JP2016145534A - 遠心圧縮機およびそれを備えた過給機 - Google Patents

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Abstract

【課題】羽根車の全部または一部が破断あるいは脱落して外部に飛散する不具合を抑制し、かつ案内筒および羽根車のメンテナンスを容易に行うことを可能にする。
【解決手段】ロータ軸30に取り付けられる羽根車11と、羽根車11を収容する空気案内筒12と、空気案内筒12よりも径方向の外周側に配置されるスクロール部13とを備え、空気案内筒12は、ロータ軸30の軸線X方向の一端の吸入口12cから流入する流体を取込口11aへ導く吸入流路12dを形成する上流側筒部12aと、取込口11aから流入する流体を圧縮して吐出口11bへ導く流路11eを形成する下流側筒部12bとを一体的に形成し、かつ下流側筒部12bの外周面に突起部12eが形成された部材であり、空気案内筒12は、スクロール部13が取り付けられた状態で軸線X方向に沿って取り外し可能となっている遠心圧縮機を提供する。
【選択図】図2

Description

本発明は、遠心圧縮機およびそれを備えた過給機に関する。
従来、船舶等に用いられる内燃機関に供給する空気を大気圧以上に高める過給機の圧縮機として、遠心圧縮機が知られている(例えば、特許文献1参照。)。遠心圧縮機は、ロータ軸に取り付けられる羽根車と、羽根車をロータ軸の軸線回りに収容する案内筒と、案内筒から吐出される圧縮空気が流入するスクロール部とを備えている。遠心圧縮機は、取込口から軸線方向に流入する空気を圧縮しつつ軸線方向から傾斜した方向に案内して吐出口から圧縮空気を吐出する。
遠心圧縮機においては、高速回転による遠心力の影響によって、羽根車の全部または一部が破断あるいは脱落する不具合が発生する可能性がある。特許文献2には、羽根車(コンプレッサインペラー)の全部または一部が遠心力でロータ軸の軸線方向に直交する径方向に飛散した場合でも飛散した羽根車によって潤滑油が漏れ出さないように、潤滑油を収容するタンクを保護する衝撃吸収隔壁を設けた遠心圧縮機が開示されている。
また、特許文献3には、コンプレッサホイールを収容する挿入壁の下流に配置した領域に目標裂損箇所を設けことが開示されている。コンプレッサホイールが裂損した場合に目標裂損箇所で裂損させることにより、コンプレッサホイールの裂損により半径方向に作用する力が軸方向に作用する力に変換される。
また、特許文献3には、挿入壁の外方へ突出するブレーキ要素とコンプレッサケーシングの内壁に設けられるブレーキ突起とを共働させることにより軸方向に作用する力を無効にすることが開示されている。
特開2011−117417号公報 特開2001−132465号公報 特許第4088161号公報
特許文献2に開示された遠心圧縮機では、高速回転による遠心力の影響によって羽根車の全部または一部が破断あるいは脱落する不具合が発生する場合に、潤滑油を収容するタンクが保護される。
しかしながら、羽根車の全部または一部が破断あるいは脱落して径方向に飛散する場合、破断あるいは脱落した羽根車の全部または一部(以下、破断部材という。)が外側に位置する案内筒を破損させて外部に飛散する可能性がある。また、破断部材が案内筒と衝突することによって遠心圧縮機の一部に隙間(口開き)が生じ、その隙間から破断部材が外部に飛散する可能性がある。
また、特許文献3に開示された挿入壁は、目標裂損箇所で裂損して軸方向に移動する際にブレーキ要素がブレーキ突起と接触する構造となっている。そのため、挿入壁を軸方向に沿って取り外すことができず、挿入壁やそれに収容されるコンプレッサホイールのメンテナンスを容易に行うことができない。
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、羽根車の全部または一部が破断あるいは脱落してロータ軸の軸線方向に直交する径方向に飛散する場合に破断部材が外部に飛散する不具合を抑制し、かつ案内筒および羽根車のメンテナンスを容易に行うことが可能な遠心圧縮機およびそれを備えた過給機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を採用する。
本発明の第1態様に係る遠心圧縮機は、ロータ軸に取り付けられるとともに取込口から流入する流体を圧縮して吐出口から吐出する羽根車と、該羽根車を収容するとともに前記ロータ軸の軸線方向に延在する案内筒と、該案内筒よりも前記軸線方向に直交する径方向の外周側に配置されるとともに前記吐出口へ吐出された圧縮流体が流入する渦形室を形成するスクロール部とを備え、該案内筒は、前記ロータ軸の軸線方向の一端の吸入口から流入する前記流体を前記取込口へ導く吸入流路を形成する上流側筒部と、前記取込口から流入する前記流体を圧縮して前記吐出口へ導く圧縮流路を形成する下流側筒部とを一体的に形成し、かつ前記下流側筒部の外周面に補強部が設けられた部材であり、前記案内筒は、前記スクロール部が取り付けられた状態で前記軸線方向に沿って取り外し可能となっている。
本発明の第1態様に係る遠心圧縮機において、ロータ軸の回転に伴う遠心力によりロータ軸に取り付けられる羽根車の全部または一部が破断あるいは脱落すると、ロータ軸の軸線方向に直交する径方向に破断部材が飛散する。羽根車はロータ軸の軸線回りに案内筒の下流側筒部に収容されているため、破断部材は下流側筒部の内周面に衝突する。破断部材の衝突により下流側筒部の内周面に衝撃が加えられるが、補強部により下流側筒部の強度が高められている。そのため、破断部材の衝突により下流側筒部の一部に隙間(口開き)が生じ、その隙間から破断部材が外部に飛散する不具合を抑制することができる。
また、本発明の第1態様に係る遠心圧縮機においては、案内筒が、スクロール部が取り付けられた状態で軸線方向に沿って取り外し可能となっている。そのため、スクロール部が取り付けられた状態で案内筒をスクロール部から軸線方向に沿って取り外すとともに、案内筒の内部に収容された羽根車を軸線方向に沿って取り外すことができる。
このように、本発明の第1態様に係る遠心圧縮機によれば、羽根車の全部または一部が破断あるいは脱落してロータ軸の軸線方向に直交する径方向に飛散する場合に破断部材が外部に飛散する不具合を抑制し、かつ案内筒および羽根車のメンテナンスを容易に行うことが可能な遠心圧縮機を提供することができる。
本発明の第2態様に係る遠心圧縮機は、ロータ軸に取り付けられるとともに取込口から流入する流体を圧縮して吐出口から吐出する羽根車と、該羽根車を収容するとともに前記ロータ軸の軸線方向に延在する案内筒と、該案内筒よりも前記軸線方向に直交する径方向の外周側に配置されるとともに前記吐出口へ吐出された圧縮流体が流入する渦形室を形成するスクロール部とを備え、該案内筒は、前記ロータ軸の軸線方向の一端の吸入口から流入する前記流体を前記取込口へ導く吸入流路を形成する上流側筒部と、前記取込口から流入する前記流体を圧縮して前記吐出口へ導く圧縮流路を形成する下流側筒部とを一体的に形成し、かつ前記上流側筒部の板厚よりも前記下流側筒部の板厚を厚くした部材であり、前記案内筒は、前記スクロール部が取り付けられた状態で前記軸線方向に沿って取り外し可能となっている。
本発明の第2態様に係る遠心圧縮機において、ロータ軸の回転に伴う遠心力によりロータ軸に取り付けられる羽根車の全部または一部が破断あるいは脱落すると、ロータ軸の軸線方向に直交する径方向に破断部材が飛散する。羽根車はロータ軸の軸線回りに案内筒の下流側筒部に収容されているため、破断部材は下流側筒部の内周面に衝突する。破断部材の衝突により下流側筒部の内周面に衝撃が加えられるが、下流側筒部の板厚は上流側筒部の板厚よりも厚い。そのため、破断部材の衝突により下流側筒部の一部に隙間(口開き)が生じ、その隙間から破断部材が外部に飛散する不具合を抑制することができる。
また、本発明の第2態様に係る遠心圧縮機においては、案内筒が、スクロール部が取り付けられた状態で軸線方向に沿って取り外し可能となっている。そのため、スクロール部が取り付けられた状態で案内筒をスクロール部から軸線方向に沿って取り外すとともに、案内筒の内部に収容された羽根車を軸線方向に沿って取り外すことができる。
このように、本発明の第2態様に係る遠心圧縮機によれば、羽根車の全部または一部が破断あるいは脱落してロータ軸の軸線方向に直交する径方向に飛散する場合に破断部材が外部に飛散する不具合を抑制し、かつ案内筒および羽根車のメンテナンスを容易に行うことが可能な遠心圧縮機を提供することができる。
第1態様に係る遠心圧縮機において、前記補強部は、前記ロータ軸の軸線回りに延在するともに前記軸線方向に直交する径方向の外周側に向けて突出する突起部であってもよい。
この突起部を軸線方向の適切な位置(例えば、羽根車の重心位置近傍)に設けることにより、破断部材の衝突により下流側筒部の一部に隙間(口開き)が生じ、その隙間から破断部材が外部に飛散する不具合を抑制することができる。
上記態様に係る遠心圧縮機において、前記羽根車と前記案内筒とは、互いに圧着性の高い材料により構成されているものであってもよい。
このようにすることで、破断部材が案内筒に衝突する際に、破断部材の一部と案内筒の一部とがそれぞれ溶解して圧着する。この圧着により、破断部材の案内筒への衝突による衝撃力の一部を熱エネルギに変換して吸収することができる。
ここで、例えば、羽根車と案内筒のそれぞれをアルミニウム合金により形成することにより、羽根車と案内筒の圧着性を高めることができる。
また、例えば、羽根車をアルミニウム合金により形成し、案内筒を圧延鋼材により形成することにより、羽根車と案内筒の圧着性を高めることができる。案内筒に圧延鋼材を採用する場合、案内筒の延性を高めることができるため、案内筒の強度を高めつつ、破断した案内筒同士が衝突する際に吸収される衝撃力をより大きくすることができる。
本発明の一態様に係る過給機は、上記のいずれかに記載の遠心圧縮機と、内燃機関から排出された排気ガスにより前記軸線回りに回転するとともに前記ロータ軸に連結されるタービンと、を備える。
本発明の一態様に係る過給機によれば、羽根車の全部または一部が破断あるいは脱落してロータ軸の軸線方向に直交する径方向に飛散する場合に、破断部材が外部に飛散する不具合を抑制することができる。
本発明によれば、羽根車の重心位置近傍の全部または一部が破断あるいは脱落してロータ軸の軸線方向に直交する径方向に飛散する場合に、破断部材が外部に飛散する不具合を抑制し、かつ案内筒および羽根車のメンテナンスを容易に行うことが可能な遠心圧縮機およびそれを備えた過給機を提供することができる。
第1実施形態の過給機を示す縦断面図である。 図1に示す遠心圧縮機の要部拡大図である。 空気案内筒をスクロール部から取り外した状態を示す要部拡大図である。 第2実施形態の遠心圧縮機の要部拡大図である。 第3実施形態の遠心圧縮機の要部拡大図である。 第4実施形態の遠心圧縮機の要部拡大図である。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態の過給機について図面を参照して説明する。
本実施形態の過給機100は、船舶に用いられる舶用ディーゼル機関(内燃機関)に供給する空気(気体)を大気圧以上に高めて、舶用ディーゼル機関の燃焼効率を高める装置である。
図1に示すように、本実施形態の過給機100は、遠心圧縮機10とタービン20とサイレンサ16とを備えている。遠心圧縮機10とタービン20とは、それぞれロータ軸30に連結されている。
遠心圧縮機10は、過給機100の外部から流入する空気を圧縮し、舶用ディーゼル機関を構成するシリンダライナ(図示略)の内部と連通する掃気トランク(図示略)に圧縮した空気(以下、圧縮空気(圧縮流体)という。)を供給する装置である。
遠心圧縮機10は、羽根車11と、空気案内筒(案内筒)12と、スクロール部13と、コンテインメントリング14と、サイレンサ16とを備えている。
空気案内筒12とスクロール部13は、複雑な形状を形成するために鋳造により製造された金属部材からなる。この金属部材として、例えば、鉄を主成分とし、炭素を2%以上含有するFe−C系合金である鋳鉄が用いられる。鋳鉄であればねずみ鋳鉄など種々の材料を用いることが可能であるが、基地組織中の黒煙が球状化しているダクタイル鋳鉄(FCD:Ferrum Casting Ductile)を用いるのが好ましい。
鋳造による金属材は、鋳込み形成により複雑な形状を形成しやすい反面、脆性特性を有する。
タービン20は、タービンハウジング21と、タービン翼22と、タービンディスク23と、タービンノズル24とを備えている。タービンハウジング21は、軸線X回りに配置される中空の筒状部材であり、その内部にタービン翼22と、タービンディスク23と、タービンノズル24とを収容している。タービンハウジング21には、図1の右方に示す矢印に沿って舶用ディーゼル機関から排出される排気ガスが流入する。
タービンハウジング21に導かれた排気ガスは、タービンノズル24を通過する際に静圧膨張し、タービン翼22に導かれる。タービン翼22は、ロータ軸30に固定された円板状のタービンディスク23の外周面に軸線回りに一定間隔で取り付けられている。タービンディスク23には、静圧膨張した排気ガスがタービン翼22を通過することによって軸線X回りの回転力が与えられる。この回転力は、ロータ軸30を回転させる動力となり、ロータ軸30に連結された羽根車11を軸線X回りに回転させる。
ここで、タービンディスク23は円板状であるものとしたが、ここでいう”円”とは真円に限られないものとする。
このように本実施形態の過給機100は、舶用ディーゼル機関から排出される排気ガスをタービン20に導いてタービン翼22が取り付けられたタービンディスク23を軸線X回りに回転させる。タービンディスク23の回転に伴ってロータ軸30を介して連結された羽根車11が回転し、取込口11aから流入する空気が圧縮され、圧縮空気が吐出口11bから吐出される。吐出口11bから吐出された圧縮空気はスクロール部13に流入し、舶用ディーゼル機関の掃気トランク(図示略)に導かれる。
サイレンサ16は、遠心圧縮機10内で発生する騒音のレベルを低下させる装置である。図1に示すように、サイレンサ16は、軸線Xに直交する方向から流入する空気を、空気案内筒12の取込口11aに導く流路を画定する。流路の周囲には消音材16aが配置されている。この消音材16aによって、遠心圧縮機10内で発生する騒音の一部が吸収され、騒音のレベルが低下する。
次に、遠心圧縮機10が備える各構成について説明する。
図2に示すように、羽根車11は、軸線Xに沿って延びるロータ軸30に取り付けられており、ロータ軸30が軸線X回りに回転するのに伴って、軸線X回りに回転する。羽根車11は、軸線X回りに回転することにより、取込口11aから流入する空気を圧縮して吐出口11bから吐出する。羽根車11は、アルミニウム合金により形成されている。
図2に示すように、羽根車11は、ロータ軸30に取り付けられるハブ11cと、ハブ11cの外周面上に取り付けられるブレード11dと、流路11e(圧縮流路)とを備える。羽根車11には、ハブ11cの外周面と空気案内筒12の内周面により形成される空間が設けられており、この空間が複数枚のブレード11dにより複数の空間に仕切られている。そして、羽根車11は、軸線X方向に沿って取込口11aから流入する空気に径方向の遠心力を与えて軸線X方向に直交した方向(羽根車11の半径方向)に吐出させ、吐出口11bから吐出された圧縮空気をディフューザ13aに流入させる。
空気案内筒12は、羽根車11をロータ軸30の軸線X回りに収容するとともにロータ軸30の軸線X方向に沿って取込口11aから流入する空気を吐出口11bから吐出する部材である。空気案内筒12は、羽根車11とともに、軸線Xに沿って取込口11aから流入する空気を、軸線Xに直交する径方向に案内して吐出口11bへ導く流路11eを形成する。空気案内筒12の詳細な構造については、後述する。
スクロール部13は、吐出口11bから吐出された圧縮空気が流入するとともに、圧縮空気に付与された運動エネルギー(動圧)を圧力エネルギー(静圧)に変換する装置である。スクロール部13は、空気案内筒12よりも軸線X方向に直交する径方向の外周側に配置されている。
スクロール部13は、図1に示すように、ロータ軸30を支持する軸受部17を保持する軸受台15およびに取り付けられている。
スクロール部13は、ディフューザ13aと、ディフューザディスク13bと、外側スクロールケーシング13c(図1参照。)と、内側スクロールケーシング13dと、渦形室13eを備える。渦形室13eは、外側スクロールケーシング13cと、内側スクロールケーシング13dとによって画定される空間である。
図2に示すように、内側スクロールケーシング13dは、締結ボルト43により空気案内筒12の吸入口12c側端部に連結されている。
ディフューザ13aは、羽根車11の吐出口11bの下流側に配置される翼形の部材であり、吐出口11bから渦形室13eに圧縮空気を導く流路を形成する。ディフューザ13aは、ロータ軸30と同軸に配置される円環形状のディフューザディスク13bの円周方向の複数箇所に設けられている。ディフューザ13aは、羽根車11の全周に設けられる圧縮空気の吐出口11bを囲むように設けられている。
図2に示すように、ディフューザディスク13bは、締結ボルト44により内側スクロールケーシング13dに連結されている。
ディフューザ13aは、羽根車11の吐出口11bから吐出された圧縮空気の流速を減速させることにより、圧縮空気に付与された運動エネルギー(動圧)を圧力エネルギー(静圧)に変換する。ディフューザ13aを通過する際に流速が減速された圧縮空気は、ディフューザ13aと連通した渦形室13eに流入する。渦形室13eに流入した作動流体は、吐出配管(図示略)へと吐出される。
コンテインメントリング14は、空気案内筒12よりも径方向の外周側かつスクロール部13よりも径方向の内周側に配置される円筒状部材である。図1に示すように、コンテインメントリング14は、ロータ軸30と同軸に配置されている。図2に示すように、コンテインメントリング14は、締結ボルト42によって空気案内筒12に連結されている。
コンテインメントリング14は、圧延により製造された金属部材からなる。この金属部材として、例えば、鉄を主成分とし、炭素を微量(約0.2%)含有するFe−C系合金である鉄鋼材料が用いられる。鉄鋼材料であれば種々の材料を用いることが可能であるが、SS400と呼ばれる一般構造用圧延鋼材(JIS G 3101;ASTM A283)を用いるのが好ましい。
圧延による金属材は、圧延工程に適した組成からなり、大きな塑性変形の後に破壊に至る延性を保有する。一方、鋳造による金属材は、鋳造工程に適した組成からなり、破壊に至る伸びが圧延による金属材よりも小さい。このように、圧延による金属材は、破壊に至る伸びが鋳造による金属材よりも大きい。すなわち、圧延による金属材の延性が高い。したがって、圧延による金属材は、鋳造による金属材よりも衝撃に対する破壊強度が高い特性を有する。
このように、コンテインメントリング14は、空気案内筒12よりも延性が高い。そのため、コンテインメントリング14は、羽根車11が破損や脱落した際でも、破断部材が径方向に飛散して空気案内筒12に衝突する場合に、破断部材が外部に飛散することを抑制する。
つまり、空気案内筒12が破断部材の衝突により脆性破壊してしまう場合であっても、コンテインメントリング14が塑性変形することによって羽根車の全部または一部が外部に飛散する不具合が抑制される。
次に、空気案内筒12の詳細な構造について説明する。
図2に示すように、空気案内筒12は、上流側筒部12aと下流側筒部12bとを一体的に形成した部材である。上流側筒部12aと下流側筒部12bとの境界位置は、取込口11aの位置と一致している。この取込口11aの位置は、複数枚のブレード11dにより仕切られる空間の入口位置と一致している。
上流側筒部12aは、ロータ軸30の軸線X方向の一端の吸入口12cから流入する空気を取込口11aに導く吸入流路12dを形成する部材である。また、下流側筒部12bは、取込口11aから流入する空気を圧縮して吐出口11bへ導く流路11eを形成する部材である。
図2に示すように、下流側筒部12bの外周面には、下流側筒部12bの内周面に加えられる衝撃に対する下流側筒部12bの強度を高める突起部12e(補強部)が設けられている。図2に示す突起部12eは、ロータ軸30の軸線X回りに全周に渡って延在するとともに軸線X方向に直交する径方向の外周側に向けて突出している。
突起部12eは、下流側筒部12bの外周面の任意の位置に設けることができる。例えば、図2に符号12fで示す位置に突起部12eを設けるようにしてもよい。符号12fの位置は図2において実線で示す突起部12eの位置よりも羽根車11の軸線X方向の重心位置P1に近い位置である。重心位置P1または重心位置P1に近接する位置に突起部12eを設けることにより、重心位置P1に近接する位置の空気案内筒12を補強することができる。
また、突起部12eは、図2に符号12eで示す位置と符号12fで示す位置との2箇所あるいはそれ以上の箇所に設けるようにしても良い。このようにすることで、空気案内筒12の強度を高めることができる。
突起部12eの径方向の長さL1は、下流側筒部12bの板厚T1の2倍以上とするのが望ましい。また、突起部12eの軸線X方向の長さL2は、板厚T1と同じかそれ以上の長さとするのが望ましい。
図2に示すように、長さL1は、突起部12eが下流側筒部12bから径方向に隆起する位置における下流側筒部12bの外周面から突起部12eの先端部までの径方向の距離となっている。
図2においては、突起部12の先端部がコンテインメントリング14の内周面から十分に離間するように長さL1を設定した例であるが他の態様であってもよい。例えば、突起部12の先端部がコンテインメントリング14の内周面に接触しない範囲で、突起部12の先端部をコンテインメントリング14の内周面に近付けるようにしてもよい。突起部12の長さL1を十分に確保することにより、空気案内筒12の強度を高めることができる。
突起部12の先端部がコンテインメントリング14の内周面に接触しないようにしているのは、これらを接触させることにより破断部材が空気案内筒12に衝突した際の衝撃力がコンテインメントリング14を介して他の部材に直接的に伝達されることを回避するためである。
図2に示すように、上流側筒部12aは、上流側筒部本体12hと連結部材12gとを有する。上流側筒部本体12hと連結部材12gとは、締結ボルト45によって連結されている。図2には、締結ボルト45が1つのみ示されているが、軸線X回りの周方向の複数箇所に設けられている。
図2に示すように、連結部材12gには、締結ボルト42が挿入される貫通穴と締結ボルト43が挿入される貫通穴と、締結ボルト45が挿入される貫通穴とが設けられている。
連結部材12gには、締結ボルト42によってコンテインメントリング14が取り付けられている。また、連結部材12gは、締結ボルト45によって上流側筒部本体12hに取り付けられている。さらに、連結部材12gは、締結ボルト43によって内側スクロールケーシング13dの吸入口12c側端部に取り付けられている。
空気案内筒12を内側スクロールケーシング13dに取り付ける手順は、以下の通りである。
第1に、締結ボルト42を連結部材12gの貫通穴に挿入してコンテインメントリング14を取り付ける。
第2に、コンテインメントリング14の内側に配置されるように空気案内筒12の上流側筒部本体12hを軸線Xに沿って挿入し、締結ボルト45によって上流側筒部本体12hに連結部材12gを取り付ける。
第3に、上流側筒部本体12hと連結部材12gとコンテインメントリング14とが連結された部材を、軸線Xに沿って羽根車11に近付けるように挿入する。図3に示す空気案内筒12をスクロール部13から取り外した状態から空気案内筒12を羽根車11に近付けるように挿入することにより、図2に示す状態となる。
第4に、図2に示す羽根車11が空気案内筒12に収容された状態で、連結部材12gの貫通穴に挿入された締結ボルト43を内側スクロールケーシング13dに締結することにより、空気案内筒12を内側スクロールケーシング13dに取り付ける。
以上においては、空気案内筒12を内側スクロールケーシング13dに取り付ける手順を説明したが、空気案内筒12を内側スクロールケーシング13dから取り外す手順は取り付ける手順の逆であるため説明を省略する。
空気案内筒12を内側スクロールケーシング13dから取り外す場合、図3に示すように、スクロール部13が軸受台15に取り付けられた状態で軸線X方向に沿って空気案内筒12が取り外される。
また、図3に示すように、羽根車11において径方向(軸線Xに直交する方向)の外径が最大となるのは、吐出口11bに近接するブレード11dの端部である。一方、スクロール部13において径方向の内径が最小となるのは、吐出口11bに近接するディフューザディスク13bおよび内側スクロールケーシング13dの端部である。そして、図3に示すように、羽根車11の最大外径は、スクロール部13の最小内径よりも小さくなっている。そのため、空気案内筒12を取り外した後、スクロール部13を取り付けた状態で羽根車11を軸線Xに沿って取り外すことが可能となっている。
このように、本実施形態の遠心圧縮機10によれば、スクロール部13を遠心圧縮機10に取り付けた状態で、上流側筒部本体12hと連結部材12gとコンテインメントリング14とが連結された部材を、スクロール部13から取り外すことができる。
また、上流側筒部本体12hと連結部材12gとコンテインメントリング14とが連結された部材を、スクロール部13から取り外した後に、さらに羽根車11を遠心圧縮機10から取り外すことができる。
以上説明した本実施形態の過給機100が奏する作用および効果について説明する。
本実施形態の過給機100が備える遠心圧縮機10において、ロータ軸30の回転に伴う遠心力によりロータ軸30に取り付けられる羽根車11の全部または一部が破断あるいは脱落すると、ロータ軸30の軸線X方向に直交する径方向に破断部材が飛散する。
羽根車11はロータ軸30の軸線X回りに空気案内筒12の下流側筒部12bに収容されているため、破断部材は下流側筒部12bの内周面に衝突する。破断部材の衝突により下流側筒部12bの内周面に衝撃が加えられるが、突起部12e(補強部)により下流側筒部12bの強度が高められている。そのため、破断部材の衝突により下流側筒部12bの一部に隙間(口開き)が生じ、その隙間から破断部材が外部に飛散する不具合を抑制することができる。
また、本実施形態の遠心圧縮機10においては、空気案内筒12が、軸線X方向に沿って取り外し可能となるようにスクロール部13に取り付けられている。そのため、スクロール部13が固定された状態で空気案内筒12をスクロール部13から軸線X方向に沿って取り外すことができる。さらに、空気案内筒12をスクロール部13から取り外すことにより、空気案内筒12の内部に収容された羽根車11を軸線X方向に沿って取り外すことができる。
このように、本実施形態の過給機100が備える遠心圧縮機10によれば、羽根車11の全部または一部が破断あるいは脱落してロータ軸30の軸線X方向に直交する径方向に飛散する場合に破断部材が外部に飛散する不具合を抑制し、かつ空気案内筒12および羽根車11のメンテナンスを容易に行うことが可能となる。
〔第2実施形態〕
次に本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態は第1実施形態の変形例である。以下で特に説明する場合を除き、第1実施形態と同様であるものとし、説明を省略する。
第1実施形態は、空気案内筒12の下流側筒部12bの外周面に突起部12eを設けて下流側筒部12bの強度を高めるものであった。それに対して第2実施形態は、空気案内筒12の上流側筒部12aの板厚T2よりも下流側筒部12bの板厚T3を厚くして下流側筒部12bの強度を高めるものである。
図4に示すように、空気案内筒12は、上流側筒部12aと下流側筒部12bとを一体的に形成した部材である。上流側筒部12aと下流側筒部12bとの境界位置は、取込口11aの位置と一致している。この取込口11aの位置は、複数枚のブレード11dにより仕切られる空間の入口位置と一致している。
図4に示すように、上流側筒部12aの板厚は吸入口12cから取込口11aに至るまで一定のT2である。また、下流側筒部12bの板厚は取込口11aから吐出口11bに至るまで一定のT3である。図4に示すように、上流側筒部12aの板厚T2よりも下流側筒部12bの板厚T3の方が厚い。
本実施形態のように上流側筒部12aの板厚T2よりも下流側筒部12bの板厚T3を厚くして下流側筒部12bの強度を高めることにより、以下の作用および効果を奏する。
本実施形態の遠心圧縮機によれば、羽根車11はロータ軸30の軸線X回りに空気案内筒12の下流側筒部12bに収容されているため、破断部材は下流側筒部12bの内周面に衝突する。破断部材の衝突により下流側筒部12bの内周面に衝撃が加えられるが、下流側筒部12bの板厚T3は上流側筒部12aの板厚T2よりも厚い。そのため、破断部材の衝突により下流側筒部12bの一部に隙間(口開き)が生じ、その隙間から破断部材が外部に飛散する不具合を抑制することができる。
本実施形態において、下流側筒部12bの板厚は取込口11aから吐出口11bに至るまで一定のT3であるものとしたが、他の態様であってもよい。例えば、下流側筒部12bの取込口11aから吐出口11bに至るまで板厚がT2からT3まで徐々に増加するようにしてもよい。
〔第3実施形態〕
次に本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態は第1実施形態の変形例である。以下で特に説明する場合を除き、第1実施形態と同様であるものとし、説明を省略する。
本実施形態は、空気案内筒12の上流側筒部12aの外周面に、軸線X回りに延在する溝部12gを設けた点が第1実施形態と異なる。
図5に示すように、空気案内筒12の上流側筒部12aの外周面には、軸線X回りに全周に渡って延在する無端状の溝部12iが設けられている。溝部12iにおける上流側筒部12aの板厚は、下流側筒部12bの板厚(突起部12eが存在する位置を除く)よりも薄くなっている。
溝部12iは、上流側筒部12aの外周面の任意の位置に設けられている。溝部12iの位置は、溝部12iの位置で空気案内筒12が破断した場合に、破断した空気案内筒12同士が衝突することにより吸収される衝撃力が大きくなるように適宜に設定するのが望ましい。
本実施形態によれば、空気案内筒12が軸線X方向に圧縮されて破断に至る場合に、破断する位置をロータ軸30の軸線X回りに延在する溝部12iとすることできる。
そのため、上流側筒部12aが下流側筒部12bよりも先に破断に至ることをより確実にすることができる。また、溝部12iを上流側筒部12aの軸線X方向の適切な位置に設けることにより、破断した空気案内筒12同士が衝突する際に吸収される衝撃力を大きくすることができる。
〔第4実施形態〕
次に本発明の第4実施形態について説明する。第4実施形態は第2実施形態の変形例である。以下で特に説明する場合を除き、第2実施形態と同様であるものとし、説明を省略する。
本実施形態は、空気案内筒12の上流側筒部12aの外周面に、軸線X回りに延在する溝部12jを設けた点が第2実施形態と異なる。
図6に示すように、空気案内筒12の上流側筒部12aの外周面には、軸線X回りに全周に渡って延在する無端状の溝部12jが設けられている。溝部12jにおける上流側筒部12aの板厚は、下流側筒部12bの板厚T3よりも薄くなっている。
溝部12jは、上流側筒部12aの外周面の任意の位置に設けることができる。溝部12jの位置は、溝部12jの位置で空気案内筒12が破断した場合に、破断した空気案内筒12同士が衝突することにより吸収される衝撃力が大きくなるように適宜に設定するのが望ましい。
本実施形態によれば、空気案内筒12が軸線X方向に圧縮されて破断に至る場合に、破断する位置をロータ軸30の軸線X回りに延在する溝部12jとすることできる。
そのため、上流側筒部12aが下流側筒部12bよりも先に破断に至ることをより確実にすることができる。また、溝部12jを上流側筒部12aの軸線X方向の適切な位置に設けることにより、破断した空気案内筒12同士が衝突する際に吸収される衝撃力を大きくすることができる。
本実施形態において、下流側筒部12bの板厚は取込口11aから吐出口11bに至るまで一定のT3であるものとしたが、他の態様であってもよい。例えば、下流側筒部12bの取込口11aから吐出口11bに至るまで板厚がT2からT3まで徐々に増加するようにしてもよい。
〔第5実施形態〕
次に本発明の第5実施形態について説明する。第5実施形態は第1実施形態の変形例である。以下で特に説明する場合を除き、第1実施形態と同様であるものとし、説明を省略する。
第1実施形態は、羽根車11がアルミニウム合金で形成され、空気案内筒12が好ましくはダクタイル鋳鉄(FCD)により鋳造されるものであった。
それに対して本実施形態は、羽根車11と空気案内筒12とを互いに圧着性の高い材料により構成するものである。
遠心圧縮機が備える羽根車11は、例えば、毎分1万回転以上という非常に高い回転数で回転する。そのため、羽根車11の一部が破断あるいは脱落して径方向に飛散する場合、破断部材が空気案内筒12の内周面に衝突しながら高速度で軸線X回りに回転する。この際、空気案内筒12と破断部材との間に大きな摩擦熱が生じる。
空気案内筒12と破断部材(羽根車11の一部)とを圧着性の高い材料により構成すると、空気案内筒12と破断部材との間に大きな摩擦熱によってそれぞれが溶解して圧着する。この圧着により、破断部材の案内筒への衝突による衝撃力の一部を熱エネルギに変換して吸収することができる。
そこで、本実施形態では、羽根車11と空気案内筒12とを互いに圧着性の高い材料により構成した。具体的には、羽根車11をアルミニウム合金により形成し、空気案内筒12をアルミニウム合金との圧着性の高い材料により鋳造して形成する。
アルミニウム合金との圧着性の高い材料は、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金である。また例えば、セラミック、炭素を微量(約0.2%)含有するFe−C系合金である鉄鋼材料である。
空気案内筒12を形成するFe−C系合金である鉄鋼材料として、SS400と呼ばれる一般構造用圧延鋼材(JIS G 3101;ASTM A283)を用いるのが好ましい。一般構造用圧延鋼材を用いて空気案内筒12を形成することにより、羽根車11との圧着性を高めつつ、空気案内筒12の延性を高めることができる。そのため、空気案内筒12の強度を高めつつ、破断した空気案内筒12同士が衝突する際に吸収される衝撃力を大きくすることができる。
〔他の実施形態〕
以上の説明において、空気案内筒12の上流側筒部12aと下流側筒部12bとの境界位置は、取込口11aの位置と一致しているものとしたが、他の態様であってもよい。
例えば、上流側筒部12aと下流側筒部12bとの境界位置を、取込口11aの位置の近傍の他の位置としてもよい。この近傍の他の位置は軸線X方向の吸入口12c側であっても、吐出口11b側であってもよい。
第2実施形態において、上流側筒部12aの板厚はT2で一定であり、下流側筒部12bの板厚はT3で一定であるものとしたが、他の態様であってよい。例えば、上流側筒部12aの板厚の一部がT2と異なっていてもよく、下流側筒部12bの板厚の一部がT3と異なっていてもよい。
以上の説明において、遠心圧縮機10が備える羽根車11が連結されるロータ軸30は、舶用ディーゼル機関から排出される排気ガスにより回転するタービン20によって軸線X回りに回転するものであったが、他の態様であってもよい。例えば、ロータ軸30は、ロータ軸30に連結されたモータ等の他の動力源によって回転するものであってもよい。
以上の説明においては、空気案内筒12の吸入口12c側の端部を内側スクロールケーシング13dに取り付けるものとしたが、他の態様であってもよい。例えば、サイレンサ16の吸入口12c側の端部など、内側スクロールケーシング13d以外の他の部材に空気案内筒12の吸入口12c側の端部を取り付けるようにしてもよい。
10 遠心圧縮機
11 羽根車
11a 取込口
11b 吐出口
11e 流路(圧縮流路)
12 空気案内筒(案内筒)
12a 上流側筒部
12b 下流側筒部
12c 吸入口
12d 吸入流路
12e 突起部(補強部)
12g 連結部材
12h 上流側筒部本体
12i,12j 溝部
13 スクロール部
14 コンテインメントリング
30 ロータ軸
100 過給機
X 軸線

Claims (7)

  1. ロータ軸に取り付けられるとともに取込口から流入する流体を圧縮して吐出口から吐出する羽根車と、
    該羽根車を収容するとともに前記ロータ軸の軸線方向に延在する案内筒と、
    該案内筒よりも前記軸線方向に直交する径方向の外周側に配置されるとともに前記吐出口へ吐出された圧縮流体が流入する渦形室を形成するスクロール部とを備え、
    該案内筒は、前記ロータ軸の軸線方向の一端の吸入口から流入する前記流体を前記取込口へ導く吸入流路を形成する上流側筒部と、前記取込口から流入する前記流体を圧縮して前記吐出口へ導く圧縮流路を形成する下流側筒部とを一体的に形成し、かつ前記下流側筒部の外周面に補強部が設けられた部材であり、
    前記案内筒は、前記スクロール部が取り付けられた状態で前記軸線方向に沿って取り外し可能となっている遠心圧縮機。
  2. ロータ軸に取り付けられるとともに取込口から流入する流体を圧縮して吐出口から吐出する羽根車と、
    該羽根車を収容するとともに前記ロータ軸の軸線方向に延在する案内筒と、
    該案内筒よりも前記軸線方向に直交する径方向の外周側に配置されるとともに前記吐出口へ吐出された圧縮流体が流入する渦形室を形成するスクロール部とを備え、
    該案内筒は、前記ロータ軸の軸線方向の一端の吸入口から流入する前記流体を前記取込口へ導く吸入流路を形成する上流側筒部と、前記取込口から流入する前記流体を圧縮して前記吐出口へ導く圧縮流路を形成する下流側筒部とを一体的に形成し、かつ前記上流側筒部の板厚よりも前記下流側筒部の板厚を厚くした部材であり、
    前記案内筒は、前記スクロール部が取り付けられた状態で前記軸線方向に沿って取り外し可能となっている遠心圧縮機。
  3. 前記補強部は、前記ロータ軸の軸線回りに延在するともに前記軸線方向に直交する径方向の外周側に向けて突出する突起部である請求項1に記載の遠心圧縮機。
  4. 前記羽根車と前記案内筒とは、互いに圧着性の高い材料により構成されている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の遠心圧縮機。
  5. 前記羽根車と前記案内筒とは、それぞれアルミニウム合金により形成されている請求項4に記載の遠心圧縮機。
  6. 前記羽根車はアルミニウム合金により形成され、前記案内筒は圧延鋼材により形成されている請求項4に記載の遠心圧縮機。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の遠心圧縮機と、
    内燃機関から排出された排気ガスにより前記軸線回りに回転するとともに前記ロータ軸に連結されるタービンと、を備える過給機。
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