JP2016142879A - クリーニング装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】クリーニング不良の発生を抑制することができるクリーニング装置および画像形成装置を提供する。
【解決手段】中間転写ベルト上の転写残トナーを静電的に除去する第一クリーニングユニット100bよりも中間転写ベルト8表面移動方向上流側に、転写残トナーの中間転写ベルトに対する非静電的な付着力を低減させる前処理ユニット100aを設けている。前処理ユニット100aは、中間転写ベルト上の転写残トナーをずらして、転写残トナーの中間転写ベルト8に対する非静電的な付着力を低減させるトナーずらし手段たる前処理ブラシローラ101を備えている。
【選択図】図5

Description

本発明は、クリーニング装置および画像形成装置に関するものである。
プリンタ、ファクシミリ、複写機などの画像形成装置において、中間転写ベルト上の転写残トナーを除去する中間転写ベルトクリーニング装置として、静電的な力を用いてトナーを除去する静電クリーニング方式のクリーニング装置を採用したものが知られている。
特許文献1に記載の静電クリーニング方式のクリーニング装置には、被清掃体たる中間転写ベルトに当接しながら回転するクリーニングブラシローラと、これに当接しながら回転する回収ローラとが設けられている。クリーニングブラシローラと回収ローラは、ケーシング内に回転自在に保持されている。クリーニングブラシローラには、クリーニング電圧が印加されており、回収ローラには、回収電圧が印加されている。
中間転写ベルトの表面上に付着している転写残トナーは、前記クリーニング電圧によって中間転写ベルト表面からクリーニングブラシローラに静電転移し、中間転写ベルトから除去される。クリーニングブラシローラに静電転移したトナーは、クリーニングブラシローラの回転によって回収ローラとの当接箇所へ搬送され、回収電圧によって回収ローラに静電転移し、クリーニングブラシローラから回収ローラに回収される。
しかしながら、上記特許文献1に記載のクリーニング装置においては、トナーがクリーニング電圧の極性と逆極性に帯電しているにも係わらず、クリーニングブラシローラに静電転移しないトナーがあり、クリーニング不良が生じる場合があった。
上述した課題を解決するために、請求項1の発明は、被清掃体上のトナーを静電的に除去するクリーニング部材を備えたクリーニング装置において、前記クリーニング部材よりも被清掃体表面移動方向上流側に、被清掃体上に付着したトナーを非静電的にずらすトナーずらし手段を設けたことを特徴とするものである。
本発明によれば、クリーニング不良の発生を抑制することができる。
プリンタの要部を示す概略構成図。 画像形成装置における制御ブロック図。 階調パターンと光学センサとを示した二次転写ベルト近傍の拡大概略構成図。 同二次転写ベルトに形成されるシェブロンパッチを示す拡大模式図。 ベルトクリーニング装置の概略構成図。 第一クリーニングブラシローラとクリーニング対向ローラとの配置を示した図。
以下に、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。なお、いわゆる当業者は特許請求の範囲内における本発明を変更・修正をして他の実施形態をなすことは容易であり、これらの変更・修正はこの特許請求の範囲に含まれるものである。以下の説明はこの発明における最良の形態の例であって、この特許請求の範囲を限定するものではない。
以下、本発明を適用した画像形成装置の実施形態として、いわゆるタンデム型中間転写方式のプリンタ(以下、単にプリンタという)について説明する。まず、本プリンタの基本的な構成について説明する。
図1は、本プリンタの要部を示す概略構成図である。
本プリンタは、イエロー,マゼンタ,シアン,黒(以下,Y,M,C,Kと記す)のトナー像を生成するための4つのプロセスユニット6Y,M,C,Kを備えている。4つのプロセスユニット6Y,M,C,Kは、潜像担持体たるドラム状の感光体1Y,M,C,Kをそれぞれ有している。感光体1Y,M,C,Kの回りにはそれぞれ帯電装置2Y,M,C,K、現像装置5Y,C,M,K、ドラムクリーニング装置4Y,M,C,K、除電装置等を有している。プロセスユニット6Y,M,C,Kは、互いに異なる色のY,M,C,Kトナーを用いるが、それ以外は同様の構成になっている。プロセスユニット6Y,M,C,Kの上方には、感光体1Y,M,C,Kの表面に対してレーザー光Lを照射して静電潜像を書き込むための光書込ユニット20が配設されている。
プロセスユニット6Y,M,C,Kの下方には、像担持体たる無端状の中間転写ベルト8を具備するベルト装置としての転写ユニット7が配設されている。中間転写ベルト8の他、そのループ内側に配設された複数の張架ローラや、ループ外側に配設された二次転写装置200、テンションローラ16、ベルトクリーニング装置100、中転潤滑剤塗布装置300などを有している。
中間転写ベルト8のループ内側には、4つの一次転写ローラ9Y,M,C,Kと、従動ローラ10と、駆動ローラ11と、二次転写対向ローラ12と、ベルトクリーニング装置100のブラシローラ101,104,107に対向する3つの対向ローラ13,14,15と、塗布ブラシ対向ローラ17とが配設されている。これらローラは何れも自らの周面の一部に中間転写ベルト8を掛け回してベルト張架を行う張架ローラとして機能している。なお、各対向ローラ13,14,15としての必要条件として必ずしも一定の張力を付与する働きをもたなければならないということはない。従って、中間転写ベルト8の回転にともなって従動回転するものでもよい。中間転写ベルト8は、駆動手段によって図中時計回りに回転駆動される駆動ローラ11の回転により、図中時計回り方向に無端移動せしめられる。
ベルトループ内側に配設された4つの一次転写ローラ9Y,M,C,Kは、感光体1Y,M,C,Kとの間に中間転写ベルト8を挟み込んでいる。これにより、中間転写ベルト8のおもて面と、感光体1Y,M,C,Kとが当接するY,M,C,K用の一次転写ニップが形成されている。なお、一次転写ローラ9Y,M,C,Kには、それぞれ電源によってトナーとは逆極性の一次転写バイアスが印加される。
中間転写ベルト8のループ外側に配設された二次転写装置200は、二次転写ローラ18、分離ローラ205、光学センサユニット対向ローラ206、クリーニング対向ローラ207に張架された転写部材たる二次転写ベルト204を有している。二次転写ベルト204のループ外側には、光学センサユニット150、二次転写クリーニング装置230および二次転潤滑剤塗布装置220が配設されている。光学センサユニット150は、光学センサユニット対向ローラ206と二次転写ベルト204を挟んで対向している。二次転写クリーニング装置230は、二次転写ベルト204のクリーニング対向ローラ207に巻きついている箇所に当接する二次転ベルト清掃ブラシ208および二次転クリーニングブレード209を有している。二次転潤滑剤塗布装置220は、潤滑剤210と、二次転潤滑剤塗布ブラシ211とを有している。二次転潤滑剤塗布ブラシ211は、二次転写ベルト204のクリーニング対向ローラ207に巻きついている箇所で、二次転クリーニングブレード209よりも二次転写ベルト表面移動方向下流側の領域に当接している。
また、光学センサユニット150と二次転写ベルト204との間には、センサ非検知時にトナー等が光学素子に付着するのを防ぐため、シャッター213が設けられている。シャッター213は、モータによりON/OFF自在に構成されている。なお、本実施形態では、シャッター構成としては、メカ的シャッターとしたが、エアシャッター等と組合せてもよい。
二次転写ベルト204のおもて面に塗布する潤滑剤210には、直鎖状の炭化水素構造を持つ、脂肪酸金属塩を用いる。脂肪酸金属塩としては、ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、オレイン酸から選択される少なくとも1種以上の脂肪酸を含有し、亜鉛、アルミニウム、カルシウム、マグネシウム、リチウムから選択される少なくとも1種以上の金属を含有する脂肪酸金属塩が挙げられる。とりわけその中でもステアリン酸亜鉛は、工業的規模で生産されかつ多方面での使用実績があることから、コストと品質安定性と信頼性で、最も好ましい材料である。ただし、一般に工業的に使われている高級脂肪酸金属塩は、その名称の化合物単体組成ではなく、多かれ少なかれ類似の他の脂肪酸金属塩、金属酸化物、および遊離脂肪酸を含むものであり、上述した脂肪酸金属塩もその例外ではない。
これらの潤滑剤は微量ずつ、二次転潤滑剤塗布ブラシ211により粉体の形態で供給される。具体的には、二次転潤滑剤塗布ブラシ211よりブロック上に固形成形された潤滑剤210を削り取って塗布している。また、二次転写ベルト204に潤滑剤を供給する別の方法としては、トナーに潤滑剤を外添して、所定のタイミングでこのトナーを二次転写ベルトに付着させて、供給する方法等がある。ただし、トナーに潤滑剤を外添して潤滑剤を供給する場合、その供給量が出力する画像面積に依存し、常にベルト表面全面に供給することはできない。従って、簡易な装置構成で、かつ、二次転写ベルト表面全面に安定に潤滑剤を供給しようとした場合、本実施例のように固形潤滑剤をブラシで削り取って塗布する方法が良い。
潤滑剤210を二次転潤滑剤塗布ブラシ211で削り取る為に、スプリングのような弾性体である潤滑剤加圧手段により、潤滑剤210を二次転潤滑剤塗布ブラシ211に圧接する。
中間転写ベルト8のベルトループ内側に配設された二次転写対向ローラ12は、二次転写ローラ18との間に中間転写ベルト8、二次転写ベルト204を挟み込んでいる。これにより、中間転写ベルト8のおもて面と、二次転写ベルト204とが当接する二次転写ニップが形成される。なお、二次転写対向ローラ12には、電源によってトナーと同極性の二次転写バイアスが印加される。
二次転写ローラ18は駆動源により駆動されて図1で反時計方向に回転し、二次転写ベルト204を矢示D方向に周回移動(回転という)させる。二次転写ローラ18の駆動モータは、パルスモータ等何でもよいが、後述するトナーパターン作成時と画像出力時で二次転写ベルト204の線速を変えることができるものとなっている。線速の変更は、パルスモータならば、入力する時間当たりのパルス数を調整すれば良いし、直流モータならば入力電圧等を調整することで変更できる。この場合、従動ローラである分離ローラ205、光学センサユニット対向ローラ206、クリーニング対向ローラ207のいずれかの回転数を検知しフィードバック制御して線速の精度を維持することが望ましい。
また、3つの対向ローラ13,14,15は、ベルトクリーニング装置100のブラシローラ101,104,107との間に中間転写ベルト8を挟み込んでいる。これにより、中間転写ベルト8のおもて面と、各ブラシローラ101,104,107とが当接するニップが形成されている。ベルトクリーニング装置100は中間転写ベルト8と一体的に交換可能になっている。しかし、ベルトクリーニング装置100と中間転写ベルト8とで寿命設定が異なる場合には、ベルトクリーニング装置100を中間転写ベルト8とは独立してプリンタ本体に着脱可能としてもよい。ベルトクリーニング装置100の詳細については、後述する。
本プリンタは、転写紙Pを収容する給紙カセット31や、給紙カセット31から転写紙Pを給紙路に給紙する給紙ローラ32などを有する給紙部30を備えている。また、給紙部30から送られてきた転写紙を受け入れて二次転写ニップに向けて所定のタイミングで送り出すレジストローラ対33を、上述した二次転写ニップの図中右側方に備えている。
また、二次転写ニップから送り出される転写紙Pを受け入れて、その転写紙Pに対してトナー像の定着処理を施す、加熱ローラ41と加圧ローラ42とを有する定着装置40を、上述した二次転写ニップの図中左側方に備えている。また、必要に応じて、現像装置5Y,M,C,Kに対してY,M,C,Kトナーを補給するY,M,C,K用のトナー補給装置も備えている。
近年,転写紙として広く用いられてきた普通紙に加え、デザインとして表面に凹凸を有する特殊紙やアイロンプリントなどの熱転写に用いる特殊な記録紙が用いられることが増えている。このような特殊紙を用いると、カラートナーを重ね合わせた中間転写ベルト8上のトナー像を転写紙に二次転写する際に、従来の普通紙の場合よりも転写不良が発生し易くなる。
そこで、この画像形成装置では、中間転写ベルト8の転写ニップを形成する表面側に硬度の低い弾性層を設けた弾性中間転写ベルトを使用し、二次転写ニップ部でトナー層や平滑性の悪い転写紙に対して変形できるようにしている。
このように、中間転写ベルト8に硬度の低い弾性層を設けて弾性をもたせることにより、中間転写ベルト8の表面が局部的な凸凹に追従して変形できる。それにより、トナー層に対して過度に転写圧を高めることなく、良好な密着性が得られ、文字等の転写中抜けがなくなる。また、平滑性の悪い用紙等に対しても、転写ムラのない均一性に優れた転写画像を得ることができる。
この画像形成装置における中間転写ベルト8は、好ましくは基層、弾性層、および表面のコート層から構成される。
中間転写ベルト8の弾性層に用いられる材料としては、弾性材ゴム、エラストマー等の弾性部材が挙げられる。
具体的には、ブチルゴム、フッ素系ゴム、アクリルゴム、EPDM、NBR、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレンゴム、天然ゴム、イソプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、ウレタンゴム、シンジオタクチック1,2−ポリブタジエン、エピクロロヒドリン系ゴム、多硫化ゴム、ポリノルボルネンゴム、熱可塑性エラストマー等からなる群より選ばれる1種類あるいは2種類以上を使用することができる。
弾性層の厚さは,硬度及び層構成にもよるが、0.07〜0.5[mm]の範囲が好ましい。さらに好ましくは0.25〜0.5[mm]の範囲がよい。また、中間転写ベルト8の弾性層の厚さが0.07[mm]以下と薄いと、二次転写ニップ部で中間転写ベルト8上のトナーに対する圧力が高くなり、転写中抜けが発生しやすくなる。また、トナーの転写率も低下する。
弾性層の硬度は、10°≦HS≦65°(JIS−A)であることが好ましい。中間転写ベルト8の層厚によって最適な硬度は異なるが、硬度が10°(JIS−A)より低いと転写中抜けが生じやすい。逆に硬度が65°(JIS−A)より高いと、ローラヘの掛け渡しが困難になるとともに、長期の張り渡しによって延伸するために耐久性が低くなり、早期の交換が必要になる。
中間転写ベルト8の基層は、伸びの少ない樹脂で構成している。具体的に基層に用いられる材料としては、ポリカーボネート、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−塩化ビニル共重合体、スチレン−酢酸ビニル共重合体等の各種共重合体、フッ素樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂等の各種樹脂等からなる群より選ばれる1種類あるいは2種類以上を使用することができる。
また、伸びの大きなゴム材料などからなる弾性層の伸びを防止するために、基層と弾性層との間に帆布などの材料で構成された芯体層を設けてもよい。
芯体層に用いられる伸びを防止する材料としては、例えば、綿、絹などの天然繊維、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、アクリル繊維などの合成繊維を使用することができる。また、上記合成繊維と、炭素繊維、ガラス繊維等の無機繊維、鉄繊維、銅繊維等の金属繊維からなる群より選ばれる1種あるいは2種以上を用いることができる。それらの糸状あるいは織布状のものを使用することができる。
中間転写ベルト8の表面のコート層は、弾性層の表面をコーティングするためのものであり、平滑性のよい層からなる。
そのコート層に用いられる材料としては、特に制限はないが、一般的に中間転写ベルト8の表面へのトナーの付着力を小さくして、二次転写性を高める材料が用いられる。例えば、ポリウレタン、ポリエステル、エポキシ樹脂等の1種類あるいは2種類以上を使用する。あるいは、表面エネルギーを小さくし潤滑性を高める材料、たとえば、フッ素材脂、フッ素化合物、フッ化炭素、酸化チタン、シリコンカーバイド等の粒子を1種類あるいは2種類以上使用してもよい。必要に応じて粒径を変えたものを分散させて使用することもできる。また、フッ素系ゴム材料のように、熱処理を行うことによって表面にフッ素層を形成させ、表面エネルギーを小さくさせたものを使用することもできる。
また、基層、弾性層又はコート層には、必要に応じて抵抗を調整する目的で、金属粉末や導電性金属酸化物等を混入することができる。
金属粉末としては、例えばカーボンブラック、グラファイト、アルミニウムやニッケル等が使用される。導電性金属酸化物としては、例えば酸化錫、酸化チタン、酸化アンチモン、酸化インジウム、チタン酸カリウム、酸化アンチモン−酸化錫複合酸化物(ATO)、酸化インジウム−酸化錫複合酸化物(ITO)等を用いることができる。
導電性金属酸化物は、硫酸バリウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸カルシウム等の絶縁性微粒子を被覆したものでもよい。
中間転写ベルト8の表面は、ベルト表面を保護するために、中転潤滑剤塗布装置300により潤滑剤が塗布されている。中転潤滑剤塗布装置300は、ステアリン酸亜鉛塊などの固形潤滑剤302と、固形潤滑剤302と当接し、回転によって固形潤滑剤から掻き取って得た潤滑剤粉末を中間転写ベルト8表面に塗布する塗布部材たる塗布ブラシローラ301とを備えている。本実施形態では中転潤滑剤塗布装置300を備えているが、使用するトナーや中間転写ベルトの材質、表面摩擦係数により、必要ない場合もあり、必ずしも塗布しなければならないものではない。
次に、このように構成したこの実施形態の画像形成装置の動作について説明する。
パーソナルコンピュータ等のホスト装置からこの画像形成装置に画像情報が送られてくると、後述する制御部が、転写ユニット7の駆動ローラ11を矢示A方向へ回転駆動させ、中間転写ベルト8を矢示B方向へ一定速度で回動させる。駆動ローラ11以外の中間転写ベルト8を張り渡している各ローラは、中間転写ベルト8の回動に伴って従動回転する。
また、メインモータを駆動して、各プロセスユニット6Y,6M,6C,6Kの感光体1Y,1M,1C,1Kを矢示方向で一定速度で回転駆動させる。
そして、各感光体1Y,1M,1C,1Kの表面を各帯電装置2Y,2M,2C,2Kによって一様に帯電させる。その各感光体1Y,1M,1C,1Kの帯電後の表面に対して、光書込ユニット20からの各色の画像情報に応じたレーザ光LY,LM,LC,LKの照射によって、それぞれ静電潜像を形成する。
その各感光体1Y,1M,1C,1Kの表面に形成した静電潜像を現像装置5Y,5M,5C,5Kによって各色のトナーによって現像して、Y,M,C,Kのトナー像を得る。そのY,M,C,Kのトナー像は、前述したY,M,C,K用の各一次転写ニップにおいて中間転写ベルト8の外側の面に順次重ね合わせて一次転写される。それにより、中間転写ベルト8の表面に4色重ね合わせたフルカラーのトナー像が形成される。
一方、給紙部30では、給紙ローラによって給紙カセット31から用紙等の転写紙Pを1枚ずつ送り出し、それを搬送部によってレジストローラ対33にその先端部が挟み込まれるまで搬送する。そして、中間転写ベルト8上のフルカラーのトナー像に同期させ得るタイミングで、レジストローラ対33が回転駆動して、その転写紙Pを矢示aで示すように二次転写ニップに送り込む。二次転写ニップでは、トナーを中間転写ベルトから転写紙Pへ動かすような電界が形成されているので、転写紙Pがその二次転写ニップを通過する際に、中間転写ベルト8上のフルカラーのトナー像が転写紙Pに一括して二次転写される。
これにより、転写紙Pの表面にフルカラー画像を形成する。フルカラー画像形成後の転写紙Pは、静電吸着力によって二次転写ベルト204に貼り付いて、その回動方向に搬送される。そして、分離ローラ205の曲率分離によって二次転写ベルト204から剥離されて、搬送ベルト装置212へ送られ、搬送ベルト装置212によって定着装置40へ搬送される。その定着装置40でトナー像が定着処理された転写紙は、排出ローラ対等によって、機外の排紙トレイ上へ排出される。本実施形態では、搬送ベルト装置212を設け、搬送ベルト装置212により二次転写ニップを抜けた転写紙Pを定着装置40に搬送しているが、二次転写ベルト204により二次転写ニップを抜けた転写紙Pを定着装置40に搬送してもよい。
Y,M,C,Kのトナー像をそれぞれ中間転写ベルト8に一次転写した後の感光体1Y,1M,1C,1Kの表面は、ドラムクリーニング装置4Y,4M,4C,4Kによって転写残トナーのクリーニング処理が施される。その後、除電ランプで除電された後、再び帯電装置2Y,2M,2C,2Kで一様に帯電され、次の画像形成に備える。
また、フルカラーのトナー像を転写紙Pに二次転写した後の中間転写ベルト8の表面は、ベルトクリーニング装置100によって転写残トナーのクリーニング処理がなされた後、中転潤滑剤塗布装置300によって潤滑剤が塗布される。
それから、二次転写ベルト204の表面も二次転クリーニングブレード209と二次転ベルト清掃ブラシ208によりクリーニングされる。二次転写ベルト204は、昨今広く用いられているポリイミドからなるベルトを用いている。通常の画像出力では、二次転写ベルト204上には、本来、トナーが着かないはずであるが、中間転写ベルト8上の紙間にわずかなトナーが付着することがあり、これが二次転写ベルト204に付着するため、クリーニングが必要となる。また、本実施形態においては、後述するように、トナーパターンを二次転写ベルト204に付着させるため、トナーパターンに相当するトナーを取り除くようにする必要がある。二次転ベルト清掃ブラシ208,二次転クリーニングブレード209の条件は以下の通りである。
二次転写クリーニングブレードの条件
・クリーニングブレード加圧方式:圧管理(加圧)方式
・ブレード材質:ポリウレタンゴム(バンドー化学 X002)
・当接角:83[deg]
・当接圧:0.23[N/cm]
二次転ベルト清掃ブラシの条件
・ブラシ材質:導電性アクリルブラシ(東レ製 SA−7)
・ブラシ形態:直毛
・太さ :330T/48F
・植毛密度 :10000〜60000[本/inch
・毛足長さ :4[mm]
・ブラシ回転数:350〜950[rpm]
二次転ベルト清掃ブラシ208はトナーを散らす機能を達成できれば良く、ベルト移動方向に対して順方向逆方向ともに問題なく使用できる。
図2は、実施形態の画像形成装置における制御ブロック図である。
図2において、制御部140は、図1に示した実施形態の画像形成装置全体を制御するコントローラであり、CPU及びROM、RAM、入出力回路等からなるマイクロコンピュータを備えている。
この制御部140は、図1に示した各部を駆動制御して、前述した印刷時における転写紙への画像形成(プリント、印刷)処理を実行する。また、電源投入時あるいは所定枚数の画像形成ごとに、画像濃度調整及び色ずれ補正などの画像品質を調整するための処理、さらに、現像装置に関するリフレッシュモードの処理も行う。
まず、画像濃度調整について説明する。
制御部140は、電源投入時あるいは所定枚数のプリントを行う度に、各色の画像濃度を適正化するための画像濃度調整を実行する。
画像濃度調整は、まず、図3に示すような、トナーパターンとしての各色の階調パターンSk,Sm,Sc,Syを二次転写ベルト204上における光学センサユニット150の各光学センサ151Y,151M,151C,151Kに対向する位置に自動形成する。各色の階調パターンは、10個の画像濃度が異なる2[cm]×2[cm]の面積のトナーパッチからなっている。各色の階調パターンSk,Sm,Sc,Syを作成するとき、制御部140は、その他の被制御部145に含まれる帯電装置2Y,2M,2C,2Kに印加する電圧を制御する。そして、感光体1Y,1M,1C,1Kの帯電電位を、プリントプロセスにおける一様なドラム帯電電位とは異なり、値を徐々に大きくする。次に、レーザー光の走査によって階調パターン像を形成するための複数のパッチ静電潜像を感光体1Y,1M,1C,1Kにそれぞれ形成せしめながら、それらをY、M、C、K用の現像装置5Y,5M,5C,5Kによって現像する。この現像の際、制御部140は、現像バイアス回路141を制御して、Y、M、C、K用の現像ローラに印加される現像バイアスの値を徐々に大きくしていく。このような現像により、感光体1Y,1M,1C,1K上にはY、M、C、Kの階調パターン像が形成される。これらは、二次転写ベルト204の主走査方向(ベルト幅方向)に所定の間隔で並ぶように二次転写される。このときの、各色の階調パターンにおけるトナーパッチのトナー付着量は最小で0.1[mg/cm]、最大で0.55[mg/cm]ほどあり、また、トナーQ/d分布を測定すると、ほぼ正規帯電極性にそろっている。
二次転写ベルト204に形成された各トナーパターンSk,Sm,Sc,Syは、二次転写ベルト204の無端移動に伴って、各光学センサ151Y,151M,151C,151Kとの対向位置を通過する。この際、光学センサ151Y,151M,151C,151Kは、各階調パターンのトナーパッチに対する単位面積あたりのトナー付着量に応じた量の光を受光し、その受光量に応じた検知信号を出力する。この検知信号は、制御部140に入力される。
次に、制御部140のマイクロコンピュータが、その各光学センサ151Y,151M,151C,151Kの検出信号の電圧とトナー付着量変換アルゴリズムとから、各色の階調パターンの各トナーパッチにおけるトナー付着量を算出する。そして、算出した付着量に基づいて作像条件を調整する。具体的には、トナーパッチにおけるトナー付着量を検知した結果と、各トナーパッチを作像したときの現像ポテンシャルとに基づいてその直線グラフを示す関数(y=ax+b)を回帰分析によって計算する。そして、この関数に画像濃度の目標値を代入することで適切な現像バイアス値を演算し、Y、M、C、K用の現像バイアス値を特定する。画像形成時において、制御部140は、現像バイアス回路141を制御して、Y,M,C,K用の現像装置5Y,5M,5C,5Kの各現像ローラに印加する現像バイアス電圧を特定した現像バイアス値に調整する。
また、制御部140のメモリ(例えばROM)内には、数十通りの現像バイアス値と、それぞれに個別に対応する適切なドラム帯電電位とが予め関連付けられている作像条件データテーブルが格納されている。各プロセスユニット6Y,6M,6C,6Kについて、それぞれこの作像条件テーブルの中から、特定した現像バイアス値に最も近い現像バイアス値を選び出し、これに関連付けられたドラム帯電電位を特定する。画像形成時において、制御部140は、その他の被制御部145に含まれる図1に示した帯電装置2Y,2M,2C,2Kに印加する電圧を制御して、感光体1Y,1M,1C,1Kの帯電電位を特定したドラム帯電電位に調整する。
本実施形態では、各階調パターンを二次転写ベルト上で検知する。これにより、中間転写ベルト上の検知より画像出力工程の下流で検知することになり、例えば二次転写率の変動も加味した濃度制御ができる。よって、中間転写ベルト上で階調パターンを検知する場合に比べて、より画質を安定化することができる。
次に、色ずれ補正について説明する。
制御部140は、電源投入時あるいは所定枚数のプリントを行う度に、色ずれ補正も実施する。そして、この色ずれ補正処理において、二次転写ベルト204の幅方向の一端部と他端部とにそれぞれ、図4に示すようなシェブロンパッチPVと呼ばれるY、M、C、Kの各色トナー像からなるトナーパターンとしての色ずれ検知用画像を形成する。シェブロンパッチPVは、図4に示すように、Y、M、C、Kの各色のトナー像を主走査方向から約45[°]傾けた姿勢で、副走査方向であるベルト移動方向に所定ピッチで並べたラインパターン群である。このシェブロンパッチPVの付着量は、0.3[mg/cm]程度である。
二次転写ベルト204の幅方向の両端部にそれぞれ形成したシェブロンパッチPV内の各色トナー像を検知することで、次のことを検出する。すなわち、各色トナー像における主走査方向(感光体軸線方向)の位置、副走査方向(ベルト移動方向)の位置および主走査方向の倍率誤差、主走査方向からのスキューをそれぞれ検出する。ここで言う主走査方向とは、ポリゴンミラーでの反射に伴ってレーザー光が感光体表面上で位相する方向を示している。制御部140は、このようなシェブロンパッチPV内のY、M、Cトナー像について、Kトナー像との検知時間差を制御部140に入力される光学センサ151Y,151M,151C,151Kの検出信号から算出していく。
同図では、紙面上下方向が主走査方向に相当し、左から順に、Y、M、C、Kトナー像が並んだ後、これらとは姿勢が90[°]異なっているK、C、M、Yトナー像が更に並んでいる。制御部140は、基準色となるKとの検出時間差tyk、tmk、tckについての実測値と理論値との差に基づいて、各色トナー像の副走査方向のズレ量、即ちレジストズレ量を求める。そして、制御部140は、そのレジストズレ量に基づいて、その他の被制御部145に含まれる光書込ユニット20のポリゴンミラー一面おき、即ち、1走査ラインピッチを1単位として、感光体1に対する光書込開始タイミングを補正する。これにより、各色トナー像のレジストズレを低減する。
また、制御部140は、ベルト両端部間での副走査方向ズレ量の差に基づいて、各色トナー像の主走査方向からの傾き(スキュー)を求める。そして、その結果に基づいて、制御部140は、その他の被制御部145に含まれる光書込ユニット20の光学系反射ミラーの面倒れ補正を実施する。これにより、各色トナー像のスキューズレが低減される。
以上のように、シェブロンパッチPV内における各トナー像を検知したタイミングに基づいて光書込開始タイミングや面倒れを補正してレジストズレやスキューズレを低減する処理が、色ずれ補正処理である。このような色ずれ補正処理により、温度変化などで各色トナー像の転写紙に対する形成位置が経時的にずれていくことに起因する画像の色ずれの発生を抑えることができる。
次に、現像装置に関するリフレッシュモードの処理について説明する。
低画像面積の画像形成動作が続くと、現像装置内に長時間とどまりつづける古いトナーが増えてくるため、トナー帯電特性等が劣化した劣化トナーの量が増えていき、現像能力低下、転写性低下等を引き起こし、画像品質の悪化につながる。このような劣化トナーが現像装置内に滞留しないように、制御部140は、所定のタイミングで、現像装置からトナーを感光体1の非画像領域へ強制的に吐き出させるトナー強制消費制御であるリフレッシュモードを実行する。このトナーの強制吐き出しによってトナー濃度が低下した現像装置には、新しいトナーが補給され、これにより、現像装置内の劣化トナーが新しいトナーと入れ替えられる。
制御部140は、各現像装置5Y,5M,5C,5Kのトナー消費量と、各現像装置5Y,5M,5C,5Kの動作時間とを記憶しておく。そして、所定のタイミングで、所定期間内における現像装置の動作時間に対してトナー消費量が閾値以下の少量である否かを各現像装置について調べ、閾値以下の現像装置についてリフレッシュモードを実行する。
リフレッシュモードが実行されると、感光体上の画像間(紙間)に対応する非画像領域にトナーパターンとしてトナー消費パターンが作成され、そのトナー消費パターンを形成する際に現像装置がトナーを消費する。このようにして形成されたトナー消費パターンは、中間転写ベルト8に転写され、最終的には、二次転写ベルト204に転写される。トナー消費パターンの付着量は、現像装置の所定期間の動作時間に対するトナー消費量に基づき決定され、単位面積当りの最大付着量が、1.0[mg/cm]ほどになることがある。
また、通常の画像形成時において、二次転写ベルト204には、ほとんどトナーが付着することがない。その結果、連続通紙などを行うと、二次転写ベルト204と二次転クリーニングブレード209との間にトナーが存在しなくなり、トナーによる潤滑効果が得られなくなる。その結果、摩擦力が高まって、二次転クリーニングブレード209の二次転写ベルト204との当接部がめくれてしまい、クリーニング不良が生じて、転写紙の裏よごれが発生するおそれがある。また、本実施形態では、上述したように、階調パターンや色ずれ補正のトナーパターンを、二次転クリーニングブレード209で除去する。これらトナーパターンを良好に除去するために、二次転クリーニングブレード209は、ある程度の当接圧で二次転写ベルト204に当接させる必要がある。そのため、二次転クリーニングブレード209のめくれが生じやすい。しかし、紙間にトナー消費パターンを作り、これを二次転写ベルト204に転写し、二次転クリーニングブレード209に入力することにより、トナーによる潤滑効果を維持することができ、クリーニングブレードの捲れを防止することもできる。
次に、ベルトクリーニング装置について説明する。
図5は、ベルトクリーニング装置100を示す拡大構成図である。同図において、ベルトクリーニング装置100は、前処理ユニット100aと、これに対してベルト移動方向下流側で隣り合っている第一クリーニングユニット100bとを有している。また、第一クリーニングユニット100bに対してベルト移動方向下流側で隣り合っている第二クリーニングユニット100cも有している。
第一クリーニングユニット100bは、中間転写ベルト8の表面から転写残トナーを掻き取るクリーニング部材たる第一クリーニングブラシローラ104を有している。また、第一クリーニングブラシローラ104に当接しながら回転してブラシローラから転写残トナーを回収する回収部材たる第一回収ローラ105、第一回収ローラ105の表面上から転写残トナーを掻き取る回収除去部材たる第一掻き取りブレード106なども有している。また、第一ケーシング120bは、第一回収ローラ105から掻き取られた転写残トナーを第一ケーシング120bの外に排出する第一搬送スクリュウ110bなども有している。また、第一ケーシング120bには、中間転写ベルト8に当接して、第一ケーシング内のトナーが第一ケーシング外へ飛散するのを抑制する入口シール111bと、出口シール112bとが設けられている。
第二クリーニングユニット100cは、第一クリーニングユニット100bと同様に、次の構成を有している。即ち、クリーニング部材たる第二クリーニングブラシローラ107、第二回収ローラ108、第二掻き取りブレード109、第二搬送スクリュウ110c、第二ケーシング120c、入口シール111c及び出口シール112cである。
2つのクリーニングユニットのうち、上流側に位置する第一クリーニングユニット100bでは、第一クリーニングブラシローラ104に対して、第一クリーニング電源104aによりトナーの正規の帯電極性と同極性の負極性の第一クリーニングバイアスが印加される。これにより、転写残トナーのうち、正規の帯電極性とは反対極性(正極性)に帯電している逆帯電トナーを第一クリーニングブラシローラ104のブラシ内に静電的に捕捉する。第一回収ローラ105には、第一回収電源105aにより前述の第一クリーニングバイアスよりも大きな値の負極性の回収バイアスが印加される。なお、第一クリーニングブラシローラ104は、中間転写ベルト8の表面上の正規帯電極性とは逆極性に帯電している逆帯電トナーに対して正規の帯電極性である負極性の電荷を注入して逆帯電トナー粒子を正規極性に戻す極性制御手段としても機能している。
第二クリーニングユニット100cの第二クリーニングブラシローラ107には、第二クリーニング電源107aによりトナーの正規の帯電極性と反対極性の正極性の第二クリーニングバイアスが印加される。これにより、転写残トナーのうち、正規帯電している正規帯電トナーを第二クリーニングブラシローラ107のブラシ内に静電的に捕捉させるようにしている。第二回収ローラ108には、第二回収電源108aにより前述の第二クリーニングバイアスよりも大きな値の正極性の回収バイアスが印加される。
2つのクリーニングブラシローラ(104、107)は、回転自在に支持される金属製の回転軸部材と、これの周面に立設せしめられた複数の起毛からなるブラシ部とを具備しており、その外径はφ15〜16[mm]である。起毛は、内部が導電性カーボンなどの導電性材料からなり、表面部がポリエステルなどの絶縁性材料からなる二層構造の芯鞘構造となっている。これにより、芯は、クリーニングブラシローラ(104、107)に印加されるクリーニングバイアスとほぼ同じ電位になり、トナーを起毛表面に静電的に引き付けることができる。その結果、中間転写ベルト8上のトナーは、クリーニングブラシローラ(104、107)の起毛に捕捉される。
なお、クリーニングブラシローラ(104、107)の起毛を、二層構造の芯鞘構造ではなく、導電性繊維のみで構成してもよい。また、回転軸部材の法線方向に対して傾斜した姿勢で植毛されたいわゆる斜毛にしてもよい。また、第二クリーニングブラシローラ107の起毛を芯鞘構造とし、第一クリーニングブラシローラ104の起毛を導電性繊維のみで構成してもよい。負極性のクリーニングバイアスが印加される第一クリーニングブラシローラ104の起毛を導電性繊維のみで構成することで、第一クリーニングブラシローラ104からトナーへの電荷注入を発生し易くすることができる。よって、第一クリーニングブラシローラ104によって、中間転写ベルト8上のトナーを良好に負極性に揃えることができる。一方、第二クリーニングブラシローラ107の起毛を芯鞘構造とすることによって、トナーへの電荷注入を抑制することができ、中間転写ベルト8上のトナーが正極性に帯電するのを抑制する。これにより、第二クリーニングブラシローラ107で、静電的に除去できないトナーが生じるのを抑制できる。
また、2つのクリーニングブラシローラ(104、107)については、中間転写ベルト8に対して1[mm]の食い込み量で食い込ませている。そして、駆動手段によって、当接位置で起毛を、中間転写ベルト8移動方向とは逆方向(カウンター方向)に移動させるようにブラシローラを回転駆動している。当接位置において、起毛をカウンター方向に移動するよう回転させることで、クリーニングブラシローラと中間転写ベルト8との線速差を大きくすることができる。これにより、中間転写ベルト8のある箇所が、クリーニングブラシローラとの当接範囲を抜けるまでの間における起毛との接触確率が増え、良好に中間転写ベルト8からトナーを除去することができる。
各クリーニングブラシローラ104,107は、中間転写ベルト8を挟んでそれぞれクリーニング対向ローラ14,15に対向配置されている。クリーニング対向ローラ14,15も導電性であり、それぞれクリーニングブラシローラ104,107との間にクリーニング電界を形成するために接地されている。
なお、この例ではクリーニング部材として導電性のクリーニングブラシローラを用いたが、これに限るのではなく、クリーニング部材としてスポンジローラなどの導電性樹脂ローラ等を用いてもよい。クリーニングブラシローラは、中間転写ベルトから除去したトナーが回収ローラに回収されず、クリーニングブラシローラから中間転写ベルトに再付着する再付着トナーが発生する可能性がある。しかし、スポンジローラなどの導電性樹脂ローラは、ブラシローラに比べて、トナー除去能力は劣るが、再付着トナーが発生し難いというメリットがある。第二クリーニングユニット100cについては、中間転写ベルト8にトナーが再付着すると、第二クリーニングユニット100cの下流側には、クリーニング手段がないため、この再付着トナーを除去できず、画像に影響が及んでしまう。一方で、本実施形態では、上述した階調パターン、シェブロンパッチなどのトナーパターンは、二次転写ベルトに転写され、ベルトクリーニング装置100には、転写残トナーしか入力されない。ベルトクリーニング装置に入力される転写残トナーのほとんど(約8割)は、一次転写ニップや二次転写ニップでの電荷注入によりトナーの正規帯電極性とは逆極性(正極性)に帯電したトナーである。転写残トナーの8割を占める逆極性トナーは、第一クリーニングユニット100bにより除去されるため、第二クリーニングユニット100cが除去するトナーは僅かである。従って、第二クリーニングユニット100cを、スポンジローラなどの導電性樹脂ローラにして、第二クリーニングユニット100cは、クリーニングブラシローラにするのが好ましい。
次に、各クリーニングユニット100b,100cにおけるクリーニングブラシローラとクリーニング対向ローラとの配置関係について、説明する。クリーニングブラシローラとクリーニング対向ローラとの配置関係は、各クリーニングユニットで同じであるので、以下の説明では、第一クリーニングブラシローラ104とクリーニング対向ローラ14の配置関係を例にして説明する。
図6は、第一クリーニングブラシローラ104とクリーニング対向ローラ14の配置を示したものである。
この図における中間転写ベルト8の移動方向は、図中右から左である。クリーニング対向ローラ14は、φ14[mm]のアルミローラであり、中間転写ベルト8と自らの表面との摩擦力で従動回転する。また、クリーニング対向ローラ14は、アースに接続されている。このクリーニング対向ローラ14の全周のうち、図中の点Bから点Cに至る弧状の領域(以下、対向ニップという)に対して、中間転写ベルト8が掛け回されている。同図における点Aは、クリーニング対向ローラ14の断面の中心点であり、点Dは、対向ニップにおけるベルト移動方向の中心点である。一方、第一クリーニングブラシローラ104は、中間転写ベルト8のおもて面に対して、ニップ入口点Fからニップ出口点Gまでの領域(以下、ブラシニップという)で中間転写ベルト8に接触している。この図の点Hは、ブラシニップのベルト移動方向の中心点である。そして、本ベルトクリーニング装置100では、図6に示すように、対向ニップにおけるベルト移動方向の中心点Dとブラシニップのベルト移動方向の中心点Hの位置がベルトを介して一致する配置になっている。また、ブラシニップの方が、対向ニップよりも長くなっている。
2つの回収ローラ(105、108)としては、何れもSUS(ステンレス鋼)製のローラからなるものを用いている。なお、回収ローラ(105、108)は、次のような機能を発揮できるものであれば、どのような材料からなっていてもかまわない。即ち、クリーニングブラシローラ(104、107)に付着したトナーを起毛と回収ローラとの電位勾配によってクリーニンブラシローラから回収ローラに転位させる機能である。例えば、回収ローラとして、導電性芯金に数[μm]〜100[μm]の高抵抗弾性チューブを被せたり、絶縁コーティングしたりして、ローラ抵抗をlogR=12〜13[Ω]にしたものを用いてもよい。回収ローラとして、SUSローラからなるものを用いることにより、コストダウンや印加電圧を低く抑えることができ、省電力化を図ることができるというメリットがある。一方、ローラ抵抗をlogR=12〜13[Ω]にすることによって、回収ローラへの回収時におけるトナーへの電荷注入を抑制し、トナーが回収ローラの印加電圧の極性と同極性になり、トナー回収率が低下するのを抑制することができる。
2つの回収ローラ(105、108)の条件は、次のとおりである。
・回収ローラ芯金材質:SUS303
・回収ローラへのブラシ繊維喰い込み量:1.5[mm]
・回収ローラ芯金印加電圧:
第一回収ローラ:−2400〜−2800[V]
第二回収ローラ:+1000〜+1400[V]
回収ローラ材質、ブラシ繊維喰込量、印加電圧はシステムによって最適化できるため、これに限らない。
2つの掻き取りブレード(106、109)の条件は次の通りである。
・材質:SUS304
・ブレード当接角度:20[°]
・ブレード厚み:0.1[mm]
・回収ローラへのブレード喰い込み量:1.0[mm]
ブレード当接角度、ブレード厚み、回収ローラへの喰い込み量は、システムによって最適化できるため、これに限らない。
また、図5に示すように、各クリーニングユニットのケーシング(120b,120c)には、フリッカー部113b,113cが設けられている。各フリッカー部は、クリーニングブラシローラのブラシローラ部の周方向における全域のうち、中間転写ベルト8との接触位置を通過した後、回収ローラとの接触位置に進入する前の領域に接触するように配設されている。そして、ブラシの起毛を一時的に撓ませた後に、自らとの接触位置を通過した起毛を腰の強さによって一気に元の姿勢に戻す振れ動作を行うことで、ブラシ内に捕捉されている転写残トナーをブラシから弾き飛ばす。
次に、本実施形態の特徴点について説明する。
一次転写圧や、二次転写圧により中間転写ベルト8のトナーが中間転写ベルト8に押し付けられ、中間転写ベルト8に対する非静電的な付着力が強くなる。また、一次転写ニップにおける感光体と中間転写ベルト8との線速差、二次転写ニップにおける中間転写ベルト8と記録紙との線速差により、中間転写ベルト上のトナーが中間転写ベルトに擦り付けられることで、中間転写ベルト8に対するトナーの非静電的な付着力が強くなる。特に、Y色トナーは、感光体1Yから中間転写ベルトに一次転写された後、M色、C色、K色の一次転写ニップを通過するため、中間転写ベルト8との非静電的な付着力が強くなる。また、現像装置内での現像剤の攪拌によりトナーに添加されているシリカなどの添加剤が埋もれたり剥がれたりして、中間転写ベルト8への非静電的な付着力が高まる場合もある。さらに、トナーとして円形度の高いトナーを用いた場合、中間転写ベルト8への非静電的付着力が高くなる。また、弾性中間転写ベルトは、高温高湿環境下において湿気によってトナーを吸着しやすくなり、非静電的付着力が高くなる。
本実施形態においては、階調パターンやシェブロンパッチなどのトナーパターンを二次転写ベルト204に転写し、二次転写クリーニング装置230で除去するようにして、ベルトクリーニング装置100には、転写残トナーしか入力されないような構成としている。転写残トナーのほとんどは、二次転写ニップなどにおいて電荷注入がなされて、逆極性(正極性)に帯電した低帯電トナーや、負極性に帯電した低帯電トナーである。このような低帯電トナーは、クリーニングブラシローラに静電的に付着し難い。その結果、クリーニングブラシローラへの静電的な付着力よりも中間転写ベルトとの非静電的な付着力の方が大きい転写残トナーは、クリーニングブラシローラに付着せずに、クリーニング不良となってしまう。
そこで、本実施形態では、第一クリーニングユニット100bよりも中間転写ベルト8表面移動方向上流側に、転写残トナーの中間転写ベルトに対する非静電的な付着力を低減させる前処理ユニット100aを設けている。
前処理ユニット100aは、中間転写ベルト上の転写残トナーをずらして、転写残トナーの中間転写ベルト8に対する非静電的な付着力を低減させるトナーずらし手段たる前処理ブラシローラ101を備えている。
前処理ブラシローラ101は、回転自在に支持される金属製の回転軸部材と、これの周面に立設せしめられた複数の起毛からなるブラシ部とを具備しており、その外径はφ15〜16[mm]である。起毛は、ポリエステルなどの絶縁性材料により形成されている。このように、前処理ブラシローラを絶縁性材料で構成することにより、第一クリーニングブラシローラ104と対向ローラ14との間に流れるクリーニング電流が、中間転写ベルト8を介して前処理ブラシローラ101にリークするのを防止することができる。これにより、第一クリーニングブラシローラ104のクリーニング能力の低下を防止することができる。
また、前処理ブラシローラ101を、内部が導電性カーボンなどの導電性材料からなり、表面部がポリエステルなどの絶縁性材料からなる二層構造の芯鞘構造としたり、導電性繊維のみで構成したりして、第一、第二クリーニングブラシローラと同じ構成としてもよい。第一、第二クリーニングブラシローラと同じ構成とすることで、部品の共通化を図れ、装置のコストダウンを図ることができる。
また、前処理ブラシローラ101は、中間転写ベルト8に対して1[mm]の食い込み量で食い込ませている。そして、駆動手段によって、当接位置で起毛を、中間転写ベルト8移動方向とは逆方向(カウンター方向)に移動させるようにブラシローラを回転駆動している。当接位置において、起毛をカウンター方向に移動するよう回転させることで、前処理ブラシローラと中間転写ベルト8との線速差を大きくすることができる。これにより、中間転写ベルト8のある箇所が、前処理ブラシローラとの当接範囲を抜けるまでの間における起毛との接触確率が増え、中間転写ベルト8上トナーをより確実にずらすことができる。
前処理ブラシローラ101は、中間転写ベルト8を挟んで前処理対向ローラ13に対向配置されている。前処理対向ローラ13も、クリーニング対向ローラ14,15と同様、φ14[mm]のアルミローラであり接地されている。また、前処理対向ローラ13も中間転写ベルト8と自らの表面との摩擦力で従動回転する。前処理ブラシローラ101と前処理対向ローラ13との配置関係は、先の図6に示したクリーニングブラシローラ(104,107)とクリーニング対向ローラ(14,15)との配置関係と同様である。
前処理ブラシローラ101と前処理対向ローラ13とを接地することにより、前処理ブラシローラ101と中間転写ベルト8との間に中間転写ベルト8上のトナーが前処理ブラシローラ101に静電的に付着するような電界が形成されない。その結果、前処理ブラシローラ101に転写残トナーが静電的に付着することがなく、前処理ブラシローラ101に多量のトナーが付着することはない。その結果、前処理ブラシローラ101に付着した多量のトナーを静電的回収する回収ローラなどが不要となり、部品点数を削減することができ、装置のコストダウンや、装置の小型化を図ることができる。
第一,第二クリーニングブラシローラに印加するクリーニング電圧は、予め実験などにより調べた転写残トナーの帯電分布に基づいて設定されている。従って、前処理ブラシローラ101により転写残トナーの帯電分布が変化してしまうと、第一,第二クリーニングユニットで良好に転写残トナーをクリーニングできず、クリーニング不良となるおそれがある。
そのため、本実施形態では、前処理ブラシローラ101を、アースに接続し、前処理ブラシローラ101が、帯電するのを防止している。前処理ブラシローラ101の帯電を防止することで、前処理ブラシローラ101から中間転写ベルト上の転写残トナーに電荷注入が発生するのを防止することができる。これにより、中間転写ベルト8上の転写残トナーの帯電分布が変化するのを抑制することができる。
また、中間転写ベルト8の転写残トナーの一部は、前処理ブラシローラ101のブラシ繊維間に捉えられ、前処理ブラシローラ101に付着する。経時の使用で、この前処理ブラシローラ101に付着したトナーが徐々に溜まっていき、振動などの何らかの影響で、前処理ブラシローラから中間転写ベルト8に再付着するおそれがある。その結果、第一クリーニングユニットや第二クリーニングユニットには、転写残トナーと再付着トナーとが入力され、良好にクリーニングできず、クリーニング不良が生じるおそれがある。
そのため、前処理ブラシローラ101を収納する前処理ケーシング120aには、除去部材たるフリッカー部113aが設けられている。このフリッカー部113aは、中間転写ベルト8との接触位置を通過した後、ブラシの起毛と接触するように配設されている。そして、ブラシの起毛を一時的に撓ませた後に、自らとの接触位置を通過した起毛を腰の強さによって一気に元の姿勢に戻す振れ動作を行うことで、ブラシ内に捕捉されている転写残トナーをブラシから弾き飛ばす。弾き飛ばされたトナーは、前処理搬送スクリュウ110aへ落下し、前処理搬送スクリュウ110aにより第一ケーシング120bの外に排出する。これにより、前処理ブラシローラ101から中間転写ベルト8に再付着するトナーが生じるのを抑制することができる。これにより、第一クリーニングユニットや第二クリーニングユニットに入力されるトナー量が増えるのを抑制することができ、クリーニング不良の発生を抑制することができる。
また、このフリッカー部113aにより弾き飛ばされたトナーは、前処理ケーシング内を浮遊し、前処理ケーシング120aと中間転写ベルト8との間から飛散するおそれがある。よって、前処理ケーシング120aには、中間転写ベルト8に当接して、前処理ケーシング内のトナーが前処理ケーシング外へ飛散するのを抑制する入口シール111aと、出口シール112aとを設けている。
なお、本実施形態では、前処理ケーシングの内壁の一部を、突出させてフリッカー部を形成しているが、ブレード状のフリッカー部材を前処理ケーシング内に設けて、フリッカー部材で、前処理ブラシローラ101に付着したトナーを弾き飛ばしてもよい。
前処理ブラシローラ101、2つのクリーニングブラシローラ(104、107)の条件の一例は、次の通りである。
前処理ブラシローラ101の条件
・繊度 :320T/48F
・原糸抵抗:絶縁(導電性でもよい)
・密度 :120kF/inch
・ブラシ抵抗:絶縁(導電性でもよい)
・メーカー:槌屋株式会社
2つのクリーニングブラシローラ(104、107)の条件
・ブラシ材質:BR−1(内部が絶縁性材料からなり、表面部が導電性材料からなる芯鞘構造)
・繊度 :320T/48F
・原糸抵抗:11.5〜11.7[logΩ/cm]
・密度:70kF/inch
・ブラシ抵抗:10±0.5[Ω]
・メーカー:東英産業製
前処理ブラシローラ101のブラシ材質はBR−1(内部が絶縁性材料からなり、表面部が導電性材料からなる芯鞘構造)でもPET(ポリエチレンテレフタレート)でもよい。また、上記条件では、前処理ブラシローラ101のブラシ密度は、120kF/inchであり、クリーニングブラシローラ(104,107)よりも高密度としている。これは、中間転写ベルト8上の転写残トナーとの接触頻度をあげるためである。しかし、前処理ブラシローラ101のブラシ密度を高くしすぎると、前処理ブラシローラ101の回転トルクが上昇するため、前処理ブラシローラのブラシの密度には上限値がある。
また、前処理ブラシローラ101、2つのクリーニングブラシローラ(104、107)の条件の他の例は、次のようなものでもある。
・ブラシ材質:導電性ポリエステル(繊維内部に導電性カーボンを内包し、繊維表面はポリエステル、いわゆる芯鞘構造)
・ブラシ抵抗:10E6〜10E8[Ω]
・ブラシ植毛密度:7万〜10万[本/inch
・ブラシ繊維径:約25〜35[μm]
・ブラシ先端の毛倒れ処理:あり
・ブラシ径φ:14〜22[mm]
・中間転写ベルト8へのブラシ繊維喰い込み量:1[mm]
また、2つのクリーニングブラシローラ(104、107)の回転軸部材に印加する電圧の条件は以下のとおり
・回転軸部材印加電圧[V]
第一クリーニングブラシローラ:−2000〜−2400[V]
第二クリーニングブラシローラ:+800〜1200[V]
また、ブラシ植毛密度、ブラシ抵抗、繊維径、印加電圧、繊維種類、ブラシ繊維喰込量はシステムによって最適化できるため、これに限らない。また、使用できる繊維の種類としては、ナイロン、アクリル、ポリエステルなどがある。
次に、本実施形態のクリーニング動作について説明する。
二次転写ニップを通過した転写残トナーは、中間転写ベルト8の移動に伴って、入口シール111aとベルトとの当接部を越え、前処理ブラシローラ101の位置に移送される。前処理ブラシローラ101に移送された転写残トナーは、中間転写ベルト8移動方向とは逆方向(カウンター方向)に移動する起毛に当接し、起毛から、中間転写ベルト8の移動方向かとは逆方向に力を受ける。すると、非静電的に中間転写ベルトに付着している転写残トナーが、前処理ブラシローラ101の起毛により引き剥がされ、起毛により中間転写ベルト8に対して中間転写ベルト8移動方向とは逆方向にずらされる。このように、ずらされた後は、中間転写ベルト表面との非静電的な付着力が低減され、中間転写ベルト表面を容易に移動できる。従って、前処理ブラシローラ101によりずらされた転写残トナーは中間転写ベルト表面を移動しながら、ブラシ繊維間をすり抜けて、第一クリーニングユニット100bへ搬送される。
また、前処理ブラシローラ101は、アースに落とされており無帯電である。従って、起毛により中間転写ベルト上の転写残トナーがずらされているときに、起毛から転写残トナーに電荷注入や放電が生じることない。その結果、前処理ブラシローラとの当接位置通過前後で、中間転写ベルト上の転写残トナーの帯電分布が変化することがない。また、前処理ブラシローラ101と前処理対向ローラ13とがいずれもアースに落とされており、前処理ブラシローラ101と中間転写ベルト8との間に転写残トナーが前処理ブラシローラに静電付着するような電界が生じない。よって、前処理ブラシローラ101に付着する転写残トナーを、ブラシ繊維間に挟まったトナーのみにでき、前処理ブラシローラ101に多量のトナーが付着することがない。これにより、フリッカー部などで機械的な手段で簡単に除去できる。よって、回収ローラや、回収ローラに印加する電源装置を設けて、前処理ブラシローラに付着したトナーを静電的に除去する機構が不要となり、部品点数を削減できる。これにより、装置のコストダウンを図ることができ、かつ、装置の大型化を抑制することができる。
前処理ブラシローラ101で非静電的付着力が低減された転写残トナーは、中間転写ベルト8の移動に伴って、第一クリーニングブラシローラ104の位置に移送される。第一クリーニングブラシローラ104には、トナーの正規帯電極性(負極性)のクリーニングバイアスが印加されている。中間転写ベルト8と第一クリーニングブラシローラ104の表面電位との電位差で形成される電界により、中間転写ベルト8上の正極性に帯電した転写残トナーが第一クリーニングブラシローラ104のブラシに静電的に吸着する。また、このとき、転写残トナーの中間転写ベルト8に対する非静電的付着力が低減されている。よって、転写残トナーの帯電電位が低くても、良好に第一クリーニングブラシローラ104のブラシに静電的に吸着し、中間転写ベルト上の正極性に帯電した転写残トナーを良好に除去できる。また、電荷注入や放電により、ブラシから負の電荷を受け取り一部のトナーは正規極性(負極性)に帯電しベルト上に残る。
第一クリーニングブラシローラ104に転移した正極性のトナーは、第一クリーニングブラシローラ104よりも値が大きな負極性の回収バイアスが印加された第一回収ローラ105との当接位置まで移送される。そして、第一クリーニングブラシローラ104の表面電位と第一回収ローラ105の表面電位との電位差で形成される電界により、第一クリーニングブラシローラ104のブラシ内の転写残トナーが第一回収ローラ105上に静電的に転移する。その後、第一掻き取りブレード106によって第一回収ローラ105の表面から掻き落とされた後、第一搬送スクリュウ110bにより、第一クリーニングユニット100bからトナー貯留部に搬送される。
第一クリーニングブラシローラ104により除去できたかった中間転写ベルト8上の転写残トナーは、第二クリーニングブラシローラ107のとの当接位置に移送される。第二クリーニングブラシローラ107には、トナーの正規帯電極性と逆極性(正極性)の電圧が印加されており、中間転写ベルト8と第二クリーニングブラシローラ107表面電位との電位差で形成される電界により、中間転写ベルト8上の負極性に帯電した転写残トナーを静電的に吸着して第二クリーニングブラシローラ107へ移動させる。このとき、転写残トナーの中間転写ベルト8に対する非静電的付着力が低減されている。よって、転写残トナーの帯電電位が低くても、良好に第二クリーニングブラシローラ107のブラシに静電的に吸着し、中間転写ベルト上の正極性に帯電した転写残トナーを良好に除去できる。
その後、第二回収ローラ108に静電転移した後、第二掻き取りブレード109によって第二回収ローラ108上から掻き落とされた後、第二搬送スクリュウ110cにより、第二クリーニングユニット100cからトナー貯留部に搬送される。
このように、本実施形態では、クリーニングユニット(100b,100c)よりも中間転写ベルト表面移動方向上流側に前処理ユニット100aを設けて、中間転写ベルト上の転写残トナーの非静電的付着力を低減させているので、各クリーニングユニット(100b,100c)で転写残トナーを良好に静電的に除去することができる。
また、上述では、各回収ローラ105,108、各クリーニングブラシローラ104,107に電圧を印加しているが、各回収ローラ105,108を金属ローラにして、回収ローラにのみ電圧を印加する構成でもよい。この場合は、クリーニングブラシローラの繊維抵抗による電位降下によって、回収ローラとの接触部を介する形態で、回収ローラに印加されたバイアス電圧よりも幾分低いバイアス電圧がクリーニングブラシローラに印加されている状態となる。これにより、回収ローラとクリーニングブラシローラとの間に電位差が形成され、回収ローラ方向へ電位勾配によりクリーニングブラシローラから回収ローラへトナーを静電的に移動させることができる。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、以下の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様1)
中間転写ベルト8などの被清掃体上のトナーを静電的に除去するクリーニングブラシローラなどのクリーニング部材を備えたベルトクリーニング装置100などのクリーニング装置において、クリーニング部材よりも被清掃体表面移動方向上流側に、被清掃体上に付着したトナーを非静電的にずらす前処理ブラシローラ101などのトナーずらし手段を設けた。
本出願人は、クリーニング電圧の極性と逆極性に帯電しているにも係わらず、クリーニングブラシローラに静電転移しないトナーが生じる理由について、鋭意研究した結果、この静電転移しないトナーは、中間転写ベルトなどの被清掃体に対する非静電的な付着力が強いことがわかった。トナーの被清掃体との非静電的な付着力が強くなる要因としては、例えば、次のようなことが挙げられる。すなわち、感光体から中間転写ベルトなどの被清掃体に一次転写する際の一次転写圧や、被清掃体から記録紙に二次転写する際の二次転写圧により被清掃体上のトナーが被清掃体に押し付けられることで、被清掃体上のトナーの非静電的な付着力が強くなるのである。また、一次転写ニップにおける感光体と被清掃体との線速差、二次転写ニップにおける被清掃体と記録紙との線速差により、被清掃体上のトナーが被清掃体に擦り付けられることでも、被清掃体上のトナーの非静電的な付着力が強くなる。
そして、上述した要因により、トナーの被清掃体との非静電的な付着力がクリーニングブラシへの静電的な付着力よりも強くなり、クリーニングブラシへ付着せず、クリーニング不良が生じてしまうのである。
そこで、(態様1)では、被清掃体上のトナーを静電的に除去するクリーニング部材よりも被清掃体表面移動方向上流側にトナーずらし手段設け、このトナーずらし手段により被清掃体上に非静電的に付着したトナーをずらし、非静電的な付着力を低減する。これにより、被清掃体移動方向下流側に配置されたクリーニング部材により被清掃体上のトナーを良好に静電的に除去することができ、クリーニング不良が発生するのを抑制することができる。
(態様2)
(態様1)において、中間転写ベルト8などの被清掃体を挟んで前処理ブラシローラ101などのトナーずらし手段と対向する前処理対向ローラ13などの対向部材を備え、トナーずらし手段および対向部材を電気的に接地した。
これによれば、実施形態で説明したように、前処理ブラシローラ101などのトナーずらし手段と中間転写ベルト8などの被清掃体との間に、被清掃体上のトナーが、トナーずらし手段に静電的に付着するような電界が形成されない。これにより、トナーずらし手段に被清掃体上のトナーが付着するのを抑制することができ、トナーずらし手段に付着したトナーを静電的に回収する回収部材や、回収部材からトナーを除去する掻き取りブレードなどが不要となる。その結果、装置の部品点数を削減することができ、装置のコストダウンや、装置の小型化を図ることができる。
(態様3)
(態様2)において、クリーニングブラシローラなどのクリーニング部材は、電圧が印加され、クリーニング部材と中間転写ベルト2などの被清掃体との間に電位差を生じさせ、その電位差により被清掃体上のトナーを静電的にクリーニング部材に付着させて被清掃体上のトナーを静電的に除去するものであり、前処理ブラシローラ101などのトナーずらし手段を、前記クリーニング部材と同一の部材とした。
これによれば、実施形態で説明したように、部品の共通化を図れ、部品管理コストを低減でき、装置のコストダウンを図ることができる。
(態様4)
(態様1)または(態様2)において、前処理ブラシローラ101などのトナーずらし手段は、絶縁体である。
これによれば、実施形態で説明したように、クリーニングブラシローラなどのクリーニング部材から中間転写ベルト8などの被清掃体を介して前処理ブラシローラ101などのトナーずらし手段へ、クリーニング電流がリークするのを防止することができる。これにより、クリーニング部材の静電的除去能力が低下するのを抑制することができる。
(態様5)
(態様1)乃至(態様4)いずれかにおいて、前記ずらし手段が、ブラシローラである。
これによれば、実施形態で説明したように、ブラシの起毛により、中間転写ベルト8などの被清掃体上のトナーを、ずらすことができ、トナーの被清掃体に対する非静電的な付着力を低減することができる。
(態様6)
(態様1)乃至(態様5)いずれかにおいて、トナーの正規帯電極性とは逆極性の電圧が印加され、中間転写ベルト8などの被清掃体上の正規帯電極性のトナーを除去する第二クリーニングブラシローラ107などのクリーニング部材と、トナーの正規帯電極性と同極性の電圧が印加され、被清掃体上の正規帯電極性とは逆極性のトナーを除去する第一クリーニングブラシローラ104などのクリーニング部材とを有する。
これによれば、実施形態で説明したように、中間転写ベルト上の正規帯電極性に帯電したトナー及び正規帯電極性とは逆極性に帯電したトナーを除去することができる。
(態様7)
(態様1)乃至(態様6)いずれかにおいて、
前処理ブラシローラ101などのずらし手段に付着したトナー除去するフリッカー部113aなどの除去部材を設けた。
これによれば、実施形態で説明したように、経時使用で、前処理ブラシローラ101などのずらし手段に付着したトナーが、中間転写ベルト8などの被清掃体に付着するのを抑制することができる。これにより、経時の使用で、クリーニングブラシローラに入力されるトナー量が増えるのを抑制することができ、クリーニング不良が発生するのを抑制することができる。
(態様8)
(態様1)乃至(態様7)いずれかにおいて、クリーニングブラシローラなどのクリーニング部材に付着したトナーを回収する回収ローラなどの回収部材と、回収部材に回収されたトナーを除去する掻き取りブレードなどの回収除去部材とを備える。
これによれば、長期に亘り安定したクリーニング性を維持することができる。
(態様9)
トナー像を担持する中間転写ベルト8などの像担持体と、像担持体の表面にトナー像を形成するトナー像形成手段(プロセスユニット6、光書込ユニット20、一次転写ローラなどで構成)と、像担持体の表面に形成されたトナー像を転写体に転写する二次転写装置200などの転写手段と、前記像担持体の表面に付着している付着物たるトナーを掻き取って該表面をクリーニングするクリーニング手段とを備えた画像形成装置において、クリーニング手段として、(態様1)乃至(態様8)いずれかのクリーニング装置を用いた。
これによれば、クリーニング不良による異常画像を抑制することができる。
(態様10)
(態様9)において、上記像担持体が、弾性層を有する弾性中間転写ベルトである。
これによれば、実施形態で説明したように、中間転写ベルト8の表面が局部的な凸凹に追従して変形でき、トナー層に対して過度に転写圧を高めることなく、良好な密着性が得られ、文字等の転写中抜けがなくなる。また、平滑性の悪い用紙等に対しても、転写ムラのない均一性に優れた転写画像を得ることができる。
1:感光体
6:プロセスユニット
7:転写ユニット
8:中間転写ベルト
9:一次転写ローラ
13:前処理対向ローラ
14,15:クリーニング対向ローラ
20:光書込ユニット
100:ベルトクリーニング装置
100a:前処理ユニット
100b:第一クリーニングユニット
100c:第二クリーニングユニット
101:前処理ブラシローラ
104:第一クリーニングブラシローラ
104a:第一クリーニング電源
105:第一回収ローラ
105a:第一回収電源
106:第一掻き取りブレード
107:第二クリーニングブラシローラ
107a:第二クリーニング電源
108:第二回収ローラ
108a:第二回収電源
109:第二掻き取りブレード
110a:前処理搬送スクリュウ
110b:第一搬送スクリュウ
110c:第二搬送スクリュウ
111a,111b,111c:入口シール
112a,112b,112c:出口シール
113a,113b,113c:フリッカー部
120a:前処理ケーシング
120b:第一ケーシング
120c:第二ケーシング
140:制御部
200:二次転写装置
204:二次転写ベルト
特開2007−121568号公報

Claims (10)

  1. 被清掃体上のトナーを静電的に除去するクリーニング部材を備えたクリーニング装置において、
    前記クリーニング部材よりも被清掃体表面移動方向上流側に、被清掃体上に付着したトナーを非静電的にずらすトナーずらし手段を設けたことを特徴とするクリーニング装置。
  2. 請求項1に記載のクリーニング装置において、
    前記被清掃体を挟んで前記トナーずらし手段と対向する対向部材を備え、
    前記トナーずらし手段および前記対向部材を電気的に接地したことを特徴とするクリーニング装置。
  3. 請求項2に記載のクリーニング装置において、
    前記クリーニング部材は、電圧が印加され、前記クリーニング部材と前記被清掃体との間に電位差を生じさせ、その電位差により被清掃体上のトナーを静電的に前記クリーニング部材に付着させて被清掃体上のトナーを静電的に除去するものであり、
    前記トナーずらし手段を、前記クリーニング部材と同一の部材としたことを特徴とするクリーニング装置。
  4. 請求項1または2に記載のクリーニング装置において、
    前記トナーずらし手段は、絶縁体であることを特徴とするクリーニング装置。
  5. 請求項1乃至4いずれかに記載のクリーニング装置において、
    前記ずらし手段が、ブラシローラであることを特徴とするクリーニング装置。
  6. 請求項1乃至5いずれかに記載のクリーニング装置において、
    トナーの正規帯電極性とは逆極性の電圧が印加され、被清掃体上の正規帯電極性のトナーを除去するクリーニング部材と、
    トナーの正規帯電極性と同極性の電圧が印加され、被清掃体上の正規帯電極性とは逆極性のトナーを除去するクリーニング部材とを有することを特徴とするクリーニング装置。
  7. 請求項1乃至6いずれかに記載のクリーニング装置において、
    前記ずらし手段に付着したトナー除去する除去部材を設けたことを特徴とするクリーニング装置。
  8. 請求項1乃至7いずれかに記載のクリーニング装置において、
    前記クリーニング部材に付着したトナーを回収する回収部材と、前記回収部材に回収されたトナーを除去する回収除去部材とを備えることを特徴とするクリーニング装置。
  9. トナー像を担持する像担持体と、
    上記像担持体の表面にトナー像を形成するトナー像形成手段と、上記像担持体の表面に付着しているトナーを除去するクリーニング手段とを備え、上記像担持体の表面のトナー像を最終的に転写紙に転写する画像形成装置において、
    上記クリーニング手段として、請求項1乃至8のいずれかに記載のクリーニング装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項9に記載の画像形成装置であって、
    上記像担持体が、弾性層を有する弾性中間転写ベルトであることを特徴とする画像形成装置。
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