JP2016146280A - リレー固着判別回路 - Google Patents

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Hiromasa Tanaka
宏昌 田中
千済 田邉
Yukinari Tanabe
千済 田邉
雅志 須川
Masashi Sugawa
雅志 須川
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Abstract

【課題】簡易な構成で正極側リレー及び負極側リレーが固着しているか否かを適切に判別することができるリレー固着判別回路を提供する。【解決手段】リレー固着判別回路は、蓄電装置10の正極10Pから出発して、正極側リレーSMR-Bを通り、蓄電装置10の負極10Nに戻る第1被検知回路DCT1を構成し、正極側リレーSMR-Bが閉状態で固定されているために第1被検知回路DCT1に電流が流れる場合と開状態となるために第1被検知回路DCT1に電流が流れない場合とで、出力される第1電圧V1の大きさが異なる第1回路CT1と、蓄電装置10の正極10Pから出発して、負極側リレーSMR-Gを通り、蓄電装置10の負極10Nに戻る第2被検知回路DCT2を構成し、負極側リレーSMR-Gが閉状態で固定されているために第2被検知回路DCT2に電流が流れる場合と開状態となるために第2被検知回路DCT2に電流が流れない場合とで、出力される第2電圧V2の大きさが異なる第2回路CT2とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、蓄電装置と電気機器とを接続する正極ライン及び負極ラインにそれぞれ設けられたリレーが閉状態で固定される不具合を生じているか否かを判別するリレー固着判別回路に関する。
複数の単電池を直列に接続した組電池などの蓄電装置、及びこれに接続される電気機器(例えば、ハイブリッド自動車に搭載されるインバータ及びモータなど)を備える蓄電システムでは、蓄電装置と電気機器との間を、接続または遮断すべく、蓄電装置と電気機器とを接続する正極ライン及び負極ラインのそれぞれにリレーを設けている。このようにすることで、例えば、異常が生じた場合には、蓄電装置と電気機器との間を遮断して、システムの安全性の向上を図っている。
ところで、正極ライン及び負極ラインに設けられたリレーには、蓄電装置と電気機器の間を流れる大電流により、リレーの可動接点が固定接点に固着して、リレーが閉状態で固定されたままとなり、異常時にリレーを遮断できないおそれがある。そこで、このようにリレーを設けた蓄電システムにおいて、リレーが固着しているか否かを判別する手段を併せて設けることが提案されている。
例えば、特許文献1に記載の電源装置では、正極側リレー及び負極側リレーが開状態であるときに、正極側リレーの高電位出力端子側(電気機器の正極側)と負極側リレーに接続する二次電池の負極端子側との間の第1の電圧を測定することにより、正極側リレーが溶着(固着)しているか否かについて判定する。加えて、負極側リレーの低電位出力端子側(電気機器の負極側)と正極側リレーに接続する二次電池の正極端子側との間の第2の電圧を測定することにより、負極側リレーが溶着(固着)しているか否かについて判定する。
特開2007−165253号公報
しかしながら、特許文献1に記載の電源装置では、上述の第1の電圧及び第2の電圧を測定するために、正極側リレーの高電位出力端子側、負極側リレーに接続する二次電池の負極端子側、負極側リレーの低電位出力端子側、及び、正極側リレーに接続する二次電池の正極端子側の電位をそれぞれ測定する4つの電位測定回路を設けるか、または、特許文献1の図1に二点鎖線で示すように、第1の電圧及び第2の電圧をそれぞれ測定するための2つの電圧計を設ける必要があり、システム全体の構成が複雑になりがちであった。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであって、簡易な構成で正極側リレー及び負極側リレーが固着しているか否かを適切に判別することができるリレー固着判別回路を提供することを目的とする。
その一態様は、蓄電装置の正極と電気機器の正極側端子とを接続する正極ラインに設けられ、上記正極ラインを開閉する正極側リレーが、閉状態で固定されているか否か、及び、上記蓄電装置の負極と上記電気機器の負極側端子とを接続する負極ラインに設けられ、上記負極ラインを開閉する負極側リレーが、閉状態で固定されているか否かを判別するリレー固着判別回路であって、上記蓄電装置の上記正極から出発して、上記正極側リレーを通り、上記蓄電装置の上記負極に戻る第1被検知回路を構成し、第1電圧を出力する第1回路であって、上記正極側リレー及び上記負極側リレーがいずれも開を指示された状態でありながら、上記負極側リレーは開状態となるが、上記正極側リレーが上記閉状態で固定されているために、上記第1被検知回路に電流が流れる場合と、上記正極側リレー及び上記負極側リレーがいずれも開を指示されて、上記負極側リレーが開状態となり、かつ、上記正極側リレーも上記開状態となるために、上記第1被検知回路に電流が流れない場合とで、出力される上記第1電圧の大きさが異なる第1回路と、上記蓄電装置の上記正極から出発して、上記負極側リレーを通り、上記蓄電装置の上記負極に戻る第2被検知回路を構成し、第2電圧を出力する第2回路であって、上記正極側リレー及び上記負極側リレーがいずれも開を指示された状態でありながら、上記正極側リレーは開状態となるが、上記負極側リレーが上記閉状態で固定されているために、上記第2被検知回路に電流が流れる場合と、上記正極側リレー及び上記負極側リレーがいずれも開を指示されて、上記正極側リレーが開状態となり、かつ、上記負極側リレーも上記開状態となるために、上記第2被検知回路に電流が流れない場合とで、出力される上記第2電圧の大きさが異なる第2回路と、を備えるリレー固着判別回路である。
このリレー固着判別回路の第1回路は、正極側リレーが閉状態で固定されているか否かで大きさの異なる第1電圧を出力する。このため、第1電圧により、正極側リレーが固着しているか否かを判別することができる。また、第2回路は、負極側リレーが閉状態で固定されているか否かで大きさの異なる第2電圧を出力する。このため、第2電圧により、負極側リレーが固着しているか否かを判別することができる。これにより、正極側リレーが固着しているか否か、及び、負極側リレーが固着しているか否かを、それぞれ簡易に判別することができる。
なお、第1回路及び第2回路は、例えば、演算増幅器(オペアンプ)及び抵抗器を用いて、第1被検知回路を構成する抵抗器に電流が流れることにより生じる電圧、及び、第2被検知回路を構成する抵抗器に電流が流れることにより生じる電圧を、演算増幅する回路を構成することで、実現することができる。
さらに、上述のリレー固着判別回路であって、前記第1回路は、第1演算増幅器を含み、前記正極ラインのうち前記正極側リレーよりも前記電気機器側の機器側正極ラインに接続されて前記第1被検知回路の一部をなす第1入力抵抗器を入力抵抗とし、前記第1電圧を出力する第1演算増幅回路を有し、前記第2回路は、第2演算増幅器を含み、前記負極ラインのうち前記負極側リレーよりも上記電気機器側の機器側負極ラインに接続されて前記第2被検知回路の一部をなす第2入力抵抗器を入力抵抗とし、前記第2電圧を出力する第2演算増幅回路を有するリレー固着判別回路とすると良い。
このリレー固着判別回路では、第1演算増幅回路は、機器側正極ラインに接続されて第1被検知回路の一部をなす第1入力抵抗器を入力抵抗としているので、正極側リレーの開/閉による、正極側リレーを通り第1被検知回路に流れる電流の有無を、適切に第1電圧の違いとして示すことができる。同様に、第2演算増幅回路は、機器側負極ラインに接続されて第2被検知回路の一部をなす第2入力抵抗器を入力抵抗としているので、負極側リレーの開/閉による、負極側リレーを通り第2被検知回路に流れる電流の有無を、適切に第2電圧の違いとして示すことができる。
このように、第1演算増幅器と共に第1演算増幅回路を構成する第1入力抵抗器を第1被検知回路の一部とし、また、第2演算増幅器と共に第2演算増幅器を構成する第2入力抵抗器を第2被検知回路の一部とすることで、演算増幅器及び抵抗器により簡易に第1電圧及び第2電圧を検知することができる。
さらに、上述のリレー固着判別回路であって、前記第1演算増幅回路の前記第1演算増幅器は、前記正極ライン及び前記負極ラインから絶縁されたグランドを基準電位とする電源で作動し、かつ、非反転入力端子及び反転入力端子のいずれかが直接または抵抗器を介して上記グランドに接続され、前記第1回路は、前記第1被検知回路の一部を構成する第1被検知抵抗器、及び、前記蓄電装置の前記負極を上記第1被検知抵抗器を介して上記グランドに接続する第1スイッチを含む第1スイッチ回路を有し、上記第1被検知回路は、前記蓄電装置の前記正極から、上記正極側リレーを通り、上記第1演算増幅回路の前記第1入力抵抗器、上記グランド並びに上記第1スイッチ回路の上記第1被検知抵抗器及び上記第1スイッチを経由して、上記蓄電装置の前記負極に戻る回路であり、前記第2演算増幅回路の前記第2演算増幅器は、上記グランドを基準電位とする電源で作動し、かつ、非反転入力端子及び反転入力端子のいずれかが直接または抵抗器を介して上記グランドに接続され、前記第2回路は、前記第2被検知回路の一部を構成する第2被検知抵抗器、及び、上記蓄電装置の前記正極を上記第2被検知抵抗器を介して上記グランドに接続する第2スイッチを含む第2スイッチ回路を有し、上記第2被検知回路は、上記蓄電装置の上記正極から、上記第2スイッチ回路の上記第2被検知抵抗器及び上記第2スイッチ、上記グランド並びに上記第2演算増幅回路の上記第2入力抵抗器を経由して、上記負極側リレーを通り、上記蓄電装置の上記負極に戻る回路であるリレー固着判別回路とすると良い。
このリレー固着判別回路では、第1演算増幅回路の第1演算増幅器及び第2演算増幅回路の第2演算増幅器をグランドを基準電位とする電源で作動させる。しかも、第1被検知回路及び第2被検知回路を、それぞれ第1スイッチ回路及び第2スイッチ回路を含み、グランドを経由する回路とした。このように、グランドを経由して第1被検知回路及び第2被検知回路を構成することで、簡易に第1回路及び第2回路を実現することができる。
さらに、上述のリレー固着判別回路であって、前記第1回路及び前記第2回路は、前記第1スイッチ回路と、前記第2スイッチ回路と、前記第1演算増幅器及び前記第2演算増幅器を兼用する兼用演算増幅器を含み、前記第1スイッチをオンにし、前記第2スイッチをオフにした状態で、前記第1演算増幅回路として作動し、上記第1スイッチをオフにし、上記第2スイッチをオンにした状態で、前記第2演算増幅回路として作動する第1−第2兼用演算増幅回路と、を有する第1−第2兼用回路であるリレー固着判別回路とすると良い。
このリレー固着判別回路では、第1回路及び第2回路が、第1演算増幅器及び第2演算増幅器を兼用する兼用演算増幅器を含み、第1演算増幅回路または第2演算増幅回路として作動する第1−第2兼用演算増幅回路を有する第1−第2兼用回路である。このため、第1回路及び第2回路を、部品点数を削減した簡易な構成の回路とすることができる。
さらに、上述のリレー固着判別回路であって、前記第1−第2兼用回路は、前記第1−第2兼用演算増幅回路を、前記正極側リレー及び前記負極側リレーをいずれも閉とした状態における、前記機器側正極ラインと前記機器側負極ラインとの間の電圧を検出する電圧検出回路と兼用してなるリレー固着判別回路とすると良い。
このリレー固着判別回路では、第1−第2兼用回路の第1−第2兼用演算増幅回路を、機器側正極ラインと機器側負極ラインとの間の電圧を検出する電圧検出回路とも兼用している。このため、リレーの固着の検知のほか、通電時に電気機器に入力される電圧の検知をも、部品点数を削減した簡易な構成の回路で行うことができる。
さらに、上述のリレー固着判別回路であって、前記第1−第2兼用演算増幅回路は、前記兼用演算増幅器、上記兼用演算増幅器の非反転入力端子が接続する接続先を第1切換端子と第2切換端子との間で切り換える第3スイッチ、及び、これらに接続する抵抗器からなり、上記第3スイッチの上記第1切換端子は、直接または抵抗器を介して前記グランドに接続され、上記第3スイッチの上記第2切換端子と上記グランドとを接続する第1抵抗器、前記機器側負極ラインと上記第3スイッチの上記第2切換端子とを接続する第2抵抗器、前記機器側正極ラインと上記兼用演算増幅器の反転入力端子とを接続する第3抵抗器、及び、上記兼用演算増幅器の上記反転入力端子と上記兼用演算増幅器の出力端子とを接続する第4抵抗器を有し、前記第1−第2兼用回路は、前記正極側リレー及び前記負極側リレーがいずれも開を指示された状態で、かつ、上記第3スイッチの切り換えにより、上記兼用演算増幅器の上記非反転入力端子の接続先を上記第1切換端子とし、かつ、前記第1スイッチをオンにし、前記第2スイッチをオフにした状態で、上記第1−第2兼用演算増幅回路を、上記機器側負極ラインが上記第2抵抗器及び上記第1抵抗器を介して接続された上記グランドを基準として、上記第3抵抗器に流れる電流により上記グランドと上記機器側正極ラインとの間に生じる電圧を反転増幅する反転増幅回路を構成し、上記第3抵抗器が前記第1入力抵抗器をなす前記第1演算増幅回路として作動させ、上記正極側リレー及び上記負極側リレーがいずれも開を指示された状態で、かつ、上記第3スイッチの切り換えにより、上記兼用演算増幅器の上記非反転入力端子の接続先を上記第2切換端子とし、かつ、上記第1スイッチをオフにし、上記第2スイッチをオンにした状態で、上記第1−第2兼用演算増幅回路を、上記機器側負極ラインが上記第2抵抗器及び上記第1抵抗器を介して接続された上記グランドを基準として、上記第1抵抗器に流れる電流により上記第1抵抗器の両端に生じる電圧のボルテージフォロアをなす非反転増幅回路を構成し、上記第1抵抗器及び上記第2抵抗器が前記第2入力抵抗器をなす前記第2演算増幅回路として作動させ、上記正極側リレー及び上記負極側リレーがいずれも閉を指示された状態で、かつ、上記第3スイッチの切り換えにより、上記兼用演算増幅器の上記非反転入力端子の接続先を上記第2切換端子とし、かつ、上記第1スイッチ及び上記第2スイッチをいずれもオフにした状態で、上記第1−第2兼用演算増幅回路を、差動増幅回路を構成して、上記機器側正極ラインと上記機器側負極ラインとの間の電圧を検出する前記電圧検出回路として作動させるリレー固着判別回路とすると良い。
このリレー固着判別回路では、第1−第2兼用演算増幅回路が上述の構成とされているので、第1−第2兼用回路が、第1−第2兼用演算増幅回路を、第1演算増幅回路、第2演算増幅回路及び電圧検出回路として、それぞれ適切に作動させることができる。
実施形態に係るリレー固着判別回路を含む電池システムの構成を示す説明図である。 実施形態に係り、システムメインリレーの構造を示す説明図である。 実施形態に係り、正極側リレーの固着を判別する場合におけるリレー固着判別回路の状態を示す説明図である。 実施形態に係り、負極側リレーの固着を判別する場合におけるリレー固着判別回路の状態を示す説明図である。 実施形態に係り、リレーの固着を判別する処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。図1に、本実施形態に係るリレー固着判別回路を含む電池システム1を示す。
この電池システム1は、図示しないハイブリッド自動車(以下、車両ともいう)に搭載され、複数のリチウムイオン二次電池11(単電池)を直列に接続した組電池10(蓄電装置に相当)と、この組電池10に接続されたインバータ31及びモータ32を含む電気機器30とを備える。なお、モータ32は、車両の走行に用いる三相交流モータである。また、インバータ31は、組電池10から出力された直流電力を三相の交流電力に変換して、モータ32に印加する電力変換器である。
組電池10と電気機器30のインバータ31とは、組電池10の正極10Pと電気機器30(インバータ31)の正極側端子30Pとを接続する正極ラインPL、及び、組電池10の負極10Nと電気機器30(インバータ31)の負極側端子30Nとを接続する負極ラインNLにより接続されている。そして、正極ラインPLには、この正極ラインPLを開閉する正極側のシステムメインリレーSMR−B(正極側リレーに相当、以下、単にリレーSMR−Bまたは正極側リレーSMR−Bともいう)が設けられている。また、負極ラインNLには、この負極ラインNLを開閉する負極側のシステムメインリレーSMR−G(負極側リレーに相当、以下、単にリレーSMR−Gまたは負極側リレーSMR−Gともいう)が設けられている。
システムメインリレーSMR−B,SMR−Gは、図2に示すように、励磁コイル83と可動接点MCと固定接点FCとを有する。励磁コイル83の一端は、スイッチ82(具体的には、トランジスタなどからなるスイッチ回路)を介して電源81(車両の補機バッテリの正極)と接続され、励磁コイル83の他端は、車両のシャシーグランドの電位(シャシーグランド電位)であるグランドGND(シャシーグランドに接続された車両の補機バッテリの負極)に接地されている。また、スイッチ82は、コントローラ60(車両のECU)からの指示でオンオフされ、励磁コイル83に電流を流した場合に、リレーSMR−B,SMR−Gの可動接点MCと固定接点FCとの間が接続した閉状態となり、励磁コイル83に電流を流さない場合に、リレーSMR−B,SMR−Gの可動接点MCと固定接点FCとの間が開放された開状態となる。電池システム1では、コントローラ60からの指示により、リレーSMR−B,SMR−Gの開/閉を切り替えることにより、組電池10と電気機器30との間を、接続または遮断することができる。このようにすることで、異常が生じた場合には、組電池10と電気機器30との間を遮断することができ、これにより、電池システム1の安全性の向上を図っている。
また、正極ラインPLのうちリレーSMR−Bよりも電気機器30側の機器側正極ラインPL1と、負極ラインNLのうちリレーSMR−Gよりも電気機器30側の機器側負極ラインNL1との間には、コンデンサ20が設けられている。このコンデンサ20は、電気機器30の正極側端子30Pと負極側端子30Nとの間の電圧VAB(即ち、インバータ31に入力される直流電圧)を平滑化すると共に、組電池10から供給された直流電力をインバータ31で交流電力に変換するための電荷の蓄積を行うためのものである。
また、組電池10及び電気機器30は、車両のシャシーグランドから絶縁されており、組電池10と電気機器30とを接続する正極ラインPL及び負極ラインNLも、前述のシャシーグランド電位であるグランドGNDから絶縁されている。
なお、リレーSMR−Bを含む正極ラインPL、及びリレーSMR−Gを含む負極ラインNLを通じて、組電池10と電気機器30の間には大電流が流れる。このため、リレーSMR−B,SMR−Gの可動接点MCが固定接点FCに固着して、リレーSMR−B,SMR−Gが閉状態で固定されたままとなる不具合が生じるおそれがある。
そこで、本電池システム1では、リレーSMR−B,リレーSMR−Gが閉状態で固定されているか否かを判別するリレー固着判別回路が設けてある。このリレー固着判別回路は、次述するスイッチ回路40と演算増幅回路50とからなり、これらの回路により、正極側リレーSMR−Bが閉状態で固定されているか否か、及び、負極側リレーSMR−Gが閉状態で固定されているか否かを判別する。
スイッチ回路40は、第1スイッチSW1、第2スイッチSW2及び第6抵抗器R6を有する。第6抵抗器R6は、一端がグランドGNDに接続され、他端が第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2のそれぞれの一方側の端子に共通に接続されている。また、第1スイッチSW1の他方側の端子は、組電池10の負極10N(図1におけるD点)に接続されており、第2スイッチSW2の他方側の端子は、組電池10の正極10P(図1におけるC点)に接続されている。
これにより、第1スイッチSW1をオンにすると、組電池10の負極10N(D点)が第6抵抗器R6を介してグランドGNDに接続される。また、第2スイッチSW2をオンにすると、組電池10の正極10P(C点)が第6抵抗器R6を介してグランドGNDに接続される。なお、第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2のオンオフは、コントローラ60が行う。また、本実施形態では、第6抵抗器R6の抵抗値は、1MΩである。
演算増幅回路50は、オペアンプOPのほか、第3スイッチSW3及び第1抵抗器R1〜第5抵抗器R5を有する。オペアンプOPは、グランドGNDを基準電位とする正負電源(図示しない)で作動する。また、第3スイッチSW3は、共通端子T0が、オペアンプOPの非反転入力端子IN+に接続され、この非反転入力端子IN+の接続先を第1切換端子T1と第2切換端子T2との間で切り換えるスイッチである。なお、この第3スイッチSW3の切り換えも、コントローラ60が行う。
また、第3スイッチSW3の第1切換端子T1は、直接グランドGNDに接続される一方、第3スイッチSW3の第2切換端子T2は、第1抵抗器R1を介してグランドGNDに接続されている。また、第3スイッチSW3の第2切換端子T2には、第2抵抗器R2の一端も接続しており、第2抵抗器R2の他端は、機器側負極ラインNL1(図1におけるB点)に接続している。なお、本実施形態では、第1抵抗器R1の抵抗値は、81.6kΩであり、第2抵抗器R2の抵抗値は、8.16MΩである。
また、オペアンプOPの反転入力端子IN−と機器側正極ラインPL1(図1におけるA点)との間には、第3抵抗器R3が接続しており、オペアンプOPの反転入力端子IN−とオペアンプOPの出力端子OUTとの間には、第4抵抗器R4が接続している。本実施形態では、第3抵抗器R3の抵抗値は、第2抵抗器R2の抵抗値と同じく、8.16MΩであり、第4抵抗器R4の抵抗値は、第1抵抗器R1の抵抗値と同じく、81.6kΩである。さらに、オペアンプOPの出力端子OUTとグランドGNDとの間には、負荷抵抗である第5抵抗器R5が接続している。なお、本実施形態では、第5抵抗器R5の抵抗値は、10kΩとされているが、この第5抵抗器R5は、省略することができる。
以上により、演算増幅回路50は、第3スイッチSW3を第2切換端子T2側に切り換えた場合に、リレーSMR−B,SMR−Gをいずれも閉とした状態における、機器側正極ラインPL1(A点)と機器側負極ラインNL1(B点)との間の電圧VABを検出する差動増幅回路を構成している。これにより、演算増幅回路50は、機器側正極ラインPL1(A点)と機器側負極ラインNL1(B点)との間の電圧VABを検出して、検出電圧VLを出力する電圧検出回路CVLとしても作動する。なお、演算増幅回路50の出力電圧は、コントローラ60に入力され、その大きさの判定等の処理を行うことが可能になっている。
次いで、スイッチ回路40及び演算増幅回路50を用いた、本実施形態のリレー固着判別回路について、図3及び図4を参照しつつ説明する。
図3に、正極側リレーSMR−Bの固着を判別する場合におけるリレー固着判別回路の状態を示す。正極側リレーSMR−Bの固着を判別する場合には、演算増幅回路50の第3スイッチSW3を第1切換端子T1側に切り換えると共に、スイッチ回路40の第1スイッチSW1をオンにし、第2スイッチSW2をオフにする。
なお、コントローラ60が、リレーSMR−B,SMR−Gの固着の判別を開始する前は、図1に示すように、演算増幅回路50は、第3スイッチSW3を第2切換端子T2側に切り換えた電圧検出回路CVLとして作動している。また、スイッチ回路40の第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2は、いずれもオフである。
また、本実施形態では、車両のイグニッションキーがオフにされ、エンジンが停止した際に、コントローラ60(車両のECU)が、リレーSMR−B,SMR−Gをいずれも開とする指示をした上で、これらリレーSMR−B,SMR−Gが固着しているか否かを判別する。
但し、前述したように、本電池システム1の機器側正極ラインPL1と機器側負極ラインNL1との間には、コンデンサ20が設けられている。このため、リレーSMR−B,SMR−Gを開とする指示をして、これらが開になり、組電池10が電気機器30側から切り離されても、リレーSMR−B,SMR−Gが開になった直後は、コンデンサ20に電荷が蓄積されているため、コンデンサ20の両端には、組電池10の電圧VCD(例えば約200V)にほぼ等しい電圧が生じたままとなる。
そこで、本実施形態では、リレーSMR−B,SMR−Gの固着を判別するに先立って、リレーSMR−B,SMR−Gをいずれも開とする指示をした後に、コンデンサ20の両端の電圧を0Vとするため、コンデンサ20に蓄積された電荷を放電させる放電操作を所定時間にわたって行う。具体的には、モータ32のコイルのうち、車両が停車した状態においてモータ32のトルクが出ないコイルに、インバータ31を通じて電流を流す操作を所定時間にわたって行って、コンデンサ20の電荷を放電させる。これにより、コンデンサ20の両端の電圧を0Vとした状態で、リレーSMR−B,SMR−Gの固着を判別する。図3は、放電操作を行った後の状態を示しており、以下では、この放電操作を行った後の状態について説明する。
図3に示すように、スイッチ回路40の第1スイッチSW1をオンにし、第2スイッチSW2をオフにすると、負極側リレーSMR−Gにより電気機器30側から切り離された組電池10の負極10N(D点)が、第1スイッチSW1及び第6抵抗器R6を介してグランドGNDに接続される。
なお、本実施形態では、スイッチ回路40のうち、第1スイッチSW1及び第6抵抗器R6からなる回路が、本発明の第1スイッチ回路CS1に相当し、図3において破線で示す、後述する第1被検知回路DCT1の一部を構成する。また、第6抵抗器R6が第1被検知抵抗器に相当する。
また、演算増幅回路50の第3スイッチSW3を第1切換端子T1側に切り換えると、演算増幅回路50のオペアンプOPの非反転入力端子IN+がグランドGNDに接続される一方、第2抵抗器R2及び第1抵抗器R1がオペアンプOPの非反転入力端子IN+から切り離される。但し、第3スイッチSW3を第1切換端子T1側に切り換えても、機器側負極ラインNL1(B点)は、第2抵抗器R2及び第1抵抗器R1を介してグランドGNDに接続されたままである。また、オペアンプOPの非反転入力端子IN−は、第3抵抗器R3を介して機器側正極ラインPL1(A点)に接続されている。さらに、演算増幅回路50は、オペアンプOPの反転入力端子IN−の電位が、図3に破線で示すように、オペアンプOPの非反転入力端子IN+が接続されたグランドGNDの電位と等しくなるように作動する。
これにより、図3に示す演算増幅回路50は、機器側負極ラインNL1(B点)が第2抵抗器R2及び第1抵抗器R1を介して接続されたグランドGNDを基準として、第3抵抗器R3に流れる電流によりグランドGNDと機器側正極ラインPL1(A点)との間に生じる電圧VR3(正電圧)を反転増幅する反転増幅回路を構成する。
なお、図3に示す状態における演算増幅回路50が、本発明の第1演算増幅回路CP1に相当し、オペアンプOPが第1演算増幅器OP1に相当する。また、機器側正極ラインPL1(A点)に接続されて第1被検知回路DCT1の一部をなし、第1演算増幅回路CP1の入力抵抗をなす第3抵抗器R3が、第1入力抵抗器に相当する。さらに、第1スイッチ回路CS1及び第1演算増幅回路CP1からなる回路が、本発明の第1回路CT1に相当する。
また、第1回路CT1は、図3に破線で示すように、組電池10の正極10P(C点)から出発して、正極側リレーSMR−Bを通り、組電池10の負極10Nに戻る第1被検知回路DCT1を構成している。この第1被検知回路DCT1は、具体的には、組電池10の正極10P(C点)から、正極側リレーSMR−Bを通り、機器側正極ラインPL1のA点、演算増幅回路50の第3抵抗器R3及び第4抵抗器R4、オペアンプOPの出力端子OUT及びオペアンプOPの電源(図示しない)、グランドGND並びにスイッチ回路40の第6抵抗器R6及び第1スイッチSW1を経由して、組電池10の負極10Nに戻る回路である。
これにより、リレーSMR−B,SMR−Gがいずれも開を指示された状態でありながら、負極側リレーSMR−Gは開状態となるが、正極側リレーSMR−Bが閉状態で固定されている場合には、第1被検知回路DCT1に、図3に破線矢印で示す向きに電流I1が流れる。
また、このとき、オペアンプOPの反転入力端子IN−の電位がグランドGNDの電位と等しくなるように、演算増幅回路50が作動するので、グランドGNDの電位は、組電池10の電圧VCDを、第6抵抗器R6の抵抗値と第3抵抗器R3の抵抗値とで分圧した電位に等しくなる。また、これにより、第3抵抗器R3には、この分圧比により定まる、グランドGNDから機器側正極ラインPL1(A点)を見た電圧VR3(正電圧)が掛かり、この電圧VR3を第3抵抗器R3の抵抗値で除した値が、電流I1の大きさとなる。
このため、負極側リレーSMR−Gは開状態となるが、正極側リレーSMR−Bが閉状態で固定されている場合には、第1演算増幅回路CP1である演算増幅回路50は、第3抵抗器R3に流れる電流I1によりグランドGNDと機器側正極ラインPL1(A点)との間に生じる電圧VR3(正電圧)を反転増幅した第1電圧V1(負電圧)を出力する。
一方、開を指示されたリレーSMR−B,SMR−Gがいずれも開状態となる場合には、第1被検知回路DCT1に電流I1が流れない。この場合、第3抵抗器R3が接続する機器側正極ラインPL1(A点)は、正極側リレーSMR−Bが開状態であるために、オープンになっている。但し、機器側負極ラインNL1(B点)は、第2抵抗器R2及び第1抵抗器R1を介してグランドGNDに接続され、また、放電操作を行うことにより、コンデンサ20の両端の電圧は0Vになっている。このため、この場合には、第1演算増幅回路CP1である演算増幅回路50は、第1電圧V1として0Vを出力する。
このように、第1回路CT1の第1演算増幅回路CP1である演算増幅回路50は、正極側リレーSMR−Bが閉状態で固定されているか否かで大きさの異なる第1電圧V1(負電圧または0V)を出力する。このため、第1電圧V1により、正極側リレーSMR−Bが固着しているか否かを判別することができる。
次いで、図4に、負極側リレーSMR−Gの固着を判別する場合におけるリレー固着判別回路の状態を示す。負極側リレーSMR−Gの固着を判別する場合には、演算増幅回路50の第3スイッチSW3を第2切換端子T2側に切り換えると共に、スイッチ回路40の第1スイッチSW1をオフにし、第2スイッチSW2をオンにする。
図4に示すように、スイッチ回路40の第1スイッチSW1をオフにし、第2スイッチSW2をオンにすると、正極側リレーSMR−Bにより電気機器30側から切り離された組電池10の正極10P(C点)が、第2スイッチSW2及び第6抵抗器R6を介してグランドGNDに接続される。
なお、本実施形態では、スイッチ回路40のうち、第2スイッチSW2及び第6抵抗器R6からなる回路が、本発明の第2スイッチ回路CS2に相当し、図4において破線で示す、後述する第2被検知回路DCT2の一部を構成する。また、第6抵抗器R6が第2被検知抵抗器に相当する。なお、本実施形態では、第6抵抗器R6を、第1スイッチ回路CS1の第1被検知抵抗器及び第2スイッチ回路CS2の第2被検知抵抗器に兼用しているが、第2被検知抵抗器を、第1被検知抵抗器とは別の抵抗器として、別途設けても良い。
また、演算増幅回路50の第3スイッチSW3を第2切換端子T2側に切り換えると、演算増幅回路50を電圧検出回路CVLとして作動させる場合(図1参照)と同様に、オペアンプOPの非反転入力端子IN+が、第2抵抗器R2及び第1抵抗器R1の接続点に接続される。これにより、オペアンプOPの非反転入力端子IN+は、第1抵抗器R1を介してグランドGNDに接続される一方、第2抵抗器R2を介して機器側負極ラインNL1(B点)に接続される。また、オペアンプOPの非反転入力端子IN−は、第3抵抗器R3を介して機器側正極ラインPL1(A点)に接続されている。
さらに、演算増幅回路50は、オペアンプOPの反転入力端子IN−の電位が、オペアンプOPの非反転入力端子IN+の電位と等しくなるように作動し、この非反転入力端子IN+の電位は、後述するように、第1抵抗器R1に電流が流れることによりグランドGNDから見て負電圧となる電圧VR1に等しい。さらに、反転入力端子IN−に接続された第3抵抗器R3の他端は、上述したように、機器側正極ラインPL1(A点)に接続しているが、この機器側正極ラインPL1(A点)は、正極側リレーSMR−Bが開状態であるために、オープンになっている。
これにより、図4に示す演算増幅回路50は、機器側負極ラインNL1(B点)が第2抵抗器R2及び第1抵抗器R1を介して接続されたグランドGNDを基準として、第1抵抗器R1に流れる電流により第1抵抗器R1の両端に生じる電圧VR1(負電圧)のボルテージフォロアをなす非反転増幅回路を構成する。
なお、図4に示す状態における演算増幅回路50が、本発明の第2演算増幅回路CP2に相当し、オペアンプOPが第2演算増幅器OP2に相当する。また、機器側負極ラインNL1(B点)に接続されて第2被検知回路DCT2の一部をなし、第2演算増幅回路CP2の入力抵抗をなす第2抵抗器R2及び第1抵抗器R1が、第2入力抵抗器に相当する。さらに、第2スイッチ回路CS2及び第2演算増幅回路CP2からなる回路が、本発明の第2回路CT2に相当する。
また、第2回路CT2は、図4に破線で示すように、組電池10の正極10P(C点)から出発して、負極側リレーSMR−Gを通り、組電池10の負極10Nに戻る第2被検知回路DCT2を構成している。この第2被検知回路DCT2は、具体的には、組電池10の正極10P(C点)から、スイッチ回路40の第6抵抗器R6及び第2スイッチSW2、グランドGND並びに演算増幅回路50の第1抵抗器R1及び第2抵抗器R2を経由して、機器側負極ラインNL1のB点から負極側リレーSMR−Gを通り、組電池10の負極10Nに戻る回路である。
これにより、リレーSMR−B,SMR−Gがいずれも開を指示された状態でありながら、正極側リレーSMR−Bは開状態となるが、負極側リレーSMR−Gが閉状態で固定されている場合には、第2被検知回路DCT2に、図4に破線矢印で示す向きに電流I2が流れる。
また、このとき、グランドGNDの電位は、組電池10の電圧VCDを、第1抵抗器R1及び第2抵抗器R2の直列抵抗の抵抗値と第6抵抗器R6の抵抗値とで分圧した電位に等しくなる。さらに、第1抵抗器R1には、第1抵抗器R1及び第2抵抗器R2に掛かる電圧をさらに第1抵抗器R1と第2抵抗器R2とで分圧した、グランドGNDから見て負電圧となる電圧VR1が掛かり、この電圧VR1を第1抵抗器R1の抵抗値で除した値が、電流I2の大きさとなる。
このため、正極側リレーSMR−Bは開状態となるが、負極側リレーSMR−Gが閉状態で固定されている場合には、第2演算増幅回路CP2である演算増幅回路50は、第1抵抗器R1に流れる電流I2により第1抵抗器R1の両端に生じる電圧VR1(負電圧)のボルテージフォロア出力である第2電圧V2(負電圧)を出力する。
一方、開を指示されたリレーSMR−B,SMR−Gがいずれも開状態となる場合には、第2被検知回路DCT2に電流I2が流れない。これにより、第1抵抗器R1の両端に生じる電圧VR1は0Vとなるので、この場合には、第2演算増幅回路CP2である演算増幅回路50は、第2電圧V2として0Vを出力する。
このように、第2回路CT2の第2演算増幅回路CP2である演算増幅回路50は、負極側リレーSMR−Gが閉状態で固定されているか否かで大きさの異なる第2電圧V2(負電圧または0V)を出力する。このため、第2電圧V2により、負極側リレーSMR−Gが固着しているか否かを判別することができる。
なお、本実施形態では、オペアンプOPが第1演算増幅器及び第2演算増幅器OP2を兼用する兼用演算増幅器であり、演算増幅回路50が、このオペアンプOP(兼用演算増幅器)を含み、第1演算増幅回路CP1または第2演算増幅回路CP2として作動する第1−第2兼用演算増幅回路CP1−2(図1参照)である。既に説明したように、第1−第2兼用演算増幅回路CP1−2である演算増幅回路50は、第1スイッチSW1をオンにし、第2スイッチSW2をオフにした状態で、第1演算増幅回路CP1として作動し、第1スイッチSW1をオフにし、第2スイッチSW2をオンにした状態で、第2演算増幅回路CP2として作動する。このため、本実施形態では、第1回路CT1及び第2回路CT2が、第1スイッチ回路CS1と、第2スイッチ回路CS2と、第1−第2兼用演算増幅回路CP1−2とを有する第1−第2兼用回路CT1−2になっている。
さらに、本実施形態では、図1に示すように、第1−第2兼用回路CT1−2が、第1−第2兼用演算増幅回路CP1−2である演算増幅回路50を、機器側正極ラインPL1(A点)と機器側負極ラインNL1(B点)との間の電圧VABを検出して、検出電圧VLを出力する電圧検出回路CVLとも兼用している。
また、図5は、コントローラ60が実行するリレーSMR−B,SMR−Gの固着を判別する処理を示すフローチャートである。以下、図5のフローチャートを参照しつつ、本実施形態のリレー固着判別回路を用いたリレー固着判別の処理の流れについて説明する。
車両のイグニッションキーがオフにされ、エンジンが停止すると、コントローラ60は、ステップS1で、リレーSMR−B,SMR−Gの開を指示する。具体的には、図2に示すスイッチ82をオフにして、励磁コイル83に流れる電流を遮断する。これにより、リレーSMR−B,SMR−Gが固着していなければ、リレーSMR−B,SMR−Gの可動接点MCと固定接点FCとの間が遮断された開状態となる。
なお、このとき、演算増幅回路50は、前述したように、第3スイッチSW3を第2切換端子T2側に切り換えた電圧検出回路CVLとして作動し、また、スイッチ回路40の第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2は、いずれもオフである(図1参照)。このため、リレーSMR−B,SMR−Gが開状態になると、組電池10の正極10P及び負極10Nが、電気機器30や演算増幅回路50などの電気機器30側の回路から電気的に切り離された状態となる。
次いで、ステップS2では、コンデンサ20の両端の電圧を0Vにするため、前述した放電操作を所定時間にわたって行い、コンデンサ20に蓄積された電荷を放電させる。そして、この放電操作が終了すると、ステップS3に進む。
ステップS3では、スイッチ回路40の第1スイッチSW1をオンにし、第2スイッチSW2はオフのままにする。また、演算増幅回路50の第3スイッチSW3を第1切換端子T1側に切り換える。これにより、図3に示すように、スイッチ回路40が、第1回路CT1の第1スイッチ回路CS1として、破線で示す第1被検知回路DCT1の一部を構成し、組電池10の負極10N(D点)が、第1スイッチSW1及び第6抵抗器R6(第1被検知抵抗器)を介してグランドGNDに接続される。また、演算増幅回路50は、第1回路CT1の第1演算増幅回路CP1として作動する。
次いで、ステップS4では、第1演算増幅回路CP1が出力する第1電圧V1を検出する。さらに、続くステップS5では、第1電圧V1が0Vであるか否かを判定する。なお、このステップS5では、第1電圧V1が所定値以上の大きさの負電圧でないかであるかを判定しても良い。
第1電圧V1が0Vである場合(または第1電圧V1が所定値以上の大きさの負電圧でない場合)には(Yes)、ステップS6に進み、正極側リレーSMR−Gが固着してない(正常)と判定する。一方、第1電圧V1が0Vでない場合(または第1電圧V1が所定値以上の大きさの負電圧である場合)には(No)、ステップS7に進み、正極側リレーSMR−Gが固着していると判定する。そして、ステップS6またはステップS7の判定が終了すると、ステップS8に進む。
ステップS8では、スイッチ回路40の第1スイッチSW1をオフにし、第2スイッチSW2をオンにする。また、演算増幅回路50の第3スイッチSW3を第2切換端子T2側に切り換える。これにより、図4に示すように、スイッチ回路40が、第2回路CT2の第2スイッチ回路CS2として、破線で示す第2被検知回路DCT2の一部を構成し、組電池10の正極10P(C点)が、第2スイッチSW2及び第6抵抗器R6(第2被検知抵抗器)を介してグランドGNDに接続される。また、演算増幅回路50は、第2回路CT2の第2演算増幅回路CP2として作動する。
次いで、ステップS9では、第2演算増幅回路CP2が出力する第2電圧V2を検出する。さらに、続くステップS10では、第2電圧V2が0Vであるか否かを判定する。なお、このステップS10も、ステップS5と同様に、第2電圧V2が所定値以上の大きさの負電圧でないかであるかを判定しても良い。
第2電圧V2が0Vである場合(または第2電圧V2が所定値以上の大きさの負電圧でない場合)には(Yes)、ステップS11に進み、負極側リレーSMR−Bが固着してない(正常)と判定する。一方、第2電圧V2が0Vでない場合(または第2電圧V2が所定値以上の大きさの負電圧である場合)には(No)、ステップS12に進み、負極側リレーSMR−Bが固着していると判定する。そして、ステップS11またはステップS12の判定が終了すると、ステップS13に進む。
ステップS13では、スイッチ回路40の第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2を、いずれもオフにして、組電池10の正極10P及び負極10Nが、電気機器30側の回路から電気的に切り離された状態とし、第1回路CT1及び第2回路CT2を用いたリレー固着判別の処理を終了する。
このように、本実施形態のリレー固着判別回路では、スイッチ回路40及び演算増幅回路50からなる第1回路CT1(図3参照)と第2回路CT2(図4参照)とを備えている。第1回路CT1は、組電池10(蓄電装置)の正極10Pから出発して、正極側リレーSMR−Bを通り、組電池10の負極10Nに戻る第1被検知回路DCT1を構成していおり、正極側リレーSMR−Bが閉状態で固定されているか否かで大きさの異なる第1電圧V1を出力する。このため、第1電圧V1により、正極側リレーSMR−Bが固着しているか否かを判別することができる。また、第2回路CT2は、組電池10の正極10Pから出発して、負極側リレーSMR−Gを通り、組電池10の負極10Nに戻る第2被検知回路DCT2を構成しており、負極側リレーSMR−Gが閉状態で固定されているか否かで大きさの異なる第2電圧V2を出力する。このため、第2電圧V2により、負極側リレーSMR−Gが固着しているか否かを判別することができる。これにより、正極側リレーSMR−Bが固着しているか否か、及び、負極側リレーSMR−Gが固着しているか否かを、それぞれ簡易に判別することができる。
さらに、本実施形態のリレー固着判別回路では、第1回路CT1が、演算増幅回路50の第3スイッチSW3を第1切換端子T1側に切り換えた第1演算増幅回路CP1を含んでいる(図3参照)。この第1演算増幅回路CP1は、オペアンプOPである第1演算増幅器OP1によって反転増幅回路を構成し、機器側正極ラインPL1に接続されて第1被検知回路DCT1の一部をなす第3抵抗器R3(第1入力抵抗器)を入力抵抗としている。このため、正極側リレーSMR−Bの開/閉による、正極側リレーSMR−Bを通り第1被検知回路DCT1に流れる電流I1の有無を、適切に第1電圧V1の違いとして示すことができる。
同様に、第2回路CT2は、演算増幅回路50の第3スイッチSW3を第2切換端子T2側に切り換えた第2演算増幅回路CP2を含んでいる(図4参照)。この第2演算増幅回路CP2は、オペアンプOPである第2演算増幅器OP2によってボルテージフォロアをなす非反転増幅回路を構成し、機器側負極ラインNL1に接続されて第2被検知回路DCT2の一部をなす第2抵抗器R2及び第1抵抗器R1(第2入力抵抗器)を入力抵抗としている。このため、負極側リレーSMR−Gの開/閉による、負極側リレーSMR−Gを通り第2被検知回路DCT2に流れる電流I2の有無を、適切に第2電圧V2の違いとして示すことができる。
このように、第1演算増幅器OP1と共に第1演算増幅回路CP1を構成する第3抵抗器R3(第1入力抵抗器)を第1被検知回路DCT1の一部とし、また、第2演算増幅器OP2と共に第2演算増幅回路CP2を構成する第2抵抗器R2及び第1抵抗器R1(第2入力抵抗器)を第2被検知回路DCT2の一部とすることで、演算増幅器及び抵抗器により簡易に第1電圧V1及び第2電圧V2を検知することができる。
さらに、本実施形態のリレー固着判別回路では、オペアンプOPである第1演算増幅回路CP1の第1演算増幅器OP1及び第2演算増幅回路CP2の第2演算増幅器OP2をグランドGNDを基準電位とする電源で作動させる。しかも、第1被検知回路DCT1及び第2被検知回路DCT2を、それぞれ第1スイッチ回路CS1及び第2スイッチ回路CS2(スイッチ回路40)を含み、グランドGNDを経由する回路とした。このように、グランドGNDを経由して第1被検知回路DCT1及び第2被検知回路DCT2を構成することで、簡易に第1回路CT1及び第2回路CT2を実現することができる。
さらに、本実施形態のリレー固着判別回路では、第1回路CT1及び第2回路CT2が、第1演算増幅器OP1及び第2演算増幅器OP2を兼用するオペアンプOP(兼用演算増幅器)を含み、第1演算増幅回路CP1または第2演算増幅回路CP2として作動する第1−第2兼用演算増幅回路CP1−2を有する第1−第2兼用回路CT1−2である。このため、第1回路CT1及び第2回路CT2を、部品点数を削減した簡易な構成の回路とすることができる。
さらに、本実施形態のリレー固着判別回路では、第1−第2兼用回路CT1−2の第1−第2兼用演算増幅回路CP1−2を、機器側正極ラインPL1(A点)と機器側負極ラインNL1(B点)との間の電圧VABを検出して、検出電圧VLを出力する電圧検出回路CVLとも兼用している。このため、リレーSMR−B,SMR−Gの固着の検知のほか、通電時に電気機器30に入力される電圧の検知をも、部品点数を削減した簡易な構成の回路で行うことができる。
さらに、本実施形態のリレー固着判別回路では、第1−第2兼用演算増幅回路CP1−2が、上述の構成とされているので、第1−第2兼用回路CT1−2が、第1−第2兼用演算増幅回路CP1−2を、第1演算増幅回路CP1、第2演算増幅回路CP2及び電圧検出回路CVLとして、それぞれ適切に作動させることができる。
以上において、本発明を実施形態に即して説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることは言うまでもない。
例えば、実施形態では、オペアンプOPを、第1演算増幅器OP1及び第2演算増幅器OP2を兼用する兼用演算増幅器とし、このオペアンプOP(兼用演算増幅器)を含む演算増幅回路50を、第1演算増幅回路CP1または第2演算増幅回路CP2として作動する第1−第2兼用演算増幅回路CP1−2とした。さらに、実施形態では、この第1−第2兼用演算増幅回路CP1−2を、電圧検出回路CVLとも兼用した。しかし、電圧検出回路CVLのほか、第1演算増幅回路CP1及び第2演算増幅回路CP2を、それぞれ別々の回路としても良い。また、この場合、それぞれの回路は、実施形態の構成に限られず、任意の演算増幅回路を用いることができる。
1 電池システム
10 組電池(蓄電装置)
10P (組電池の)正極
10N (組電池の)負極
30 電気機器
30P (電気機器の)正極側端子
30N (電気機器の)負極側端子
PL 正極ライン
NL 負極ライン
PL1 機器側正極ライン
NL1 機器側負極ライン
SMR−B (正極側の)システムメインリレー(正極側リレー,リレー)
SMR−G (負極側の)システムメインリレー(負極側リレー,リレー)
CT1 第1回路
CT2 第2回路
CT1−2 第1−第2兼用回路
DCT1 第1被検知回路
DCT2 第2被検知回路
40 スイッチ回路(リレー固着判別回路)
CS1 第1スイッチ回路
CS2 第2スイッチ回路
SW1 第1スイッチ
SW2 第2スイッチ
R6 第6抵抗器(第1被検知抵抗器,第2被検知抵抗器)
50 演算増幅回路(リレー固着判別回路)
CP1 第1演算増幅回路
CP2 第2演算増幅回路
CP1−2 第1−第2兼用演算増幅回路
CVL 電圧検出回路
OP1 第1演算増幅器
OP2 第2演算増幅器
OP オペアンプ(兼用演算増幅器)
IN+ (オペアンプの)非反転入力端子
IN− (オペアンプの)反転入力端子
OUT (オペアンプの)出力端子
R1 第1抵抗器(第2入力抵抗器)
R2 第2抵抗器(第2入力抵抗器)
R3 第3抵抗器(第1入力抵抗器)
R4 第4抵抗器
SW3 第3スイッチ
T1 第1切換端子
T2 第2切換端子
V1 第1電圧
V2 第2電圧
I1,I2 電流

Claims (6)

  1. 蓄電装置の正極と電気機器の正極側端子とを接続する正極ラインに設けられ、上記正極ラインを開閉する正極側リレーが、閉状態で固定されているか否か、及び、
    上記蓄電装置の負極と上記電気機器の負極側端子とを接続する負極ラインに設けられ、上記負極ラインを開閉する負極側リレーが、閉状態で固定されているか否かを判別する
    リレー固着判別回路であって、
    上記蓄電装置の上記正極から出発して、上記正極側リレーを通り、上記蓄電装置の上記負極に戻る第1被検知回路を構成し、第1電圧を出力する第1回路であって、
    上記正極側リレー及び上記負極側リレーがいずれも開を指示された状態でありながら、上記負極側リレーは開状態となるが、上記正極側リレーが上記閉状態で固定されているために、上記第1被検知回路に電流が流れる場合と、
    上記正極側リレー及び上記負極側リレーがいずれも開を指示されて、上記負極側リレーが開状態となり、かつ、上記正極側リレーも上記開状態となるために、上記第1被検知回路に電流が流れない場合とで、
    出力される上記第1電圧の大きさが異なる第1回路と、
    上記蓄電装置の上記正極から出発して、上記負極側リレーを通り、上記蓄電装置の上記負極に戻る第2被検知回路を構成し、第2電圧を出力する第2回路であって、
    上記正極側リレー及び上記負極側リレーがいずれも開を指示された状態でありながら、上記正極側リレーは開状態となるが、上記負極側リレーが上記閉状態で固定されているために、上記第2被検知回路に電流が流れる場合と、
    上記正極側リレー及び上記負極側リレーがいずれも開を指示されて、上記正極側リレーが開状態となり、かつ、上記負極側リレーも上記開状態となるために、上記第2被検知回路に電流が流れない場合とで、
    出力される上記第2電圧の大きさが異なる第2回路と、を備える
    リレー固着判別回路。
  2. 請求項1に記載のリレー固着判別回路であって、
    前記第1回路は、
    第1演算増幅器を含み、前記正極ラインのうち前記正極側リレーよりも前記電気機器側の機器側正極ラインに接続されて前記第1被検知回路の一部をなす第1入力抵抗器を入力抵抗とし、前記第1電圧を出力する第1演算増幅回路を有し、
    前記第2回路は、
    第2演算増幅器を含み、前記負極ラインのうち前記負極側リレーよりも上記電気機器側の機器側負極ラインに接続されて前記第2被検知回路の一部をなす第2入力抵抗器を入力抵抗とし、前記第2電圧を出力する第2演算増幅回路を有する
    リレー固着判別回路。
  3. 請求項2に記載のリレー固着判別回路であって、
    前記第1演算増幅回路の前記第1演算増幅器は、
    前記正極ライン及び前記負極ラインから絶縁されたグランドを基準電位とする電源で作動し、かつ、非反転入力端子及び反転入力端子のいずれかが直接または抵抗器を介して上記グランドに接続され、
    前記第1回路は、
    前記第1被検知回路の一部を構成する第1被検知抵抗器、及び、前記蓄電装置の前記負極を上記第1被検知抵抗器を介して上記グランドに接続する第1スイッチを含む第1スイッチ回路を有し、
    上記第1被検知回路は、
    前記蓄電装置の前記正極から、上記正極側リレーを通り、上記第1演算増幅回路の前記第1入力抵抗器、上記グランド並びに上記第1スイッチ回路の上記第1被検知抵抗器及び上記第1スイッチを経由して、上記蓄電装置の前記負極に戻る回路であり、
    前記第2演算増幅回路の前記第2演算増幅器は、
    上記グランドを基準電位とする電源で作動し、かつ、非反転入力端子及び反転入力端子のいずれかが直接または抵抗器を介して上記グランドに接続され、
    前記第2回路は、
    前記第2被検知回路の一部を構成する第2被検知抵抗器、及び、上記蓄電装置の前記正極を上記第2被検知抵抗器を介して上記グランドに接続する第2スイッチを含む第2スイッチ回路を有し、
    上記第2被検知回路は、
    上記蓄電装置の上記正極から、上記第2スイッチ回路の上記第2被検知抵抗器及び上記第2スイッチ、上記グランド並びに上記第2演算増幅回路の上記第2入力抵抗器を経由して、上記負極側リレーを通り、上記蓄電装置の上記負極に戻る回路である
    リレー固着判別回路。
  4. 請求項3に記載のリレー固着判別回路であって、
    前記第1回路及び前記第2回路は、
    前記第1スイッチ回路と、
    前記第2スイッチ回路と、
    前記第1演算増幅器及び前記第2演算増幅器を兼用する兼用演算増幅器を含み、
    前記第1スイッチをオンにし、前記第2スイッチをオフにした状態で、前記第1演算増幅回路として作動し、上記第1スイッチをオフにし、上記第2スイッチをオンにした状態で、前記第2演算増幅回路として作動する第1−第2兼用演算増幅回路と、を有する
    第1−第2兼用回路である
    リレー固着判別回路。
  5. 請求項4に記載のリレー固着判別回路であって、
    前記第1−第2兼用回路は、
    前記第1−第2兼用演算増幅回路を、前記正極側リレー及び前記負極側リレーをいずれも閉とした状態における、前記機器側正極ラインと前記機器側負極ラインとの間の電圧を検出する電圧検出回路と兼用してなる
    リレー固着判別回路。
  6. 請求項5に記載のリレー固着判別回路であって、
    前記第1−第2兼用演算増幅回路は、
    前記兼用演算増幅器、上記兼用演算増幅器の非反転入力端子が接続する接続先を第1切換端子と第2切換端子との間で切り換える第3スイッチ、及び、これらに接続する抵抗器からなり、
    上記第3スイッチの上記第1切換端子は、直接または抵抗器を介して前記グランドに接続され、
    上記第3スイッチの上記第2切換端子と上記グランドとを接続する第1抵抗器、
    前記機器側負極ラインと上記第3スイッチの上記第2切換端子とを接続する第2抵抗器、
    前記機器側正極ラインと上記兼用演算増幅器の反転入力端子とを接続する第3抵抗器、及び、
    上記兼用演算増幅器の上記反転入力端子と上記兼用演算増幅器の出力端子とを接続する第4抵抗器を有し、
    前記第1−第2兼用回路は、
    前記正極側リレー及び前記負極側リレーがいずれも開を指示された状態で、かつ、上記第3スイッチの切り換えにより、上記兼用演算増幅器の上記非反転入力端子の接続先を上記第1切換端子とし、かつ、前記第1スイッチをオンにし、前記第2スイッチをオフにした状態で、上記第1−第2兼用演算増幅回路を、上記機器側負極ラインが上記第2抵抗器及び上記第1抵抗器を介して接続された上記グランドを基準として、上記第3抵抗器に流れる電流により上記グランドと上記機器側正極ラインとの間に生じる電圧を反転増幅する反転増幅回路を構成し、上記第3抵抗器が前記第1入力抵抗器をなす前記第1演算増幅回路として作動させ、
    上記正極側リレー及び上記負極側リレーがいずれも開を指示された状態で、かつ、上記第3スイッチの切り換えにより、上記兼用演算増幅器の上記非反転入力端子の接続先を上記第2切換端子とし、かつ、上記第1スイッチをオフにし、上記第2スイッチをオンにした状態で、上記第1−第2兼用演算増幅回路を、上記機器側負極ラインが上記第2抵抗器及び上記第1抵抗器を介して接続された上記グランドを基準として、上記第1抵抗器に流れる電流により上記第1抵抗器の両端に生じる電圧のボルテージフォロアをなす非反転増幅回路を構成し、上記第1抵抗器及び上記第2抵抗器が前記第2入力抵抗器をなす前記第2演算増幅回路として作動させ、
    上記正極側リレー及び上記負極側リレーがいずれも閉を指示された状態で、かつ、上記第3スイッチの切り換えにより、上記兼用演算増幅器の上記非反転入力端子の接続先を上記第2切換端子とし、かつ、上記第1スイッチ及び上記第2スイッチをいずれもオフにした状態で、上記第1−第2兼用演算増幅回路を、差動増幅回路を構成して、上記機器側正極ラインと上記機器側負極ラインとの間の電圧を検出する前記電圧検出回路として作動させる
    リレー固着判別回路。
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