JP2016142879A - クリーニング装置および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】中間転写ベルト上の転写残トナーを静電的に除去する第一クリーニングユニット100bよりも中間転写ベルト8表面移動方向上流側に、転写残トナーの中間転写ベルトに対する非静電的な付着力を低減させる前処理ユニット100aを設けている。前処理ユニット100aは、中間転写ベルト上の転写残トナーをずらして、転写残トナーの中間転写ベルト8に対する非静電的な付着力を低減させるトナーずらし手段たる前処理ブラシローラ101を備えている。
【選択図】図5
Description
図1は、本プリンタの要部を示す概略構成図である。
本プリンタは、イエロー,マゼンタ,シアン,黒(以下,Y,M,C,Kと記す)のトナー像を生成するための4つのプロセスユニット6Y,M,C,Kを備えている。4つのプロセスユニット6Y,M,C,Kは、潜像担持体たるドラム状の感光体1Y,M,C,Kをそれぞれ有している。感光体1Y,M,C,Kの回りにはそれぞれ帯電装置2Y,M,C,K、現像装置5Y,C,M,K、ドラムクリーニング装置4Y,M,C,K、除電装置等を有している。プロセスユニット6Y,M,C,Kは、互いに異なる色のY,M,C,Kトナーを用いるが、それ以外は同様の構成になっている。プロセスユニット6Y,M,C,Kの上方には、感光体1Y,M,C,Kの表面に対してレーザー光Lを照射して静電潜像を書き込むための光書込ユニット20が配設されている。
潤滑剤210を二次転潤滑剤塗布ブラシ211で削り取る為に、スプリングのような弾性体である潤滑剤加圧手段により、潤滑剤210を二次転潤滑剤塗布ブラシ211に圧接する。
そこで、この画像形成装置では、中間転写ベルト8の転写ニップを形成する表面側に硬度の低い弾性層を設けた弾性中間転写ベルトを使用し、二次転写ニップ部でトナー層や平滑性の悪い転写紙に対して変形できるようにしている。
この画像形成装置における中間転写ベルト8は、好ましくは基層、弾性層、および表面のコート層から構成される。
具体的には、ブチルゴム、フッ素系ゴム、アクリルゴム、EPDM、NBR、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレンゴム、天然ゴム、イソプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、ウレタンゴム、シンジオタクチック1,2−ポリブタジエン、エピクロロヒドリン系ゴム、多硫化ゴム、ポリノルボルネンゴム、熱可塑性エラストマー等からなる群より選ばれる1種類あるいは2種類以上を使用することができる。
弾性層の硬度は、10°≦HS≦65°(JIS−A)であることが好ましい。中間転写ベルト8の層厚によって最適な硬度は異なるが、硬度が10°(JIS−A)より低いと転写中抜けが生じやすい。逆に硬度が65°(JIS−A)より高いと、ローラヘの掛け渡しが困難になるとともに、長期の張り渡しによって延伸するために耐久性が低くなり、早期の交換が必要になる。
芯体層に用いられる伸びを防止する材料としては、例えば、綿、絹などの天然繊維、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、アクリル繊維などの合成繊維を使用することができる。また、上記合成繊維と、炭素繊維、ガラス繊維等の無機繊維、鉄繊維、銅繊維等の金属繊維からなる群より選ばれる1種あるいは2種以上を用いることができる。それらの糸状あるいは織布状のものを使用することができる。
そのコート層に用いられる材料としては、特に制限はないが、一般的に中間転写ベルト8の表面へのトナーの付着力を小さくして、二次転写性を高める材料が用いられる。例えば、ポリウレタン、ポリエステル、エポキシ樹脂等の1種類あるいは2種類以上を使用する。あるいは、表面エネルギーを小さくし潤滑性を高める材料、たとえば、フッ素材脂、フッ素化合物、フッ化炭素、酸化チタン、シリコンカーバイド等の粒子を1種類あるいは2種類以上使用してもよい。必要に応じて粒径を変えたものを分散させて使用することもできる。また、フッ素系ゴム材料のように、熱処理を行うことによって表面にフッ素層を形成させ、表面エネルギーを小さくさせたものを使用することもできる。
金属粉末としては、例えばカーボンブラック、グラファイト、アルミニウムやニッケル等が使用される。導電性金属酸化物としては、例えば酸化錫、酸化チタン、酸化アンチモン、酸化インジウム、チタン酸カリウム、酸化アンチモン−酸化錫複合酸化物(ATO)、酸化インジウム−酸化錫複合酸化物(ITO)等を用いることができる。
導電性金属酸化物は、硫酸バリウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸カルシウム等の絶縁性微粒子を被覆したものでもよい。
パーソナルコンピュータ等のホスト装置からこの画像形成装置に画像情報が送られてくると、後述する制御部が、転写ユニット7の駆動ローラ11を矢示A方向へ回転駆動させ、中間転写ベルト8を矢示B方向へ一定速度で回動させる。駆動ローラ11以外の中間転写ベルト8を張り渡している各ローラは、中間転写ベルト8の回動に伴って従動回転する。
そして、各感光体1Y,1M,1C,1Kの表面を各帯電装置2Y,2M,2C,2Kによって一様に帯電させる。その各感光体1Y,1M,1C,1Kの帯電後の表面に対して、光書込ユニット20からの各色の画像情報に応じたレーザ光LY,LM,LC,LKの照射によって、それぞれ静電潜像を形成する。
また、フルカラーのトナー像を転写紙Pに二次転写した後の中間転写ベルト8の表面は、ベルトクリーニング装置100によって転写残トナーのクリーニング処理がなされた後、中転潤滑剤塗布装置300によって潤滑剤が塗布される。
それから、二次転写ベルト204の表面も二次転クリーニングブレード209と二次転ベルト清掃ブラシ208によりクリーニングされる。二次転写ベルト204は、昨今広く用いられているポリイミドからなるベルトを用いている。通常の画像出力では、二次転写ベルト204上には、本来、トナーが着かないはずであるが、中間転写ベルト8上の紙間にわずかなトナーが付着することがあり、これが二次転写ベルト204に付着するため、クリーニングが必要となる。また、本実施形態においては、後述するように、トナーパターンを二次転写ベルト204に付着させるため、トナーパターンに相当するトナーを取り除くようにする必要がある。二次転ベルト清掃ブラシ208,二次転クリーニングブレード209の条件は以下の通りである。
・クリーニングブレード加圧方式:圧管理(加圧)方式
・ブレード材質:ポリウレタンゴム(バンドー化学 X002)
・当接角:83[deg]
・当接圧:0.23[N/cm]
・ブラシ材質:導電性アクリルブラシ(東レ製 SA−7)
・ブラシ形態:直毛
・太さ :330T/48F
・植毛密度 :10000〜60000[本/inch2]
・毛足長さ :4[mm]
・ブラシ回転数:350〜950[rpm]
二次転ベルト清掃ブラシ208はトナーを散らす機能を達成できれば良く、ベルト移動方向に対して順方向逆方向ともに問題なく使用できる。
図2において、制御部140は、図1に示した実施形態の画像形成装置全体を制御するコントローラであり、CPU及びROM、RAM、入出力回路等からなるマイクロコンピュータを備えている。
この制御部140は、図1に示した各部を駆動制御して、前述した印刷時における転写紙への画像形成(プリント、印刷)処理を実行する。また、電源投入時あるいは所定枚数の画像形成ごとに、画像濃度調整及び色ずれ補正などの画像品質を調整するための処理、さらに、現像装置に関するリフレッシュモードの処理も行う。
制御部140は、電源投入時あるいは所定枚数のプリントを行う度に、各色の画像濃度を適正化するための画像濃度調整を実行する。
画像濃度調整は、まず、図3に示すような、トナーパターンとしての各色の階調パターンSk,Sm,Sc,Syを二次転写ベルト204上における光学センサユニット150の各光学センサ151Y,151M,151C,151Kに対向する位置に自動形成する。各色の階調パターンは、10個の画像濃度が異なる2[cm]×2[cm]の面積のトナーパッチからなっている。各色の階調パターンSk,Sm,Sc,Syを作成するとき、制御部140は、その他の被制御部145に含まれる帯電装置2Y,2M,2C,2Kに印加する電圧を制御する。そして、感光体1Y,1M,1C,1Kの帯電電位を、プリントプロセスにおける一様なドラム帯電電位とは異なり、値を徐々に大きくする。次に、レーザー光の走査によって階調パターン像を形成するための複数のパッチ静電潜像を感光体1Y,1M,1C,1Kにそれぞれ形成せしめながら、それらをY、M、C、K用の現像装置5Y,5M,5C,5Kによって現像する。この現像の際、制御部140は、現像バイアス回路141を制御して、Y、M、C、K用の現像ローラに印加される現像バイアスの値を徐々に大きくしていく。このような現像により、感光体1Y,1M,1C,1K上にはY、M、C、Kの階調パターン像が形成される。これらは、二次転写ベルト204の主走査方向(ベルト幅方向)に所定の間隔で並ぶように二次転写される。このときの、各色の階調パターンにおけるトナーパッチのトナー付着量は最小で0.1[mg/cm2]、最大で0.55[mg/cm2]ほどあり、また、トナーQ/d分布を測定すると、ほぼ正規帯電極性にそろっている。
制御部140は、電源投入時あるいは所定枚数のプリントを行う度に、色ずれ補正も実施する。そして、この色ずれ補正処理において、二次転写ベルト204の幅方向の一端部と他端部とにそれぞれ、図4に示すようなシェブロンパッチPVと呼ばれるY、M、C、Kの各色トナー像からなるトナーパターンとしての色ずれ検知用画像を形成する。シェブロンパッチPVは、図4に示すように、Y、M、C、Kの各色のトナー像を主走査方向から約45[°]傾けた姿勢で、副走査方向であるベルト移動方向に所定ピッチで並べたラインパターン群である。このシェブロンパッチPVの付着量は、0.3[mg/cm2]程度である。
低画像面積の画像形成動作が続くと、現像装置内に長時間とどまりつづける古いトナーが増えてくるため、トナー帯電特性等が劣化した劣化トナーの量が増えていき、現像能力低下、転写性低下等を引き起こし、画像品質の悪化につながる。このような劣化トナーが現像装置内に滞留しないように、制御部140は、所定のタイミングで、現像装置からトナーを感光体1の非画像領域へ強制的に吐き出させるトナー強制消費制御であるリフレッシュモードを実行する。このトナーの強制吐き出しによってトナー濃度が低下した現像装置には、新しいトナーが補給され、これにより、現像装置内の劣化トナーが新しいトナーと入れ替えられる。
図5は、ベルトクリーニング装置100を示す拡大構成図である。同図において、ベルトクリーニング装置100は、前処理ユニット100aと、これに対してベルト移動方向下流側で隣り合っている第一クリーニングユニット100bとを有している。また、第一クリーニングユニット100bに対してベルト移動方向下流側で隣り合っている第二クリーニングユニット100cも有している。
なお、この例ではクリーニング部材として導電性のクリーニングブラシローラを用いたが、これに限るのではなく、クリーニング部材としてスポンジローラなどの導電性樹脂ローラ等を用いてもよい。クリーニングブラシローラは、中間転写ベルトから除去したトナーが回収ローラに回収されず、クリーニングブラシローラから中間転写ベルトに再付着する再付着トナーが発生する可能性がある。しかし、スポンジローラなどの導電性樹脂ローラは、ブラシローラに比べて、トナー除去能力は劣るが、再付着トナーが発生し難いというメリットがある。第二クリーニングユニット100cについては、中間転写ベルト8にトナーが再付着すると、第二クリーニングユニット100cの下流側には、クリーニング手段がないため、この再付着トナーを除去できず、画像に影響が及んでしまう。一方で、本実施形態では、上述した階調パターン、シェブロンパッチなどのトナーパターンは、二次転写ベルトに転写され、ベルトクリーニング装置100には、転写残トナーしか入力されない。ベルトクリーニング装置に入力される転写残トナーのほとんど(約8割)は、一次転写ニップや二次転写ニップでの電荷注入によりトナーの正規帯電極性とは逆極性(正極性)に帯電したトナーである。転写残トナーの8割を占める逆極性トナーは、第一クリーニングユニット100bにより除去されるため、第二クリーニングユニット100cが除去するトナーは僅かである。従って、第二クリーニングユニット100cを、スポンジローラなどの導電性樹脂ローラにして、第二クリーニングユニット100cは、クリーニングブラシローラにするのが好ましい。
この図における中間転写ベルト8の移動方向は、図中右から左である。クリーニング対向ローラ14は、φ14[mm]のアルミローラであり、中間転写ベルト8と自らの表面との摩擦力で従動回転する。また、クリーニング対向ローラ14は、アースに接続されている。このクリーニング対向ローラ14の全周のうち、図中の点Bから点Cに至る弧状の領域(以下、対向ニップという)に対して、中間転写ベルト8が掛け回されている。同図における点Aは、クリーニング対向ローラ14の断面の中心点であり、点Dは、対向ニップにおけるベルト移動方向の中心点である。一方、第一クリーニングブラシローラ104は、中間転写ベルト8のおもて面に対して、ニップ入口点Fからニップ出口点Gまでの領域(以下、ブラシニップという)で中間転写ベルト8に接触している。この図の点Hは、ブラシニップのベルト移動方向の中心点である。そして、本ベルトクリーニング装置100では、図6に示すように、対向ニップにおけるベルト移動方向の中心点Dとブラシニップのベルト移動方向の中心点Hの位置がベルトを介して一致する配置になっている。また、ブラシニップの方が、対向ニップよりも長くなっている。
・回収ローラ芯金材質:SUS303
・回収ローラへのブラシ繊維喰い込み量:1.5[mm]
・回収ローラ芯金印加電圧:
第一回収ローラ:−2400〜−2800[V]
第二回収ローラ:+1000〜+1400[V]
回収ローラ材質、ブラシ繊維喰込量、印加電圧はシステムによって最適化できるため、これに限らない。
・材質:SUS304
・ブレード当接角度:20[°]
・ブレード厚み:0.1[mm]
・回収ローラへのブレード喰い込み量:1.0[mm]
ブレード当接角度、ブレード厚み、回収ローラへの喰い込み量は、システムによって最適化できるため、これに限らない。
一次転写圧や、二次転写圧により中間転写ベルト8のトナーが中間転写ベルト8に押し付けられ、中間転写ベルト8に対する非静電的な付着力が強くなる。また、一次転写ニップにおける感光体と中間転写ベルト8との線速差、二次転写ニップにおける中間転写ベルト8と記録紙との線速差により、中間転写ベルト上のトナーが中間転写ベルトに擦り付けられることで、中間転写ベルト8に対するトナーの非静電的な付着力が強くなる。特に、Y色トナーは、感光体1Yから中間転写ベルトに一次転写された後、M色、C色、K色の一次転写ニップを通過するため、中間転写ベルト8との非静電的な付着力が強くなる。また、現像装置内での現像剤の攪拌によりトナーに添加されているシリカなどの添加剤が埋もれたり剥がれたりして、中間転写ベルト8への非静電的な付着力が高まる場合もある。さらに、トナーとして円形度の高いトナーを用いた場合、中間転写ベルト8への非静電的付着力が高くなる。また、弾性中間転写ベルトは、高温高湿環境下において湿気によってトナーを吸着しやすくなり、非静電的付着力が高くなる。
前処理ユニット100aは、中間転写ベルト上の転写残トナーをずらして、転写残トナーの中間転写ベルト8に対する非静電的な付着力を低減させるトナーずらし手段たる前処理ブラシローラ101を備えている。
そのため、本実施形態では、前処理ブラシローラ101を、アースに接続し、前処理ブラシローラ101が、帯電するのを防止している。前処理ブラシローラ101の帯電を防止することで、前処理ブラシローラ101から中間転写ベルト上の転写残トナーに電荷注入が発生するのを防止することができる。これにより、中間転写ベルト8上の転写残トナーの帯電分布が変化するのを抑制することができる。
なお、本実施形態では、前処理ケーシングの内壁の一部を、突出させてフリッカー部を形成しているが、ブレード状のフリッカー部材を前処理ケーシング内に設けて、フリッカー部材で、前処理ブラシローラ101に付着したトナーを弾き飛ばしてもよい。
前処理ブラシローラ101の条件
・繊度 :320T/48F
・原糸抵抗:絶縁(導電性でもよい)
・密度 :120kF/inch2
・ブラシ抵抗:絶縁(導電性でもよい)
・メーカー:槌屋株式会社
・ブラシ材質:BR−1(内部が絶縁性材料からなり、表面部が導電性材料からなる芯鞘構造)
・繊度 :320T/48F
・原糸抵抗:11.5〜11.7[logΩ/cm]
・密度:70kF/inch2
・ブラシ抵抗:107±0.5[Ω]
・メーカー:東英産業製
・ブラシ材質:導電性ポリエステル(繊維内部に導電性カーボンを内包し、繊維表面はポリエステル、いわゆる芯鞘構造)
・ブラシ抵抗:10E6〜10E8[Ω]
・ブラシ植毛密度:7万〜10万[本/inch2]
・ブラシ繊維径:約25〜35[μm]
・ブラシ先端の毛倒れ処理:あり
・ブラシ径φ:14〜22[mm]
・中間転写ベルト8へのブラシ繊維喰い込み量:1[mm]
・回転軸部材印加電圧[V]
第一クリーニングブラシローラ:−2000〜−2400[V]
第二クリーニングブラシローラ:+800〜1200[V]
二次転写ニップを通過した転写残トナーは、中間転写ベルト8の移動に伴って、入口シール111aとベルトとの当接部を越え、前処理ブラシローラ101の位置に移送される。前処理ブラシローラ101に移送された転写残トナーは、中間転写ベルト8移動方向とは逆方向(カウンター方向)に移動する起毛に当接し、起毛から、中間転写ベルト8の移動方向かとは逆方向に力を受ける。すると、非静電的に中間転写ベルトに付着している転写残トナーが、前処理ブラシローラ101の起毛により引き剥がされ、起毛により中間転写ベルト8に対して中間転写ベルト8移動方向とは逆方向にずらされる。このように、ずらされた後は、中間転写ベルト表面との非静電的な付着力が低減され、中間転写ベルト表面を容易に移動できる。従って、前処理ブラシローラ101によりずらされた転写残トナーは中間転写ベルト表面を移動しながら、ブラシ繊維間をすり抜けて、第一クリーニングユニット100bへ搬送される。
(態様1)
中間転写ベルト8などの被清掃体上のトナーを静電的に除去するクリーニングブラシローラなどのクリーニング部材を備えたベルトクリーニング装置100などのクリーニング装置において、クリーニング部材よりも被清掃体表面移動方向上流側に、被清掃体上に付着したトナーを非静電的にずらす前処理ブラシローラ101などのトナーずらし手段を設けた。
本出願人は、クリーニング電圧の極性と逆極性に帯電しているにも係わらず、クリーニングブラシローラに静電転移しないトナーが生じる理由について、鋭意研究した結果、この静電転移しないトナーは、中間転写ベルトなどの被清掃体に対する非静電的な付着力が強いことがわかった。トナーの被清掃体との非静電的な付着力が強くなる要因としては、例えば、次のようなことが挙げられる。すなわち、感光体から中間転写ベルトなどの被清掃体に一次転写する際の一次転写圧や、被清掃体から記録紙に二次転写する際の二次転写圧により被清掃体上のトナーが被清掃体に押し付けられることで、被清掃体上のトナーの非静電的な付着力が強くなるのである。また、一次転写ニップにおける感光体と被清掃体との線速差、二次転写ニップにおける被清掃体と記録紙との線速差により、被清掃体上のトナーが被清掃体に擦り付けられることでも、被清掃体上のトナーの非静電的な付着力が強くなる。
そして、上述した要因により、トナーの被清掃体との非静電的な付着力がクリーニングブラシへの静電的な付着力よりも強くなり、クリーニングブラシへ付着せず、クリーニング不良が生じてしまうのである。
そこで、(態様1)では、被清掃体上のトナーを静電的に除去するクリーニング部材よりも被清掃体表面移動方向上流側にトナーずらし手段設け、このトナーずらし手段により被清掃体上に非静電的に付着したトナーをずらし、非静電的な付着力を低減する。これにより、被清掃体移動方向下流側に配置されたクリーニング部材により被清掃体上のトナーを良好に静電的に除去することができ、クリーニング不良が発生するのを抑制することができる。
(態様1)において、中間転写ベルト8などの被清掃体を挟んで前処理ブラシローラ101などのトナーずらし手段と対向する前処理対向ローラ13などの対向部材を備え、トナーずらし手段および対向部材を電気的に接地した。
これによれば、実施形態で説明したように、前処理ブラシローラ101などのトナーずらし手段と中間転写ベルト8などの被清掃体との間に、被清掃体上のトナーが、トナーずらし手段に静電的に付着するような電界が形成されない。これにより、トナーずらし手段に被清掃体上のトナーが付着するのを抑制することができ、トナーずらし手段に付着したトナーを静電的に回収する回収部材や、回収部材からトナーを除去する掻き取りブレードなどが不要となる。その結果、装置の部品点数を削減することができ、装置のコストダウンや、装置の小型化を図ることができる。
(態様2)において、クリーニングブラシローラなどのクリーニング部材は、電圧が印加され、クリーニング部材と中間転写ベルト2などの被清掃体との間に電位差を生じさせ、その電位差により被清掃体上のトナーを静電的にクリーニング部材に付着させて被清掃体上のトナーを静電的に除去するものであり、前処理ブラシローラ101などのトナーずらし手段を、前記クリーニング部材と同一の部材とした。
これによれば、実施形態で説明したように、部品の共通化を図れ、部品管理コストを低減でき、装置のコストダウンを図ることができる。
(態様1)または(態様2)において、前処理ブラシローラ101などのトナーずらし手段は、絶縁体である。
これによれば、実施形態で説明したように、クリーニングブラシローラなどのクリーニング部材から中間転写ベルト8などの被清掃体を介して前処理ブラシローラ101などのトナーずらし手段へ、クリーニング電流がリークするのを防止することができる。これにより、クリーニング部材の静電的除去能力が低下するのを抑制することができる。
(態様1)乃至(態様4)いずれかにおいて、前記ずらし手段が、ブラシローラである。
これによれば、実施形態で説明したように、ブラシの起毛により、中間転写ベルト8などの被清掃体上のトナーを、ずらすことができ、トナーの被清掃体に対する非静電的な付着力を低減することができる。
(態様1)乃至(態様5)いずれかにおいて、トナーの正規帯電極性とは逆極性の電圧が印加され、中間転写ベルト8などの被清掃体上の正規帯電極性のトナーを除去する第二クリーニングブラシローラ107などのクリーニング部材と、トナーの正規帯電極性と同極性の電圧が印加され、被清掃体上の正規帯電極性とは逆極性のトナーを除去する第一クリーニングブラシローラ104などのクリーニング部材とを有する。
これによれば、実施形態で説明したように、中間転写ベルト上の正規帯電極性に帯電したトナー及び正規帯電極性とは逆極性に帯電したトナーを除去することができる。
(態様1)乃至(態様6)いずれかにおいて、
前処理ブラシローラ101などのずらし手段に付着したトナー除去するフリッカー部113aなどの除去部材を設けた。
これによれば、実施形態で説明したように、経時使用で、前処理ブラシローラ101などのずらし手段に付着したトナーが、中間転写ベルト8などの被清掃体に付着するのを抑制することができる。これにより、経時の使用で、クリーニングブラシローラに入力されるトナー量が増えるのを抑制することができ、クリーニング不良が発生するのを抑制することができる。
(態様1)乃至(態様7)いずれかにおいて、クリーニングブラシローラなどのクリーニング部材に付着したトナーを回収する回収ローラなどの回収部材と、回収部材に回収されたトナーを除去する掻き取りブレードなどの回収除去部材とを備える。
これによれば、長期に亘り安定したクリーニング性を維持することができる。
トナー像を担持する中間転写ベルト8などの像担持体と、像担持体の表面にトナー像を形成するトナー像形成手段(プロセスユニット6、光書込ユニット20、一次転写ローラなどで構成)と、像担持体の表面に形成されたトナー像を転写体に転写する二次転写装置200などの転写手段と、前記像担持体の表面に付着している付着物たるトナーを掻き取って該表面をクリーニングするクリーニング手段とを備えた画像形成装置において、クリーニング手段として、(態様1)乃至(態様8)いずれかのクリーニング装置を用いた。
これによれば、クリーニング不良による異常画像を抑制することができる。
(態様9)において、上記像担持体が、弾性層を有する弾性中間転写ベルトである。
これによれば、実施形態で説明したように、中間転写ベルト8の表面が局部的な凸凹に追従して変形でき、トナー層に対して過度に転写圧を高めることなく、良好な密着性が得られ、文字等の転写中抜けがなくなる。また、平滑性の悪い用紙等に対しても、転写ムラのない均一性に優れた転写画像を得ることができる。
6:プロセスユニット
7:転写ユニット
8:中間転写ベルト
9:一次転写ローラ
13:前処理対向ローラ
14,15:クリーニング対向ローラ
20:光書込ユニット
100:ベルトクリーニング装置
100a:前処理ユニット
100b:第一クリーニングユニット
100c:第二クリーニングユニット
101:前処理ブラシローラ
104:第一クリーニングブラシローラ
104a:第一クリーニング電源
105:第一回収ローラ
105a:第一回収電源
106:第一掻き取りブレード
107:第二クリーニングブラシローラ
107a:第二クリーニング電源
108:第二回収ローラ
108a:第二回収電源
109:第二掻き取りブレード
110a:前処理搬送スクリュウ
110b:第一搬送スクリュウ
110c:第二搬送スクリュウ
111a,111b,111c:入口シール
112a,112b,112c:出口シール
113a,113b,113c:フリッカー部
120a:前処理ケーシング
120b:第一ケーシング
120c:第二ケーシング
140:制御部
200:二次転写装置
204:二次転写ベルト
Claims (10)
- 被清掃体上のトナーを静電的に除去するクリーニング部材を備えたクリーニング装置において、
前記クリーニング部材よりも被清掃体表面移動方向上流側に、被清掃体上に付着したトナーを非静電的にずらすトナーずらし手段を設けたことを特徴とするクリーニング装置。 - 請求項1に記載のクリーニング装置において、
前記被清掃体を挟んで前記トナーずらし手段と対向する対向部材を備え、
前記トナーずらし手段および前記対向部材を電気的に接地したことを特徴とするクリーニング装置。 - 請求項2に記載のクリーニング装置において、
前記クリーニング部材は、電圧が印加され、前記クリーニング部材と前記被清掃体との間に電位差を生じさせ、その電位差により被清掃体上のトナーを静電的に前記クリーニング部材に付着させて被清掃体上のトナーを静電的に除去するものであり、
前記トナーずらし手段を、前記クリーニング部材と同一の部材としたことを特徴とするクリーニング装置。 - 請求項1または2に記載のクリーニング装置において、
前記トナーずらし手段は、絶縁体であることを特徴とするクリーニング装置。 - 請求項1乃至4いずれかに記載のクリーニング装置において、
前記ずらし手段が、ブラシローラであることを特徴とするクリーニング装置。 - 請求項1乃至5いずれかに記載のクリーニング装置において、
トナーの正規帯電極性とは逆極性の電圧が印加され、被清掃体上の正規帯電極性のトナーを除去するクリーニング部材と、
トナーの正規帯電極性と同極性の電圧が印加され、被清掃体上の正規帯電極性とは逆極性のトナーを除去するクリーニング部材とを有することを特徴とするクリーニング装置。 - 請求項1乃至6いずれかに記載のクリーニング装置において、
前記ずらし手段に付着したトナー除去する除去部材を設けたことを特徴とするクリーニング装置。 - 請求項1乃至7いずれかに記載のクリーニング装置において、
前記クリーニング部材に付着したトナーを回収する回収部材と、前記回収部材に回収されたトナーを除去する回収除去部材とを備えることを特徴とするクリーニング装置。 - トナー像を担持する像担持体と、
上記像担持体の表面にトナー像を形成するトナー像形成手段と、上記像担持体の表面に付着しているトナーを除去するクリーニング手段とを備え、上記像担持体の表面のトナー像を最終的に転写紙に転写する画像形成装置において、
上記クリーニング手段として、請求項1乃至8のいずれかに記載のクリーニング装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項9に記載の画像形成装置であって、
上記像担持体が、弾性層を有する弾性中間転写ベルトであることを特徴とする画像形成装置。
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