JP2016143632A - 車両用灯具 - Google Patents
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Abstract
【課題】導光体の入光部付近での点光りの発生を抑えて点灯フィーリングを高めることができる車両用灯具を提供すること。
【解決手段】LED8と、長手方向両端に近接配置された前記LED8から入射する光を長手方向に導く過程で反射させることによって発光する導光体5を備えるテールランプ(車両用灯具)1において、前記導光体5の長手方向端部に、前記LED8を正面側から覆うカバー部5Bを一体に形成し、該カバー部5Bの内外面にローレット5c,5dとシボをそれぞれ形成する。又、前記導光体5のカバー部5Bの内外面に、前記ローレット5c,5dを正面視で互いに直交する方向にそれぞれ形成する。
【選択図】図4
【解決手段】LED8と、長手方向両端に近接配置された前記LED8から入射する光を長手方向に導く過程で反射させることによって発光する導光体5を備えるテールランプ(車両用灯具)1において、前記導光体5の長手方向端部に、前記LED8を正面側から覆うカバー部5Bを一体に形成し、該カバー部5Bの内外面にローレット5c,5dとシボをそれぞれ形成する。又、前記導光体5のカバー部5Bの内外面に、前記ローレット5c,5dを正面視で互いに直交する方向にそれぞれ形成する。
【選択図】図4
Description
本発明は、LED(発光ダイオード)から入射する光を長手方向に導く過程で反射させて発光する導光体を備える車両用灯具に関するものである。
近年、発光効率が高くて寿命が長いLEDが車両用灯具の光源として用いられるようになってきている。例えば、車両前部の左右に配置されるクリアランスランプや車両後部の左右に配置されるテールランプ等には、LEDから入射する光を長手方向に導く過程で反射させて発光する導光体を備えるものがある(例えば、特許文献1参照)。
ところで、両端に光源が配置された導光体を備える車両用灯具においては、導光体の両端から該導光体の内部に入射した光が重なり合う領域では、他の領域に比較して光量が増加するため、その部分が明るく光るために均一な発光が不可能となって見栄えが低下するという問題が発生する。
そこで、特許文献2には、横U字状に屈曲する導光体の上下の第1領域と第2領域の各端面(光入射面)の近傍にLEDをそれぞれ配置し、導光体の第1領域と第2領域とがぶつかる第3領域(屈曲部)に、制御用反射面を設けた車両用灯具が提案されている。この車両用灯具によれば、各LEDから出射する光のうち第3領域に向かう光の光量を制御用反射面によって制御することができるため、第3領域(屈曲部)での点光りが防がれ、導光体の全体を均一に発光させて車両用灯具の見栄えの低下を防ぐことできる。
しかしながら、特許文献2において提案された車両用灯具を含む従来の車両用灯具においては、LEDからの光が導光体に入射する入光部付近で強い光が発生し易く、導光体を正面から見た場合に端部の入光部付近で強い点光りが発生して車両用灯具の点灯フィーリングが悪化するという問題があった。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、導光体の入光部付近での点光りの発生を抑えて点灯フィーリングを高めることができる車両用灯具を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、LEDと、長手方向両端に近接配置された前記LEDから入射する光を長手方向に導く過程で反射させることによって発光する導光体を備える車両用灯具において、前記導光体の長手方向端部に、前記LEDを正面側から覆うカバー部を一体に形成し、該カバー部の内外面にローレットとシボをそれぞれ形成したことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記導光体のカバー部の内外面に、前記ローレットを正面視で互いに直交する方向にそれぞれ形成したことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、導光体の長手方向端部に一体に形成されたカバー部がLEDを正面側から覆うとともに、LEDからの光のうち導光体に入射しない強い光は、導光体のカバー部の内外面にそれぞれ形成されたローレットとシボによって拡散するため、導光体の入光部付近での点光りの発生が抑えられて導光体全体が均一に発光し、これによって車両用灯具の点灯フィーリングが高められる。
請求項2記載の発明によれば、導光体のカバー部の内外面に形成されたローレットが正面視で互いに直交するため、点光りの原因となっていた強い光が正面視で直交するローレットによって効果的に拡散され、導光体の入光部付近での点光りの発生が抑えられて車両用灯具の点灯フィーリングが一層高められる。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る車両用灯具の斜視図、図2は同車両用灯具の分解斜視図、図3は同車両用灯具の導光体の正面図、図4は図3のA部の斜視図、図5は図3のB−B線断面図である。
本実施の形態に係る図1に示す車両用灯具1は、車両後部の左右に配置されるテールランプであって、このテールランプ1は、図2に示すように、正面側(図2の右側)から奥側に向かって順次配置されるアウタレンズ2、エクステンション3、インナレンズ4、導光体5及びリフレクタ6を含んで構成されている。尚、左右のテールランプ1は、左右対称であって、その基本構成は左右で同じであるため、以下、一方のテールランプ1についてのみ図示及び説明する。
前記アウタレンズ2は、光透過性の透明樹脂によって一体成形されており、その内側に配置される前記エクステンション3は、光不透過性樹脂によって一体成形されている。ここで、エクステンション3は、前記インナレンズ4の周囲を覆う部品であって、これにはインナレンズ4の形状に沿う正面視横U字状の切欠き3aが形成されており、この切欠き3aにインナレンズ4が露出する。
又、前記導光体5と前記リフレクタ6は、インナレンズ4と共に正面視横U字状に成形されており、インナレンズ4は、光透過性の透明樹脂によって一体成形されている。ここで、導光体5は、エポキシ樹脂等の透明樹脂によって正面視横U字状に一体成形されており、図3及び図4に示すように、2本の丸棒5aを一体に連結して2連構造として構成されている。そして、この導光体5の両端部(自由端部)には、図4に示すように(図4には下方の一端部のみ図示)、平坦な矩形のブロック部5Aが一体に形成されている。尚、各ブロック部5Aの側端面は、光入射面をそれぞれ構成しており、各光入射面の近傍の導光体5の2つの丸棒5aに対応する上下2箇所には、平板状の基板7(図5参照)に実装された上下2つのLED8がそれぞれ近接配置されている。この場合、各LED8は、その光軸が導光体5の光入射面に対して直交する方向(各LED8からの光が導光体5の入射面に垂直に入射する方向)に配置されている。
ところで、導光体5を構成する各丸棒5aの正面は、光出射面をそれぞれ構成しており、各丸棒5aの背面には、光を反射拡散させるための鋸歯状の複数のステップ5b(図5参照)が長手方向に沿って形成されている。
而して、導光体5の両端部にそれぞれ形成された各ブロック部5Aの正面側(図4及び図5の手前側)の端部には、前記LED8を正面側から覆うカバー部5Bがそれぞれ一体に形成されている。ここで、各カバー部5Bは、図4に示すように、円弧状の曲面を上下に一体に連ねた形状を有しており、その内外面にはローレット5c,5dとシボ(不図示)がそれぞれ形成されている。この場合、カバー部5Bの内面には横方向のローレット5cが形成され、同カバー部5Bの外面には縦方向のローレット5dが形成されており、これらのローレット5c,5dは正面視で互いに直交している。
又、図2に示す前記リフレクタ6は、アルミニウム等の金属によって正面視横U字状に一体成形されており、その内面は反射面を構成している。尚、本実施の形態では、リフレクタ6をアルミニウム等の金属で構成したが、リフレクタ6を不透明樹脂によって構成し、その内面の反射面にアルミ蒸着等の反射処理を施すようにしても良い。
以上のように構成された図1に示すテールランプ1において、バッテリ等の不図示の電源から基板7を経て各LED8に電流がそれぞれ供給されると、各LED8が発光し、その光は、導光体5の両端部に形成されてブロック部5Aの光入射面から導光体5の各丸棒5aの内部にそれぞれ入射する。そして、導光体5の各丸棒5aの内部に入射した光は、各丸棒5aの内部を全反射しながら長手方向に沿って進む過程で、各丸棒5aの背面に形成されたステップ5bによって反射拡散して各丸棒5aの正面側の光出射面から出射し、インナレンズ4とアウタレンズ2を透過して正面側(車両後方)へと照射される。このため、導光体5が発光し、テールランプ1は、夜間において本来の機能を果たす。
而して、本実施の形態では、導光体5の長手方向両端部に一体に形成されたカバー部5BがLED8を正面側から覆うとともに、LED8から出射する光のうち導光体5に入射しない強い光は、導光体5のカバー部5Bの内外面にそれぞれ形成されたローレット5c,5dとシボによって拡散するため(図5参照)、導光体5の各入光部付近での点光りの発生が抑えられて導光体5の全体が均一に発光し、これによって当該テールランプ1の点灯フィーリングが高められる。尚、導光体5の背面側へと漏れた光は、リフレクタ6によって反射して導光体5の内部に再び入射するため、光の利用効率が高められる。
又、本実施の形態では、導光体5のカバー部5Bの内外面に形成されたローレット5c,5dが正面視で互いに直交するため、点光りの原因となっていた強い光が正面視で直交するローレット5c,5dによって効果的に拡散され、導光体5の入光部付近での点光りの発生が抑えられて当該テールランプ1の点灯フィーリングが一層高められるという効果が得られる。
尚、以上は本発明をテールランプに対して適用した形態について説明したが、本発明は、光源であるLEDからの光で発光する導光体を備えるクリアランスランプ等の他の任意の車両用灯具に対しても同様に適用可能であることは勿論である。
1 テールランプ(車両用灯具)
2 アウタレンズ
3 エクステンション
4 インナレンズ
5 導光体
5A 導光体のブロック部
5B 導光体のカバー部
5a 導光体の丸棒
5b 導光体のステップ
5c,5d 導光体のローレット
6 リフレクタ
7 基板
8 LED
2 アウタレンズ
3 エクステンション
4 インナレンズ
5 導光体
5A 導光体のブロック部
5B 導光体のカバー部
5a 導光体の丸棒
5b 導光体のステップ
5c,5d 導光体のローレット
6 リフレクタ
7 基板
8 LED
Claims (2)
- LEDと、長手方向両端に近接配置された前記LEDから入射する光を長手方向に導く過程で反射させることによって発光する導光体を備える車両用灯具において、
前記導光体の長手方向端部に、前記LEDを正面側から覆うカバー部を一体に形成し、該カバー部の内外面にローレットとシボをそれぞれ形成したことを特徴とする車両用灯具。 - 前記導光体のカバー部の内外面に、前記ローレットを正面視で互いに直交する方向にそれぞれ形成したことを特徴とする請求項1記載の車両用灯具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015020983A JP2016143632A (ja) | 2015-02-05 | 2015-02-05 | 車両用灯具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015020983A JP2016143632A (ja) | 2015-02-05 | 2015-02-05 | 車両用灯具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016143632A true JP2016143632A (ja) | 2016-08-08 |
Family
ID=56570672
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015020983A Pending JP2016143632A (ja) | 2015-02-05 | 2015-02-05 | 車両用灯具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016143632A (ja) |
-
2015
- 2015-02-05 JP JP2015020983A patent/JP2016143632A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
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