JP2016143978A - 機能実行機器、通信機器のためのコンピュータプログラム、及び、通信機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ユーザによって所定の指示が通信機器に入力されない場合であっても、機能実行機器がスキャンを適切に実行し得る技術を提供する。【解決手段】 NFCI/F30は、WFDNWで利用される無線プロファイルWPを、携帯端末PTに送信可能である。制御部40は、携帯端末PTとの間で通信セッションが確立される場合に、原稿がスキャナSCに載置されている載置状態である間にスキャンの開始に関する指示がユーザからスキャナSC及び携帯端末PTに与えられなくても、スキャン実行部に原稿のスキャンを実行させる。制御部40は、原稿のスキャンが実行される場合に、スキャン実行部から取得されるスキャン結果に基づいて画像データを生成する。制御部40は、WFDNWを利用して、無線LANI/F20を介して、生成済みの画像データを携帯端末PTに送信する。【選択図】図6

Description

本明細書で開示される技術は、機能実行機器と、機能実行機器と通信可能な通信機器と、に関する。
特許文献1には、USBメモリ内のデータを読み出して印刷する第1のモードと、スキャナ部で読み込んだ画像データをUSBメモリに保存する第2のモードと、の2つのモードで動作する画像形成装置が開示されている。画像形成装置は、メモリスロットにUSBメモリが接続された際に、原稿検出センサが原稿を検出している場合には、第2のモードが指示されたと判断し、第2のモードの操作用画面を表示部に表示させる。第2のモードの操作用画面においてユーザがスキャン指示を入力すると、画像形成装置は原稿のスキャンを実行する。一方、画像形成装置は、メモリスロットにUSBメモリが接続された際に、原稿検出センサが原稿を検出していない場合には、ユーザによって第1のモードが指示されたと判断し、第1のモードの操作用画面を表示部に表示させる。第1のモードの操作用画面においてユーザが印刷指示を入力すると、画像形成装置はユーザが指定したデータに従って印刷を実行する。
特開2007−28179号公報
特許文献1の技術では、ユーザは、USBメモリをメモリスロットに接続させた後、操作用画面においてスキャン又は印刷を実行するための所定の指示を入力する必要がある。
本明細書では、機能実行機器及び通信機器にユーザから指示が与えられなくても、機能実行機器がスキャンを適切に実行し得る技術を提供する。
本明細書によって開示される一つの技術は、機能実行機器である。機能実行機器は、機能実行機器と、機能実行機器とは異なる通信機器と、の間に確立される通信セッションを利用して、第1の方式に従った無線通信を実行するための第1のインターフェースと、機能実行機器と通信機器との双方が所属すべき無線ネットワークを利用して、第1の方式とは異なる第2の方式に従った無線通信を実行するための第2のインターフェースと、機能実行機器に載置される原稿をスキャンするためのスキャン実行部と、原稿が機能実行機器に載置されているのか否かを検知するためのセンサと、制御部と、を備える。第1のインターフェースは、無線ネットワークで利用されるネットワーク情報を、通信セッションを利用して、通信機器に送信可能である。制御部は、センサの検出結果を利用して、機能実行機器が、原稿が機能実行機器に載置されている載置状態であるのか、原稿が前記機能実行機器に載置されていない非載置状態であるのか、を判断する判断部と、機能実行機器が載置状態である間に通信セッションが確立される第1の場合に、第1のインターフェースを用いて通信セッションが確立された後にスキャンの開始に関する指示がユーザから機能実行機器及び通信機器に与えられなくても、スキャン実行部に原稿のスキャンを実行させ、機能実行機器が非載置状態である間に通信セッションが確立される第2の場合に、スキャン実行部に原稿のスキャンを実行させない、スキャン制御部と、原稿のスキャンが実行される場合に、スキャン実行部から取得されるスキャン結果に基づいて画像データを生成する生成部と、無線ネットワークを利用して、第2のインターフェースを介して、生成済みの画像データを通信機器に送信する画像データ送信部と、を備える。
上記の構成によると、機能実行機器は、機能実行機器が載置状態である間に通信セッションが確立される場合に、第1のインターフェースを用いて通信セッションが確立された後にスキャンの開始に関する指示がユーザから機能実行機器及び通信機器に与えられなくても、スキャン実行部に原稿のスキャンを実行させる。従って、上記の構成によると、機能実行機器及び通信機器にユーザから指示が与えられなくても、機能実行機器がスキャンを適切に実行し得る。
本明細書によって開示される一つの技術は、通信機器のためのコンピュータプログラムである。コンピュータプログラムは、通信機器に搭載されるコンピュータに、以下の各処理、即ち、通信機器とは異なる機能実行機器から、通信機器の第1のインターフェースを介して、通信機器と機能実行機器との双方が所属すべき無線ネットワークで利用されるネットワーク情報を受信するネットワーク情報受信処理であって、無線ネットワークは、通信機器と機能実行機器との間で通信機器の第2のインターフェースを介した無線通信を実行するためのネットワークであり、第1のインターフェースは、第1の方式に従った無線通信を実行するためのインターフェースであり、第2のインターフェースは、第1の方式とは異なる第2の方式に従った無線通信を実行するためのインターフェースである、ネットワーク情報受信処理と、機能実行機器から、第1のインターフェースと第2のインターフェースのうちの少なくとも一方を介して、機能実行機器の状態に関係する関係情報を受信する第1の関係情報受信処理と、受信済みの関係情報が、原稿が機能実行機器に載置されている載置状態に関係する載置関係情報である第1の場合に、前記第1のインターフェースを用いて通信セッションが確立された後にスキャンの開始に関する指示がユーザから通信機器及び機能実行機器に与えられなくても、無線ネットワークを利用して、第2のインターフェースを介して、スキャン実行指示を機能実行機器に送信し、受信済みの関係情報が、原稿が機能実行機器に載置されていない非載置状態に関係する非載置関係情報である第2の場合に、スキャン実行指示を機能実行機器に送信しない、スキャン実行指示送信処理と、スキャン実行指示が機能実行機器に送信された後に、機能実行機器から、無線ネットワークを利用して、第2のインターフェースを介して、機能実行機器が原稿をスキャンすることによって生成される画像データを受信する画像データ受信処理と、を実行させる。
上記の構成によると、通信機器は、載置関係情報が受信される場合に、第1のインターフェースを用いて通信セッションが確立された後にスキャンの開始に関する指示がユーザから機能実行機器及び通信機器に与えられなくても、無線ネットワークを利用して、第2のインターフェースを介して、スキャン実行指示を機能実行機器に送信する。従って、上記の構成によると、機能実行機器及び通信機器にユーザから指示が与えられなくても、機能実行機器にスキャンを適切に実行させ得る。
なお、上記の機能実行機器を実現するための制御方法、コンピュータプログラム、及び、当該コンピュータプログラムを記憶するコンピュータ読取可能記録媒体も、新規で有用である。また、上記の通信機器のためのコンピュータプログラムによって実現される通信機器、及び、上記の通信機器のためのコンピュータプログラムを記憶するコンピュータ読取可能記録媒体も、新規で有用である。また、上記の機能実行機器と通信機器とを含む機能実行システムも、新規で有用である。
機能実行システムの構成を示す。 スキャナのNFCインターフェースのプロセッサの処理のフローチャートを示す。 第1実施例のスキャナの制御部のCPUのメイン処理のフローチャートを示す。 第1実施例のスキャナの制御部のCPUのスキャン実行処理のフローチャートを示す。 第1実施例の携帯端末の制御部のCPUのメイン処理のフローチャートを示す。 第1実施例において、原稿がセットされた状態のスキャナに携帯端末が近づけられるケースA1のシーケンス図を示す。 第1実施例において、原稿がセットされていない状態のスキャナに携帯端末が近づけられるケースA2のシーケンス図を示す。 第1実施例において、原稿がセットされてから所定期間が経過した状態のスキャナに携帯端末が近づけられるケースA3のシーケンス図を示す。 第1実施例の各場合においてインターフェースメモリに記憶される情報の表を示す。 第2実施例において、原稿がセットされていない状態のスキャナに携帯端末が近づけられるケースBのシーケンス図を示す。 第2実施例の各場合においてインターフェースメモリに記憶される情報の表を示す。 第3実施例の多機能機の制御部のCPUの機能実行処理のフローチャートを示す。 第3実施例の携帯端末の制御部のCPUのメイン処理のフローチャートを示す。 第3実施例において、多機能機に、印刷指示入力済みの携帯端末が近づけられるケースCのシーケンス図を示す。
(機能実行システム2の構成;図1)
図1に示すように、機能実行システム2は、スキャナSCと、携帯端末PTと、を備える。各機器SC,PTは、Wi−Fi方式に従った無線通信(以下では「Wi−Fi通信」と呼ぶ)と、NFC(Near Field Communicationの略)方式に従った無線通信(以下では「NFC通信」と呼ぶ)と、を実行可能である。図1の例では、1個の携帯端末PTのみを図示しているが、他の例では、機能実行システム2は複数個の携帯端末を備えていてもよい。
(スキャナSCの構成)
スキャナSCは、スキャン機能を実行可能な周辺機器(即ち携帯端末PTの周辺機器)である。スキャナSCは、操作部12と、表示部14と、スキャン実行部16と、センサ18と、無線LAN(LocalArea Networkの略)インターフェース20と、NFCインターフェース30と、制御部40と、を備える。各部12〜40は、バス線(符号省略)に接続されている。なお、変形例では、センサ18は、スキャン実行部16に含まれていてもよい。以下では、インターフェースのことを「I/F」と記載する。図1では、印刷実行部90が破線で図示されているが、本実施例のスキャナSCは印刷実行部90を備えていない。印刷実行部90については後述の第3実施例で説明する。
操作部12は、複数のボタンを備える。ユーザは、操作部12を操作することによって、様々な指示をスキャナSCに与えることができる。表示部14は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。スキャン実行部16は、CCD、CIS等のスキャン機構である。図示していないが、スキャナSCはADF(Auto Document Feederの略)を備えている。ADFは、セット(即ち、載置)された原稿をスキャン機構に供給する。センサ18は、ADFにセットされた原稿を検出する。
無線LANI/F20は、Wi−Fi方式に従った無線通信を実行するための無線I/Fである。Wi−Fi方式は、例えば、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.の略)の802.11の規格、及び、それに準ずる規格(例えば、802.11a,11b,11g,11n等)に従って、無線通信を実行するための無線通信方式である。無線LANI/F20は、特に、WFD(Wi-Fi Directの略)方式をサポートしている。WFD方式は、Wi−Fi Allianceによって作成された規格書「Wi−Fi Peer−to−Peer(P2P) Technical Specification Version1.1」に記述されている無線通信方式である。
NFCI/F30は、NFC方式に従ったNFC通信(即ちいわゆる近距離無線通信の一種)を実行するための無線I/Fある。NFC方式は、例えば、ISO/IEC21481又は18092の国際標準規格に基づく無線通信方式である。
NFCI/F30は、プロセッサ32と、I/Fメモリ34と、を備える。プロセッサ32は、制御部40と通信可能であり、制御部40から取得される記憶指示に従って、携帯端末PTに送信されるべき無線プロファイルWPと、センサ18の検出結果に基づく原稿ステータスDSと、携帯端末PTがスキャナSCにスキャン機能を実行させるためのアプリケーションを起動させるためのアプリケーション起動指示AAIと、スキャナSCの機種、型番等を示すデバイス情報DIと、をI/Fメモリ34に書き込む(即ち記憶させる)。アプリケーション起動指示AAI及びデバイス情報DIは、スキャナSCのベンダによって、スキャナSCの出荷前に予め決められた固定値である。後述するように、CPU42が、スキャナSCの電源起動時にNFCI/F30に記憶指示を供給することで、毎回同じアプリケーション起動指示AAIとデバイス情報DIとがI/Fメモリ34に書き込まれる。以下では、I/Fメモリ34に記憶されている各情報(即ち、無線プロファイルWP、原稿ステータスDS、アプリ起動指示AAI、及び、デバイス情報DI)を「スキャナ情報」と呼ぶ場合がある。また、以下では、アプリケーションのことを「アプリ」と呼ぶ場合がある。
また、プロセッサ32は、携帯端末PTからPolling信号を受信する場合に、Polling信号に対する応答信号を携帯端末PTに送信して、携帯端末PTとのNFCセッションを確立する。そして、プロセッサ32は、当該NFCセッションが確立される前に、その時点でI/Fメモリ34に記憶されているスキャナ情報(即ち、無線プロファイルWP、原稿ステータスDS、アプリ起動指示AAI、及び、デバイス情報DI)をI/Fメモリ34から読み出し、当該NFCセッションを利用してスキャナ情報を携帯端末PTに送信する。
なお、NFC通信を実行するためのI/Fの種類として、NFCフォーラムデバイス(NFC Forum Device)と呼ばれるI/Fと、NFCフォーラムタグ(NFC Forum Tag)と呼ばれるI/Fと、が知られている。NFCI/F30は、NFCフォーラムタグであり、NFC方式のICタグとして機能する。
NFCフォーラムデバイスは、P2P(Peer To Peerの略)モード、R/W(Reader/Writerの略)モード、及び、CE(Card Emulationの略)モードのうちのいずれかのモードで、選択的に動作可能なI/Fである。例えば、第1の機器のNFCI/Fと、第2の機器のNFCI/Fと、の両方がP2Pモードで動作する場合には、第1及び第2の機器は、データの双方向通信を実行することができる。また、例えば、第1の機器のNFCI/FがR/WモードのうちのReaderモードで動作し、かつ、第2の機器のNFCI/FがCEモードで動作する場合には、第1の機器は、第2の機器からのデータの読み出し、即ち、第2の機器からのデータの受信を実行することができる。また、例えば、第1の機器のNFCI/FがR/WモードのうちのWriterモードで動作し、かつ、第2の機器のNFCI/FがCEモードで動作する場合には、第1の機器は、第2の機器へのデータの書き込み、即ち、第2の機器へのデータの送信を実行することができる。
NFCフォーラムタグ(即ちスキャナSCのNFCI/F30)は、上記の3つのモードのうちのいずれかのモードで選択的に動作可能なI/Fではなく、ICタグのみとして機能するI/Fである。例えば、携帯端末PTのNFCI/F70がR/WモードのうちのReaderモードで動作する場合には、携帯端末PTは、スキャナSCのNFCI/F30からのスキャナ情報の読み出し、即ち、スキャナSCからのスキャナ情報の受信を実行することができる。NFCフォーラムタグ(即ちスキャナSCのNFCI/F30)は、上記の3つのモードのうちのいずれかのモードで選択的に動作可能なI/Fではないので、NFCフォーラムデバイスよりも簡易な構成を有する(即ちICチップの構成が単純である)。一般的に言うと、NFCフォーラムタグとして機能するICチップは、NFCフォーラムデバイスとして機能するICチップよりも安価である。
ここで、無線LANI/F20とNFCI/F30との間の相違点を説明しておく。無線LANI/F20を介した無線通信の通信速度(例えば最大の通信速度が11〜600Mbps)は、NFCI/F30を介した無線通信の通信速度(例えば最大の通信速度が100〜424Kbps)よりも速い。また、無線LANI/F20を介した無線通信における搬送波の周波数(例えば2.4GHz帯又は5.0GHz帯)は、NFCI/F30を介した無線通信における搬送波の周波数(例えば13.56MHz帯)とは異なる。また、無線LANI/F20を介した無線通信を実行可能な最大の距離(例えば最大で約100m)は、NFCI/F30を介した無線通信を実行可能な最大の距離(例えば最大で約10cm)よりも大きい。
制御部40は、CPU42と、メインメモリ44と、を備える。CPU42は、メインメモリ44に格納されているプログラムPGに従って、様々な処理を実行するプロセッサである。メインメモリ44は、RAM、ROM等によって構成され、上記のプログラムPGの他に、管理リストMLを格納する。
管理リストMLには、プリンタPRがG/O機器である無線ネットワーク(以下では「WFDNW」と記載する)に所属しているCL機器に関するCL情報が記述される。CL機器は、WFD方式のCL状態(即ちクライアント状態)で動作する機器、又はWFD方式の通信に非対応のレガシー機器である。CL情報は、例えば、CL機器のMACアドレスを含む。
(携帯端末PTの構成)
携帯端末PTは、携帯電話(例えばスマートフォン)、PDA、ノートPC、タブレットPC、携帯型音楽再生装置、携帯型動画再生装置等の可搬型の端末装置である。携帯端末PTは、操作部52と、表示部54と、無線LANI/F60と、NFCI/F70と、制御部80と、を備える。各部52〜80は、バス線(符号省略)に接続されている。
操作部52は、複数のキーを備える。ユーザは、操作部52を操作することによって、様々な指示を携帯端末PTに与えることができる。表示部54は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。無線LANI/F60は、スキャナSCの無線LANI/F20と同様である。NFCI/F70は、NFC方式に従ったNFC通信を実行するためのI/Fである。NFCI/F70は、上記のNFCフォーラムデバイスである。本実施例では、NFCI/F70がReaderモードで動作する。そのため、携帯端末PTの制御部80は、NFCI/F70を介して、スキャナSCのNFCI/F30から情報を読み出すことができる。
制御部80は、CPU82と、メモリ84と、を備える。CPU82は、メモリ84に格納されているOS(Operation Systemの略)プログラムOPG、アプリケーションAPRに従って、様々な処理を実行するプロセッサである。
OSプログラムOPGは、携帯端末PTの基本的な動作を実現するためのプログラムである。アプリケーションAPRは、スキャナSCにスキャンを実行させるためのプログラムである。アプリケーションAPRは、スキャナSCのベンダによって提供されるアプリケーションであり、インターネット上のサーバから携帯端末PTにインストールされてもよいし、スキャナSCと共に出荷されるメディアから携帯端末PTにインストールされてもよい。
(スキャナSCのNFCI/F30のプロセッサ32の処理;図2)
続いて、図2を参照して、スキャナSCのNFCI/F30のプロセッサ32によって実行される処理について説明する。図2の処理では、S10及びS20の各監視ステップが順次実行される。
S10では、プロセッサ32は、制御部40(即ちCPU42)から、記憶指示を取得することを監視する。プロセッサ32は、制御部40から記憶指示を取得する場合に、S10でYESと判断して、S12において、S10で取得された記憶指示に含まれる情報(即ち、無線プロファイルと、原稿ステータスと、アプリ起動指示と、デバイス情報と、のうちの少なくとも1つ)をI/Fメモリ34に書き込む(即ち記憶させる)。なお、I/Fメモリ34内に古い無線プロファイルと古い原稿ステータスとの少なくとも一方が既に記憶されている状態では、S12では、プロセッサ32は、古い無線プロファイルと古い原稿ステータスとの少なくとも一方に代えて、S10で取得された記憶指示に含まれる新たな無線プロファイルと新たな原稿ステータスとの少なくとも一方をI/Fメモリ34に書き込む。S12が終了すると、S10に戻る。
S20では、プロセッサ32は、携帯端末PTからNFCセッションを確立するための要求信号であるPolling信号を受信することを監視する。スキャナSCのNFCI/F30と携帯端末PTのNFCI/F70との間の距離(以下では「デバイス間距離」と呼ぶ)が所定距離(例えば10cm)よりも大きい状況から、デバイス間距離が所定距離以下である状況に変化すると、プロセッサ32は、携帯端末からPolling信号を受信し、S20でYESと判断して、S22に進む。
次いで、S22では、プロセッサ32は、Polling信号の受信に応じた所定通知を制御部40(即ちCPU42)に供給する。所定通知は、携帯端末PTからPolling信号が受信されたことを示す通知である。S24では、プロセッサ32は、Polling信号に対する応答信号を携帯端末に送信する。これにより、スキャナSCのNFCI/F30と携帯端末のNFCI/Fとの間にNFCセッションが確立される。
次いで、S30では、プロセッサ32は、I/Fメモリ34からスキャナ情報を読み出し、S24で確立されたNFCセッションを利用して、スキャナ情報を携帯端末PTに送信する。S30が終了すると、S10に戻る。
(スキャナSCの制御部40のCPU42のメイン処理;図3)
続いて、図3を参照して、スキャナSCの制御部40のCPU42によって実行されるメイン処理について説明する。スキャナSCの電源がOFF状態からON状態に切り替えられると、CPU42は、メイン処理を実行する。
S40では、CPU42は、無線プロファイルWPを準備する。また、CPU42は、センサ18の検出状態に基づいて、原稿ステータスDSを検出する。
スキャナSCは、後述の図4のS64の処理において、WFD方式のG/O状態で動作して、WFDNWを形成する。S40で準備される無線プロファイルWPは、当該WFDNWで利用されるべき情報である。即ち、S40で準備される無線プロファイルWPは、スキャナSCによって将来形成され得るWFDNWで利用されるべき情報である。従って、例えば、携帯端末PTは、スキャナSCから無線プロファイルWPを受信すれば、上記のWFDNWに参加することができる。この結果、例えば、携帯端末PTは、上記のWFDNWを利用して、スキャナSCからスキャンの結果生成された画像データを受信することができる。S40で準備される無線プロファイルWPは、SSID(Service Set Identifierの略)、認証方式、暗号化方式、パスワード等を含む。CPU42は、ランダムに文字列を選択することによって、SSID及びパスワードを準備する。また、CPU42は、予め決められている認証方式及び暗号化方式を準備する。CPU42は、無線プロファイルWPを準備すると、当該無線プロファイルWPをメインメモリ44に記憶させる。
また、原稿ステータスDSは、「有」、「無」、「放置」の3つのうちのいずれかを示す。「有」は、センサ18が原稿を検出している状態(即ち、スキャナSCのADFに原稿がセットされている状態)であって、センサ18が原稿を検出している状態が開始されてから所定期間(例えば10分間)が経過していない状態を示す。「無」は、センサ18が原稿を検出していない状態を示す。「放置」は、センサ18が原稿を検出している状態であって、センサ18が原稿を検出している状態が開始されてから所定期間(例えば10分間)が経過した状態を示す。CPU42は、原稿ステータスDSを検出すると、当該原稿ステータスDSをメインメモリ44に記憶させる。なお、以下では、原稿ステータスDSが「有」を示す場合のことを、原稿ステータスDS「有」と呼ぶことがある。同様に、原稿ステータスDSが「無」、「放置」を示す場合を、それぞれ、原稿ステータスDS「無」、原稿ステータスDS「放置」と呼ぶ場合がある。
S42では、CPU42は、S40で準備した無線プロファイルWPとS40で検出した原稿ステータスDSとアプリケーション起動指示AAIとデバイス情報DIとを含む記憶指示をNFCI/F30に供給する。これにより、NFCI/F30のプロセッサ32は、記憶指示に含まれる無線プロファイルWPと原稿ステータスDSとアプリケーション起動指示AAIとデバイス情報DIとをI/Fメモリ34に書き込む(図2のS12参照)。
次いで、CPU42は、S44、S46、及び、S48の各監視ステップを順次実行する。具体的には、CPU42は、原稿ステータスDSが変化することを監視する。
S44では、CPU42は、原稿ステータスDS「有」から原稿ステータスDS「無」に変化することを監視する。センサ18が原稿を検出している状態から、センサ18が原稿を検出していない状態に変化すると(即ち、ADFに原稿がセットされた状態から原稿がセットされていない状態に変化すると)、CPU42は、S44でYESと判断し、S50に進む。S50では、CPU42は、原稿ステータスDS「無」を含む記憶指示をNFCI/F30に供給する。これにより、NFCI/F30のプロセッサ32は、記憶指示に含まれる原稿ステータスDS「無」をI/Fメモリ34に書き込む(図2のS12参照)。なお、CPU42は、検出された原稿ステータスDS「無」を、新たな原稿ステータスとして、メインメモリ44にも記憶させる。S50が終了すると、S44、S46、及び、S48の各監視ステップに戻る。
S46では、CPU42は、原稿ステータスDS「無」から原稿ステータスDS「有」に変化することを監視する。センサ18が原稿を検出していない状態から、センサ18が原稿を検出している状態に変化すると(即ち、ADFに原稿がセットされていない状態から原稿がセットされた状態に変化すると)、CPU42は、S46でYESと判断し、S52に進む。S52では、CPU42は、原稿ステータスDS「有」を含む記憶指示をNFCI/F30に供給する。これにより、NFCI/F30のプロセッサ32は、記憶指示に含まれる原稿ステータスDS「有」をI/Fメモリ34に書き込む(図2のS12参照)。なお、CPU42は、検出された原稿ステータスDS「有」を、新たな原稿ステータスとして、メインメモリ44にも記憶させる。S52が終了すると、S44、S46、及び、S48の各監視ステップに戻る。
S48では、CPU42は、原稿ステータスDS「有」で所定期間経過したことを監視する。センサ18が原稿を検出している状態(即ち原稿ステータスDS「有」)が開始されてから所定時間が経過すると、CPU42は、S48でYESと判断し、S54に進む。S54では、CPU42は、原稿ステータスDS「放置」を含む記憶指示をNFCI/F30に供給する。これにより、NFCI/F30のプロセッサ32は、記憶指示に含まれる原稿ステータスDS「放置」をI/Fメモリ34に書き込む(図2のS12参照)。なお、CPU42は、原稿ステータスDS「放置」を、新たな原稿ステータスとして、メインメモリ44にも記憶させる。S54が終了すると、S44、S46、及び、S48の各監視ステップに戻る。
(スキャナSCの制御部40のCPU42のスキャン実行処理;図4)
続いて、図4を参照して、スキャナSCの制御部40のCPU42によって実行されるスキャン実行処理について説明する。スキャナSCの電源がOFF状態からON状態に切り替えられると、CPU42は、スキャン実行処理を実行する。
S60では、CPU42は、NFCI/F30から所定通知を受信することを監視する。上記の通り、NFCI/F30のプロセッサ32は、携帯端末PTからNFCセッションを確立するための要求信号であるPolling信号を受信すると(図2のS20でYES)、所定通知を制御部40(即ちCPU42)に供給する(図2のS22参照)。その後、スキャナSCのNFCI/F30と携帯端末PTのNFCI/F70との間にNFCセッションが確立される(図2のS24)。この場合、CPU42は、S60でYESと判断し、S62に進む。
S62では、CPU42は、スキャナSCの動作状態がG/O状態であるのか否かを判断する。CPU42は、スキャナSCの動作状態がG/O状態であると判断する場合(S62でYES)には、S64をスキップしてS66に進み、スキャナSCの動作状態がデバイス状態であると判断する場合(S62でNO)には、S64に進む。ここで、デバイス状態とは、スキャナSCがWFD方式のG/O状態及びCL状態のどちらでも動作しておらず、スキャナSCが無線ネットワークに所属していない状態である。なお、図示省略しているが、S62において、CPU42は、スキャナSCの動作状態がCL状態であると判断する場合には、図4のS64〜S88の全ての処理を実行せずに、S60に戻る。
S64では、CPU42は、スキャナSCの動作状態をデバイス状態からG/O状態に変更して、スキャナSCがG/O機器であるWFDNWを形成する。当該WFDNWは、メインメモリ44に現在記憶されている無線プロファイルWP(図3のS40参照)が利用されるべき無線ネットワークである。S64でWFDNWが形成された時点では、WFDNWには、G/O機器であるスキャナSCのみが所属しており、1個のCL機器も所属していない。従って、メインメモリ44内の管理リストMLには、1個のCL情報も記述されていない。S64が終了すると、S66に進む。
S66では、CPU42は、携帯端末PTから、無線LANI/F20を介して、接続要求を受信することを監視する。接続要求は、Probe Requestであり、メインメモリ44に現在記憶されている無線プロファイルWP内のSSIDを含む。接続要求は、スキャナSCがG/O機器である状況、即ち、WFDNWが形成されている状況で受信される要求である。CPU42は、携帯端末PTから接続要求を受信する場合に、S66でYESと判断して、S68に進む。
S68では、CPU42は、接続要求の送信元である携帯端末PTとのWi−Fi接続を確立する。具体的には、CPU42は、無線LANI/F20を介して、接続要求に対する応答信号(即ちProbe Response)を携帯端末PTに送信する。さらに、CPU42は、無線LANI/F20を介して、Provision Discovery Request/Response、Association Request/Response、Authentication Request/Response、4-Way Handshake等の通信を実行する。この過程において、携帯端末PTからスキャナSCに無線プロファイルWPに含まれる各情報(例えば、認証方式、暗号化方式、パスワード等)が送信され、CPU42は、当該各情報を利用して、携帯端末PTの認証を実行する。CPU42は、携帯端末PTの認証が成功する場合に、無線LANI/F20を介した携帯端末PTとのWi−Fi接続を確立する。これにより、CPU42は、スキャナSCがG/O機器であるWFDNWに携帯端末PTをCL機器として参加させることができる。CPU42は、携帯端末PTとのWi−Fi接続を確立する場合に、携帯端末PTのMACアドレスを含むCL情報をメインメモリ44内の管理リストMLに記述する。
次いで、S70では、CPU42は、携帯端末PTからステータス確認要求(後述の図5のS118参照)を受信することを監視する。ステータス確認要求は、携帯端末PTがスキャナSCにスキャンを実行させる前に原稿ステータスDSを最終的に確認するために、原稿ステータスDSを送信することを要求するための要求である。CPU42は、携帯端末PTから、WFDNWを利用して、無線LANI/F20を介して、ステータス確認要求を受信すると、S70でYESと判断し、S72に進む。
S72では、CPU42は、その時点でメインメモリ44に記憶されている原稿ステータスDSを読み出し、読み出された原稿ステータスDSを、WFDNWを利用して、無線LANI/F20を介して携帯端末PTに送信する。
次いで、S80では、CPU42は、携帯端末PTからスキャン実行指示(後述の図5のS124参照)を受信することを監視する。スキャン実行指示は、携帯端末PTがスキャナSCに対してスキャンの実行を指示するための指示である。CPU42は、携帯端末PTから、WFDNWを利用して、無線LANI/F20を介してスキャン実行指示を受信すると、S80でYESと判断し、S82に進む。なお、CPU42は、S66、S70、及び、S80において、携帯端末PTから、それぞれ接続要求、ステータス確認要求、及びスキャン実行指示を受信せずに所定のタイムアウト期間が経過した場合、以降の処理を実行せずに、S60に戻る。
S82では、CPU42は、スキャン実行部16に原稿のスキャンを実行させる。CPU42は、スキャン実行部16から取得されるスキャン結果に基づいて画像データを生成する。さらに、CPU42は、生成された画像データを、WFDNWを利用して、無線LANI/F20を介して携帯端末PTに送信する。
次いで、S84では、CPU42は、スキャナSCの動作状態をG/O状態からデバイス状態に変更する。これにより、S64で形成されたWFDNWが消滅する。その結果、携帯端末PTとのWi−Fi接続が切断される。CPU42は、S64で記述された携帯端末PTのCL情報をメインメモリ44内の管理リストMLから削除する。
次いで、S86では、CPU42は、無線プロファイルWPを準備する。また、CPU42は、原稿ステータスDSを検出する。次いで、S88では、S86で準備された無線プロファイルWP、及び、S86で検出された原稿ステータスDSを含む記憶指示をNFCI/F30に供給する。S86及びS88は、図3のS40及びS42と同様である。上述したように、S40では、CPU42は、ランダムに文字列を選択することによって、SSID及びパスワードを準備する。この点は、S86でも同様である。従って、S86で準備されるSSID及びパスワードは、通常、S40で準備されるSSID及びパスワードとは異なる。また、今回のS86で準備されるSSID及びパスワードは、通常、前回のS86で準備されたSSID及びパスワードとは異なる。このように、CPU42は、過去に利用されていないユニークな無線プロファイルWPを準備することができる。また、S82でスキャンが実行されると、ADFにセットされていた原稿はスキャン実行部16に送り出されるため、ADFは原稿がセットされていない状態に移行する。そのため、通常、スキャン実行直後の原稿ステータスDSは「無」を示す。S88が終了すると、S60に戻る。
(携帯端末PTの制御部80のCPU82のメイン処理;図5)
図5を参照して、携帯端末PTの制御部80のCPU82によって実行されるメイン処理について説明する。携帯端末PTの電源がOFF状態からON状態に切り替えられると、CPU82は、メイン処理を実行する。図示しないが、メイン処理が開始されると、CPU82は、所定期間毎に、NFCI/F70を介して、Polling信号を送信する。
S102では、CPU82は、NFCI/F70からスキャナ情報を取得することを監視する。上記の通り、スキャナSCのNFCI/F30のプロセッサ32が、携帯端末PTからPolling信号を受信すると、その後、スキャナSCのNFCI/F30と携帯端末PTのNFCI/F70との間にNFCセッションが確立される(図2のS24参照)。上記の通り、NFCI/F70はReaderモードで動作する。そのため、NFCI/F70は、NFCセッションを利用して、NFCI/F30のI/Fメモリ34に記憶されたスキャナ情報を読み出す(即ち、NFCI/F30から受信する)。次いで、CPU82は、NFCI/F70から当該スキャナ情報を取得する。この場合、CPU82は、S102でYESと判断し、S104に進む。
S104では、CPU82は、アプリAPR(図1参照)が起動済みであるか否かを判断する。既にアプリAPRが起動済みである場合、CPU82は、S104でYESと判断し、S106をスキップしてS108に進む。一方、アプリAPRが起動していない場合、CPU82は、S104でNOと判断し、S106に進む。S106では、CPU82は、取得済みのスキャナ情報に含まれるアプリ起動指示AAIに従って、アプリAPRを起動させる。その後、S108に進む。
S108では、CPU82は、無線LANI/F60を介して、スキャナSCに接続要求(図4のS66参照)を送信する。続くS110では、CPU82は、スキャナSCとのWi−Fi接続を確立する。スキャナSCと携帯端末PTとの間のWi−Fi接続の確立手法は上述の通りであるため、詳しい説明を省略する。
次いで、S112では、CPU82は、取得済みのスキャナ情報に含まれる原稿ステータスDSが「有」を示すか否かを判断する。原稿ステータスDSが「有」を示す場合、CPU82は、S112でYESと判断してS118に進む。一方、原稿ステータスDSが「無」又は「放置」を示す場合、CPU82は、S112でNOと判断してS114に進む。
S114では、CPU82は、選択画面を表示部54に表示させる。選択画面は、スキャナSCによるスキャンを続行すべきか否かをユーザに選択させるための画面である。図示しないが、選択画面は、スキャン対象の原稿がスキャナSCにセットされていない旨を示すメッセージ(即ち原稿ステータスDS「無」の場合)、若しくは、スキャン対象の原稿がスキャナSCにセットされてから所定期間が経過している旨を示すメッセージ(即ち原稿ステータスDS「放置」の場合)を含む。変形例では、選択画面は、原稿ステータスDS「無」の場合と原稿ステータスDS「放置」の場合とで同じ内容のエラーメッセージを含んでいてもよい。また、選択画面は、ユーザがスキャンを続行することを選択するための続行ボタンと、ユーザがスキャンを中止することを選択するための中止ボタンと、を含む。
S116では、S114で表示された選択画面において、ユーザによって、スキャンを続行すべきことが選択されたか否かを判断する。上記の選択画面において、ユーザが続行ボタンを操作した場合、CPU82はS116でYESと判断してS118に進む。一方、上記の選択画面において、ユーザが中止ボタンを操作した場合、CPU82はS116でNOと判断してS102に戻る。この場合、図示しないが、CPU82は、スキャナSCに対してDisconnect信号を送信し、Wi−Fi接続を切断する。
S118では、CPU82は、WFDNWを利用して、無線LANI/F60を介して、スキャナSCにステータス確認要求(図のS70参照)を送信する。ステータス確認要求は上述の通りである。次いで、S120では、CPU82は、スキャナSCから、無線LANI/F60を介して原稿ステータスDSを受信することを監視する。スキャナSCから原稿ステータスDSを受信すると、CPU82はS120でYESと判断し、S122に進む。
S122では、CPU82は、受信済みの原稿ステータスDSが「無」を示すか否かを判断する。原稿ステータスDSが「無」である場合(即ちスキャナSCに原稿がセットされていない場合)、CPU82は、S122でYESと判断し、S114に戻る。一方、一方、原稿ステータスDSが「有」又は「放置」を示す場合、CPU82は、S122でNOと判断してS124に進む。
S124では、CPU82は、WFDNWを利用して、無線LANI/F60を介して、スキャナSCにスキャン実行指示(図4のS80参照)を送信する。次いで、S126では、CPU82は、スキャナSCから画像データを受信することを監視する。上述の通り、スキャナSCのCPU42は、携帯端末PTからスキャン実行指示を受信すると、スキャン実行部16に原稿のスキャンを実行させ、スキャン結果に基づいて画像データを生成し、生成された画像データを携帯端末PTに送信する(図4のS82参照)。CPU82は、スキャナSCから、WFDNWを利用して、無線LANI/F60を介して画像データを受信すると、S126でYESと判断し、S128に進む。なお、CPU82は、S120、及びS126において、スキャナSCから、それぞれ原稿ステータスDS、及び画像データを受信せずに所定のタイムアウト期間が経過した場合、以降の処理を実行せずに、S102に戻る。
S128では、CPU82は、スキャナSCとの間のWi−Fi接続を切断する。具体的には、上述の通り、スキャナSCの動作状態がG/O状態からデバイス状態に変更されることにより、WFDNWが消滅し、その結果、スキャナSCと携帯端末PTとの間のWi−Fi接続が切断される。S128を終えると、S102に戻る。
(具体的なケース)
続いて、図6〜図8を参照して、図2〜図5のフローチャートによって実現される具体歴なケースA1〜A3を説明する。
(ケースA1;図6)
ケースA1は、原稿がセットされた状態のスキャナSCに携帯端末PTが近づけられるケースを示す。スキャナSCの電源がOFF状態からON状態に切り替えられると、制御部40は、無線プロファイルWP1を準備する(図3のS40)。また、この時点では原稿がスキャナSCにセットされていないため、制御部40は、原稿ステータスDS「無」を検出する(図3のS40)。電源がON状態に切り替えられた直後のスキャナSCは、デバイス状態で動作する。制御部40は、無線プロファイルWP1、原稿ステータスDS「無」、アプリ起動指示AAI、及び、デバイス情報DIを含む記憶指示100をNFCI/F30に供給する(S42)。この結果、I/Fメモリ34に無線プロファイルWP1、原稿ステータスDS「無」、アプリ起動指示AAI、及び、デバイス情報DIが書き込まれる(図2のS12)。
携帯端末PTのユーザは、スキャナSCのADFに原稿をセットする。なお、これにより、スキャナSCの原稿ステータスDS「無」から原稿ステータスDS「有」に変化する(図3のS44でYES)。そのため、制御部40は、原稿ステータスDS「有」を含む記憶指示102をNFCI/F30に供給する(図3のS50)。この結果、I/Fメモリ34に原稿ステータスDS「有」が書き込まれる(図2のS12)。
携帯端末PTのユーザは、アプリAPRを起動させた後で、携帯端末PTをスキャナSCに近づける。これにより、スキャナSCのNFCI/F30と携帯端末PTのNFCI/F70との間のデバイス間距離が所定距離(例えば10cm)より大きい状況から、デバイス間距離が所定距離以下である状況に変化する。この結果、スキャナSCのNFCI/F30は、携帯端末PTからPolling信号110を受信し(図2のS20でYES)、所定通知110Aを制御部40に供給する(S22)。制御部40は、所定通知110Aを取得すると、スキャナSCの動作状態をデバイス状態からG/O状態に変更する(図4のS62でNO、S64)。制御部40は、スキャナSCがG/O機器として動作するWFDNWを形成する。
また、スキャナSCのNFCI/F30は、Polling信号110に対する応答信号112を携帯端末PTに送信する(図2のS24)。この結果、スキャナSCのNFCI/F30と携帯端末PTのNFCI/F70との間にNFCセッションが確立される。その後、NFCI/F30は、NFCセッションを利用して、この時点でI/Fメモリ34内に記憶されているスキャナ情報114(即ち、無線プロファイルWP1、原稿ステータスDS「有」、アプリ起動指示AAI、及び、デバイス情報DI)を、携帯端末PTに送信する(図2のS30)。
携帯端末PTは、スキャナ情報114を受信すると(図5のS102でYES)、無線LANI/F60を介して、接続要求116をスキャナSCに送信する(S108)。接続要求116は、スキャナ情報114に含まれる無線プロファイルWP1内のSSIDを含む。
スキャナSCの制御部40は、携帯端末PTから、無線LANI/F20を介して、接続要求116を受信する(図4のS66でYES)。そして、制御部40は、携帯端末PT1とのWi−Fi接続を確立して、携帯端末PTをWFDNWにCL機器として参加させる。
受信済みのスキャナ情報114に含まれる原稿ステータスDSが「有」を示すため(図5のS112でYES)、携帯端末PTは、無線LANI/F60を介して、ステータス確認要求118を送信する(S118)。
スキャナSCの制御部40は、携帯端末PTから、無線LANI/F20を介して、ステータス確認要求118を受信する(図4のS70でYES)。制御部40は、無線LANI/F20を介して、原稿ステータスDS「有」を携帯端末PTに送信する(S72)。
携帯端末PTは、原稿ステータスDS「有」を受信すると(図5のS122でYES)、無線LANI/F60を介して、スキャン実行指示120をスキャナSCに送信する(S124)。
スキャナSCの制御部40は、携帯端末PTから、無線LANI/F20を介して、スキャン実行指示120を受信する(図4のS80でYES)。次いで、制御部40は、スキャン実行部16に原稿のスキャンを実行させる(S82)。制御部40は、スキャン実行部16から取得されるスキャン結果に基づいて画像データ122を生成する(S82)。さらに、制御部40は、生成された画像データ122を、無線LANI/F20を介して携帯端末PTに送信する(S82)。携帯端末PTは、画像データ122を受信する。
スキャナSCの制御部40は、スキャナSCの動作状態をG/O状態からデバイス状態に変更する。この結果、スキャナSCと携帯端末PTとのWi−Fi接続が切断される。さらに、制御部40は、無線プロファイルWP1とは異なる無線プロファイルWP2を準備する(図4のS86)。また、スキャンが実行されたことにより、ADFは原稿がセットされていない状態に移行する。そのため、制御部40は、原稿ステータスDS「無」を検出する(S86)。制御部40は、無線プロファイルWP2と原稿ステータスDS「無」を含む記憶指示124を、NFCI/F30に供給する。この結果、I/Fメモリ34に無線プロファイルWP2及び原稿ステータスDS「無」が書き込まれる(図2のS12)。
(ケースA1の効果)
上記の通り、本実施例では、スキャナSCは、原稿ステータス「有」の状態で携帯端末PTとの間にNFCセッションが確立する場合に、NFCI/F30を用いたNFCセッションの確立後に、スキャンを開始させるための指示がユーザからスキャナSC及び携帯端末PTに与えられていなくても、スキャンを実行することができる。即ち、本実施例によると、スキャナSCは、スキャナSC及び携帯端末PTにユーザから指示が与えられない場合であっても、スキャンを適切に実行し得る。
(ケースA2;図7)
ケースA2は、原稿がセットされていない状態のスキャナSCに携帯端末PTが近づけられるケースを示す。ケースA2でも、スキャナSCの電源がOFF状態からON状態に切り替えられてから、I/Fメモリ34に無線プロファイルWP1及び原稿ステータスDS「無」が書き込まれる(図2のS12)までの処理は、上記ケースA1(図6参照)と共通するため説明を省略する。
携帯端末PTのユーザは、アプリAPRを起動させた後で、携帯端末PTをスキャナSCに近づける。スキャナSCのNFCI/F30がPolling信号110を受信してから、スキャナSCと携帯端末PTとの間にWi−Fi接続が確立されるまでの各処理は、ケースA1(図6)と共通する。ただし、ケースA2では、スキャナ情報114に含まれる原稿ステータスDSが「無」を示す点がケースA1とは異なる。
受信済みのスキャナ情報114に含まれる原稿ステータスDSが「無」を示すため(図5のS112でNO)、携帯端末PTは、選択画面を表示部54に表示させる(S114)。
携帯端末PTのユーザは、選択画面を見ることで、スキャナSCのADFに原稿がセットされていないことを知ることができる。ユーザは、スキャナSCのADFに原稿をセットする。これにより、スキャナSCの原稿ステータスDS「無」から原稿ステータスDS「有」に変化する(図3のS44でYES)。そのため、制御部40は、原稿ステータスDS「有」を含む記憶指示140をNFCI/F30に供給する(図3のS50)。
次いで、携帯端末PTのユーザは、選択画面において、スキャン続行を選択する(即ち、続行ボタンを操作する)(図5のS116でYES)。携帯端末PTは、無線LANI/F60を介して、ステータス確認要求150をスキャナSCに送信する(S118)。
スキャナSCの制御部40は、無線LANI/F20を介して、ステータス確認要求150を受信する(図4のS70でYES)。制御部40は、無線LANI/F20を介して、原稿ステータスDS「有」を携帯端末PTに送信する(S72)。
携帯端末PTは、原稿ステータスDS「有」を受信すると(図5のS122でNO)、無線LANI/F60を介して、スキャン実行指示120をスキャナSCに送信する(S124)。
これ以降の各処理は、ケースA1と同様であるため、詳しい説明を省略する。
(ケースA2の作用効果)
上記の通り、本実施例では、スキャナSCは、原稿ステータスDSが「無」を示す場合にも、無線プロファイルWP1を含むスキャナ情報114を携帯端末PTに送信する。そのため、原稿ステータスDSが「無」を示す場合にも、スキャナSCと携帯端末PTとのWi−Fi接続が確立される。ただし、本実施例では、携帯端末PTは、原稿ステータスDSが「無」を示す場合、スキャナSCにスキャン実行指示を送信しない。このため、スキャナSCは、原稿ステータスDSが「無」を示す場合には、スキャンを実行することはない。従って、本実施例では、スキャナSCは、原稿ステータスDSが「無」を示すか「有」を示すかに応じて、スキャンを実行するか否かを適切に切り替えることができる。
また、本実施例では、携帯端末PTは、原稿ステータスDSが「無」を示す場合に、選択画面において、ユーザによってスキャンを続行することが選択されることを条件として(図5のS116でYES)、ステータス確認要求をスキャナSCに送信する(S118)。携帯端末PTは、ステータス確認要求が送信された後に受信された原稿ステータスDSが「有」である場合に(S122でNO)、スキャン実行指示をスキャナSCに送信する(S124)。従って、本実施例では、スキャナSCは、原稿ステータスDSが「無」を示す場合でも、その後、所定の条件が満たされる場合に、スキャンを実行することができる。
(ケースA3)
ケースA3は、原稿がセットされてから所定期間が経過した後のスキャナSCに携帯端末PTが近づけられるケースである。ケースA3でも、スキャナSCの電源がOFF状態からON状態に切り替えられてから、I/Fメモリ34に無線プロファイルWP1及び原稿ステータスDS「無」が書き込まれる(図2のS12)までの処理は、上記ケースA1(図6参照)と共通するため説明を省略する。ケースA3では、携帯端末PTのユーザは、スキャナSCのADFに原稿をセットする。なお、これにより、スキャナSCの原稿ステータスDS「無」から原稿ステータスDS「有」に変化する(図3のS44でYES)。そのため、制御部40は、原稿ステータスDS「有」を含む記憶指示102をNFCI/F30に供給する(図3のS52)。この結果、I/Fメモリ34に原稿ステータスDS「有」が書き込まれる(図2のS12)。
ケースA3では、その後、スキャンが実行されることなく、原稿ステータスDS「有」の状態で所定期間(例えば10分間)が経過する(図3のS48でYES)。制御部40は、原稿ステータスDS「放置」を含む記憶指示145をNFCI/F30に供給する(図3のS54)。この結果、I/Fメモリ34に原稿ステータスDS「放置」が書き込まれる(図2のS12)。
携帯端末PTのユーザは、アプリAPRを起動させた後で、携帯端末PTをスキャナSCに近づける。スキャナSCのNFCI/F30がPolling信号110を受信してから、スキャナSCと携帯端末PTとの間にWi−Fi接続が確立されるまでの各処理は、ケースA1(図6)、A2(図7)と共通する。ただし、ケースA3では、スキャナ情報114に含まれる原稿ステータスDSが「放置」を示す点がケースA1、A2とは異なる。
受信済みのスキャナ情報114に含まれる原稿ステータスDSが「放置」を示すため(図5のS112でNO)、携帯端末PTは、選択画面を表示部54に表示させる(S114)。
携帯端末PTのユーザは、選択画面を見ることで、スキャナSCのADFに原稿がセットされてから所定期間が経過したことを知ることができる。
携帯端末PTのユーザは、選択画面において、スキャン続行を選択する(即ち、続行ボタンを操作する)(図5のS116でYES)。携帯端末PTは、無線LANI/F60を介して、ステータス確認要求150をスキャナSCに送信する(S118)。
スキャナSCの制御部40は、無線LANI/F20を介して、ステータス確認要求150を受信する(図4のS70でYES)。制御部40は、無線LANI/F20を介して、原稿ステータスDS「放置」を携帯端末PTに送信する(S72)。
携帯端末PTは、原稿ステータスDS「放置」を受信すると(図5のS122でNO)、無線LANI/F60を介して、スキャン実行指示120をスキャナSCに送信する(S124)。
これ以降の各処理は、ケースA1と同様であるため、詳しい説明を省略する。
(ケースA3の作用効果)
上記の通り、本実施例では、スキャナSCは、原稿ステータスDSが「放置」を示す場合には、携帯端末PTの表示部54に表示された選択画面において、ユーザによってスキャンを続行することが選択されることを条件として(図5のS116でYES)、スキャンを実行する。従って、本実施例では、スキャナSCは、原稿ステータスDSが「放置」を示す場合でも、その後、所定の条件が満たされる場合に、スキャンを実行することができる。
(スキャナSCに対する原稿のセット状況毎のI/Fメモリ34の記憶内容;図9)
図9を参照して、本実施例において、スキャナSCに対する原稿のセット状況毎のI/Fメモリ34の記憶内容(即ち、スキャナ情報)をまとめて説明しておく。スキャナSCのADFに原稿がセットされていない状況では、I/Fメモリ34には、無線プロファイルWP,原稿ステータスDS「無」、アプリ起動指示AAI、デバイス情報DIが記憶される。スキャナSCのADFに原稿がセットされており、原稿がセットされてから所定期間が経過していない状況では、I/Fメモリ34には、無線プロファイルWP,原稿ステータスDS「有」、アプリ起動指示AAI、デバイス情報DIが記憶される。スキャナSCのADFに原稿がセットされており、原稿がセットされてから所定期間が経過した状況では、I/Fメモリ34には、無線プロファイルWP,原稿ステータスDS「放置」、アプリ起動指示AAI、デバイス情報DIが記憶される。
(対応関係)
スキャナSC、携帯端末PTが、それぞれ、「機能実行機器」、「通信機器」の一例である。NFC方式、WFD方式が、それぞれ、「第1の方式」、「第2の方式」の一例である。NFCI/F30、無線LANI/F20が、それぞれ、「第1のインターフェース」、「第2のインターフェース」の一例である。センサ18が、「センサ」の一例である。NFCセッションが「通信セッション」の一例である。WFDNWが「無線ネットワーク」の一例である。無線プロファイルWPが「ネットワーク情報」の一例である。スキャナSCのADFに原稿がセットされている状態、原稿がセットされていない状態が、それぞれ、「載置状態」、「非載置状態」の一例である。選択画面においてスキャン続行を選択する操作が、「所定の指示」の一例である。原稿ステータスDS「無」が「非載置関係情報」の一例である。原稿ステータスDS「有」及び原稿ステータスDS「放置」が「載置関係情報」の一例である。原稿ステータスDS「有」が「第1種の非載置関係情報」の一例である。原稿ステータスDS「放置」が「第2種の非載置関係情報」の一例である。
図3のS40、S44、及びS46が「判断部」が実行する処理の一例である。図4のS82が「スキャン制御部」、「生成部」、及び、「画像データ送信部」が実行する処理の一例である。図3のS50が「第1の供給部」が実行する処理の一例である。図3のS52、S54が「第2の供給部」が実行する処理の一例である。図3のS42が「第3の供給部」が実行する処理の一例である。
また、NFCI/F70、無線LANI/F60が、それぞれ、「第1のインターフェース」、「第2のインターフェース」の一例である。原稿ステータスDSが「関係情報」の一例である。原稿ステータスDS「無」の場合に表示部54に表示される選択画面(図5のS114)、原稿ステータスDS「放置」の場合に表示部54に表示される選択画面(S114)が、それぞれ、「第1の選択画面」、「第2の選択画面」の一例である。
図5のS102でYESの場合が「ネットワーク情報受信処理」及び「第1の関係情報受信処理」の一例である。S124が「スキャン実行指示送信処理」の一例である。S126でYESの場合が「画像データ受信処理」の一例である。原稿ステータスDS「無」の場合におけるS114が「第1の表示制御処理」の一例である。原稿ステータスDS「放置」の場合におけるS114が「第2の表示制御処理」の一例である。S118が「要求送信処理」の一例である。S120でYESの場合が「第2の関係情報受信処理」の一例である。
(第2実施例)
第2実施例について、第1実施例と異なる点を中心に説明する。本実施例では、スキャナSCの制御部40のCPU42のメイン処理の内容の一部(より具体的には、I/Fメモリ34に記憶される情報)が、第1実施例とは異なる(図3参照)。また、本実施例では、携帯端末PTの制御部80のCPU82のメイン処理の内容の一部も、第1実施例とは異なる(図5参照)。
(スキャナSCの制御部40のCPU42のメイン処理;図3)
S40の処理の内容は第1実施例と同じである。本実施例では、S40で検出された原稿ステータスDSが「有」を示す場合に、S42では、CPU42は、S40で準備した無線プロファイルWPと、S40で検出した原稿ステータスDS「有」と、アプリ起動指示AAIと、デバイス情報DIと、を含む記憶指示をNFCI/F30に供給する。これにより、NFCI/F30のプロセッサ32は、記憶指示に含まれる無線プロファイルWP、原稿ステータスDS「有」、アプリ起動指示AAI、及び、デバイス情報DIをI/Fメモリ34に書き込む(図2のS12参照)。一方、S40で検出された原稿ステータスDSが「無」である場合、S42では、CPU42は、ブラウザ起動指示と、URL(Uniform Resource Locatorの略)とを含む記憶指示をNFCI/F30に供給する。ここで、ブラウザ起動指示は、携帯端末PTにインストールされているブラウザアプリを起動させるための指示である。URLは、所定のメッセージ画面を携帯端末PTの表示部54に表示させるための情報である。所定のメッセージ画面は、所定のエラーメッセージを含む。これにより、S40で検出された原稿ステータスDSが「無」である場合、NFCI/F30のプロセッサ32は、記憶指示に含まれるブラウザ起動指示及びURLをI/Fメモリ34に書き込む(図2のS12参照)。
S44、S46、及び、S48の各監視ステップも、第1実施例と同じである。ただし、S50では、CPU42は、ブラウザ起動指示と、URLとを含む記憶指示をNFCI/F30に供給する。また、S52では、CPU42は、S40で準備した無線プロファイルWP、原稿ステータスDS「有」、アプリ起動指示AAI、及び、デバイス情報DIを含む記憶指示をNFCI/F30に供給する。また、S54では、CPU42は、CPU42は、ブラウザ起動指示と、URLとを含む記憶指示をNFCI/F30に供給する。なお、変形例では、S50でNFCI/F30に供給されるURLと、S54でNFCI/F30に供給されるURLと、は異なっていてもよい。
(携帯端末PTの制御部80のCPU82のメイン処理;図5)
本実施例では、CPU82がNFCI/F70からスキャナ情報を取得した場合に(S102でYES)、S130に進む。S130では、CPU42は、取得されたスキャナ情報が、ブラウザ起動指示とURLを含むか否かを判断する。スキャナ情報がブラウザ起動指示とURLを含む場合、CPU82は、S130でYESと判断し、S132に進む。S132では、CPU82は、ブラウザ起動指示に従ってブラウザアプリを起動させ、URLによって示されるメッセージ画面を表示部54に表示させる。携帯端末PTのユーザは、メッセージ画面を見ることで、現状ではスキャンが実行できないことを知ることができる。S132を終えると、S102に戻る。一方、スキャナ情報がブラウザ起動指示とURLを含まない(即ち、スキャナ情報が無線プロファイルWP、原稿ステータスDS「有」、アプリ起動指示AAI、及び、デバイス情報DIを含む)場合、CPU82は、S130でNOと判断し、S104に進む。S104以降の各処理は、第1実施例と同じである。
(ケースB;図10)
続いて、図10を参照して、本実施例で実現される具体的なケースBを説明する。ケースBは、本実施例において、原稿がセットされていない状態のスキャナSCに携帯端末PTが近づけられるケースを示す。図10に示すように、スキャナSCの電源がOFF状態からON状態に切り替えられた時点では、スキャナSCには原稿がセットされていない。そのため、制御部40は、原稿ステータスDS「無」を検出する(図3のS40)。制御部40は、ブラウザ起動指示とURLとを含む記憶指示200をNFCI/F30に供給する(図3のS42)。この結果、I/Fメモリ34にブラウザ起動指示及びURLが書き込まれる(図2のS12)。
携帯端末PTのユーザは、アプリAPRを起動させた後で、携帯端末PTをスキャナSCに近づける。スキャナSCのNFCI/F30は、携帯端末PTからPolling信号110を受信し(図2のS20でYES)、所定通知110Aを制御部40に供給する(S22)。制御部40は、所定通知110Aを取得すると、スキャナSCの動作状態をデバイス状態からG/O状態に変更する(図4のS62でNO、S64)。なお、変形例では、制御部40は、原稿ステータスDS「無」がメインメモリ44に記憶されている状況で、所定通知110Aを取得した場合、スキャナSCの動作状態をデバイス状態に維持し、G/O状態に変更しないようにしてもよい。
また、スキャナSCのNFCI/F30は、Polling信号110に対する応答信号112を携帯端末PTに送信する(図2のS24)。この結果、スキャナSCのNFCI/F30と携帯端末PTのNFCI/F70との間にNFCセッションが確立される。その後、NFCI/F30は、NFCセッションを利用して、この時点でI/Fメモリ34内に記憶されているスキャナ情報214(即ち、ブラウザ起動指示及びURL)を、携帯端末PTに送信する(図2のS30)。
携帯端末PTは、スキャナ情報214を受信すると(図5のS102でYES、S130でYES)、スキャナ情報214に含まれるブラウザ起動指示に従ってブラウザアプリを起動させ、URLによって示されるメッセージ画面を表示部54に表示させる(S132)。
このケースでは、スキャナSCの制御部40は、スキャナSCの動作状態をデバイス状態からG/O状態に変更した後、携帯端末PTから接続要求を受信しない(図4のS66でNO)。そのため、制御部40は、所定のタイムアウト期間の経過後、スキャナSCの動作状態をG/O状態からデバイス状態に戻す。
本実施例では、原稿がセットされてから所定期間が経過した後(即ち、原稿ステータス「放置」)のスキャナSCに携帯端末PTが近づけられるケースも、上記のケースBと同様の処理が行われる。なお、変形例では、携帯端末PTが表示するメッセージ画面は、原稿ステータス「無」のときと、原稿ステータス「放置」のときと、で異なっていてもよい。
(スキャナSCに対する原稿のセット状況毎のI/Fメモリ34の記憶内容;図11)
図11を参照して、本実施例において、スキャナSCに対する原稿のセット状況毎のI/Fメモリ34の記憶内容(即ち、スキャナ情報)をまとめて説明しておく。スキャナSCのADFに原稿がセットされていない状況では、I/Fメモリ34には、ブラウザ起動指示及びURLが記憶される。スキャナSCのADFに原稿がセットされており、原稿がセットされてから所定期間が経過していない状況では、I/Fメモリ34には、無線プロファイルWP、原稿ステータスDS「有」、アプリ起動指示AAI、デバイス情報DIが記憶される。スキャナSCのADFに原稿がセットされており、原稿がセットされてから所定期間が経過した状況では、I/Fメモリ34には、ブラウザ起動指示及びURLが記憶される。
(本実施例の作用効果)
本実施例では、原稿ステータスDSが「有」を示す場合には、無線プロファイルWPを含むスキャナ情報がI/Fメモリ34に記憶され、原稿ステータスDSが「無」又は「放置」を示す場合には、ブラウザ起動指示及びURLを含むスキャナ情報がI/Fメモリ34に記憶される。そのため、原稿ステータスDSが「有」を示す場合には、スキャナSCと携帯端末PTとのWi−Fi接続が確立され、スキャンが実行され得る。一方、原稿ステータスDSが「無」又は「放置」を示す場合には、Wi−Fi接続が確立されることも、スキャンが実行されることもない。従って、本実施例でも、スキャナSCは、原稿ステータスDSに応じて、スキャンを実行するか否かを適切に切り替えることができる。また、本実施例では、スキャナSCは、原稿ステータスDSに応じて、スキャナSCと携帯端末PTとのWi−Fi接続を確立するか否かを適切に切り替えることもできる。
(対応関係)
ブラウザ起動指示及びURLが「非載置関係情報」の一例である。URLが「表示情報」の一例である。メッセージ画面が「報知画面」の一例である。図3のS42(ただし、原稿ステータスDS「無」の場合)、S50が「第1の供給部」が実行する処理の一例である。図3のS42(ただし、原稿ステータスDS「有」の場合)、S52が「第2の供給部」及び「第3の供給部」が実行する処理の一例である。
(第3実施例)
第3実施例について、第1実施例と異なる点を中心に説明する。本実施例では、図1に示すように、機能実行システム2に含まれる機能実行機器がスキャナSCではなく多機能機MFPである点が第1実施例とは異なる。多機能機MFPは、印刷機能、スキャン機能等の多機能を実行可能な周辺機器である。多機能機MFPの構成も第1実施例のスキャナSCとほぼ共通するが、印刷実行部90を備える点が異なる。印刷実行部90は、インクジェット方式、レーザ方式等の印刷機構である。本実施例では、図12に示すように、多機能機MFPの制御部40のCPU42の機能実行処理は、第1実施例のスキャン実行処理(図4参照)とは部分的に異なる。また、図13に示すように、携帯端末PTの制御部80のCPU82のメイン処理も、第1実施例のメイン処理(図5参照)とは部分的に異なる。なお、多機能機MFPのNFCI/F30のプロセッサの処理(図2参照)、及び、制御部40のCPU42のメイン処理(図3参照)は、第1実施例の図2、図3の処理とそれぞれ同じである。
(多機能機MFPの制御部40のCPU42の機能実行処理;図12)
S260〜S268は、「スキャナSC」が「多機能機MFP」に置き換わった点(S262、S264参照)を除き、図4のS60〜S68と同じである。本実施例では、S268でWi−Fi接続が確立された後、S269、S270の各監視ステップが実行される。
S269では、CPU42は、携帯端末PTから印刷実行指示及び対象データを受信することを監視する。印刷実行指示は、多機能機MFPに印刷を実行させるための指示である。対象データは、印刷の対象のデータである。CPU42は、携帯端末PTから、WFDNWを利用して、無線LANI/F20を介して、印刷実行指示及び対象データを受信すると、S269でYESと判断し、S269Aに進む。S269Aでは、CPU42は、対象データによって表される画像を印刷実行部90に印刷させる。S269Aを終えると、S284に進む。
S270では、図4のS70と同様に、CPU42は、携帯端末PTからステータス確認要求を受信することを監視する。CPU42は、携帯端末PTから、WFDNWを利用して、無線LANI/F20を介して、ステータス確認要求を受信すると、S270でYESと判断し、S272に進む。S272〜S288は、「スキャナSC」が「多機能機MFP」に置き換わった点(S284参照)を除き、図4のS60〜S68と同じである。
(携帯端末PTの制御部80のCPU82のメイン処理;図13)
S302〜S310は、「スキャナ情報」が「多機能機情報」に置き換わった点(S302参照)を除き、図5のS102〜S110と同じである。本実施例では、S310でWi−Fi接続が確立された後、S311において、CPU82は、携帯端末PTのユーザによって印刷指示が入力されているか否かを判断する。この時点で印刷指示が入力されている場合、CPU82は、S311でYESと判断し、S311Aにおいて、印刷実行指示と、印刷指示の入力の際にユーザによって指定された対象データと、を多機能機MFPに送信する。これにより、多機能機MFPは印刷を実行する(図12のS269A参照)。S311を終えると、S328に進む。一方、この時点で印刷指示が入力されていない場合、CPU82は、S311でNOと判断し、S312に進む。S312〜S328は、図5のS112〜S128と同じである。
(ケースC;図14)
ケースCは、多機能機MFPに、印刷指示入力済みの携帯端末が近づけられるケースを示す。スキャナSCの電源がOFF状態からON状態に切り替えられてから、I/Fメモリ34に無線プロファイルWP1及び原稿ステータスDS「無」が書き込まれる(図2のS12)までの処理は、第1実施例のケースA1(図6参照)と共通するため説明を省略する。ケースCでは、ユーザ(携帯端末PTのユーザと同じ者であっても異なる者であってもよい)は、スキャナSCのADFに原稿をセットする。なお、これにより、スキャナSCの原稿ステータスDS「無」から原稿ステータスDS「有」に変化する(図3のS44でYES)。そのため、制御部40は、原稿ステータスDS「有」を含む記憶指示102をNFCI/F30に供給する(図3のS52)。この結果、I/Fメモリ34に原稿ステータスDS「有」が書き込まれる(図2のS12)。
一方、携帯端末PTのユーザは、アプリAPRを起動させた後で、操作部52を操作して、印刷指示を入力する。その際、ユーザは、印刷対象の対象データも指定する。その後、携帯端末PTのユーザは、携帯端末PTを多機能機MFPに近づける。多機能機MFPのNFCI/F30は、携帯端末PTからPolling信号110を受信し(図2のS20でYES)、所定通知110Aを制御部40に供給する(S22)。制御部40は、所定通知110Aを取得すると、多機能機MFPの動作状態をデバイス状態からG/O状態に変更する(図12のS262でNO、S264)。
また、多機能機MFPのNFCI/F30は、Polling信号110に対する応答信号112を携帯端末PTに送信する(図2のS24)。この結果、多機能機MFPのNFCI/F30と携帯端末PTのNFCI/F70との間にNFCセッションが確立される。その後、NFCI/F30は、NFCセッションを利用して、この時点でI/Fメモリ34内に記憶されている多機能機情報300(即ち、無線プロファイルWP、原稿ステータスDS「有」、アプリ起動指示AAI、及び、デバイス情報DI)を、携帯端末PTに送信する(図2のS30)。
携帯端末PTは、多機能機情報300を受信すると(図13のS302でYES)、無線LANI/F60を介して、接続要求116を多機能機MFPに送信する(S308)。
多機能機MFPの制御部40は、携帯端末PTから、無線LANI/F20を介して、接続要求116を受信する(図12のS266でYES)。そして、制御部40は、携帯端末PT1とのWi−Fi接続を確立して、携帯端末PTをWFDNWにCL機器として参加させる。
ケースCでは、既に携帯端末PTには印刷指示が入力されている(図13のS311でYES)。そのため、受信済みの多機能機情報300には原稿ステータス「有」が含まれるが、それに関わらず、携帯端末PTは、WFDNWを利用して、無線LANI/F60を介して、印刷実行指示及び対象データ302を多機能機MFPに送信する(S311A)。
多機能機MFPの制御部40は、携帯端末PTから、無線LANI/F20を介して、印刷実行指示及び対象データ302を受信する(図12のS269でYES)。制御部40は、受信された対象データによって表される画像を印刷実行部90に印刷させる(S269A)。その後、制御部40は、スキャナSCの動作状態をG/O状態からデバイス状態に変更する。この結果、スキャナSCと携帯端末PTとのWi−Fi接続が切断される。さらに、制御部40は、無線プロファイルWP1とは異なる無線プロファイルWP2を準備する(図12のS286)。なお、ケースCでは、スキャンは実行されていないため、原稿ステータスDSは変更されていない。そのため、制御部40は、無線プロファイルWP2のみを含む記憶指示304を、NFCI/F30に供給する。この結果、I/Fメモリ34に無線プロファイルWP2が書き込まれる(図2のS12)。
(本実施例の作用効果)
本実施例では、多機能機MFPは、印刷実行指示及び対象データを受信する場合には(図12のS269でYES)、原稿ステータスDSが「有」を示していても、対象データによって表される画像の印刷を実行する(S269)。同様に、携帯端末PTは、ユーザによって印刷指示が入力された後で、多機能機MFPとの間にNFCセッションが確立される場合には(図13のS311でYES)、原稿ステータスDSが「有」を示すか否かに関わらず、印刷実行指示を多機能機MFPに送信する(S311A)。従って、多機能機MFPは、対象データによって表される画像の印刷を、原稿のスキャンより優先的に実行し得る。
(対応関係)
多機能機MFPが「機能実行機器」の一例である。図12のS269でYESの場合が「受信部」が実行する処理の一例である。S269Aが「印刷制御部」が実行する処理の一例である。また、図13のS311Aが「印刷実行指示送信処理」の一例である。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上記の実施例の変形例を以下に列挙する。
(変形例1)上記の各実施例では、スキャナSC(又は多機能機MFP)の制御部40は、原稿ステータスDSをNFCI/F30に供給している。I/Fメモリ34は原稿ステータスDSを記憶している。NFCI/F30は、通信セッションを利用して、I/Fメモリ34に記憶されている原稿ステータスDSを携帯端末に送信する。これに代えて、制御部40は、携帯端末PTとの間でWi−Fi接続が確立した後で、WFDNWを利用して、無線LANI/F20を介して、携帯端末PTに原稿ステータスDSを送信するようにしてもよい。
(変形例2)上記の各実施例では、スキャナSC(又は多機能機MFP)のNFCI/F30は、NFCフォーラムタグである。これに限られず、スキャナSCのNFCI/F30は、NFCフォーラムデバイスであってもよい。スキャナSCのNFCI/F30と携帯端末PTのNFCI/F70との通信セッションが確立する場合に、スキャナSCと携帯端末PTとの間でP2P通信が実行されてもよい。この変形例では、スキャナ情報(即ち、無線プロファイルWP、原稿ステータスDS、アプリ起動指示AAI、及び、デバイス情報DI)は、I/Fメモリ34ではなく、メインメモリ44に記憶されていてもよい。スキャナSCの制御部40は、通信セッションが確立する場合に、メインメモリ44に記憶されているスキャナ情報を、NFCI/F30を介して携帯端末PTに送信してもよい。この処理も「第3の供給部」が実行する処理の一例である。
(変形例3)上記の各実施例では、スキャナSC(又は多機能機MFP)のNFCI/F30は、バス線と接続されており、バス線を介して制御部40と通信可能である。これに限られず、NFCI/F30は、バス線と接続されず、制御部40と接続不可能であってもよい。この変形例では、スキャナ情報のうちの無線プロファイルWPとアプリ起動指示AAIとデバイス情報DIとが固定の情報として、I/Fメモリ34に記憶されていてもよい。また、I/Fメモリ34に記憶されている無線プロファイルWPが固定の値であるため、CPU40は、図3のS40や図4のS80において、新たな無線プロファイルWPを準備せず、同じ無線プロファイルWPを利用してWi−Fi接続を行ってもよい。さらに、スキャナSCの動作状態は、常にG/O状態で動作していてもよい。なお、制御部40は、携帯端末PTとの間でWi−Fi接続が確立した後で、WFDNWを利用し、無線LANI/F20を介して、携帯端末PTに原稿ステータスDSを送信するようにしてもよい。
(変形例4)上記の各実施例において、スキャナSC(又は多機能機MFP)と携帯端末PTとの間にWi−Fi接続が確立した後に、携帯端末PTの制御部80は、無線LANI/F60を介して、スキャナSCに対して、処理能力確認要求を送信してもよい。ここで、処理能力確認要求は、スキャナSCの処理能力(例えば、両面スキャンの可否、カラースキャン設定、等)を示す情報の送信を要求するための要求である。スキャナSCの制御部40は、無線LANI/F20を介して、処理能力を示す情報を携帯端末PTに送信してもよい。
(変形例5)上記の各実施例では、携帯端末PTの制御部40は、スキャン実行指示をスキャナSC(又は多機能機MFP)に送信(図5のS124、図13のS324)する前に、ステータス確認要求をスキャナSCに送信している(図5のS118、図13のS318)。これに代えて、携帯端末PTの制御部40は、ステータス確認要求をスキャナSCに送信することなく、スキャン実行指示をスキャナSC(又は多機能機MFP)に送信してもよい。
(変形例6)Wi−Fi接続は、WFD方式に従って確立されるものには限られない。従って、例えば、スキャナSC(又は多機能機MFP)と携帯端末PTが、図示しないアクセスポイント(以下「AP」と呼ぶ)を介してWi−Fi接続を確立してもよい。この変形例では、APが形成するWi−Fiネットワークが「無線ネットワーク」の一例である。また、APが形成するWi−Fiネットワークで利用されるSSID等が「ネットワーク情報」の一例である。
(変形例7)上記の実施例では、スキャナSC(又は多機能機MFP)の制御部40は、携帯端末PTとのWi−Fi接続が確立した後、携帯端末PTからスキャン実行指示を受信する場合に(図4のS80でYES、図12のS280でYES)、原稿のスキャンを実行し、画像データを携帯端末PTに送信する(図4のS82、図12のS282)。これに限られず、スキャナSC(又は多機能機MFP)の制御部40は、携帯端末PTとのWi−Fi接続が確立した後、携帯端末PTからスキャン実行指示を受信しなくても、原稿のスキャンを実行し、画像データを携帯端末PTに送信してもよい(いわゆるプッシュスキャンを実行してもよい)。また、この変形例では、制御部40は、NFCI/F30に原稿ステータスDSを供給しなくてもよい。携帯端末PTは、原稿ステータスDSをスキャナSCから受信しなくてもよい。
(変形例8)上記の各実施例では、携帯端末PTの制御部80は、スキャナSC(又は多機能機MFP)から受信された原稿ステータスDSが「有」を示さない場合(図5のS112でNO、図13のS312でNO)、スキャンを続行するか否かを選択するための選択画面を表示部54に表示させている。これに代えて、制御部80は、スキャナSCから受信された原稿ステータスDSが「有」を示さない場合に、アプリAPRを起動させた後のホーム画面を表示部54に表示させてもよい。その場合、ユーザは、ホーム画面から、スキャンを実行するための指示を入力するようにしてもよい。
(変形例9)また、とくに、第3実施例において、携帯端末PTの制御部80は、印刷指示が入力されておらず(図13のS311でNO)、かつ、多機能機MFPから受信された原稿ステータスDSが「有」を示さない場合(S312でNO)には、選択画面に代えて、上記のホーム画面を表示させてもよい。この変形例では、ユーザは、ホーム画面から、スキャンを実行するための指示と、印刷を実行するための指示と、のどちらも入力可能であってもよい。
(変形例10)第2実施例では、図11に示すように、原稿がセットされていない状況、及び、原稿がセットされてから所定期間が経過した状況では、I/Fメモリ34には、ブラウザ起動指示及びURLが記憶される。また、スキャナSCのADFに原稿がセットされており、原稿がセットされてから所定期間が経過していない状況では、I/Fメモリ34には、無線プロファイルWP,原稿ステータスDS「有」、アプリ起動指示AAI、デバイス情報DIが記憶される。これに限られず、原稿がセットされていない状況、及び、原稿がセットされてから所定期間が経過した状況では、I/Fメモリ34に何も記憶させないようにしてもよい。また、スキャナSCのADFに原稿がセットされており、原稿がセットされてから所定期間が経過していない状況では、I/Fメモリ34には、無線プロファイルWPのみを記憶させるようにしてもよい。
(変形例11)上記の各実施例では、制御部40からNFCI/F30に送信される記憶指示は、I/Fメモリ34にて変更すべき値のみを含む。これに限られず、記憶指示は、I/Fメモリ34にて変更すべき値と変更しない値とを含んでもよい。
(変形例12)上記の各実施例では、図2〜図5、図12、図13の各処理がソフトウェア(即ちプログラム)によって実現されるが、図2〜図5、図12、図13の各処理のうちの少なくとも1つが論理回路等のハードウェアによって実現されてもよい。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:機能実行システム、SC:スキャナ、20:無線LANI/F、30:NFCI/F、40:制御部、PT:携帯端末、60:無線LANI/F、70:NFCI/F、80:制御部

Claims (16)

  1. 機能実行機器であって、
    前記機能実行機器と、前記機能実行機器とは異なる通信機器と、の間に確立される通信セッションを利用して、第1の方式に従った無線通信を実行するための第1のインターフェースと、
    前記機能実行機器と前記通信機器との双方が所属すべき無線ネットワークを利用して、前記第1の方式とは異なる第2の方式に従った無線通信を実行するための第2のインターフェースと、
    前記機能実行機器に載置される原稿をスキャンするためのスキャン実行部と、
    前記原稿が前記機能実行機器に載置されているのか否かを検知するためのセンサと、
    制御部と、を備え、
    前記第1のインターフェースは、前記無線ネットワークで利用されるネットワーク情報を、前記通信セッションを利用して、前記通信機器に送信可能であり、
    前記制御部は、
    前記センサの検出結果を利用して、前記機能実行機器が、前記原稿が前記機能実行機器に載置されている載置状態であるのか、前記原稿が前記機能実行機器に載置されていない非載置状態であるのか、を判断する判断部と、
    前記機能実行機器が前記載置状態である間に前記通信セッションが確立される第1の場合に、前記第1のインターフェースを用いて前記通信セッションが確立された後にスキャンの開始に関する指示がユーザから前記機能実行機器及び前記通信機器に与えられなくても、前記スキャン実行部に前記原稿のスキャンを実行させ、前記機能実行機器が前記非載置状態である間に前記通信セッションが確立される第2の場合に、前記スキャン実行部に前記原稿のスキャンを実行させない、スキャン制御部と、
    前記原稿のスキャンが実行される場合に、前記スキャン実行部から取得されるスキャン結果に基づいて画像データを生成する生成部と、
    前記無線ネットワークを利用して、前記第2のインターフェースを介して、生成済みの前記画像データを前記通信機器に送信する画像データ送信部と、
    を備える、機能実行機器。
  2. 前記スキャン制御部は、
    前記第1の場合に、前記無線ネットワークを利用して、前記第2のインターフェースを介して、前記通信機器からスキャン実行指示を受信することに応じて、前記スキャン実行部に前記原稿のスキャンを実行させ、
    前記第2の場合に、前記通信機器から前記スキャン実行指示を受信しないことに応じて、前記スキャン実行部に前記原稿のスキャンを実行させない、請求項1に記載の機能実行機器。
  3. 前記スキャン制御部は、
    前記機能実行機器が前記非載置状態である場合に、前記非載置状態に関係する非載置関係情報を前記第1のインターフェースに供給する第1の供給部であって、前記非載置関係情報は、前記第2の場合に前記通信セッションを利用して前記通信機器に送信される、前記第1の供給部を備え、
    前記スキャン制御部は、
    前記第1の場合に、前記通信セッションを利用して前記ネットワーク情報が前記通信機器に送信され、前記非載置関係情報が前記通信機器に送信されないことに応じて、前記通信機器から前記スキャン実行指示を受信し、
    前記第2の場合に、前記通信セッションを利用して前記ネットワーク情報と前記非載置関係情報とが前記通信機器に送信されることに応じて、前記通信機器から前記スキャン実行指示を受信しない、請求項2に記載の機能実行機器。
  4. 前記スキャン制御部は、
    前記機能実行機器が前記非載置状態である場合に、前記非載置状態に関係する非載置関係情報を前記第1のインターフェースに供給する第1の供給部であって、前記非載置関係情報は、前記第2の場合に前記通信セッションを利用して前記通信機器に送信され、前記機能実行機器が前記非載置状態であることを示す報知画面を前記通信機器の表示部に表示させるための表示情報を含む、前記第1の供給部を備え、
    前記スキャン制御部は、
    前記第1の場合に、前記通信セッションを利用して前記ネットワーク情報が前記通信機器に送信され、前記非載置関係情報が前記通信機器に送信されないことに応じて、前記通信機器から前記スキャン実行指示を受信し、
    前記第2の場合に、前記通信セッションを利用して前記非載置関係情報が前記通信機器に送信され、前記ネットワーク情報が前記通信機器に送信されないことに応じて、前記通信機器から前記スキャン実行指示を受信しない、請求項2に記載の機能実行機器。
  5. 前記スキャン制御部は、
    前記機能実行機器が前記載置状態である場合に、前記載置状態に関係する載置関係情報を前記第1のインターフェースに供給する第2の供給部であって、前記載置関係情報は、前記第1の場合に前記通信セッションを利用して前記通信機器に送信される、前記第2の供給部を備え、
    前記スキャン制御部は、
    前記第1の場合に、前記通信セッションを利用して前記ネットワーク情報と前記載置関係情報とが前記通信機器に送信されることに応じて、前記通信機器から前記スキャン実行指示を受信し、
    前記第2の場合に、前記載置関係情報が前記通信機器に送信されないことに応じて、前記通信機器から前記スキャン実行指示を受信しない、請求項2から4のいずれか一項に記載の機能実行機器。
  6. 前記第2の供給部は、
    前記機能実行機器が前記非載置状態から前記載置状態に変化する際に、第1種の前記載置関係情報を前記第1のインターフェースに供給し、
    前記機能実行機器が前記非載置状態から前記載置状態に変化した後に、前記載置状態が維持されている期間が所定期間に到達する際に、第2種の前記載置関係情報を前記第1のインターフェースに供給し、
    前記スキャン制御部は、
    前記第1の場合に、前記第1種の載置関係情報が前記通信セッションを利用して前記通信機器に送信されることに応じて、前記通信機器から前記スキャン実行指示を受信し、
    前記第1の場合に、前記第2種の載置関係情報が前記通信セッションを利用して前記通信機器に送信されることに応じて、前記スキャン実行指示が前記機能実行機器に送信されるべきことに関する所定の指示が前記ユーザによって前記通信機器に与えられることを条件として、前記通信機器から前記スキャン実行指示を受信する、請求項5に記載の機能実行機器。
  7. 前記機能実行機器は、さらに、
    印刷実行部を備え、
    前記制御部は、さらに、
    前記第1の場合に、前記無線ネットワークを利用して、前記第2のインターフェースを介して、前記通信機器から前記スキャン実行指示の代わりに印刷実行指示を受信する受信部であって、前記印刷実行指示は、印刷対象の対象データを含む、前記受信部と、
    前記印刷実行指示が受信される場合に、前記対象データによって表わされる画像の印刷を前記印刷実行部に実行させる印刷制御部と、を備える、請求項2から6のいずれか一項に記載の機能実行機器。
  8. 前記第1のインターフェースは、インターフェースメモリを備え、
    前記制御部は、さらに、
    前記通信セッションが確立される前に、前記ネットワーク情報を前記第1のインターフェースに供給して、前記ネットワーク情報を前記インターフェースメモリに記憶させる第3の供給部を備える、請求項1から7のいずれか一項に記載の機能実行機器。
  9. 前記第3の供給部は、
    前記機能実行機器が前記非載置状態から前記載置状態に変化する際に、前記ネットワーク情報を前記第1のインターフェースに供給して、前記ネットワーク情報を前記インターフェースメモリに記憶させ、
    前記機能実行機器が前記載置状態から前記非載置状態に変化する際に、前記第1のインターフェースから前記ネットワーク情報を消去させる、請求項8に記載の機能実行機器。
  10. 通信機器のためのコンピュータプログラムであって、
    前記通信機器に搭載されるコンピュータに、以下の各処理、即ち、
    前記通信機器とは異なる機能実行機器から、前記通信機器の第1のインターフェースを介して、前記通信機器と前記機能実行機器との双方が所属すべき無線ネットワークで利用されるネットワーク情報を受信するネットワーク情報受信処理であって、前記無線ネットワークは、前記通信機器と前記機能実行機器との間で前記通信機器の第2のインターフェースを介した無線通信を実行するためのネットワークであり、前記第1のインターフェースは、第1の方式に従った無線通信を実行するためのインターフェースであり、前記第2のインターフェースは、前記第1の方式とは異なる第2の方式に従った無線通信を実行するためのインターフェースである、前記ネットワーク情報受信処理と、
    前記機能実行機器から、前記第1のインターフェースと前記第2のインターフェースのうちの少なくとも一方を介して、前記機能実行機器の状態に関係する関係情報を受信する第1の関係情報受信処理と、
    受信済みの前記関係情報が、原稿が前記機能実行機器に載置されている載置状態に関係する載置関係情報である第1の場合に、前記第1のインターフェースを用いて通信セッションが確立された後にスキャンの開始に関する指示がユーザから前記通信機器及び前記機能実行機器に与えられなくても、前記無線ネットワークを利用して、前記第2のインターフェースを介して、スキャン実行指示を前記機能実行機器に送信し、受信済みの前記関係情報が、前記原稿が前記機能実行機器に載置されていない非載置状態に関係する非載置関係情報である第2の場合に、前記スキャン実行指示を前記機能実行機器に送信しない、スキャン実行指示送信処理と、
    前記スキャン実行指示が前記機能実行機器に送信された後に、前記機能実行機器から、前記無線ネットワークを利用して、前記第2のインターフェースを介して、前記機能実行機器が前記原稿をスキャンすることによって生成される画像データを受信する画像データ受信処理と、
    を実行させる、コンピュータプログラム。
  11. 前記第1の関係情報受信処理では、前記機能実行機器から、前記第1のインターフェースを介して、前記関係情報が受信される、請求項10に記載のコンピュータプログラム。
  12. 前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータに、さらに、
    前記第2の場合に、前記スキャン実行指示が送信されるべきか否かを前記ユーザに選択させるための第1の選択画面を前記通信機器の表示部に表示させる第1の表示制御処理と、
    前記第1の選択画面において、前記ユーザから、前記スキャン実行指示が前記機能実行機器に送信されるべきことに関する所定の指示が与えられることを条件として、前記無線ネットワークを利用して、前記第2のインターフェースを介して、前記機能実行機器の状態を要求する確認要求を前記機能実行機器に送信する要求送信処理と、
    前記確認要求が前記機能実行機器に送信された後に、前記機能実行機器から、前記無線ネットワークを利用して、前記第2のインターフェースを介して、前記関係情報を再受信する第2の関係情報受信処理と、を実行させ、
    前記スキャン実行指示送信処理では、再受信済みの前記関係情報が前記載置関係情報である場合に、前記スキャン実行指示が前記機能実行機器に送信される、請求項10又は11に記載のコンピュータプログラム。
  13. 前記スキャン実行指示送信処理では、受信済みの前記関係情報が第1種の前記載置関係情報である前記第1の場合に、前記スキャン実行指示が前記機能実行機器に送信され、
    前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータに、さらに、
    受信済みの前記関係情報が第2種の前記載置関係情報である場合に、前記スキャン実行指示が送信されるべきか否かを前記ユーザに選択させるための第2の選択画面を前記通信機器の表示部に表示させる第2の表示制御処理を実行させ、
    前記スキャン実行指示送信処理では、受信済みの前記関係情報が前記第2種の載置関係情報である前記第1の場合に、前記第2の選択画面において、前記ユーザから、前記スキャン実行指示が前記機能実行機器に送信されるべきことに関する指示が与えられることを条件として、前記スキャン実行指示が前記機能実行機器に送信され、
    前記第1種の載置関係情報は、前記機能実行機器が前記非載置状態から前記載置状態に変化した後であって、前記載置状態が維持されている期間が所定期間に到達する前に、前記機能実行機器から送信され、
    前記第2種の載置関係情報は、前記載置状態が維持されている前記期間が前記所定期間に到達した後に、前記機能実行機器から送信される、請求項10から12のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
  14. 前記非載置関係情報は、前記機能実行機器が非載置状態であることを示す報知画面を前記通信機器の表示部に表示させるための表示情報を含み、
    前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータに、さらに、
    前記第2の場合に、前記表示情報を利用して、前記報知画面を前記表示部に表示させる表示処理を実行させる、請求項10から13のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
  15. 前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータに、さらに、
    前記ユーザから、印刷実行指示が前記機能実行機器に送信されるべきことに関する指示が与えられた後に、前記ネットワーク情報と前記関係情報とが受信される場合に、受信済みの前記関係情報が前記載置関係情報であるのか前記非載置関係情報であるのかに関わらず、前記無線ネットワークを利用して、前記第2のインターフェースを介して、前記スキャン実行指示の代わりに、印刷対象の対象データを含む前記印刷実行指示を前記機能実行機器に送信する印刷実行指示送信処理を実行させる、請求項10から14のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
  16. 通信機器であって、
    前記通信機器と、前記通信機器とは異なる機能実行機器と、の間に確立される通信セッションを利用して、第1の方式に従った無線通信を実行するための第1のインターフェースと、
    前記通信機器と前記機能実行機器との双方が所属すべき無線ネットワークを利用して、前記第1の方式とは異なる第2の方式に従った無線通信を実行するための第2のインターフェースと、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記機能実行機器から、前記第1のインターフェースを介して、前記無線ネットワークで利用されるネットワーク情報を受信するネットワーク情報受信部と、
    前記機能実行機器から、前記第1のインターフェースと前記第2のインターフェースのうちの少なくとも一方を介して、前記機能実行機器の状態に関係する関係情報を受信する第1の関係情報受信部と、
    受信済みの前記関係情報が、原稿が前記機能実行機器に載置されている載置状態に関係する載置関係情報である第1の場合に、前記第1のインターフェースを用いて前記通信セッションが確立された後にスキャンの開始に関する指示がユーザから前記通信機器及び前記機能実行機器に与えられなくても、前記無線ネットワークを利用して、前記第2のインターフェースを介して、スキャン実行指示を前記機能実行機器に送信し、受信済みの前記関係情報が、前記原稿が前記機能実行機器に載置されていない非載置状態に関係する非載置関係情報である第2の場合に、前記スキャン実行指示を前記機能実行機器に送信しない、スキャン実行指示送信部と、
    前記スキャン実行指示が前記機能実行機器に送信された後に、前記機能実行機器から、前記無線ネットワークを利用して、前記第2のインターフェースを介して、前記機能実行機器が前記原稿をスキャンすることによって生成される画像データを受信する画像データ受信部と、
    を備える、通信機器。
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