JP2016142427A - 空気調和機の電装品箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】筐体内の蓄熱により電子部品が劣化しないようにした電装品箱を提供する。【解決手段】筐体210で囲まれる内部に縦姿勢で配置される電源基板280および前記内部に取り付けられる電源回路用部品を含む電源回路部200Aと、筐体210で囲まれる内部に縦姿勢で配置される制御基板300を含む制御回路部200Bと、外部との接続用の電源端子台221と、外部との接続用の制御端子台222とを備える。電源回路部200Aおよび制御回路部200Bに搭載される電子部品のうち耐熱温度が高い電子部品は上方に配置され、耐熱温度が低い電子部品は下方に配置され、電源端子台221は最下部の左右方向の一方の側の隅に配置され、制御端子台222は電源端子台221の上方に配置され、制御基板300は制御端子台222の上方に前記制御端子台に隣接して配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、空気調和機を制御する制御回路が搭載される空気調和機の電装品箱に関する。
空気調和機には、空気調和機の運転を制御するするための電源回路部や制御回路部を内部に含む電装品箱が室内機に備えられている。
この電源回路部は、商用電源を取り込みAC/DC変換して内部直流電源を生成する。また、制御回路部は、リモコンから送信されるリモコン信号や空気調和機に備えられた各種センサ等による検出信号に応じて空気調和機を制御する。これらの電源回路部や制御回路部は、それぞれ多数の電子部品によって構成されている(例えば、特許文献1)。
特開平11−230569号公報
ところが、一般的に、電装品箱は専用の放熱ファンなどによる強制排熱が行われないので、電装品箱筐体内の上部に熱がこもりやすく、当該上部に耐熱温度の低い電子部品、たとえば平滑コンデンサ等の電子部品を配置すると、当該電子部品の寿命が短くなる恐れがある。
本発明の目的は、電装品箱の内部の上部にこもる熱により電子部品の寿命が短くならないようにした電装品箱を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、空気調和機の室内機の側板の外面に縦姿勢取り付けられた電装品箱において、前記電装品箱の内部に縦姿勢で配置される電源回路用部品を含む電源回路部と、前記電装品箱の内部に縦姿勢で配置される制御回路部と、前記電源回路部に接続される電源端子台と、前記制御回路部に搭載される制御端子台とを備え、前記電装品箱の内部において、前記電源回路部および制御回路部に搭載される電子部品のうち耐熱温度が高い電子部品は上方に配置され、耐熱温度が低い電子部品は下方に配置され、前記電源端子台は最下部の左右方向の一方の側の隅に配置され、前記制御端子台は前記電源端子台の上方に配置され、前記制御回路部は前記制御端子台の上方に前記制御端子台に隣接して配置されている、ことを特徴とする。
本発明によれば、電装品箱内部にこもる熱により耐熱温度の低い電子部品の寿命が短くなることを防止できる。
空気調和機の室内機の斜視図である。 本発明の電装品箱の本体の正面図である。 本発明の電装品箱の本体の底面図である。 本発明の電装品箱の本体の右側面図である。 本発明の電装品箱の内部の概略配線図である。
図1に空気調和機の室内機を示す。この室内機は室内機本体100と電装品箱200とで構成されている。室内機本体100は、室内の空気を吸い込む空気吸込口101と、吸い込んだ空気を冷媒と熱交換して室内に吹き出す空気吹出口102と、その吸込口101と吹出口102の間を接続する内部の空気流通路に配置されたファン装置(図示せず)と熱交換器103を備える。そして、その室内機本体100の空気吹出口102の側からみて右側の右側面板104の外面に、電装品箱200が縦姿勢で取り付けられている。
この電装品箱200は、板金製の筐体本体211とその筐体本体211の正面を閉じる板金製の蓋体212とで構成されている筐体210を有する。
蓋体212は、図1に示すように、正面板212Aと、その正面板212Aの上部を折り曲げて形成した上面板212Bと、正面板212Aの下部を上面板212Bと同じ側に折り曲げて形成した下面板212Cとで構成されている。つまり、蓋体212は、正面板212A、上面板212B、および下面板212Cにより、縦方向にほぼコ字形状となっている。
筐体本体211は、図2に示すように、電装品箱200を室内機本体100の右側面板104の外面に取り付けたとき縦姿勢となる底面板211Aと、その底面板211Aの左側を折り曲げて形成した左側面板211Bと、底面板211Aの右側を左側面板211Bと同じ側に折り曲げて形成した右側面板211Cとを備える。つまり、筐体本体211は、底面板211A、左側面板211B、および右側面板211Cにより、横方向にほぼコ字形状となっている。そして、底面板211Aの上部には、室内機本体100の右側面板104にネジで取り付けるための上部取付片211A1が形成され、底面板211Aの下部にも、同様の下部取付片211A2が形成されている。
筐体本体211の底面板211Aには、図2に示すように、右側面板211Cと下部取付片211A2で囲まれた右下隅に、底面板211Aに平行に端子台取付具220が取り付けられている。また、その端子台取付具220の左隣に、底面板211Aに平行なフィルタ基板230が取り付けられている。また、左側面板211Bと下部取付片211A2で囲まれた左下隅の底面板211Aに、平滑コンデンサ240が取り付けられている。また、フィルタ基板230の左側上隣の底板板211Aに、正の温度係数のサーミスタ250が取り付けられている。また、そのサーミスタ250の上隣の底面板211Aに、ダイオードブリッジ260が取り付けられている。また、左側面板211Bと上部取付片211A1で囲まれた左上隅の底面板211Aに、リアクタ270が取り付けられている。また、サーミスタ250、ダイオードブリッジ260およびリアクタ270の右隣に、底面板211Aに平行に電源基板280が取り付けられている。また、上部取付片211A1と右側面板211Cで囲まれた右上隅に、底面板211Aに平行に操作基板290が取り付けられている。また、その操作基板290と端子台取付具220との間の底面板211Aに、制御基板300が取り付けられている。右側面板211Cにおける端子台取付具220に隣接する部分には、図1、図4に示すように、配線挿通プレート310が取り付けられている。
図5に示すように、フィルタ基板230、平滑コンデンサ240、サーミスタ250、ダイオードブリッジ260、リアクタ270、および電源基板280は、電源回路部200Aを構成する。また、操作基板290および制御基板300は、制御回路部200Bを構成し、電源回路部200Aから電源供給を受けて動作する。
端子台取付具220には、図2において、下側に電源端子台221、上側に制御端子台222、左側にヒューズホルダ223が、それぞれ搭載されている。そして、制御端子台222は制御基板300に隣接して配置されている。電源端子台221に接続され外部に引き出される電源ケーブル(図2では図示せず)は、図4に示す右側面板211Cの配線挿通プレート310の挿通孔311から引き出される。また、制御端子台222に接続され外部に引き出される制御ケーブル(図2では図示せず)は、図4に示す配線挿通プレート310の挿通孔312から引き出される。
フィルタ基板230にはコイル231が搭載され、サーミスタ250と共働してサージ電流吸収や外来ノイズ吸収や起動時の平滑コンデンサ240への突入電流抑制を行う。平滑コンデンサ240とダイオードブリッジ260は商用交流電源を整流して平滑する回路を構成する。リアクタ270は、電源基板280に搭載されたスイッチング電源回路に組み込まれ、昇圧あるいは降圧のために使用される。
操作基板290には、人が手で操作する複数個の操作スイッチ291が取り付けられ、空気調和機の制御のためのパラメータ設定やアドレス設定等がここを操作することで行われる。制御基板300には、リモコンから受信したリモコン信号や空気調和機の室内機あるいは室外機に取り付けた各種センサの検出信号に応じて空気調和機を制御する制御通信回路が搭載されている。
以上のように、本実施例では、平滑コンデンサ240、サーミスタ250、ダイオードブリッジ260等のような耐熱温度の低い電子部品や、同様に耐熱温度の低い電子部品を搭載したフィルタ基板230等を、底面板211Aの上下方向の中央から下方に配置している。また、リアクタ270のような耐熱温度の高い電子部品や、電源基板280、操作基板290、制御基板300等のように耐熱温度の高い電子部品を搭載した基板を、底面板211Aの上下方向の中央から上方に配置している。なお、制御基板20に含まれる耐熱温度の低いコンデンサ等の電子部品は制御端子台222に近い側に配置される。これらによって、電装品箱200の筐体210の内部上方に熱がこもっても、耐熱温度の低い電子部品はこもった熱にさらされることがないため、寿命が短くなることを防止することができる。
また、端子台取付具220、フィルタ基板230、平滑コンデンサ240、サーミスタ250、ダイオードブリッジ260、リアクタ270、電源基板280、操作基板290、および制御基板300に接続する配線(複数本の束)は、図5に示すように行われる。
401は電源端子台211とフィルタ基板230を接続する配線、402はフィルタ基板230と制御基板300を接続する配線、403はフィルタ基板230とサーミスタ250を接続する配線、404はフィルタ基板230とリアクタ270を接続する配線、405はフィルタ基板230とダイオードブリッジ260を接続する配線、406は平滑コンデンサ240と電源基板280を接続する配線、407は平滑コンデンサ240とダイオードブリッジ260を接続する配線、408はダイオードブリッジ260とリアクタ270を接続する配線、409は電源基板280と制御基板300を接続する配線、410は制御端子台222と制御基板300を接続する配線、411は制御基板300と操作基板290を接続する配線である。以上において、配線401〜409は電源用、配線410,411は制御通信用である。
このように、電源回路部200Aでは、例えば、電源用の配線405〜407が互いに交差して配線されている。しかし、制御回路部200Bでは、制御端子台222と制御基板300との間を接続する配線410や操作基板290と制御基板300の間を接続する配線411等の制御通信用の配線は、電源回路部200Aの電源用の配線401〜409と近接せずまた全く交差せず配置されている。これによって、それらの配線410、411に対して電源回路部200Aの配線で発生する電源ノイズが誘導され、制御通信信号に悪影響を及ぼすことを防止することができる。
100:室内機、101:空気吸込口、102:空気吹出口、103:熱交換器、104:右側面板
200:電装品箱
210:筐体、211:筐体本体、211A:底面板、211A1:上部取付片、211A2:下部取付片、211B:左側板、211C:右側板、
220:端子台取付具、221:電源端子台、222:制御端子台、223:ヒューズホルダ
230:フィルタ基板、231:コイル
240:平滑用コンデンサ
250:サーミスタ
260:ダイオードブリッジ
270:リアクタ
280:電源基板
290:操作基板、291:操作スイッチ
300:制御基板
310:配線挿通プレート、311、312:配線挿通孔
401〜411:配線

Claims (2)

  1. 空気調和機の室内機の側板の外面に縦姿勢取り付けられた電装品箱において、
    前記電装品箱の内部に縦姿勢で配置される電源回路用部品を含む電源回路部と、前記電装品箱の内部に縦姿勢で配置される制御回路部と、前記電源回路部に接続される電源端子台と、前記制御回路部に搭載される制御端子台とを備え、
    前記電装品箱の内部において、前記電源回路部および制御回路部に搭載される電子部品のうち耐熱温度が高い電子部品は上方に配置され、耐熱温度が低い電子部品は下方に配置され、
    前記電源端子台は最下部の左右方向の一方の側の隅に配置され、
    前記制御端子台は前記電源端子台の上方に配置され、
    前記制御回路部は前記制御端子台の上方に前記制御端子台に隣接して配置されている、
    ことを特徴とする電装品箱。
  2. 請求項1に記載の電装品箱において、
    前記制御端子台と前記制御回路部を接続する制御用の配線は、前記電源回路部の電源用の配線と交差しないように配線されていることを特徴とする電装品箱。
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