JP2016142991A - 画像処理システム、情報処理装置、画像処理方法、及びプログラム - Google Patents

画像処理システム、情報処理装置、画像処理方法、及びプログラム Download PDF

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惟高 緒方
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Abstract

【課題】マルチプロジェクションにおいて、投影範囲が180°以上のスクリーン等の様々な投影面に画像を投影できることを目的とする。
【解決手段】投影画像を投影する複数の投影装置、前記投影画像を撮像する撮像装置、及び前記投影装置と前記撮像装置とにそれぞれ接続される1以上の情報処理装置を有する画像処理システムが、前記投影装置によってそれぞれの前記投影画像が投影される位置を前記撮像装置が撮像する第1画像に基づいて第1座標系でそれぞれ取得し、前記撮像装置から距離が一定となる球面を示す第2画像を入力し、前記第2画像の第2座標系を変換して、前記第1座標系及び前記第2座標系を同一の座標系にし、前記座標系で、前記投影画像が有する歪みを補正する補正パラメータを算出し、前記補正パラメータに基づいて、画像を投影させる投影データを生成し、前記投影データに基づく前記画像を投影することにより上記課題を解決する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理システム、情報処理装置、画像処理方法、及びプログラムに関する。
プロジェクタが投影する画像を投影面となるスクリーン又は立体物の形状に合わせて補正し、プロジェクタによる新たな視覚効果又は演出等を行う投影手法が知られている。このような投影手法は、プロジェクションマッピングと呼ばれる場合がある。例えば、イベント又はデジタルサイネージ等において、プロジェクションマッピングによる視覚効果又は演出等を活用することが検討されている。
また、複数のプロジェクタによって画像をそれぞれ投影することで、1つのプロジェクタによる投影では得られない大画面の画像を投影できるマルチプロジェクションが知られている。さらに、マルチプロジェクションでは、複数のプロジェクタによるそれぞれの投影範囲を一部重ねることで境界を目立たないようにしたり、重なりの部分が周囲と違和感なく見えるように、重畳領域の明るさの調整等が行われる。
このマルチプロジェクションにおいても、曲面等である立体物に、画像が投影される場合がある(例えば、特許文献1参照)。また、特許文献1には、プロジェクタによって構造化パターンが表示面上に投影され、プロジェクタと固定の物理的関係にあるカメラによって撮影された画像から、構造化パターンの座標を決定し、投影される画像が有する歪みを補正する方法が開示されている。
しかしながら、従来のマルチプロジェクションでは、予め定められた特定の形状であるスクリーンにしか投影できなく、例えば投影範囲が180°以上の広いスクリーン等には、投影できない場合がある。
本発明の1つの側面は、マルチプロジェクションにおいて、投影範囲が180°以上のスクリーン等の様々な投影面に画像を投影できる画像処理システムを提供することを目的とする。
一態様における、投影画像を投影する複数の投影装置、前記投影画像を撮像する撮像装置、及び前記投影装置と前記撮像装置とにそれぞれ接続される1以上の情報処理装置を有する画像処理システムは、前記投影装置によってそれぞれの前記投影画像が投影される位置を前記撮像装置が撮像する第1画像に基づいて第1座標系でそれぞれ取得する取得部と、前記撮像装置から距離が一定となる球面を示す第2画像を入力する入力部と、前記第2画像の第2座標系を変換して、前記第1座標系及び前記第2座標系を同一の座標系にする変換部と、前記座標系で、前記投影画像が有する歪みを補正する補正パラメータを算出する算出部と、前記補正パラメータに基づいて、画像を投影させる投影データを生成する生成部と、前記投影データに基づく前記画像を投影する投影部とを含む。
マルチプロジェクションにおいて、投影範囲が180°以上のスクリーン等の様々な投影面に画像を投影できる。
本発明の一実施形態に係る画像処理システムの全体構成の一例を示す全体構成図である。 本発明の一実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る投影装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る画像処理システムによる全体処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る丸又は楕円形状のマークを含む投影画像の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る投影された投影画像の撮像の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る全天球カメラの一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る投影画像が投影される位置の取得の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る2次元全天球画像の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る補正パラメータに基づいて生成される投影データの一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る投影データに基づく投影画像の投影の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る各投影画像の高さ方向を揃える処理の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る画像処理システムの機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(全体構成例)
図1は、本発明の一実施形態に係る画像処理システムの全体構成の一例を示す全体構成図である。具体的には、例えば、画像処理システム1は、情報処理装置としてPC(Personal Computer)10と、複数の投影装置として複数のプロジェクタ11と、撮像装置としてカメラ12とを有する。なお、画像処理システム1は、3台以上のプロジェクタ11を有してもよい。
また、画像処理システム1では、各プロジェクタ11は、投影画像Img1をスクリーン2等の投影面にそれぞれ投影する。この場合、プロジェクタ11は、PC10から出力される投影データD1に基づいて投影画像Img1を投影する。
さらに、画像処理システム1では、カメラ12は、スクリーン2に投影された投影画像Img1を撮像して画像データD2を生成する。次に、カメラ12は、生成した画像データD2をPC10に出力する。
なお、投影面は、スクリーン2に限られず、部屋の壁、円筒スクリーン、又は球面スクリーン等でもよい。
(ハードウェア構成例)
図2は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。具体的には、PC10は、CPU(Central Processing Unit)10H1と、記憶装置10H2と、入力I/F(interface)10H3と、入力装置10H4と、出力I/F10H5と、出力装置10H6とを有する。
CPU10H1は、PC10が行う各種処理及び各種データの加工を行う演算装置並びにCPU10H1が有する各ハードウェア等を制御する制御装置である。なお、CPU10H1は、CPU10H1を補助する演算装置又は制御装置を有してもよい。
記憶装置10H2は、PC10が使うデータ、プログラム、及び設定値等を記憶する。また、記憶装置10H2は、いわゆるメモリ(memory)等である。なお、記憶装置10H2は、ハードディスク(harddisk)等の補助記憶装置等を有してもよい。
入力I/F10H3は、PC10に画像データD2等のデータを入力するインタフェースである。具体的には、入力I/F10H3は、コネクタ等である。なお、入力I/F10H3は、ネットワーク又は無線等を使用してもよい。
入力装置10H4は、PC10にコマンド等による操作及びデータを入力する装置である。具体的には、入力装置10H4は、例えばキーボード及びマウス等である。
出力I/F10H5は、PC10から投影データD1等のデータを出力するインタフェースである。具体的には、出力I/F10H5は、コネクタ等である。なお、出力I/F10H5は、ネットワーク又は無線等を使用してもよい。
出力装置10H6は、PC10からデータ等を出力する装置である。具体的には、出力装置10H6は、例えばディスプレイ等である。
なお、入力装置10H4及び出力装置10H6は、入力装置及び出力装置が一体となっているタッチパネルディスプレイ等でもよい。また、PC10は、サーバ、スマートフォン、タブレット、又はモバイルPC等でもよい。
図3は、本発明の一実施形態に係る投影装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。具体的には、プロジェクタ11は、入力I/F11H1と、出力装置11H2とを有する。以下、図1に示す各プロジェクタ11が、図3に示すハードウェア構成であり、各プロジェクタ11が同一のハードウェア構成である例で説明する。
入力I/F11H1は、プロジェクタ11にPC10(図1)等から投影データD1等を入力するインタフェースである。具体的には、入力I/F11H1は、コネクタ、ドライバ、及び処理IC(Integrated Circuit)等である。
出力装置11H2は、レンズ等の光学部品及び光源等である。また、出力装置11H2は、入力される投影データD1等に基づいて投影画像Img1等を投影する。
(全体処理例)
図4は、本発明の一実施形態に係る画像処理システムによる全体処理の一例を示すフローチャートである。
(カウント値nの初期化例(ステップS01))
ステップS01では、画像処理システムは、カウント値nを初期化する。具体的には、ステップS01では、画像処理システムは、カウント値nに例えば「1」を代入する。なお、カウント値nは、画像処理システムが有する複数のプロジェクタのうち、1台のプロジェクタを特定する値である。以下、画像処理システムが、N台のプロジェクタを有する例で説明する。
(投影画像が投影される位置の取得例(ステップS02))
ステップS02では、画像処理システムは、投影画像が投影される位置を取得する。具体的には、ステップS02では、画像処理システムは、カウント値nで特定されるプロジェクタに投影画像を投影させ、投影された投影画像をカメラで撮像する。次に、画像処理システムは、カメラの撮像によって生成される第1画像の画像データから、投影画像に含まれる特徴点を抽出して投影画像が投影される位置を取得する。なお、ステップ02で投影画像として投影される画像は、特徴点として丸又は楕円形状のマークを含む画像であるのが好ましい。
図5は、本発明の一実施形態に係る丸又は楕円形状のマークを含む投影画像の一例を示す図である。即ち、ステップS02で投影される投影画像Img1は、例えば図5に示すような丸形状のマークMを含む画像等が好ましい。以下、図5に示す投影画像Img1を例に説明する。
まず、ステップS02では、画像処理システムは、プロジェクタによって投影される投影画像Img1をカメラによって撮像し、投影された投影画像Img1を示す第1画像の画像データを入力する。次に、画像処理システムは、第1画像の座標系である第1座標系において、画像データから投影画像Img1に含まれるマークMの図心位置を抽出し、図心位置の位置座標を計算することで投影画像が投影される位置を取得する。
なお、マークMの形状は、丸又は楕円形状が好ましい。例えば、マークMの形状が丸型であり、かつ、投影面に反り等があると、投影面では、マークMの形状は、楕円形状で投影される。したがって、マークMの形状が丸型又は楕円形状のいずれかである場合、投影面に反り等があっても、画像処理システムは、各マークMの中心を計算しやすくできる。
図6は、本発明の一実施形態に係る投影された投影画像の撮像の一例を示す図である。具体的には、図6は、画像処理システムが有する4台のプロジェクタ11がそれぞれ投影画像Img1を部屋の壁21に投影する例である。まず、ステップS02(図4)では、図6に示すように、画像処理システムが有するカメラ12は、投影されるそれぞれの投影画像Img1を撮像する。また、投影画像Img1として投影される画像は、例えば図5に示す画像である。
なお、カメラ12は、投影される複数の投影画像Img1を撮像できる画角が水平360°である、いわゆる全天球カメラが好ましい。
図7は、本発明の一実施形態に係る全天球カメラの一例を示す図である。例えば、カメラ12が全天球カメラである場合、カメラ12は、図7(A)に示すように、第1レンズ12H1及び第2レンズ12H2を有する。第1レンズ12H1及び第2レンズ12H2は、それぞれ画角が180°である広角レンズ等であり、カメラ12は、図7(B)に示すように、カメラ12の周辺360°を撮像することができる。なお、カメラ12は、全方位カメラ、広角カメラ、魚眼レンズを使うカメラ、又はこれらの組み合わせでもよい。
まず、カメラ12は、図7(C)及び図7(D)にそれぞれ示すように、第1レンズ12H1及び第2レンズ12H2によって、それぞれ180°の範囲を撮像する。次に、カメラ12は、図7(C)及び図7(D)にそれぞれ示す画像を組み合わせて、カメラ12の周辺360°を示す図7(E)の画像データD2を生成する。
図8は、本発明の一実施形態に係る投影画像が投影される位置の取得の一例を示す図である。具体的には、図8は、図6に示す各プロジェクタ11がそれぞれ投影画像Img1を投影する状態でカメラ12(図7)が撮像すると生成される画像の例を示し、図7(E)に示す画像データD2の例を示す図である。この場合、画像データD2には、図5に示すマークM等の特徴点が撮像される。なお、図7(C)乃至(E)では、風景の画像を示しているが、位置の取得の際には、例えば図5に示す画像が投影され、カメラ12は、マークMを含む投影画像Img1を撮像する。
そのため、画像処理システムは、各投影画像Img1が投影される位置を特徴点の位置から取得することができる。なお、特徴点の位置は、例えばSIFT(Scale−Invariant Feature Transform)等によって抽出されてもよい。
(カウント値nがプロジェクタの台数Nであるか否かの判断例(ステップS03))
図4に戻り、ステップS03では、画像処理システムは、カウント値nがプロジェクタの台数Nであるか否かを判断する。また、カウント値nがプロジェクタの台数Nであると画像処理システムが判断すると(ステップS03でYES)、画像処理システムは、ステップS05に進む。一方、カウント値nがプロジェクタの台数Nでないと画像処理システムが判断すると(ステップS03でNO)、画像処理システムは、ステップS04に進む。
(カウント値nのカウントアップ例(ステップS04))
ステップS04では、画像処理システムは、カウント値nに「1」を加算する、いわゆるカウントアップを行う。
即ち、ステップS03及びステップS04によって、画像処理システムは、画像処理システムが有するN台のそれぞれのプロジェクタについて、投影画像が投影される位置をそれぞれ取得する。
(2次元全天球画像の入力例(ステップS05))
ステップS05では、画像処理システムは、第2画像として、例えばいわゆる2次元全天球画像を入力する。
図9は、本発明の一実施形態に係る2次元全天球画像の一例を示す図である。
具体的には、ステップS05(図4)では、画像処理システムは、例えば図7に示す全天球カメラ等のカメラ12によって、カメラ12を原点とする距離が一定の球面を示す球座標系で画像を撮像し、撮像される画像を示す2次元全天球画像データD3を入力する。また、2次元全天球画像データD3は、原点からの距離が一定であるため、距離のデータを省略し、図示するように、ある軸からの角度θと、他の軸からの角度φとの2次元座標(θ,φ)で示される第2座標系のデータの例である。
なお、2次元全天球画像データD3は、CG(Computer Graphics)を距離が一定である球座標系に投影した仮想的な2次元全天球画像のデータでもよい。
(座標系の変換例(ステップS06))
図4に戻り、ステップS06では、画像処理システムは、ステップS05で入力される2次元全天球画像データD3(図9)の座標系を2次元画像データD2(図7)の座標系に変換する。例えば、画像処理システムは、2次元全天球画像データD3及び2次元画像データD2をメルカトル(mercator)図法又は正距円筒図法等によって変換し、座標系を同一にする。なお、ステップS06では、画像処理システムは、2次元全天球画像データD3及び2次元画像データD2のそれぞれの座標系において重力方向を同一にしてもよい。
また、ステップS06では、画像処理システムは、2次元全天球画像データD3の第2座標系及び2次元画像データD2の第1座標系をそれぞれ変換し、それぞれの座標系を同一の座標系にしてもよい。
なお、ステップS06は、2次元全天球画像データD3の第2座標系が第1座標系で入力される場合、省略されてもよい。具体的には、ステップS02(図4)で投影される投影画像を撮像するカメラ12が、全天球カメラ等であると、画像処理システムは、投影画像が投影される位置を第1座標系で取得できる。そのため、2次元全天球画像データD3の座標系及び2次元画像データD2の座標系が予め同一であるため、画像処理システムは、ステップS06に係る処理の一部又は全部を省略できるので、処理負荷を軽減できる。
また、カメラ12が全天球カメラ等であると、広い範囲を撮像できるため、ステップS02でN台のプロジェクタによってそれぞれ投影される複数の投影画像が、1回の撮像で多く撮像される場合が多い。したがって、カメラ12が全天球カメラ等であると、画像処理システムは、ステップS02等で、ユーザにプロジェクタを動かさせる等の作業を少なくすることができる。
さらに、カメラ12が全天球カメラ等であると、1回の撮像で多く投影画像が撮像できるため、プラネタリウム(planetarium)のように、同一の点からそれぞれの投影画像が投影されるように、各投影画像を補正できる。例えば、1回の撮像で撮像されると、座標系の原点が同一であるため、画像処理システムは、補正に係る計算等が同一の座標系で計算できる。したがって、投影画像が別々に撮像される場合等と比較して、画像処理システムは、座標系又は座標系の原点を一致させる等の処理が少なくできるため、処理負荷の軽減又は計算精度を良くすること等ができる。
(補正パラメータの算出例(ステップS07))
ステップS07では、画像処理システムは、補正パラメータを算出する。具体的には、ステップS07では、画像処理システムは、ステップS06で変換された座標系上で、ステップS02で取得される投影画像Img1(図8)の位置に基づいて、投影画像Img1の歪みを計算する。次に、画像処理システムは、計算される歪みを逆変換によって補正する歪み補正に使われる補正パラメータを算出する。
投影画像Img1には、歪みが発生する場合が多い。したがって、補正パラメータは、歪曲収差及び色収差等を補正するパラメータを含んでもよい。
(補正パラメータに基づく投影データの生成例(ステップS08))
ステップS08では、画像処理システムは、補正パラメータに基づいて投影データを生成する。具体的には、ステップS07で算出される補正パラメータに基づいて、画像処理システムは、歪み補正等を行い、投影データを生成する。
図10は、本発明の一実施形態に係る補正パラメータに基づいて生成される投影データの一例を示す図である。具体的には、ステップS07(図4)では、画像処理システムは、図10(A)に示すように、ステップS06(図4)で変換された座標系上で、投影画像Img1の位置を計算し、各投影画像Img1がそれぞれ有する歪みが計算される。次に、ステップS07では、画像処理システムは、各投影画像Img1の歪みを補正し、図10(B)に示す投影データとなるような補正パラメータを各投影画像Img1についてそれぞれ算出する。さらに、ステップS08では、ステップS07で算出される補正パラメータに基づいて、画像処理システムは、歪み補正が行われた図10(B)に示す投影データを生成する。
(投影データに基づく投影画像の投影例(ステップS09))
図4に戻り、ステップS09では、画像処理システムは、投影データに基づいて投影画像を投影する。具体的には、画像処理システムは、ステップS08で生成される投影データが示す画像を投影画像として投影する。
図11は、本発明の一実施形態に係る投影データに基づく投影画像の投影の一例を示す図である。具体的には、画像処理システムでは、各プロジェクタ11は、ステップS07(図4)で算出される補正パラメータに基づいて、ステップS08(図4)で生成される投影データが示す画像を投影画像Img2として投影する。例えば、図11(A)に図示するように、投影画像Img2は、歪み補正等が行われた画像である。
なお、ステップS09(図4)では、投影画像Img2には、エッジブレンディング等が行われてもよい。具体的には、画像処理システムは、投影画像Img2の格子座標にメッシュを対応付け、メッシュごとに画素値を射影変換してエッジブレンディング等を行う。
また、画像処理システムは、投影画像Img2が投影される高さ又は幅を調整してもよい。例えば、図11(A)に示すように、各投影画像Img2は、壁21の天井方向(以下、高さ方向と言う。)について、プロジェクタ11に投影される高さ方向の位置がそれぞれ異なる場合がある。そこで、画像処理システムは、図11(B)に図示するように、各投影画像Img3の高さ方向が揃うように、トリミング等を行ってもよい。
図12は、本発明の一実施形態に係る各投影画像の高さ方向を揃える処理の一例を示す図である。具体的には、例えば、図12(A)に示すように、画像処理システムは、ステップS07(図4)及びステップS08(図4)の対象となる領域を領域A1とする。即ち、図12(A)に示すように、画像処理システムは、ステップS06(図4)で変換された座標系上で、歪みがある状態で領域A1の部分をトリミングする。また、画像処理システムは、画像に含まれる輪郭線等を検出し、図12(B)に示すように、歪み等が補正された画像から領域A1の部分をトリミングしてもよい。
なお、画像処理システムは、各投影画像のつなぎ目を滑らかにするため、歪みによる変形を考慮して図11に示す壁21等の投影面で矩形に投影されるように、画像をトリミングするのが好ましい。また、画像処理システムは、各投影画像のつなぎ目を滑らかにするため、投影画像に含まれる被写体のエッジ等による輪郭線に基づいて、壁21等の投影面の形状を求めて、求めれた投影面の形状に合うように、画像をトリミングするのが好ましい。
(機能構成例)
図13は、本発明の一実施形態に係る画像処理システムの機能構成の一例を示す機能ブロック図である。具体的には、画像処理システム1は、取得部1F1と、入力部1F2と、変換部1F3と、算出部1F4と、生成部1F5と、投影部1F6とを有する。
取得部1F1は、第1画像の例である投影画像Img1を撮像した画像に含まれる特徴点等に基づいてそれぞれの投影画像が投影される位置をそれぞれ取得する。なお、取得部1F1は、例えばCPU10H1(図2)及び入力I/F10H3(図2)等によって実現される。
入力部1F2は、距離が一定となる球面を示す第2画像の例である2次元全天球画像データD3を入力する。なお、入力部1F2は、例えば入力I/F10H3等によって実現される。
変換部1F3は、2次元全天球画像データD3の第2座標系を変換して、2次元全天球画像データD3の第2座標系及び取得部1F1によって取得される投影画像が投影される位置の第1座標系を同一の座標系にする。なお、変換部1F3は、例えばCPU10H1等によって実現される。
算出部1F4は、変換部1F3によって変換された座標系上で、投影画像が有する歪みを補正する補正パラメータを算出する。なお、算出部1F4は、例えばCPU10H1等によって実現される。
生成部1F5は、算出部1F4が算出する補正パラメータに基づいて投影画像を投影させる投影データを生成する。なお、生成部1F5は、例えばCPU10H1等によって実現される。
投影部1F6は、生成部1F5が生成する投影データに基づいて投影画像Img2等の画像を投影する。なお、投影部1F6は、例えば出力装置11H2(図3)等によって実現される。また、投影部1F6によって投影される投影画像は、高さ方向が揃えられる投影画像Img3でもよい。
プロジェクタ等の投影装置によって投影画像Img1が投影されると、投影画像Img1に含まれる特徴点等に基づいて、画像処理システム1は、取得部1F1によって、投影画像Img1が投影される位置を投影装置ごとに第1座標系でそれぞれ取得する。次に、画像処理システム1は、入力部1F2によって、全天球カメラで撮像される2次元全天球画像データD3を入力する。
さらに、画像処理システム1は、変換部1F3によって、2次元全天球画像データD3の第2座標系を、投影画像Img1が投影される位置の第1座標系と同一の座標系に変換する。次に、画像処理システム1は、変換部1F3によって変換された座標系上で、投影画像が有する歪みを補正する補正パラメータを算出するので、生成部1F5によって歪み等が補正された投影画像Img2の投影データを生成できる。
ゆえに、画像処理システム1は、複数のプロジェクタ11(図11)にそれぞれ投影画像Img2等を投影させることによって、壁21(図11)等の投影範囲が180°以上の広い投影面に画像を投影できる。
また、画像処理システム1は、投影画像に含まれる輪郭線等を検出してトリミングを行うことで、投影画像を投影させる高さ方向を揃えることができる。
なお、各処理の全部又は一部は、アセンブラ、C、C++、C#、及びJava(登録商標)等のレガシープログラミング言語又はオブジェクト指向プログラミング言語等で記述されたコンピュータに実行させるためのプログラムによって実現されてもよい。即ち、プログラムは、画像処理装置、情報処理装置、又はこれらを含む画像処理システム等のコンピュータに各処理を実行させるためのコンピュータプログラムである。
また、プログラムは、ROM又はEEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)等のコンピュータが読み取り可能な記録媒体に格納して頒布することができる。さらに、記録媒体は、EPROM(Erasable Programmable ROM)、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD−ROM、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、ブルーレイディスク、SD(登録商標)カード、又はMO等でもよい。さらにまた、プログラムは、電気通信回線を通じて頒布することができる。
さらに、画像処理システムは、ネットワーク等によって相互に接続される2以上の情報処理装置を有し、各種処理の全部又は一部を複数の情報処理装置が分散、並列、又は冗長してそれぞれ処理を行ってもよい。
以上、本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形又は変更が可能である。
1 画像処理システム
10 PC
11 プロジェクタ
12 カメラ
2 スクリーン
21 壁
Img1、Img2、Img3 投影画像
D1 投影データ
D2 画像データ
D3 2次元全天球画像データ
特開2004−287433号公報

Claims (8)

  1. 投影画像を投影する複数の投影装置、前記投影画像を撮像する撮像装置、及び前記投影装置と前記撮像装置とにそれぞれ接続される1以上の情報処理装置を有する画像処理システムであって、
    前記投影装置によってそれぞれの前記投影画像が投影される位置を前記撮像装置が撮像する第1画像に基づいて第1座標系でそれぞれ取得する取得部と、
    前記撮像装置から距離が一定となる球面を示す第2画像を入力する入力部と、
    前記第2画像の第2座標系を変換して、前記第1座標系及び前記第2座標系を同一の座標系にする変換部と、
    前記座標系で、前記投影画像が有する歪みを補正する補正パラメータを算出する算出部と、
    前記補正パラメータに基づいて、画像を投影させる投影データを生成する生成部と、
    前記投影データに基づく前記画像を投影する投影部と
    を含む画像処理システム。
  2. 投影画像を投影する複数の投影装置、前記投影画像を撮像する撮像装置、及び前記投影装置と前記撮像装置とにそれぞれ接続される1以上の情報処理装置を有する画像処理システムであって、
    前記投影装置によってそれぞれの前記投影画像が投影される位置を前記撮像装置が撮像する第1画像に基づく座標系でそれぞれ取得する取得部と、
    前記座標系で、前記撮像装置から距離が一定となる球面を示す第2画像を入力する入力部と、
    前記座標系で、前記投影画像が有する歪みを補正する補正パラメータを算出する算出部と、
    前記補正パラメータに基づいて、画像を投影させる投影データを生成する生成部と、
    前記投影データに基づく前記画像を投影する投影部と
    を含む画像処理システム。
  3. 前記生成部は、前記画像が投影される投影面で、矩形に投影されるように前記投影データを生成する請求項1又は2に記載の画像処理システム。
  4. 前記投影面の形状を前記投影画像に含まれる輪郭線に基づいて求める請求項3に記載の画像処理システム。
  5. 前記投影画像は、丸又は楕円形状のマークを含む画像であり、
    前記取得部は、前記マークから前記位置を求める請求項1乃至4のいずれかに記載の画像処理システム。
  6. 投影画像を投影する複数の投影装置及び前記投影画像を撮像する撮像装置にそれぞれ接続される情報処理装置であって、
    それぞれの前記投影画像が投影される位置を前記撮像装置が撮像する第1画像に基づいて第1座標系でそれぞれ取得する取得部と、
    前記撮像装置から距離が一定となる球面を示す第2画像を入力する入力部と、
    前記第2画像の第2座標系を変換して、前記第1座標系及び前記第2座標系を同一の座標系にする変換部と、
    前記座標系で、前記投影画像が有する歪みを補正する補正パラメータを算出する算出部と、
    前記補正パラメータに基づいて、画像を投影させる投影データを生成する生成部と
    を含む情報処理装置。
  7. 投影画像を投影する複数の投影装置、前記投影画像を撮像する撮像装置、及び前記投影装置と前記撮像装置とにそれぞれ接続される1以上の情報処理装置を有する画像処理システムが行う画像処理方法であって、
    前記画像処理システムが、それぞれの前記投影画像が投影される位置を前記撮像装置が撮像する第1画像に基づいて第1座標系でそれぞれ取得する取得手順と、
    前記画像処理システムが、前記撮像装置から距離が一定となる球面を示す第2画像を入力する入力手順と、
    前記画像処理システムが、前記第2画像の第2座標系を変換して、前記第1座標系及び前記第2座標系を同一の座標系にする変換手順と、
    前記画像処理システムが、前記座標系で、前記投影画像が有する歪みを補正する補正パラメータを算出する算出手順と、
    前記画像処理システムが、前記補正パラメータに基づいて、画像を投影させる投影データを生成する生成手順と、
    前記画像処理システムが、前記投影データに基づく前記画像を投影する投影手順と
    を含む画像処理方法。
  8. 投影画像を投影する複数の投影装置及び前記投影画像を撮像する撮像装置にそれぞれ接続されるコンピュータに画像処理を実行させるためのプログラムであって、
    前記コンピュータが、それぞれの前記投影画像が投影される位置を前記撮像装置が撮像する第1画像に基づいて第1座標系でそれぞれ取得する取得手順と、
    前記コンピュータが、前記撮像装置から距離が一定となる球面を示す第2画像を入力する入力手順と、
    前記コンピュータが、前記第2画像の第2座標系を変換して、前記第1座標系及び前記第2座標系を同一の座標系にする変換手順と、
    前記コンピュータが、前記座標系で、前記投影画像が有する歪みを補正する補正パラメータを算出する算出手順と、
    前記コンピュータが、前記補正パラメータに基づいて、画像を投影させる投影データを生成する生成手順と、
    前記コンピュータが、前記投影データに基づく前記画像を投影する投影手順と
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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