JP2016145561A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】化学蓄熱装置を構成する部材に劣化が生じても、排気浄化触媒の浄化性能の低下を抑制することができる内燃機関の排気浄化装置を提供する。
【解決手段】排気浄化装置は、排気浄化触媒3と、化学蓄熱装置10と、検出装置43、44と、制御装置30とを具備する。化学蓄熱装置は、反応媒体と反応して発熱すると共に発熱すると排気浄化触媒を加熱する反応材21を備えるヒータ部11と、反応媒体を吸着する吸着材を備えるストレージ部12と、連通路に配置された開閉弁14とを備える。検出装置は、ストレージ部内の圧力又はヒータ部内の温度を検出する。制御装置は、開閉弁が開弁されているときにストレージ部内の圧力又はヒータ部内の温度の変化速度に基づいて化学蓄熱装置の劣化度を算出し、算出された劣化度が高いほど、機関本体から排出される排気ガスの温度が高くなるように排気ガスの温度を制御する。
【選択図】図2
【解決手段】排気浄化装置は、排気浄化触媒3と、化学蓄熱装置10と、検出装置43、44と、制御装置30とを具備する。化学蓄熱装置は、反応媒体と反応して発熱すると共に発熱すると排気浄化触媒を加熱する反応材21を備えるヒータ部11と、反応媒体を吸着する吸着材を備えるストレージ部12と、連通路に配置された開閉弁14とを備える。検出装置は、ストレージ部内の圧力又はヒータ部内の温度を検出する。制御装置は、開閉弁が開弁されているときにストレージ部内の圧力又はヒータ部内の温度の変化速度に基づいて化学蓄熱装置の劣化度を算出し、算出された劣化度が高いほど、機関本体から排出される排気ガスの温度が高くなるように排気ガスの温度を制御する。
【選択図】図2
Description
本発明は、化学蓄熱装置を備えた内燃機関の排気浄化装置に関する。
従来から、内燃機関の排気通路に排気浄化触媒を備えた内燃機関の排気浄化装置が知られている。斯かる排気浄化触媒は、その活性温度以上になると、流入する排気ガス中の未燃ガス(HCやCO)やNOxを良好に浄化することができる。したがって、排気浄化触媒による浄化性能を高く維持するためには、排気浄化触媒の温度を活性温度以上に維持することが必要になる。特に、機関冷間始動時等は、排気浄化触媒の温度がその活性温度よりも低いことから、排気浄化触媒による浄化性能を高めるために、排気浄化触媒を迅速に昇温することが必要になる。
排気浄化触媒の温度を高める手法としては、例えば、機関本体から排出される排気ガスの温度を高めることが挙げられる。具体的には、火花点火式内燃機関では、点火プラグによる点火時期を遅角させることで排気ガスの温度を高めることができる。また、圧縮時着火式内燃機関では、燃料噴射弁からの燃料噴射時期を遅角させることで排気ガスの温度を高めることができる。
しかしながら、このように点火時期や燃料噴射時期を遅角させることによって排気ガスの温度を高めると、燃焼室内に供給された燃料の一部が排気ガスの温度を高めるために用いられることになるため、燃費の悪化を招く。そこで、排気浄化触媒の温度を高める手法として、化学蓄熱装置を用いることが提案されている(例えば、特許文献1)。
化学蓄熱装置は、アンモニアと反応して発熱すると共に発熱すると排気浄化触媒を加熱する反応材を備えるヒータ部と、アンモニアを吸着する吸着材を備えると共に連通路によりヒータ部と連通するストレージ部とを具備する。斯かる化学蓄熱装置では、機関本体から排出される排気ガスの温度が低いときにはストレージ部に吸着されたアンモニアがヒータ部に送られることによりヒータ部が発熱し、これにより排気浄化触媒が加熱される。一方、機関本体から排出される排気ガスの温度が高いときにはヒータ部の反応材からアンモニアが離脱せしめられてストレージ部に送られ、ストレージ部に吸着せしめられる。斯かる化学蓄熱装置を用いることにより、排気ガスの温度が高いときに排気ガスから熱を回収すると共に排気ガスの温度が低いときに回収した熱を放出して排気浄化触媒を加熱することができる。このため、燃費の悪化を招くことなく排気浄化触媒の温度を高めることができるとされている。
ところで、上述したような化学蓄熱装置では、その使用期間が長くなると、化学蓄熱装置を構成する部材に劣化が生じる場合がある。斯かる劣化としては、例えば、ヒータ部に設けられた反応材の表面上にアンモニア以外の物質(例えばアンモニアの熱分解によって生じた物質等)が付着し、反応材における加熱反応が生じにくくなること等が挙げられる。
このように化学蓄熱装置を構成する部材に劣化が生じて反応材による加熱反応が生じにくくなると、化学蓄熱装置による排気浄化触媒の昇温性能が低下することになる。この結果、排気浄化触媒を十分に加熱することができなくなり、排気浄化触媒による排気浄化能力の低下を招く。
そこで、上記課題に鑑みて、本発明の目的は、化学蓄熱装置を構成する部材に劣化が生じても、排気浄化触媒の浄化性能の低下を抑制することができる内燃機関の排気浄化装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、第1の発明では、機関排気通路に配置された排気浄化触媒と、反応媒体と反応して発熱すると共に発熱すると前記排気浄化触媒を加熱する反応材を備えるヒータ部と、アンモニアを吸着する吸着材を備えると共に連通路により前記ヒータ部と連通するストレージ部と、前記連通路に配置された開閉弁とを備える化学蓄熱装置と、前記ストレージ部内の圧力又は前記ヒータ部内の温度を検出する検出装置と、機関本体から排出される排気ガスの温度を制御可能な制御装置とを具備し、前記制御装置は、前記開閉弁が開弁されているときに前記検出装置によって検出された前記ストレージ部内の圧力又は前記ヒータ部内の温度の変化速度に基づいて該変化速度が遅くなるほど劣化度が大きくなるものとして前記化学蓄熱装置の劣化度を算出し、該算出された劣化度が高いほど、前記排気浄化触媒を昇温すべきときに前記機関本体から排出される排気ガスの温度が高くなるように該排気ガスの温度を制御する、内燃機関の排気浄化装置が提供される。
本発明によれば、化学蓄熱装置を構成する部材に劣化が生じても、排気浄化触媒の浄化性能の低下を抑制することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、同様な構成要素には同一の参照番号を付す。
<内燃機関の構成>
図1は、本実施形態の排気浄化装置を備える内燃機関の構成を概略的に示す図である。内燃機関は、機関本体1と、機関本体1の排気ポートに連結された排気管2とを具備する。排気管2は、機関本体1から排出された排気ガスが流通する排気通路を画成する。排気管2には、機関本体1から排出された排気ガス中の未燃ガス(HC、CO等)及びNOxを浄化するための排気浄化触媒3を内蔵した触媒コンバータ4が配置される。なお、内燃機関が圧縮自着火式の内燃機関である場合には、排気浄化触媒3は、排気ガス中の粒子状物質(PM)を捕集するためのフィルタであってもよい。
図1は、本実施形態の排気浄化装置を備える内燃機関の構成を概略的に示す図である。内燃機関は、機関本体1と、機関本体1の排気ポートに連結された排気管2とを具備する。排気管2は、機関本体1から排出された排気ガスが流通する排気通路を画成する。排気管2には、機関本体1から排出された排気ガス中の未燃ガス(HC、CO等)及びNOxを浄化するための排気浄化触媒3を内蔵した触媒コンバータ4が配置される。なお、内燃機関が圧縮自着火式の内燃機関である場合には、排気浄化触媒3は、排気ガス中の粒子状物質(PM)を捕集するためのフィルタであってもよい。
加えて、排気管2には、排気浄化触媒3に流入する排気ガスを加熱することによって排気浄化触媒3を間接的に加熱する化学蓄熱装置10が設けられる。化学蓄熱装置10は、排気浄化触媒3の排気流れ方向上流側において排気管2を囲むように配置されたヒータ部11と、ストレージ部12と、ヒータ部11とストレージ部12とを連通させる連通管13と、連通管13に配置された開閉弁14とを具備する。また、化学蓄熱装置10には、連通管13を介してヒータ部11及びストレージ部12内を流通する反応媒体が封入される。反応媒体としては、例えば、アンモニアや二酸化炭素が挙げられる。以下では、反応媒体としてアンモニアを用いた場合を例にとって説明する。
ヒータ部11は、排気管2を囲むように円筒状に形成されると共に、その内部にアンモニアと化学反応する固体状又は粉末状の反応材21を備える。反応材21としては、例えば、CaCl2、Mgcl2、CoCl2、NiCl2等の金属塩化物、CaBr2、MgBr2等の金属臭化物、CaI2、MgI2等の金属ヨウ化物等が用いられる。反応材21では、その温度が離脱温度(例えば、260℃)よりも低い場合には、反応材21とアンモニアとが化学反応してアンモニアが反応材21に化学吸着され、このときに熱が発生する。このようにして発生した熱は、ヒータ部11に囲まれた排気管2内を流通する排気ガスを加熱し、加熱された排気ガスにより排気浄化触媒3が加熱される。一方、反応材21では、その温度が離脱温度以上である場合には、反応材21からアンモニアが離脱せしめられる。
なお、本実施形態では、ヒータ部11は排気浄化触媒3の排気流れ上流側において排気管2を囲むように配置される。したがって、ヒータ部11は、排気浄化触媒3に流入する排気ガスを加熱することによって排気浄化触媒3を間接的に加熱している。しかしながら、ヒータ部は排気浄化触媒3を囲むように配置されてもよい。この場合、ヒータ部は、排気浄化触媒3を直接的に加熱することになり、よって、化学蓄熱装置10は排気浄化触媒3を直接的に加熱することになる。
ストレージ部12は、その内部に、アンモニアを離脱可能に物理吸着させる吸着材22を備える。吸着材22としては、例えば、活性炭、ゼオライト、シリカゲル、メソポーラスシリカ等が用いられる。吸着材22には、ストレージ部12内の圧力が高いほど多量のアンモニアが吸着せしめられる。
連通管13は、ヒータ部11とストレージ部12とを連通させる連通路を画成し、連通路を介してヒータ部11とストレージ部12との間でアンモニアを移動させることができる。連通管13に配置された開閉弁14は、連通管13によって画成される連通路の開閉を行う。開閉弁14が開かれているときにはアンモニアはヒータ部11とストレージ部12との間で移動が可能になり、開閉弁14が閉じられているときにはヒータ部11とストレージ部12との間でのアンモニアの移動が遮断される。
電子制御ユニット(ECU)30はデジタルコンピュータからなり、双方向性バス31によって互いに接続されたROM(リードオンリメモリ)32、RAM(ランダムアクセスメモリ)33、CPU(マイクロプロセッサ)34、入力ポート35及び出力ポート36を具備する。アクセルペダル40にはアクセルペダル40の踏込み量に比例した出力電圧を発生する負荷センサ41が接続され、負荷センサ41の出力電圧は対応するAD変換器37を介して入力ポート35に入力される。さらに、入力ポート35にはクランクシャフトが例えば15°回転する毎に出力パルスを発生するクランク角センサ42が接続される。
また、化学蓄熱装置10のヒータ部11には、ヒータ部11内の温度、特に反応材21の温度を検出するための温度センサ43が設けられる。加えて、化学蓄熱装置10のストレージ部12には、ストレージ部12内の圧力を検出するための圧力センサ44が設けられる。さらに、触媒コンバータ4には排気浄化触媒3の温度を検出する温度センサ45が設けられる。これら温度センサ43、45及び圧力センサ44の出力電圧は対応するAD変換器37を介して入力ポート35に入力される。一方、出力ポート36は対応する駆動回路38を介して内燃機関の駆動部材、例えば点火プラグ、燃料噴射弁、スロットル弁(いずれも図示せず)等に接続される。加えて、出力ポート36は開閉弁14に接続され、よって開閉弁14はECU30からの駆動信号によって制御される。
なお、本実施形態では、排気浄化触媒3、化学蓄熱装置10、温度センサ43、圧力センサ44及びECU30は、内燃機関の排気浄化装置を構成する。
<排気浄化装置の動作>
次に、このように構成された排気浄化装置の基本的な動作について説明する。まず、アンモニアが多量にストレージ部12の吸着材22に吸着さてており且つ開閉弁14が閉弁されている状態を考える。このような状態で、排気浄化触媒3の加熱が必要とされるとき、例えば冷間始動時等、排気浄化触媒3の温度が低く且つ機関本体1から排出される排気ガスの温度が低いときには、開閉弁14が開弁される。吸着材22に多量のアンモニアが吸着されているときにはストレージ部12内の圧力が高いことから、吸着材22に吸着されているアンモニアは吸着材22から離脱して、ヒータ部11へと移動する。
次に、このように構成された排気浄化装置の基本的な動作について説明する。まず、アンモニアが多量にストレージ部12の吸着材22に吸着さてており且つ開閉弁14が閉弁されている状態を考える。このような状態で、排気浄化触媒3の加熱が必要とされるとき、例えば冷間始動時等、排気浄化触媒3の温度が低く且つ機関本体1から排出される排気ガスの温度が低いときには、開閉弁14が開弁される。吸着材22に多量のアンモニアが吸着されているときにはストレージ部12内の圧力が高いことから、吸着材22に吸着されているアンモニアは吸着材22から離脱して、ヒータ部11へと移動する。
ヒータ部11へ移動したアンモニアは、ヒータ部11の反応材21と化学反応して熱を発生させる。このとき発生した熱により、ヒータ部11に囲まれた排気管2内を流通する排気ガスが加熱せしめられ、この加熱された排気ガスにより排気浄化触媒3が加熱せしめられる。
一方、排気浄化触媒3が十分に加熱され且つ機関本体1から排出される排気ガスの温度が上昇すると、ヒータ部11が機関本体1から排出された排気ガスにより加熱される。そして、ヒータ部11内の温度(より正確には反応材21の温度)が離脱温度以上になると、反応材21に化学吸着されていたアンモニアが反応材21から離脱せしめられる。このとき、ストレージ部12の吸着材22にはアンモニアがほとんど吸着されておらず、よってストレージ部12内の圧力は低い。一方、反応材21からアンモニアが離脱せしめられると、ヒータ部11内の圧力が上昇する。この結果、ヒータ部11内の圧力がストレージ部12内の圧力よりも高くなり、反応材21から離脱したアンモニアはストレージ部12へと移動せしめられる。ストレージ部12へと移動せしめられたアンモニアは吸着材22に物理吸着する。
このようにヒータ部11からストレージ部12へのアンモニアの移動が続くと、やがてヒータ部11の反応材21に化学吸着していたアンモニアのほとんどがストレージ部12へと移動する。このように、アンモニアのほとんどがストレージ部12に移動すると、開閉弁14が閉弁される。したがって、アンモニアは、排気浄化触媒3の加熱後、ストレージ部12に再び回収されることになる。このようにしてストレージ部12に回収されたアンモニアは、次の機関冷間始動時等に開閉弁14が再び開かれると、再びヒータ部11へと移動して、排気浄化触媒3を再び加熱する。
このように、化学蓄熱装置10では、アンモニアがヒータ部11とストレージ部12との間で繰り返し移動することによって、排気ガス及び排気浄化触媒3が低温のときにこれらを繰り返し加熱することができる。なお、開閉弁14は、排気浄化触媒3が活性温度以上に加熱された後に一旦閉じられ、その後、排気ガスの温度が高温になってアンモニアをストレージ部12に回収すべきときに再び開かれるように制御されてもよい。
<化学蓄熱装置の劣化>
ところで、上述したような化学蓄熱装置10では、その使用期間が長くなると、化学蓄熱装置10を構成する部材に劣化が生じる場合がある。斯かる劣化としては、例えば、ヒータ部11の反応材21の表面上にアンモニア以外の物質、例えばアンモニアの熱分解によって生じた物質等)が付着することが挙げられる。このように、反応材21の表面上にアンモニア以外の物質が付着して劣化が生じると、その領域ではアンモニアが反応材21に化学吸着されにくくなる。この結果、反応材21における加熱反応が生じにくくなる。
ところで、上述したような化学蓄熱装置10では、その使用期間が長くなると、化学蓄熱装置10を構成する部材に劣化が生じる場合がある。斯かる劣化としては、例えば、ヒータ部11の反応材21の表面上にアンモニア以外の物質、例えばアンモニアの熱分解によって生じた物質等)が付着することが挙げられる。このように、反応材21の表面上にアンモニア以外の物質が付着して劣化が生じると、その領域ではアンモニアが反応材21に化学吸着されにくくなる。この結果、反応材21における加熱反応が生じにくくなる。
このように化学蓄熱装置10を構成する部材に劣化が生じて反応材21による加熱反応が生じにくくなると、反応材21における単位時間当たりの発熱量が減少する。このため、反応材21におけるアンモニアの化学反応に伴う単位時間当たりの排気浄化触媒3の加熱量が減少する。この結果、排気浄化触媒3を十分に加熱することができなくなり、排気浄化触媒3による排気浄化能力の低下を招く。
<化学蓄熱装置の劣化度診断>
そこで、本実施形態では、まず、化学蓄熱装置10を構成する部材の劣化度を求めることとしている。具体的には、開閉弁14が開弁されているときに圧力センサ44によって検出されたストレージ部12内の圧力の変化速度に基づいて、この変化速度が遅くなるほど劣化度が大きくなるものとして化学蓄熱装置10の劣化度を算出するようにしている。以下では、まず、本実施形態において、ストレージ部12内の圧力の変化速度に基づいて化学蓄熱装置10の劣化度を算出している理由について説明する。
そこで、本実施形態では、まず、化学蓄熱装置10を構成する部材の劣化度を求めることとしている。具体的には、開閉弁14が開弁されているときに圧力センサ44によって検出されたストレージ部12内の圧力の変化速度に基づいて、この変化速度が遅くなるほど劣化度が大きくなるものとして化学蓄熱装置10の劣化度を算出するようにしている。以下では、まず、本実施形態において、ストレージ部12内の圧力の変化速度に基づいて化学蓄熱装置10の劣化度を算出している理由について説明する。
図2は、ストレージ部12の吸着材22へのアンモニアの吸着量及びストレージ部12内の圧力のタイムチャートである。図中の実線は化学蓄熱装置10を構成する部材に劣化が生じているときの推移を、図中の破線は化学蓄熱装置10を構成する部材が新品であるときの推移をそれぞれ表している。図2に示した例では、時刻t1以前において、吸着材22へのアンモニアの吸着量が多く且つヒータ部11内の温度が低い場合を示している。
このような場合、時刻t1において、開閉弁14が開弁されると、上述したように、ストレージ部12の吸着材22に吸着されていたアンモニアがヒータ部11に移動し、ヒータ部11の反応材21と化学反応する。化学蓄熱装置10を構成する部材が新品であるときには、反応材21における化学反応の反応速度が速いため、ヒータ部11に流入したアンモニアが迅速に反応材21に化学吸着される。この結果、ストレージ部12からヒータ部11へのアンモニアの流量が多くなり、よって図2に破線で示したように吸着材22へのアンモニアの吸着量は急激に減少する。また、上述したように、ストレージ部12内の圧力は吸着材22へのアンモニアの吸着量に比例するため、図2に破線で示したようにストレージ部12内の圧力の減少速度も速い。図2に示した例では、時刻t1において開閉弁14を開弁してから、ストレージ部12内の圧力がΔPだけ低下するのにかかる時間はΔt0となっている。
一方、化学蓄熱装置10を構成する部品が劣化しているときには、反応材21における化学反応の反応速度が遅いため、ヒータ部11に流入したアンモニアが反応材21に化学吸着されるのに時間がかかる。この結果、ストレージ部12からヒータ部11へのアンモニアの流量が少なくなり、よって図2に実線で示したように吸着材22へのアンモニアの吸着量はゆっくりと減少する。また、図2に実線で示したようにストレージ部12内の圧力の減少速度も遅くなる。図2に示した例では、時刻t1において開閉弁14を開弁してから、ストレージ部12内の圧力がΔPだけ低下するのにかかる時間は、上記Δt0よりも長いΔtとなっている。
このように、吸着材22へのアンモニアの吸着量が多く且つヒータ部11内の温度が低い状態で、開閉弁14が開弁させた後の、ストレージ部12内の圧力の変化速度は、化学蓄熱装置10を構成する部品の劣化度に応じて変化する。特に、化学蓄熱装置10を構成する部品の劣化度が高いほど、ストレージ部12内の圧力の変化速度が遅くなる。このため、本実施形態では、ストレージ部12内の圧力の変化速度に基づいて劣化度を算出している。
具体的には、本実施形態では、下記式(1)に基づいて化学蓄熱装置10を構成する部品の劣化度Rdを算出している。
Rd=(ΔP/Δt0)/(ΔP/Δt) …(1)
ここで、ΔP/Δt0は化学蓄熱装置10が新品であるときに予め測定することによって求められ、ECU30のROM32に保存される。
Rd=(ΔP/Δt0)/(ΔP/Δt) …(1)
ここで、ΔP/Δt0は化学蓄熱装置10が新品であるときに予め測定することによって求められ、ECU30のROM32に保存される。
したがって、本実施形態では、化学蓄熱装置10を構成する部材の劣化度を求めるべきときには、吸着材22へのアンモニアの吸着量が多く且つヒータ部11内の温度が低い状態で、開閉弁14を開弁させるようにしている。そして、このときに、圧力センサ44の出力に基づいて、ストレージ部12内の圧力が所定の圧力ΔPだけ低下するまでの間のストレージ部12内の圧力の変化速度が算出され、算出された変化速度を上記式(1)に代入することによって化学蓄熱装置10の劣化度が算出される。これにより、化学蓄熱装置10を構成する部材の劣化度を適切に検出することができるようになる。
なお、上記実施形態では、吸着材22へのアンモニア吸着量が多く且つヒータ部11内の温度が低い状態で、化学蓄熱装置10を構成する部材の劣化度診断が行われている。そして、斯かる状態では、ストレージ部12からヒータ部11へアンモニアが移動するため、ストレージ部12内の圧力の減少速度に基づいて劣化度を算出している。しかしながら、同様に、ヒータ部11からストレージ部12へのアンモニアの移動速度も化学蓄熱装置10を構成する部材の劣化度に応じて変化する。したがって、ストレージ部12内の圧力の増加速度に基づいて劣化度を算出することも可能である。特に、ヒータ部11からストレージ部12へのアンモニアの移動速度が遅いほど、すなわちストレージ部12内の圧力の増加速度が遅いほど、化学蓄熱装置10を構成する部材の劣化度が大きいといえる。したがって、本実施形態では、吸着材22へのアンモニア吸着量が少なく且つヒータ部11内の温度が高い状態で、化学蓄熱装置10を構成する部材の劣化度診断が行われてもよい。
図3は、吸着材22へのアンモニア吸着量とヒータ部11内の温度と劣化度診断実行の可否との関係を示す図である。図3からわかるように、本実施形態では、吸着材22へのアンモニア吸着量が少なくなく(例えば、図中のS1以上)且つヒータ部11内の温度が低い(例えば、図中のT1以下)ときには劣化度診断が行われる。また、吸着材22へのアンモニア吸着量が多くなく(例えば、図中のS2以下(S2>S1))且つヒータ部11内の温度が高い(例えば、図中のT2以上(T2>T1))ときにも劣化度診断が行われる。
一方、吸着材22へのアンモニア吸着量が少なく(例えば、図中のS1未満)且つヒータ部11内の温度が低い(例えば、図中のT1未満)場合には、ストレージ部12からヒータ部11へのアンモニアの移動量が少ない。同様に、吸着材22へのアンモニア吸着量が多く(例えば、図中のS2よりも多い)且つヒータ部11内の温度が高い(例えば、図中のT2よりも高い)場合にも、ヒータ部11からストレージ部12へのアンモニアの移動量が少ない。さらに、ヒータ部11内の温度が反応材21の離脱温度近傍である場合にも同様にストレージ部12からヒータ部11へ又はその逆へのアンモニアの移動量が少ない。このように、アンモニアの移動量が少ないと、ストレージ部12内の圧力がほとんど変化しないため、ストレージ部12内の圧力に基づいて劣化度診断を行うのは困難である。このため、本実施形態では、このような条件下では、劣化度診断を行わないようにしている。
<排気浄化触媒の昇温制御>
このようにして劣化度診断により化学蓄熱装置10を構成する部材の劣化度が検出されると、この劣化度に応じて排気浄化触媒3に流入する排気ガスの温度が制御される。具体的には、図4に示したように、化学蓄熱装置10を構成する部材の劣化度が高いほど、排気浄化触媒3を昇温すべきときに機関本外から排出される排気ガスの温度が高くなるように排気ガスの温度が制御される。
このようにして劣化度診断により化学蓄熱装置10を構成する部材の劣化度が検出されると、この劣化度に応じて排気浄化触媒3に流入する排気ガスの温度が制御される。具体的には、図4に示したように、化学蓄熱装置10を構成する部材の劣化度が高いほど、排気浄化触媒3を昇温すべきときに機関本外から排出される排気ガスの温度が高くなるように排気ガスの温度が制御される。
ここで、上述したように、化学蓄熱装置10を構成する部材の劣化度が高くなると、反応材21とアンモニアとの反応により単位時間当たりに放出される熱量が少なくなる。このため、劣化度が高くなると、排気浄化触媒3に供給される熱量が少なくなり、排気浄化触媒3を迅速に昇温させにくくなる。
これに対して、本実施形態では、化学蓄熱装置10を構成する部材の劣化度が高いほど、機関本体1から排出される排気ガスの目標温度(以下、「目標排気温度」という)が上昇せしめられる。したがって、劣化により化学蓄熱装置10によっては上昇させることができなくなった分の温度を目標排気温度を上昇させることによって補うことができ、これにより排気浄化触媒3を迅速に昇温させることができるようになる。
<フローチャート>
図5は、化学蓄熱装置10を構成する部材の劣化度を診断する劣化度診断制御の制御ルーチンを示すフローチャートである。図示した制御ルーチンは一定時間間隔の割り込みによって行われる。
図5は、化学蓄熱装置10を構成する部材の劣化度を診断する劣化度診断制御の制御ルーチンを示すフローチャートである。図示した制御ルーチンは一定時間間隔の割り込みによって行われる。
まず、ステップS11において、診断フラグFjが1であるか否かが判定される。診断フラグFjは劣化度診断が行われているときには1に設定され、劣化度診断が行われていないときには0に設定されるフラグである。ステップS11において、診断フラグFjが1ではないと判定されたとき、すなわち劣化度診断が行われていないときには、ステップS12へと進む。ステップS12では、劣化度診断要求が有るか否かが判定される。劣化度診断要求は、例えば、内燃機関を搭載した車両のイグニッションスイッチがオンにされてから未だ劣化度診断がなされていないとき及び前回の劣化度診断から所定の時間以上が経過したときになされる。ステップS12において、劣化度診断要求が無いと判定された場合には制御ルーチンが終了せしめられる。一方、ステップS12において、劣化度診断要求が有ると判定された場合にはステップS13へと進む。
ステップS13では、劣化度診断条件が成立しているか否かが判定される。具体的には、圧力センサ44によって検出されたストレージ部12内の圧力に基づいてストレージ部12の吸着材22へのアンモニアの吸着量が算出される。そして、算出された吸着量と温度センサ43によって検出されたヒータ部11内の温度とに基づいて、図3に示したようなマップを用いて、劣化度診断条件が成立しているか否かが判定される。吸着材22へのアンモニアの吸着量及びヒータ部11内の温度が劣化度診断実行不可の領域内にあるときには、ステップS13において、劣化度診断条件が成立していないと判定され、制御ルーチンが終了せしめられる。一方、吸着材22へのアンモニアの吸着量及びヒータ部11内の温度が劣化度診断実行可能の領域内にあるときには、劣化度診断条件が成立していると判定され、ステップS14へと進む。ステップS14では、開閉弁14が閉弁とされる。したがって、それまで開閉弁14が開かれていたときには開閉弁14が閉じられると共に、それまで開閉弁14が閉じられていたときには開閉弁14が閉じたまま維持される。次いで、ステップS15では、圧力センサ44によるストレージ部12内の圧力の検出が開始される。次いで、ステップS16では、診断フラグFjが1にセットされ、制御ルーチンが終了せしめられる。
診断フラグFjが1にセットされると、次の制御ルーチンではステップS11からS17へと進む。ステップS17では開閉弁14が開弁され、次いで、ステップS18では開閉弁14を開弁してからのストレージ部12内の圧力の変化量ΔPが予め定められた所定量α以上であるか否かが判定される。ステップS18においてストレージ部12内の圧力の変化量ΔPが所定量αよりも少ないと判定された場合には、制御ルーチンが終了せしめられる。その後、開閉弁14の開弁によりストレージ部12からヒータ部11へ又はその逆へのアンモニアの移動が進むと、やがてストレージ部12内の圧力の変化量ΔPが所定量α以上となる。ストレージ部12内の圧力の変化量ΔPがα以上になると、次の制御ルーチンではステップS18からステップS19へと進む。
ステップS19では、圧力センサ44によるストレージ部12内の圧力の検出が終了せしめられる。次いで、ステップS20では圧力センサ44による圧力の検出が開始されてから終了されるまでの時間、すなわちストレージ部12内の圧力が所定量αだけ変化するまでの時間が算出される。加えて、算出された時間に基づいて、ストレージ部12内の圧力の変化速度が算出されると共に、上述した式(1)に基づいて化学蓄熱装置10を構成する部材の劣化度が算出される。次いで、ステップS21では、診断フラグFjが0にリセットされ、制御ルーチンが終了せしめられる。
図6は、化学蓄熱装置10を構成する部材の劣化度に基づく排気ガス温度制御の制御ルーチンを示すフローチャートである。図示した制御ルーチンも一定時間間隔の割り込みによって行われる。
まず、ステップS31において、温度センサ45によって検出された排気浄化触媒3の温度Tcがその活性温度Trefよりも低いか否かが判定される。排気浄化触媒3の温度が活性温度以上であると判定された場合には、制御ルーチンが終了せしめられる。一方、排気浄化触媒3の温度が活性温度よりも低いと判定された場合には、ステップS32へと進む。ステップS32では、開閉弁14が開弁されているか否かが判定される。ステップS32において開閉弁14が開弁されていないと判定されたときには、そもそも化学蓄熱装置10により排気浄化触媒3の加熱が行われていないため、制御ルーチンが終了せしめられる。一方、ステップS32において、開閉弁14が開弁されていると判定された場合にはステップS33へと進む。
ステップS33では、図5のステップS20において算出された劣化度に基づいて、図3に示したようなマップを用いて、機関本体1から排出される排気ガスの目標温度(目標排気温度)が算出される。次いで、目標排気温度に基づいて、内燃機関の燃料噴射弁から燃料を噴射する時期(燃料噴射時期)が算出される。この場合、目標排気温度が高いほど、燃料噴射時期が遅角せしめられる。なお、本実施形態では、内燃機関として圧縮自着火式内燃機関が用いられている場合を示しているが、内燃機関として火花点火式内燃機関が用いられている場合には、目標排気温度に基づいて点火時期が算出される。
<第二実施形態>
次に、図7及び図8を参照して本発明の第二実施形態について説明する。第二実施形態に係る排気浄化装置の構成及び制御は、以下で説明する点を除いて、基本的に第一実施形態に係る排気浄化装置の構成及び制御と同様である。
次に、図7及び図8を参照して本発明の第二実施形態について説明する。第二実施形態に係る排気浄化装置の構成及び制御は、以下で説明する点を除いて、基本的に第一実施形態に係る排気浄化装置の構成及び制御と同様である。
上述した第一実施形態では、化学蓄熱装置10を構成する部材の劣化度を求めるにあたって、ストレージ部12内の圧力の変化速度を用いている。これに対して、本実施形態では、開閉弁14が開弁されているときに温度センサ43によって検出されたヒータ部11内の温度の変化速度に基づいて、この変化速度が遅くなるほど劣化度が大きくなるものとして化学蓄熱装置10の劣化度を算出するようにしている。
図7は、ストレージ部12の吸着材22へのアンモニアの吸着量及びヒータ部11内の温度のタイムチャートである。図中の実線は化学蓄熱装置10を構成する部材に劣化が生じているときの推移を、図中の破線は化学蓄熱装置10を構成する部材が新品であるときの推移をそれぞれ表している。図7に示した例では、時刻t1以前において、吸着材22へのアンモニアの吸着量が多く且つヒータ部11内の温度が低い場合を示している。
このような場合、時刻t1において、開閉弁14が開弁されると、吸着材22に吸着されていたアンモニアがヒータ部11に移動し、ヒータ部11の反応材21と化学反応する。化学蓄熱装置10を構成する部品が新品であるときには、反応材21における化学反応の反応速度が速いため、ヒータ部11内の温度は急激に上昇する。図7に示した例では、時刻t1において開閉弁を開弁してから、ヒータ部11内の温度がΔTだけ上昇するのにかかる時間はΔt0となっている。
一方、化学蓄熱装置10を構成する部品が劣化しているときには、反応材21における化学反応の反応速度が遅いため、ヒータ部11内の温度はゆっくりと上昇する。図7に示した例では、時刻t1において開閉弁14を開弁してから、ヒータ部11内の温度がΔTだけ上昇するのにかかる時間は、上記Δt0よりも長いΔtとなっている。
このように、吸着材22へのアンモニアの吸着量が多く且つヒータ部11内の温度が低い状態で、開閉弁14が開弁させた後の、ヒータ部11内の温度の変化速度は、化学蓄熱装置10を構成する部品の劣化度に応じて変化する。特に、化学蓄熱装置10を構成する部品の劣化度が高いほど、ヒータ部11内の温度の変化速度が遅くなる。このため、本実施形態では、ヒータ部11内の温度の変化速度に基づいて劣化度を算出している。
具体的には、本実施形態では、下記式(2)に基づいて化学蓄熱装置10を構成する部品の劣化度Rdを算出している。
Rd=(ΔT/Δt0)/(ΔT/Δt) …(2)
ここで、ΔT/Δt0は化学蓄熱装置10が新品であるときに予め測定することによって求められ、ECU30のROM32に保存される。
Rd=(ΔT/Δt0)/(ΔT/Δt) …(2)
ここで、ΔT/Δt0は化学蓄熱装置10が新品であるときに予め測定することによって求められ、ECU30のROM32に保存される。
したがって、本実施形態では、化学蓄熱装置10を構成する部材の劣化度を求めるべきときには、吸着材22へのアンモニアの吸着量が多く且つヒータ部11内の温度が低い状態で、開閉弁14が開弁させるようにしている。そして、このときに、温度センサ43の出力に基づいて、ヒータ部11内の温度が所定の温度ΔTだけ低下するまでの間のヒータ部11内の温度の変化速度が算出され、算出された変化速度を上記式(2)に代入することによって化学蓄熱装置10の劣化度が算出される。これにより、化学蓄熱装置10を構成する部材の劣化度を適切に検出することができるようになる。
なお、本実施形態においても、上記第一実施形態と同様に、吸着材22へのアンモニアの吸着量が少なく且つヒータ部11内の温度が高い状態で化学蓄熱装置10を構成する部材の劣化度診断を行うことも可能である。したがって、本実施形態においても、図3に示した領域と同様な領域において劣化度診断が行われる。
<フローチャート>
図8は、化学蓄熱装置10を構成する部材の劣化度を診断する劣化度診断制御の制御ルーチンを示すフローチャートである。図示した制御ルーチンは一定時間間隔の割り込みによって行われる。なお、図8のステップS41〜S47は、図5のステップS11〜S17と同様であるため、説明を省略する。
図8は、化学蓄熱装置10を構成する部材の劣化度を診断する劣化度診断制御の制御ルーチンを示すフローチャートである。図示した制御ルーチンは一定時間間隔の割り込みによって行われる。なお、図8のステップS41〜S47は、図5のステップS11〜S17と同様であるため、説明を省略する。
ステップS47で開閉弁14が開弁されると、次いで、ステップS48では開閉弁14を開弁してからのヒータ部11内の温度の変化量ΔTが予め定められた所定量β以上であるか否かが判定される。ステップS48において、ヒータ部11内の温度の変化量ΔTが所定量βよりも少ないと判定された場合には、制御ルーチンが終了せしめられる。その後、開閉弁14の開弁によりストレージ部12からヒータ部11へ又はその逆へのアンモニアの移動が進むと、やがてヒータ部11内の温度の変化量ΔTが所定量β以上となる。ヒータ部11内の温度の変化量ΔTがβ以上になると、次の制御ルーチンではステップS48からステップS49へと進む。
ステップS49では、温度センサ43によるヒータ部11内の温度の検出が終了せしめられる。次いで、ステップS50では温度センサ43による温度の検出が開始されてから終了されるまでの時間、すなわちヒータ部11内の温度が所定量βだけ変化するまでの時間が算出される。加えて、算出された時間に基づいて、ヒータ部11内の温度の変化速度が算出されると共に、上述した式(2)に基づいて化学蓄熱装置10を構成する部材の劣化度が算出される。次いで、ステップS51では、診断フラグFjが0にリセットされ、制御ルーチンが終了せしめられる。
1 機関本体
2 排気管
3 排気浄化触媒
10 化学蓄熱装置
11 ヒータ部
12 ストレージ部
13 連通管
14 開閉弁
21 反応材
22 吸着材
30 ECU
43 温度センサ
44 圧力センサ
45 温度センサ
2 排気管
3 排気浄化触媒
10 化学蓄熱装置
11 ヒータ部
12 ストレージ部
13 連通管
14 開閉弁
21 反応材
22 吸着材
30 ECU
43 温度センサ
44 圧力センサ
45 温度センサ
Claims (1)
- 機関排気通路に配置された排気浄化触媒と、
反応媒体と反応して発熱すると共に発熱すると前記排気浄化触媒を加熱する反応材を備えるヒータ部と、前記反応媒体を吸着する吸着材を備えると共に連通路により前記ヒータ部と連通するストレージ部と、前記連通路に配置された開閉弁とを備える化学蓄熱装置と、
前記ストレージ部内の圧力又は前記ヒータ部内の温度を検出する検出装置と、
機関本体から排出される排気ガスの温度を制御可能な制御装置とを具備し、
前記制御装置は、前記開閉弁が開弁されているときに前記検出装置によって検出された前記ストレージ部内の圧力又は前記ヒータ部内の温度の変化速度に基づいて該変化速度が遅くなるほど劣化度が大きくなるものとして前記化学蓄熱装置の劣化度を算出し、該算出された劣化度が高いほど、前記排気浄化触媒を昇温すべきときに前記機関本体から排出される排気ガスの温度が高くなるように該排気ガスの温度を制御する、内燃機関の排気浄化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015023497A JP2016145561A (ja) | 2015-02-09 | 2015-02-09 | 内燃機関の排気浄化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016145561A true JP2016145561A (ja) | 2016-08-12 |
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ID=56685352
Family Applications (1)
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JP2015023497A Pending JP2016145561A (ja) | 2015-02-09 | 2015-02-09 | 内燃機関の排気浄化装置 |
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JP (1) | JP2016145561A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110374725B (zh) * | 2019-08-09 | 2020-09-22 | 浙江圣纳智能科技有限公司 | 一种汽车三元催化器冷启动加热装置 |
-
2015
- 2015-02-09 JP JP2015023497A patent/JP2016145561A/ja active Pending
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