JP2016149977A - 農業用カーテン - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、十分な保温性向上効果が得られると共に、巻き上げ作業を容易かつ確実に行うことができる農業用カーテンを提供することを課題とする。
【解決手段】本発明に係る農業用カーテンは、第1シート、第2シート及び第3シートが重ねあわされ、各シート間が接着剤で部分的に接合されている。第1シートは、合成樹脂を主成分とする第1基材層及びこの第1基材層に積層される金属層を有する。第2シートは、合成樹脂又はゴムを主成分とし、多数の気孔を有する断熱層を有する。第3シートは、合成樹脂を主成分とする第2基材層を有する。各シート間の接合パターンが、一端側から他端側に連続する非接合領域を有するとよく、ストライプ状又は散点状であるとさらによい。一対のシート間の接合パターンと他対のシート間の接合パターンとが、平面視でずれているとよい。第1シートがフラットヤーンクロスをさらに有するとよい。
【選択図】図2

Description

本発明は、農業用カーテンに関する。
農業用カーテンは、従来からビニールハウス等の農業ハウスの内張りとして用いられており、天候や作物等に応じて保温及び遮光等を行うために適宜巻き上げ、引き下ろされて用いられている。この種の農業用カーテンとしては、不織布製のシートや、合成樹脂製シートや、金属蒸着層を有するシート等、種々のものが提案されている(例えば、特開2007−267608号公報参照)。
特開2007−267608号公報
この農業用カーテンとして、金属蒸着層を有するシート、不織布製のシート及び合成樹脂製シートの3枚のシートを積層した積層体を用いることで、保温性の向上を図ることができると考えられる。
しかし、上記3枚のシートを全面的に接着剤で接着して積層体を得た場合、この積層体による保温性向上効果が十分に得られないことが判明した。
また、3枚のシートの周縁を縫合することによって、各シート間に空気が介在することで保温性向上効果が得ることも考えられるが、農業ハウス内での巻き上げ作業が困難となることが判明した。つまり、周縁を縫合した積層体では、ロール状に巻き上げていく際に、まだ巻き取られていない部分にシート間の空気が逃げ、この巻き取られていない部分が溜まった空気によって厚くなり過ぎてしまい、この部分の巻き上げが困難となる。
そこで、本発明は、上記不都合に鑑みて、十分な保温性向上効果が得られると共に、巻き上げ作業を容易かつ確実に行うことができる農業用カーテンを提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた本発明に係る農業用カーテンは、
合成樹脂を主成分とする第1基材層及びこの第1基材層に積層される金属層を有する第1シートと、
合成樹脂又はゴムを主成分とし、多数の気孔を有する断熱層を有する第2シートと、
合成樹脂を主成分とする第2基材層を有する第3シートと
が重ねあわされ、
重ねあわされる各シート間が接着剤で部分的に接合されている。
当該農業用カーテンにあっては、金属層を有する第1シート、断熱層を有する第2シート、及び第2基材層を有する第3シートの3種のシートの積層体から構成されているので、この3種のシートによる保温性が発揮される。さらに、各シートは接着剤によって部分的に接合されているので、各シート間に空気が介在しやすく、この空気によって保温性向上効果が十分に発揮される。また、各シートは、接着剤によって部分的に接合されるものゆえ、当該農業用カーテンを巻き取る際に、上記空気は当該農業用カーテンの端縁から順次排出されるので、巻き取り作業を容易かつ確実に行うことができる。
各シート間の接合パターンは、一端側から他端側に連続する非接合領域を有するとよい。これにより、上記巻取作業に際して、非接合領域における各シート間の空気は、この非接合領域の一端又は他端から確実に排出される。
各シート間の接合パターンは、ストライプ状又は散点状であるとよい。これにより、各シート間を容易かつ確実に接着剤によって接合することができる。
当該農業用カーテンにあっては、一対のシート間の接合パターンと他対のシート間の接合パターンとが、平面視で完全に一致していても良いが、平面視でずれているとよい。上記接合パターン同士が平面視で完全に一致していると、その接合部分に応力が集中し、外力が作用した際に破損の生ずるおそれがある。これに対して、上記接合パターン同士が平面視でずれていると、応力を分散でき、破損が生じにくい。
上記第1シートは、第1基材層又は金属層に接着剤を介して積層されるフラットヤーンクロスをさらに有するとよい。これにより、容易かつ確実に第1シートに十分な強度を持たせることができる。
当該農業用カーテンは、農業ハウスの内張に用いられるとよい。上述のように当該農業用カーテンは、十分な保温性向上効果が得られると共に巻き上げ作業を容易かつ確実に行うことができるので、農業ハウスの保温性を的確に維持することができ、しかも農業ハウス内での当該農業用カーテンの巻き上げ作業が簡便である。
以上説明したように、本発明に係る農業用カーテンは、十分な保温性向上効果が得られると共に、巻き上げ作業を容易かつ確実に行うことができる。
本発明の一実施形態に係る農業用カーテンの模式的平面図である。 図1の農業用カーテンの要部を拡大した説明図であり、(a)は模式的断面側面図であり、(b)は(a)に一部対応する部分の拡大平面図(但し、図1に比べて90°傾いている図)である。 図1の農業用カーテンを巻き上げる状態を説明する模式的側面図であって、(a)は第一接合部及び第二接合部の手前まで巻き上げた状態、(b)は(a)から第一接合部及び第二接合部付近まで巻き上げた状態を示す。
以下、適宜図面を参照しつつ、本発明の実施の形態を詳説する。
(全体構成)
図1〜図3の農業用カーテンは、ビニールハウス等の農業ハウスの内張りとして用いられ、ロール状に巻回可能な(巻き上げ可能な)可撓性を有する。この農業用カーテンは、重ねあわされた第1シート10、第2シート20及び第3シート30の重畳体から構成されている。具体的には、平面視略方形状の第1シート10の一方の面に第1シート10と略同形の第2シート20が重畳され、この第2シート20の一方の面に第2シート20と略同形の第3シート30が重畳され、当該農業用カーテン1は、方形状のシート積層体として形成されている。なお、以下、本実施形態においては、上記一方の面側を「裏面側」、他方の面側を「表面側」として説明する。なお、この「表面側」が農業ハウスの内張りとして用いられる際に外面側(農業ハウスの外側)として、当該農業用シートは用いられる。
第1シート10は、合成樹脂を主成分とする第1基材層11、及びこの第1基材層11に積層される金属層13を有する。上記第2シート20は、合成樹脂又はゴムを主成分とし、多数の気孔を有する断熱層21を有する。上記第3シート30は、合成樹脂を主成分とする第2基材層31を有する。当該農業用カーテンは、重ねあわされる各シート間が接着剤で部分的に接合されている。このため、第1シート10、第2シート20及び第3シート30の三種のシートによる保温性が発揮され、特に各シートは接着剤によって部分的に接合されるので、各シート間に空気が介在しやすく、この空気によって保温性向上効果が十分に発揮される。また、当該農業用カーテンを巻き取る際に、各シートが部分的に接合されているので、上記空気は当該農業用カーテンの側縁から順次排出され、巻き取り作業を容易かつ確実に行うことができる。
当該農業用カーテンの幅は、特に限定されるものではないが、この幅の下限は0.8mが好ましく、1mがより好ましく、1.3mがさらに好ましく、一方、この幅の上限は、10mが好ましく、8mがより好ましく、5mがさらに好ましい。上記幅が上記下限を満たさないと、保温効果等が十分でなくなるおそれがあり、逆に、上記幅が上記上限を超えると、取扱いが困難となるおそれがある。なお、この「幅」とは、当該農業用カーテンが巻き取られる際の巻取軸の軸方向に平行な方向の長さを意味する。また、当該農業用カーテンの長さは、特に限定されるものではないが、販売に際して当該農業用カーテンを適宜切断して所望の長さにできる程度の長さを有することが好ましい。
(各シートの接合)
当該農業用カーテンは、上述のように各シート間が接着剤で部分的に接合されており、具体的には、図2に示すように、第1シート10の裏面と第2シート20の表面とが部分的に接合され、第2シート20の裏面と第3シート30の表面とが部分的に接合されている。
上記各シート間の接合パターンは、一端側から他端側に連続する非接合領域を有しており、本実施形態においては各シート間の接合パターンがストライプ状に設けられている(図1参照)。また、一対のシート間の接合パターンと他対のシート間の接合パターンとは、平面視でずれている。つまり、本実施形態において第1シート10及び第2シート20の接合パターンと、第2シート20及び第3シート30の接合パターンとは、後述するように平面視でずれている。
当該農業用カーテンは、各シート間の接合パターンが、一方の側縁(例えば図1の左側の側縁)から他方の側縁(例えば図1の右側の側縁)にかけて連続する複数の帯状の接合部1a,1bを有し、この各シート間の接合パターンの複数の帯状の接合部1a,1bは、平面視互いに交差せずに離間している。具体的には、この各シート間の接合パターンの複数の帯状の接合部1a,1bは、互いに平行に設けられ、各シートの上縁(図1の上側の側縁(ロール状に巻き取られる際の巻取軸))に平行に設けられている。つまり、各シート間の接合パターンの帯状の接合部1a,1bが離間している部分によって、上記非接合領域が形成され、これにより、この非接合領域を介して当該農業用カーテンの巻き取りに際して内部の空気が側縁から順次排出される。
より詳述すると、第1シート10及び第2シート20間の接合パターンの複数の接合部1a(以下、単に第1接合部1aということがある)は、図1に示すように一方の側縁から他方の側縁にかけて連続し、平面視互いに交差せずに離間しており、この離間している部分によって第1シート10及び第2シート20間の接合パターンの非接合領域が形成されている。また、第2シート20及び第3シート30間の接合パターンの複数の接合部1b(以下、単に第2接合部1bということがある)は、一方の側縁から他方の側縁にかけて連続し、平面視互いに交差せずに離間しており、この離間している部分によって第2シート20及び第3シート30間の接合パターンの非接合領域が形成されている。さらに、第1接合部1aと第2接合部1bとは、平面視平行に設けられている。
また、当該農業用カーテンの上端部及び下端部における第1接合部1aと第2接合部1bとは、図1及び図2に示すように平面視重なっているが、中央部における第1接合部1a及び第2接合部1b(上端部及び下端部以外の第1接合部1a及び第2接合部1b)は、上述のように平面視ずれている(図1及び図2参照)。具体的には、中央部における第1接合部1aは、第2接合部1bと、図2に示すように、平面視一部が重なっているが他の部分が重なっていない。また、中央部における第2接合部1bは、第1接合部1aと平面視一部が重なっているが他の部分が重なっていない。換言すれば、一対のシート間の接合パターンは、他対のシート間の接合パターンと平面視重なっている部分と重なっていない部分とを有している。さらに、他対のシート間の接合パターンも、上記一対のシート間の接合パターンと平面視重なっている部分と重なっていない部分とを有している。
上記第1接合部1a(上記中央部における第1接合部1a)の接合幅は、特に限定されるものではないが、この接合幅の下限は0.5cmが好ましく、1cmがより好ましく、1.5cmがさらに好ましく、一方、この接合幅の上限は、10cmが好ましく、5cmがより好ましく、3cmがさらに好ましい。上記接合幅が上記下限を満たさないと、第1シート10及び第2シート20の接合力が不十分となるおそれがある。逆に、上記接合幅が上記上限を超えると、第1シート10及び第2シート20の接着面積が広くなり過ぎ、当該農業用カーテンの保温力が低下するおそれがある。
上記第1接合部1a同士の間隔(第1接合部1aの一方の端縁とこれに隣接する他の第1接合部1aの他方の端縁との距離)は、特に限定されるものではないが、この第1接合部1a同士の間隔の下限は5cmが好ましく、10cmがより好ましく、15cmがさらに好ましく、一方、この第1接合部1a同士の間隔の上限は、50cmが好ましく、40cmがより好ましく、30cmがさらに好ましい。上記第1接合部1a同士の間隔が上記下限を満たさないと、第1シート10及び第2シート20の接合パターンの非接合領域が小さくなり過ぎ、当該農業用カーテンの巻き取りに際して内部の空気の側縁からの排出が不十分となるおそれがある。逆に、上記第1接合部1a同士の間隔が上記上限を超えると、重畳される第1シート10及び第2シート20の接合する部分が少なくなり、当該農業用カーテンの取り扱いが困難となるおそれがある。
なお、本実施形態において、第1シート10及び第2シート20間の接合パターンにあっては、複数の第1接合部1a同士の接合幅は略同一に設けられ、また複数の第1接合部1a同士の間隔は略同一に設けられている。
上記第2接合部1b(上記中央部における第2接合部1b)の接合幅は、特に限定されるものではなく、例えば上記第1接合部1aの接合幅と同様に設けることができる。具体的には、この第2接合部1bの接合幅の下限は、0.5cmが好ましく、1cmがより好ましく、1.5cmがさらに好ましく、一方、この接合幅の上限は、10cmが好ましく、5cmがより好ましく、3cmがさらに好ましい。上記接合幅が上記下限を満たさないと、第2シート20及び第3シート30の接合力が不十分となるおそれがある。逆に、上記接合幅が上記上限を超えると、第2シート20及び第3シート30の接着面積が広くなり過ぎ、当該農業用カーテンの保温力が低下するおそれがある。
第2接合部1b同士の間隔(第2接合部1bの一方の端縁とこれに隣接する他の第2接合部1bの他方の端縁との距離)は、特に限定されるものではなく、例えば第1接合部1a同士の間隔と同様に設けることができる。具体的には、この第2接合部1b同士の間隔の下限は5cmが好ましく、10cmがより好ましく、15cmがさらに好ましく、一方、この第2接合部1b同士の間隔の上限は、50cmが好ましく、40cmがより好ましく、30cmがさらに好ましい。上記第2接合部1b同士の間隔が上記下限を満たさないと、第2シート20及び第3シート30の接合パターンの非接合領域が小さくなり過ぎ、当該農業用カーテンの巻き取りに際して内部の空気の側縁からの排出が不十分となるおそれがある。逆に、上記第2接合部1b同士の間隔が上記上限を超えると、重畳される第2シート20及び第3シート30の接合する部分が少なくなり、当該農業用カーテンの取り扱いが困難となるおそれがある。
なお、本実施形態において、第2シート20及び第3シート30間の接合パターンにあっては、複数の第2接合部1bの接合幅は略同一に設けられ、また複数の第2接合部1b同士の間隔は略同一に設けられている。
また、当該農業用カーテンの上端部(巻き上げ基端)及び下端部(自由端)における第1接合部1a並びに第2接合部1bの接合幅は、特に限定されるものではないが、この接合幅の下限は0.5cmが好ましく、1cmがより好ましく、1.5cmがさらに好ましく、一方、この接合幅の上限は、10cmが好ましく、5cmがより好ましく、3cmがさらに好ましい。上記接合幅が上記下限を満たさないと、各シート間の上端部及び下端部における接合力が不十分となるおそれがある。逆に、上記接合幅が上記上限を超えると、シート間の接着面積が広くなり過ぎ、当該農業用カーテンの保温力が低下するおそれがある。
さらに、当該農業用カーテンの中央部における第1接合部1aが上述のように第2接合部1bと平面視重なる部分の幅は、特に限定されるものではないが、この重なる部分の幅の下限は、0.1cmが好ましく、0.2cmがより好ましく、0.3cmがさらに好ましく、一方、この重なる部分の幅の上限は、5cmが好ましく、3cmがより好ましく、1cmがさらに好ましい。上記平面視重なる部分の幅が上記下限を満たさないと、この幅の狭い部分(重なる部分)に応力が集中して、この部分の破損等をまねくおそれがある。逆に、この重なる部分の幅が上記上限を超えると、シート間の接着面積が広くなり過ぎ、当該農業用カーテンの保温力が低下するおそれがある。
また、当該農業用カーテンの中央部における第1接合部1aが第2接合部1bと平面視重ならない部分の幅は、特に限定されるものではないが、この重ならない部分の幅の下限は、0.4cmが好ましく、0.8cmがより好ましく、1.2cmがさらに好ましく、この重ならない部分の幅の上限は、5cmが好ましく、3cmがより好ましく、2cmがさらに好ましい。上記平面視重ならない部分の幅が上記下限を満たさないと、巻上げに際して内径差に基づく第2シート20及び第3シート30の撓みによって巻上げ作業の円滑性を阻害するおそれがある(詳細の理由は図3を用いて後述する)。逆に、この重ならない部分の幅が上記上限を超えると、シート間の接着面積が広くなり過ぎ、当該農業用カーテンの保温力が低下するおそれがある。同様の理由から、当該農業用カーテンの中央部における第2接合部1bが第1接合部1aと平面視重ならない部分の幅の下限は、0.4cmが好ましく、0.8cmがより好ましく、1.2cmがさらに好ましく、この重ならない部分の幅の上限は、5cmが好ましく、3cmがより好ましく、2cmがさらに好ましい。
なお、上記各シートを接着する接着剤は、種々のものを採用することができるが、加工容易性を考慮すると、液体状の接着剤組成物の塗工後に乾燥することで硬化して、両者を接着するものが好適に用いられる。また、後述するフラットヤーンクロスの積層に用いられる接着剤も同様である。
(第1シート)
上記第1シート10は、上述のように第1基材層11及び金属層13を有すると共に、第1基材層11又は金属層13に接着剤を介して積層されるフラットヤーンクロス15をさらに有している。本実施形態においては、第1基材層11の表面に金属層13が積層され、第1基材層11の裏面にフラットヤーンクロス15が積層されている。金属層13は、第1基材層11の表面全面に積層され、またフラットヤーンクロス15は、第1基材層11の裏面全面に接着剤を介して接着されている。
第1基材層11は、合成樹脂を主成分とする樹脂フィルムから構成されている。この第1基材層11の主成分としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、アクリル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレンナフタレート、ポリ塩化ビニル等を用いることができ、中でも、強度、耐久性、耐熱性及び汎用性を考慮すると、ポリエチレンテレフタレートが好適に用いられる。
なお、第1基材層11の形成材料としては、上記合成樹脂を1種又は2種以上混合して使用することもでき、また、第1基材層11の形成材料中には、加工性、耐熱性、耐候性、機械的性質、寸法安定性等を改良、改質する目的で、種々の添加剤等を混合することができる。さらに、第1基材層11が、有色透明、有色のものであっても良いが、無色かつ透明であることが好ましい。また、第1基材層11の成形方法としては、特に限定されず、例えば押出し法、キャスト成形法等の公知の方法が採用される。
第1基材層11の厚み(平均厚み)は、特に限定されるものではないが、この厚み(平均厚み)の下限としては、10μmが好ましく、20μmがより好ましく、30μmがさらに好ましく、この厚み(平均厚み)の上限としては、500μmが好ましく、250μmがより好ましく、188μmがさらに好ましい。上記第1基材層11の厚み(平均厚み)が、上記下限を満たないと、取扱いの困難性等が生ずるおそれがある。逆に、第1基材層11の厚み(平均厚み)が、上記上限を超えると、巻取り作業の困難性等が生ずるおそれがある。
金属層13は、本実施形態においては、第1基材層11に蒸着された金属蒸着層から構成されている。この金属蒸着層の蒸着手段としては、特に限定されるものではなく、例えば((a)真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、イオンクラスタービーム法等の物理気相成長法(Physical Vapor Deposition法;PVD法)、(b)プラズマ化学気相成長法、熱化学気相成長法、光化学気相成長法等の化学気相成長法(Chemical Vapor Deposition法;CVD法)が採用される。これらの蒸着法の中でも、生産性が高く良質な金属蒸着層が形成できる真空蒸着法やイオンプレーティング法が好ましい。
金属蒸着層に用いられる金属としては、特に限定されるものではなく、アルミニウム、銀、金、銅等を用いることができ、中でも、蒸着の容易性、ガスバリア性、光反射性能及び形成容易性を考慮するとアルミニウムが好適に用いられる。
なお、金属蒸着層は、単層構造でもよく、2層以上の多層構造でもよい。このように金属蒸着層を多層構造とすることで、蒸着の際に懸かる熱負担を軽減することができる。また、蒸着条件は、第1基材層11の樹脂種類、金属蒸着層の厚み等に応じて適宜設計される。
金属蒸着層の厚み(平均厚み)は、特に限定されるものではいなが、この厚み(平均厚み)の下限としては、10nmが好ましく、20nmがより好ましく、一方、この厚み(平均厚み)の上限としては、200nmが好ましく、100nmがより好ましい。金属蒸着層の厚み(平均厚み)が上記下限に満たないと、金属層13の所望の機能が低下するおそれがある。逆に、金属蒸着層の厚み(平均厚み)が上記上限を超えると、金属層13にクラック等の欠陥が発生するおそれがある。
フラットヤーンクロス15としては、合成樹脂を主成分とするフラットヤーンを織成したものが用いられ、例えばa)フラットヤーンを平織りしたもの、b)フラットヤーンを平織りしたものから縦糸用ヤーン又は横糸用ヤーンを抜き、スリット状の目抜け部分を形成したもの、c)割布、d)組布、e)不織布などが挙げられる。
フラットヤーンを構成する合成樹脂としては、特に限定されるものではないが、例えばポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂が、強度、形成容易性の観点から好適に用いられる。
このフラットヤーンの厚み(平均厚み)は、特に限定されるものではないが、この厚み(平均厚み)の下限としては1μmが好ましく、3μmがより好ましく、5μmがさらに好ましく、上限としては200μmが好ましく、100μmがより好ましく、50μmがさらに好ましい。フラットヤーンの厚み(平均厚み)が上記範囲外であると、織成が困難となるおそれがある。
(第2シート)
第2シート20は、本実施形態にあっては、上述のように多数の気孔を有する断熱層21の一層構造からなる。
この断熱層21の厚みは、特に限定されるものではないが、断熱層21の厚みの下限としては、0.2mmが好ましく、0.3mmがより好ましく、0.4mmがさらに好ましい。また、断熱層21の厚みの上限としては、5mmが好ましく、3mmがより好ましく、1mmがさらに好ましい。断熱層21の厚みが上記下限を満たないと、当該農業用カーテンの保温性向上効果が十分に得られなくなるおそれがある。逆に断熱層21の厚みが上記上限を超えると、当該農業用カーテンの巻取作業が困難となるおそれがある。なお、断熱層21の厚みは、レーザー光を照射して、透過光を分析することによって測定することができ、具体的には特開平7−128023号公報所載の方法によって測定することができる。
断熱層21の熱伝導率(20℃)は、0.05W/m・K以下であることが好ましく、0.044W/m・K以下であることがより好ましく、0.04W/m・K以下であることがさらに好ましい。これにより、断熱層21による断熱効果に優れ、当該農業用カーテンによる保温性向上効果を十分に発揮することができる。なお、熱伝導率は、JIS A1412に準拠して測定される値である。また、この断熱層21の熱伝導率(20℃)の下限は特に限定されず、0超であれば良い。
断熱層21の長さ方向(当該農業用カーテンの長さ方向)の引張強さの下限としては、50N/cmであることが好ましく、70N/cmであることがより好ましく、85N/cmであることがさらに好ましい。また、断熱層21の長さ方向の引裂強さの下限としては、15N/cmであることが好ましく、20N/cmであることがより好ましく、28N/cmであることがさらに好ましい。また、断熱層21の幅方向(当該農業用カーテンの幅方向)の引張強さの下限としては、15N/cmであることが好ましく、20N/cmであることがより好ましく、26N/cmであることがさらに好ましい。また、断熱層21の幅方向の引裂強さの下限としては、8N/cmであることが好ましく、10N/cmであることがより好ましく、14N/cmであることがさらに好ましい。断熱層21の引張強さ及び引裂強さが上記下限を満たないと、断熱層21を積層する作業に際して断熱層21の取り扱いが困難となるおそれがあると共に、当該農業用カーテンの強度に欠けるおそれがある。なお、断熱層21の長さ方向及び幅方向の引張強さ、並びに長さ方向及び幅方向の引裂強さの上限は特に限定されない。例えば、断熱層21の長さ方向の引張強さの上限としては200N/cmであり、幅方向の引張強さの上限としては、100N/cmであり、長さ方向の引裂強さの上限として100N/cmであり、幅方向の引裂強さの上限としては、50N/cmである。なお、引張強さ及び引裂強さは、JIS K6767に準拠して測定される値である。
上記断熱層21は、合成樹脂又はゴムを主成分とするものであれば特に限定されるものではないが、ポリオレフィン系樹脂等の合成樹脂を主成分とすることが取扱性や形成容易性等の観点から好ましい。このポリオレフィン系樹脂としては、分岐状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、直鎖状超低密度ポリエチレン、エチレン−プロピレンブロック共重合体、エチレン−プロピレンランダム共重合体、エチレン−ブテンブロック共重合体、エチレン−ブテンランダム共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−メチルメタクリレート共重合体等のポリエチレン系樹脂や、プロピレン単独重合体、プロピレン−ブテンランダム共重合体、ポリブテン、ポリペンテン、プロピレン−エチレン−ブテン三元共重合体、プロピレン−アクリル酸共重合体、プロピレン−無水マレイン酸共重合体のポリプロピレン系樹脂等が挙げられる。
(第3シート)
第3シート30は、本実施形態にあっては、上述のように合成樹脂を主成分とする第2基材層31の一層構造からなる。
第2基材層31は、合成樹脂を主成分とする樹脂フィルムから構成されている。この第2基材層31の主成分としては、特に限定されるものではないが、第1基材層11と同様に、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、アクリル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレンナフタレート、ポリ塩化ビニル等を用いることができ、中でも、強度、耐久性、耐熱性及び汎用性を考慮すると、ポリエチレンテレフタレートが好適に用いられる。
第2基材層31の厚み(平均厚み)は、特に限定されるものではないが、この厚み(平均厚み)の下限としては、10μmが好ましく、20μmがより好ましく、30μmがさらに好ましく、この厚み(平均厚み)の上限としては、500μmが好ましく、250μmがより好ましく、188μmがさらに好ましい。上記第2基材層31の厚み(平均厚み)が、上記下限に満たないと、第2基材層31の破損等が生ずるおそれがある。逆に、第2基材層31の厚み(平均厚み)が、上記上限を超えると、巻取り作業の困難性等が生ずるおそれがある。
(製造方法)
次に、当該農業用カーテンの製造方法の一例を説明するが、当該農業用カーテンは以下の説明の方法によって製造されるものに限定されるものではない。
当該農業用カーテンは、第1シート10と第2シート20とを接合する第1接合工程、及び第2シート20と第3シート30とを接合する第2接合工程を有している。
第1接合工程においては、第1シート10の裏面及び/又は第2シート20の表面に、第1接合部1aに相当する箇所に接着剤を塗布し、その後第1シート10及び第2シート20を重ね合わせて、上記接着剤によって第1シート10及び第2シート20を接合する。この第1接合工程は、各シート用の原反から第1シート10及び第2シート20を順次繰出し、連続的に送給される第1シート10及び/又は第2シート20に接着剤を連続的に塗布し、塗布後に第1シート10及び第2シート20を重ね合わせることによって行うことができる。
第2接合工程においては、第2シート20の裏面及び/又は第3シート30の表面に、第2接合部1bに相当する箇所に接着剤を塗布し、その後第2シート20及び第3シート30を重ね合わせて、上記接着剤によって第2シート20及び第3シート30を接合する。この第2接合工程は、各シート用の原反から第2シート20及び第3シート30を順次繰出し、連続的に送給される第2シート20及び/又は第3シート30に接着剤を連続的に塗布し、塗布後に第2シート20及び第3シート30を重ね合わせることによって行うことができる。
この第1接合工程及び第2接合工程において接着剤がそれぞれ塗布される箇所(第1接合部1a及び第2接合部1b)は、シート中央部において既述のようにずれている。
なお、第1接合工程及び第2接合工程の前後は問わず、第1接合工程後に第2接合工程を行なうことも、第2接合工程の後に第1接合工程を行なうことも可能である。さらには、第1接合工程及び第2接合工程を同時に行うことも可能である。つまり、例えば第2シート20の表裏面それぞれ(並びに/若しくは第1シート10の裏面及び/又は第3シート30の表面)に接着剤を塗布し、その後第1シート10及び第3シート30を第2シート20に重ね合わせて、第1シート10、第2シート20及び第3シート30を接合することもできる。
(利点)
当該農業用カーテンにあっては、ビニールハウス等の農業ハウスの内張りとして用いられ、天候や作物等に応じて保温及び遮光等を行うために適宜巻き上げ、引き下ろされて用いられる。当該農業用カーテンは、既述のように三種のシートの積層体から構成されているので、三種のシートによる保温性が発揮され、特に各シートが部分的に接合されるので、各シート間に空気が介在しやすく、この空気によって保温性向上効果が十分に発揮される。このため、当該農業用カーテンを内張として用いた農業ハウスの保温性を的確に維持することができる。
また、当該農業用カーテンは、金属層13が設けられているので、遮光性にも優れ、さらには金属層13のガスバリア性によって保温性向上効果が十分に発揮される。
さらに、第1シート10が、第1基材層11又は金属層13に接着剤を介して積層されるフラットヤーンクロス15を有するので、このフラットヤーンクロス15によって第1シート10に十分な強度を持たせることができる。
また、各シートは、接着剤によって部分的に接合されるものゆえ、当該農業用カーテンを巻き取る際に、接合パターンの一端側から他端側に連続する非接合領域から各シート間の空気が確実に排出され、周縁を縫製したものに比べて巻取り作業を容易に行うことができる。
さらに、上記接合パターンがストライプ状であるので、各シート間を容易かつ確実に接着剤によって接合することができる。
また、第1接合部1aと第2接合部1bとが平面視でずれて配設されているので、応力集中を緩和でき、外力が作用した際に破損するおそれが少ない。これに対して、上記接合パターン同士が平面視でずれていると、応力を分散でき、破損が生じにくい。
さらには、第1接合部1aと第2接合部1bとが平面視でずれて配設されていることで巻取作業の容易性を向上することができる。つまり、当該農業用カーテンをロール状に巻いていくと、図3(a)に示すように、第1シート10及び第2シート20の内径差に基づいて第1接合部1a及び第2接合部1b付近にシートの撓みが生じ、第1シート10及び第2シート20間に空間S1が生ずる。同様に、第2シート20及び第3シート30間に空間S2が生ずる。この状態からさらに当該農業用カーテンをロール状に巻回していくと図3(b)に示すような状態となる。この際、まず第1シート10及び第2シート20間の空間S1がなくなるように第2シート20が折り畳まられ、次いで第2シート20及び第3シート30間に空間S2がなくなるように第3シート30が折り畳まられる。つまり、第1接合部1a及び第2接合部1b付近を巻き取る際に、上記二つの空間S1,S2が同時にではなく順になくなるように第2シート20及び第3シート30が折り畳まれるので、第1接合部1a及び第2接合部1b付近の巻取作業が円滑に行い得る。
[その他の実施形態]
上記実施形態は上記構成からなり上述の利点を奏するものであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の意図する範囲内で適宜設計変更可能である。
つまり、上記実施形態においては、重ねあわされる各シート間がストライプ状に配された接着剤で接合されるものについて説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば散点的に配設された接着剤によって各シート間が部分的に接合されるものも本発明の意図する範囲内である。ただし、散点的に配設された接着剤による場合、特定箇所の接着剤に応力が集中するおそれ等があるため、上記実施形態のように各シート間がストライプ状に配されることが好ましい。
また、上記実施形態においては、第1シートが三層構造のものについて説明したが、本発明はこれに限定されず、第1シートは、四層以上の構造のものであっても良く、さらには第1基材層と金属層との二層構造であってもよい。ただし、第1基材層の裏面側(第2シート側)に金属層が配設される場合にあっては、上記実施形態のフラットヤーンクロスのように裏面が非平滑面である樹脂層が第1シートの最裏面に配設されていることが好ましい。これによって、第2シートは、上記第1シートの樹脂層の非平滑面に接触するため、第1シートと第2シートとの密着してしまうことを防止でき、また当該農業用カーテンの巻取時等の使用時における第1シート及び第2シートの摩擦等に基づくシートの破損等を的確に防止できる。
さらに、上記実施形態では、金属層が金属蒸着層から構成されるものについて説明したが、金属層が第1基材層に積層接着される金属箔等から構成することも可能である。ただし、金属箔等を用いた場合、金属箔と第1基材層等との接着強度が不十分となるおそれ等があるため、上記実施形態のように金属層として金属蒸着層から構成することが好ましい。
さらに、上記実施形態においては、第2シート及び第3シートが一層構造のものについて説明したが、第2シート及び/又は第3シートが多層構造のものとすることも可能である。
[実施例]
次に、当該農業用カーテンの実施例及び参考例を比較することで、当該農業用カーテンの保温性について説明するが、本発明はこの実施例の構成に拘束されるものではない。
(実施例1)
実施例1の農業用カーテンは、上記実施形態のような第1接合部及び第2接合部によって部分的に接合された第1シート、第2シート及び第3シートから構成される。
この第1シートとしては、第1基材層にアルミニウム蒸着によって金属層を積層したアルミ蒸着フィルムと、フラットヤーンクロスとを接着剤によって全面的に接着したシートを用いた。第1基材層は、平均厚み12μmのPETアルミ蒸着製のフィルムから構成されている。金属層の厚みは500Åであった。フラットヤーンクロスとしては平均厚み43μmのフラットヤーンを平織りしたものを用いた。
第2シートとして、厚み1.0mmの発泡シート(商品名「ミナフォーム(銘柄MF#510)」:酒井化学工業株式会社製)を用いた。
第3シートとして、平均厚み90μmのメタロセンフィルム(メタロセンポリエチレン製のフィルム)を用いた。
実施例1の農業用カーテンは、第1接合部及び第2接合部の接合幅を2.5cmとし、第1接合部間の距離及び第2接合部間の距離を22cmとした。第1接合部と第2接合部とが平面視重なる部分の幅は0.5cmとした。
(比較例1)
比較例1の農業用カーテンは、各シート間を接着剤で全面的に接着した以外は実施例1と同様の構成からなる。つまり、比較例1では、上記実施例1の第1シートの裏面に上記実施例1の第2シートを接着剤を用いて全面的に接着し、この第2シートの裏面に接着剤を用いて上記実施例1の第3シートを全面的に接着した。
(保温性の試験)
実施例1及び比較例1について保温性の試験を行った。この保温性の試験は、容量1リットルのポリタンクに1リットルの水を入れた後、65℃のオーブンで60℃程度まで加熱し、机に断熱ボードを敷いた上にこのポリタンクを載せ、このポリタンクの周囲及び上部を実施例1及び比較例1の農業用カーテンで覆った。具体的には、農業用カーテンでポリタンク周囲を包み、農業用カーテンのポリタンク周囲を包んだ部分よりも上側の部分をポリタンク上部側に折り返すようにしてポリタンク上部も覆った。この状態で室内(気温14度前後)に放置して、水温の変化を経時的に測定した。
その測定結果を以下の表1〜3に示す。なお、「なし」としているのは、農業用カーテンを包まないで放置したポリタンクの水温変化を示す。また、温度の測定は、同時に行ったため、初期値(時間0分)の温度が表1に示すように相違している。
Figure 2016149977
Figure 2016149977
Figure 2016149977
(評価)
実施例1は、初期温度が比較例1よりも0.5℃低いにも拘わらず、30分経過後以降は比較例1よりも高い温度を保っていることが分かる。つまり、比較例1の農業用カーテンは、全く使用しない場合(各表の「なし」の項)に比べると保温性があるものの、実施例1のような保温性を発揮していない。以上のように、実施例1の農業用カーテンは、比較例1のものに比べて高い保温性を有することが分かる。
以上のように、本発明の農業用カーテンは、ビニールハウス等の農業ハウスの内張りとして好適に用いられる。
10 第1シート
11 第1基材層
13 金属蒸着層
15 フラットヤーンクロス
20 第2シート
21 断熱層
30 第3シート
31 第2基材層
1a 第1接合部
1b 第2接合部
S1 巻取時に第1シートと第2シートとの間にできる空間
S2 巻取時に第2シートと第3シートとの間にできる空間

Claims (6)

  1. 合成樹脂を主成分とする第1基材層及びこの第1基材層に積層される金属層を有する第1シートと、
    合成樹脂又はゴムを主成分とし、多数の気孔を有する断熱層を有する第2シートと、
    合成樹脂を主成分とする第2基材層を有する第3シートと
    が重ねあわされ、
    重ねあわされる各シート間が接着剤で部分的に接合されている農業用カーテン。
  2. 上記各シート間の接合パターンが、一端側から他端側に連続する非接合領域を有する請求項1に記載の農業用カーテン。
  3. 上記各シート間の接合パターンがストライプ状又は散点状である請求項2に記載の農業用カーテン。
  4. 上記一対のシート間の接合パターンと他対のシート間の接合パターンとが平面視でずれている請求項3に記載の農業用カーテン。
  5. 上記第1シートが、第1基材層又は金属層に接着剤を介して積層されるフラットヤーンクロスをさらに有する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の農業用カーテン。
  6. 農業ハウスの内張に用いられる請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の農業用カーテン。

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