット側外周面部310の左右の側面を切り欠いて切り欠き部CPを形成してもよい。これらの場合であっても、切り欠き部CPから引き込まれた配線をブラケット側配線収容部WSの内部において、配線方向を変化させ、本体側配線用開口部440を介して内部装置120の所定の位置に接続させることができる。このとき、ブラケット側配線収容部WSの内部において、長さの余った配線Wを収容することができる。そのため、セキュリティ用通信装置10の外部において長さの余った配線Wが目立つことを抑制することができる。
一方、例えば、図12に示すように、取り付け面20の裏側から取り付け面20に設けられた開口部21を介して取り出される配線Wをセキュリティ用通信装置10に引き込む場合、まず、取り付け面20に設けられた開口部21と取り付け金具200に設けられた金具側開口部240とが連通するように金具200を取り付ける。そして、取り付け金具200の金具側開口部240を介して、取り付け面20の裏側から配線Wを取り出す。金具側開口部240から取り出された配線Wをブラケット側配線用開口部340および本体側配線用開口部440を挿通させて内部装置120の所定の位置に接続させることができる。このとき、ブラケット側配線収容部WSの内部に、長さの余った配線Wを収容することができる。以上のように、セキュリティ用通信装置10は、図7〜12に例示された配線経路のうちで、セキュリティ用通信装置10の周辺の配線の状況、装置自体の大きさ考慮して最も目立たない構成を選択することができる。
図13は、取り付け金具200を例示した図である。図13(a)〜(e)は、それぞれ、取り付け金具200の正面図、上面図、底面図、右側側面図、および、左側側面図である。図14は、取り付け金具200の斜視図である。取り付け金具200は、金具側主面部201と、金具側固定部210と、一対の金具側フック部220、230(第1の金具側フック部220と第2の金具側フック部230)と、金具側係合部250と、を備えている。金具側主面部201は、4つの端辺部を有する略矩形形状の外形を備え、孔部202、203に取り付けたネジや釘等の固定部材によって取り付け面20(図7)に固定される。金具側主面部201の略中央部には、上述した金具側開口部240が形成されている。ここで、端辺部とは、端辺と端辺周辺の領域を含む。
金具側固定部210は、本体部100を取り付け金具200に固定するための部位であって、金具側主面部201の上方側の端辺部に形成されている。金具側固定部210には、金具側雌ネジ部211が形成されており、ネジを用いて、本体部100(図7)を直接、または、中間ブラケット部材300を介して取り付け金具200に固定可能に構成されている。具体的には、本体部100に設けられた後述する本体側挿通孔450(図15)に挿通されたネジを直接、または、中間ブラケット部材300を介して金具側雌ネジ部211に螺合させることによって、本体部100を取り付け金具200に固定する。
金具側係合部250は、中間ブラケット部材300を取り付け金具200に固定するための部位であって、金具側主面部201の下方側の端辺部に形成されている。金具側係合部250は、上方側の基端部が金具側主面部201に接続され、下方側の先端部が下方に向かって延伸した小片状の外形を備えており、後述するブラケット側係合部360(図17)と係合する。金具側係合部250は、先端部と基端部との間で折り返されており、先端部が基端部よりも金具側主面部201の法線方向に突出するように構成されている。
一対の金具側フック部220、230は、本体部100または中間ブラケット部材300を固定するための部位であって、金具側主面部201の左右の両端辺部に形成されている。一対の金具側フック部220、230は、それぞれ、本体部100または中間ブラケット部材300と係合することによって、本体部100または中間ブラケット部材300を取り付け金具200に固定する。なお、本実施形態の一対の金具側フック部220、230は、それぞれ先端が上方側を向いたフック(引っ掛け機構)として構成されている。本実施形態では、金具側フック部220、230に引っ掛けられて前後左右下方向の移動が規制された本体部100は、金具側雌ネジ部211を用いてネジ止めされることによって上方向の移動が規制され、取り付け金具200に固定される。一方、金具側フック部220、230に引っ掛けられた中間ブラケット部材300は、ブラケット側係合部360(図17)が金具側係合部250と係合することによって上方向の移動が規制されて、取り付け金具200に固定される。
取り付け金具200は、金具側固定部210と、一対の金具側フック部220、230のそれぞれとが互いに異なる金具側主面部201の端辺部に形成されている。これにより、取り付け金具200と、本体部100とを互いに直線状に並ばない3箇所で固定することができるとともに、この3箇所の互いの距離を大きくすることができ、取り付け金具200と、本体部100との間の固定をより安定化させることができる。また、取り付け金具200は、金具側係合部250と、一対の金具側フック部220、230のそれぞれとが互いに異なる金具側主面部201の端辺部に形成されている。これにより、取り付け金具200と、中間ブラケット部材300とを互いに直線状に並ばない3箇所で固定することができ、同様の効果が得られる。
図15は、本体側ケース400を例示した図である。図15(a)〜(e)は、それぞれ、本体側ケース400の正面図、上面図、底面図、右側側面図、および、左側側面図である。図16は、本体側ケース400の斜視図である。本体側ケース400は、本体側主面部401と、本体側外周面部410のほか、一対の本体側フック係合部420、430(第1の本体側フック係合部420と第2の本体側フック係合部430)と、本体側挿通孔450と、本体側フック用開口部460とを備えている。本体側主面部401の略中央部には、上述した本体側配線用開口部440が形成されている。
一対の本体側フック係合部420、430は、取り付け金具200の一対の金具側フック部220、230とそれぞれ係合するための部位であって、本体側主面部401の左右の両端辺部の略中央に形成されている。本実施形態では、一対の本体側フック係合部420、430は、それぞれ上下方向に延伸した開口部として構成されている。本体側ケース400を取り付け金具200に取り付けるとき、第1の本体側フック係合部420が第1の金具側フック部220と係合し、第2の本体側フック係合部430が第2の金具側フック部230と係合する。本体側ケース400は、一対の本体側フック係合部420、430に一対の金具側フック部220、230を挿通させた後、本体側ケース400を下方向にスライドさせることで取り付け金具200に仮固定される。
本体側挿通孔450は、本体側ケース400を取り付け金具200に固定する際にネジが挿通される部位であって、本体側ケース400を取り付け金具200に取り付けたときに金具側雌ネジ部211に対向する位置に形成されている。また、中間ブラケット部材300を介して本体側ケース400を取り付け金具200に取り付けたときには、ブラケット側挿通孔350(図17)とも対向する。本実施形態では、本体側挿通孔450は、本体側主面部401の上方側の端辺部に形成されている。本体側ケース400を取り付け金具200に取り付ける場合には、まず、一対の本体側フック係合部420、430に一対の金具側フック部220、230を挿通させた後、本体側ケース400を下方向にスライドさせることで本体側ケース400を仮固定し、その後、本体側挿通孔450に挿通させたネジを金具側雌ネジ部211に螺合させることによって、本体側ケース400を固定することができる。
本体側挿通孔450および一対の本体側フック係合部420、430のそれぞれは、互いに異なる本体側主面部401の端辺部に形成されている。これにより、本体側ケース400を取り付け金具200に取り付けたとき、本体側ケース400を互いに直線状に並ばない3箇所で固定することができるとともに、この3箇所の互いの距離を大きくすることができ、取り付け金具200との間の固定をより安定化させることができる。
本体側フック用開口部460は、本体側ケース400を中間ブラケット部材300に取り付けたときに、後述するブラケット側フック部370(図17)と係合する。本体側ケース400を中間ブラケット部材300に取り付ける場合には、本体側フック用開口部460とブラケット側フック部370(図17)とを係合させるとともに、本体側挿通孔450とブラケット側挿通孔350(図17)とを挿通させたネジを金具側雌ネジ部211に螺合させることによって、本体側ケース400を固定することができる。
本体側フック用開口部460は、本体側主面部401の中心点をとおり互いに直交する2つの直線によって本体側主面部401の領域を4分割したときに、本体側挿通孔450が含まれる領域の斜めに位置する領域に形成されることが好ましい。本体側フック用開口部460は、本体側主面部401の中心点を対象点として本体側挿通孔450と略点対称となる位置に形成されることがさらに好ましい。これにより、本体側ケース400と中間ブラケット部材300との間の固定を安定化させることができる。具体的には、この構成によれば、本体側フック用開口部460とブラケット側フック部370(図17)との係合位置と、本体側挿通孔450とブラケット側挿通孔350(図17)との固定位置と、の間に概ね本体側主面部401の中心点が通る。すなわち、本体部100を中間ブラケット部材300に取り付ける取り付け方向から見たときに、本体部100の重心点が、この係合位置と固定位置との間に概ね位置するように構成される。よって、これらによる中間ブラケット部材300と本体部100との間の固定をより安定化させることができる。
本体側外周面部410は、本体側主面部401の上方側端部に形成される上方側本体外周平面部411と、下方側端部に形成される下方側本体外周平面部412と、右側端部に形成される右側本体外周平面部413と、左側端部に形成される左側本体外周平面部414とを含む。この4つの本体外周平面部411〜414と本体側主面部401によって本体側配線収容部SSおよび内部装置収容部MSが形成されている。右側本体外周平面部413には、アンテナ取り出し部416が形成されている。これにより、内部装置120を内部装置収容部MSに設置したときにアンテナ121を本体部100の外側に配置することができる。上方側本体外周平面部411と下方側本体外周平面部412のそれぞれの内側に近接した位置には、本体側ケース係合部481、482が形成されている。本体側ケース係合部481、482は、外側ケース110を本体側ケース400に取り付けたときに、外側ケース110の外側ケース外周面部112と係合する。本体側ケース係合部482は、2つの爪部から形成されており、この2つの爪部を同時に押圧しないと外側ケース110を取り外せない構成となっている。
本体側配線収容部SSと内部装置収容部MSは、上下に延びる区画部402によって区画されている。そのため、本体側配線収容部SSは、4つの本体外周平面部411〜414のうち、左側本体外周平面部414と、上方側本体外周平面部411および下方側本体外周平面部412の左側端部のみと接している。本体側配線収容部SSは、左側本体外周平面部414と内部装置収容部MSとの間に形成され、本体側主面部401の端辺部に沿って上下方向に延伸した形状を有している。これにより、本体部100は、本体側配線収容部SSを本体部100の片側のみに設けて本体部100の大型化を抑制しつつ、本体側外周面部410のうち、内側が本体側配線収容部SSと接している部分から配線Wを本体部100の内部に引き込むことができる。また、本体側外周面部410のうち、内側が本体側配線収容部SSと接触する部分には、切り欠き部CPの形成を容易にするために、複数の目地状の溝415が形成されていてもよい。溝415は、本体側外周面部410の厚みが薄くなるように、本体側ケース400の開口端側から本体側主面部401に向かう方向に沿って形成されている。本実施形態では、上方側本体外周平面部411および下方側本体外周平面部412の左側端部のみに形成されているが、左側本体外周平面部414に形成されていてもよい。
図17は、中間ブラケット部材300を例示した図である。図17(a)〜(e)は、それぞれ、中間ブラケット部材300の正面図、上面図、底面図、右側側面図、および、左側側面図である。図18は、中間ブラケット部材300の斜視図である。図19は、図17のA−A断面図である。
中間ブラケット部材300は、ブラケット側主面部301と、ブラケット側外周面部310のほか、一対のブラケット側フック係合部320、330(第1のブラケット側フック係合部320と第2のブラケット側フック係合部330)と、ブラケット側挿通孔350と、ブラケット側係合部360、ブラケット側フック部370とを備えている。ブラケット側主面部301の略中央部には、上述したブラケット側配線用開口部340が形成されている。
一対のブラケット側フック係合部320、330は、取り付け金具200の一対の金具側フック部220、230とそれぞれ係合するための部位であって、ブラケット側主面部301の左右の両端辺部の略中央に形成されている。本実施形態の一対のブラケット側フック係合部320、330は、それぞれ上下方向に延伸した開口部として構成されている。中間ブラケット部材300を取り付け金具200に取り付けるとき、第1のブラケット側フック係合部320が第1の金具側フック部220と係合し、第2のブラケット側フック係合部330が第2の金具側フック部230と係合する。中間ブラケット部材300は、一対のブラケット側フック係合部320、330に一対の金具側フック部220、230を挿通させた後、中間ブラケット部材300を下方向にスライドさせることで取り付け金具200に仮固定される。
ブラケット側挿通孔350は、中間ブラケット部材300を介して本体側ケース400を取り付け金具200に固定するときにネジが挿通される部位であって、中間ブラケット部材300を取り付け金具200に取り付けたときに金具側雌ネジ部211に対向する位置に形成されている。本体側ケース400の本体側挿通孔450(図15)に挿通されたネジを、ブラケット側挿通孔350を介して金具側固定部210の金具側雌ネジ部211に螺合させることによって、本体側ケース400および中間ブラケット部材300が取り付け金具200に固定される。
ブラケット側フック部370は、本体側ケース400を中間ブラケット部材300に固定する部位であって、本体側ケース400の本体側フック用開口部460と係合する。本実施形態では、ブラケット側フック部370は、先端に引っ掛け部が形成された突起部として構成されている。この構成によれば、ブラケット側フック部370の先端部を本体側フック用開口部460に挿通させることによって、本体側ケース400を中間ブラケット部材300に容易に固定することができる。
ブラケット側係合部360は、中間ブラケット部材300を取り付け金具200に取り付ける際に金具側係合部250(図13)と係合するための部位であって、ブラケット側主面部301の下方側の端辺部に形成されている。中間ブラケット部材300を取り付け金具200に取り付ける場合には、まず、一対のブラケット側フック係合部320、330に一対の金具側フック部220、230を挿通させた後、中間ブラケット部材300を下方向にスライドさせることで中間ブラケット部材300を仮固定し、その後、ブラケット側係合部360を金具側係合部250にスナップフィットさせることによって、中間ブラケット部材300を固定することができる。ブラケット側係合部360と金具側係合部250との具体的な係合態様については後述する。
ブラケット側係合部360および一対のブラケット側フック係合部320、330のそれぞれは、互いに異なるブラケット側主面部301の端辺部に形成されている。これにより、中間ブラケット部材300を取り付け金具200に取り付けたとき、中間ブラケット部材300を互いに直線状に並ばない3箇所で固定することができるとともに、この3箇所の互いの距離を大きくすることができ、取り付け金具200との間の固定をより安定化させることができる。
ブラケット側係合部360は、板バネ部361と、レバー部363とを備えている。板バネ部361は、ブラケット側主面部301に一体的に形成され、基端部がブラケット側主面部301に接続された弾性揺動片であり、先端部にスナップフィット爪としての係止爪362(図19)が形成されている。本実施形態の板バネ部361は、ブラケット側主面部301をコの字状に切り目を入れて形成されたキャンチレバー形状を有しており、基端部が上方側に位置し、先端部が下方側に位置するように配置される。言い換えれば、基端部が先端部に対して、後述する第1の方向D1側に位置するように配置される。板バネ部361は、基端部を起点にして先端部が揺動可能に構成されている。ここでは、板バネ部361は、弾性変形によって先端部が基端部に対して反るように構成されている。板バネ部361は、係止爪362が金具側係合部250(図13)の先端部と係合することによって、中間ブラケット部材300の上方向への移動を規制する。具体的な係合態様については後述する。
レバー部363は、平板状の部位であり、板バネ部361に略直交する向きで板バネ部361の先端部に取り付けられている。具体的には、レバー部363は、板バネ部361の先端部のうち、係止爪362が形成されている側の反対側において、ブラケット側主面部301の法線方向に突出するように形成されている。レバー部363は、係止爪362が金具側係合部250と係合しているときに、図17〜19の白抜き矢印方向(図17〜19の上方向)に押圧されると、板バネ部361を反らせて係止爪362と金具側係合部250(図13)との係合を解除する。以後、図17〜19の白抜き矢印方向を「第1の方向D1」または「解除方向」とも呼ぶ。レバー部363は、レバー部363の第1の方向D1側(図17〜19の上方側)にブラケット側配線収容部WSが位置するように配置されている。また、レバー部363は、ブラケット側配線収容部WSと対向し、ブラケット側配線収容部WSに収容された配線Wと面するように構成されている。これらの構成による効果については後述する。
また、レバー部363は、第1の方向D1の反対方向側(図17〜19の下方側)が下方側ブラケット外周平面部312と対向している。そして、下方側ブラケット外周平面部312とレバー部363との間の距離W1が、配線Wの幅よりも小さくなるように構成されている。ここでは、距離W1は、下方側ブラケット外周平面部312とレバー部363との間の最短距離であり、1mm〜15mm程度である。この構成によれば、下方側ブラケット外周平面部312とレバー部363との間に配線Wが入り込むことを抑制できる。これにより、ブラケット側配線収容部WSに収容されている配線Wの一部が上述の間に入り込んでレバー部363を第1の方向D1に押圧し、係止爪362と金具側係合部250(図13)との係合を解除することを抑制できる。
ブラケット側外周面部310は、ブラケット側主面部301の上方側端部に形成される上方側ブラケット外周平面部311と、下方側端部に形成される下方側ブラケット外周平面部312と、右側端部に形成される右側ブラケット外周平面部313と、左側端部に形成される左側ブラケット外周平面部314とを含む。この4つのブラケット外周平面部311〜314とブラケット側主面部301によってブラケット側配線収容部WSが形成されている。本体部100を中間ブラケット部材300に取り付けるときの取り付け方向から見たときのブラケット側外周面部310の外形は、本体側ケース400をその取り付け方向から見たときの外形とほぼ同じである。ここでの取り付け方向とは、本体部100を中間ブラケット部材300に取り付けたときのこれらの積層方向に沿った方向である。この構成によれば、本体部100を中間ブラケット部材300に取り付けるときの取り付け方向から見たときのセキュリティ用通信装置10の全体の大きさを抑制することができる。右側ブラケット外周平面部313と左側ブラケット外周平面部314には、ブラケット側移動規制部381、382がそれぞれ形成されている。ブラケット側移動規制部381、382は、本体部100を中間ブラケット部材300に取り付けたときに、本体側ケース400と係合する。
ブラケット側配線収容部WSは、4つのブラケット外周平面部311〜314とそれぞれ接している。そのため、4つのブラケット外周平面部311〜314のどこにでも配線を引き込むための切り欠き部CPを形成することができる。よって、セキュリティ用通信装置10の周囲において、壁面を這わせた配線Wの配線経路を目立つほど変化させずにセキュリティ用通信装置10に引き込むことができる。また、本実施形態の上方側ブラケット外周平面部311および下方側ブラケット外周平面部312には、切り欠き部CPの形成を容易にするために、複数の目地状の溝315が形成されている。溝315は、4つのブラケット外周平面部311〜314のどこにでも形成することができる。
図20は、中間ブラケット部材300を取り付け金具200に取り付ける手順を例示した説明図である。図20(a)に示すように、まず、一対のブラケット側フック係合部320(不図示)、330に一対の金具側フック部220(不図示)、230を挿通させ、ブラケット側主面部301と金具側主面部201が接触する位置まで中間ブラケット部材300を押し込む。このとき、図20(b)に示すように、金具側係合部250によって、ブラケット側係合部360が押し上げられる。この状態で、図20(c)に示すように、中間ブラケット部材300を下方にスライドさせることによって、ブラケット側係合部360と金具側係合部250とが係合する。これにより、係止爪362が金具側係合部250の先端部の端面に引っかかるため、中間ブラケット部材300の上方向の移動が規制される。また、このとき、一対のブラケット側フック係合部320、330と一対の金具側フック部220、230との係合によって中間ブラケット部材300の前後左右下方向の移動が規制されるため、中間ブラケット部材300が取り付け金具200に固定される。このように、本実施形態によれば、ネジを使わず容易に中間ブラケット部材300を取り付け金具200に取り付けることができる。このように、本実施形態の中間ブラケット部材300は、ネジを使用せずに取り付け金具200に取り付けることができるため、セキュリティ用通信装置10を壁面等に取り付ける際に使用するネジの種類や数が中間ブラケット部材300を使用する場合と使用しない場合とで変わらないようにすることができる。よって、この構成によれば、取り付け作業性の向上を図ることができ、また、使用されなかったネジが余って不要な資材が発生しにくくすることができる。
図21は、中間ブラケット部材300を取り付け金具200から取り外す手順を例示した説明図である。図21(a)に示すように、まず、レバー部363を第1の方向D1に押し上げることによって、係止爪362と金具側係合部250の先端部との係合を解除する。その後、図21(b)に示すように、中間ブラケット部材300を上方(第1の方向D1)にスライドさせる。これにより、一対のブラケット側フック係合部320、330と一対の金具側フック部220、230との係合が解除され、中間ブラケット部材300を金具200から取り外すことができる。このように、中間ブラケット部材300は、ブラケット側係合部360の板バネ部361からレバー部363が突出しているため、指などによってレバー部363を第1の方向D1に押圧することによって、係止爪362と金具側係合部250との係合を容易に解除することができる。また、レバー部363の解除方向と中間ブラケット部材300を取り付け金具200から取り外す方向が同じ方向(第1の方向)であるため、レバー部363の解除と中間ブラケット部材300の取り付け金具200からの取り外しを一回の動作でおこなうことができる。
図22は、本実施形態の効果の一例を示した説明図である。図22の破線部分には、ブラケット側配線収容部WSに収容された配線Wが存在しているものとして説明する。上述のように、中間ブラケット部材300のレバー部363は、レバー部363の第1の方向D1側にブラケット側配線収容部WSが位置するように配置され、ブラケット側配線収容部WSに収容された配線Wと面している。そのため、ブラケット側配線収容部WSに収容された配線Wは、レバー部363を第1の方向D1(解除方向)と反対の方向(第2の方向D2)に押圧する。よって、この構成によれば、配線Wによって、レバー部363が第1の方向D1に押圧されることを抑制できる。さらに、この構成によれば、配線Wがレバー部363を第2の方向D2に押圧するため、取り付け面20に取り付けたセキュリティ用通信装置10を取り付け面20から外れにくくすることができる。
一般的に、セキュリティ用通信装置10は目立たなくする必要があるため、中間ブラケット部材300は小型化する必要がある。中間ブラケット部材300の小型化により、ブラケット側配線収容部WSも小さくなるため、余った配線Wはブラケット側配線収容部WSに押し込められる。一方、中間ブラケット部材300を小型化するためには、ブラケット側配線収容部WSとレバー部363とを近接させる必要がある。これらのことから、本願発明者らは、中間ブラケット部材300に中間ブラケット部材300と取り付け金具200との係合を解除するためのレバー部を設けた場合、ブラケット側配線収容部WSに収容された配線Wによってレバー部が押圧されやすく、例えば、セキュリティ用通信装置10の取付け時において、配線Wによるレバー部の押圧によって、意図しない係合の解除が生じやすいことを見出した。そこで、本実施形態では、レバー部363の第1の方向D1側にブラケット側配線収容部WSが位置するようにレバー部363を配置し、レバー部363とブラケット側配線収容部WSに収容された配線とが面するように構成される。これにより、中間ブラケット部材300の小型化を図りつつ、配線Wによって、レバー部363が第1の方向D1に押圧されることを抑制できる。
以上説明した、本実施形態のセキュリティ用通信装置10によれば、建物への侵入者等にその存在を気がつかれないように、セキュリティ用通信装置10をより目立たなくすることができる。具体的には、セキュリティ用通信装置に外部配線を引き込んだ際、装置の周囲において配線の長さが余らなかった場合、または、目立たない程度に長さが余る場合には、図1〜3、7〜9に示すように、中間ブラケット部材300を使用せずにセキュリティ用通信装置10の本体部100を直接的に取り付け面20に固定できる。そのため、セキュリティ用通信装置10の大きさを抑制することができる。一方、セキュリティ用通信装置に外部配線を引き込んだ際、装置の周囲において配線の長さが目立つ程度に余る場合には、図4〜6、10〜12に示すように、中間ブラケット部材300を使用することによって、中間ブラケット部材300の内部の配線収容部WSにおいて配線方向を変化させて本体部100に接続することができる。これにより、セキュリティ用通信装置10周辺の配線Wによってセキュリティ用通信装置10が目立つようになることを抑制することができる。また、この構成によれば、選択的に中間ブラケット部材300を使用してセキュリティ用通信装置10の本体部100を取り付け面20に固定することができるため、取り付け場所の状況に応じてより目立たない構成を選択することができる。
また、本実施形態のセキュリティ用通信装置10によれば、本体側ケース400を直接的に取り付け金具200に取り付ける取り付け方法と、中間ブラケット部材300を介して本体側ケース400を取り付け金具200に取り付ける取り付け方法とを同様にすることができる。また、取り付けに使用するネジの数を同じにすることができる。具体的には、本体側ケース400を直接的に取り付け金具200に取り付けるときには、中間ブラケット部材300を取り付け金具200に取り付ける場合と異なり、金具側係合部250を用いずに、本体側挿通孔450に挿通されたネジを金具側雌ネジ部211に螺合させて固定する。一方、中間ブラケット部材300を介して本体側ケース400を取り付け金具200に取り付ける場合には、本体側挿通孔450およびブラケット側挿通孔350に挿通されたネジを金具側雌ネジ部211に螺合させて固定する。このように、本体側ケース400を直接的に取り付け金具200に取り付ける方法を、中間ブラケット部材300を取り付け金具200に取り付ける方法と異ならせ、中間ブラケット部材300を介して本体側ケース400を取り付け金具200に取り付ける取り付け方法と同様にすることによって、中間ブラケット部材300を使用する場合と、使用しない場合とでネジの使用数を同じにすることができ、不要なネジの発生を抑制できる。また、本体側ケース400を直接的に取り付け金具200に取り付ける取り付け方法を、中間ブラケット部材300を介して本体側ケース400を取り付け金具200に取り付ける取り付け方法と同様となるため、取り付けの作業性の向上を図ることができる。
B.変形例:
なお、この発明は上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
B−1.変形例1:
レバー部363と下方側ブラケット外周平面部312との間の距離W1は、配線Wの幅以上であってもよい。この場合であっても、レバー部363は、レバー部363の第1の方向D1側にブラケット側配線収容部WSが位置するように配置され、ブラケット側配線収容部WSと対向しているため、レバー部363が第1の方向D1に押圧されることを抑制できる。
B−2.変形例2:
本実施形態の中間ブラケット部材300は、ネジを使用せずに取り付け金具200に取り付けることができるものとして説明したが、中間ブラケット部材300は、ネジを使用して金具200に取り付けられてもよい。また、本体側ケース400は、金具側係合部250と係合するように構成されていてもよい。
B−3.変形例3:
金具側係合部250とブラケット側係合部360との間の係合位置、および、取り付け金具200の一対の金具側フック部220、230と一対のブラケット側フック係合部320、330との間の2つの係合位置が、金具側主面部201およびブラケット側主面部301のそれぞれにおいて、互いに異なる端辺部に形成されていなくてもよい。
B−4.変形例4:
本体側ケース400を直接的に取り付け金具200に取り付ける取り付け方法と、中間ブラケット部材300を介して本体側ケース400を取り付け金具200に取り付ける取り付け方法とは異なっていてもよい。また、取り付けに使用するネジの数が異なっていてもよい。
B−5.変形例5:
本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、セキュリティ用通信装置の取り付け構造、取り付け方法、セキュリティ用通信装置の製造方法、セキュリティ用通信装置を含んだセキュリティシステムなどの形態で実現することができる。
10…セキュリティ用通信装置
20…取り付け面
21…開口部
100…本体部
110…外側ケース
111…外側ケース主面部
112…外側ケース外周面部
120…内部装置
121…アンテナ
122…基板部
123…電源部
200…取り付け金具
201…金具側主面部
202…孔部
210…金具側固定部
211…金具側雌ネジ部
220…第1の金具側フック部
230…第2の金具側フック部
240…金具側開口部
250…金具側係合部
300…中間ブラケット部材
301…ブラケット側主面部
310…ブラケット側外周面部
311…上方側ブラケット外周平面部
312…下方側ブラケット外周平面部
313…右側ブラケット外周平面部
314…左側ブラケット外周平面部
315…溝
320…第1のブラケット側フック係合部
330…第2のブラケット側フック係合部
340…ブラケット側配線用開口部
350…ブラケット側挿通孔
360…ブラケット側係合部
361…板バネ部
362…係止爪
363…レバー部
370…ブラケット側フック部
381…ブラケット側移動規制部
400…本体側ケース
401…本体側主面部
402…区画部
410…本体側外周面部
411…上方側本体外周平面部
412…下方側本体外周平面部
413…右側本体外周平面部
414…左側本体外周平面部
415…溝
416…アンテナ取り出し部
420…第1の本体側フック係合部
430…第2の本体側フック係合部
440…本体側配線用開口部
450…本体側挿通孔
460…本体側フック用開口部
481、482…本体側ケース係合部
CP…切り欠き部
W…配線
MS…内部装置収容部
SS…本体側配線収容部
WS…ブラケット側配線収容部

Claims (9)

  1. セキュリティ用通信装置であって、
    取り付け面に固定される取り付け金具と、前記取り付け金具に直接的または間接的に取り付けられる本体部と、前記本体部を前記取り付け金具に間接的に取り付けるときに使用され、自身を介して前記本体部を前記取り付け金具に取り付けるための中間ブラケット部材と、を備え、
    前記取り付け金具は、前記中間ブラケット部材と係合する金具側係合部を含み、
    前記本体部は、通信機能を有する内部装置を収容する内部装置収容部を含み、
    前記中間ブラケット部材は、
    前記中間ブラケット部材を前記取り付け金具に取り付けたときに、前記金具側係合部と係合するブラケット側係合部と、
    前記本体部を前記中間ブラケット部材に取り付けたときに、前記セキュリティ用通信装置の外部から前記セキュリティ用通信装置の内部に引き込まれて前記本体部に収容されている前記内部装置に接続される配線を収容するためのブラケット側配線収容部と、を含み、
    前記ブラケット側係合部は、先端部に係止爪が形成された板バネ部と、前記係止爪と反対方向に突出するように前記板バネ部に形成されたレバー部とを備えており、
    前記板バネ部は、前記係止爪が前記金具側係合部と係合するように構成されており、
    前記レバー部は、前記係止爪が前記金具側係合部と係合しているときに、第1の方向に押圧されると前記板バネ部を反らせて前記係止爪と前記金具側係合部との係合を解除するように構成されており、前記レバー部の前記第1の方向側に前記ブラケット側配線収容部が位置するように配置され、前記ブラケット側配線収容部に配線が収容されたときに、前記配線と面するように構成されている、セキュリティ用通信装置。
  2. 請求項1に記載のセキュリティ用通信装置であって、
    前記中間ブラケット部材は、前記ブラケット側係合部が形成されたブラケット側主面部と、前記ブラケット側主面部の外周に形成された枠状のブラケット側外周面部とを備えており、
    前記レバー部は、前記第1の方向の反対方向側が前記ブラケット側外周面部と対向しており、前記レバー部と、前記対向する前記ブラケット側外周面部との間の距離が前記配線の幅よりも小さい、セキュリティ用通信装置。
  3. 請求項2に記載のセキュリティ用通信装置であって、
    前記取り付け金具は、略矩形形状の金具側主面部と、前記本体部または前記中間ブラケット部材と係合するための一対の金具側フック部を備えており、
    前記金具側係合部は、前記金具側主面部の端辺部に形成されており、
    前記一対の金具側フック部は、前記金具側主面部の4つの端辺部のうち、前記金具側係合部が形成されている端辺部と直交する一対の端辺部にそれぞれ形成されており、
    前記中間ブラケット部材は、前記一対の金具側フック部と係合する一対のブラケット側フック係合部を備えており、
    前記ブラケット側係合部は、略矩形形状の前記ブラケット側主面部の端辺部に形成され、
    前記一対のブラケット側フック係合部は、前記ブラケット側主面部の4つの端辺部のうち、前記ブラケット側係合部が形成されている端辺部と直交する一対の端辺部にそれぞれ形成されている、セキュリティ用通信装置。
  4. 請求項3に記載のセキュリティ用通信装置であって、
    前記中間ブラケット部材および前記取り付け金具は、前記ブラケット側フック係合部と前記金具側フック部との係合を解除する方向が前記第1の方向となっている、セキュリティ用通信装置。
  5. 請求項2から請求項4までのいずれか一項に記載のセキュリティ用通信装置であって、
    前記取り付け金具は、ネジと螺合する金具側雌ネジ部を備え、
    前記中間ブラケット部材は、前記中間ブラケット部材を前記取り付け金具に取り付けたときに、前記金具側雌ネジ部と対向する位置にブラケット側挿通孔を備えており、
    前記本体部は、
    前記本体部を前記取り付け金具に取り付けたときに、前記金具側雌ネジ部と対向し、前記本体部を前記中間ブラケット部材に取り付けたときに、前記ブラケット側挿通孔と対向する本体側挿通孔を備えており、
    前記本体側挿通孔に挿通されたネジが前記金具側雌ネジ部に螺合されることによって、前記金具側係合部を用いずに前記取り付け金具に固定される、セキュリティ用通信装置。
  6. 請求項5に記載のセキュリティ用通信装置であって、
    前記本体部は、前記本体側挿通孔が形成された本体側ケースを備えており、
    前記本体部を前記中間ブラケット部材に取り付けるときの取り付け方向から見たときの前記ブラケット側外周面部の外形は、前記本体側ケースを前記取り付け方向から見たときの外形とほぼ同じである、セキュリティ用通信装置。
  7. 請求項6に記載のセキュリティ用通信装置であって、
    前記ブラケット側主面部は、略矩形形状の外形を備えており、
    前記ブラケット側外周面部は、前記ブラケット側主面部の4つの端辺部にそれぞれ対応した4つのブラケット側平面部を備えており、
    前記ブラケット側配線収容部は、前記4つのブラケット側平面部のそれぞれに接している、セキュリティ用通信装置。
  8. 請求項6または請求項7に記載のセキュリティ用通信装置であって、
    前記本体側ケースは、さらに、
    前記本体側挿通孔が形成された略矩形形状の本体側主面部と、
    前記本体側主面部の外周に形成された枠状の本体側外周面部であって、前記本体側主面部の4つの端辺部にそれぞれ対応した4つの本体側平面部を含む本体側外周面部と、
    前記本体側平面部のうちの1つと前記内部装置収容部との間に形成され、前記本体側主面部の端辺部に沿って延伸した形状を有し、前記セキュリティ用通信装置の外部から前記セキュリティ用通信装置の内部に引き込まれて前記内部装置収容部に収容されている前記内部装置に接続される配線を収容するための本体側配線収容部と、を備えているセキュリティ用通信装置。
  9. 請求項8に記載のセキュリティ用通信装置であって、
    前記ブラケット側外周面部には、前記セキュリティ用通信装置の外部から前記ブラケット側配線収容部に配線を引き込むための切り欠き部を形成するための目地状の溝が形成されており、
    前記本体側外周面部には、前記セキュリティ用通信装置の外部から前記本体側配線収容部に配線を引き込むための切り欠き部を形成するための目地状の溝が形成されている、セキュリティ用通信装置。
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