JP2016144295A - 封止高分子アクチュエータ及びその製造方法 - Google Patents

封止高分子アクチュエータ及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】充分な封止効果があり高分子アクチュエータ素子の変形を阻害しない封止高分子アクチュエータ及びその製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】封止高分子アクチュエータF11は、高分子アクチュエータ素子A3と高分子アクチュエータ素子A3を被覆する封止部材B5とを備え、封止部材B5の粘着フィルム14を介して高分子アクチュエータ素子A3と封止部材B5の支持フィルム16とが接して固定されている当接部分と、固定されないよう充填部材15が充填された充填部分と、を構成し、当接部分と充填部分とが、高分子アクチュエータ素子A3の駆動方向と直交する直交方向に交互に配置されていることを特徴とし、その製造方法は、支持フィルム16を用意する準備工程と、充填部材15を充填する充填工程と、積層体46を作製する積層工程と、高分子アクチュエータ素子A3を積層体46で挟んで圧着する封止工程PF4と、を有している。
【選択図】図9

Description

本発明は、電極層間の電圧に応じて変形する高分子アクチュエータ素子に関し、特に、外部環境から遮断する封止構造を有する封止高分子アクチュエータ及びその製造方法に関する。
各種電子機器において、小型で且つ軽量で柔軟性に富むアクチュエータの必要性が高まっており、この要求に対して、高分子伸縮式の高分子アクチュエータ素子が期待されている。高分子アクチュエータ素子には、電解質として水を用いているものがあり、この水を用いた高分子アクチュエータ素子は、水分が蒸発すると動作しなくなるため、高分子アクチュエータ素子全体を包み込むように被覆した封止構造を施す必要があった。また、電解質として有機溶媒やイオン液体など水以外のものを用いる高分子アクチュエータ素子であっても、結露や過湿などによる悪影響を避けるため、同様な封止構造を必要とする場合があった。
このような封止構造を有した封止高分子アクチュエータとして、特許文献1では、図11に示すような高分子アクチュエータ900が提案されている。図11は、従来例の高分子アクチュエータ900の構造を説明した断面図である。図12は、従来例の高分子アクチュエータ900の製造方法を説明する断面図である。
図11に示す従来例の高分子アクチュエータ900は、アクチュエータ本体915と、アクチュエータ本体915を挟んで配設された電極925a及び電極925bと、電極925a及び電極925bの外側に配設された金属層944と、電極925a及び電極925bに電圧を印加する導電線942と、それら全体を包むように被覆する封止フィルム930と、を備えて構成されている。そして、封止フィルム930は、外気を遮断する性能を有している。これにより、アクチュエータ本体915、電極925a及び電極925bが外部と遮断されているので、高分子アクチュエータ900を、水中、溶媒中、空気中等の各種雰囲気中で長期間にわたって特性を良好に維持しながら安定して動作させることができるとしている。更に、封止フィルム930がアクチュエータ全体(アクチュエータ本体915、電極925a及び電極925b)を保護するものとして作用しているとしている。
また、特許文献1の従来例では、高分子アクチュエータ900は、次の手順で作製することができるとしている。先ず、図12の(B1)に示すように、封止フィルム930(高分子フィルム)上に電極925aと別の封止フィルム930上に電極925bを形成する。次に、図12の(B2)に示すように、上記の積層体の電極925a及び電極925bに導電線942を配置して、導電性接着剤943を用いて固定する。なお、導電線942は、電気絶縁性の熱可塑性樹脂からなる高分子被膜949によって被覆されている。次に、図12の(B3)に示すように、アクチュエータ本体915を挟んで、図12の(B2)に示す一方の積層体の電極925aと他方の積層体の電極925bをアクチュエータ本体915に対向させて配置する。次に、図12の(B4)では図示していないが、封止フィルム(高分子フィルム)930を外側として、アクチュエータ本体915の対向する面に、積層体の電極925a及び電極925bを加熱圧着する。その後、加熱圧着体を40℃、90%の雰囲気中に1時間放置し、加湿する。最後に、図12の(B5)では図示していないが、一対の積層体の封止フィルム(高分子フィルム)930同士を加熱圧着して封止を行う。この時、一対の導電線942は封止フィルム(高分子フィルム)の外部に取り出される。このようにして、図11に示す高分子アクチュエータ900が完成する。
特開2008−35682号公報
従来例の高分子アクチュエータ900では、封止フィルム930として、通気性及び吸水性を有する高分子フィルムを用いているので、高い封止性能が得られなく、封止性能を求めるために、封止フィルム930をなるべく厚くする必要があった。しかしながら、封止フィルム930を厚くすると、高分子アクチュエータ900の変形を阻害するという課題があった。
本発明は、上述した課題を解決するもので、充分な封止効果があり高分子アクチュエータ素子の変形を阻害しない封止高分子アクチュエータ及びその製造方法を提供することを目的とする。
この課題を解決するために、本発明の封止高分子アクチュエータは、一対の電極層間の電圧に応じて変形する高分子アクチュエータ素子と、前記高分子アクチュエータ素子を全体的に包み込むように被覆する封止部材と、を備えた封止高分子アクチュエータであって、前記封止部材は、防湿性能を有する粘着フィルムと、該粘着フィルムを支持する支持フィルムと、を有し、前記粘着フィルムを介して前記高分子アクチュエータ素子と前記支持フィルムとが帯状に固定されている当接部分と、前記高分子アクチュエータ素子と前記支持フィルムとが固定されないよう充填部材が帯状に充填された充填部分と、が、前記高分子アクチュエータ素子の駆動方向と直交する直交方向に交互に配置されていることを特徴としている。
これによれば、本発明の封止高分子アクチュエータは、防湿性能を有する薄くて軟らかい粘着フィルムが分子アクチュエータ素子を封止し、粘着フィルムを支持している支持フィルムがある程度の厚みを持ち剛性を有していても高分子アクチュエータ素子の駆動を阻害することが少ない。これらのことにより、充分な封止効果があり高分子アクチュエータ素子の駆動方向の変形を阻害しない封止高分子アクチュエータを得ることができる。
また、本発明の封止高分子アクチュエータは、前記充填部材が軟質ゲルであることを特徴としている。
これによれば、高分子アクチュエータ素子の駆動方向の変形に対して、軟質ゲルが柔軟に対応して変形をより阻害しないようにしている。このことにより、高分子アクチュエータ素子の駆動方向の変形をより阻害しない封止高分子アクチュエータが得ることができる。
また、本発明の封止高分子アクチュエータは、前記支持フィルムの材質がパラキシリレン系ポリマーであることを特徴としている。
これによれば、パラキシリレン系ポリマーの厚みが約10μmと非常に薄いのにも関わらず、支持フィルムが水分を透過しない優れたバリア性能を有している。このため、防湿性能を有する粘着フィルムに加え、支持フィルムによっても防湿効果を高めることができる。また、厚みが約10μmと非常に薄いので、高分子アクチュエータ素子の変形に対して、変形をより一層阻害しないようにもできる。これらのことにより、より充分な封止効果があり高分子アクチュエータ素子の駆動方向の変形をより一層阻害しない封止高分子アクチュエータを提供することができる。
また、本発明の封止高分子アクチュエータの製造方法は、一対の電極層間の電圧に応じて変形する高分子アクチュエータ素子と、前記高分子アクチュエータ素子を全体的に包み込むように被覆する封止部材と、を備えた封止高分子アクチュエータの製造方法であって、複数の溝状の凹部を有する支持フィルムを用意する準備工程と、前記凹部に充填部材を充填する充填工程と、前記支持フィルムに防湿性能を有する粘着フィルムを積層して積層体を作製する積層体形成工程と、前記高分子アクチュエータ素子を前記積層体で挟んで圧着する封止工程と、を有していることを特徴としている。
これによれば、粘着性を有し厚みが薄くて軟らかく取り扱いが難しい粘着フィルムであっても、支持フィルムにより、以降の工程で、容易に取り扱うことができ、しかも、容易に高分子アクチュエータ素子を封止することができる。更に、凹部に充填部材が充填された支持フィルムを用いているので、ある程度の厚みを持ち剛性を有した支持フィルムであっても、高分子アクチュエータ素子の駆動を阻害することが少ない。これらのことにより、充分な封止効果があり高分子アクチュエータ素子の駆動方向の変形を阻害しない封止高分子アクチュエータを容易に作製することができる。
また、本発明の封止高分子アクチュエータの製造方法は、前記準備工程には、複数の凹溝を有する成形型を準備する型作製工程と、前記成形型に沿って、パラキシリレン系ポリマーからなる前記支持フィルムを形成するフィルム形成工程と、を有していることを特徴としている。
これによれば、厚みが約10μmと非常に薄いのにも関わらず、水分を透過しない優れたバリア性能を有している支持フィルムを容易に作製することができる。しかも複数の溝状の凹部を有した支持フィルムを容易に作製することができる。このことにより、充分な封止効果があり高分子アクチュエータ素子の駆動方向の変形を阻害しない封止高分子アクチュエータをより容易に作製することができる。
本発明の封止高分子アクチュエータは、防湿性能を有する薄くて軟らかい粘着フィルムが分子アクチュエータ素子を封止し、粘着フィルムを支持している支持フィルムがある程度の厚みを持ち剛性を有していても高分子アクチュエータ素子の駆動を阻害することが少ない。これらのことにより、充分な封止効果があり高分子アクチュエータ素子の駆動方向の変形を阻害しない封止高分子アクチュエータを得ることができる。
本発明の封止高分子アクチュエータの製造方法は、粘着性を有し厚みが薄くて軟らかく取り扱いが難しい粘着フィルムであっても、支持フィルムにより、以降の工程で、容易に取り扱うことができ、しかも、容易に高分子アクチュエータ素子を封止することができる。更に、凹部に充填部材が充填された支持フィルムを用いているので、ある程度の厚みを持ち剛性を有した支持フィルムであっても、高分子アクチュエータ素子の駆動を阻害することが少ない。これらのことにより、充分な封止効果があり高分子アクチュエータ素子の駆動方向の変形を阻害しない封止高分子アクチュエータを容易に作製することができる。
本発明の第1実施形態に係わる封止高分子アクチュエータを説明する模式図であって、封止高分子アクチュエータの斜視図である。 本発明の第1実施形態の封止高分子アクチュエータを説明する模式図であって、図1に示すZ1側から見た上面図である。 本発明の第1実施形態の封止高分子アクチュエータを説明する模式図であって、図2に示すX1側から見た側面図である。 本発明の第1実施形態の封止高分子アクチュエータを説明する模式図であって、図2に示すIV−IV線における断面図である。 本発明の第1実施形態に係わる封止高分子アクチュエータに用いた高分子アクチュエータ素子の動作原理について説明した模式図である。 本発明の第1実施形態に係わる封止高分子アクチュエータにおいて使用する封止部材の化学構造式である。 本発明の第1実施形態に係わる高分子アクチュエータ素子の製造工程中の断面模式図である。 本発明の第1実施形態に係わる封止高分子アクチュエータの製造工程における準備工程、充填工程及び積層体形成工程を説明した断面模式図である。 本発明の第1実施形態に係わる封止高分子アクチュエータの製造工程における封止工程を説明した断面模式図である。 本発明の第1実施形態に係わる封止高分子アクチュエータの変形例を説明する模式図である。 従来例の高分子アクチュエータの構造を説明した断面図である。 従来例の高分子アクチュエータの製造方法を説明する断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
先ず、封止高分子アクチュエータF11について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係わる封止高分子アクチュエータF11を説明する模式図であって、封止高分子アクチュエータF11の斜視図である。図2は、本発明の第1実施形態の封止高分子アクチュエータF11を説明する模式図であって、図1に示すZ1側から見た上面図である。図3は、本発明の第1実施形態の封止高分子アクチュエータF11を説明する模式図であって、図2に示すX1側から見た側面図である。図4は、本発明の第1実施形態の封止高分子アクチュエータF11を説明する模式図であって、図2に示すIV−IV線における断面図である。なお、図1ないし図4は模式図なので、封止高分子アクチュエータF11の実際の寸法とは異なる。
本発明の第1実施形態の封止高分子アクチュエータF11は、図1ないし図3に示すような外観を呈し、図4に示すように、一対の電極層12間の電圧に応じて変形する高分子アクチュエータ素子A3と、高分子アクチュエータ素子A3を全体的に包み込むように被覆する封止部材B5と、を備えて構成される。また、本発明の第1実施形態では、封止部材B5が、高分子アクチュエータ素子A3の外側に形成された粘着フィルム14と、粘着フィルム14の外側に形成された支持フィルム16と、で構成されている。他に、封止高分子アクチュエータF11には、図4に示すように、高分子アクチュエータ素子A3の一対の電極層12(12A、12B)のそれぞれと電気的に接続された一対の端子部材(第1導電端子19A及び第2導電端子19B)と、高分子アクチュエータ素子A3と併設された接続部材17と、を有している。
ここで、本発明の第1実施形態の封止高分子アクチュエータF11に用いた高分子アクチュエータ素子A3について説明する。図5は、高分子アクチュエータ素子A3の動作原理について説明した模式図であって、図5(a)は、本発明の第1実施形態の電解質層11と電極層12におけるイオンを模式化した図であり、図5(b)は、本発明の第1実施形態の電極層12に電圧が印加された状態を示している。
図5(a)に示すように、高分子アクチュエータ素子A3は、対向配置された一対の電極層12(12A、12B)と、一対の電極層12(12A、12B)との間に設けられた電解質層11と、を有し、それぞれの層の中には、陽イオンCAと陰イオンANが分散されている。
そして、電極層12Aと電極層12Bとの間に電圧が印加されると、図5(b)に示すように、電極層12Aと電極層12Bとの間に挟まれている電解質層11内に電界が発生して、電極層12Aに陽イオンCAが移動するとともに、電極層12Bに陰イオンANが移動する。このため、一方側を支持して支点PP(支持部分)とすると、アクチュエータへの電界の方向に応じて、アクチュエータの他方側が大きく変位する(図5(b)ではZ1方向に向けて変位している)。
そして、このアクチュエータの他方側を作用点LP(作用部分)とすると、各種アクチュエータとして利用することができる。つまり、Y方向の変形とZ方向の変形がおこり、作用点LPでZ方向及びY方向(図4(b)に示す駆動方向KD)への駆動が可能になる。なお、アクチュエータへの電界の方向を変えることで、アクチュエータの作用方向を変えることができるし、アクチュエータへの電圧の強さを変えることで、電圧に応じて変形する変形量を変えることもできる。
次に、上述した高分子アクチュエータ素子A3の各構成要素について詳しく説明する。先ず、高分子アクチュエータ素子A3の電解質層11は、ベースとなるポリマー(樹脂材料)にイオン液体を混合したゲル状のフィルムであり、図4に示すように、一対の電極層12(12A、12B)に挟まれている。また、電解質層11の作製は、イオン液体及び樹脂材料(ポリマー)を溶媒に溶かしてキャスト液を作製し、型枠にキャスト液をキャスティングした後、真空乾燥して溶媒を蒸発させることにより行われる。なお、電解質層11のポリマー(樹脂材料)の材質として、例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVDGF)やポリメチルメタクリレート(PMMA)等を用いることができる。
次に、高分子アクチュエータ素子A3の電極層12は、電解質層11と同じベースとなるポリマー(樹脂材料)及びイオン液体と、導電性粒子を有して構成され、ポリマー(樹脂材料)及びイオン液体中に導電性粒子を混合してゲル状としたものである。そして、一対の電極層12(12A、12B)は、前述したように、電解質層11の厚さ方向の両面に設けられ、電解質層11を挟持している(図4を参照)。以上のように構成された電解質層11及び電極層12(12A、12B)を用いると、低い電圧で大きな変位が得られるようになる。なお、電極層12の導電性粒子としては、カーボンナノチューブ、カーボンファイバー、金粒子、白金粒子、ニッケル粒子等を用いることができる。
次に、封止高分子アクチュエータF11の封止部材B5について説明をする。図6は、本発明の第1実施形態に係わる封止高分子アクチュエータF11において使用する封止部材B5の支持フィルム16の化学構造式である。封止部材B5は、前述したように、高分子アクチュエータ素子A3の外側に形成された粘着フィルム14と、粘着フィルム14の外側に形成された支持フィルム16と、で構成され、高分子アクチュエータ素子A3を全体的に包み込むようにして被覆している。そして、封止部材B5の端部から、一対の端子部材(第1導電端子19A及び第2導電端子19B)が一部露出している。
封止部材B5の粘着フィルム14は、厚みが約25μmのフィルム形状をしており、粘着性を有するとともに、水分を透過しない優れた防湿性能を有している。また、粘着フィルム14は、図1及び図4に示すように、高分子アクチュエータ素子A3と接続部材17と一対の端子部材(19A、19B)の一部とを全体的に包み込むように、高分子アクチュエータ素子A3に密着して被覆している。また、この粘着フィルム14は、厚みが約25μmと薄いのに加え、非常に軟らかいので、高分子アクチュエータ素子A3の変形に対して悪影響を及ぼさない効果を奏する。
封止部材B5の支持フィルム16は、図6に例示するようなパラキシリレン系ポリマーを用いており、図1及び図4に示すように、粘着フィルム14の外側に形成されている。そして、この支持フィルム16を掴んで取り扱いができるようになっている、これにより、粘着フィルム14単体では取り扱いが難しいという課題を解決し、封止高分子アクチュエータF11の取り扱いがし易い効果を奏する。また、このパラキシリレン系ポリマーは、厚みが約10μmと非常に薄いのにも関わらず、水分を透過しない優れたバリア性能を有している。このため、防湿性能を有する粘着フィルム14に加え、支持フィルム16によっても防湿効果を高めることができる。また、厚みが約10μmと非常に薄いので、高分子アクチュエータ素子A3の変形に対して、変形を阻害しないようにもできる。
また、支持フィルム16は、図1に示すように、一部が蛇腹状の形状を有しており、図4に示すように、粘着フィルム14と支持フィルム16とが接している当接部分Tpと、粘着フィルム14と支持フィルム16とが接しない充填部分Jpと、を構成している。また、この充填部分Jpには、粘着フィルム14と支持フィルム16とが接しないように、軟質ゲルの充填部材15が充填されている。そして、高分子アクチュエータ素子A3の駆動方向KDと直交する直交方向VDに、当接部分Tpと充填部分Jpとが交互に配置されている(図1を参照)。これにより、この当接部分Tpで粘着フィルム14を介して高分子アクチュエータ素子A3と支持フィルム16とが帯状に接して固定されているとともに、この充填部分Jpで高分子アクチュエータ素子A3と支持フィルム16とが帯状に固定されてないようになる。なお、この直交方向VDは、言い換えると、高分子アクチュエータ素子A3が変形する方向(図1に示すY方向及びZ方向)と直交しているとも言える。また、この当接部分Tp及び充填部分Jpの形状(幅サイズなど)や個数は、封止高分子アクチュエータF11の使用状況に合わせて適宜選択される。
以上のように構成された本発明の封止高分子アクチュエータF11は、防湿性能を有する封止部材B5で高分子アクチュエータ素子A3を全体的に包み込むように被覆して、高分子アクチュエータ素子A3を封止している。しかも、粘着フィルム14と支持フィルム16との間に充填部材15が帯状に充填されて高分子アクチュエータ素子A3の駆動方向KDと直交する直交方向VDに配置されているので、ある程度の厚みを持ち剛性を有した支持フィルム16であっても、高分子アクチュエータ素子A3の駆動を阻害することが少ない。これらのことにより、充分な封止効果があり高分子アクチュエータ素子A3の駆動方向KDの変形を阻害しない封止高分子アクチュエータF11が得られる。
更に、充填部材15が軟質ゲルであるので、高分子アクチュエータ素子A3の駆動方向KDの変形に対して、軟質ゲルが柔軟に対応して変形をより阻害しないようにしている。このことにより、高分子アクチュエータ素子A3の駆動方向KDの変形をより阻害しない封止高分子アクチュエータF11を得ることができる。
次に、封止高分子アクチュエータF11の端子部材(第1導電端子19A及び第2導電端子19B)は、導電性の鋼板を加工して作製されており、表面にニッケル或いはスズのめっきが施されている。また、端子部材は、図4に示すように、その一端側が高分子アクチュエータ素子A3の一対の電極層12と当接して配設され、他端側が封止部材B5から露出して配設されている。この端子部材から、高分子アクチュエータ素子A3に電圧を付与することができる。
最後に、封止高分子アクチュエータF11の接続部材17は、ポリエチレンテレフタレート(PET、Polyethylene terephthalate)等の合成樹脂を用い、シート状の形状をしており、図4に示すように、高分子アクチュエータ素子A3の側端面に当接して併設されるとともに、一対の端子部材に挟持された位置に配設されている。この接続部材17が設けられたことで、封止高分子アクチュエータF11のこの部分を支持部分とすることができ、この部分の封止部材B5の変形を防止し、封止部材B5の耐性を向上させることができる。
次に、封止高分子アクチュエータF11の製造方法について説明する。先ず、封止高分子アクチュエータF11に用いた高分子アクチュエータ素子A3の製造方法について説明する。図7は、本発明の第1実施形態に係わる高分子アクチュエータ素子A3の製造工程中の断面模式図であり、図7(a)は、電極層形成工程PA1の終了後を示し、図7(b)は、剥離工程PA2後を示し、図7(c)は、挟持工程PA3の終了後を示し、図7(d)は、端子付け工程PA4の終了後を示している。
高分子アクチュエータ素子A3の製造方法は、先ず、図7(a)に示すように、電極層12を形成する電極層形成工程PA1を行う。電極層形成工程PA1では、導電性粒子を含む電極層12をキャスト法にて形成する。具体的には、先ず、イオン液体、導電性粒子、及び樹脂材料(ポリマー)を溶媒に溶かして混合してキャスト液を作製する。続いて、このキャスト液を石英等で形成された台座D38上にキャスティングした後、真空乾燥することにより溶媒を揮発させる。そして、ゲル状の電極層12が得られる。
次に、図7(b)に示すように、電極層12を台座D38から剥離する剥離工程PA2を行う。なお、上述の電極層形成工程PA1とこの剥離工程PA2とを同じように行って、電極層12Aと電極層12Bとを形成する。
次に、図7(c)に示すように、電解質層11を一対の電極層12(12A、12B)間に挟んで積層する挟持工程PA3を行う。挟持工程PA3では、電極層12Aともう一つの電極層12Bとを対向させて、電解質層11の両面を電極層12(12A、12B)間に挟んで積層させる。具体的には、電解質層11と電極層12A及び電極層12B間を加熱圧着するして積層させている。なお、電解質層11の作製は、電極層12と同様なキャスト法を用いており、イオン液体及び樹脂材料(ポリマー)を溶媒に溶かしたキャスト液を作製して行っている。
以上の工程を行うことにより、本発明の第1実施形態の高分子アクチュエータ素子A3を製造することができ、電解質層11と一対の電極層12(12A、12B)とを順次積層させるだけで、高分子アクチュエータ素子A3を、容易に作製することができる。
最後に、図7(d)に示すように、高分子アクチュエータ素子A3に第1導電端子19A及び第2導電端子19Bを装着する端子付け工程PA4を行う。具体的には、先ず、電極層12Aに第1導電端子19Aを接着する。次に、接続部材17を高分子アクチュエータ素子A3に当接させて、第1導電端子19Aと第2導電端子19Bで挟持する。最後に、電極層12Bに第2導電端子19Bを接着する。この接着には、導電性接着剤を好適に用いている。
次に、封止高分子アクチュエータF11の製造方法について説明する。図8は、本発明の第1実施形態に係わる封止高分子アクチュエータF11の製造工程を説明した断面模式図であって、図8(a)は、準備工程PF1の型作製工程PF11の終了後を示し、図8(b)は、準備工程PF1のフィルム形成工程PF12の終了後を示し、図8(c)は、充填工程PF2終了後を示し、図8(d)は、積層体形成工程PF3の途中の状態を示し、図8(e)は、積層体形成工程PF3の終了後を示している。図9は、本発明の第1実施形態に係わる封止高分子アクチュエータF11の製造工程における封止工程PF4を説明した断面模式図であり、図9(a)は、2つの積層体46を示し、図9(b)は、封止工程PF4の途中の状態を示し、図9(c)は、封止工程PF4の終了後を示している。
本発明の封止高分子アクチュエータF11の製造方法は、先ず、図8(a)及び図8(b)に示すように、複数の溝状の凹部16rを有する支持フィルム16を用意する準備工程PF1を行う。この準備工程PF1は、図8(a)に示す型作製工程PF11と図8(b)に示すフィルム形成工程PF12とを有している。
先ず、準備工程PF1の型作製工程PF11は、シリコン基板等の基材を準備し、図8(a)に示すように、この基材に複数の凹溝K58rを形成して成形型K58を作製する。この凹溝K58rの断面形状は、半円形状を有している。また、この凹溝K58rの作製は、フォトリソグラフィー法を用いて化学的にエッチングする方法でも良いし、ダイサ等を用いて物理的に削り取る方法でも良い。
次に、この成形型K58を用いて、準備工程PF1のフィルム形成工程PF12を行う。フィルム形成工程PF12は、先ず、成形型K58を蒸着室にセットして真空にする。その際には、成形型K58の表面に離型剤を予め塗布しておくのが好適である。次に、図6に例示するようなパラキシリレン系ポリマーとなる原料ダイマー粉末が加熱されて熱分解されたモノマーガスを蒸着室に導入する。そして、この反応性に富んだモノマーガスは、蒸着室中の常温の成形型K58に接した表面で重合し、高分子のパラキシリレン系ポリマーとなる。これにより、成形型K58に沿った皮膜が形成され、図8(b)に示すように、複数の溝状の凹部16rを有する支持フィルム16が作製される。つまり、成形型K58の凹溝K58rが支持フィルム16の溝状の凹部16rになっている。
また、このフィルム形成工程PF12における支持フィルム16の形成は、常温で行なわれ、成膜時の温度上昇は数度にとどまり、支持フィルム16での内部応力を低く抑えることができる。しかも、蒸着室中に導入したモノマーガスが物体表面で重合して連続膜を形成するので、極薄ながら物体表面に均一な支持フィルム16を得ることができる。
このようにして、パラキシリレン系ポリマーの厚みが約10μmと非常に薄いのにも関わらず、水分を透過しない優れたバリア性能を有している支持フィルム16を容易に作製することができる。しかも複数の溝状の凹部16rを有した支持フィルム16を容易に作製することができる。このことにより、充分な封止効果があり高分子アクチュエータ素子A3の駆動方向KDの変形を阻害しない封止高分子アクチュエータF11をより容易に作製することができる。
次に、図8(c)に示すように、支持フィルム16の凹部16rに充填部材15を充填する充填工程PF2を行う。充填工程PF2では、軟質ゲルである充填部材15を支持フィルム16の凹部16rに流し込むだけで、凹部16rに充填部材15を充填することができる。
次に、図8(d)及び図8(e)に示すように、積層体46を作製する積層体形成工程PF3を行う。積層体形成工程PF3では、先ず、両側をキャリアフィルムCF4で挟み込まれた防湿性能を有する粘着フィルム14を準備する。次に、片側のキャリアフィルム(図示していない)を剥がした後に、複数の溝状の凹部16rを有する支持フィルム16に粘着フィルム14を積層して接着させる。その際には、充填部材15が粘着フィルム14と支持フィルム16とで挟み込まれるような向きで粘着フィルム14を積層する。
次に、ビク型やピナクル型等を用いて、積層体46の外側部分を切断し、所望の外形になるように加工を施す。最後に、成形型K58から剥離して、図8(e)に示す積層体46が得られる。これにより、粘着性を有し厚みが薄くて軟らかく取り扱いが難しい粘着フィルム14であっても、以降の工程(特に封止工程PF4)で、容易に取り扱うことができる。なお、図8(e)では、1枚の積層体46のように示されているが、通常、多数個取りで、複数の積層体46を作製している。
最後に、図9に示すように、高分子アクチュエータ素子A3を封止する封止工程PF4を行う。封止工程PF4では、先ず、図9(a)に示すように、積層体形成工程PF3で作製した2つの積層体46を準備する。次に、2つの積層体46のキャリアフィルムCF4を剥がして、図9(b)に示すように、2つの積層体46で高分子アクチュエータ素子A3を挟み込む。そして、高分子アクチュエータ素子A3を全体的に包み込むようにして、2つの積層体46を高分子アクチュエータ素子A3に接着させる。
次に、2つの積層体46が重なり合った外周部分を加熱して、熱圧着し、図9(c)に示すように、封止部材B5(粘着フィルム14及び支持フィルム16)が高分子アクチュエータ素子A3を全体的に包み込むように被覆するようになる。このようにして、封止工程PF4が行われる。これにより、高分子アクチュエータ素子A3を容易に封止することができる。更に、凹部16rに充填部材15が充填された支持フィルム16を用いているので、ある程度の厚みを持ち剛性を有した支持フィルム16であっても、高分子アクチュエータ素子A3の駆動を阻害することが少ない。
以上の工程を行うことにより、本発明の第1実施形態の封止高分子アクチュエータF11を製造することができる。
以上のように構成された本発明の第1実施形態の封止高分子アクチュエータF11及びその製造方法における、効果について、以下に纏めて説明する。
本発明の第1実施形態の封止高分子アクチュエータF11は、封止部材B5が防湿性能を有する粘着フィルム14と支持フィルム16とを有しているので、支持フィルム16に支持された薄くて軟らかい粘着フィルム14が高分子アクチュエータ素子A3を全体的に包み込むように被覆して、高分子アクチュエータ素子A3を封止している。しかも、粘着フィルム14と支持フィルム16との間に充填部材15が帯状に充填されて高分子アクチュエータ素子A3の駆動方向KDと直交する直交方向VDに配置されているので、ある程度の厚みを持ち剛性を有した支持フィルム16であっても、高分子アクチュエータ素子A3の駆動を阻害することが少ない。これらのことにより、充分な封止効果があり高分子アクチュエータ素子A3の駆動方向KDの変形を阻害しない封止高分子アクチュエータF11が得られる。
また、充填部材15が軟質ゲルであるので、高分子アクチュエータ素子A3の駆動方向KDの変形に対して、軟質ゲルが柔軟に対応して変形をより阻害しないようにしている。このことにより、高分子アクチュエータ素子A3の駆動方向KDの変形をより阻害しない封止高分子アクチュエータF11を得ることができる。
また、支持フィルム16の材質がパラキシリレン系ポリマーであるので、パラキシリレン系ポリマーの厚みが約10μmと非常に薄いのにも関わらず、支持フィルム16が水分を透過しない優れたバリア性能を有している。このため、防湿性能を有する粘着フィルム14に加え、支持フィルム16によっても防湿効果を高めることができる。また、厚みが約10μmと非常に薄いので、高分子アクチュエータ素子A3の変形に対して、変形をより一層阻害しないようにもできる。これらのことにより、より充分な封止効果があり高分子アクチュエータ素子A3の駆動方向KDの変形をより一層阻害しない封止高分子アクチュエータF11を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係わる封止高分子アクチュエータF11の製造方法は、支持フィルム16と粘着フィルム14を積層して積層体46を作製する積層体形成工程PF3を有しているので、粘着性を有し厚みが薄くて軟らかく取り扱いが難しい粘着フィルム14であっても、以降の工程(特に封止工程PF4)で、容易に取り扱うことができる。しかも、封止工程PF4を有しているので、高分子アクチュエータ素子A3を積層体46で挟んで圧着するだけで、容易に高分子アクチュエータ素子A3を封止することができる。更に、凹部16rに充填部材15が充填された支持フィルム16を用いているので、ある程度の厚みを持ち剛性を有した支持フィルム16であっても、高分子アクチュエータ素子A3の駆動を阻害することが少ない。これらのことにより、充分な封止効果があり高分子アクチュエータ素子A3の駆動方向KDの変形を阻害しない封止高分子アクチュエータF11を容易に作製することができる。
また、凹溝K58rを有する成形型K58に沿って、パラキシリレン系ポリマーからなる支持フィルム16を形成するフィルム形成工程PF12を有しているので、パラキシリレン系ポリマーの厚みが約10μmと非常に薄いのにも関わらず、水分を透過しない優れたバリア性能を有している支持フィルム16を容易に作製することができる。しかも複数の溝状の凹部16rを有した支持フィルム16を容易に作製することができる。このことにより、充分な封止効果があり高分子アクチュエータ素子A3の駆動方向KDの変形を阻害しない封止高分子アクチュエータF11をより容易に作製することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば次のように変形して実施することができ、これらの実施形態も本発明の技術的範囲に属する。
図10は、本発明の第1実施形態に係わる封止高分子アクチュエータF11の変形例を説明する模式図であって、図10(a)は、変形例1の封止高分子アクチュエータCF11であり、図10(b)は、変形例2の封止高分子アクチュエータCF12である。
<変形例1><変形例2>
上記第1実施形態では、凹部16rの断面形状が半円形状で構成したが、これに限るものではなく、例えば、図10(a)に示すように、断面形状が矩形のU字形状に構成しても良いし、例えば、図10(b)に示すように、断面形状がV字形状に構成しても良い。また、図10(a)に示すように、封止フィルム14の一部が開口して充填部材15が支持フィルム16と高分子アクチュエータ素子A3とに接していても良い。この場合、開口した部分が粘着性を有しないため、充填部材15は、高分子アクチュエータ素子A3の一部が突出していて一体となったものでもかまわない。
<変形例3>
上記第1実施形態では、2つの積層体46を用い封止工程PF4を行ったが、1つの積層体46を折り曲げて用い、高分子アクチュエータ素子A3を挟んで圧着しても良い。
<変形例4>
上記第1実施形態では、支持フィルム16の材質としてパラキシリレン系ポリマーを好適に用いたが、これに限るものではない。例えば、PENフィルム(PEN、Polyethylene naphthalate)、PETフィルム(PET、Polyethylene terephthalate)、PPSフィルム(PPS、Poly Phenylene Sulfide)等を用いても良い。
本発明は上記実施の形態に限定されず、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更することが可能である。
12、12A、12B 電極層
14 粘着フィルム
15 充填部材
16 支持フィルム
46 積層体
16r 凹部
A3 高分子アクチュエータ素子
B5 封止部材
Jp 充填部分
Tp 当接部分
KD 駆動方向
VD 直交方向
PF1 準備工程
PF2 充填工程
PF3 積層体形成工程
PF4 封止工程
PF11 型作製工程
PF12 フィルム形成工程
F11、CF11、CF12 封止高分子アクチュエータ

Claims (5)

  1. 一対の電極層間の電圧に応じて変形する高分子アクチュエータ素子と、前記高分子アクチュエータ素子を全体的に包み込むように被覆する封止部材と、を備えた封止高分子アクチュエータであって、
    前記封止部材は、防湿性能を有する粘着フィルムと、該粘着フィルムを支持する支持フィルムと、を有し、
    前記粘着フィルムを介して前記高分子アクチュエータ素子と前記支持フィルムとが帯状に接して固定されている当接部分と、前記高分子アクチュエータ素子と前記支持フィルムとが固定されないよう充填部材が帯状に充填された充填部分と、が、前記高分子アクチュエータ素子の駆動方向と直交する直交方向に交互に配置されていることを特徴とする封止高分子アクチュエータ。
  2. 前記充填部材が軟質ゲルであることを特徴とする請求項1に記載の封止高分子アクチュエータ。
  3. 前記支持フィルムの材質がパラキシリレン系ポリマーであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の封止高分子アクチュエータ。
  4. 一対の電極層間の電圧に応じて変形する高分子アクチュエータ素子と、前記高分子アクチュエータ素子を全体的に包み込むように被覆する封止部材と、を備えた封止高分子アクチュエータの製造方法であって、
    複数の溝状の凹部を有する支持フィルムを用意する準備工程と、
    前記凹部に充填部材を充填する充填工程と、
    前記支持フィルムに防湿性能を有する粘着フィルムを積層して積層体を作製する積層体形成工程と、
    前記高分子アクチュエータ素子を前記積層体で挟んで圧着する封止工程と、を有していることを特徴とするの封止高分子アクチュエータの製造方法。
  5. 前記準備工程には、複数の凹溝を有する成形型を準備する型作製工程と、
    前記成形型に沿って、パラキシリレン系ポリマーからなる前記支持フィルムを形成するフィルム形成工程と、を有していることを特徴とする請求項4に記載の封止高分子アクチュエータの製造方法。
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