JP2016144261A - 静電アクチュエータおよびスイッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】デバイスサイズを大きくすることなく低電圧駆動を実現可能な静電アクチュエータおよびスイッチを提供する。【解決手段】静電アクチュエータは、ベース部と、半導体を含んで構成されると共に、ベース部に対して第1の方向に沿って変位可能に支持された可動電極と、半導体を含んで構成されると共に、ベース部に対して固定され、第1の方向において離間した状態で可動電極と対向する固定電極とを備える。可動電極と固定電極との各対向面のうちの少なくとも一部に形成されると共に、その周囲の領域よりも不純物濃度の低い高抵抗領域を有するものである。【選択図】図1

Description

本開示は、静電駆動型のMEMS(Micro Electro Mechanical System:微小機械電機システム)に関するものであり、静電力(静電引力)を利用した静電アクチュエータ、およびこの静電アクチュエータを用いたスイッチに関する。
静電駆動型のMEMSスイッチは、物理的な接触によってオン(ON)状態およびオフ(OFF)状態を切り替えるメカニカルスイッチであり、半導体スイッチよりも、高いアイソレーション、線形性、高耐圧性を持つことが特徴である。このMEMSスイッチでは、可動電極と固定電極との間に電位差を与え、静電引力によってアクチュエータを駆動させることで接点を接触させる。これにより、スイッチをオン状態に切り替えることができる。
一般に、静電アクチュエータでは、駆動電圧が大きいことが課題である。電極間(可動電極と固定電極との間)の静電引力(駆動力)を変えることなく駆動電圧を低くするためには、電極同士の対向面積を大きくするか、あるいは電極間の距離(ギャップ)を小さくすることが有効である。電極の対向面積を大きくするためには、電極を並列化して数を増やせばよい。但し、電極数が増すと、配置面積(レイアウト面積)が増えることから、デバイスサイズが大きくなる。つまり、電極数とデバイスサイズとの間にはトレードオフの関係がある。一方、電極間のギャップを小さくした場合には、スイッチ動作時に電極同士が接触し易くなる。これは、静電引力を受けることで電極自体が撓むためである。電極の接触が起こると、電流リークによるエネルギーロス、また接触部分の接着(スティクションあるいはスティッキング)による動作不良が生じる。これらのことは、信頼性低下を招く。また、電極を接触させないためには電極の剛性を高めることが有効であるが、電極を太くすると配置面積が増えることから、この場合にも低電圧駆動とデバイスサイズとのトレードオフが生じる。
このように、静電駆動型のMEMSアクチュエータ(静電アクチュエータ)において、デバイスサイズを拡大せずに低電圧駆動を実現するために、電極接触による電流リークやスティキングを抑制して、電極間のギャップをできるだけ狭くすることが望ましい。
特許文献1には、電極に突起を設け電極同士が接触した際のスティッキングを防止する手法が提案されている。
特開平6−347474号公報
しかしながら、上記特許文献1の手法では、スティッキングの発生を抑制することはできるものの、電流リークを抑制することはできない。また、電流が集中することで接触点付近が溶け、結果としてスティッキングにつながることもある。デバイスサイズを大きくすることなく低電圧駆動が可能な素子構造の実現が望まれている。
本開示はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、デバイスサイズを大きくすることなく低電圧駆動を実現可能な静電アクチュエータ、およびそのような静電アクチュエータを備えたスイッチを提供することにある。
本開示の第1の静電アクチュエータは、ベース部と、半導体を含んで構成されると共に、ベース部に対して第1の方向に沿って変位可能に支持された可動電極と、半導体を含んで構成されると共に、ベース部に対して固定され、第1の方向において離間した状態で可動電極と対向する固定電極とを備える。可動電極と固定電極との各対向面のうちの少なくとも一部に形成されると共に、その周囲の領域よりも不純物濃度の低い高抵抗領域を有するものである。
本開示の第1のスイッチは、上記本開示の第1の静電アクチュエータを備えたものである。
本開示の第1の静電アクチュエータおよびスイッチでは、可動電極と固定電極との各対向面のうちの少なくとも一部に、その周囲の領域よりも不純物濃度の低い高抵抗領域が形成されている。このような構成において、可動電極と固定電極との間に電圧を印加すると、その静電力により可動電極が第1の方向に沿って変位する(駆動力が生じる)。この際、可動電極と固定電極とが接触した場合であっても、高抵抗領域を介した接触となり、該接触部分を通じてリーク電流が流れにくくなる。
本開示の第2の静電アクチュエータは、ベース部と、半導体を含んで構成されると共に、ベース部に対して第1の方向に沿って変位可能に支持された可動電極と、半導体を含んで構成されると共に、ベース部に対して固定され、第1の方向において離間した状態で可動電極と対向する固定電極とを備える。可動電極は、固定電極との対向面の少なくとも一部に第1導電型の半導体を含み、固定電極は、可動電極との対向面のうちの第1導電型の半導体に対向する領域に第2導電型の半導体を含むものである。
本開示の第2のスイッチは、上記本開示の第2の静電アクチュエータを備えたものである。
本開示の第2の静電アクチュエータおよびスイッチでは、可動電極は、固定電極との対向面の少なくとも一部に第1導電型の半導体を含み、固定電極は、可動電極との対向面のうちの第1導電型の半導体に対向する領域に第2導電型の半導体を含む。このような構成において、可動電極と固定電極との間に電圧を印加すると、その静電力により可動電極が第1の方向に沿って変位する(駆動力が生じる)。この際、可動電極と固定電極とが接触した場合であっても、その接触部分では、第1導電型の半導体と第2導電型の半導体とが接し、例えばPN接合ダイオードが形成される。よって、接触部分を通じてリーク電流が流れにくくなる。
本開示の第1の静電アクチュエータおよびスイッチによれば、可動電極と固定電極との各対向面のうちの少なくとも一部に、その周囲の領域よりも不純物濃度の低い高抵抗領域が形成されている。これにより、可動電極と固定電極とが接触した場合にも、その接触部分を通じて発生する電流リークを抑制することができる。このように、電極同士の接触が生じた場合にもその接触による電流リークを抑制できることから、可動電極と固定電極との間の距離をより狭めたり、電極数を増やしたりすることが可能となる(電極の微細化が可能となる)。よって、デバイスサイズを大きくすることなく低電圧駆動を実現可能となる。
本開示の第2の静電アクチュエータおよびスイッチによれば、可動電極が、固定電極との対向面の少なくとも一部に第1導電型の半導体を含み、固定電極が、可動電極との対向面のうちの第1導電型の半導体に対向する領域に第2導電型の半導体を含む。これにより、可動電極と固定電極とが接触した場合にも、その接触部分を通じて発生する電流リークを抑制することができる。このように、電極同士の接触が生じた場合にもその接触による電流リークを抑制できることから、可動電極と固定電極との間の距離をより狭めたり、電極数を増やしたりすることが可能となる(電極の微細化が可能となる)。よって、デバイスサイズを大きくすることなく低電圧駆動を実現可能となる。
尚、上記内容は本開示の一例である。本開示の効果は、上述したものに限らず、他の異なる効果であってもよいし、更に他の効果を含んでいてもよい。
本開示の第1の実施形態に係るMEMSスイッチの構成を表す平面模式図である。 図1に示した可動電極および固定電極との詳細構成例を表す模式図である。 図2AのI−I線における矢視断面図である。 図1に示したMEMSスイッチの動作(オフ状態)を表す模式図である。 図1に示したMEMSスイッチの動作(オン状態)を表す模式図である。 比較例に係るMEMSスイッチの動作(オン状態)を表す模式図である。 図4に示したMEMSスイッチにおいて発生する電流リークを説明するための特性図である。 図1に示したMEMSスイッチにおける接触(近接)部分を拡大して表す模式図である。 本開示の第2の実施形態に係るMEMSスイッチの可動電極と固定電極との構成を表す平面模式図である。 図7のII−II線における矢視断面図である。 変形例1に係る可動電極と固定電極との構成を表す平面模式図である。 図9のIII−III線における矢視断面図である。 変形例2に係る可動電極と固定電極との構成を表す平面模式図である。 図11のIV−IV線における矢視断面図である。
以下、本開示における実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明する順序は、下記の通りである。
1.第1の実施の形態(可動電極と固定電極との各対向面の選択的な領域に高抵抗領域を設け、かつ固定電極に突起を設けたMEMSスイッチの例)
2.第2の実施の形態(可動電極と固定電極との各対向面に互いに異なる導電型の半導体領域を有するMEMSスイッチの例)
3.変形例1(可動電極と固定電極との各対向面に高抵抗領域を設け、かつ各対向面が非平行となるように構成されたMEMSスイッチの例)
4.変形例2(可動電極と固定電極との各対向面に互いに異なる導電型の半導体領域を設け、かつ各対向面が非平行となるように構成されたMEMSスイッチの例)
<第1の実施の形態>
[構成]
図1は、本開示の第1の実施の形態のMEMSスイッチ(MEMSスイッチ1)のXY平面構成を模式的に表したものである。MEMSスイッチ1は、いわゆるバルクMEMSタイプの静電駆動型スイッチであり、静電駆動型のアクチュエータ(駆動部1A)と、接点部(接点部1B)とを含んで構成されている。MEMSスイッチ1には、駆動部1Aを駆動する(可動電極12と固定電極11との間に電圧を印加する)ための電圧印加部16が設けられている。
駆動部1Aは、固定電極11と可動電極12とを備え、これらの固定電極11と可動電極12との間に電位差を与えることにより静電引力(駆動力)を発生させるものである。この静電引力によって、可動電極12が変位する。また電位差をゼロに戻すと、可動電極12に接続されている復帰ばね120による復帰力により、可動電極12がもとの位置に戻る。この2つの動きを利用してオン状態とオフ状態とが切り替えられ、スイッチとして動作するものである。
バルクMEMSでは、可動電極12と固定電極11とが、例えば図示しない基材(ベース部)のキャビティ内に形成されている。これらの可動電極12と固定電極11とは、ベース部内に、底面から浮いた状態で保持されている。ベース部としては、例えばSOI(Silicon on Insulator)基板が用いられることが多い。可動電極12および固定電極11は、そのSOI基板の活性層(単結晶Si)を、例えばドライエッチングにより深堀した後、BOX層(シリコン酸化膜)を選択的にエッチングすることにより、形成することができる。
ベース部は、上記のSOI基板の他にも、例えば、シリコン(Si)、シリコン・カーバイト(SiC)、シリコン・ゲルマニウム(SiGe)またはシリコン・ゲルマニウム・カーボン(SiGeC)などのSi系半導体から構成されていてもよい。
固定電極11は、ベース部に対して固定され、可動電極12の移動方向(例えばY方向)において可動電極12と離間した状態で、可動電極12に対向して配置されている。この固定電極11は、例えば全体として櫛歯形状を成すように形成されている。固定電極11と可動電極12とは、対向面11A,12Aの面積をより大きく確保するために、薄く長く形成されることが望ましい。
可動電極12は、ベース部に対して可動であり、所定の方向(例えばY方向)に沿って変位可能に保持されている。この可動電極12は、固定部材15(アンカー)と復帰ばね120を介してベース部に保持されている。復帰ばね120は、例えばX方向に沿って延在すると共に、両端が固定部材15に支持されている。この復帰ばね120の一部に可動電極12が連結している。復帰ばね120は、例えば可動電極12を挟むように2つ設けられている。可動電極12は、例えば、Y方向に沿って延在する軸部分121を有し、この軸部分121から複数の電極部分が張り出し、全体として櫛歯形状を成している。この可動電極12の櫛歯形状が、固定電極11の櫛歯形状と噛み合うように配置されている。軸部分121の他端側に、接点部1Bが設けられている。
接点部1Bは、可動電極12(軸部分121)に追従して動く接点13と、入力線路14Aと、出力線路14Bとを含んで構成されている。接点13は、例えば、入力線路14Aと出力線路14Bとのそれぞれに対向配置され、可動電極12の変位によって、入力線路14Aと出力線路14Bとの接触または非接触の状態が切り替えられるように構成されている。
(固定電極11,可動電極12の詳細構成)
図2Aは、固定電極11と可動電極12との一部を拡大したものである。図2Bは、図2AのI−I線における矢視断面図である。固定電極11および可動電極12は、不純物拡散によって電気抵抗率を変化させることの可能な半導体(例えばシリコンなど)を含んで構成されている。
本実施の形態では、これらの固定電極11と可動電極12との各対向面(対向面11A,12A)の少なくとも一部に、高抵抗領域(高抵抗領域11a1,12a1)が形成されている。ここでは、固定電極11の可動電極12との対向面11Aと、可動電極12の固定電極11との対向面12Aとの両方に、互いに対向するように高抵抗領域11a1,12a1が形成されている。
高抵抗領域11a1,12a1は、その周囲の領域(固定電極11および可動電極12のうちの高抵抗領域11a1,12a1の周囲の領域)に比べ、電気抵抗が高い領域(局所的に電気抵抗が高い領域)であり、周囲の領域よりも不純物濃度が低くなるように構成されている。このような高抵抗領域11a1,12a1は、対向面11A,12Aの一部をマスクしつつ、不純物をドーピングすることで形成することが可能である。ここで、MEMSスイッチ1がオン状態の際には、可動電極12と固定電極11との各対向面同士が一部または全部において接触(または近接)するが、高抵抗領域11a1,12a1は、上記接触部分に対応する局所的な部分に形成されることが望ましい。また、高抵抗領域11a1,12a1は、図2Bに示したように、YZ断面においては、例えば上部側の局所的な領域に形成されている。
固定電極11および可動電極12の対向面11A,12Aの一方または両方には、突起(突起11a2)が設けられている。ここでは、突起11a2は、固定電極11の対向面11Aに設けられている。また、高抵抗領域11a1は、平面視的に(XY平面において)、突起11a2を含む局所的な領域に(突起11a2の周囲に)形成されることが望ましい。突起11a2は、図2Bに示したように、深さ方向(Z方向において)少なくとも一部が突出していればよい。ここでは、突起11a2は、YZ断面においてテーパ形状を有しており、下部よりも上部において出っ張り具合が大きくなっている。このような突起11a2の形状は、ドライエッチングの際のエッチング条件を制御することで形成することができる。突起11a2の高さ(出っ張り量)の最大値は、固定電極11と可動電極12との間の距離よりも小さくなるように構成され、オフ状態では、突起11a2の先端と可動電極12の対向面12Aとが離隔していることが望ましい。尚、ここでは、突起11a2が固定電極11側にのみ形成されているが、突起は、固定電極11と可動電極12との両方に形成されていてもよい。あるいは、可動電極12の側にのみ形成されていても構わない。
高抵抗領域11a1,12a1および突起11a2の位置、面積(大きさ)および個数などは、図2Aおよび図2Bに図示したものに限定されない。詳細は後述するが、固定電極11と可動電極12とが接触する際、この接触部分におけるリーク電流は、突起11a2の数、高抵抗領域11a1,12a1の面積、高抵抗領域11a1,12a1の抵抗率、接触抵抗あるいは動作電圧などに応じて変化する。許容可能なリーク電流の上限値を超えないように、それらの突起11a2の数、高抵抗領域11a1,12a1の面積、高抵抗領域11a1,12a1の抵抗率などが設定されることが望ましい。また、高抵抗領域11a1,12a1および突起11a2の形状は特に限定されない。
[作用・効果]
本実施の形態のMEMSスイッチ1では、固定電極11と可動電極12との間に電圧が印加されると、静電力によって可動電極12が、所定の範囲内においてY方向に沿って移動する(可動電極12が固定電極11に対して近づいたり離れたりする)。所定のタイミングで可動電極12が変位することで、接点13と入力線路14Aおよび出力線路14Bとの接触および非接触の状態が切り替えられる。図3Aは、MEMSスイッチ1のオフ状態、図3Bは、MEMSスイッチ1のオン状態を模式的に表したものである。このようにして、MEMSスイッチ1のオン動作およびオフ動作がなされる。
ところが、固定電極11と可動電極12との間に電圧を印加して、可動電極12が変位すると、電極間隔が狭まることとなる。固定電極11と可動電極12とは、対向面11A,12Aの面積を大きく確保するために薄く長く形成される傾向がある。このため、例えば図4に模式的に示したように、静電引力によって応力が加わり、可動電極12に撓みが生じることがある。この撓みに起因して、設計値よりも電極間隔が狭まり、固定電極11と可動電極12とが局所的に接触し、いわゆるスティッキングが生じる(図4中のX1)。この結果、図5に示したように、MEMSスイッチ1がオフ状態からオン状態に切り替わり、信号線間電流(I1)が流れると、リーク電流(Ix)が発生して電流消費が大きくなる。また、スティッキングによって信頼性も低下する。
これに対し、本実施の形態では、固定電極11と可動電極12との各対向面(対向面11A,12A)の少なくとも一部に、高抵抗領域11a1,12a1が形成されている。これにより、可動電極12と固定電極11とが接触した場合であっても、高抵抗領域11a1,12a1を介した接触となり、該接触部分を通じてリーク電流が流れにくい。
特に、これらの高抵抗領域11a1,12a1のうちの一方または両方(ここでは高抵抗領域11a1)が、突起11a2を含む領域に形成される(突起11a2の周囲に高抵抗領域11a1が形成される)ことで、次のような効果がある。即ち、対向面11Aに突起11a2が設けられることで、この突起11a2の先端部分において接触が生じ易い(図6)。接触部分が突起11a2の先端に限定されることで、スティッキングの発生する可能性が、突起11a2が無い場合よりも少なくなる。また、突起11a2の周辺は他の部分よりも高抵抗であることから、固定電極11と可動電極12とを介して流れるリーク電流を抑制することができる。ここで、固定電極11と可動電極12との一部ではなく、全体を高抵抗にすることによってもリーク電流を抑制することができるが、この場合には電極間に供給されるキャリアの充電時間が長くなり、スイッチング速度の低下を引き起こす。これに対し、本実施の形態では、突起11a2が設けられることで、接触部分を限定することができ、高抵抗領域11a1,12a1をその接触部分に対応する有効な領域にのみ形成することができる。このため、スイッチング速度を犠牲にすることなく、リーク電流を抑制できる。
このように、本実施の形態では、電極同士の接触が生じた場合にもその接触による電流リークを抑制できることから、可動電極12と固定電極11との間の距離をより狭めたり、電極数を増やしたりすることが可能となる。つまり、電極の微細化が可能となる。よって、デバイスサイズを大きくすることなく低電圧駆動を実現可能となる。
以上説明したように、本実施の形態では、可動電極12と固定電極11との各対向面のうちの少なくとも一部に、周囲の領域よりも不純物濃度の低い高抵抗領域11a1,12a1が形成されている。このような構成において、可動電極12と固定電極11との間に電圧を印加すると、その静電力により可動電極12がY方向に沿って変位する(駆動力が生じる)。この際、可動電極12と固定電極11とが接触した場合であっても、高抵抗領域11a1,12a1を介した接触となり、その接触部分を通じて発生する電流リークを抑制することができる。このように、電極同士の接触が生じた場合にもその接触による電流リークを抑制できることから、可動電極12と固定電極11との間の距離をより狭めたり、電極数を増やしたりすることが可能となる(電極の微細化が可能となる)。よって、デバイスサイズを大きくすることなく低電圧駆動を実現可能となる。
あるいは、駆動電圧を大きくすることなく、デバイスサイズを小さくすることも可能である。これは、デバイスの製造コストの低減につながる。また、スティッキングの発生を抑制することができるため、信頼性を向上させることが可能である。なお、静電駆動型のMEMS共振器においても同様の効果を得ることができる。
以下、上記第1の実施の形態のMEMSデバイスの他の実施の形態および変形例について説明する。尚、上記第1の実施の形態と同様の構成要素については同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
<第2の実施の形態>
図7は、本開示の第2の実施の形態のMEMSスイッチにおける固定電極11と可動電極12との一部を拡大したものである。図8は、図7のII−II線における矢視断面図である。本実施の形態のMEMSスイッチは、上記第1の実施の形態と同様、いわゆるバルクMEMSタイプの静電駆動型スイッチであり、図1に示したように、静電駆動型のアクチュエータからなる駆動部1Aと、接点部1Bとを含む基本的な構成は、上記第1の実施の形態と同様である。
また、固定電極11および可動電極12は、不純物拡散によって電気抵抗率を変化させることの可能な半導体(例えばシリコンなど)を含んで構成されている。加えて、固定電極11および可動電極12の対向面11A,12Aの一方または両方(ここでは対向面11A)には、突起11a2が設けられている。
但し、本実施の形態では、上記第1の実施の形態と異なり、固定電極11と可動電極12とが互いに異なる導電型の半導体を含んで構成されている。例えば、固定電極11はn型半導体を、可動電極12はp型半導体をそれぞれ含んで構成されている。詳細には、可動電極12は、固定電極11との対向面12Aの少なくとも一部にp型半導体を含み、固定電極11は、可動電極12との対向面11Aのうちの上記p型半導体に対向する領域にn型半導体を含む。例えば、図8に示したように、固定電極11の上部側の領域にn型の不純物がドーピングされたn型領域11bが形成され、可動電極12の上部側の領域にp型の不純物がドーピングされたp型領域12bが形成されている。このような構成は、例えば、固定電極11と可動電極12とのそれぞれに対して、マスクを用いて互いに異なる不純物をドーピングすることで形成可能である。n型領域11bとp型領域12bとは、上記第1の実施の形態の高抵抗領域11a1,12a1と同様、MEMSスイッチ1がオン状態の際の電極同士の接触(または近接)部分に形成されることが望ましい。
本実施の形態においても、上記第1の実施の形態と同様、固定電極11と可動電極12との間に電圧が印加されると、静電力によって可動電極12が、所定の範囲内においてY方向に沿って移動する。所定のタイミングで可動電極12が変位することで、MEMSスイッチのオフ状態およびオン状態が切り替えられる。ところが、オン状態において、上述したように、可動電極12の撓みによって電極同士が接触し、スティッキングが生じてしまう。この結果、リーク電流が発生して電流消費が大きくなる。また、スティッキングによって信頼性も低下する。
これに対し、本実施の形態では、固定電極11がn型半導体を含んで構成され、可動電極12がp型半導体を含んで構成されている。これにより、可動電極12と固定電極11とが接触した場合であっても、その接触部分では、p型半導体とn型半導体とが接し、pn接合ダイオードが形成される。これにより、固定電極11側から可動電極12側へ電流が流れにくくなる。よって、接触部分を通じてリーク電流が流れにくくなる。ここで、固定電極11と可動電極12との全体を高抵抗にすることによってもリーク電流を抑制することができるが、この場合には電極間に供給されるキャリアの充電時間が長くなり、スイッチング速度の低下を引き起こす。本実施の形態では、上記のようにpn接合を利用することから、固定電極11と可動電極12との抵抗率は低いまま、即ちスイッチング速度を犠牲にすることなく、リーク電流を抑制することが可能である。尚、電位差を加える方向を逆にして、固定電極11をn型半導体、可動電極12がp型半導体を含んで構成されていてもよい。この場合にも、上記と同等の効果を得ることができる。
また、固定電極11および可動電極12のうちの一方または両方(ここでは固定電極11)の対向面11Aに、突起11a2が形成されることで、この突起11a2の先端部分において接触が生じ易くなる。接触部分が突起11a2の先端に限定されることで、スティッキングの発生する可能性が、突起11a2が無い場合よりも少なくなる。
以上のように本実施の形態では、可動電極12は、固定電極11との対向面12Aの少なくとも一部に第1導電型(例えばp型)の半導体を含み、固定電極11は、可動電極12との対向面11Aのうちの第1導電型(例えばp型)の半導体に対向する領域に第2導電型(例えばn型)の半導体を含む。このような構成において、可動電極12と固定電極11との間に電圧を印加すると、その静電力により可動電極12が第1の方向に沿って変位する(駆動力が生じる)。この際、可動電極12と固定電極11とが接触した場合であっても、その接触部分においてpn接合ダイオードが形成され、電流リークを抑制することができる。このように、電極同士の接触が生じた場合にもその接触による電流リークを抑制できることから、可動電極12と固定電極11との間の距離をより狭めたり、電極数を増やしたりすることが可能となる(電極の微細化が可能となる)。よって、デバイスサイズを大きくすることなく低電圧駆動を実現可能となる。
<変形例1>
図9は、上記第1の実施の形態の変形例(変形例1)に係るMEMSスイッチにおける固定電極11と可動電極12との一部を拡大したものである。図10は、図9のIII−III線における矢視断面図である。上記第1の実施の形態では、突起11a2を設けた構成を例に挙げたが、この突起11a2は設けられていなくともよい。例えば、本変形例のように、突起11a2を設けるのではなく、固定電極11と可動電極12との各対向面11A,12Aが非平行となるように構成してもよい。
可動電極12と固定電極11とは、平面視的に並行して延在するが、その延在方向(X方向)に直交する断面(YZ断面)において、可動電極12と固定電極11との対向面11A,12A同士が非平行となっている。換言すると、固定電極11と可動電極12とは、YZ断面において逆テーパ形状を有している。このため、対向面11A,12A間の距離は、上部側(距離d1)よりも下部側(距離d2)において広くなっている。この逆テーパ形状によって、接触部分を固定電極11と可動電極12との各上部のみに限定することができる。このような逆テーパ形状は、ドライエッチングの際のエッチング条件を適切に設定することにより形成することができる。
これらの固定電極11および可動電極12の対向面11A,12Aには、上記第1の実施の形態と同様、高抵抗領域(高抵抗領域11c,12c)が形成されている。但し、本変形例では、高抵抗領域11c,12cは、XY平面では、可動電極12と固定電極11との延在方向(X方向)に沿った連続的な領域に形成されている。高抵抗領域11c,12cは、図10に示したように、YZ断面においては、例えば上部側の局所的な領域に形成されている。高抵抗領域11c,12cは、上記第1の実施の形態の高抵抗領域11a1,12a1と同様、マスクを用いた不純物ドーピングにより形成することができ、相対的に不純物濃度が低くなっている。
本変形例のように、固定電極11と可動電極12との対向面11A,12A同士が非平行となるように構成されていてもよい。本変形例においても、上記第1の実施の形態と同等の効果を得ることができる。また、逆テーパ形状により、電極同士が接触する際には、接触部分が固定電極11および可動電極12の上部側に限定されることから、対向面11A,12Aが平行である場合に比べてスティッキングが発生しにくい。また、接触部周辺の抵抗率が高い為、接触時に固定電極11と可動電極12とを介して流れるリーク電流を抑制することができる。電極全体を高抵抗にする事でもリーク電流は抑制されるが、本来のスイッチ動作の為に電極間に供給されるキャリアの充電時間が長くなり、スイッチング速度の低下を引き起こす。本変形例では、接触部分の周辺のみ(電極の上部側の領域のみ)が高抵抗であるため、スイッチング速度を犠牲にすることなく、リーク電流を抑制することができる。
<変形例2>
図11は、上記第2実施の形態の変形例(変形例2)に係るMEMSスイッチにおける固定電極11と可動電極12との一部を拡大したものである。図12は、図11のIV−IV線における矢視断面図である。上記第2の実施の形態では、突起11a2を設けた構成を例に挙げたが、この突起11a2は設けられていなくともよい。例えば、本変形例のように、突起11a2を設けるのではなく、固定電極11と可動電極12との各対向面11A,12Aが非平行となるように構成してもよい。
可動電極12と固定電極11とは、平面視的に並行して延在するが、その延在方向(X方向)に直交する断面(YZ断面)において、可動電極12と固定電極11との対向面11A,12A同士が非平行となっている。換言すると、固定電極11と可動電極12とは、YZ断面において逆テーパ形状を有している。このため、対向面11A,12A間の距離は、上部側(距離d1)よりも下部側(距離d2)において広くなっている。この逆テーパ形状によって、接触部分を固定電極11と可動電極12との各上部のみに限定することができる。このような逆テーパ形状は、ドライエッチングの際のエッチング条件を適切に設定することにより形成することができる。
固定電極11は、上記第2の実施の形態と同様、n型半導体(n型領域11b)を含んで構成され、可動電極12は、上記第2の実施の形態と同様、p型半導体(p型領域12b)を含んで構成されている。n型領域11bとp型領域12bとは、図12に示したように、YZ断面においては、例えば上部側の局所的な領域に形成されている。n型領域11bとp型領域12bとは、上記第2の実施の形態と同様、マスクを用いて互いに異なる不純物をドーピングすることにより形成することができる。
本変形例のように、固定電極11と可動電極12との対向面11A,12A同士が非平行となるように構成されていてもよい。本変形例においても、上記第2の実施の形態と同等の効果を得ることができる。また、逆テーパ形状により、電極同士が接触する際には、接触部分が固定電極11および可動電極12の上部側に限定されることから、対向面11A,12Aが平行である場合に比べてスティッキングが発生しにくい。また、接触部周辺ではpn接合ダイオードが形成され、固定電極11と可動電極12とを介して流れるリーク電流を抑制することができる。電極全体を高抵抗にする事でもリーク電流は抑制されるが、本来のスイッチ動作の為に電極間に供給されるキャリアの充電時間が長くなり、スイッチング速度の低下を引き起こす。本変形例では、pn接合を利用することで、スイッチング速度を犠牲にすることなく、リーク電流を抑制することができる。
尚、上記変形例1,2では、固定電極11の対向面11Aと、可動電極12の対向面12Aとの両方が、YZ断面において逆テーパ形状を有する構成を例示したが、対向面11A,12Aのうちのどちらか一方のみが逆テーパ形状を有していてもよい。対向面11A,12A同士が非平行であれば、接触部分が限定されることから、上述した効果を得ることができる。
以上、実施の形態および変形例を挙げて説明したが、本開示内容は上記実施の形態等に限定されるものではなく、種々変形が可能である。例えば、上記実施の形態等では、静電アクチュエータを用いたMEMSスイッチを例に挙げて説明したが、本開示の可動電極と固定電極とは、その他にも加速度センサやジャイロセンサにも適用可能である。
また、本開示の可動電極、固定電極、突起および高抵抗領域などの形状、大きさ、位置および個数などは、上述したものに限定されず、種々変形が可能である。デバイスの仕様に応じて適切な形状等が設定されればよい。
また、上記実施の形態等において説明した効果は一例であり、他の効果であってもよいし、更に他の効果を含んでいてもよい。
尚、本開示は、以下のような構成であってもよい。
(1)
ベース部と、
半導体を含んで構成されると共に、前記ベース部に対して第1の方向に沿って変位可能に支持された可動電極と、
半導体を含んで構成されると共に、前記ベース部に対して固定され、前記第1の方向において離間した状態で前記可動電極と対向する固定電極と
を備え、
前記可動電極と前記固定電極との各対向面のうちの少なくとも一部に形成されると共に、その周囲の領域よりも不純物濃度の低い高抵抗領域を有する
静電アクチュエータ。
(2)
前記可動電極と前記固定電極との間に電圧を印加した際に生じる静電力によって、前記可動電極と前記固定電極との各対向面同士が一部または全部において接触または近接し、
前記高抵抗領域は、前記可動電極と前記固定電極との接触または近接する部分に形成されている
上記(1)に記載の静電アクチュエータ。
(3)
前記可動電極と前記固定電極との各対向面のうちの一方または両方に突起が設けられている
上記(1)または(2)に記載の静電アクチュエータ。
(4)
前記高抵抗領域は、平面視的に、前記突起を含む局所的な領域に形成されている
上記(3)に記載の静電アクチュエータ。
(5)
前記可動電極と前記固定電極とは、平面視的に並行して延在し、
その延在方向に直交する断面において、前記可動電極と前記固定電極との各対向面同士が非平行である
上記(1)〜(4)のいずれか1つに記載の静電アクチュエータ。
(6)
前記高抵抗領域は、前記延在方向に沿った連続的な領域に形成されている
上記(5)に記載の静電アクチュエータ。
(7)
ベース部と、
半導体を含んで構成されると共に、前記ベース部に対して第1の方向に沿って変位可能に支持された可動電極と、
半導体を含んで構成されると共に、前記ベース部に対して固定され、前記第1の方向において離間した状態で前記可動電極と対向する固定電極と
を備え、
前記可動電極は、前記固定電極との対向面の少なくとも一部に第1導電型の半導体を含み、
前記固定電極は、前記可動電極との対向面のうちの前記第1導電型の半導体に対向する領域に第2導電型の半導体を含む
静電アクチュエータ。
(8)
前記可動電極と前記固定電極との間に電圧を印加した際に生じる静電力によって、前記可動電極と前記固定電極との各対向面同士が一部または全部において接触または近接し、
前記第1導電型および第2導電型の半導体は、前記可動電極と前記固定電極との接触または近接する部分に形成されている
上記(7)に記載の静電アクチュエータ。
(9)
前記可動電極と前記固定電極との各対向面のうちの一方または両方に突起が設けられている
上記(7)または(8)に記載の静電アクチュエータ。
(10)
前記可動電極と前記固定電極とは、平面視的に並行して延在し、
その延在方向に直交する断面において、前記可動電極と前記固定電極との各々の対向面同士が非平行である
上記(7)〜(9)のいずれか1つに記載の静電アクチュエータ。
(11)
ベース部と、
半導体を含んで構成されると共に、前記ベース部に対して第1の方向に沿って変位可能に支持された可動電極と、
半導体を含んで構成されると共に、前記ベース部に対して固定され、前記第1の方向において離間した状態で前記可動電極と対向する固定電極と
を備え、
前記可動電極と前記固定電極との各対向面のうちの少なくとも一部に形成されると共に、その周囲の領域よりも不純物濃度の低い高抵抗領域を有する
静電アクチュエータを備えたスイッチ。
(12)
ベース部と、
半導体を含んで構成されると共に、前記ベース部に対して第1の方向に沿って変位可能に支持された可動電極と、
半導体を含んで構成されると共に、前記ベース部に対して固定され、前記第1の方向において離間した状態で前記可動電極と対向する固定電極と
を備え、
前記可動電極は、前記固定電極との対向面の少なくとも一部に第1導電型の半導体を含み、
前記固定電極は、前記可動電極との対向面のうちの前記第1導電型の半導体に対向する領域に第2導電型の半導体を含む
静電アクチュエータを備えたスイッチ。
1…MEMSスイッチ、1A…駆動部、1B…接点部、11…固定電極、12…可動電極、11A,12A…対向面、11a1,12a1,11c,12c…高抵抗領域、11a2…突起、14A…入力線路、14B…出力線路、15…固定部材、16…電圧印加部、120…復帰ばね。

Claims (12)

  1. ベース部と、
    半導体を含んで構成されると共に、前記ベース部に対して第1の方向に沿って変位可能に支持された可動電極と、
    半導体を含んで構成されると共に、前記ベース部に対して固定され、前記第1の方向において離間した状態で前記可動電極と対向する固定電極と
    を備え、
    前記可動電極と前記固定電極との各対向面のうちの少なくとも一部に形成されると共に、その周囲の領域よりも不純物濃度の低い高抵抗領域を有する
    静電アクチュエータ。
  2. 前記可動電極と前記固定電極との間に電圧を印加した際に生じる静電力によって、前記可動電極と前記固定電極との各対向面同士が一部または全部において接触または近接し、
    前記高抵抗領域は、前記可動電極と前記固定電極との接触または近接する部分に形成されている
    請求項1に記載の静電アクチュエータ。
  3. 前記可動電極と前記固定電極との各対向面のうちの一方または両方に突起が設けられている
    請求項1に記載の静電アクチュエータ。
  4. 前記高抵抗領域は、平面視的に、前記突起を含む局所的な領域に形成されている
    請求項3に記載の静電アクチュエータ。
  5. 前記可動電極と前記固定電極とは、平面視的に並行して延在し、
    その延在方向に直交する断面において、前記可動電極と前記固定電極との各対向面同士が非平行である
    請求項1に記載の静電アクチュエータ。
  6. 前記高抵抗領域は、前記延在方向に沿った連続的な領域に形成されている
    請求項5に記載の静電アクチュエータ。
  7. ベース部と、
    半導体を含んで構成されると共に、前記ベース部に対して第1の方向に沿って変位可能に支持された可動電極と、
    半導体を含んで構成されると共に、前記ベース部に対して固定され、前記第1の方向において離間した状態で前記可動電極と対向する固定電極と
    を備え、
    前記可動電極は、前記固定電極との対向面の少なくとも一部に第1導電型の半導体を含み、
    前記固定電極は、前記可動電極との対向面のうちの前記第1導電型の半導体に対向する領域に第2導電型の半導体を含む
    静電アクチュエータ。
  8. 前記可動電極と前記固定電極との間に電圧を印加した際に生じる静電力によって、前記可動電極と前記固定電極との各対向面同士が一部または全部において接触または近接し、
    前記第1導電型および第2導電型の半導体は、前記可動電極と前記固定電極との接触または近接する部分に形成されている
    請求項7に記載の静電アクチュエータ。
  9. 前記可動電極と前記固定電極との各対向面のうちの一方または両方に突起が設けられている
    請求項7に記載の静電アクチュエータ。
  10. 前記可動電極と前記固定電極とは、平面視的に並行して延在し、
    その延在方向に直交する断面において、前記可動電極と前記固定電極との各々の対向面同士が非平行である
    請求項7に記載の静電アクチュエータ。
  11. ベース部と、
    半導体を含んで構成されると共に、前記ベース部に対して第1の方向に沿って変位可能に支持された可動電極と、
    半導体を含んで構成されると共に、前記ベース部に対して固定され、前記第1の方向において離間した状態で前記可動電極と対向する固定電極と
    を備え、
    前記可動電極と前記固定電極との各対向面のうちの少なくとも一部に形成されると共に、その周囲の領域よりも不純物濃度の低い高抵抗領域を有する
    静電アクチュエータを備えたスイッチ。
  12. ベース部と、
    半導体を含んで構成されると共に、前記ベース部に対して第1の方向に沿って変位可能に支持された可動電極と、
    半導体を含んで構成されると共に、前記ベース部に対して固定され、前記第1の方向において離間した状態で前記可動電極と対向する固定電極と
    を備え、
    前記可動電極は、前記固定電極との対向面の少なくとも一部に第1導電型の半導体を含み、
    前記固定電極は、前記可動電極との対向面のうちの前記第1導電型の半導体に対向する領域に第2導電型の半導体を含む
    静電アクチュエータを備えたスイッチ。
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