JP2016148273A - 燃料噴射ノズル - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来より、燃料噴射ノズルの噴孔から噴射される燃料の噴射期間において周期的に発生するクラウドキャビテーションによるエロージョンは、非常に深刻で、噴孔流路の壁面の損傷が大きい場合、正常な燃料噴射が成されなくなる等の不具合を発生するという課題があった。
【解決手段】 燃料噴射ノズルは、ノズルボディ3のノズル中心軸(CL)方向を上下方向とした場合、噴孔5の噴孔流路6の上側半分の領域内で、且つ噴孔流路6の噴孔上壁45から噴孔流路6に向かって突出し、且つ噴孔軸(HL)方向に延びる突条部51を設けている。その突条部51は、噴孔流路6の全長をLとした場合、噴孔流路6の全長の半分の位置(0.5L)から噴孔出口の位置(1.0L)までの領域のうちの所定の範囲(噴孔軸方向の長さが0.2L以上)内に設けられている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、内燃機関(エンジン)の気筒に燃料を噴射する燃料噴射ノズルに関するものである。
[従来の技術]
従来より、ディーゼルエンジン等の内燃機関(エンジン)の気筒に形成される燃焼室内に燃料を直接噴射する燃料噴射ノズルとして、ニードルおよびノズルボディを備え、ノズルボディのノズルシートよりも燃料流れ方向の下流側のサック室の周囲を周方向に取り囲む球面形状のサック周壁面で噴孔入口が開口した複数の噴孔を有する燃料噴射ノズルが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような燃料噴射ノズルの噴孔として、一般に採用されている円形状の噴孔を図8および図9に示す。
燃料噴射ノズルのノズルボディ101の先端側には、ニードルの弁部が着座可能なノズルシートよりも上流側の燃料流路と連通するサック室102、およびノズルボディ101の内壁で噴孔入口103が開口し、且つノズルボディ101の外壁で噴孔出口104が開口した噴孔とが設けられている。
噴孔は、噴孔入口103から噴孔出口104に至るまで噴孔軸方向に真っ直ぐに延びる噴孔流路105を備えている。
そして、燃料噴射ノズルのニードルがノズルボディ101のノズルシート面よりリフトすると、ニードルの弁部とノズルシート面との間のクリアランスからサック室102を通って噴孔流路105内に燃料が流入する。そして、噴孔流路105から噴孔出口104を介して燃焼室106内に円錐状または中空傘状の燃料噴霧が噴射される。
ここで、特許文献1には、複数の噴孔における各噴孔入口103の上流側部分を円弧面で面取りした燃料噴射ノズルが示されている。
この燃料噴射ノズルは、噴孔入口103の上流側部分を円弧面で面取りすることで、ノズルボディ101のサック室102から噴孔流路105内にスムーズに燃料を流入させて、流入損失の低減を図り、初期噴射率の向上に寄与させている。
[従来の技術の不具合]
しかしながら、燃料噴射ノズルの噴射初期、つまりニードルのリフト量が比較的小さい場合には、ニードルの弁部とノズルシート面との間に形成される環状のクリアランスの流路断面積が比較的に小さい。このため、クリアランスを通ってサック室102内に流れ込む燃料の流速が速くなるので、噴孔流路105内の燃料流れに剥離が生じ、噴孔入口103の噴孔上壁付近に形成される負圧場(減圧部)にてキャビテーション(気泡)が発生する。
そして、キャビテーションが崩壊すると、噴孔流路105の噴孔上壁107や噴孔下壁108の壁面にキャビテーションエロージョン(壊食)が発生し、深刻な問題になっている。例えば、エンジン性能向上を目的とした燃料の噴射圧力の高圧化に従って、噴孔流路105内で発生するキャビテーションの程度も強くなり、キャビテーション浸食による損傷が深刻な問題になっている。特にクラウドキャビテーションによる損傷は、非常に深刻で、クラウドキャビテーションの発生防止が求められている。
特にキャビテーションの形態として、噴孔の噴孔入口103付近で発生し、この箇所から噴孔出口側へ向かって発達する膜状のシートキャビテーションが急激に崩壊して、無数の小さな雲状のキャビティ群(クラウドキャビテーションと呼ぶ)がある。
このクラウドキャビテーションは、燃料噴射ノズルの各噴孔から燃焼室内へ噴射される燃料の噴射期間において周期的に発生する。
ここで、燃料噴射ノズルが開弁し、サック室102から噴孔流路105内に流入する燃料の流速が遅い場合には、図8(a)に示したように、噴孔入口103の上側部分で燃料流れの剥離を抑制でき、キャビテーションの発生を抑制できる。
しかし、燃料噴射ノズルが開弁し、サック室102から噴孔流路105内に流入する燃料の流速が速い場合には、図8(b)に示したように、噴孔入口103の上側部分で燃料流れの剥離が生じる。これに伴って、噴孔入口103付近の噴孔上壁107にキャビテーションCが発生する。
そして、キャビテーションCが燃料の流れ方向の下流側に成長(発達)していき、図8(c)に示したように、キャビテーションCが噴孔入口103から噴孔流路105の下流端である噴孔出口付近まで到達することで、噴孔流路105の噴孔上壁107に沿うような形態のシートキャビテーションCが発生する。
そして、噴孔出口104から燃焼室106内に噴射された燃料噴霧の一部は、リエントラントジェット(燃料流れの逆流現象)Jとなって噴孔出口104から噴孔流路105内に流入する。そして、このリエントラントジェットJによって、図8(d)に示したように、噴孔出口側付近のシートキャビテーションCが噴孔流路105の上流側、つまり噴孔入口103側に押し戻される。
そして、リエントラントジェットJが噴孔入口103側に向かって流れると、図9(a)に示したように、噴孔流路105の噴孔上壁107とシートキャビテーションCとの界面にリエントラントジェットJが入り込み、シートキャビテーションCが噴孔流路105の噴孔上壁107より剥離し始める。
そして、図9(b)に示したように、リエントラントジェットJがキャビティ前縁、つまり噴孔流路105の上流端である噴孔入口103に到達すると、図9(c)に示したように、シートキャビテーションCを無数に切断して複数のクラウドキャビテーションCが発生する。
すなわち、クラウドキャビテーション発生の原因は、ノズルボディ101の噴孔流路105内で発生するシートキャビテーションCをリエントラントジェットJが切断することで発生する。
このようなクラウドキャビテーション浸食(エロージョン)による、噴孔流路105の噴孔上壁107や噴孔下壁108の壁面に損傷が発生し、この損傷が噴孔流路105の全長に渡って形成されてしまうと、正常な燃料噴射が成されなくなる等の不具合を発生する。
特開2013−108510号公報
本発明の目的は、燃料の噴射期間において周期的に発生するクラウドキャビテーションの発生を防止することで、噴孔流路内で発生するクラウドキャビテーションを要因とするノズルボディの噴孔壁面の損傷を防止することのできる燃料噴射ノズルを提供することにある。
請求項1に記載の発明(燃料噴射ノズル)によれば、ノズルボディの中心軸方向を上下方向とした場合、噴孔流路の上側半分の領域内で、且つ噴孔流路の噴孔上壁から噴孔流路の噴孔軸(噴孔軸に対して直交する放射(径)方向の内側)に向かって突出し、且つ噴孔軸方向に延びる突条部を設けている。
その突条部は、噴孔流路の全長をLとした場合、噴孔軸方向に0.2L以上の長さを有し、噴孔流路の全長の半分の位置(0.5L)から噴孔出口の位置(1.0L)までの領域に設けられている。
これによって、ノズルボディの噴孔流路内に発生するキャビティ前縁、つまり噴孔入口へのリエントラントジェットの到達を阻止することが可能となる。これにより、ノズルボディの噴孔流路内において、ノズルボディの噴孔から噴射される燃料の噴射期間において周期的にノズルボディの噴孔流路内に発生する雲状のクラウドキャビテーションの発生を防止または抑制することができる。
したがって、ノズルボディの噴孔流路内で発生するクラウドキャビテーションを要因とするノズルボディの噴孔流路の壁面の損傷(キャビテーションエロージョン)を防止することができる。
燃料噴射ノズルを示した断面図である(実施例1)。 燃料噴射ノズルから燃焼室内に噴射された燃料噴霧を模式的に示した断面図である(実施例1)。 (a)は噴孔流路の噴孔軸方向断面を示した説明図で、(b)は噴孔流路の噴孔軸方向に垂直な断面を示した説明図である(実施例1)。 (a)〜(c)は噴孔流路の噴孔軸方向断面を示した説明図で、(d)は噴孔流路の噴孔軸方向に垂直な断面を示した説明図である(実施例1)。 (a)〜(d)はノズルボディの噴孔流路の噴孔軸方向に垂直な断面を示した説明図である(実施例1)。 (a)、(b)はノズルボディの噴孔流路の噴孔軸方向に垂直な断面を示した説明図である(実施例2)。 (a)、(b)はノズルボディの噴孔流路の噴孔軸方向に垂直な断面を示した説明図である(実施例2)。 (a)〜(d)はノズルボディの噴孔流路内に発生するシートキャビテーションの形態を示した説明図である(従来の技術)。 (a)〜(c)はノズルボディの噴孔流路内に発生するクラウドキャビテーションの形態を示した説明図である(従来の技術)。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
[実施例1の構成]
図1ないし図5は、本発明を適用した内燃機関(エンジン)の気筒に燃料を噴射供給する燃料噴射ノズル(実施例1)を示したものである。
本実施例の燃料噴射装置は、例えば自動車等の車両に搭載される内燃機関(エンジン)用の燃料噴射装置として知られるコモンレール式燃料噴射システムによって構成されている。このコモンレール式燃料噴射システムは、低圧燃料ポンプ(以下フィードポンプ)、高圧燃料ポンプ(以下サプライポンプ)、コモンレールおよび複数の燃料噴射弁(インジェクタ)を備えている。
エンジンは、例えば自動車等の車両走行用エンジンであって、複数の気筒を有する多気筒ディーゼルエンジンが採用されている。
複数のインジェクタは、エンジンの各気筒毎に対応して搭載される燃料制御弁として使用される。
インジェクタとしては、コモンレールの蓄圧室内に蓄圧された高圧燃料を、直接燃焼室R内に霧状に噴射供給する直接噴射タイプの内燃機関用燃料噴射弁(ディーゼルエンジン用のインジェクタ)が採用されている。
複数のインジェクタは、エンジンの各気筒に形成される燃焼室R内に燃料を噴射するもので、ノズル中心軸(CL)方向の先端側(図示下端側)に燃料噴射ノズル1を備えている。これらのインジェクタは、燃料噴射ノズル1と、この燃料噴射ノズル1のニードルバルブ(以下ニードル)2を開閉駆動する電磁弁(以下ソレノイドバルブ)とが螺子締結によって一体化されて構成されている。
なお、ノズル中心軸(CL)とは、燃料噴射ノズル1、少なくともノズルボディ3の中心線方向に真っ直ぐに延びるノズル軸線のことである。
燃料噴射ノズル1は、そのノズル中心軸(CL)方向に往復移動可能なニードル2と、このニードル2をその往復移動方向に嵌挿支持するミニサックタイプのノズルボディ3とを備えている。
ノズルボディ3は、ノズル中心軸(CL)方向の基端側(図示上端側)が開口し、その反対側の先端側(図示下端側)が閉塞された有底円筒形状を呈し、エンジンの各気筒に形成された燃焼室R内に燃料噴霧を直接噴射するノズル噴孔部4を備えている。このノズル噴孔部4には、ノズルボディ3の内外を連通する複数の噴孔5が設けられている。
複数の噴孔5は、ノズル噴孔部4の内外を連通する噴孔流路6をそれぞれ備えている。各噴孔流路6は、ノズル噴孔部4の内壁で開口した噴孔入口7から、ノズル噴孔部4の外壁で開口した噴孔出口8まで噴孔軸(HL)方向に延伸している。
なお、ノズルボディ3のノズル噴孔部4の詳細は、後述する。
燃料噴射ノズル1は、ニードル2、有底円筒状のノズルボディ3およびインジェクタボディを備えている。
ニードル2は、基端側から先端側に向かってノズル中心軸(CL)方向に真っ直ぐに延びている。このニードル2は、基端側に設けられる円柱状の頭部11、およびこの頭部11よりも外径が大きく、ノズルボディ3のニードルガイド孔内に往復摺動可能に支持される円柱状の大径軸部(摺動部)12が設けられている。このニードル2の摺動部12は、ニードル2の中心軸方向の反噴孔側端部(基端部)に設けられている。また、摺動部12の外周面は、ノズルボディ3のニードルガイド孔の孔壁面に対して往復摺動可能となっている。
ニードル2には、上記の摺動部12よりも外径が小さい小径軸部13、および摺動部12よりも外径が小さく、且つ小径軸部13よりも外径が大きい中径軸部14が設けられている。そして、ニードル2には、摺動部12と小径軸部13との間に円錐面形状の受圧面15が設けられている。この受圧面15は、ニードル2のリフト開始時に、ノズルボディ3の燃料溜まり室(後述する)内の燃料圧を受ける燃料受圧部である。
また、中径軸部14よりも先端側には、ノズルボディ3のノズルシート16を含むノズルシート面17に着座可能な弁部18を有している。
ニードル2の弁部18は、中径軸部14よりも外径が小さい外径を有し、ニードル2の中心軸方向の噴孔側端部(先端部)に設けられている。この弁部18は、中径軸部14のエッジラインからニードル中心軸方向の先端側へ向かって外径が徐々に減少する縮径部である。
弁部18は、先端側へ向かって徐々に外径が縮径する第1、第2シール面21、22および円錐面23を有している。
第1シール面21は、円錐面形状を呈する。第2シール面22は、第1シール面21よりも傾斜(テーパ)角度が急な円錐面形状を呈する。円錐面23は、第2シール面22よりも傾斜(テーパ)角度が急な円錐面形状を呈する。
第1シール面21と第2シール面22との間に形成される円環状の交差稜線(第1シートライン)は、ノズルボディ3のノズルシート16に密着する円環状のノズルシール(ニードルシール部)24としての機能を有している。
なお、ノズルシール24の代わりに、第2シール面22と円錐面23との間に形成される円環状の交差稜線(第2シートライン)を、ノズルボディ3のノズルシート16を含むノズルシート面17に密着する円環状のノズルシール(ニードルシール部)25として用いても良い。
ノズルボディ3には、基端側の結合面で開口し、この開口側から奥側のノズル噴孔部4までノズル中心軸(CL)方向に延びるニードル収容孔(ニードル収容室)31が設けられている。このニードル収容孔31の基端側には、ニードル2を往復摺動可能に支持するためのニードルガイド孔32が設けられている。また、ニードル収容孔31の中央部には、ニードルガイド孔32よりも孔径が拡げられた燃料溜まり室33が設けられている。
燃料溜まり室33には、サプライポンプまたはコモンレール等の高圧発生部と接続する燃料孔34から高圧燃料が導入される。また、燃料溜まり室33内に導入される燃料圧は、ニードル2に対して、ニードル2の開弁方向に付勢する油圧力として作用する。
燃料孔34は、ノズルボディ3の結合面から燃料溜まり室33へ斜めに延びる燃料通路である。また、ノズルボディ3は、ニードル2の中径軸部14の外周との間に、燃料溜まり室33からノズル噴孔部4へ真っ直ぐに延びる燃料通路(円筒状のクリアランス)35が形成されている。このクリアランス35は、ノズルシート16よりも燃料流れ方向の上流側の燃料流路である。
インジェクタボディには、ノズルボディ3の燃料流路(燃料孔34)と連通する燃料流路、およびチップパッキンの連通孔を介して、ノズルボディ3のニードル収容孔31と連通するピストン収容孔(ピストン収容室、スプリング収容室)が形成されている。
ピストン収容孔内には、コマンドピストンおよびリターンスプリングが収容されている。
コマンドピストンは、ニードル2と連動してピストン収容孔内を往復移動するもので、先端側の端面がニードル2の頭部11に当接している。
リターンスプリングは、コマンドピストンに対して、ニードル2の閉弁方向に付勢する付勢力を発生させるものである。
ピストン収容孔には、コマンドピストンの基端側の摺動部を摺動可能に支持するピストンガイド孔が設けられている。このピストン収容孔の先端側に対して反対側には、高圧ポートおよび低圧ポートを有する制御室が設けられている。
制御室は、コマンドピストンとソレノイドバルブとの間に形成された空間である。この制御室の高圧ポートには、燃料系の高圧側に設けられるコモンレールと接続する燃料(供給)流路が連通している。また、制御室の低圧ポートには、燃料リターン配管を介して燃料系の低圧側に設けられる燃料タンク等と接続する燃料リークポートが連通している。
なお、、制御室内に導入される燃料圧は、ニードル2に対して、ニードル2の閉弁方向に付勢する油圧力として作用する。
ソレノイドバルブは、コマンドピストンの直上に設けられる制御室内の油圧力を調整(増減)し、ニードル2の開閉動作を制御する電磁制御弁である。このソレノイドバルブは、制御室から燃料リークポートを介して燃料系の低圧側へ燃料を流出(リーク)させる低圧ポートを開閉するスプールバルブ、およびこのスプールバルブを往復摺動可能に収容するバルブボディを備えている。
ソレノイドバルブは、スプールバルブを閉弁方向に駆動する電磁アクチュエータ(ソレニド)と、スプールバルブを閉弁方向に付勢するバルブスプリングとを備えている。
ソレノイドは、外部接続用コネクタを備え、エンジン制御ユニット(電子制御装置:ECU)から印加されるインジェクタ駆動電流によって通電制御されるように構成されている。
このソレノイドは、コイルボビンの外周に巻装されるコイル、このコイルの内外周に配されるステータコア、およびこのステータコア内を往復移動するアーマチャ等を備えている。
コイルは、電力の供給を受けると(電圧印加または通電されると)、アーマチャをステータコアの磁極面に引き寄せる磁力を発生する。すなわち、コイルへの通電時には、スプールバルブが低圧ポートを開放し、コイルへの通電停止時には、スプールバルブが低圧ポートを閉鎖する。
ソレノイドの磁気吸引力によってスプールバルブが制御室の低圧ポートが開放すると、制御室内の燃料が低圧ポート、燃料リークポートを介してインジェクタの外部(燃料系の低圧側)へ流出する。これにより、制御室内の燃料圧がニードル開弁圧以下に低下するため、ニードル2がノズルボディ3のノズルシート16から離脱(リフト)してエンジンの各気筒の燃焼室R内へ燃料が直接噴射される。
また、バルブスプリングの付勢力によってスプールバルブが制御室の低圧ポートを閉鎖すると、制御室内から燃料系の低圧側への燃料の流出が止まり、コモンレールから高圧ポートを介して、サプライポンプで加圧された高圧燃料が制御室内に導入される。これにより、制御室内の燃料圧がニードル閉弁圧以上に上昇するため、ニードル2がノズルボディ3のノズルシート16に着座(シート)するため、エンジンの各気筒の燃焼室R内への燃料噴射が終了する。
次に、本実施例のノズルボディ3のノズル噴孔部4の詳細を図1ないし図5に基づいて説明する。
ノズルボディ3のノズル噴孔部4には、ニードル2の弁部18が着座可能なノズルシート16を含むノズルシート面17が設けられている。このノズルシート面17は、先端側に向かう程、流路断面積が減少する円錐面形状の傾斜面で形成されている。
ニードル2の弁部18とノズルボディ3のノズルシート面17との間には、ニードル2のリフト時に円環状のクリアランス36が形成される。
クリアランス36は、ノズルシート16よりも燃料流れ方向の下流側の燃料流路である。なお、クリアランス36は、ニードル2のリフト時に、ノズルシート面17とニードル2の弁部18との間に形成される円環状の燃料流路である。
ノズル噴孔部4には、ノズルシート面17よりも燃料流れ方向の下流側に、サックボリュームであるサック室41が設けられている。このサック室41は、ノズルボディ3の中心軸方向の先端部に設けられる有底円筒状のサック部(円頂部)42内に形成されている。このサック部42の内壁であるサック内周壁面は、球面形状の凹曲面で形成されている。また、サック部42の外壁であるサック外周壁面は、球面形状の凸曲面で形成されている。
サック室41は、クリアランス36と連通するクリアランス(環状流路)37と複数の噴孔5の各噴孔流路6とを連通すると共に、クリアランス36にて環状に流れる燃料を集合させて一時的に貯留した後、各噴孔流路6へ分配供給する分配室である。
ここで、弁部18のノズルシール24が、ノズルシート16に接触した場合には、燃料溜まり室33およびクリアランス35とクリアランス36およびサック室41との連通状態を遮断する。
また、ニードル2のノズルシール24がノズルシート16から離脱(リフト)した場合には、燃料溜まり室33およびクリアランス35とクリアランス36およびサック室41とが連通状態となり、クリアランス35、36から複数の噴孔5の各噴孔流路6と常時連通するサック室41へ燃料が導入される。
複数の噴孔5は、ノズル中心軸(CL)を中心にして半径方向の外側へ向かって放射状に延伸するように設けられている。これらの噴孔5は、エンジンの各燃焼室R内に円錐状または傘状の燃料噴霧Fが効率良く行き渡るように、サック部42の円周方向に沿って形成されている。また、複数の噴孔5は、ノズルボディ3のサック部42の円周方向に所定の間隔(等間隔)で複数個(6〜12個:本例では8個)形成されている。
複数の噴孔5は、ノズル噴孔部4を貫通してサック部42のサック内周壁面とサック部42のサック外周壁面とを連通する噴孔流路(内外連通孔)6を備えている。
噴孔流路6は、サック部42のサック内周壁面で開口した噴孔入口7、およびサック部42のサック外周壁面で開口した噴孔出口8を備えている。この噴孔流路6は、噴孔入口7から噴孔出口8に向かって流路断面積が変化しないストレート噴孔である。また、噴孔流路6は、噴孔入口7から噴孔出口8に至るまで噴孔軸(HL)方向に延伸されている。この噴孔軸(HL)方向は、ノズル中心軸(CL)に垂直な平面に対して図示下向きに傾斜している。なお、噴孔軸(HL)とは、噴孔流路6の中心線方向に真っ直ぐに延びる噴孔軸線のことである。
複数の噴孔5の各噴孔入口7の周縁には、流量係数を高めるための面取り部43、44が形成されている。
面取り部43は、クリアランス36からサック室41へ流れ込む燃料の流れ方向の上流側の入口周縁に設けられて、面取り部44の曲率半径よりも大きい曲率半径の円弧面を有している。
面取り部44は、クリアランス36からサック室41へ流れ込む燃料の流れ方向の下流側の入口周縁に設けられて、面取り部43の曲率半径よりも小さい曲率半径の円弧面を有している。
複数の噴孔5は、各噴孔流路6の噴孔軸(HL)方向に対して垂直な断面において、ノズル中心軸(CL)方向を上下方向とした場合、各噴孔流路6の上側半分の領域(−90degから+90degまでの半円弧状の噴孔上壁45)を備えている。また、複数の噴孔5は、各噴孔流路6の噴孔軸(HL)方向に対して垂直な断面において、ノズル中心軸(CL)方向を上下方向とした場合、各噴孔流路6の下側半分の領域(+90degから+270degまでの半円弧状の噴孔下壁46)を備えている。
なお、噴孔上壁45は、複数の噴孔5の各噴孔入口7の上側半周縁から各噴孔流路6の上側半周面を通って各噴孔出口8の上側半周縁に至るまで真っ直ぐに延びている。また、噴孔下壁46は、複数の噴孔5の各噴孔入口7の下側半周縁から各噴孔流路6の下側半周面を通って各噴孔出口8の下側半周縁に至るまで真っ直ぐに延びている。
複数の噴孔5は、ノズルシート16よりも燃料流れ方向の下流側の内壁、本実施例ではサック部42のサック内周壁面で各噴孔入口7が開口している。また、複数の噴孔5は、各噴孔入口7とは反対側の外壁、本実施例ではサック部42のサック外周壁面で各噴孔出口8が開口している。
複数の噴孔5の各噴孔入口7は、サック部42のサック内周壁面において、ノズル中心軸(CL)を中心とした同一円周上に所定の間隔(等間隔)で配置されている。
各噴孔入口7は、円形状の開口断面を有している。
複数の噴孔5の各噴孔出口8は、サック部42のサック外周壁面において、ノズル中心軸(CL)を中心とした同一円周上に所定の間隔(等間隔)で配置されている。
各噴孔出口8は、所定の長さの直径を持ち、各噴孔入口7の開口断面積と同一となる円形状の開口断面を有している。
ここで、本実施例のノズルボディ3は、図3に示したように、ノズル中心軸(CL)方向を上下方向とした場合、複数の噴孔5の各噴孔流路6の上側半分の領域(−90degから+90degまでの噴孔上壁45)内で、且つ各噴孔流路6の噴孔上壁45から各噴孔流路6の噴孔軸(HL)に向かって突出する突条部51を備えている。
すなわち、複数の噴孔5の各突条部51は、各噴孔流路6の噴孔上壁45の壁面から各噴孔流路6の噴孔軸(HL)に対して直交する半径方向の内側に向かって突出している。 また、各突条部51は、各噴孔流路6の噴孔軸(HL)方向に延伸されている。また、各突条部51は、各噴孔流路6の全長をLとした場合、噴孔軸(HL)方向に0.2L以上の長さを有し、且つ各噴孔流路6の全長の半分の位置(0.5L)から各噴孔出口8の位置(1.0L)までの領域のうちで所定の範囲内に設けられている。
また、各突条部51の噴孔軸(HL)方向における形成範囲(長さ)とは、図4(a)に示したように、各噴孔流路6の第1中間位置(0.65L)から第2中間位置(0.85L)までの範囲内である。
また、各突条部51の噴孔軸(HL)方向における形成範囲(長さ)とは、図4(b)に示したように、各噴孔流路6の中間位置(0.8L)から各噴孔出口8の位置(1.0L)までの範囲内である。
また、各突条部51の噴孔軸(HL)方向における形成範囲(長さ)とは、図4(c)に示したように、各噴孔流路6の全長の半分の位置(0.5L)から各噴孔流路6の中間位置(0.7L)までの範囲内である。
なお、各突条部51は、噴孔軸(HL)方向に0.2L以上の長さを有するものであれば噴孔軸(HL)方向における長さは任意である。また、突条部51の長さが、0.2Lよりも小さい場合には、キャビティ前縁へのリエントラントジェットの到達を阻止する効果が少ない。
また、各突条部51は、図4(d)に示したように、ノズル中心軸(CL)方向を上下方向とした場合、複数の噴孔5の各噴孔流路6の上側半分の領域(−90degから+90degまでの円弧状領域)内の噴孔上壁45から各噴孔流路6に向かって突出している。
そして、各突条部51の突出量は、hである。また、各突条部51の円周方向の両端面は、各噴孔流路6の半径方向に平行な平面である。
また、各突条部51は、図5(a)に示したように、各噴孔流路6の噴孔軸(HL)方向に対して垂直な断面形状が円弧形状を呈する。これらの突条部51の内周面および外周面は、各噴孔流路6の中心を曲率半径の中心(同心)とする円弧面(凹曲面および凸曲面)である。
また、各突条部51は、ノズル中心軸(CL)方向を上下方向とした場合、複数の噴孔5の各噴孔流路6の上側半分の領域(−30degから+30degまでの円弧状領域)内の噴孔上壁45から各噴孔流路6に向かって突出している。そして、各突条部51の突出量は、hである。また、各突条部51の円周方向の両端面は、各噴孔流路6の半径方向に平行な平面である。
また、各突条部51は、図5(b)に示したように、各噴孔流路6の噴孔軸(HL)方向に対して垂直な断面形状が円弧形状を呈する。これらの突条部51の内周面および外周面は、各噴孔流路6の中心を曲率半径の中心(同心)とする円弧面(凹曲面および凸曲面)である。
また、各突条部51は、ノズル中心軸(CL)方向を上下方向とした場合、複数の噴孔5の各噴孔流路6の上側半分の領域(−15degから+15degまでの円弧状領域)内の噴孔上壁45から各噴孔流路6に向かって突出している。そして、各突条部51の突出量は、hである。また、各突条部51の円周方向の両端面は、各噴孔流路6の半径方向に平行な平面である。
また、各突条部51は、図5(c)に示したように、各噴孔流路6の噴孔軸(HL)方向に対して垂直な断面形状が円弧形状を呈する。これらの突条部51の内周面および外周面は、各噴孔流路6の中心を曲率半径の中心(同心)とする円弧面(凹曲面および凸曲面)である。
また、各突条部51は、ノズル中心軸(CL)方向を上下方向とした場合、複数の噴孔5の各噴孔流路6の上側半分の領域(−20degから+20degまでの円弧状領域)内の噴孔上壁45から各噴孔流路6に向かって突出している。
そして、各突条部51の突出量は、hである。また、各突条部51の円周方向の両端面は、上下方向に平行な平面である。
また、各突条部51は、図5(d)に示したように、各噴孔流路6の噴孔軸(HL)方向に対して垂直な断面形状が三角形状を含む多角形状を呈する。
これらの突条部51は、ノズル中心軸(CL)方向を上下方向とした場合、複数の噴孔5の各噴孔流路6の上側半分の領域(−10degから+10degまでの円弧状領域)内の噴孔上壁45から各噴孔流路6に向かって突出している。
そして、各突条部51の突出量は、hである。また、各突条部51の円周方向の両端面は、上下方向に平行な平面である。
なお、各突条部51の円周方向の長さは、各噴孔流路6の上側半分の領域(−90degから+90degまでの円弧状領域)内であれば任意である。
そして、各突条部51は、各噴孔流路6の噴孔径をD、および各噴孔流路6の噴孔上壁45からの突出量をhとしたとき、
D×5%≦h≦D×15%
の関係を満足している。
また、断面円形状の噴孔出口8の開口径をDexとしたとき、
0.08mm≦Dex≦0.16mm
の関係を満足している。
なお、突条部51の突出量(h)が、(D×5%)よりも小さい場合には、キャビティ前縁へのリエントラントジェットの到達を阻止する効果が少ない。また、突条部51の突出量(h)が、(D×15%)よりも大きい場合には、突条部51を有していない噴孔流路6の噴孔径に対して突条部51を有する噴孔流路6の噴孔径が急変(急縮小)となるので、突条部51を有する噴孔流路6を通過する燃料の圧力損失が大きくなったり、燃料の流れに乱れが生じたりして燃料流量が減少する。
[実施例1の作用]
次に、本実施例の燃料噴射ノズル1を備えたインジェクタの作用を図1ないし図5に基づいて簡単に説明する。
ここで、ソレノイドバルブのコイルへの通電が停止している場合には、ニードル2の弁部18がノズルシート面17のノズルシート16に着座しているため、ノズルシート16よりも燃料流れ方向の上流側の燃料溜まり室33およびクリアランス35とノズルシート16よりも燃料流れ方向の下流側のクリアランス36およびサック室41との連通が遮断されている。
したがって、燃料噴射ノズル1は、ニードル2が閉弁した閉弁(全閉)状態となり、複数の噴孔5の各噴孔出口8からエンジンの各気筒に形成される燃焼室R内への燃料噴射が成されない。
一方、ECUの制御指令によりソレノイドバルブのコイルが通電されると、コイルに磁力が発生し、アーマチャがステータコアの磁極面に引き寄せられる。これにより、電磁弁のスプールバルブが制御室の低圧ポートを開放するため、制御室内の燃料が低圧ポートおよび燃料リークポートを介してインジェクタの外部(燃料系の低圧側)へ流出する。これによって、制御室内の燃料圧は、リターンスプリングの付勢力等により決まるニードル開弁圧以下に素早く低下するため、ニードル2がノズルボディ3のノズルシート16から離脱(リフト)する。
ここで、ニードル2のリフト量が比較的小さい場合には、ニードル2の弁部18とノズルボディ3のノズルシート面17との間に形成される環状のクリアランス36の流路断面積が比較的に小さい。このため、ノズルシート16よりも上流側のクリアランス35からクリアランス36、37を通ってサック室41内に流れ込む燃料の流速が速くなる。よって、複数の噴孔5の各噴孔流路6内に流入する燃料流れに剥離が生じ、各噴孔流路6の上流端である各噴孔入口7の噴孔上壁付近に形成される負圧場(減圧部)にてキャビテーション(気泡)が発生する。
一方、サック室41から各噴孔流路6内に流入した燃料は、各噴孔流路6の噴孔下壁46に沿うようにして流れる燃料流と、キャビテーション後縁に回り込んで各噴孔流路6の噴孔上壁45に再付着する燃料流とに分かれる。
そして、各噴孔流路6内に流入した燃料は、各噴孔流路6の噴孔上壁45および噴孔下壁46に沿うようにして各噴孔出口8からエンジンの燃焼室R内へ噴射される。
そして、本実施例の燃料噴射ノズル1においては、複数の噴孔5の各噴孔入口7の周縁に面取り部43、44を形成しているので、サック室41の上流側のクリアランス37から各噴孔流路6内に流入する燃料流れの曲がり損失を低減することができる。これにより、各噴孔流路6を流れる燃料の流速の増速およびこれに基づく燃料噴霧Fの微粒化が促進される。
[実施例1の効果]
以上のように、本実施例の燃料噴射ノズル1においては、ノズルボディ3のノズル中心軸(CL)方向を上下方向とした場合、複数の噴孔5の各噴孔流路6の上側半分の領域内で、且つ各噴孔流路6の噴孔上壁45から各噴孔流路6に向かって突出し、且つ噴孔軸(HL)方向に延びる突条部51を設けている。
そして、複数の噴孔5の各突条部51は、図3および図4に示したように、複数の噴孔5の各噴孔流路6の全長をLとした場合、各噴孔流路6の全長の半分の位置(0.5L)から各噴孔出口8の位置(1.0L)までの領域のうちの所定の範囲(各噴孔流路6の噴孔軸方向の長さが0.2L以上)内に設けられている。
そして、各噴孔流路6の噴孔径をD、および各噴孔流路6の噴孔上壁45からの突出量をhとしたとき、D×5%≦h≦D×15%の関係を満足するように各突条部51が設けられている。
また、断面円形状の噴孔出口8の開口径をDexとしたとき、0.08mm≦Dex≦0.16mmの関係を満足するように各突条部51が設けられている。
これによって、燃料噴射ノズル1のノズルボディ3のノズル噴孔部4に設けられる複数の噴孔5の各噴孔流路6内に発生するキャビティ前縁、つまり各噴孔入口7へのリエントラントジェットの到達を阻止することが可能となる。これにより、複数の噴孔5の各噴孔流路6内において、ノズルボディ3のノズル噴孔部4に設けられる複数の噴孔5の各噴孔出口8からエンジンの各気筒に形成される燃焼室R内に直接噴射される燃料の噴射期間において周期的に各噴孔流路6内に発生する雲状のクラウドキャビテーションの発生を防止することができる。
したがって、複数の噴孔5の各噴孔流路6内で発生するクラウドキャビテーションを要因とする複数の噴孔5の各噴孔流路6の壁面(特に噴孔上壁45や噴孔下壁46の壁面)の損傷(キャビテーションエロージョン)を防止することができる。これにより、正常な燃料噴射を実施できるので、燃料の噴射量およびその制御性を向上することができる。
[実施例2の構成]
図6および図7は、本発明を適用した内燃機関(エンジン)の気筒に燃料を噴射供給する燃料噴射ノズル(実施例2)を示したものである。
ここで、実施例1と同じ符号は、同一の構成または機能を示すものであって、説明を省略する。
本実施例の燃料噴射ノズル1は、実施例1と同様に、ニードル2をその往復移動方向に嵌挿支持するミニサックタイプのノズルボディ3とを備えている。
ノズルボディ3は、図6および図7に示したように、ノズル中心軸(CL)方向を上下方向とした場合、複数の噴孔5の各噴孔流路6の上側半分の領域(−90degから+90degまでの噴孔上壁45)内で、且つ各噴孔流路6の噴孔上壁45から各噴孔流路6に向かって突出する突条部52〜55を備えている。
突条部52〜55は、各噴孔流路6の噴孔軸(HL)方向に延伸されている。
また、突条部52〜55は、各噴孔流路6の全長をLとした場合、各噴孔流路6の全長の半分の位置(0.5L)から各噴孔出口8の位置(1.0L)までの領域のうちの所定の範囲(各噴孔流路6の噴孔軸方向の長さが0.2L以上)内に設けられている。
そして、突条部52〜55は、各噴孔流路6の噴孔径をD、および各噴孔流路6の噴孔上壁45からの突出量をhとしたとき、
D×5%≦h≦D×15%
の関係を満足している。
複数の噴孔5の各噴孔入口7は、図6に示したように、互いに直交する長軸と短軸を持つ長円(長孔)形状の開口断面を有している。
突条部52、53は、各噴孔出口8の開口断面積をAexとしたとき、
0.005mm2 ≦Aex≦0.02mm2
の関係を満足している。
また、複数の噴孔5の各噴孔入口7は、図7に示したように、互いに直交する長軸と短軸を持つ楕円(長孔)形状の開口断面を有している。
突条部54、55は、各噴孔出口8の開口断面積をAexとしたとき、
0.005mm2 ≦Aex≦0.02mm2
の関係を満足している。
以上のように、本実施例の燃料噴射ノズル1においては、実施例1と同様な効果を奏する。
[変形例]
本実施例では、本発明の燃料噴射ノズルを、サプライポンプまたはコモンレールから導入された高圧燃料をエンジンの燃焼室内に直接噴射する燃料噴射ノズル1に適用して例を説明したが、本発明の燃料噴射ノズルを、列型燃料噴射ポンプや分配型燃料噴射ポンプ等の燃料噴射ポンプから燃料溜まり室の内部に直接燃料が圧送され、燃料溜まり室の燃料圧(ノズル開弁力)がスプリング(バネ)の付勢力(閉弁方向の軸力:ノズル閉弁力)よりも上回るとニードルが開弁して、直接噴射式の内燃機関(エンジン)の燃焼室内に燃料を直接噴射する燃料噴射ノズルに適用しても良い。
本実施例では、ニードルを開閉駆動するアクチュエータとして、ニードル2と連動するコマンドピストンの直上に設けられる制御室内の燃料圧を調整(増減)し、ニードル2の開閉動作を制御するソレノイドバルブを採用しているが、ニードル2と連動するコマンドピストンの直上に設けられる制御室内の燃料圧を調整(増減)し、ニードル2の開閉動作を制御するピエゾアクチュエータを採用しても良い。
また、燃料噴射ノズル1のニードル2を、ソレノイドアクチュエータやピエゾアクチュエータの駆動力によって直接駆動しても良い。
また、ニードル2のリフト量を、ニードルリフト量が比較的小さな第1の状態と、ニードルリフト量が比較的大きな第2の状態とに変更可能なニードルリフト量可変機構を採用しても良い。
本実施例では、複数の噴孔5の各噴孔入口7を、サック部42のサック内周壁面で開口しているが、複数の噴孔5の各噴孔入口7を、ノズルボディ3のノズルシート16よりも燃料流れ方向の上流側の燃料流路(クリアランス)35と連通する環状流路37の周囲を周方向に取り囲む円錐面形状のノズルシート面17と同一平面内で開口しても良い。すなわち、各噴孔入口7を、ノズルシート16よりも燃料流れ方向の下流側のノズルシート面17で開口させても良い。
本実施例では、燃料噴射ノズル1の噴孔出口8から燃焼室Rに燃料を直接噴射する内燃機関として、ディーゼルエンジン等のエンジンを採用しているが、内燃機関として、ガソリンエンジン等のエンジンを採用しても良い。
また、燃料噴射ノズル1のノズルボディ3のサック部42の円周方向に所定の間隔(等間隔)で複数形成される噴孔5の各噴孔流路6内に設けられる各突条部51〜55の形状を全て一緒にする必要はなく、適宜形状を変更しても良い。
また、複数の噴孔5の各噴孔流路6の噴孔上壁45からの各突条部51〜55の突出量(h)は、最も噴孔出口8側に位置する部分が所定の範囲(D×5%≦h≦D×15%)内にあれば突出量(h)は任意である。また、各突条部51〜55の噴孔入口7側の先端(上流端)から噴孔出口8側の後端(下流端)に向かって順次高くなるように各突条部51〜55の頂き面を傾斜させても良い。つまり各突条部51〜55の頂き面を傾斜面、凸曲面、凹曲面としても良い。また、各突条部51〜55の噴孔入口7側の先端(上流端)を各噴孔流路6の噴孔上壁45と一致させて段差を無くしても良い。
また、各突条部51〜55の頂き面を階段状に形成しても良い。
1 燃料噴射ノズル
2 ニードル
3 ノズルボディ
5 噴孔
6 噴孔流路
7 噴孔入口
8 噴孔出口
16 ノズルシート
31 ニードル収容孔(ニードル収容室)
51 突条部

Claims (6)

  1. (a)往復移動可能なニードル(2)と、
    (b)このニードル(2)を往復移動可能に収容する収容室(31)、この収容室(31)を形成する内壁に設けられて、前記ニードル(2)が着座可能な環状のノズルシート(16)、およびこのノズルシート(16)よりも燃料流れ方向の下流側の内壁で噴孔入口(7)が開口した噴孔(5)を有するノズルボディ(3)と
    を備え、
    前記ノズルシート(16)から前記ニードル(2)がリフトすると、前記収容室(31)内から前記噴孔(5)を通って燃料を噴射する燃料噴射ノズルにおいて、
    前記噴孔(5)は、前記ノズルボディ(3)の中心軸(CL)方向の先端側に設けられて、前記噴孔入口(7)から前記ノズルボディ(3)の外壁で開口した噴孔出口(8)まで噴孔軸(HL)方向に延びる噴孔流路(6)を有し、
    前記ノズルボディ(3)は、前記中心軸(CL)方向を上下方向とした場合、前記噴孔流路(6)の上側半分の領域内で、且つ前記噴孔流路(6)の噴孔上壁(45)から前記噴孔流路(6)の噴孔軸(HL)に向かって突出し、且つ前記噴孔軸(HL)方向に延びる突条部(51〜55)を有し、
    前記突条部(51〜55)は、前記噴孔流路(6)の全長をLとした場合、前記噴孔流路(6)の全長の半分の位置(0.5L)から前記噴孔出口(8)の位置(1.0L)までの領域に設けられていることを特徴とする燃料噴射ノズル。
  2. 請求項1に記載の燃料噴射ノズルにおいて、
    前記突条部(51〜55)は、前記噴孔軸(HL)方向に0.2L以上の長さを有していることを特徴とする燃料噴射ノズル。
  3. 請求項1または請求項2に記載の燃料噴射ノズルにおいて、
    前記突条部(51〜55)は、
    前記噴孔流路(6)の噴孔径をD、
    前記噴孔流路(6)の噴孔上壁(45)からの突出量をhとしたとき、
    D×5%≦h≦D×15%
    の関係を満足することを特徴とする燃料噴射ノズル。
  4. 請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1つに記載の燃料噴射ノズルにおいて、
    前記噴孔入口(7)または前記噴孔出口(8)は、円形状の開口断面を有し、
    前記噴孔出口(8)の開口径をDexとしたとき、
    0.08mm≦Dex≦0.16mm
    の関係を満足することを特徴とする燃料噴射ノズル。
  5. 請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1つに記載の燃料噴射ノズルにおいて、
    前記噴孔入口(7)または前記噴孔出口(8)は、互いに直交する長軸と短軸を持つ長孔形状の開口断面を有し、
    前記噴孔出口(8)の開口断面積をAexとしたとき、
    0.005mm2 ≦Aex≦0.02mm2
    の関係を満足することを特徴とする燃料噴射ノズル。
  6. 請求項1ないし請求項5のうちのいずれか1つに記載の燃料噴射ノズルにおいて、
    前記突条部(51〜55)は、前記噴孔軸(HL)方向に対して垂直な断面形状が円弧形状または多角形状を呈することを特徴とする燃料噴射ノズル。
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