JP2016147353A - 砥石車及び砥石車の製造方法 - Google Patents
砥石車及び砥石車の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016147353A JP2016147353A JP2015026043A JP2015026043A JP2016147353A JP 2016147353 A JP2016147353 A JP 2016147353A JP 2015026043 A JP2015026043 A JP 2015026043A JP 2015026043 A JP2015026043 A JP 2015026043A JP 2016147353 A JP2016147353 A JP 2016147353A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- grindstone
- grinding wheel
- boundary
- tip
- shape
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)
Abstract
【解決手段】砥石車10は、円板状部材13と、円板状部材の外周面に配置される砥石層16と、を備え、砥石層16は、円板状部材の周方向に分割される複数の周方向分割砥石チップA〜Pを備え、周方向分割砥石チップは、それぞれ性状の異なる第一砥石チップ11及び第二砥石チップ12が軸線方向に配列されて形成され、第一砥石チップ11と第二砥石チップ12との境界部の形状は、軸線方向で異なる位置を接続する形状である。
【選択図】図1B
Description
(砥石車の構成)
以下、本発明の砥石車の第一実施形態を、図面に基づいて説明する。図1Aに示すように、砥石車10は、円板状ベース13(本発明の円板状部材に相当する)と、円板状ベース13の外周面に配置される砥石層16と、を備える。円板状ベース13は、鉄、アルミニウム等の金属又は樹脂等で成形される。円板状ベース13は、砥石車10の回転軸線回り(以降、軸線回りとのみ称す)に回転駆動される。
図1B、図2に示すように、各周方向分割砥石チップA〜Pにおける左側の全ての境界部18a〜18pが同一の形状で形成される。また、各周方向分割砥石チップA〜Pにおける右側の全ての境界部18a〜18pも同一の形状で形成される。そして、本実施形態では、左右の境界部18a〜18pは全て同一形状である。このように同じ形状を備える左右の境界部18a〜18pであるが、説明の便宜上、以降においては、各周方向分割砥石チップA〜Pにおける左側の境界部18a〜18pを、境界部18al〜18plと称す。また、同様に、各周方向分割砥石チップA〜Pにおける右側の境界部18a〜18pを、境界部18ar〜18prと称す(図2参照)。
次に、砥石車10の製造方法について説明する。まず、周方向分割砥石チップA〜Pの製造方法について説明する。第一砥石チップ11を製造するため、まず超砥粒14および結合材15等を混合した粉体が、たとえば、図3に示すような、各第一砥石チップ11の平面形状を呈したプレス下型上に均一厚さに充填される。なお、前述したように、図3に示す第二砥石チップ12の軸方向両側に配置される2個の第一砥石チップ11は、上下が反転しているだけで、個別にみると同じものである。
次に、砥石車10が装着されて工作物Wを研削加工する研削盤25について図5に基づき説明する。図5に示すように、ベッド26上には、テーブル27が摺動可能に載置され、サーボモータ28によりボールネジを介してZ軸方向に移動される。テーブル27上には、主軸台29と心押台30とが対向して取り付けられ、主軸台29と心押台30との間に工作物WがZ軸方向にセンタ支持される。主軸台29には主軸31が回転可能に軸承され、サーボモータ32により回転駆動される。工作物Wは主軸31にケレ回し等により連結されて回転駆動される。
砥石車10に工作物Wを研削加工させるとき、CNC装置40は、研削加工用NCプログラムを実行し、砥石車10を高速回転速度で回転させる回転指令を、ビルトインモータ37の駆動回路44に出力する。また、CNC装置40は、工作物Wを研削加工するのに適した周速度で回転させるための回転指令を、主軸31を回転駆動するサーボモータ32の駆動回路42に出力する。次に、CNC装置40は、工作物Wが砥石車10と対向する位置に移動するよう、テーブル27をZ軸方向に移動させる送り指令を、サーボモータ28の駆動回路41に出力する。
次に、砥石車10によって工作物Wを研削する場合の作用について詳細に説明する。前述したとおり、工作物Wはクランクシャフトであり、研削する部位は、クランクシャフトの凹部である、例えば、図6に示すクランクジャーナル45及びクランクジャーナルの軸線方向両側面46,47(図6参照)である。以後、クランクジャーナル45及び軸線方向両側面46,47は、凹部とのみ称す場合がある。
なお、上記実施形態においては、各第一砥石チップ11は、第二砥石チップ12の本体部の12aの重心C1を中心に点対称で形成される。また、展開され平面状態とされた砥石層16に形成された境界部18al〜18pl、18ar〜18prが、ともに一端Uから他端Vに向かい、砥石層16に投影された軸線に対して同一の傾きα°となるよう、即ち相互に平行となるように形成された。しかし、この態様には限らない。図2のS部に対応する部分である図7に示すように、変形例1として、境界部18al〜18plと境界部18ar〜18prとは、第二砥石チップ12の本体部の12aの重心を通り軸線と直交する線L2に対して線対称とし、一端Uから他端Vに向かう、第一実施形態の図3に対応する傾きが、α°及び(180°−α°)となるようにしてもよい。
また、変形例2として、図2のS部に対応する部分である図8に示すように、境界部18al〜18pl、18ar〜18prのうち、周方向で隣り合う各境界部の角度(α)及び形状は、同じではなく相違していてもよい。このとき、境界部18al〜18pl、18ar〜18prにおいて、隣り合う境界部同士のみの角度が異なるだけでなく、全ての境界部18al〜18pl、18ar〜18prに対してどのような角度を設定してもよい。つまり、全ての境界部18al〜18pl、18ar〜18prの角度が異なっていてもよいし、一定の法則を有して角度を変更してもよい。これによっても、相応の効果は得られる。
また、上記実施形態においては、境界部18al〜18pl、18ar〜18prは、直線であるとした。しかしこの態様には限らない。境界部18al〜18pl、18ar〜18prは、図2のS部に対応する部分である図9に示すように曲線を含んでいてもよい。
次に、第二実施形態について、図10のフローチャートに基づき説明する。第二実施形態は、第一実施形態に対して、製造方法のみが異なる。よって、第一実施形態との相違点のみ説明し、同じ部分については説明を省略する。第一実施形態では、境界部18al〜18pl、18ar〜18prの形状を、予め設定して各周方向分割砥石チップA〜Pを製作した。しかし、この態様には限らず、第二実施形態では、各周方向分割砥石チップA〜Pを試しに製作し、評価した後に、得た評価結果に基づいて、正式に各周方向分割砥石チップA〜Pを製作する。つまり、結果をフィードバックしながら、所望の各周方向分割砥石チップA〜Pを製作する。
次に、第三実施形態について説明する。第三実施形態は、第一、第二実施形態に対して、研削加工時における、研削対象である凹部に対する砥石車の相対的な大きさが異なるのみである。第一、第二実施形態では、砥石車10は外周の凹部よりも大きな断面形状を有した総形の研削砥石とした。しかし、第三実施形態では、砥石車110は、図11に示すように、凹部内に収容可能な大きさである。なお、砥石車110の構成は、第一、第二実施形態の砥石車10と同様である。よって、同様の構成には、第一、第二実施形態と同様の符号を付して説明する。
上記実施形態によれば、砥石車10は、円板状ベース13(円板状部材)と、円板状ベース13の外周面に配置される砥石層16と、を備える砥石車10である。砥石層16は、円板状ベース13の周方向に分割される複数の周方向分割砥石チップA〜Pを備える。周方向分割砥石チップA〜Pは、それぞれ性状の異なる第一砥石チップ11及び第二砥石チップ12が軸線方向に配列されて形成され、第一砥石チップ11と第二砥石チップ12との境界部18al〜18pl、18ar〜18prの形状は、軸線方向で異なる位置を接続する形状である。
Claims (7)
- 円板状部材と、
前記円板状部材の外周面に配置される砥石層と、
を備える砥石車であって、
前記砥石層は、前記円板状部材の周方向に分割される複数の周方向分割砥石チップを備え、
前記周方向分割砥石チップは、それぞれ性状の異なる第一砥石チップ及び第二砥石チップが前記砥石車の軸線方向に配列されて形成され、
前記第一砥石チップと前記第二砥石チップとの境界部の形状は、前記軸線方向で異なる位置を接続する形状である、砥石車。 - 前記複数の周方向分割砥石チップのすべての前記境界部の形状は同一形状である、請求項1に記載の砥石車。
- 前記複数の周方向分割砥石チップの前記境界部の形状は異なる形状である、請求項1に記載の砥石車。
- 前記複数の周方向分割砥石チップの各前記境界部の形状は、前記境界部の前記軸線方向の一端から他端に向かって連続的に接続された形状である、請求項1−3の何れか1項に記載の砥石車。
- 前記複数の周方向分割砥石チップの各前記境界部の形状は、前記軸線方向に対して同一の傾きで形成される、請求項4に記載の砥石車。
- 砥石車の製造方法であって、
前記砥石車は、請求項1〜5の何れか1項に記載の砥石車であり、
前記砥石車の製造方法は、
前記円板状部材の外周面に前記複数の周方向分割砥石チップがそれぞれ備える各前記第一及び第二砥石チップを配置することにより前記砥石層を形成する、砥石車の製造方法。 - 前記砥石車の製造方法は、
前記境界部が予め定めた仮の形状となるように、請求項6に記載の製造方法によって仮の砥石層を形成し、仮の砥石車を製作する仮製造工程と、
前記仮の砥石層によって、試し加工品を加工する試し加工工程と、
前記試し加工品の加工後における前記仮の砥石層に生じた試し加工段差の大きさと、予め設定された目標段差の大きさとの差異を確認し、前記試し加工段差の大きさが前記目標段差の大きさと同じになるよう前記境界部の最終形状を決定する境界部形状決定工程と、
前記境界部が前記決定された最終形状となるように、前記円板状部材の外周面に前記複数の周方向分割砥石チップのそれぞれの前記第一及び第二砥石チップを配置し前記砥石層を形成する境界部製造工程と、を備える請求項6に記載の前記砥石車の製造方法。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015026043A JP6451377B2 (ja) | 2015-02-13 | 2015-02-13 | 砥石車及び砥石車の製造方法 |
PCT/JP2015/080711 WO2016068283A1 (ja) | 2014-10-31 | 2015-10-30 | 砥石車及び砥石車の製造方法 |
US15/523,035 US10160096B2 (en) | 2014-10-31 | 2015-10-30 | Grinding wheel and method for manufacturing grinding wheel |
CN201580058675.4A CN107073687B (zh) | 2014-10-31 | 2015-10-30 | 磨削轮和用于制造磨削轮的方法 |
DE112015004949.5T DE112015004949T5 (de) | 2014-10-31 | 2015-10-30 | Schleifscheibe und verfahren zum herstellen der schleifscheibe |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015026043A JP6451377B2 (ja) | 2015-02-13 | 2015-02-13 | 砥石車及び砥石車の製造方法 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016147353A true JP2016147353A (ja) | 2016-08-18 |
JP2016147353A5 JP2016147353A5 (ja) | 2018-03-22 |
JP6451377B2 JP6451377B2 (ja) | 2019-01-16 |
Family
ID=56691491
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015026043A Expired - Fee Related JP6451377B2 (ja) | 2014-10-31 | 2015-02-13 | 砥石車及び砥石車の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6451377B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107922274B (zh) * | 2016-05-27 | 2021-08-27 | 住友电气工业株式会社 | 烧结材料及包含所述烧结材料的切削工具 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5537123U (ja) * | 1978-08-26 | 1980-03-10 | ||
JPS5870868U (ja) * | 1981-11-09 | 1983-05-13 | 豊田工機株式会社 | 広幅砥石 |
JPH08252772A (ja) * | 1995-01-19 | 1996-10-01 | Nippon Steel Corp | 帯状体捲取装置ラッパロールのオンライン研削用砥石 |
JPH11188640A (ja) * | 1997-12-25 | 1999-07-13 | Isuzu Motors Ltd | 総形研削砥石 |
JP2002537136A (ja) * | 1999-02-24 | 2002-11-05 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 砥石車 |
-
2015
- 2015-02-13 JP JP2015026043A patent/JP6451377B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5537123U (ja) * | 1978-08-26 | 1980-03-10 | ||
JPS5870868U (ja) * | 1981-11-09 | 1983-05-13 | 豊田工機株式会社 | 広幅砥石 |
JPH08252772A (ja) * | 1995-01-19 | 1996-10-01 | Nippon Steel Corp | 帯状体捲取装置ラッパロールのオンライン研削用砥石 |
JPH11188640A (ja) * | 1997-12-25 | 1999-07-13 | Isuzu Motors Ltd | 総形研削砥石 |
JP2002537136A (ja) * | 1999-02-24 | 2002-11-05 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 砥石車 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6451377B2 (ja) | 2019-01-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4874121B2 (ja) | 砥石車 | |
CN106346378B (zh) | 砂轮 | |
JP2826010B2 (ja) | カム等を研削する方法 | |
JP2008302475A (ja) | 研削盤における砥石軸装置 | |
WO2007072879A1 (ja) | 砥石修正装置 | |
KR20150118982A (ko) | 높은 표면 품질을 갖는 샤프트 파츠의 고정밀도 센터리스 연삭을 위한 방법 및 연삭 툴 | |
EP1839809B2 (en) | Grinding method and grinding machine | |
JP6398615B2 (ja) | 砥石車及び砥石車の製造方法 | |
JP6451377B2 (ja) | 砥石車及び砥石車の製造方法 | |
WO2016068283A1 (ja) | 砥石車及び砥石車の製造方法 | |
JP6870569B2 (ja) | ワーク研削方法 | |
JP2007044853A (ja) | ウェーハ面取り方法及びウェーハ面取り装置 | |
JP2003291069A (ja) | 研削盤用の砥石及びこの砥石を使用する研削方法 | |
JP7398096B2 (ja) | 回転砥石の研削面修正方法 | |
JP2007237333A (ja) | 砥石車 | |
JP6902882B2 (ja) | らせん形異形材研削用の砥石車 | |
JP2005262350A (ja) | ラップ定盤 | |
JPH08323618A (ja) | 複合研削砥石によるダイヤモンド砥石の高精度・高能率ツルーイング及びドレッシング法 | |
JP3723628B2 (ja) | コンタリング研削用砥石およびコンタリング研削方法 | |
WO2018225280A1 (ja) | 総型ロータリードレッサー及びドレッシング方法 | |
JP2017189845A (ja) | 超砥粒砥石のツルーイング方法 | |
JPS62282852A (ja) | 研削加工方法 | |
JP2022177587A (ja) | 砥石修正方法 | |
JPH11138446A (ja) | 多刃研削工具の製造方法 | |
JP4785822B2 (ja) | 球体加工用ビトリファイド砥石の溝成形方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180115 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180206 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20181113 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20181126 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6451377 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |