JP2014090635A - 蓄電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】直列に接続される各蓄電ブロックに対して設けられる電圧均等化のための放電回路の異常を検出する。
【解決手段】蓄電システムは、負荷と接続されて充放電を行う蓄電素子をそれぞれ含み、直列に接続された複数の蓄電ブロックと、各蓄電ブロックそれぞれと電圧検出ラインを介して接続され、各蓄電ブロックの電圧を検出する電圧検出回路と、電圧検出ラインを介して各蓄電ブロックと接続され、蓄電ブロックそれぞれの電圧を均等化する放電回路と、放電回路の異常を検出するコントローラと、を有する。1つの蓄電ブロックに対し、放電回路を介して電圧検出回路に接続される第1電圧検出経路と、放電回路を介さずに電圧検出回路に接続される第2電圧検出経路とを備え、コントローラは、第1電圧検出経路及び第2電圧検出経路それぞれで検出される各電圧値を比較して、放電回路の異常を検出する。
【選択図】図2

Description

本発明は、充放電を行う蓄電素子をそれぞれ含み、電気的に直列に接続された複数の蓄電ブロックにおける電圧を検出する蓄電システムに関する。
複数の電池セルそれぞれの電圧を検出する電圧監視装置は、例えば、特許文献1のように、各電池セルの電圧均等化のための放電回路を備えることができる。
特開2011−172433号公報
しかしながら、放電回路を介した電池セルの電圧検出は、放電回路が故障等すると、例えば、放電回路にリーク電流が流れ、リーク電流が流れる電流経路上の抵抗によって電圧降下が生じ、電池セルの電圧を精度良く検出できないおそれがある。
一方で、リーク電流が流れることで電圧降下が生じるが、リーク電流が流れた状態で検出される電圧値から放電回路の故障等(リーク異常)を精度良く検出することができない課題がある。つまり、検出電圧が実際の電圧よりも小さくなってしまう異常が、放電回路にリーク異常が発生したことによるものなのか、電圧バラツキによるものなのかを区別できないため、放電回路にリーク異常が発生した際に、電圧降下によって検出電圧が実際の電圧よりも小さくなってしまう異常を精度良く検出できない課題がある。
そこで、本発明の目的は、充放電を行う蓄電素子をそれぞれ含み、電気的に直列に接続された複数の蓄電ブロックそれぞれに対して設けられる電圧均等化のための放電回路の異常を検出することができる蓄電システムを提供することにある。
本願第1の発明の蓄電システムは、負荷と接続されて充放電を行う蓄電素子をそれぞれ含み、直列に接続された複数の蓄電ブロックと、各蓄電ブロックそれぞれと電圧検出ラインを介して接続され、各蓄電ブロックの電圧を検出する電圧検出回路と、電圧検出ラインを介して各蓄電ブロックと接続され、蓄電ブロックそれぞれの電圧を均等化する放電回路と、放電回路の異常を検出するコントローラとを有する。蓄電システムは、1つの蓄電ブロックに対し、放電回路を介して電圧検出回路に接続される第1電圧検出経路と、放電回路を介さずに電圧検出回路に接続される第2電圧検出経路とが設けられており、第1電圧検出経路及び第2電圧検出経路それぞれで検出される各電圧値を比較することで、コントローラは、放電回路の異常を検出する。
本願第1の発明によれば、1つの蓄電ブロックに対し、放電回路を介した第1電圧検出経路と、放電回路を介さない第2電圧検出経路とで検出される各電圧値を比較する。このため、放電回路の故障(例えば、リーク電流が流れるリーク異常)の影響を受けない第2電圧検出回路を介して検出される第2電圧値に対し、第1電圧検出経路を介して検出される第1電圧値はリーク異常の発生に応じて相違するので、放電回路のリーク異常を精度良く把握することができる。
第1電圧検出経路は、蓄電ブロックの正極端子及び放電回路の一端側に接続される第1電圧検出ラインと、蓄電ブロックの負極端子及び放電回路の他端側に接続される第2電圧検出ラインとを含んで構成することができる。また、第2電圧検出経路は、蓄電ブロックの正極端子と放電回路との間において第1電圧検出ラインに接続される第3電圧検出ラインと、蓄電ブロックの負極端子と放電回路との間において第2電圧検出ラインに接続される第4電圧検出ラインとを含んで構成することができる。
第3電圧検出ラインは、第1蓄電ブロックの正極端子に直列に接続される第2蓄電ブロックの負極端子及び第2蓄電ブロックに接続される放電回路の他端側に接続され、第2蓄電ブロックにおける第2電圧検出ラインに相当する電圧検出ラインとして構成することができ、さらに、第4電圧検出ラインは、第1蓄電ブロックの負極端子に直列に接続される第3蓄電ブロックの正極端子及び第3蓄電ブロックに接続される放電回路の一端側に接続され、第3蓄電ブロックにおける第1電圧検出ラインに相当する電圧検出ラインとして構成することができる。そして、第3電圧検出ライン及び第4電圧検出ラインを介して入力される第1蓄電ブロックの正極側電位及び負極側電位を反転させて電圧検出回路に出力する反転回路を設けることができる。
第1電圧検出ライン及び第2電圧検出ライン間に接続される第1キャパシタと、第3電圧検出ライン及び第4電圧検出ライン間に接続される第2キャパシタと、をさらに設けることができる。
蓄電ブロックの電流を検出する電流センサをさらに含むように構成することができる。このとき、コントローラは、第1電圧検出経路による電圧検出の際に検出される電流値と、第2電圧検出経路による電圧検出の際に検出される電流値との差分が所定の閾値よりも小さい場合に、第1電圧検出経路及び第2電圧検出経路それぞれで検出される各電圧値を比較して、放電回路の異常を検出することができる。
コントローラは、第1電圧検出経路及び第2電圧検出経路それぞれで検出される各電圧値の電圧差が所定の閾値よりも大きい場合に、放電回路が異常状態であると検出することができる。
本願第2の発明は、負荷と接続されて充放電を行う蓄電素子をそれぞれ含み、直列に接続された複数の蓄電ブロックの各電圧を検出する電圧監視装置である。電圧監視装置は、各蓄電ブロックそれぞれと電圧検出ラインを介して接続され、各蓄電ブロックの電圧を検出する電圧検出回路と、電圧検出ラインを介して各蓄電ブロックと接続され、蓄電ブロックそれぞれの電圧を均等化する放電回路と、1つの蓄電ブロックに対し、放電回路を介して電圧検出回路に接続される第1電圧検出経路及び放電回路を介さずに電圧検出回路に接続される第2電圧検出経路と、を備えている。
第1電圧検出回路は、蓄電ブロックの正極端子及び放電回路の一端側に接続される第1電圧検出ラインと、蓄電ブロックの負極端子及び放電回路の他端側に接続される第2電圧検出ラインとを含み、第2電圧検出回路は、蓄電ブロックの正極端子と放電回路との間において第1電圧検出ラインに接続される第3電圧検出ラインと、蓄電ブロックの負極端子と放電回路との間において第2電圧検出ラインに接続される第4電圧検出ラインとを含んで構成することができる。ここで、第3電圧検出ラインは、第1蓄電ブロックの正極端子に直列に接続される第2蓄電ブロックの負極端子及び第2蓄電ブロックに接続される放電回路の他端側に接続され、第2蓄電ブロックのおける第2電圧検出ラインに相当する電圧検出ラインを用いることができ、第4電圧検出ラインは、第1蓄電ブロックの負極端子に直列に接続される第3蓄電ブロックの正極端子及び第3蓄電ブロックに接続される放電回路の一端側に接続され、第3蓄電ブロックのおける第1電圧検出ラインに相当する電圧検出ラインを用いることができる。そして、第3電圧検出ライン及び第4電圧検出ラインを介して入力される第1蓄電ブロックの正極側電位及び負極側電位を反転させて電圧検出回路に出力する反転回路を備えることができる。
本願第2の発明によれば、直列に接続された蓄電ブロックそれぞれの電圧を検出する電圧検出回路を備えた電圧監視装置に対し、反転回路を追加するだけで放電回路の故障(例えば、リーク電流が流れるリーク異常)の影響を受けない第2電圧検出回路を介した電圧検出と、放電回路のリーク異常の影響を受ける第1電圧検出経路を介した電圧検出とを行うことができ、放電回路のリーク異常を精度良く把握するための電圧監視装置を、簡単かつ安価に実現することができる。
実施例1における電池システムの構成を示す図である。 実施例1における電池システムにおいて、組電池および監視ユニットの構成を示す図である。 実施例1における組電池および電圧監視ユニットにおいて、放電回路の影響を受けない第2電圧検出経路を介した電圧検出の説明図である。 実施例1におけるリーク異常を判別する処理を示すフローチャートである。 実施例1の変形例を示す図である。
以下、本発明の実施例について説明する。
(実施例1)
本発明の実施例1における電池システムについて、図1を用いて説明する。図1は、本実施例における電池システムの構成を示す概略図である。
図1に示す電池システムは、車両に搭載される。この車両としては、ハイブリッド自動車や電気自動車がある。ハイブリッド自動車は、車両を走行させるための動力源として、後述する組電池の他に、燃料電池やエンジン等を備えた車両である。電気自動車は、車両の動力源として組電池だけを備えた車両である。
組電池10の正極端子には、正極ラインPLが接続されており、正極ラインPLには、システムメインリレーSMR1が設けられている。また、組電池10の負極端子には、負極ラインNLが接続されており、負極ラインNLには、システムメインリレーSMR2が設けられている。システムメインリレーSMR1,SMR2は、コントローラ30からの制御信号を受けることにより、オンおよびオフの間で切り替わる。コントローラ30は、システムメインリレーSMR1,SMR2をオフからオンに切り替えることにより、組電池10を負荷(後述する昇圧回路22)と接続することができる。
電流センサ21は、組電池10に流れる電流値を検出し、検出結果をコントローラ30に出力する。本実施例では、組電池10を放電したときの電流値として、正の値を用い、組電池10を充電したときの電流値として、負の値を用いている。本実施例では、電流センサ21を負極ラインNLに設けているが、これに限るものではない。電流センサ21は、組電池10に流れる電流値を検出できればよい。例えば、正極ラインPLおよび負極ラインNLの少なくとも一方に電流センサ21を設けることができる。また、正極ラインPLおよび負極ラインNLの一方に対して、複数の電流センサ21を設けることもできる。
組電池10は、正極ラインPLおよび負極ラインNLを介して、昇圧回路22に接続されている。昇圧回路22は、組電池10の出力電圧を昇圧し、昇圧後の電力をインバータ23に出力する。インバータ23は、昇圧回路22から出力された直流電力を交流電力に変換し、交流電力をモータ・ジェネレータ24に出力する。モータ・ジェネレータ24は、インバータ23からの交流電力を受けることにより、車両を走行させるための運動エネルギを生成する。モータ・ジェネレータ24によって生成された運動エネルギを、車輪に伝達することにより、車両を走行させることができる。
車両を減速させるときや、車両を停止させるとき、モータ・ジェネレータ24は、車両の制動時に発生する運動エネルギを電気エネルギ(交流電力)に変換する。ここで、車両が下り坂を走行するときにも、モータ・ジェネレータ24は、制動力を発生させるために、運動エネルギを電気エネルギに変換する。モータ・ジェネレータ24が生成した交流電力は、インバータ23によって直流電力に変換される。また、昇圧回路22は、インバータ23の出力電圧を降圧し、降圧後の電力を組電池10に供給する。これにより、回生電力を組電池10に蓄えることができる。
コントローラ30は、昇圧回路22、インバータ23およびモータ・ジェネレータ24のそれぞれに制御信号を出力して、昇圧回路22、インバータ23およびモータ・ジェネレータ24の動作を制御する。コントローラ30は、各種の情報を記憶するメモリ31を備えることができる。メモリ31は、コントローラ30に対して内蔵又は外付けされるように設けることができる。
なお、コントローラ30は、昇圧回路22、インバータ23およびモータ・ジェネレータ24毎に設けることも可能であり、後述する均等化処理や放電回路の異常検出処理を行うための別途のコントローラを、車両制御と独立して設けることも可能である。つまり、車両全体の制御を司る中央制御装置が、各部を制御したり、各部の制御毎の個別のコントローラを設けて中央制御装置が個別の各コントローラと接続される構成であってもよい。
コントローラ30には、車両のイグニッションスイッチのオン/オフに関する情報が入力される。イグニッションスイッチがオフからオンに切り替わると、コントローラ30は、システムメインリレーSMR1,SMR2をオフからオンに切り替えることにより、組電池10を昇圧回路22と接続する。これにより、図1に示す電池システムは、起動状態(Ready−On)となる。
一方、イグニッションスイッチがオンからオフに切り替わると、コントローラ30は、システムメインリレーSMR1,SMR2をオンからオフに切り替えることにより、組電池10および昇圧回路22の接続を遮断する。これにより、図1に示す電池システムは、停止状態(Ready−Off)となる。
監視ユニット40は、組電池10の電圧値を検出したり、組電池10に含まれる単電池の電圧値を検出したりして、検出結果をコントローラ30に出力する。図2には、組電池10および監視ユニット40の構成を示している。
図2に示すように、組電池10は、電気的に直列に接続された複数の単電池(本発明の蓄電素子に相当する)11を有する。組電池10を構成する単電池11の数は、組電池10の要求出力等に基づいて、適宜設定することができる。単電池11としては、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池といった二次電池を用いることができる。また、二次電池の代わりに、電気二重層キャパシタを用いることができる。
監視ユニット(本発明の電圧検出回路に相当する)40は、複数の電圧検出ラインL1,L2を介して、各単電池11と接続されている。なお、図2では省略しているが、監視ユニット40および単電池11の間に位置する電圧検出ラインL1,L2には、スイッチを設けることができる。このスイッチとしては、例えば、フォトMOS(Metal Oxide Semiconductor)リレーを用いることができる。
2つの電圧検出ラインL1は、組電池10の正極端子および負極端子のそれぞれに接続されている。組電池10の正極端子は、図2に示す組電池10の回路構成において、一端に位置する単電池11の正極端子に相当する。組電池10の負極端子は、図2に示す組電池10の回路構成において、他端に位置する単電池11の負極端子に相当する。
電圧検出ラインL2は、電気的に直列に接続された2つの単電池11において、一方の単電池11の負極端子と、他方の単電池11の正極端子とに接続されている。本実施例の電圧検出ラインL2は、直列に接続される単電池11間に接続され、その一部が隣り合う単電池11で共通する1つの電圧検出ラインとして構成されている。
複数の電圧検出ラインL1,L2は、後述するように、コンパレータ41の2つの入力端子それぞれに接続される入力ラインLN1,LN2に接続されている。2つの入力ラインLN1,LN2は、複数の電圧検出ラインL1,L2で共有して使用され、各電圧検出ラインL1,L2に設けられたサンプリングスイッチSW21,SW22のオン/オフ操作を通じて、電圧検出ラインL1,L2又は電圧検出ラインL2,L2を介し、検出対象の単電池11の正極側電位及び負極側電位がコンパレータ41の各入力端子に出力されて電圧が検出される。
単電池11と監視ユニット40との間には、電圧検出ラインL1,L2を介して各単電池11に接続される保護回路が設けられている。具体的には、各電圧検出ラインL1,L2に、抵抗R11を設けるとともに、各単電池11に対して電圧検出ラインL1,L2を介してツェナーダイオードDを電気的に並列に接続し、保護回路を形成している。
ツェナーダイオードDのカソードは、単電池11の正極端子と接続されており、カソードおよび正極端子の間の電流経路に抵抗R11が設けられている。ツェナーダイオードDのアノードは、単電池11の負極端子と接続されており、アノードおよび負極端子の間の電流経路に抵抗R11が設けられている。
例えば、許容電流値よりも大きな電流が抵抗R11に流れた際に、抵抗R11が溶断することにより、監視ユニット40および組電池10の電気的な接続を遮断することができる。これにより、組電池10(単電池11)から監視ユニット40に過大な電流が流れてしまうことを抑制できる。
また、ツェナーダイオードDは、組電池10から監視ユニット40に過電圧が印加することを抑制する。例えば、組電池10から監視ユニット40に過電圧が印加されるときに、ツェナーダイオードDに電流が流れることにより、監視ユニット40に過電圧が印加されることを抑制することができる。なお、複数のツェナーダイオードDは、電気的に直列に接続されている。
電圧検出ラインL1には、抵抗R21が設けられており、抵抗R21は、監視ユニット40に含まれている。抵抗R11,R21は、電気的に直列に接続されており、抵抗R11,R21の接続点に対して、ツェナーダイオードDのカソードが接続されている。
電圧検出ラインL2は、監視ユニット40の内部において、2つの分岐ラインL21,L22に分岐されている。分岐ラインL21には、抵抗R21が設けられており、分岐ラインL22には、抵抗R22が設けられている。
電圧検出ラインL2において、抵抗R11,R21は、電気的に直列に接続されており、抵抗R11,R21の接続点には、ツェナーダイオードDのアノードが接続されている。また、電圧検出ラインL2において、抵抗R11,R22は、電気的に直列に接続されており、抵抗R11,R22の接続点には、ツェナーダイオードDのアノードが接続されている。
電圧検出ラインL1および分岐ラインL22には、キャパシタ(フライングキャパシタ)CおよびスイッチSW1が接続されている。具体的には、キャパシタCやスイッチSW1は、抵抗R21およびサンプリングスイッチSW21の間に位置する電圧検出ラインL1と、抵抗R22およびサンプリングスイッチSW22の間に位置する分岐ラインL22とに接続されている。サンプリングスイッチSW21は、電圧検出ラインL1に接続されており、サンプリングスイッチSW22は、分岐ラインL22に接続されている。
また、各単電池11の正極端子および負極端子と接続された2つの電圧検出ラインL2に関して、一方の電圧検出ラインL2における分岐ラインL21と、他方の電圧検出ラインL2における分岐ラインL22には、キャパシタCやスイッチSW1が接続されている。具体的には、キャパシタCやスイッチSW1は、抵抗R21およびサンプリングスイッチSW21の間に位置する分岐ラインL21と、抵抗R22およびサンプリングスイッチSW22の間に位置する分岐ラインL22とに接続されている。ここで、サンプリングスイッチSW21は、分岐ラインL21と接続されており、サンプリングスイッチSW22は、分岐ラインL22と接続されている。
スイッチSW1は、コントローラ30からの制御信号を受けることにより、オンおよびオフの間で切り替わる。スイッチSW1は、組電池10を構成する、すべての単電池11における電圧値を均等化させるために用いられる。
具体的には、特定の単電池11の電圧値が、他の単電池11の電圧値よりも高いときには、特定の単電池11と電気的に並列に接続されたスイッチSW1をオフからオンに切り替えることにより、特定の単電池11を放電させることができる。すなわち、スイッチSW1をオンにすると、特定の単電池11の放電電流を抵抗R21,R22に流すことができ、特定の単電池11の電圧値を低下させることができる。これにより、特定の単電池11の電圧値を、他の単電池11の電圧値に揃えることができる。
本実施例の監視ユニット40は、電圧検出ラインL1,L2を介して各単電池11それぞれに電圧均等化のための放電回路(均等化回路)が設けられ、抵抗R21,R22は、均等化のための放電電流を流す抵抗として用いられる。これら抵抗R21,R22に直列に接続されるスイッチSW1(均等化スイッチ)と共に放電回路を構成しており、放電回路を介して単電池11の電圧が検出される。なお、本実施例の放電回路は、電圧監視ユニット40内に設けているが、電圧監視ユニット40に対して保護回路との間に個別に設けてもよい。
キャパシタCは、電圧検出ラインL1,L2又は電圧検出ラインL2,L2を介して、単電池11と電気的に並列に接続されているため、キャパシタCには、単電池11に蓄えられた電荷がチャージされる。これにより、キャパシタCの電圧値は、単電池11の電圧値と等しくなる。
各単電池11の正極端子と接続されたサンプリングスイッチSW21は、入力ラインLN1を介してコンパレータ41の正極側入力端子に接続され、各単電池11の負極端子と接続されたサンプリングスイッチSW22は、入力ラインLN2を介してコンパレータ41の負極側入力端子に接続されている。
各サンプリングスイッチSW21,SW22は、コントローラ30からの制御信号を受けてオンおよびオフの間で切り替わる。また、複数のサンプリングスイッチSW21,SW22は、マルチプレクサによって構成することができる。
特定の単電池11に対応したサンプリングスイッチSW21,SW22だけをオンにすると、コンパレータ41は、特定の単電池11の電圧値(特定の単電池11に対応するキャパシタCの電圧値)を出力する。このように、各単電池11に対応したサンプリングスイッチSW21,SW22を順次オンにすることにより、各単電池11の電圧値を順次検出することができる。コンパレータ41の出力信号は、AD変換された後に、コントローラ30に入力される。これにより、コントローラ30は、各単電池11の電圧を検出することができる。
このように本実施例では、キャパシタCで接続される電圧検出ラインL1,L2及び電圧検出ラインL2,L2は、それぞれ放電回路(スイッチSW1)を介して単電池11毎に互いに接続されており、放電回路を介した電圧検出経路で単電池11の電圧が検出される。
つまり、単電池11の正極端子及び放電回路の一端側に接続される電圧検出ラインL1及び単電池11の負極端子及び放電回路の他端側に接続される電圧検出ラインL22は、放電回路を介した電圧検出経路(第1電圧検出経路)を形成しており、同様に単電池11の正極端子及び放電回路の一端側に接続される電圧検出ラインL2の分岐ライン21及び単電池11の負極端子及び放電回路の他端側に接続される電圧検出ラインL2の分岐ライン22は、放電回路を介した電圧検出経路(第1電圧検出経路)を形成している。
ここで、図2に示す構成において、均等化スイッチであるスイッチSW1が故障すると、図3の矢印(太字点線)で示す方向において、スイッチSW1にリーク電流が流れてしまう。図3の例において単電池11Aの電圧値を、放電回路を介した電圧検出経路で検出するとき、コンパレータ41から出力される電圧値は、スイッチSW1にリーク電流が流れる分だけ、単電池11の実際の電圧値よりも低下してしまう。
例えば、コンパレータ41から出力される電圧値Vdectとすると、下記式(1)で示すように、スイッチSW1に流れるリーク電流I_leakに応じて電圧降下が生じて単電池11の実際の電圧値よりも低下した電圧値が検出されてしまう。
(式1)Vdect=Vcell−2×I_leak×R
上記式(1)において、Vcellは、単電池11の実際の電圧値であり、Rは、抵抗R11と抵抗R21(抵抗R22)の合計抵抗値である。なお、抵抗R21と抵抗R22とは同じ抵抗値とすることができる。「I_leak×R」は、抵抗R11にリーク電流が流れることに伴う電圧降下量を示す。ここで、図3に示すリーク電流が流れる経路では、抵抗R11及びR21と抵抗R11及びR22とが設けられているため、電圧降下量は、「I_leak×R」の2倍となる。
したがって、放電回路を介した電圧検出経路で単電池11の電圧を検出すると、スイッチSW1にリーク電流が流れるリーク異常が生じた際、リーク電流が流れる電流経路上の抵抗(抵抗R21,R22)によって電圧降下が生じてしまい、単電池11の電圧を精度良く検出できない。このため、例えば、電圧値Vdectに基づいて、単電池11(組電池10)の充放電を制御すると、単電池11を過充電してしまうおそれがある。ここで、単電池11の充電を制御するときには、電圧値Vdectが、予め定めた上限電圧値よりも高くならないように、単電池11の充電が制御される。
一方で、スイッチSW1にリーク電流が流れることで電圧降下が生じるものの、コンパレータ41からの検出電圧が実際の電圧よりも小さくなってしまう異常が、放電回路にリーク異常が発生したことによるものなのか、電圧バラツキによるものなのかを明確に区別できないおそれがあり、放電回路にリーク異常が発生した際に電圧降下によって検出電圧が実際の電圧よりも小さくなってしまう異常を精度良く検出できないことがある。
そこで、本実施例では、図2に示す構成において1つの単電池11に対し、上述した放電回路を介した電圧検出経路(第1電圧検出経路)に加えて、放電回路を介さない電圧検出経路(第2電圧検出経路)で電圧を検出できるようにし、それぞれの各電圧検出経路を介して検出される各電圧値を比較して、リーク異常を検出する。
具体的には、検出対象の単電池11の正極端子と放電回路(スイッチSW1)との間において電圧検出ラインL2に接続される他の単電池11の電圧検出ライン(分岐ライン21)と、検出対象の単電池11の負極端子と放電回路との間において電圧検出ライン2に接続される他の単電池11の電圧検出ライン(分岐ライン22)とを利用することにより、検出対象の単電池11に対して放電回路を介さない電圧検出経路で電圧を検出する。
図3に示す太字の点線は、放電回路を介さないで単電池11Aの電圧値を検出する電圧検出経路を示している。図3に示すように、単電池11Aの正極端子に直列に接続される単電池11Bの負極端子及び単電池11Bに接続される放電回路の他端側に接続され、単電池11Bの負極側電位をコンパレータ41に出力するための分岐ラインL22を、単電池11Aの正極側電位をコンパレータ41に出力するための放電回路を介さない電圧検出ライン(第3電圧検出ライン)として使用するとともに、単電池11Aの負極端子に直列に接続される単電池11Cの正極端子及び単電池11Cに接続される放電回路の一端側に接続され、単電池11Cの正極側電位をコンパレータ41に出力する分岐ライン21を、単電池11Aの負極側電位をコンパレータ41に出力するための放電回路を介さない電圧検出ライン(第4電圧検出ライン)として使用する。
そして、第3電圧検出ラインと第4電圧検出ラインとの間には、キャパシタCiが接続される。キャパシタCiは、単電池11Aの放電回路を介した第1電圧検出経路に設けられるキャパシタCとは個別に、分岐ラインL22,L21を介して単電池11Aと電気的に並列に接続されている。このため、キャパシタCiにはキャパシタC同様、単電池11Aに蓄えられた電荷がチャージされ、キャパシタCiの電圧値を単電池11Aの電圧値として検出することができる。
このとき、分岐ラインL22が入力ラインNL2に接続されていることから、コンパレータ41の負側入力端子に単電池11Aの正極側電位が入力され、分岐ラインL21が入力ラインN1に接続されていることから、コンパレータ41の正側入力端子に単電池11Aの負極側電位が入力されてしまう。このため、これらの分岐ラインL22,L21を介した放電回路を介さない電圧検出経路で入力される単電池11Aの正極側電位及び負極側電位を反転させてコンパレータ41の各入力端子に出力する反転回路42が、入力ラインLN1,LN2(コンパレータ41)に接続されている。
反転回路42は、2つの入力端子IN1,IN2と入力端子IN1,IN2に対応する2つの出力端子OUT1,OUT2を備えている。入力端子IN1,IN2は、バイパスラインL3,L4を介して入力ラインLN1,LN2それぞれに接続されており、出力端子OUT1,OUT2は、バイパスラインL5,L6を介してコンパレータ41の正端側入力端子及び負側入力端子それぞれに接続されている。
例えば、反転回路42は、入力端子IN1に入力された入力値の正負を反転させて出力端子OUT1に出力し、入力端子IN2に入力された入力値の正負を反転させて出力端子OUT2に出力することができる。このように構成することで、出力端子OUT1からコンパレータ41の正側入力端子に単電池11の正極側電位が入力され、出力端子OUT2からコンパレータ41の負側入力端子に単電池11の負極側電位が入力されるようになる。
また、本実施例では、複数の電圧検出ラインに対して2つの入力ラインLN1,LN2が共有して使用される。そこで、放電回路を介さない電圧検出経路での単電池11Aの正極側電位及び負極側電位が反転回路42を経由してコンパレータ41に出力される経路と、反転回路42を経由せずに放電回路を介した電圧検出経路での単電池11Aの正極側電位及び負極側電位がコンパレータ41に出力される経路とを切り換えるスイッチSW3〜SW6を設け、これらのスイッチSW3〜SW6のスイッチング制御により、1つの単電子11に対して別経路での2つの電圧値を検出する。
スイッチSW5,SW6は、入力ラインLN1,LN2に設けられ、入力ラインLN1,LN2は、スイッチSW5,SW6を介してコンパレータ41に接続される。一方、スイッチSW3,SW4は、スイッチSW21,SW22とスイッチSW5,SW6との間の入力ラインLN1,LN2から反転回路42に分岐するバイパスラインL3,L4に設けられる。反転回路42の出力端子OUT1,OUT2から延設されるバイパスラインL5,L6は、スイッチSW5,SW6とコンパレータ41との間の入力ラインLN1,LN2に接続されている。
図2及び図3の例において、コントローラ30は、キャパシタCに接続されるサンプリングスイッチS21,S22のオフからオンへの切り換え制御に伴って、スイッチSW3,SW4をオフにし、かつスイッチSW5,SW6をオンに切り替える。したがって、第1電圧検出経路で入力される単電池11Aの正極側電位及び負極側電位は、反転回路42を介さずにコンパレータ41に直接出力される。
一方、コントローラ30は、キャパシタCiに接続されるサンプリングスイッチS21,S22のオフからオンへの切り換え制御に伴って、スイッチSW3,SW4をオンにし、かつスイッチSW5,SW6をオフに切り替える。したがって、第2電圧検出経路で入力される単電池11Aの正極側電位及び負極側電位は、反転回路42を経由して反転された後に、コンパレータ41に出力される。
このように放電回路が設けられる1つの単電池11に対し、放電回路を介した電圧検出第1電圧検出経路(リーク電流が流れる抵抗R21,R22を通るルート)とは別の放電回路を介しない第2電圧検出経路(リーク電流が流れない抵抗R21,抵抗22を通るルート)で電圧を検出し、2つの経路それぞれで検出される電圧値を比較することで、例えば、第1電圧検出経路及び第2電圧検出経路それぞれで検出される各電圧値の電圧差が所定の閾値よりも大きい場合に、放電回路が異常状態であること(例えば、均等化スイッチであるスイッチSW1にリーク異常が生じていること)を、検出することができる。
図4は、本実施例の放電回路のリーク異常判別処理の一例を示すフローチャートである。図4に示すリーク異常判定処理は、コントローラ30によって遂行され、上述した各単電池11の電圧検出処理に伴って又は電圧検出処理とは個別に行うことができる。
コントローラ30は、検出対象の単電池11の電圧値Vaを第1電圧検出経路で検出する(S101)。具体的には、スイッチSW1がオフ状態で、検出対象の単電池11のキャパシタCに接続されるサンプリングスイッチSW21,SW22をオフからオンに切り換え、その他のサンプリングスイッチSW21,SW22全てをオフ状態にすることで、検出対象の単電池11の電圧値Va(特定の単電池11に対応するキャパシタCの電圧値)がコンパレータ41を介して出力される。このとき、コントローラ30は、第1電圧検出経路で電圧検出を行う際の電流値Iaを電流センサ21から取得する(S102)。
続いて、コントローラ30は、同じ検出対象の単電池11に対して第2電圧検出経路で電圧Vbを検出する(S103)。具体的には、スイッチSW1がオフ状態で、検出対象の単電池11のキャパシタCiに接続されるサンプリングスイッチSW21,SW22をオフからオンに切り換え、その他のサンプリングスイッチSW21,SW22全てをオフ状態にすることで、検出対象の単電池11の電圧値Vb(特定の単電池11に対応するキャパシタCiの電圧値)がコンパレータ41を介して出力される。このときも、コントローラ30は、第2電圧検出経路で電圧検出を行う際の電流値Ibを電流センサ21から取得する(S104)。なお、第2電圧検出経路での電圧検出及び電流値の取得後に、第1電圧検出経路での電圧検出及び電流値の取得を行うようにしてもよい。
第1電圧検出経路及び第2電圧検出経路それぞれで電圧検出を行った後に、コントローラ30は、各電圧検出経路での電圧検出時の電流値Ia,Ibを用いて、リーク異常判定処理を続行するか否かを判断する(S105)。これは、各電圧検出時に流れる電流値Ia,Ib間で変動が大きいと、検出される電圧値間の変動も大きくなるので、電流値Ia,Ib間の差分が所定の閾値よりも小さい場合、言い換えれば、電流変動が小さい所定の状況である場合にはリーク異常判定処理を続行し、電流変動が大きい状況ではリーク異常判定処理を続行せずに処理を終了させて次タイミングで再度リーク異常判定処理を行うようにする。
コントローラ30は、ステップS105において電流値Ia,Ib間の差分が所定の閾値よりも小さいと判別された場合、電圧Vaと電圧Vbとを比較し(S106)、例えば、電圧Vaと電圧Vbの電圧差が所定の閾値よりも大きい場合、放電回路のリーク異常と判定する(S107)。一方、電圧Vaと電圧Vbの電圧差が所定の閾値よりも小さい場合は、正常(放電回路のリーク異常が生じていない)と判定する(S108)。
なお、ステップS107において、コントローラ30は、リーク異常判定に伴い、警告ランプの点灯や音声又は表示部を介したメッセージ出力などを通じてユーザ等に知らせる警告処理を行うことができる。
図4に示したリーク異常判別処理は、各単電池11全てに対して行われ、単電池11それぞれに設けられる放電回路のリーク異常を検出することができる。なお、本実施例のリーク異常判定処理は、車両のイグニッションスイッチがオフで組電池10が負荷(例えば、昇圧回路22)と接続されていない状態(システムメインリレーSMR−B,SMR−Gがオフ状態)や、車両のイグニッションスイッチがオンで組電池10が負荷と接続されている状態(電池システム起動中)に行うことができる。
このように本実施例によれば、検出対象の1つの単電池11に対し、放電回路を介した第1電圧検出経路と、放電回路を介さない第2電圧検出経路とで検出される各電圧値を比較して、放電回路のリーク異常を判定する。このため、リーク異常の影響を受けない第2電圧検出回路を介して検出される第2電圧値を基準に、第1電圧検出経路を介して検出される第1電圧値を比較することで、放電回路のリーク異常を精度良く把握することができる。
特に、本実施例のリーク異常検出処理は、直列に接続される単電池11間の各電圧を比較したり、単電池11それぞれの各電圧の総和と組電池10の総電圧を比較せずに、検出対象の単電池11のみの電圧を用いて、リーク異常を検出している。複数の単電池11の各電圧を取得するためには、サンプリングスイッチSW21,SW22を順次、単電池11の数だけオン/オフ制御しなければならないため、例えば、一番最初の電圧検出時の電流に対してそれ以降の電圧検出時の電流が変動することがあり、リーク異常検出のための電圧値を精度良く検出することができない。これに対して本実施例では、単に検出対象の単電池11に対して2回続けて各経路での電圧検出を行えばよく、リーク異常検出のための電圧値を精度良く検出することができる。
また、直列に接続された単電池11それぞれの電圧を検出する既存の監視ユニット40に対し、キャパシタCiや反転回路41を追加するだけで、各単電池それぞれに設けられる放電回路のリーク異常を検出でき、簡単かつ安価に実現することができる。
図5は、本実施例の変形例を示す図である。図5の変形例は、図2に示した反転回路42の代わりに、2つのコンパレータ41,41Aを組み合わせ、各コンパレータ41,41Aからの出力を論理和(OR)回路43に入力させて、第1電圧検出経路及び第2電圧検出経路それぞれの電圧値を検出する。
図5に示すように、コンパレータ41は図2の例と同様に、入力ラインLN1,LN2と接続される。一方、コンパレータ41Aは、入力ラインLN1,LN2から分岐した入力ラインLN11,LN21に接続される。このとき、コンパレータ41Aの2つの入力端子は、コンパレータ41の2つの入力端子と正負が逆になっている。
入力ラインLN1から分岐した入力ラインLN11は、コンパレータ41Aの負側入力端子に接続され、入力ラインLN2から分岐した入力ラインLN21は、コンパレータ41Aの正側入力端子に接続される。
例えば、放電回路を介した第1電圧検出経路での単電池11Aの正極側電位及び負極側電位は、コンパレータ41に入力されるとともに、コンパレータ41Aに入力される。このとき、コンパレータ41は、正負の2つの入力端子に対して単電池11Aの正極側電位及び負極側電位が正しい組み合わせで入力されるので、単電池11Aの電圧をOR回路43に出力する。一方、コンパレータ41Aは、正負の2つの入力端子に対して単電池11Aの正極側電位及び負極側電位が逆の組み合わせで入力されるので、単電池11Aの電圧をOR回路43に出力しない(出力できない)。このため、OR回路43は、コンパレータ41を通じて放電回路を介した第1電圧検出経路での単電池11Aの電圧を出力することができる。
また、放電回路を介さない第2電圧検出経路での単電池11Aの正極側電位及び負極側電位も、コンパレータ41に入力されるとともに、コンパレータ41Aに入力される。このとき、コンパレータ41Aは、正負の2つの入力端子に対して単電池11Aの正極側電位及び負極側電位が正しい組み合わせで入力されるので、単電池11Aの電圧をOR回路43に出力する。一方、コンパレータ41は、正負の2つの入力端子に対して単電池11Aの正極側電位及び負極側電位が逆の組み合わせで入力されるので、単電池11Aの電圧をOR回路43に出力しない。このため、OR回路43は、コンパレータ41Aを通じて放電回路を介さない第2電圧検出経路での単電池11Aの電圧を出力することができる。
なお、放電回路を介した第1電圧検出経路に対して設けられる第2電圧検出経路は、電圧検出ラインL1,L2とは個別の電圧検出ラインを含むように構成してもよい。例えば、図3の構成において、単電池11Bの電圧検出ラインL1に対して第2電圧検出経路用の分岐ラインを個別に接続し、第2電圧検出経路用の分岐ラインと単電池11Aの分岐ラインL21とで放電回路を介さない第2電圧検出経路を形成することができる。
10:組電池、11:単電池(蓄電素子)、21:電流センサ、22:昇圧回路、
23:インバータ、24:モータ・ジェネレータ、30:コントローラ、31:メモリ、
40:監視ユニット(電圧検出回路)、41:コンパレータ、42:反転回路
R11,R21,R22:抵抗、
SW1,SW21,SW22,SW3〜SW6:スイッチ、
D:ツェナーダイオード、C,Ci:キャパシタ、
PL:正極ライン、NL:負極ライン、L1,L2:電圧検出ライン、L21,L22:分岐ライン、LN1,LN2:入力ライン、L3〜L6:バイパスライン

Claims (7)

  1. 負荷と接続されて充放電を行う蓄電素子をそれぞれ含み、直列に接続された複数の蓄電ブロックと、
    前記各蓄電ブロックそれぞれと電圧検出ラインを介して接続され、前記各蓄電ブロックの電圧を検出する電圧検出回路と、
    前記電圧検出ラインを介して前記各蓄電ブロックと接続され、前記蓄電ブロックそれぞれの電圧を均等化する放電回路と、
    前記放電回路の異常を検出するコントローラと、を有し、
    1つの前記蓄電ブロックに対し、前記放電回路を介して前記電圧検出回路に接続される第1電圧検出経路と、前記放電回路を介さずに前記電圧検出回路に接続される第2電圧検出経路とを備え、
    前記コントローラは、前記第1電圧検出経路及び前記第2電圧検出経路それぞれで検出される各電圧値を比較して、前記放電回路の異常を検出することを特徴とする蓄電システム。
  2. 前記第1電圧検出経路は、前記蓄電ブロックの正極端子及び前記放電回路の一端側に接続される第1電圧検出ラインと、前記蓄電ブロックの負極端子及び前記放電回路の他端側に接続される第2電圧検出ラインとを含み、
    前記第2電圧検出経路は、前記蓄電ブロックの正極端子と前記放電回路との間において前記第1電圧検出ラインに接続される第3電圧検出ラインと、前記蓄電ブロックの負極端子と前記放電回路との間において前記第2電圧検出ラインに接続される第4電圧検出ラインとを含んで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の蓄電システム。
  3. 前記第3電圧検出ラインは、第1蓄電ブロックの正極端子に直列に接続される第2蓄電ブロックの負極端子及び前記第2蓄電ブロックに接続される前記放電回路の他端側に接続され、前記第2蓄電ブロックにおける前記第2電圧検出ラインに相当する電圧検出ラインであり、
    前記第4電圧検出ラインは、前記第1蓄電ブロックの負極端子に直列に接続される第3蓄電ブロックの正極端子及び前記第3蓄電ブロックに接続される前記放電回路の一端側に接続され、前記第3蓄電ブロックにおける前記第1電圧検出ラインに相当する電圧検出ラインであり、
    前記第3電圧検出ライン及び前記第4電圧検出ラインを介して入力される前記第1蓄電ブロックの正極側電位及び負極側電位を反転させて前記電圧検出回路に出力する反転回路をさらに備えていることを特徴とする請求項2に記載の蓄電システム。
  4. 前記第1電圧検出ライン及び前記第2電圧検出ライン間に接続される第1キャパシタと、前記第3電圧検出ライン及び第4電圧検出ライン間に接続される第2キャパシタと、をさらに含むことを特徴とする請求項2又は3に記載の蓄電システム。
  5. 前記蓄電ブロックの電流を検出する電流センサをさらに含み、
    前記コントローラは、前記第1電圧検出経路による電圧検出の際に検出される電流値と、前記第2電圧検出経路による電圧検出の際に検出される電流値との差分が所定の閾値よりも小さい場合に、前記第1電圧検出経路及び前記第2電圧検出経路それぞれで検出される各電圧値を比較して、前記放電回路の異常を検出することを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の蓄電システム。
  6. 前記コントローラは、前記第1電圧検出経路及び前記第2電圧検出経路それぞれで検出される各電圧値の電圧差が所定の閾値よりも大きい場合に、前記放電回路が異常状態であると検出することを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の蓄電システム。
  7. 負荷と接続されて充放電を行う蓄電素子をそれぞれ含み、直列に接続された複数の蓄電ブロックの各電圧を検出する電圧監視装置であって、
    前記各蓄電ブロックそれぞれと電圧検出ラインを介して接続され、前記各蓄電ブロックの電圧を検出する電圧検出回路と、
    前記電圧検出ラインを介して前記各蓄電ブロックと接続され、前記蓄電ブロックそれぞれの電圧を均等化する放電回路と、
    1つの前記蓄電ブロックに対し、前記放電回路を介して前記電圧検出回路に接続される第1電圧検出経路及び前記放電回路を介さずに前記電圧検出回路に接続される第2電圧検出経路と、を備えるとともに、
    前記第1電圧検出経路は、前記蓄電ブロックの正極端子及び前記放電回路の一端側に接続される第1電圧検出ラインと、前記蓄電ブロックの負極端子及び前記放電回路の他端側に接続される第2電圧検出ラインとを含み、
    前記第2電圧検出経路は、前記蓄電ブロックの正極端子と前記放電回路との間において前記第1電圧検出ラインに接続される第3電圧検出ラインと、前記蓄電ブロックの負極端子と前記放電回路との間において前記第2電圧検出ラインに接続される第4電圧検出ラインとを含んでおり、
    前記第3電圧検出ラインは、第1蓄電ブロックの正極端子に直列に接続される第2蓄電ブロックの負極端子及び前記第2蓄電ブロックに接続される前記放電回路の他端側に接続され、前記第2蓄電ブロックにおける前記第2電圧検出ラインに相当する電圧検出ラインであり、
    前記第4電圧検出ラインは、前記第1蓄電ブロックの負極端子に直列に接続される第3蓄電ブロックの正極端子及び前記第3蓄電ブロックに接続される前記放電回路の一端側に接続され、前記第3蓄電ブロックにおける前記第1電圧検出ラインに相当する電圧検出ラインであり、
    前記第3電圧検出ライン及び前記第4電圧検出ラインを介して入力される前記第1蓄電ブロックの正極側電位及び負極側電位を反転させて前記電圧検出回路に出力する反転回路をさらに備えていることを特徴とする電圧監視装置。
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