JP2016145736A - 無線端末、測位方法とそのプログラム、ならびに、無線通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】衛星からのGPS信号が1〜3つであっても測位を可能にする無線端末を提供する。【解決手段】無線端末10は、GPS信号を用いて測位する測位部12と、測位部の測位結果に応じて測位補完情報を取得する取得部13と、を備え、測位結果が測位不能、又は、測位誤差が許容誤差を超えるとき、隣接端末の端末ID、隣接端末の位置情報、位置情報の測位誤差、及び、隣接端末との測定距離を含む、測位補完情報を取得する。測位部は、GPS信号と取得した測位補完情報を用いて再測位する。【選択図】図2

Description

本発明は、GPS(Global Positioning System)を用いた無線端末の測位に関する。
近年、位置情報を用いるアプリケーションにより様々なサービスが展開されている。特許文献1、特許文献2には、測位基準端末の位置情報と、測位基準端末と被測位端末との距離情報とを用いて被測位端末の位置を算出する無線通信測位システムが記載されている。特許文献2の無線通信測位システムの測位管理端末は、被測位端末を測位のための測位基準端末を選択し、選択された測位基準端末に被測位端末との測距情報を収集するよう被測位端末に指示し、被測位端末が収集した測距情報を取得して被測定端末の位置を算出する。
一方、スマートフォン又はタブレットのように衛星からのGPS信号を受信し測位する端末が増加している。GPSを用いた測位方法が非特許文献1に記載されている。GPSを用いた測位方法について図12を参照して説明する。図12に示すように、GPS信号を送信する4つの衛星(衛星a、衛星b、衛星c、衛星d)と、GPS信号を受信する端末1aが示されている。端末1aは、4つの衛星からそれぞれGPS信号を受信して端末1aの位置を計測する。
このとき、衛星と端末1aまでの距離は、衛星の位置と端末1aの位置の関係から、衛星ごとに式(1)に関係式が成立する。
Figure 2016145736
各衛星から端末1aにGPS信号が到達するまでのそれぞれの伝搬遅延時間を含む距離をそれぞれR、R、R、Rとする。衛星a、b、c、dの位置を(x,y,z)、(x,y,z)、(x,y,z)、(x,y,z)とし、測位する端末1aの位置を(x,y,z)とする。
式(1)において、衛星aと端末1aとの距離Rは、衛星aの位置と端末1aの位置から求まる距離と、光速cと端末1aの時計オフセットΔt1aの積と、GPS信号に含まれる衛星aのクロックオフセットbとで表される。衛星b、衛星c、衛星dについてもそれぞれGPS信号を受信したときの関係式として衛星aと同様の式で表すことができる。
この式(1)の4つの式のうち未知数なのは、端末1aの位置(x,y,z)と、端末1aの時計オフセットΔt1aの4つである。従って、4つの連立方程式の解を求めることにより端末1aの測位が可能となる。言い換えると、4つの未知数の解を解くための連立方程式の数として少なくとも4つの衛星が必要となる。なお、4つの連立方程式は、最小2乗法を用いることにより解を求めることができる。
国際公開第2013/001884号 国際公開第2010/021170号
福島荘之介著、「理解するためのGPS測位計算プログラム入門」、[online]、2007年6月8日、独立行政法人電子航法研究所、[平成27年2月1日検索]、インターネット<URL:http://www.enri.go.jp/~fks442/K_MUSEN/3rd/3rd070305.pdf>
GPS信号による測位方法は、GPS信号が建物等の障害物の影響によって、測位に必要な4つ以上のGPS信号が受信できない場合がある。
本発明の目的は、衛星からのGPS信号が1〜3つであっても測位を可能にする技術を提供することにある。
本発明の一態様である無線端末は、
GPS信号を用いて測位する測位部と、
前記測位部の測位結果に応じて測位補完情報を取得する取得部と、を備え、
前記測位部は、前記GPS信号と取得した前記測位補完情報を用いて再測位する。
本発明の一態様である無線端末の測位方法は、
GPS信号を用いて測位し、
測位結果に応じて測位補完情報を取得し、
前記GPS信号と取得した前記測位補完情報を用いて再測位する。
本発明の一態様である測位プログラムは、
GPS信号を用いて測位し、
測位結果に応じて測位補完情報を取得し、
前記GPS信号と取得した前記測位補完情報を用いて再測位する、
ことをコンピュータに実行させる。
本発明の一態様である無線通信システムは、
無線端末と、隣接端末と、を備え、
前記無線端末は、
GPS信号を用いて測位する測位部と、
前記測位部の測位結果に応じて測位補完情報を取得する取得部と、を備え、
前記測位部は、前記GPS信号と取得した前記測位補完情報を用いて再測位し、
前記隣接端末は、
前記隣接端末の位置情報を取得する入手部と、
前記無線端末と前記隣接端末との測定距離を計測する距離計測部と、を備え、
前記位置情報と前記測定距離を含む前記測位補完情報を無線端末に送信する。
本発明は、衛星からのGPS信号が1〜3つであっても測位を可能にする。
本発明の第1の実施形態に係る無線端末を用いる無線通信システムの概要を示す図である 第1実施形態に係る無線端末の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る無線端末の動作を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る隣接端末の構成を示すブロック図である。 距離と電波受信強度の関係を示すグラフである。 GPSと測位補完情報を用いる測位の測位パラメータを示す図である。 測位補完情報の一例を示すデータシートである。 本発明の第2の実施形態に係る無線端末の構成を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る無線端末の動作を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る無線端末を示すブロック図である。 本発明の第1〜3の実施形態における無線端末の取得部を含む機能部をコンピュータ装置で実現したハードウエア構成を示すブロック図である。 衛星のGPS信号による測位を示す図である。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る無線端末を用いる無線通信システムの概要を示す図である。図1中、衛星2は、GPS信号を発信するGPS衛星である。無線通信システム1の無線端末3は、衛星2からのGPS信号を用いて自端末の位置を測位する。また、無線端末3は、電波到達範囲内にある隣接端末4と無線通信が可能であり、無線端末3と隣接端末4とで無線通信システム1を構成する。無線端末3は、測位結果に応じて隣接端末4に対して測位補完情報を送信するよう要求通知を報知する。隣接端末4は、要求通知の受信後に測位補完情報を生成し、無線端末3に送信する。無線端末3は、隣接端末4から測位補完情報を取得して再測位を行う。
次に、第1の実施形態に係る無線端末の構成について図1、図2を参照して説明する。図2は、第1の実施形態に係る無線端末の構成を示すブロック図である。図2に示すように、無線端末10は、測位部12、取得部13および通信部14を備える。無線端末10の測位部12は、衛星2(図1)からのGPS信号を受信して無線端末10の位置を測位する機能を有する。なお、測位部12は、GPS信号の他、測位補完情報を用いて無線端末10の位置を測位することもできる。無線端末10の取得部13は、測位結果が測位要求を満すか判定し、測位要求を満たさない場合、隣接端末4(図1)から測位補完情報を取得する機能を有する。測位要求を満たさない場合とは、例えば、測位結果が、測位不能、あるいは、測位誤差が所定値を超えているである。無線端末10の通信部14は、隣接端末4と無線通信する機能を有する。具体的には、通信部14は、隣接端末へ測位補完情報の要求通知をブロードキャストし、隣接端末4から測位補完情報を受信する。
測位部12は、無線端末10の測位のために、衛星2と隣接端末4から4つの位置情報が必要となる。例えば、測位に利用可能なGPS信号が1つの場合、3台の隣接端末からの測位補完情報が必要となる。このため、取得部13は、利用可能なGPS信号の数を測位部12から入手し、必要な測位補完情報の数が取得できるまで要求通知を送信する。
次に、第1の実施形態に係る無線端末の動作について図1、図2、図3を参照して説明する。図3は、第1の実施形態に係る無線端末の動作を示すフローチャートである。図3に示すように、無線端末10の測位部12は、衛星2からのGPS信号を受信して無線端末10の位置を測位する(S1)。次に、無線端末10の取得部13は、測位結果が測位要求を満すか判定し(S2)、測位要求を満たさない場合(S2のNo)、隣接端末4から測位補完情報を取得する(S3)。なお、測位要求を満たす場合(S2のYes)は、終了する。次に、測位部12は、GPS信号の他、隣接端末4から取得した測位補完情報を用いて無線端末10の位置の測位を実行する。第1の実施形態に係る無線端末による測位については後述する。
以上のように、第1の実施形態に係る無線端末10は、衛星からのGPS信号が1〜3つであっても無線端末10の測位が可能となる。その理由は、無線端末10の測位部12の測位結果に応じて取得部13が測位補完情報を取得し、測位部は、GPS信号と取得した測位補完情報を用いて再測位するからである。
(隣接端末)
次に、第1の実施形態に係る隣接端末の構成について図1、図4を参照して説明する。図4は、第1の実施形態に係る隣接端末の構成を示すブロック図である。図4に示すように、隣接端末20は、通信部21、入手部22、距離計測部23を備える。隣接端末20の通信部21は、無線端末3(図1)と通信する機能を有する。通信部21は、無線端末3から要求通知を受信し、測位補完情報を無線端末3に送信する機能を有する。
隣接端末20の入手部22は、自端末の位置情報を入手する機能を有する。例えば、GPS信号による測位で位置情報を取得してもよく、あるいは、複数の基地局を利用して位置情報を取得してもよい。更には、地上に設置されたビーコン信号、ジャイロ等による方向センサによって位置情報を入手してもよい。また、入手部22は、自端末の位置情報の他に、位置情報の測位誤差についても入手する。測位誤差は、GPS測位、又は、基地局を用いる測位等の測位法の違いで誤差範囲が異なり、また、同じ測位法であっても位置情報の取得時における測位環境の違いで異なる値となる場合がある。
入手部22は、定期的に自端末の位置情報を取得し、時刻ごとの位置情報をメモリ等で保持してもよい。隣接端末20は、要求通知の受信時に位置情報を入手できなかった際に、メモリに保持された位置情報、誤差情報、時刻情報を含む測位補完情報の一部としてもよい。
隣接端末20の距離計測部23は、隣接端末20と無線端末3との距離を計測する機能を有する。距離計測部23は、要求通知の受信時における電波受信強度を用いて距離を算出する。端末間の測距方法の一例を図1、図5を用いて説明する。図5は、電波受信強度と距離の関係を示すグラフである。図5中、縦軸は電波受信強度であり、横軸は距離である。図5は、無線端末3(図1)と隣接端末4(図1)との距離が近いと電波受信強度は強くなり、距離が遠いと電波受信強度は弱くなることを表している。距離計測部23は、無線端末3と隣接端末4における電波受信強度と距離の対応関係を示すデータを予め保持し、要求通知の受信時における電波受信強度から無線端末3と隣接端末4の測定距離を算出する。
測位補完情報は、通信部21を介して無線端末3(図1)に送信される。測位補完情報は、隣接端末の端末ID(例えば、1b)、隣接端末の位置情報(例えば、x,x,z)、隣接端末の位置情報の測位誤差(例えば、E)、隣接端末と無線端末との測定距離(例えば、D)を含む。
隣接端末20は、要求通知の受信後、隣接端末20の位置情報が取得できない、及び、隣接端末20と無線端末との測定距離が算出できない場合は、測位補完情報ではなく受信通知を送信する。これにより無線端末3は、無線通信可能な範囲に存在する隣接端末4(図1)の数を把握することができ、またその範囲の中で測位補完情報を送信可能な隣接端末4の割合、及び、その割合の増減を無線端末3が知ることができる。
(GPS信号と測位補完情報を用いる測位)
次に、GPS信号と測位補完情報を用いる測位について、図1、図6を用いて説明する。図6は、GPSと測位補完情報を用いる測位法の測位パラメータを示す図である。図6中、衛星a、衛星bは衛星2(図1)に対応し、端末1aは、無線端末3(図1)に、端末1b、端末1c、端末1dは、隣接端末4(図1)に対応する。端末1a(無線端末)は、衛星aと衛星bの2つのGPS信号を受信し、端末1b、端末1c、端末1dと無線通信可能でそれぞれの端末から測位補完情報が取得できるとする。
図6における衛星a、衛星b、端末1b〜1dがそれぞれ有する測位パラメータについて説明する。衛星aは、位置(x,y,z)、クロックオフセットb、端末1a(無線端末)との距離Rである。また、衛星bは、位置(x,y,z)、クロックオフセットb、端末1a(無線端末)との距離はRである。
図7は、測位補完情報の一例を示す図である。図7に示すように、端末1a(無線端末)は、端末1b〜1d(隣接端末)から受信ID、位置情報、誤差情報、測定距離を含む測位補完情報を受信する。
GPS信号と測位誤差情報を用いる測位は、4つの衛星からGPS信号を用いて測位する方法と同様な方法で導出することができる。例えば、2つのGPS信号と2つの測位補完情報を用いることで測位することができる。
式(2)は、衛星a、衛星bからのGPS信号と、2つの隣接端末(端末1c、1d)からの測位補完情報を用いて端末1a(無線端末)の位置を測位するための関係式である。
Figure 2016145736
式(2)の1段目の式、距離Rは、式(1)と同様に衛星aの位置と端末1aの位置から求まる距離と、光速cと端末1aの時計オフセットΔtの積と、GPS信号に含まれる衛星aのクロックオフセットbとで表される。式(2)の2段目の式、距離Rとも式(1)の2段目と同様である。
式(2)の3段目の式は、端末1aと端末1cの測定距離Dと、端末1cの位置情報(x,y,z)と測位誤差Eから得られる関係式である。式(2)の4段目の式は、端末1aと端末1dの測定距離Dと、端末1cの位置情報(x,y,z)と測位誤差Eから得られる関係式である。
式(2)において、未知である変数は、端末1aの位置(x、y、z)と時計オフセットΔtの4つであり、式(2)について最小2乗法を用いて端末1aの位置(x、y、z)の解を得ることができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態に係る無線端末について図4、図6、図7、図8を参照して説明する。第2の実施形態は、隣接端末から取得した測位補完情報を選択する機能を備える無線端末の一例である。図8は第2の実施形態に係る無線端末の構成を示すブロック図である。図8に示すように、無線端末30は、第1の実施形態に係る無線端末10の構成要素に加えて選択部31を備える。図8において、第1の実施形態に係る無線端末10、隣接端末20と同じ構成要素に対しては、同じ符号を付して詳細な説明は省略する。無線端末30の選択部31は、取得部13が取得した測位補完情報を選択する機能を有する。
第2の実施形態における衛星、無線端末、隣接端末の関係は、図6に示す状況と同様とする。端末1a(無線端末)は、衛星aと衛星bの2つのGPS信号を受信し、端末1b、端末1c、端末1d(隣接端末)と無線通信可能で各隣接端末から測位補完情報が取得できるとする。
図7は、取得部13が隣接端末から取得した測位補完情報の一例を示すデータシートである。図7の例では、無線端末30の取得部13が、隣接端末20(端末1b、1c、1d)からそれぞれ測位補完情報を取得する。選択部31は、各隣接端末の位置情報における測位誤差に基づいて測位補完情報を選択する。図7に示す測位補完情報の例では、測位誤差の大きさは、E>E>Eとなっている。ここで、許容誤差をαとしたときに、測位誤差と許容誤差との関係がE>α>E>Eが成立つ場合、選択部31は、測位補完情報として、端末1c、端末1bからの2つのい測位補完情報を選択する。
なお、上記説明では、選択部31は、測位誤差に基づいて測位補完情報を選択したが、これに限られるものでなく、測位補完情報の受信順に測位補完情報を選択してもよい。例えば、無線端末の利用者が、測定誤差に拘らず無線端末の大まかな位置を早く知りたい場合があり、選択部31は測位補完情報の受信順に再測位を開始することで再測位の要求に応じた測位が可能となる。
第2の実施形態に係る無線端末30は、第1の実施形態で得られる効果に加え、再測位の要求を満たす測位が可能となる。その理由は、無線端末30の取得部13が取得した測位補完情報に対し、選択部31が所定の基準に基づいて測位補完情報を選択するからである。
(第3の実施形態)
第3の実施形態は、隣接端末の機能を備える無線端末であり、複数の無線端末によって無線通信システムを実現する一例である。
第3の実施形態に係る無線端末について図4、図10を参照して説明する。第3の実施形態は、無線端末を隣接端末として機能させるために、無線端末に距離計測部を設ける一例である。
図10は第3の実施形態に係る無線端末の構成を示すブロック図である。図10に示すように、無線端末40は、第2の実施形態に係る無線端末30に、隣接端末の距離計測部23を加えた構成となっている。図中、第2の実施形態に係る無線端末30同じ構成要素に対しては、同じ符号を付している。第2の実施形態に係る無線端末30、及び、隣接端末20と同じ構成要素については、詳細な説明は省略する。
第2の実施形態の無線端末30の測位部12は、自端末の位置を測位することができるため、隣接端末20の入手部22として機能させることができる。このため、無線端末30に距離計測部23を加えた無線端末40は隣接端末20の役割を果たすことができる。すなわち、複数の無線端末40で無線通信システムを構成し、他の無線端末40から要求通知の受信時に測位補完情報を生成し、要求先に送信することが可能となる。
上記の第3の実施形態の説明では、無線端末を隣接端末として機能させるために第2の実施形態の無線端末30に距離計測部23を加える構成としてが、第1の実施形態の無線端末10に距離計測部23を加える構成としてもよい。
第3の実施形態によれば、無線端末10、30に距離計測部23を加えた無線端末40は隣接端末20として機能させることができる。複数の無線端末40で無線通信システムを構成することにより、隣接端末20を無線端末の他に別途、製造・設置する必要がなくなる。
(ハードウエア構成)
図11は、本発明の第1〜3の実施形態における無線端末3、10、30、40、又は、隣接端末4、20をコンピュータ装置で実現するハードウエア構成を示す図である。図11に示すように、無線端末3、10、30、40、又は、隣接端末4、20は、CPU(Central Processing Unit)91、無線通信用の通信I/F(通信インターフェース)92、メモリ93、及び、プログラムを格納するハードディスク等の記憶装置94を含む。また、CPU91等は、システムバス97を介して入力装置95及び、出力装置96に接続されている。
CPU91は、オペレーティングシステムを動作させて本発明の第1〜3の実施形態に係る無線端末3、10、30、40、又は、隣接端末4、20を制御する。またCPU91は、例えば、ドライブ装置に装着された記録媒体からメモリ93にプログラムやデータを読み出す。
また、CPU91は、例えば、各実施形態における各無線端末の取得部等から入力される情報信号を処理する機能を有し、プログラムに基づいて各種機能の処理を実行する。
記憶装置94は、例えば、光ディスク、フレキシブルディスク、磁気光ディスク、外付けハードディスク、又は半導体メモリ等である。記憶装置94の一部の記憶媒体は、不揮発性記憶装置であり、そこにプログラムを記憶する。
入力装置95は、例えば、キーボード、又は、タッチパネルなどで実現され、入力操作に用いられる。出力装置96は、例えば、ディスプレイで実現され、CPU91により処理された情報等を出力して確認するために用いられる。
以上のように、本発明の各実施形態は、図11に示されるハードウエア構成によって実現される。但し、無線端末、又は、隣接端末が備える各部の実現手段は、特に限定されない。すなわち、無線端末、又は、隣接端末は、物理的に結合した一つの装置により実現されてもよいし、物理的に分離した二つ以上の装置を有線又は無線で接続し、これら複数の装置により実現してもよい。
以上、実施形態(及び実施例)を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態(及び実施例)に限定されものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のように記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
GPS信号を用いて測位する測位部と、
前記測位部の測位結果に応じて測位補完情報を取得する取得部と、を備え、
前記測位部は、前記GPS信号と取得した前記測位補完情報を用いて再測位する、
無線端末。
(付記2)
前記測位補完情報は、隣接端末の端末ID、前記隣接端末の位置情報、前記位置情報の測位誤差、及び、前記隣接端末と前記無線端末との測定距離を含む、
付記1記載の無線端末。
(付記3)
前記取得部は、測位結果が測位不能、又は、測位誤差が許容誤差を超えるとき前記測位補完情報を取得する、
付記1又は2に記載の無線端末。
(付記4)
取得した前記測位補完情報を選択する選択部と、を備え、
前記選択部は、前記測位誤差に基づき、前記測位補完情報を選択する、
付記2又は3に記載の無線端末。
(付記5)
取得した前記測位補完情報を選択する選択部と、を備え、
前記選択部は、前記測位補完情報の受信順に基づき、前記測位補完情報を選択する、
付記1から3のいずれか1に記載の無線端末。
(付記6)
前記測位補完情報は、
他端末との測定距離を計測する距離計測部と、を備える、
付記1から5のいずれか1に記載の無線端末。
(付記7)
付記1記載の無線端末と通信可能な隣接端末であって、
自端末の位置情報を取得する入手部と、
前記無線端末と前記自端末との測定距離を計測する距離計測部と、を備え、
前記位置情報と前記測定距離を含む前記測位補完情報を前記無線端末に送信する、
隣接端末。
(付記8)
請求項1記載の無線端末と通信可能な隣接端末であって、
自端末の位置情報を取得する入手部と、
無線端末と前記自端末との測定距離を計測する距離計測部と、を備え、
前記位置情報と前記測定距離を含む前記測位補完情報を前記無線端末に送信する、
隣接端末。
(付記9)
前記測位補完情報は、自端末の端末ID、前記位置情報、前記位置情報の測位誤差、及び、前記測定距離を含む、
隣接端末。
(付記10)
前記入手部は、前記自端末の位置情報を入手した際の入手時刻を取得し、
前記入手時刻が、前記測位補完情報に含まれる、
付記11記載の隣接端末。
(付記11)
無線端末と隣接端末とを備え、
前記無線端末は、
GPS信号を用いて測位する測位部と、
前記測位部の測位結果に応じて測位補完情報を取得する取得部と、を備え、
前記測位部は、前記GPS信号と取得した前記測位補完情報を用いて再測位し、
前記隣接端末は、
前記隣接端末の位置情報を取得する入手部と、
前記無線端末と前記隣接端末との測定距離を計測する距離計測部と、を備え、
前記隣接端末は、前記位置情報と前記測定距離を含む前記測位補完情報を前記無線端末に送信する、
無線通信システム。
(付記12)
GPS信号を用いて測位し、
測位結果に応じて測位補完情報を取得し、
前記GPS信号と取得した前記測位補完情報を用いて再測位する、
測位方法。
(付記13)
GPS信号を用いて測位し、
測位結果に応じて測位補完情報を取得し、
前記GPS信号と取得した前記測位補完情報を用いて再測位する、
ことをコンピュータに実行させる、測位プログラム。
1 無線通信システム
2 衛星
3 無線端末
4 隣接端末
10 無線端末
12 測位部
13 取得部
14 通信部
20 隣接端末
21 通信部
22 入手部
23 距離計測部
30 無線端末
31 選択部
40 無線端末
91 CPU
92 通信I/F(通信インターフェース)
93 メモリ
94 記憶装置
95 入力装置
96 出力装置
97 システムバス

Claims (10)

  1. GPS信号を用いて測位する測位部と、
    前記測位部の測位結果に応じて測位補完情報を取得する取得部と、を備え、
    前記測位部は、前記GPS信号と取得した前記測位補完情報を用いて再測位する、
    無線端末。
  2. 前記測位補完情報は、隣接端末の端末ID、前記隣接端末の位置情報、前記位置情報の測位誤差、及び、前記隣接端末との測定距離を含む、
    請求項1記載の無線端末。
  3. 前記取得部は、測位結果が測位不能、又は、前記測位誤差が許容誤差を超えるとき前記測位補完情報を取得する、
    請求項2に記載の無線端末。
  4. 取得した前記測位補完情報を選択する選択部と、を備え、
    前記選択部は、前記測位誤差に基づき、前記測位補完情報を選択する、
    請求項2又は3に記載の無線端末。
  5. 取得した前記測位補完情報を選択する選択部と、を備え、
    前記選択部は、前記測位補完情報の受信順に基づき、前記測位補完情報を選択する、
    請求項1から3のいずれか1に記載の無線端末。
  6. 前記測位補完情報は、
    他端末との測定距離を計測する距離計測部と、を備える、
    請求項1から5のいずれか1に記載の無線端末。
  7. 請求項1記載の無線端末と通信可能な隣接端末であって、
    自端末の位置情報を取得する入手部と、
    前記無線端末と前記自端末との測定距離を計測する距離計測部と、を備え、
    前記位置情報と前記測定距離を含む前記測位補完情報を前記無線端末に送信する、
    隣接端末。
  8. 無線端末と隣接端末とを備え、
    前記無線端末は、
    GPS信号を用いて測位する測位部と、
    前記測位部の測位結果に応じて測位補完情報を取得する取得部と、を備え、
    前記測位部は、前記GPS信号と取得した前記測位補完情報を用いて再測位し、
    前記隣接端末は、
    前記隣接端末の位置情報を取得する入手部と、
    前記無線端末と前記隣接端末との測定距離を計測する距離計測部と、を備え、
    前記隣接端末は、前記位置情報と前記測定距離を含む前記測位補完情報を前記無線端末に送信する、
    無線通信システム。
  9. GPS信号を用いて測位し、
    測位結果に応じて測位補完情報を取得し、
    前記GPS信号と取得した前記測位補完情報を用いて再測位する、
    測位方法。
  10. GPS信号を用いて測位し、
    測位結果に応じて測位補完情報を取得し、
    前記GPS信号と取得した前記測位補完情報を用いて再測位する、
    ことをコンピュータに実行させる、測位プログラム。
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